JP2000045411A - 建物床下の防蟻構造とその施工方法 - Google Patents

建物床下の防蟻構造とその施工方法

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JP2000045411A
JP2000045411A JP10214200A JP21420098A JP2000045411A JP 2000045411 A JP2000045411 A JP 2000045411A JP 10214200 A JP10214200 A JP 10214200A JP 21420098 A JP21420098 A JP 21420098A JP 2000045411 A JP2000045411 A JP 2000045411A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床下への白蟻の侵入を防ぎ、かつメンテナンス
も容易である建物基礎の防蟻方法を提供する。 【解決手段】鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁1
2の天端上に、鉄筋コンクリートからなる土間スラブ3
を、その配筋3Rを地中梁12の配筋1Rに連結させ、
地中梁12の天端を打ち継ぎ面として、地中梁12と一
体的に形成する。また、地中梁12の幅と等しい長さで
その両管端に継手用の接続部43aが設けられた地中梁
貫通管43を地中梁12内に埋設固定し、その両管端に
それぞれ給排水、ガス、その他の流体の搬送または電気
配線用ケーブルの案内に供される実管4Aを接続して延
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白蟻が地中から床
下に侵入するのを防止する建物床下の防蟻構造とその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物は、その床下の通風や換気が良くな
いとき、しばしば白蟻による食害を被る。白蟻は、温暖
多湿で通風の悪い土壌を好んで繁殖し、基礎の割れ目や
地中配管の周囲などから床下に侵入して建物を侵食す
る。
【0003】そのため、従来は、土壌に防蟻剤を散布し
たり、床下部分の地表面に防蟻シートを敷設したりし
て、防蟻処理を施していた。さらに、床下部分に土間コ
ンクリートを流し込んで地表面を被覆したり、地表面に
敷設した防蟻シートをこの土間コンクリートで押さえた
りすることも行われていた。
【0004】また、建物の基礎を鉄筋コンクリートから
なる布基礎やべた基礎とし、地中に埋設される給排水、
ガス、その他の配管や電気配線用ケーブルを基礎に貫通
させて配設する場合には、基礎のコンクリート部分にあ
らかじめ筒状のスリーブを埋設して配管用の孔部を設け
ておき、給排水その他の流体の搬送に直接供される鋼管
や、電気配線用ケーブルの案内管となる塩化ビニル管な
どの管材(本明細書においては、これらの管材を「実
管」と呼ぶ)を該孔部内に挿通させた後、孔部内の隙間
にモルタルを充填して遮蔽する、という方法が一般に採
られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防蟻剤
による土壌処理では、防蟻剤が大量に必要で不経済であ
るとともに、防蟻剤が土壌汚染の原因となるおそれもあ
った。さらに、防蟻剤の薬効は通常数年で低下してしま
うため、そのメンテナンスも面倒であった。また、防蟻
シートの敷設による防蟻処理では、基礎の側面部分と防
蟻シートとの密着を図ることが困難で、該側面部分と防
蟻シートとの隙間から白蟻が侵入することを完全には防
げなかった。
【0006】また、基礎形式を布基礎とし、この布基礎
の地中梁に囲まれる床下部分に土間コンクリートを流し
込むこともよく行われるが、この場合も、土間コンクリ
ートが硬化する際に地中梁の側面との間に亀裂を生じや
すく、この亀裂が蟻道となって白蟻の侵入を許すことが
あった。さらに、この場合は、床下部分の地表面が土間
コンクリートによって被覆されてしまうため、防蟻剤や
防蟻シートによる防蟻処理のメンテナンスも一層困難に
なっていた。
【0007】また、前記の配管方法によれば、スリーブ
によって形成される配管用の孔部と実管との隙間にモル
タルを充填する作業が面倒で、施工コストが高くつくと
ともに、モルタルの充填が不完全になって白蟻の侵入経
路を残してしまうことも多かった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、特に鉄筋コンクリートからなる基礎まわりや
基礎を貫通する配管部分において、床下への白蟻の侵入
経路をつくらず、かつメンテナンスも容易である建物床
下の防蟻構造とその施工方法を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の建物床下の防蟻構造は、
鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁の天端上に、鉄
筋コンクリートからなる土間スラブが、その配筋を地中
梁の配筋に連結させ、地中梁の天端を打ち継ぎ面とし
て、地中梁と一体的に形成されたことを特徴としてい
る。
【0010】ここで、基礎の地中梁とは、いわゆる布基
礎やべた基礎の基礎梁部分のうち地中に埋設される部分
を指す。また、土間スラブの配筋は、地中梁の上部に立
設される基礎梁の地上部分や壁などの配筋を介して地中
梁の配筋と間接的に連結されていてもよい。
【0011】土間スラブと地中梁とが鉄筋コンクリート
により一体的に連続した構造となされることにより、地
中梁で区画された部分が土間スラブによって上方を完全
に遮蔽される。また、コンクリートの打ち継ぎ面が地中
梁の天端の水平面となるため、この打ち継ぎ面にはコン
クリートが十分に密接し亀裂が生じにくくなる。こうし
て、土間スラブのまわりに蟻道が形成される可能性がき
わめて小さくなり、白蟻が屋内側の土間スラブ上に侵入
するのが阻止される。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の建物床下
の防蟻構造は、給排水、ガス、その他の流体の搬送また
は電気配線用ケーブルの案内に供される実管の一部が、
鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁の幅と等しい長
さに形成されるとともに、その両管端に継手用の接続部
が設けられて地中梁貫通管となされ、この地中梁貫通管
が、その両管端を該地中梁の両側面に揃えて地中梁内に
埋設固定され、その両管端にそれぞれ前記実管が接続さ
れて延設されたことを特徴としている。
【0013】すなわち、地中梁の幅と同じ長さに形成し
た地中梁貫通管を地中梁内に埋設固定することにより、
地中梁貫通管の周囲にコンクリートが密着してその周囲
をほぼ完全に遮蔽する。これにより、地中梁を貫通する
配管部分のまわりに蟻道が形成されるのを防ぐことがで
きる。
【0014】なお、地中梁貫通管の両管端に設ける継手
用の接続部は、接続される実管の材質や管径に応じて、
ネジよる接続部、スリーブ溶接による接続部、フランジ
圧接継手による接続部など、各種管継手の中から適宜選
択するものとする。
【0015】さらに、本発明の請求項3に記載の建物床
下の防蟻構造は、上部の開口した、または上部の開口可
能な長筒体の内部に防蟻剤が充填されてなる防蟻剤バケ
ットが、鉄筋コンクリートからなる土間スラブを上下に
貫通して土間スラブに埋設され、給排水、ガス、その他
の流体の搬送または電気配線用ケーブルの案内に供され
る実管が、前記防蟻剤バケットに接続されて土間スラブ
の上下両側にそれぞれ延設されたことを特徴としてい
る。
【0016】すなわち、土間スラブの上下にそれぞれ配
設される実管が接続される部分に、防蟻剤の充填された
防蟻剤バケットを介在させることにより、防蟻剤の薬効
を該連通部分に集中させ、該連通部分から白蟻が土間ス
ラブ上に侵入するのを阻止するものである。防蟻剤バケ
ットの上部を土間スラブ上に開口させることにより、防
蟻剤を補充して防蟻効果を長期的に維持させることもで
きる。
【0017】防蟻剤バケットは、円筒体でも、角筒その
他の多角形の筒体でも構わない。また、その上部は常時
開口していてもよく、開閉自在の蓋を設けてもよい。
【0018】防蟻剤としては、ホウ酸系、有機塩素系、
または有機リン酸系等の周知の薬剤を利用できるが、本
発明においては特に限定はしない。また、その薬剤は、
防蟻剤バケット内への充填や補充が特に不便でない限
り、粉末状、粒状、液体状のいずれであっても差し支え
ない。
【0019】このように、本発明の建物床下の防蟻構造
は、基礎まわりおよび配管部分まわりを鉄筋コンクリー
トで確実に遮蔽して、蟻道が形成されるおそれのある部
分を残さないようにするものであり、土中に散布する防
蟻剤や防蟻シートなどの薬効に依存するものではないの
で、長期的かつ確実に白蟻の侵入を阻止することができ
る。
【0020】一方、本発明の請求項4に記載の建物床下
の防蟻施工方法は、給排水、ガス、その他の流体の搬送
または電気配線用ケーブルの案内に供される実管の一部
を、鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁の幅に等し
い長さに形成するとともに、その両管端に継手用の接続
部を設けて地中梁貫通管とし、この地中梁貫通管を、該
地中梁の型枠を建て込む際に、地中梁の延設方向に直交
させて該型枠内に配置した後、型枠内にコンクリートを
打設して地中梁貫通管を地中梁内に埋設固定し、コンク
リートの硬化を待って脱型した後、地中梁貫通管の両管
端にそれぞれ前記実管を接続して延設し、屋内側に延設
された実管を立ち上げて土間貫通管とし、この土間貫通
間の上部管端を布基礎天端よりも上方まで延設し、前記
地中梁の屋内側を地中梁天端まで埋め戻した後、地中梁
の天端位置上に鉄筋コンクリートからなる土間スラブを
打設形成して、土間貫通管を土間スラブ内に埋設固定す
る、ことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0022】図1は、本発明の建物床下の防蟻構造の全
体構成を示している。根切りおよび割栗地業の施された
地盤G上には、フーチング11部分と地中梁12部分と
からなる布基礎1が鉄筋コンクリートにより構築され、
この布基礎1の上方に立設される外周壁21および主要
な屋内壁22の延設方向に沿って延設されている。
【0023】布基礎1の周囲は、地中梁12の天端位置
付近まで土Sにより埋め戻され、その上に鉄筋コンクリ
ートによる土間スラブ3が形成されている。この土間ス
ラブ3は、屋外側(図示左側)まで略水平に延設されて
犬走り3aとなされている。土間スラブ3上の地中梁1
2と同じ位置には、鉄筋コンクリートからなる外周壁2
1および屋内壁22が立設されている。地中梁12の配
筋1Rと外周壁21および屋内壁22の配筋2Rとは、
構造的に連続するように連結されている。そして、土間
スラブ3にも鉄筋またはワイヤーメッシュによる配筋3
Rがなされ、この配筋3Rが外周壁21や屋内壁22の
配筋2Rに連結されることにより、地中梁12、壁(外
周壁21および屋内壁22)および土間スラブ3が構造
的に一体化されて形成されている。
【0024】土間スラブ3の下側の地中には、例えば水
道管やガス管として供される鋼管4Aが、布基礎1の地
中梁12を貫通して配設されている。この鋼管4Aは、
屋外側および屋内側に配設された直管41,42を、地
中梁12内に埋設された地中梁貫通管43の両管端にそ
れぞれ接続することにより、屋内外に連通している。地
中梁貫通管43は、鋼管4Aを短く切断し、その両管端
に継手用の接続部43a,43aを設けて、管長を地中
梁12の幅と等しく形成したもので、地中梁12の延設
方向に直交して地中梁12内に配置され、両管端を地中
梁12の両側面に揃えて、地中梁12のコンクリート内
に埋設固定されている。地中梁貫通管43の接続部43
aは、ネジ(図示略)を切った鋼製のソケットにより形
成されている。
【0025】屋内側に延設された直管42の他の管端に
はエルボ管44が接続され、エルボ管にはさらに上方に
立ち上がる別の直管が接続されて土間貫通管45となさ
れている。この土間貫通管45は、土間スラブ3を上下
に貫通し、その上部の管端を土間スラブ3上の床下5に
突出させ、図示しない床下5部分の水道配管等に接続さ
れる。
【0026】この建物床下の防蟻構造は、以下の手順に
より施工される。まず、地盤G上に布基礎1の型枠を建
て込む。このとき、布基礎1の地中梁12部分の適当な
位置に、地中梁貫通管43を布基礎1の延設方向に直交
させて配置し、地中梁12の配筋1Rに仮止めするなど
して取り付ける。地中梁貫通管43は、その長さが地中
梁12の幅に等しいので、両管端が地中梁12の型枠に
密接した状態で取り付けられる。併せて、地中梁12の
配筋1Rの上部には、その上に立設される外周壁21お
よび屋内壁22の配筋2Rの脚部も連結させておく。
【0027】そして、布基礎1の型枠内にコンクリート
を打設し、コンクリート内に地中梁貫通管43を埋設固
定する。コンクリートの硬化を待って脱型すると、地中
梁貫通管43の両管端の接続部が地中梁12の両側面に
開口するので、そこに屋外側および屋内側の直管41,
42をそれぞれ接続する。屋外側の直管41には、適
宜、屋外側の引き込み管等(図示略)を接続する。ま
た、屋内側の直管42にはエルボ管44および土間貫通
管45を接続し、土間貫通管45の管端を床下5まで立
ち上げておく。屋内外の配管がひと通りなされたら、布
基礎1の周囲を地中梁12の天端まで土Sにより埋め戻
す。このとき、土S内に防蟻剤を散布し、あるいは混入
させておいてもよい。
【0028】そして、地中梁12の天端位置上に土間ス
ラブ3の配筋3Rを組み、これを外周壁21および屋内
壁22の配筋2Rにも連結させた上で、土間コンクリー
トを打設する。これにより土間スラブ3が形成されると
と同時に、土間貫通管45の周囲もコンクリートにより
包囲される。
【0029】続いて、外周壁21および屋内壁22の型
枠を建て込み、土間スラブ3上に外周壁21および屋内
壁22を立設する。併せて、土間貫通管45の上部の管
端に図示しない床下5部分の各配管を接続し、屋内各部
まで延設する。
【0030】こうして形成される本発明の建物床下の防
蟻構造によれば、土間スラブ3は、配筋3Rの施された
鉄筋コンクリートスラブとなるとともに、その配筋3R
が外周壁21や屋内壁22の配筋2Rを介して間接的に
地中梁12の配筋1Rに連結されるので、布基礎1の地
中梁12と土間スラブ3とが鉄筋コンクリートにより強
固に一体化された構造が得られる。また、地中梁12と
土間スラブ3との打ち継ぎ面は地中梁12天端の水平面
となるので、この打ち継ぎ面にはコンクリートが十分に
密接する。
【0031】したがって、地中梁12で囲まれた部分に
土間コンクリートを流し込む従来の構造とは異なり、地
中梁12の側面と土間スラブ3との間に亀裂が生じるこ
とがない。そのため、地中梁12の側面部分に蟻道が形
成されず、白蟻が地中から土間スラブ3上に侵入するの
をほぼ完全に阻止することができる。また、土間スラブ
3の上側についても同様に、土間スラブ3の上面を打ち
継ぎ面として外周壁21や屋内壁22が立設されるの
で、白蟻が土間スラブ3の上面に沿って屋外側から床下
5に侵入するのも阻止することができる。なお、土間ス
ラブ3の屋外側を犬走り3aとして延設することによ
り、外周壁21の外回りについてもさらに白蟻を遠ざけ
ることができる。
【0032】また、地中梁貫通管43および土間貫通管
45は、いずれも地中梁12および土間スラブ3の鉄筋
コンクリート内に埋設固定されるため、それらの管周に
はコンクリートが密着する。したがって、スリーブと実
管との間にモルタルを充填する従来の構造とは異なり、
配管の周囲も十分に遮蔽されて白蟻の侵入が阻止され
る。
【0033】次いで、本発明の他の実施の形態について
説明する。図2は、電気配線用ケーブル6の案内管とし
て供される塩化ビニル管4Bが、土間スラブ3下側の地
中から、土間スラブ3を貫通して床下5に連通する部分
の断面構造を示している。
【0034】鉄筋コンクリートからなる土間スラブ3に
は、塩化ビニル製の長筒体からなる防蟻剤バケット7
が、土間スラブ3を上下に貫通するようにして埋設固定
されている。この防蟻剤バケット7は、上部を床下に開
口した有底の長筒体で、その内部には防蟻剤8が充填さ
れている。
【0035】防蟻剤バケット7の底部には、前記塩化ビ
ニル管4Bのうち土間スラブ3下側の地中に埋設された
部分、すなわち地中埋設管46が接続されており、電気
配線用ケーブル6が地中埋設管46からこの接続部分を
経由して防蟻剤バケット7の内部に引き込まれている。
また、防蟻剤バケット7の高さ方向略中央付近における
筒側面には、別の塩化ビニル管4Bが水平方向に接続さ
れて側方引出管47となされ、その他端がさらに上方に
立ち上げられて床下突出管48となされている。そし
て、地中側から防蟻剤バケット7内に引き込まれた電気
配線用ケーブル6が、側方引出管47から引き出され、
床下突出管48の内部を経由して、さらに図示しない床
下5部分の各部電気配線に接続されている。
【0036】この建物床下の防蟻構造によれば、電気配
線用ケーブル6の案内管として供される塩化ビニル管4
Bなどの実管が、防蟻剤バケット7を介して土間スラブ
3の上下に連通しているため、防蟻剤バケット7内に充
填された防蟻剤8の薬効が該連通部分に集中し、白蟻が
該連通部分から土間スラブ3上に侵入するのを確実に阻
止することができる。防蟻剤バケット7は筒体であるた
め、防蟻剤8の量も少量で済み経済的である。また、防
蟻剤バケット7の上部を床下5に開口させておくと防蟻
剤バケット7内に防蟻剤8を容易に補充することもでき
るので、防蟻効果を長期的に維持させることができる。
なお、防蟻剤バケット7の上部には開閉可能な蓋を設け
てもよい。
【0037】防蟻剤バケット7は、土間スラブ3の打設
前に地中埋設管46に接続され、その状態で土間スラブ
3のコンクリートを打設することにより該コンクリート
内に埋設固定される。防蟻剤バケット7の周囲にはコン
クリートが密着するので、防蟻剤バケット7の周囲に蟻
道が形成される心配もない。
【0038】なお、このとき、側方引出管47が土間ス
ラブ3の上側に露出した状態で防蟻剤バケット7が固定
されることになっても、前記と同様の効果を得ることが
できる。防蟻剤バケット7は、このように簡単な施工に
よって土間スラブ3内に設置されるので、施工面におい
ても大変経済的である。
【0039】ただし、防蟻剤バケット7に接続される実
管が水やガスなどの流体の搬送に供されるものである場
合には、この実管は、防蟻剤バケット7内を経由して土
間スラブ3の上下両側に連通するように配設されるが、
本発明はこの接続形態をも含むものである。
【0040】
【発明の効果】本発明の建物床下の防蟻構造によれば、
基礎まわりおよび配管部分まわりが鉄筋コンクリートで
確実に遮蔽されるので、白蟻が土中から基礎まわりや配
管部分の周囲を経由して床下に侵入するのを確実にかつ
長期的に阻止することができる。また、土間スラブを上
下に貫通して延設される配管の接続部分に防蟻剤バケッ
トを介在させることにより、防蟻剤の薬効を該接続部分
に集中させることができ、容易にメンテナンスを行うこ
ともできる。
【0041】一方、本発明の建物床下の防蟻施工方法に
よれば、前記防蟻構造を鉄筋コンクリートによって構築
するに際し、合理的な手順で簡単かつ速やかに施工する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建物床下の防蟻構造の実施の形態を示
す建物床下の縦断面図である。
【図2】同じく他の実施の形態における防蟻剤バケット
付近の縦断面図である。
【符号の説明】
11 地中梁 1R 地中梁の配筋 3 土間スラブ 3R 土間スラブの配筋 4A 実管(鋼管) 4B 実管(塩化ビニル管) 43 地中梁貫通管 43a 接続部 45 土間貫通管 7 防蟻剤バケット 8 防蟻剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月30日(1999.7.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 建物床下の防蟻構造とその施工方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白蟻が地中から床
下に侵入するのを防止する建物床下の防蟻構造とその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物は、その床下の通風や換気が良くな
いとき、しばしば白蟻による食害を被る。白蟻は、温暖
多湿で通風の悪い土壌を好んで繁殖し、基礎の割れ目や
地中配管の周囲などから床下に侵入して建物を侵食す
る。
【0003】そのため、特に建物の基礎を鉄筋コンクリ
ートからなる布基礎やべた基礎とし、地中に埋設される
給排水、ガス、その他の配管や電気配線用ケーブルを基
礎に貫通させて配設する場合には、基礎のコンクリート
部分にあらかじめ筒状のスリーブを埋設して配管用の孔
部を設けておき、給排水その他の流体の搬送に直接供さ
れる鋼管や、電気配線用ケーブルの案内管となる塩化ビ
ニル管などの管材(本明細書においては、これらの管材
を「実管」と呼ぶ)を該孔部内に挿通させた後、該孔部
内の隙間にモルタルを充填して遮蔽する、という方法が
一般に採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の配管方法によれば、スリーブによって形成される配
管用の孔部と実管との隙間にモルタルを充填する作業が
面倒で、施工コストが高くつくとともに、モルタルの充
填が不完全になって白蟻の侵入経路を残してしまうこと
も多かった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、特に鉄筋コンクリートからなる基礎を貫通す
る配管部分において、床下への白蟻の侵入経路をつくら
ず、かつメンテナンスも容易である建物床下の防蟻構造
とその施工方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の建物床下の防蟻構造は、給排水、ガス、そ
の他の流体の搬送または電気配線用ケーブルの案内に供
される実管の一部が、鉄筋コンクリートからなる基礎の
地中梁の幅と等しい長さに形成されるとともに、その両
管端に継手用の接続部が設けられて地中梁貫通管となさ
れ、この地中梁貫通管が、その両管端を該地中梁の両側
面に揃えて地中梁内に埋設固定され、その両管端にそれ
ぞれ前記実管が接続されて延設されたことを特徴として
いる。
【0007】ここで、基礎の地中梁とは、いわゆる布基
礎やべた基礎の基礎梁部分のうち地中に埋設される部分
を指す。この地中梁を貫通する配管部分においては、地
中梁の幅と同じ長さに形成した地中梁貫通管を地中梁内
に埋設固定することにより、地中梁貫通管の周囲にコン
クリートが密着してその周囲がほぼ完全に遮蔽される。
これにより、地中梁を貫通する配管部分のまわりに蟻道
が形成されるのを防ぐことができる。
【0008】このように、本発明の建物床下の防蟻構造
は、基礎の地中梁を貫通する配管部分まわりを鉄筋コン
クリートで確実に遮蔽して、蟻道が形成されるおそれの
ある部分を残さないようにするものであり、土中に散布
する防蟻剤や防蟻シートなどの薬効に依存するものでは
ないので、長期的かつ確実に白蟻の侵入を阻止すること
ができる。
【0009】なお、地中梁貫通管の両管端に設ける継手
用の接続部は、接続される実管の材質や管径に応じて、
ネジよる接続部、スリーブ溶接による接続部、フランジ
圧接継手による接続部など、各種管継手の中から適宜選
択するものとする。
【0010】また、本発明の建物床下の防蟻施工方法
は、給排水、ガス、その他の流体の搬送または電気配線
用ケーブルの案内に供される実管の一部を、鉄筋コンク
リートからなる基礎の地中梁の幅に等しい長さに形成す
るとともに、その両管端に継手用の接続部を設けて地中
梁貫通管とし、この地中梁貫通管を、該地中梁の型枠を
建て込む際に、地中梁の延設方向に直交させて該型枠内
に配置した後、型枠内にコンクリートを打設して地中梁
貫通管を地中梁内に埋設固定し、コンクリートの硬化を
待って脱型した後、地中梁貫通管の両管端にそれぞれ前
記実管を接続して延設し、屋内側に延設された実管を立
ち上げて土間貫通管とし、この土間貫通間の上部管端を
布基礎天端よりも上方まで延設し、前記地中梁の屋内側
を地中梁天端まで埋め戻した後、地中梁の天端位置上に
鉄筋コンクリートからなる土間スラブを打設形成して、
土間貫通管を土間スラブ内に埋設固定する、ことを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は、本発明の建物床下の防蟻構造の全
体構成を示している。根切りおよび割栗地業の施された
地盤G上には、フーチング11部分と地中梁12部分と
からなる布基礎1が鉄筋コンクリートにより構築され、
この布基礎1の上方に立設される外周壁21および主要
な屋内壁22の延設方向に沿って延設されている。
【0013】布基礎1の周囲は、地中梁12の天端位置
付近まで土Sにより埋め戻され、その上に鉄筋コンクリ
ートによる土間スラブ3が形成されている。この土間ス
ラブ3は、屋外側(図示左側)まで略水平に延設されて
犬走り3aとなされている。土間スラブ3上の地中梁1
2と同じ位置には、鉄筋コンクリートからなる外周壁2
1および屋内壁22が立設されている。地中梁12の配
筋1Rと外周壁21および屋内壁22の配筋2Rとは、
構造的に連続するように連結されている。そして、土間
スラブ3にも鉄筋またはワイヤーメッシュによる配筋3
Rがなされ、この配筋3Rが外周壁21や屋内壁22の
配筋2Rに連結されることにより、地中梁12、壁(外
周壁21および屋内壁22)および土間スラブ3が構造
的に一体化されて形成されている。
【0014】土間スラブ3の下側の地中には、例えば水
道管やガス管として供される鋼管4Aが、布基礎1の地
中梁12を貫通して配設されている。この鋼管4Aは、
屋外側および屋内側に配設された直管41,42を、地
中梁12内に埋設された地中梁貫通管43の両管端にそ
れぞれ接続することにより、屋内外に連通している。地
中梁貫通管43は、鋼管4Aを短く切断し、その両管端
に継手用の接続部43a,43aを設けて、管長を地中
梁12の幅と等しく形成したもので、地中梁12の延設
方向に直交して地中梁12内に配置され、両管端を地中
梁12の両側面に揃えて、地中梁12のコンクリート内
に埋設固定されている。地中梁貫通管43の接続部43
aは、ネジ(図示略)を切った鋼製のソケットにより形
成されている。
【0015】屋内側に延設された直管42の他の管端に
はエルボ管44が接続され、エルボ管にはさらに上方に
立ち上がる別の直管が接続されて土間貫通管45となさ
れている。この土間貫通管45は、土間スラブ3を上下
に貫通し、その上部の管端を土間スラブ3上の床下5に
突出させ、図示しない床下5部分の水道配管等に接続さ
れる。
【0016】この建物床下の防蟻構造は、以下の手順に
より施工される。まず、地盤G上に布基礎1の型枠を建
て込む。このとき、布基礎1の地中梁12部分の適当な
位置に、地中梁貫通管43を布基礎1の延設方向に直交
させて配置し、地中梁12の配筋1Rに仮止めするなど
して取り付ける。地中梁貫通管43は、その長さが地中
梁12の幅に等しいので、両管端が地中梁12の型枠に
密接した状態で取り付けられる。併せて、地中梁12の
配筋1Rの上部には、その上に立設される外周壁21お
よび屋内壁22の配筋2Rの脚部も連結させておく。
【0017】そして、布基礎1の型枠内にコンクリート
を打設し、コンクリート内に地中梁貫通管43を埋設固
定する。コンクリートの硬化を待って脱型すると、地中
梁貫通管43の両管端の接続部が地中梁12の両側面に
開口するので、そこに屋外側および屋内側の直管41,
42をそれぞれ接続する。屋外側の直管41には、適
宜、屋外側の引き込み管等(図示略)を接続する。ま
た、屋内側の直管42にはエルボ管44および土間貫通
管45を接続し、土間貫通管45の管端を床下5まで立
ち上げておく。屋内外の配管がひと通りなされたら、布
基礎1の周囲を地中梁12の天端まで土Sにより埋め戻
す。このとき、土S内に防蟻剤を散布し、あるいは混入
させておいてもよい。
【0018】そして、地中梁12の天端位置上に土間ス
ラブ3の配筋3Rを組み、これを外周壁21および屋内
壁22の配筋2Rにも連結させた上で、土間コンクリー
トを打設する。これにより土間スラブ3が形成されると
と同時に、土間貫通管45の周囲もコンクリートにより
包囲される。
【0019】続いて、外周壁21および屋内壁22の型
枠を建て込み、土間スラブ3上に外周壁21および屋内
壁22を立設する。併せて、土間貫通管45の上部の管
端に図示しない床下5部分の各配管を接続し、屋内各部
まで延設する。
【0020】こうして形成される建物床下の防蟻構造に
よれば、土間スラブ3は配筋3Rの施された鉄筋コンク
リートスラブとなるとともに、その配筋3Rが外周壁2
1や屋内壁22の配筋2Rを介して間接的に地中梁12
の配筋1Rに連結されるので、布基礎1の地中梁12と
土間スラブ3とが鉄筋コンクリートにより強固に一体化
された構造が得られる。また、地中梁12と土間スラブ
3との打ち継ぎ面は地中梁12天端の水平面となるの
で、この打ち継ぎ面にはコンクリートが十分に密接す
る。
【0021】したがって、地中梁12で囲まれた部分に
土間コンクリートを流し込む従来の構造とは異なり、地
中梁12の側面と土間スラブ3との間に亀裂が生じるこ
とがない。そのため、地中梁12の側面部分に蟻道が形
成されず、白蟻が地中から土間スラブ3上に侵入するの
をほぼ完全に阻止することができる。また、土間スラブ
3の上側についても同様に、土間スラブ3の上面を打ち
継ぎ面として外周壁21や屋内壁22が立設されるの
で、白蟻が土間スラブ3の上面に沿って屋外側から床下
5に侵入するのも阻止することができる。なお、土間ス
ラブ3の屋外側を犬走り3aとして延設することによ
り、外周壁21の外回りについてもさらに白蟻を遠ざけ
ることができる。
【0022】そして、地中梁貫通管43および土間貫通
管45は、いずれも地中梁12および土間スラブ3の鉄
筋コンクリート内に埋設固定されるため、それらの管周
にはコンクリートが密着する。したがって、スリーブと
実管との間にモルタルを充填する従来の構造とは異な
り、配管の周囲も十分に遮蔽されて白蟻の侵入が阻止さ
れる。
【0023】次いで、土間スラブ3を貫通する配管部分
の防蟻構造について説明する。図2は、電気配線用ケー
ブル6の案内管として供される塩化ビニル管4Bが、土
間スラブ3下側の地中から、土間スラブ3を貫通して床
下5に連通する部分の断面構造を示している。
【0024】鉄筋コンクリートからなる土間スラブ3に
は、塩化ビニル製の長筒体からなる防蟻剤バケット7
が、土間スラブ3を上下に貫通するようにして埋設固定
されている。この防蟻剤バケット7は、上部を床下に開
口した有底の長筒体で、その内部には防蟻剤8が充填さ
れている。
【0025】防蟻剤バケット7の底部には、前記塩化ビ
ニル管4Bのうち土間スラブ3下側の地中に埋設された
部分、すなわち地中埋設管46が接続されており、電気
配線用ケーブル6が地中埋設管46からこの接続部分を
経由して防蟻剤バケット7の内部に引き込まれている。
また、防蟻剤バケット7の高さ方向略中央付近における
筒側面には、別の塩化ビニル管4Bが水平方向に接続さ
れて側方引出管47となされ、その他端がさらに上方に
立ち上げられて床下突出管48となされている。そし
て、地中側から防蟻剤バケット7内に引き込まれた電気
配線用ケーブル6が、側方引出管47から引き出され、
床下突出管48の内部を経由して、さらに図示しない床
下5部分の各部電気配線に接続されている。
【0026】この防蟻構造によれば、電気配線用ケーブ
ル6の案内管として供される塩化ビニル管4Bなどの実
管が、防蟻剤バケット7を介して土間スラブ3の上下に
連通しているため、防蟻剤バケット7内に充填された防
蟻剤8の薬効が該連通部分に集中し、白蟻が該連通部分
から土間スラブ3上に侵入するのを確実に阻止すること
ができる。防蟻剤バケット7は筒体であるため、防蟻剤
8の量も少量で済み経済的である。また、防蟻剤バケッ
ト7の上部を床下5に開口させておくと防蟻剤バケット
7内に防蟻剤8を容易に補充することもできるので、防
蟻効果を長期的に維持させることができる。なお、防蟻
剤バケット7の上部には開閉可能な蓋を設けてもよい。
【0027】防蟻剤バケット7は、土間スラブ3の打設
前に地中埋設管46に接続され、その状態で土間スラブ
3のコンクリートを打設することにより該コンクリート
内に埋設固定される。防蟻剤バケット7の周囲にはコン
クリートが密着するので、防蟻剤バケット7の周囲に蟻
道が形成される心配もない。
【0028】なお、このとき、側方引出管47が土間ス
ラブ3の上側に露出した状態で防蟻剤バケット7が固定
されることになっても、前記と同様の効果を得ることが
できる。防蟻剤バケット7は、このように簡単な施工に
よって土間スラブ3内に設置されるので、施工面におい
ても大変経済的である。
【0029】ただし、防蟻剤バケット7に接続される実
管が水やガスなどの流体の搬送に供されるものである場
合には、この実管は、防蟻剤バケット7内を経由して土
間スラブ3の上下両側に連通するように配設される。
【0030】
【発明の効果】本発明の建物床下の防蟻構造によれば、
基礎の地中梁を貫通する配管部分まわりが鉄筋コンクリ
ートで確実に遮蔽されるので、白蟻が土中から配管部分
の周囲を経由して床下に侵入するのを確実にかつ長期的
に阻止することができる。この防蟻構造は、土中に散布
する防蟻剤や防蟻シートなどの薬効に依存するものでは
ないので、長期的かつ確実に白蟻の侵入を阻止すること
ができる。したがって、そのメンテナンスにおいても、
薬剤の補充などの手間がかからない。
【0031】一方、本発明の建物床下の防蟻施工方法に
よれば、前記防蟻構造を鉄筋コンクリートによって構築
するに際し、合理的な手順で簡単かつ速やかに施工する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建物床下の防蟻構造の実施の形態を示
す建物床下の縦断面図である。
【図2】土間スラブを貫通する配管部分の防蟻構造を示
す縦断面図である。
【符号の説明】 11 地中梁 1R 地中梁の配筋 3 土間スラブ 3R 土間スラブの配筋 4A 実管(鋼管) 4B 実管(塩化ビニル管) 43 地中梁貫通管 43a 接続部 45 土間貫通管 7 防蟻剤バケット 8 防蟻剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁
    の天端上に、鉄筋コンクリートからなる土間スラブが、
    その配筋を地中梁の配筋に連結させ、地中梁の天端を打
    ち継ぎ面として、地中梁と一体的に形成されたことを特
    徴とする建物床下の防蟻構造。
  2. 【請求項2】 給排水、ガス、その他の流体の搬送また
    は電気配線用ケーブルの案内に供される実管の一部が、
    鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁の幅と等しい長
    さに形成されるとともに、その両管端に継手用の接続部
    が設けられて地中梁貫通管となされ、この地中梁貫通管
    が、その両管端を該地中梁の両側面に揃えて地中梁内に
    埋設固定され、その両管端にそれぞれ前記実管が接続さ
    れて延設されたことを特徴とする建物床下の防蟻構造。
  3. 【請求項3】 上部の開口した、または上部の開口可能
    な長筒体の内部に防蟻剤が充填されてなる防蟻剤バケッ
    トが、鉄筋コンクリートからなる土間スラブを上下に貫
    通して土間スラブに埋設され、給排水、ガス、その他の
    流体の搬送または電気配線用ケーブルの案内に供される
    実管が、前記防蟻剤バケットに接続されて土間スラブの
    上下両側にそれぞれ延設されたことを特徴とする建物床
    下の防蟻構造。
  4. 【請求項4】 給排水、ガス、その他の流体の搬送また
    は電気配線用ケーブルの案内に供される実管の一部を、
    鉄筋コンクリートからなる基礎の地中梁の幅に等しい長
    さに形成するとともに、その両管端に継手用の接続部を
    設けて地中梁貫通管とし、 この地中梁貫通管を、該地中梁の型枠を建て込む際に、
    地中梁の延設方向に直交させて該型枠内に配置した後、
    型枠内にコンクリートを打設して地中梁貫通管を地中梁
    内に埋設固定し、コンクリートの硬化を待って脱型した
    後、地中梁貫通管の両管端にそれぞれ前記実管を接続し
    て延設し、 屋内側に延設された実管を立ち上げて土間貫通管とし、
    この土間貫通間の上部管端を布基礎天端よりも上方まで
    延設し、 前記地中梁の屋内側を地中梁天端まで埋め戻した後、地
    中梁の天端位置上に鉄筋コンクリートからなる土間スラ
    ブを打設形成して、土間貫通管を土間スラブ内に埋設固
    定する、ことを特徴とする建物床下の防蟻施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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