JP2000021684A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JP2000021684A
JP2000021684A JP10182140A JP18214098A JP2000021684A JP 2000021684 A JP2000021684 A JP 2000021684A JP 10182140 A JP10182140 A JP 10182140A JP 18214098 A JP18214098 A JP 18214098A JP 2000021684 A JP2000021684 A JP 2000021684A
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capacitor
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insulating sealing
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JP10182140A
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Koji Kotani
耕爾 小谷
Kazuo Ando
和夫 安藤
Hiroto Kobayashi
啓人 小林
Yasuhiro Matsumoto
康弘 松本
Takeshi Taguchi
剛 田口
Mitsuru Ikeo
充 池尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外装ケースの密封性を確実に維持できるコンデ
ンサを提供する。 【解決手段】有底筒状の外装ケース2と、蓋体3と、電
極端子5と、蓋体3と電極端子5との間にインサート成
形されて一体的に成形する絶縁密封部材6とを備える。
電極端子5は軸部6と、内側接続部9と、外側接続部1
1と、鍔部12とからなる。絶縁密封部材6は少なくと
も貫通孔4と軸部7との間及び鍔部12と蓋体3との間
に配設されている。外側接続部11は半田付けまたは溶
接によりリード部材10と接続される。外側接続部11
はねじ部11b,11cに螺着されるねじ15a,15
bによりリード部材10を固定して接続する。鍔部12
はリード部材10を係止する係止部17を備え、係止部
17と蓋体3との間に絶縁密封部材6が配設される。リ
ード部材10と係止部17との間に絶縁密封部材6が延
設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサ、
電気二重層キャパシタ等のコンデンサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図8示のように、有底筒状
の外装ケース2にコンデンサ素子及び電解質溶液を収容
し、外装ケース2を閉蓋する金属製蓋体3に電極端子5
を設けたコンデンサ21aが知られている。図8示のコ
ンデンサ21aは、金属製蓋体3に設けられた貫通孔4
に電極端子5を挿通し、蓋体3と電極端子5との間にイ
ンサート成形された樹脂製絶縁密封部材6により、蓋体
3と電極端子5とが一体的に成形された構成となってい
る。電極端子5は貫通孔4に挿通される軸部7と、軸部
7の外装ケース2内方側に連接し前記コンデンサ素子の
集電体(図示せず)から延出されるリード部材8を接続
する内側接続部9と、軸部7の外装ケース2外方側に連
接し外部回路のリード部材10に接続される外側接続部
11とからなる。
【0003】樹脂製絶縁密封部材6は、軸部7と蓋体3
との間に配設されることにより、外装ケース2を密封し
て前記電解質溶液の漏洩を防止すると共に軸部7と蓋体
3とを絶縁するようになっている。また、樹脂製絶縁密
封部材6は、蓋体3の表裏両面に所定の厚さの樹脂層を
形成することにより、外部回路のリード部材10と蓋体
3とを、また蓋体3とリード部材8とを確実に絶縁する
ようになっている。
【0004】図8示のコンデンサ21aでは、樹脂製絶
縁密封部材6と、電極端子5または蓋体3との親和性を
増大させて接着強度を向上させるために、電極端子5及
び蓋体3の表面に有機金属化合物の被覆層(図示せず)
が設けられている。
【0005】コンデンサ21aでは、前記外部回路のリ
ード部材10として、例えば、銅、アルミニウム等の金
属板からなるブスバーが用いられ、該ブスバーは電極端
子5の外側接続部11の突出部11aに半田付けまたは
溶接により接続される。
【0006】しかしながら、前記ブスバー等のリード部
材10を半田付けまたは溶接により外側接続部11に接
続すると、接続部13の熱が外側接続部11から軸部7
に伝わって軸部7に接する樹脂製絶縁密封部材6を変質
させ、外装ケース2の密封性を低減させるとの不都合が
ある。
【0007】また、図9示のように、コンデンサ21a
の突出部11aの外周に雄ねじ部11bを備え、雄ねじ
部11bに螺着されるナット15aと、蓋体3の表面に
設けられた樹脂製絶縁密封部材6との間に前記ブスバー
等のリード部材10を挟持することにより、外側接続部
11に接続するようにしたコンデンサ21bが知られて
いる。コンデンサ21bでは、前記ブスバー等のリード
部材10は平ワッシャ22、ばねワッシャ14に挟まれ
て雄ねじ部11bに取着され、さらにナット15aによ
りねじ締めされて、外側接続部11に接続される。前記
構成によれば、前記外部回路のリード部材10を外側接
続部11に接続する際に、半田付けまたは溶接を用いな
いので、樹脂製絶縁密封部材6の熱による変質を避ける
ことができる。
【0008】しかしながら、コンデンサ21bは、ナッ
ト15aによりねじ締めする際のトルクにより、軸部7
と樹脂製絶縁密封部材6との接合面に剪断応力が作用
し、樹脂製絶縁密封部材6が損傷して外装ケース2の密
封性を低減させるとの不都合がある。
【0009】前記剪断応力の作用を低減するために、軸
部7に周方向に沿って溝部7aを複数設けるなどして、
樹脂製絶縁密封部材6と軸部7との接触面積を増やし、
接着力を高めることが試みられているが、十分とは言え
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、コンデンサ素子及び電解質溶液を収容す
る外装ケースの密封性を確実に維持することができるコ
ンデンサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のコンデンサは、コンデンサ素子及び電解
質溶液を収容する有底筒状の外装ケースと、該外装ケー
スを閉蓋する金属製蓋体と、該蓋体に備えられた貫通孔
に挿通される電極端子と、該蓋体と該貫通孔に挿通され
た電極端子との間にインサート成形されて該蓋体と該電
極端子とを一体的に成形する樹脂製絶縁密封部材とを備
えるコンデンサにおいて、該電極端子は該貫通孔に挿通
される軸部と、該軸部の該外装ケース内方側に連接し該
コンデンサ素子の集電体から延出されるリード部材を接
続する内側接続部と、該軸部の該外装ケース外方側に連
接し外部回路に接続される外側接続部と、該外側接続部
に該蓋体と平行に設けられた鍔部とからなり、該蓋体と
該貫通孔に挿通された電極端子との間にインサート成形
される該樹脂製絶縁密封部材は少なくとも前記貫通孔内
面と該軸部との間及び該鍔部と該蓋体との間に配設され
ていることを特徴とする。
【0012】本発明のコンデンサでは、前記外側接続部
に前記蓋体と平行に鍔部を設けたので電極端子の熱容量
が増大し、前記外部回路を接続する際に前記外側接続部
が加熱されても、前記軸部への伝熱量が低減される。ま
た、前記加熱による熱量が前記鍔部から大気へ、或いは
前記鍔部から前記樹脂製絶縁密封部材を介して前記蓋体
へ放散されるので、前記軸部への伝熱量がさらに低減さ
れる。
【0013】また、本発明のコンデンサでは、前記貫通
孔と軸部との間及び前記鍔部と前記蓋体との間に前記樹
脂製絶縁密封部材を配設したので、前記電極端子と該樹
脂製絶縁密封部材との接触面積が増大し、両者の接着強
度が高くなる。この結果、前記外側接続部に螺着される
ねじにより前記外部回路を固定して接続する際に前記外
側接続部に回転トルクが作用しても、該回転トルクに抗
して前記電極端子と該樹脂製絶縁密封部材との接着を維
持することができる。
【0014】従って、本発明のコンデンサによれば、前
記軸部に接触する前記樹脂製絶縁密封部材を熱または回
転トルクから保護して、前記外装ケースの密封性を確実
に維持することができる。
【0015】そこで、本発明のコンデンサは、前記外側
接続部が前記鍔部から外方側に突出する突出部を備え、
該突出部に前記外部回路のリード部材を半田付けまたは
溶接することにより該リード部材と接続されるものであ
ってもよく、前記外側接続部がねじ部を備え、該ねじ部
に螺着されるねじにより、前記鍔部に前記外部回路のリ
ード部材を固定して該リード部材と接続されるものであ
ってもよい。前記ねじ部は、前記突出部の外周に雄ねじ
部を形成してもよく、前記軸部内に外側接続部に開口す
る雌ねじ部を形成してもよい。前記外部回路のリード部
材は、前記雄ねじ部を形成するときには、該雄ねじ部に
螺着されるナットと前記鍔部との間に挟持されて前記外
側接続部に接続される。また、前記雌ねじ部を形成する
ときには、該雌ねじ部に螺着されるボルトの頭部と前記
鍔部との間に挟持されて前記外側接続部に接続される。
【0016】また、本発明のコンデンサは、前記外側接
続部が前記ねじ部に螺着されるねじにより前記鍔部に前
記外部回路のリード部材を固定して接続されるときに、
前記鍔部は前記外部回路のリード部材を係止する係止部
を備え、該係止部と該蓋体との間に前記絶縁密封部材が
配設されていることを特徴とする。
【0017】前記外部回路のリード部材は、前記鍔部に
備えられる係止部に係止されることにより、前記コンデ
ンサに対して位置決めすることができる。前記係止部
は、例えば、前記外部回路のリード部材に設けられた爪
部が係止可能な切り欠き部を前記鍔部に設けることによ
り構成される。
【0018】前記係止部は前記蓋体との間に前記絶縁密
封部材が配設されていることにより、該係止部に係止さ
れる前記外部回路のリード部材との絶縁を確保し、短絡
を防止することができる。
【0019】また、本発明のコンデンサは、前記外部回
路のリード部材が前記鍔部に備えられた係止部に係止さ
れるときに、該リード部材と該係止部との間に前記絶縁
密封部材が延設されていることを特徴とする。
【0020】前記外部回路のリード部材は、前記のよう
に前記ねじ部に螺着されるねじにより前記鍔部に固定さ
れるときに、前記鍔部に備えられた係止部に係止される
ことにより位置決めされるが、このとき前記リード部材
と前記係止部との間に間隙があると、前記ねじを螺着す
る際に前記リード部材が前記ねじと連れ回りし、位置決
めの効果が低減する。また、前記リード部材が前記ねじ
と連れ回りすると、前記リード部材が前記係止部に当接
して、当接部に応力が発生する。
【0021】そこで、本発明のコンデンサでは、前記リ
ード部材と前記係止部との間に前記絶縁密封部材を延設
することにより、前記リード部材と前記係止部との間隙
を無くして前記連れ回りを低減することができると共
に、前記リード部材が前記ねじと連れ回りして前記係止
部に当接しようとするときに、発生する応力を樹脂の弾
性力により吸収して緩和することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の第1の態様を示す説明的断面図であ
り、図2は本実施形態の第2の態様を示す説明的断面図
である。また、図3は図2示の態様の一変形例を示す平
面図、図4は図3のIV−IV線断面図であり、図5は
図2示の態様の他の変形例を示す平面図、図6は図5の
VI−VI線断面図である。また、図7は図1のVII
−VII線断面図である。
【0023】まず、図1を参照して本実施形態の第1の
態様について説明する。
【0024】図1に示すコンデンサ1aは、電解コンデ
ンサまたは電気二重層キャパシタ等のように、コンデン
サ素子(図示せず)及び電解質溶液を収容する有底筒状
の外装ケース2を、外装ケース2の開口端部に溶着され
るアルミニウム製蓋体3で閉蓋するものであり、蓋体3
に設けられた貫通孔4にアルミニウム製電極端子5を挿
通し、蓋体3と電極端子5との間にインサート成形され
た樹脂製絶縁密封部材6により、蓋体3と電極端子5と
が一体的に成形された構成となっている。電極端子5は
貫通孔4に挿通される軸部7と、軸部7の外装ケース2
内方側に連接し前記コンデンサ素子の集電体(図示せ
ず)から延出されるリード部材8を接続する内側接続部
9と、軸部7の外装ケース2外方側に連接し外部回路の
リード部材10に接続される外側接続部11と、軸部7
と外側接続部11との間に蓋体と平行に設けられた円盤
状の鍔部12とからなる。
【0025】樹脂製絶縁密封部材6は、貫通孔4と軸部
7との間及び鍔部12と蓋体3との間に0.5〜2mm
の厚さに配設されると共に、外装ケース2内面側の蓋体
3の表面にも所定の厚さの樹脂層を形成することによ
り、外部回路のリード部材10と蓋体3とを、また蓋体
3とリード部材8とを確実に絶縁するようになってい
る。
【0026】図1示のコンデンサ1aでは、鍔部12を
設けることにより、電極端子5と樹脂製絶縁密封部材6
との接触面積が増大するので、電極端子5と樹脂製絶縁
密封部材6との接着強度を向上することができる。電極
端子5または蓋体3と樹脂製絶縁密封部材6との接着強
度をさらに向上するために、電極端子5及び蓋体3の表
面には樹脂との親和性を増大させる有機金属化合物の被
覆層が設けられていることが好ましい。前記有機金属化
合物として、例えば、特公平5−51671号公報記載
のトリアジンチオール類を挙げることができる。
【0027】本実施形態では、前記トリアジンチオール
類からなる被覆層が形成された蓋体3及び電極端子5を
金型に組み付け、蓋体3と電極端子5との間に樹脂をイ
ンサート成形することにより、蓋体3と電極端子5とを
樹脂製絶縁密封部材6を介して強固に接着し、一体的に
成形することができる。前記絶縁密封部材6を形成する
樹脂としては、前記トリアジンチオール類との親和性が
高く、優れた接着力が得られるところから、ポリフェニ
ルサルファイド(PPS)が適している。また、前記絶
縁密封部材6を形成する樹脂は、ポリフェニルサルファ
イドにガラス繊維を混合することにより、絶縁密封部材
6の熱膨張率が蓋体3及び電極端子5を形成するアルミ
ニウムに近くなるように調整することができる。蓋体3
及び電極端子5と絶縁密封部材6との熱膨張率を近似さ
せることにより、コンデンサ1aの使用中に高温と低温
との温度サイクルが繰り返されたときにも蓋体3または
電極端子5から絶縁密封部材6が剥離することを防止す
ることができる。
【0028】コンデンサ1aでは、前記集電体から延出
されるリード部材8は同極毎にまとめられ、リベット接
合または超音波拡散接合等により、電極端子5の内側接
続部9に取着される。また、コンデンサ1aに接続され
る外部回路のリード部材10は銅、アルミニウム等の金
属板からなるブスバーである。外側接続部11は鍔部1
2から外方に突出する突出部11aを備え、前記外部回
路のリード部材10は貫通孔10aに挿通された突出部
11aに半田付けまたは溶接により接続され、接合部1
3が形成される。
【0029】このとき、コンデンサ1aでは電極端子5
が鍔部12を備えるために、図8示の従来の電極端子5
より熱容量が大きくなっており、また前記半田付けまた
は溶接の熱が鍔部12から大気へ、或いは絶縁密封部材
6を介して蓋体3へ放散される。従って、接合部13か
ら電極端子5の軸部7に伝わる熱量を低減し、軸部7に
接触する絶縁密封部材6の熱による溶融、劣化等の変質
を防止することができる。
【0030】次に、図2を参照して本実施形態の第2の
態様について説明する。
【0031】本実施形態の第2の態様は、外側接続部1
1に設けられたねじ部に螺着されるねじにより、外部回
路のリード部材10を外側接続部11に固定して接続す
るものであり、前記ねじ部は図2(a)に示すように外
側接続部11に鍔部12から外方に突出して設けられた
突出部11aの外周に形成された雄ねじ部11bでもよ
く、図2(b)に示すように軸部7の内部に外側接続部
11に開口させて形成された雌ねじ部11cであっても
よい。
【0032】図2(a)に示すコンデンサ1bは、外側
接続部11の突出部11aの外周に雄ねじ部11bを備
えていることを除いて、前記第1の態様のコンデンサ1
aと全く同一の構成となっている。コンデンサ1bで
は、前記ブスバーからなる外部回路のリード部材10は
貫通孔10aに挿通された突出部11aの雄ねじ部11
bにばねワッシャ14を介して螺着されるナット15a
によりねじ締めされ、鍔部12とナット15aとの間に
挟持されることにより、外側接続部11に接続される。
【0033】このとき、コンデンサ1bでは前記第1の
態様について説明したように、電極端子5と樹脂製絶縁
密封部材6との接着強度が向上されているので、前記回
転トルクに抗して電極端子5と樹脂製絶縁密封部材6と
の接着を維持することができる。
【0034】また、コンデンサ1bでは外装ケース2の
上端縁に蓋体3が溶着されているので、鍔部12の上面
の位置Xが外装ケース2の上部の位置Yの上方に離反す
るように鍔部12を設けることにより、鍔部12の上面
とナット15aとの間に挟持される外部回路のリード部
材10を外装ケース2の上部の位置Yから距離dを存し
て配設することができる。この結果、リード部材10と
外装ケース2との接触を防止することができる。
【0035】尚、コンデンサ1bでは鍔部12を備え、
図9示の平ワッシャ22を必要としないので、鍔部12
と蓋体3との間に配設された絶縁密封部材をナット15
aの回転トルクによる座屈変形から保護して、鍔部12
と蓋体3との間の絶縁を確保することができる。
【0036】また、図2(b)に示すコンデンサ1c
は、外側接続部11に開口する雌ねじ部11cを備えて
いることを除いて、前記第1の態様のコンデンサ1aと
全く同一の構成となっている。コンデンサ1cでは、ボ
ルト15bがワッシャ14を介して前記ブスバーからな
る外部回路のリード部材10の貫通孔10aに挿通さ
れ、雌ねじ部11cに螺着される。前記リード部材10
はボルト15bによりねじ締めされ、鍔部12とボルト
15bの頭部との間に挟持されることにより、外側接続
部11に接続される。
【0037】コンデンサ1cによれば、図2(a)示の
コンデンサ1bと同じ効果が得られるので、以下の変形
例についてはコンデンサ1bを例として説明する。
【0038】コンデンサ1bでは、図3及び図4に示す
ように、ブスバー(外部回路のリード部材)10に蓋体
3方向に指向される爪部16を設け、該爪部16を鍔部
12に設けられた切り欠き部17に係止するようにして
もよい。爪部16を切り欠き部17に係止することによ
り、ブスバー10をコンデンサ1bに対して位置決めす
ることができる。
【0039】鍔部12に切り欠き部17を設けるときに
は、切り欠き部17の下方の蓋体3上に絶縁密封部材6
を延在させることにより、切り欠き部17に係止される
爪部16を介してブスバー10と蓋体3とが接触するこ
とを防止することができる。
【0040】前記コンデンサ1bでは、爪部16と切り
欠き部17との間に、絶縁密封部材6から立設される立
設部6aを延設して介在させることにより、ナット15
aの螺着の際にブスバー10とナット15aとの連れ回
りを低減することができる。また、前記連れ回りが発生
したときにもブスバー10の爪部16が切り欠き部17
に当接しようとして生じる応力を樹脂の弾性力により吸
収して緩和することができる。
【0041】尚、図3及び図4に示すコンデンサ1bで
は鍔部12は爪部16を係止できる構成を備えていれば
よく、切り欠き部17に代えて鍔部12のブスバー10
に対向する面に開口し、爪部16を収容する凹部を設け
るようにしてもよい。ただし、この場合には爪部16と
前記凹部との間に絶縁密封部材6を延設することができ
ないので、前記連れ回りの対策のために、前記絶縁密封
部材6の立設部6aに相当する構成を設けることが好ま
しい。
【0042】また、コンデンサ1bでは、図5及び図6
に示すように、蓋体3の外面側に蓋体3と一体的に形成
された突起部18を設け、該突起部18を鍔部12に設
けられた切り欠き部17に係止するようにしてもよい。
突起部18を切り欠き部17に係止することにより、電
極端子5を蓋体3に対して位置決めすることができると
共に、回り止めすることができる。このとき、前記ブス
バー10に切り欠き部20を設け、該切り欠き部20を
突起部18に係合させることにより、ブスバー10をコ
ンデンサ1bに対して位置決めすることができる。
【0043】蓋体3に突起部18を設けるときには、突
起部18を絶縁密封部材6で被覆することにより、突起
部18に係止される電極端子5またはブスバー10と蓋
体3とが接触することを防止することができる。
【0044】尚、図5及び図6に示すコンデンサ1bで
は、鍔部12は突起部18を係止できる構成を備えてい
ればよく、突起部18が小さいときには切り欠き部17
に代えて鍔部12の蓋体3に対向する面に開口し、突起
部18を収容する凹部を設けるようにしてもよい。
【0045】本実施形態のコンデンサ1a乃至1cにお
いて、蓋体3の貫通孔4及び電極端子5の軸部7は、そ
の横断面が円形であってもよいが、コンデンサ1aを例
にとって図7に示すように、互いに相似な六角形等の多
角形としてもよい。貫通孔4及び軸部7の横断面を多角
形とすると、該横断面が円形である場合よりも、電極端
子5の回り止めが容易になり、しかも電極端子5を大型
にすることができる。また、軸部7の横断面を多角形と
することにより、樹脂の接着性や剪断力に対抗する耐力
によらず、樹脂の圧縮に対抗する耐力を利用することが
できるので、外装ケース2の密封性を向上することがで
きる。貫通孔4及び軸部7の横断面を多角形とするとき
に、前記貫通孔4の内面と軸部7との隙間は、前記樹脂
の圧縮に対抗する耐力を効果的にするために、0.5〜
2mmの範囲とすることが好ましい。
【0046】尚、図7には貫通孔4及び軸部7の横断面
が六角形である場合を示したが、横断面の形状はこれに
限定されることなく、四角形、八角形等、他の多角形で
あってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサの第1の態様を示す説
明的断面図。
【図2】本発明に係るコンデンサの第2の態様を示す説
明的断面図。
【図3】図2示の態様の一変形例を示す平面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】図2示の態様の他の変形例を示す平面図。
【図6】図5のVI−VI線断面図。
【図7】図1のVII−VII線断面図。
【図8】従来のコンデンサの一態様を示す説明的断面
図。
【図9】従来のコンデンサの他の態様を示す説明的断面
図。
【符号の説明】
1a,1b…コンデンサ、 2…外装ケース、 3…蓋
体、 4…貫通孔、5…電極端子、 6…絶縁密封部
材、 7…軸部、 8…リード部材、 9…内側接続
部、 10…外部回路のリード部材、 11…外側接続
部、 11b,11c…ねじ部、 12…鍔部、 15
a,15b…ねじ、 17…係止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 啓人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 松本 康弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 田口 剛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 池尾 充 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ素子及び電解質溶液を収容する
    有底筒状の外装ケースと、該外装ケースを閉蓋する金属
    製蓋体と、該蓋体に備えられた貫通孔に挿通される電極
    端子と、該蓋体と該貫通孔に挿通された電極端子との間
    にインサート成形されて該蓋体と該電極端子とを一体的
    に成形する樹脂製絶縁密封部材とを備えるコンデンサに
    おいて、 該電極端子は該貫通孔に挿通される軸部と、該軸部の該
    外装ケース内方側に連接し該コンデンサ素子の集電体か
    ら延出されるリード部材を接続する内側接続部と、該軸
    部の該外装ケース外方側に連接し外部回路に接続される
    外側接続部と、該外側接続部に該蓋体と平行に設けられ
    た鍔部とからなり、該蓋体と該貫通孔に挿通された電極
    端子との間にインサート成形される該樹脂製絶縁密封部
    材は少なくとも前記貫通孔内面と該軸部との間及び該鍔
    部と該蓋体との間に配設されていることを特徴とするコ
    ンデンサ。
  2. 【請求項2】前記外側接続部は前記鍔部から外方側に突
    出する突出部を備え、該突出部に前記外部回路のリード
    部材を半田付けまたは溶接することにより、該リード部
    材と接続されることを特徴とする請求項1記載のコンデ
    ンサ。
  3. 【請求項3】前記外側接続部はねじ部を備え、該ねじ部
    に螺着されるねじにより、前記鍔部に前記外部回路のリ
    ード部材を固定して該リード部材と接続されることを特
    徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  4. 【請求項4】前記外側接続部が前記ねじ部に螺着される
    ねじにより前記鍔部に前記外部回路のリード部材を固定
    して接続されるときに、前記鍔部は前記外部回路のリー
    ド部材を係止する係止部を備え、該係止部と該蓋体との
    間に前記絶縁密封部材が配設されていることを特徴とす
    る請求項3記載のコンデンサ。
  5. 【請求項5】前記外部回路のリード部材が前記鍔部に備
    えられた係止部に係止されるときに、該リード部材と該
    係止部との間に前記絶縁密封部材が延設されていること
    を特徴とする請求項4記載のコンデンサ。
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