JP2000022120A - 二次元画像検出器 - Google Patents

二次元画像検出器

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JP2000022120A JP11056144A JP5614499A JP2000022120A JP 2000022120 A JP2000022120 A JP 2000022120A JP 11056144 A JP11056144 A JP 11056144A JP 5614499 A JP5614499 A JP 5614499A JP 2000022120 A JP2000022120 A JP 2000022120A
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修 寺沼
Toshiyuki Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス基板上に300℃以下
の低温でCdTeやCdZnTeなどの半導体材料を形
成することで、応答性がよく、動画にも対応できる二次
元画像検出器を提出すること。 【解決手段】 格子状に配列された電極配線と、各格子
点毎に設けられた複数の薄膜トランジスタ(TFT)5
と、該薄膜トランジスタ(TFT)5を介して前記電極
配線に接続される画素電極14とが設けられているアク
ティブマトリクス基板1と、接続電極が形成された対向
基板2とが、異方導電性接着剤3により貼り合わされて
構成されている。さらに、上記対向基板2は、12枚の
基板に分割されて、タイル状に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線などの放射
線、可視光、赤外光などの画像を検出できる二次元面像
検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線の二次元面像検出器と
して、X線を感知して電荷(電子−正孔)を発生する半
導体センサーを二次元状に配置し、これらのセンサーに
それぞれ電気スイッチを設けて、各行毎に電気スイッチ
を順次オンにして各列毎にセンサーの電荷を読み出すも
のが知られている。このような放射線二次元画像検出器
は、例えば、文献「D.L.Lee,et al., “A New Digital
Detector for Projection Radiography ”, SPIE, 243
2, pp.237-249,1995 」、「L.S.Jeromin, et al.,“App
lication of a-Si Active-Matrix Technology in a X-R
ay Detector Panel”, SID 97 DIGEST, pp.91-94, 1997
」、および特開平6−342098号公報などに具体
的な構造や原理が記載されている。
【0003】以下、前記従来の放射線二次元画像検出器
の構成と原理について説明する。
【0004】図12は、前記従来の放射線二次元画像検
出器の構造を模式的に示した説明図である。また、図1
3は、図12の1画素当たりの構成を示した断面図であ
る。
【0005】前記放射線二次元画像検出器は、図12お
よび図13に示すように、ガラス基板51上にXYマト
リクス状の電極配線(ゲート電極52とソース電極5
3)、薄膜トランジスタ(TFT)54、電荷蓄積容量
(Cs)55などが形成されたアクティブマトリクス基
板を備えている。また、このアクティブマトリクス基板
上には、そのほぼ全面に、光導電膜56、誘電体層57
および上部電極58が形成されている。
【0006】前記電荷蓄積容量55は、電荷蓄積容量電
極(Cs電極)59と、前記薄膜トランジスタ54のド
レイン電極に接続された画素電極60とが、絶縁層61
を介して対向している構成である。
【0007】前記光導電膜56には、X線などの放射線
が照射されることで電荷(電子−正孔)が発生する半導
体材料が用いられるが、前記文献によれば、暗抵抗が高
く、X線照射に対して良好な光導電特性を示すアモルフ
ァスセレニウム(a−Se)が用いられている。この光
導電膜(a−Se)56は、真空蒸着法によって300
〜600μmの厚みで形成されている。
【0008】また、前記アクティブマトリクス基板は、
液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマ
トリクス基板を流用することが可能である。例えば、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置(AMLCD)に用
いられるアクティブマトリクス基板は、アモルファスシ
リコン(a−Si)やポリシリコン(p−Si)によっ
て形成された薄膜トランジスタ(TFT)や、XYマト
リクス電極、電荷蓄積容量(Cs)を備えた構造になっ
ている。したがって、若干の設計変更を行うだけで、放
射線二次元画像検出器用のアクティブマトリクス基板と
して利用することが容易である。
【0009】次に、前記構造の放射線二次元画像検出器
の動作原理について説明する。
【0010】前記a−Se膜などの光導電膜56に放射
線が照射されると、光導電膜56内に電荷(電子−正
孔)が発生する。図12および図13に示すように、光
導電膜56と電荷蓄積容量(Cs)55とは電気的に直
列に接続された構造になっているので、上部電極58と
電荷蓄積容量電極(Cs電極)59との間に電圧を印加
しておくと、光導電膜56で発生した電荷(電子−正
孔)がそれぞれ+電極側と−電極側に移動し、その結
果、電荷蓄積容量(Cs)55に電荷が蓄積される仕組
みになっている。なお、光導電膜56と電荷蓄積容量
(Cs)55との間には、薄い絶縁層からなる電荷阻止
層62が形成されており、これが一方側からの電荷の注
入を阻止する阻止型フォトダイオードの役割を果たして
いる。
【0011】前記の作用で、電荷蓄積容量(Cs)55
に蓄積された電荷は、ゲート電極G1,G2,G3,
…,Gnの入力信号によって薄膜トランジスタ(TF
T)54をオープン状態にすることで、ソース電極S
1,S2,S3,…,Snより外部に取り出すことが可
能である。電極配線(ゲート電極52とソース電極5
3)、薄膜トランジスタ(TFT)54、および電荷蓄
積容量(Cs)55などは、すべてXYマトリクス状に
設けられているため、ゲート電極G1,G2,G3,
…,Gnに入力する信号を線順次に走査することで、二
次元的にX線の画像情報を得ることが可能となる。
【0012】なお、前記二次元画像検出器が、使用する
光導電膜56がX線などの放射線に対する光導電性だけ
でなく可視光や赤外光に対しても光導電性を示す場合
は、可視光や赤外光の二次元画像検出器としても作用す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
放射線二次元画像検出器では、光導電膜56としてa−
Seを用いている。このa−Seは、アモルファス材料
特有の光電流の分散型伝導特性を有していることから応
答性が悪く、また、X線に対する感度(S/N比)が十
分でないため、長時間X線を照射して電荷蓄積容量(C
s)55を十分に充電してからでないと情報を読み出す
ことができないといった欠点を持ち合わせている。
【0014】また、X線の照射時の漏れ電流が原因で生
じる、電荷蓄積容量(Cs)55への電荷の蓄積の防
止、およびリーク電流(暗電流)の低減や高電圧保護の
目的で、光導電膜(a−Se)56と上部電極58との
間に誘電体層57が設けられている。しかし、この場
合、この誘電体層57に残留する電荷を1フレーム毎に
除去するシーケンスが付加される必要があるため、前記
放射線二次元画像検出器は静止画の撮影にしか利用する
ことができないといった問題を有していた。
【0015】これに対し、動画に対応した面像データを
得るためには、a−Seの代わりに、結晶(もしくは多
結晶)材料で、かつX線に対する感度(S/N比)の優
れた光導電膜56を利用する必要がある。光導電膜56
の感度が向上すれば、短時間のX線照射でも電荷蓄積容
量(Cs)55を十分に充電できるようになり、また、
光導電膜56に高電圧を印加する必要がなくなるため、
誘電体層57自身も不要となる。
【0016】このような、X線に対する感度が優れた光
導電材料としては、CdTeやCdZnTeなどが知ら
れている。一般に、X線の光電吸収は吸収物質の実効原
子番号の5乗に比例するため、例えば、Seの原子番号
が34、CdTeの実効原子番号が50とすると、約
6.9倍の感度の向上が期待できる。ところが、前記放
射線二次元画像検出器の光導電膜として、a−Seの代
わりにCdTeやCdZnTeを利用しようとすると、
以下のような問題が生じる。
【0017】従来のa−Seの場合、成膜方法としては
真空蒸着法を用いることができ、この時の成膜温度は常
温で可能なため、上述したアクティブマトリクス基板上
への成膜が容易であった。これに対して、CdTeやC
dZnTeの場合は、MBE(Morlecular Beam Epitax
y )法やMOCVD(Metal Organic Chemical VaporDe
position )法による成膜法が知られており、特に大面
積基板への成膜を考慮するとMOCVDが適した方法と
考えられる。
【0018】しかしながら、MOCVD法でCdTeや
CdZnTeを成膜する場合、原料である有機カドミウ
ム(DMCd)の熱分解温度が約300℃、有機テルル
(DETeやDiPTe)の熱分解温度が各々約400
℃、約350℃であるため、成膜には約400℃の高温
が要求される。
【0019】一般に、アクティブマトリクス基板に形成
されている前述の薄膜トランジスタ(TFT)は、半導
体層としてa−Si膜やp−Si膜を用いているが、半
導体特性を向上させるために300〜350℃程度の温
度で水素(H2 )を付加しながら成膜されている。この
ようにして形成されるTFT素子の耐熱温度は約300
℃であり、TFT素子をこれ以上の高温に曝すとa−S
i膜やp−Si膜から水素が抜け出し半導体特性が劣化
してしまう。
【0020】したがって、上述のアクティブマトリクス
基板上に、MOCVD法を用いてCdTeやCdZnT
eを成膜することは、成膜温度の観点から事実上困難で
あった。
【0021】本発明は、上記の問題点に臨みてなされた
もので、アクティブマトリクス基板上に300℃以下の
低温でCdTeやCdZnTeなどの半導体材料を形成
することにより、応答性がよく、動画像にも対応できる
二次元画像検出器を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の二次元画像検出器は、格子状に配
列された電極配線と、各格子点毎に設けられた複数のス
イッチング素子と、該スイッチング素子を介して前記電
極配線に接続される画素電極を含む電荷蓄積容量とから
なる画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向し
て形成される電極部と、前記画素配列層および電極部の
間に形成され、光導電性を有する半導体層とを備えた二
次元画像検出器において、前記画素配列層を含むアクテ
ィブマトリクス基板と、前記電極部および半導体層を含
む対向基板とを備え、前記アクティブマトリクス基板の
画素配列層と前記対向基板の半導体層とが対向するよう
に両基板が配置されるとともに、該両基板は導電性材料
によって電気的に接続されてなり、前記アクティブマト
リクス基板と前記対向基板との少なくとも一方の基板
は、複数に分割されていることを特徴としている。
【0023】さらに、請求項2記載の二次元画像検出器
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発
明において、上記導電性材料は、上記画素配列層および
上記半導体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する
異方導電性材料であることを特徴としている。
【0024】上記請求項1の構成によれば、画素配列層
を含むアクティブマトリクス基板と、電極部および半導
体層を含む対向基板とを、導電性材料によって接続する
ことで、前記アクティブマトリクス基板と対向基板とを
別々に作成することが可能となっている。
【0025】この点に関し、従来では、既に画素配列層
が形成されている基板上に半導体層を形成していたた
め、半導体層の形成時に該画素配列層のスイッチング素
子に対して悪影響を与える熱処理を必要とする半導体材
料を使用することができなかった。しかし、上記の構成
により、アクティブマトリクス基板と対向基板とを別々
に作成することが可能となるので、従来ではスイッチン
グ素子の耐熱温度の観点から使用できなかった材料を上
記半導体層として使用することが可能になる。
【0026】ここで、通常、アクティブマトリクス基板
は、その製造過程において、半導体層の微細加工などの
高度な製造技術を必要としているため、該アクティブマ
トリクス基板の大面積化に伴って製造工程での歩留まり
が急激に低下し、生産コストが上昇してしまうという課
題を有している。
【0027】また、対向基板においては、例えば、該対
向基板自身を半導体結晶ウエハーで形成する場合に、ウ
エハーの大面積化が難しいといった課題を有している。
さらに、別の支持基板上に半導体膜を成膜する場合にお
いても、100μm以上の膜厚の半導体膜を必要とする
ため、大面積化に伴う膜応力により、膜剥がれや、膜厚
および膜質の面内ばらつきの増大というような成膜不良
が発生し易い。従って、急激に歩留まりか低下して生産
コストが上昇してしまうといった課題も有している。
【0028】このような点に関し、本発明の請求項1に
記載の二次元画像検出器は、アクティブマトリクス基板
および対向基板のうち少なくとも一方の基板を複数に分
割した構成であるので、分割されて小型化された各基板
を、歩留まり良く安価に製造することが可能となってい
る。
【0029】これにより、アクティブマトリクス基板、
または対向基板が大面積化されても、歩留りを低下させ
ることなく、生産コストの上昇を抑えた二次元画像検出
器を提供することができる。
【0030】なお、このときに複数に分割する基板は、
アクティブマトリクス基板だけであっても対向基板だけ
であっても良く、また両基板ともに分割しても構わな
い。この場合には、それぞれ分割する度合いに応じてコ
ストダウンが可能になる。
【0031】また、上記二次元画像検出器は、アクティ
ブマトリクス基板と対向基板とが導電性材料によって電
気的に接続された構成となっているが、面内での隣接画
素間のクロストークを防ぐために、請求項2に記載の二
次元画像検出器の構成のように、上記導電性材料として
は、面内方向には絶縁されて、上下方向(アクティブマ
トリクス基板の画素配列層、および対向基板の半導体層
の対向面の法線方向)にのみ導電性を示す異方導電性材
料を用いることが好ましい。特に、同時に両基板を機械
的に接着できる材料が好ましく、このような異方導電性
材料としては、例えば、接着剤中に導電粒子を分散させ
た異方導電性接着剤が有望である。
【0032】なお、上記のような異方導電性接着剤は、
通常、アクティブマトリクス基板と対向基板とに挟み込
んで、10〜30kgf/cm2 の加圧を行った状態で
接着剤を硬化させるというプロセスを必要とする。これ
は、安定した導通を得るために異方導電性接着剤中に分
散されている導電粒子をある程度変形させて、電極と導
電粒子との接触面積を増加させる必要があるからであ
る。
【0033】しかしながら、このような異方導電性接着
剤で大面積の基板を貼り合わせようとすると、面積に比
例して非常に大きな加圧力と、加圧力の均一性とが必要
になり、そのためのプレス装置も極めて大掛かりなもの
となってしまう。例えば、20kgf/cm2 の加圧を
必要とする異方導電性接着剤で、430mm×350m
mの面積の基板を貼り合わせようとすると、約3000
0kgfもの加圧が必要になる。
【0034】ところが、アクティブマトリクス基板と対
向基板とのうち、少なくとも一方の基板を分割して貼り
合わせることにより、分割する枚数に応じて加圧力を低
減することが可能になる。例えば、後述する発明の実施
の形態でも述べるが、対向基板を12枚に分割して順次
貼り合わせていくことで、分割された対向基板1枚当た
りを貼り合わせる際に必要なプレス力は、約2500k
gfで済む。このように、加圧力を1桁以上低減するこ
とができるとともに、それに伴って加圧装置の小型化も
可能にしている。また、分割された対向基板1枚当たり
の面積も1/12となるため、面内での加圧の均一性も
得やすくなっている。
【0035】請求項3記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1または2に記載の発
明において、前記半導体層は、放射線に対して感度を有
することを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、上記半導体層は放射
線に対して感度を有するので、放射線に対する二次元画
像検出器を実現することが可能となっている。
【0037】請求項4記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項3に記載の発明におい
て、前記半導体層は、CdTeもしくはCdZnTe化
合物半導体であることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、上記半導体層とし
て、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体が用い
られている。
【0039】これにより、これまで用いられてきたa−
Seからなる半導体層と比較して、放射線に対する感度
が向上し、動画の撮影が可能となる。
【0040】請求項5記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1乃至4の何れかに記
載の発明において、前記アクティブマトリクス基板が複
数に分割されているとともに、該複数に分割されたアク
ティブマトリクス基板は、該アクティブマトリクス基板
の配置位置に応じて同一の配線パターンを有するマザー
基板の所定の箇所を切断することにより形成されている
ことを特徴としている。
【0041】上記の構成によれば、前記複数に分割され
たアクティブマトリクス基板は、該基板の配置位置に応
じて同一配線パターンを有するマザー基板の所定の箇所
を切断することによって形成されている。
【0042】これにより、複数に分割されたアクティブ
マトリクス基板の配置位置に応じた、専用の配線パター
ンを有する基板を製造する必要がないので、コストダウ
ンが可能となる。
【0043】請求項6記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1乃至5の何れかに記
載の発明において、前記対向基板は、光導電性を有する
半導体層自身が支持基板であることを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、前記対向基板は、光
導電性を有する半導体層自身を支持基板としている。
【0045】これにより、ブリッジマン法やグラディエ
ントフリーズ法、トラベルヒーティング法などによって
得られる結晶性半導体基板を、容易に利用することが可
能となる。
【0046】請求項7記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1乃至6の何れかに記
載の発明において、前記対向基板は、検出する光や放射
線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導
電性を有する半導体膜が形成されていることを特徴とし
ている。
【0047】上記の構成によれば、前記対向基板は、検
出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支
持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されてい
る。
【0048】これにより、対向基板自身の強度を大幅に
増強することができる。
【0049】請求項8記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1乃至7の何れかに記
載の発明において、前記複数に分割された基板は、一枚
の基板の同一平面上に隣接するように並べられて配置、
固定されていることを特徴としている。
【0050】上記の構成によれば、複数に分割された上
記基板は、別の大型支持基板の同一平面上に隣接するよ
うにタイル状に並べられて配置、固定されている。
【0051】これにより、複数に分割された各基板間の
つなぎ目の機械的強度を大幅に補強することができる。
【0052】請求項9記載の二次元画像検出器は、上記
の課題を解決するために、請求項1乃至8の何れかに記
載の発明において、前記導電性材料が異方導電性接着剤
であるとともに、該異方導電性接着材は、前記複数に分
割された基板に応じて分割されていることを特徴として
いる。
【0053】上記の構成によれば、上記導電性材料が異
方導電性接着剤であるとともに、該異方導電性接着剤
は、該複数に分割された基板に応じて分割されている。
【0054】これにより、使用する異方導電性接着剤自
身が、製造上の制限やコスト面での制限などにより大面
積化することが困難な場合、例えば特開平8−3064
15号公報に記載されているような、特殊な構造の異方
導電性接着剤であるため大面積化を行うとコストが増大
するという場合でも、コストを抑えて、容易に大面積の
二次元画像検出器を実現することが可能となる。
【0055】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0056】図1(a),(b)および図2は、本実施
の形態に係る二次元画像検出器の構成を示したものであ
る。図1(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概
略的に示す断面図であり、図1(b)は、上記二次元画
像検出器を上から(対向基板2側から)見た平面図であ
る。また、図2は、図1に示す二次元面像検出器の1画
素当たりの構成を示す断面図である。
【0057】なお、図1(a)では、便宜上、1画素を
大きくして(画素数を少なくして)記載しているが、実
際の二次元画像検出器は、例えば全受像面積430mm
×350mmに対して、600万画素程度の画素密度を
有している。
【0058】本実施の形態における二次元画像検出器
は、図1(a)に示すように、スイッチング素子として
の薄膜トランジスタ(TFT)5と画素電極14とが形
成されたアクティブマトリクス基板1と、接続電極(図
示せず)が形成された対向基板2とが、異方導電性材料
である異方導電性接着剤3により貼り合わされて構成さ
れている。なお、ここでの異方導電性材料とは、導電特
性に異方性を有する材料の総称であり、本実施の形態に
係る異方導電性接着剤3としては、絶縁性の接着剤3a
に導電粒子3bが混入されたものを用いている。
【0059】また、上記アクティブマトリクス基板1
は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティ
ブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能
である。具体的に説明すれば、図2に示すように、ガラ
ス基板7上に、XYマトリクス状の電極配線(ゲート電
極8とソース電極9)、薄膜トランジスタ(TFT)
5、電荷蓄積容量(Cs)を構成している画素電極14
および電荷蓄積容量電極(Cs電極)4などにより画素
配列層が構成されている、前記ガラス基板7には、無ア
ルカリガラス基板(例えばコーニング社製#7059や
#1737)を用い、その上にTa(タンタル)などの
金属膜からなるゲート電極8を形成する。該ゲート電極
8は、Taなどをスパッタ蒸着で厚さ約3000Åに成
膜した後、所望の形状にパターニングして得られる。こ
の際、同時に電荷蓄積容量電極(Cs電極)4も形成さ
れる。
【0060】次に、SiNxやSiOxからなる絶縁膜
11を、CVD(Chemical Vapor Deposition )法で厚
さ約3500Åに成膜して形成する。この絶縁膜11
は、前記薄膜トランジスタ(TFT)5のゲート絶縁膜
および電荷蓄積容量(Cs)の電極(電荷蓄積容量電極
(Cs電極)4および画素電極14)間の誘電層として
作用する。なお、絶縁膜11としては、SiNxやSi
Oxだけでなく、ゲート電極8と電荷蓄積容量電極(C
s電極)4とを陽極酸化した陽極酸化膜を併用してもよ
い。
【0061】次に、薄膜トランジスタ(TFT)5のチ
ャネル部となるa−Si膜(i層)12と、ソース・ド
レイン電極とのコンタクトを図るa−Si膜(n+ 層)
13とを、CVD法で各々厚さ約1000Å、約400
Åに成膜した後、所望の形状にパターニングする。
【0062】次に、Ta,A1(アルミニウム),Ti
(チタン)などの金属膜からなるソース電極9と画素電
極14(ドレイン電極を兼用)とを形成する。このソー
ス電極9と画素電極14とは、前記金属膜をスパッタ蒸
着で厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパタ
ーニングすることで得られる。なお、この画素電極14
とドレイン電極とは別々に形成してもよく、画素電極1
4としてITO(Indium Thin Oxide)などの透明電極を
使用することも可能である。
【0063】その後、画素電極14の開口部以外の領域
を絶縁保護する目的で、絶縁保護膜15を形成する。こ
の絶縁保護膜15は、SiNxやSiOxからなる絶縁
膜をCVD法で厚さ約3000Åに成膜した後、所望の
形状にパターニングすることで得られる。なお、この絶
縁保護膜15には、無機材料からなる絶縁膜の他に、ア
クリルやポリイミドなどの有機材料からなる絶縁膜を使
用することも可能である。このようにして、アクティブ
マトリクス基板1が形成される。
【0064】なお、ここでは、前記アクティブマトリク
ス基板1のTFT素子として、a−Siを用いた逆スタ
ガ構造のTFT5を用いたが、これに限定されるもので
はなく、p−Siを用いても良いし、スタガ構造にして
も良い。また、前記アクティブマトリクス基板1は、液
晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマト
リクス基板と同じプロセスで形成されることが可能であ
る。
【0065】一方、対向基板2は、図2にも示すよう
に、X線などの放射線に対して光導電性を有する半導体
基板(光導電体基板)16を支持基板としている。ここ
では、CdTeもしくはCdZnTeといった化合物半
導体が用いられる。この半導体基板16の厚みは約0.
5mmである。この半導体基板16は、ブリッジマン法
やグラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法
などによって、容易に結晶基板として形成されることが
可能である。
【0066】前記半導体基板16の一方の面のほぼ全面
に、Au(金),Pt,ITOなどの導電膜によって上
部電極17を形成する。また、他方の面には、厚さ約3
00ÅのA1Oxからなる絶縁層である電荷阻止層18
をほぼ全面に形成した後、AuやITOなど金属膜をス
パッタ蒸着で厚さ約2000Å成膜し、所望の形状にパ
ターニングすることで接続電極6を形成する。前記接続
電極6は、アクティブマトリクス基板1に形成された画
素電極14と対応する位置に形成される。
【0067】なお、本実施の形態においては、図1
(a),(b)に示すように、上述した対向基板2の大
きさを上記アクティブマトリクス基板1の大きさの約1
/12としており、このような12枚に分割された状態
の対向基板2は、タイル状に12枚並べられて、前記ア
クティブマトリクス基板1と略同等の大きさになるよう
に設計されている。
【0068】以上のようにして作成されたアクティブマ
トリクス基板1および対向基板2は、画素電極14およ
び接続電極6が画素毎に各々対向するようにして配置さ
れており、これら両基板の間隙には、図2にも示すよう
に、異方導電性接着剤3が存在している。このときの異
方導電性接着剤3は、アクティブマトリクス基板1に形
成された画素電極14と、対向基板2に形成された接続
電極6とを電気的に接続する役割を果たしている。
【0069】次に、図3(a)〜(c)を用いて、上述
したアクティブマトリクス基板1と対向基板2との貼り
合わせの方法について、さらに詳細に説明する。
【0070】まず、アクティブマトリクス基板1上に、
後述する異方導電性接着剤3を塗布または転写した後、
図3(a)〜(c)に示すように、熱プレス機10を用
いて12枚に分割された対向基板2を順次加圧して貼り
合わせていく。このときの両基板1,2は、接続電極6
と画素電極14との位置が一致するように貼り合わされ
る。そして、分割された12枚の対向基板2の貼り合わ
せが完了することで、本実施の形態における二次元画像
検出器が完成する。
【0071】なお、このときの上記異方導電性接着剤3
は、アクティブマトリクス基板1上でなく、対向基板2
上に設けるようにしてもよい。また、機械的な強度を増
加させるために、複数に分割された対向基板2同士の隙
間に接着剤を充填して補強してもよい。
【0072】次に、本実施の形態で用いられている異方
導電性接着剤3について詳細に説明する。一般に、異方
導電性接着剤3は、絶縁性の接着剤3aに導電粒子3b
を分散させたものが用いられる。
【0073】ここで使用できる導電粒子3bとしては、
Ni(ニッケル),Ag(銀)などの金属粒子、Niな
どの金属粒子にAuメッキを施した金属粒子、カーボン
粒子、プラスチック粒子にAu/Niメッキを施した金
属膜被覆プラスチック粒子、ITOなどの透明導電粒
子、Ni粒子をポリウレタンに混合させた導電粒子複合
プラスチックなどがある。本実施の形態においては、上
下の両基板(アクティブマトリクス基板1および対向基
板2)の厚みのばらつきを吸収するために、弾力性の優
れた金属膜被覆プラスチック粒子が用いられている。
【0074】また、使用できる接着剤3aとしては、熱
硬化型、熱可塑型、光硬化型のものがあるが、本実施の
形態では、接着強度や信頼性を重視して、エポキシ系の
熱硬化型接着剤を採用した。
【0075】なお、このような異方導電性接着剤3に
は、その形状によってぺーストタイプとフィルムタイプ
とがある。ぺーストタイプの接着剤は、大面積基板に対
してスクリーン印刷法などで簡便に塗布することが可能
である。フィルムタイプの接着剤は、接着剤自身が厚み
の均一性に優れているため、大面積の基板を貼り合わせ
る際にも均一な接着剤の厚みを容易に実現することがで
きる。本実施の形態では、どちらのタイプを使用するこ
とも可能であるが、ここではフィルムタイプの接着剤を
採用した。
【0076】なお、異方導電性接着剤3としては、上述
の形態以外にも、絶縁性の接着性フィルムに、該フィル
ムの表裏面を貫通する多数の微細金属柱が形成されたも
のが開発されており(例えば、特開平8−306415
号公報等に記載されている異方導電性接着剤)、このよ
うな他の異方導電性接着剤を、本実施の形態における異
方導電性接着剤3として用いることも可能である。
【0077】ここで、図2および図4を用いて、上述し
た二次元画像検出器の動作原理について説明する。図4
は、本実施の形態に係る二次元画像検出器の1画素当た
りの等価回路を示す回路図である。
【0078】CdTeやCdZnTeからなる半導体基
板(光導電体基板)16にX線が入射すると、光導電効
果によりこの半導体基板16に電荷(電子−正孔)が発
生する。この時、電荷蓄積容量電極(Cs電極)4と半
導体基板16とは、画素電極14/異方導電性接着剤3
/接続電極6を介して直列に接続された構造になってい
る。従って、上部電極17と電荷蓄積容量電極(Cs電
極)4との間に電圧を印加しておくと、半導体基板16
内で発生した電荷(電子−正孔)がそれぞれ+電極側と
−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量(Cs)
(画素電極14および電荷蓄積容量電極(Cs電極)4
などにより構成されている。)に電荷が蓄積される仕組
みになっている。
【0079】なお、半導体基板16と接続電極6との間
には、薄い絶縁層からなる電荷阻止層18が形成されて
いる。該電荷阻止層18は、一方面側からの電荷の注入
を阻止するMIS(Metal-Insulator-Semiconductor )
構造の阻止型フォトダイオードの役割を果たしており、
X線が入射しない時の暗電流の低減に寄与している。す
なわち、上部電極17側に正電圧を印加した場合、電荷
阻止層18は接続電極6から半導体基板(光導電体基
板)16への電子の注入を阻止する動きをする。
【0080】なお、半導体基板(光導電体基板)16と
上部電極17との間にも絶縁層を設け、上部電極17か
ら半導体基板(光導電体基板)16への正孔の注入も阻
止し、更なる暗電流低減を図る場合もある。
【0081】上記阻止型フォトダイオードの構造として
は、前記MIS構造の他にも、CdTe/CdSなどの
積層膜を用いたヘテロ接合構造、PIN接合構造、ショ
ットキー接合構造を用いることも、もちろん可能であ
る。
【0082】上述したように、電荷蓄積容量(Cs)に
蓄積された電荷は、ゲート電極8の入力信号によって薄
膜トランジスタ(TFT)5をオープン状態にすること
でソース電極9より外部に取り出すことが可能である。
電極配線(ゲート電極8とソース電極9)、薄膜トラン
ジスタ(TFT)5、電荷蓄積容量電極(Cs)4およ
び画素電極14を電極とする電荷蓄積容量(Cs)など
は、従来例の図12にも示すように、すべてXYマトリ
クス状に設けられているため、ゲート電極G1,G2,
G3,…,Gnに入力する信号を線順次に走査すること
で、二次元的にX線の面像情報を得ることが可能とな
る。このように、基本的な動作原理は、従来例に示した
二次元画像検出器と同様である。
【0083】以上のように、本実施の形態に係るる二次
元画像検出器は、格子状の電極配線(ゲート電極8とソ
ース電極9)と各格子点毎に設けられた複数の薄膜トラ
ンジスタ(TFT)5と複数の画素電極14とが具備さ
れたアクティブマトリクス基板1と、光導電性を有する
半導体基板16がほぼ全面に具備された対向基板2と
が、導電粒子3bが接着剤3a中に分散された異方導電
性接着剤3により電気的に接続されている構成であるこ
とを特徴としている。
【0084】したがって、従来の二次元画像検出器のよ
うに、光導電半導体を直接アクティブマトリクス基板上
に成膜する場合に問題となっていた、アクティブマトリ
クス基板の耐熱性に起因する光導電体の成膜温度の制限
が、本実施の形態の構成では緩和される。この結果、従
来ではアクティブマトリクス基板上に直接成膜できなか
った半導体材料を、容易に二次元画像検出器に使用する
ことが可能になる。
【0085】また、前記理由により、半導体基板(光導
電体基板)16としてCdTeやCdZnTeを用いる
ことができるため、従来のa−Seを用いた二次元画像
検出器に比べてX線に対する感度が向上するとともに、
半導体基板16と上部電極17間に誘電体層を設ける必
要がなくなり、動画に対応する画像データ、すなわち3
3mse/frameのレートで画像データを得ること
が可能になる。
【0086】ここで、本実施の形態においては、対向基
板2が半導体基板16自身を支持基板として形成される
例を示した。前述のごとく、これらの半導体基板16
は、ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラ
ベルヒーティング法などによって得られる結晶基板によ
り形成されることが可能であるものの、大面積化には多
大な設備投資が必要となり、安価に入手することは困難
であった。
【0087】また、上述した対向基板2の代わりに、別
の支持基板上に半導体膜を成膜した対向基板を用いるこ
とも可能である。このような場合においても、100μ
m以上の膜厚の半導体膜を成膜する必要があるため、大
面積化に伴う膜応力による膜剥がれ、膜厚や膜質の面内
ばらつき増大といった成膜不良が発生し易く、安価に対
向基板を製造することが困難であった。
【0088】このような点に関し、本実施の形態では、
対向基板2を12枚に分割して二次元画像検出器を構成
しているため、汎用的な半導体ウエハーを使用して該二
次元画像検出器を形成することができる。また、対向基
板2は分割されているので、成膜される面積が小さくな
る。これにより、成膜歩留まりが向上するため、対向基
板2を安価に製造することが可能となる。
【0089】なお、この対向基板2の分割枚数は12枚
に限られるものではなく、二次元画像検出器の大きさや
結晶ウエハーの価格などによって、適宜任意の数に分割
して製造することが可能である。さらに、複数に分割さ
れた対向基板2の形状についても四角形に限られるもの
ではなく、円形の結晶ウエハーから六角形の基板を切り
出して最密充填状に並べて使用することなども可能であ
る。
【0090】また、上述した異方導電性接着剤3は、通
常、両基板1,2に挟み込んで10〜30kgf/cm
2 の加圧を行った状態で硬化させるプロセスを必要とす
るが、これは、安定した導通を得るために、異方導電性
接着剤3中に分散されている導電粒子3bをある程度変
形させて、上下両基板(アクティブマトリクス基板1お
よび対向基板2)に形成された電極(画素電極14、接
続電極6)と導電粒子3bとの接触面積を増加させる必
要があるからである。
【0091】しかしながら、このような異方導電性接着
剤3で大面積の基板を貼り合わせようとすると、面積に
比例して非常に大きな加圧力と、その加圧力の均一性が
必要となり、プレス装置が極めて大掛かりなものとなっ
てしまっていた。例えば、20kgf/cm2 の加圧を
必要とする異方導電性接着剤3で、430mm×350
mmの面積の基準を貼り合わせようとすると、約300
00kgf/cm2 もの加圧が必要となってしまう。
【0092】ところが、本実施の形態に係る二次元画像
検出器のように、対向基板2を複数に分割して構成する
ことにより、分割枚数に応じて加圧力を低減することが
可能になる。例えば、前述の対向基板2を12枚に分割
して順次貼り合わせていくことにより、対向基板2の1
枚当たりのプレス力は、約2500kgf/cm2 で充
分となり、加圧力を1桁以上低減させ、加圧装置を小型
化することが可能となる。さらに、分割された対向基板
2の1枚当たりの面積が1/12となるため、面内での
加圧の均一性も得やすくなるという効果も奏している。
【0093】〔実施の形態2〕本発明に係る二次元画像
検出器は、図1および図2に示した構造に限定されるも
のではなく、上述した実施の形態1で示した二次元画像
検出器の他の構成である本発明の第2の実施の形態につ
いて、図5ないし図7に基づき、以下に説明する。
【0094】図5(a),(b)および図6は、本実施
の形態に係る二次元画像検出器を示したものである。図
5(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に
示す断面図であり、図5(b)は、上記二次元画像検出
器を上から(対向基板35側から)見た平面図である。
また、図6は、図5に示す二次元画像検出器の1画素当
たりの構成を示す断面図である。
【0095】なお、本実施の形態に係る二次元画像検出
器の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係
る二次元画像検出器の構成と類似しているため、図1お
よび図2で用いた部材と同一の機能を有する部材につい
ては同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0096】本実施の形態に係る二次元画像検出器は、
図5(a)に示すように、スイッチング素子としての薄
膜トランジスタ(TFT)5と画素電極14とが形成さ
れたアクティブマトリクス基板30と、接続電極(図示
せず)が形成された対向基板35とが、異方導電性材料
である異方導電性接着剤3により貼り合わされて構成さ
れている。なお、本実施の形態に係る異方導電性接着剤
3としては、絶縁性の接着剤3aに導電粒子3bが混入
されたものを用いた。
【0097】ここで、このアクティブマトリクス基板3
0は、上述した実施の形態1で示したアクティブマトリ
クス基板1と基本的な構成は同様であるが、本実施の形
態におけるアクティブマトリクス基板30が4枚の基板
に分割されている点が異なっている。なお、アクティブ
マトリクス基板30の基本的な構成部材は実施の形態1
と同様であるため、説明は省略する。
【0098】また、上述した実施の形態1の対向基板2
では半導体基板16自身を支持基板とした構造のものが
用いられたが、本実施の形態では、別の支持基板36上
に半導体膜37が形成された構造の対向基板35を用い
た。
【0099】具体的には、図6に示すように、支持基板
36としては、X線に対して透過性を有する基板を用い
る必要があり、ガラス、セラミック、シリコン基板など
が用いられる。なお、ここでは、X線と可視光との両方
に対して透過性の優れた、厚みが0.7〜1.1mmの
ガラス基板を用いている。このようなガラス基板であれ
ば、40〜100keVのX線をほとんど透過する。
【0100】次に、上記支持基板36の一方の面のほぼ
全面に、Ti,Au,Pt,ITOなどの導電膜により
上部電極17が形成される。但し、この二次元画像検出
器を可視光による像の検出に用いる場合には、前記上部
電極17として、可視光に対して透明なITO電極を用
いる。
【0101】次に、この上部電極17上に、半導体膜3
7として、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor
Deposition )法を用いてCdTeやCdZnTeの多
結晶膜が約0.5mmの厚みで形成される。MOCVD
法は、大面積基坂への成膜に適しており、原料である有
機カドミウム(ジメチルカドミウム[DMCd]な
ど)、有機テルル(ジエチルテルル[DETe]やジイ
ソプロピルテルル[DiPTe]など)、有機亜鉛(ジ
エチル亜鉛〔DEZn〕やジイソプロピル亜鉛[DiP
Zn]やジメチル亜鉛[DMZn]など)を用いて、4
00〜500℃の成膜温度で成膜が可能である。
【0102】更に、上記多結晶膜の上に、AlOxの薄
い絶縁層からなる電荷阻止層18をほぼ全面に形成した
後、AuやITOなどの金属膜を厚さ約2000Åに成
膜し、所望の形状にパターニングすることで接続電極6
を形成する。この接続電極6は、アクティブマトリクス
基板30に形成された画素電極14と対応する位置に形
成するとよい。
【0103】ここで、本実施の形態では、上述したよう
に、アクティブマトリクス基板30の分割された一基板
の大きさが前記対向基板35の約1/4となっている。
該アクティブマトリクス基板30をタイル状に4枚並べ
ることで、前記対向基板35と略同等の大きさになるよ
うに設計されている。
【0104】そして、このような4枚に分割されたアク
ティブマトリクス基板30と、上記構造の対向基板35
とを、実施の形態1と同様に、画素電極14と接続電極
6とが画素領域毎に各々対向するように配置され、両者
の間隙に図6に示すような形態で異方導電性接着剤3を
介在させて貼り合わせることで、本実施の形態に係る二
次元画像検出器が完成する。
【0105】なお、両基板30,35を貼り合わせる方
法としては、実施の形態1において説明したような、図
3に示した方法と同様である。本実施の形態において
は、対向基板35上に異方導電性接着剤3を塗布または
転写した後で、4枚に分割されたアクティブマトリクス
基板30を順次貼り合わせた。このときの両基板30,
35は、接続電極6と画素電極14との位置が対応(一
致)するように貼り合わせられる。そして、4枚のアク
ティブマトリクス基板30の貼り合わせが完了すること
で、本実施の形態に係る二次元画像検出器が完成する。
【0106】このとき用いられる異方導電性接着剤3の
種類や、完成した二次元画像検出器の基本動作原理につ
いては、上述した実施の形態1に示したものと同様であ
るため、説明を省略する。
【0107】ここで、本実施の形態の特徴としては、ア
クティブマトリクス基板30が4枚に分割されて構成さ
れている点である。通常、アクティブマトリクス基板3
0は、その製造過程において半導体の微細加工などの高
度な製造技術を必要とするため、大面積化に伴い製造工
程での歩留まりが急激に低下して、コストが上昇すると
いうような課題を有していた。
【0108】ところが、本実施の形態に係る二次元画像
検出器のように、アクティブマトリクス基板30を複数
に分割して構成することにより、この分割された基板を
歩留まりよく安価に製造することが可能となる。また、
アクティブマトリクス基板30を複数に分割して構成す
ることにより、分割数に応じて加圧力を低減することが
可能になり、面内での加圧力の均一性も得やすくなると
いう効果をもたらしている。
【0109】また、機械的強度を増すために、複数に分
割されたアクティブマトリクス基板30同士の隙間に接
着剤を充填して補強してもよい。さらに、このアクティ
ブマトリクス基板30の分割数は4枚に限られるもので
はなく、二次元画像検出器の大きさや結晶ウエハーの価
格などによって、適宜任意の数に分割して製造すること
が可能である。しかし、XYマトリクス状に配線が形成
されている場合には、アクティブマトリクス基板30の
配線エリアの周辺部にゲート配線とソース配線との取り
出し部を設ける必要があることから、2枚あるいは4枚
に分割することが望ましい。
【0110】この点に関し、図7は、複数に分割された
基板を作成するためのマザー基板20を示す平面図であ
る。図中21は、マトリクス配線が形成されたエリアを
示しており、22,23は、それぞれソース配線(また
はゲート配線)およびゲート配線(またはソース配線)
の端子取り出し部を示している。
【0111】上述したような4枚に分割されたアクティ
ブマトリクス基板30としては、それぞれの配置位置に
応じた専用の配線パターンを有するような4枚別々の基
板を製造すると、基板を分割することによるコストダウ
ンの効果が半減してしまう。従って、図7に示すよう
に、同一配線パターンを有する複数枚のマザー基板20
の所定の箇所をそれぞれ切断することにより、それぞれ
の配置位置に応じた、分割されたアクティブマトリクス
基板30を形成することで、分割によるコストダウンの
効果を最大限に発揮することが可能になる。
【0112】例えば、図5(b)に示す平面図におい
て、Hの部分に配置される分割後のアクティブマトリク
ス基板30としては、図7に示すマザー基板20の分断
ラインととで分断したものを用い、同様にIの部分
については分断ラインと、Jの部分については分断
ラインと、Kの部分については分断ラインとと
で分断したものを用いることになる、このことにより、
分断後のアクティブマトリクス基板30の配置位置に応
じた専用の配線パターンを有する基板をそれぞれ別々に
作成する必要がなくなり、全て同一のマザー基板20か
ら各配置位置に応じたアクティブマトリクス基板30を
作成することが可能となる。
【0113】〔実施の形態3〕本発明に係る二次元画像
検出器は、図1および図2、または図5および図6に示
した構造に限定されるものではなく、上述した実施の形
態1または2で示した二次元画像検出器の他の構成であ
る、本発明の第3の実施の形態について、図8および図
9に基づき、以下に説明する。
【0114】図8(a),(b)は、本実施の形態に係
る二次元画像検出器を示したものであり、図8(a)
は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面
図であり、図8(b)は、上記二次元画像検出器を上か
ら(対向基板45側から)見た平面図である。
【0115】なお、本実施の形態に係る二次元画像検出
器の構成も、図1および図2に示した実施の形態1に係
る二次元画像検出器の構成と類似しているため、図1お
よび図2で用いた部材と同一の機能を有する部材につい
ては同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0116】ここで、本実施の形態3では、アクティブ
マトリクス基板40および対向基板45は、ともに複数
の基板に分割されて二次元画像検出器を構成している。
具体的には、図8(a),(b)に示すように、アクテ
ィブマトリクス基板40を4枚の基板に分割し、同様に
対向基板45も4枚の基板に分割している。なお、基本
的な基板構成部材については、実施の形態1と同様であ
るため、説明は省略する。
【0117】図8(a)にも示すように、両基板40,
45が同様に田の字状に分断されているため、各基板4
0,45を固定するための支持基板41が別途必要とな
ってくる。図8(a)は、4枚に分割されたアクティブ
マトリクス基板40が支持基板41上に接着剤(または
粘着剤)42で固定された状態を示している。
【0118】上記支持基板41としては、ガラス基板や
金属基板、その他セラミック基板などを使用することが
できる。ただし、アクティブマトリクス基板40と支持
基板41との熱膨張係数が異なると、加熱プロセスなど
によりアクティブマトリクス基板40、支持基板41の
反りが発生し易くなるため、アクティブマトリクス基板
40と支持基板41には、できるだけ熱膨張係数が同じ
ガラス基板を用いることが望ましい。
【0119】また、支持基板41は、対向基板45側に
配置してもよく、アクティブマトリクス基板40側と対
向基板45側との両側に配置してもよい。このように、
別の支持基板41上に各分割基板(アクティブマトリク
ス基板40および対向基板45)を並べて固定すること
により、複数に分割された基板40,45のつなぎ目に
おける機械的強度を補強することが可能になる。
【0120】なお、本実施の形態における二次元画像検
出器の構造は、アクティブマトリクス基板40と対向基
板45との両基板が、製造上の制限やコスト面での制限
などにより、大面積化することが困難な場合に適した構
造である。
【0121】また、上述した構成に加えて、さらに対向
基板45のみを細分化した構造とすることも可能であ
る。図9(a),(b)は、図8の対向基板45のみを
さらに細分化して対向基板46とした構成の二次元画像
検出器を示したものである。図9(a)は、二次元画像
検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図9
(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板4
6側から)見た平面図である。
【0122】図9(b)に示すように、アクティブマト
リクス基板40は4枚の基板に分割され、対向基板46
は16枚の基板に分割されている。なお、その他の構成
および製造工程については、上述した実施の形態1〜3
と全く同様である。
【0123】〔実施の形態4〕本発明の二次元画像検出
器の第4の実施の形態について、図10および図11に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0124】上述した実施の形態3においては、アクテ
ィブマトリクス基板40と対向基板45,46とがとも
に複数の基板に分割されて二次元画像検出器を構成して
おり、異方導電性接着剤3は、該二次元画像検出器のほ
ぼ全面を覆う形でアクティブマトリクス基板40と対向
基板45,46との間に配置されている。
【0125】上記異方導電性接着剤3としては、フィル
ム状のもの(通称ACF:Anisotropic Conductiv Past
e )を用いる場合と、ペースト状のもの(通称ACP:
Anisotropic Conductiv Paste )を用いる場合とがあ
る。
【0126】フィルム状の異方導電性接着剤3を用いる
場合、ACF自身のサイズに限界があるため、二次元画
像検出器の全面を覆うことが困難な場合がある。一方、
ペースト状の異方導電性接着剤3を用いる場合、既存の
ペースト印刷機が大面積に適用できず、新規の大面積向
けの印刷機の導入が必要となることもある。
【0127】そこで、本実施の形態に係る二次元画像検
出器は、複数に分割されたアクティブマトリクス基板4
0と対向基板45とを用いるだけでなく、異方導電性接
着剤3も同様に分割された異方導電性接着剤47を用い
る構成となっている。
【0128】図10(a)は、本実施の形態に係る二次
元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であ
り、図10(b)は、上記二次元画像検出器を上から
(対向基板45側から)みた平面図である。
【0129】なお、本実施の形態に係る二次元画像検出
器の構成は、上述した実施の形態3に係る二次元画像検
出器の構成と類似しているため、実施の形態3に係る二
次元画像検出器で用いられた部材と同一の機能を有する
部材については同一の部材番号を付記し、その説明を省
略する。
【0130】本実施の形態に係る二次元画像検出器は、
複数に分割されたアクティブマトリクス基板40、対向
基板45、および異方導電性接着剤47を有している。
具体的には、図10(a),(b)に示すように、上記
アクティブマトリクス基板40および対向基板45は、
各々、左右対称となるように4つのほぼ同形の形状に分
割されている。上記異方導電性接着剤47も、上記アク
ティブマトリクス基板40および対向基板45と同様に
分割されている。なお、本実施の形態のアクティブマト
リクス基板40および対向基板45における基本的な構
成部材は、実施の形態1の場合と同様であるので、その
具体的な説明は省略する。また、異方導電性接着剤47
にも実施の形態1の場合と同様に、絶縁性の接着剤47
aに導電粒子47bを分散させたものが用いられてい
る。
【0131】図10(b)に示すように、両基板40,
45が同様に田の字状に分断されているため、これら両
基板40,45を固定するための支持基板41が別途必
要となる。図10(a)には、4枚に分割されたアクテ
ィブマトリス基板40が支持基板41上に接着剤(また
は粘着剤)42で固定された状態を示している。なお、
該支持基板41の基本的な構成は、実施の形態3の場合
と同様であるので、その具体的な説明は省略する。
【0132】図11(a)〜(d)は、図10(a),
(b)に示された二次元画像検出器の製造工程を示す工
程図である。以下に、図11(a)〜(d)に基づい
て、上記二次元画像検出器の製造手順を順を追って説明
する。
【0133】(a)先ず、最終的な二次元画像検出器の
約1/4サイズの、アクティブマトリクス基板40と対
向基板45とを、これらの基板40,45とほぼ同サイ
ズの異方導電性接着剤47を用いて貼り合わせて接続す
る。なお、ここでは、アクティブマトリクス基板40と
対向基板45とが貼り合わせ接続されたものを、パネル
と称する。
【0134】(b)次に、各パネル間の接続に使用され
る辺となる、各パネルの接続辺の不要部分を精度良く切
断して切り落とす。
【0135】(c)次に、上記(b)の工程で切断され
たパネルの切断面(パネルの接続端面)を研磨し、平坦
性を向上させる。
【0136】(d)最後に、4枚のパネルを支持基板4
1上に接着剤(または粘着剤)42により固定する。こ
のとき、4枚の各パネルはアクティブマトリクス基板4
0側を支持基板41に対向させて配置される。さらに、
このとき、それぞれのパネルの切断面(パネルの接続端
面)同士を可能な限り近接させて配置する。
【0137】以上のように、本実施の形態に係る二次元
画像検出器は、アクティブマトリクス基板40および対
向基板45だけでなく、異方導電性接着剤47自身も分
割されている構成である。
【0138】従って、アクティブマトリクス基板40お
よび対向基板45だけでなく、異方導電性接着剤47自
身が、製造上の制限やコスト面の制限などにより、大面
積化することが困難な場合であっても、歩留り低下を抑
制し、コストを抑えた大面積の二次元画像検出器を製造
することができる。
【0139】なお、二次元画像検出器において、異方導
電性接着剤47自身を分割する構成は、実施の形態3の
二次元画像検出器に適用できるだけではなく、実施の形
態1および2の二次元画像検出器にも適用できることは
言うまでもない。
【0140】また、異方導電性接着剤として、上述した
ような特開平8−306415号公報等に記載されてい
るような特殊な構造の異方導電性接着剤を用いる場合
は、異方導電性接着剤の大面積化に伴いコストが増大す
るという問題が生じるので、本実施の形態の場合のよう
に、分割された異方導電性接着剤47を用いる構成は、
特に有効であるといえる。
【0141】なお、上述した実施の形態1〜4では、主
にX線(放射線)に対する二次元画像検出器の場合につ
いて説明してきたが、使用する半導体(光導電体)がX
線などの放射線に対する光導電性だけでなく、可視光や
赤外光に対しても光導電性を示す場合には、可視光や赤
外光の二次元画像検出器として使用することも可能であ
る。
【0142】ただし、その時には、半導体(光導電体)
からみて光入射側に配置される上部電極材料には、可視
光や赤外光を透過するITOなどの透明電極材料を用い
る必要がある。また、半導体(光導電体)の厚みも可視
光や赤外光の吸収効率に応じて最適化する必要がある。
【0143】また、上述した実施の形態1〜4では、光
導電性を示す半導体材料として、CdTeもしくはCd
ZnTeを用いた例を示したが、本発明の概念は、これ
らの半導材料に限定されるものではなく、Si,Seな
どの他の光導電性を示す半導体材料を用いる場合にも有
効である。また、対向基板の構造が、X線を可視光に変
換する変換層(例えば、CsI)と可視光に対するフォ
トダイオードとを組み合わせた構造の場合にも有効であ
る。
【0144】さらに、アクティブマトリクス基板に形成
されるスイッチング素子としても、上述した薄膜トラン
ジスタ(TFT)に限るものではなく、MIM(Metal
Insulator Metal )、バリスタなどの2端子非線形素子
や、ダイオードリンク、バックツーバックなど複数のダ
イオードを組み合わせた非線形素子を用いることも可能
である。
【0145】さらに、上述した実施の形態1〜4におい
ては、分割された対向基板や分割されたアクティブマト
リクス基板をマザー基板から所定の形状に切り出す際
に、非常に精度の高い分断技術が要求される。そこで、
ダイヤモンドブレードを用いたダイシング分断法や、レ
ーザー照射による熱応力を用いたレーザー割断法を用い
て分断すると、50μm以下の分断精度を得ることがで
きるため、特に有効である。
【0146】さらに、上述した実施の形態1〜4に係る
二次元画像検出器では、アクティブマトリクス基板と対
向基板とを異方導電性接着剤で貼り合わせた例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、画素毎に
設けられた感光性導電材料、ハンダバンプ、インジウム
バンプなどを用いて電気的および機械的に両基板を接続
したものであってもよい。
【0147】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明の二
次元画像検出器は、画素配列層を含むアクティブマトリ
クス基板と、電極部および半導体層を含む対向基板とを
備え、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前
記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置
されるとともに、該両基板は導電性材料によって電気的
に接続されてなり、前記アクティブマトリクス基板と前
記対向基板との少なくとも一方の基板は、複数に分割さ
れている構成である。
【0148】上記二次元画像検出器によれば、画素配列
層を含むアクティブマトリクス基板と、電極部および半
導体層を含む対向基板とを、導電性材料によって接続す
るようにしているので、前記アクティブマトリクス基板
と対向基板とを別々に作成することが可能であり、従来
まで使用できなかった材料を上記半導体層として使用す
ることが可能であるという効果を奏する。
【0149】さらに、上記二次元画像検出器は、アクテ
ィブマトリクス基板と対向基板との少なくとも一方の基
板が複数に分割されて、1基板あたりの大きさが小さく
なった構成としているので、これら小型化された基板は
歩留まり良く安価に製造することができ、それぞれ分割
する度合いに応じて、コストダウンが可能であるという
効果も併せて奏する。
【0150】請求項2に係る発明の二次元画像検出器
は、上記導電性材料は、上記画素配列層および上記半導
体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する異方導電
性材料である構成である。
【0151】これにより、請求項1の発明による効果に
加えて、両基板間は電気的に接続されつつ、面内方向は
絶縁されているので、面内での隣接画素間のクロストー
クを防ぐことができるという効果を奏する。
【0152】請求項3に係る発明の二次元画像検出器
は、前記半導体層が、放射線に対して感度を有する構成
である。
【0153】これにより、請求項1または2の何れかの
発明による効果に加えて、放射線に対する二次元画像検
出器を実現することができるという効果を奏する。
【0154】請求項4に係る発明の二次元画像検出器
は、前記半導体層が、CdTeもしくはCdZnTe化
合物半導体である構成である。
【0155】上記二次元画像検出器は、前記半導体層と
して、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体を用
いているので、請求項3の発明による効果に加えて、こ
れまで用いられてきたa−Seからなる半導体層と比較
して、放射線に対する感度が向上し、動画の撮影が可能
であるという効果を奏する。
【0156】請求項5に係る発明の二次元画像検出器
は、前記アクティブマトリクス基板が複数に分割されて
いるとともに、該複数に分割されたアクティブマトリク
ス基板は、該アクティブマトリクス基板の配置位置に応
じて同一の配線パターンを有するマザー基板の所定の箇
所を切断することにより形成されている構成である。
【0157】前記複数に分割されたアクティブマトリク
ス基板は、該基板の配置位置に応じて同一配線パターン
を有するマザー基板の所定の箇所を切断することによっ
て形成されているので、請求項1乃至4の何れかの発明
による効果に加えて、複数に分割されたアクティブマト
リクス基板の配置位置に応じた専用の配線パターンを有
する基板を製造する必要がなく、コストダウンが可能で
あるという効果を奏する。
【0158】請求項6に係る発明の二次元画像検出器
は、前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身が
支持基板である構成である。
【0159】前記対向基板は、光導電性を有する半導体
層自身を支持基板としているので、請求項1乃至5の何
れかの発明による効果に加えて、ブリッジマン法やグラ
ディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法などに
よって得られる結晶性半導体基板を容易に利用すること
が可能であるという効果を奏する。
【0160】請求項7に係る発明の二次元画像検出器
は、前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基
板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半
導体膜が形成されている構成である。
【0161】前記対向基板は、検出する光や放射線を透
過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を
有する半導体膜が形成されている構成としているので、
請求項1乃至6の何れかの発明による効果に加えて、対
向基板自身の強度を大幅に増強することが可能であると
いう効果を奏する。
【0162】請求項8に係る発明の二次元画像検出器
は、前記複数に分割された基板は、一枚の基板の同一平
面上に隣接するように並べられて配置、固定されている
構成である。
【0163】前記複数に分割された各基板を、別の大型
支持基板の同一平面上に、互いに隣接するようにタイル
状に並べて配置、固定しているので、請求項1乃至7の
何れかの発明による効果に加えて、複数に分割された基
板同士のつなぎ目の機械的強度を大幅に補強することが
可能であるという効果を奏する。
【0164】請求項9に係る発明の二次元画像検出器
は、前記導電性材料が異方導電性接着剤であるととも
に、該異方導電性接着材は、前記複数に分割された基板
に応じて分割されている構成である。
【0165】これにより、請求項1乃至8の何れかの発
明による効果に加えて、使用する異方導電性接着剤自身
が、製造上の制限やコスト面での制限などにより大面積
化することが困難な場合でも、容易に大面積の二次元画
像検出器を実現することが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図
であり、図1(b)は、該二次元画像検出器の平面図で
ある。
【図2】上記二次元面像検出器の1画素当たりの構成を
概略的に示す断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、上記二次元画像検出器
におけるアクティブマトリクス基板と対向基板との貼り
合わせの工程を示したプロセス図である。
【図4】上記二次元画像検出器の1画素当たりの等価回
路を示す回路図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第2の実施の形態に係
る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図
であり、図5(b)は、該二次元画像検出器の平面図で
ある。
【図6】上記二次元画像検出器の1画素当たりの構成を
概略的に示す断面図である。
【図7】図7は、分割基板を得るためのマザー基板を示
す平面図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第3の実施の形態に係
る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図
であり、図8(b)は、該二次元画像検出器の平面図で
ある。
【図9】図9(a)は、本発明の第3の実施の形態に係
る別の二次元面像検出器の全体の構成を概略的に示す断
面図であり、図9(b)は、該二次元面像検出器の平面
図である。
【図10】図10(a)は、本発明の第4の実施の形態
に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断
面図であり、図10(b)は、該二次元画像検出器の平
面図である。
【図11】図11(a)〜(d)は、上記二次元画像検
出器の製造工程を示す工程図である。
【図12】従来の二次元画像検出器の構造を模式的に示
した説明図である。
【図13】従来の二次元画像検出器の1画素当たりの構
成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 対向基板 3 異方導電性接着剤 3a 接着剤 3b 導電粒子 4 電荷蓄積容量電極 5 薄膜トランジスタ(TFT) 6 接続電極 7 ガラス基板 8 ゲート電極 9 ソース電極 10 熱プレス機 11 絶縁膜 12 a−Si膜(i層) 13 a−Si膜(n+ 層) 14 画素電極 15 絶縁保護膜 16 半導体基板 17 上部電極 18 電荷阻止層 20 マザー基板 21 マトリクス配線エリア 22 配線端子取り出し部 23 配線端子取り出し部 30 アクティブマトリクス基板 35 対向基板 36 支持基板 37 半導体膜(光導電膜) 40 アクティブマトリクス基板 41 支持基板 42 接着剤(粘着剤) 45 対向基板 46 対向基板 47 異方導電性接着剤 47a 接着剤 47b 導電粒子 51 ガラス基板 52 ゲート電極 53 ソース電極 54 薄膜トランジスタ(TFT) 55 電荷蓄積容量 56 光導電膜(Se) 57 誘電体層 58 上部電極 59 電荷蓄積容量電極(Cs電極) 60 画素電極 61 絶縁膜 62 電荷阻止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/09 H01L 27/14 K H04N 5/335 31/00 A (72)発明者 寺沼 修 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 敏幸 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 徳田 敏 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子状に配列された電極配線と、各格子点
    毎に設けられた複数のスイッチング素子と、該スイッチ
    ング素子を介して前記電極配線に接続される画素電極を
    含む電荷蓄積容量とからなる画素配列層と、 前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部
    と、 前記画素配列層および電極部の間に形成され、光導電性
    を有する半導体層とを備えた二次元画像検出器におい
    て、 前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、 前記電極部および半導体層を含む対向基板とを備え、 前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前記対向
    基板の半導体層とが対向するように両基板が配置される
    とともに、該両基板は導電性材料によって電気的に接続
    されてなり、 前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との少な
    くとも一方の基板は、複数に分割されていることを特徴
    とする二次元画像検出器。
  2. 【請求項2】上記導電性材料は、上記画素配列層および
    上記半導体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する
    異方導電性材料であることを特徴とする請求項1に記載
    の二次元画像検出器。
  3. 【請求項3】前記半導体層が、放射線に対して感度を有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の二次元
    画像検出器。
  4. 【請求項4】前記半導体層が、CdTeもしくはCdZ
    nTe化合物半導体であることを特徴とする請求項3に
    記載の二次元画像検出器。
  5. 【請求項5】前記アクティブマトリクス基板が複数に分
    割されているとともに、 該複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、該ア
    クティブマトリクス基板の配置位置に応じて同一の配線
    パターンを有するマザー基板の所定の箇所を切断するこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載の二次元画像検出器。
  6. 【請求項6】前記対向基板は、光導電性を有する半導体
    層自身が支持基板であることを特徴とする請求項1乃至
    5の何れかに記載の二次元画像検出器。
  7. 【請求項7】前記対向基板は、検出する光や放射線を透
    過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を
    有する半導体膜が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至6の何れかに記載の二次元画像検出器。
  8. 【請求項8】前記複数に分割された基板は、一枚の基板
    の同一平面上に隣接するように並べられて配置、固定さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記
    載の二次元画像検出器。
  9. 【請求項9】前記導電性材料が異方導電性接着剤である
    とともに、 該異方導電性接着材は、前記複数に分割された基板に応
    じて分割されていることを特徴とする請求項1乃至8の
    何れかに記載の二次元画像検出器。
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