JP2000003897A - 基板洗浄方法及び基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄方法及び基板洗浄装置

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JP2000003897A
JP2000003897A JP16860898A JP16860898A JP2000003897A JP 2000003897 A JP2000003897 A JP 2000003897A JP 16860898 A JP16860898 A JP 16860898A JP 16860898 A JP16860898 A JP 16860898A JP 2000003897 A JP2000003897 A JP 2000003897A
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solvent
ipa
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semiconductor wafer
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Hitoshi Kuniyasu
仁 国安
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉スピン洗浄における乾燥効果の向上、乾
燥促進に用い溶媒の量の節減を図る。 【解決手段】 基板23を洗浄した後、回転させて基板
表面の水滴を振り切り乾燥する基板洗浄方法であって、
乾燥時の基板表面に霧化した溶媒31を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板洗浄方法及び
基板洗浄装置に関する。より詳しくは、基板を回転させ
ながら洗浄し、洗浄後、基板を高速回転させて振り切り
乾燥する基板洗浄方法及び基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、半導体基板
(いわゆる半導体ウェーハ)は、製造装置からの汚染、
クリーンルーム大気からの汚染など、製造プロセス中に
さまざまな汚染に暴露される可能性を有している。これ
らの汚染を除去するため、半導体ウェーハは製造プロセ
ス中で洗浄される。
【0003】従来、半導体ウェーハの洗浄には、バッチ
式多槽洗浄機(ウエットステーション)が用いられてき
た。このバッチ式多槽洗浄機1は、図6に示すように、
アンモニア・過酸化水素混合液(SC1 )の洗浄槽2、
リンス用の超純水洗浄槽3、塩酸・過酸化水素混合液
(SC2 )の洗浄槽4、リンス用の超純水洗浄槽5、希
フッ酸液の洗浄槽6、リンス用の超純水洗浄槽7が順次
配列され、最終段に乾燥部8が配されて成り、これら複
数の洗浄槽2〜7に順次、連続して半導体ウェーハ9を
浸漬し洗浄を行い、最後に乾燥部8に移して乾燥するよ
うになされる。この洗浄法は、RCA洗浄法と呼ばれて
いる。
【0004】このバッチ式多槽洗浄機1を用いた洗浄方
法は、半導体ウェーハ9を25〜50枚一度に処理する
バッチ式処理であるため、スループットも高く、現在で
も半導体装置の製造ラインで広く採用されている。この
洗浄方法においては、超音波発生器10により800K
Hz〜1.5MHzの超音波(メガソニック)をSC1
洗浄液の洗浄槽2に印加することが行なわれている。こ
れによって、洗浄効果、特に微小異物(パーティクル)
の洗浄効果を高めている。
【0005】しかし、半導体ウェーハの大口径化(例え
ば200mm〜300mm)に伴い、洗浄槽容量が増大
してバッチ式多槽洗浄機1が大型し、さらに洗浄液や超
純水使用量、廃液量、排気量の増大によるコスト増大や
地球環境適応性の低下が避けられなくなってきている。
また、半導体装置の高集積化に伴う要求洗浄度にもバッ
チ式多槽洗浄法では追随できなくなってきている。
【0006】そこで、近年になって、枚葉スピン洗浄法
が注目され開発されてきている。この枚葉スピン洗浄法
は、図7に示すように、半導体ウェーハ9を1枚ずつ回
転保持体11に保持し回転させながら半導体ウェーハ9
の表面に洗浄液12を供給して洗浄する方法である。こ
の枚葉スピン洗浄法では、装置を小型化でき、また洗浄
効果も高い。
【0007】前述のSC1 洗浄液やSC2 洗浄液を用い
たRCA洗浄法では、洗浄時間が長くかかり、洗浄液使
用量も少なくできない。このため、枚葉スピン洗浄法に
おいては、最近、オゾン水と希フッ酸だけを用い、室温
で洗浄する方法が開発されてきている。この洗浄方法で
は、まず、第1ステップでオゾン水による半導体ウェー
ハ表面に酸化膜を形成し、その後の第2ステップで希フ
ッ酸により酸化膜をエッチングすることにより、汚染を
半導体ウェーハ表面からリフトオフ(除去)する。必要
洗浄度に応じてこれらのステップを繰り返す。
【0008】枚葉スピン洗浄においては、上述の洗浄液
による洗浄後、超純水を供給しリンスを行い、その後、
半導体ウェーハを高速回転しスピン乾燥する。しかし、
高速スピンのみによる乾燥では、半導体ウェーハ中央部
の遠心力の小さい部分で十分乾燥が行えず、水滴が残っ
てしまい、ウォーターマークなどの乾燥不良を引き起こ
す。
【0009】一方、イソプロピルアルコール(以下IP
Aという)などのアルコールによって水の表面張力を低
下させ、高速スピンで水を振り切りやすくすることが考
えられる。従来、IPA液をノズルから半導体ウェーハ
上へ流出させたり、IPAを加熱して発生したIPA蒸
気を半導体ウェーハ上に供給したりする手法が提案され
ている(特開平6−310486号、特開平7−211
686号参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、枚葉スピン洗
浄法において、前者のIPA液をノズルから半導体ウェ
ーハ上へ流出させる手法は、IPAの使用量が多く、コ
ストがかかる。後者のIPA蒸気を半導体ウェーハ上に
供給する手法は、可燃性のIPAを加熱するため危険が
伴い、安全装置を付加させねばならず、コストかかかる
という問題があった。さらに、常温でIPA液にN2
どの不活性ガスをバブリングし発生するIPAガスを半
導体ウェーハに供給する方法も考えられるが、乾燥に十
分な量のIPAを半導体ウェーハに供給することが困難
であった。
【0011】本発明は、上述の点に鑑み、いわゆる枚葉
スピン洗浄において、乾燥効果を高め、水滴残り、ウォ
ーターマークを低減し、また、IPA等の溶媒を適切な
量をもって基板に供給できるようにした、基板洗浄方法
及びこの洗浄法を実施するための基板洗浄装置を提供す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板洗浄方
法は、スピン洗浄における基板の乾燥時に、基板表面に
霧化した溶媒を供給する。
【0013】この基板洗浄方法においては、霧化した溶
媒を用いることにより、乾燥に充分な且つ過剰にならず
適切な量の溶媒を基板表面に供給できる。基板表面に到
達した霧化した溶媒は基板表面に残留している水滴に溶
解し、水滴の表面張力を低下させ、スピン乾燥における
水滴の振り切りを容易にし、乾燥効果を高める。加熱手
段が不要なので、危険性を回避でき、安全対策のコスト
の低減が図れる。
【0014】本発明に係る基板洗浄装置は、基板を回転
させる基板回転手段と、洗浄液供給手段と、溶媒を霧化
する超音波霧化手段と、霧化した溶媒を供給する溶媒供
給手段を備えて成る。
【0015】この基板洗浄装置においては、スピン乾燥
時に、超音波霧化手段により霧化した溶媒が溶媒供給手
段を介して基板表面に供給される。霧化した溶媒である
ので、乾燥に充分な適切な量の溶媒が基板表面に供給で
きる。この霧化した溶媒により、基板表面に残留してい
る水滴の表面張力が低下し、水滴の振り切りが容易とな
る。超音波霧化手段で溶媒を霧化するので、加熱装置は
使用せず、従って危険性を回避でき、基板洗浄装置にお
ける安全対策のコストも低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る基板洗浄方法は、基
板を洗浄した後、回転させて基板表面の水滴を振り切り
乾燥する基板洗浄方法であって、乾燥時の基板表面に霧
化した溶媒を供給するようになす。
【0017】霧化した溶媒は基板中央部に供給するのが
好ましい。
【0018】溶媒としては、イソプロピルアルコール
(IPA)を用いることができる。霧化した溶媒は、不
活性ガスによるキャリアガスと共に基板に供給すること
ができる。その他、5フッ化アルコールや、パーフロロ
ヘプタンとトリフロロエタノールとの混合液等の水溶性
アルコールを溶媒として用いることができる。
【0019】本発明に係る基板洗浄装置は、基板を回転
させる基板回転手段と、洗浄液を基板回転手段上の基板
表面に供給する洗浄液供給手段と、溶媒を霧化する超音
波霧化手段と、霧化した溶媒を回転手段上の基板表面に
供給する溶媒供給手段とを備えて成る。
【0020】溶媒供給手段としては、霧化した溶媒が基
板中央部に供給されるように配置するのが好ましい。溶
媒としては、イソプロピルアルコール(IPA)を用い
ることができる。溶媒供給手段に不活性ガスによるキャ
リアガスを供給するためのキャリアガス供給手段を備え
ることができる。
【0021】溶媒供給手段は、溶媒供給手段内で結露し
た溶媒が基板表面に液だれしないように、超音波霧化手
段側が下向きとなるように傾斜して配置することができ
る。
【0022】洗浄液としては、汚染除去用の洗浄液及び
リンス用の純水(超純)水洗浄液を含む。
【0023】図1は、本発明の基板洗浄方法を実施する
ための本発明の基板洗浄装置の一実施の形態を示す。本
実施の形態の基板洗浄装置21は、図1に示すように、
洗浄チャンバー22内に被洗浄基板である例えば半導体
ウェーハ(半導体基板)23を保持して之を回転させる
基板回転手段、例えばモータ25に連結されたウェーハ
チャック24が設けられ、ウェーハチャック24の上方
に洗浄液、即ち汚染除去用の洗浄液及びリンス用の洗浄
液を供給するための洗浄液供給手段の洗浄ノズル26
と、後述する溶媒を霧化し、この霧化した溶媒(以下溶
媒ミストという)を半導体ウェーハ23に供給するため
の超音波霧化手段及び溶媒ミスト供給手段からなる溶媒
ミスト供給装置27が設置されて成る。28は洗浄チャ
ンバー22の下部に設けられた排気・排液口である。
【0024】ウェーハチャック24は、半導体ウェーハ
23を1枚づつ水平に保持し、モータ25によって回転
駆動するように構成される。洗浄ノズル26は、回転す
る半導体ウェーハ23の表面上に洗浄液を供給するもの
で、そのノズル口が略ウェーハ中央に向くように配され
る。
【0025】汚染除去用の洗浄液としては、例えばアン
モニア・過酸化水素混合液(SC1)、塩酸・過酸化水
素混合液(SC2 )、希フッ酸、オゾン水、電解イオン
水等を単独あるいは複数用いることができる。複数の洗
浄液を用いる場合、洗浄ノズル26は各洗浄液ごとに別
々に設けても良い。
【0026】汚染除去用の洗浄液で汚染除去した後に、
この洗浄液を洗い流すためのリンス用洗浄液としては、
例えば超純水を用いることができる。この超純水も汚染
除去用の洗浄液と同じノズル26を用いるか、別に超純
水ノズルを設けても良い。
【0027】溶媒としては、例えばイソプロピルアルコ
ール(IPA)、その他、5フッ化アルコールや、パー
フロロヘプタンとトリフロロエタノール混合液等の水溶
性アルコールを用いることができる。
【0028】溶媒ミスト供給装置27として、本例では
IPAミスト供給装置が用いられる。IPAミスト供給
装置27は、図2〜図5で後述するように、例えばIP
A液収容部及び超音波振動板からなる超音波霧化部(い
わゆる超音波霧化手段)と、超音波霧化部で発生したI
PAミストを供給するIPAミスト供給路及びIPAミ
スト供給ノズル30を有するIPAミスト供給部(いわ
ゆるIPAミスト供給手段)を有して成る。そして、I
PAミスト供給ノズル30は、IPAミストをウェーハ
中央部の遠心力が弱い領域に供給できるように、ウェー
ハチャック24にセットされた半導体ウェーハ23の表
面中央部に向けた位置に配置するのが好ましい。
【0029】次に、この基板洗浄装置21の動作と共
に、本実施の形態の基板洗浄方法を説明する。被洗浄基
板、例えば半導体ウェーハ23は、自動搬送装置(図示
せず)によって洗浄チャンバー22内のウェーハチャッ
ク24にセットされる。半導体ウェーハ23は、ウェー
ハチャック24に連結されたモータ25によって回転を
開始する。半導体ウェーハ23は、1分間に数百から数
千回転で回転される。
【0030】半導体ウェーハ23の上方に設置された洗
浄ノズル26から前述の汚染除去用の洗浄液が回転して
いる半導体ウェーハ23の表面に供給される。汚染洗浄
に必要な時間(例えば数秒から数分)洗浄液を回転して
いる半導体ウェーハ23に供給して洗浄処理を行なった
後、汚染除去用の洗浄液の供給を停止する。
【0031】その後、回転している半導体ウェーハ23
の表面にリンス用洗浄液である例えば超純水を数十秒間
から数分間供給し、半導体ウェーハ23上に残留してい
る汚染除去用の洗浄液を洗い流す。
【0032】超純水によって汚染除去用の洗浄液を洗い
流した後、超純水を停止させる。その後、半導体ウェー
ハ23を乾燥させる。即ち、半導体ウェーハ23を高速
回転させ表面の水滴を振り切ることで半導体ウェーハ2
3を乾燥させるが、同時に、IPAミスト供給装置27
のノズル30からIPAミスト31を半導体ウェーハ2
3の表面に供給する。IPAミスト31は半導体ウェー
ハ23表面の水滴に溶解し、水滴の表面張力を低下させ
振り切り乾燥を促進させる。
【0033】IPAミスト31を、半導体ウェーハ23
の表面中央部に供給することで、遠心力が弱いウェーハ
中央部の領域の水滴の振り切りを促進することができ
る。IPAミスト31の供給時は、半導体ウェーハ23
の回転数を低速にし、あるいは停止させウェーハ表面の
水滴にIPAミストを溶解しやすくし、その後、再び半
導体ウェーハ23を高速で回転させてもよい。
【0034】半導体ウェーハ23が乾燥したところで回
転を停止し、自動搬送装置によって半導体ウェーハ23
は乾燥チャンバー22から取り出され、洗浄処理が終了
する。この洗浄処理は1枚づつ行われる。
【0035】次に、溶媒ミスト、例えばIPAミストの
供給について説明する。IPAミストは超音波霧化装置
によって生成する。
【0036】図2は、IPAミスト供給装置27の一実
施の形態を示す。本実施の形態に係るIPAミスト供給
装置271は、IPAミストを生成する超音波霧化部3
7と、IPAミストを半導体ウェーハ23側に供給する
IPAミスト供給部37とを有して成る。
【0037】超音波霧化部36は、IPA液33を収容
し上部に開口34aを有したIPA収容部34とその下
面に設置した超音波振動板35とから構成される。
【0038】超音波振動板35は、IPA液33に超音
波を印加して霧化するためのものである。超音波の周波
数は必要とするIPAミストの粒径によって選択され
る。数μmの小さな粒径のIPAミストを得るなら数百
KHzから数MHzの周波数の超音波を印加する。IP
Aミストの量は印加する超音波のパワーで調整する。
【0039】なお、IPA液33は、自動供給装置(図
示せず)から供給管41を通してIPA収容部34内に
自動供給されるようになされている。この超音波霧化部
36を被冠するように下部に開口39aを有する匣体3
9が配され、中央の超音波霧化部36と之を囲む匣体3
9間の空間がIPAミスト供給部28として構成され
る。匣体29の下部開口39aが半導体ウェーハ23に
対向するIPAミスト供給ノズル30となる。このIP
Aミスト供給装置271は、そのノズル30(即ち開口
39a)が半導体ウェーハ23の中央部に向くように配
設される。
【0040】このIPAミスト供給装置271では、超
音波霧化部36のIPA液収容部34に、自動供給装置
によってIPA液33が自動供給され、一定量に保たれ
る。IPA液33の消去分は自動的に補充される。超音
波振動板35からの超音波がIPA液33に印加される
ことにより、IPA液33からIPAミスト31が発生
し、上方に立ち昇り、IPAミスト31が超音波霧化部
36からあふれ出す。あふれ出したIPAミスト31
は、供給部38を通って下降して行き、ノズル30を介
してIPAミスト供給装置271の下方にセットされた
半導体ウェーハ23の中央部の表面上に供給される。
【0041】図3は、IPAミスト供給装置27の他の
実施の形態を示す。図2では、IPAミスト供給装置2
71を半導体ウェーハ23の中央部直上に設置する場合
を示したが、設置位置が洗浄液のノズルや超純水のノズ
ルと干渉してしまう恐れも考えられる。図3は、この点
を改善したものである。図3において、図2と対応する
部分にはを同一符号を付して重複説明を省略する。
【0042】本実施の形態に係るIPAミスト供給装置
272は、IPA液収容部34及び超音波振動板35か
らなる超音波霧化部36を半導体ウェーハ23の上部と
は別の位置に設置し、この超音波霧化部36で発生した
IPAミスト31をIPAミスト供給部となるIPAミ
スト供給管42によって半導体ウェーハ23の中央部に
導き供給するように構成される。IPAミスト供給管4
2の先端がIPAミスト供給ノズル30となり、このノ
ズル30が半導体ウェーハ23の中央部に向かうように
設けられる。
【0043】このIPAミスト供給装置272によれ
ば、超音波霧化部36が半導体ウェーハ上部より離れた
位置にあり、IPAミスト供給管42を通してIPAミ
スト30を半導体ウェーハ23上に供給する構成である
ので、洗浄液ノズルや超純水ノズルとの干渉を回避でき
る。
【0044】図4は、IPAミスト供給装置27のさら
に他の実施の形態を示す。なお、図4において図2及び
図3と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。本実施の形態に係るIPAミスト供給装置27
3は、超音波霧化部36とIPAミスト供給管42を有
すると共に、さらにIPAミスト供給管42の超音波霧
化部36に近い位置にIPAミストのキャリアガスとな
る不活性ガス44、例えば窒素ガス(N2 )を供給する
キャリアガス供給手段43を設けて構成される。キャリ
アガスとなる不活性ガス44は、IPAミスト31を希
薄にして乾燥効果を低下させないように、低い圧力と流
量を設定する。
【0045】この実施の形態に係るIPAミスト供給装
置273によれば、超音波霧化部36で発生したIPA
ミスト31を、キャリアガス44によって効率的に半導
体ウェーハ23の中央部に供給することができる。
【0046】図5は、IPAミスト供給装置27のさら
に他の実施の形態を示す。なお、図5において、図2及
び図3と対応する部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。本実施の形態に係るIPAミスト供給装置2
74は、超音波霧化部36とIPAミスト供給管42を
有し、さらに超音波霧化部36とノズル30との間のI
PAミスト供給管42を超音波霧化部36側が低くなる
ように傾斜して構成される。
【0047】この実施の形態に係るIPAミスト供給装
置274によれば、IPAミスト供給管42が超音波霧
化部36側が低く、ノズル30側が高くなるように傾斜
して形成されるので、IPAミスト供給管42内でIP
Aミストが結露し、半導体ウェーハ23の表面にIPA
の液だれが生じることを防ぐことができる。そして、結
露したIPAは、IPAミスト供給管42の傾斜に沿っ
て超音波霧化部36に回収される。
【0048】上述の本発明の実施の形態によれば、枚葉
スピン洗浄において、その乾燥時に超音波霧化部36に
よってIPA液33を霧化し、IPAミストを生成する
ことで乾燥に充分な量、即ち過剰にならず適切な量のI
PAを被洗浄基板である半導体ウェーハ23に供給する
ことができる。これによって、IPAの無駄を省き、乾
燥促進に用いるIPAの使用量を節減することができ
る。
【0049】そして、半導体ウェーハ23の表面に到達
したIPAミスト31はウェーハ表面に残留している水
滴に溶解し、水滴の表面張力を低下させ、スピン乾燥に
おける水滴の振り切りを容易にすることができる。従っ
て、半導体ウェーハの乾燥効果が向上し、水滴残り、ウ
ォーターマークの発生が低減し、洗浄不良を低減するこ
とができる。
【0050】IPA蒸気を用いる場合のような加熱装置
を使用せず、超音波振動によりIPA液を霧化するの
で、危険性を回避でき、安全対策のコストも低減でき
る。
【0051】また、IPAミスト31を半導体ウェーハ
23の中央部に供給することで、遠心力が弱いウェーハ
中央部の水滴の振り切りを促進することができる。
【0052】よって、本実施の形態の基板洗浄方法及び
之を実施するための基板洗浄装置を用いることにより、
半導体装置の製造歩留まりを向上することができる。
【0053】なお、上述の実施の形態においては、半導
体ウェーハ23を洗浄乾燥させる場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば液晶用ガラス基板
や、光ディスク、磁気ディスクなどの洗浄乾燥にも同様
に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の基板洗浄方法によれば、いわゆ
る枚葉スピン洗浄において、その基板乾燥時に霧化した
溶媒を基板に供給することにより、基板乾燥効果を向上
することができ、水滴残り、ウォーターマークの発生を
低減し、洗浄不良を低減することができる。
【0055】特に、溶媒を霧化することにより、乾燥に
充分な且つ過剰にならず適切な量の溶媒を基板に供給す
ることができる。即ち、乾燥促進に用いる溶媒の使用量
の節減を図ることができる。
【0056】霧化した溶媒を基板中央に供給するとき
は、遠心力が弱い基板中央部の水滴の振り切りを促進す
ることができる。
【0057】霧化した溶媒を不活性ガスによるキャリア
ガスと共に基板に供給するときは、霧化した溶媒を効率
的に基板に供給することができる。
【0058】溶媒としてイソプロピルアルコールを用い
るときは、工業的に純度の高いものが入手でき、安価で
あること、蒸気圧44mmHg(24℃)、沸点82.
5℃であり取り扱いやすい等の効果がある。
【0059】本発明に係る基板洗浄装置によれば、基板
の洗浄後の乾燥において、超音波霧化部で生成した霧化
溶媒を基板に供給することにより、基板乾燥効果を向上
し、水滴残り、ウォーターマークの発生を低減し、いわ
ゆる枚葉スピン洗浄装置における洗浄不良を低減するこ
とができる。そして、霧化した溶媒を用いることによ
り、乾燥に充分な且つ適切な量の溶媒の供給が可能とな
り、溶媒の無駄を省き、溶媒使用量の節減を図ることが
できる。
【0060】溶媒の霧化は、超音波霧化手段で行われ、
加熱装置を使用することがないので、危険性が回避で
き、安全対策のコストも低減することができる。
【0061】溶媒供給手段に不活性ガスによるキャリア
ガスを供給するときは、霧化した溶媒を効率的に基板に
供給することができ、乾燥処理をより良好にする。
【0062】溶媒供給手段のノズルを基板中央部に向け
て配するときは、霧化した溶媒が基板の中央部に供給す
ることができ、遠心力の弱い基板中央部での水滴の振り
切りを促進することができる。
【0063】溶媒供給手段を、超音波霧化部側が下向き
となるように傾斜して配置するときは、溶媒供給手段内
で霧化した溶媒が結露したときに、基板への溶媒の液だ
れを防ぎ、結露した溶媒を超音波霧化手段に回収するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板洗浄装置の一実施の形態を示
す構成図である。
【図2】溶媒(IPA)ミスト供給装置の一実施の形態
を示す構成図である。
【図3】溶媒(IPA)ミスト供給装置の他の実施の形
態を示す構成図である。
【図4】溶媒(IPA)ミスト供給装置の他の実施の形
態を示す構成図である。
【図5】溶媒(IPA)ミスト供給装置の他の実施の形
態を示す構成図である。
【図6】従来のバッチ式多槽洗浄機の構成図である。
【図7】従来の枚葉スピン洗浄機の概略図である。
【符号の説明】
21‥‥基板洗浄装置、22‥‥乾燥チャンバー、23
‥‥被洗浄基板(半導体ウェーハ)、24‥‥ウェーハ
チャック、25‥‥モータ、26‥‥洗浄液、超純水ノ
ズル、27,271,272,273,274‥‥溶媒
(IPA)ミスト供給装置、30‥‥IPAミスト供給
ノズル、31‥‥IPAミスト、33‥‥IPA液、3
4‥‥IPA液収容部、35‥‥超音波振動板、36‥
‥超音波霧化部、38‥‥IPAミスト供給部、39‥
‥匣体、42‥‥IPAミスト供給管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を洗浄した後、回転させて基板表面
    の水滴を振り切り乾燥する基板洗浄方法であって、 乾燥時の前記基板表面に霧化した溶媒を供給することを
    特徴とする基板洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記霧化した溶媒を基板中央部に供給す
    ることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記溶媒としてイソプロピルアルコール
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 前記霧化した溶媒を不活性ガスによるキ
    ャリアガスと共に前記基板に供給することを特徴とする
    請求項1に記載の基板洗浄方法。
  5. 【請求項5】 基板を回転させる基板回転手段と、 洗浄液を前記基板回転手段上の基板表面に供給する洗浄
    液供給手段と、 溶媒を霧化する超音波霧化手段と、 前記霧化した溶媒を前記回転手段上の基板表面に供給す
    る溶媒供給手段を備えて成ることを特徴とする基板洗浄
    装置。
  6. 【請求項6】 前記溶媒供給手段のノズルが前記基板の
    中央部に向けて配されて成ることを特徴とする請求項5
    に記載の基板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記溶媒供給手段に不活性ガスによるキ
    ャリアガスを供給するキャリアガス供給手段を備えて成
    ることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記溶媒としてイソプロピルアルコール
    を用いることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 前記溶媒供給手段は、前記超音波霧化手
    段側が下向きとなるように傾斜して配置されて成ること
    を特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装置。
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