JP2000026154A - 白色タイルの製造方法 - Google Patents

白色タイルの製造方法

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JP2000026154A
JP2000026154A JP10191929A JP19192998A JP2000026154A JP 2000026154 A JP2000026154 A JP 2000026154A JP 10191929 A JP10191929 A JP 10191929A JP 19192998 A JP19192998 A JP 19192998A JP 2000026154 A JP2000026154 A JP 2000026154A
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Japan
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mass
tile
metal oxide
forming
sintering
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JP10191929A
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Mototsugu Tanaka
基嗣 田中
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高級感のある白色タイルを製造する。 【解決手段】15〜20質量%のAl23と、0.5〜
1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
SiO2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原
料粉末を用い、成形体を1200〜1460°Cで焼結
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白色タイルの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なタイルはおよそ次のよう
にして製造されていた。すなわち、まず、長石と陶石と
蛙目粘土とからなる原料粉末を水、増粘剤(例えば、C
MC)又は減粘剤とともに混練して混練物とし、その混
練物でタイル形状の成形体とする。ここで、原料粉末
は、通常、15〜20質量%のAl23と、0.5〜
1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
SiO2と、1〜2質量%の不可避不純物とからなる。
そして、その成形体を1100〜1200°Cで焼成す
ることにより素焼き体とし、その素焼き体の表面に種々
の釉薬を施釉し、施釉体とする。この際、白色タイルを
得るためには、ジルコニア等を含む白色釉薬が素焼き体
の表面に施釉される。なお、白色釉薬が施釉された施釉
体の表面に種々の模様を呈し得るシールをさらに貼付す
る場合もある。そして、それら施釉体を1100〜12
00°Cで焼結し、タイルが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の需要者
の嗜好の多様化等により、高級感のある白色タイルが求
められている。この点、上記従来の製造方法により得ら
れる白色タイルは、タイルの生地自体はFe23等の不
可避不純物により薄い茶色をなしており、その茶色を表
面の釉薬による白色で隠しているに過ぎない。確かにこ
うした白色でも美しいのであるが、その白色では高級感
に欠けるという指摘もある。
【0004】本発明は上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、高級感のある白色タイルを製造可能にす
ることを解決すべき課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の白色タイルの
製造方法は、15〜20質量%のAl23と、0.5〜
1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
SiO2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原
料粉末を少なくとも水とともに混練して混練物とする混
練工程と、少なくとも表面を該混練物で構成してタイル
形状の成形体とする成形工程と、該成形体を1200〜
1460°Cで焼結する焼結工程と、からなることを特
徴とする。
【0006】また、第2発明の白色タイルの製造方法
は、15〜20質量%のAl23と、0.5〜1.4質
量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜5.4質量
%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部のSiO
2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原料粉末
を少なくとも水とともに混練して混練物とする混練工程
と、少なくとも表面を該混練物で構成してタイル形状の
成形体とする成形工程と、該成形体を1200〜146
0°Cで焼結し、焼結体とする焼結工程と、該焼結体の
表面を鏡面研磨する研磨工程と、からなることを特徴と
する。
【0007】さらに、第3発明の白色タイルの製造方法
は、15〜20質量%のAl23と、0.5〜1.4質
量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜5.4質量
%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部のSiO
2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原料粉末
を少なくとも水とともに混練して混練物とする混練工程
と、少なくとも表面を該混練物で構成してタイル形状の
成形体とする成形工程と、該成形体を600〜1100
°Cで焼成し、素焼き体とする素焼き工程と、該素焼き
体の表面に透明釉薬を施釉し、施釉体とする施釉工程
と、該施釉体を1200〜1460°Cで焼結する焼結
工程と、からなることを特徴とする。
【0008】第1〜3発明の製造方法に係る原料粉末と
しては、天草陶石、三石ろう石、柿谷陶石等の粉末を採
用することができる。また、長石、カオリン、蛙目粘土
等を混合して原料粉末とすることもできる。後者の場
合、混合した原料粉末が上記組成を有することが必要で
ある。かかる原料粉末は少なくとも水とともに混練され
る。この際、増粘剤又は減粘剤を添加することもでき
る。少なくとも表面をその混練物で構成してタイル形状
の成形体とする。
【0009】そして、上記原料粉末が上記組成を有する
ことから、その成形体を焼結温度である1200〜14
60°Cで焼結し、焼結体たる白色タイルとする(請求
項1)。また、こうして得られた焼結体の表面を鏡面研
磨し、白色タイルとする(請求項2)。さらに、その成
形体を焼結温度より低温の600〜1100°Cで焼成
して一旦素焼き体となし、この素焼き体の表面に透明釉
薬を施釉して施釉体となし、この施釉体を焼結温度であ
る1200〜1460°Cで焼結し、白色タイルとする
(請求項3)。なお、素焼き体の表面に種々の模様を呈
し得るシールを貼付し、その表面に透明釉薬を施釉して
施釉体となし、この施釉体を焼結温度である1200〜
1460°Cで焼結し、白色タイルとすることもでき
る。
【0010】第1〜3発明の製造方法によれば、原料粉
末が1質量%以下の不可避不純物を含むに過ぎないた
め、生地自体が高級感のある白色を呈し、高級感のある
白色タイルを製造することができる。また、第1〜3発
明の製造方法において、焼結工程は酸化雰囲気又は還元
雰囲気で実行し得るが、還元雰囲気で焼結工程を実行す
れば不可避不純物による発色を抑制しやすい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態1〜3を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1では、まず、混練工程とし
て、原料粉末としての天草陶石の粉末93質量部と水7
質量部とCMC0.15質量部とを混練して混練物とす
る。ここで、天草陶石は、13.5質量%のAl2
3と、0.1質量%のCaOと、0.8質量%のMgO
と、0.1質量%のNa2Oと、2.4質量%のK2
と、0.9質量%のFe23と、3.4質量%のIg−
lossと、実質的に残部のSiO2とからなる。ま
た、この天草陶石の粉末の平均粒径は10μmである。
【0012】次いで、成形工程として、その混練物を2
0〜40MPaの加圧力でタイル形状の成形体とする。
そして、焼結工程として、その成形体を1200〜14
60°Cで焼結し、図1及び図2に示すように、焼結体
たる白色タイル1を得る。得られた白色タイル1は、表
面がややざらざらしているものの、高級感のある白色を
呈していた。 (実施形態2)実施形態2では、研磨工程として、実施
形態1と同様にして得た焼結体1の表面を研磨機で鏡面
研磨し、図1及び図2に示すように、白色タイル2を得
る。
【0013】得られた白色タイル2は、生地を鏡面化し
た表面をもち、高級感のある白色を呈していた。 (実施形態3)実施形態3では、素焼き工程として、実
施形態1と同様にして得た成形体を600〜1100°
Cで焼成し、素焼き体とする。
【0014】この後、施釉工程として、まず、長石20
質量%と石灰6質量%とカオリン6質量%と珪石31質
量%と水37質量%とを湿式ミルにて調製し、透明釉薬
スリップとする。この透明釉薬スリップを素焼き体の表
面に約500μmの厚みで施釉し、施釉体とする。そし
て、焼結工程として、施釉体を窒素ガス雰囲気下、12
00〜1460°Cで焼結し、図1〜3に示すように、
白色タイル3を得る。
【0015】得られた白色タイル3は、表面が生地4を
透かす透明ガラス層5であり、高級感のある白色を呈し
ていた。なお、上記実施形態1〜3では、成形体全てを
上記混練物で構成したが、成形体の表面のみを上記混練
物で構成し、残部を比較的安価な通常のタイルの混練物
で構成することもできる。この場合には、白色タイルの
材料コストを低廉化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1〜3の白色タイルの平面図である。
【図2】実施形態1〜3の白色タイルの側面図である。
【図3】実施形態3の白色タイルの断面図である。
【符号の説明】
1〜3…白色タイル 4…生地 5…透明ガラス層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】15〜20質量%のAl23と、0.5〜
    1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
    5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
    SiO 2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原
    料粉末を少なくとも水とともに混練して混練物とする混
    練工程と、 少なくとも表面を該混練物で構成してタイル形状の成形
    体とする成形工程と、 該成形体を1200〜1460°Cで焼結する焼結工程
    と、からなることを特徴とする白色タイルの製造方法。
  2. 【請求項2】15〜20質量%のAl23と、0.5〜
    1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
    5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
    SiO 2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原
    料粉末を少なくとも水とともに混練して混練物とする混
    練工程と、 少なくとも表面を該混練物で構成してタイル形状の成形
    体とする成形工程と、 該成形体を1200〜1460°Cで焼結し、焼結体と
    する焼結工程と、 該焼結体の表面を鏡面研磨する研磨工程と、からなるこ
    とを特徴とする白色タイルの製造方法。
  3. 【請求項3】15〜20質量%のAl23と、0.5〜
    1.4質量%のアルカリ土類金属酸化物と、4.5〜
    5.4質量%のアルカリ金属酸化物と、実質的に残部の
    SiO 2と、1質量%以下の不可避不純物とからなる原
    料粉末を少なくとも水とともに混練して混練物とする混
    練工程と、 少なくとも表面を該混練物で構成してタイル形状の成形
    体とする成形工程と、 該成形体を600〜1100°Cで焼成し、素焼き体と
    する素焼き工程と、 該素焼き体の表面に透明釉薬を施釉し、施釉体とする施
    釉工程と、 該施釉体を1200〜1460°Cで焼結する焼結工程
    と、からなることを特徴とする白色タイルの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121850A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Noritake Co Ltd 白色磁器の製造方法およびそれに適した釉薬
JP2017154934A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 黒崎播磨株式会社 遮熱タイル及びその製造方法
CN108383508A (zh) * 2018-03-01 2018-08-10 台宜陶瓷(宜兴)有限公司 双层杯工艺流程

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