JP2000003912A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

Info

Publication number
JP2000003912A
JP2000003912A JP16790498A JP16790498A JP2000003912A JP 2000003912 A JP2000003912 A JP 2000003912A JP 16790498 A JP16790498 A JP 16790498A JP 16790498 A JP16790498 A JP 16790498A JP 2000003912 A JP2000003912 A JP 2000003912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
coating
wiring
semiconductor device
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16790498A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Noguchi
純司 野口
Tatsuyuki Saito
達之 齋藤
Tadashi Ohashi
直史 大橋
Hide Yamaguchi
日出 山口
Seiichi Kondo
誠一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP16790498A priority Critical patent/JP2000003912A/ja
Publication of JP2000003912A publication Critical patent/JP2000003912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMP法により配線またはプラグを形成する
際のエロージョンまたはディッシングを抑制する。 【解決手段】 銅膜25の表面にそのCMP法による研
磨速度が銅膜25の研磨速度よりも小さいストッパ膜2
6を形成し((a)および(d))、CMP法により銅
膜25およびストッパ膜26を研磨する。ストッパ膜2
6はたとえばチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、
タングステン(W)膜、窒化タングステン(WN)膜、
窒化タンタル(TaN)膜から選択される。配線密度が
大な領域(b)では、研磨すべき銅膜25の量は少ない
がストッパ膜26の量が多く、一方、配線密度が小な領
域(e)では、研磨すべき銅膜25の量は多いがストッ
パ膜26の量が少ないため、ほぼ同量だけ研磨され、両
者の研磨が終了するジャストエッチ状態は、ほぼ同時に
達成される((c)および(f))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に、いわゆるダマシン法を用い
て形成された銅等の金属膜を主導電層とする配線または
接続部材を有する半導体装置に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路における配線層の
形成は、たとえば、昭和59年11月30日、株式会社
オーム社発行、「LSIハンドブック」、p253〜p
292に記載されているように、絶縁膜上にアルミニウ
ム(Al)合金またはタングステン(W)などの高融点
金属薄膜を成膜した後、フォトリソグラフィ工程により
配線用薄膜上に配線パターンと同一形状のレジストパタ
ーンを形成し、それをマスクとしてドライエッチング工
程により配線パターンを形成していた。
【0003】しかし、このアルミニウム合金を用いる方
法では配線の微細化に伴い、配線抵抗の増大が顕著とな
り、それに伴い配線に伝送される信号の遅延が増加し、
半導体装置の性能が低下する等の問題があった。特に高
性能なロジックLSIにおいては、性能を阻害する要因
として大きな問題が生じている。また、半導体装置の微
細化に伴う微細加工にも限界があり、さらに、パターニ
ングされた後の配線を絶縁膜で埋め込む平坦化の技術に
もより高い完成度が求められている。すなわち微細加工
の要請から、フォトリソグラフィに用いる光源波長が短
波長化するとともに、フォトリソグラフィ工程でのマー
ジンが低下し、被加工基板の平坦性が高くなければ十分
なマージンの下に所定の微細加工が行えなくなる恐れが
生じている。
【0004】このため、最近では、1993 VMIC
(VLSI Multilevel Interconnection Conference)予稿
集、p15〜p21に記載されているように、絶縁膜に
形成した溝上に銅(Cu)を主導体層とする配線用金属
を埋め込んだ後、溝外部の余分な金属を化学的機械的研
磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing )法を用
いて除去することにより溝内に配線パターンを形成する
方法、いわゆるダマシン法による配線形成の技術が検討
されている。ダマシン法を用いた配線形成の技術によれ
ば、主導電層に銅を用いるため導電性が向上し、また、
フォトリソグラフィおよびエッチングにより金属膜をパ
ターニングすることがないため微細加工の限界を延ばす
ことができ、さらに、配線形成後の表面は原理的に平坦
であるため絶縁膜を平坦化する問題も生じない。なお、
この技術は配線間を接続する接続部材(プラグ)にも適
用できる。
【0005】また、1995 VMIC(VLSI Multile
vel Interconnection Conference)予稿集、p308〜
p314に記載されているように、銅膜をスパッタした
後に基板を熱処理し、この銅膜を流動化して流動化した
銅膜を溝内に移動させ、溝に銅膜を埋め込む技術が知ら
れている。このように銅膜を流動化することにり、スパ
ッタ法のみでは溝に埋め込むことができない銅膜をリフ
ローさせて溝内部に埋め込むことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
には、以下のような問題があることを本発明者らは認識
した。
【0007】一般に、絶縁膜に形成された配線溝または
接続孔の形成密度が基板の領域によって相違する場合、
つまり、ある領域の配線溝または接続孔は密に形成さ
れ、他のある領域の配線溝または接続孔は疎に形成され
るような場合が存在する。この場合ような、密な領域と
疎な領域との金属膜のCMP法による除去量が相違す
る。すなわち、密な領域では疎な領域よりも多くの金属
膜が配線溝または接続孔に埋め込まれるため、CMP法
により除去すべき金属量が少なく、疎な領域ではその逆
となり除去すべき金属量は多くなる。この結果、基板の
領域間で残存する絶縁膜の膜厚が相違するエロージョン
(Erosion )現象が発生する。また、金属膜と絶縁膜た
とえばシリコン酸化膜とではCMP法による研磨速度が
100倍程度相違するため、金属部分つまり配線溝また
は接続孔の部分が過剰に研磨されるディッシング(Dish
ing )現象が発生する。以下に図を用いて説明する。
【0008】図24(a)および(b)は、CMP法に
よる研磨後に発生するエロージョンおよびディッシング
を説明するための断面図である。図24(a)は、たと
えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜100の配線溝10
1にたとえば銅からなる配線102がCMP法により形
成された場合の概略断面図を示し、図24(b)は、図
24(a)の一部を拡大して詳細に示した一部断面図で
ある。
【0009】配線102の形成は、絶縁膜100の表面
に配線溝101を形成した後、配線102となる金属膜
たとえば銅膜を堆積し、配線溝101以外の領域の銅膜
をCMP法により除去することにより形成される。図2
4(a)に示すように、配線102および絶縁膜100
の表面はCMP法により研磨されるためほぼ平坦となる
が、正確には図24(b)に示すように完全な平坦には
ならない。つまり、絶縁膜100の本来の表面位置Xか
ら幾分過剰に研磨された実際の表面位置Yとの差に相当
するエロージョン103と、配線102の表面部の窪み
であるディッシング104とが発生する。このようなエ
ロージョン103およびディッシング104が発生する
ため、配線102の断面積は設計時の断面積よりも小さ
くなり、配線102の抵抗値が設計値よりも大きくなる
という不都合が生じる。実際のディッシングは配線10
2の表面部分のディッシング104だけでなく、絶縁膜
100の配線近傍にも発生することからトータルディッ
シング105はさらに大きくなり、配線102の断面積
の減少率はさらに大きくなる。
【0010】エロージョン103、ディッシング104
およびトータルディッシング105の発生機構は以下の
ように考えられる。図25は、エロージョン103の発
生機構を説明するための表形式で示した概念断面図であ
る。前記のとおり、一般の半導体装置では配線密度に粗
密が存在し、図25(a)〜(c)は配線密度が密な領
域の断面を、図25(d)〜(f)は配線密度が疎な領
域の断面を示している。CMP法による研磨前の銅膜の
表面形状は、配線密度が大および小な領域では、各々図
25(a)および(d)に示すようにその配線溝の粗密
に応じて相違し、研磨するべき銅膜の量は配線密度が大
な領域では小な領域に比較して少なくなる。このため、
研磨の途中においては、配線密度が大な領域でまずジャ
ストエッチの状態(図25(b))となり、このとき配
線密度が小な領域では研磨するべき銅膜がまだ残ってい
る(図25(e))。研磨の終了は、絶縁膜の表面全域
において除去されるべき銅膜が除去される必要があるた
め、さらに研磨を継続する必要があり、配線密度が小な
領域の銅膜が除去されてジャストエッチの状態となった
とき(図25(f))、CMP法による研磨が終了する
こととなる。ところが、配線密度が大な領域では、ジャ
ストエッチよりも過剰に研磨された状態となり、絶縁膜
100および配線102がオーバー研磨されてしまう
(図25(c))。このオーバー研磨分がエロージョン
103として観測される。
【0011】また、ディッシング104は、配線102
を構成する銅と絶縁膜100を構成するシリコン酸化膜
との研磨速度が一般に100倍程度相違し、このため配
線部分が過剰に研磨されることにより発生する。さら
に、配線102が速く研磨される結果、CMP研磨のパ
ッドからの圧力が配線溝101の開口部分に集中するこ
ととなって、配線溝101の開口領域が過剰に研磨さ
れ、トータルディッシング105を生じる。
【0012】図26は、本発明者らが検討した実験結果
であり、ラインアンドスペースパターンについてライン
比を変化させた場合のエロージョン、ディッシングおよ
びトータルディッシングを評価したグラフである。ライ
ン比が高いほどつまり配線密度が高いほどエロージョン
が大きくなっていることがわかる。一方、ディッシング
およびトータルディッシングは、ライン比つまり配線密
度に依存せず、ばらつきに範囲内で一定である。
【0013】このように、エロージョンは配線密度に依
存して発生し、また、エロージョンおよびディッシング
の発生により配線の断面積が設計値から外れて小さくな
る問題が存在することは前記した通りである。このた
め、エロージョンおよびディッシングの発生を抑制する
方法として、有機酸等の添加物を研磨液(スラリ)に混
合し、これを用いてCMPの研磨特性を改善するという
対策も考えうる。しかし、研磨液の改良は、被研磨材に
ついて個別に開発する必要があり、また研磨条件と密接
に関連することから研磨剤のみでの解決には困難性が伴
う。一方、研磨剤によらず、補助的な材料あるいはプロ
セスの付加により対策できるのであれば、その材料ある
いはプロセスの付加が容易である限り簡便であり、困難
な研磨剤の開発を行う必要がなく好ましい。
【0014】本発明の目的は、CMP法により配線また
はプラグを形成する際の研磨剤に改良を加えることな
く、エロージョンまたはディッシングを抑制する技術を
提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、CMP法によ
り形成される配線あるいはプラグ等の導電部材の膜厚を
設計値に近い膜厚とする技術を提供することにある。こ
れにより配線等の抵抗値を設計抵抗値に近づけ、半導体
装置の信頼性および歩留まりを向上することにある。
【0016】また、本発明のさらに他の目的は、下地の
凹凸に起因した薄膜表面の凹凸をCMP法により平坦化
する場合に、下地の配線密度に依存せずに平坦性を向上
させる技術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0019】(1)本発明の半導体装置の製造方法は、
その主面に回路素子が形成された半導体からなる基板ま
たは半導体層を有する基板と、基板の主面上の何れかの
被膜層に形成された被膜であってその表面に凹凸形状を
有する第1被膜と、第1被膜の凹部に埋め込んで形成さ
れた埋め込み部材、または第1被膜を覆いその表面が平
坦化された平坦化層とを有する半導体装置の製造方法で
あって、第1被膜上に埋め込み部材または平坦化層とな
る第2被膜を形成する第1工程と、第2被膜上に第2被
膜よりもCMP法による研磨速度の小さい第3被膜を堆
積する第2工程と、第3被膜および第2被膜をCMP法
により研磨して埋め込み部材または平坦化層を形成する
第3工程とを含むものである。
【0020】このような半導体装置の製造方法によれ
ば、第3被膜を、CMP法により第2被膜を平坦化する
際のストッパ膜として作用させることができ、下地の凹
凸に依存することなく第2被膜を平坦化することができ
る。なお、第2被膜を第1被膜の凹部に埋め込む場合で
あっても第1被膜を過剰に研磨することがなく、基板全
体の平坦性を向上できる。すなわちエロージョンを抑制
できる。
【0021】この場合、第3被膜の膜厚は、第2被膜の
研磨量(K2 )と、第3被膜の研磨量(K3 )に第2被
膜の研磨速度(V2 )の第3被膜の研磨速度(V3 )に
対する比(R=V2 /V3 )を乗じた値(K3 ・R)と
の和(K2 +K3 ・R)が、基板の任意の領域において
ほぼ等しくなる第1の条件、または、第1被膜の凹凸形
状に起因する第2被膜の凹部の容積Wと、凹部の側壁に
形成された第3被膜の体積W3 に第2被膜の研磨速度
(V2 )の第3被膜の研磨速度(V3 )に対する比(R
=V2 /V3 )を乗じた値(W3 ・R)とが、ほぼ等し
くなる第2の条件、の何れかの条件で形成することがで
きる。
【0022】第1の条件によれば、基板の任意の領域に
おいて第2被膜と第3被膜との研磨量の和がほぼ等しく
できることから、第2被膜の表面を平坦化でき、第2の
条件によれば、下地凹部に起因する第2被膜の凹部つま
り仮想的な平坦面に対する第2被膜の研磨量減少分(第
2被膜の凹部の容積W)を第3被膜により補償できるた
め、第2被膜の表面を平坦化することが可能となる。な
お、下地凹部に第2被膜を埋め込む場合についても同様
に第2被膜および第1被膜の表面を平坦化でき、エロー
ジョンを抑制できる。
【0023】なお、第1被膜は絶縁膜であり、第1被膜
の凹部は配線溝または接続孔であり、第2被膜は銅また
は銅合金を主成分とする銅膜であり、埋め込み部材は金
属膜からなる配線またはプラグであり、第3被膜はチタ
ン膜、タンタル膜、タングステン膜、窒化タングステン
膜、窒化タンタル膜から選択された何れかの金属膜とす
ることができる。この場合、エロージョンを抑制して、
第1被膜である絶縁膜の配線溝あるいは接続孔に設計値
に近い膜厚を有する配線またはプラグを形成できる。こ
の結果、半導体装置を設計値通りに製造でき、配線また
はプラグの膜厚減少に起因する信頼性および歩留まりの
低下の要因を排除して半導体装置の信頼性および歩留ま
りを向上できる。
【0024】また、銅膜と金属膜との界面に、銅膜と金
属膜との反応を抑制するバリア膜を形成できる。この場
合、銅と金属膜との反応を防止して、銅の導電性能を保
持し、半導体装置の信頼性を向上できる。
【0025】(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
その主面に回路素子が形成された半導体からなる基板ま
たは半導体層を有する基板と、基板の主面上の何れかの
被膜層に形成された被膜であってその表面に凹凸形状を
有する第1被膜と、第1被膜の凹部に埋め込んで形成さ
れた埋め込み部材、または第1被膜を覆いその表面が平
坦化された平坦化層とを有する半導体装置の製造方法で
あって、第1被膜上に埋め込み部材または平坦化層とな
る第2被膜を形成する第1工程と、第2被膜上にCMP
法による研磨速度が第2被膜とほぼ等しく、かつ、形成
後の表面が平坦化される第3被膜を形成する第2工程
と、第3被膜および第2被膜をCMP法により研磨して
埋め込み部材または平坦化層を形成する第3工程とを含
むものである。
【0026】このような半導体装置の製造方法によれ
ば、第3被膜を犠牲膜として作用させることができ、下
地の凹凸に依存することなく第2被膜を平坦化すること
ができる。第2被膜を第1被膜の凹部に埋め込む場合も
同様にエロージョンを抑制できる。
【0027】この場合、第1被膜は、絶縁膜であり、第
2被膜は銅または銅合金を主成分とする銅膜であり、第
3被膜はメッキ法により形成された銅または銅合金を主
成分とする銅膜、または、SOG膜とすることができ
る。この場合、エロージョンを抑制して、第1被膜であ
る絶縁膜の配線溝あるいは接続孔に設計値に近い膜厚を
有する配線またはプラグを形成できる。この結果、半導
体装置を設計値通りに製造でき、配線またはプラグの膜
厚減少に起因する信頼性および歩留まりの低下の要因を
排除して半導体装置の信頼性および歩留まりを向上でき
る。
【0028】なお、前記した(1)または(2)の製造
方法において、第3被膜を全て除去しても、または、第
1被膜の凹部に第3被膜を残存させてもよい。第1被膜
の凹部に第3被膜を残存させる場合であって、第3被膜
の研磨速度が第2被膜よりも小さく、また第1被膜と同
等の場合には、ディッシングを効果的に抑制できる。
【0029】(3)本発明の半導体装置は、その主面に
回路素子が形成された、半導体からなる基板または半導
体層を有する基板と、基板の主面上の何れかの層に形成
され、配線溝または接続孔を有する絶縁膜と、配線溝ま
たは接続孔に埋め込んで形成された配線またはプラグと
を有し、配線またはプラグが形成された絶縁膜の表面が
CMP法により平坦化されている半導体装置であって、
配線またはプラグを構成する金属材料のCMP法による
研磨速度よりも小さな研磨速度を有する材料からなる被
膜が、配線またはプラグ上に配線またはプラグとともに
配線溝または接続孔に埋め込んで形成されているもので
ある。
【0030】このような半導体装置は、前記した(1)
の製造方法において、第3被膜を残存させる場合に製造
される。この場合前記したとおり、配線またはプラグの
ディッシングが効果的に抑制されるため、前記エロージ
ョンの効果とともに配線またはプラグの膜厚(断面積)
を設計値に近くすることが可能となる。したがって半導
体装置の信頼性および歩留まりを向上できる。
【0031】なお、配線またはプラグは、銅または銅合
金を主成分とする銅膜からなり、被膜は、チタン膜、タ
ンタル膜、タングステン膜、窒化タングステン膜、窒化
タンタル膜から選択された何れかの金属膜とすることが
できる。
【0032】また、銅膜と金属膜との界面に、銅膜と金
属膜との反応を抑制するバリア膜を形成してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態である半導体装置の一例を示した断面図である。
【0035】本実施の形態1の半導体装置は、半導体基
板1上に形成されたnチャネルMISFETQnおよび
pチャネルMISFETQpを有する。nチャネルMI
SFETQnおよびpチャネルMISFETQpは、C
MISFET(Complimentary-MISFET)を構成して半導
体集積回路を構成することができ、半導体集積回路に
は、図示はしないが、抵抗、コンデンサ等の受動素子を
含めることができる。なお、本実施の形態ではCMIS
FETを例示するが、nチャネルMISFETQnまた
はpチャネルMISFETQpの単一チャネルのMIS
FETで半導体集積回路を構成してもよい。さらに、本
実施の形態ではMISFETを例示するが、バイポーラ
トランジスタまたはBi−CMISFET等他のトラン
ジスタ構造の素子を用いて半導体集積回路を構成しても
よい。
【0036】半導体基板1には、その主面近傍に素子分
離領域2が形成され、素子分離領域2で囲まれた活性領
域には、p型の不純物(たとえばボロン(B))が低濃
度に導入されたp型ウェル3およびn型の不純物(たと
えばリン(P)、ヒ素(As))が低濃度に導入された
n型ウェル4が形成されている。nチャネルMISFE
TQnはp型ウェル3の活性領域主面に、pチャネルM
ISFETQpは、n型ウェル4の活性領域主面に形成
されている。素子分離領域2は、半導体基板1の主面の
浅溝内に形成され、たとえばシリコン酸化膜からなる。
なお、本実施の形態1では半導体基板1として半導体か
らなる基板を例示しているが、表面に単結晶の半導体層
を有するSOI基板、あるいは表面に多結晶シリコン膜
を有するガラス基板であってもよい。
【0037】nチャネルMISFETQnは、p型ウェ
ル3の主面上にゲート絶縁膜5を介して形成されたゲー
ト電極6と、ゲート電極6の両側の半導体基板1の主面
に形成された不純物半導体領域7とを有するものであ
る。また、pチャネルMISFETQpは、n型ウェル
4の主面上にゲート絶縁膜5を介して形成されたゲート
電極6と、ゲート電極6の両側の半導体基板1の主面に
形成された不純物半導体領域8とを有するものである。
【0038】ゲート絶縁膜5は、数nmの膜厚を有する
シリコン酸化膜からなりたとえば熱CVD法により形成
することができる。ゲート電極6は、たとえば低抵抗多
結晶シリコン膜からなり、その上層に、タングステン
(W)、コバルト(CO)等のシリサイド層、あるいは
窒化チタン(TiN)、窒化タングステン(WN)等の
バリアメタルを介したタングステン(W)、モリブデン
(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等の金属
層を形成して低抵抗化を図ってもよい。
【0039】不純物半導体領域7、8は、nチャネルM
ISFETQn、pチャネルMISFETQpのソース
・ドレイン領域として機能するものである。不純物半導
体領域7にはn型不純物(たとえばリンまたはヒ素)が
導入され、不純物半導体領域8にはp型不純物(たとえ
ばボロン)が導入される。不純物半導体領域7、8は、
不純物が低濃度に導入された低濃度不純物半導体領域
と、不純物が高濃度に導入された高濃度不純物半導体領
域とからなるいわゆるLDD(Lightly Doped Drain )
構造としてもよい。また、不純物半導体領域7、8の上
部には、タングステンシリサイド(WSix )、モリブ
デンシリサイド(MoSix )、チタンシリサイド(T
iSix )、タンタルシリサイド(TaSix )などの
高融点金属シリサイド膜を形成してもよい。
【0040】ゲート電極6の側面および上面にはサイド
ウォールスペーサ9およびキャップ絶縁膜10がそれぞ
れ形成されている。サイドウォールスペーサ9およびキ
ャップ絶縁膜10は、たとえばシリコン酸化膜あるいは
シリコン窒化膜とすることができ、シリコン窒化膜を用
いる場合には、そのシリコン窒化膜からなるサイドウォ
ールスペーサ9およびキャップ絶縁膜10をマスクとし
て用い、後に説明する層間絶縁膜に自己整合的に接続孔
を開口することができる。
【0041】半導体基板1、nチャネルMISFETQ
nおよびpチャネルMISFETQpの上面には層間絶
縁膜11が形成されている。層間絶縁膜11として、B
PSG(Boro-Phospho-Silicate Glass )膜またはPS
G(Phospho−Silicate Glass)
膜等のリフロー膜を用いることができるが、層間絶縁膜
11の下部もしくは上部にCVD法またはスパッタ法に
より形成されたシリコン酸化膜とSOG(SpinOn
Glass )膜の積層膜とすることもできる。
【0042】不純物半導体領域7、8上の層間絶縁膜1
1には、接続孔12が設けられ、接続孔12には、たと
えばスパッタ法により形成されたタングステン膜13
a、およびたとえばブランケットCVD法あるいは選択
CVD法により形成されたタングステン膜13bからな
るプラグ13が形成されている。
【0043】層間絶縁膜11の上層には、第1層配線M
1を形成するための配線形成用絶縁膜14が形成されて
いる。また、配線形成用絶縁膜14には、配線溝15が
形成され、配線溝15には、第1層配線M1が形成され
ている。配線形成用絶縁膜14は、たとえばCVD法で
形成されたシリコン酸化膜とすることができる。
【0044】第1層配線M1は、たとえば窒化チタン
(TiN)からなるバリア層16aと、たとえば銅(C
u)からなる主導電層16bとからなる。このように主
導電層16bを抵抗率の小さな銅等の材料を用いるた
め、第1層配線M1の抵抗値を低減でき、集積回路素子
間の配線抵抗を低減して回路の遅延時間を短縮し、半導
体装置の応答速度を向上してその性能を向上できる。
【0045】なお、バリア層16aとしては、窒化チタ
ンに代えてタンタル(Ta)、窒化タングステン(W
N)、窒化タンタル(TaN)、酸化タンタル(Ta
O)、酸窒化シリコン(SiON)を用いることができ
る。また、主導電層16bには、銅に代えてアルミニウ
ム(Al)、タングステン(W)を用いることができ
る。バリア層16aは、主導電層16bを構成する金属
元素の拡散を防止して、配線間の絶縁性を確保し、半導
体装置の性能および信頼性を高く保つ機能を持つ。
【0046】第1層配線M1および配線形成用絶縁膜1
4の上層には、第1層配線M1と後に説明する第2層配
線M2との層間を絶縁する層間絶縁膜17が形成されて
いる。層間絶縁膜17は、層間絶縁膜11と同様に構成
できるが、耐熱性に劣る銅からなる主導電層16bがす
でに形成された状態で層間絶縁膜17が形成されること
となるから、BPSG膜またはPSG膜等のリフロー膜
を用いることは好ましくなく、CVD法またはスパッタ
法により形成されたシリコン酸化膜あるいはシリコン酸
化膜とSOG膜との積層膜とすることが好ましい。SO
G膜を用いることにより、このSOG膜が平坦化層とし
て機能し、層間絶縁膜17の表面の凹凸をなくすことが
できる。これにより層間絶縁膜17に形成されるプラグ
等をCMP法により研磨して形成する際の研磨残りを防
止して配線間の絶縁性を向上できる。
【0047】層間絶縁膜17には、接続孔18が形成さ
れ、接続孔18には、プラグ13と同様なプラグ19が
形成されている。すなわち、プラグ19は、たとえばス
パッタ法により形成されたタングステン膜19a、およ
びたとえばブランケットCVD法あるいは選択CVD法
により形成されたタングステン膜19bからなる。
【0048】層間絶縁膜17上には、第2層配線M2を
形成するための配線形成用絶縁膜20が形成されてい
る。また、配線形成用絶縁膜20には、配線溝21が形
成され、配線溝21には、第2層配線M2が形成されて
いる。第2層配線M2は、第1層配線M1と同様に、バ
リア層22aと主導電層22bとからなる。配線形成用
絶縁膜20、配線溝21、第2層配線M2のその他の構
成については、各々配線形成用絶縁膜14、配線溝1
5、第1層配線M1と同様であるため、説明を省略す
る。
【0049】ここでは、第2層配線M2までを図示して
本実施の形態の半導体装置を説明するが、同様に第3層
あるいはそれ以上の配線層を構成してさらに多層の半導
体装置とすることができることは言うまでもない。
【0050】次に、本実施の形態1の半導体装置の製造
方法について説明する。図2〜図17は、本実施の形態
1の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面
図または平面図である。
【0051】まず、p- 形の単結晶シリコンからなる半
導体基板1を用意し、素子分離領域2が形成される領域
に開口を有するフォトレジスト膜をパターニングし、半
導体基板1に浅溝を形成する。次に、フォトレジスト膜
を除去し、前記浅溝を埋め込むシリコン酸化膜を半導体
基板1の全面に堆積して、このシリコン酸化膜をCMP
法により研磨する。これにより浅溝以外の領域の半導体
基板1上の前記シリコン酸化膜を除去して浅溝内に素子
分離領域2を形成する。
【0052】次に、p型ウェル3が形成される領域に開
口を有するフォトレジスト膜をパターニングし、このフ
ォトレジスト膜をマスクとして、p形の導電形にするた
めの不純物、たとえばボロンをイオン注入する。前記フ
ォトレジスト膜を除去した後、n型ウェル4が形成され
る領域に開口を有するフォトレジスト膜をパターニング
し、このフォトレジスト膜をマスクとして、n形の導電
形にするための不純物、たとえばリンをイオン注入す
る。さらに、前記フォトレジスト膜を除去した後、半導
体基板1に熱処理を施して前記不純物を活性化し、p型
ウェル3およびn型ウェル4を形成する(図2)。
【0053】次に、半導体基板1の主面上にゲート絶縁
膜5となるシリコン酸化膜、ゲート電極6となる多結晶
シリコン膜およびキャップ絶縁膜10となるシリコン酸
化膜を順次堆積して積層膜を形成し、フォトリソグラフ
ィによりパターニングされたフォトレジスト膜をマスク
として前記積層膜をエッチングし、ゲート絶縁膜5、ゲ
ート電極6およびキャップ絶縁膜10を形成する(図
3)。ゲート絶縁膜5はたとえば熱CVD法により堆積
することができ、ゲート電極6はCVD法により形成す
ることができるが、その抵抗値を低減するためにn形の
不純物(例えばP)をドープしてもよい。なお、ゲート
電極6の上部にタングステンシリサイド(WSix )、
モリブデンシリサイド(MoSix )、チタンシリサイ
ド(TiSix )、タンタルシリサイド(TaSix
などの高融点金属シリサイド膜を積層してもよく、窒化
チタン(TiN)、窒化タングステン(WN)等のバリ
ア層を介してタングステン(W)、モリブデン(M
o)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等の金属層を
形成してもよい。キャップ絶縁膜10はたとえばCVD
法により堆積することができる。
【0054】次に、nチャネルMISFETQnが形成
される領域に開口を有するフォトレジスト膜をパターニ
ングし、このフォトレジスト膜とキャップ絶縁膜10と
をマスクとしてn型の導電型の不純物、たとえばリンを
イオン注入し、不純物半導体領域7をゲート電極6に対
して自己整合的に形成する。前記フォトレジスト膜を除
去した後、pチャネルMISFETQpが形成される領
域に開口を有するフォトレジスト膜をパターニングし、
このフォトレジスト膜とキャップ絶縁膜10とをマスク
としてp型の導電型の不純物、たとえばボロンをイオン
注入し、不純物半導体領域8をゲート電極6に対して自
己整合的に形成する。さらに、半導体基板1上にCVD
法で酸化シリコン膜を堆積した後、反応性イオンエッチ
ング(RIE)法でこの酸化シリコン膜を異方性エッチ
ングすることにより、ゲート電極6の側壁にサイドウォ
ールスペーサ9を形成する(図4)。なお、さらに、フ
ォトレジスト膜、キャップ絶縁膜10およびサイドウォ
ールスペーサ9をマスクとして不純物半導体領域7また
は不純物半導体領域8にその導電型に応じた不純物を高
濃度にイオン注入し、いわゆるLDD構造の不純物半導
体領域を形成してもよい。また、この段階で、不純物半
導体領域7、8の表面に、タングステンまたはコバルト
のシリサイド膜を形成し、不純物半導体領域7、8のシ
ート抵抗およびプラグ13との接触抵抗を低減するよう
にしてもよい。
【0055】次に、半導体基板1上にスパッタ法または
CVD法で酸化シリコン膜を堆積し、層間絶縁膜11を
形成する。層間絶縁膜11の表面は、CMP法を用いて
平坦化することができる。さらに、半導体基板1の主面
の不純物半導体領域7、8上の層間絶縁膜11に、フォ
トリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて接続
孔12を開口する(図5)。
【0056】次に、スパッタ法によりタングステン膜1
3aを堆積し、さらにブランケットCVD法によりタン
グステン膜13bを堆積する(図6)。
【0057】次に、接続孔12以外の層間絶縁膜11上
のタングステン膜13bおよびタングステン膜13aを
CMP法により除去し、プラグ13を形成する(図
7)。
【0058】次に、層間絶縁膜11およびプラグ13上
に配線形成用絶縁膜14を堆積する。配線形成用絶縁膜
14は、第1層配線M1をCMP法で形成するために形
成されるものであり、たとえばCVD法またはスパッタ
法により形成されたシリコン酸化膜とすることができ
る。配線形成用絶縁膜14の膜厚は、たとえば0.5μm
あるいはそれよりも若干厚くすることができる。
【0059】次に、第1層配線M1が形成される領域に
開口を有するフォトレジスト膜を形成し、このフォトレ
ジスト膜をマスクとして配線形成用絶縁膜14をエッチ
ングし、配線溝15を形成する(図8)。
【0060】次に、配線溝15の内部を含む配線形成用
絶縁膜14の表面にバリア層16aとなる窒化チタン膜
23を堆積する(図9)。窒化チタン膜23は、たとえ
ばCVD法あるいはスパッタ法により堆積することがで
きる。窒化チタン膜23の堆積は、後に説明する銅膜の
密着性の向上および銅の拡散防止のために行うものであ
る。なお、窒化チタン膜に代えてタンタル等の金属膜あ
るいは窒化タンタル膜等であってもよい。また、次工程
である銅膜の堆積直前に窒化チタン膜23の表面をスパ
ッタエッチすることも可能である。このようなスパッタ
エッチにより、窒化チタン膜23の表面に吸着した水、
酸素分子等を除去し、銅膜の接着性を改善することがで
きる。
【0061】次に、主導電層16bとなる金属、たとえ
ば銅膜24をスパッタ法により堆積する(図10)。ス
パッタ法による銅膜24の堆積条件を例示すれば、反応
圧力0.2mTorr以下とし、銅ターゲットから基板ま
での距離を20cm以上にする条件とすることができ
る。このようにスパッタ法を用いることにより、CVD
法、メッキ法等、プロセスの複雑な堆積工程、導電率等
膜質に問題の生ずる可能性のある工程を採用することな
く、技術的に安定した工程を用いて良質な銅膜を安定に
形成することができる。なお、スパッタ法により堆積さ
れた銅膜24の段差被覆性は良好でないため、この段階
では、銅膜24は配線溝15内に完全には埋め込まれな
い。
【0062】次に、半導体基板1に熱処理を施し、銅膜
24をリフローさせて、配線溝15に完全に埋め込まれ
た銅膜25を形成する(図11)。熱処理の条件は、た
とえば不活性ガスあるいは水素雰囲気の20Torr程
度の減圧下における450℃、5分間の加熱を例示でき
る。
【0063】次に、銅膜25の表面にストッパ膜26を
形成し(図12)、配線形成用絶縁膜14上の余分なス
トッパ膜26、銅膜25および窒化チタン膜23を除去
し、主導電層16bおよびバリア層16aからなる第1
層配線M1を形成する(図13)。ストッパ膜26、銅
膜25および窒化チタン膜23の除去には、CMP法を
用いる。また、このCMP法による研磨の際にストッパ
膜26が形成されているため、配線形成用絶縁膜14お
よび第1層配線M1のエロージョンを抑制できる。この
点を図14を用いて説明する。
【0064】図14(a)〜(c)は、第1層配線M1
の配線密度が大(密)な領域の一部断面を、図14
(d)〜(f)は、第1層配線M1の配線密度が小
(疎)な領域の一部断面を示している。CMP法による
研磨前の銅膜25の表面形状は、配線形成用絶縁膜14
の凹凸つまり配線溝15に応じて凹凸が形成されてい
る。また、ストッパ膜26は、比較的薄い膜厚であるた
め、銅膜25の表面形状に沿って形成されている(図1
4(a)および(d))。
【0065】ストッパ膜26は、そのCMP法による研
磨速度が銅膜25の研磨速度よりも小さい材料で構成さ
れ、たとえばチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、
タングステン(W)膜、窒化タングステン(WN)膜、
窒化タンタル(TaN)膜から選択される。ストッパ膜
26はスパッタ法で形成できるが、CVD法により形成
してもよい。なお、一般的なCMP法による研磨速度を
例示すると、銅膜が130nm/min、窒化チタン膜が10
0nm/minであるのに対し、チタン膜およびタンタル膜は
各々40nm/minおよび30nm/minと低い。
【0066】ストッパ膜26は、基板全面に均一な膜厚
で形成されるため、配線密度が大な領域(図14
(a))と配線密度が小な領域(図14(d))とで
は、CMP法により研磨するべきストッパ膜26の量が
相違する。つまり、配線密度が大な領域では、凹部の側
壁に相当する分だけ研磨するべきストッパ膜26の量が
多くなる。一方、配線密度が小な領域では、CMP法に
より研磨するべき銅膜25の量が多くなる。そこで、銅
膜25とストッパ膜26との研磨量の和が、半導体基板
1の任意の領域でその研磨速度がほぼ一致するようにス
トッパ膜26を形成すれば、CMP法による研磨が終了
した段階で、配線密度が大であってもあるいは小であっ
ても各領域でのジャストエッチをほぼ同時に達成するこ
とが可能となる。
【0067】この状況を示したのが図14(b)、
(c)、(e)、(f)である。研磨途中において配線
密度が大な領域(図14(b))では、研磨すべき銅膜
25の量は少ないがストッパ膜26の量が多く、一方、
配線密度が小な領域(図14(e))では、研磨すべき
銅膜25の量は多いがストッパ膜26の量が少ないた
め、ほぼ同量だけ研磨されており、両者の研磨が終了す
るジャストエッチ状態は、ほぼ同時に達成される(図1
4(c)および(f))。
【0068】なお、図15は、配線密度が大な領域(図
15(a))と配線密度が小な領域(図15(b))の
一例を示しており、図15(a)のA−A線断面を示し
たのが図14(a)〜(c)であり、図15(b)のB
−B線断面を示したのが図14(d)〜(f)である。
【0069】このような、ストッパ膜26の膜厚は、銅
膜25の研磨量K2 と、ストッパ膜26の研磨量K3 に
各々の研磨速度比R(R=銅膜25の研磨速度V2 /ス
トッパ膜26の研磨速度V3 )を乗じた値の和(K2 +
K3 ・R)が、任意の領域においてほぼ等しくなるよう
に形成できる。あるいは、図15(c)に示すように、
配線溝15の形状に起因する銅膜25の凹部の容積W
と、凹部の側壁に形成されたストッパ膜26の体積W3
に前記研磨速度比Rを乗じた値W3 ・Rとが、ほぼ等し
くなるように形成できる。
【0070】このようなストッパ膜26が形成されてい
るため、銅膜25の研磨量の不足をストッパ膜26で補
い、半導体基板1の全面にわたって均一にストッパ膜2
6および銅膜25を研磨して、配線密度の相違により発
生するエロージョンを抑制することが可能となる。この
結果、半導体装置の第1層配線M1の膜厚(断面積)を
設計値通りに形成し、その信頼性と歩留まりを向上でき
る。
【0071】なお、銅膜25とストッパ膜26との界面
に、反応を抑制するバリア膜を形成できる。バリア膜と
してはたとえば窒化チタン膜を例示できる。バリア膜
は、スパッタ法またはCVD法により形成できる。
【0072】また、CMP法による研磨に用いる研磨剤
としては、一般的な銅研磨用の研磨剤を用いることがで
き、特別に研磨特性を改善するような研磨剤を用いる必
要はない。たとえばロデール社製QCTT1010に過
酸化水素水およびベンゾトリアゾール(BTA)を用い
ることができる。
【0073】なお、CMPを行う前にストッパ膜のメタ
ルドライエッチングにより凸部上面のストッパ膜(バリ
ア膜)を除去すると、CMP時間を短縮し、さらに、エ
ロージョン、ディッシング対策において特性が向上す
る。
【0074】次に、層間絶縁膜11と同様に層間絶縁膜
17を形成し、プラグ13の場合と同様に、タングステ
ン膜19aおよびタングステン膜19bからなるプラグ
19を接続孔18内に形成する(図16)。
【0075】さらに、配線形成用絶縁膜14と同様に、
第2層配線M2を形成するための配線形成用絶縁膜20
を形成し、配線溝15と同様に配線溝21を形成する。
さらに、第1層配線M1の場合と同様に、第2層配線M
2のバリア層22aとなる窒化チタン膜27を形成し、
銅膜を堆積した後これをリフローして第2層配線M2の
主導電層22bとなる銅膜28を形成する。さらに、銅
膜28上にストッパ膜29を形成する(図17)。
【0076】その後、第1層配線M1の場合と同様に、
ストッパ膜29、銅膜28および窒化チタン膜27をC
MP法により除去し、バリア層22aと主導電層22b
とからなる第2層配線M2を形成して、図1に示す半導
体装置がほぼ完成する。このとき、ストッパ膜29が第
1層配線M1の場合のストッパ膜26と同様な効果を奏
することはいうまでもない。
【0077】本実施の形態の半導体装置の製造方法によ
れば、配線上のエロージョンを抑制し、半導体装置の信
頼性および歩留まりを向上できる。
【0078】(実施の形態2)図18および図19は、
実施の形態2の半導体装置の製造方法を示した断面図で
ある。本実施の形態2の製造方法は、実施の形態1にお
けるストッパ膜26を犠牲膜30に置き換えたものであ
る。したがってその他実施の形態1と同様の工程および
構成については説明を省略する。
【0079】本実施の形態2の製造方法は、実施の形態
1における図11までの工程と同様である。その後、図
18に示すように、銅膜25上に犠牲膜30を形成す
る。犠牲膜30は、銅膜25とほぼ同一のCMP法によ
る研磨速度を有する材料で構成され、かつアズデポ状態
でその表面が平坦化されているものである。たとえば、
メッキ法で形成された銅膜、あるいはSOG(Spin On
Glass )膜を例示できる。メッキ法は、無電解メッキあ
るいは電解メッキの何れでもよい。
【0080】このように、アズデポ状態で平坦化され、
かつ、そのCMP法による研磨速度が銅膜25と同等な
犠牲膜30を形成することにより、配線密度に依存しな
いで犠牲膜30および銅膜25を平坦に研磨でき、第1
層配線M1のエロージョンを防止することができる。こ
れにより半導体装置の信頼性および歩留まりを向上でき
る。
【0081】その後の工程は実施の形態1と同様であ
る。
【0082】なお、図19に、本実施の形態の場合の犠
牲膜30および銅膜25の研磨の様子を示す。図19
(a)〜(c)は、第1層配線M1の配線密度が大
(密)な領域の一部断面を、図19(d)〜(f)は、
第1層配線M1の配線密度が小(疎)な領域の一部断面
を示している。犠牲膜30は平坦化して形成されるた
め、配線密度が相違しても、その表面は平坦である(図
19(a)および(d))。また、犠牲膜30のCMP
法による研磨速度は銅膜25の研磨速度と同等であるた
め、研磨途中においても配線密度によらず同じ研磨量と
なる(図19(b)および(e))。したがって、配線
密度が大であってもあるいは小であっても各領域でのジ
ャストエッチをほぼ同時に達成することができ、両者の
研磨が終了するジャストエッチ状態は、ほぼ同時に達成
される(図19(c)および(f))。
【0083】(実施の形態3)図20〜図23は、実施
の形態3の半導体装置の製造方法を工程順に示した断面
図である。本実施の形態3の製造方法は、実施の形態1
の製造方法とほぼ同様であるが、CMP法による研磨の
終了の際にストッパ膜26を残存させる例を示す。
【0084】ストッパ膜26が絶縁膜で構成される場合
にはストッパ膜26を残存させても問題はないが、実施
の形態1のようにストッパ膜26を導電性の金属膜で構
成する場合にはこれを全て除去しなければ配線間がショ
ートされ問題がある。このため、実施の形態1のような
場合にはストッパ膜26を全て除去するのが原則であ
る。
【0085】しかし、図20に示すように、銅膜31を
実施の形態1における銅膜24よりも薄く堆積し、これ
を図21に示すようにリフローした後には、配線溝15
の上面よりも低い標高にリフロー後の銅膜32を形成で
きる。図21において銅膜32の上面と配線溝15の上
面の標高差をdとして示している。
【0086】このような銅膜32上に実施の形態1と同
様なストッパ膜33を堆積し(図22)、実施の形態1
と同様にCMP法による研磨を行えば、図23に示すよ
うに、第1層配線M1の上面にストッパ膜33を一部残
存させることができる。
【0087】このように第1層配線M1の上面にストッ
パ膜33を一部残存させることにより、実施の形態1で
説明したエロージョンを抑制する効果に加えて、ディッ
シングを防止することも可能となる。すなわち、ストッ
パ膜33は前記の通り銅膜32よりもCMP法による研
磨速度が小さいため、銅膜32の過剰研磨を防止するこ
とができるためである。銅膜32の過剰研磨を防止でき
る結果、トータルディッシングをも抑制して、第1層配
線の断面積をより設計値に近づけることが可能なる。こ
れにより半導体装置の信頼性および歩留まりを向上でき
る。
【0088】なお、この後の工程は実施の形態1と同様
であり、第2層配線M2の場合にも適用できることは勿
論である。
【0089】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0090】たとえば、前記実施の形態では第1層配線
M1あるいは第2層配線M2に本発明を適用する場合を
説明したが、さらに上層の配線層に適用できることは勿
論である。
【0091】また、配線のみならず、プラグ等他の導電
部材を接続孔等に埋め込んでCMP法により形成する場
合にも本発明を適用できる。
【0092】また、配線あるいはプラグ等導電部材の形
成以外であっても本発明を適用できる。すなわち、下地
の凹凸形状に起因して被加工表面に凹凸形状が形成され
ている場合に、その凹凸の密度に依存せず被加工面をC
MP法により平坦化する場合にも本発明を適用できる。
【0093】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0094】(1)CMP法により配線またはプラグを
形成する際の研磨剤に改良を加えることなく、エロージ
ョンまたはディッシングを抑制する技術を提供できる。
【0095】(2)CMP法により形成される配線ある
いはプラグ等の導電部材の膜厚を設計値に近い膜厚にで
きる。これにより配線等の抵抗値を設計抵抗値に近づ
け、半導体装置の信頼性および歩留まりを向上できる。
【0096】(3)下地の配線密度に依存せずに、下地
の凹凸に起因した薄膜表面の凹凸をCMP法により平坦
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の一例
を示した断面図である。
【図2】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図3】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図4】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図5】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図6】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図7】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図8】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図9】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例を
工程順に示した断面図である。
【図10】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図11】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図12】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図13】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図14】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図15】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した平面図である。
【図16】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図17】実施の形態1の半導体装置の製造方法の一例
を工程順に示した断面図である。
【図18】実施の形態2の半導体装置の製造方法を示し
た断面図である。
【図19】実施の形態2の半導体装置の製造方法を示し
た断面図である。
【図20】実施の形態3の半導体装置の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図21】実施の形態3の半導体装置の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図22】実施の形態3の半導体装置の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図23】実施の形態3の半導体装置の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図24】エロージョンおよびディッシングを説明する
ための断面図である。
【図25】エロージョンの発生機構を説明するための概
念断面図である。
【図26】本発明者らが検討した実験結果を示したグラ
フである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離領域 3 p型ウェル 4 n型ウェル 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7、8 不純物半導体領域 9 サイドウォールスペーサ 10 キャップ絶縁膜 11、17 層間絶縁膜 12、18 接続孔 13、19 プラグ 13a、13b、19a、19b タングステン膜 14、20 配線形成用絶縁膜 15、21 配線溝 16a、22a バリア層 16b、22b 主導電層 23、27 窒化チタン膜 24、25、28、31、32 銅膜 26、29、33 ストッパ膜 30 犠牲膜 100 絶縁膜 101 配線溝 102 配線 103 エロージョン 104 ディッシング 105 トータルディッシング M1 第1層配線 M2 第2層配線 Qn nチャネルMISFET Qp pチャネルMISFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 直史 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 山口 日出 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 近藤 誠一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5F033 AA02 AA04 AA19 AA23 AA66 BA15 BA17 BA25 BA41 EA05 EA25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その主面に回路素子が形成された半導体
    からなる基板または半導体層を有する基板と、前記基板
    の主面上の何れかの被膜層に形成された被膜であってそ
    の表面に凹凸形状を有する第1被膜と、前記第1被膜の
    凹部に埋め込んで形成された埋め込み部材、または前記
    第1被膜を覆いその表面が平坦化された平坦化層とを有
    する半導体装置の製造方法であって、 前記第1被膜上に前記埋め込み部材または平坦化層とな
    る第2被膜を形成する第1工程と、前記第2被膜上に前
    記第2被膜よりもCMP法による研磨速度の小さい第3
    被膜を堆積する第2工程と、前記第3被膜および第2被
    膜をCMP法により研磨して前記埋め込み部材または平
    坦化層を形成する第3工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記第3被膜の膜厚は、 第2被膜の研磨量(K2 )と、第3被膜の研磨量(K3
    )に第2被膜の研磨速度(V2 )の第3被膜の研磨速
    度(V3 )に対する比(R=V2 /V3 )を乗じた値
    (K3 ・R)との和(K2 +K3 ・R)が、前記基板の
    任意の領域においてほぼ等しくなる第1の条件、 または、前記第1被膜の凹凸形状に起因する前記第2被
    膜の凹部の容積Wと、前記凹部の側壁に形成された前記
    第3被膜の体積W3 に第2被膜の研磨速度(V2 )の第
    3被膜の研磨速度(V3 )に対する比(R=V2 /V3
    )を乗じた値(W3 ・R)とが、ほぼ等しくなる第2
    の条件、 の何れかの条件で形成されることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法であって、 前記第1被膜は絶縁膜であり、前記第1被膜の凹部は配
    線溝または接続孔であり、前記第2被膜は銅または銅合
    金を主成分とする銅膜であり、前記埋め込み部材は前記
    金属膜からなる配線またはプラグであり、前記第3被膜
    はチタン膜、タンタル膜、タングステン膜、窒化タング
    ステン膜、窒化タンタル膜から選択された何れかの金属
    膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記銅膜と金属膜との界面に、前記銅膜と金属膜との反
    応を抑制するバリア膜を形成することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 その主面に回路素子が形成された半導体
    からなる基板または半導体層を有する基板と、前記基板
    の主面上の何れかの被膜層に形成された被膜であってそ
    の表面に凹凸形状を有する第1被膜と、前記第1被膜の
    凹部に埋め込んで形成された埋め込み部材、または前記
    第1被膜を覆いその表面が平坦化された平坦化層とを有
    する半導体装置の製造方法であって、 前記第1被膜上に前記埋め込み部材または平坦化層とな
    る第2被膜を形成する第1工程と、前記第2被膜上にC
    MP法による研磨速度が前記第2被膜とほぼ等しく、か
    つ、形成後の表面が平坦化される第3被膜を形成する第
    2工程と、前記第3被膜および第2被膜をCMP法によ
    り研磨して前記埋め込み部材または平坦化層を形成する
    第3工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記第1被膜は、絶縁膜であり、前記第2被膜は銅また
    は銅合金を主成分とする銅膜であり、前記第3被膜はメ
    ッキ法により形成された銅または銅合金を主成分とする
    銅膜、または、SOG膜であることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の半導
    体装置の製造方法であって、 前記第3被膜および第2被膜のCMP法による研磨によ
    り、前記第3被膜を全て除去する第1の方法、または、
    前記第1被膜の凹部に前記第3被膜を残存させる第2の
    方法の何れかの方法を有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 その主面に回路素子が形成された、半導
    体からなる基板または半導体層を有する基板と、前記基
    板の主面上の何れかの層に形成され、配線溝または接続
    孔を有する絶縁膜と、前記配線溝または接続孔に埋め込
    んで形成された配線またはプラグとを有し、前記配線ま
    たはプラグが形成された前記絶縁膜の表面がCMP法に
    より平坦化されている半導体装置であって、 前記配線またはプラグを構成する金属材料のCMP法に
    よる研磨速度よりも小さな研磨速度を有する材料からな
    る被膜が、前記配線またはプラグ上に前記配線またはプ
    ラグとともに前記配線溝または接続孔に埋め込んで形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置であって、 前記配線またはプラグは、銅または銅合金を主成分とす
    る銅膜からなり、前記被膜は、チタン膜、タンタル膜、
    タングステン膜、窒化タングステン膜、窒化タンタル膜
    から選択された何れかの金属膜であることを特徴とする
    半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置であって、 前記銅膜と金属膜との界面に、前記銅膜と金属膜との反
    応を抑制するバリア膜が形成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
JP16790498A 1998-06-16 1998-06-16 半導体装置の製造方法および半導体装置 Pending JP2000003912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16790498A JP2000003912A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 半導体装置の製造方法および半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16790498A JP2000003912A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 半導体装置の製造方法および半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000003912A true JP2000003912A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15858216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16790498A Pending JP2000003912A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 半導体装置の製造方法および半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000003912A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002050689A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
US6708318B2 (en) 2000-09-27 2004-03-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Wiring resistance correcting method
US6903020B2 (en) 2003-07-08 2005-06-07 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming buried wiring in semiconductor device
US7119383B2 (en) 2002-05-09 2006-10-10 Renesas Technology Corp. Arrangement of wiring lines including power source lines and channel wirings of a semiconductor integrated circuit having plural cells
US7282451B2 (en) 2005-08-31 2007-10-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming integrated circuit devices having metal interconnect layers therein
JP2013089736A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Fujitsu Ltd 電子装置およびその製造方法
CN106298500A (zh) * 2015-06-02 2017-01-04 联华电子股份有限公司 降低微负载效应的蚀刻方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002050689A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
US6708318B2 (en) 2000-09-27 2004-03-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Wiring resistance correcting method
US7119383B2 (en) 2002-05-09 2006-10-10 Renesas Technology Corp. Arrangement of wiring lines including power source lines and channel wirings of a semiconductor integrated circuit having plural cells
US7365376B2 (en) 2002-05-09 2008-04-29 Renesas Technology Corp. Semiconductor integrated circuit
US7476915B2 (en) 2002-05-09 2009-01-13 Renesas Technology Corp. Semiconductor integrated circuit including a first region and a second region
US6903020B2 (en) 2003-07-08 2005-06-07 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming buried wiring in semiconductor device
US6967157B2 (en) 2003-07-08 2005-11-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming buried wiring in semiconductor device
US7282451B2 (en) 2005-08-31 2007-10-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming integrated circuit devices having metal interconnect layers therein
JP2013089736A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Fujitsu Ltd 電子装置およびその製造方法
CN106298500A (zh) * 2015-06-02 2017-01-04 联华电子股份有限公司 降低微负载效应的蚀刻方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100442474C (zh) 制造半导体器件的方法
KR100798166B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JPH11145288A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2009026989A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2003179136A (ja) デュアルダマシン半導体製造のためのマスク層及び相互接続構造
JP4057762B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000003912A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
KR100539444B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
JP3677755B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6200890B1 (en) Method of fabricating copper damascene
TW202303759A (zh) 內連線結構的形成方法
JPH11307528A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4232215B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR101021176B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
KR100539443B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
KR101005737B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
JP2002270689A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000058638A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR101138082B1 (ko) 반도체 소자의 듀얼 다마신 패턴 형성방법
JPH11204520A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2001044201A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
KR100784105B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
KR20000056852A (ko) 집적회로 내의 금속 상호연결 구조의 제조 방법
KR20060006336A (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
JP2011018829A (ja) 半導体装置の製造方法