JP2000008566A - 換気棟 - Google Patents

換気棟

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JP2000008566A
JP2000008566A JP10189924A JP18992498A JP2000008566A JP 2000008566 A JP2000008566 A JP 2000008566A JP 10189924 A JP10189924 A JP 10189924A JP 18992498 A JP18992498 A JP 18992498A JP 2000008566 A JP2000008566 A JP 2000008566A
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JP
Japan
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ventilation
louver
plate
ridge
main body
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Pending
Application number
JP10189924A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Okada
昌二 岡田
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Tanita Housingware Co Ltd
Original Assignee
Tanita Housingware Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋根の頂上棟部に施工する換気棟は、小屋裏あ
るいは屋根裏などの湿気や熱気を外部に逃がしたりする
もので、また結露を防止して内部の腐蝕を防ぎ建築物を
長持ちさせて快適な居住空間を作り出すものである。し
かし従来の物は空気を流通させるために箱形の大きな換
気棟が多く、住宅の棟部施工した場合は外観意匠に問題
があり、換気量は多くてコンパクトであり、内部に雨水
の侵入が防げるものが要望される。 【解決手段】上記課題を解決するために本願に係る換気
棟は、正面部分にスリット状の本体を設け、中央に扉状
のルーバーを設置し、また上部から風防板を垂設した構
造となし、その結果としてコンパクトな形状にもかかわ
らず、換気量も多く、施工後の外観も良好となるものと
してその目的を達成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根裏や小屋裏などの空
気を外部に逃がす換気棟に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象である換気棟は、小屋裏や
屋根裏などの空気を外気と入れ替えて夏の熱気や湿気を
取り除くために施工するものである。従来より建物の換
気は、切妻屋根などでは妻側端面のかべに通気孔などを
形成して行うものがあったが、近年の洋風住宅に多く見
られる寄棟形式の屋根では妻部分が無く、このような屋
根形状では棟頂部に換気構造が必要となる。この換気棟
を通じて小屋裏や屋根裏の換気を行うものであるが、
【0003】換気を行うためには小屋裏と外部を結ぶ換
気口を設ける必要があり、この換気口は空気を流通させ
るために、その大きさは例えば天井の面積の1/160
0以上が必要となる。
【0004】このような場所に施工される換気棟は従来
より種々の構造が知られ、箱形と呼ばれる高さの高いも
の(特開平7−180314号)がよく知られている
が、このような換気棟の条件としてはつぎのようなもの
が挙げられる。
【0005】すなわち、小屋裏の内部の空気を容易に排
出できる機能を有し、その反面風雨のときにも換気孔か
ら内部に雨が吹き込まない等である。これは内部のゆる
やかな空気は流れは遮断する事なく、強風などの強い空
気のながれに対しては遮断する能力の高いことが必用と
ある。
【0006】この他にも屋根の頂部の目につき易い場所
に施工するため、意匠的にも優れたものが要望され、高
さが比較的低く施工したときにも建物全体の意匠を損な
わないように考慮したものとして特開平7−27932
5号が知られている。
【0007】さらには換気口から小屋裏などの内部に、
蜂などの害虫や小鳥などの侵入も防がなければならな
い。蜂などは5mm以上の隙間があると侵入するもの
で、山間部の蜂の多い地域では、そのために天井裏に巣
を作られるてしまうこともある。
【0008】また台風などでは風速が毎秒40m程度の
風も吹くので、換気棟自体が風圧を避けるために高さを
低くしなければならず、これらの強風に飛ばされてくる
雨水も換気棟の奥の内部にまでは入らない構造が求めら
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来よりの
換気棟の課題として、換気能力を高めることは換気口を
大きくすることであるが、これはまた外部から風雨によ
る吹き込みの恐れも大きく、雨水の侵入も多くなり、こ
れらを確実に防がなくてはならない。雨水が換気棟から
小屋裏などに侵入すると天井などが濡れてしまうことは
もちろん、長期間にわたると建物の腐食の原因にもなっ
た。また換気口を大きくすると鳥や虫の侵入もあり、こ
れらも腐食の原因となったり、蜂などが巣を作ると危険
でもあった。
【0010】施工後の外観から考慮すると、棟の高さが
あまり高いと換気棟が目だちすぎて建物全体の意匠を損
なうことにもなり、高さは低くして換気能力の高いもの
が要望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記したような条件を満
たすため本発明に係る換気棟は、不要な雨水の侵入を避
けるため途中に空気の流路を何回か変更させて、風と一
緒に吹き込んでくる雨水を内部にまで侵入させないよう
にしたものである。
【0012】このため外側には縦長のスリット孔を多数
形成して、雨水や虫の侵入を防ぐような構造を配置し、
中間のルーバー部分には扉状に開いた羽根を多数配置し
て、空気の流路を変えて複雑にすると共に流路を長くす
ることにより、強風などによる雨水の侵入を防止するも
のとした。
【0013】さらに内部の一番奥には上方に傾斜した傾
斜板22を折曲し、その上端をさらに折曲して水返し板
21が設けられているため雨水の侵入は完全に防止でき
る構造となっている。
【0014】
【作用】このように本発明に係る換気棟は内部の空気は
排出し易く、また外部から吹き込む雨水などは完全に遮
断できるものである。その第一段階として外側からスリ
ット孔を多数窄設することによって雨滴や害虫の侵入を
防ぎ、第二段階として扉状の羽根を多数設けたルーバー
によって空気の流路を変えて複雑な経路を通過させてお
り、これにより細かい雨滴の侵入も防止できるものであ
る。
【0015】さらにルーバーの奥には傾斜板とその先天
を外方に折曲した水返し板が設けられているため、空気
の流通はその上部を容易に通過するが、雨滴などの内部
への侵入は完全に防げるものである。
【0016】またこのような3段階で雨滴の侵入防止構
造を持っているにもかかわらず、施工したときの全体の
高さは極めて低いものとなっており、屋根頂部に施工し
ても建物全体の意匠を損なうこともない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示した一実施例に
より詳説する。図1は本発明に係る換気棟Aを屋根Bの
頂部に施工しキャップJを取り付けたときの斜視図を示
し、図2は同じく換気棟Aの分解斜視図である。
【0018】換気棟Aは上部に覆せる棟カバー1、本体
2およびルーバー3から構成され、棟カバー1は棟頂部
13にて施工する屋根の勾配に合わせて折曲され、両側
端部は下方の折曲して垂下片11およびその先端を裏面
に折り返した折り返し片12が形成されている。
【0019】長手方向の長さは本実施例では1m程度と
したが、この長さは特に技術上の制約は特になく例えば
2mないし3mでも可能で、換気する小屋裏の面積など
を勘案してその長さを決めればよく、たとえば1mより
短いものを多数接続させて施工することも可能である。
この棟カバー1の垂下片11には固定用のリベット孔1
4が適宜な間隔で窄設され、図示例のものでは片側に4
箇所設けた。リベット孔14は本体2のリベット孔29
とルーバー3のリベット孔39を相互にブラインドリベ
ットGにて固定するものであり、従ってそれぞれの孔位
置は相互に対応したものとなっている。
【0020】本体2(図5)は底板24とその水下側の
前方に、半抜孔28aによりスリット28を設けた立設
部25及び突出板26が折曲され、したがってスリット
28も側面はL字形状をなしている。この半抜き状に材
料を押し込んで形成した半抜孔28aにより、スリット
孔28は側方に開口され、正面からの強風に対して抵抗
する構造となっている。また突出板26の先端は上方に
折曲してリベット孔29を窄設した立設片27が折曲さ
れ、このリベット孔29は図示例では片側に4箇所設け
られている。
【0021】底板24は下面を屋根の棟頂部を跨ぐよう
にして設置されるが、この時上面にはルーバー3が予め
バーリングカシメなどにより固定されいる。施工の際に
はルーバー3と底面24を貫通してビスなどにより屋根
面の野地板Fあるいはタル木Iなどに固定させるもので
ある。
【0022】また本体2の棟頂部側は傾斜板22が上方
に折曲され、更にその先端を前方に折曲して水返し板2
1が形成され、この水返し板21の上端とルーバー3の
支承板32との間には通気部Kが形成されている。(図
8)
【0023】この本体2の底板24にはルーバー3を配
置するが、このルーバー3(図3)は本体2に裁置する
裁置板36の両側端を立ち上げて支持板34及び分割板
37が設けられ、この支持板34の両端縁からはそれぞ
れ扉状に折曲した羽根33が内方に向かって複数個形成
されている。この羽根33は略両開き状態として相対向
して2列に形成され、相対向した羽根33は換気口35
どうしを横方向にずらして配置し、空気の流通経路を長
くして、直線的に連通させず、空気に混じって入る雨滴
などを途中で落下させて侵入を防ぐ構造となっている。
【0024】支持板34と分割板37の上端は長手方向
に連続して棟頂部方向に折曲されて支承板32が形成さ
れ棟カバー1の下面側に当接してを支承するものであ
る。この支承板32の下面側には断面コ字状の風防板4
1が設けられ、垂下片42が2枚が水返し板21を挟み
込むように垂設され、さらにその一方の垂下片42の先
端には中央方向に折曲して折曲片43が形成されてい
る。
【0025】この風防板41の垂下片42によって、ル
ーバー3の換気口35の上部を被閉するように位置し、
この被閉された部分に当たった空気は下がって下方の換
気口35から流通するものとなる。このように一度空気
の流れを下げることは、ルーバー3を通過する空気の流
れ方向を複雑にすることとなり、台風などで外部から吹
き込む強風雨で雨滴が内部に吹き込む事が全くないもの
となる。
【0026】またルーバー3の水下側は押圧板31が折
曲され、更にその先端を下方に折曲してリベット孔39
を窄設した垂下片40が設けられている。このルーバー
3は棟頂部の左右で対称構造のものを突き合わせて施工
するが、この支承板32の突合せ部分に発泡ゴムのよう
な断熱材Dが下面側より貼着して接続され、この断熱材
Dによって湿気による結露を防止するものである。この
結露は小屋裏の暖かく湿った空気が上方に上がってきて
冷たい棟板部分で発生するものであるが、この空気と棟
部材の直接当たる部分の温度差を断熱材Dによって少な
くして結露を防ぐものである。
【0027】この断熱材Dは結露を防ぐと共に、弾力性
のある発泡ゴムなどで形成すれば屋根勾配の角度に合わ
せてルーバー3の頂部の接続角度を任意な角度に調整で
きるものとなる。(図6、図7) また本体2の底板24の下面側にも帯状の弾性材Cが全
長にわたって貼着されており、この弾性材Cは屋根面か
ら吹き上がって来る雨水の侵入を防ぐものである。
【0028】そしてこの本体2とルーバー3は予め接続
されているが、底板24に設けられたバーリング孔23
(図2)にてルーバー3の裁置板36とカシメ固定さ
れ、そのかしめた中央部分の孔は釘孔38として施工の
際に利用するものである。
【0029】上記の如く構成される各部を屋根の頂部に
施工するが、この頂部には予め空気が流通するような小
屋裏や屋根裏と連続した換気口が形成されているが、こ
れは屋根面頂部の野地板などを切り欠いて形成してお
く。
【0030】この頂部に本発明に係る換気棟を施工する
が、ルーバー3を固定した本体2を棟の頂部を跨ぐよう
にして配置し、前記釘孔38にて屋根の野地板Fやタル
キIに固定釘Hにて固定するものである。(図8、図
9) この固定釘Hは屋根材Bを貫通して固定されているが、
弾性材Cによって雨水の吹き込みによる水漏れの恐れは
ない。また棟カバー1は側部からネジGなどにより固定
すればよい。
【0031】図8及び図9は屋根面の角度の異なる棟部
分に、換気棟Aを施工したときの断面を示すが、小屋裏
の内部から上昇して来る空気の流れtと、反対側の換気
口から通過して来る空気の流れSは通気部Kを通過して
外部に排出されるものである。 この角度の異なる屋根
面に施工するときは、棟頂部13の角度を変えるだけで
適応でき、キャップJ部分も容易に角度の変更ができる
構造となっている。
【0032】
【発明の効果】上記したように本発明に係る換気棟は、
外側より順に多数のスリット孔、扉状のルーバー、上部
に設けた風防板などによる構造であるため強風雨などに
対して従来にない種々の効果を有するものである。
【0033】1.内部の空気を速やかに屋外に排出でき
るように十分な通気口を有しており、また十分に細かい
スリット孔を多数設けてあるため蜂などの害虫の侵入を
防ぐことができる。 2.中間部分に相互に互い違いとなる扉状のルーバーと
共に風防板が設けてあるため、外部から吹き込む風雨に
対して複雑な流路を有するようになり、雨滴などに対し
て十分な遮断効果が得られ、雨滴などが吹き込んで内部
を濡らすようなこともない。 3.本発明による構造は、棟カバーを含めて全体の高さ
を低くできるため屋根の棟に設置したときにも外観を損
なうことがない。 4.通気口がすべて側部に形成してあるため上部から雨
水が侵入することがないため内部が腐食する恐れもな
い。 5.ルーバーの上部に設置された風防板によって空気の
流路が複雑になり、雨滴などの侵入がより完璧に防止で
きるものである。 6.本発明の換気棟はその構造も簡易なためコスト的に
も有利であり、大量生産により安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明に係る実施例である換気棟を屋根に施
工したときの斜視図、
【図2】は同上の換気棟の分解斜視図、
【図3】は同上の換気棟のルーバー部分の上下を逆にし
たときの斜視図、
【図4】は同上の換気棟のルーバー部分の平面図、
【図5】は同上の換気棟の本体部分の片側の斜視図、
【図6】は同上の換気棟を組み上げたときの斜視図、
【図7】は同上の換気棟を組み上げて頂部の角度を変え
たときの斜視図、
【図8】は同上の換気棟を屋根に施工したときの側面断
面図、
【図9】は同上の換気棟を角度の異なる屋根に施工した
ときの側面断面図。 A・・・換気棟 B・・・屋根材 C・・・弾性材 D・・・断熱材 E・・・シート F・・・野地板 G・・・ネジ H・・・固定釘 I・・・タルキ J・・・キャップ K・・・通気部 1・・・棟カバー 11・・垂下片 12・・折返し片 13・・棟頂部 14・・リベット孔 2・・・本体 21・・水返し板 22・・傾斜板 23・・バーリング孔 24・・底板 25・・立設部 26・・突出板 27・・立設片 28・・スリット孔 28a・半抜板 29・・リベット孔 3・・・ルーバー 31・・押圧板 32・・支承板 33・・羽根 34・・支持板 35・・換気口 36・・裁置板 37・・分割板 38・・釘孔 39・・リベット孔 40・・垂下片 41・・風防板 42・・垂下片 43・・折曲片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根頂部の棟部に施工し、小屋裏の空気を
    外部に換気をする棟構造において、縦形のスリット部分
    を有する本体の内部に、空気の流路が互い違いとなるよ
    うにに扉状の羽根を相互に向かい合わせてなるルーバー
    を配置し、該ルーバー部分の一部を被閉する如く風防板
    を上方から垂設してなる換気棟。
JP10189924A 1998-06-19 1998-06-19 換気棟 Pending JP2000008566A (ja)

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