JP2000015816A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP2000015816A
JP2000015816A JP18275898A JP18275898A JP2000015816A JP 2000015816 A JP2000015816 A JP 2000015816A JP 18275898 A JP18275898 A JP 18275898A JP 18275898 A JP18275898 A JP 18275898A JP 2000015816 A JP2000015816 A JP 2000015816A
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heating element
ink
orifice
diameter
jet head
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JP18275898A
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Katsuzo Uenishi
勝三 上西
Satoshi Sakuraoka
聡 櫻岡
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Casio Computer Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱素子の発熱面に垂直な方向にインク滴を吐
出する構成の経済的で実用的なインクジェットヘッドを
提供する。 【解決手段】インクジェットヘッド製造の最初の工程と
してシリコン基板に駆動回路とその端子を形成し、酸化
膜と配線電極を形成し、Ta−Si−SiOなどの微細
抵抗(発熱素子15)、Niなどによる電極(共通電極
12、個別配線電極14)を形成して発熱素子15の位
置と形状を決める。その際、発熱素子15を四角形に形
成し、その寸法をオリフィス23の径と同径の円23′
に内接する大きさに設定する。また発熱素子15の三方
に形成する隔壁と発熱素子15との間に精度の限界とな
る2.5μmすなわち合計5μmの許容誤差を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上にアレー状
に配列され隔壁により個々に離隔して配設された複数の
発熱素子を備えたインクジェットヘッド及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーマルインクジェット方式のプ
リンタが広く用いられている。このサーマルインクジェ
ット方式は、印字のために射出するインクの液滴形成過
程において、発熱素子を熱してこの発熱素子上に核気
泡を発生させる。この核気泡が合体して膜気泡が生ま
れる。この膜気泡が断熱膨脹して成長する。その成
長した膜気泡が周囲のインクに熱を取られて収縮する。
ついには膜気泡が消滅し、次の発熱素子の加熱を待
つ、という一連の工程を瞬時に行うことによって成り立
っている。そして上記の〜の工程には膜沸騰現象が
利用されている。
【0003】膜沸騰現象は、例えば鉄の焼き入れのよう
に高温に加熱された物体を液体中に漬けた場合と、液体
と接する物体の表面温度を急激に上げた場合とに発現す
るが、サーマルインクジェットプリンタに用いられる膜
沸騰現象は後者の「液体と接する物体の表面温度を急激
に上げる」方法によっている。また、このようなサーマ
ルインクジェットヘッドにおいては、モノクロ印刷ばか
りでなく、三原色のインクをそれぞれ吐出してフルカラ
ー印刷を行う構成のものもある。
【0004】尚、上記インク滴の吐出方向には、発熱素
子の発熱面に垂直な方向に吐出する構成のものと、発熱
素子の発熱面に平行な方向へ吐出する構成のものとがあ
る。この発熱素子の発熱面に平行な方向へインク滴を吐
出する構成のものは、インク滴の吐出エネルギーが比較
的大きく、1ドット当り概ね8〜10μJである。
【0005】一方、発熱素子の発熱面に垂直な方向にイ
ンク滴を吐出する構成のもののフルカラー用サーマルイ
ンクジェットヘッドの製法として、シリコンLSIと薄
膜技術を利用して、複数の発熱素子と個々の駆動回路と
インク吐出ノズル(オリフィス)を一括してモノリシッ
クに形成する方法がある。
【0006】この方法によれば、例えば解像度が360
dpi(ドット/インチ)の印字ヘッドであれば128
個の発熱素子と駆動回路とオリフィス(一般には導波管
等の終端または壁面に形成されたエネルギー伝達用の孔
又は窓の意に用いられてきた用語)を形成することがで
き、また、解像度が720dpiの場合であれば256
個の発熱素子と駆動回路とオリフィスを形成することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来の実情に鑑み、発熱素子の発熱面に垂直な方向にイ
ンク滴を吐出する構成の経済的で実用に耐え得るインク
ジェットヘッドを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明のインクジェットヘッドは、基板上にアレー状に配列
され隔壁により個々に離隔して配設された複数の発熱素
子を備え、該発熱素子上にインクを供給して上記発熱素
子を加熱し、該発熱素子と上記インクとの界面に気泡を
発生させることにより上記発熱素子に対向して設けられ
たオリフィスよりインク滴を吐出するインクジェットヘ
ッドであって、上記オリフィスの径を用紙上に最終的に
形成させるドット径のおよそ1/2〜1/2.5の径に
形成され、上記発熱素子の発熱部の形状を上記オリフィ
ス径の円に内接するほぼ四角形に形成されて構成され
る。
【0009】そして、例えば請求項2記載のように、上
記発熱素子と上記隔壁との間隔を2.0〜3.0μmと
すべく設定されて構成される。また、上記隔壁は、例え
ば請求項3記載のように、上記発熱素子の周縁部に重な
って形成されるように構成される。
【0010】次に、請求項4記載の発明のインクジェッ
トヘッドの製造方法は、基板上にアレー状に配列され隔
壁により個々に離隔して配設された複数の発熱素子を備
え、該発熱素子上にインクを供給して上記発熱素子を加
熱し、該発熱素子と上記インクとの界面に気泡を発生さ
せることにより上記発熱素子に対向して設けられたオリ
フィスよりインク滴を吐出するインクジェットヘッドの
製造方法であって、上記オリフィスの径を用紙上に最終
的に形成させるドット径のおよそ1/2〜1/2.5の
径に形成する工程と、上記発熱素子の発熱部の形状を上
記オリフィス径の円に内接するほぼ四角形に形成する工
程を含んで成る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a),(b),(c) 、図2(a),
(b),(c) 、図3(a),(b),(c) 及び図4(a),(b),(c) は、
一実施の形態におけるインクジェットヘッドの製造方法
を工程順に示す図である。図1(a),(b),(c) はそれぞれ
概略の平面図と断面図を示しており、図2(a) 、図3
(a) 及び図4(a) はそれぞれ図1(a),(b),(c) の平面図
を一部拡大して詳細に示す図、図2(b) は図2(a) のA
−A′断面矢視図、図2(c) は同じく図2(a) のB−
B′断面矢視図を示し、図3(b),(c) は、図3(a) の図
2(b),(c) と同一部分の断面図、図4(b),(c) は、図4
(a) の図2(b),(c) と同一部分の断面図である。また、
図1(a),(b),(c) のそれぞれ下に示している断面図は、
図2(b) 、図3(b) 及び図4(b) に示す断面図と同一の
ものである。
【0012】尚、これらの図では、説明の便宜上、いず
れもフルカラー用インクジェットヘッドの1個の発熱ヘ
ッド(モノクロ用インクジェットヘッドの構成と同じ)
のみを示しているが、実際にはこのような発熱ヘッドが
複数個(3個又は4個)連なった形状のものが、1枚の
シリコン基板上に多数形成される。
【0013】先ず、工程1として、4インチ以上のシリ
コン基板にLSI形成処理により駆動回路とその端子を
形成すると同時に、厚さ1〜2μmの酸化膜と配線電極
とを形成する。次に、工程2として、薄膜技術を用い
て、Ta−Si−SiOなどの微細抵抗、及びNiなど
による電極を形成する。この工程で発熱抵抗体の位置と
形状が決められる。
【0014】図1(a) 及び図2(a),(b),(c) は、上記の
工程1及び工程2が終了した直後の状態を示している。
すなわち、シリコン基板10上には、共通電極12、共
通電極給電端子13(図1(a) 参照)、個別配線電極1
4、抵抗(発熱抵抗体)15、駆動回路16及び駆動回
路端子17(図1(a) 参照)が形成されている。
【0015】続いて、工程3として、個々のインク吐出
口に対応するインク溝を形成すべく感光性ポリイミドな
どの有機材料からなる隔壁部材をコーティングにより高
さ20μm程度に積層し、これをパターン化した後に、
300℃〜400℃の熱を30分〜60分加えるキュア
(乾燥硬化、焼成)を行い、高さ10μmの上記感光性
ポリイミドによる隔壁をシリコン基板上に形成・固着さ
せる。更に、工程4として、ウェットエッチングまたは
サンドブラスト法などにより、シリコン基板に溝状のイ
ンク給送路とインク供給孔を形成してシリコン基板の表
面から裏面に連通するインク通路を形成する。
【0016】図1(b) 及び図3(a),(b),(c) は、上述の
工程3及び工程4が終了した直後の状態を示している。
すなわち、溝状のインク給送路18及びインク供給孔2
0が形成され、インク給送路18の左側に位置する共通
電極12部分と、右方の個別配線電極14が配設されて
いる部分、及び各抵抗15と抵抗15の間に、隔壁19
(19、19−1、19−2)が積層されている。隔壁
19の上記各抵抗15間に積層される部分は、個別配線
電極14上の部分19−1を櫛の胴とすれば、各抵抗1
5間に伸び出す部分19−2は櫛の歯に相当する形状を
なしている。これにより、この櫛の歯を仕切り壁とし
て、その歯と歯の間の付け根部分に抵抗15が位置する
微細なインク溝が、抵抗15の数だけ形成される。
【0017】この後、工程5として、ポリイミドからな
る厚さ10〜30μmのフィルムの両面または片面に、
熱可塑性ポリイミドを極薄に例えば厚さ2〜5μmにコ
ーテングしたオリフィス板を、上記積層構造の最上層に
張り付けて、隔壁19−2によって形成されたインク溝
に蓋をし、これにより、個別の微細通路(インク溝坑)
を形成する。そして、200〜300℃で加熱しながら
加圧してオリフィス板を固着させる。続いて、Ni、C
u又はAlなどの厚さ0.5〜1μm程度の金属膜を形
成する。
【0018】更に、工程6として、オリフィス板の上の
金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッチ
ングするマスクを形成し、続いて、オリフィス板をEC
Rなどのドライエッチングなどにより上記の金属膜マス
クに従って40μmφ〜20μmφの孔空けをして多数
のノズル孔(オリフィスともいう)を一括形成する。
尚、孔空けはエキシマレーザなどを用いて行ってもよ
い。
【0019】図1(c) 及び図4(a),(b),(c) は、上述し
た工程5と工程6が終了した直後の状態を示している。
すなわち、オリフィス板21が駆動回路16と給電端子
13及び17の部分を除く全領域を覆っており、上記の
インク溝も上を覆われて隔壁兼離隔部材19の厚さ10
μmに対応する高さの坑状のインク溝22を形成してい
る。そして、オリフィス板21には、抵抗15に対応す
る部分にノズル孔(オリフィス)23がドライエッチン
グまたエキシマレーザによって形成されており、これに
より、1列のノズル孔23を備えた発熱ヘッド24が完
成する。
【0020】ここまでが、ウエハの状態で処理される。
そして、最後に、工程7として、ダイシングソーなどを
用いてカッテングして、単位毎に個別に分割し、実装基
板にダイスボンデングし、端子接続して完成する。
【0021】尚、上記の例では、駆動回路16が露出し
た状態で示されているが、実際には保護膜が形成されて
いる。また、保護膜を後からわざわざ形成するのではな
く、オリフィス板21を図1(c) (図4(a),(b),(c) も
同じ)の右方に延長して積層するようにして、オリフィ
ス板21に駆動回路の保護膜を兼用させるようにしても
よい。
【0022】上記の1列のノズル孔23を備えた発熱ヘ
ッド24はモノクロ用インクジェットヘッドの構成であ
るが、通常フルカラー印字においては、前述したよう
に、減法混色の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色に、文字や画像の黒部分に
専用されるブラック(Bk)を加えて合計4色のインク
を必要とする。したがって、最低でも4列のノズル列が
必要である。そして、上述した製造方法によれば4列の
発熱ヘッドをモノリシックに構成することは可能であ
り、各列の位置関係も今日の半導体の製造技術により正
確に配置することが可能である。
【0023】図5(b) は、上述の図1(c) 及び図4(a),
(b),(c) に示した発熱ヘッド24を4列並べてフルカラ
ーのインクジェットヘッドを構成した状態を示す図であ
る。尚、図5(a) は、発熱ヘッド24が4列並んだ構成
を分かり易く示すため、図1(a) に示したと同様に工程
1〜工程2まで終了した状態のものを示している。ま
た、この図5(b) に示す例では、オリフィス板に駆動回
路の保護膜を兼用させる形状のものを示している。
【0024】図5(a),(b) に示すように、インクジェッ
トヘッド25は、大きな基板11上に、4個の発熱ヘッ
ド24(24a、24b、24c、24d)が並んで配
置されて形成される。このインクジェットヘッド25
は、例えばインク給送路18aから発熱ヘッド24aの
インク溝22(図1(c) 及び図4(b) 参照)にMインク
が供給され、インク給送路18bから発熱ヘッド24b
のインク溝22にCインクが供給され、インク給送路1
8cから発熱ヘッド24cのインク溝22にYインクが
供給され、そして、インク給送路18dから発熱ヘッド
24dのインク溝22にBkインクが供給される。
【0025】このインクジェットヘッド25は、印字に
際しては抵抗15(図2(a),(b) 参照)が印字情報に応
じて選択的に通電され、瞬時に発熱して膜沸騰現象を発
生させ、その抵抗15に対応するノズル孔23からイン
ク滴が吐出される。このようなインクジェット方式では
インク滴はノズル孔23の径に対応する大きさの略球形
で吐出され、紙面上に略その倍の径の大きさとなって印
字される。
【0026】このようにして得られるフルカラーのイン
クジェットヘッドは、解像度が360dpiの場合であ
れば128ノズル×4列=640ノズルを備えることが
可能であり、概略8.5mm×19.0mmの大きさの
ものまで作成可能である。また解像度が720dpiの
場合であれば256ノズル×4列=1280ノズルをほ
ぼ8.5mm×19.0mmの大きさの中に形成するこ
とが可能である。
【0027】ところで、上述したインクジェットヘッド
24又は25の製造方法においては本実施の形態におけ
る特徴として、抵抗15(以下、発熱素子15という)
の形状に特定の大きさを設定している。これによって、
発熱素子15の発熱エネルギーを最大限有効に用いるよ
うに、すなわち、極力少ない消費電力で所望のインク滴
の吐出を行うようにしている。以下、これについて説明
する。
【0028】図6(a) は、本実施の形態におけるインク
ジェットヘッドの製造の工程2において形成される発熱
素子15の形状を拡大して示す図であり、同図(b) は、
その具体的な大きさを示す図である。尚、同図(a),(b)
には、図1〜図4を参照可能なように、図1〜図4に示
した構成と同一の部分には、図1〜図4と同一の番号を
付与して示している。
【0029】本実施の形態におけるインクジェットヘッ
ドの製造において、上記の工程2では、前述したように
薄膜技術を用いて、図6(a) に示すように、Ta−Si
−SiOなどの微細抵抗(発熱素子15)、及びNiな
どによる電極(共通電極12、個別配線電極14)を形
成する。
【0030】そして、上記の発熱素子15の形状を、図
6(a) に示すように四角形に形成する。本例では、この
四角形の寸法を、図6(b) に示すように、この発熱素子
15に対応して形成されるオリフィス23の径と同径の
円23′に内接する大きさに設定される。この本実施の
形態におけるインクジェットヘッドの設計において、発
熱素子15の基準とするオリフィス23の径は、用紙上
に形成すべきドット(画素)の大きさが設定されると略
自動的に決定される。
【0031】すなわち、オリフィス23から吐出された
インク滴によって用紙上に形成されるドットの大きさ
(面積)は、インク滴が吐出されたオリフィス23の径
の2倍乃至2.5倍であることが経験的に知られてい
る。これはオリフィス23の径と同様の径の略球状の液
滴となって吐出されるインクが、用紙面に衝突して平面
に広がることによって形成される大きさである。
【0032】したがって、紙面にいかほどの大きさのド
ットを形成すべきかが予め設定されれば、これから逆算
してオリフィス23の大きさを上記ドットの大きさの1
/2〜1/2.5として決定することができる。この決
定したオリフィス23の大きさに基づいて、次に上述し
たように発熱素子15の大きさを、オリフィス23の径
の円23′に内接する大きさに設定する。
【0033】このように、発熱素子15の大きさをオリ
フィス23が形成する円内に内接する大きさに設定する
と、発熱素子15上に発生した核気泡によるインク滴全
体が余すところなく全てオリフィス23を通過して外部
に(用紙面に)向かって吐出されるから、使用電力が有
効に消費され、電力に無駄が無くなる。
【0034】ところで、このように、発熱素子15とオ
リフィス23の大きさの関係を適正に定めても、隣接す
る各発熱素子15同士を離隔する隔壁19−2(図3
(a),(b),(c) 参照)及び櫛の歯状の隔壁底部(隔壁19
−1)と、その隔壁内の発熱素子15との間隙が適切で
ないと、折角上記のように設定した発熱素子15とオリ
フィス23の大きさの関係が有効に機能しないことにな
る。これが有効に機能するように、本実施の形態におい
ては、発熱素子15と隔壁19−1及び19−2との位
置関係を厳密に設定している。以下、これについて説明
する。
【0035】図7(a) は、本実施の形態における発熱素
子15と隔壁19(19−1、19−2)との位置関係
を模式的に示す拡大図、同図(b) は同図(a) のC−C′
断面矢視図、同図(c) は同図(a) のD−D′断面矢視図
である。尚、同図(a),(b),(c) には、図1〜図4及び図
6に示した構成と同一の部分には、図1〜図4及び図6
と同一の番号を付与して示している。
【0036】図7(a),(b),(c) に示す発熱素子15の形
状は、図6(a),(b) にも示したように四角形であり、こ
の発熱素子15の一辺の長さHに対して、隔壁19−2
の間隔Pは、発熱素子15の一辺の長さHよりも5μm
だけ大きな寸法に設定される。これは、発熱素子15と
隔壁19−1及び19−2との間にそれぞれ2.5μm
の間隙Gが設定されたことになる。
【0037】この間隙Gの余裕は、一辺の長さHの発熱
素子15を、間隔Pの隔壁19−2内に配置しようとす
るときにおけるマスク合わせの精度、及びパターン加工
の精度の限界に近い値である。現在の薄膜加工技術を用
いる限り、このように片側それぞれに2.5μm、合計
5μmの余裕(許容誤差)があれば、発熱素子15を間
違いなく隔壁19−2内に配置することができる。
【0038】尚、現在の薄膜加工技術では上述のように
片側それぞれ2.5μmの余裕(許容誤差)を設定すれ
ば発熱素子15を設計通りに配置できるが、使用する薄
膜加工技術によっては、片側それぞれ2.0μmのよう
に許容範囲を一層厳しくしてもよく、或は3.0μmの
ように許容範囲をやや緩やかにしてもよい。いずれにし
ても、2.0μm〜3.0μmの範囲に設定することが
好ましい。
【0039】図8は、上記の設計思想に基づいて設定さ
れる用紙上に印字されるドットの大きさ(直径、μm
φ)と、これに対応して決定されるオリフィス23の最
小径と最大径(μmφ)、これに対応して設定される抵
抗体(発熱素子)15の一辺の寸法(μm)、及びこれ
に対応して設定される隔壁19−2の間隔(μm)の関
係の例を示す図表である。
【0040】同図には、行31から行34まで、上記の
関係を4例示している。例えば行32に示す例を取り上
げて見ると、これは印字ドットとして60μmφの大き
さのドット径が要求されている場合の設計例であり、大
きい方の1/2の径のオリフィスを形成しようとする場
合は、オリフィスの径は30μmφに設定され、小さい
方の1/2.5の径のオリフィスを形成しようとする場
合は、オリフィスの径は24μmφに設定されることを
示している。
【0041】また、これらのオリフィスの大きさに基づ
いて、それぞれの場合にオリフィスの径と同径の円に内
接する発熱素子の寸法は、大きい方の場合は一辺がおよ
そ21μm、小さい方の場合は一辺がおよそ17μmに
設定されることを示している。そして、隔壁の間隔は、
発熱素子が大きい方の場合には26μm、発熱素子が小
さい方の場合には22μmに設定されることを示してい
る。
【0042】このように、本実施の形態においては、発
熱素子の大きさをオリフィスの大きさの円に内接する大
きさに設定し、隔壁の間隔を発熱素子の大きさよりも5
μm大きく設定している。これにより、最少の消費電力
で所望の印字出力を得ることができる。例えば上記の行
32の例に示す60μmφの印字ドットの大きさに対応
する発熱素子周辺部の設計構成で、1ドット当りの発泡
のエネルギーは0.5μJ以下でよいことが実験の結果
として得られている。
【0043】上述したように、隔壁の間隔は、発熱素子
上に形成された発泡圧力でインク滴を効率よく吐出する
ための重要な要因となるので、隔壁の間隔内に発熱素子
の発熱有効面積を確保するように、つまり5μmの余裕
すらも持たせることなく発熱素子と隔壁との関係を設定
することもできる。以下、これについて説明する。
【0044】図9(a) は、他の実施の形態における発熱
素子15と隔壁19(19−1、19−2)との位置関
係を模式的に示す拡大図、同図(b) は同図(a) のE−
E′断面矢視図、同図(c) は同図(a) のF−F′断面矢
視図である。尚、同図(a),(b),(c) には、図1〜図4及
び図6に示した構成と同一の部分には、図1〜図4及び
図6と同一の番号を付与して示している。
【0045】図9(a),(b),(c) に示す発熱素子15の形
状も、図6(a),(b) にも示したように四角形である。但
しこの場合は、発熱素子15の一辺の長さH1及びH2
(H1=H2)に対して、隔壁19−2の間隔P1及び
P2(P1=P2)は、発熱素子15の一辺の長さH1
よりも5μmだけ小さな寸法に設定され、その奥行は
2.5μmだけ小さく設定される。すなわち、隔壁19
−1及び19−2は、発熱素子15の周縁部に重なって
形成されている。
【0046】そして、この場合も、合計5μmの余裕
(許容誤差)があるので、上記の重なり合いでは、その
許容誤差内に充分収めることができる。すなわち、例え
ば図9(a) の下方に示す発熱素子15と隔壁19ー2の
場合は、それぞれ中心線Kが一致して位置関係に誤差が
なく、したがって両側の重なり代G2−1及びG2−2
は同じ幅であり、最も適正は位置関係にある。そして、
図9(a) の上方に示す発熱素子15の場合は双方の中心
がずれており、図の上側の重なり代G1−1が広く、そ
の分だけ下側の重なり代G1−2が狭くなっている。し
かし、合計5μmの余裕によって支障なく隔壁19−1
及び19−2と発熱素子15の周縁部との重なりが形成
されている。
【0047】そして、上記の発熱素子の周辺構成では、
その隔壁19−2の間隔P1及びP2の長さが図7(a)
に示した発熱素子15の寸法、すなわちオリフィスの径
と同径の円に内接する大きさになるように設定される。
この場合は、図7(a) 〜(c)の場合よりも更に隔壁内一
杯にインク滴を形成して効率よく吐出することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、発熱素子(抵抗体)の形状をノズル(オリフィ
ス)の径と同径の円に内接する大きさに形成するので、
発泡エネルギーによるインク滴を余すことなくオリフィ
スの径一杯のインク滴として吐出することができ、した
がって、最小の消費電力で効率のよい印字を行うことが
できて経済的である。
【0049】また、隔壁の間隔を発熱素子の周縁に密接
に又は重ねて形成するので、発泡エネルギーによるイン
ク滴をオリフィスに向けて最大限に集約させることがで
き、したがって、この点でも最小の消費電力で効率のよ
い印字を行うことができて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c) は一実施の形態におけるインクジ
ェットヘッドの製造方法を工程順に示す概略の平面図と
断面図である。
【図2】(a) は図1(a) の平面図を一部拡大して詳細に
示す図、(b) は(a) のA−A′断面矢視図、(c) は(a)
のB−B′断面矢視図である。
【図3】(a) は図1(b) の平面図を一部拡大して詳細に
示す図、(b),(c) は(a) の図2(b),(c) と同一部分の断
面図である。
【図4】(a) は図1(c) の平面図を一部拡大して詳細に
示す図、(b),(c) は(a) の図2(b),(c) と同一部分の断
面図である。
【図5】図1(c) の発熱ヘッドを4列並べてフルカラー
のサーマルインクジェットヘッドを構成した状態を示す
図であり、(a) は工程1と工程2が終了した状態を示す
図、(b) は完成図である。
【図6】(a) は本例のインクジェットヘッドの工程2に
おいて形成される発熱素子(抵抗)の形状を拡大して示
す図、(b) はその具体的な大きさを示す図である。
【図7】(a) は本例の発熱素子と隔壁との位置関係を模
式的に示す拡大図、(b) は(a)のC−C′断面矢視図、
(c) は(a) のD−D′断面矢視図である。
【図8】印字ドットの大きさに対応するオリフィスの最
小径と最大径に対応して本発明の設計思想に基づいて決
定される抵抗体(発熱素子)の寸法と隔壁の間隔との関
係の例を示す図表である。
【図9】(a) は他の実施の形態における発熱素子と隔壁
との位置関係を模式的に示す拡大図、(b) は(a) のE−
E′断面矢視図、(c) は(a) のF−F′断面矢視図であ
る。
【符号の説明】
10、11 シリコン基板 12 共通電極 13 共通電極給電端子 14 個別配線電極 15 抵抗(発熱素子) 16 駆動回路 17 駆動回路端子 18 インク給送路 18−1 溝 18−2 溝壁 18′ 孔 19 隔壁 19−1 櫛の胴相当部分 19−2 櫛の歯相当部分 20 インク供給孔 21 オリフィス板 22 インク溝 23 ノズル孔(オリフィス) 23′ オリフィスの径の円 24(24a、24b、24c、24d) 発熱ヘッド 25 フルカラーのインクジェットヘッド
フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AF54 AF91 AF93 AG01 AG07 AG12 AG46 AG92 AG93 AP02 AP13 AP23 AP32 AP33 AQ02 BA04 BA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にアレー状に配列され隔壁により
    個々に離隔して配設された複数の発熱素子を備え、該発
    熱素子上にインクを供給して前記発熱素子を加熱し、該
    発熱素子と前記インクとの界面に気泡を発生させること
    により前記発熱素子に対向して設けられたオリフィスよ
    りインク滴を吐出するインクジェットヘッドであって、 前記オリフィスの径を用紙上に最終的に形成させるドッ
    ト径のおよそ1/2〜1/2.5の径に形成され、 前記発熱素子の発熱部の形状を前記オリフィス径の円に
    内接するほぼ四角形に形成されてなることを特徴とする
    インクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記発熱素子と前記隔壁との間隔を2.
    0〜3.0μmとすべく設定されてなることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記隔壁は、前記発熱素子の周縁部に重
    なって形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 基板上にアレー状に配列され隔壁により
    個々に離隔して配設された複数の発熱素子を備え、該発
    熱素子上にインクを供給して前記発熱素子を加熱し、該
    発熱素子と前記インクとの界面に気泡を発生させること
    により前記発熱素子に対向して設けられたオリフィスよ
    りインク滴を吐出するインクジェットヘッドの製造方法
    であって、 前記オリフィスの径を用紙上に最終的に形成させるドッ
    ト径のおよそ1/2〜1/2.5の径に形成する工程
    と、 前記発熱素子の発熱部の形状を前記オリフィス径の円に
    内接するほぼ四角形に形成する工程を含んで成ることを
    特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006502023A (ja) * 2002-10-10 2006-01-19 オリベッティ・アイ−ジェット・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 並行インクジェット印刷装置とその製造方法

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