JP2000005531A - 抗アレルゲンフィルターと該フィルターを設けた空気清浄機および換気装置およびマスク - Google Patents

抗アレルゲンフィルターと該フィルターを設けた空気清浄機および換気装置およびマスク

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JP2000005531A
JP2000005531A JP10172395A JP17239598A JP2000005531A JP 2000005531 A JP2000005531 A JP 2000005531A JP 10172395 A JP10172395 A JP 10172395A JP 17239598 A JP17239598 A JP 17239598A JP 2000005531 A JP2000005531 A JP 2000005531A
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filter
proteinaceous
allergic
adsorbed
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Yoshiomi Kosaka
良臣 高坂
Masahiko Hara
征彦 原
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Mitsui Norin Co Ltd
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
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Mitsui Norin Co Ltd
Matsushita Seiko Co Ltd
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  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルター捕集したダニ、花粉等の蛋白性ア
レルゲン物質が、アレルギー活性力を持ったままでの再
飛散を防止することができる抗アレルゲンフィルターの
提供を目的とする。 【解決手段】 ダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物質を
吸着し、吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活
性を阻害、あるいは抑制、あるいは不活化するアレルギ
ー不活化剤を、フィルターに添着することにより、抗ア
レルゲンフィルターを得る。また、この抗アレルゲンフ
ィルターを空気清浄機等に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダニ、花粉等の蛋
白性アレルゲン物質を吸着し、吸着したアレルゲン物質
のアレルギー活性を不活化させる抗アレルゲンフィルタ
ー、およびその応用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフィルターは、ダニ、花
粉等の蛋白性アレルギー原因物質を、濾過、フィルター
捕集している。捕集したアレルゲン物質である花粉、ダ
ニ等を赤外線等の加熱手段で、65〜120℃程度に加
熱し、蛋白変性を起こさせて不活化処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフィ
ルターでは、ダニ、花粉等のアレルゲン物質をフィルタ
ー濾過捕集するのみで、すなわち、捕集は濾過のみで、
捕集効率を上げようとすると、エレクトレットフィルタ
ーにかかわらず、フィルターの目を細かくする必要があ
り、その分、圧力損失が上昇し、省エネルギー上問題に
なり、また騒音も上昇するという課題があり、さらに不
活化処理で65℃〜120℃程度に連続加熱処理してい
る関係から、加熱手段という付帯設備・機器がいるとと
もに、省エネルギー性に反するという課題があり、また
断続加熱処理の場合は、アレルギー活性力を持ったまま
での再飛散の恐れがあり、圧力損失を上昇させることな
く、ダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物質を効率良く、
吸着捕集し、加熱手段等の付帯設備・機器を設けること
なく、省エネルギーで、確実にアレルギー活性を抑制、
阻害、不活化処理することが要求されている。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ダニ、花粉等のアレルゲン物質を効率良
く吸着捕集し、吸着捕集した蛋白性アレルゲン物質のア
レルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活
化することにより、省エネルギーにて抑制し、あるいは
阻害し、あるいは不活化し、アレルギー活性力を持った
ままでの再飛散を防止することができ、また本抗アレル
ゲンフィルターを、空気清浄機、換気装置、マスクに応
用し、さらに、空気清浄機外枠表面に付着したダニ、花
粉等の蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性力を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、アレルギー活
性力を持ったままでの再飛散を防止することができる抗
アレルゲンフィルターおよび空気清浄機および換気装置
およびマスクを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の抗アレルゲンフ
ィルターは上記目的を達成するために、蛋白性アレルゲ
ン物質を吸着し、この吸着した蛋白性アレルゲン物質の
アレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不
活化するアレルギー不活化剤をフィルターに添着するこ
とにより、蛋白性アレルゲン物質の吸着除去と、前記吸
着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化するとしたもので
ある。
【0006】本発明によれば、ダニ、花粉等の蛋白性ア
レルゲン物質を、効率良く低圧力損失で、吸着除去し、
吸着除去したアレルゲン物質のアレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、アレルギー活
性を持ったままでの再飛散を防止することができる抗ア
レルゲンフィルターが得られる。
【0007】また、他の手段は、ダニ、花粉等の蛋白性
アレルゲン物質を吸着除去し、アレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化するアレルギー不
活化剤に、茶抽出成分を用いたものである。
【0008】そして本発明によれば、天然成分により、
より安全で、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去するとと
もに、アレルギー活性を確実に抑制し、あるいは阻害
し、あるいは不活化するアレルギー不活化性能の高い、
抗アレルゲンフィルターが得られる。
【0009】また、他の手段は、ダニ、花粉等の蛋白性
アレルゲン物質を吸着除去し、アレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化するアレルギー不
活化剤に、茶抽出成分である茶ポリフェノールを用いた
ものである。
【0010】そして本発明によれば、天然成分により、
より安全で、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去するとと
もに、アレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、ある
いは不活化するアレルギー不活化性能のより高い、抗ア
レルゲンフィルターが得られる。
【0011】また、他の手段は、ダニ、花粉等の蛋白性
アレルゲン物質を吸着除去し、アレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化するアレルギー不
活化剤に、茶ポリフェノールがエピガロカテキンガレー
ト、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカ
テキン、(+)カテキンおよびこれらの属性体、遊離型
テアフラビン、テアフラビンモノガレートA、テアフラ
ビンモノガレートB並びにテアフラビンガレートの中か
ら選ばれた少なくとも1種の物質を用いたものである。
【0012】そして本発明によれば、天然成分により、
より安全で、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去するとと
もに、アレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、ある
いは不活化するアレルギー不活化性能のより高い、抗ア
レルゲンフィルターが得られる。
【0013】また、他の手段は、空気清浄機に前記した
各種の抗アレルゲンフィルターを備えたものである。
【0014】そして本発明によれば、ダニ、花粉等の蛋
白性アレルゲン物質を、効率良く低圧力損失で、吸着除
去するとともに、吸着除去したアレルゲン物質のアレル
ギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化
し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止する
ことができる空気清浄機が得られる。
【0015】また、他の手段は、換気装置に前記した各
種の抗アレルゲンフィルターを備えたものである。
【0016】そして本発明によれば、ダニ、花粉等の蛋
白性アレルゲン物質を、効率良く低圧力損失で、吸着除
去するとともに、吸着除去したアレルゲン物質のアレル
ギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化
し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止する
ことができる換気装置が得られる。
【0017】また、他の手段は、マスクに前記した各種
の抗アレルゲンフィルターを備えたものである。
【0018】そして本発明によれば、ダニ、花粉等の蛋
白性アレルゲン物質を、効率良く低圧力損失で、吸着除
去するとともに、吸着除去したアレルゲン物質のアレル
ギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化
し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止する
ことができるマスクが得られる。
【0019】また、他の手段は、前記した各種のアレル
ギー不活化剤を空気清浄機の外枠表面に備えたものであ
る。
【0020】そして本発明によれば、ダニ、花粉等の蛋
白性アレルゲン物質を、吸着除去し、再飛散し難くする
とともに、吸着除去したアレルゲン物質のアレルギー活
性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、アレ
ルギー活性を持ったままでの、空気清浄機外枠からの再
飛散を防止することができる空気清浄機が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、蛋白性アレルゲン物質
を吸着し、この吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレル
ギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化す
るアレルギー不活化剤をフィルターに添着したものであ
り、蛋白性アレルゲン物質を効果的に吸着除去するとと
もに、吸着除去した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー
活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、ア
レルギー活性を持ったままでの再飛散を防止することが
できるという作用を有する。
【0022】また、茶の抽出成分を、アレルギー不活化
剤とし、フィルターに添着したものであり、茶の抽出成
分による蛋白吸着作用により、ダニ、花粉等の蛋白性ア
レルゲン物質を効果的に吸着除去するとともに、吸着除
去した蛋白性アレルゲン物質が茶抽出成分で吸着されて
いるため、吸着した茶抽出成分によるヒスタミン抑制
等、アレルギー活性が抑制され、あるいは阻害され、あ
るいは不活化され、アレルギー活性を持ったままでの再
飛散を防止することができるという作用を有する。
【0023】また、茶の抽出成分である茶ポリフェノー
ルをアレルギー不活化剤とし、フィルターに添着したも
のであり、茶ポリフェノールによる蛋白吸着作用によ
り、ダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物質を効果的に吸
着除去するとともに、吸着除去した蛋白性アレルゲン物
質が茶ポリフェノールで吸着されているため、吸着した
茶ポリフェノールによりヒスタミン抑制等、アレルギー
活性が抑制され、あるいは阻害され、あるいは不活化さ
れ、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止する
ことができるという作用を有する。
【0024】また、茶ポリフェノールがエピガロカテキ
ンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキ
ン、エピカテキン、(+)カテキンおよびこれらの属性
体、遊離型テアフラビン、テアフラビンモノガレート
A、テアフラビンモノガレートB並びにテアフラビンガ
レートの中から選ばれた少なくとも1種の物質をアレル
ギー不活化剤とし、フィルターに添着したものであり、
前記茶ポリフェノール類の少なくとも1種の物質による
蛋白吸着作用により、ダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン
物質を効果的に吸着除去するとともに、吸着除去した蛋
白性アレルゲン物質が、前記茶ポリフェノール類が前記
少なくとも1種の物質により吸着されているため、吸着
した前記茶ポリフェノール類が少なくとも1種の物質に
よりヒスタミン抑制等、アレルギー活性が抑制され、あ
るいは阻害され、あるいは不活化され、アレルギー活性
を持ったままでの再飛散を防止することができるという
作用を有する。
【0025】また、前記した各種の抗アレルゲンフィル
ターを設けた空気清浄機としたものであり、ダニ、花粉
等の蛋白性アレルゲン物質を、抗アレルゲンフィルター
により、効果的に吸着除去するとともに、吸着除去した
蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を、抑制し、あ
るいは阻害し、あるいは不活化し、アレルギー活性を持
ったままでの再飛散を防止することができるという作用
を有する。
【0026】また、前記した各種の抗アレルゲンフィル
ターを設けて換気装置としたものであり、ダニ、花粉等
の蛋白性アレルゲン物質を、抗アレルゲンフィルターに
より、効果的に吸着除去するとともに、吸着除去した蛋
白性アレルゲン物質のアレルギー活性を、抑制し、ある
いは阻害し、あるいは不活化し、アレルギー活性を持っ
たままでの再飛散を防止することができるという作用を
有する。
【0027】また、前記した各種の抗アレルゲンフィル
ターを設けたマスクとしたものであり、ダニ、花粉等の
蛋白性アレルゲン物質を、抗アレルゲンフィルターによ
り、効果的に吸着除去し、アレルゲン物質の侵入を阻止
するとともに、吸着除去した蛋白性アレルゲン物質のア
レルギー活性を、抑制し、あるいは阻害し、あるいは不
活化し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止
することができるという作用を有する。
【0028】また、前記した各種のアレルギー不活化剤
を、空気清浄機の外枠表面に設けた空気清浄機としたも
のであり、空気清浄機の運転により空気清浄機の外枠表
面に付着したダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物質を、
アレルギー不活化剤により、効果的に吸着し、再飛散し
難くするとともに、吸着した蛋白性アレルゲン物質のア
レルギー活性を、抑制し、あるいは阻害し、あるいは不
活化し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止
することができるという作用を有する。
【0029】
【実施例】(実施例1)蛋白性アレルゲン物質を吸着
し、この吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活
性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化するアレ
ルギー不活化剤を、フィルターに添着したものである。
【0030】アレルギー不活化剤として、茶の抽出成
分、あるいは茶の抽出成分である茶ポリフェノール、あ
るいは茶ポリフェノールがエピガロカテキンガレート、
エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキ
ン、(+)カテキンおよびこれらの属性体、遊離型テア
フラビン、テアフラビンモノガレートA、テアフラビン
モノガレートB並びにテアフラビンガレートの中から選
ばれた少なくとも1種の物質をアレルギー不活化剤とし
たものである。
【0031】フィルターへの添着方法としては、上記ア
レルギー不活化剤のフィルターへの含浸、練り込み、表
面コーティング等がある。
【0032】蛋白性アレルゲン物質としては、ダニの死
骸、糞またはそれらの粉砕されたもの、あるいは、花
粉、細菌、真菌、その他蛋白屑等がある。
【0033】茶抽出成分である茶ポリフェノールのカテ
キン類を、水に溶解し、フィルターに含浸後、乾燥処理
をして、カテキン類をフィルターに添着することによ
り、抗アレルゲンフィルターが製造される。
【0034】ここで、カテキン類とは、エピガロカテキ
ンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキ
ン、エピカテキン、(+)カテキンおよびこれらの属性
体、遊離型テアフラビン、テアフラビンモノガレート
A、テアフラビンモノガレートB並びにテアフラビンガ
レート等を指している。
【0035】フィルターの素材としては、ポリプロピレ
ン、ポリエステル繊維等の合繊繊維、ガラス繊維、ある
いは綿等の天然繊維等があり、不織布、織布等の形態が
あるが、使用目的により、適宜選択される。
【0036】カテキン類が添着された抗アレルゲンフィ
ルターに、ダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物資が、フ
ィルターの濾過作用とカテキン類の蛋白吸着作用によ
り、効率良く吸着捕集除去され、その吸着捕集された蛋
白性アレルゲン物質の表面の一部、あるいは全部が吸着
したカテキン類で覆われているため、吸着捕集された蛋
白性アレルゲン物質のアレルギー活性が抑制され、ある
いは阻害され、あるいは不活化されるとともに、捕集さ
れたダニ、花粉等の蛋白性アレルゲン物質に、体内に入
ってアレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるい
は不活化するカテキン類が吸着しているため、アレルギ
ー活性が抑制され、あるいは阻害され、あるいは不活化
され、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止す
ることができる。
【0037】このように、蛋白性アレルゲン物質を吸着
し、かつ吸着するととともに、吸着した蛋白性アレルゲ
ン物質のアレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あ
るいは不活化するとともに、アレルギー活性物質ととも
に体内に入った場合、アレルギー活性を抑制し、あるい
は阻害し、あるいは不活化するアレルギー不活化剤をフ
ィルターに添着することにより、蛋白性アレルゲン物質
の効率の良い吸着除去と、前記吸着した蛋白性アレルゲ
ン物質のアレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あ
るいは不活化し、アレルギー活性を持ったままでの再飛
散を防止することができる抗アレルゲンフィルターを提
供することができる。
【0038】(実施例2)図1に示すように、空気清浄
機1は、枠体2内に抗アレルゲンフィルター3、ファン
4、吸い込み口5、吹き出し口6を備えている。
【0039】アレルゲン物質等が混入している汚れた空
気は、空気清浄機1の吸い込み口5から、ファン4によ
り吸引され、抗アレルゲンフィルター3に送られ、アレ
ルゲン物質等汚染物質がフィルター濾過、浄化され、き
れいな空気となって、吹き出し口6から排出、供給され
る。
【0040】上記構成において、抗アレルゲンフィルタ
ー3は、蛋白性アレルゲン物質を濾過、吸着捕集除去
し、かつ吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活
性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化するとと
もに、アレルギー活性物質とともに体内に入った場合、
アレルギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不
活化するアレルギー不活化剤がフィルターに添着されて
いることにより、蛋白性アレルゲン物質の効率の良い吸
着除去と、前記吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレル
ギー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化
し、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止する
ことができる空気清浄機を提供することができる。
【0041】(実施例3)図2に示すように、換気装置
7は、ダクト8内に抗アレルゲンフィルター3、送風機
9、吸い込み口10、吹き出し口11を備えている。
【0042】アレルゲン物質等が混入している汚れた空
気は、換気装置7の吸い込み口10から、送風機9によ
り吸引され、抗アレルゲンフィルター3に送られ、アレ
ルゲン物質等汚染物質がフィルター濾過、浄化され、き
れいな空気となって、吹き出し口11から排出、供給さ
れる。
【0043】上記構成において、抗アレルゲンフィルタ
ー3は、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去し、かつ吸着
した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を抑制し、
あるいは阻害し、あるいは不活化するとともに、アレル
ギー活性物質とともに体内に入った場合、アレルギー活
性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化するアレ
ルギー不活化剤がフィルターに添着されていることによ
り、蛋白性アレルゲン物質の効率の良い吸着除去と、前
記吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を抑
制し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、アレルギー
活性を持ったままでの再飛散を防止することができる換
気装置を提供することができる。
【0044】(実施例4)図3に示すように、マスク1
2は、抗アレルゲンフィルター3、バンド13a、13
b、およびバンド13a、13bの保持を補強するマス
ク補強部14a、14bを備えている。
【0045】アレルゲン物質等が混入している汚れた空
気は、マスク12の抗アレルゲンフィルター3により、
アレルゲン物質等汚染物質がフィルター濾過、浄化され
る。
【0046】上記構成において、抗アレルゲンフィルタ
ー3は、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去し、かつ吸着
除去した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を抑制
し、あるいは阻害し、あるいは不活化するとともに、ア
レルギー活性物質とともに体内に入った場合、アレルギ
ー活性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化する
アレルギー不活化剤がフィルターに添着されていること
により、蛋白性アレルゲン物質の効率の良い吸着除去
と、前記吸着した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活
性を抑制し、あるいは阻害し、あるいは不活化し、アレ
ルギー活性を持ったままでの再飛散を防止することがで
きるマスクを提供することができる。
【0047】(実施例5)実施例1と同一部分は同一番
号を付し、詳細な説明は省略する。
【0048】図4に示すように、空気清浄機1の外枠表
面15に、アレルギー不活化剤がコーティングされてい
る。
【0049】空気清浄機1を運転した場合、空気中浮遊
のアレルゲン物質が吸い込み口5から空気清浄機1に吸
い込まれ浄化されるが、その時空気清浄機1の外枠表面
15、特に吸い込み口5付近にアレルゲン物質が付着し
易く、そのため、何かの衝撃で再飛散、空気汚染し易い
状況である。
【0050】上記構成において、空気清浄機1の外枠表
面15に、蛋白性アレルギー活性物質が付着した場合、
コーティングされたアレルギー不活化剤により、蛋白性
アレルゲン物質を吸着し、再飛散をし難くするととも
に、アレルギー不活化剤がアレルゲン物質に吸着されて
いるため、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防
止することができる空気清浄機を提供することができ
る。
【0051】なお、空気清浄機1の外枠表面15への、
アレルギー不活化剤のコーティングは、外枠表面15の
部材へのアレルギー不活化剤の練り込み、あるいは含浸
でも良く、その作用効果に差異を生じない。
【0052】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、蛋白性アレルゲン物質を吸着除去するとと
もに、アレルギー活性を持ったままでの再飛散を防止す
ることができる抗アレルゲンフィルターを提供できる。
【0053】また、蛋白性アレルゲン物質を吸着捕集除
去浄化するとともに、アレルギー活性を持ったままでの
再飛散を防止することができる空気清浄機を提供でき
る。
【0054】また、蛋白性アレルゲン物質を吸着捕集除
去浄化するとともに、アレルギー活性を持ったままでの
再飛散を防止することができる換気装置を提供できる。
【0055】また、蛋白性アレルゲン物質を吸着捕集除
去浄化するとともに、アレルギー活性を持ったままでの
再飛散を防止することができるマスクを提供できる。
【0056】また、蛋白性アレルゲン物質を吸着すると
ともに、アレルギー活性を持ったまま、空気清浄機の外
枠表面から再飛散を防止することができる空気清浄機を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の抗アレルゲンフィルターを
設置した実施例2の空気清浄機を示す断面図
【図2】同実施例3の換気装置を示す断面図
【図3】同実施例4のマスクを示す平面図
【図4】同実施例5の空気清浄機を示す断面図
【符号の説明】
1 空気清浄機 3 抗アレルゲンフィルター 7 換気装置 12 マスク 15 外枠表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 征彦 東京都中央区日本橋室町3−1−20 三井 農林株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 BB10 CC02 CC12 HH05 JJ05 KK08 MM31 4D019 AA01 BA04 BA12 BA13 BB02 BB03 BC05 BC20 CB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛋白性アレルゲン物質を吸着し、この吸着
    した蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を不活化す
    るアレルギー不活化剤をフィルターに添着することによ
    り、蛋白性アレルゲン物質の吸着除去と、前記吸着した
    蛋白性アレルゲン物質のアレルギー活性を不活化するこ
    とができる抗アレルゲンフィルター。
  2. 【請求項2】茶の抽出成分を、アレルギー不活化剤とす
    る請求項1記載の抗アレルゲンフィルター。
  3. 【請求項3】茶の抽出成分である茶ポリフェノールを、
    アレルギー不活化剤とする請求項1記載の抗アレルゲン
    フィルター。
  4. 【請求項4】茶ポリフェノールがエピガロカテキンガレ
    ート、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピ
    カテキン、(+)カテキンおよびこれらの属性体、遊離
    型テアフラビン、テアフラビンモノガレートA、テアフ
    ラビンモノガレートB並びにテアフラビンガレートの中
    から選ばれた少なくとも1種の物質をアレルギー不活化
    剤とする請求項1記載の抗アレルゲンフィルター。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、または4記載の抗アレ
    ルゲンフィルターを設けてなる空気清浄機。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、または4記載の抗アレ
    ルゲンフィルターを設けてなる換気装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、または4記載の抗アレ
    ルゲンフィルターを設けてなるマスク。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、または4記載のアレル
    ギー不活化剤を、本体の外枠表面に設けてなる空気清浄
    機。
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Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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