JP2000046392A - レンジフ―ド - Google Patents

レンジフ―ド

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JP2000046392A
JP2000046392A JP11141376A JP14137699A JP2000046392A JP 2000046392 A JP2000046392 A JP 2000046392A JP 11141376 A JP11141376 A JP 11141376A JP 14137699 A JP14137699 A JP 14137699A JP 2000046392 A JP2000046392 A JP 2000046392A
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JP
Japan
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centrifugal blower
oil
range hood
casing
receiving container
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JP11141376A
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English (en)
Inventor
Hisato Haraga
久人 原賀
Katsushi Akamatsu
克志 赤松
Toshihiro Ueda
敏弘 上田
Tadashi Ozaki
正 尾崎
Hiroshi Okano
浩史 岡野
Shunji Ichiki
俊二 市來
Noboru Niihara
登 新原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保守を頻繁に行わなくても水やオイルのミス
トと水やオイルを含む塵芥の補足能力が長期間に亘って
維持されるレンジフードを提供する。 【構成】 下端が開放された箱形のフード本体と、フー
ド本体内に配設された遠心送風機とを備え、遠心送風機
は羽根車と羽根車を収容するケーシングとを有し羽根車
の回転軸を上下に延在させて配設され、ケーシングの底
壁に油受け容器が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンジフードに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレンジフードにおいては、例えば
図23に示すように、汚染空気の吸込口の内側に、金属
網、セラミック製多孔板、ポリウレタンフォーム、毛織
物等により構成したフィルターを配設して、汚染空気に
含まれる水やオイルのミスト(微粒子)と水やオイルを
含む塵芥とを補足していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルターを備える従
来のレンジフードには、フィルターが目詰まりし、汚染
空気流路の圧力損失が経時的に増加し風量が減少して、
水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力
が経時的に低下するという問題があった。また、ミスト
と塵芥の補足能力の経時的な低下を抑制するために、フ
ィルターの清掃を頻繁に行う必要があるという問題もあ
った。本発明は上記問題に鑑みてなされてものであり、
保守を頻繁に行わなくても水やオイルのミストと水やオ
イルを含む塵芥の補足能力が長期間に亘って維持される
レンジフードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、下端が開放された箱形のフード
本体と、フード本体内に配設された遠心送風機とを備
え、遠心送風機は羽根車と羽根車を収容するケーシング
とを有し羽根車の回転軸を上下に延在させて配設され、
ケーシングの底壁に油受け容器が取り付けられているこ
とを特徴とするレンジフードを提供する。本発明に係る
レンジフードにおいては、フード本体内へ吸引された汚
染空気は、フード本体内に配設された遠心送風機の吸気
口から遠心送風機内へ吸引され、回転する羽根車の翼間
流路を径方向外方へ流れつつ加速され、羽根車の周囲か
ら吐出し、遠心送風機のケーシング内を螺旋状に流れ、
遠心送風機の排気口から排出され、遠心送風機の排気口
に接続された排気ダクトを通り、フード本体から排出さ
れる。遠心送風機のケーシング内を螺旋状に流れる汚染
空気中に浮遊する水やオイルのミストと水やオイルを含
む塵芥が、遠心力によって径方向外方ヘはじき飛ばさ
れ、遠心送風機のケーシングの側壁に衝突して付着す
る。遠心送風機の羽根車の翼に付着した水やオイルのミ
ストと水やオイルを含む塵芥も、遠心力によって羽根車
の翼の後縁から離脱し、遠心送風機のケーシングの側壁
に衝突して付着する。遠心送風機のケーシングの側壁に
衝突して付着した水やオイルのミストと水やオイルを含
む塵芥は、ケーシングの側壁に沿って下方へ流れ、ケー
シングの底壁に取り付けられた油受け容器へ流入する。
上記説明から分かるように、本発明に係るレンジフード
においては、遠心送風機が遠心分離器として機能し、汚
染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水やオイルを
含む塵芥を除去する。遠心送風機は目詰まりを起こさ
ず、遠心送風機内の汚染空気流路の圧力損失が経時的に
増加して風量が減少する事態は発生せず、保守を頻繁に
行わなくても、遠心送風機の水やオイルのミストと水や
オイルを含む塵芥の補足能力は長期間に亘って維持され
る。汚染空気から除去された水やオイルのミストと水や
オイルを含む塵芥は、遠心送風機のケーシングの底壁に
取り付けられた油受け容器に溜まるので、遠心送風機ひ
いては本発明に係るレンジフードの保守は容易である。
遠心送風機は羽根車の回転軸を上方に延在させて配設さ
れているので、羽根車の回転軸を水平に延在させて配設
する場合に比べて、レンジフードの高さが減少し、レン
ジフードが小型化する。フィルターに替えて遠心送風機
で汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水やオイ
ルを含む塵芥を除去する本発明に係るレンジフードにお
いては、水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の
補足能力は、保守を頻繁に行わなくても、長期間に亘っ
て維持される。
【0005】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の排気口近傍に油受け容器が取り付けられている。
遠心送風機のケーシングの側壁に付着した水やオイルの
ミストと水やオイルを含む塵芥とは、ケーシングの側壁
に沿って下降しつつ、ケーシング内の汚染空気の流れに
沿って遠心送風機の排気口へ向けて移動するので、遠心
送風機の排気口近傍に油受け容器を取り付けておけば、
油受け容器ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥の量が増加し、遠心送風機ひいてはレンジフ
ードの保守作業が容易になる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の排気口近傍に油受け容器が取り付けられ、遠心送
風機の排気口近傍のケーシング側壁の、油受け容器より
も上流部に、上下に延在する邪魔板が取り付けられてい
る。本発明の好ましい態様においては、遠心送風機の排
気口近傍に油受け容器が取り付けられ、遠心送風機の排
気口近傍のケーシング側壁の、油受け容器よりも上流部
に、上下に延在する溝が形成されている。遠心送風機の
排気口近傍に油受け容器が取り付けられている場合、遠
心送風機の排気口近傍のケーシング側壁の、油受け容器
よりも上流部に、上下に延在する邪魔板を取付け、或い
は上下に延在する溝を形成しておけば、ケーシングの側
壁に沿って下降しつつ、ケーシング内の汚染空気の流れ
に沿って遠心送風機の排気口へ向けて移動してきた水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥は、邪魔板や溝
によって遠心送風機の排気口へ向かう移動を阻止され、
確実に下方の油受け容器へ流入する。この結果、油受け
容器ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む
塵芥の量が増加し、遠心送風機ひいてはレンジフードの
保守作業が容易になる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の底壁が油受け容器へ向けて下方ヘ傾斜している。
本発明の好ましい態様においては、遠心送風機の排気口
に接続された排気ダクトの底壁が遠心送風機の排気口へ
向けて下方へ傾斜している。遠心送風機の底壁が油受け
容器へ向けて下方ヘ傾斜し、或いは遠心送風機の排気口
に接続された排気ダクトの底壁が遠心送風機の排気口へ
向けて下方へ傾斜していれば、油受け容器ヘ流入する水
やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の量が増加
し、遠心送風機ひいてはレンジフードの保守作業が容易
になる。本発明の好ましい態様においては、遠心送風機
の排気口と排気ダクトとの接続部において、遠心送風機
のケーシング底壁と排気ダクト底壁との間に、後者が前
者よりも高くなる段差が形成されている。遠心送風機の
排気口と排気ダクトとの接続部において、遠心送風機の
ケーシング底壁と排気ダクト底壁との間に、後者が前者
よりも高くなる段差が形成されていれば、遠心送風機の
ケーシングの底壁に付着した水やオイルのミストと水や
オイルを含む塵芥が、ケーシング内の汚染空気の流れに
沿って排気ダクトの底壁へ移動するのが阻止される。こ
の結果、油受け容器ヘ流入する水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥の量が増加し、遠心送風機ひいては
レンジフードの保守作業が容易になる。
【0008】本発明においては、下端が開放された箱形
のフード本体と、フード本体内に配設された遠心送風機
とを備え、遠心送風機は羽根車と羽根車を収容するケー
シングとを有し羽根車の回転軸を上下に延在させて配設
され、遠心送風機の排気口に接続された排気ダクトの底
壁の、遠心送風機の排気口との接続部の近傍に、油受け
容器が取けられていることを特徴とするレンジフードを
提供する。本発明に係るレンジフードにおいては、フー
ド本体内へ吸引された汚染空気は、フード本体内に配設
された遠心送風機の吸気口から遠心送風機内へ吸引さ
れ、回転する羽根車の翼間流路を径方向外方へ流れつつ
加速され、羽根車の周囲から吐出し、遠心送風機のケー
シング内を螺旋状に流れ、遠心送風機の排気口から排出
され、遠心送風機の排気口に接続された排気ダクトを通
り、フード本体から排出される。遠心送風機のケーシン
グ内を螺旋状に流れる汚染空気中に浮遊する水やオイル
のミストと水やオイルを含む塵芥が、遠心力によって径
方向外方ヘはじき飛ばされ、遠心送風機のケーシングの
側壁に衝突して付着する。遠心送風機の羽根車の翼に付
着した水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥も、
遠心力によって羽根車の翼の後縁から離脱し、遠心送風
機のケーシングの側壁に衝突して付着する。遠心送風機
のケーシングの側壁に衝突して付着した水やオイルのミ
ストと水やオイルを含む塵芥は、ケーシングの側壁に沿
って下降しつつ、ケーシング内の汚染空気の流れに沿っ
て遠心送風機の排気口へ向けて移動し、遠心送風機の排
気口に接続された排気ダクトの底壁の、遠心送風機の排
気口との接続部の近傍に取り付けられた油受け容器へ流
入する。上記説明から分かるように、本発明に係るレン
ジフードにおいては、遠心送風機が遠心分離器として機
能し、汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水や
オイルを含む塵芥を除去する。遠心送風機は目詰まりを
起こさず、遠心送風機内の汚染空気流路の圧力損失が経
時的に増加して風量が減少する事態は発生せず、保守を
頻繁に行わなくても、遠心送風機の水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥の補足能力は長期間に亘って維
持される。汚染空気から除去された水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥は、排気ダクトの底壁に取り付
けられた油受け容器に溜まるので、本発明に係るレンジ
フードの保守は容易である。遠心送風機は羽根車の回転
軸を上方に延在させて配設されているので、羽根車の回
転軸を水平に延在させて配設する場合に比べて、レンジ
フードの高さが減少し、レンジフードが小型化する。フ
ィルターに替えて遠心送風機で汚染空気中に浮遊する水
やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥を除去する本
発明に係るレンジフードにおいては、水やオイルのミス
トと水やオイルを含む塵芥の補足能力は、保守を頻繁に
行わなくても、長期間に亘って維持される。油受け容器
は、遠心送風機の排気口に接続される排気ダクトに取り
付けられるので、市販の遠心送風機を加工することなく
そのままフード本体に取り付けることができる。この結
果、遠心送風機に油受け容器を取り付ける場合に比べ
て、レンジフードの製造が容易になる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、排気ダ
クト側壁の油受け容器よりも上流部に、又は遠心送風機
のケーシング側壁の排気口近傍部に、上下に延在する邪
魔板が取り付けられている。本発明の好ましい態様にお
いては、排気ダクト側壁の油受け容器よりも上流部に、
又は遠心送風機のケーシング側壁の排気口近傍部に、上
下に延在する溝が形成されている。排気ダクト側壁の油
受け容器よりも上流部に、又は遠心送風機のケーシング
側壁の排気口近傍部に、上下に延在する邪魔板を取り付
け、或いは上下に延在する溝を形成しておけば、遠心送
風機のケーシングの側壁や排気ダクトの側壁に付着した
水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の、汚染空
気の流れに沿った移動が、邪魔板や溝によって阻止さ
れ、水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥は確実
に下方の油受け容器へ流入する。この結果、油受け容器
ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥
の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易になる。
【0010】本発明の好ましい態様においては、排気ダ
クトの底壁が、油受け容器へ向けて下方ヘ傾斜してい
る。本発明の好ましい態様においては、排気ダクトの遠
心送風機の排気口との接続部の近傍が下方ヘ凸に湾曲し
ており、湾曲部の最下位置に油受け容器が取り付けられ
ている。排気ダクトの底壁が、油受け容器へ向けて下方
ヘ傾斜し、或いは、排気ダクトの遠心送風機の排気口と
の接続部の近傍が下方ヘ凸に湾曲しており、湾曲部の最
下位置に油受け容器が取り付けられていれば、油受け容
器ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵
芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易にな
る。
【0011】本発明の好ましい態様においては、油受け
容器の底壁は所定方向ヘ向けて下方へ傾斜している。油
受け容器の底壁が所定方向ヘ向けて下方へ傾斜していれ
ば、油受け容器の底壁の最下部に水やオイルや塵芥が溜
まるので、保守時の、油受け容器からの水やオイルや塵
芥の除去作業が容易になる。
【0012】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の羽根車の翼の後縁が凹凸に形成されている。遠心
送風機の羽根車の翼の後縁が凹凸に形成されていれば、
羽根車の翼に付着した水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥が、羽根車の翼の後縁から径方向外方ヘ離脱
し易くなる。この結果、油受け容器ヘ流入する水やオイ
ルのミストと水やオイルを含む塵芥の量が増加し、遠心
送風機ひいてはレンジフードの保守作業が容易になる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のケーシング内に、且つ羽根車の周囲に、螺旋状の
仕切板が配設されている。遠心送風機のケーシング内
に、且つ羽根車の周囲に、螺旋状の仕切板が配設されて
いれば、羽根車の周囲から吐出した汚染空気が、直線的
に遠心送風機の排気口へ流れる事態の発生が防止され、
遠心送風機内の汚染空気流路長が増大し、汚染空気流路
囲壁への水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の
付着量が増加する。この結果、レンジフードの水やオイ
ルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力が向上す
る。
【0014】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のケーシング内に、且つ羽根車の周囲に、減速翼が
配設されている。本発明の好ましい態様においては、遠
心送風機のケーシング内に、且つ排気口近傍部に、整流
板が配設されている。遠心送風機のケーシング内に、且
つ羽根車の周囲に、減速翼を配設し、或いは遠心送風機
のケーシング内に、且つ排気口近傍部に、整流板を配設
すれば、遠心送風機の圧力損失が減少して消費電力が減
少する。また減速翼、整流板へ旋回汚染空気流が衝突す
る際に、汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥が、減速翼、整流板へ付着して除去
される。この結果、レンジフードの水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥の補足能力が向上する。
【0015】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の排気口に接続された排気ダクトの、遠心送風機の
排気口との接続部近傍に、膨出部が形成され、膨出部の
底壁に油受け容器が取り付けられている。遠心送風機の
排気口に接続された排気ダクトの、遠心送風機の排気口
との接続部近傍に、膨出部を形成すれば、膨出部におい
て、汚染空気流の流速が減少し、汚染空気中に浮遊する
水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥が、落下す
る。この結果、レンジフードの水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥の補足能力が向上する。
【0016】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の羽根車とケーシングの一部又は全部の表面にフッ
素塗装又はシリコン塗装が施されている。遠心送風機の
羽根車とケーシングの一部又は全部の表面にフッ素塗装
又はシリコン塗装を施せば、羽根車、ケーシングへの油
の固着が抑制され、レンジフードの保守作業が容易にな
る。
【0017】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のケーシングの底壁全体がケーシングの他の部分か
ら取り外し可能な油受け容器となっている。遠心送風機
のケーシングの底壁全体がケーシングの他の部分から取
り外し可能な油受け容器となっていれば、油受け容器を
取り外して溜まった水、油、塵芥を除去する際に、ケー
シング内の羽根車も清掃できるので、保守作業が容易に
なる。
【0018】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のケーシングの底壁全体がケーシングの他の部分か
ら取り外し可能な油受け容器となっており、遠心送風機
のケーシングの底壁がケーシングの他の部分の下端部に
外嵌合する。遠心送風機のケーシングの底壁がケーシン
グの他の部分の下端部に外嵌合すれば、ケーシングの底
壁とケーシングの他の部分との接続部から、油受け容器
であるケーシングの底壁に溜まった油、水が漏出するの
を抑制できる。
【0019】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のケーシングの底壁に取り付けられた油受け容器が
取り外し可能であり、油受け容器を取り外した時に、遠
心送風機のモータへの通電を遮断する安全装置を備え
る。本発明の好ましい態様においては、遠心送風機のケ
ーシングの底壁全体がケーシングの他の部分から取り外
し可能な油受け容器となっており、油受け容器を取り外
した時に、遠心送風機のモータへの通電を遮断する安全
装置を備える。油受け容器を取り外した時に遠心送風機
のモータへの通電を遮断する安全装置を備えていれば、
保守時の安全性が向上し、また油受け容器を取り外した
跡に残る開口から、ケーシング内に残存する油、水が、
羽根車が巻き起こす風によって外部へ飛散するのを防止
できる。
【0020】本発明の好ましい態様においては、油受け
容器とケーシングとの接続部にシール部材が配設されて
いる。油受け容器とケーシングとの接続部にシール部材
が配設されていれば、当該接続部から、油、水が漏出す
るのを防止できる。
【0021】本発明の好ましい態様においては、油受け
容器から延びる油排出用管路がフッソ樹脂製又はシリコ
ン樹脂製である。油受け容器から延びる油排出用管路が
フッソ樹脂製又はシリコン樹脂製であれば、油排出用管
路へ油が付着、固着して油排出用管路が閉塞するのを防
止できる。
【0022】本発明の好ましい態様においては、油受け
容器から延びる油排出用管路が金属製であるか又は金属
で覆われている。油受け容器から延びる油排出用管路が
金属製であるか又は金属で覆われていれば、火災防止効
果が得られる。
【0023】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機のモータは密閉容器で覆われている。遠心送風機の
モータが密閉容器で覆われていれば、油、水の付着によ
るモータの故障を防止できる。
【0024】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機は片吸込であり、吸気口を上方ヘ差し向けて配設さ
れている。遠心送風機が片吸込であり、吸気口を上方ヘ
差し向けて配設されていれば、遠心送風機のケーシング
の底壁には吸気口は無いので、当該ケーシングの底壁
の、羽根車の中心部の直下の位置に、油受け容器を取り
付けることができる。羽根車の中心部の直下の位置は、
遠心送風機のケーシングの底壁の中央部に近く、且つ風
速が低いので、ケーシング側壁に付着したオイル、水、
塵芥等が集まり易い。この結果、油受け容器へのオイ
ル、水、塵芥等の流入量が増大し、保守が容易になる。
【0025】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機は片吸込であり、吸気口を下方ヘ差し向けて配設さ
れている。遠心送風機が片吸込であり、吸気口を下方ヘ
差し向けて配設されていれば、フード本体内へ下方から
流入した汚染空気が遠心送風機の下部から遠心送風機ヘ
吸引されるので、遠心送風機のケーシングの上部、モー
タ等への油、塵芥の付着が抑制される。
【0026】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の下方に、且つフード本体の開放端内に配設され外
周縁とフード本体の開放端側壁との間に環状の汚染空気
流入口を形成する案内板を備える。遠心送風機の下方
に、且つフード本体の開放端内に配設され外周縁とフー
ド本体の開放端側壁との間に環状の汚染空気流入口を形
成する案内板を備えれば、レンジフードの下方から上昇
してくる汚染空気の補足率が高まり、また、遠心送風機
の吸気口が下方ヘ差し向けられている場合、遠心送風機
の吸気口から滴下する油、水等がレンジフードの下方へ
落下する事態の発生が防止される。
【0027】本発明の好ましい態様においては、案内板
の、遠心送風機の吸気口に対峙する部分に凹部が形成さ
れている。案内板の、遠心送風機の吸気口に対峙する部
分に凹部が形成されていれば、遠心送風機の吸気口から
滴下する油、水、塵芥が当該凹部に溜まるので、保守作
業が容易になる。
【0028】本発明の好ましい態様においては、フード
本体内に、案内板と遠心送風機との間に仕切壁が配設さ
れ、仕切壁に遠心送風機の吸気口に対峙して開口が形成
されている。案内板と遠心送風機との間に仕切壁が配設
され、仕切壁に遠心送風機の吸気口に対峙して開口が形
成されていれば、フード本体内部空間上部への汚染空気
の侵入が抑制され、フード本体上部内面、遠心送風機の
ケーシング外面ヘの油、塵芥の付着が抑制される。
【0029】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
の開口と遠心送風機の吸気口とを直結する筒体が配設さ
れている。仕切壁の開口と遠心送風機の吸気口とを直結
する筒体が配設されていれば、フード本体内部空間上部
への汚染空気の侵入が阻止され、フード本体上部内面、
遠心送風機のケーシング外面ヘの油、塵芥の付着が防止
される。
【0030】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
に形成されたオイルトレイ取付穴の直下にオイルトレイ
が着脱可能に取付けられ、遠心送風機のケーシングの底
壁又は排気ダクトの底壁に取り付けられた油受け容器か
ら延びる油排出用管路の先端がオイルトレイの上方に位
置決めされている。仕切壁に形成されたオイルトレイ取
付穴の直下にオイルトレイが着脱可能に取付けられ、遠
心送風機のケーシングの底壁又は排気ダクトの底壁に取
り付けられた油受け容器から延びる油排出用管路の先端
がオイルトレイの上方に位置決めされていれば、保守の
際に案内板を取り外し、オイルトレイを取り外して、オ
イルトレイに溜まった油、水、塵芥を容易に除去でき
る。油排出用管路の先端がオイルトレイ内に位置決めさ
れていると、遠心送風機内の高圧空気が油排出用管路を
通ってオイルトレイ内に溜まった油、水の中へ吐出し、
油、水を飛散させるおそれがある。従って、油排出用管
路の先端がオイルトレイの上方に位置決めするのが望ま
しい。
【0031】本発明の好ましい態様においては、油排出
用管路の先端に金属タワシ状の油飛散防止具が取り付け
られている。油排出用管路の先端に金属タワシ状の油飛
散防止具が取り付けられていれば、フード本体内の汚染
空気流によって、油排出用管路の先端から油、水が飛散
し、オイルトレイへの滴下が妨げられる事態の発生が抑
制される。
【0032】本発明の好ましい態様においては、オイル
トレイに溜まった油の水位を検出するセンサーを備え
る。オイルトレイに溜まった油の水位を検出するセンサ
ーを備えていれば、オイルトレイが満杯になった時に、
センサーの検知信号に基づいて、警報を発し、或いは遠
心送風機の作動を停止させる等の安全対策を講ずること
ができる。
【0033】本発明の好ましい態様においては、オイル
トレイは透明又は半透明の素材で形成されている。オイ
ルトレイが透明又は半透明の素材で形成されていれば、
保守の際に、目視でオイルトレイの水位を確認でき、オ
イルトレイからの油、水、塵芥の除去作業を適正タイミ
ングで行うことができる。
【0034】本発明の好ましい態様においては、オイル
トレイ内に油固化剤又は吸油材が収容されている。オイ
ルトレイ内に油固化剤又は吸油材が収容されていれば、
オイルトレイからの油の除去作業が容易になる。
【0035】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
の下面にランプケースが取り付けられている。仕切壁の
下面にランプケースが取り付けられていれば、保守作業
が容易になる。
【0036】本発明の好ましい態様においては、ランプ
ケース内に紫外線を放射するランプが配設され、案内板
と仕切壁とに挟まれた空間に面する部材表面が超親水性
光触媒によってコーティングされている。ランプケース
内に紫外線を放射するランプが配設され、案内板と仕切
壁とに挟まれた空間に面する部材表面が超親水性光触媒
によってコーティングされていれば、ランプが発する紫
外線によって超親水性光触媒が活性化され、案内板と仕
切壁とに挟まれた空間に面する部材表面に水の薄膜が形
成される。この結果、案内板と仕切壁とに挟まれた空間
に面する部材表面への油の付着が抑制され、保守作業が
容易になる。
【0037】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の下方に、且つフード本体の開放端の上方に仕切壁
が配設され、仕切壁に遠心送風機の吸気口に対峙して開
口が形成され、仕切壁の開口の下方に且つフード本体の
開放端内にオイルトレイが配設され、オイルトレイは着
脱可能に仕切壁の下面に取り付けられている。遠心送風
機の下方に、且つフード本体の開放端の上方に仕切壁が
配設され、仕切壁に遠心送風機の吸気口に対峙して開口
が形成されていれば、当該開口から直接遠心送風機の吸
気口ヘ汚染空気が流入するので、フード本体上部内面、
遠心送風機の外面等に油、塵芥等は付着しない。仕切壁
の開口の下方に且つフード本体の開放端内にオイルトレ
イが配設され、オイルトレイが着脱可能に仕切壁の下面
に取り付けられていれば、遠心送風機の吸気口から滴下
したオイル、水、塵芥等はオイルトレイに受け止めら
れ、レンジフードの下方へは落下しない。保守時には容
易にオイルトレイを取り外して、オイルトレイに溜まっ
たオイル、水、塵芥を除去できる。
【0038】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
に且つレンジフードの前端近傍にオイルトレイ取付穴が
形成され、オイルトレイ取付穴の直下に第2のオイルト
レイが着脱可能に取り付けられ、遠心送風機のケーシン
グの底壁又は排気ダクトの底壁に取り付けられた油受け
容器から延びる油排出用管路の先端が第2のオイルトレ
イの上方に位置決めされている。仕切壁に且つレンジフ
ードの前端近傍にオイルトレイ取付穴が形成され、オイ
ルトレイ取付穴の直下に第2のオイルトレイが着脱可能
に取り付けられ、遠心送風機のケーシングの底壁又は排
気ダクトの底壁に取り付けられた油受け容器から延びる
油排出用管路の先端が第2のオイルトレイの上方に位置
決めされていれば、レンジの使用時には第2のオイルト
レイはレンジフードの前端壁に隠れて見えず、レンジ使
用者に不快感を与えない。他方、保守時には容易に第2
のオイルトレイを取り外して、第2のオイルトレイ内の
オイル、水、塵芥等を除去できる。
【0039】本発明においては、下端が開放された箱形
のフード本体と、フード本体内に配設された遠心送風機
と、遠心送風機内で汚染空気から分離されたオイルを貯
留する油受け容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延
在しフード本体を遠心送風機を収容する第1区画と開放
端を含む第2区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に
遠心送風機の吸気口に対峙して開口が形成され、更に第
2区画内に前記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に
対峙して延在する案内板を備え、仕切壁に形成された開
口の面積は遠心送風機の吸気口の面積と略同一で且つ遠
心送風機の吸気口の面積以上に設定されていることを特
徴とするレンジフードを提供する。本発明に係るレンジ
フードにおいては、フード本体の下端の開放端からフー
ド本体の第2区画内へ流入した汚染空気は、案内板や仕
切壁に沿って流れ、案内板の周縁と仕切壁との間に形成
される環状の開口を通って案内板と仕切壁との間の隙間
へ流入し、仕切壁に形成された開口を通過してフード本
体の第1区画へ流入する。フード本体の第1区画へ流入
した汚染空気は、第1区画に収容された遠心送風機の吸
気口から遠心送風機の羽根車内へ吸引され、回転する羽
根車の翼間流路を径方向外方へ流れつつ加速され、羽根
車の周囲から吐出し、遠心送風機のケーシング内を螺旋
状に流れ、遠心送風機の排気口から排出され、遠心送風
機の排気口に接続された排気ダクトを通り、フード本体
から排出される。遠心送風機内で遠心力によって汚染空
気から分離された水やオイルのミストと水やオイルを含
む塵芥とが、遠心送風機のケーシング側壁に衝突して付
着する。遠心送風機のケーシング側壁に付着した、水や
オイルや塵芥は、ケーシング側壁に沿って下方へ流れ、
ケーシングに取り付けられた油受け容器へ流入し、或い
は適当な管路を経てフード本体に取り付けられた油受け
容器内へ流入する。本発明に係るレンジフードにおいて
は、目詰まりを起こさない遠心送風機が遠心分離器とし
て機能して汚染空気から水やオイルのミストと水やオイ
ルを含む塵芥とを除去するので、保守を頻繁に行わなく
ても、水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の補
足能力が長期間に亘って維持される。本発明に係るレン
ジフードにおいては、仕切壁に形成された開口の面積が
遠心送風機の吸気口の面積と略同一で且つ遠心送風機の
吸気口の面積以上に設定されているので、仕切壁の開口
周縁部や遠心送風機の吸気口周縁部に、汚染空気から分
離された水やオイルや塵芥が付着し、下方のレンジへ滴
下する可能性が少ない。
【0040】本発明の好ましい態様においては、案内板
の周縁と仕切壁との間に形成される環状開口の面積が仕
切壁に形成された開口の面積と略同一で且つ仕切壁に形
成された開口の面積以上に設定されている。案内板の周
縁と仕切壁との間に形成される環状開口の面積を、仕切
壁に形成された開口の面積と略同一で且つ仕切壁に形成
された開口の面積以上に設定することにより、案内板の
周縁部に汚染空気から分離された水やオイルや塵芥が付
着し、下方のレンジへ滴下する可能性が減少する。
【0041】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
に形成された開口の周縁部が遠心送風機の吸気口へ向け
て湾曲している。仕切壁に形成された開口の周縁部を遠
心送風機の吸気口へ向けて湾曲させることにより、案内
板の周縁部に汚染空気から分離された水やオイルや塵芥
が付着し、下方のレンジへ滴下する可能性が減少する。
【0042】本発明においては、下端が開放された箱形
のフード本体と、フード本体内に配設された遠心送風機
と、遠心送風機内で汚染空気から分離されたオイルを貯
留する油受け容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延
在しフード本体を遠心送風機を収容する第1区画と開放
端を含む第2区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に
遠心送風機の吸気口に対峙して開口が形成され、更に第
2区画内に前記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に
対峙して延在する案内板を備え、遠心送風機の吸気口が
斜め下方へ差し向けられ、仕切壁と案内板とが傾斜して
配設されていることを特徴とするレンジフードを提供す
る。本発明に係るレンジフードにおいては、目詰まりを
起こさない遠心送風機が遠心分離器として機能して汚染
空気から水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥と
を除去するので、保守を頻繁に行わなくても、水やオイ
ルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力が長期間
に亘って維持される。本発明に係るレンジフードにおい
ては、遠心送風機の吸気口が斜め下方へ差し向けられて
いるので、遠心送風機のケーシング側壁の最下部が遠心
送風機のケーシングの最下部を形成する。遠心送風機の
ケーシング側壁は羽根車の外周に沿って湾曲しているの
で、当該側壁中の全ての部位は前記最下部へ向けて下方
ヘ傾斜する。この結果、遠心送風機内で遠心力によって
汚染空気から分離され、遠心送風機のケーシングの側壁
に衝突して付着した水やオイルや塵芥は、前記最下部へ
向けて下方ヘ傾斜したケーシングの側壁に沿って下方へ
流れ、前記最下部へ集まる。従って、前記最下部に油受
け容器を配設し、或いは前記最下部から下方へ管路を延
ばし、管路の端部をフード本体に取り付けた油受け容器
に接続しておけば、汚染空気から分離された水やオイル
や塵芥を容易に回収し除去することができる。
【0043】本発明の好ましい態様においては、案内板
の周縁と仕切壁との間の隙間が上方へ向けて増大するよ
うに案内板が仕切壁に対して傾斜して配設されている。
レンジから立ち昇る高温の汚染空気は、フード本体の第
2区画の上部に集まり易い。案内板を仕切壁に対して傾
斜させて配設し、案内板の周縁と仕切壁との間の隙間を
上方へ向けて増大させれば、案内板の周縁と仕切壁との
間に形成される環状開口を通る汚染空気の流量分布が、
上方ヘ向けて増大するので、フード本体の第2区画の上
部に集まった汚染空気を効率良くフード本体の第1区画
内ヘ吸引することができ、レンジフードの汚染空気捕集
効率が向上する。
【0044】本発明の好ましい態様においては、遠心送
風機の羽根車の中心がフード本体の高さ方向中央よりも
上方に位置決めされている。レンジから立ち昇る高温の
汚染空気は、フード本体の第2区画の上部に集まり易
い。遠心送風機の羽根車の中心をフード本体の高さ方向
中央よりも上方に位置決めすれば、遠心送風機の吸気口
の高さ位置、ひいては仕切壁の開口の高さ位置が上昇す
るので、フード本体の第2区画の上部に集まった汚染空
気を、高い位置に配設された仕切壁の開口を介して、効
率良くフード本体の第1区画内ヘ吸引することができ、
レンジフードの汚染空気捕集効率が向上する。
【0045】本発明の好ましい態様においては、レンジ
フードは、仕切壁に形成された開口と遠心送風機の吸気
口とを直結する筒体を備える。仕切壁の開口と遠心送風
機の吸気口とを直結する筒体が配設されていれば、遠心
送風機周囲のフード本体の第1区画への汚染空気の侵入
が阻止され、フード本体の第1区画内面、遠心送風機の
ケーシング外面ヘの水やオイルや塵芥の付着が防止され
る。
【0046】本発明の好ましい態様においては、仕切壁
が遠心送風機のケーシングの吸気口が形成された天板を
形成し、仕切壁に形成された開口が遠心送風機の吸気口
を形成する。仕切壁が遠心送風機のケーシングの吸気口
が形成された天板を形成し、仕切壁に形成された開口が
遠心送風機の吸気口を形成すれば、遠心送風機周囲のフ
ード本体の第1区画への汚染空気の侵入が阻止され、フ
ード本体の第1区画内面、遠心送風機のケーシング外面
ヘの水やオイルや塵芥の付着が防止される。
【0047】本発明においては、下端が開放された箱形
のフード本体と、フード本体内に配設された遠心送風機
と、遠心送風機内で汚染空気から分離されたオイルを貯
留する油受け容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延
在しフード本体を遠心送風機を収容する第1区画と開放
端を含む第2区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に
遠心送風機の吸気口に対峙して開口が形成され、更に第
2区画内に前記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に
対峙して延在する案内板を備え、案内板の周縁上の任意
の点と仕切壁に形成された開口の周縁上の任意の点とを
結ぶ直線の延長線が遠心送風機の羽根車と干渉しないこ
とを特徴とするレンジフードを提供する。本発明に係る
レンジフードにおいては、目詰まりを起こさない遠心送
風機が遠心分離器として機能して汚染空気から水やオイ
ルのミストと水やオイルを含む塵芥とを除去するので、
保守を頻繁に行わなくても、水やオイルのミストと水や
オイルを含む塵芥の補足能力が長期間に亘って維持され
る。本発明に係るレンジフードにおいては、案内板の周
縁上の任意の点と仕切壁に形成された開口の周縁上の任
意の点とを結ぶ直線の延長線が遠心送風機の羽根車と干
渉しないので、案内板の周縁と仕切壁との間に形成され
る環状開口と仕切壁の開口とを介して第1区画内ヘ手や
棒等を誤って差し入れても、遠心送風機の羽根車には手
や棒は接触しない。従って、本発明に係るレンジフード
は安全性が高い。
【0048】本発明の好ましい態様においては、油受け
容器は遠心送風機のケーシングに取り付けられ、或いは
フード本体に取り付けられている。本発明の好ましい態
様においては、油受け容器は着脱可能に取り付けられて
いる。油受け容器は、遠心送風機のケーシングに取り付
けても良く、或いはフード本体に取り付けても良い。油
受け容器が、遠心送風機のケーシング或いはフード本体
に、着脱可能に取り付けられていれば、油受け容器を取
り外すことにより、油受け容器に溜まった水、オイル、
塵芥を容易に廃棄することができる。
【0049】本発明の好ましい態様においては、案内板
は着脱可能に仕切壁に取り付けられている。案内板が着
脱可能に仕切壁に取り付けられていれば、案内板を取り
外して、仕切壁の開口の周縁部や遠心送風機の吸気口の
周縁部等に付着した水やオイルや塵芥を容易に除去する
ことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係るレンジ
フードを図1に基づいて説明する。本発明の第1実施例
に係るレンジフードは、下端が開放された偏平箱形のフ
ード本体1を備えている。フード本体1の開放端内に、
案内板2が水平に配設されている。案内板2は着脱可能
にフード本体1に取り付けられている。案内板2の外縁
と、フード本体1の開放端側壁との間に形成された環状
の隙間が、レンジフードの汚染空気流入口3を形成して
いる。フード本体1内に、且つ案内板2の上方に、遠心
送風機4が配設されている。遠心送風機4は、羽根車5
と、羽根車5を収容する平面形状が螺旋状の偏平なケー
シング6と、羽根車5を回転駆動するモータ7とを有し
ている。遠心送風機4は、片吸込であり、ケーシング6
の底壁に形成された吸気口8を下方へ差し向けて配設さ
れている。ケーシング6の底壁に油受け容器9が着脱可
能に取り付けられている。油受け容器9は、羽根車5の
周囲に円環状に延在している。油受け容器9に、油排出
用の弁装置9′が取り付けられている。遠心送風機4の
排気口10に、排気ダクト11が接続されている。排気
ダクト11は、フード本体1を貫通して、レンジフード
の外方ヘ延在している。
【0051】第1実施例に係るレンジフードにおいて
は、下方の図示しないレンジで発生し上昇した汚染空気
が、案内板2に当たって水平移動し、汚染空気流入口3
を通って、フード本体1内へ吸引される。汚染空気流入
口3は比較的狭幅なので、汚染空気流入口3の近傍には
比較的高速の上昇空気流が形成される。当該上昇空気流
により、案内板2に当たって水平移動した汚染空気がフ
ード本体の側壁を越えて側方ヘ流れ出るのが阻止され、
レンジフードの汚染空気補足率が向上する。また、案内
板2により、遠心送風機4の吸気口8から滴下するオイ
ル、水等が、レンジフードの下方ヘ落下する事態の発生
が防止される。フード本体1内へ吸引された汚染空気
は、フード本体1内に配設された遠心送風機4の吸気口
8から遠心送風機4内へ吸引される。遠心送風機4は片
吸込であり、吸気口8を下方ヘ差し向けて配設されてい
るので、フード本体1内へ下方から流入した汚染空気
は、フード本体1内の上部へ流れることなく、遠心送風
機4の下部から遠心送風機4ヘ吸引される。この結果、
遠心送風機4のケーシング6の上部、モータ7、フード
本体1の上部等への油、塵芥の付着が抑制される。遠心
送風機4へ吸引された汚染空気は、回転する羽根車5の
翼間流路を通って加速されつつ径方向外方ヘ流れ、羽根
車5の周囲から吐出する。羽根車5から吐出した汚染空
気は、図1(b)で矢印で示すように、遠心送風機のケ
ーシング6内を、ケーシング6の側壁に沿って螺旋状に
流れ、遠心送風機の排気口10から排出される。遠心送
風機の排気口10から排出された汚染空気は、遠心送風
機の排気口10に接続れさた排気ダクト11を通り、フ
ード本体1から排出され、最終的に屋外へ排出される。
【0052】遠心送風機のケーシング6内を螺旋状に流
れる汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水やオ
イルを含む塵芥が、遠心力によって径方向外方ヘはじき
飛ばされ、ケーシング6の側壁に衝突して付着する。羽
根車5の翼に付着した水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥も、遠心力によって翼の後縁から離脱し、ケ
ーシング6の側壁に衝突して付着する。ケーシング6の
側壁に衝突して付着した水やオイルのミストと水やオイ
ルを含む塵芥は、側壁に沿って下方へ流れ、ケーシング
6の底壁に取り付けられた油受け容器9へ流入する。油
受け容器9に溜まった水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥は、保守の際に、案内板2を取り外した後、
弁装置9′を介して排出される。
【0053】上記説明から分かるように、本実施例に係
るレンジフードにおいては、遠心送風機4が遠心分離器
として機能し、汚染空気中に浮遊する水やオイルのミス
トと水やオイルを含む塵芥を除去する。遠心送風機4は
目詰まりを起こさず、遠心送風機4内の汚染空気流路の
圧力損失が経時的に増加して風量が減少する事態は発生
せず、保守を頻繁に行わなくても、遠心送風機4の水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力は長
期間に亘って維持される。汚染空気から除去された水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥は、遠心送風機
4のケーシング6の底壁に取り付けられた油受け容器9
に溜まるので、遠心送風機4ひいては本実施例に係るレ
ンジフードの保守は容易である。遠心送風機4は吸気口
8を下方へ差し向けて配設されているので、吸気口8を
水平方向ヘ差し向けて配設する場合に比べて、レンジフ
ードの高さが減少し、レンジフードが小型化する。従来
技術のレンジフードが備えるフィルターに替えて遠心送
風機4で汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥を除去する本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、水やオイルのミストと水やオイルを含
む塵芥の補足能力は、保守を頻繁に行わなくても、長期
間に亘って維持される。
【0054】本発明の第2実施例に係るレンジフードを
図2に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第1実施例の油受け容器9に替えて、遠心
送風機4の排気口10近傍のケーシング6の底壁に油受
け容器12が着脱可能に取り付けられている。油受け容
器12に、油排出用の弁装置12′が取り付けられてい
る。上記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成
は、第1実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4のケーシング6の側壁に付着した水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥とは、ケーシン
グ6の側壁に沿って下降しつつ、図2(b)で矢印で示
すケーシング6内の汚染空気の流れに沿って遠心送風機
の排気口10へ向けて移動するので、遠心送風機4の排
気口10近傍のケーシング6の底壁に油受け容器12を
取り付けておけば、ケーシング6の底壁の他の部位に油
受け容器12を取り付ける場合に比べて、油受け容器1
2ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵
芥の量が増加し、遠心送風機4ひいてはレンジフードの
保守作業が容易になる。
【0055】本発明の第3実施例に係るレンジフードを
図3に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第2実施例に係るレンジフードの、遠心送
風機4のケーシング6の側壁の、油受け容器12よりも
上流部に、上下に延在する邪魔板13が取り付けられて
いる。上記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成
は、第2実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4の排気口10近傍のケーシング6の底
壁に油受け容器12が取り付けられている場合、排気口
10近傍のケーシング6の側壁の、油受け容器12より
も上流部に、上下に延在する邪魔板13を取付ければ、
ケーシング6の側壁に沿って下降しつつ、図3(b)で
矢印で示すケーシング6内の汚染空気の流れに沿って遠
心送風機の排気口10へ向けて移動してきた水やオイル
のミストと水やオイルを含む塵芥は、邪魔板13によっ
て遠心送風機の排気口10へ向かう移動を阻止され、確
実に下方の油受け容器12へ流入する。この結果、油受
け容器12ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥の量が増加し、遠心送風機4ひいてはレンジ
フードの保守作業が容易になる。
【0056】本発明の第4実施例に係るレンジフードを
図4に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第2実施例に係るレンジフードの、遠心送
風機4のケーシング6の側壁の、油受け容器12よりも
上流部に、上下に延在する溝14が形成されている。上
記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成は、第2
実施例に係るレンジフードの構成と同一である。遠心送
風機4の排気口10近傍のケーシング6の底壁に油受け
容器12が取り付けられている場合、排気口10近傍の
ケーシング6の側壁の、油受け容器12よりも上流部
に、上下に延在する溝14を形成すれば、ケーシング6
の側壁に沿って下降しつつ、図4(b)で矢印で示すケ
ーシング6内の汚染空気の流れに沿って遠心送風機の排
気口10へ向けて移動してきた水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥は、溝14によって遠心送風機の排
気口10へ向かう移動を阻止され、確実に下方の油受け
容器12へ流入する。この結果、油受け容器12ヘ流入
する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の量が
増加し、遠心送風機4ひいてはレンジフードの保守作業
が容易になる。
【0057】本発明の第5実施例に係るレンジフードを
図5に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第2実施例に係るレンジフードの、遠心送
風機4のケーシング6の底壁が、油受け容器12へ向け
て下方ヘ傾斜している。上記を除き、本実施例に係るレ
ンジフードの構成は、第2実施例に係るレンジフードの
構成と同一である。遠心送風機4のケーシング6の底壁
が油受け容器12へ向けて下方ヘ傾斜していれば、油受
け容器12ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥の量が増加し、遠心送風機4ひいてはレンジ
フードの保守作業が容易になる。尚、ケーシング6の底
壁の他の部位に油受け容器12を取り付けた場合でも、
ケーシング6の底壁を油受け容器12へ向けて下方ヘ傾
斜させれば、油受け容器12ヘ流入する水やオイルのミ
ストと水やオイルを含む塵芥の量が増加し、レンジフー
ドの保守作業が容易になる。
【0058】本発明の第6実施例に係るレンジフードを
図6に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第2実施例に係るレンジフードの、遠心送
風機4の排気口10に接続された排気ダクト11底壁が
遠心送風機4の排気口10へ向けて下方へ傾斜してい
る。上記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成
は、第2実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4の排気口10に接続された排気ダクト
11底壁が遠心送風機4の排気口10へ向けて下方へ傾
斜していれば、排気ダクト11の囲壁から、油受け容器
12ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む
塵芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易にな
る。尚、ケーシング6の底壁の他の部位に油受け容器1
2を取り付けた場合でも、排気ダクト11底壁を遠心送
風機4の排気口10へ向けて下方へ傾斜させれば、排気
ダクト11の囲壁から、油受け容器12ヘ流入する水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥の量が増加し、
レンジフードの保守作業が容易になる。
【0059】本発明の第7実施例に係るレンジフードを
図7に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第2実施例に係るレンジフードの、遠心送
風機4の排気口10と排気ダクト11との接続部におい
て、遠心送風機4のケーシング6の底壁と排気ダクト1
1の底壁との間に、後者が前者よりも高くなる段差15
が形成されている。上記を除き、本実施例に係るレンジ
フードの構成は、第2実施例に係るレンジフードの構成
と同一である。遠心送風機4の排気口10と排気ダクト
11との接続部において、遠心送風機4のケーシング6
の底壁と排気ダクト11の底壁との間に、後者が前者よ
りも高くなる段差15が形成されていれば、遠心送風機
4のケーシング6の底壁に付着した水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥が、図7(b)で矢印で示すケ
ーシング6内の汚染空気の流れに沿って排気ダクト11
の底壁へ移動するのが阻止される。この結果、油受け容
器12ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含
む塵芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易に
なる。尚、ケーシング6の底壁の他の部位に油受け容器
12を取り付けた場合でも、遠心送風機4の排気口10
と排気ダクト11との接続部において、遠心送風機4の
ケーシング6の底壁と排気ダクト11の底壁との間に、
後者が前者よりも高くなる段差15が形成されていれ
ば、遠心送風機4のケーシング6の底壁に付着した水や
オイルのミストと水やオイルを含む塵芥が、図7(b)
で矢印で示すケーシング6内の汚染空気の流れに沿って
排気ダクト11の底壁へ移動するのが阻止される。この
結果、油受け容器12ヘ流入する水やオイルのミストと
水やオイルを含む塵芥の量が増加し、レンジフードの保
守作業が容易になる。
【0060】本発明の第8実施例に係るレンジフードを
図8に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第1実施例の油受け容器9に替えて、遠心
送風機4の排気口10に接続された排気ダクト11の底
壁の、遠心送風機4の排気口10との接続部の近傍に、
油受け容器16が着脱可能に取けられている。油受け容
器16に、油排出用の弁装置16′が取り付けられてい
る。上記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成
は、第1実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。
【0061】本実施例に係るレンジフードにおいては、
遠心送風機4のケーシング6の側壁に衝突して付着した
水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥は、ケーシ
ング6の側壁に沿って下降しつつ、図8(b)で矢印で
示すケーシング6内の汚染空気の流れに沿って遠心送風
機4の排気口10へ向けて移動し、遠心送風機4の排気
口10に接続された排気ダクト11の底壁の、遠心送風
機4の排気口10との接続部の近傍に取り付けられた油
受け容器16へ流入する。本実施例に係るレンジフード
においては、遠心送風機4が遠心分離器として機能し、
汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥を除去する。遠心送風機4は目詰まりを起こ
さず、遠心送風機4内の汚染空気流路の圧力損失が経時
的に増加して風量が減少する事態は発生せず、保守を頻
繁に行わなくても、遠心送風機4の水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥の補足能力は長期間に亘って維
持される。汚染空気から除去された水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥は、排気ダクト11の底壁に取
り付けられた油受け容器16に溜まるので、本実施例に
係るレンジフードの保守は容易である。遠心送風機4は
吸気口8を下方へ差し向けて配設されているので、吸気
口8を水平方向ヘ差し向けて配設する場合に比べて、レ
ンジフードの高さが減少し、レンジフードが小型化す
る。従来技術のレンジフードが備えるフィルターに替え
て遠心送風機4で汚染空気中に浮遊する水やオイルのミ
ストと水やオイルを含む塵芥を除去する本実施例に係る
レンジフードにおいては、水やオイルのミストと水やオ
イルを含む塵芥の補足能力は、保守を頻繁に行わなくて
も、長期間に亘って維持される。
【0062】本実施例に係るレンジフードにおいては、
油受け容器16は、遠心送風機4の排気口10に接続さ
れる排気ダクト11に取り付けられるので、市販の遠心
送風機を加工することなくそのままフード本体1に取り
付けることができる。この結果、遠心送風機4に油受け
容器16を取り付ける場合に比べて、レンジフードの製
造が容易になる。
【0063】第8実施例に係るレンジフードにおいて、
排気ダクト11の側壁の油受け容器16よりも上流部
に、又は遠心送風機4のケーシング6の側壁の排気口1
0近傍部に、上下に延在する邪魔板を取り付けても良
い。第8実施例に係るレンジフードにおいて、排気ダク
ト11の側壁の油受け容器16よりも上流部に、又は遠
心送風機4のケーシング6の側壁の排気口10近傍部
に、上下に延在する溝を形成しても良い。第8実施例に
係るレンジフードにおいて、排気ダクト11の側壁の油
受け容器16よりも上流部に、又は遠心送風機4のケー
シング6の側壁の排気口10近傍部に、上下に延在する
邪魔板を取り付け、或いは、排気ダクト11の側壁の油
受け容器16よりも上流部に、又は遠心送風機4のケー
シング6の側壁の排気口10近傍部に、上下に延在する
溝を形成すれば、遠心送風機4のケーシング6の側壁や
排気ダクト11の側壁に付着した水やオイルのミストと
水やオイルを含む塵芥の、図8(b)で矢印で示す汚染
空気の流れに沿った移動が、邪魔板や溝によって阻止さ
れ、水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥は確実
に下方の油受け容器16へ流入する。この結果、油受け
容器ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む
塵芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易にな
る。
【0064】本発明の第9実施例に係るレンジフードを
図9に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフード
においては、第8実施例に係るレンジフードにおいて、
排気ダクト11の底壁が、油受け容器16へ向けて下方
ヘ傾斜している。上記を除き、本実施例に係るレンジフ
ードの構成は、第8実施例に係るレンジフードの構成と
同一である。第8実施例に係るレンジフードにおいて、
排気ダクト11の底壁が、油受け容器16へ向けて下方
ヘ傾斜していれば、排気ダクト11の囲壁から、油受け
容器16ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを
含む塵芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易
になる。
【0065】本発明の第10実施例に係るレンジフード
を図10に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第8実施例に係るレンジフードにおい
て、排気ダクト11の遠心送風機4の排気口10との接
続部の近傍が下方ヘ凸に湾曲しており、湾曲部の最下位
置に油受け容器16が取り付けられている。上記を除
き、本実施例に係るレンジフードの構成は、第8実施例
に係るレンジフードの構成と同一である。第8実施例に
係るレンジフードにおいて、排気ダクト11の遠心送風
機4の排気口10との接続部の近傍が下方ヘ凸に湾曲し
ており、湾曲部の最下位置に油受け容器16が取り付け
られていれば、排気ダクト11の囲壁から、油受け容器
16ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む
塵芥の量が増加し、レンジフードの保守作業が容易にな
る。
【0066】本発明の第11実施例に係るレンジフード
を図11に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第1実施例に係るレンジフードにおい
て、油受け容器9の底壁が、所定方向ヘ向けて下方へ傾
斜している。油受け容器9の底壁の最下部に、油排出用
の弁装置9′が取り付けられている。上記を除き本実施
例に係るレンジフードの構成は、第1実施例に係るレン
ジフードの構成と同一である。油受け容器9の底壁が所
定方向ヘ向けて下方へ傾斜していれば、油受け容器9の
底壁の最下部に水やオイルや塵芥が溜まるので、保守時
の、油受け容器9からの水やオイルや塵芥の除去作業が
容易になる。第2〜第7実施例において、油受け容器1
2の底壁を所定方向へ向けて下方ヘ傾斜させ、第8〜1
0実施例において油受け容器16の底壁を所定方向へ向
けて下方へ傾斜させても良い。油受け容器12、16の
底壁が所定方向ヘ向けて下方へ傾斜していれば、油受け
容器12、16の底壁の最下部に水やオイルや塵芥が溜
まるので、保守時の、油受け容器12、16からの水や
オイルや塵芥の除去作業が容易になる。
【0067】本発明の第12実施例に係るレンジフード
を図12に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第2実施例に係るレンジフードにおい
て、遠心送風機4の羽根車5の翼の後縁が凹凸に形成さ
れている。上記を除き本実施例に係るレンジフードの構
成は、第2実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4の羽根車5の翼の後縁が凹凸に形成さ
れていれば、羽根車5の翼に付着した水やオイルのミス
トと水やオイルを含む塵芥が、羽根車5の翼の後縁から
径方向外方ヘ離脱し易くなる。この結果、油受け容器1
2ヘ流入する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵
芥の量が増加し、遠心送風機4ひいてはレンジフードの
保守作業が容易になる。第1実施例、第3〜第11実施
例に係るレンジフードにおいて、遠心送風機4の羽根車
5の翼の後縁に凹凸を形成しても良い。
【0068】本発明の第13実施例に係るレンジフード
を図13に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第2実施例に係るレンジフードにおい
て、遠心送風機4のケーシング6内に、且つ羽根車5の
周囲に、螺旋状の仕切板17が配設されている。上記を
除き本実施例に係るレンジフードの構成は、第2実施例
に係るレンジフードの構成と同一である。遠心送風機4
のケーシング6内に、且つ羽根車5の周囲に、螺旋状の
仕切板17が配設されていれば、羽根車5の周囲から吐
出した汚染空気が、直線的に遠心送風機4の排気口10
へ流れる事態の発生が防止され、遠心送風機4内の空気
流路長が増大し、空気流路囲壁への水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥の付着量が増加する。この結
果、レンジフードの水やオイルのミストと水やオイルを
含む塵芥の補足能力が向上する。第1実施例、第3〜第
12実施例に係るレンジフードにおいて、遠心送風機4
のケーシング6内に、且つ羽根車5の周囲に、螺旋状の
仕切板17を配設しても良い。
【0069】本発明の第14実施例に係るレンジフード
を図14に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第2実施例に係るレンジフードにおい
て、遠心送風機4のケーシング6内に、且つ羽根車5の
周囲に、複数の湾曲板から成る減速翼18が配設されて
いる。上記を除き本実施例に係るレンジフードの構成
は、第2実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4のケーシング6内に、且つ羽根車の周
囲に、複数の湾曲板から成る減速翼18を配設すれば、
遠心送風機4の圧力損失が減少して消費電力が減少す
る。また減速翼18へ羽根車4から吐出した旋回汚染空
気流が衝突する際に、汚染空気中に浮遊する水やオイル
のミストと水やオイルを含む塵芥が、減速翼18へ付着
して除去される。この結果、レンジフードの水やオイル
のミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力が向上す
る。第1実施例、第3〜第12実施例に係るレンジフー
ドにおいて、遠心送風機4のケーシング6内に、且つ羽
根車5の周囲に、複数の湾曲板から成る減速翼18を配
設しても良い。
【0070】本発明の第15実施例に係るレンジフード
を図15に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第2実施例に係るレンジフードにおい
て、遠心送風機4のケーシング6内に、且つ排気口10
の近傍部に、複数の板材から成る整流板19が配設され
ている。上記を除き本実施例に係るレンジフードの構成
は、第2実施例に係るレンジフードの構成と同一であ
る。遠心送風機4のケーシング6内に、且つ排気口10
の近傍部に、整流板19を配設すれば、遠心送風機4の
圧力損失が減少して消費電力が減少する。また整流板1
9へ旋回汚染空気流が衝突する際に、汚染空気中に浮遊
する水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥が、整
流板19へ付着して除去される。この結果、レンジフー
ドの水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足
能力が向上する。第3〜第10実施例、第12〜第14
実施例に係るレンジフードにおいて、遠心送風機4のケ
ーシング6内に、且つ排気口10の近傍部に、整流板1
9を配設しても良い。
【0071】本発明の第16実施例に係るレンジフード
を図16に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第8実施例に係るレンジフードにおい
て、油受け容器16に替えて、遠心送風機4の排気口1
0に接続された排気ダクト11の、遠心送風機4の排気
口10との接続部近傍に、膨出部20が形成され、膨出
部20の底壁に油受け容器21が取り付けられている。
油受け容器21に油排出用の弁装置21′が取り付けら
れている。上記を除き本実施例に係るレンジフードの構
成は、第8実施例に係るレンジフードの構造と同一であ
る。遠心送風機4の排気口10に接続された排気ダクト
11の、遠心送風機4の排気口10との接続部近傍に、
膨出部20を形成すれば、膨出部20において、汚染空
気流の流速が減少し、汚染空気中に浮遊する水やオイル
のミストと水やオイルを含む塵芥が、落下して除去され
る。この結果、レンジフードの水やオイルのミストと水
やオイルを含む塵芥の補足能力が向上する。第1、第1
1実施例に係るレンジフードにおいて、油受け容器9に
加えて、遠心送風機4の排気口10に接続された排気ダ
クト11の、遠心送風機4の排気口10との接続部近傍
に、膨出部20を形成し、膨出部20の底壁に油受け容
器21を取り付けても良い。第2〜第7、第12〜第1
5実施例に係るレンジフードにおいて、油受け容器12
に加えて、遠心送風機4の排気口10に接続された排気
ダクト11の、遠心送風機4の排気口10との接続部近
傍に、膨出部20を形成し、膨出部20の底壁に油受け
容器21を取り付けても良い。
【0072】本発明の第17実施例に係るレンジフード
を図17に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第1実施例に係るレンジフードにおい
て、油受け容器9に替えて、遠心送風機4のケーシング
6の底壁全体がケーシング6の他の部分から取り外し可
能な油受け容器22となっている。上記を除き、本実施
例に係るレンジフードの構成は第1実施例に係るレンジ
フードの構成と同一である。遠心送風機4のケーシング
6の底壁全体がケーシング6の他の部分から取り外し可
能な油受け容器22となっていれば、油受け容器22を
取り外して溜まった水、油、塵芥を除去する際に、ケー
シング6内の羽根車5も清掃できるので、保守作業が容
易になる。
【0073】本発明の第18実施例に係るレンジフード
を図18に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第1実施例に係るレンジフードにおい
て、油受け容器9に替えて、遠心送風機4のケーシング
6の底壁全体がケーシング6の他の部分から取り外し可
能な油受け容器23となっている。油受け容器23は、
ケーシング6の他の部分の下端部に外嵌合している。上
記を除き、本実施例に係るレンジフードの構成は第1実
施例に係るレンジフードの構成と同一である。遠心送風
機4のケーシング6の底壁である油受け容器23が、ケ
ーシング6の他の部分の下端部に外嵌合すれば、油受け
容器23とケーシングの他の部分との接続部から、油受
け容器23に溜まった油、水が漏出するのを抑制でき
る。
【0074】本発明の第19実施例に係るレンジフード
を図19に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第1実施例に係るレンジフードにおい
て、フード本体1内に、案内板2と遠心送風機4との間
に仕切壁24が配設され、仕切壁24に遠心送風機4の
吸気口8に対峙して開口24aが形成されている。仕切
壁24の開口24aと遠心送風機4の吸気口8とを直結
する筒体25が配設されている。仕切壁24に形成され
たオイルトレイ取付穴24bの直下にオイルトレイ26
が着脱可能に取り付けられている。油排出用の弁装置
9′に替えて、遠心送風機4のケーシング6の底壁に取
り付けられた油受け容器9から延びる油排出用管路27
の先端がオイルトレイ26の上方に位置決めされてい
る。案内板2の、遠心送風機4の吸気口8に対峙する部
分に凹部2aが形成されている。仕切壁24の下面に、
適当な取付け部材を介してランプケース28が取り付け
られている。案内板2にランプケース28に対峙して透
光穴2bが形成され、透光穴2bを覆って透光板29が
案内板2に取り付けられている。案内板2がフード本体
1に取り付けられた状態で、透光板29がランプケース
28の下端に当接している。上記を除き、本実施例に係
るレンジフードの構成は、第1実施例に係るレンジフー
ドの構成と同一である。本実施例に係るレンジフードに
おいては、図19で矢印で示すように、汚染空気流入口
3へ流入した汚染空気は、案内板2と仕切壁24との間
の隙間を通り、仕切壁24の開口24aと筒体25とを
通って、遠心送風機4へ吸引される。油受け容器9に溜
まった、オイル、水、塵芥は、油排出用管路27を通っ
て、オイルトレイ26へ流入する。ランプケース28内
のランプから発した光が、透光板29を通って下方へ放
射し、レンジフード下方のレンジを照明する。遠心送風
機4の吸気口8から滴下したオイル、水、塵芥等は、直
下に位置する案内板2の凹部2aに溜まる。本実施例に
係るレンジフードにおいては、案内板2と遠心送風機4
との間に仕切壁24が配設され、仕切壁24に遠心送風
機4の吸気口8に対峙して開口24aが形成されている
ので、フード本体1の内部空間上部への汚染空気の侵入
が抑制され、フード本体1の上部内面、遠心送風機4の
ケーシング6の外面ヘのオイル、塵芥等の付着が抑制さ
れる。この結果、保守作業が容易になる。仕切壁24の
開口24aと遠心送風機4の吸気口8とを直結する筒体
25が配設されているので、フード本体1の内部空間上
部への汚染空気の侵入が阻止され、フード本体1の上部
内面、遠心送風機4のケーシング6の外面ヘの油、塵芥
の付着が防止される。この結果、保守作業が容易にな
る。案内板2の、遠心送風機4の吸気口8に対峙する部
分に凹部2aが形成されているので、遠心送風機4の吸
気口8から滴下する油、水、塵芥が凹部2aに溜まる。
この結果、保守作業が容易になる。仕切壁24に形成さ
れたオイルトレイ取付穴24bの直下にオイルトレイ2
6が着脱可能に取り付けられ、遠心送風機4のケーシン
グ6の底壁に取り付けられた油受け容器9から延びる油
排出用管路27の先端がオイルトレイ26の上方に位置
決めされているので、保守の際に案内板2を取り外し、
オイルトレイ26を取り外して、オイルトレイ26に溜
まった油、水、塵芥を容易に除去できる。油排出用管路
27の先端がオイルトレイ26内に位置決めされている
と、遠心送風機4内の高圧空気が油排出用管路27を通
ってオイルトレイ26内に溜まった油、水の中へ吐出
し、油、水を飛散させ、フード本体1内を広く汚染させ
るおそれがある。しかし、本実施例においては、油排出
用管路27の先端はオイルトレイ26の上方に位置決め
されているので、上記の不具合は発生しない。仕切壁2
4の下面にランプケース28が取り付けられていれるの
で、案内板2を取り外せば容易にランプケース28の内
部を清掃できる。この結果、保守作業が容易になる。
【0075】本発明の第20実施例に係るレンジフード
を図20に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードにおいては、第19実施例に係るレンジフードにお
いて、案内板2、透光板29、ランプボックス28が除
去され、仕切壁24の開口24aの下方に且つフード本
体1の開放端内に、オイルトレイ30が配設されてい
る。オイルトレイ30は複数の脚31によって仕切壁2
4の下面に着脱可能に取り付けられている。仕切壁24
のオイルトレイ取付穴24bは、レンジフードの前端近
傍に形成され、オイルトレイ取付穴24bの直下にオイ
ルトレイ26が着脱可能に取り付けられている。遠心送
風機4のケーシング6の底壁に取り付けられた油受け容
器9から延びる油排出用管路27の先端がオイルトレイ
26の上方に位置決めされている。上記を除き、本実施
例に係るレンジフードの構成は、第19実施例に係るレ
ンジフードの構成と同一である。本実施例に係るレンジ
フードにおいては、図20で矢印で示すように、仕切壁
24とオイルトレイ30との間の隙間と、仕切壁24の
開口24aと、筒体25とを通って、汚染空気が遠心送
風機4へ吸引される。油受け容器9に溜まった、オイ
ル、水、塵芥は、油排出用管路27を通って、オイルト
レイ26へ流入する。遠心送風機4の吸気口8から滴下
するオイル、水、塵芥は、オイルトレイ30内ヘ落下す
る。本実施例に係るレンジフードにおいては、仕切壁2
4に遠心送風機4の吸気口8に対峙して開口24aが形
成されているので、開口24aから直接遠心送風機4の
吸気口8ヘ汚染空気が流入する。この結果、フード本体
1の内部空間上部への汚染空気の侵入が抑制され、フー
ド本体1の上部内面、遠心送風機4のケーシング6の外
面ヘのオイル、塵芥等の付着が抑制される。この結果、
保守作業が容易になる。仕切壁24の開口24aの直下
に、すなわち遠心送風機4の吸気口8の直下に、オイル
トレイ30が配設されているので、遠心送風機4の吸気
口8から滴下する油、水、塵芥はオイルトレイ30に受
け止められ、レンジフードの下方へは落下しない。保守
時には容易にオイルトレイ30を取り外して、オイルト
レイ30に溜まったオイル、水、塵芥を除去できる。仕
切壁24に且つレンジフードの前端近傍にオイルトレイ
取付穴24bが形成され、オイルトレイ取付穴24bの
直下にオイルトレイ26が着脱可能に取り付けられてい
るので、レンジの使用時にはオイルトレイ26はレンジ
フードの前端壁に隠れて見えず、レンジ使用者に不快感
を与えない。他方、保守時には容易にオイルトレイ26
を取り外して、オイルトレイ26内に溜まったオイル、
水、塵芥等を除去できる。
【0076】本発明の第21実施例に係るレンジフード
を図21に基づいて説明する。本実施例に係るレンジフ
ードは、下端の一部が開放された箱形のフード本体1を
備えている。フード本体1は、傾斜した仕切壁24によ
って、下端が閉鎖された第1区画1aと、下端の開放端
を含む第2区画1bとに仕切られている。仕切壁24に
対峙する第2区画1bの側壁は、上方へ向かうにつれて
仕切壁24に接近するように傾斜しており、フード本体
1の第2区画1bは、上すぼまりの形状を成している。
第1区画1a内に遠心送風機4が収容されている。遠心
送風機4は、羽根車5と、羽根車5を収容するケーシン
グ6と、羽根車5を回転駆動するモータ7とを備えてい
る。ケーシング6は、羽根車5の外周に沿って湾曲する
側壁6aと、吸気口8が形成された天板6bと、羽根車
5を挟んで天板6bと向かい合う底板6cとを有してい
る。遠心送風機4の羽根車5の中心は、フード本体1の
高さ方向中央よりも上方に位置決めされている。遠心送
風機4は、吸気口8を斜め下方ヘ差し向けて配設されて
いる。側壁6aの最下部に油受け容器9が着脱可能に取
り付けられている。遠心送風機4の排気口10に、排気
ダクト11が接続されている。排気ダクト11は、フー
ド本体1の天板を貫通して、レンジフードの上方ヘ延在
している。仕切壁24に遠心送風機4の吸気口8に対峙
して開口24aが形成されている。第2区画1b内に、
仕切壁24から間隔を隔てて案内板32が傾斜して配設
されている。案内板32は仕切壁24の開口24aに対
峙して延在している。案内板32の周縁と仕切壁24と
の間の隙間が、下方から上方へ向けて増大するように、
案内板32は仕切壁24に対して傾斜して配設されてい
る。案内板32はステー33によって仕切壁24に取り
付けられている。案内板32の周縁と仕切壁24との間
に環状開口34が形成されている。一点鎖線a、bで示
すように、案内板32の周縁上の任意の点と開口24a
の周縁上の任意の点とを結ぶ直線の延長線は、遠心送風
機4の羽根車5に干渉しない。遠心送風機6の吸気口8
の面積S1と、仕切壁24の開口24aの面積S2と、
案内板32の周縁と仕切壁24との間に形成される環状
開口34の面積S3との間には、S3がS2と略同一で
且つS2以上であり、且つS2がS1と略同一で且つS
1以上であるという関係が設定されている。
【0077】本発明に係るレンジフードにおいては、図
21で太線矢印で示すように、フード本体1の下端の開
放端からフード本体1の第2区画1b内へ流入した汚染
空気は、案内板32や仕切壁24や第2区画の側壁に沿
って流れ、案内板32の周縁と仕切壁24との間に形成
される環状開口34を通って案内板32と仕切壁24と
の間の隙間へ流入し、仕切壁24に形成された開口24
aを通過してフード本体1の第1区画1aへ流入する。
フード本体1の第1区画1aへ流入した汚染空気は、第
1区画1aに収容された遠心送風機4の吸気口8から遠
心送風機4の羽根車5内へ吸引され、回転する羽根車5
の翼間流路を径方向外方へ流れつつ加速され、羽根車5
の周囲から吐出し、遠心送風機4のケーシング6内を螺
旋状に流れ、遠心送風機4の排気口10から排出され、
遠心送風機4の排気口10に接続された排気ダクト11
を通り、フード本体1から排出される。遠心送風機4内
で遠心力によって汚染空気から分離された水やオイルの
ミストと水やオイルを含む塵芥とが、遠心送風機4のケ
ーシング側壁6aに衝突して付着する。遠心送風機4の
ケーシング側壁6aに付着した、水やオイルや塵芥は、
ケーシング側壁6aに沿って下方へ流れ、ケーシング側
壁6aの最下部に取り付けられた油受け容器9へ流入す
る。油受け容器9がケーシング側壁6aから取り外さ
れ、油受け容器9内に溜まった水やオイルや塵芥が廃棄
される。
【0078】本実施例に係るレンジフードにおいては、
目詰まりを起こさない遠心送風機4が遠心分離器として
機能して汚染空気から水やオイルのミストと水やオイル
を含む塵芥とを除去するので、保守を頻繁に行わなくて
も、水やオイルのミストと水やオイルを含む塵芥の補足
能力が長期間に亘って維持される。
【0079】環状開口34から開口24aを経て吸気口
8に至る空気流路の断面積は、当該空気流路の途上で余
り変化しないのが望ましい。前記空気流路の途上で空気
流路の断面積が大きく変化すると、空気流路を流れる汚
染空気流の流速が大きく変化し、大きな速度分布が生じ
て、局所的な停滞を生ずる。係る停滞域においては、汚
染空気中に浮遊する慣性力の大きな水やオイルのミスト
や、水やオイルを含む塵芥は、汚染空気とは異なる軌道
を通り、汚染空気から分離されて、空気流路囲壁に付着
する。環状開口34から開口24aを経て吸気口8に至
る空気流路を流れる汚染空気流は過度に高速でないのが
望ましい。前記空気流路を流れる汚染空気流が高速であ
ると、汚染空気中に浮遊する水やオイルのミストや、水
やオイルを含む塵芥の慣性力が大きいので、水やオイル
のミストや、水やオイルを含む塵芥が、空気流路の湾曲
部で汚染空気から分離され、湾曲部近傍の空気流路囲壁
に付着する。
【0080】本実施例に係るレンジフードにおいては、
環状開口34の面積S3が仕切壁24の開口24aの面
積S2と略同一で且つ開口24aの面積S2以上に設定
されているので、環状開口34から開口24aに至る空
気流路の断面積は、当該空気流路の途上で余り変化しな
い。従って、前記空気流路の囲壁に水やオイルや塵芥が
付着し、下方のレンジに滴下する可能性が少ない。環状
開口34の面積S3が仕切壁24の開口24aの面積S
2より小さいと、環状開口34の近傍で汚染空気流が高
速になり、汚染空気が案内板32の周縁部を回り込んで
環状開口34ヘ流入する際に、汚染空気から水やオイル
のミストや、水やオイルを含む塵芥が分離され、案内板
32の周縁部に付着する。仕切壁24の開口24aの面
積S2が、略同一の域を越えて環状開口34の面積S3
よりも小さいと、開口24aの近傍で汚染空気流が高速
になり、汚染空気が開口24aの周縁を回り込んで開口
24aへ流入する際に、汚染空気から水やオイルのミス
トや、水やオイルを含む塵芥が分離され、開口24aの
周縁部に付着する。案内板32の周縁部や開口24aの
周縁部に付着した水やオイルや塵芥は、下方のレンジに
滴下する。
【0081】本実施例に係るレンジフードにおいては、
仕切壁24の開口24aの面積S2が遠心送風機4の吸
気口8の面積S1と略同一で且つ吸気口8の面積S1以
上に設定されているので、開口24aから吸気口8に至
る空気流路の断面積は、当該空気流路の途上で余り変化
しない。従って、前記空気流路の囲壁に水やオイルや塵
芥が付着し、下方のレンジに滴下する可能性が少ない。
開口24aの面積S2が吸気口8の面積S1より小さい
と、開口24aの近傍で汚染空気流が高速になり、汚染
空気が開口24aの周縁部を回り込んで開口24aヘ流
入する際に、汚染空気から水やオイルのミストや、水や
オイルを含む塵芥が分離され、開口24aの周縁部に付
着する。吸気口8の面積S1が、略同一の域を越えて開
口24aの面積S2よりも小さいと、吸気口8の近傍で
汚染空気流が高速になり、汚染空気流が吸気口8へ向け
て絞られる際に、汚染空気流外周の湾曲部で汚染空気か
ら水やオイルのミストや、水やオイルを含む塵芥が分離
され、吸気口8の周縁部に付着する。開口24aの周縁
部や吸気口8の周縁部に付着した水やオイルや塵芥は、
下方のレンジに滴下する。
【0082】本実施例に係るレンジフードにおいては、
遠心送風機4の吸気口8が斜め下方へ差し向けられてい
るので、遠心送風機4のケーシング側壁6aの最下部が
遠心送風機4のケーシング6の最下部を形成する。遠心
送風機4のケーシング側壁6aは羽根車5の外周に沿っ
て湾曲しているので、側壁6a中の全ての部位は前記最
下部へ向けて下方ヘ傾斜する。この結果、遠心送風機4
内で遠心力によって汚染空気から分離され、遠心送風機
4のケーシング側壁6aに衝突して付着した水やオイル
や塵芥は、前記最下部へ向けて下方ヘ傾斜したケーシン
グ側壁6aに沿って下方へ流れ、前記最下部へ集まり、
該部に配設された油受け容器9へ流入する。保守の際に
油受け容器9を取り外して、汚水やオイルや塵芥を容易
に廃棄することができる。
【0083】レンジから立ち昇る高温の汚染空気は、フ
ード本体1の第2区画1bの上部に集まり易い。本実施
例に係るレンジフードにおいては、案内板32が仕切壁
24に対して傾斜して配設され、案内板32の周縁と仕
切壁24との間の隙間が上方へ向けて増大しているの
で、案内板32の周縁と仕切壁24との間に形成される
環状開口34を通る汚染空気の流量分布が、上方ヘ向け
て増大する。従って、本実施例に係るレンジフードは、
フード本体1の第2区画1bの上部に集まった汚染空気
を効率良くフード本体1の第1区画1a内ヘ吸引するこ
とができ、汚染空気捕集効率が高い。本実施例に係るレ
ンジフードにおいては、遠心送風機4の羽根車5の中心
がフード本体1の高さ方向中央よりも上方に位置決めさ
れているので、遠心送風機4の吸気口8の高さ位置、ひ
いては仕切壁24の開口24aの位置が高い。従って、
本実施例に係るレンジフードは、フード本体1の第2区
画1bの上部に集まった汚染空気を、高い位置に配設さ
れた仕切壁の開口24aを介して、効率良くフード本体
1の第1区画1a内ヘ吸引することができ、汚染空気捕
集効率が高い。
【0084】本実施例に係るレンジフードにおいては、
一点鎖線a、bで示すように、案内板32の周縁上の任
意の点と仕切壁の開口24aの周縁上の任意の点とを結
ぶ直線の延長線は、遠心送風機4の羽根車5と干渉しな
いので、案内板32の周縁と仕切壁24との間に形成さ
れる環状開口34と仕切壁24の開口24aとを介して
第1区画1a内ヘ手や棒等を誤って差し入れても、遠心
送風機4の羽根車5には手や棒は接触しない。従って本
実施例に係るレンジフードは安全性が高い。
【0085】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。例えば、上記実施例にお
いて、遠心送風機4の羽根車5、ケーシング6の一部又
は全部に、テフロン樹脂(PTFE)等のフッソ塗装又はシリ
コン塗装を施しても良い。羽根車5、ケーシング6への
油の固着が抑制され、レンジフードの保守作業が容易に
なる。第1〜第18実施例において、片吸込の遠心送風
機4の吸気口8を上方へ向けて配設しても良い。遠心送
風機4が片吸込であり、吸気口8を上方ヘ差し向けて配
設されていれば、遠心送風機4のケーシング6の底壁に
は吸気口は無いので、ケーシング6の底壁の、羽根車5
の中心部の直下の位置に、油受け容器を取り付けること
ができる。羽根車5の中心部の直下の位置は、遠心送風
機4のケーシング6の底壁の中央部に近く、且つ風速が
低いので、ケーシング6側壁に付着したオイル、水、塵
芥等が集まり易い。この結果、油受け容器へのオイル、
水、塵芥等の流入量が増大し、レンジフードの保守が容
易になる。
【0086】上記実施例において、油受け容器9、1
2、22、23の取付け部にマイクロスイッチ、近接ス
イッチ等を取付け、保守作業時に、油受け容器9、1
2、22、23を取り外した時に、マイクロスイッチ、
近接スイッチ等がOFFとなり、遠心送風機4のモータ
7への通電を遮断するように構成した安全回路装置を設
けても良い。油受け容器9、12、22、23を取り外
した時に遠心送風機4のモータ7への通電を遮断する安
全装置を備えていれば、保守時の安全性が向上し、また
油受け容器9、12、22、23を取り外した跡に残る
開口から、ケーシング6内に残存する油、水が、羽根車
5が巻き起こす風によって外部へ飛散するのを防止でき
る。
【0087】上記実施例において、油受け容器9、1
2、22、23とケーシング6との接続部、油受け容器
16、21と排気ダクト11との接続部にシール部材を
配設しても良い。油受け容器9、12、22、23とケ
ーシング6との接続部、油受け容器16、21と排気ダ
クト11との接続部にシール部材が配設されていれば、
レンジフードの作動中に、遠心送風機4内の高圧空気に
押されて当該接続部から、油、水が漏出するのを防止で
きる。
【0088】上記実施例において、油受け容器9、1
2、16、21の弁装置9′、12′、16′、21′
が有する油排出用管路、油受け容器9から延びる油排出
用管路27をフッソ樹脂製又はシリコン樹脂製としても
良い。油受け容器9、12、16、21の弁装置9′、
12′、16′、21′が有する油排出用管路、油受け
容器9から延びる油排出用管路27がフッソ樹脂製又は
シリコン樹脂製であれば、上記油排出用管路へ油が付
着、固着して上記油排出用管路が閉塞するのを防止でき
る。
【0089】上記実施例において、油受け容器9、1
2、16、21の弁装置9′、12′、16′、21′
が有する油排出用管路、油受け容器9から延びる油排出
用管路27を金属製とし、又は金属で覆っても良い。油
受け容器9、12、16、21の弁装置9′、12′、
16′、21′が有する油排出用管路、油受け容器9か
ら延びる油排出用管路27が金属製であれば、又は金属
で覆われていれば、火災防止効果が得られる。
【0090】上記実施例において、遠心送風機4のモー
タ7を密閉容器で覆っても良い。遠心送風機4のモータ
7が密閉容器で覆われていれば、油、水の付着によるモ
ータ7の故障を防止できる。
【0091】第19実施例、第20実施例において、油
排出用管路27の先端に金属タワシ状の油飛散防止具を
取り付けても良い。油排出用管路27の先端に金属タワ
シ状の油飛散防止具が取り付けられていれば、遠心送風
機4の外方でフード本体1内に汚染空気流が発生したと
しても、当該汚染空気流によって、油排出用管路27の
先端から油、水が飛散し、オイルトレイ26への滴下が
妨げられる事態の発生が抑制される。
【0092】第19実施例、第20実施例において、オ
イルトレイ26に溜まった油の水位を検出するセンサー
を配設しても良い。オイルトレイ26に溜まった油の水
位を検出するセンサーを備えていれば、オイルトレイ2
6が満杯になった時に、センサーの検知信号に基づい
て、警報を発し、或いは遠心送風機4の作動を停止させ
る等の安全対策を講ずることができる。
【0093】第19実施例、第20実施例において、オ
イルトレイ26を透明又は半透明の素材で形成しても良
い。オイルトレイ26が透明又は半透明の素材で形成さ
れていれば、保守の際に、目視でオイルトレイ26の水
位を確認でき、オイルトレイ26からの油、水、塵芥の
除去作業を適正タイミングで行うことができる。
【0094】第19実施例、第20実施例において、オ
イルトレイ26内に油固化剤又は吸油材を収容しても良
い。オイルトレイ26内に油固化剤又は吸油材が収容さ
れていれば、オイルトレイ26からの油の除去作業が容
易になる。
【0095】第19実施例において、ランプケース28
内にハロゲンランプ、冷陰極管等の紫外線を放射するラ
ンプを配設し、案内板2と仕切壁24とに挟まれた空間
に面する部材表面を本出願人が特願平9−82156号
等で提案した超親水性光触媒によってコーティングして
も良い。ランプケース28内にハロゲンランプ、冷陰極
管等の紫外線を放射するランプが配設され、案内板と仕
切壁とに挟まれた空間に面する部材表面が超親水性光触
媒によってコーティングされていれば、ランプケース2
8を紫外線透過性材料で構成すれば、ハロゲンランプ、
冷陰極管等の紫外線を放射するランプが発する紫外線に
よって超親水性光触媒が活性化され、案内板2と仕切壁
24とに挟まれた空間に面する部材表面に水の薄膜が形
成される。この結果、案内板2と仕切壁24とに挟まれ
た空間に面する部材表面への油の付着が抑制され、保守
作業が容易になる。
【0096】第1実施例乃至第20実施例において、遠
心送風機4を、ケーシング6の吸気口8に対峙する端壁
にも吸気口を形成した両吸込の遠心送風機としても良
い。遠心送風機4が片吸込であっても、両吸込であって
も、羽根車5の回転軸を上下に延在させてフード本体1
内に配設するのが望ましい。遠心送風機は一般に偏平な
ので、遠心送風機4を、羽根車5の回転軸を水平に延在
させてフード本体1内に配設する場合に比べて、レンジ
フードの高さを低くすることができ、レンジフードを小
型化できる。
【0097】第21実施例において、図22(a)に示
すように、仕切壁24に形成された開口24aの周縁部
を遠心送風機4の吸気口8へ向けて湾曲させても良い。
当該湾曲がある場合には、当該湾曲が無い場合に比べ
て、汚染空気が開口24aの周縁を回り込んで開口24
aへ流入する際の空気流路の湾曲の曲率が小さい。従っ
て、前記湾曲が無い場合に比べて、水やオイルや塵芥が
開口24aの周縁部に付着する可能性が減少し、下方の
レンジに水やオイルや塵芥が滴下する可能性が減少す
る。
【0098】第21実施例において、図22(b)に示
すように、仕切壁24の開口24aと遠心送風機4の吸
気口8とを直結する筒体35を配設しても良い。筒体3
5により、遠心送風機4周囲の第1区画1aへの汚染空
気の侵入が阻止され、第1区画1a内面、遠心送風機4
のケーシング6外面ヘの水やオイルや塵芥の付着が防止
される。
【0099】第21実施例において、仕切壁24が遠心
送風機4のケーシング天板6bを形成し、仕切壁24の
開口24aが遠心送風機4の吸気口8を形成するよう
に、遠心送風機4と仕切壁24とを合体させても良い。
上記構成にすれば、遠心送風機4周囲の第1区画1aへ
の汚染空気の侵入が阻止され、第1区画1a内面、遠心
送風機4のケーシング6外面ヘの水やオイルや塵芥の付
着が防止されると共に、両者を別体とする場合に比べて
部品点数が減少する。
【0100】第21実施例において、案内板32の下部
を仕切壁24に平行に延在させ、案内板32の上部を折
り曲げて仕切壁24から離隔する方向へ傾斜させても良
い。係る構成によっても、案内板32の周縁と仕切壁2
4との間の隙間を上方へ向けて増大させることができ
る。
【0101】第21実施例において、図21で破線で示
すように、フード本体1の第1区画1aの底壁に開口を
設け開口の直下に油受け容器36を着脱可能に取り付け
ても良い。第1区画1aの内面に付着した水やオイルや
塵芥が油受け容器36へ流入する。油受け容器36を取
り外して、油受け容器36に溜まった水やオイルや塵芥
を容易に廃棄することができる。
【0102】第21実施例において、油受け容器9を除
去し、図21で破線で示すように、フード本体1の第1
区画1aの底壁に開口を設け開口の直下に油受け容器3
6を着脱可能に取り付け、遠心送風機4のケーシング側
壁6aの最下部から下方へ管路37を延ばし、管路37
の下端を油受け容器36の直上に位置決めするように構
成しても良い。遠心送風機4内で汚染空気から除去され
た水やオイルや塵芥が管路37を介して油受け容器36
へ流入する。油受け容器36を取り外して、油受け容器
36内に溜まった水やオイルや塵芥を容易に廃棄するこ
とができる。
【0103】第21実施例において、案内板32を着脱
可能に仕切壁24に取り付けても良い。案内板32を取
り外して、仕切壁24の開口24aの周縁部や遠心送風
機4の吸気口8の周縁部に付着した水やオイルや塵芥を
容易に除去することができる。
【0104】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
るレンジフードにおいては、遠心送風機が遠心分離器と
して機能し、汚染空気中に浮遊する水やオイルのミスト
と水やオイルを含む塵芥を除去する。遠心送風機は目詰
まりを起こさず、遠心送風機内の汚染空気流路の圧力損
失が経時的に増加して風量が減少する事態は発生せず、
保守を頻繁に行わなくても、遠心送風機の水やオイルの
ミストと水やオイルを含む塵芥の補足能力は長期間に亘
って維持される。汚染空気から除去された水やオイルの
ミストと水やオイルを含む塵芥は、油受け容器に溜まる
ので、遠心送風機ひいては本発明に係るレンジフードの
保守は容易である。上記説明から分かるように、フィル
ターに替えて遠心送風機で汚染空気中に浮遊する水やオ
イルのミストと水やオイルを含む塵芥を除去する本発明
に係るレンジフードにおいては、水やオイルのミストと
水やオイルを含む塵芥の補足能力は、保守を頻繁に行わ
なくても、長期間に亘って維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るレンジフードの構造
図である。(a)側断面図であり、(b)は(a)のb
−b矢視図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図4】本発明の第4実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図5】本発明の第5実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図6】本発明の第6実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図7】本発明の第7実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図8】本発明の第8実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図9】本発明の第9実施例に係るレンジフードが備え
る遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であり、
(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図10】本発明の第10実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図11】本発明の第11実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図12】本発明の第12実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図13】本発明の第13実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図14】本発明の第14実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図15】本発明の第15実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図16】本発明の第16実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図17】本発明の第17実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図18】本発明の第18実施例に係るレンジフードが
備える遠心送風機の構造図である。(a)側断面図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図19】本発明の第19実施例に係るレンジフードの
側断面図である。
【図20】本発明の第20実施例に係るレンジフードの
側断面図である。
【図21】本発明の第21実施例に係るレンジフードの
側断面図である。
【図22】本発明の第21実施例に係るレンジフードの
変形例を示す側断面図である。
【図23】従来のレンジフードの側断面図である。
【符号の説明】
1 フード本体 2 案内板 2a 凹部 2b 透光穴 3 汚染空気流入口 4 遠心送風機 5 羽根車 6 ケーシング 7 モータ 8 吸気口 9、12、16、21、22、23 油受け容器 9′、12′、16′、21′ 油排出用の弁装置 10 排気口 11 排気ダクト 13 邪魔板 14 溝 15 段差 17 螺旋状の仕切板 18 減速翼 19 整流板 20 膨出部 24 仕切壁 24a 開口 24b オイルトレイ取付穴 25 筒体 26、30 オイルトレイ 27 油排出用管路 28 ランプケース 29 透光板 31 脚 32 案内板 34 環状開口 35 筒体 36 油受け容器 37 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 敏弘 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 尾崎 正 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 岡野 浩史 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 市來 俊二 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 新原 登 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端が開放された箱形のフード本体と、
    フード本体内に配設された遠心送風機とを備え、遠心送
    風機は羽根車と羽根車を収容するケーシングとを有し羽
    根車の回転軸を上下に延在させて配設され、ケーシング
    の底壁に油受け容器が取り付けられていることを特徴と
    するレンジフード。
  2. 【請求項2】 遠心送風機の排気口近傍に油受け容器が
    取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    レンジフード。
  3. 【請求項3】 遠心送風機の排気口近傍のケーシング側
    壁の、油受け容器よりも上流部に、上下に延在する邪魔
    板が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記
    載のレンジフード。
  4. 【請求項4】 遠心送風機の排気口近傍のケーシング側
    壁の、油受け容器よりも上流部に、上下に延在する溝が
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレン
    ジフード。
  5. 【請求項5】 遠心送風機の底壁が油受け容器ヘ向けて
    下方ヘ傾斜していることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れか1項に記載のレンジフード。
  6. 【請求項6】 遠心送風機の排気口に接続された排気ダ
    クトの底壁が遠心送風機の排気口へ向けて下方へ傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に
    記載のレンジフード。
  7. 【請求項7】 遠心送風機の排気口と排気ダクトとの接
    続部において、遠心送風機のケーシング底壁と排気ダク
    ト底壁との間に、後者が前者よりも高くなる段差が形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1
    項に記載のレンジフード。
  8. 【請求項8】 下端が開放された箱形のフード本体と、
    フード本体内に配設された遠心送風機とを備え、遠心送
    風機は羽根車と羽根車を収容するケーシングとを有し羽
    根車の回転軸を上下に延在させて配設され、遠心送風機
    の排気口に接続された排気ダクトの底壁の、遠心送風機
    の排気口との接続部の近傍に、油受け容器が取けられて
    いることを特徴とするレンジフード。
  9. 【請求項9】 排気ダクト側壁の油受け容器よりも上流
    部に、又は遠心送風機のケーシング側壁の排気口近傍部
    に、上下に延在する邪魔板が取り付けられていることを
    特徴とする請求項8に記載のレンジフード。
  10. 【請求項10】 排気ダクト側壁の油受け容器よりも上
    流部に、又は遠心送風機のケーシング側壁の排気口近傍
    部に、上下に延在する溝が形成されていることを特徴と
    する請求項8に記載のレンジフード。
  11. 【請求項11】 排気ダクトの底壁が、油受け容器へ向
    けて下方ヘ傾斜していることを特徴とする請求項8乃至
    10の何れか1項に記載のレンジフード。
  12. 【請求項12】 排気ダクトの遠心送風機の排気口との
    接続部の近傍が下方ヘ凸に湾曲しており、湾曲部の最下
    位置に油受け容器が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項8乃至10の何れか1項に記載のレンジフー
    ド。
  13. 【請求項13】 油受け容器の底壁は所定方向ヘ向けて
    下方ヘ傾斜していることを特徴とする請求項1乃至12
    の何れか1項に記載のレンジフード。
  14. 【請求項14】 遠心送風機の羽根車の翼の後縁が凹凸
    に形成されていることを特徴とする請求項1乃至13の
    何れか1項に記載のレンジフード。
  15. 【請求項15】 遠心送風機のケーシング内に、且つ羽
    根車の周囲に、螺旋状の仕切板が配設されていることを
    特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載のレン
    ジフード。
  16. 【請求項16】 遠心送風機のケーシング内に、且つ羽
    根車の周囲に、減速翼が配設されていることを特徴とす
    る請求項1乃至15の何れか1項に記載のレンジフー
    ド。
  17. 【請求項17】 遠心送風機のケーシング内に、且つ排
    気口近傍部に、整流板が配設されていることを特徴とす
    る請求項1乃至16の何れか1項に記載のレンジフー
    ド。
  18. 【請求項18】 遠心送風機の排気口に接続された排気
    ダクトの、遠心送風機の排気口との接続部近傍に、膨出
    部が形成され、膨出部の底壁に油受け容器が取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1
    項に記載のレンジフード。
  19. 【請求項19】 遠心送風機の羽根車とケーシングの一
    部又は全部の表面にフッ素塗装又はシリコン塗装が施さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至18の何れか1
    項に記載のレンジフード。
  20. 【請求項20】 遠心送風機のケーシングの底壁全体が
    ケーシングの他の部分から取り外し可能な油受け容器と
    なっていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフ
    ード。
  21. 【請求項21】 遠心送風機のケーシングの底壁がケー
    シングの他の部分の下端部に外嵌合することを特徴とす
    る請求項20に記載のレンジフード。
  22. 【請求項22】 油受け容器が取り外し可能であり、油
    受け容器を取り外した時に、遠心送風機のモータへの通
    電を遮断する安全装置を備えることを特徴とする請求項
    1乃至19の何れか1項に記載のレンジフード。
  23. 【請求項23】 油受け容器を取り外した時に、遠心送
    風機のモータへの通電を遮断する安全装置を備えること
    を特徴とする請求項20又は21に記載のレンジフー
    ド。
  24. 【請求項24】 油受け容器とケーシングとの接続部に
    シール部材が配設されていることを特徴とする請求項2
    0乃至23の何れか1項に記載のレンジフード。
  25. 【請求項25】 油受け容器から延びる油排出用管路が
    フッソ樹脂製又はシリコン樹脂製であることを特徴とす
    る請求項1乃至24の何れか1項に記載のレンジフー
    ド。
  26. 【請求項26】 油受け容器から延びる油排出用管路が
    金属製であるか又は金属で覆われていることを特徴とす
    る請求項1乃至24の何れか1項に記載のレンジフー
    ド。
  27. 【請求項27】 遠心送風機のモータは密閉容器で覆わ
    れていることを特徴とする請求項1乃至26の何れか1
    項に記載のレンジフード。
  28. 【請求項28】 遠心送風機は片吸込であり、吸気口を
    上方ヘ差し向けて配設されていることを特徴とする請求
    項1乃至27の何れか1項に記載のレンジフード。
  29. 【請求項29】 遠心送風機は片吸込であり、吸気口を
    下方ヘ差し向けて配設されていることを特徴とする請求
    項1乃至27の何れか1項に記載のレンジフード。
  30. 【請求項30】 遠心送風機の下方に、且つフード本体
    の開放端内に配設され外周縁とフード本体の開放端側壁
    との間に環状の汚染空気流入口を形成する案内板を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至28の何れか1項に記
    載のレンジフード。
  31. 【請求項31】 遠心送風機の下方に、且つフード本体
    の開放端内に配設され外周縁とフード本体の開放端側壁
    との間に環状の汚染空気流入口を形成する案内板を備え
    ることを特徴とする請求項29に記載のレンジフード。
  32. 【請求項32】 案内板の、遠心送風機の吸気口に対峙
    する部分に凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項31に記載のレンジフード。
  33. 【請求項33】 フード本体内に、案内板と遠心送風機
    との間に仕切壁が配設され、仕切壁に遠心送風機の吸気
    口に対峙して開口が形成されていることを特徴とする請
    求項31又は32に記載のレンジフード。
  34. 【請求項34】 仕切壁の開口と遠心送風機の吸気口と
    を直結する筒体が配設されていることを特徴とする請求
    項33に記載のレンジフード。
  35. 【請求項35】 仕切壁に形成されたオイルトレイ取付
    穴の直下にオイルトレイが着脱可能に取り付けられ、遠
    心送風機のケーシングの底壁又は排気ダクトの底壁に取
    り付けられた油受け容器から延びる油排出用管路の先端
    がオイルトレイの上方に位置決めされていることを特徴
    とする請求項33又は34に記載のレンジフード。
  36. 【請求項36】 油排出用管路の先端に金属タワシ状の
    油飛散防止具が取り付けられていることを特徴とする請
    求項35に記載のレンジフード。
  37. 【請求項37】 オイルトレイに溜まった油の水位を検
    出するセンサーを備えることを特徴とする請求項35又
    は36に記載のレンジフード。
  38. 【請求項38】 オイルトレイは透明又は半透明の素材
    で形成されていることを特徴とする請求項35乃至37
    の何れか1項に記載のレンジフード。
  39. 【請求項39】 オイルトレイ内に油固化剤又は吸油材
    が収容されていることを特徴とする請求項35乃至38
    の何れか1項に記載のレンジフード。
  40. 【請求項40】 仕切壁の下面にランプケースが取り付
    けられていることを特徴とする請求項33乃至39の何
    れか1項に記載のレンジフード。
  41. 【請求項41】 ランプケース内に紫外線を放射するラ
    ンプが配設され、案内板と仕切壁とに挟まれた空間に面
    する部材表面がが超親水性光触媒によってコーティング
    されていることを特徴とする請求項40に記載のレンジ
    フード。
  42. 【請求項42】 遠心送風機の下方に、且つフード本体
    の開放端の上方に仕切壁が配設され、仕切壁に遠心送風
    機の吸気口に対峙して開口が形成され、仕切壁の開口の
    下方に且つフード本体の開放端内にオイルトレイが配設
    され、オイルトレイは着脱可能に仕切壁の下面に取り付
    けられていることを特徴とする請求項29に記載のレン
    ジフード。
  43. 【請求項43】 仕切壁に且つレンジフードの前端近傍
    にオイルトレイ取付穴が形成され、オイルトレイ取付穴
    の直下に第2のオイルトレイが着脱可能に取り付けら
    れ、遠心送風機のケーシングの底壁又は排気ダクトの底
    壁に取り付けられた油受け容器から延びる油排出用管路
    の先端が第2のオイルトレイの上方に位置決めされてい
    ることを特徴とする請求項42に記載のレンジフード。
  44. 【請求項44】 下端が開放された箱形のフード本体
    と、フード本体内に配設された遠心送風機と、遠心送風
    機内で汚染空気から分離されたオイルを貯留する油受け
    容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延在しフード本
    体を遠心送風機を収容する第1区画と開放端を含む第2
    区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に遠心送風機の
    吸気口に対峙して開口が形成され、更に第2区画内に前
    記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に対峙して延在
    する案内板を備え、仕切壁に形成された開口の面積は遠
    心送風機の吸気口の面積と略同一で且つ遠心送風機の吸
    気口の面積以上に設定されていることを特徴とするレン
    ジフード。
  45. 【請求項45】 案内板の周縁と仕切壁との間に形成さ
    れる環状開口の面積が仕切壁に形成された開口の面積と
    略同一で且つ仕切壁に形成された開口の面積以上に設定
    されていることを特徴とする請求項44に記載のレンジ
    フード。
  46. 【請求項46】 仕切壁に形成された開口の周縁部が遠
    心送風機の吸気口へ向けて湾曲していることを特徴とす
    る請求項44又は45に記載のレンジフード。
  47. 【請求項47】 下端が開放された箱形のフード本体
    と、フード本体内に配設された遠心送風機と、遠心送風
    機内で汚染空気から分離されたオイルを貯留する油受け
    容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延在しフード本
    体を遠心送風機を収容する第1区画と開放端を含む第2
    区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に遠心送風機の
    吸気口に対峙して開口が形成され、更に第2区画内に前
    記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に対峙して延在
    する案内板を備え、遠心送風機の吸気口が斜め下方へ差
    し向けられ、仕切壁と案内板とが傾斜して配設されてい
    ることを特徴とするレンジフード。
  48. 【請求項48】 案内板の外周縁と仕切壁との間の隙間
    が上方へ向けて増大するように案内板が仕切壁に対して
    傾斜して配設されていることを特徴とする請求項47に
    記載のレンジフード。
  49. 【請求項49】 遠心送風機の羽根車の中心がフード本
    体の高さ方向中央よりも上方に位置決めされていること
    を特徴とする請求項47に記載のレンジフード。
  50. 【請求項50】 仕切壁に形成された開口と遠心送風機
    の吸気口とを直結する筒体を備えることを特徴とする請
    求項44乃至49の何れか1項に記載のレンジフード。
  51. 【請求項51】 仕切壁が遠心送風機のケーシングの吸
    気口が形成された天板を形成し、仕切壁に形成された開
    口が遠心送風機の吸気口を形成することを特徴とする請
    求項44乃至49の何れか1項に記載のレンジフード。
  52. 【請求項52】 下端が開放された箱形のフード本体
    と、フード本体内に配設された遠心送風機と、遠心送風
    機内で汚染空気から分離されたオイルを貯留する油受け
    容器と、遠心送風機の吸気口に対峙して延在しフード本
    体を遠心送風機を収容する第1区画と開放端を含む第2
    区画とに仕切る仕切壁とを備え、仕切壁に遠心送風機の
    吸気口に対峙して開口が形成され、更に第2区画内に前
    記仕切壁から間隔を隔てて且つ前記開口に対峙して延在
    する案内板を備え、案内板の周縁上の任意の点と仕切壁
    に形成された開口の周縁上の任意の点とを結ぶ直線の延
    長線が遠心送風機の羽根車と干渉しないことを特徴とす
    るレンジフード。
  53. 【請求項53】 油受け容器は遠心送風機のケーシング
    に取り付けられていることを特徴とする請求項44乃至
    52の何れか1項に記載のレンジフード。
  54. 【請求項54】 油受け容器はフード本体に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項44乃至52の何れか
    1項に記載のレンジフード。
  55. 【請求項55】 油受け容器は着脱可能に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項53又は54に記載のレ
    ンジフード。
  56. 【請求項56】 案内板は着脱可能に仕切壁に取り付け
    られていることを特徴とする請求項44乃至55の何れ
    か1項に記載のレンジフード。
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