JP2000006732A - カウルトップの取付構造 - Google Patents

カウルトップの取付構造

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JP2000006732A
JP2000006732A JP17941398A JP17941398A JP2000006732A JP 2000006732 A JP2000006732 A JP 2000006732A JP 17941398 A JP17941398 A JP 17941398A JP 17941398 A JP17941398 A JP 17941398A JP 2000006732 A JP2000006732 A JP 2000006732A
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Japan
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cowl top
section
shaped
dashboard
windshield
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JP17941398A
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English (en)
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Yoshiharu Itai
義春 板井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップやねじ等を使わずに簡単に取り付け
ることができ、雨漏りの恐れがなく、かつ外観が良好な
カウルトップの取付構造を提供する。 【解決手段】 本発明のカウルトップ1の取付構造は、
ウインドシールド12側の端部に複数の断面Y字形部6を
有し、エンジン側の端部に複数の断面コ字形のフック部
2を有し、かつ両側部にそれぞれ少なくとも1つの凸部
4を有する。複数の断面Y字形部6をシール部材を介し
てフロントウインド10及びウインドシールド12に圧着さ
せ、複数のフック部2でダッシュボードパネル16の上端
のジョグ部18を挟み込むと、カウルトップ1はダッシュ
ボードパネル16、フロントウインド10及びウインドシー
ルド12に位置決めされる。そこで凸部4をダッシュボー
ドサイドメンバ24の取り付け用穴部24aに挿入すること
により、カウルトップ1をしっかり固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のウインドシ
ールドとフロントフードとの間に設けるカウルトップに
関し、特にクリップやねじ等を使用せずに簡単に取り付
け作業を行うことができるカウルトップの取付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図12に
示すように、自動車のフロントウインド10とフロントフ
ード3との間には、エンジンルームへの雨水等の流入を
防止するために、カウルトップ1が取り付けられてい
る。図13(a) に示すように、カウルトップ1は通常プラ
スチックの一体成形品であり、複数の取付け用穴部1
a、1bを有する。カウルトップ1を取り付ける場合、
図13(b) に示すように、まずダッシュボードパネル16及
びウインドシールド12に設けられた同様の取付け用穴部
16a、12aと位置合わせし、両穴部を貫通するクリップ
13やネジ等を挿入し、固定する。カウルトップ1にはま
たフロントフード3との密封性を確保するために、その
前面にシール部材22が設けられている。
【0003】カウルトップ1の取付け用穴部1a、1b
に挿入されるクリップ13は、プラスチック性でかつ頭部
がシール材をかねた形状をしているが、カウルトップ1
の取付け用穴部1a、1bとクリップ13との隙間を完全
に密封するものではなく、雨水等の流入を完全に防止す
ることはできなかった。その上カウルトップ1の取り付
け作業において、カウルトップ1の取付け用穴部1a、
1bとダッシュボード16等の取付け用穴部16a等が整合
するように位置決めするのは手間がかかり、かつクリッ
プ留め作業も手間がかかるという問題があった。
【0004】カウルトップの取付構造に関しては、種々
の提案がなされている。例えば実用新案登録第2,501,81
3 号は、フロントフードパネルとカウルトップパネルの
重複部分が狭い自動車用の前部構造において、カウルト
ップパネルの上面に留め具を介してカウルトップ・ガー
ニッシュを装着し、このカウルトップ・ガーニッシュに
フロントフードパネルの後端部内面に当接するフロント
フードシール材を装着し、カウルトップ・ガーニッシュ
の先端に車幅方向のドレイン用リブを設け、ドレイン用
リブの後方にドレイン用リブとほぼ平行にシール材取り
付け用リブを設け、このシール材取り付け用リブの一部
を切り欠き、切り欠き部から留め具を用いてカウルトッ
プ・ガーニッシュをカウルトップパネルの上面に締めつ
け、シール材取り付け用リブにフロントフードパネルに
当接するシール材を装着し、ドレイン用リブの端部にエ
ンジンルームの電装品の位置を避けて雨水等を排出する
排出口としての切り欠き部を設けた構造を開示してい
る。この取付構造によれば雨水等がエンジンルーム内に
流入するのが防止されるが、カウルトップ・ガーニッシ
ュのような部材をカウルトップに組合せて使用している
ので、部品点数及び組立て工数が増大するという問題が
ある。
【0005】したがって本発明の目的は、クリップやね
じ等の取り付け部材を使わずに、カウルトップをダッシ
ュボードパネル及びウインドシールドに簡単に取り付け
ることができるとともに、雨漏りの恐れがなく、かつ外
観が良好なカウルトップの取付構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、カウルトップに取り付け用穴部を
全く設けずに、エンジン側端部に断面コ字形の複数のフ
ック部を設けるとともに、ウインドシールド側の端部に
複数の断面Y字形部を設け、かつ両側部に凸部を設けた
構造とすれば、断面Y字形部にフロントウインド及びウ
インドシールドを密封状態で係合させ、複数のフック部
をダッシュボードパネルの端部に係合させ、かつ凸部を
ダッシュボードサイドメンバの穴部に挿入することによ
り、雨水等の進入の恐れなく、簡単にカウルトップを固
定することができることを発見し、本発明に想到した。
【0007】すなわち本発明のカウルトップの取付構造
は、ウインドシールド側端部に複数の断面Y字形部を有
するとともに、エンジン側端部に断面コ字形の複数のフ
ック部を有し、かつ両側部にそれぞれ少なくとも1つの
凸部を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】カウルトップのエンジン側端部に設けられた断
面コ字形の複数のフック部でダッシュボードパネルの端
部を挟み込むとともに、ウインドシールド側端部の断面
Y字形部をシール部材を介してフロントウインド及びウ
インドシールドに圧着させると、カウルトップはダッシ
ュボードパネル、フロントウインド及びウインドシール
ドにより正確に位置決めされる。そこでカウルトップの
両側部の凸部をダッシュボードサイドメンバの取り付け
用穴部に挿入することにより、カウルトップをしっかり
固定できる。カウルトップには取り付け用穴部がないの
で、取り付け部から雨水等が進入する恐れは全くない。
【0009】
【発明の実施の態様】図1〜図4に示すように、本発明
のカウルトップ1は、エンジン側の端部に複数の断面コ
字状のフック部2を有し、かつ両側部にそれぞれ1つま
たは2つ以上の凸部4を有する。
【0010】図2及び図3に示すように、断面コ字状の
各フック部2は、僅かな幅及び長さの矩形状突出部が内
側にほぼコ字形に折り曲げられたような形状を有し、そ
の幅Wは約15〜25mm程度であり、長さLは約3〜5mm程
度であり、コ字部分のギャップGは3〜5mm程度で良
い。また隣接するフック部2の間隔Dは150 〜250 mm程
度で良い。
【0011】図4に詳細に示すように、両側端に設けら
れた凸部4は、カウルトップ1の壁面から突出するとと
もに、先端にややテーパ状の外面を有する拡径部41を有
し、先端から根元方向に延びる1つ又は2つ以上のスリ
ット42を有する。
【0012】図5に示すように、本発明のカウルトップ
1にはフロントウインド10側の端部に、上記フック部2
に対応してピッチ150 〜250 mm及び幅15〜25mmの断面Y
字形部が設けられており、断面Y字形部6の長端部61は
フロントウインド10に係合し、短端部62はウインドシー
ルド12に係合している。長端部61とフロントウインド10
との間にはシール部材8が配置され、両部材の密封性を
確保している。またフロントウインド10の内面とウイン
ドシールド12の外面との間にダムラバー11が配置されて
いる。なおウインドシールド12の外面はインストルメン
トパネル14によりカバーされている。
【0013】断面Y字形部6の長端部61は20〜30mm程度
の長さで良く、また短端部62は10〜20mm程度の長さで良
い。長端部61と短端部62との間隔は、フロントウインド
10及びウインドシールド12を受承するよりも僅かに小さ
いので、両部材が断面Y字形部6に係合すると、図5に
矢印で示すように長端部61及び短端部62は僅かに拡開す
る方向に押圧される。そのため、長端部61とフロントウ
インド10との間に配置されたシール部材8は押圧され、
長端部61とフロントウインド10との隙間を完全に密封す
るとともに、短端部62とウインドシールド12との係合を
しっかりしたものとする。
【0014】エンジン側に設けられた複数の断面コ字状
のフック部2とダッシュボード端部との係合状態を図6
〜図8に詳細に示す。図7及び図8に示す通り、カウル
トップ1のフック部2に対応する位置に、ダッシュボー
ドパネル16の端部にはジョグ部18が形成されている。ジ
ョグ部18の突出面に補強用板材を溶接しても良い。ダッ
シュボードパネル16の底面とジョグ部18の外面(板材を
溶接した場合にはその表面)との距離はフック部2のギ
ャップGとほぼ等しい。
【0015】図5に示すように、各断面コ字状のフック
部2はダッシュボードパネル16の端部のジョグ部18を挟
み込んでいる。ダッシュボードパネル16のジョグ部18を
フック部2が挟み込む周辺にシール材20を設けることに
より、カウルトップ1とダッシュボードパネル16とを完
全に密封するのが好ましい。
【0016】カウルトップ1の前面にはまたシール部材
22が固定されており、シール部材22の頭部は中空状のゴ
ムからなり、フロントフード3の内壁に密着してエンジ
ンルーム内への雨水等の流入を防止する。シール部材22
は形状を保持するために、心金を設けるのが好ましい。
【0017】図9は第2実施例である断面Y字形部6及
びそれに係合するフロントウインド10を詳細に示す。こ
の実施例では、フロントウインド10の下端部にL字形の
係止部10aが設けられており、断面Y字形部6の長端部
61の先端部がフロントウインド10のL字形係止部10aと
係合するようになっている。フロントウインド10のL字
形係止部10aと断面Y字形部6の長端部61との間にシー
ル材8を設けることにより、フロントウインド10とカウ
ルトップ1との密封性を良好に維持することができる。
【0018】図10はカウルトップ1の両側部に設けられ
た少なくとも1つの凸部4がダッシュボードサイドメン
バー24の穴部24aに挿入される様子を示す。凸部4は先
端にテーパ状拡径部41を有し、かつ先端に1つ又は2つ
以上のスリット42を有するので、一端穴部24aを通過す
ると、脱落しないようになっている。
【0019】図11は凸部4の他の形状を示す。(a) の例
では、凸部4は先端に向けてテーパ状になっており、拡
径部を有さない。この凸部4を使えばダッシュボードサ
イドメンバー24の穴部24aへの挿入が容易である。凸部
4の外径をダッシュボードサイドメンバー24の穴部24a
の内径と等しくするか又は僅かに大きくし、穴部24a内
へ凸部4を圧入すれば、両者をしっかり固定することが
できる。
【0020】また図11(b) は凸部4のさらに別の例を示
す。この例では、凸部4の先端は面取りされた形状を有
する。この場合においても、凸部4の外径をダッシュボ
ードサイドメンバー24の穴部24aの内径と等しいかそれ
より僅かに大きくすることにより、両者をしっかり固定
することができる。
【0021】本発明のカウルトップ1はポリプロピレン
等のプラスチックの一体成形品であるのが好ましい。プ
ラスチック製とすることにより、カウルトップ1を射出
成形、圧縮成形等により製造することができる。しかし
ながら、1回の成形工程でフック部2や凸部4を一体的
に成形することが困難な場合には、若干の後加工をして
も良い。例えばフック部2の場合、まず平坦な矩形状突
出部を一体的に成形し、次いで矩形状突出部を加熱状態
でフック状に変形させても良い。また図11に示すような
凸部4の形状にすると、1回の成形工程による成形が可
能になる。
【0022】本発明のカウルトップ1を組み付ける場
合、まず断面Y字形部6をそれぞれフロントウインド10
及びウインドシールド12と係合させ、次いで複数のフッ
ク部2をダッシュボードパネル16のジョグ部18に挟み込
ませる。その状態で各凸部4をダッシュボードサイドメ
ンバ24の取り付け用穴部24aに挿入し、カウルトップ1
を固定する。このようにクリップやねじ等を使用せず
に、カウルトップ1を簡単に組み付けることができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明のカウ
ルトップの取付構造は、ウインドシールド側の端部に複
数の断面Y字形部を有し、エンジン側の端部に複数の断
面コ字状フック部を有し、かつ両側部に凸部を有するの
で、断面Y字形部をフロントウインドの下端部とシール
材を介して密封状態に係合させ、フック部でダッシュボ
ードパネルの上端部を挟み込み、かつ凸部をダッシュボ
ードサイドパネルの取付け用穴部に挿入することによ
り、自動車に簡単に嵌め込むことができる。本発明のカ
ウルトップは取り付け用のクリップやねじ等を必要とし
ないので、雨水等の浸入を完全に防ぐことができ、かつ
外観上も良好である。さらにフック部、断面Y字形部及
び凸部をそれぞれ対応の部位に嵌め込むだけで取り付け
作業を完了できるので、取り付け作業効率が著しく向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるカウルトップの全体
形状を概略的に示す裏面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1のB−B断面図である。
【図4】 カウルトップの両側部に設けられた凸部を詳
細に示し、(a) は図1のC−C断面図であり、(b) は図
4(a) の矢印Aの方向から見た凸部先端の拡大平面図で
ある。
【図5】 本発明のカウルトップをダッシュボードパネ
ル、フロントウインド及びウインドシールドに取り付け
た状態を示す部分断面図である。
【図6】 本発明のカウルトップの断面コ字状フック部
をダッシュボードパネル上端のジョグ部に取り付けた状
態を詳細に示す部分断面図である。
【図7】 図6のD−D断面図である。
【図8】 図6の断面コ字状フック部をVの方向からみ
た図である。
【図9】 カウルトップの断面Y字形部とウインドシー
ルドの下端部との係合状態を詳細に示す部分断面図であ
る。
【図10】 カウルトップの両側部に設けられた凸部がダ
ッシュボードサイドメンバーの取付け用穴部に挿入され
る様子を示す部分断面図である。
【図11】 本発明のカウルトップの凸部の他の例を示す
断面図であり、(a) は鋭角の先端部を有する凸部を示
し、(b) は先端が面取りされた凸部を示す。
【図12】 自動車にカウルトップが取り付けられた状態
を示す部分平面図である。
【図13】 ダッシュボードに取り付けられた従来のカウ
ルトップを示す部分断面図である。
【符号の説明】
1・・・カウルトップ 2・・・断面コ字状フック部 3・・・フロントフード 4・・・凸部 6・・・断面Y字形部 8・・・シール部材 10・・・フロントウインド 12・・・ウインドシールド 14・・・インストルメントパネル 16・・・ダッシュボードパネル 18・・・ジョグ部 20・・・シール材 22・・・シール部材 24・・・ダッシュボードサイドメンバ 61・・・長端部 62・・・短端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドシールド側端部に複数の断面Y
    字形部を有するとともに、エンジン側端部に断面コ字形
    の複数のフック部を有し、かつ両側部にそれぞれ少なく
    とも1つの凸部を有することを特徴とするカウルトップ
    の取付構造。
JP17941398A 1998-06-25 1998-06-25 カウルトップの取付構造 Pending JP2000006732A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046649A (ja) * 2000-08-02 2002-02-12 Fuji Heavy Ind Ltd カウルパネル・フロントバルクヘッド構造
US7661953B2 (en) 2002-03-28 2010-02-16 Moriroku Kabushiki Kaisha Process for producing exterior member/seal member assembly
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