JP2000019745A - 剥離剤組成物 - Google Patents

剥離剤組成物

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JP2000019745A
JP2000019745A JP19055698A JP19055698A JP2000019745A JP 2000019745 A JP2000019745 A JP 2000019745A JP 19055698 A JP19055698 A JP 19055698A JP 19055698 A JP19055698 A JP 19055698A JP 2000019745 A JP2000019745 A JP 2000019745A
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JP
Japan
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group
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resist
ether
carbon atoms
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JP19055698A
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English (en)
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Eiji Nagoshi
英二 名越
Eiji Kashihara
栄二 樫原
Masami Shirota
真美 代田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高エネルギー処理を受けて変質したレジストで
も容易にかつ短時間で剥離することができるレジスト用
剥離剤組成物を提供すること。 【解決手段】(A)アミン化合物、4級アンモニウム塩
及び酸からなる群より選ばれた1種以上の化合物と、
(B)一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又
は炭素数2〜5のアルケニル基、AOはエチレンオキサ
イド及び/又はプロピレンオキサイド、Xは水素原子、
炭素数1〜8の炭化水素基又はアシル基、nは0〜5の
整数、mは1〜10の整数を示す)で表わされる化合物
を含有するレジスト用剥離剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスト用剥離剤
組成物に関するものであり、さらに詳しくは半導体素子
やLCDの技術分野におけるリソグラフィー技術におい
て用いられるレジストを除去するための剥離液組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子やLCD等の製造において、
PVD(物理的気相成長)やCVD(化学的気相成長)
等により導電性膜や絶縁性膜を形成後、リソグラフィー
により薄膜上に所定のレジストパターンを形成し、これ
をエッチングレジストとして下層部の薄膜を選択的にエ
ッチングして除去し、その後レジストを完全に除去する
工程が行われる。この一連の工程が繰り返されて製品が
製造される。
【0003】基板をエッチングした後のレジストの剥離
工程において強酸を使用するとアルミニウムや銅等の配
線を有する基板では腐食が発生したり、作業に危険が伴
う。一方フェノールや塩素系溶剤では毒性や廃液処理に
問題があった。これらの問題を解決するため、例えば、
水溶性アミン及び水溶性プロピレングリコール誘導体か
らなる剥離剤(特公平7−82238号公報)、アミン
類、極性溶媒及び界面活性剤からなる剥離剤(特開昭6
3−231343号公報)、アミノアルコール類、極性
溶媒及び水からなる剥離剤(特公平7−69618号公
報)、モノエタノールアミン,グリコールモノアルキル
エーテル、ブチンジオール及び水からなる剥離剤(特許
第2631849号公報)等が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの剥離剤は、プリベ
ーク又はポストベーク後の遠紫外線の照射、エッチング
工程でのプラズマ処理、剥離工程でのドライアッシング
等の高エネルギー処理により変質したレジストに対して
十分な剥離性を有しておらず、より一層、剥離性に優れ
た剥離剤の開発が要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、作業性や安
全性に優れるのみならず、高エネルギー処理を受けて変
質したレジストでも容易にかつ短時間で剥離することが
できるレジスト用剥離剤組成物を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1)(A)アミン化合物、4級アンモニウム塩及び酸
からなる群より選ばれた1種以上の化合物(以下、A成
分という)と、(B)一般式(I):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 は水素原子、炭素数1〜5の
アルキル基又は炭素数2〜5のアルケニル基、AOはエ
チレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド、X
は水素原子、炭素数1〜8の炭化水素基又はアシル基、
nは0〜5の整数、mは1〜10の整数を示す)で表わ
される化合物(以下、B成分という)を含有するレジス
ト用剥離剤組成物、並びに(2)前記剥離剤組成物を使
用して基板上のレジスト膜を除去するレジスト剥離方
法、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の剥離剤組成物は、A成分
としてアミン化合物、4級アンモニウム塩及び酸からな
る群より選ばれた1種以上を含有する。本発明の剥離剤
組成物において、これらの化合物を含有することが、エ
ッチング後のレジストに対して高い剥離性が得られる観
点から好ましい。また、アミン化合物、4級アンモニウ
ム塩及び酸は、それぞれ単独で又2種以上を混合して用
いることができる。
【0010】アミン化合物は、分子中に窒素原子を1〜
4個有するものが好ましい。その例としては、炭素数1
〜20のモノアルキルアミン、ジアルキルアミン及びト
リアルキルアミン、さらにはベンジルアミン、ジベンジ
ルアミン、トリベンジルアミン、1−アミノナフタレ
ン、アルキルベンジルアミン等の窒素原子を1個有する
アミン;エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、
1,3―ジアミノプロパン、1,6−ジアミノヘキサ
ン、1,3−ジアミノキシレン、1,3―ビスアミノシ
クロヘキサン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等
の窒素原子を2個有するアミン;ジエチレントリアミン
等の窒素原子を3個有するアミン;トリエチレンテトラ
ミン等の窒素原子を4個有するアミン;それら分子中に
窒素原子を1〜4個有するアミン化合物に炭素数2〜4
のアルキレンオキサイドを付加した化合物;モノエタノ
ールアミン、モノプロパノールアミン、モノイソプロパ
ノールアミン、ジエタノールアミン、メチルモノエタノ
ールアミン、ブチルモノエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、メチルジ
エタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられ
る。これらの中では、優れたレジスト剥離性を得る観点
から、分子中に窒素原子1〜2個を有するアミン化合物
及びそれらに炭素数2〜3のアルキレンオキサイドを付
加した化合物がより好ましく、具体的には、ベンジルア
ミン、1,3−ジアミノプロパン、ジエチレントリアミ
ン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、
モノイソプロパノールアミン、メチルモノエタノールア
ミン、1、3−ジアミノキシレン、エチレンジアミン及
びこれらの化合物にアルキレンオキサイドを1〜4モル
付加した化合物が挙げられる。
【0011】4級アンモニウム塩としては、一般式(I
I):
【0012】
【化3】
【0013】(R2 、R3 、R4 及びR5 はそれぞれ独
立して炭素数1〜10の炭化水素基又はヒドロキシアル
キル基、Zはp価の酸基又は水酸基、pは1〜3の整数
を示す)で表わされる化合物が挙げられる。なお、本明
細書において、酸基とは酸の分子中から金属原子又は陽
性基と置換しうる水素原子を1個又はそれ以上除いた陰
性原子団をいう。
【0014】一般式(II)において、R2 、R3 、R4
及びR5 は、剥離性が優れることから炭素数1〜3の炭
化水素基及びヒドロキシアルキル基が好ましい。また、
Zとしては、例えば、OH、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、CO3 、HCO3 、NO3 、SO4 、HS
4 、PO4 、HPO4 、H2 PO4 等が挙げられる。
これらの中では、絶縁膜や金属膜に対する影響が少ない
点からOHが好ましい。一般式(II)で表わされる化合
物としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、
テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、モノメタノー
ルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、コリンヒドロ
キシド等が挙げられ、これらの中では、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒ
ドロキシド及びモノメタノールトリメチルアンモニウム
ヒドロキシドがより好ましい。
【0015】4級アンモニウム塩の分子中の炭素数の合
計は4〜15であることが好ましい。これらの化合物
は、単独で又は2種類以上混合して用いることができ
る。
【0016】酸としては、シアン酸等の無機酸やカルボ
ン酸、過酸、炭酸エステル、チオカルボン酸、メルカプ
タン酸、スルホン酸、スルフィン酸、スルフェン酸、硫
酸エステル、ホスホン酸、ホスファチジン酸、リン酸エ
ステル、ホスフィン、硼酸エステルの錯化合物等の有機
酸が挙げられる。
【0017】なお、A成分として、アミン化合物と酸と
を併用すると、それらから形成される塩の形態で存在す
る場合があるが、本発明においては、この塩の形態で存
在していてもよい。
【0018】A成分の剥離剤組成物中における含有量
は、良好な剥離性能を発揮させるために、0.1重量%
以上、好ましくは0.5重量%以上、より好ましくは2
重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上であること
が望ましく、金属部材に対する腐食を抑制する観点か
ら、95重量%以下、好ましくは80重量%以下、より
好ましくは50量%以下であることが望ましい。
【0019】特に、アミン化合物を単独で用いる場合、
その含有量は、2重量%以上、好ましくは5重量%以上
であることがより望ましく、95重量%以下、好ましく
は80重量%以下であることがより望ましい。4級アン
モニウム塩を単独で用いる場合、その含有量は、2重量
%以上、好ましくは5重量%以上であることがより望ま
しく、95重量%以下、好ましくは80重量%以下であ
ることがより望ましい。酸を単独で用いる場合、その含
有量は、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以
上であることがより望ましく、95重量%以下、好まし
くは50重量%以下であることがより望ましい。
【0020】本発明の剥離剤組成物は、B成分として一
般式(I):
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R1 は水素原子、炭素数1〜5の
アルキル基又は炭素数2〜5のアルケニル基、AOはエ
チレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド、X
は水素原子、炭素数1〜8の炭化水素基又はアシル基、
nは0〜5の整数、mは1〜10の整数を示す)で表わ
される化合物を含有する。一般式(I)において、R1
としては、剥離性が優れる点から、炭素数1〜3のアル
キル基、炭素数2〜3のアルケニル基及び水素原子が好
ましく、特に水素原子が好ましい。Xとしては、剥離性
が優れる点から、水素原子、炭素数1〜2のアルキル基
及び炭素数1〜2のアシル基がより好ましい。nとして
は、剥離性が優れる点から、0〜2が好ましく、特に0
〜1が好ましい。mとしては、剥離性が優れる点から、
1〜8が好ましく、特に1〜4が好ましい。(AO)の
部分はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドをラ
ンダムで含んでも良く、ブロックで含んでいても良い。
【0023】一般式(I)で表わされる化合物として
は、フェノール、メチルフェノール、イソプロピルフェ
ノール、イソブチルフェノール、エチルフェノール、ビ
ニルフェノール、ベンジルアルコール、メチルベンジル
アルコール、エチルベンジルアルコール、イソプロピル
ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェ
ニルブチルアルコール等のフェノール類やアルコール類
にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド
が付加した化合物等が挙げられる。剥離性の点から、さ
らに好ましい具体例としては、エチレングリコールモノ
フェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニル
エーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、
ペンタエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキ
サエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘプタエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、オクタエチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベ
ンジルエーテル、トリエチレングリコールモノベンジル
エーテル、テトラエチレングリコールモノベンジルエー
テル、ペンタエチレングリコールモノベンジルエーテ
ル、ヘキサエチレングリコールモノベンジルエーテル、
ヘプタエチレングリコールモノベンジルエーテル及びオ
クタエチレングリコールモノベンジルエーテルと、それ
らに対応するプロピレングリコールモノフェニルエーテ
ルやプロピレングリコールモノベンジルエーテル;トリ
エチレングリコールジフェニルエーテル、トリエチレン
グリコールジベンジルエーテル、トリエチレングリコー
ルベンジルフェニルエーテル、トリエチレングリコール
フェニルメチルエーテル、トリエチレングリコールベン
ジルメチルエーテル等;フェノールやベンジルアルコー
ルにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドをラン
ダム付加やブロック付加したエーテル化合物やそれらの
誘導体;等が例示される。
【0024】B成分の剥離剤組成物中での含有量は、良
好な剥離性能を発揮させる観点から、5重量%以上、好
ましくは20重量%以上が望ましく、A成分の機能を発
揮させる観点から、99.9重量%以下、好ましくは9
5重量%以下、より好ましくは80重量%以下であるこ
とが望ましい。
【0025】また、本発明の剥離剤組成物は、沸点が5
0〜400℃の親水性有機溶剤をさらに含有してもよ
い。本発明の剥離剤組成物においては、沸点が50〜4
00℃の親水性有機溶剤をA成分及びB成分と併用する
ことが、さらに良好な剥離性が得られる観点から好まし
い。沸点が50〜400℃の親水性有機溶剤としては、
分子量が32〜300の1〜6価アルコール、1〜6価
アルコール又はカルボン酸にアルキレンオキサイドを付
加した化合物及びその誘導体で分子量が60〜300の
ポリアルキレンオキサイド化合物並びに窒素原子又は硫
黄原子を有する極性溶媒が好ましい。
【0026】アルコールとしては、適度の粘度を有する
点から、1〜6価のアルコールが好ましい。また、その
分子量としては、適度の粘度を有し剥離性が優れる点か
ら、32〜300であることが好ましい。その具体例と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、ヘキサノール、オクタノール、ヘキサンジオー
ル、オクタンジオール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソ
ルビット、ソルビタン、ベンジルアルコール等が挙げら
れる。これらの中では、剥離性が優れることから、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール及びベンジル
アルコールが好ましい。
【0027】ポリアルキレンオキサイド化合物は、適度
の粘度を有し、剥離性に優れる点から、その分子量は6
0〜300であることが好ましい。その具体例として
は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ヘキサノール、オクタノール、ヘキサンジオール、
オクタンジオール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビ
ット、ソルビタン等の1〜6価のアルコールや該アルコ
ールに対応するカルボン酸(該アルコールのOH基がC
OOH基であるもの)に炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイドを付加した化合物、並びにそれらの化合物の末端
の水酸基又はカルボキシル基の一部もしくは全部を炭素
数1〜10の脂肪族炭化水素基でエーテル化又はエステ
ル化した化合物が挙げられる。これらの中では、粘度が
低く、剥離性能が優れることから、炭素数1〜6の1価
アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレン
オキサイドを1〜8モル付加した化合物もしくはそれら
に炭素数1〜4のアルキル基でエーテル化した化合物が
好ましい。その具体例としては、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールブチルエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエステル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエステル、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエステル、ジエチレングリコールモノブチルエス
テル、プロピレングリコールモノエチルエステル、ジエ
チレングリコールジエチルエステル、ジエチレングリコ
ールエチルプロピルエステル、ジエチレングリコールブ
チルエチルエステル、ジエチレングリコールブチルメチ
ルエステル、ジエチレングリコールジエチルエステル、
ジエチレングリコールジプロピルエステル、ジエチレン
グリコールジブチルエステル、トリエチレングリコール
ジメチルエステル、トリエチレングリコールモノメチル
エステル等が挙げられる。
【0028】極性溶媒としては、窒素原子や硫黄原子を
含むものが好ましい。その具体例としては、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチ
ルスルホキサイド、スルホラン、ジエチルスルホラン、
ジメチルスルホンが挙げられる。これらの中では、極性
が高く剥離性が優れる点からN−メチルホルムアミド、
N−メチル−2−ピロリドン及びジメチルスルホキサイ
ドがより好ましい。
【0029】かかる親水性有機溶剤の沸点は、50〜4
00℃、好ましくは80〜300℃であることが望まし
い。
【0030】また、親水性有機溶剤の剥離剤組成物中に
おける含有量は、1重量%以上、好ましくは5重量%以
上であることが望ましく、90重量%以下、好ましくは
70重量%以下であることが望ましい。
【0031】本発明の剥離剤組成物には、アルミニウム
や銅等の金属部材に対する腐食を低減するために、防錆
剤等を添加してもよい。
【0032】本発明の剥離剤組成物は、半導体素子やL
CD等の金属部材上に付着したレジストを容易に剥離す
ることができるため、半導体素子やLCD等を製造する
際のレジストの剥離剤として好適に用いることができ
る。
【0033】本発明の剥離剤組成物を用いて基板上のレ
ジストを除去するレジストの剥離方法としては、例え
ば、基板を複数枚まとめて処理する複数処理する剥離方
法及び1枚づつ処理する枚葉処理する剥離方法が挙げら
れる。
【0034】複数処理に適した処理方法としては、剥離
液中に剥離すべきレジストを有する基板を一定時間浸漬
する浸漬剥離法が好ましく、剥離時間の短縮の観点か
ら、レジストの剥離剤をスプレーで供給するスプレー方
式の剥離方法がより好ましい。また、剥離時間の大幅な
短縮の観点から、浸漬剥離中に超音波を加える超音波剥
離方法がさらに好ましい。
【0035】枚葉処理に適した剥離方法としては、スプ
レー方式、高速回転可能なスピンナー上に基板を固定し
て上から剥離液組成物をかけて均一に分散させて剥離す
るスピン枚葉式の剥離方法等が好ましい。
【0036】
【実施例】実施例1〜22及び比較例1〜4 8インチシリコンウエハー上にポジ型フォトレジストを
スピンナーを用いて塗布した。ついでホットプレートを
用いて、このウエハーを110℃で90秒間プリベーク
して1.5μmの膜厚を有するフォトレジスト膜を得
た。
【0037】このフォトレジスト膜を、縮小投影露光装
置にフォトマスクを介して露光した。この後、現像液
(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水
溶液)を用いて一定時間パドル現像を行った。現像後の
フォトレジスト膜を純水で30秒間すすいだ後、窒素気
流下で乾燥した。次に140℃、20分間ポストベーキ
ング処理を施し、このレジストパターンをマスクとして
下地層をドライエッチングを行ないレジストを変質硬化
させた。そして剥離工程の第1段階としてドライアッシ
ングを行った。得られたシリコンウエハーをダイヤモン
ドカッターで2cm×2cmに切断し、ピースを得た。
【0038】表1〜3に示した組成を有する剥離剤組成
物を20〜60℃に加温しておき、その中に得られたピ
ースを3〜20分間浸漬し、取り出し、イソプロピルア
ルコールで1回、次いで純水で1回すすいだ。その後、
ピースを乾燥させ、走査型電子顕微鏡で5000〜2万
倍に拡大して観察し、レジストの剥離性能について検討
した。その結果を表1〜3に示す。なお,表中の剥離率
は,シリコンウエハー上に形成させた2μm×2μmの
レジストパターンを無作為に100個所観察し,その中
でレジストが完全に除去されている個所の割合である。
また、表中のPOEはポリオキシエチレン、POPはポ
リオキシプロピレン、(POE)及び(POP)の添字
は付加モル数を示す。
【0039】また、実施例12〜22及び比較例1〜4
で用いた各親水性有機溶剤の沸点は、以下の通りであ
る:ブタノール118℃、エチレングリコール197
℃、ジエチレングリコールジブチルエーテル255℃、
ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル212
℃、プロピレングリコールモノエチルエーテル160
℃、ジエチレングリコールジエチルエーテル189℃、
ジエチレングリコールブチルエステル230℃、N−メ
チル−2−ピロリドン204℃、ジメチルスルホキシド
189℃、N−メチルホルムアミド198℃。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】表1〜2に示された結果から、実施例1〜
22で得られた剥離剤組成物は、いずれも人体に対して
安全な物質からなるので、作業性よく、安全にレジスト
を除去できることがわかる。
【0044】表1〜3に示された結果から、実施例1〜
22で得られた剥離剤組成物は、比較例1〜4で得られ
た剥離剤組成物と比べ、いずれも変質をしたレジストに
対する剥離性に優れていることがわかる。
【0045】また、表1〜3に示された結果から、実施
例1〜22で得られた剥離剤組成物は、比較例1〜4で
得られた剥離剤組成物と比べ、ピースを3〜20分間と
いう短時間、浸漬させただけでも十分な剥離性を示すた
め、実施例1〜22で得られた剥離剤組成物は、いずれ
も変質したレジストを容易にかつ短時間で剥離すること
ができることがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、レジスト用剥離剤組成物を用
いることで、半導体素子やLCD等の技術分野において
リソグラフィー技術分野に用いれるレジストを、作業性
よく、安全性に除去でき、さらに、高エネルギー処理を
受けて変質したレジストでも容易にかつ短時間で剥離す
ることができるという効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 代田 真美 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 2H096 AA25 AA27 LA03 5F043 BB30 CC16 CC20 DD07 DD30 5F046 MA02 MA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アミン化合物、4級アンモニウム
    塩及び酸からなる群より選ばれた1種以上の化合物と、
    (B)一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又
    は炭素数2〜5のアルケニル基、AOはエチレンオキサ
    イド及び/又はプロピレンオキサイド、Xは水素原子、
    炭素数1〜8の炭化水素基又はアシル基、nは0〜5の
    整数、mは1〜10の整数を示す)で表わされる化合物
    を含有するレジスト用剥離剤組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)において、R1 が水素原
    子、nが0又は1である請求項1記載の剥離剤組成物。
  3. 【請求項3】 沸点が50〜400℃の親水性有機溶剤
    をさらに含有する請求項1又は2記載の剥離剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の剥離剤組成
    物を使用して基板上のレジスト膜を除去するレジスト剥
    離方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251491A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Kanto Chem Co Inc フォトレジスト剥離液組成物及びフォトレジストの剥離方法
JP2019035968A (ja) * 2013-08-01 2019-03-07 三菱瓦斯化学株式会社 プリント配線板の製造方法
WO2020021721A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 花王株式会社 樹脂マスク剥離用洗浄剤組成物

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