JP2000005001A - プラスチック製篭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品を収納した状態で横滑りなく安全に積み
重ねることのできるプラスチック製篭を提供する。 【解決手段】 側面２が底部３に向けて収束された平面
長方形をなすプラスチック製篭において、前記底部３の
長辺側の寸法Ａ′を開口部５の短辺側Ｂの寸法より長く
形成するとともに、前記底部３を前記開口部５の長辺側
上縁に直交状に乗せたときに互いに係止できる係止部８
を備え、直交状に横滑りさせることなく重ねられるよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーストアー
等の店内などにおいて商品陳列棚や商品陳列ケースから
選んだ買物品を収容して「レジ」まで運ぶために使用し
て好適なプラスチック製篭に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般にこの種のプラスチック製篭は、商
品を傷付けないソフトな弾力を備えるプラスチック材料
を使用するとともに、側面や底面に多くの窓を形成して
軽量化を図り、同時に通気性と収容物が透けて見えるよ
うにしている。

【０００３】また、その形態は側面が底部に向けて収束
された平面長方形にするとともに、手提げ部分が不使用
時に開口部の周辺に収納され、嵌合状に重ねられるよう
に構成し、買物客に利用される前の待機時には店内の隅
部などに嵩張らないように積み重ねておけるようになっ
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプラスチック製篭は、買物客に利用される前の待機
時のみならず、「レジ」でのチェック待ち時に積み重ね
たい場合があったが、材質的に滑り易く、横滑りするこ
とから重ねることができなかった。

【０００５】また、上記従来のプラスチック製篭は、内
容物が透けて見えることから商品の展示用として利用す
ることもあったが、かかる場合において商品を収納した
状態で重ねると商品を潰してしまう虞があることから、
篭間に板などの小道具を挟むなどの工夫が必要であり、
面倒であるという問題があった。

【０００６】本発明は、上記の問題を解消するためのも
ので、商品を収納した状態で横滑りすることなく安全に
積み重ねることのできるプラスチック製篭を提供するこ
とを目的としている。

【０００７】

【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、側面が底部に向けて収束された平面長方
形をなすプラスチック製篭において、前記底部の長辺側
の寸法を開口部の短辺側の寸法より長く形成するととも
に、前記底部を前記開口部の長辺側上縁に直交状に乗せ
たときに互いに係止できる係止部を備え、直交状に横滑
りさせることなく重ねられるように構成した。

【０００８】また、請求項２に記載の発明は、前記係止
部が、開口部の長辺側上縁に前記底部を直交状に乗せる
ことができるように設けた凹欠部と、前記底部の四隅部
外面に前記凹欠部の内面に接するように設けた突片とか
らなることを特徴とし、開口部の長辺側上縁に鋭利な係
止部を形成させず、手指などを傷付けない高い安全性が
確保できるように構成した。

【０００９】さらに、請求項３に記載の発明は、前記突
辺が同じ高さになっていることを特徴とし、床におくと
きに脚片になるように構成した。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本願篭の外観斜視図、図２
は本願篭を積み重ねた場合の略示的斜視図、図３は本願
篭を積み重ねた場合の略示的断面図である。

【００１１】本願篭１は、商品を傷付けないソフトな弾
力を備えるプラスチック材料を用いて平面長方形に成形
してなり、側面２や底部３には多くの窓４を形成して軽
量化を図ると同時に通気性を付与し、かつ、外部から収
容物が透けて見えるように構成している。

【００１２】前記本願篭１の側面２は、その底部３に向
けて収束させるとともに、開口部５の外周には鍔状の棚
６を設け、手提げ部分７を図示の如く収納できるように
形成している。

【００１３】このように本願篭１の側面２を底部３に向
けて収束し、かつ、手提げ部分７を開口部５の周辺に収
納できるようにしたのは、嵌合状に積み重ねられるよう
にするためである。嵌合状の積み重ね状態については図
示していない。

【００１４】本実施例では、本願篭１の開口部５の長辺
側の寸法Ａを３３．７ｍｍ、短辺側の寸法Ｂを２９．６
ｍｍに形成し、深さＣを１７．２ｍｍ、底部３の長辺側
の寸法Ａ′を２９．９ｍｍ、短辺側の寸法Ｂ′を２４．
４ｍｍに形成している。

【００１５】即ち、底部３の長辺側の寸法Ａ′（２９．
９ｍｍ）は、開口部５の短辺側の寸法Ｂ（２９．６ｍ
ｍ）より長く形成し、底部３を図２の如く、直交状にし
た場合には長辺側上縁間を跨いで乗せることができるよ
うに形成している。

【００１６】前記開口部５の長辺側上縁と、これに直交
状に乗せる前記底部３には互いに係止できる係止部８を
備えている。該係止部８は開口部５の長辺側上縁の中央
部位に設けた凹欠部８ａと、前記底部３の四隅部外面に
設けた突片８ｂとにより形成されている。なお、前記凹
欠部８ａに代え突起、前記底部３の突片８ｂに代え凹部
を設けてもよいことは勿論である。

【００１７】前記凹欠部８ａは、図２の如く、下の本願
篭１の開口部５上に本願篭１を直交状に重ねた場合、上
の本願篭１が、図２の矢印ａ−ａ′方向に滑らないよう
に規制するために有効である。なお、凹欠部８ａは開口
部５の長辺側上縁に鋭利な突起を作らないため、取扱者
の手指を傷付けない点で安全性が高い。

【００１８】また、前記底部３の四隅部外面に設けた突
片８ｂは、前記凹欠部８ａの内面に接するように設けら
れている。この突片８ｂは下の本願篭１に対して上に重
ねた本願篭１が、図２の矢印ｂ−ｂ′方向に滑らないよ
うに規制するために有効である。なお、突片８ｂは、同
じ高さに形成し、図３の如く、床Ｇ上に置いたときに脚
片を兼ねている。

【００１９】前記突片８ｂは実施例では、図３の如く、
前記凹欠部８ｂの内面側に係止できるように構成してい
るが、凹欠部８ａの外面側に係止できるようにしてもよ
いことは勿論である。

【００２０】

【発明の効果】以上の如く、本発明は、側面が底部に向
けて収束された平面長方形をなすプラスチック製篭にお
いて、前記底部の長辺側の寸法を開口部の短辺側の寸法
より長く形成するとともに、前記底部を前記開口部の長
辺側上縁に直交状に乗せたときに互いに係止できる係止
部を備えたことを特徴としているから、板などの小道具
を用いることなく直交状に横滑りなく重ねることがで
き、収容した商品を潰すようなこともないなど各種の優
れた効果を奏するものである。

【００２１】また、請求項２に記載の発明は、前記係止
部が、開口部の長辺側上縁に前記底部を直交状に乗せる
ことができるように設けた凹欠部と、前記底部の四隅部
外面に前記凹欠部の内面に接するように設けた突片とか
らなることを特徴としているから、開口部の長辺側上縁
に鋭利な係止部が形成されることがなく、手指などを傷
付けない高い安全性が確保できるという効果を奏するも
のである。

【００２２】さらに、請求項３に記載の発明は、前記突
辺が同じ高さになっていることを特徴としているから、
床に水平に安定にしておくための脚片となるという優れ
た効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願篭の外観斜視図である。

【図２】本願篭を積み重ねた場合の略示的斜視図であ
る。

【図３】本願篭を積み重ねた場合の略示的断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 本願篭 ２ 側面 ３ 底部 ４ 窓 ５ 開口部 ６ 鍔状の棚 ７ 手提げ部分 ８ 係止部 ８ａ 凹欠部 ８ｂ 突片 Ａ 開口部の長辺側の寸法 Ａ′ 底部の長辺側の寸法 Ｂ 開口部の短辺側の寸法 Ｂ′ 底部の短辺側の寸法 Ｃ 深さ Ｇ 床

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 側面が底部に向けて収束された平面長方
   形をなすプラスチック製篭において、前記底部の長辺側
   の寸法を開口部の短辺側の寸法より長く形成するととも
   に、前記底部を前記開口部の長辺側上縁に直交状に乗せ
   たときに互いに係止できる係止部を備えたことを特徴と
   するプラスチック製篭。
2. 【請求項２】 前記係止部が、開口部の長辺側上縁に前
   記底部を直交状に乗せることができるように設けた凹欠
   部と、前記底部の四隅部外面に前記凹欠部の内面に接す
   るように設けた突片とからなることを特徴とする請求項
   １に記載のプラスチック製篭。
3. 【請求項３】 前記突辺が、同じ高さになっていること
   を特徴とする請求項２に記載のプラスチック製篭。