JP2000037764A - 押出機及びそれを用いた方法 - Google Patents

押出機及びそれを用いた方法

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JP2000037764A
JP2000037764A JP10207851A JP20785198A JP2000037764A JP 2000037764 A JP2000037764 A JP 2000037764A JP 10207851 A JP10207851 A JP 10207851A JP 20785198 A JP20785198 A JP 20785198A JP 2000037764 A JP2000037764 A JP 2000037764A
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screw
kneading zone
weight
extruder
crosslinking
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Yoshio Ota
佳生 大田
Yasuhiro Takeuchi
保広 竹内
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラストマーの架橋反応を均一に行うこ
とができ、かつ押出安定性もよい押出機の提供、および
それを用いてオイルを均一に分散したエラストマー組成
物を製造する方法の提供。 【解決手段】 架橋用第1混練ゾーンと第2混練ゾーン
とを備え、かつそれらが特定のスクリュ構成を有する熱
可塑性エラストマー用押出機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系エラ
ストマー、ビニル芳香族系ブロック共重合体から選ばれ
る架橋性エラストマーとプロピレン系重合体に架橋剤を
添加し架橋させて、ゴム用オイルを架橋反応ゾーンに添
加する組成物になる熱可塑性エラストマー製造用押出機
及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラジカル架橋性エラストマーとPP等の
ラジカル架橋性のないオレフィン系樹脂とをラジカル開
始剤の存在下、押出機中で溶融混練させながら架橋す
る、いわゆる動的架橋による熱可塑性エラストマー組成
物は、既に公知の技術であり、自動車部品等の用途に広
く使用されている。
【0003】この熱可塑性エラストマーの製造装置とし
て、押出機を使うことが知られている。特公平2−52
648には、2軸押出機を使ってオレフィン系エラスト
マーとポリプロピレンと架橋剤を一括供給して製造する
方法が開示されている。特公平05−87529には、
プラスチックとゴムの動的架橋する方法において剪断速
度が少なくとも2000秒~1で混練する方法が開示され
ている。特開平6−299018には、ラジカル開始剤
存在下でラジカル開始剤架橋型オレフィンとラジカル開
始剤分解型オレフィンを動的熱処理を施し、鉱油系軟化
剤を添加する方法が開示されている。特開平9−955
40には、オレフィン系共重合体ゴム及びオレフィン系
プラスチックスを動的架橋して熱可塑性組成物をつくる
製造方法において、二軸押出機に動的架橋部に一カ所以
上の混練部を有し、その第一番目の羽根幅が13mm未
満の順送りのニーディングディスクを有するスクリュで
構成される製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性エラストマー
の製造装置の二軸同方向回転押出機は、スクリュパーツ
長さLs/D=0.5〜1.5の10数種類のスクリュ
パーツを組みスクリュ構成を設計するために組み合わせ
の種類は膨大である。我々の知見では、例えば、混練ゾ
ーンの長さを同一にしてもスクリュ構成の組み方で生産
性、物性が飛躍的に変わる。また、樹脂の種類、形状が
変わると同じスクリュ構成でも物性、生産性が変わるこ
とが多い。しかし、架橋反応及びオイルの分散を均一に
するスクリュ構成に関する技術開示はほとんどない。
【0005】我々の知見において、押出機を用いた動架
橋反応において、押出機中の架橋用混練ゾーンの溶融樹
脂の温度は170〜290℃の範囲にある。この反応温
度条件の使用するラジカル開始剤の寿命は10数秒と短
いので、混練開始後すぐにラジカル開始剤を樹脂に均一
分散させないと架橋反応が不均一になるので、特に第一
混練ゾーンのスクリュ構成でラジカル開始剤を速く分散
させる技術と架橋反応ゾーンの樹脂温度を下げて反応時
間を長くする技術が最も重要であることが判った。
【0006】すなわち、固体のペレットを速く可塑化す
るには、順送りのニーディングディスクの羽根の剪断力
でペレットをすりつぶし、架橋反応で樹脂温度の上昇を
防止するため、オイルを架橋反応ゾーンに添加すればよ
いことがわかった。しかし、これらの最も重要な技術に
ついても開示は今までなかった。
【0007】特公平2−52648の先行技術にもスク
リュ構成の開示技術はない。また、この先行技術はゴム
用オイルをEPDMに事前に含浸させて架橋させる技術
である。我々の発明で得られた知見では、ゴム用オイル
はEPDMのような不飽和結合を持つエラストマーでは
オイルをエラストマーに含侵させても良いが、不飽和結
合を持たないオレフィン系エラストマーにオイルを含侵
させると架橋反応が起こりにくくなるので、架橋反応途
中にオイルを添加した方が物性が良くなる。
【0008】特公平05−87529には、プラスチッ
クとゴムの動的架橋する方法においてスクリュ先端とバ
レルの間を通過するときの最大剪断速度が2000秒~1
以上で混練するとあるが、我々の知見では、特に固体樹
脂の可塑化ゾーンのニーディングディスクのスクリュ先
端とバレルの間を広げると最大剪断速度は小さいなる
が、逆に樹脂が通過する量が増加するので、短時間にラ
ジカル開始剤を分散混合することができる。
【0009】特開平6−299018には、この先行技
術は架橋反応が終了した後にオイルを添加しているが、
我々の知見では、むしろ架橋反応ゾーンにオイルを添加
した方が樹脂温度の上昇の割合が少なく、物性を低下を
防止できる。
【0010】特開平9−95540には、その第一番目
の羽根幅が13mm未満の順送りのニーディングディス
クを構成するとあるが、ラジカル開始剤を途中添加し、
溶融樹脂中に素早く分散混合させるにはこの方法は適切
であるが、我々の知見では、樹脂が固体から溶融する可
塑化の過程において樹脂にラジカル開始剤を素早く分散
させるには適切でない。むしろ、固体樹脂が可塑化する
ときには強い剪断力を発生するニーディングディスクを
使って、素早く可塑化し、ラジカル開始剤を分散混合す
ることが重要であることが判った。
【0011】本発明で使用する熱可塑性エラストマーの
二軸押出機の混練ゾーンのスクリュ構成設計において、
架橋反応を行うスクリュ構成とオイルを添加する位置と
そのスクリュ構成の設計は、良好な物性と押出運転安定
性と生産性を得るうえで重要であり、押出方法も重要で
ある。
【0012】本発明は、熱可塑性エラストマーと熱可塑
性樹脂をオイルの添加下に架橋反応を均一に行うことが
でき、かつ優れた押出安定性と生産性を実現できるスク
リュ構成をもつ押出機を提供すること、およびこれを用
いてオイルを均一に分散したエラストマー組成物を製造
する方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱可塑性
エラストマーの物性と押出安定性と生産性を満足する架
橋反応のスクリュ構成とオイルの分散を均一にするスク
リュ構成と押出方法を見出し、本発明を完成した。
【0014】すなわち、本発明は、(1)二つ以上の混
練ゾーンを有するバレル径Dbが40mm以上136m
m以下の2軸回転押出機であって、架橋用第一混練ゾー
ンのスクリュ構成では、(H)と(B)と(D)とを組
み合わせ、必要によりさらに(C)、(E)、(F)お
よび(G)の少なくとも一つとを組み合わせ、架橋用第
一混練ゾーンの長さLm1/D=2.0〜15であり、
第二混練ゾーンのスクリュ構成では、(A)と(B)と
(D)と、(F)または(G)とを組み合わせ、必要に
よりさらに(C)、(E)、(H)の少なくとも一つと
を組み合わせ、混練ゾーン長さLm2/スクリュ外径D
=10〜30を有し、ゴム用オイル添加注入口が第一混
練ゾーン最上流から第二混練ゾーンのLm2/2間の押
出機バレルに一つ以上設けることを特徴とする熱可塑性
エラストマー用押出機。
【0015】(A)ニィーディングディスクのねじれ角
度が(30/Nt)度〜(150/Nt)度の範囲、及
び一枚当りの羽根の幅4〜13mmのニィーディングデ
ィスク (B)ニィーディングディスクのねじれ角度が(160
/Nt)度〜(220/Nt)度の範囲、及び一枚当り
の羽根の幅Lb/D=0.08〜0.4のニィーディン
グディスク (C)ニィーディングディスクのねじれ角度が(−20
/Nt)度〜(20/Nt)度の範囲、及び一枚当りの
羽根の幅Lc/D=0.3〜2のニィーディングディス
ク (D)ニィーディングディスクのねじれ角度が(240
/Nt)度〜(330/Nt)度の範囲、及び一枚当り
の羽根の幅Ld/D=0.08〜0.4のニィーディン
グディスク (E)スクリュエレメントのフライト部を1リードあた
り5〜15個所切り欠き、及びスクリュエレメント長さ
Le/D=0.3〜2のミキシングスクリュ (F)リード長さL/D=0.4〜2、及びスクリュ長
さLf/D=0.3〜2の逆ネジスクリュ (G)スクリュ長さLg/D=0.3〜2のバリスター
リング (H)ニィーディングディスクのねじれ角度が(30/
Nt)度〜(150/Nt)度の範囲、及び一枚当りの
羽根の幅13.2〜40mmのニィーディングディス
ク。
【0016】(A)と(B)と(C)と(D)と(H)
記載のNtの数値は、2と/または3。
【0017】(2)前記(1)記載の押出機において、
オイル注入口の添加位置が上流側から押出機全体の1/
4〜2/3であることを特徴とする熱可塑性エラストマ
ー用押出機。
【0018】(3)前記(1)又は(2)記載の押出機
のメインホッパーから (1)エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が3
〜12のα−オレフィンからなるオレフィン系エラスト
マー、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が3
〜12のα−オレフィンと非共役ジエンからなるオレフ
ィン系エラストマー、ビニル芳香族と共役ジエンとから
なるブロック共重合体、ビニル芳香族と共役ジエンとか
らなるブロック共重合体の水素添加物の中から選ばれる
1種または複数種の架橋性エラストマー5〜95重量部 (2)プロピレン系重合体95〜5重量部((1)と
(2)の合計量が100重量部) (3)ラジカル開始剤0.02〜3重量部またはラジカ
ル開始剤0.02〜3重量部と架橋助剤0.1〜5重量
部を投入し、 (4)ゴム用オイル5〜250重量部を液状添加剤の注
入口から添加し、全体の押出量を無次元押出量Q*=
0.006〜0.02で且つ回転数を150rpm〜6
00rpmで押し出すことを特徴とする熱可塑性エラス
トマー組成物の製造方法。
【0019】(4)(1)と(3)を予備ブレンドした
ものと(2)を異なる供給装置で供給することを特徴と
する前記(3)記載の熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法。
【0020】(5)エチレンおよびα−オレフィンから
なるオレフィン系エラストマーがエチレンおよび少なく
とも1種以上の炭素数が6〜12のα−オレフィンから
なり、密度が0.8〜0.9g/cm3の範囲であり、
かつゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により算出される重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)
が3.0未満のオレフィン系エラストマーである前記
(3)または(4)記載の熱可塑性エラストマー組成物
の製造方法。
【0021】更に本発明を図1ないし図2で説明する。
【0022】図1中、1は押出機、2はメインホッパ
ー、3、4はフィーダー、5は液添ノズル、6は液添用
ポンプ、7は液添用タンクを示す。
【0023】本発明の押出機1は、熱可塑性エラストマ
ーに対する十分な搬送力が得られるよう、2軸回転押出
機であり、同方向回転式でも異方向回転式でもよいが、
一般的には同方向回転式である。
【0024】本発明の押出機1は、一般的にはペレット
状樹脂を得るのに用いられるが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、シート若しくはフィルム成形ができ
るものであってもよい。例えば、ワーナー・アンド・フ
ライドラー社のZSKシリーズ、東芝機械社製のTEM
シリーズ、日本製鋼社製のTEXシリーズ等である。本
発明の押出機のバレル径は40〜136mmである。バ
レル径が40mmより小さい場合、13.2〜40mm
のニーディングディスクを作ると、ニーディングディス
クにシェアがかかりすぎ、ニーディングディスクの強度
不足によりニーディングディスクが割れやすくなるので
好ましくない。また、バレル径が136mmより大きい
場合、ニーディングディスク一枚当たりの羽根巾が40
mmを超えるので好ましくない。
【0025】本発明の押出機1の長さは、そのLex/
D(Lex=押出機長さ、D=スクリュ直径)が10〜
80となる長さであることが好ましい。Lex/Dが1
0未満では脱気やサイドフィードがしにくく、本発明の
押出機1のLex/Dが80を超えると、樹脂の滞留時
間が長くなって樹脂の劣化を生じやすくなる。
【0026】本発明においては、特に第一混練ゾーンの
溶融ゾーンのスクリュ構成と第二混練ゾーンと第二の混
練ゾーンのスクリュ構成とオイルの添加位置に大きな特
徴を有するものである。
【0027】本発明の第一混練ゾーンと第二混練ゾーン
の定義は、図1、2を例に説明する。ゴム用オイル注入
口の位置は図1に示す。
【0028】第一混練ゾーンとは、ホッパーから下流に
向かって、最初の混練ゾーンである。スクリュパーツ
は、(B)〜(H)のスクリュの組み合わせからなり、
(H)と(B)と(D)は必須であり、場合により、
(C)、(E)、(F)、(G)を適宜組み合わせる。
混練ゾーンの長さはLm1/D=2.0〜15である。
好ましくはLm1/D=2.5〜12である。Lm1/
Dが2.0より短いとラジカル開始剤の分散不良を起こ
し、Lm1/Dが15より長いと樹脂温度が上がり過ぎ
る。第二混練ゾーンとは、(A)〜(H)のスクリュの
組み合わせからなり、(A)と(B)と(D)と、
(F)または(G)が必須であり、場合により(C)、
(E)、(H)を適宜組み合わせる。混練ゾーンの長さ
はLm2/D=10〜30である。Lm2/D=10よ
り短いと添加オイルの混練不足を招き、Lm2/D=3
0より長いと樹脂温度が高くなり、脆化を招き望ましく
ない。
【0029】ゴム用オイル注入口の位置は、第一混練ゾ
ーンの最上流から第二混練ゾーンのLm2/2の間に設
置する。好ましくは、最上流から第二混練ゾーンの上流
側からLm2/4の間に設置する。さらに好ましくは第
一混練ゾーンの最上流から最下流の間に設置する。
【0030】メインホッパーから注入するとサージング
を起こしやすくなり、第二混練ゾーンの中間より下流に
設置すると、架橋反応ゾーンでの温度が上がり過ぎ、物
性の低下を招くので好ましくない。
【0031】スクリュ全体の構成と各部の役割はおおよ
そ以下のようになっている。
【0032】まず、メインホッパーから第一混練ゾーン
に搬送する押出機の固体搬送ゾーンのスクリュは、通常
2条ネジと/または1条ネジと呼ばれているスクリュエ
レメントを使う。
【0033】次に第一混練ゾーンでは、図1に示される
メインホッパー2から供給される前記(4)、(5)記
載の架橋性エラストマーとプロピレン系樹脂または架橋
性エラストマーとプロピレン系樹脂と前記(3)記載の
架橋剤とを最初に混練、溶融させる。第一混練ゾーンの
位置は、本発明の押出機1の長さにもよるが、メインホ
ッパー2が設けられているバレルの中心位置から、本発
明の押出機のLex/D=7.0より大きく20より小
さい範囲である。第二混練ゾーンでは、架橋反応とゴム
用オイルが溶融混練され、ゴム用オイルをブリードアウ
トしないように分散・混合される。
【0034】さらに、2番目以降のゴム用オイル注入口
が存在するときはその下流に混練ゾーンが存在し、組成
物とゴム用オイルとが分散・混合される。またサイドフ
ィーダーから樹脂、エラストマーを追加添加して、その
下流の混練ゾーンで溶融混練を図ることもできる。
【0035】本発明における(A)と(B)と(C)と
(D)と(H)のニィーディングディスクの一枚当たり
の羽根の幅La/Dの計算は、ニィーディングディスク
の長さLをスクリュ径Dで割り、さらに羽根枚数で割っ
た値であり、式1を使用した。
【0036】(式1) 羽根の幅=ニィーディングディスク長さ/(羽根枚数×
スクリュ外径) 実際のニィーディングディスクは、図3と同様に羽根と
羽根の間に隙間があるが、本発明では、隙間がないとし
てLn/Dを求めた。(nの値は、(A)のときがa、
(B)のときはb、・・・・・・とした)前記(1)記
載の本発明のNtとは、スクリュネジの条数である。図
3、図4、図5は、2条ねじでNt=2の例である。N
t=3とは3条ねじのことである。
【0037】図からわかるようにスクリュの長径が2つ
あるのが2条ねじ、長径が3つあるのは3条ネジであ
る。
【0038】(式2) 最大剪断速度γ γ=π×D×N/Hc D:バレル外径 mm N:回転数 rps Hc:バレルとスクリュ先端隙間 mm 本発明で用いるニィーディングディスク(A)(図3参
照)は、羽根3が2枚以上で、かつ図3の羽根3のねじ
れ角度が(30/Nt)度〜(150/Nt)度であ
る。(150/Nt)度より大きいと羽根と羽根の隙間
が広すぎ、搬送能力が低下する。(30/Nt)度より
小さくても、搬送能力が低下する。好ましいねじれ角度
は、Nt=2のとき30度と45度と60度でNt=3
のとき30度である。また、La/D=0.08より小
さくてもLa/D=0.25より大きくても搬送能力は
低下する。
【0039】本発明で用いるニィーディングディスク
(B)(図3参照)は、羽根3が2枚以上のねじれ角度
(160/Nt)〜(220/Nt)度である。好まし
い角度は、Nt=2のとき90度でNt=3のとき60
度である。また、La/D=0.08より小さくてもL
a/D=0.4より大きくても搬送能力は低下する。
【0040】本発明で用いるニィーディングディスク
(C)(図3参照)は、羽根3が1枚で、かつねじれ角
度が(−20/Nt)〜(20/Nt)度であり、好ま
しいねじれ角度はNt=2でも3でも0度である。ま
た、La/D=0.3より小さくてもLa/D=2.0
より大きくても搬送能力は低下する。
【0041】本発明で用いるニィーディングディスク
(D)(図3参照)は、ニィーディングディスクレフト
と言われ、ねじれ角度が(240/Nt)〜(330/
Nt)度であり、好ましいねじれ角度は、Nt=2のと
き135度と150度でNt=3のとき90度である。
また、La/D=0.08より小さくてもLa/D=
0.4より大きくても搬送能力は低下する。
【0042】本発明で用いるニィーディングディスク
(H)(図3参照)は、羽根3が2枚以上で、かつ図3
の羽根3のねじれ角度が(30/Nt)度〜(150/
Nt)度である。(150/Nt)度より大きいと羽根
と羽根の隙間が広すぎ、搬送能力が低下する。(30/
Nt)度より小さくても、搬送能力が低下する。好まし
いねじれ角度は、Nt=2のとき15度、22.5度、
30度、45度、60度でNt=3のとき30度であ
る。また、羽根幅が14.0mmより小さいと剪断力が
小さくなり好ましくはない。40mmより大きいと剪断
力がかかり過ぎ、樹脂の劣化を招くので好ましくはな
い。
【0043】本発明で用いるミキシングスクリュ(E)
(図4参照)は、スクリュの山(フライト部)を切り欠
いたミキシングスクリュであり、順送り2条ネジの切り
欠き型ミキシングスクリュまたは、逆送り1条切り欠き
型ミキシングスクリュ等を挙げることができる。切り欠
き数は、1スクリュリード当たり 5〜15個であるこ
とが好ましい。また、ミキシングスクリュは、ギアタイ
プのミキシングスクリュも含む。
【0044】本発明で用いるスクリュエレメント(F)
(図5参照)は、逆ネジと言われ、リード長さは、L/
D=0.4〜2.0が好ましい。リード長さとは、スク
リュが360度回転したときのスクリュの長さであり、
押出機メーカーによりリードをピッチと呼ぶこともあ
る。リード長さがL/D=0.4より短いと圧力が立ち
すぎ好ましくなく、L/D=2.0より大きいと圧力勾
配が低下し、混練不足をまねく。
【0045】本発明で用いるバリスターリング(G)
(図6参照)は、シールリングとも呼ばれ、スクリュ長
径とバレル隙間の好ましい範囲は、0.004〜0.0
4である。この隙間は、0.04より広すぎるとシール
性が悪くなり、0.004より狭すぎると圧力が立ちす
ぎる。
【0046】本発明で用いるニィーディングディスク
(D)(図3参照)は、羽根3が2枚以上で、かつ図3
の羽根3のねじれ角度が(30/Nt)度〜(150/
Nt)度である。(150/Nt)度より大きいと羽根
と羽根の隙間が広すぎ、搬送能力が低下する。(30/
Nt)度より小さくても、搬送能力が低下する。好まし
いねじれ角度は、Nt=2のとき30度と45度と60
度でNt=3のとき30度である。また、Lh/D=
0.26より小さいと剪断力がかからないし、Lh/D
=0.40より大きいと搬送能力は低下する。
【0047】(E)、(F)、(G)のスクリュパーツ
の長さL/Dは0.3〜2.0であり、L/D=2.0
より長いと強い剪断力が発生し、樹脂の劣化とスクリュ
パーツの破壊の原因となるので好ましくなく、L/D=
0.3より短いとスクリュの機械的強度が弱くなるので
好ましくない。
【0048】液状添加剤の注入口は前記(1)、(2)
を満足するなら押出機バレルのどのバレルでも良い。一
例として、図2の注入口の位置は、バレル5とバレル6
の間の中間プレートに1つ設ける。注入口が2ヶ所以上
のときは、前記(1)、(2)を満足する位置ならどこ
でも構わない。
【0049】同一注入口に数種の液状添加剤を入れても
良いし、注入口一つ一つに液状添加剤を分けていれても
良い。液添に際しては、添加する液の粘度に応じて加熱
することができ、液添用タンク7から液を供給する液添
用ポンプ6としては、プランジャーポンプ、ギアポンプ
のいずれを用いてもよい。特にオイルの粘度が高い場合
加熱すると有効である。押出機1にサイドフィーダーを
設けて、サイドフィードしてもよい。
【0050】ベント口8は1又は2以上設けることがで
き、その向きは上向き、横向きのいずれでもよい。ベン
トポートの開口部の形状は、W&P社 Aタイプ及び、
日本製鋼所ZL−J型、ZH−J等のものが好ましい。
また、ベントアップが激しい場合には、ベント口に止め
栓を入れてもよいし、スクリュ押し込み式のベント装置
を使っても良い。
【0051】前記(3)記載の無次元押出量Q*とは、
式3 (式3) Q*=M/(1000×3600×Db×Db×Db×
2×π×Ns) M:押出量 kg/H Db:バレル径 m Ns:スクリュ回転数 rps で求められ、Q*が0.006より小さいと樹脂温度が
上がりすぎ、Q*が0.02より大きいと混練不足を起
こす。
【0052】回転数150rpmより小さいと練り不足
になり、600rpmより大きいと剪断が大きくなり樹
脂温度がアップし、樹脂の熱劣化を起こす。
【0053】オレフィン系エラストマー 本発明のオレフィン系エラストマーとは、架橋性のある
オレフィン系エラストマーであり、代表的なものとし
て、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が3〜
12のα−オレフィンからなる共重合体、エチレンおよ
び少なくとも1種以上の炭素数が3〜12のα−オレフ
ィンと非共役ジエンとの共重合体等がある。
【0054】エチレンとα−オレフィンと非共役ジエン
との共重合体としては、エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合体(EPDM)やエチレン−ブテン−非共
役ジエン共重合体等がある。非共役ジエンとしては、エ
チリデンノルボルネン、メチレンノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、1、4−ヘキサジエン、シクロオクタ
ジエン等があるが、これらに限定されるわけではない。
【0055】炭素数3〜12のα−オレフィンとして
は、例えば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセ
ン−1、ドデセン−1等が挙げられる。
【0056】本発明にて用いられるオレフィン系エラス
トマーは、複数の種類のものを混合して用いても良い。
加工性の向上を図ることが可能となる。
【0057】オレフィン系エラストマーとして、エチレ
ンおよび少なくとも1種以上の炭素数が6〜12のα−
オレフィンからなる共重合体を用いたものは、機械的強
度に優れ、ジエン成分を含まないため、耐環境劣化性等
の問題がなく望ましい。
【0058】特に、オレフィン系エラストマー成分とし
て、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が6〜
12のα−オレフィンからなり、密度が0.8〜0.9
g/cm3の範囲であり、かつゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)により算出される重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分
子量分布(Mw/Mn)が3.0未満である共重合体を
用いたものは、動的架橋による熱可塑性エラストマー組
成物製造時の架橋部位が比較的均一であり、組成物の機
械的物性及びゴム的特性に一般に優れ、かつ均一性にも
優れているため好ましい。
【0059】上記のような分子量分布の狭い均一性に優
れた共重合体はメタロセン系触媒を用いて製造すること
ができる。
【0060】メタロセン系触媒とは、チタン、ジルコニ
ウム等のIV族金属のシクロペンタジエニル誘導体と助触
媒からなり、重合触媒として高活性であるだけでなく、
従来の触媒、例えばチーグラー系触媒と比較して、得ら
れる重合体の分子量分布が狭く、共重合体中のコモノマ
ーである炭素数3〜12のα−オレフィンの分布が均一
であることを特徴としている。
【0061】メタロセン系触媒により製造されたオレフ
ィン系エラストマーは、チーグラー系触媒等を用いる従
来のものと比較して、得られる重合体の性質が大きく異
なっている。
【0062】メタロセン系重合触媒を用いたオレフィン
系エラストマーの特徴を列挙すると、 1.重合触媒が高活性であるため、コモノマーのα−オ
レフィンの組成を従来より大幅に高めることが可能とな
り、可塑剤を含まない状態でも柔軟性に富むエラストマ
ー状の重合体が得られる、 2.チーグラー系ポリマーと比較してコモノマー分布が
均一である、 3.チーグラー系ポリマーと比較して分子量分布が極め
てシャープであり、低分子量成分が極めて少なく、機械
的強度および加工性に優れ、高品質である、 4.分子量分布がシャープであるにもかかわらず、長鎖
分岐を導入した場合はASTM D1238により規定
される190℃/10kgfにおけるメルトインデック
ス(I10)と、190℃/2.16kgfにおけるメ
ルトインデックス(I2)との比(I10/I2)の値
が大きく、加工特性に優れる、 5.ジエン成分を含まず、耐環境劣化性に優れている、 6.α−オレフィンの共重合比率が高くてもブロッキン
グが発生しにくく、ペレット状の形態が可能である、等
である。
【0063】チーグラー触媒によるエチレンとα−オレ
フィンの共重合体であるオレフィン系エラストマーで
は、上記のメルトインデックス比(I10/I2)と分
子量分布は、ほぼ直線的な比例関係を示し、メルトイン
デックス比の増加と伴に分子量分布も増大する傾向を示
す。分子量分布は通常3〜10程度である。
【0064】一方、メタロセン系触媒によるオレフィン
系重合体では、メルトインデックス比の値の如何にかか
わらず、分子量分布は3.0未満のシャープな値とな
り、低分子量成分が極めて少ない。このため、加工性は
きわめて優れている。
【0065】これらのオレフィン系エラストマーの分子
量分布はジクロルベンゼンを溶媒に用いた高温GPCに
より算出される。
【0066】また、メタロセン系触媒に修飾を加えるこ
とで、長鎖分岐を有した共重合体を得ることができる。
長鎖分岐を有した共重合体は、柔軟性に富み、また架橋
が効率的に進むため架橋後の組成物の特性として、反撥
弾性、圧縮永久歪み等に優れており、より好ましい。
【0067】メタロセン系触媒により製造されたエチレ
ンおよび少なくとも1種以上の炭素数6〜12のα−オ
レフィンからなるオレフィン系エラストマーとしては、
デュポンダウエラストマーズ社の“エンゲージ”などの
商品が知られている。
【0068】また、本発明にて用いられるオレフィン系
エラストマーのメルトインデックスは、0.01〜10
0g/10分(190℃、2.16kg荷重)の範囲の
ものが好ましく用いられ、更に好ましくは0.2〜10
g/10分である。100g/10分を越えると、熱可
塑性エラストマー組成物の架橋性が不十分であり、また
0.01g/10分より小さいと流動性が悪く、加工性
が低下して望ましくない。
【0069】ビニル芳香族と共役ジエンとからなるブロ
ック共重合体もしくはビニル芳香族と共役ジエンとから
なるブロック共重合体の水素添加物 本発明のブロック共重合体の製造方法としては、公知の
いかなる方法でもよく、例えば、炭化水素溶剤中で有機
リチウム化合物等の重合開始剤を用い、ビニル芳香族化
合物と共役ジエン化合物をブロック重合する方法であ
る。
【0070】水素添加してなるブロック共重合体は上記
ブロック共重合体に、水素添加反応を施すことにより得
ることができる。水素添加反応の方法としては、公知の
いかなる方法でもよく、例えば、不活性溶剤中で水素添
加触媒存在下で水素添加させることができる。水素添加
するための反応条件は、共役ジエン化合物の少なくとも
80%、好ましくは90%以上が水素添加され、一方ビ
ニル芳香族化合物の20%未満、好ましくは10%未満
が水素添加されるように選択される。
【0071】本発明の水素添加してなるブロック共重合
体の代表例のひとつとして、スチレンブロックとブタジ
エンブロックからなるブロック共重合体がある。具体的
にはスチレン−ブタジエンの2型ブロック共重合体、ス
チレン−ブタジエン−スチレンの3型ブロック共重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエンの4
型ブロック共重合体、2型ブロック共重合体をカップリ
ング剤を用いて星型にしたもの等があり、いずれも不飽
和部分を水素で90%以上水添した共重合体である。ブ
タジエンの1、2結合部は、全ブタジエンに対し、20
〜50重量%である。スチレン部分の割合は、20〜6
0重量%である。分子量は、数平均分子量で1万〜40
万である。
【0072】水素添加してなるブロック共重合体の代表
例のもう一つは、スチレンブロックとイソプレンブロッ
クからなり、スチレン−イソプレンの2型ブロック共重
合体、スチレン−イソプレン−スチレンの3型ブロック
共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレ
ンの4型ブロック共重合体、2型ブロック共重合体をカ
ップリング剤を用いて星型にしたもので、いずれも不飽
和部分を水素で90%以上水添した共重合体である。イ
ソプレンの1、2結合部は、全イソプレンに対し、20
〜70重量%である。スチレン部分の割合は、20〜6
0重量%である。分子量は、数平均分子量で1万〜40
万である。
【0073】これらの水素添加スチレン系ブロック共重
合体のブタジエンブロックもしくはイソプレンブロック
は、それぞれブタジエンもしくはイソプレンを主たる成
分として共重合されているブロックであり、他のモノマ
ーを重合成分として含んでいても良い。またブタジエン
とイソプレンとを共重合したブロックでも良い。
【0074】本発明のブロック共重合体は、エラストマ
ーとしての機械的特性を持ち、オイル保持能力が高く、
かつラジカル開始剤により架橋する特性を有している。
従って、多量のゴム用オイルを保持することが可能とな
り、低硬度組成物を得ることが容易になる。
【0075】また、本発明にて用いられるブロック共重
合体のメルトインデックスは、0.01〜100g/1
0分(190℃、2.16kg荷重)の範囲のものが好
ましく用いられ、更に好ましくは0.2〜10g/10
分である。100g/10分を越えると、熱可塑性エラ
ストマー組成物の架橋性が不十分であり、また0.01
g/10分より小さいと流動性が悪く、加工性が低下し
て望ましくない。
【0076】プロピレン系重合体 本発明で使用されるプロピレン系重合体を具体的に示す
と、ホモのアイソタクチックポリプロピレン、プロピレ
ンとエチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1等の他のα−オレフィンとのアイソタクチック共重合
体(ブロック、ランダムを含む)等が挙げられる。
【0077】これらの重合体から選ばれる少なくとも1
種以上の重合体が5〜95重量部の組成比で用いられ
る。5重量部未満では組成物の流動性、加工性が低下
し、95重量部を越えると組成物の柔軟性が不十分であ
り、望ましくない。
【0078】また、本発明にて用いられるプロピレン系
重合体のメルトインデックスは、0.1〜100g/1
0分(230℃、2.16kg荷重)の範囲のものが好
ましく用いられる。100g/10分を越えると、熱可
塑性エラストマー組成物の耐熱性、機械的強度が不十分
であり、また0.1g/10分より小さいと流動性が悪
く、成形加工性が低下して望ましくない。
【0079】ゴム用オイル 本発明にて用いられるゴム用オイルとしては、パラフィ
ン系、ナフテン系などのプロセスオイルが好ましい。こ
れらは組成物の硬度、柔軟性の調整用に5〜250重量
部用いられる。5重量部未満では柔軟性、加工性が不足
し、250重量部を越えるとオイルのブリードが顕著と
なり望ましくない。ゴム用オイルは、0〜150重量部
の範囲でエラストマーに事前に含浸させてもよい。
【0080】本発明にて提供される熱可塑性エラストマ
ー組成物は、先に説明した特定のオレフィン系エラスト
マー、ブロック共重合体、プロピレン系重合体、ゴム用
オイルを特定の組成比で組み合わせることにより、機械
的強度と柔軟性、加工性のバランスが改善され、好まし
く用いることができる。
【0081】ラジカル開始剤、架橋助剤 本発明にて提供される熱可塑性エラストマー組成物は、
その組成物を有機過酸化物等のラジカル開始剤あるいは
ラジカル開始剤および架橋助剤により部分的に架橋させ
ることが必要である。これにより、更に耐摩耗性や機械
的強度、耐熱性等を向上させることが可能となる。
【0082】ここで、好ましく使用されるラジカル開始
剤の具体的な例として、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキ
シルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル
−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート等
のパーオキシケタール類;ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、α,α’−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
および2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド
類;アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ドおよびm−トリオイルパーオキサイド等のジアシルパ
ーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シラウリレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、およびクミルパーオ
キシオクテート等のパーオキシエステル類;ならびに、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイ
ドロパーオキサイドおよび1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類
を挙げることができる。
【0083】これらの化合物の中では、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンおよび2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が好ましい。
【0084】これらのラジカル開始剤は、架橋性エラス
トマー100重量部に対し0.02〜3重量部、好まし
くは0.05〜1重量部の量で用いられる。0.02重
量部未満では架橋が不十分であり、3重量部を越えても
組成物の物性は向上せず、好ましくない。
【0085】更に、架橋助剤としては、ジビニルベンゼ
ン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、ダイアセトンジアクリルアミド、ポリエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ジイソプロペニルベンゼン、P−キノンジオ
キシム、P,P’−ジベンゾイルキノンジオキシム、フ
ェニルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N’−
m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、
テトラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等
が好ましく用いられる。これらの架橋助剤は複数のもの
を併用して用いてもよい。
【0086】これらの架橋助剤は、架橋性エラストマー
100重量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは0.
5〜2重量部の量で用いられる。0.1重量部未満では
架橋が不十分であり、5重量部を越えても組成物の物性
は向上せず過剰の架橋助剤が残存し、好ましくない。ラ
ジカル開始剤、架橋助剤の添加位置は、ゴム用オイルの
注入口の上流側あるいは同時である。
【0087】図2のようにバレル1にラジカル開始剤と
架橋助剤を液添用ポンプで供給しても良く、ゴム用オイ
ル注入口の上流の第一混練ゾーンでも良い。またオイル
注入口と同じ位置で添加しても良い。フィード方法は、
ラジカル開始剤と架橋助剤を同時にフィードしても良
く、別々に別の位置でフィードしてもよい。また、ラジ
カル開始剤と架橋助剤を事前にエラストマーに添加、混
合しても良い。
【0088】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、その特徴を損ねない程度に他の樹脂、エラスト
マーを添加しても良い。例として、ポリエチレン、ポリ
ブテン、ポリイソブテン、芳香族ビニル化合物−共役ジ
エン化合物のブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のエチレン−ビニルエステル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体等のエチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体、エチレン−ビニルアル
コール共重合体、等がある。
【0089】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、その特徴を損ねない程度に無機フィラーおよび
可塑剤を含有することが可能である。ここで用いる無機
フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、シリカ、カーボンブラック、ガラス繊維、酸
化チタン、クレー、マイカ、タルク、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、可塑剤
としては、例えば、ポリエチレングリコール、ジオクチ
ルフタレート(DOP)等のフタル酸エステル等が挙げ
られる。また、その他の添加剤、例えば、有機・無機顔
料、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
難燃剤、シリコンオイル、アンチブロッキング剤、発泡
剤、帯電防止剤、抗菌剤等も好適に使用される。これら
の樹脂、エラストマー、無機フィラー、可塑剤等の添加
物は、サイドフィードしても良いし、メインフィーダー
から投入してもよい。
【0090】
【発明の実施の態様】以下、本発明を実施例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。特にスクリュ構成はあくまでも一例であ
る。
【0091】使用するスクリュパーツは、表1に記載し
た。
【0092】
【表1】
【0093】なお、これら実施例および比較例におい
て、各種物性の評価に用いた試験法は以下の通りであ
る。
【0094】(1)押出機中樹脂温度 バレル6と7の
間の中間プレートに熱伝対を入れ、測定した。
【0095】(2)オイルの分離 ダイ出口のストランドを観察、判定した。
【0096】(3)圧縮永久歪み(C−Set)[%] JIS K6301に準じ、70℃×22時間にて評価
した。
【0097】(4)引っ張り強度、伸び FANAC50Dでダンベルを加工し、ASTM648
で東洋精機製、引っ張り速度5mmで測定した。
【0098】(5)押出機トルク 押出機のトルク指示計(%表示)の上限値と下限値の平
均値を取った。
【0099】また、実施例、比較例の熱可塑性エラスト
マー組成物を作成するにあたり、本発明者は下記のもの
を用いた。
【0100】成分 (イ)オレフィン系エラストマー デュポンダウエラストマーズ社製エンゲージ8180 エチレンとオクテン−1との共重合体、密度:0.86
g/cm3、Mw/Mn=2.4、ASTM D123
8 メルトインデックス 0.5 ASTM D2240 硬度(タイプA)65 成分 (ロ)プロピレン系重合体 日本ポリケム社製アイソタクチックポリプロピレン樹脂
MA2 ASTM D1238 メルトインデックス 15 成分 (ハ)パラフィン系オイル 出光興産社製ダイアナプロセスオイル PW−90 成分 (二)ラジカル開始剤 2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン 日本油脂社製パーヘキサ25B 成分 (ホ)架橋助剤 ジビニルベンゼン
【0101】
【実施例】実施例1〜11、比較例1〜7 押出機として、バレル4、5、8にオイル注入口を付け
られる2軸押出機(ZSK−40、ドイツ国W&P社
製、Lex/D=47、バレル11個、バレル径40.
3mm)を用いた(図2)。
【0102】オレフィン系エラストマー(イ)100重
量部/ラジカル開始剤(ニ)0.3重量部/架橋助剤
(ホ)1重量部をブレンダーでブレンドし、重量式フィ
ーダーに入れ、押出量を37.52kg/Hに設定す
る。プロピレン系重合体(ロ)の重量式フィーダーに投
入する。重量式フィーダーを12.96kg/Hに設定
する。
【0103】(ハ)は、バレル4の液状添加剤の注入口
(第一混練ゾーンの最上流のスクリュパーツhの中間)
よりギアポンプを使って70重量部(26kg/H)添
加する。バレル2〜11の設定温度220℃、回転数は
295rpmに設定する。全体の押出量は、76.48
kg/H、無次元押出量は0.0105であった。
【0104】各実施例、比較例において、特に断り書き
がないときは、同一条件である。ペレタイズしてエラス
トマー組成物ペレットを得た。各実施例、比較例のスク
リュ構成は表2に示す。
【0105】
【表2】
【0106】実施例1〜実施例7は、本発明のスクリュ
構成、スクリュパーツを使うと中間樹脂温度は、235
〜240℃で、引張強度、引張伸び、永久圧縮歪み、オ
イルブリードも良好であった。
【0107】比較例1 実施例1の第一混練ゾーンの最上流のニーディングディ
スクを(H)から(A)に変えた。羽根幅が狭くなると
実施例1と比べて圧縮永久歪みの値が低下した。
【0108】比較例2 実施例1の(イ)、(ロ)、(ニ)、(ホ)を一括ブレ
ンドして重量式フィーダーに投入し、押し出した。実施
例1に比べて圧縮永久歪み、引張強度、伸びの値が低下
した。
【0109】比較例3 実施例1のオイル添加位置をB4からB6へ変えた。実
施例1に比べて、引張強度、伸びの値が低下した。ま
た、トルクの値が大きくなった。
【0110】比較例4 実施例1の第二混練ゾーンの長さLm2/D=9.92
にした。実施例1に比べて、ストランドを観察するとオ
イルの分離が見られ、引張強度、伸びの値が低下した。
【0111】比較例5 実施例1の第一混練ゾーンの長さLm1/D=1.5に
した。実施例1に比べて、ストランドを観察するとオイ
ルの分離が見られ、圧縮永久歪み、引張強度、伸びの値
が低下した。
【0112】比較例6 実施例1の(イ)のペレットにオイルを70部含侵さ
せ、オイルのサイド注入を止めた。実施例1に比べて、
圧縮永久歪みの値が低下した。
【0113】比較例7 実施例1の液添ノズルをB4からバレル1に設けられた
メインホッパーに変えた。実施例1に比べて、引張強
度、伸び、圧縮永久歪みの値が低下した。
【0114】実施例8 比較例4と同じトルク値になるように押出量を上げた。
押出量が24%アップした。
【0115】実施例9 実施例1の第二混練ゾーンをLm2/D=14.92に
した。比較例4に比べて、引張強度、伸びが向上した。
【0116】実施例10 実施例1の第二混練ゾーンを2分割し、間に40mmリ
ードのフライトスクリュを3個入れた。実施例1に比べ
て、ほぼ同等の性能を示した。
【0117】実施例11 実施例1のラジカル開始剤と架橋助剤を2軸押出機のB
4の注入口から精密プランジャーポンプ(液クロ用ポン
プ)を用いて注入する。設定は、(ニ)/(ホ)=0.
3重量部/1重量部で480g/Hにした。オイルをB
5から注入した。実施例1に比べて同等な性能を示し
た。
【0118】
【発明の効果】本発明の架橋反応のスクリュ構成とオイ
ルの分散を均一にするスクリュ構成と押出方法を経て得
られる熱可塑性エラストマー組成物は、物性と生産性を
向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー用押出機の概略を示す説明図である。
【図2】実施例及び比較例で用いた押出機の説明図であ
る。
【図3】スクリュパーツ(A)、(B)、(C)、
(D)のニィーディングディスクの一例(2条ねじの
例)。
【図4】ミキシングスクリュ(E)の一例(2条ねじの
例)。
【図5】逆ねじスクリュパーツ(F)の一例(2条ねじ
の例)。
【図6】バリスターリング(G)の一例。
【符号の説明】
1 オレフィン系熱可塑性エラストマー用押出機 2 メインホッパー 3、4 フィーダー 5 液添ノズル 6 液添用タンク 7 液添用ポンプ 8 ベント口
フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA03 AA11 AA13F AA45 AB03 AR12 AR13 AR15 KA01 KA17 KF01 KF13 KK13 KK34 KL01 KL04 KL05 KL07 KL17 KL22 KL23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ以上の混練ゾーンを有するバレル径
    bが40mm以上136mm以下の2軸回転押出機で
    あって、架橋用第一混練ゾーンのスクリュ構成では、
    (H)と(B)と(D)とを組み合わせ、必要によりさ
    らに(C)、(E)、(F)および(G)の少なくとも
    一つとを組み合わせ、架橋用第一混練ゾーンの長さLm
    1/D=2.0〜15であり、第二混練ゾーンのスクリ
    ュ構成では、(A)と(B)と(D)と、(F)または
    (G)とを組み合わせ、必要によりさらに(C)、
    (E)、(H)の少なくとも一つとを組み合わせ、混練
    ゾーン長さLm2/スクリュ外径D=10〜30を有
    し、ゴム用オイル添加注入口が第一混練ゾーン最上流か
    ら第二混練ゾーンのLm2/2間の押出機バレルに一つ
    以上設けることを特徴とする熱可塑性エラストマー用押
    出機。 (A)ニィーディングディスクのねじれ角度が(30/
    Nt)度〜(150/Nt)度の範囲、及び一枚当りの
    羽根の幅4〜13mmのニィーディングディスク (B)ニィーディングディスクのねじれ角度が(160
    /Nt)度〜(220/Nt)度の範囲、及び一枚当り
    の羽根の幅Lb/D=0.08〜0.4のニィーディン
    グディスク (C)ニィーディングディスクのねじれ角度が(−20
    /Nt)度〜(20/Nt)度の範囲、及び一枚当りの
    羽根の幅Lc/D=0.3〜2のニィーディングディス
    ク (D)ニィーディングディスクのねじれ角度が(240
    /Nt)度〜(330/Nt)度の範囲、及び一枚当り
    の羽根の幅Ld/D=0.08〜0.4のニィーディン
    グディスク (E)スクリュエレメントのフライト部を1リードあた
    り5〜15個所切り欠き、及びスクリュエレメント長さ
    Le/D=0.3〜2のミキシングスクリュ (F)リード長さL/D=0.4〜2、及びスクリュ長
    さLf/D=0.3〜2の逆ネジスクリュ (G)スクリュ長さLg/D=0.3〜2のバリスター
    リング (H)ニィーディングディスクのねじれ角度が(30/
    Nt)度〜(150/Nt)度の範囲、及び一枚当りの
    羽根の幅13.2〜40mmのニィーディングディス
    ク。 (A)と(B)と(C)と(D)と(H)記載のNtの
    数値は、2と/または3。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の押出機において、オイル
    注入口の添加位置が上流側から押出機全体の1/4〜2
    /3であることを特徴とする熱可塑性エラストマー用押
    出機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の押出機のメインホッ
    パーから (1)エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が3
    〜12のα−オレフィンからなるオレフィン系エラスト
    マー、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が3
    〜12のα−オレフィンと非共役ジエンからなるオレフ
    ィン系エラストマー、ビニル芳香族と共役ジエンとから
    なるブロック共重合体、ビニル芳香族と共役ジエンとか
    らなるブロック共重合体の水素添加物の中から選ばれる
    1種または複数種の架橋性エラストマー5〜95重量部 (2)プロピレン系重合体95〜5重量部 ((1)と(2)の合計量が100重量部) (3)ラジカル開始剤0.02〜3重量部またはラジカ
    ル開始剤0.02〜3重量部と架橋助剤0.1〜5重量
    部を投入し、 (4)ゴム用オイル5〜250重量部を液状添加剤の注
    入口から添加し、全体の押出量を無次元押出量Q*=
    0.006〜0.02で且つ回転数を150rpm〜6
    00rpmで押し出すことを特徴とする熱可塑性エラス
    トマー組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 (1)と(3)を予備ブレンドしたもの
    と(2)を異なる供給装置で供給することを特徴とする
    請求項3記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 エチレンおよびα−オレフィンからなる
    オレフィン系エラストマーがエチレンおよび少なくとも
    1種以上の炭素数が6〜12のα−オレフィンからな
    り、密度が0.8〜0.9g/cm3の範囲であり、か
    つゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
    により算出される重量平均分子量(Mw)と数平均分子
    量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が
    3.0未満のオレフィン系エラストマーである請求項3
    または4記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方
    法。
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