JP2000011407A - 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置および光ディスク装置

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JP2000011407A
JP2000011407A JP10175684A JP17568498A JP2000011407A JP 2000011407 A JP2000011407 A JP 2000011407A JP 10175684 A JP10175684 A JP 10175684A JP 17568498 A JP17568498 A JP 17568498A JP 2000011407 A JP2000011407 A JP 2000011407A
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objective lens
tracking
driving device
lens driving
coil
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JP10175684A
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English (en)
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Morikazu Kato
盛一 加藤
Yoshiaki Yamauchi
良明 山内
Katsuhiko Kimura
勝彦 木村
Michio Miura
美智雄 三浦
Shinya Fujimori
晋也 藤森
Nobuyuki Maeda
伸幸 前田
Akio Yabe
昭雄 矢部
Shozo Saegusa
省三 三枝
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズ駆動時の不要モーメントを打ち消
し、対物レンズの傾きを抑制する手段を備えた対物レン
ズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 対物レンズ13,ヨーク17および磁石18で
形成される磁気回路,この磁気回路に配置されフォーカ
スZ方向に対物レンズ13を微動させるフォーカスコイル
15,前記磁気回路に配置されトラッキングY方向に対物
レンズ13を微動させるトラッキングコイル16とを含む可
動部と、可動部を支持する支持部材21とからなり、トラ
ッキングコイル16が、トラッキングY方向かつフォーカ
スZ方向でほぼ同一平面内に配置され、可動部がトラッ
キング方向に移動した際のフォーカスコイル15によるモ
ーメント力と逆向きのモーメント力をトラッキングコイ
ル16により発生させるトラッキング電流供給手段を備え
た対物レンズ駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ駆動装
置およびこれを用いた光ディスク装置に係り、特に、光
ディスク装置,光磁気ディスク装置,CD−ROM装置
などの光ディスク装置に用いられ、情報記録媒体に光学
的に情報を記録しまたは情報記録媒体から情報を読み出
す対物レンズの駆動手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の対物レンズ駆動装置は、例えば、
特開平7−320278号公報に示されているように、
磁性板と磁石とからなる磁気回路の側面に板状磁性体を
配置して、この板状磁性体により、磁気空隙部における
磁束密度のトラッキング方向の分布を均一化し、安定し
た駆動力発生させ、対物レンズの傾きを抑制していた。
【0003】また、特開平7−240031号公報に記
載されているように、対物レンズをトラッキング方向に
移動させかつフォーカス方向に移動させる際のフォーカ
スコイル駆動力によるモーメント力を、トラッキング方
向に垂直な平面内に巻かれた空芯形状のトラッキングコ
イルの無効線層部を通る磁束を利用して打ち消し、対物
レンズの傾きを抑制していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク装置におい
ては、光学ヘッドが、搭載してある対物レンズ駆動装置
を光ディスクの半径方向に粗動させる。対物レンズ駆動
装置は、対物レンズを含む可動部とこの可動部を支持す
る支持部材とからなり、対物レンズを記録媒体に対して
微動させる。対物レンズ駆動装置の可動部は、通常、対
物レンズと、ヨークおよび磁石で形成される磁気回路
と、前記磁気回路に配置されてフォーカス方向に対物レ
ンズを微動させるフォーカスコイルと、前記磁気回路に
配置されてトラッキング方向に対物レンズを微動させる
トラッキングコイルとを含んでいる。フォーカスコイル
の駆動中心は、トラッキング方向の位置にかかわらず、
ヨークおよび磁石で形成される磁気回路の力の中心とほ
ぼ一致する。したがって、対物レンズがトラッキング方
向に移動すると、可動部の重心と駆動中心との間に差が
生じ、フォーカスコイル駆動力により、モーメント力が
発生する。このモーメント力により、対物レンズが傾
き、対物レンズが集光したスポットに光学的な収差およ
び焦点ぼけが発生する。その結果、記録媒体の再生信号
が劣化したり、正しく記録できなくなるなどの問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、対物レンズ駆動時の不要
モーメントを打ち消し、対物レンズの傾きを抑制する手
段を備えた対物レンズ駆動装置およびこの対物レンズ駆
動装置を搭載した光ディスク装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、光ディスクの半径方向に粗動させる光ヘ
ッドに搭載され、対物レンズを含む可動部とこの可動部
を支持する支持部材とからなる対物レンズ駆動装置であ
って、可動部が、対物レンズと、ヨークおよび磁石で形
成される磁気回路と、磁気回路に配置されてフォーカス
方向に対物レンズを微動させるフォーカスコイルと、磁
気回路に配置されてトラッキング方向に対物レンズを微
動させるトラッキングコイルとを含む対物レンズ駆動装
置において、トラッキングコイルが、トラッキング方向
かつフォーカス方向でほぼ同一平面内に配置された扁平
形状のコイルであり、可動部がトラッキング方向に移動
した際のフォーカスコイル駆動力によるモーメント力と
逆向きのモーメント力をトラッキングコイルにより発生
させるトラッキング電流供給手段を備えた対物レンズ駆
動装置を提案する。
【0007】前記トラッキングコイルは、トラッキング
方向に平行に電流を導く部分を上下に複数持ち、トラッ
キング方向に移動した際にトラッキングコイルの上側無
効線層と下側無効線層に磁気回路から作用する力の差を
利用するトラッキングコイルとすることができる。
【0008】磁石の高さhmgが、1〜10mmの範囲で
は、トラッキングコイルの高さhTRは、磁石の高さhmg
よりも0〜1.5mm低いことが望ましい。
【0009】磁石の高さhmgが、6mm以上の範囲で
は、磁石の高さhmgとトラッキングコイルの高さhTRと
を、ほぼ同じにしてもよい。
【0010】磁石の高さhmgとトラッキングコイルの高
さhTRとは、 hmg=−21.4/hTR+8.8±0.3mm の関係にすることも可能である。
【0011】トラッキングコイルが、トラッキング方向
かつフォーカス方向でほぼ同一平面内に配置されそれぞ
れ独立に電流を供給される複数の扁平形状のコイルから
なるようにすることもできる。
【0012】トラッキングコイルは、トラッキング方向
に平行に電流を導く部分を上下に複数持ち、トラッキン
グコイルの上側無効線層が磁気回路の有効部分から外れ
る場合に、支持部材の支持中心との間に生じる差を利用
するトラッキングコイルであるように配置してもよい。
【0013】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、上記いずれかの対物レンズ駆動装置を光ヘッドに搭
載した光ディスク装置を提案する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図8を参照して、本
発明による対物レンズ駆動装置およびそれを搭載した光
ディスク装置の実施例を説明する。
【0015】図1は、本発明による光ディスク装置の一
実施例の概略の構造を示す斜視図である。なお、ここで
は、CD−ROM装置を例にとり、本発明による光ディ
スク装置を説明する。CD−ROM装置は、コンパクト
ディスク1をディスクトレイ3に置くと、ここでは図示
していないディスクローディング機構により、ディスク
1を装置内に送る。ディスク1は、クランパホルダ5に
取り付けられているクランパ4により、スピンドルモー
タのターンテーブル2に磁気吸引して固定される。
【0016】ディスク1は、スピンドルモータにより所
定回転数で回転し、ディスク1の下方に配置されている
ユニットメカシャシ6に備えられた光ヘッド9によっ
て、情報を書き込まれまたは情報を読み出される。光ヘ
ッド9は、ディスク1の半径方向に粗移動できるように
ユニットメカシャシ6に固定され、対物レンズ駆動装置
10を搭載している。ユニットメカシャシ6は、弾性部
材からなる防振脚8a〜8dを介して、メカベース7に
取り付けられる。これらの機構の外側には、ボトムカバ
ー11とトップカバー12とが取り付けられている。
【0017】図2は、本発明による対物レンズ駆動装置
の一実施例の外観を示す斜視図である。ここでは、対物
レンズ13の光軸方向すなわちZ軸をフォーカス方向と
し、ディスク半径方向すなわちY軸をトラッキング方向
とする。対物レンズ13は、ポリカーボネートなどの高
剛性プラスチック非磁性材料で作られたレンズ保持部材
14に保持されている。空芯形状のフォーカスコイル1
5は、レンズ保持部材14にZX平面に関して対称に配
置されている。本発明においては、フォーカスコイル1
5の一辺に、扁平形状のトラッキングコイル16a,1
6bを同一のYZ平面内でZX平面に関して対称に配置
してある。鉄などの磁性材で作られたヨーク17と磁場
形成用の磁石18a,18bとが、フォーカスコイル1
5とトラッキングコイル16a,16bとが存在する面
をギャップとするように、磁気回路を形成している。レ
ンズ保持部材14の両側には、ZX平面に対称に小基板
19a,19bを配置して、支持部材取り付け基板20
との間に直径が0.1mm程度のリン青銅線材などのば
ね材からなる支持部材21a〜21dをZX平面および
XY平面に関して対称にかつ各々が平行になるように配
置し、半田付けなどにより固定してある。
【0018】本実施例の対物レンズ駆動装置は、フォー
カスコイル15によるモーメント力AFに、回転駆動手
段を備えたトラッキングコイル16a,16bによるモ
ーメント力TRを組み合わせて、合力をほぼゼロにする
手段を持っている。
【0019】本発明は、ヨーク17と磁場形成用の磁石
18a,18bとにより形成される磁気回路のギャップ
間にフォーカスコイル15の一辺が挟み込まれ、その一
辺に扁平形状のトラッキングコイル16a,16bを同
一のYZ平面内でZX平面に関して対称に配置した構造
を提案しており、磁石の個数,磁気回路の形状や個数,
対物レンズ13を含む可動部の支持方法などについて
は、制限していないので、本発明の技術的範囲を離れ
ず、種々のバリエーションを展開できる。また、磁気回
路の構成を90度回転させ、フォーカスコイルおよびト
ラッキングコイルの機能を逆にした対物レンズ駆動装置
としてもよい。
【0020】図3は、対物レンズ13をトラッキング方
向にΔyだけ移動させかつフォーカス方向にΔzだけ移
動させた際に、フォーカスコイル駆動力22によりモー
メント力AF23が発生し、対物レンズが傾く原理を示
す図である。フォーカスコイル15に電流を流すと、フ
レミングの法則より、フォーカス駆動力22が発生す
る。この駆動中心24は、フォーカスコイル15の位置
にかかわらず、ヨーク17と磁場形成用の磁石18a,
18bとにより形成される磁気回路の中央に位置する。
これに対して、支持中心25は、図2の支持部材21a
〜21dにより決まり、対物レンズ13とフォーカスコ
イル15とを含む可動部の位置とともに移動する。その
ため、支持中心25と駆動中心24との間に差が生じ
て、この差を腕の長さとし回転中心を支持中心25とし
たモーメント力AF23が発生する。モーメント力AF
23により、対物レンズ13とフォーカスコイル15と
を含む可動部が傾き、対物レンズ13が傾くことにな
る。このときの支持中心25と駆動中心24との差すな
わち腕の長さは、トラッキング方向の移動量Δyにほぼ
等しい。
【0021】図4は、磁石の高さhmgがトラッキングコ
イル16a,16bの上下方向の可動域hTRaと比べて十
分に高い従来の磁気回路において、対物レンズ13をト
ラッキング方向にΔyだけ移動させかつフォーカス方向
にΔzだけ移動させた際のトラッキングコイル16a,
16bの状態を示す図である。フォーカス駆動力22と
同様に、フレミングの法則により、トラッキングコイル
16a,16bに電流を流すと、トラッキング駆動力2
6が発生する。その際、従来の磁石の高さhmgは、トラ
ッキングコイル16a,16bの上下方向の可動域hTRa
と比べて十分に高いため、トラッキングコイルの上下可
動域hTRa内での上下方向の磁束密度分布は、図4の右
側に示したように、一様である。したがって、トラッキ
ングコイル16aのトラッキング方向と平行に電流を導
く部分が、図では上下2個所あり、その2個所の上側無
効線層27aに働く力28aと下側無効線層27bに働
く力28bとは、フォーカス方向で互いに逆方向に働
き、トラッキングコイル16aの位置にかかわらず等し
くなり、フォーカス駆動力29aは生じない。同様に、
トラッキングコイル16bのフォーカス駆動力29bも
発生しない。さらに、他辺の力は、支持中心25を通る
トラッキング方向すなわちY方向に働くため、トラッキ
ングコイル16a,16bによる支持中心25を回転中
心としたモーメント力TR30が生じないから、先に述
べたフォーカスコイル15のモーメント力AF23のみ
により対物レンズ13は、傾くことになる。
【0022】図5〜7は、本発明による回転駆動手段を
備えたトラッキングコイルを用いて対物レンズ13の傾
きを抑制する原理を示す図である。
【0023】図5は、回転駆動手段としてトラッキング
コイル16a,16bの上側無効線層27aと下側無効
線層27bとに加わる力の差を利用した傾き抑制の原理
を示す図である。回転駆動手段を兼ねた扁平形状のトラ
ッキングコイル16aの上側無効線層27aに働く力と
下側無効線層27bに働く力とは、フレミングの法則に
より、フォーカス方向で互いに逆の方向であるため、中
立位置では、上下双方の無効線層駆動力28a,28b
は、互いに打ち消しあう。
【0024】しかし、磁石の高さhmgを従来よりも小さ
くすると、図5の右側に示したように、トラッキングコ
イル16a,16bの上下方向可動域hTRの磁束密度に
分布が生じる。そのため、トラッキングコイル16aの
位置によっては、上側無効線層27aに働く力28aと
下側無効線層27bに働く力28bとに差が生じ、フォ
ーカス駆動力29aが発生する。同様に、もう一方のト
ラッキングコイル16bに関してもフォーカス駆動力3
0bが発生し、これら二つのフォーカス駆動力30a,
30bにより、支持中心25を回転中心とするモーメン
ト力TR30が発生する。このモーメント力TR30
は、先に説明したフォーカスコイル15によるモーメン
ト力AF23とは逆向きの力なので、モーメント力を重
ね合わせると、合力を減少させることができる。
【0025】図6は、トラッキングコイルの上側無効線
層が磁気回路の有効部分から外れる場合に、支持部材の
支持中心と駆動中心との間に生じる差ΔzTRを利用した
傾き抑制の原理を示す図である。図6においては、フレ
ミングの法則により、トラッキングコイル16a,16
bに電流を流すと、トラッキング駆動力26が発生する
が、対物レンズ13を含む可動部の移動時に、トラッキ
ングコイル16aの上側無効線層27aが磁気回路の有
効部分から外れる場合、見かけ上の駆動中心31は、磁
束密度の分布により、支持部材21a〜21dの支持中
心25との間に差ΔzTRを生じる。したがって、この差
を腕の長さとし、支持中心25を回転中心としたモーメ
ント力TR32が発生する。このモーメント力TR32
も、先に説明したモーメント力AF23とは逆向きの力
であるので、モーメント力を重ね合わせると、その合力
を減少させることができる。
【0026】図7は、磁石の高さhmgと各々のモーメン
ト力との関係を示す図である。対物レンズ13を含む可
動部のある位置において、トラッキングコイル高さhTR
を一定とし、磁石の高さhmgを変化させると、図7に示
すように、磁石の高さを低くするにつれて、モーメント
力TRが増加する傾向がある。これに対して、抑制の対
象となるフォーカスコイル駆動力22によるモーメント
力AF23は、ほぼ一定である。したがって、抑制の対
象となるモーメント力AFと抑制に用いるモーメント力
TRとが等しくなる磁石の高さhmgが存在し、その磁石
の高さhmgを採用すれば、モーメントの合力が無くな
り、対物レンズ13の傾きも無い対物レンズ駆動装置を
実現できる。
【0027】さらに具体的には、磁石18a,18bの
高さhmgが1〜10mmの範囲において、トラッキング
コイル16a,16bの高さhTRを磁石の高さhmgより
も0.5〜1.5mm程度低くする。
【0028】同様に、抑制に用いる二つのモーメント力
TR30(図5),32(図6)と抑制の対象となるモーメ
ント力AF23(図3)との総和をほぼゼロにするよう
に、トラッキングコイル16a,16bの形状,総ター
ン数や、磁石18a,18b,ヨーク17の形状などを
最適化しても、不要なモーメント力をほぼ無くすことが
できる。そのためには、磁石18a,18bの厚みを変
え、磁束の分布を変化させてもよい。
【0029】図8は、モーメント力の合力をゼロとする
磁石の高さhmgとトラッキングコイル高さhTRとの関係
を示す図である。磁束密度分布は、磁石の高さhmgによ
って変化するため、図8に示すように、モーメント力の
合力をゼロとする磁石の高さhmgとトラッキングコイル
高さhTRとの関係を観察した場合、磁石の高さhmgが低
くなると、トラッキング高さhTRが相対的に小さくなる
傾向にある。これを近似式で表すと、 hmg=−21.4/hTR+8.8±0.3mm となる。この式を満足する磁石の高さhmgの磁石18
a,18bとトラッキングコイル高さhTRのトラッキン
グコイル16a,16bとを備えた対物レンズ駆動装置
にすると、対物レンズ13の傾きを抑制できる。このと
き、磁石の高さhmgが6mm程度以上の場合は、磁石の
高さhmgとトラッキングコイル高さhTRとがほぼ同一に
なるため、磁石の高さhmgとトラッキングコイル高さh
TRとをほぼ同一にしてもよい。
【0030】図5に示したトラッキングコイル16a,
16bのフォーカス駆動力29a,29bは、現実には
磁束分布が存在するため、絶対量は、|29a|>|2
9b|となる。したがって、左右のトラッキングコイル
16a,16bに流す電流または電圧を各々変えれば、
トラッキングコイル駆動力26を変えること無く、モー
メント力TR30を変化させることができる。複数のト
ラッキングコイルを備え、それぞれのトラッキングコイ
ルに独立に電流を流すと、トラッキングコイルに作用す
る力を制御し、対物レンズ13の傾きを制御できる対物
レンズ駆動装置が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、対物レンズをトラッキ
ング方向に移動させた際のフォーカスコイル駆動力によ
るモーメント力を、トラッキング駆動力手段を兼ねた回
転駆動手段の駆動力によるモーメント力で打ち消せるの
で、対物レンズの傾きをほぼゼロに抑制できる。
【0032】したがって、従来の対物レンズ駆動装置の
部品とほぼ同じ構成で、対物レンズの傾きを抑制し、部
品点数の増加無しにすなわちコスト据え置いたまま、良
好な再生信号が得られしかも正しく記録できる対物レン
ズ駆動装置が得られる。
【0033】また、複数のトラッキングコイルの駆動電
流をそれぞれ制御しても、対物レンズの姿勢を制御でき
る。
【0034】これらの対物レンズ駆動装置を光ディスク
装置に搭載すると、高密度ディスクを読み書き可能な光
ディスク装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明による光ディスク装置の一実施例の概略の
構造を示す斜視図である。
【図2】発明による対物レンズ駆動装置の一実施例の外
観を示す斜視図である。
【図3】対物レンズをトラッキング方向にΔyだけ移動
させかつフォーカス方向にΔzだけ移動させた際に、フ
ォーカスコイル駆動力によりモーメント力AFが発生
し、対物レンズが傾く原理を示す図である。
【図4】磁石の高さがトラッキングコイルの上下方向の
可動域と比べて十分に高い従来の磁気回路において、対
物レンズをトラッキング方向にΔyだけ移動させかつフ
ォーカス方向にΔzだけ移動させた際のトラッキングコ
イルの状態を示す図である。
【図5】回転駆動手段としてトラッキングコイルの上側
無効線層と下側無効線層に加わる力の差を利用した傾き
抑制の原理を示す図である。
【図6】トラッキングコイルの上側無効線層が磁気回路
の有効部分から外れる場合に、支持部材の支持中心との
間に生じる差ΔzTRを利用した傾き抑制の原理を示す図
である。
【図7】磁石の高さhmgと各々のモーメント力との関係
を示す図である。
【図8】モーメント力の合力をゼロとする磁石の高さh
mgとトラッキングコイル高さhTRとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ターンテーブル 3 ディスクトレイ 4 クランパ 5 クランパホルダ 6 ユニットメカシャシ 7 メカベース 8a〜8d 防振脚 9 光ヘッド 10 対物レンズ駆動装置 11 ボトムカバー 12 トップカバー 13 対物レンズ 14 レンズ保持部材 15 フォーカスコイル 16a,16b トラッキングコイル 17 ヨーク 18a,18b 磁石 19a,19b 小基板 20 支持部材取り付け基板 21a〜21d 支持部材 22 フォーカスコイル駆動力 23 モーメント力AF 24 駆動中心 25 支持中心 26 トラッキングコイル駆動力 27a,27b 無効線層 28a,28b 駆動力 29a,29b フォーカス駆動力 30 モーメント力TR 31 駆動中心 32 モーメント力TR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 良明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 木村 勝彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 三浦 美智雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 藤森 晋也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 前田 伸幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 矢部 昭雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 三枝 省三 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレ−ジシステム事業部内 Fターム(参考) 5D118 AA13 BA01 DC03 EA02 EB15 EC04 EC07 ED02 ED05 ED07 ED08 EE01 EE05 FA29 FB20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの半径方向に粗動させる光ヘ
    ッドに搭載され、対物レンズを含む可動部と前記可動部
    を支持する支持部材とからなる対物レンズ駆動装置であ
    って、前記可動部が、対物レンズと、ヨークおよび磁石
    で形成される磁気回路と、前記磁気回路に配置されてフ
    ォーカス方向に対物レンズを微動させるフォーカスコイ
    ルと、前記磁気回路に配置されてトラッキング方向に対
    物レンズを微動させるトラッキングコイルとを含む対物
    レンズ駆動装置において、 前記トラッキングコイルが、前記トラッキング方向かつ
    フォーカス方向でほぼ同一平面内に配置された扁平形状
    のコイルであり、 前記可動部がトラッキング方向に移動した際のフォーカ
    スコイル駆動力によるモーメント力と逆向きのモーメン
    ト力を前記トラッキングコイルにより発生させるトラッ
    キング電流供給手段を備えたことを特徴とする対物レン
    ズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記トラッキングコイルが、トラッキング方向に平行に
    電流を導く部分を上下に複数持ち、トラッキング方向に
    移動した際に前記トラッキングコイルの上側無効線層と
    下側無効線層に前記磁気回路から作用する力の差を利用
    するトラッキングコイルであることを特徴とする対物レ
    ンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記磁石の高さhmgが、1〜10mmの範囲で、前記ト
    ラッキングコイルの高さhTRが、前記磁石の高さhmgよ
    りも0〜1.5mm低いことを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記磁石の高さhmgが、6mm以上の範囲で、前記磁石
    の高さhmgと前記トラッキングコイルの高さhTRとが、
    ほぼ同じであることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記磁石の高さhmgと前記トラッキングコイルの高さh
    TRとが、 hmg=−21.4/hTR+8.8±0.3mm の関係にあることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記トラッキングコイルが、前記トラッキング方向かつ
    フォーカス方向でほぼ同一平面内に配置されそれぞれ独
    立に電流を供給される複数の扁平形状のコイルからなる
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、 前記トラッキングコイルが、トラッキング方向に平行に
    電流を導く部分を上下に複数持ち、前記トラッキングコ
    イルの上側無効線層が磁気回路の有効部分から外れる場
    合に、前記支持部材の支持中心との間に生じる差を利用
    するトラッキングコイルであることを特徴とする対物レ
    ンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか一項
    に記載された対物レンズ駆動装置を光ヘッドに搭載した
    光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001067441A1 (fr) * 2000-03-09 2001-09-13 Mitsumi Electric Co., Ltd. Capteur optique
US7079333B2 (en) 2002-12-09 2006-07-18 Sony Corporation Lens driver and image capture apparatus

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