JP2000018144A - 水力機械の軸封水装置及びその組立方法 - Google Patents

水力機械の軸封水装置及びその組立方法

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JP2000018144A
JP2000018144A JP10191694A JP19169498A JP2000018144A JP 2000018144 A JP2000018144 A JP 2000018144A JP 10191694 A JP10191694 A JP 10191694A JP 19169498 A JP19169498 A JP 19169498A JP 2000018144 A JP2000018144 A JP 2000018144A
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seal
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rotating
sealing device
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Takeya Furukawa
川 武 也 古
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸封水装置のセラミックシール部が予期でき
ない原因で損傷しても大量の漏水が発生しないように
し、またセラミックシールが乾燥摺動しないようにする
こと。 【解決手段】 水力機械の回転軸周囲部に設けられ、回
転側に固着されたセラミックスからなる回転側シールリ
ング17aと、その回転側シールリングに対向し、回転
側シールリング17aに弾圧されるように保持されたセ
ラミックスからなる静止側シールリング17bを有する
水力機械の軸封水装置に関する。そして、上記回転側シ
ールリング17aと静止側シールリングからなるセラミ
ックシールの漏水流出側に、さらにバックアップシール
(δ部)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力機械の軸封水
装置に係わり、特に水車やポンプ、或はポンプ水車の回
転軸と静止部の間から漏洩する漏水をシールする軸封水
装置、及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は一般的な水車やポンプ水車などの
水力機械を有する水力プラントの概略構成を示す図であ
り、上記水車やポンプ水車などの水力機械1の回転軸2
には、その水力機械1の上方に配設されている発電機3
が連結されている。上記水力機械1には図示しない上水
池に接続されている鉄管を介して水が供給され、上記水
力機械1のランナが回転駆動され、そこでランナを回転
駆動した水は、上部吸出管4及び吸出管ランナ5を介し
て下水池6に放水される。
【0003】図9は上記水力機械の概略構成を示す図で
あり、前記鉄管に接続されたケーシング7の内周にはス
テアリング8が設けられ、そのステアリング8に複数枚
のステイベーン8aが周方向に配列され流路が形成され
ている。上記ケーシング7のステアリング8の内周側に
は上カバ9及び下カバ10が配設されており、上記ステ
イベーン8aの内周側に上カバ9及び下カバ10で挟持
された複数枚のガイドベーン11が周方向に配列されて
いる。
【0004】一方、ケーシング7の中心軸線上には水力
機械の回転軸2が設けられており、この回転軸2の下端
に上記上カバ9及び下カバ10間に配設されたランナ1
2が固着されている。
【0005】しかして、前記ケーシング7に供給された
水は、ステイベーン8a及びガイドベーン11を通過し
て上カバ9及び下カバ10によって形成されているラン
ナ室内に流入し、ランナ12を回転駆動した後、上部吸
出管4及び吸出管ライナ5を経て下水池6に放水され
る。
【0006】ところで、上記ガイドベーン11を通過し
た流水の一部は、上カバ9とランナ12との間隙13を
通して、上カバ9と水力機械の回転軸2との間から流出
しようとするため、静止側である上カバ9と回転部であ
る回転軸2の間には、流水を封じ込める軸封水装置14
が設けられている。そして、この軸封水装置14からの
漏水は、上カバ9の上部を流れ、ステイベーン8aを貫
通する排水穴などを通り、配管により図示しない排水ピ
ット等へ排出される。
【0007】上記軸封水装置14としては、従来、ラビ
リンスシールタイプやグランドパッキンタイプ、または
カーボンパッキンタイプのものが主流を占めていた。し
かしながら、ラビリンスタイプのような非接触タイプの
シールは、摩耗や損傷は少ないが、漏水量が多く、また
土砂が多い河川においては、土砂摩耗防止のため、清水
給水が必要である。また、グランドパッキンは、漏水量
はパッキンの締め込みにより低減することができるが、
保守が困難であり、また相手側の回転軸を損耗させる等
の問題がある。さらに、カーボンパッキンはラビリンス
シールに比べて漏水量は少ないが、パッキンの材質であ
るカーボンは脆く、損傷し易く、また土砂に対しても摩
耗し易いため清水給水が必要となる。
【0008】このようなことから、近年軸封水装置14
としてセラミックシールが開発された。図10は、上記
セラミックシールを採用した軸封水装置14の概略構成
を示す断面図であり、回転側には、水力機械の回転軸2
に固定されたシール台15上に回転側シールケース16
aが固着され、その回転側シールケース16a上に高硬
度材料であるセラミックスからなる回転側シールリング
17aが取り付けられている。一方、静止側には、上カ
バ9にその上カバ9と回転軸2とで形成された環状空間
を囲むように封水ケーシング18が装着され、その封水
ケーシング18に回転軸2の軸方向にのみ移動可能に静
止側シールケース16bを設け、その静止側シールケー
ス16bの下面に、前記回転側シールリング17aと対
向するようにセラミックスからなる静止側シールリング
17bが取り付けられている。上記静止側シールケース
16bは封水ケーシング18にスプリング19で支持さ
れており、そのスプリング19の付勢力によって静止側
シールリング17bが回転側シールリング17aに弾圧
され、これによって間隙13から漏洩しようとする流水
がシールされるようにしてある。また、上記静止側シー
ルケース16bには、回転軸2と封水ケーシング18と
の間に挿入される筒状部が一体的に形成され、その筒状
部外周部に封水ケーシング18の内周面との間の封水を
行うO−リング20が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、セラミック
シールは耐摩耗性、耐久性に優れているが、脆性材料で
あるセラミックスは、主機運転時の振動や、負荷遮断時
の衝撃などにより、損傷を受け、封水性能が損なわれる
可能性がある。
【0010】また、通常、セラミックスは高硬度で耐摩
耗性に優れ、かつ固体接触した場合の摩擦係数も金属に
比べ非常に小さいので、一般的には数秒から10秒程度
の短い時間であれば、乾燥摺動も可能とされている。た
とえば、立軸ディフューザーポンプの水中軸受は、主機
起動時の乾燥摺動を防ぐため、従来は清水給水を行う必
要があったが、セラミック軸受の採用により、給水レス
を実現している。
【0011】しかしながら、下水池の水位がランナ中心
より低い水車の場合は、主機起動時及び停止時に上カバ
9とランナ12との間隙13の圧力は数分間負圧とな
り、シール部に残存している水も間隙13側に吸い込ま
れ、軸封水装置14が数分間負圧となり、シール部に残
存している水も間隙13側に吸い込まれ、軸封水装置1
4の両シールリング17a,17bが数分にわたり乾燥
摺動し、損傷する恐れがある。
【0012】さらに、セラミックシールタイプの軸封水
装置を備えた水力機械を組み立てる際は、組立時におけ
るセラミックス部品の損傷を防ぐために、セラミックス
部品に過大な荷重を負担させないように考慮する必要が
ある。
【0013】すなわち、図11に示すように、ランナ1
2、回転軸2などの主機回転部を下カバ10に仮置きし
て、上カバ9の上部に位置する静止側部品を組み立て、
最後に回転部を正規位置に戻す場合には、シールリング
17a,17bには静止側シールケース16bの重量以
外の荷重がかかることはないが、静止側シールケース1
6bも下がった位置に仮置きされているので、主機回転
部を正規位置に戻す際に、軸封ケーシング18と静止側
シールケース16bの間に設けられているO−リング2
0の位置がずれ、両者間にO−リング20を噛み込む恐
れがある。
【0014】そこで、これを回避するためには、O−リ
ング20のシール面となる段付部の寸法を大きくとって
おくか、または静止側シールケース16bを軸封ケーシ
ング18に仮固定できるような治具を準備しておく必要
がある。
【0015】また、図12に示すように、水車ピット外
で主機回転部と上カバ9、場合によってはガイドベーン
11までを組み立て、回転部に静止部を乗せた状態で吊
り込む場合には、上カバ9とランナ12との軸方向ギャ
ップR(図9)が静止側シールケース16bの可動スト
ロークS(図10)よりも大きいと静止側部品の重量が
シールリング17a,17bにかかることになる等の問
題がある。
【0016】したがって、第1の発明は、軸封水装置の
セラミックシールが予期できない原因で損傷しても大量
の漏水が発生しないようにした軸封水装置を得ることを
目的とする。
【0017】また、第2の発明は、封水圧力が負圧にな
った場合でも上記セラミックシールが乾燥摺動しないよ
うにした軸封水装置を得ることを目的とする。
【0018】さらに、第3及び第4の発明は、組立時の
際にセラミックスにかかる荷重を最小限に抑えることが
できる軸封水装置及びその組立方法を得ることを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、水
力機械の回転軸周囲部に設けられ、回転側に固着された
セラミックスからなる回転側シールリングと、その回転
側シールリングに対向し、回転側シールリングに弾圧さ
れるように保持されたセラミックスからなる静止側シー
ルリングを有する水力機械の軸封水装置において、上記
回転側シールリングと静止側シールリングからなるセラ
ミックシールの漏水流出側に、さらにバックアップシー
ルを設けたことを特徴とする。
【0020】第2の発明は、水力機械の回転軸周囲部に
設けられ、回転側に固着されたセラミックスからなる回
転側シールリングと、その回転側シールリングと対向
し、回転側シールリングに弾圧されるように保持された
セラミックスからなる静止側シールリングを有する水力
機械の軸封水装置において、上記回転側シールリングと
静止側シールリングからなるセラミックシールの漏水流
出側の開口する給水管を設けたことを特徴とする。
【0021】第3の発明は、水力機械の回転軸周囲部に
設けられ、回転側に固着されたセラミックスからなる回
転側シールリングと、その回転側シールリングと対向
し、回転側シールリングに弾圧されるように保持された
セラミックスからなる静止側シールリングを有する水力
機械の軸封水装置において、静止側シールリングの可動
ストローク寸法を、ランナと上カバの軸方向ギャップ寸
法より大きくしたことを特徴とする。
【0022】第4の発明は、水力機械の回転軸周囲部に
設けられ、回転側に固着されたセラミックスからなる回
転側シールリングと、その回転側シールリングと対向
し、回転側シールリングに弾圧されるように保持された
セラミックスからなる静止側シールリングを有する水力
機械の軸封水装置の組立方法において、主機回転部を正
規位置に組立完了した後、軸封水装置の静止側部品を組
立てることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して本
発明の実施の形態について説明する。なお、図中図8及
び図9と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明
は省略する。
【0024】図1は本発明の軸封水装置における一実施
の形態を示す断面図であり、回転側シールケース16a
に装着されたセラミックスからなる回転側シールリング
17aと、静止側シールケース16bに装着されたセラ
ミックスからなる静止側シールリング17bが互いに摺
動可能に圧接されており、両シール間からの漏水を防止
するようにしてある。
【0025】上記回転側シールリング17a及び静止側
シールリング17bは、ともに前述のように窒化珪素や
炭化珪素などの高硬度材料であるセラミックスにより形
成されており、耐摩耗性、耐久性に非常に優れている。
しかし、このセラミックスは脆性材料であるため、振動
や負荷遮断時の衝撃により、破損する恐れがある。この
セラミックシールを使用した軸封水装置はその封水機能
が充分働いていれば漏水量は微量であるが、上述の如き
原因などで損傷した場合には充分な封水機能を保てなく
なることも起り得る。
【0026】そこで、本実施の形態においては、静止側
シールケース16bと回転部である回転軸2とのギャッ
プδを小さくし、シール効果が発揮できるようにしてあ
る。しかして、回転側シールリング17aと静止側シー
ルリング17b間から漏水が発生しても、上記静止側シ
ールケース16bと回転軸2間のギャップδを小さくし
て、バックアップシールを構成するようにしてあるた
め、上記ギャップ部でシールのバックアップが行われ、
軸封水装置としての機能が損なわれることがなく、信頼
性を向上させることができる。
【0027】図2は本発明の他の実施の形態を示す図で
あって、両シールリング17a,17b間からの漏水の
流出側である静止側シールケース16bの内周面すなわ
ち回転軸2との対向面に周方向に延びる多数の凹状溝2
1が形成され、ラビランス構造が形成されている。しか
して、この場合も両シールリング17a,17b間から
漏水が生じたとしても、上記多数の凹状溝21からなる
ラビリンス構造部によって封水が行われ、図1に示すも
のと同様の効果を奏する。
【0028】図3は、本発明のさらに他の実施の形態を
示す図であって、封水ケーシング18の上部に、回転軸
2との間に封水作用を行うラビリンスシール22及びグ
ランドパッキン23が設けられ、両シールリング17
a,17bのシールのバックアップを行うようにしてあ
る。したがって、この場合には単に回転軸との間の隙間
を狭くするもの以上のシール効果を期待することができ
る。
【0029】図4は、本発明の他の実施の形態を示す図
であり、図における静止側シールケース16bの上方
側、すなわち両シールリング17a,17b間からの漏
水の流出側に、給水管24が接続開口されており、その
給水管24を介して上記漏水の流出側に給水を供給し得
るようにしてある。
【0030】通常、セラミックシールは、高硬度で耐摩
耗性、耐久性に優れているため、封水の対象となる水さ
えあれば別途給水を行わずに運転することが可能である
が、下水池の水位がランナより低い水車では、主機起動
時及び停止時に封水圧力が負圧となるため、シール部に
残存する水が上流側に吸い込まれ、シールリングが乾燥
摺動する恐れがある。
【0031】そこで、給水管24によって給水を行うこ
とにより、上カバ9とランナ12との間隙13が負圧と
なると、上記給水がシールリング17a,17b間の摺
動面を介して上記負圧側に吸い込まれるので、シール部
に給水されることとなり、乾燥摺動による回転側シール
リング17a、静止側シールリング17bの損傷を防ぐ
ことができる。
【0032】また、給水系統に自動弁25を設け、タイ
マー等により間隙13が負圧となる主機起動時及び停止
時にのみ開作動させ、給水するようにすることによっ
て、給水量を大幅に低減することができる。さらに、給
水系統に流量検出器26を設け、その流量検出器26に
より給水管24の通水を確認し、それを主機起動条件の
一つとし、或は通水異常を検出した際は警報を発し、セ
ラミックシールの点検を促すような情報を出力するよう
にしてもよい。
【0033】図5は水力機械の軸封水装置の組立状態を
示す図であり、回転部に静止部である上カバ9、ガイド
ベーン11などを乗せて吊り込み、回転軸2を或る位置
まで下降させた状態で、上カバ9及びガイドベーン11
を正規位置に据え付け、その後さらに回転軸2とランナ
12を若干下降させて正規位置に設定する。
【0034】しかして、上記回転部に静止部である上カ
バ9、ガイドベーン11などを乗せて吊った状態のと
き、図6に示すように封水ケーシング18と静止側シー
ルケース16bとの間に回転軸2の軸線方向にクリアラ
ンスCが確保できるようにしてある。すなわち、静止側
シールリングの可動ストローク寸法S(図10)を、ラ
ンナ12と上カバ9の軸方向ギャップ寸法R(図9)よ
り大きくしてある。したがって、図5に示すように、ラ
ンナ12の下面によって上カバ9を支持し、ランナ12
の上面が上カバ9の下面に接している場合においても、
図6に示すように、封水ケーシング18と静止側シール
ケース16bとの間にクリアランスCが生ずる。
【0035】したがって、上記上カバ9等の吊り上げ時
には、上カバ9及び封水ケーシング18等の静止部重量
がシールリング17a,17bに加わることが防止さ
れ、組立時にセラミックスにかかる荷重を最小限にする
ことができる。
【0036】また、図7は水力機械と軸封水装置の組立
方法の一例を示す図であって、図7に示すように、回転
軸2及びランナ12等の主機回転部と上カバ9が既に正
規員に据え付けられた後に、軸封水装置14を組立て
る。したがって、組立て時に回転側及び静止側のシール
リング17a,17bに作用する荷重は、静止側シール
ケース16bの重量とスプリング19の付勢力のみの最
小限の荷重を受けるだけで組み立てることができ、組立
時におけるセラミックスの損傷を防止することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はセラミッ
クシールを使用した軸封水装置において、セラミックシ
ールの漏水流出側にさらにバックアップシールを設けた
ので、セラミックシールが主機運転時の振動、負荷遮断
による衝撃、或は他の予期せぬ原因により損傷し、充分
な封水効果が発揮できなくなった場合でも、上記バック
アップシールによって封水効果を奏することができ、信
頼性を向上させることができる。
【0038】また、上記セラミックシールの漏水流出側
に給水管を開口させたものにおいては、封水圧力が負圧
になり、セラミックシール部の水が途切れても、給水を
行うことにより乾燥摺動を防ぎ、シールリングの損傷を
防止することができる。
【0039】さらに、静止側シールリングの可動ストロ
ーク寸法をランナと上カバの軸方向ギャップ寸法より大
きくした場合には、主機回転部と少なくとも上カバを含
んだ静止部品を水車ピット外で組み立て、回転部に静止
部を乗せて吊り込む場合もセラミックシールに静止部の
重量がかかることを防止でき、組立の際のセラミックシ
ールの損傷の危険を回避することができる。
【0040】また、主機回転部と少なくとも上カバを含
んだ静止部を正規位置に据え付けた状態で軸封水装置の
静止側部品を組み立てることにより、組立時にシールリ
ングに作用する荷重を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水力機械の軸封水装置の一実施の形態
を示す断面図。
【図2】本発明の水力機械の軸封水装置の他の実施の形
態を示す断面図。
【図3】本発明の水力機械の軸封水装置のさらに他の実
施の形態を示す断面図。
【図4】本発明の水力機械の軸封水装置の他の実施の形
態を示す断面図。
【図5】本発明の軸封水装置を有する水力機械の組立て
状態を示す図。
【図6】図5における軸封水装置部の拡大断面図。
【図7】本発明の軸封水装置を有する水力機械の他の組
立方法を示す図。
【図8】水力プラントの概略構成を示す図。
【図9】本発明に係わる水力機械を示す断面図。
【図10】従来のセラミック製軸封水装置の拡大断面
図。
【図11】水力機械の組立手順の一例を示す図。
【図12】水力機械の組立手順の他の例を示す図。
【符号の説明】
2 回転軸 7 ケーシング 8a ステイベーン 9 上カバ 10 下カバ 11 ガイドベーン 12 ランナ 14 軸封水装置 16a 回転側シールケース 16b 静止側シールケース 17a 回転側シールリング 17b 静止側シールリング 18 封水ケーシング 19 スプリング 20 Oリング 22 ラビリンスシール 23 グランドパッキン 24 給水管 25 自動弁 26 流量検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水力機械の回転軸周囲部に設けられ、回転
    側に固着されたセラミックスからなる回転側シールリン
    グと、その回転側シールリングに対向し、回転側シール
    リングに弾圧されるように保持されたセラミックスから
    なる静止側シールリングを有する水力機械の軸封水装置
    において、上記回転側シールリングと静止側シールリン
    グからなるセラミックシールの漏水流出側に、さらにバ
    ックアップシールを設けたことを特徴とする、水力機械
    の軸封水装置。
  2. 【請求項2】上記バックアップシールは、静止側シール
    ケースと回転部との間隙を小さくしたものであることを
    特徴とする、請求項1記載の水力機械の軸封水装置。
  3. 【請求項3】上記バックアップシールは、静止側シール
    ケースの回転軸との対向面に形成されたラビリンス構造
    であることを特徴とする、請求項1記載の水力機械の軸
    封水装置。
  4. 【請求項4】バックアップシールは、さらに封水ケーシ
    ングに設けられたラビリンスシールまたはグランドパッ
    キン、或はそれらの両者からなることを特徴とする、請
    求項1記載の水力機械の軸封水装置。
  5. 【請求項5】水力機械の回転軸周囲部に設けられ、回転
    側に固着されたセラミックスからなる回転側シールリン
    グと、その回転側シールリングと対向し、回転側シール
    リングに弾圧されるように保持されたセラミックスから
    なる静止側シールリングを有する水力機械の軸封水装置
    において、上記回転側シールリングと静止側シールリン
    グからなるセラミックシールの漏水流出側の開口する給
    水管を設けたことを特徴とする、水力機械の軸封水装
    置。
  6. 【請求項6】給水管には、タイマーにより作動する自動
    弁を設けたことを特徴とする、請求項5記載の水力機械
    の軸封水装置。
  7. 【請求項7】給水管には、流量検出装置を設けたことを
    特徴とする、請求項5または6記載の水力機械の軸封水
    装置。
  8. 【請求項8】水力機械の回転軸周囲部に設けられ、回転
    側に固着されたセラミックスからなる回転側シールリン
    グと、その回転側シールリングと対向し、回転側シール
    リングに弾圧されるように保持されたセラミックスから
    なる静止側シールリングを有する水力機械の軸封水装置
    において、静止側シールリングの可動ストローク寸法
    を、ランナと上カバーの軸方向ギャップ寸法より大きく
    したことを特徴とする、水力機械の軸封水装置。
  9. 【請求項9】水力機械の回転軸周囲部に設けられ、回転
    側に固着されたセラミックスからなる回転側シールリン
    グと、その回転側シールリングと対向し、回転側シール
    リングに弾圧されるように保持されたセラミックスから
    なる静止側シールリングを有する水力機械の軸封水装置
    の組立方法において、主機回転部を正規位置に組立完了
    した後、軸封水装置の静止側部品を組立てることを特徴
    とする、水力機械の軸封水装置組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6667140B2 (en) 2000-09-01 2003-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner and image forming method
KR100881214B1 (ko) * 2008-08-14 2009-02-05 (주)덕성산업기계 수력터빈의 봉수모듈
EP2687715A4 (en) * 2011-03-16 2015-09-09 Eagle Ind Co Ltd HYDRAULIC UNDERWATER TURBINE GENERATOR

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