JP2000026813A - 表面保護材の剥離用粘着シ―ト類と剥離方法 - Google Patents

表面保護材の剥離用粘着シ―ト類と剥離方法

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JP2000026813A
JP2000026813A JP10200116A JP20011698A JP2000026813A JP 2000026813 A JP2000026813 A JP 2000026813A JP 10200116 A JP10200116 A JP 10200116A JP 20011698 A JP20011698 A JP 20011698A JP 2000026813 A JP2000026813 A JP 2000026813A
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Yuichi Morimoto
雄一 森本
Kotaro Shimobayashi
浩太郎 下林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品上に貼着された表面保護材を剥離するに
あたり、従来汎用のセロハンテ―プやクラフトテ―プな
どとは異なる剥離用粘着シ―ト類を用いて、大量生産の
ために短時間にたくさんの量を剥離処理する場合などで
あつても、上記表面保護材の剥離を容易にかつ確実に行
うことを目的とする。 【解決手段】 剥離用粘着シ―ト類として、基材上にビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロツクAと共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクBとのブロツ
ク共重合体からなるエラストマ―および粘着付与樹脂を
含む粘着剤層を設けてなり、10m/分の剥離速度での
接着力が0.3m/分の剥離速度での接着力の2倍以上
であるものを使用し、これを物品表面に貼着された表面
保護材の上に貼り付け、この粘着シ―ト類と表面保護材
とを一体に剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面保護材の剥離
用粘着シ―ト類に関し、またこの剥離用粘着シ―ト類を
用いた表面保護材の剥離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス製の浴槽や流し台のシンク時
の表面保護、オ―デイオや電話などの通信器の樹脂板の
表面保護、液晶表示装置の表面にある偏光板の保護、自
動車塗装面の表面保護などには、テ―プ状やシ―ト状な
どの表面保護材が用いられ、これを上記保護すべき物品
の表面に貼着するようにしている。この表面保護材は、
ポリエチレンフイルムなどの保護フイルム上に粘着剤層
を設けてなり、表面保護目的を達成するまでは剥がれな
いように設計しているため、上記目的の達成後に剥離し
ようとしても、剥離のきつかけをつかみにくい。
【0003】このため、上記の表面保護材の剥離に際
し、先端の鋭利なピンセツトや刃物などを用いて、表面
保護材に対し剥離のきつかけをつくり、そのうえで剥離
するようにしているが、これでは剥離作業に手間がかか
るうえ、ステンレス、樹脂板、偏光板などの表面を傷付
けて、商品価値を低下させたり、場合によつて商品価値
が全くなくなるなどの問題があつた。
【0004】このような問題を回避するために、表面保
護材の上にテ―プ状やシ―ト状などの剥離用粘着シ―ト
類を貼り付け、この粘着シ―ト類と上記の表面保護材と
を一体に剥離する方法が考えられている。この方法は、
表面保護材の剥離が容易で、しかもステンレス、樹脂
板、偏光板などの表面を傷付けて商品価値を低下させる
という心配がなく、実用的な方法として期待されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、剥離用粘着
シ―ト類が、汎用のセロハンテ―プやクラフトテ―プな
どの包装用テ―プのように、基材上に天然ゴムやアクリ
ル系ポリマ―を主成分とした粘着剤層を設けたもので
は、表面保護材を構成するポリエチレンフイルムなどの
保護フイルムに対して密着性が悪いため、剥離がスム―
スにいかず、とくに液晶表示装置の偏光板に貼着された
表面保護材のように、大量生産のために剥離速度を速く
して短時間にたくさんの量を剥離処理する必要がある場
合などでは、上記表面保護材の剥離がうまくいかないこ
とが多かつた。
【0006】本発明は、このような事情に照らして、物
品上に貼着された表面保護材を剥離するにあたり、上記
従来の汎用のセロハンテ―プやクラフトテ―プなどとは
異なる新規な剥離用粘着シ―ト類を使用することによ
り、大量生産のために短時間にたくさんの量を剥離処理
する場合などであつても、上記表面保護材の剥離を容易
にかつ確実に行うことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、表面保護材の
剥離用粘着シ―ト類として、基材上に特定のエラストマ
―および粘着付与樹脂を含む特定の接着力を示す粘着剤
層を設けたものを使用すると、表面保護材を構成するポ
リエチレンフイルムなどの保護フイルムに対する密着性
が良くなつて、この表面保護材の剥離性に好結果が得ら
れ、大量生産のために短時間にたくさんの量を剥離処理
する場合などであつても、表面保護材の剥離を容易にか
つ確実に行えることを見い出し、本発明を完成するに至
つた。
【0008】すなわち、本発明は、基材上にビニル芳香
族化合物を主体とする重合体ブロツクAと共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロツクBとのブロツク共重合
体からなるエラストマ―および粘着付与樹脂を含む粘着
剤層を設けてなり、10m/分の剥離速度での接着力が
0.3m/分の剥離速度での接着力の2倍以上であるこ
とを特徴とする表面保護材の剥離用粘着シ―ト類(請求
項1)に係るものであり、とくに、上記ブロツク共重合
体における重合体ブロツクAの含有量が18重量%以下
である上記構成の表面保護材の剥離用粘着シ―ト類(請
求項2)、また上記ブロツク共重合体におけるカツプリ
ング率が70%以下である上記構成の表面保護材の剥離
用粘着シ―ト類(請求項3)に係るものである。
【0009】また、本発明は、上記の剥離用粘着シ―ト
類を用いた表面保護材の剥離方法として、物品表面に貼
着された表面保護材の上に、上記構成の剥離用粘着シ―
ト類を貼り付け、この粘着シ―ト類と表面保護材とを一
体に剥離することを特徴とする表面保護材の剥離方法
(請求項4)に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の剥離用粘着シ―ト類にお
いて、基材としては、不織布や、ポリエステル系フイル
ム、ポリオレフイン系フイルム(たとえば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンまたはこれらの混合物からなるフイ
ルム)などのプラスチツクフイルムが用いられ、必要に
より、これら材料の積層体としたものであつてもよい。
厚さとしては、通常、10〜100μmであるのがよ
い。
【0011】この基材上に設けられる粘着剤層は、ビニ
ル芳香族化合物を主体とする重合体ブロツクAと共役ジ
エン化合物を主体とする重合体ブロツクBとのブロツク
共重合体からなるエラストマ―を主剤成分とし、これに
粘着付与樹脂を含ませてなるものであり、必要により、
老化防止剤、軟化剤、着色剤、充填剤などの任意成分を
含ませたものであつてもよい。厚さとしては、通常、1
0〜100μm、好ましくは25〜40μmであるのが
よい。
【0012】上記のエラストマ―において、重合体ブロ
ツクAの主体となるビニル芳香族化合物としては、スチ
レンが代表例として挙げられる。また、重合体ブロツク
Bの主体となる共役ジエン化合物としては、イソプレ
ン、ブタジエンのほか、エチレン・ブチレン、エチレン
・プロピレンなどが挙げられる。このようなエラストマ
―としては、スチレン−イソプレン−スチレンブロツク
共重合体が最も好ましいものとして、挙げることができ
る。
【0013】また、上記の粘着付与樹脂には、常温で液
状または固形状のものが用いられ、たとえば、石油系樹
脂(丸善石油化学社製のマルカレツツシリ―ズ、ト―ネ
ツクス社製のエスコレツツシリ―ズなど)、脂環族系樹
脂(荒川化学工業社製のアルコンMシリ―ズなど)、テ
ルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社製のクリアロンシリ
―ズなど)が挙げられる。使用量としては、エラストマ
―100重量部に対して、通常50〜200重量部、好
ましくは70〜180重量部であるのがよい。50重量
部未満では、タツクが乏しくなつたり、接着力が低下し
やすく、200重量部を超えると、高速度での剥離に際
しステイク・スリツプを起こして接着力が低下したり、
凝集力が極端に低下して凝集破壊を起こしやすい。
【0014】本発明において、このような粘着剤層は、
10m/分の剥離速度での接着力が0.3m/分の剥離
速度での接着力の2倍以上、好ましくは2.5倍以上に
設定される。このように設定したときにのみ、上記特定
のブロツク共重合体からなるエラストマ―に基づく表面
保護材を構成する保護フイルム(ポリエチレンフイルム
など)に対する密着性改善効果とあいまつて、大量生産
のために短時間にたくさんの量を剥離処理する高速剥離
を行う場合でも、物品上の表面保護材を容易にかつ確実
に剥離することができる。
【0015】上記接着力の設定は、粘着剤層の主剤成分
として上記特定のブロツク共重合体からなるエラストマ
―を用いたことにより、このエラストマ―のブロツク組
成などを選択することにより、簡単に行える。たとえ
ば、上記エラストマ―として、重合体ブロツクAの含
有量が18重量%以下、とくに15重量%以下(通常は
14重量%まで)であるブロツク共重合体か、カツプ
リング率が70%以下、とくに60%以下(通常は20
%まで)であるブロツク共重合体を使用することによ
り、上記接着力に簡単に設定することができる。
【0016】のブロツク共重合体は、重合体ブロツク
A(たとえば、スチレンブロツク)の割合が18重量%
以下と少ないために、粘着剤の弾性率が低くなり、表面
保護材の保護フイルムへの濡れ性が向上し、前記接着力
の設定を容易にする。また、のブロツク共重合体にお
いて、カツプリング率とはトリブロツクの全ブロツクに
占める重量割合を示し、トリブロツクによるドメイン構
造により架橋と同じ働きをもつため、このカツプリング
率が70%以下となると、粘着剤の凝集力が小さくなつ
て弾性率が低くなり、上記保護フイルムへの濡れ性が向
上し、前記接着力の設定がやはり容易となる。
【0017】なお、のブロツク共重合体は、ジブロツ
クの合成後、カツプリング剤を用いてトリブロツクとす
る方法、たとえば、スチレンブロツクとイソプレンブロ
ツクのジブロツク(SI)をつくつたのち、カツプリン
グ剤によりトリブロツク(SIS)とする方法により、
得られ、前記のカツプリング率(%)は、〔SIS/
(SIS+SI)〕×100として、算出される。上記
のトリブロツクは、カツプリング剤が2官能の場合、直
鎖状となり、3官能以上の場合、分岐状となる。また、
このような方法で得られる上記のブロツク共重合体
は、上記カツプリング率を有するとともに、重合体ブロ
ツクAの割合が18重量%以下と少ないものであると、
前記接着力の設定がより一段と容易となり、好ましい。
【0018】のブロツク共重合体としては、日本ゼオ
ン社製の商品名「クインタツク3421」(スチレンブ
ロツク14重量%)、同「クインタツク3433」(ス
チレンブロツク16重量%)、同「クインタツク352
0」(スチレンブロツク15重量%)、同「クインタツ
ク3620」(スチレンブロツ14重量%)、シエル化
学社製の商品名「クレイトンD−1112」(スチレン
ブロツク15重量%)、同「クレイトンD−1113」
(スチレンブロツク16重量%)、同「クレイトンD−
1107」(スチレンブロツク15重量%)、同「クレ
イトンD−KX406」(スチレンブロツク16重量
%)、日本合成ゴム社製の商品名「JSR5500」
(スチレンブロツク15重量%)などがある。
【0019】また、のブロツク共重合体としては、た
とえば、日本ゼオン社製の商品名「クインタツク345
0」(カツプリング率70%)、同「クインタツク34
30」(カツプリング率70%)、シエル化学社製の商
品名「クレイトンD−1119」(カツプリング率34
%)、ト―ネツクス社製の商品名「ベクタ―4114」
(カツプリング率58%)などを挙げることができる。
【0020】粘着剤層は、上記またはのブロツク共
重合体からなるエラストマ―に上記の粘着付与樹脂と必
要によりその他の任意成分を含ませてなる粘着剤組成物
を、通常は、適宜の有機溶剤を用いた溶液として、基材
上に塗工、乾燥することにより、形成される。また、無
溶剤タイプのホツトメルト型粘着剤として、基材上に溶
融塗工することにより、形成してもよく、この場合、上
記溶液タイプに比べて生産性が向上しかつ無公害化がは
かれる利点がある。
【0021】本発明の剥離用粘着シ―ト類は、基材上に
上記のように形成される特定組成の粘着剤層を有してな
り、この粘着剤層の前記特定の接着力を利用して、以下
のように、物品表面に貼着された表面保護材を剥離す
る。すなわち、上記の表面保護材の上に、本発明の剥離
用粘着シ―ト類を貼り付け、この粘着シ―ト類と表面保
護材とを一体に剥離操作して、物品上から表面保護材を
剥離する。その際、剥離速度を3m/分以上、とくに1
0〜30m/分の高速としても、上記表面保護材の剥離
に支障をきたすことはなく、液晶表示装置の偏光板に貼
着された表面保護材のように、大量生産のために短時間
にたくさんの量を剥離処理する必要がある場合などで
も、上記表面保護材の剥離を容易にかつ確実に行うこと
ができるので、生産性の向上に大きく寄与させることが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を記載して、より具体
的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例になん
ら限定されるものではない。なお、以下において、部と
あるのは重量部を意味するものとする。
【0023】実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(日
本ゼオン社製の商品名「クインタツク3421」、スチ
レンブロツク14重量%、カツプリング率74%)10
0部、粘着付与樹脂(荒川化学工業社製の商品名「アル
コンM−100」)160部、軟化剤70部、老化防止
剤2部からなる粘着剤組成物を、トルエンに溶解して溶
液とした。この粘着剤溶液を、厚さが40μmの2軸延
伸ポリプロピレンフイルムからなる基材の上に、乾燥後
の厚さが30μmとなるように塗工、乾燥して、粘着剤
層を形成し、剥離用粘着シ―トとした。
【0024】実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(日
本ゼオン社製の商品名「クインタツク3433」、スチ
レンブロツク16重量%、カツプリング率44%)10
0部、粘着付与樹脂(荒川化学工業社製の商品名「アル
コンM−100」)160部、軟化剤60部、老化防止
剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実施例1
と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0025】実施例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(日
本ゼオン社製の商品名「クインタツク3520」、スチ
レンブロツク15重量%、カツプリング率20%)10
0部、粘着付与樹脂(丸善石油化学社製の商品名「マル
カレツツH−700F」)150部、軟化剤80部、老
化防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実
施例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0026】実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(日
本合成ゴム社製の商品名「JSR5500」、スチレン
ブロツク14重量%、カツプリング率30%)100
部、粘着付与樹脂(丸善石油化学社製の商品名「マルカ
レツツH−700F」)150部、軟化剤60部、老化
防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実施
例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0027】実施例5 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(シ
エル化学社製の商品名「クレイトンD−1112」、ス
チレンブロツク15重量%、カツプリング率60%)1
00部、粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル社製の商品名
「クリアロンM105」)150部、軟化剤80部、老
化防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実
施例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0028】実施例6 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(シ
エル化学社製の商品名「クレイトンD−1113」、ス
チレンブロツク16重量%、カツプリング率45%)1
00部、粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル社製の商品名
「クリアロンM105」)160部、軟化剤60部、老
化防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実
施例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0029】実施例7 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(シ
エル化学社製の商品名「クレイトンD−1119」、ス
チレンブロツク22重量%、カツプリング率34%)1
00部、粘着付与樹脂(丸善石油化学社製の商品名「マ
ルカレツツH−700F」)100部、粘着付与樹脂
(ヤスハラケミカル社製の商品名「クリアロンM10
5」)60部、軟化剤80部、老化防止剤2部からなる
粘着剤組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、
剥離用粘着シ―トを得た。
【0030】比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(シ
エル化学社製の商品名「クレイトンD−1125X」、
スチレンブロツク30重量%、カツプリング率80%)
100部、粘着付与樹脂(荒川化学工業社製の商品名
「アルコンM−100」)160部、軟化剤60部、老
化防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、実
施例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0031】比較例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共重合体(シ
エル化学社製の商品名「クレイトンD−1114P」、
スチレンブロツク19重量%、カツプリング率100
%)100部、粘着付与樹脂(荒川化学工業社製の商品
名「アルコンM−100」)160部、軟化剤40部、
老化防止剤2部からなる粘着剤組成物を用いた以外は、
実施例1と同様にして、剥離用粘着シ―トを得た。
【0032】上記の実施例1〜7および比較例1,2の
各剥離用粘着シ―トについて、下記の方法により、接着
力試験および表面保護材の剥離試験を行つた。これらの
結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0033】<接着力試験>各剥離用粘着シ―トをポリ
エチレンフイルムに23℃の雰囲気下で2Kgロ―ラ1往
復で貼り合わせ、30分後の180゜剥離接着力を、剥
離速度0.3m/分と10m/分との条件で、測定し
た。
【0034】<表面保護材の剥離試験>10cm角の偏光
板に貼着された、ポリエチレン製保護フイルムにアクリ
ル系粘着剤層を設けてなる表面保護材(の上記保護フイ
ルム)の上に、各剥離用粘着シ―トを貼り付け、剥離速
度10m/分の条件で剥離操作して、表面保護材が剥離
用粘着シ―トと一体に剥がれるかどうかを調べた。表面
保護材が完全に剥がれる場合を○、剥がれない場合を×
と、評価した。
【0035】
【0036】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜7の各剥離用粘着シ―トは、粘着剤組
成、とくにブロツク共重合体の種類を選択して、10m
/分の剥離速度での接着力が0.3m/分の剥離速度で
の接着力の2倍以上となるように設定しているため、偏
光板に貼着された表面保護材を、高速剥離する場合で
も、完全に剥離できるものであることがわかる。
【0037】これに対し、比較例1,2の各剥離用粘着
シ―トは、粘着剤の主剤としてブロツク共重合体を使用
しているものの、10m/分の剥離速度での接着力が
0.3m/分の剥離速度での接着力よりも小さくなる構
成とされているため、偏光板に貼着された表面保護材
を、高速剥離の場合、完全に剥離できず、実施例1〜7
に比べて剥離性能に劣るものであることが明らかであ
る。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、表面保護材の
剥離用粘着シ―ト類として、基材上に特定のエラストマ
―および粘着付与樹脂を含む特定の接着力を示す粘着剤
層を設けたものを使用したことにより、表面保護材の剥
離性に好結果が得られ、大量生産のために短時間にたく
さんの量を剥離処理する場合などでも、表面保護材の剥
離を容易にかつ確実に行うことができるという効果が奏
される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にビニル芳香族化合物を主体とす
    る重合体ブロツクAと共役ジエン化合物を主体とする重
    合体ブロツクBとのブロツク共重合体からなるエラスト
    マ―および粘着付与樹脂を含む粘着剤層を設けてなり、
    10m/分の剥離速度での接着力が0.3m/分の剥離
    速度での接着力の2倍以上であることを特徴とする表面
    保護材の剥離用粘着シ―ト類。
  2. 【請求項2】 ブロツク共重合体は、重合体ブロツクA
    の含有量が18重量%以下である請求項1に記載の表面
    保護材の剥離用粘着シ―ト類。
  3. 【請求項3】 ブロツク共重合体は、カツプリング率が
    70%以下である請求項1または2に記載の表面保護材
    の剥離用粘着シ―ト類。
  4. 【請求項4】 物品表面に貼着された表面保護材の上
    に、請求項1〜3のいずれかに記載の剥離用粘着シ―ト
    類を貼り付け、この粘着シ―ト類と表面保護材とを一体
    に剥離することを特徴とする表面保護材の剥離方法。
JP10200116A 1998-07-15 1998-07-15 表面保護材の剥離用粘着シ―ト類と剥離方法 Pending JP2000026813A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020204003A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 デンカ株式会社 養生テープ

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JP2020204003A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 デンカ株式会社 養生テープ

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