JP2000032162A - 携帯電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の携帯電話機では、文字メッセージの表
示の際に全て同一の字体で表示するため、文字を見ただ
けでは誰からのメッセージか識別できず、不便であると
いう問題点があり、発信者番号に対応した字体で表示し
て利便性を向上させる携帯電話機を提供する。 【解決手段】 特定の電話番号を優先電話番号として電
話番号記憶部６に記憶し、更に、文字データ記憶部８の
文字データテーブルに優先電話番号に対応する字体を記
憶しておき、入力部１２から文字メッセージ表示の指示
が入力された場合に、制御部５が、メッセージ記憶部７
から読み取った文字メッセージの発信者番号が優先電話
番号であれば、当該メッセージを、文字データテーブル
に基づいて発信者番号に対応する字体で表示する携帯電
話機である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発信者番号を受信
する携帯電話機に係り、特に受信した発信者番号に対応
した動作を行って利便性を向上させることができる携帯
電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話機では、各種の付加機能及びサ
ービスが実用化され、文字メッセージを受信して表示す
る機能を備えたものや、通信事業者が行う留守番電話サ
ービス等を利用できるものがある。また、受信信号中の
発信者番号を読み取ってそれに対応して各種の付加機能
を動作させるものがあった。

【０００３】例えば、文字メッセージを受信して表示す
る機能を備えた携帯電話機では、発信者から文字データ
として送信された文字メッセージを受信して、発信者番
号に対応させて文字メッセージを記憶しておき、メッセ
ージ表示の指示が入力された場合に、記憶したメッセー
ジを読み出して、発信者番号及び該発信者番号に対応し
て記憶されている発信者名と共に表示するものである。

【０００４】また、留守番電話サービスは、予め通信事
業者に対してオプションで留守番電話の設定をしておく
と、着信（自己の電話番号宛の無線信号受信）があった
場合にオフフックしなければ、通信事業者が管理する留
守番電話装置に転送され、留守番電話装置において、予
め設定されたメッセージを出力して発信者にメッセージ
の録音を促し、発信者から送信される音声のメッセージ
を受信して録音するものである。

【０００５】そして、携帯電話機が発呼、着呼、エリア
の移動等を行った場合に、留守番電話装置から通信網を
介して携帯電話機に対して「録音メッセージあり」を示
すデータを送信して表示させ、携帯電話機からシステム
側にメッセージ再生の指示が送出されると、留守番電話
装置は、当該携帯電話機宛に録音されたメッセージを再
生して通信網を介して携帯電話機に送出するものであ
る。

【０００６】また、携帯電話機自体に留守番電話機能を
備えたものもあり、携帯電話機の利用者が電話に出られ
ない状況（会議中等）にある場合に留守番電話機能を設
定しておくと、着信（自己の電話番号宛の無線信号受
信）があった場合に、自動的にオフフックして回線接続
し、予め設定されたメッセージを出力して発信者にメッ
セージの録音を促し、発信者から送信される音声のメッ
セージを受信して録音するものである。そして、メッセ
ージ再生の指示が入力された場合に、記憶しているメッ
セージを音声として再生するものである。

【０００７】更に、システム側の留守番電話サービス
と、携帯電話機自体の留守番電話機能とを合わせて、は
じめは携帯電話機自体の留守番電話機能でメッセージを
録音するが、録音件数が限度に達した場合にはシステム
側の留守番電話サービスに移行するものも考案されてい
る。

【０００８】また、名前と電話番号とを対応づけた電話
帳データを記憶しておき、発呼時に簡単な操作で検索し
て発呼できるようにしたものもある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の携帯電話機では、文字メッセージの表示の際に全て
同一の字体で表示するため、文字を認識しただけでは誰
からのメッセージか識別できず、発信者番号及び名前を
読まなければならず、不便であるという問題点があっ
た。

【００１０】また、上記従来の携帯電話機では、発信者
番号を受信してもそれに対応した付加機能が少なく、発
信者番号を用いた機能が不十分であるという問題点があ
った。

【００１１】本発明は上記実状に鑑みて為されたもの
で、受信した文字メッセージを表示する際に発信者番号
毎に対応した字体で表示し、また、そのほかにも発信者
番号を用いた機能を充実させて利便性を向上させること
ができる携帯電話機を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項１記載の発明は、発信者番号が付加
された文字メッセージを受信して記憶し、特定の指示が
入力されると前記発信者番号と前記文字メッセージとを
表示する携帯電話機において、前記特定の指示が入力さ
れた場合に、前記記憶された文字メッセージと前記発信
者番号とを読み出し、前記発信者番号に対応して予め設
定された字体にて前記文字メッセージを表示することを
特徴としており、文字メッセージの表示字体を見れば、
発信者を容易に認識することができ、利便性を向上させ
ることができる。

【００１３】上記従来例の問題点を解決するための請求
項２記載の発明は、発信者番号が付加された文字メッセ
ージを受信する無線部と、前記受信した文字メッセージ
と前記発信者番号とを対応させて記憶するメッセージ記
憶部と、前記発信者番号と前記文字メッセージとを表示
する表示部と、前記文字メッセージの表示指示を入力す
る入力部と、前記表示部における表示制御を行う制御部
とを備えた携帯電話機において、特定の電話番号と特定
の字体とを対応させて記憶するテーブルを備え、前記制
御部が、前記入力部から文字メッセージの表示指示が入
力された場合に、前記メッセージ記憶部から文字メッセ
ージと前記文字メッセージに対応する発信者番号とを読
み出し、前記読み出した発信者番号が、前記テーブルに
おける電話番号のいずれかと一致していれば、前記テー
ブルにて当該電話番号に対応して記憶されている字体を
用いて前記文字メッセージを表示する表示制御を行う制
御部であることを特徴としており、特定の発信者からの
文字メッセージを、各々の発信者番号に対応した字体で
表示することができ、文字メッセージの字体を見ただけ
で誰からのメッセージであるかを容易に認識することが
でき、利便性を向上させることができる。

【００１４】上記従来例の問題点を解決するための請求
項３記載の発明は、請求項１又は請求項２記載の携帯電
話機において、予め特定の電話番号が記憶されており、
前記特定の電話番号を着信した場合にオフフックを促す
機能が設定されているときに、着信があると、前記着信
信号中に含まれる発信者番号が前記特定の電話番号とし
て記憶されていれば、オフフックを促す態様にて着信の
表示を行うことを特徴としており、携帯電話機の利用者
にとって重要な相手先の電話番号を特定の電話番号とし
て予め記憶しておけば、重要な相手からの着信時にはオ
フフックを促す表示をして、利用者に重要な相手からの
着信であることを認識させることができ、利便性を向上
させることができる。

【００１５】上記従来例の問題点を解決するための請求
項４記載の発明は、請求項１又は請求項２又は請求項３
記載の携帯電話機において、予め特定の電話番号が記憶
され、留守番電話機能が設定されているときに、着信が
あると、前記着信信号中に含まれる発信者番号が前記特
定の電話番号として記憶されていれば、オフフックし
て、発信者からの音声メッセージの録音が可能な状態に
移行することを特徴としており、重要な発信者を予め記
憶しておけば、重要な発信者からの着信時には留守番電
話に移行して、メッセージの録音ができ、利用者は、重
要な発信者からのメッセージを確実に聞くことができ、
又、予め記憶されていない発信者からの着信に煩わされ
ずにすみ、使い勝手を向上させることができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る携
帯電話機は、文字メッセージを表示する際に、発信者番
号に対応した字体（フォント）で表示して、発信者の電
話番号や名前を見なくても発信者を容易に識別でき、ま
た、着信時に発信者番号をチェックして、特定の発信者
からの着信を報知してオフフックを促すことができ、ま
た、留守番電話設定時に特定の発信者からの着信のみ留
守番電話に移行するようにして、利便性を向上させるこ
とができるものである。

【００１７】まず、本発明の実施の形態に係る携帯電話
機の外観について図１を用いて説明する。図１は、本発
明の実施の形態に係る携帯電話機（本装置）の外観説明
図である。図１に示すように、本装置の外観は、従来の
携帯電話機と同様であり、携帯電話機本体１と、無線信
号を送受信するアンテナ２と、着信があったことを通知
するＬＥＤ１０と、文字メッセージや発信者番号等を表
示する表示部１１と、複数の操作キーを有する入力部１
２と、着信を報知する呼出音や、受信音声を出力するス
ピーカ部１３と、送信音声を入力するマイクロホン部１
４とが設けられている。また、入力部１２は、ダイヤル
に相当する基本機能キー１２ａと、発呼・着呼（オフフ
ック）、通話終了（オンフック）等の特定機能の指示を
入力する特定機能キー１２ｂとが設けられている。

【００１８】次に、本装置の内部構成について図２を用
いて説明する。図２は、本装置の構成ブロック図であ
る。図２に示すように、本装置は、無線信号の送受信を
行うアンテナ２と、送信信号の変調及び受信信号の復調
を行う無線部３と、送受信に伴う信号処理を行うベース
バンド信号処理部４と、通話に伴う処理や記憶部に対す
るデータの入出力及び表示制御等を行う制御部５と、受
信した文字メッセージを記憶するメッセージ記憶部７
と、処理プログラムや自己の識別符号（電話番号）を記
憶する電話番号記憶部６と、電話帳データや文字データ
テーブルを備えた文字データ記憶部８と、着信を報知す
るＬＥＤ１０と、制御部５からの指示に従って表示を行
う表示部１１と、入力部１２と、スピーカ部１３と、マ
イクロホン部１４とを備えている。

【００１９】上記構成部分の内、無線部３、ベースバン
ド信号処理部４、メッセージ記憶部７、ＬＥＤ１０、表
示部１１、入力部１２、スピーカ部１３、マイクロホン
部１４は従来と同様の部分である。

【００２０】本装置の特徴部分について具体的に説明す
る。本装置の特徴部分である電話番号記憶部６は、ＥＥ
ＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable Read-
Only Memory）等から成り、特定の発信者番号を優先電
話番号として記憶しているものである。優先電話番号
は、例えば、会社、取引先、自宅といった優先順位の高
い相手先の電話番号であり、それらの電話番号を発信元
とする着信があれば必ず連絡を取りたい相手先として、
ユーザが入力部１２から登録するものである。

【００２１】このほか、電話番号記憶部６には、ユーザ
が入力部１２から設定した動作モードや動作上の各種の
設定が記憶される設定エリアが設けられている。設定エ
リアへの設定は、入力部１２からの指示に従って制御部
５が行うものである。

【００２２】次に、メッセージ記憶部７について図３を
用いて説明する。図３は、メッセージ記憶部７の模式説
明図である。図３に示すように、メッセージ記憶部７
は、ＲＡＭ（Random-Access Memory）等から構成されて
おり、従来と同様に受信した文字メッセージを記憶する
ものであり、受信日時と発信者番号と文字メッセージと
を対応づけて記憶しているものである。図３の例では、
３件の文字メッセージが記憶されている。また、メッセ
ージ記憶部７へのデータの格納は、文字メッセージの受
信時に制御部５が行うようになっている。

【００２３】また、文字データ記憶部８は、ＥＥＰＲＯ
Ｍ等から成り、従来と同様の電話帳データと、本装置の
特徴部分である文字データテーブルを記憶しているもの
である。図４は、電話帳データの模式説明図である。図
４に示すように、電話帳データは従来と同様のものであ
り、ユーザによって入力部１２から登録された名前とそ
れに対応する電話番号とを記憶しているものである。

【００２４】次に、文字データ記憶部８に記憶されてい
る文字データテーブルについて図５を用いて説明する。
図５は、文字データテーブルの模式説明図である。図５
に示すように、文字データテーブルは、電話番号記憶部
６に優先電話番号として記憶されている電話番号と、特
定の字体を示すデータとを対応づけて記憶しているもの
である。つまり、優先電話番号毎に対応する特定の字体
を規定しておくものである。

【００２５】そして、制御部５は、メッセージ表示の指
示が入力された場合に、優先電話番号を発信者番号とす
るメッセージがあれば、文字データ記憶部８の文字デー
タテーブルを参照して、対応する字体で表示する処理を
行うものである。

【００２６】更に、制御部５は、自己宛の無線信号を受
信した場合（着信時）に、ベースバンド処理部４から入
力される発信者番号が電話番号記憶部６に記憶されてい
る優先電話番号であるかどうかを判断し、優先電話番号
であればその旨を報知する処理を行うものである。

【００２７】具体的には、制御部５は、着信信号中に含
まれる発信者番号が優先電話番号であれば、ＬＥＤ１０
を点滅させたり、発信者番号を点滅表示させたり、特定
の記号を表示したり、オフフック（着呼）を促す特定の
メッセージを表示するようになっている。この機能（オ
フフック催促機能）は、ユーザが任意に設定／解除でき
るものであり、電話番号記憶部６の設定エリアにおいて
オフフック催促機能が設定されている場合に、制御部５
は、上記動作を行うものである。

【００２８】更に、制御部５は、留守番電話機能が設定
されている場合に、優先電話番号を発信者番号とする着
信のみに留守番電話機能を行うものである。すなわち、
優先電話番号を発信者番号とする着信があれば、自動的
にオフフックして、メッセージ録音を促す音声メッセー
ジを出力し、発信者からの音声メッセージを録音するも
のである。

【００２９】次に、制御部５の動作について説明する。
図６は、本装置の制御部５の文字メッセージ表示時の処
理を示すフローチャート図である。図６に示すように、
待ち受け状態において入力部１２より、文字メッセージ
表示指示が入力されると（１００）、制御部５は、メッ
セージ記憶部７から受信日時、発信者番号、文字メッセ
ージを読み出す（１０２）。

【００３０】そして、制御部５は、読み出した発信者番
号が電話番号記憶部６に記憶されている優先電話番号で
あるかどうかを判断し（１０４）、優先電話番号であれ
ば、文字データ記憶部８の文字データテーブルを参照し
て、発信者番号に対応する字体にて、受信日時、発信者
番号、文字メッセージ、及び電話帳データから読み取っ
た発信者名を表示して（１０６）、メッセージ記憶部７
のメッセージを全て読み出したかどうかを判断し（１１
０）、まだ残りがある場合には処理１０２に移行して同
様の処理を繰り返し、読み出した場合には待ち受け状態
に戻る。

【００３１】また、処理１０４において、読み出した発
信者番号が優先電話番号ではなかった場合には、制御部
５は、読み出したデータを通常の字体で表示して（１０
８）、処理１１０に移行する。このようにして、文字メ
ッセージ表示時の制御部５の処理が行われるものであ
る。

【００３２】ここで、文字メッセージの表示例について
図７を用いて説明する。図７は、文字メッセージの表示
例を示す説明図である。尚、図７に示した表示例は、図
３に示したメッセージ記憶部のデータ及び図５に示した
字体データテーブルに対応したものである。

【００３３】図７に示すように、文字メッセージ表示指
示が入力されると、メッセージ記憶部７の先頭に記憶さ
れているデータから順次表示される。まず、「カイシャ
ニＴＥＬ」というメッセージが斜体で表示され、それと
共に発信者番号及び名前が表示されるが、ユーザは、斜
体のメッセージを見ただけで、これは「○山○○」さん
からのメッセージであることが認識できるものである。

【００３４】続いて「△川△△」さんからのメッセージ
が、「○山○○」さんとは異なる字体で表示される。次
に、「×田××」さんからのメッセージが表示される
が、「×田××」さんの発信者番号「××××」は優先
電話番号ではなく、字体データテーブルに記載されてい
ないため、「×田××」さんのメッセージは通常の字体
で表示されるものである。

【００３５】これにより、ユーザは、文字メッセージの
字体を見れば、その都度名前や電話番号を読み取らなく
ても誰からのメッセージであるかすぐに分かり、利便性
を向上させることができるものである。

【００３６】また、字体を発信者番号に対応したものに
するだけでなく、発信者番号に対応した記号やキャラク
タを表示するようにしても良く、記号やキャラクタを発
信者を連想しやすいものにすれば一層分かりやすく便利
である。この場合には、図５に示した文字データテーブ
ルにおいて、電話番号に対応して字体と記号又はキャラ
クタのデータを記憶しておくようにする。

【００３７】次に、着信時の制御部５の処理について図
８を用いて説明する。図８は、制御部５の着信時の処理
を示すフローチャート図である。図８に示すように、制
御部５は、自己宛の無線信号を受信する着信があったか
どうかをチェックし（２００）、着信があった場合に
は、更に留守番電話機能が設定されているかどうかをチ
ェックし（２０２）、留守番電話機能が設定されていな
ければそのまま処理を終わる。

【００３８】また、処理２０２において留守番電話機能
が設定されている場合には、制御部５は、着信信号中の
発信者番号が電話番号記憶部６に記憶されている優先電
話番号であるかどうかを判断し（２０４）、優先電話番
号でなければ、そのまま処理を終わる。

【００３９】また、処理２０４において発信者番号が優
先電話番号であれば、制御部５は、留守番電話モードに
移行してオフフックし（２０６）、発信者に対してメッ
セージの録音を促す音声メッセージを出力する（２０
８）。そして、発信者からの音声メッセージが送信され
た場合には、メッセージを録音する（２１０）。このよ
うにして、着信時の処理が行われるものである。

【００４０】これにより、電話に出られない状況になっ
てもユーザにとって重要な相手からの着信は、留守番電
話に移行して確実にメッセージを受け取ることができ、
また、あまり重要ではない相手からの着信には煩わされ
ずにすむものである。

【００４１】上述した例では、優先電話番号からの着信
であれば直ちにオフフックして留守番電話モードに移行
したが、予め特定の設定が行われていれば、優先電話番
号からの着信については、オフフックする前に制御局か
ら発信者に保留音を送出して、留守番電話モードに移行
するかもしれないということを発信者に知らせ、一定時
間後に留守番電話モードに移行するようにしてもよい。

【００４２】このような例について具体的に説明する。
Ａの電話機（又は携帯電話機）からＢの携帯電話機に対
して発呼する場合で、Ｂの携帯電話機は留守番電話機能
が設定され、更に通信システムの制御局に対して保留音
出力の設定をしている場合を例として説明する。

【００４３】ＡがＢの電話番号を発呼すると、通信網を
介してＢが自己宛の「呼」を受けて、ＲＢＴ（Ring Bac
k Tone）を送出する。ここで、Ａが優先電話番号であれ
ば、予め設定された一定時間を経過してもＢがオフフッ
クしない場合に、Ｂから制御局に対して保留音出力の要
求を送出し、通信網の制御局が、Ａに対して保留音を出
力する。このとき、Ｂの携帯電話機はオフフックしてい
ないため、Ａにおいて課金されることはない。

【００４４】そして、保留音出力から一定時間以内にＢ
がオフフックすれば、ＡＢ間が通話状態となる。また、
保留音出力開始から一定時間経過してもＢがオフフック
しなければ、Ｂは留守番電話モードに移行してオフフッ
クし、発信者からのメッセージを促す音声メッセージ
（ガイダンス）を出力して、発信者からメッセージが送
信されると、それを受信して録音するようになってい
る。

【００４５】発信者の中には留守番電話ではなく、直接
通話したいと考えている人もあり、そのような発信者に
対しては、一定回数のＲＢＴの後ですぐに留守番電話モ
ードに移行してしまうと、その時点で課金されてしまう
ことになり、甚だ不都合である。

【００４６】しかし、本システムでは、ＲＴＢの後で制
御局から保留音を送出しているので、発信者は課金され
ずに、「呼び出した携帯電話機が圏内にいて接続は可能
であるが、携帯者がすぐには電話に出られない状況にあ
り、一定時間後には留守番電話モードに移行する」こと
を知らせることができ、発信者は状況に応じて、改めて
かけ直すとか、このまま待ってメッセージを残す、とい
った判断ができるものである。

【００４７】また、保留音出力中又は留守番電話の処理
中にオフフックの指示があれば、留守番電話モードから
通常モードに移行して、通話可能な状態となる。尚、発
信者番号が優先電話番号でなければ、オフフックせず、
そのまま放置する。

【００４８】本発明の実施の形態に係る携帯電話機（本
装置）によれば、特定の電話番号を優先電話番号として
電話番号記憶部６に記憶し、更に、文字データ記憶部８
の文字データテーブルに優先電話番号に対応する字体を
記憶しておき、文字メッセージ表示の指示が入力された
場合に、制御部５が、メッセージ記憶部７から読み取っ
た文字メッセージの発信者番号が優先電話番号であれ
ば、当該メッセージを、文字データテーブルに基づいて
発信者番号に対応する字体で表示するようにしているの
で、利用者は、文字メッセージ表示の際に、発信者名を
読み取らなくてもメッセージの字体で発信者名を容易に
認識することができ、利便性を向上させることができる
効果がある。

【００４９】また、発信者番号毎に字体を変えるのでは
なく、例えば業務関係と友人関係といったように発信者
番号をいくつかのグループに分け、そのグループ毎に字
体や記号を変えるようにすると、どのグループの人から
の連絡かがすぐに分かり、使い勝手を向上させることが
できる効果がある。

【００５０】また、本装置によれば、着信時（自己宛の
呼出信号を受信した場合）に、着信信号中の発信者番号
が電話番号記憶部６に記憶されている優先電話番号であ
れば、通常の着信と識別できるように点滅表示や特定の
記号を表示するようにしているので、優先すべき発信者
からの着信であることを利用者に報知してオフフックを
促し、着信に確実に応えさせることができる効果があ
る。

【００５１】更に、本発明の実施の形態に係る携帯電話
機によれば、留守番電話機能が設定されている場合に着
信があると、制御部５が、発信者番号をチェックして、
優先電話番号であれば留守番電話モードに移行して発信
者からのメッセージを録音するようにしているので、重
要な発信者からの着信は、メッセージを録音して確実に
連絡が取れるようにし、そうでない発信者からの着信に
は煩わされずにすみ、利便性を向上させることができる
効果がある。

【００５２】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、特定の指
示が入力された場合に、受信・記憶された文字メッセー
ジとそれに対応する発信者番号とを読み出し、当該発信
者番号に対応して予め設定された字体にて文字メッセー
ジを表示する携帯電話機としているので、文字メッセー
ジの表示字体を見れば、発信者を容易に認識することが
でき、利便性を向上させることができる効果がある。

【００５３】請求項２記載の発明によれば、特定の電話
番号と特定の字体とを対応させて記憶するテーブルを備
え、制御部が、文字メッセージ表示の指示が入力された
場合に、メッセージ記憶部から文字メッセージとそれに
対応する発信者番号とを読み出し、当該発信者番号が、
テーブルに記憶されている電話番号であれば、テーブル
に基づいて電話番号に対応する字体を用いて文字メッセ
ージを表示する表示制御を行う携帯電話機としているの
で、特定の発信者からの文字メッセージを、各々の発信
者番号に対応した字体で表示することができ、文字メッ
セージの字体を見ただけで誰からのメッセージであるか
を容易に認識することができ、利便性を向上させること
ができる効果がある。

【００５４】請求項３記載の発明によれば、特定の電話
番号を着信した場合にオフフックを促す機能が設定され
ているときに、着信信号中に含まれる発信者番号が予め
記憶されている電話番号であれば、オフフックを促す態
様で着信の表示を行う請求項１又は請求項２記載の携帯
電話機としているので、携帯電話機の利用者にとって重
要な相手先の電話番号を特定の電話番号として予め記憶
しておけば、重要な相手からの着信時にはオフフックを
促す表示をして、利用者に重要な相手からの着信である
ことを認識させることができ、利便性を向上させること
ができる効果がある。

【００５５】請求項４記載の発明によれば、留守番電話
機能が設定されている状態で、着信信号中に含まれる発
信者番号が予め記憶されている電話番号であれば、オフ
フックして、発信者からの音声メッセージの録音が可能
な状態に移行する請求項１又は請求項２又は請求項３記
載の携帯電話機としているので、重要な発信者を予め記
憶しておけば、重要な発信者からの着信時には留守番電
話に移行して、メッセージの録音ができ、利用者は、重
要な発信者からのメッセージを確実に聞くことができ、
又、予め記憶されていない発信者からの着信に煩わされ
ずにすみ、使い勝手を向上させることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る携帯電話機（本装
置）の外観説明図である。

【図２】本装置の構成ブロック図である。

【図３】メッセージ記憶部７の模式説明図である。

【図４】電話帳データの模式説明図である。

【図５】文字データテーブルの模式説明図である。

【図６】本装置の制御部５の文字メッセージ表示時の処
理を示すフローチャート図である。

【図７】文字メッセージの表示例を示す説明図である。

【図８】制御部５の着信時の処理を示すフローチャート
図である。

【符号の説明】

１…本体、 ２…アンテナ、 ３…無線部、 ４…ベー
スバンド信号処理部、５…制御部、 ６…電話番号記憶
部、 ７…メッセージ記憶部、 ８…文字データ記憶
部、 １０…ＬＥＤ、 １１…表示部、 １２…入力
部、 １３…スピーカ部、 １４…マイクロホン部

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｔ Ｆターム(参考） 5K027 AA11 BB01 CC08 FF22 HH23 5K036 AA07 JJ04 JJ13 5K039 AA01 BB04 EE11 EE21 HH17 JJ03 JJ09 5K067 AA34 BB04 DD53 EE02 FF07 FF23 FF31 GG11 HH22 HH23 KK15 5K101 KK06 LL12 NN18 PP03 PP05

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信者番号が付加された文字メッセージ
   を受信して記憶し、特定の指示が入力されると前記発信
   者番号と前記文字メッセージとを表示する携帯電話機に
   おいて、 前記特定の指示が入力された場合に、前記記憶された文
   字メッセージと前記発信者番号とを読み出し、前記発信
   者番号に対応して予め設定された字体にて前記文字メッ
   セージを表示することを特徴とする携帯電話機。
2. 【請求項２】 発信者番号が付加された文字メッセージ
   を受信する無線部と、前記受信した文字メッセージと前
   記発信者番号とを対応させて記憶するメッセージ記憶部
   と、前記発信者番号と前記文字メッセージとを表示する
   表示部と、前記文字メッセージの表示指示を入力する入
   力部と、前記表示部における表示制御を行う制御部とを
   備えた携帯電話機において、 特定の電話番号と特定の字体とを対応させて記憶するテ
   ーブルを備え、 前記制御部が、前記入力部から文字メッセージの表示指
   示が入力された場合に、前記メッセージ記憶部から文字
   メッセージと前記文字メッセージに対応する発信者番号
   とを読み出し、前記読み出した発信者番号が、前記テー
   ブルにおける電話番号のいずれかと一致していれば、前
   記テーブルにて当該電話番号に対応して記憶されている
   字体を用いて前記文字メッセージを表示する表示制御を
   行う制御部であることを特徴とする携帯電話機。
3. 【請求項３】 予め特定の電話番号が記憶されており、
   前記特定の電話番号を着信した場合にオフフックを促す
   機能が設定されているときに、着信があると、前記着信
   信号中に含まれる発信者番号が前記特定の電話番号とし
   て記憶されていれば、オフフックを促す態様にて着信の
   表示を行うことを特徴とする請求項１又は請求項２記載
   の携帯電話機。
4. 【請求項４】 予め特定の電話番号が記憶され、留守番
   電話機能が設定されているときに、着信があると、前記
   着信信号中に含まれる発信者番号が前記特定の電話番号
   として記憶されていれば、オフフックして、発信者から
   の音声メッセージの録音が可能な状態に移行することを
   特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３記載の携
   帯電話機。