JP2000039590A - 反射型光サーキュレータ - Google Patents

反射型光サーキュレータ

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JP2000039590A JP10207503A JP20750398A JP2000039590A JP 2000039590 A JP2000039590 A JP 2000039590A JP 10207503 A JP10207503 A JP 10207503A JP 20750398 A JP20750398 A JP 20750398A JP 2000039590 A JP2000039590 A JP 2000039590A
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Tsugio Tokumasu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高アイソレーション特性を呈し、且つ長さ及
び径の両方を小さくし、使用光学部品の小型化と部品点
数の低減により低廉化を実現する。 【解決手段】 2個の複屈折素子12,14と、それら
の間に挿入した45度ファラデー回転子16及び1/2
波長板8とを一列に配列し、更にその列の一端に入出射
部20を設け、前記の列の他端には、偏波面を往復で9
0度回転させる偏波回転素子(1/4波長板32)と反
射体(ミラー34)とを配列した反射型光サーキュレー
タである。入出射部は、3本以上のファイバ22を有す
る多芯フェルール(3芯フェルール24)と、共通のフ
ァイバ結合用のレンズ26と、ファイバからの出射光を
光軸に平行なビームにすると共に戻り光である光軸に平
行なビームをファイバへ結合させる光路補正素子28と
の配列からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信や光計測な
どの分野において、伝送路を通る光を分離するための光
サーキュレータに関し、更に詳しく述べると、光サーキ
ュレータ本体部分の一端に多芯フェルールを用いた入出
射部を設け、他端にミラー等を設けて、光が該ミラーで
反射することで光サーキュレータ本体部分を往復して多
芯フェルールの異なるファイバに結合するように構成
し、小型化と高性能化を図った反射型光サーキュレータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光サーキュレータは、ポートからの入
射光をポートへ出射し、ポートからの入射光をポー
トへ出射するというように、あるポートからの光を特
定の他のポートのみに出射する光分離機能を有する光デ
バイスである。この種の光サーキュレータでは、ファラ
デー素子に永久磁石による固定磁界を印加するように構
成した45度ファラデー回転子を用い、偏波面を45度
回転させることによって光線の非相反性を実現してい
る。
【0003】従来、様々な構成の光サーキュレータが開
発されている。その一例として、3個の複屈折素子を間
隔をあけて一列に配列し、それら複屈折素子の間にファ
ラデー素子と1/2波長板との組をそれぞれ挿入し、両
端にそれぞれ入出射部を設ける構成がある(特開平5−
61001号公報参照)。前記ファラデー素子には永久
磁石によって固定磁界を印加し、偏波面が45度回転す
る45度ファラデー回転子とする。これによって一端の
ポートからの出射光は反対端のポートに、ポート
からの出射光は反対端のポートに、更に必要があれば
ポートからの出射光を反対端のポートに結合させる
光サーキュレータが構成できる。ここで各ポートは、そ
れぞれファイバとレンズとの組み合わせからなる。
【0004】ところで、現在実用に供されている光サー
キュレータは、大部分が3ポート型である。その理由
は、一般の双方向伝送システムや反射光計測システムに
おいては、発光素子を接続するポート、伝送用ファイ
バあるいは被測定試料を接続するポート、受光素子を
接続するポートの3つのポートがあれば十分な場合が
多いからである。従って、ポート→ポート、及びポ
ート→ポートという動作が実現できれば十分であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来複
数のポートをもつ光サーキュレータでは、各ポートは1
本のファイバにそれぞれ対応してレンズが組み合わされ
て構成されていた。つまり、各ファイバ毎に個別のレン
ズを組み合わせることによってコリメート結合をとって
いた。そのため、ファイバ同士の間隔として、レンズ径
に見合う距離が必要であり、必然的に光サーキュレータ
本体側の各光学素子を大きくしなければならず、光サー
キュレータの小型化、細径化、並びに低廉化の大きな障
害になっていた。
【0006】また両端の複屈折素子としては同一形状の
ルチル単結晶を用い、対向配置することで、それぞれ偏
波分離、合成の機能をもたせている。しかし、それぞれ
の機能に1素子を使用しているために全長が長くなり、
その点も光サーキュレータの小型化、低廉化の障害にな
っている。
【0007】本発明の目的は、高アイソレーション特性
を呈し、且つ長さ及び径の両方を小さくでき、使用光学
素子の小型化と部品点数の低減により低廉化を実現でき
る光サーキュレータを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2個の複屈折
素子と、それらの間に挿入した45度ファラデー回転子
及び1/2波長板とを一列に配列し、更にその列の一端
に入出射部を設け、前記の列の他端には、偏波面を往復
で90度回転させる偏波回転素子と反射体とを配列した
反射型光サーキュレータである。ここで入出射部は、3
本以上のファイバを有する多芯フェルールと、それらに
共通のファイバ結合用レンズと、ファイバからの出射光
を光軸に平行なビームにすると共に戻り光である光軸に
平行なビームをファイバへ結合させる光路補正素子との
配列からなる。
【0009】
【発明の実施の形態】偏波面を往復で90度回転させる
偏波回転素子は、1/4波長板でもよいし45度ファラ
デー回転子でもよい。また光路補正素子は、例えば3芯
フェルールを用いる場合には、直方体の平行な隣り合う
2本の稜線部分を斜めに切り落とした形状のプリズムあ
るいは台形状のプリズムでもよいし、中央の間隙を介し
て対称的に配置した2個の直角三角形もしくは楔形のプ
リズムの組み合わせでもよい。3本並設されているファ
イバのうち外側のファイバから出射する光やそれに入射
する光はプリズムの斜面で屈折して適正な光路を辿り、
中央のファイバから出射する光やそれに入射する光はプ
リズムの中央の平行平面の部分を直進するか、あるいは
プリズム同士の間隙を直進することで適正な光路を辿る
ことになる。
【0010】入出射部寄りの複屈折素子を2分割し、そ
れら両複屈折素子片の間に1/2波長板を挿入すると、
部品点数は多少増えるものの、往路と復路で生じていた
偏波分散を無くすことができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る反射型光サーキュレータ
の一実施例を示す構成図であり、3ポート構成の一例で
ある。光サーキュレータ本体部分10は、間隔をおいて
位置する第1の複屈折素子12及び第2の複屈折素子1
4と、それらの間に挿入した45度ファラデー回転子1
6及び1/2波長板18を一列に配列した構成である。
ここでは両複屈折素子12,14はルチルからなり、両
端面が互いに平行な形状であって、それらの光学軸は光
軸との角度が45度に設定されている。第1の複屈折素
子12と第2の複屈折素子14の光学軸は、光軸方向で
見て(後述する図2及び図3における紙面内で)垂直な
関係にある。1/2波長板18の光学軸は、光軸方向で
見て(後述する図2及び図3において紙面内)水平軸か
ら±22.5度の方向に設定する。ファラデー回転子1
6は、ファラデー素子に永久磁石によって外部磁界を印
加する構成であり、図面左手側のポートから見て偏波面
が左回り45度となるように設定する。なお、図面を簡
略化するために、ファラデー回転子としてはファラデー
素子のみを図示し、永久磁石については図示するのを省
略している。
【0012】この光サーキュレータ本体部分10は、反
射を利用して光が往復することを前提に設計されてい
る。つまり、光サーキュレータ本体部分10を構成して
いる列の一方の端(ここでは第1の複屈折素子12寄り
の端)に入出射部20を設け、他方の端(ここでは第2
の複屈折素子14寄りの端)に反射部30を設ける。こ
こで、第1の複屈折素子12は偏波分離合成機能を持
ち、第2の複屈折素子14は光路シフト機能を持つ。
【0013】入出射部20は、3本のファイバ22を有
する3芯フェルール24と、それらに共通のファイバ結
合用レンズ26と、光路補正素子28との配列からな
る。光路補正素子28は、ファイバ22からレンズ26
を通った出射光を光軸に平行なビームにし、また戻り光
である光軸に平行なビームをレンズ26を通してファイ
バ22への入射光にして結合させる機能を果たす。
【0014】また反射部30は、偏波面を往復で90度
回転させる偏波回転素子32とミラー34とで構成す
る。この偏波回転素子としては、例えば1/4波長板が
使用できる。1/4波長板の光学軸は、光軸方向で見て
(図2及び図3における紙面内で)水平軸から45度の
方向に設定する。
【0015】次に図2及び図3に具体的な偏波面の状態
と光学軸の方向を示し、それにより光サーキュレータの
動作について説明する。なお、図面における各矩形部分
は、それぞれの光学素子の出射面を表している。
【0016】図2は、外側のポートから中央のポート
へ光が伝送される状態を示している。ポートからの
光は、第1の複屈折素子12で常光と異常光に分離さ
れ、ファラデー回転子16及び1/2波長板18を通過
する。その際、異常光は偏波面が90度回転するが、常
光は偏波面が元の状態に戻るため結果的に回転しない。
第2の複屈折素子14に対しては異常光になるので、光
は光路シフトして進む。1/4波長板32では直線偏波
が円偏波に変換され、ミラー34で反射した戻り光は、
1/4波長板32で再び直線偏波に変換される。結局、
1/4波長板32では、光が往復する間に偏波面が90
度回転し、第2の複屈折素子14に対しては常光とな
る。それぞれの光ビームは、1/2波長板18及びファ
ラデー回転子16で偏波面が一方は90度回転するが、
他方は回転しない。そして、第1の複屈折素子12で常
光と異常光が合成さて1本の光ビームとなり、中央のポ
ートに出射する。このようにポートからの出射光は
ポートに結合し、ポートには戻らないし、ポート
にも結合しない。
【0017】図3は、中央のポートから外側のポート
へ光が伝送される状態を示している。この場合も前記
ポートからポートへ光が伝送される状態と全く同様
である。ポートからの光は、第1の複屈折素子12で
常光と異常光に分離され、ファラデー回転子16及び1
/2波長板18を通過する。その際、異常光は偏波面が
90度回転するが、常光は偏波面が元の状態に戻るため
結果的に回転しない。第2の複屈折素子14に対しては
異常光になるので、光は光路シフトして進む。1/4波
長板32では直線偏波が円偏波に変換され、ミラー34
で反射した戻り光は、再び1/4波長板32で直線偏波
に変換される。結局、1/4波長板32では、光が往復
する間に偏波面が90度回転し、第2の複屈折素子14
に対しては常光となる。それぞれの光ビームは、1/2
波長板18及びファラデー回転子16で偏波面が一方は
90度回転するが、他方は回転しない。そして、第1の
複屈折素子12で常光と異常光が合成さて1本の光ビー
ムとなり、外側のポートに出射する。このようにポー
トからの出射光はポートに結合し、ポートには戻
らないし、ポートにも結合しない。
【0018】ポートから光が出射しても、光サーキュ
レータ本体部分等を通過し、ミラーで反射されて、再度
光サーキュレータ本体部分等を通過するという光路を辿
って戻ってくることはできるが、結合するポートが存在
しない。従って、ポート及びには結合しない。
【0019】図1に示す実施例では、偏波面を往復で9
0度回転させる偏波回転素子として1/4波長板を使用
しているが、それに代えて45度ファラデー回転子を用
いることもできる。光がファラデー回転子→ミラー→フ
ァラデー回転子と往復する間に、偏波面を90度回転さ
せることができる。
【0020】入出射部20の詳細について、図4により
説明する。前述のように入出射部20は、3本のファイ
バ22を1個のフェルールに収めた3芯フェルール24
と、それら3本のファイバ22に対して共通の1個のフ
ァイバ結合用レンズ26と、光路補正素子28との配列
からなる。光路補正素子28は、外側のファイバからの
出射光がレンズ26によって斜めの平行ビームになった
ものを光軸に平行なビームにすると共に戻り光のうちの
オフセットしている(光軸から離れている)光軸に平行
なビームをレンズ26へ斜めに入射させて外側のファイ
バに結合させる機能を果たすものである。また光路補正
素子28は、中央のファイバからレンズ26の中心に向
かう出射光を、そのまま角度変化無しに光軸に沿った平
行ビームにし、戻り光のうちレンズ26の中心に向かう
光軸に沿った平行ビームも、そのまま角度変化無しに中
央のファイバへ入射させて結合する機能も有する。光路
補正素子28としては、両側の平行ビームに対してはそ
れぞれ傾斜面を透過し、中央の平行ビームに対しては垂
直面を透過するプリズムを用いる。ここでは直方体(正
方形平板体)の平行で且つ隣接する2稜線部分を斜めに
切り落として斜面としたような形状の一体構造のプリズ
ムを用いているが、断面台形状のプリズムでもよい。
【0021】3本のファイバ22を収めた3芯フェルー
ル24(両側の2芯の間隔をxとする)からの出射光
は、光軸が互いに平行に、それぞれ広がりをもって出射
する。レンズ26を通過すると、中心からのオフセット
に対応した角度αが生じる。レンズ26の焦点距離をf
とすると、この角度αは、レンズの中心軸に対してα=
tan-1(x/f)である。プリズムは、この斜めの光を
光軸に平行なビームにする機能を果たす。プリズムの傾
斜面の角度Aが、屈折率をnとしたとき、 A= sin-1(n・sin(A− sin-1(sinα/n)) の関係が成り立つときに0度(平行ビーム)となる。例
えば、プリズムに屈折率1.5の材料(例えばBK7
材、波長1.55μm)を用いたとすると、角度A≒2
・αのときに光軸に平行となる。またレンズ26と光路
補正素子28との距離は、ビーム間隔dがビームウエス
ト径(現在、通常約50μm)の6倍低度となるように
設定しておけば、隣接ポートへの漏れ光は−50dB以
下となることが期待できる。
【0022】このような3芯フェルール24、共通の単
一レンズ26及び光路補正素子28の組み合わせを前記
の光サーキュレータ本体部分10に適用して図1のよう
な構成にすると、3ポート全てを同時に調整できるし、
各光学素子は、ビーム径の6倍程度の距離に対応した有
効径、厚さで済むため、著しい小型化が可能となる。例
えば前記のように複屈折素子としてルチルを使用し、そ
の光学軸が45度光軸から傾いているとすると、複屈折
素子の厚さ(光軸方向の長さ)の1/10程度の光路シ
フト量が得られる。この光路シフト量も、ビームウエス
ト径の6倍程度あればよいので、ビームウエスト径を5
0μmとすれば、複屈折素子は3mm程度の厚さで、1.
5mm角程度の有効径があればよいことになる。更に本発
明では、反射型で光の往復を利用しているために、光サ
ーキュレータ本体部分も短縮化される。これらのことか
ら、従来技術に比べて大幅な小型化(短縮化及び細径
化)を図ることが可能となる。
【0023】また上記の実施例では、光路補正素子とし
て一体構造のプリズムを使用しているが、図5に示すよ
うに2個のプリズムの組み合わせでもよい。この光路補
正素子は、中央の間隙をおいて対称的に配置した2個の
楔形状のプリズム29の組み合わせである。楔形状のプ
リズム29に代えて直角三角形プリズムを用いてもよ
い。外側のファイバからの出射光は、レンズ26を通っ
て平行ビームになるが、斜めに出射する。この斜めの出
射ビームが楔形状のプリズム29を通過する際に、その
斜面で屈折して、光軸に平行なビームとなる。中央のフ
ァイバからの出射光は、レンズ26中心を通って平行ビ
ームになり出射する。この出射ビームは、そのまま2個
の楔形状のプリズム29同士の隙間を通過することにな
る。なお、戻り光(ファイバへの入射光)も、同様に、
オフセットしている光軸に平行なビームはプリズムで屈
折して外側のファイバと結合し、オフセットしていない
ビームはプリズム同士の間隙を通過して中央のファイバ
と結合する。
【0024】この光路補正素子の構成は、部品点数は多
くなるが、同一形状のプリズムを組み合わせればよいた
め、大きなコストアップにはならない。また中央のビー
ムはプリズム内に入らないので、迷光などの影響を受け
難くなる利点が生じる。
【0025】図6は、本発明の他の実施例を示す説明図
である。図1における入出射部寄りの複屈折素子を2等
分割し、それら両複屈折素子片42,44の間に1/2
波長板46を挿入したものである。符号40で示した部
分が、図1において複屈折素子12であった部分であ
る。それ以外の構成は図1と同じであってよいので、そ
れらについては対応する部品について同一符号を付し、
説明は省略する。複屈折素子片42、1/2波長板4
6、及び複屈折素子片44の組み合わせが、1個の複屈
折素子として機能し、これによって、往路、復路ともに
光路長が等しくなり、偏波分散が生じなくなる。つまり
2個の複屈折素子片間で1/2波長板46によって偏波
の入れ替えを行って、光路長差を零にしているのであ
る。
【0026】図7に示すように、第1の複屈折素子片4
2においては、常光oと異常光eとに分離され、1/2
波長板46で偏波面が90度回転する。分割した第2の
複屈折素子片44では、異常光eと常光oの関係に反転
し、更に大きく分離する。2個の複屈折素子片42,4
4の厚さ(光軸方向長さ)を同一に(図1に示す複屈折
素子12の厚さの丁度半分)に設定し、光学軸は光軸中
心に180度回転した関係にすると、分離した光ビーム
の往路と復路での光路長は同一となり、偏波分散の無い
(分散補償方式の)反射型光サーキュレータが構成でき
る。確かに部品点数は増加するが、分割した複屈折素子
片42,44は図1の複屈折素子12の半分の寸法でよ
いため1/2波長板46を間に挿入しても、寸法的には
さほど増加しないし、大幅なコストアップにもならずに
済む。
【0027】なお上記の各実施例では、3本のファイバ
を有する3芯フェルールを用いた場合であるが、必要が
あれば、4本以上のファイバを並設した多芯フェルール
を用いて多ポート光サーキュレータを構成することもで
きる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように、光サーキュレー
タ本体部分の一方の端部に偏波回転素子と反射体を組み
込み反射型としたことによって、実質的に2段型の高ア
イソレーションを得ながら、部品点数を低減できるし、
長さ寸法を短縮できる効果が生じる。また多芯フェルー
ルを使用して多ポートにし、それ対して共通のレンズを
組み合わせ、光路補正素子で光路を適正に修正している
ので、その点でも部品点数が少なく済み、且つ同時に多
ポート分の組み立てが行えるために組立工数の削減を図
ることができる。更に、ビーム間隔を非常に狭くできる
ために、使用する光学素子の厚さ(光軸方向長さ)及び
光軸に垂直な断面積が小さくてよく、光サーキュレータ
の著しい小型化(長さ寸法の短縮と細径化)が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射型光サーキュレータの一実施
例を示す全体構成図。
【図2】そのポート→ポートの動作説明図。
【図3】そのポート→ポートの動作説明図。
【図4】入出射部の一例を示す説明図。
【図5】入出射部の他の例を示す説明図。
【図6】本発明に係る分散補償方式の反射型光サーキュ
レータの一実施例を示す全体構成図。
【図7】その要部の説明図。
【符号の説明】
10 光サーキュレータ本体部分 12,14 複屈折素子 16 ファラデー回転子 18 1/2波長板 20 入出射部 22 ファイバ 24 3芯フェルール 26 レンズ 28 光路補正素子 30 反射部 32 偏波回転素子 34 ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 昭宏 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 徳増 次雄 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 Fターム(参考) 2H099 BA06 CA06 CA07 CA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の複屈折素子と、それらの間に挿入
    した45度ファラデー回転子及び1/2波長板とを一列
    に配列し、更にその列の一端に入出射部を設け、前記の
    列の他端には、偏波面を往復で90度回転させる偏波回
    転素子と反射体とを配列し、 前記入出射部は、3本以上のファイバを有する多芯フェ
    ルールと、それらに共通のファイバ結合用レンズと、フ
    ァイバからの出射光を光軸に平行なビームにすると共に
    戻り光である光軸に平行なビームをファイバへ結合させ
    る光路補正素子との配列からなることを特徴とする反射
    型光サーキュレータ。
  2. 【請求項2】 偏波面を往復で90度回転させる偏波回
    転素子が、1/4波長板である請求項1記載の反射型光
    サーキュレータ。
  3. 【請求項3】 偏波面を往復で90度回転させる偏波回
    転素子が、45度ファラデー回転子である請求項1記載
    の反射型光サーキュレータ。
  4. 【請求項4】 多芯フェルールとして3芯フェルールを
    用い、光路補正素子が、直方体の平行な隣り合う2本の
    稜線部分を斜めに切除した形状のプリズムあるいは台形
    状のプリズムである請求項1乃至3のいずれかに記載の
    反射型光サーキュレータ。
  5. 【請求項5】 多芯フェルールとして3芯フェルールを
    用い、光路補正素子が、中央の間隙をおいて対称的に配
    置した2個の直角三角形又は楔形のプリズムの組み合わ
    せからなる請求項1乃至3のいずれかに記載の反射型光
    サーキュレータ。
  6. 【請求項6】 入出射部寄りの複屈折素子を2分割し
    て、それら両複屈折素子片の間に1/2波長板を挿入し
    た配列とし、偏波分散を無くした請求項1乃至5のいず
    れかに記載の反射型光サーキュレータ。
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Cited By (7)

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