JP2000017578A - 鞄地およびそれを利用した鞄 - Google Patents

鞄地およびそれを利用した鞄

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JP2000017578A
JP2000017578A JP8409499A JP8409499A JP2000017578A JP 2000017578 A JP2000017578 A JP 2000017578A JP 8409499 A JP8409499 A JP 8409499A JP 8409499 A JP8409499 A JP 8409499A JP 2000017578 A JP2000017578 A JP 2000017578A
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luggage
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polyester
elastomer
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Isamu Saiga
勇 雑賀
Hiroyuki Mori
裕之 森
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 恒久的な柔軟性と防水性とが確保され、且つ
汚れのつきにくいリサイクル可能な鞄地およびそれを利
用した鞄の提供。 【解決手段】 ポリエステル繊維からなる基布の少なく
とも片側面に、ポリエステル系エラストマーを被覆した
鞄地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル繊維
から構成された基布に、可塑材の添加が不要であるポリ
エステルエラストマーを被覆した鞄地および該鞄地を利
用した鞄製品に関する。さらに詳しくは、本発明は、基
布の素材と該基布を被覆する樹脂とが共にポリエステル
系ポリマーからなる鞄地および該鞄地を利用した学童
鞄、ビジネスバッグ、スポーツ・レジャー鞄などの鞄製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】鞄地の要求特性としては、防水性および
鞄地自体の柔軟性が挙げられる。ところで、この鞄地と
しては、これまで、分散染料で着色されたポリエステル
(ホモポリマー)繊維からなる基布の少なくとも片側面
に、可塑材の添加によって柔軟性が付与された塩化ビニ
ル樹脂を被覆したものが採用されてきた。
【0003】しかし、この可塑材が添加された塩化ビニ
ル樹脂は、防水性および鞄地自体の柔軟性といった要求
特性に対しては、機能を発揮するものの、一方では、以
下のa〜dといった現象をもたらしていた。 a.経時とともに、塩化ビニル樹脂が硬化するために、
鞄地自体の柔軟性低下が生起すること; b.経時とともに、塩化ビニル樹脂が脆化して樹脂層に
亀裂が入り、鞄地の防水性が低下すること; c.経時とともに、異物が樹脂の外表面に付着して鞄地
が汚れること;および、 d.昨今の社会的問題に徴すれば、塩化ビニル樹脂の使
用は、リサイクルが困難であり、焼却した場合はダイオ
キシンなどの有害物質が発生すること。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の課
題は、恒久的な柔軟性と防水性とが確保され、且つ汚れ
のつきにくいリサイクル可能な鞄地およびそれを利用し
た鞄製品を提供することにある。さらに本発明の他の課
題は、上記課題に加えて、鮮明性、軽量性または耐ホツ
レ性といった少なくとも一つの付加価値が付与された鞄
地およびそれを利用した鞄製品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、不利益な
上記現象を克服するために、全く別の観点から検討を行
った。その結果、これらa〜cの現象には、塩化ビニル
樹脂中の可塑材が関与していることが究明された。すな
わち、、経時とともに、樹脂に柔軟性を付与するために
添加された可塑材が、樹脂の内部から外表面に析出し、
それにより樹脂の硬化および亀裂を惹起する。さらに
は、析出した可塑材の異物吸着により鞄地を汚し、した
がって、鞄製品にあっては、可塑材が吸着した異物が、
鞄に内包された書籍や衣服などに容易に転移するのであ
る。
【0006】これに対して、本発明者らは、樹脂として
上述の弊害をもたらすような可塑材の添加が不要なポリ
エステル系エラストマーを採用し、併せて基布をポリエ
ステル繊維で構成することにより、a〜dの現象を解消
するに至ったものである。
【0007】かくして本発明によれば、ポリエステル繊
維からなる基布の少なくとも片側面に、ポリエステル系
エラストマーが被覆されていることを特徴とする鞄地が
提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の鞄地を構成する基布は、
鞄地全体をリサイクル可能にする上で、実質的にノンエ
ラストマーのポリエステル繊維からなることが必要であ
る。
【0009】このポリエステル繊維を構成するポリマー
としては、ポリエステル系ポリマーであるかぎり特に制
限はなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートまたはそ
れらの共重合体などが挙げられる。この中でも、好まし
くはポリエチレンテレフタレートまたはその共重合体で
ある。勿論、これらのポリマーは、20wt%以下であ
れば、周知の各種機能剤を混合または共重合されていて
もよい。
【0010】このポリエステル繊維の形態については、
連続マルチフィラメントまたは短繊維でも良く、勿論、
該短繊維を含んだ紡績糸であっても良い。好ましい形態
は、強度が比較的に高い連続マルチフィラメントで、そ
の中でも、表面の耐摩耗性が向上することから、タスラ
ン加工のような嵩高加工が施された連続マルチフィラメ
ントである。また、該繊維の長手方向における断面の形
状については、中実または中空断面であっても、円形ま
たは異形であっても良いし、組成の異なるポリマーとの
芯鞘型、海島型、または貼り合せ型であっても良い。
【0011】このポリエステル繊維の太さについては、
鞄地とした際の強力や布帛への製造過程における取扱い
性などの観点から、ポリエステル繊維の単繊維デニール
は、1〜20デニールの範囲が好ましく、特に2〜10
デニールの範囲が好ましい。また、該単繊維デニールと
同様な理由から、ポリエステル繊維がマルチフィラメン
トまたは紡績糸の場合におけるトータルデニールは、3
0〜2000デニール、特に50〜1200デニールの
範囲にあることが好ましい。
【0012】基布については、上記のようなポリエステ
ル繊維からなるものであれば、織物、編物または不織布
など任意のものが採用でき、好ましくは織編物である。
また、基布の目付けについては、基布に強力を維持する
面から、100g/m2以上が好ましく、基布に柔軟性
を維持する面から、500g/m2以下が好ましい。
【0013】次に、本発明の鞄地におけるポリエステル
系エラストマーについて説明する。本発明のポリエステ
ル系エラストマーとしては、高融点の結晶性重合体(ハ
ードセグメント)と脂肪族ポリエーテル単位および/ま
たは脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体(ソ
フトセグメント)とを主たる構成成分とするポリエステ
ルブロック重合体であればよい。
【0014】好ましいハードセグメントとしては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸などのジカルボン酸およびそのエステ
ル形成性誘導体と、主鎖における炭素数が2〜15の脂
肪族ジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノールや
1,4−ジシクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジ
オール、キシリレングリコール、ビス(p−ヒドロキ
シ)ジフェニルなどの芳香族ジオールなどのジオールお
よびそのエステル形成性誘導体とから形成されるポリエ
ステルである。特に好ましいのは、ポリブチレンテレフ
タレートである。
【0015】また、好ましいソフトセグメントとして
は、分子量1000以上のポリエチレングリコールやポ
リテトラメチレングリコールなどのポリアルキレングリ
コールおよびそのエステル形成性誘導体、主鎖における
炭素数が2〜15の脂肪族ジオールおよびそのエステル
形成性誘導体、または主鎖における炭素数が2〜15の
脂肪族ジカルボン酸およびそのエステル形成性誘導体な
どを少なくとも一部有するポリエステルである。
【0016】このようなポリエステル系エラストマーの
中でも、特にテレフタル酸およびテトラメチレングリコ
ール成分およびテトラメチレングリコール成分が、それ
ぞれ全ジカルボン酸成分および全アルキレングリコール
成分に対して、60モル%以上であるポリブチレンテレ
フタレートからなるハードセグメントと、融点が100
℃未満または非晶性の、芳香族ジカルボン酸成分および
ヒドロキシル基とヒドロキシル基との間の炭素原子数が
5〜15の長鎖ジオールとからなるソフトセグメントと
が、20:80〜70:30の重量比であるものが、該
エラストマー自体の耐汚染性および耐候性が高いことか
ら、最も好ましい。
【0017】このようなエラストマーの製造に際して
は、先ずソフトセグメント(S)及びハードセグメント
(H)を構成するポリマーをそれぞれ作製し、次いで両
者を溶融混合して得られるエラストマーの融点がハード
セグメント(H)のそれよりも低くなるように調整すれ
ば良い。
【0018】この融点は混合温度と時間によって変化す
るので、目的の融点を示す状態になった時点で、リンオ
キシ酸等の触媒失活剤を添加して触媒を失活させる処方
も採用される。例えば、全段階で、ハードセグメント
(H)やソフトセグメント(S)に触媒として添加され
ているチタンや錫化合物の金属原子数と等モル以上、好
ましくは1.2倍以上3倍未満の燐酸、亞燐酸、有機ス
ルホン酸等が加えられる。
【0019】最終的に得られるエラストマーにあって
は、35℃オルトクロルフェノール中で測定した固有粘
度が少なくとも0.6、特に0.8〜1.5の範囲にあ
ることが好ましい。
【0020】勿論、エラストマー自体は、安定剤、顔
料、染料、核剤、滑剤、難燃剤などの機能剤を含んでい
ても良い。
【0021】さらに、本発明の鞄地の製造方法について
述べる。本発明の鞄地は、ポリエステル繊維からなる基
布に、前述のエラストマーを積層および/または含浸な
どして被覆することで得られる。この積層や含浸方法に
ついては、斯界で周知の手段を採用すればよく、例え
ば、基布の表面に溶融したポリエステルエラストマーを
押し出し、これを基布に押圧しつつ基布中に該エラスト
マーの少なくとも一部を押し込んで接着せしめる方法
(いわゆる溶融ラミネート法)、T−ダイまたはカレン
ダー法によってシート状に成形されたエラストマーを適
切なアンカー剤を用いて接合する方法(いわゆるドライ
ラミネート法)、基布をエラストマー溶液中に浸漬させ
る方法(いわゆるディップ法)や、基布の片側面にエラ
ストマー溶液を塗布する方法(いわゆるナイフコーター
法)などが挙げられる。この中でも、製造工程が比較的
に簡易な押出ラミネート法およびドライラミネート法が
好ましい。
【0022】基布に対するエラストマーの付与量は、付
与手段が積層か含浸かによって、若干変ってくる。例え
ば、積層の態様にあっては、エラストマーの膜厚が重要
な因子となる。つまり、エラストマー層の厚みは、鞄地
全体としての柔軟性の面から100μm以下が好まし
く、その下限としては防水性の面から5μm以上が好ま
しい。ここでいう、エラストマー層の厚みは鞄地の片側
面における、基布表面からエラストマー層の外表面まで
の直線距離であり、両側面の場合は、それぞれの片側面
がこの範囲内にあれば良い。一方、含浸の態様にあって
は、基布に対するエラストマーの重量比が重要な因子と
なる。前述の厚みと同様な理由から、好ましい両者の重
量比は1対0.1〜1、特に1:0.2〜5の範囲であ
る。
【0023】以上のようにして得られた本発明の鞄地
は、従来の塩化ビニル樹脂を利用した鞄地に対して、樹
脂が実質的に可塑材を添加されてなくとも充分な柔軟性
を有するポリエステルエラストマーを採用するため、経
時による柔軟性および防水性の低下がなく、汚れもつき
くいものとなり、しかも基布を構成する繊維のマトリッ
クスポリマーがポリエステルであるため、リサイクルを
も可能とする。
【0024】さらに、本発明の他の課題である鮮明性、
軽量性、または耐ホツレ性といった付加価値を付与する
ための要件について説明する。
【0025】<鮮明性の要件>従来から鞄地は、暖かみ
のある風合いと外観とを有する基布面が鞄の外側に配さ
れ、他方、防水性を付与するための樹脂面が鞄の内側に
配されたものが主として採用されてきた。そのため、基
布自体が高度の鮮明性を有することは、鞄の色彩的外観
を向上させる上で非常に好ましいことである。
【0026】そのため、基布を構成するポリエステル繊
維は、従来の分散染料により着色されたポリエステル繊
維に比べて、さらに高い鮮明性を有するカチオン染料に
より着色されたカチオン染料可染性ポリエステル繊維
(以下、“CDF”と略記)であることが好ましい。基
布に含まれるCDFの量については、基布重量を基準に
少なくとも60wt%、特に80wt%以上がCDFで
占められたものが好ましい。
【0027】CDFを構成するポリマー組成としては、
カチオン染料可染性であれば、任意のものが採用でき
る。この例としては、スルホン酸金属塩を含有するイソ
フタル酸成分を共重合させたポリエステル繊維(特公昭
34−10497号公報)や、スルホン酸ホスホニウム
塩基を有するイソフタル酸成分を共重合させたポリエス
テル繊維(特公昭47−22334号公報)がある。好
ましくは、強度などの力学的物性や紡糸工程での安定性
などの面から、ポリエチレンテレフタレートをマトリッ
クスポリマーとし、該マトリックスポリマー中の少なく
ともテレフタル酸残基の3wt%が、スルホン酸金属塩
を有するイソフタル酸残基で置換されたものである。一
方、該イソフタル酸残基の置換量の上限については、高
々15wt%であることが好ましい。さらに、このよう
な基布は、基布に樹脂を加熱状態で皮膜させる際に、従
来の分散染料により着色されたポリエステル繊維では、
染料が繊維内部から樹脂へ移行する、すなわち色移行と
いう問題も発生しない。
【0028】また、このような基布の少なくとも片面に
付与されたエラストマーは、その光学屈折率がCDFよ
りも低いことから、エラストマーが付与された基布面、
すなわち、鞄の内側でさえも、鮮明な色彩効果が該エラ
ストマーを通してさらに強調される。
【0029】<軽量性>人が持ち運びする鞄において
は、軽量であることは非常に好まれる。そのため、基布
に含まれるポリエステル繊維は、基布重量を基準とし
て、少なくとも50wt%が中空率20〜50%の中空
部を有する中空ポリエステル繊維であることが好まし
い。特に好ましいのは、少なくとも70wt%が中空率
30〜50%の中空部を有する中空ポリエステル繊維の
ものである。
【0030】該中空ポリエステル繊維の断面形状につい
ては、任意のものが採用できるが、浸水または湿潤時で
も、軽量性を維持できることから、中空部が該ポリエス
テル繊維を構成するマトリックスポリマーによって実質
的に閉鎖されているものが好ましい。その製造について
は 実公平2−43879号公報や特開平6−2210
号公報などに開示された紡糸口金を用いればよい。この
場合、ポリエステル繊維にCDFを用いるとき(本発明
の他の態様B)、鮮明性と軽量性との2つの付加価値が
上乗せされた鞄地が得られる。
【0031】このような中空ポリエステル繊維を含んだ
鞄地は、樹脂の皮膜量を適宜調整することで、従来の中
実ポリエステル繊維からなる鞄地ではなしえなかった、
見掛け比重1.0以下という優れた軽量性を有する。し
かも、このような中空ポリエステル繊維を含んだ鞄地
は、従来の中実ポリエステル繊維に比べ、鞄地とした段
階で、防皺性も向上する。
【0032】<耐ホツレ性の要件>屋外で人が持ち運ぶ
鞄においては、形状的外観や持ち運び易さの面から複雑
な縫製を容易にする、すなわち縫製時にホツレなどが生
じ難い鞄地は、非常に好ましい。
【0033】そのため、基布を構成する組織は、単に経
糸と緯糸とが交叉されただけの織物組織に比べて、基布
を構成する連続マルチフィラメント同士または紡績糸同
士が互いに堅固に絡み合って素抜けの起こりにくいよう
な経編物、その中でも緯糸を挿入した経編物であること
が好ましい。このような鞄地は、鞄に縫製するために裁
断された際も、切断面がホツレないことから、非常に縫
製が容易になり、複雑な縫製にも非常に適したものであ
る。ここでいう、ホツレとは、例えば、鞄地を裁断した
際の端面に存在する基布を構成する糸が、鞄地より脱落
していく現象のことである。
【0034】このような鮮明性、軽量性または耐ホツレ
性に関する要件は、単独は勿論、組合せてもよく、本発
明の第一の課題を解決するための手段、すなわちポリエ
ステル繊維から構成された基布をポリエステルエラスト
マーで被覆した鞄地を本発明の態様Aとすると、原糸、
原糸の断面および基布の組織との組合わせの面から、以
下の様に整理される。
【0035】
【表1】
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。尚、実施例中の布帛の物性は下記の方法により測定
した。
【0037】(1)耐ホツレ性 防水布帛を経(緯)10cm×緯(経)5cmに裁断し
て長方形の試料を作成し、長辺の5cmの部分をチャッ
クで把持した後、該チャックを水平方向に設置された鉄
板の上方3cmの位置に固定し、試料の厚み方向の前後
にそれぞれ5cm、チャックを水平移動させ、これを往
復で300回/10分繰り返し、擦られた切り口の状況
から、ホツレを確認した。結果は、全くホツレがないも
のを○、若干ホツレがあるものを△、完全に糸が脱落し
ているものを×として示した。
【0038】(2)見かけ比重 布帛の目付(g/m2)及び厚さ(mm)を測定し、下
記式により見かけ比重を算出した。 見かけ比重=目付/(厚さ×10-2
【0039】(3)耐汚染性 JIS K6902に基づき、コーヒー、醤油、アセト
ンに対する汚染性を評価した。結果は、全く変化のない
ものを○、若干艶に変化のあるものを△、強い変化のあ
るものを×として示した。
【0040】(4)耐候性 JIS K7102に準ずるサンシャインウェザーメー
ターを用いて、63℃雨無しにて、1500時間経過後
のサンプルの樹脂面における表面状態を評価した。結果
は、全く変化のないものを○、若干艶に変化のあるもの
を△、強い変化のあるものを×として示した。
【0041】(5)耐熱性 JIS K6902に基づき、試験温度180℃及び沸
騰水にて評価を行った。結果は、全く変化のないものを
○、若干艶に変化のあるものを△、強い変化のあるもの
を×として示した。
【0042】[参考例1]・・・ポリエステル系エラス
トマーの製造 テレフタル酸ジメチル180部、セバシン酸ジメチル2
0部、テトラエチレングリコール140部およびジエチ
レングリコール30部をジブチル錫ジアセテート触媒で
エステル交換反応後、減圧下で重縮合して、固有粘度
1.01のポリエステル(S)を得た。このポリエステ
ル(S)に、固有粘度0.98のポリブチレンテレフタ
レート(H)のチップを乾燥して、170部添加し、2
40℃で更に45分反応させた後、フェニルフォスフォ
ン酸を0.1部添加して、反応を停止させた。このエラ
ストマーの融点は192℃、固有粘度は1.02であっ
た。
【0043】[参考例2]・・・ポリエステル系エラス
トマーの製造 イソフタル酸ジメチル180部、セバシン酸ジメチル2
0部、ヘキサメチレングリコール170部をジブチル錫
ジアセテート触媒でエステル交換反応後、減圧下に重縮
合して、固有粘度1.06のポリエステル(S)を得
た。このポリエステル(S)に、固有粘度0.98のポ
リブチレンテレフタレート(H)のチップを乾燥して、
107部添加し、240℃で更に45分反応させたの
ち、フェニルフォスフォン酸を0.1部添加して、反応
を停止させた。このエラストマーの融点は204℃、固
有粘度は1.07であった。
【0044】[参考例3]・・・ポリエステル系エラス
トマーの製造 ポリエステルエラストマーを、テレフタル酸ジメチル6
5部、ポリテトラメチレングリコール(平均分子量10
00)120部、テトラメチレングリコール61部をテ
トラブトキシチタネートを触媒として、常法により重合
して、ポリエステルエラストマーを得た。このエラスト
マーの固有粘度は1.42であった。
【0045】[実施例1]ジカルボン酸残基の5wt%
がナトリウムスルホイソフタレート残基で置換された固
有粘度0.67のポリエチレンテレフタレートから、8
40デニール/192フィラメントの丸中空断面の中空
カチオン染料可染性ポリエステル繊維(中空率33%、
強度5.1g/de、伸度14.5%)と75デニール
/24フィラメントの丸中実断面の中実カチオン染料可
染性ポリエステル繊維(強度4.5g/de、伸度16
%)とを用意し、緯糸挿入ラッセル編機(18G)を使
用し、筬L3に、L3が00/00の組織になるよう
に、上記中空カチオン染料可染性ポリエステル繊維を、
28本/inの密度となるように供給し、絡み糸として
筬L1、L2に、上記中実カチオン染料可染性ポリエス
テル繊維を、L1が32/21/10/12、L2が1
0/12/23/21の組織となるように、2バーでオ
ール・インにて供給し、さらに、挿入緯糸として、上記
中空カチオン染料可染性ポリエステル繊維を30本/i
nの密度となるように編成し、編物を得た。該編物中の
中空カチオン染料可染性ポリエステル繊維と中実カチオ
ン染料可染性ポリエステル繊維との割合は、81:19
であった。この緯糸挿入の経編物をカチオン染料(保大
谷化学(株)製“アイゼンカチオンDP”)で染色し
て、着色基布を得た。
【0046】該基布の表面に、参考例1のエラストマー
を溶融ラミネートし、厚さ約30μmのポリエステルブ
ロック共重合体からなる皮膜を形成して、防水布帛に仕
上げた。得られた防水布帛の各種特性を、表2に示す。
【0047】[実施例2]実施例1のポリエチレンテレ
フタレートをホモポリマーに変え、染料を分散染料(住
友化学(株)製“スミカロン”)に変える以外は、実施
例1と同様の操作を繰り返した。得られた防水布帛の各
種特性を、表2に示す。
【0048】[実施例3]実施例1で用いた中空カチオ
ン染料可染性ポリエステル繊維の断面を中実に変える以
外は、実施例1と同様の操作を繰り返した。得られた防
水布帛の各種特性を、表2に示す。
【0049】[実施例4]実施例1で用いた中空カチオ
ン染料可染性ポリエステル繊維を経緯それぞれ40本/
インチ及び35本/インチの密度で製織した織物を基布
とする以外は、実施例1と同様の操作を繰り返した。得
られた防水布帛の各種特性を、表2に示す。
【0050】[実施例5]実施例2で用いた中空ポリエ
ステル繊維の断面を中実に変える以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返した。得られた防水布帛の各種特性
を、表2に示す。
【0051】[実施例6]実施例2で用いた中空ポリエ
ステル繊維を経緯それぞれ40本/インチ及び35本/
インチの密度で製織した織物を基布とする以外は、実施
例1と同様の操作を繰り返した。得られた防水布帛の各
種特性を、表2に示す。
【0052】[実施例7]実施例4で用いた中空ポリエ
ステル繊維の断面を中実に変える以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返した。得られた防水布帛の各種特性
を、表2に示す。
【0053】[実施例8]実施例6で用いた中空ポリエ
ステル繊維の断面を中実に変える以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返した。得られた防水布帛の各種特性
を、表2に示す。
【0054】[実施例9]実施例8で用いた参考例1の
エラストマーを参考例2のエラストマーに変える以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返した。得られた防水
布帛の各種特性を、表2に示す。
【0055】[実施例10]実施例8で用いた参考例1
のエラストマーを参考例3のエラストマーに変える以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返した。得られた防水
布帛の各種特性を、表2に示す。
【0056】[実施例11]挿入される緯糸を用いなか
った以外は、実施例5と同様の操作を繰り返した。得ら
れた防水布帛の各種特性を、表2に示す。
【0057】[実施例12]挿入される緯糸を用いなか
ったのと、L3が00/66になるように供給した以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返した。得られた防水
布帛の各種特性を、表2に示す。
【0058】[比較例1]実施例8で用いた参考例1の
エラストマーを市販の可塑材が添加された軟質塩化ビニ
ルシートに変える以外は、実施例1と同様の操作を繰り
返した。得られた防水布帛の各種特性を、表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】以下、表2について考察する。本発明の実
施例は、可塑材が添加された塩化ビニルシートを用いた
比較例1とは異なり、経時による可塑材の析出がないた
め、恒久的な柔軟性と防水性とを有し、且つ汚れもつき
難いものであった。しかも、基布およびそれを被覆する
樹脂がともにポリエステル系樹脂からなるため、リサイ
クル性にも優れたものであった。また、比較例1の塩化
ビニル樹脂で見られた皮膜が180℃評価で溶融し、沸
騰水評価で形状が変化するといった耐熱性の問題もな
く、耐水圧も1000mmH2O以上という使用におい
て充分な耐水性を有するものであった。
【0061】さらに、エラストマーとして、テレフタル
酸成分及びテトラメチレングリコール成分がそれぞれ全
ジカルボン酸成分に対して60モル%以上であるポリブ
チレンテレフタレートからなるハードセグメント(H)
と、芳香族ジカルボン酸成分及びヒドロキシル基とヒド
ロキシル基の間の主鎖中の炭素原子数が5〜15の長鎖
ジオール成分からなり、融点が100℃未満又は非晶性
であるポリエステルからなるソフトセグメント(S)と
を含み且つ両者の組成比(重量)がH:S=20:80
〜70:30のものを用いた実施例1〜9、11および
12は、比較例1は勿論、実施例10のポリアルキレン
グリコールをソフトセグメントとしたエラストマーより
も、高度の耐汚染性および耐候性を示した。
【0062】鮮明性については、ポリエステル繊維とし
てカチオン染料で着色されたカチオン染料可染性ポリエ
ステル繊維を配した実施例1、3、4、7および12の
鞄地は、他の鞄地に比べ、鮮明な色彩を有し、しかも、
他の鞄地では、エラストマーを基布上に溶融押し出しす
る際に、分散染料がエラストマーに一部移行していた
が、実施例1、3、4、7および12の鞄地ではカチオ
ン染料の移行も発生していなかった。
【0063】軽量性については、中空ポリエステル繊維
を用いた実施例1、2、4、6および12の鞄地は、他
の鞄地にくらべ、全て見掛け比重1.0以下と非常に軽
量性に優れ、しかも、皺になりにくいものであった。
【0064】耐ホツレ性については、緯糸挿入の経編物
を基布に用いた実施例1〜3、5および12の鞄地は、
他の鞄地にくらべ、切断面を擦っても全く基布のホツレ
がなく、これを鞄に縫製する際には、非常に作業性のよ
いものであった。
【0065】
【発明の効果】本発明の鞄地は、従来の塩化ビニル樹脂
を利用した鞄地に比べ、樹脂が実質的に可塑材を添加さ
れてなくとも充分な柔軟性を有するため、経時による柔
軟性および防水性の低下がなく、汚れもつきくいもので
あり、しかも基布を構成する繊維のマトリックスポリマ
ーがポリエステルであるため、リサイクルも可能であ
る。さらに本発明においては、鮮明性、耐ホツレ性また
は軽量性といった付加価値も鞄地に付与することがで
き、学童鞄、ビジネスバッグおよびスポーツ・レジャー
鞄などに好適なものである。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル繊維から構成された基布の
    少なくとも片側面に、ポリエステル系エラストマーが被
    覆されていることを特徴とする鞄地。
  2. 【請求項2】 基布重量の少なくとも60wt%が、カ
    チオン染料により着色されたカチオン染料可染性ポリエ
    ステル繊維で占められた請求項1記載の鞄地。
  3. 【請求項3】 カチオン染料可染性ポリエステル繊維を
    構成するマトリックスポリマーが、ジカルボン酸残基の
    少なくとも3wt%がスルホン酸金属塩を有するイソフ
    タル酸残基で置換されたポリエチレンテレフタレートで
    ある請求項2記載の鞄地。
  4. 【請求項4】 基布重量の少なくとも50wt%が、中
    空率20〜50%の中空ポリエステル繊維で占められた
    請求項1〜3記載の鞄地。
  5. 【請求項5】 中空部が、該ポリエステル繊維を構成す
    るマトリックスポリマーによって閉鎖されている請求項
    4記載の鞄地。
  6. 【請求項6】 鞄地の見掛け密度が、高々1.0である
    請求項4または5いずれか1項に記載の鞄地。
  7. 【請求項7】 ポリエステル繊維の単繊維デニールが、
    1〜20デニールの範囲にある請求項1〜6いずれか1
    項に記載の鞄地。
  8. 【請求項8】 ポリエステル繊維が、連続マルチフィラ
    メントであって、且つ、そのトータルデニールが30〜
    2000デニールの範囲にある請求項1〜7いずれか1
    項に記載の鞄地。
  9. 【請求項9】 基布が、織編物である請求項1〜8に記
    載の鞄地。
  10. 【請求項10】 織編物が、経編物である請求項9に記
    載の鞄地。
  11. 【請求項11】 経編物が、緯糸挿入の経編物である請
    求項10記載の鞄地。
  12. 【請求項12】 基布の目付けが、100〜500g/
    2の範囲にある請求項1〜11いずれか1項に記載の
    鞄地。
  13. 【請求項13】 エラストマーの固有粘度が、0.8〜
    1.5の範囲にある請求項1〜12いずれか1項にいず
    れか1項に記載の鞄地。
  14. 【請求項14】 エラストマーが、5〜100μmの範
    囲にある厚みで基布に積層されている請求項1〜13い
    ずれか1項に記載の鞄地。
  15. 【請求項15】 鞄地の耐水圧が、少なくとも1000
    mmH2Oである請求項1〜14いずれか1項に記載の
    鞄地。
  16. 【請求項16】 エラストマーが、テレフタル酸成分及
    びテトラメチレングリコール成分がそれぞれ全ジカルボ
    ン酸成分に対して60モル%以上であるポリブチレンテ
    レフタレートからなるハードセグメント(H)と、芳香
    族ジカルボン酸成分及びヒドロキシル基とヒドロキシル
    基の間の主鎖中の炭素原子数が5〜15の長鎖ジオール
    成分からなり、融点が100℃未満又は非晶性であるポ
    リエステルからなるソフトセグメント(S)とを含み且
    つ両者の組成比(重量)がH:S=20:80〜70:
    30の範囲にある請求項1〜15いずれか1項に記載の
    鞄地。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16いずれか1項記載の鞄
    地からなることを特徴とする学童鞄。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16いずれか1項記載の鞄
    地からなることを特徴とするビジネス鞄。
  19. 【請求項19】 請求項1〜16いずれか1項記載の鞄
    地からなることを特徴とするスポーツ・レジャー鞄。
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