JP2000041892A - 小便蒸発便所 - Google Patents
小便蒸発便所Info
- Publication number
- JP2000041892A JP2000041892A JP10250280A JP25028098A JP2000041892A JP 2000041892 A JP2000041892 A JP 2000041892A JP 10250280 A JP10250280 A JP 10250280A JP 25028098 A JP25028098 A JP 25028098A JP 2000041892 A JP2000041892 A JP 2000041892A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urine
- toilet
- evaporator
- tub
- urinal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Non-Flushing Toilets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】小便と大便を分離するトイレに於いて小便を蒸
発させる装置を提供すること。 【解決手段】トイレハウスの壁面に沿って蒸発手段を設
け、広い蒸発面積を得て高能率の処理を行うと共に小便
を減菌してアンモニア臭を抑え、且つ尿石を生じないよ
うにした。
発させる装置を提供すること。 【解決手段】トイレハウスの壁面に沿って蒸発手段を設
け、広い蒸発面積を得て高能率の処理を行うと共に小便
を減菌してアンモニア臭を抑え、且つ尿石を生じないよ
うにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】屋外に設置して多くの人が使
用する仮設トイレに関する。
用する仮設トイレに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の仮設トイレは便槽に大小便を一緒
にして流し込みバキュームカー等で汲み取っていた。最
近、大便を微細木片等と混合しコンポスト化したり消滅
させたりする方法も行われている。コンポスト処理の場
合には過大の水分は処理に有害なため、小便を分離して
いる。分離された小便は運搬して下水道に捨てるか土壌
へ浸透が許される山岳地帯にあつては土壌浸透させるか
していた。
にして流し込みバキュームカー等で汲み取っていた。最
近、大便を微細木片等と混合しコンポスト化したり消滅
させたりする方法も行われている。コンポスト処理の場
合には過大の水分は処理に有害なため、小便を分離して
いる。分離された小便は運搬して下水道に捨てるか土壌
へ浸透が許される山岳地帯にあつては土壌浸透させるか
していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】分離された小便が土壌
浸透させられない都会のトイレで、小便を蒸発させれ
ば、水分は無くなり、大便は微生物によって消滅処理さ
せることが可能になり、汲み取りを要しないトイレを作
ることが出来る。
浸透させられない都会のトイレで、小便を蒸発させれ
ば、水分は無くなり、大便は微生物によって消滅処理さ
せることが可能になり、汲み取りを要しないトイレを作
ることが出来る。
【０００４】
【問題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、本発明では仮設トイレに大小便を分離する便器を設
け分離した小便をトイレハウスの外に導き、トイレ外壁
に小便蒸発装置を設け上面に通気口を持つ箱体で該装置
を覆った小便蒸発便所を提案しており、蒸発の手段とし
て、第一にトイレ外壁に上下二本の回転軸を平行して設
け、その一本を電動回転軸とし二本の軸に布又は不織布
製の無限回転幕を巻き、便槽外部に小便を導入した横長
槽を置き、下側回転軸を槽内に取り付けた小便蒸発装置
を提案し、第二の蒸発装置としてトイレ外壁面に平行し
て合成樹脂捲縮繊維板状を配設し、該板状体の下端を収
納する横長槽を便槽外部に設け、該槽に小便を導入し、
槽内の小便をポンプにて該板状体の上縁面直上に敷設し
た穴あきパイプに供給する小便蒸発装置を提案してい
る。更に蒸発体に尿石の付着を防止し且つ臭気を和らげ
る為に小便を導入した横長槽に桿菌及び一般細菌を殺す
殺菌剤を加えたことを特徴とする小便蒸発装置を提案し
ている
に、本発明では仮設トイレに大小便を分離する便器を設
け分離した小便をトイレハウスの外に導き、トイレ外壁
に小便蒸発装置を設け上面に通気口を持つ箱体で該装置
を覆った小便蒸発便所を提案しており、蒸発の手段とし
て、第一にトイレ外壁に上下二本の回転軸を平行して設
け、その一本を電動回転軸とし二本の軸に布又は不織布
製の無限回転幕を巻き、便槽外部に小便を導入した横長
槽を置き、下側回転軸を槽内に取り付けた小便蒸発装置
を提案し、第二の蒸発装置としてトイレ外壁面に平行し
て合成樹脂捲縮繊維板状を配設し、該板状体の下端を収
納する横長槽を便槽外部に設け、該槽に小便を導入し、
槽内の小便をポンプにて該板状体の上縁面直上に敷設し
た穴あきパイプに供給する小便蒸発装置を提案してい
る。更に蒸発体に尿石の付着を防止し且つ臭気を和らげ
る為に小便を導入した横長槽に桿菌及び一般細菌を殺す
殺菌剤を加えたことを特徴とする小便蒸発装置を提案し
ている
【０００５】本出願人は小便を蒸発処理すべく多くの実
験を繰り返し、動力を用いず、毛細管現象による下方よ
りの織布への浸透による蒸発を研究したが繊維への汚水
の毛管浸透が蒸発に十分な高さまで達しなかった。そこ
で設備が少し大型に成るが、仮設トイレの外壁面の面積
の大きさを利用し且つ動力により小便水の蒸発条件を整
えてやることに着目した。本出願人が特願平１０−１９
９４２７で出願したような固液分離便器により大便は便
器直下の便槽に落下させ、小便のみを分離して便槽外に
流出させ、トイレハウスに沿って設置する横長の槽に貯
えトイレハウス外壁面の表面積を利用し、外面の沿った
蒸発面を設け、この蒸発力を利用して小便を処理する。
この蒸発装置を保護し、且つ蒸発を促進させる為に、こ
の装置を覆うカバー体を設け、その上端より水蒸気を排
出させる。
験を繰り返し、動力を用いず、毛細管現象による下方よ
りの織布への浸透による蒸発を研究したが繊維への汚水
の毛管浸透が蒸発に十分な高さまで達しなかった。そこ
で設備が少し大型に成るが、仮設トイレの外壁面の面積
の大きさを利用し且つ動力により小便水の蒸発条件を整
えてやることに着目した。本出願人が特願平１０−１９
９４２７で出願したような固液分離便器により大便は便
器直下の便槽に落下させ、小便のみを分離して便槽外に
流出させ、トイレハウスに沿って設置する横長の槽に貯
えトイレハウス外壁面の表面積を利用し、外面の沿った
蒸発面を設け、この蒸発力を利用して小便を処理する。
この蒸発装置を保護し、且つ蒸発を促進させる為に、こ
の装置を覆うカバー体を設け、その上端より水蒸気を排
出させる。
【０００６】蒸発量については実験の結果１０℃〜２０
℃の外気温でカバー体と横長槽の間から吸気し、排気筒
に設けた毎分５ｍ３の排気容量を持つ排気扇で排気した
場合で１ｍ２当たり一日３０リットル〜３５リットルの
小便を蒸発させた。壁面を使用し１．５ｍ２の蒸発面を
持つと４５リットル〜５０リットルの小便を蒸発処理し
得る。平均の一人一回の小便量２００ｃｃとすると２０
０人分以上の蒸発が可能であり一つのトイレハウスを
（３分交替ひっきりなしに使用した）として１０時間で
延べ２００人である
℃の外気温でカバー体と横長槽の間から吸気し、排気筒
に設けた毎分５ｍ３の排気容量を持つ排気扇で排気した
場合で１ｍ２当たり一日３０リットル〜３５リットルの
小便を蒸発させた。壁面を使用し１．５ｍ２の蒸発面を
持つと４５リットル〜５０リットルの小便を蒸発処理し
得る。平均の一人一回の小便量２００ｃｃとすると２０
０人分以上の蒸発が可能であり一つのトイレハウスを
（３分交替ひっきりなしに使用した）として１０時間で
延べ２００人である
【０００７】冬期又は寒冷地の使用に際しては横長小便
槽とカバーの箱体の隙間を無くし吸気孔を設け低温、凍
結時には電気ヒーター若しくは石油温風ヒーターを使用
して吸気孔より温風を吹き込む。吸気孔の直径は排気筒
の直径と同じくし、約１０センチ程度とする。温暖な気
温になれば加温設備は分離格納する。石油ファンヒータ
ーとの接続により冬期凍結をする寒冷地でも使用可能に
なり経済的にも可能なコストで収まる。
槽とカバーの箱体の隙間を無くし吸気孔を設け低温、凍
結時には電気ヒーター若しくは石油温風ヒーターを使用
して吸気孔より温風を吹き込む。吸気孔の直径は排気筒
の直径と同じくし、約１０センチ程度とする。温暖な気
温になれば加温設備は分離格納する。石油ファンヒータ
ーとの接続により冬期凍結をする寒冷地でも使用可能に
なり経済的にも可能なコストで収まる。
【０００８】次に臭気と尿石の問題について述べる。本
装置では尿石が一番難点であった。尿石とは尿中のカル
シュウムがリン酸カルシュウムの結晶となり、他の有機
物と一緒になり石膏状に析出する。洗浄の不十分な小便
器にはよく石のようにこびりついている。尿中の尿素が
酵素ウレアーゼによつて分解されアンモニアと二酸化炭
素になる。小便水中にアンモニアが多くなると小便のＰ
Ｈが上がり、ＰＨが高くなると尿中のカルシウムイオン
とリン酸イオンとが反応して生成するリン酸カルシウム
溶解度が低下して、有機物と交じり石膏状の結晶を析出
する。これが尿石であり、小便を蒸発させる場合に各所
に析出し、送水ポンプをつまらせたり、蒸発幕を硬化さ
せ通風を悪くして蒸発能力を低下させたりした。尿は空
気中に存在する桿菌や一般細菌によつて分解されるがそ
の際、細菌の有する酵素ウレアーゼによつてアンモニア
を生ずる。このアンモニアによりＰＨが上り尿石が生ず
るわけだから細菌を殺すことでアンモニアの発生は抑え
られる。又アンモニアの発生が抑えれれば、鼻をつく便
所の臭気の一番ひどいものが除去されるわけである。殺
菌には遊離塩素を出す塩素剤が望ましい。特にイソニア
ヌル酸を基材とする有機塩素系消毒剤を使用すれば小便
水は酸性となりＰＨは５〜３を保つ、小便中には酸化さ
るべき有機物が少ないので、いつも酸性を保つ。従つて
尿石は析出しない。本装置にあっては薬剤はイソシアヌ
ル酸系の消毒剤を小便通過溶解方式で使用する。
装置では尿石が一番難点であった。尿石とは尿中のカル
シュウムがリン酸カルシュウムの結晶となり、他の有機
物と一緒になり石膏状に析出する。洗浄の不十分な小便
器にはよく石のようにこびりついている。尿中の尿素が
酵素ウレアーゼによつて分解されアンモニアと二酸化炭
素になる。小便水中にアンモニアが多くなると小便のＰ
Ｈが上がり、ＰＨが高くなると尿中のカルシウムイオン
とリン酸イオンとが反応して生成するリン酸カルシウム
溶解度が低下して、有機物と交じり石膏状の結晶を析出
する。これが尿石であり、小便を蒸発させる場合に各所
に析出し、送水ポンプをつまらせたり、蒸発幕を硬化さ
せ通風を悪くして蒸発能力を低下させたりした。尿は空
気中に存在する桿菌や一般細菌によつて分解されるがそ
の際、細菌の有する酵素ウレアーゼによつてアンモニア
を生ずる。このアンモニアによりＰＨが上り尿石が生ず
るわけだから細菌を殺すことでアンモニアの発生は抑え
られる。又アンモニアの発生が抑えれれば、鼻をつく便
所の臭気の一番ひどいものが除去されるわけである。殺
菌には遊離塩素を出す塩素剤が望ましい。特にイソニア
ヌル酸を基材とする有機塩素系消毒剤を使用すれば小便
水は酸性となりＰＨは５〜３を保つ、小便中には酸化さ
るべき有機物が少ないので、いつも酸性を保つ。従つて
尿石は析出しない。本装置にあっては薬剤はイソシアヌ
ル酸系の消毒剤を小便通過溶解方式で使用する。
【０００９】
【発明実施の形態】利用する仮設トイレの側壁は入口か
ら見て裏側でも左右側壁でも良いが裏側を利用するのが
一般的である。実施例では裏側に設備した例で説明す
る。（図１から図５まで参照）図１は実施例として２本
の回転軸２ａ，２ｂを後部壁面一ぱいの上下に置き、上
部回転軸の一端には減速モーター２ｄを取りつけ、下部
回転軸２ｂは横長小便槽１ｃ内部の底面に近く設置しい
つも小便液の中に浸つているようにしている。２ａ、２
ｂを両端とした無限軌道状布幕を形成し、モーターに連
動する軸２ａの回転によつて無限回転をするようになつ
ている。軸２ａ、２ｂは全面に滑り止めの凹凸を持ち、
上軸を上下にアジャストして回転可能に幕を伸長してい
る。無限回転幕の素材は通気性のあるメシュを持ち含水
性の良い布又は不織布を用いている。蒸発装置のカバー
１ａは前面、側面上面より成り裏面及び底面のない箱状
体で、トイレハウスの後面又は側面にアイナット等で取
り外し可能に取りつけている。１ａの厚みは蒸発装置が
収納し得る限り出来るだけ薄くする。本実施例の回転軸
２ａ、２ｂはカバー体１ａに取りつけれおり無限回転幕
の取替に当たってはカバー体を外し両軸を技いて無限回
転幕の取替を行つている。カバー体１ａには吸気孔１ｅ
及び排気筒１ｂがあり排気筒には排気ファン１ｄをつけ
ることもある。１ｅは温風を送入する場合の送気孔にも
なる。
ら見て裏側でも左右側壁でも良いが裏側を利用するのが
一般的である。実施例では裏側に設備した例で説明す
る。（図１から図５まで参照）図１は実施例として２本
の回転軸２ａ，２ｂを後部壁面一ぱいの上下に置き、上
部回転軸の一端には減速モーター２ｄを取りつけ、下部
回転軸２ｂは横長小便槽１ｃ内部の底面に近く設置しい
つも小便液の中に浸つているようにしている。２ａ、２
ｂを両端とした無限軌道状布幕を形成し、モーターに連
動する軸２ａの回転によつて無限回転をするようになつ
ている。軸２ａ、２ｂは全面に滑り止めの凹凸を持ち、
上軸を上下にアジャストして回転可能に幕を伸長してい
る。無限回転幕の素材は通気性のあるメシュを持ち含水
性の良い布又は不織布を用いている。蒸発装置のカバー
１ａは前面、側面上面より成り裏面及び底面のない箱状
体で、トイレハウスの後面又は側面にアイナット等で取
り外し可能に取りつけている。１ａの厚みは蒸発装置が
収納し得る限り出来るだけ薄くする。本実施例の回転軸
２ａ、２ｂはカバー体１ａに取りつけれおり無限回転幕
の取替に当たってはカバー体を外し両軸を技いて無限回
転幕の取替を行つている。カバー体１ａには吸気孔１ｅ
及び排気筒１ｂがあり排気筒には排気ファン１ｄをつけ
ることもある。１ｅは温風を送入する場合の送気孔にも
なる。
【００１０】横長小便槽１ｃはトイレハウスの外壁面に
沿って設置される横長の槽で地上に置かれるか、トイレ
ハウス便槽にネジ止めされるかしている。トイレハウス
内に取りつけられた固液分離便器４ａによつて分離され
た小便を運ぶ管路４を便槽外に出しトイレ外壁の横長小
便槽に流入するようなエルボ４ｃを配管し、エルボ内に
上部にフランジを有する硬質多気孔管の有底筒状体４ｄ
を挿入、筒状体の中に錠剤状のイソシアヌル酸製剤を投
入しておく。分離され排出される小便はここでイソシア
ル酸の作用を受け滅菌されて横長小便槽に貯留される。
貯留された小便は一定水位に達すると回転幕に含浸し、
１分間５〜６回転の低速で回る軸に動かされ、回転幕の
上昇時と降下時に通風による蒸発作用を受け水分を減じ
ていく。
沿って設置される横長の槽で地上に置かれるか、トイレ
ハウス便槽にネジ止めされるかしている。トイレハウス
内に取りつけられた固液分離便器４ａによつて分離され
た小便を運ぶ管路４を便槽外に出しトイレ外壁の横長小
便槽に流入するようなエルボ４ｃを配管し、エルボ内に
上部にフランジを有する硬質多気孔管の有底筒状体４ｄ
を挿入、筒状体の中に錠剤状のイソシアヌル酸製剤を投
入しておく。分離され排出される小便はここでイソシア
ル酸の作用を受け滅菌されて横長小便槽に貯留される。
貯留された小便は一定水位に達すると回転幕に含浸し、
１分間５〜６回転の低速で回る軸に動かされ、回転幕の
上昇時と降下時に通風による蒸発作用を受け水分を減じ
ていく。
【００１１】ここに使用されている実施例の固液分離便
器（特願 平１０−１９９４２７）について説明する
と、便器のボウル面金隠しの下側から便落口に向う傾斜
面の中央に巾６〜７ミリのスリットを形成しその裏側に
集水路を設けて女性の小便、男性の大便時の小便を集め
る。一方便落口には便所床に乗るとその重さで開く便皿
を備え、且つその便皿の外周部の一部に通水路を作り、
便皿閉鎖時には小便が集まるように便皿通水路の下方に
前記金隠し下斜面スリットより集めた小便も合流させる
集水箱を設け、分離した小便をトイレ外壁に設置された
横長小便槽に集める。便器の左右に踏板が設置され、そ
れに乗ると便皿が開いて大便は便槽に落下し、小便は金
隠し下のスリットから集められる。男子が下側の床に立
って小便をすると踏板に乗らないので便皿は開かず、小
便は便皿の通水路を通って壁外に排出される。
器（特願 平１０−１９９４２７）について説明する
と、便器のボウル面金隠しの下側から便落口に向う傾斜
面の中央に巾６〜７ミリのスリットを形成しその裏側に
集水路を設けて女性の小便、男性の大便時の小便を集め
る。一方便落口には便所床に乗るとその重さで開く便皿
を備え、且つその便皿の外周部の一部に通水路を作り、
便皿閉鎖時には小便が集まるように便皿通水路の下方に
前記金隠し下斜面スリットより集めた小便も合流させる
集水箱を設け、分離した小便をトイレ外壁に設置された
横長小便槽に集める。便器の左右に踏板が設置され、そ
れに乗ると便皿が開いて大便は便槽に落下し、小便は金
隠し下のスリットから集められる。男子が下側の床に立
って小便をすると踏板に乗らないので便皿は開かず、小
便は便皿の通水路を通って壁外に排出される。
【００１２】次に回転膜を使わず固定蒸発体を使つた蒸
発装置を説明する。無限回転膜に代つて同じ位置に固定
した膜に上方より小便を落下させる蒸発装置で実験を行
つたが連続注水では布面を小便が流れるような過湿状態
となり蒸発量が得られず、間歇注水を行つても乾湿の調
整がむずかしく蒸発量は布に含浸させて回転蒸発させる
方法にかなわなかつた。固定蒸発体方式を求めて試作を
くり返した結果、直径０．５〜１ミリ程度の合成樹脂製
捲縮繊維を無作為に寄せ集め、バインダーで固め板状に
した物体を外壁に平行に垂下させ蒸発体とし、上方から
連続的に小便を滴下させても捲縮繊維間の通気は妨げら
れず、有機物の付着による布面の閉塞もなく、無限回転
膜方式に近い蒸発量を得た。
発装置を説明する。無限回転膜に代つて同じ位置に固定
した膜に上方より小便を落下させる蒸発装置で実験を行
つたが連続注水では布面を小便が流れるような過湿状態
となり蒸発量が得られず、間歇注水を行つても乾湿の調
整がむずかしく蒸発量は布に含浸させて回転蒸発させる
方法にかなわなかつた。固定蒸発体方式を求めて試作を
くり返した結果、直径０．５〜１ミリ程度の合成樹脂製
捲縮繊維を無作為に寄せ集め、バインダーで固め板状に
した物体を外壁に平行に垂下させ蒸発体とし、上方から
連続的に小便を滴下させても捲縮繊維間の通気は妨げら
れず、有機物の付着による布面の閉塞もなく、無限回転
膜方式に近い蒸発量を得た。
【００１３】合成樹脂捲縮繊維の厚みは約２０ミリ イ
ソシアル酸を溶解した小便はＰＨ３程度の強い酸性水で
あつたため、本実施例ではエアーリフトポンプを使用し
捲縮繊維も耐酸性のポリプロピレン製を使用した。捲縮
繊維板の直上に穴あきパイプを設置し、間歇的に小便を
滴下させた。８０センチ×２００センチ約１．６ｍ２の
蒸発面で一昼夜３０リットルの蒸発量が得られた。外気
温は２０℃であつた。これは捲縮繊維の空間が十分な通
気性を持ち、落下する小便が繊維の表面に付着し、大き
な表面積となって蒸発に寄与するものと思われる。
ソシアル酸を溶解した小便はＰＨ３程度の強い酸性水で
あつたため、本実施例ではエアーリフトポンプを使用し
捲縮繊維も耐酸性のポリプロピレン製を使用した。捲縮
繊維板の直上に穴あきパイプを設置し、間歇的に小便を
滴下させた。８０センチ×２００センチ約１．６ｍ２の
蒸発面で一昼夜３０リットルの蒸発量が得られた。外気
温は２０℃であつた。これは捲縮繊維の空間が十分な通
気性を持ち、落下する小便が繊維の表面に付着し、大き
な表面積となって蒸発に寄与するものと思われる。
【００１４】
【発明の効果】Ａ．請求項１により従来使われていなか
つた壁面を利用し十分な小便の蒸発処理が出来、且つ面
蒸発のため極めて薄型に作れる特徴がある。 Ｂ．請求項２により高性能の蒸発機能を持つ蒸発装置が
得られた。 Ｃ．請求項３により性能は差して劣らず蒸発体の使用寿
命が長く、且つ取替易く低コストの蒸発装置が得られ
た。 Ｄ．請求項４により尿石の析出が抑えられ、装置の各部
が支障なく作動すると共にアンモニアの発生が抑えられ
るために臭気除去の設備が不要になつた。
つた壁面を利用し十分な小便の蒸発処理が出来、且つ面
蒸発のため極めて薄型に作れる特徴がある。 Ｂ．請求項２により高性能の蒸発機能を持つ蒸発装置が
得られた。 Ｃ．請求項３により性能は差して劣らず蒸発体の使用寿
命が長く、且つ取替易く低コストの蒸発装置が得られ
た。 Ｄ．請求項４により尿石の析出が抑えられ、装置の各部
が支障なく作動すると共にアンモニアの発生が抑えられ
るために臭気除去の設備が不要になつた。
【図１】一実施例の透視斜視図
【図２】上記実施例の断面図
【図３】別の実施例の断面図
【図４】固液分離便器及び薬注筒の断面図
１ａ 蒸発装置カバー体 １ｂ 排気筒 １ｃ 横長小便槽 １ｄ 排気扇 １ｅ 給気孔 １ｆ 排水口 ２ａ 上部回転軸 ２ｂ 下部回転軸 ２ｃ 無限回転膜 ２ｄ モーター ３ａ 給水管 ３ｂ 合成樹脂捲縮繊維体 ３ｃ ポンプ ４ａ 固液分離便器 ４ｂ 小便排出管
Claims (4)
- 【請求項１】仮設トイレに大小便を分離する固液分離便
器を設け、分離した小便をトイレハウス外に、導き、ト
イレ外壁に小便蒸発装置を設け、上面に通気口を持つ箱
体で該装置を覆った小便蒸発便所。 - 【請求項２】トイレ外壁面に上下２本の回転軸を平行に
設け、その一本を電動回転軸とし、２本の軸に布又は不
織布製のの無限回転幕を巻き、便槽外部に小便を導入し
た横長槽を置き下側回転軸を該槽内に取り付けた小便蒸
発装置より成る請求項１記載の小便蒸発便所。 - 【請求項３】トイレ外壁面に平行して合成樹脂捲縮繊維
板状体を配置し、該板状体の下端を収納する横長槽を便
槽外部に設け、該槽に小便を導入し槽内の小便をポンプ
にて、該板状体の上縁面直上に敷設した穴あきパイプに
供給する小便蒸発装置より成る請求項１記載の小便蒸発
便所。 - 【請求項４】小便を導入した横長槽内に桿菌及び一般細
菌を殺す殺菌剤を投与する装置を備えたことを特徴とす
る。請求項２及び請求項３記載の小便蒸発便所。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250280A JP2000041892A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 小便蒸発便所 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250280A JP2000041892A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 小便蒸発便所 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000041892A true JP2000041892A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=17205558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10250280A Pending JP2000041892A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 小便蒸発便所 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000041892A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005025397A1 (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Japan Science And Technology Agency | トイレ装置 |
| WO2011090092A1 (ja) * | 2010-01-20 | 2011-07-28 | 株式会社Lixil | 固液分離装置、小便乾燥装置、及びこれら装置を備えたトイレ設備 |
| JP2011167506A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-09-01 | Lixil Corp | 小便乾燥装置及びそれを備えたトイレ設備 |
| CN102781853A (zh) * | 2010-01-20 | 2012-11-14 | 骊住株式会社 | 固液分离装置、小便干燥装置及具备这些装置的厕所设备 |
| CN110051862A (zh) * | 2018-01-19 | 2019-07-26 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种消毒柜排水装置及采用该排水装置的消毒柜控制方法 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10250280A patent/JP2000041892A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005025397A1 (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Japan Science And Technology Agency | トイレ装置 |
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| CN110051862B (zh) * | 2018-01-19 | 2023-10-20 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种采用排水装置的消毒柜控制方法 |
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