JP2000016303A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

Info

Publication number
JP2000016303A
JP2000016303A JP18767198A JP18767198A JP2000016303A JP 2000016303 A JP2000016303 A JP 2000016303A JP 18767198 A JP18767198 A JP 18767198A JP 18767198 A JP18767198 A JP 18767198A JP 2000016303 A JP2000016303 A JP 2000016303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
side bracket
brackets
vehicle body
bush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18767198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakagawa
健治 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18767198A priority Critical patent/JP2000016303A/ja
Publication of JP2000016303A publication Critical patent/JP2000016303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能な連結
部におけるガタを無くして、同連結部での振動剛性を高
めるとともに、ハンドルガタ感を低減すること。 【解決手段】 車体側ブラケット72に対してコラム側
ブラケット73をコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能
に連結する連結手段80を備えたステアリング装置にお
いて、連結手段80が、車体側ブラケット72に一体的
に組付けられる連結軸(ボルト81及びカラー82)
と、この連結軸の外周に一体的に組付けられてコラム側
ブラケット73に設けた長孔73a,73bに摺動可能
に嵌合される連結部位に前記連結軸の軸線方向に延びて
先端にて開口するスリットを有するとともに先端部内周
に前記連結軸との係合により先端部83a,84aを拡
開させる内側突起83c,84cを有する樹脂等弾性材
料からなるブッシュ83,84を備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等車両に
装備されるステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等車両に装備されるステアリン
グ装置の一つとして、ステアリングコラムの上部を前後
及び上下方向へ移動可能に支持する上方支持機構と、前
記ステアリングコラムの下部をコラム軸方向へ移動可能
かつ傾動可能に支持する下方支持機構とによって、前記
ステアリングコラムが急勾配にて車体に支持され、また
前記下方支持機構が、前記車体に固定される車体側ブラ
ケットと、前記ステアリングコラムに固定されるコラム
側ブラケットと、前記車体側ブラケットに対して前記コ
ラム側ブラケットをコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可
能に連結する連結手段を備える構成とされてなるものが
あり、例えば実開平4−110672号公報に示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報のステア
リング装置においては、コラム側ブラケットにコラム軸
方向の長孔が設けられ、車体側ブラケットに一体的に組
付けた連結手段によって車体側ブラケットに対してコラ
ム側ブラケットがコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能
に連結されているが、同連結部にて生じるガタ(各構成
部材間の隙間)を無くす構成は示されておらず、同ガタ
に起因して十分な支持剛性が得られないことがあって、
振動剛性(振動特性)が低下するとともに、ハンドルガ
タ感が生じることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、ステアリングコラム
の上部を前後及び上下方向へ移動可能に支持する上方支
持機構と、前記ステアリングコラムの下部をコラム軸方
向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機構とに
よって、前記ステアリングコラムが急勾配にて車体に支
持され、また前記下方支持機構が、前記車体に固定され
る車体側ブラケットと、前記ステアリングコラムに固定
されるコラム側ブラケットと、前記車体側ブラケットに
対して前記コラム側ブラケットをコラム軸方向へ移動可
能かつ傾動可能に連結する連結手段を備える構成とされ
てなるステアリング装置において、前記連結手段が、前
記両ブラケットの一方に一体的に組付けられる連結軸
と、この連結軸の外周に一体的に組付けられて前記両ブ
ラケットの他方に設けた長孔に摺動可能に嵌合される連
結部位に前記連結軸の軸線方向に延びて先端にて開口す
るスリットを有するとともに先端部内周に前記連結軸と
の係合により先端部を拡開させる内側突起を有する樹脂
等弾性材料からなるブッシュを備える構成としたことに
特徴がある。
【0005】この場合において、前記両ブラケットが左
右一対の連結部を有する構成とされ、前記連結軸が前記
両連結部を貫通するボルトとこれに嵌合されて前記両連
結部の離間距離を規定するカラーによって構成され、こ
のカラーの両端部に前記ブッシュがその先端部を近接対
向させて嵌合され基端部に前記両ブラケット間に介在さ
れる外向フランジを有する構成とされていることが望ま
しい。
【0006】また、前記ブッシュの先端部外周に外側突
起を設けること、前記ブッシュの前記長孔に摺動可能に
嵌合される連結部位の外形を四角形とし、その各角部に
前記スリットを設けること、及び前記両ブラケットの他
方に設けた長孔に樹脂製シートを一体的に組付けて、前
記ブッシュと前記長孔間に前記樹脂製シートを介在させ
ることが望ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明によるステアリング装置に
おいては、両ブラケットの他方に設けた長孔にブッシュ
を予め嵌合して仮組付した状態にて、同ブッシュに連結
軸を嵌合し、その後に連結軸を両ブラケットの一方に一
体的に組付けることにより、両ブラケットが連結軸及び
ブッシュを介して連結されて、車体側ブラケットに対し
てコラム側ブラケットがコラム軸方向へ移動可能かつ傾
動可能に連結される。
【0008】ところで、上述した仮組状態のブッシュへ
の連結軸の嵌合時には、ブッシュのスリットと内側突起
の協同作用によって同ブッシュの先端部が拡開されるた
め、両ブラケットの一方に一体的に組付けた連結軸と両
ブラケットの他方に設けた長孔間に連結軸径方向のガタ
が無い状態にて、車体側ブラケットに対してコラム側ブ
ラケットをコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能に連結
することができて、両ブラケットの連結部にて十分な支
持剛性を得ることができ、これによって振動剛性(振動
特性)を高めることができるとともに、ハンドルガタ感
を低減することができる。
【0009】また、本発明の実施に際して、両ブラケッ
トが左右一対の連結部を有する構成とされ、連結軸が両
ブラケットの左右両連結部を貫通するボルトとこれに嵌
合されて両連結部の離間距離を規定するカラーによって
構成され、このカラーの両端部にブッシュがその先端部
を近接対向させて嵌合され基端部に両ブラケット間に介
在される外向フランジを有する構成とされている場合に
は、両ブラケットの連結部を左右一対としてコラムチュ
ーブの車体に対する支持剛性を高めることができ、振動
剛性(振動特性)を更に高めることができるとともに、
ハンドルガタ感を更に低減することができる。また、こ
の場合において、ブッシュの先端部外周に外側突起を設
けた場合には、ブッシュ先端部の拡開による反り返りに
よって、ブッシュの外向フランジと外側突起間にあるブ
ラケット(長孔を設けたブラケット)とブッシュ間の連
結軸軸方向のガタを連結軸径方向のガタとともに無くす
ことができて、振動剛性(振動特性)を的確に高めるこ
とができるとともに、ハンドルガタ感を的確に低減する
ことができる。
【0010】また、本発明の実施に際して、ブッシュの
長孔に摺動可能に嵌合される連結部位の外形を四角形と
し、その各角部にスリットを設けた場合には、ブッシュ
と長孔の係合量をスリットによって阻害されることなく
十分に確保することができ、ステアリングコラムの車体
に対するコラム軸方向への移動特性(ブッシュの長孔に
対する摺動特性)及び支持特性の両立を図りながら振動
剛性(振動特性)の向上及びハンドルガタ感の低減を図
ることができる。
【0011】また、本発明の実施に際して、両ブラケッ
トの他方に設けた長孔に樹脂製シートを一体的に組付け
て、ブッシュと長孔間に樹脂製シートが介在するように
した場合には、両ブラケット(通常は鉄板にて形成され
る)の他方に設けられる長孔をプレスの打ち抜き加工に
て形成して加工コストの低減を図りながら、ブッシュの
長孔による損傷を抑制してブッシュの耐久性(機能維
持)を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図6に示した本発明によ
るステアリング装置においては、ステアリングシャフト
11を回転自在に支持するステアリングコラム12が上
方支持機構Aと下方支持機構Bによって急勾配にて車体
(インパネ補強部材)20にチルト及びテレスコ可能に
支持されている。なお、ステアリングシャフト11の上
端にはステアリングホイール13が一体回転可能に組付
けられるようになっている。また、ステアリングシャフ
ト11は、その下端にて自在継手(図示省略)を介して
伸縮可能かつトルク伝達可能な中間軸(図示省略)に連
結されるようになっていて、この中間軸は自在継手(図
示省略)を介してステアリングギヤボックス(図示省
略)に連結されるようになっている。
【0013】上方支持機構Aは、図1及び図2に示した
ように、ステアリングコラム12の上部を前後及び上下
方向(詳細には、コラム軸方向及び同軸直角方向)へ移
動可能に支持するものであり、車体20にボルト31に
よって固定される車体側ブラケット32と、ステアリン
グコラム12に溶接によって固定されて車体側ブラケッ
ト32の両縦板32a,32b間に前後及び上下方向へ
位置調節自在に組付けられたコラム側ブラケット33
と、このコラム側ブラケット33を車体側ブラケット3
2の両縦板32a,32bに対して摩擦係合により固定
または解除させる係脱手段40と、この係脱手段40を
操作する操作レバー50と、両ブラケット32,33の
設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エネルギー
を吸収する左右一対の衝撃吸収板61,62を備えてい
る。
【0014】係脱手段40は、図2に示したように、車
体側ブラケット32の両縦板32a,32bに形成した
長孔32a1,32b1及びコラム側ブラケット33に
形成した両長孔33a,33bをそれぞれ摺動可能に貫
通し右方の縦板32bの長孔32b1に嵌合する回転規
制部41aを有するロックボルト41と、左方の縦板3
2aと操作レバー50の基部間にてロックボルト41に
嵌合されたワッシャ42及びカラー43と、ロックボル
ト41のねじ部41bに螺着されて操作レバー50によ
って回転されるナット44によって構成されていて、操
作レバー50が図1の時計方向へ回動されることにより
ナット44がロックボルト41に締め付けられて、両ブ
ラケット32,33間、左方の縦板32aとワッシャ4
2間及び右方の縦板32bとロックボルト41の段部4
1c間にそれぞれ所定の摩擦係合が得られるように、ま
た操作レバー50が図1の反時計方向へ回動されること
によりナット44が緩められて、上記した各摩擦係合が
解除されるようになっている。
【0015】操作レバー50は、ロックボルト41上に
回転可能に組付けたレバー本体51と、ナット44にト
ルク伝達可能に嵌合されてレバー本体51にボルト52
によって固着されたレンチ53によって構成されてい
て、レバー本体51を回動することによりレンチ53が
一体的に回転してナット44が一体的に回転されるよう
になっている。
【0016】各衝撃吸収板61,62は、車両の正面衝
突時における二次衝突時において生じ得る両ブラケット
32,33の設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝
撃エネルギーを吸収する細幅長板であり、車体側ブラケ
ット32に一端61a,62aにてボルト63,64を
用いて脱着可能に取付けられ、コラム側ブラケット33
と一体的に移動するガイド65,66によってU字状に
湾曲形成された中間部61b,62bからL字状に屈曲
形成された先端部61c,62cに至る部位を塑性変形
させられるようになっている。
【0017】下方支持機構Bは、図1及び図3に示した
ように、ステアリングコラム12の下部を常にコラム軸
方向へ移動可能かつ傾動可能に支持するものであり、車
体20にボルト71によって固定されて左右一対の取付
孔72a,72bを有する鉄板製の車体側ブラケット7
2と、ステアリングコラム12の下部外周に溶接により
固定されてコラム軸方向の長孔73a,73bを有する
鉄板製のコラム側ブラケット73と、車体側ブラケット
72に対してコラム側ブラケット73をコラム軸方向へ
移動可能かつ傾動可能に連結する連結手段80によって
構成されている。なお、各長孔73a,73bは、コラ
ム側ブラケット73にプレスの打ち抜き加工によって形
成されている。
【0018】連結手段80は、図3、図4及び図5に示
したように、車体側ブラケット72に一体的に組付けら
れるボルト81、カラー82及び左右一対のブッシュ8
3,84を備えている。ボルト81は、車体側ブラケッ
ト72の取付孔72a,72bとコラム側ブラケット7
3の長孔73a,73bを貫通して組付けられていて、
その組付に際して平ワッシャ85、スプリングワッシャ
86及びナット87が用いられている。カラー82は、
車体側ブラケット72の取付孔72aと72bの離間距
離を規定するものであって鉄製であり、図3に示したよ
うにボルト81に嵌合された状態にてコラム側ブラケッ
ト73の長孔73a,73bを貫通している。
【0019】各ブッシュ83,84は、樹脂等弾性材料
からなるもので、図3に示したようにカラー82の両端
部に先端部83a,84aを近接対向させた状態にてそ
れぞれ嵌合されていて、図4及び図6から明らかなよう
に長孔73a,73bに嵌合される連結部位の外形が四
角形とされ、その各角部にボルト81及びカラー82の
軸線方向に延びて先端にて開口するスリット83b,8
4bを有するとともに先端部内周にカラー82との係合
により先端部83a,84aを拡開させる内側突起83
c,84cを有している。また、各ブッシュ83,84
の基端部には、両ブラケット72,73間に介在されて
コラム側ブラケット73の各長孔73a,73bに一体
的に組付けた樹脂製シート91,92の外向フランジ9
1a,92aと摺動可能に係合する環状の外向フランジ
83d,84dが形成されている。
【0020】各樹脂製シート91,92は、各長孔73
a,73bに対応した矩形形状に形成されていて、矩形
の外向フランジ91a,92aを有しており、コラム側
ブラケット73の各長孔73a,73bに嵌合によって
一体的に組付けられることにより各ブッシュ83,84
と各長孔73a,73b間に介在して各ブッシュ83,
84が各長孔73a,73bに直接係合しないようにし
ている。
【0021】上記のように構成した本実施形態において
は、上方支持機構Aにおいて操作レバー50を操作して
係脱手段40による固定を解除すれば、ステアリングコ
ラム12が車体側ブラケット32の長孔32a1,32
b1に沿って所定量移動可能となるとともに、コラム側
ブラケット33の長孔33a,33bに沿って所定量移
動可能となるため、また下方支持機構Bにおいてコラム
側ブラケット73が車体側ブラケット72に対して常に
コラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能であるため、ステ
アリングコラム12を移動可能範囲にて移動してステア
リングホイール13の位置を適宜にチルト及びテレスコ
調節することが可能である。なお、車両の正面衝突時に
おける二次衝突時の作動は本発明に直接関係がないた
め、説明は省略する。
【0022】ところで、本実施形態においては、樹脂製
シート91,92を予め組付けたコラム側ブラケット7
3の各長孔73a,73bにブッシュ83,84を予め
嵌合して仮組付した状態にて、同ブッシュ83,84に
カラー82を嵌合するとともに、このカラー82と車体
側ブラケット72の取付孔72a,72bを一致させて
平ワッシャ85を予め組付けたボルト81を嵌合し、そ
の後にスプリングワッシャ86とナット87を用いてボ
ルト81を車体側ブラケット72に一体的に組付けるこ
とにより、両ブラケット72,73がボルト81、カラ
ー82及びブッシュ83,84を介して連結されて、車
体側ブラケット72に対してコラム側ブラケット73が
コラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能に連結される。
【0023】上述した仮組状態のブッシュ83,84へ
のカラー82の嵌合時には、ブッシュ83,84のスリ
ット83b,84bと内側突起83c,84cの協同作
用によって図3及び図5に示したように同ブッシュ8
3,84の先端部83a,84aが拡開されるため、車
体側ブラケット72に一体的に組付けたボルト81及び
カラー82とコラム側ブラケット73に設けた長孔73
a,73b間にボルト81及びカラー82の径方向のガ
タが無い状態にて、車体側ブラケット72に対してコラ
ム側ブラケット73をコラム軸方向へ移動可能かつ傾動
可能に連結することができて、両ブラケット72,73
の連結部にて十分な支持剛性を得ることができ、これに
よって振動剛性(振動特性)を高めることができるとと
もに、ハンドルガタ感を低減することができる。
【0024】また、本実施形態においては、両ブラケッ
ト72,73が左右一対の連結部を有する構成とされ、
両ブラケット72,73を連結する連結軸がボルト81
とこれに嵌合されて両連結部の離間距離を規定するカラ
ー82によって構成され、このカラー82の両端部にブ
ッシュ83,84がその先端部83a,84aを近接対
向させて嵌合され基端部に両ブラケット72,73間に
介在される外向フランジ83d,84dを有する構成と
されているため、両ブラケット72,73の連結部を左
右一対としてステアリングコラム12の車体20に対す
る支持剛性を高めることができ、振動剛性(振動特性)
を更に高めることができるとともに、ハンドルガタ感を
更に低減することができる。
【0025】また、本実施形態においては、ブッシュ8
3,84の長孔73a,73bに摺動可能に嵌合される
連結部位の外形を四角形とし、その各角部にスリット8
3b,84bを設けたため、ブッシュ83,84と長孔
73a,73bの係合量をスリット83b,84bによ
って阻害されることなく十分に確保することができ、ス
テアリングコラムの車体20に対するコラム軸方向への
移動特性(ブッシュ83,84の長孔73a,73bに
対する摺動特性)及び支持特性の両立を図りながら振動
剛性(振動特性)の向上及びハンドルガタ感の低減を図
ることができる。
【0026】また、本実施形態においては、コラム側ブ
ラケット73に設けた長孔73a,73bに樹脂製シー
ト91,92を一体的に組付けて、ブッシュ83,84
と長孔73a,73b間に樹脂製シート91,92が介
在するようにしたため、コラム側ブラケット73に設け
られる長孔73a,73bをプレスの打ち抜き加工にて
形成して加工コストの低減を図りながら、ブッシュ8
3,84の長孔73a,73bによる損傷を抑制してブ
ッシュ83,84の耐久性(機能維持)を向上させるこ
とができる。
【0027】図7及び図8は上記実施形態の変形例を示
していて、この変形例においては、ブッシュ83,84
の先端部外周に外側突起83e,84eが設けられてい
る。このため、この実施形態においては、ブッシュ先端
部83a,84aの拡開による反り返りによって、ブッ
シュ83,84の外向フランジ83d,84dと外側突
起83e,84e間にあるコラム側ブラケット73とブ
ッシュ83,84間の軸方向のガタ(横方向のガタ)を
径方向のガタ(縦方向のガタ)とともに無くすことがで
きて、振動剛性(振動特性)を的確に高めることができ
るとともに、ハンドルガタ感を的確に低減することがで
きる。その他の構成及び作用効果は、上記実施形態と実
質的に同じであるため、同一構成に同一符号を付して説
明は省略する。
【0028】上記実施形態及び変形例においては、車体
側ブラケット72にボルト81及びカラー82等を一体
的に組付けるとともに、コラム側ブラケット73に長孔
73a,73bを設けて本発明を実施したが、コラム側
ブラケットにボルト及びカラー等を一体的に組付けると
ともに、車体側ブラケットに長孔を設けて(例えば、上
記実施形態のブラケット72をステアリングコラム12
に固定するとともに、ブラケット73を車体20に固定
して)本発明を実施することも可能である。なお、上記
各実施形態においては、長孔73a,73bに樹脂シー
ト91,92を一体的に組付けて本発明を実施したが、
長孔73a,73bを機械加工等によりきれいに仕上げ
ることができる場合には、樹脂シート91,92を無く
して本発明を実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるステアリング装置の一実施形態
を示す側面図である。
【図2】 図1に示した上方支持機構部分の縦断断面図
である。
【図3】 図1に示した下方支持機構部分の縦断断面図
である。
【図4】 図1及び図3に示した下方支持機構の分解斜
視図である。
【図5】 図3に示した下方支持機構の部分拡大断面図
である。
【図6】 図3、図4及び図5に示したブッシュの斜視
図である。
【図7】 本発明の変形例を示す図3相当の断面図であ
る。
【図8】 図7に示したブッシュの斜視図である。
【符号の説明】
11…ステアリングシャフト、12…ステアリングコラ
ム、20…車体、A…上方支持機構、B…下方支持機
構、72…車体側ブラケット、73…コラム側ブラケッ
ト、73a,73b…長孔、80…連結手段、81…ボ
ルト、82…カラー、83,84…ブッシュ、83a,
84a…先端部、83b,84b…スリット、83c,
84c…内側突起、83d,84d…外向フランジ、8
3e,84e…外側突起、87…ナット、91,92…
樹脂製シート。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの上部を前後及び上
    下方向へ移動可能に支持する上方支持機構と、前記ステ
    アリングコラムの下部をコラム軸方向へ移動可能かつ傾
    動可能に支持する下方支持機構とによって、前記ステア
    リングコラムが急勾配にて車体に支持され、また前記下
    方支持機構が、前記車体に固定される車体側ブラケット
    と、前記ステアリングコラムに固定されるコラム側ブラ
    ケットと、前記車体側ブラケットに対して前記コラム側
    ブラケットをコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能に連
    結する連結手段を備える構成とされてなるステアリング
    装置において、前記連結手段が、前記両ブラケットの一
    方に一体的に組付けられる連結軸と、この連結軸の外周
    に一体的に組付けられて前記両ブラケットの他方に設け
    た長孔に摺動可能に嵌合される連結部位に前記連結軸の
    軸線方向に延びて先端にて開口するスリットを有すると
    ともに先端部内周に前記連結軸との係合により先端部を
    拡開させる内側突起を有する樹脂等弾性材料からなるブ
    ッシュを備える構成としたことを特徴とするステアリン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前記両ブラケットが左右一対の連結部を
    有する構成とされ、前記連結軸が前記両連結部を貫通す
    るボルトとこれに嵌合されて前記両連結部の離間距離を
    規定するカラーによって構成され、このカラーの両端部
    に前記ブッシュがその先端部を近接対向させて嵌合され
    基端部に前記両ブラケット間に介在される外向フランジ
    を有する構成とされていることを特徴とする請求項1記
    載のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ブッシュの先端部外周に外側突起を
    設けたことを特徴とする請求項2記載のステアリング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ブッシュの前記長孔に摺動可能に嵌
    合される連結部位の外形を四角形とし、その各角部に前
    記スリットを設けたことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載のステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記両ブラケットの他方に設けた長孔に
    樹脂製シートを一体的に組付けて、前記ブッシュと前記
    長孔間に前記樹脂製シートを介在させたことを特徴とす
    る請求項1、2、3または4記載のステアリング装置。
JP18767198A 1998-07-02 1998-07-02 ステアリング装置 Pending JP2000016303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18767198A JP2000016303A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18767198A JP2000016303A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 ステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000016303A true JP2000016303A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16210124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18767198A Pending JP2000016303A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000016303A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101807A1 (fr) * 2002-06-04 2003-12-11 Nsk Ltd. Dispositif de colonne de direction pour véhicule
EP1445169A1 (fr) * 2003-02-10 2004-08-11 Nacam France S.A. Pivot glissant d'une colonne de direction réglable de véhicule automobile
US6964432B2 (en) 2001-08-07 2005-11-15 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Automotive steering system
US7354068B2 (en) 2002-06-04 2008-04-08 Nsk Ltd. Tilt steering column device for vehicle
JP2008213544A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングコラム装置
US7607694B2 (en) 2005-03-31 2009-10-27 Yamada Manufacturing Co., Ltd. Steering device
US8510485B2 (en) 2007-08-31 2013-08-13 Apple Inc. Low power digital interface
US8991863B2 (en) 2011-12-28 2015-03-31 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Locking device for an adjustable steering column
JP2015155288A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 日本精工株式会社 ステアリング装置
US9150240B2 (en) 2012-01-20 2015-10-06 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Steering column for a motor vehicle
US9193376B2 (en) 2011-11-16 2015-11-24 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Fixing device for an adjustable steering column for a motor vehicle
CN105128926A (zh) * 2011-02-02 2015-12-09 日本精工株式会社 电动式动力转向装置用柱单元
US9290197B2 (en) 2012-03-26 2016-03-22 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Plug-on body for a clamping bolt
US10156914B2 (en) 2003-09-02 2018-12-18 Apple Inc. Ambidextrous mouse
US10386980B2 (en) 2005-03-04 2019-08-20 Apple Inc. Electronic device having display and surrounding touch sensitive surfaces for user interface and control
CN110536825A (zh) * 2017-04-21 2019-12-03 日本精工株式会社 转向装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6964432B2 (en) 2001-08-07 2005-11-15 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Automotive steering system
WO2003101807A1 (fr) * 2002-06-04 2003-12-11 Nsk Ltd. Dispositif de colonne de direction pour véhicule
CN100343104C (zh) * 2002-06-04 2007-10-17 日本精工株式会社 车辆用转向管柱装置
US7354068B2 (en) 2002-06-04 2008-04-08 Nsk Ltd. Tilt steering column device for vehicle
EP1445169A1 (fr) * 2003-02-10 2004-08-11 Nacam France S.A. Pivot glissant d'une colonne de direction réglable de véhicule automobile
FR2850934A1 (fr) * 2003-02-10 2004-08-13 Nacam Pivot glissant d'une colonne de direction reglable de vehicule automobile
US10156914B2 (en) 2003-09-02 2018-12-18 Apple Inc. Ambidextrous mouse
US10921941B2 (en) 2005-03-04 2021-02-16 Apple Inc. Electronic device having display and surrounding touch sensitive surfaces for user interface and control
US10386980B2 (en) 2005-03-04 2019-08-20 Apple Inc. Electronic device having display and surrounding touch sensitive surfaces for user interface and control
US7607694B2 (en) 2005-03-31 2009-10-27 Yamada Manufacturing Co., Ltd. Steering device
JP2008213544A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングコラム装置
US8510485B2 (en) 2007-08-31 2013-08-13 Apple Inc. Low power digital interface
CN105128926A (zh) * 2011-02-02 2015-12-09 日本精工株式会社 电动式动力转向装置用柱单元
US9193376B2 (en) 2011-11-16 2015-11-24 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Fixing device for an adjustable steering column for a motor vehicle
US8991863B2 (en) 2011-12-28 2015-03-31 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Locking device for an adjustable steering column
US9150240B2 (en) 2012-01-20 2015-10-06 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Steering column for a motor vehicle
US9290197B2 (en) 2012-03-26 2016-03-22 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Plug-on body for a clamping bolt
JP2015155288A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 日本精工株式会社 ステアリング装置
CN110536825A (zh) * 2017-04-21 2019-12-03 日本精工株式会社 转向装置
US11097767B2 (en) 2017-04-21 2021-08-24 Nsk Ltd. Steering system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000016303A (ja) ステアリング装置
JP5382066B2 (ja) ステアリング装置
JP4848954B2 (ja) 車両用チルト式ステアリング装置
US20070126222A1 (en) Steering device
JPS607260Y2 (ja) 自動車用ハンドルの安全装置
JP2022189046A (ja) ステアリング装置
JP3060847B2 (ja) 車両用ステアリング装置
EP1510434B1 (en) Steering column device for vehicle
JP2978788B2 (ja) 自動車用ステアリングコラム
JP3565033B2 (ja) チルト式ステアリングコラムのチルト固定装置
JP3582368B2 (ja) ステアリング装置
JP3565037B2 (ja) ステアリング装置
JPH11115771A (ja) 衝撃吸収ステアリング装置
KR102478918B1 (ko) 차량용 조향장치
WO2022168849A1 (ja) ステアリング装置
CN216374710U (zh) 转向装置
JP3888365B2 (ja) ステアリング装置
JPH1159493A (ja) ステアリングメンバ取付構造
JP3591350B2 (ja) 自動車のステアリング作動装置
JP5321634B2 (ja) 自動車用ステアリングコラムの支持装置
JP2559583Y2 (ja) 衝撃エネルギー吸収式ステアリングコラム
JP2580542Y2 (ja) ステアリングコラムの支持装置
JP3914772B2 (ja) 衝撃吸収ステアリング装置
JPH11180315A (ja) 衝撃吸収ステアリング装置
JP4182412B2 (ja) ステアリング装置