JP2000043438A - 向上した寸法安定性を有する柔軟に支持されている平版印刷版 - Google Patents

向上した寸法安定性を有する柔軟に支持されている平版印刷版

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JP2000043438A
JP2000043438A JP21057099A JP21057099A JP2000043438A JP 2000043438 A JP2000043438 A JP 2000043438A JP 21057099 A JP21057099 A JP 21057099A JP 21057099 A JP21057099 A JP 21057099A JP 2000043438 A JP2000043438 A JP 2000043438A
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Bartholomeus Verlinden
バーソロミユーズ・ベルリンデン
Hunsel Johan Van
ヨハン・バン・フンセル
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    • B41C1/00Forme preparation
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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性支持体を有する印刷版前駆体の利点と
金属支持体を有する印刷版前駆体の利点を組合わせて有
する平版印刷版の作製のための改良された方法を提供す
ること。 【解決手段】 本発明は、柔軟性支持体上にインキ受容
性及びインキ反発性領域を有する平版印刷面あるいは現
像すると平版印刷面を生ずる潜在的平版印刷面を含んで
なる要素を提供し、画像形成要素は平版印刷面と反対側
のその面で寸法的に安定なアセンブリに積層されてお
り、画像形成要素は寸法的に安定なアセンブリに関する
高い摩擦係数を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【1.発明の分野】本発明は柔軟性支持体を含み、それ
に寸法的に安定な基材が積層されている平版印刷版の作
製のための方法に関する。
【0002】
【2.発明の背景】平版印刷は、その表面のいくらかの
領域がインキを受容することができるが(親油性領
域)、他の領域はインキを受容しない(疎油性領域)特
別に作られた表面からの印刷の方法である。親油性領域
は印刷領域を形成し、疎油性領域は背景領域を形成す
る。
【0003】2つの基本的な型の平版印刷版が既知であ
る。第1の型、いわゆる湿式印刷版に従うと、水又は水
性湿し液及びインキの両方が親水性及び疎水性領域を含
有する版表面に適用される。親水性領域は水又は湿し液
に浸され、それにより疎油性とされるが、疎水性領域は
インキを受容する。第2の型の平版印刷版は湿し液を用
いずに働き、ドライオグラフィック印刷版(driog
raphic printing plates)と呼
ばれる。この型の印刷版は高度にインキ反発性の領域と
親油性領域を含む。一般に高度にインキ反発性の領域は
シリコーン層により形成される。
【0004】平版印刷版は画像形成要素とも呼ばれる感
光性平版印刷版前駆体を用いて作製することができる。
該画像形成要素は画像データに従って電磁線又は熱に露
出され、一般にその後現像されて露出された領域と露出
されない領域の間のインキ受容性における分化が生ず
る。
【0005】感光性平版印刷版前駆体の例は、例えば:
EP−A−410500、EP−A−483415及び
EP−A−423399に開示されているような銀塩拡
散転写(下記ではDTR)材料;例えばEP−A−45
0199に記載されているようなジアゾニウム塩又はジ
アゾ樹脂を含有する感光層を有する画像形成要素;例え
ばEP−A−502562、EP−A−491457、
EP−A−503602、EP−A−471483又は
DE−A−4102173に記載されているような光重
合可能な組成物を含有する感光層を有する画像形成要素
である。
【0006】別の場合、平版印刷版前駆体としてのヒー
トモード記録材料から平版印刷版を作製することができ
る。画像データに従って熱パターンを適用し、場合によ
り現像すると、そのようなヒートモード記録材料の表面
をインキ受容性領域とインキ反発性領域に分化させるこ
とができる。熱パターンはサーマルヘッドなどの直接の
加熱源により生ぜしめることができるが、例えばレーザ
ーなどの光源によっても生ぜしめることができる。後者
の場合、ヒートモード記録材料は光を熱に変換すること
ができる物質を含むであろう。平版印刷版前駆体の作製
に用いることができるヒートモード記録材料は、例え
ば、EP−A−573091、DE−A−251203
8、FR−A−1.473.751、1980年4月の
Research Disclosure 19201
又は1992年2月のResearch Disclo
sure 33303に記載されている。
【0007】上記の平版印刷版のための支持体として、
金属支持体、例えばアルミニウム及び柔軟性支持体、例
えば紙又はポリエステルフィルム支持体が既知である。
一般に柔軟性支持体は短時間運転の仕事に用いられ、そ
の場合それは金属支持体を越える経費上の利点を有して
いる。さらに、透明柔軟性支持体が用いられると、平版
印刷版前駆体の露出を支持体を介して行うことができ、
それは特殊な光学系のないカメラの使用を可能にする。
さらに、柔軟性支持体を有する画像形成要素はフィルム
のためのすべての種類のレーザーイメージセッター(l
aser imagesetters)上で用いること
ができるが、内部ドラム法を用いるレーザーイメージセ
ッター上で金属支持体を有する画像形成要素を用いるの
は高価且つ複雑であり、それは金属支持体の柔軟性が低
いために自動的版装着及び脱着が複雑だからである。か
くして、金属支持体を有する画像形成要素上でコンピュ
ーターから版への露出を行うべき場合、高い投資費用が
必要である。
【0008】柔軟に支持された平版印刷版の使用の欠点
は固有的に低い寸法安定性であり、それは特に例えばカ
ラー印刷の場合のように2つ又はそれより多い画像を互
いの上に見当合わせして印刷する必要がある場合に、印
刷版の使用を妨げるかあるいは全く不可能にする原因の
1つである。さらに、柔軟性支持体を有する平版印刷版
の取り扱い及び印刷機上への搭載は、印刷版がかなりの
寸法を有している場合は確実に、やっかいである。従っ
て例えばより厚い柔軟性支持体を用いることにより、柔
軟に支持された印刷版の寸法安定性を向上させる試みが
成されてきた。これはいくらかの改良をもたらしたが、
まださらに改良する必要がある。さらに、より厚い支持
体の使用は、印刷版前駆体の処理に用いられるいくつか
の処理装置における問題を引き起こし得る。より厚い支
持体の使用は印刷機上でも問題を引き起こすことがあ
り、それはほとんどの印刷機上では最高で0.30mm
又は最高で0.40mmの厚さを有する印刷版しか用い
ることができないからである。
【0009】特許出願EP−A−0 194 111
は、版の頭側(head side)を2重折り(do
ublecreasing)した後に印刷機上に搭載さ
れるポリエステル印刷版を開示している。好ましくは、
版がそれと高い有効摩擦係数を有するアンダーパッキン
グ(underpacking)の上に版を搭載する。
版の後側に低−粘着性の再配置可能な(reposit
ionable)接着剤を取り付ける。この搭載法の欠
点は、遅い印刷機回転において、版に印刷機上でインキ
が供給されている(inked up)時の版の再配置
であり;この再配置は再現的でなく、従ってカラー印刷
の場合には問題が多い。他の欠点は、おそらくポリエス
テル基材における水の浸透の故の印刷の間の版の伸びに
該方法が対処していないことである。
【0010】特許出願EP−A−0 246 012
は、ポリエステル印刷版などの変形可能な印刷版を回転
印刷機の版胴上に搭載する方法を開示している。印刷版
の下面との高い摩擦係数を有する柔軟性フィルムを含ん
でなるアンダーパッキング上に印刷版が搭載される。柔
軟性フィルムは本質的に非伸長性の支持手段と共動す
る。欠点はこの場合も、遅い印刷機回転において印刷版
が再配置されることならびに該方法が印刷の間の版の伸
びに対処していないことである。
【0011】ヨーロッパ特許出願EP−A−0 807
534は、接着性中間層を介して寸法的に安定な基材
に積層される印刷版を開示している。欠点は新しい印刷
版毎に熱又は圧力の下における積層が必要なことであ
る。さらに、寸法的に安定な基材の再利用は全く簡単で
あるが、まだ改良の余地がある。
【0012】
【3.発明の目的】従って本発明の目的は、柔軟性支持
体を有する印刷版前駆体をイメージセッターで露出する
容易さを金属支持体を有する平版印刷版の寸法安定性及
び取り扱い易さと組み合わせて有する平版印刷版の作製
のための改良された方法を提供することである。
【0013】本発明のさらなる目的は、柔軟性支持体を
有する印刷版の経費上の利点を、特に例えばカラー印刷
の場合などのように互いの上に見当合わせして画像を印
刷する場合に用いる時の、金属支持体を有する平版印刷
版の寸法安定性及び取り扱い易さと組み合わせて有する
平版印刷版の作製のための改良された方法を提供するこ
とである。この経費上の利点を得る場合、寸法的に安定
な基材を再利用できることが重要である。
【0014】本発明の他の目的は、印刷版及び寸法的に
安定な基材を含む積層物の簡単な作製法及び寸法的に安
定な基材の簡単な再利用の方法を提供することである。
【0015】本発明のさらに別の目的は、印刷の間の版
の伸びに対処することである。
【0016】本発明のさらなる目的は以下の記載から明
らかになるであろう。
【0017】
【4.発明の概略】上記の目的は、−第1面及び第1面
と反対側の第2面を有し、第1面が: a)インキ受容性領域ならびに水受容性領域及びインキ
反発性領域から成る群より選ばれる領域を有する平版印
刷面であるか;あるいは b)現像すると平版印刷面を生ずる潜在的平版印刷面で
ある平版印刷要素;ならびに −平版印刷要素の第2面に積層された寸法的に安定なア
センブリ;を含んでなり、ここで −平版印刷要素はP<200N/mの寸法的に安定なア
センブリに対する剥離接着値Pを有し;そして −平版印刷要素はμ>0.1の寸法的に安定なアセンブ
リに関する摩擦係数μを有する積層物により実現され
る。
【0018】上記の目的は、 (i)画像パターンに従って画像形成要素を画像通りに
露出し; (ii)かくして得られる画像通りに露出された画像形
成要素を、平版印刷面を保有している面と反対側のその
面で寸法的に安定な基材に積層し、該画像形成要素がP
<200N/mの寸法的に安定な基材に対する剥離接着
値Pを有し、そして該画像形成要素がμ>0.1の寸法
的に安定な基材に関する摩擦係数μを有するようにし; (iii)場合により該画像通りに露出された画像形成
要素を該寸法的に安定な基材にそれを積層する前又は後
に現像する段階を含んでなる平版印刷版の作製方法によ
り実現される。
【0019】「積層物」という用語は、互いに接着され
ている2つ又はそれより多い層のサンドイッチを示し;
各層は分離されたシート又は版あるいは連続したウェブ
であることができる。
【0020】特許請求する方法に従って得られる平版印
刷版は柔軟性支持体を有する印刷版の利点を、その欠点
を示すことなく組み合わせて有する。
【0021】本発明の1つの態様は、平版印刷面を保有
している面と反対側のその面で寸法的に安定なアセンブ
リに積層された柔軟性支持体上の画像形成要素を含む。
柔軟性支持体は低い弾性率(例えば、4GPa、ポリエ
チレンテレフタレートの弾性率)を有するが、寸法的に
安定なアセンブリは高い弾性率(例えば、210GP
a、スチールの弾性率)を有する。本発明に従うと、柔
軟性支持体は寸法的に安定なアセンブリに関する高い摩
擦係数を有する。そのような積層物はアルミニウム印刷
版などの非−柔軟性支持体上の印刷版のように挙動し、
そのような印刷版の経費はかからない。
【0022】本発明の第1の態様の場合、寸法的に安定
なアセンブリは寸法的に安定な基材を含む。他の態様の
場合、寸法的に安定なアセンブリは、寸法的に安定な基
材及び画像形成要素に関して、高い摩擦係数を有する中
間層を含む。両態様を下記でさらに詳細に議論する。
【0023】本発明の1つの態様の場合、寸法的に安定
なアセンブリ及び画像形成要素の両方は分離されたシー
ト又は版である。他の態様の場合、寸法的に安定なアセ
ンブリは分離された版であり、画像形成要素は連続した
ウェブである。さらに別の第3の態様の場合、寸法的に
安定な基材は分離された版であり、中間層及び画像形成
要素の両方は連続したウェブである。第4の態様の場
合、寸法的に安定な基材は分離された版であり、中間層
は連続したウェブであり、画像形成要素は分離されたシ
ート又は版である。第5の態様の場合、寸法的に安定し
た基材は連続したウェブである。
【0024】本発明のさらなる利点及び態様は以下の詳
細な記載から明らかになるであろう。
【0025】
【5.発明の詳細な記述】本発明の画像形成要素は柔軟
性支持体を含む。本発明に従って用いるのに適した柔軟
性支持体は、不透明又は透明の、例えば紙支持体、プラ
スチックフィルム、アルミニウム箔であることができ
る。紙支持体を用いる場合、片面又は両面にアルファ−
オレフィンポリマーがコーティングされたものが好まし
い。好適には、プラスチックフィルム、例えばポリ(エ
チレンテレフタレート)フィルム又はポリ−アルファ−
オレフィンフィルムが用いられる。そのようなプラスチ
ックフィルムの厚さは好ましくは0.07〜0.35m
mに含まれる。アルミニウム箔を用いる場合、その厚さ
は好ましくは0.05〜0.1mmである。
【0026】柔軟性支持体を有し、レーザー画像記録が
可能な画像形成要素とも呼ばれる任意の型の平版印刷版
(前駆体)を本発明に用いることができる。例は最初の
部分で挙げた印刷版前駆体である。しかしながら、本発
明は、平版印刷版を得るためにDTR−法に従って処理
される平版印刷版前駆体と共に用いるのに特に適してい
る。本発明はドライオグラフィー印刷版前駆体と共に用
いるためにも特に適している。本発明はヒートモード記
録材料、特定的には親油性表面を有する支持体上に、
(i)放射線を熱に変換することができる光から熱への
変換物質を含有する記録層及び(ii)硬化された(c
ured)疎油性表面層を含み、該疎油性表面層及び記
録層が同じ層であることができるヒートモード記録材料
のためにも特に適している。
【0027】該印刷版(前駆体)は好ましくはレーザー
又は発光ダイオードを用いることにより露光される。用
いられる光源は画像形成要素の分光感度に依存する。ア
ルゴンレーザー、ヘリウム−ネオンレーザー、半導体レ
ーザー、例えばNd−YAG又はレーザーダイオードを
用いることができる。該画像形成要素は好適には走査露
光のための手段を含む装置、例えばイメージセッター、
特に内部ドラム型のものにおいて露光される。
【0028】本発明に従う画像通りの走査露光に適した
好ましい画像形成装置は、好ましくはレンズ又は他のビ
ーム−ガイド部品を介して画像形成要素表面に直接与え
ることができるかあるいはファイバー−オプチックケー
ブルを用いて遠隔に置かれたレーザーから画像形成要素
の表面に伝達されるレーザー出力を含む。コントローラ
及び関連する位置決め(positioning)ハー
ドウェアが、ビーム出力を画像形成要素表面に関して正
確な配向に保持し、表面全体に出力を走査し、画像形成
要素の選ばれた点又は領域に近接する位置でレーザーを
活性化する。コントローラは画像形成要素上にコピーさ
れている原稿文献及び/又は写真に対応する入力画像シ
グナルに応答し、その原稿の正確なネガティブ又はポジ
ティブ画像を作製する。画像シグナルはコンピューター
上にビットマップデータファイルとして保存される。そ
のようなファイルはラスタ画像プロセッサ(RIP)又
は他の適した手段により形成することができる。例え
ば、RIPは入力データを、画像形成要素上に転移させ
ることが必要なすべての特徴を明確にするページ記述言
語であるいはページ記述言語と1つ又はそれより多い画
像データファイルの組み合わせとして受け取ることがで
きる。ページ記述言語に従って公式化されたコマンドか
ら及び画像データファイルから少なくとも1つのビット
マップが構築される。画像データは連続階調(コントー
ン(contone))レベルで特定され、印刷版は二
元装置なので、すなわちインキが受容されて転移されて
再現され得るか又はインキが受容され得ないかなので、
コントーン画像から二元画像への変換が必要である。こ
の変換はハーフトーニングと呼ばれる。周期的振幅変調
ハーフトーニングと呼ばれる第1の種類のハーフトーニ
ング法に従うと、スクリーン角度及びスクリーン罫線に
より特定される周期的格子上にハーフトーン網点が配置
される(例えば、EP−A−0 748 109を参照
されたい)。ハーフトーン網点の寸法又は面積はコント
ーン画像の対応する光学濃度に従う。周波数変調ハーフ
トーニング(frequency modulatio
n halftoning)と呼ばれる第2の種類のハ
ーフトーニング法に従うと、ハーフトーン網点の寸法で
はなくて単位面積当たりのその数がコントーン画像の対
応する光学濃度に従って変調される(例えば、EP−A
−0 639 023を参照されたい)。いずれのハー
フトーニング法の場合も、かくしてビットマップは画像
の二元的表現であり、すなわちビットマップにおける各
画素は0又は1の値を有する。カラーコントーン画像の
場合、通常3つ又は4つのビットマップ、すなわちシア
ン、マゼンタ、イエロー及び場合によりブラック色成分
に関するビットマップが作られる。それぞれのビットマ
ップが1つの印刷版を生ずるであろう。印刷の間、種々
のカラー層が互いの上に見当合わせして印刷される時、
それぞれの印刷版に対応する色のインキが供給される。
本発明は例えばEP−A−620674に開示されてい
るような周波数変調スクリーニングと組み合わせて用い
るのに特に適している。
【0029】画像形成装置は平床記録計(flatbe
d recorder)あるいは好ましくはドラム記録
計として配置することができ、後者の場合、画像形成要
素はドラムの内部又は外部円筒状表面に搭載される。
【0030】好ましいドラム配置の場合、レーザービー
ムはドラムの軸に沿って方向付けられ、ドラム軸の回り
を回転する光学系、好ましくは光学プリズムを用いて画
像形成要素上に直角に屈折する。ビーム源はドラム軸の
回りを動き、それにより画像形成要素を円周的に走査
し、画像は軸方向に「成長する」。他の好ましいドラム
配置の場合、レーザービームと画像形成要素の間の必要
な相対的動きは、ドラム(及びその上に搭載された画像
形成要素)をその軸の回りで回転させ、ビーム源をドラ
ム軸に平行に動かすことにより達成される。別の場合、
ビーム源がドラム軸に平行に動くことができ、画像形成
要素を横切る各通過の後に、光学系を回転させるか又は
ドラムを回転させることによりレーザービームを小さい
角度で回転させ、画像形成要素上の画像は線毎に円周的
に「成長する」。両方の場合、ビームによる画像形成要
素の完全な走査及び場合による現像の後、原稿に対応す
る画像が画像形成要素の表面に適用されているであろ
う。平床配置(flatbedconfigurati
on)の場合、ビームは画像形成要素のいずれかの軸を
横切って引かれ(drawn)、各通過の後に他の軸に
沿って割り送りされる。もちろんビームと画像形成要素
の間の必要な相対的動きは、ビームの動きではなくて
(あるいはそれに加えて)画像形成要素の動きにより生
ぜしめることができる。
【0031】走査通りに露光された画像形成材料は、ほ
とんどの場合、平版印刷版を得るために現像段階を必要
とする。画像形成要素に依存して、該現像段階は露光さ
れた画像形成要素を例えば綿パッドでこすり、次いで完
全に乾燥することにより行われる。従って: −親油性表面を有するか又はその上に親油性層を有する
支持体上に、(i)レーザービーム放射線を熱に変換す
ることができる光から熱への変換物質を含む記録層及び
(ii)硬化された疎油性表面層を含んでなり、該記録
層及び表面層が同じ層であることができるヒートモード
記録材料を用いてレーザービームにより画像通りに露光
し、 −露光されたヒートモード記録材料をこすり、それによ
り露光された領域において該疎油性表面層を除去し、下
の親油性表面を露出し、 −該こすりを液体を用いずにあるいは該疎油性表面層の
ための非−溶剤を用いて行うことにより該疎油性表面層
の膨潤を避ける段階を含む、湿し液を必要としない平版
印刷版の作製方法が存在する。
【0032】ほとんどの場合、現像段階は露光された画
像形成要素を水溶液、特にアルカリ性水溶液を用いて処
理することを必要とする。現像は好ましくは現像装置で
行われる。
【0033】上記の通り、本発明は平版印刷版を得るた
めにDTR−法に従って処理される平版印刷版前駆体と
共に用いるために特に適している。
【0034】そのような平版印刷版前駆体は、柔軟性支
持体上に、オプショナルはベースコート(base c
oat)、ハロゲン化銀乳剤層及び受像表面層を示した
順序で含んでなる。
【0035】そのような前駆体から平版印刷版を得るた
めには、前駆体を例えばレーザー又はLEDを用いて走
査通りに露光し、続いて現像薬及びハロゲン化銀溶剤の
存在下に、アルカリ性処理液中で現像する。次いで版表
面を中和剤を用いて中和することができる。処理の後、
受像層は銀画像を保有しており、それは湿し液を用いる
印刷法において脂性インキを受容することができるであ
ろう。
【0036】別の場合として、該平版印刷版前駆体は柔
軟性支持体の親水性表面上に受像層及びハロゲン化銀乳
剤層を示した順序で含んでなる。
【0037】そのような前駆体から平版印刷版を得るた
めには、前駆体を例えばレーザー又はLEDを用いて走
査通りに露光し、続いて現像薬及びハロゲン化銀溶剤の
存在下に、アルカリ性処理液中で現像する。次いで印刷
版前駆体を処理して受像層の上の層を除去する。処理の
後、受像層は銀画像を保有しており、それは場合により
仕上げ液を用いる処理の後、湿し液を用いる印刷法にお
いて脂性インキを受容できるであろう。
【0038】本発明の寸法的に安定な基材は少なくとも
15GPa、好ましくは30〜300GPaの範囲内の
E−弾性率を有する材料を含む。
【0039】適した基材は、例えば金属基材、好ましく
はアルミニウム又はステンレススチール基材である。
【0040】繊維及び樹脂マトリックスを含む複合材料
から作られる基材も好ましい基材である。繊維は好まし
くは炭素繊維、ホウ素繊維、炭化ケイ素繊維及びそれら
の混合物から成る群より選ばれるが、ガラス繊維、アラ
ミド繊維、ポリアミド繊維及び天然繊維材料、例えばジ
ュートなどの他の繊維も用いることができる。好ましく
は繊維は3μm〜20μmの平均直径を有する。繊維の
曲げE−弾性率は好ましくは200GPaより大きい。
【0041】好適には繊維の大部分が装填の方向におい
て基材の一端から他の端へ延びる長さを有するが、長い
繊維と短い繊維の混合物を用いることができる。実際に
は、繊維の最大長は基材の長さよりいくぶん長いことが
でき、その場合繊維を対角線状に適用する。
【0042】繊維は複合材料の30体積%〜70%を構
成することができるが、混合直径の繊維を用いてもっと
高い充填率が可能である。
【0043】樹脂は好ましくは熱−硬化性及び熱可塑性
ポリマーならびにそれらの混合物、例えばエポキシ樹
脂、フラン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、
フェノール性樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリアミド
(PA)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチ
レン樹脂(PE)、ポリ(エチレンテレフタレート)樹
脂(PETP)、ポリ(ブチレンテレフタレート)樹脂
(PBT)及びポリフェニルオキシド樹脂(PPO)か
ら選ばれる。
【0044】寸法的に安定な基材の厚さは好ましくは2
0μm〜400μm、より好ましくは25μm〜350
μm、最も好ましくは50μm〜300μmに含まれ
る。
【0045】本明細書において前述した通り、本発明の
積層物−柔軟性支持体上の画像形成要素及び寸法的に安
定なアセンブリを含む−は、アルミニウム印刷版などの
非−柔軟性支持体上の印刷版のように挙動する。これを
ここで詳細に説明する。
【0046】低い弾性率E1及び厚さd1を有する柔軟性
支持体上の画像形成要素を、高い弾性率E2及び厚さd2
を有する寸法的に安定な基材に積層すると、積層物は、
材料の強度の理論において「フックの法則」(Hook
e′s law)として周知の基本的式σ=ε*Eを用
いて容易に計算される通り(フックの法則において、σ
は応力であり、εは歪であり、Eは弾性率である)、引
張荷重に関して相当弾性率(equivalent m
odulus of elasticity)Eeq: Eeq=(d1*E1+d2*E2)/(d1+d2) を有するであろう。
【0047】アルミニウム版と同じ引張荷重下における
伸び率を有する積層物を得るためには、上記の式におい
てEeqを70GPa、すなわちアルミニウムの弾性率に
設定し、E1及びE2を積層物を構成する材料、すなわち
ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)及びスチー
ルの弾性率に設定する。次いで必要な比d1/d2を計算
することができる。
【0048】アルミニウム印刷版などの非−柔軟性支持
体上の印刷版のように挙動するために、積層物は好まし
くは以下の条件を満たす。そのような非−柔軟性支持体
上の印刷版を下記において「アルミニウム版」と呼ぶ。
【0049】第1に、積層物は好ましくは1つのものと
して挙動し、印刷機上への搭載の間に剥離が起こらな
い。第2に、印刷機上で積層物を引張る場合、積層物は
好ましくはアルミニウム版の様に挙動する(これらの最
初の2つの条件は主に積層物が分離されたシート又は版
である態様に当てはまる)。第3に、例えば印刷胴とゴ
ム胴の間の力の故に印刷の間に積層物に加わる剪断力が
好ましくは積層物の剥離を生じない。なぜならばこれは
見当合わせ誤差を生じ得るからである。
【0050】我々は本発明の積層物がこれらの要求を満
たすことを見いだした。
【0051】2つの表面の間の摩擦係数μは、1つの表
面を他の表面の上で動かし始めるのに必要な力W対2つ
の表面を一緒に圧している合計の力Nの比である:μ=
W/N。上記で定義した摩擦係数はいわゆる静摩擦係数
であり:力Wは1つの表面が動き始める値まで増加す
る。該表面が他の表面の上で動いたら、表面を動かし続
けるのに必要な力はWdynamic=μdynamic*Nの値に変
化し(低下し)、ここでμdynamicはいわゆる「動摩擦
係数」又は「滑り摩擦係数」である。特に滑りの動きが
含まれない場合、静摩擦係数を単に「摩擦係数」と呼ぶ
のが通常である。
【0052】好ましい態様の場合、画像形成要素と寸法
的に安定なアセンブリの間の摩擦係数μは以下の関係
(1)を満たす:μ>0.1、好ましくはμ>0.2、
さらにもっと好ましくはμ>0.4そして最も好ましく
はμ>0.6。摩擦係数μがそれより小さいと、印刷の
間の剪断力が剥離を起こさせ得る。
【0053】好ましくは寸法的に安定な基材への画像形
成要素の積層は可逆的であり、画像形成要素及び寸法的
に安定なアセンブリをまだ剥がすことができる。好まし
い態様の場合、画像形成要素は以下の関係(2)を満た
す寸法的に安定なアセンブリに対する剥離接着値(pe
el adhesion value)P(N/m幅で
表される)を有する:P<200N/m、好ましくはP
<100N/m、さらにもっと好ましくはP<10N/
m。剥離接着値は「Instron」装置などの引張試
験器で測定される:幅が5cmで長さが20cmの積層
物の試料を機器に搭載し、ジョースピード(jaw s
peed)を20cm/分に設定し、画像形成要素及び
寸法的に安定なアセンブリを反対方向に引っ張る。
【0054】可逆的積層の利点は、寸法的に安定な基材
を本発明の平版印刷版の多くの作製において再利用でき
ることであり、それは重要な経費の節約につながり得
る。好ましくは寸法的に安定な基材を少なくとも100
回の平版印刷版の作製で用いることができる。
【0055】好ましい態様の場合、摩擦係数μ及び剥離
接着値Pは上記の関係(1)及び(2)を満たし、画像
形成要素は印刷の間、寸法的に安定なアセンブリに固定
的に接着されている。「固定的に接着されている」(f
ixedly adhered)とは、画像形成要素が
寸法的に安定なアセンブリに関して再配置され得ないこ
とを意味する。画像形成要素が固定的に接着されておら
ず寸法的に安定なアセンブリに関して再配置可能である
と、積層物の一時的又は永久的剥離が起こり得る。好ま
しくは、特にカラー印刷の場合に剥離を避け、それは剥
離が見当合わせ誤差を生じ得るからである。
【0056】本発明の第1の態様の場合、寸法的に安定
なアセンブリは寸法的に安定な基材を含む。画像形成要
素を平版印刷面と反対側のその面で、寸法的に安定な基
材の一面に積層する。高い摩擦係数を得るために、該平
版印刷面と反対側の面又は該寸法的に安定な基材の面あ
るいは該面の両方が好ましくは粗面化されている。
【0057】他の好ましい態様の場合、寸法的に安定な
アセンブリは寸法的に安定な基材及び柔軟性支持体に関
する高い摩擦係数を有する中間層を含む。好ましくは、
中間層は0.5μm〜100μmの厚さを有する。我々
は、部分的に硬化されたシリコーン層を含む中間層がポ
リ(エチレンテレフタレート)(PET)の柔軟性支持
体に関して高い摩擦係数を有することを見いだした。
【0058】中間層としての部分的に硬化されたシリコ
ーン層は追加の利点を与える。印刷後、画像形成要素は
寸法的に安定なアセンブリから容易に剥がされる。次い
で中間層を汚れ、印刷インキなどから清浄化する。画像
形成要素の寸法が寸法的に安定なアセンブリの寸法より
小さい場合(1つの−大きい−寸法的に安定なアセンブ
リを種々の寸法、すなわちそれより小さい及び大きい寸
法を有する画像形成要素のために用いることができ
る)、中間層はその表面上に印刷インキを有し得る。剥
がして清浄化した後、新しい画像形成要素を再利用され
る寸法的に安定なアセンブリに積層することができる。
部分的に硬化されたシリコーン層は容易に清浄化され
る;その清浄化は硬化された(すなわち完全に硬化され
た)シリコーン層の清浄化より容易である。部分的に硬
化されたシリコーン層は容易に再利用される。部分的に
硬化されたシリコーン層はさらに、画像形成要素に関
し、硬化されたシリコーン層より低い剥離接着値Pを有
する。
【0059】本発明の他の態様の場合、中間層はEPD
M−ゴムを含む;EPDMはエチレン、プロピレン及び
非共役ジエンの3つのモノマーを含有するゴムに関する
略字である。部分的に硬化されたシリコーン層と同様
に、EPDM−ゴムの層はポリ(エチレンテレフタレー
ト)(PET)及び多くの他の材料に関する高い摩擦係
数を有する。EPDM−層はプライマー(すなわち1種
の接着剤)を用いて寸法的に安定な基材に接着されてい
るシートであることができる。他の態様の場合、EPD
M−ゴムの小粒子をプライマーで覆われた寸法的に安定
な基材の上に撒き散らす。さらに別の態様の場合、EP
DM−層はポリ−テトラ−フルオロ−エチレン(PTF
E)を含み、中間層の清浄化が促進される。好ましくは
EPDM−層は最高で30%のポリ−テトラ−フルオロ
−エチレンを含む。
【0060】好ましくは、柔軟性支持体及び寸法的に安
定なアセンブリの厚さは、それらの相当弾性率Eeqが少
なくともアルミニウムの弾性率に等しいようなものであ
る。印刷機上で積層物は曲げられる。好ましくは積層物
の曲げ強さは、大体同じ厚さを有するアルミニウム版の
曲げ強さに少なくとも等しい。
【0061】本発明の積層物は、寸法的に安定なアセン
ブリ及び画像形成要素を含む2つ又はそれより多い層の
サンドイッチである。本発明の態様を積層される層の幾
何学に従って群に分けることができる:各層は分離され
たシート又は版あるいは連続したウェブであることがで
きる。さらに積層物をいくつかの方法で形成することが
できる:手動の積層によりあるいはラミネータと呼ばれ
る積層手段であるいはオン−プレス積層によってあるい
は1つの層を他の層の上で引張ることによってあるいは
当該技術分野において既知の他の手段によりそれを形成
することができる。積層物における分離された版と連続
したウェブの組み合わせならびに積層物の形成法の両方
をここで詳細に議論する。
【0062】本発明の第1の態様の場合、寸法的に安定
なアセンブリ及び画像形成要素の両方が分離されたシー
ト又は版である。例えばシート又は版は51cmの幅及
び40cmの長さを有していることができる(これらは
Heidelberg GTO52印刷のための版の寸
法である)。分離されたシート又は版の積層は手動で、
シート又は版を一緒に圧すことにより行うことができる
が、好ましくはラミネータと呼ばれる積層手段を用い
る。ラミネータは好ましくは互いに対する調節可能な圧
力を有し、固定された又は調節可能な速度で動く1対の
ローラーを含む。ラミネータを用いる積層は、積層され
るべき2つの要素を互いに近接させることにより行われ
る。かくして形成されるサンドイッチを次いでラミネー
タの2つのローラーの間に置いて通過させ、2つの要素
の間の空気を少なくとも部分的に除去し、積層物を形成
する。積層は走査通りに露光された画像形成要素の場合
による現像の前又は後に行うことができる。手動の積層
及びラミネータと呼ばれる積層手段における積層の両方
は「オフ−ライン」又は「オフ−プレス」法であり、
「オン−プレス」積層と対立するものである。分離され
たシート又は版の積層をオン−プレス積層により行うこ
ともでき;これは以下の通りに実行することができる。
最初に、寸法的に安定な基材を印刷機の印刷胴上に搭載
する(印刷機上への搭載は下記で詳細に記載する)。次
いで、画像形成要素の頭側を印刷胴上に搭載する。続い
て、版の後側を手で保持しながら印刷胴をゆっくり回転
させる。寸法的に安定なアセンブリ及び画像形成要素を
かくしてゆっくり印刷機の印刷胴とゴム胴の間に置いて
通過させ、それにより積層物が形成される。実際には、
オン−プレス積層の場合、印刷機の印刷胴及びゴム胴が
積層ローラーとして働く。上記の第1の態様の記載にお
いて、寸法的に安定な基材は、印刷機の印刷胴上に搭載
されるべき分離されたシート又は版である。別の場合、
寸法的に安定な基材は印刷機の印刷胴に含まれているこ
とができる。この場合、オン−プレスにおける積層が好
ましい。
【0063】本発明の第2の態様の場合、積層される層
の幾何学は以下である:寸法的に安定なアセンブリは分
離された版であり、画像形成要素は連続したウェブであ
る。好ましくは印刷機は寸法的に安定なアセンブリの位
置で画像形成要素の一部を与えるための手段ならびに該
部分と寸法的に安定なアセンブリの積層物を形成するた
めの手段を含む。画像形成要素の該部分は寸法的に安定
なアセンブリの長さ全体を覆うことができそしてそれは
寸法的に安定なアセンブリの幅の全幅又は幅の一部のみ
を覆うことができる。好ましくは画像形成要素は印刷機
上で露光される。画像形成要素の露光は積層物が形成さ
れる前又はその後に行うことができる。US−A−5
355 795は画像形成要素が連続したウェブである
印刷機を開示している。US−A−5 355 795
において、寸法的に安定なアセンブリの位置で画像形成
要素の一部を与えるための手段は、平版印刷版材料(す
なわち画像形成要素)のロール巻された供給材料を含む
供給スプール及び「使用された」版材料のための巻取り
スプールである。平版印刷版材料の供給スプールと巻取
りスプールの間の部分は印刷機の版胴の回りに巻かれて
いる。機械的手段が巻かれた版材料を引張る手段とな
り、版材料は版胴と密接する。印刷の後、版材料の張力
を下げ、供給ローラーが版材料の新しい部分を与え、再
び張力を上げる。本発明の場合、本発明の積層物を得る
ために、版胴はその外面に好ましくは画像形成要素に関
する高い摩擦係数及び低い剥離接着値を有する寸法的に
安定なアセンブリを含む。カラー印刷目的の場合、印刷
機のそれぞれの版胴が寸法的に安定なアセンブリを含む
(それぞれの版胴は異なる色の印刷に用いられる)。ウ
ェブ−様画像形成要素を版−様の寸法的に安定なアセン
ブリの上で引張り、かくして画像形成要素及び寸法的に
安定なアセンブリを一緒に圧すことにより、この第2の
態様に従う積層物を形成することができる。好ましくは
ウェブ−様画像形成要素は版−様の寸法的に安定なアセ
ンブリに関して高い摩擦係数を有する。かくして形成さ
れる積層物はアルミニウム印刷版などの非−柔軟性支持
体上の印刷版のように挙動する。上記の第2の態様の場
合、寸法的に安定な基材は印刷機の印刷胴に含まれるこ
とができるかあるいは寸法的に安定な基材は印刷胴に搭
載しなければならない別のシートもしくは版であること
ができる。
【0064】本発明の第3の態様の場合、積層される層
の幾何学は以下である:寸法的に安定な基材は分離され
た版であり、中間層及び画像形成要素の両方は連続した
ウェブである。この第3の態様はかくして上記の第2の
態様に類似しているが、この場合は画像形成要素のみで
なく中間層も連続したウェブである。第2の態様の場合
と同様に、画像形成要素は好ましくは印刷機上で露光さ
れ、画像形成要素の露光は積層物の形成の前又は後に行
うことができる。第2の態様の場合と同様に、印刷機は
寸法的に安定な基材の位置で画像形成要素の一部を与え
るための手段、例えば画像形成要素供給スプール及び画
像形成要素巻取りスプールを含むことができる。さら
に、この第3の態様の場合、印刷機は寸法的に安定な基
材の位置で中間層の一部を与えるための手段、例えば中
間層供給スプール及び中間層巻取りスプールを含むこと
ができる。好ましくは中間層は画像形成要素に関して高
い摩擦係数を有する。この場合、操作は以下の通りであ
ることができる。印刷の後、ウェブ−様画像形成要素の
張力を下げ、ウェブ−様中間層の張力を下げる。次い
で、画像形成要素供給ローラーは画像形成要素の新しい
部分を与え、中間層供給ローラーは中間層の新しい部分
を与える。続いて、中間層の張力及び画像形成要素の張
力の両方を上げ、版胴の外面における寸法的に安定な基
材、中間層及び画像形成要素を含む積層物が形成され
る。上記の第3の態様の場合、寸法的に安定な基材は印
刷機の印刷胴に含まれることができるかあるいは寸法的
に安定な基材は印刷胴に搭載しなければならない別のシ
ートもしくは版であることができる。
【0065】本発明の第4の態様の場合、積層される層
の幾何学は以下のとおりである:寸法的に安定な基材は
分離された版であり、中間層は連続したウェブであり、
画像形成要素は分離されたシート又は版である。この態
様は上記の第3の態様に類似しているが、この場合は中
間層のみがウェブとして、例えば供給スプール及び巻取
りスプールにより供給される。画像形成要素は好ましく
はオン−プレス積層により中間層及び寸法的に安定な基
材に積層される(オン−プレス積層は上記で議論してい
る)。寸法的に安定な基材は印刷機の印刷胴に含まれる
ことができるかあるいは寸法的に安定な基材は印刷胴上
に搭載しなければならない別のシート又は版であること
ができる。
【0066】本発明の第5の態様の場合、積層される層
の幾何学は以下のとおりである:寸法的に安定な基材は
例えば供給ローラーから供給され、版胴の回りに巻か
れ、次いで巻取りローラー上に巻かれる連続したウェブ
である。寸法的に安定な基材は好ましくは小さい厚さ、
例えば180μmの厚さを有する。
【0067】寸法的に安定な基材が分離されたシート又
は版である態様の場合、寸法的に安定な基材を当該技術
分野において既知のいくつかの方法で印刷機の印刷胴上
に搭載することができる。寸法的に安定な基材は、見当
合わせピンを有する印刷機上に平版印刷版を搭載するた
めに必要な見当合わせ押抜き孔を含むことができる。用
いる印刷機が必要としている場合、寸法的に安定な基材
は印刷機ピンバー上に寸法的に安定な基材を取り付ける
ためのいくつかの孔を含む。用いる印刷機が必要として
いる場合、寸法的に安定な基材は印刷胴上にそれを搭載
するための1つ又はそれより多いベンドを含む。
【0068】画像形成要素が分離されたれシート又は版
である態様の場合、画像形成要素は見当合わせピンを有
する印刷機上に平版印刷版を搭載するために必要な見当
合わせ押抜き孔を含むことができる。用いる印刷機が必
要としている場合、画像形成要素は印刷機ピンバー上に
画像形成要素を取り付けるためのいくつかの孔を含む。
用いる印刷機が必要としている場合、画像形成要素は印
刷胴上にそれを搭載するための1つ又はそれより多いベ
ンドを含む。
【0069】画像形成要素が分離されたシート又は版で
ある態様の場合、画像形成要素を好ましくは両側、頭側
及び後側で印刷機上にクランプ締めする。これはポリエ
ステル柔軟性支持体が用いられる場合に特に好ましく、
それは印刷の間のこの支持体の伸びの故であり、それを
ここで説明する。寸法的に安定なアセンブリ及び画像形
成要素の両方が分離されたシート又は版であると、印刷
機上で積層物を引張る場合、寸法的に安定なアセンブリ
及び柔軟性支持体の両方が伸ばされる。好ましくは柔軟
性支持体における張力及び歪は、印刷の間に(ポリエス
テル)柔軟性支持体が伸びた後でも柔軟性支持体がまだ
引張られている程高い。この様にして、印刷の間の版の
伸び−それはおそらくポリエステル基材における水の浸
透の故である−は柔軟性支持体と寸法的に安定なアセン
ブリの剥離を引き起こさない。水の浸透の故の版の伸び
は数千回の刷りの後に特に重要である。
【0070】好ましい態様の場合、画像形成要素におけ
る張力及び歪は非常に高く、印刷の間、画像形成要素が
寸法的に安定なアセンブリと接触したままであり、画像
形成要素が例えば印刷の間に伸ばされた場合でも剥離が
避けられる。この好ましい態様において、画像形成要素
は連続したウェブであることができるかあるいはそれは
分離されたシート又は版であることができる。
【0071】本明細書において前述した通り、好ましい
態様の場合、積層物は中間層を含む。好ましくは中間層
は寸法的に安定な基材に接着されている。他の態様の場
合、中間層は柔軟性支持体に接着されている。中間層は
いくつかの方法で適用することができ、そのいくつかは
すでに本明細書において前記で説明されている。好まし
くは中間層はプライマーを介して寸法的に安定な基材に
接着される。スパッタリングによって中間層を適用する
こともできる。
【0072】本発明の積層物の形成及び使用の好ましい
方法においては、中間層を寸法的に安定な基材に適用
し、かくして寸法的に安定なアセンブリを形成する。寸
法的に安定なアセンブリに画像形成要素を積層する。印
刷の後、画像形成要素を除去し、寸法的に安定なアセン
ブリを清浄化し、再利用する、すなわち他の画像形成要
素を寸法的に安定なアセンブリに積層する。この方法は
いくつかの利点を与える。寸法的に安定な基材ならびに
中間層を再利用できる。本発明の積層物は熱又は高圧を
適用しない簡単な積層のみを必要とするが、熱接着層
(TAL)又は圧力−接着層(PAL)などの接着層の
存在は熱又は圧力下における積層を必要とする。上記の
特徴の故に、本発明に従う平版印刷版の作製のための方
法は容易且つ便利である。本明細書において前記で説明
した通り、積層は手動で又はラミネータと呼ばれる積層
手段においてあるいはオン−プレス積層によってあるい
は1つの層を他の層の上で引張ることによってあるいは
当該技術分野において既知の他の手段により行うことが
できる。
【0073】本発明は: −−第1面及び第1面と反対側の第2面を有し、第1面
が: a)インキ受容性領域ならびに水受容性領域及びインキ
反発性領域から成る群より選ばれる領域を有する平版印
刷面であるか;あるいは b)現像すると平版印刷面を生ずる潜在的平版印刷面で
ある平版印刷要素;ならびに −平版印刷要素の第2面に積層された寸法的に安定なア
センブリ;を含み、ここで −平版印刷要素はP<200N/mの寸法的に安定なア
センブリに対する剥離接着値Pを有し; −平版印刷要素はμ>0.1の寸法的に安定なアセンブ
リに関する摩擦係数μを有する積層物; −平版印刷要素が柔軟性支持体を含む積層物; −寸法的に安定な基材が −寸法的に安定な基材;及び −要素の第2面及び寸法的に安定な基材に積層された中
間層を含む積層物; −該寸法的に安定な基材が印刷機の印刷胴に含まれる積
層物; −該寸法的に安定な基材を印刷機の印刷胴上に搭載する
積層物; −該寸法的に安定な基材が金属ならびに繊維及び樹脂マ
トリックスを含む複合材料から成る群より選ばれる積層
物; −該中間層が部分的に硬化されたシリコーン層である積
層物; −該平版印刷要素が連続したウェブである積層物; −該平版印刷要素が分離された版である積層物; −(i)画像パターンに従って画像形成要素を画像通り
に露光し; (ii)かくして得られる画像通りに露光された画像形
成要素を、平版印刷面を保有している面の反対側のその
面で寸法的に安定な基材に積層し、該画像形成要素がP
<200N/mの寸法的に安定な基材に対する剥離接着
値Pを有し、該画像形成要素がμ>0.1の寸法的に安
定な基材に関する摩擦係数μを有するようにし; (iii)場合により該画像通りに露光された画像形成
要素を該寸法的に安定な基材にそれを積層する前又は後
に現像する段階を含む平版印刷判の作製方法; −該寸法的に安定な基材又は該画像通りに露光された画
像形成要素に中間層を適用する段階をさらに含む方法; −−上記の方法により印刷版を作製し; −該印刷版を印刷胴上に置き; −該印刷版を印刷インキ及び場合により湿し液と接触さ
せ; −該印刷版によりコピーを印刷し; −画像形成要素を寸法的に安定な基材から剥がし; −他の平版印刷版の作製のために該寸法的に安定な基材
を再利用する段階を含むコピーの作成方法; −i)上記の方法により少なくとも2つの印刷版を作製
し; ii)該少なくとも2つの印刷版をそれぞれ印刷胴上に
置き; iii)該少なくとも2つの印刷版を印刷インキ及び場
合により湿し液と接触させ; iv)該印刷版によりコピーを印刷する段階を含む少な
くとも2色を有するコピーの作成方法を開示する。
【0074】本発明の好ましい態様を詳細に記載してき
たが、ここで添付の特許請求の範囲で定義した本発明の
範囲から逸脱することなく、その中で多数の修正を成し
得ることは当該技術分野における熟練者に明らかであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハン・バン・フンセル ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −第1面及び第1面と反対側の第2面を
    有し、第1面が: a)インキ受容性領域ならびに水受容性領域及びインキ
    反発性領域から成る群より選ばれる領域を有する平版印
    刷面であるか;あるいは b)現像すると平版印刷面を生ずる潜在的平版印刷面で
    ある平版印刷要素;ならびに −平版印刷要素の第2面に積層された寸法的に安定なア
    センブリ;を含んでなり、ここで −平版印刷要素はP<200N/mの寸法的に安定なア
    センブリに対する剥離接着値Pを有し;そして −平版印刷要素はμ>0.1の寸法的に安定なアセンブ
    リに関する摩擦係数μを有する積層物。
  2. 【請求項2】 (i)画像パターンに従って画像形成要
    素を画像通りに露出し; (ii)かくして得られる画像通りに露出された画像形
    成要素を、平版印刷面を保有している面と反対側のその
    面で寸法的に安定な基材に積層し、該画像形成要素がP
    <200N/mの寸法的に安定な基材に対する剥離接着
    値Pを有し、そして該画像形成要素がμ>0.1の寸法
    的に安定な基材に関する摩擦係数μを有するようにし; (iii)場合により該画像通りに露出された画像形成
    要素を該寸法的に安定な基材にそれを積層する前又は後
    に現像する段階を含んでなる平版印刷版の作製方法。
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