JP2000003384A - 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置および方法 - Google Patents

薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置および方法

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JP2000003384A JP11142166A JP14216699A JP2000003384A JP 2000003384 A JP2000003384 A JP 2000003384A JP 11142166 A JP11142166 A JP 11142166A JP 14216699 A JP14216699 A JP 14216699A JP 2000003384 A JP2000003384 A JP 2000003384A
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 曲げ板金要素の如き、要素の生産を容易にするために、
工場を通して設計及び製造情報を管理し分配するための
装置及び装置が提供される。此の発明の側面によれば、
重要な設計及び製造情報は、各作業に付随する設計及び
製造情報を格納し分配することにより達成される。従来
の紙作業セットアップ及び作業シートを、例えば、工場
の何れの場所からも瞬時にアクセスされる電子的格納作
業シートで置き換えることにより、此の発明は工場の全
体的効率を改良する。さらに、此の発明の種々の側面及
び特徴により、パーツ情報およびエキスパート知識の組
織化及びアクセス可能性が改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
関連出願データ 本出願は1996年5月6日出願の「薄板金属製作設備
全体に亘って設計製作情報を管理し分配する装置と方
法」と題したU.S.仮出願No.60/016,94
8に準拠し、その明細書を全般的に参照する事によって
本明細書に明白にとりいれていることを主張する。 著作権についての注意書き 本特許文書の明細書の一部は、著作権保護の対象になっ
ている。著作権保有者はU.S.特許・商標局の特許フ
アイルや記録に記載されている特許明細書の何人かによ
る複写には異議を申し立てないが、それ以外のものにつ
いては著作権保有者は著作権すべてを保留する。 発明の背景 発明の分野 本発明は一般的に、製造分野及び薄板金属部品のような
部品の製作に関するものである。特に、本発明は曲げ薄
板金属部品の製作を容易にするために設計・製作情報を
工場全体にわたって管理・分配する装置と方法に関する
ものである。 背景情報 伝統的に、たとえば薄板金属の進歩的な製造設備での曲
げ薄板金属の製作は、連続的な製作製造段階を含む。第
一段階は設計段階で、そこでは顧客の仕様にもとづいて
薄板金属部品の設計が行われる。通例顧客は特定の薄板
金属部品の設備での製作を注文する。顧客の注文は通
例、部品を工場で製造するのに必要な製品と設計の情報
を含んでいる。この情報は、たとえば部品の幾何学的寸
法、部品に必要な材料(たとえば鋼鉄、ステインレス
鋼、またはアルミニウム)、特殊な成形の情報、分量、
引き渡し年月日等を含むことがある。客先から要請され
た薄板金属部品は広範囲の種類の応用に設計・製作する
ことが出来る。たとえば、製作された部品は最終的には
コンピュータのケース、配電盤、航空機の肘掛け、また
は自動車のドアのパネルに使われるかもしれない。設計
段階では、薄板金属部品の設計は、適当なコンピュータ
支援設計(CAD)システムによって製造設備の設計部
でなされる。顧客の仕様に応じて、プログラマーがCA
Dシステムを用いて薄板金属部品の2次元(2−D)モ
デルを作成することもできる。通例、客先は部品の重要
な幾何学的寸法を含む青写真を提供する。この青写真
は、部品に含まれる特別の成形や記号、または薄板金属
部品の表面の孔や他の開口を示すこともある。設計プロ
グラマーはCADシステムで2−Dモデルを作成するた
め、この青写真を度々用いる。この2−Dモデルはま
た、薄板金属部品の曲げ線及び/または寸法情報を含む
平面図と、一つまたは一つ以上の透視図を含むこともあ
る。実際に薄板金属部品の曲げ加工を開始する前に、先
ず原材料から部品を打ち抜き切断するか/または切断し
なければならない。在庫材料の処理に当たって、打ち抜
きプレスやプラズマまたはレーザー切断機を制御作動す
るのに、普通コンピュータ数値制御(CNC)または数
値制御(NC)が用いられる。この在庫材料の処理を容
易にするため、設計プログラマーは、コンピュータ支援
製造(CAM)システムまたはCAD/CAMシステム
を用いて2−Dモデルにもとづいた制御コードを作成す
ることが出来る。この制御コードには、打ち抜きプレス
及び/または切断機にとりいれて、在庫材料からの薄板
金属部品の打ち抜き、または切断に利用できる部品プロ
グラムが含められていることもある。製造プロセスの次
の段階は曲げ加工計画段階である.この段階で、曲げ加
工計画が作業場で曲げ加工オペレータによって立てられ
る。オペレータには通常切断または打ち抜かれた一つま
たは一つ以上の在庫材料とともに、部品の青写真または
2−D図面が渡される。これらの材料で曲げ加工オペレ
ータは使用する工具と実施される曲げの手順を定める曲
げ加工計画を立てる。曲げ作業場には、オペレータがデ
ータを入力した曲げコード、または曲げ計画にもとづい
たプログラムが作成できるCNCプレスブレーキのよう
なCNC金属曲げ機も含まれる。曲げ加工計画が作成さ
れると、オペレータは曲げ加工の順序の初期テストのた
めの作業場を設置する。このテスト段階では、打ち抜き
または切断された材料はプレスブレーキに手で組み込ま
れ、プレスブレーキはプログラムされた順序に従って製
作品に曲げを加工するように操作される。オペレータは
出来上がった曲げ薄板金属部品を分析して顧客の仕様に
適合しているかどうかを検査する。このプレスブレーキ
の初期作業の結果によって、オペレータは曲げプログラ
ムを編集し、曲げ順序を修正することもある。オペレー
タはまた、薄板金属部品の設計が適当に修正出来るよう
に、設計部に結果をフイードバックすることもある。テ
ストは通常曲げ薄板金属部品が要求されている設計仕様
内におさまるまで続けて行われる。製作プロセスの最後
の段階の一つは曲げ段階である。曲げ計画が作成され、
テストされた後、曲げオペレータは曲げ加工場に必要な
工具を装備し、曲げ計画と記憶されている曲げプログラ
ムまたはコードに従ってプレスブレーキを作動する。曲
げ加工場に必要な量の打ち抜きまたは切断された材料が
確保されるように、また他の作業が指定された引き渡し
年月日までに完了しているように、作業日程も作成され
る。作業日程は製作過程の初期段階と/または全過程に
平行して作業場監督によって作成または修正されること
もある。最後の曲げ薄板金属部品の製作が完了すると、
顧客への引き渡しのために部品は集められ、梱包され
る。通常の製作、製造過程は幾つかの欠点や不利な点が
ある。たとえば、各々顧客の設計製造データは通常物理
的に(たとえば紙によってフアイルキャビネットに)、
電子的に(たとえばデイスクまたは磁気テープに)保管
されるが、こうしたデータは普通別々に保管されていて
検索するのが容易でない。さらに、多くの工場環境で
は、重要な仕事情報の分配は工場全体にわたって配布さ
れる仕事または企画用紙の形をとる。その結果、データ
がしばしば紛失または損傷し、以前または類似の仕事に
関する設計製造データを検索するのが困難になる。加う
るに、データの保管方法の不備によって、設計製造情報
を全工場の作業場やその他の場所に配布するのに貴重な
時間が失われる。また部品の設計や曲げ計画の作成は、
主として設計プログラマーと曲げオペレータによって行
われ、個人の知識、手腕と経験によるところが大きいの
で、薄板金属部品と曲げ計画の作成の間に製造時間がか
なり失われる。近年、慣習的な薄板金属製造過程を改善
し、過程全体にわたる効率を改善するための開発と試み
がなされてきた。たとえば、市販のCAD/CAMシス
テムにおける2次元(2−D)および3次元(3−D)
モデル作成の使用と開発によって曲げ薄板金属の製作過
程とモデル作成を促進され、改善された。今では設計プ
ログラマーやオペレーターは2−D及び3−D表示を用
いて、部品の形状をよりよく理解し、部品設計と曲げコ
ードの順序をより効率的’に作成出来るようになってい
る。データを電子的に記憶し、トランスフアーする機能
は、設計部から作業場への情報の流れを改善した。コン
ピュータとデータ通信ネットワークの進歩により、最早
古い紙テープや磁気デイスクをキャビネットまたはフア
イルから探し出すことが不要になった。こうした進歩が
あるにもかかわらず、組織と工場環境全体にわたる設計
と製造情報の組織化と流れを改善する必要がまだある。
たとえば、在来の製造システムでは、各顧客の注文の重
要な設計及び製造情報が、工場のどの場所でも容易にア
クセスでき、検索できるような論理的関係づけがなされ
ていない。今までのシステムはまた、薄板金属部品の特
徴や特質のような、色々な特色にもとづいた仕事情報を
探索する機能をもたない。たとえば同一または類似の部
品の探索にもとづいた、以前の仕事情報が探索でき、検
索出来ることは、全体的な製作プロセスを大幅に増強
し、将来の仕事の必要製造時間を短縮する。過去の試み
はまた、設計プログラマーや作業場オペレータによる薄
板金属部品の設計を容易にすることに欠けている。2−
Dや3−Dモデリング・システムによって、設計者は部
品の形状や幾何学をよりよく理解出来るようになった
が、このシステムによって設計プログラマーや作業場オ
ペレータに科せられた負担は軽減されていない。たとえ
ば、これらのシステムによって設計プログラマーが現存
の2−D CADモデルを簡単に3−D表示に変換する
ことはできない。また作業場オペレータに曲げ加工計画
を立てる助けとなる部品の2−D及び/また3−D図面
が提供されても、オペレータは必要な工具や曲げ手順を
手で/または試行によって決めなければならない。 発明の要約 上記に照らして、本発明は、発明の一つまたは一つ以上
の見地、実施例及び/または特色あ、るいはサブコンポ
ーネントを通して、以下にに特記する一つまたは一つ以
上の目的と利点をもたらすために供するものである。本
発明の一般的な目的は、曲げ薄板金属部品のような部品
の製作を促進するために、設計と製造情報を全工場に亘
って管理し、分配する装置と方法の提供である。さらに
本発明の目的としては、たとえば進歩的な薄板金属製作
設備における重要な仕事情報の紛失または破壊を防止
し、専門的知識の蓄積の有効活用と整理を助長する装置
と方法の提供がある。もう一つの本発明の目的は、各顧
客の注文の設計と製造情報の双方を、論理的に記憶する
装置と方法を備えることによって、工場のどの場所でも
容易にアクセスでき、検索できるようにすることにあ
る。さらにもう一つの本発明の目的は、仕事データが中
央のデータベースまたはフアイルサーバーに、全工場の
どの場所でも容易に探索し、検索できるよう論理的に記
憶されている設計と製造情報を管理し、分配する装置と
方法の提供にある。仕事データは仕事に関連した設計と
製造情報ばかりでなく、必要な曲げ操作を遂行するため
の実際の曲げコードも提供できる。またさらに本発明の
目的は、色々な探索基準にもとづいた、設計と製造情報
を含む以前の仕事情報を探索する装置と方法の提供であ
る。探索基準は、たとえばこれから製造される薄板金属
部品の特色や特徴を含むことができ、これによって同一
または類似の部品に関連した以前の仕事情報を、将来の
仕事の全体的な製造時間の短縮に利用できる。本発明の
もう一つの目的は、各顧客の注文に関連した従来の書類
仕事または企画用紙を、工場の何処からでも瞬間的にア
クセスできる電子的ジョッブシートに置き換えることで
ある。電子的なジョッブシートはどの場所でも表示で
き、部品の2−D及び/または3−Dモデル像、工具の
選択、最適曲げ手順、必要なステイジング情報やバーコ
ードまたは認識番号を含む、仕事に関連した重要な設計
と製造情報を含む。この電子的ジョッブシートには、曲
げオペレータによって将来再び同じ、または類似の仕事
を行うときに役立つと思われる、特別の指図または手順
を録音録画したオーデイオ及び/またはビデオ部品も備
えられる。本発明のもう一つの目的は薄板金属部品の2
−Dと3−Dコンピュータ画像を提供することによって
部品図面の解析に要する時間を短縮する事にある。固体
3−D画像モード、3−Dワイヤフレーム画像モード、
2−D平面画像モード及び正射画像モードを含む、色々
な画像が提供できる。薄板金属部品の解析に役立つズー
ミング、パンニング、回転及び自動寸法入れを含む色々
な異なる画像機能も備えられる。さらに本発明は設計者
の薄板金属部品の設計と曲げ計画の製作を容易にする装
置と方法を提供する目的を持つ。たとえば、現存する部
品の2−Dモデルから部品の3−D表示を容易に製作す
ることができるようにするのも本発明の目的である。さ
らにもう一つの本発明の目的として、曲げ計画とプログ
ラムされた曲げコードを作成する時間を短縮するための
グラフィックスインターフエイスの提供がある。この発
明は従って、図形的ユーザインタフェースを使用して曲
げプランを生成するために設けられたシステム及び方法
に向けられる。ここに前記曲げプランは、設備における
パーツの製造において使用されるように構成されてい
る。前記システムは表示装置上に曲げ順入力ウィンドウ
を生成且つ表示する曲げ順表示システムを含み、前記曲
げ順入力ウィンドウはパーツの2次元平面画像を有す
る。工具表示システムが更に設けられそれは表示装置上
に工具立て情報を生成し且つ表示する入力装置が設けら
れそれは前記パーツの2次元平面画像に基づいて曲げ順
を入力し且つ前記表示装置上に表示された工具立て情報
に基づいて工具立てを選択する。更にシステムは前記曲
げ順に基づく前記パーツのための曲げプラン及び前記入
力装置により入力され且つ選択された工具立てを格納す
るための曲げプラン格納システムを含む。前記パーツの
2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の表現を含む。
そして前記入力装置は前記パーツの前記2次元平面画像
において表示される曲げ線の各々を選択することにより
曲げ順を入力するように構成されている。前記入力装置
はまた曲げ線が選択されるところの順番に基づいて曲げ
順を入力するように構成されている。前記の代わりに或
いはこれらと組み合わせて、前記入力装置はまた前記各
曲げ線が選択される時、前記入力装置により入力される
曲げ順番号に基づいて曲げ順を入力するように構成され
ている。ここに開示されるように、前記システムと共に
用いられる入力装置はジョイスティック装置またはマウ
ス装置を含む。システムは更に前記表示装置上に前記入
力装置により入力される曲げ順に基づいて前記曲げ線の
各々についての曲げ順番号を表示するための曲げ順番号
表示システムを含む。入力方向決定システムが、前記パ
ーツの曲げ線の各々についての挿入方向情報を前記表示
装置上に決定し且つ表示するために設けられる。前記挿
入方向情報は、各曲げ線のための挿入方向を表現するた
めの、表示される矢印を含む。更に前記曲げ線の各々は
前記パーツを2つの面に分離し、前記挿入方向決定シス
テムは、より小さい所定の寸法を有する前記パーツの前
記面に基づいて前記曲げ線のそれぞれについての挿入方
向情報を決定する。前記所定の寸法は、前記曲げ線に直
交する各面の長さに関連し或いはそれは前記曲げ線に関
連する各々の面の面積に関連する。曲げ順表示システム
は、更に曲げ順に基づいて前記表示装置上に前記パーツ
の複数の画像を生成し表示するように構成されている。
ここに前記複数の画像の各々は前記曲げ順の中での1つ
の段階における前記パーツの表現に関連する。表現され
る複数の画像は前記曲げ順に対応して順番に表示され
る。ドラッグ・ドロップ編集システムが、前記表示装置
上の前記複数の画像の表示される順番の変更に基づい
て、前記曲げ順を修正するために更に設けられている。
このドラッグ・ドロップ編集システムは、前記複数の画
像の1つが前記入力装置により選択され且つ前記表示さ
れた順番の中で異なる位置に移動される時、前記表示さ
れた順番を変更するように構成されている。この発明の
1つの側面によれば、前記表示された工具立て情報は、
前記表示装置上に表示される複数の工具アイコンを含
む。ここに前記工具アイコンの各々は所定の工具を表
す。前記表示された工具立て情報は更に、前記表示装置
上に表示される工具データのテーブルを含む。前記工具
データのテーブル内での各記載は所定の工具に関連す
る。この発明の1つの特徴によれば、工具立て情報は、
一連の連続的に表示されるスクリーン表示を通して前記
工具立て表示システムにより表示される。これにより前
記連続的に表示されるスクリーン表示の少なくとも1つ
は前記入力装置による前回の選択に基づいて表示され
る。例えば、前記工具立て表示システムは、前記表示装
置上に複数の工具タイプアイコンを含む第1のスクリー
ン表示を表示するように構成されている。ここに前記工
具タイプアイコンの各々は1つの工具タイプを表す。前
記工具タイプはパンチまたはダイまたはダイホルダまた
はダイレールの少なくとも1つに関連する。前記工具立
て表示システムはまた前記工具タイプアイコンの1つの
選択に応じて、前記表示装置上に第2のスクリーン表示
を表示するように構成されている。ここに前記第2のス
クリーン表示は複数の工具形状アイコンを含み、且つ前
記工具形状アイコンの各々は前記入力装置により選択さ
れる工具タイプアイコンに関連する。前記工具立て表示
システムは更に、前記工具形状アイコンの1つの選択に
応じて、前記表示装置上に工具寸法データのテーブルを
表現するように構成されている。ここに前記工具寸法デ
ータは複数の工具に関連し、前記工具の各々は前記入力
装置により選択される工具形状アイコンに関連する。前
記工具立ての少なくとも一部は、前記工具寸法データの
テーブルからのデータの選択に基づいて前記入力装置に
より選択され且つ入力される。他の特徴がこの発明の装
置に含まれる。例えば前記工具立て情報は、前記曲げプ
ランにおいて用いられる各工具についての、曲げ機械内
での工具立て位置に関連する工具取り付け情報を含む。
更に工具立て表示システムは、前記入力装置により前記
工具取り付け情報を入力するために前記表示装置上に工
具取り付けウィンドウを生成し且つ表示するように構成
されている。更に前記システムは、前記パーツの2次元
平面画像と前記パーツの複数のイメージが前記表示装置
上に同時に表示されるように構成されている。この発明
の更に他の側面によれば、図形的ユーザインタフェース
を用いて曲げプランを生成するための方法が提供され
る。この方法は以下のステップを含む。表示装置上に曲
げ順入力ウィンドウを生成し且つ表示すること、ここに
曲げ順入力ウィンドウは前記パーツの2次元平面画像を
含む。入力装置により前記パーツの2次元平面画像に基
づいて曲げ順を入力すること、前記表示装置上に工具立
て情報を生成し且つ表示すること、ここに前記工具立て
情報は複数の工具に関連する。前記入力装置により、前
記表示装置上に表示される工具立て情報に基づいて工具
立てを選択すること、そして格納装置に、前記入力され
た曲げ順及び選択された工具立てに基づく前記パーツの
ための曲げプランを格納すること。前記方法によれば、
前記パーツの2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の
表現を含み、且つ前記曲げ順は前記パーツの2次元平面
画像において表示される曲げ線の各々を選択することに
より入力される。特に、前記曲げ順は、各曲げ線が選択
された順番に基づいて或いは各曲げ線が選択される際、
前記入力装置により入力される曲げ順番号に基づいて入
力される。ここに開示されるようにこの方法で使用され
る入力装置はジョイスティック装置またはマウス装置を
含む。前記方法は更に前記表示装置上に、前記入力装置
により入力された曲げ順に基づいて各曲げ線の曲げ順番
号を表示することを含む。他の工程が更に提供される。
例えば表示装置上に前記パーツの各曲げ線のための挿入
方向情報を決定し表示することである。前記各曲げ線の
ための挿入方向情報は、前記曲げ線により分離され、よ
り小さい所定の寸法を有する前記パーツの面に基づいて
決定される。更に前記各曲げ線のための表示される挿入
決定情報は前記曲げ線のための挿入方向に関連する矢印
を含む。他の特徴によれば、発明は更に曲げ順に基づい
て前記表示装置上に前記パーツの複数の画像を生成し表
示する工程を含む。ここに前記パーツの複数の画像の各
々は前記曲げ順内での各段階のパーツの表現に関連す
る。ドラッグ・ドロップ編集ステップが前記表示上の前
記複数の画像の表示される順番の変更に基づいて前記曲
げ順を変更するために設けられる。前記表示される順番
は前記複数の画像の少なくとも1つを表示される順番の
中で異なる位置へ移動することにより変更される。そし
て前記複数の画像と前記パーツのそれぞれの表現は、変
更された曲げ順に基づいて再生成され且つ表示される。
前記方法はまた、一連の連続的に表示されるスクリーン
表示を介して工具立て情報を表示することを含む。ここ
に前記連続的に表示されるスクリーン表示の少なくとも
1つは前記入力装置による前回の選択に基づいて表示さ
れる。前記表示の工程は、表示装置上に、複数の工具タ
イプアイコンを含む第1のスクリーン表示を表示するた
めに設けられ、工具タイプアイコンの各々は1つの工具
タイプを表す。更にこの方法は、また前記入力装置によ
り前記工具タイプアイコンの1つを選択する工程及び前
記工具タイプアイコンの1つの選択に応じて前記表示装
置上に第2のスクリーンディスプレイを表示する工程を
含む。ここに前記第2のスクリーン表示は、複数の工具
形状アイコンを含み、前記工具形状アイコンの各々は前
記入力装置により選択された工具タイプアイコンに関連
する。前記方法はまた、前記入力装置により前記工具形
状アイコンの1つを選択する工程と前記工具形状アイコ
ンの1つの選択に応じて、前記表示装置上に工具寸法デ
ータのテーブルを表示する工程とを含む。前記工具寸法
データは、複数の工具に関連し、複数の工具の各々は前
記入力装置により選択された工具形状アイコンに関連す
る。この発明の更に他の側面によれば、図形的ユーザイ
ンタフェースの使用により曲げ順を生成するためのシス
テムが提供される。このシステムは、表示装置上に曲げ
順入力ウィンドウを生成し表示するための曲げ順表示シ
ステムを含む。ここに前記曲げ順入力ウィンドウは、前
記パーツの2次元平面画像と前記パーツの2次元平面画
像に基づいて曲げ順を入力するための入力装置とを含
む。前記曲げ順表示システムは、前記入力装置により入
力された曲げ順に基づいて前記パーツの複数の画像を生
成し且つ表示するように構成されている。そして前記パ
ーツの複数の画像は前記曲げ順における各段階のパーツ
の表現に関連する。前記システムはまた、前記入力装置
により入力された曲げ順に基づいて前記パーツの曲げ順
を格納するための曲げ順格納システムを有する。前記曲
げ順は前記パーツの2次元平面画像において表示される
前記パーツの曲げ線の各々を選択することにより前記入
力装置により入力される。曲げ順番号表示システムが、
前記入力装置により入力された曲げ順に基づいて曲げ線
の各々に対して曲げ順番号を、前記表示装置上に表示す
るために設けられる。更に挿入方向決定システムが、前
記パーツの各曲げ線について挿入方向情報を、前記表示
装置上において決定し表示するために設けられる。前記
曲げ順を変更するために、前記表示装置上の複数の画像
の表示される順番の変更に基づいて前記曲げ順を変更す
るためのドラッグ・ドロップ編集システムが設けられ
る。前記ドラッグ・ドロップ編集システムは、前記入力
装置により前記複数の画像の1つが選択され前記表示順
番において異なる位置へ移動される時、前記表示された
順番を変更するための手段を有する。前記曲げ順表示シ
ステムはまた、前記変更された曲げ順に基づいて前記複
数の画像及び前記パーツの各々の表示を再生成し且つ表
示するための手段を有する。図形的ユーザインタフェー
スを用いて曲げ順を生成するための方法がまた設けられ
ている。ここに前記曲げ順が設備においてパーツの製造
において使用されるように構成されている。前記方法は
以下の工程を含む。表示装置上に曲げ順入力ウィンドウ
を生成し且つ表示する工程、ここに前記曲げ順入力ウィ
ンドウは前記パーツの2次元平面画像を含む。入力装置
を用いて前記パーツの前記2次元平面画像に基づいて曲
げ順を入力する工程。前記パーツの複数の画像のそれぞ
れが前記曲げ順におけるある段階の前記パーツの表現に
関連するように、前記入力装置により入力された前記曲
げ順に基づいて前記パーツの複数の画像を生成し且つ表
示する工程。この発明の更に他の側面によれば、図形的
ユーザインタフェースの使用を介してパーツのための工
具立てを生成するためのシステムが提供される。このシ
ステムは、前記表示装置上に工具立て情報を生成し且つ
表示するための工具立て表示システムを含む。これによ
り前記工具立て情報は、一連の連続的に表示されるスク
リーン表示及び前記表示装置上に表示される工具立て情
報に基づいて工具立てを選択するための入力装置を介し
て表示される。前記連続的に表示されるスクリーン表示
の少なくとも1つは、前記入力装置による前回の選択に
基づいて表示される。前記表示された工具立て情報は、
複数の工具に関連し且つ前記表示装置上に表示される複
数の工具アイコンを含む。ここに前記複数の工具アイコ
ンの各々は所定の工具を表す。前記表示された工具立て
情報はまた前記表示装置上に表示される工具データのテ
ーブルを含む。ここに前記工具データのテーブル内の各
記載は所定の工具に関連する。この発明によれば図形的
ユーザインタフエースの使用によりパーツに対する工具
立てを生成するための方法がまた提供される。この方法
は以下の工程を有する、表示装置上に工具立て情報を生
成し且つ表示する工程、ここに前記工具立て情報は一連
の連続的に表示されるスクリーン表示で表示される。前
記表示装置上に表示される工具立て情報に基づいて、入
力装置を用いて工具立てを選択する工程。前記方法はま
た、前記入力装置によりなされる前回の選択に部分的に
基づいて前記連続的に表示されるスクリーン表示の少な
くとも1つを表示することを含む。前記表示の工程はま
た、複数の工具タイプアイコンを有する第1のスクリー
ン表示を前記表示装置上に表示するように設けられる。
前記工具タイプアイコンの各々は工具タイプを表す。更
に前記方法は、前記入力装置により前記工具タイプアイ
コンの1つを選択する工程と前記工具タイプアイコンの
1つの選択に応じて前記表示装置上に第2のスクリーン
表示を表示する工程とを含む。ここに前記第2のスクリ
ーン表示は複数の工具形状アイコンを含み、前記工具形
状アイコンの各々は前記入力装置により選択された工具
タイプアイコンに関連する。前記方法はまた前記入力装
置により前記工具形状アイコンの1つを選択する工程と
前記工具形状アイコンの1つの選択に応じて前記表示装
置上に工具寸法データのテーブルを表示する工程とを含
む。前記工具寸法データは複数の工具に関連し前記複数
の工具の各々は前記入力装置により選択された工具形状
アイコンに関連する。上記の特徴に加えて、さらに特徴
と/またはその変形を設けることができる、たとえば、
発明を上述した特徴の色々な組み合わせ、または再組み
合わせ及び/または下記の詳細な記述にある幾つかの特
徴の組み合わせとの再組み合わせに適用させることがで
きる。上に列記したものや他の本発明の対象物、特徴及
び利点については、この後により詳細に記述する。 付録の要約 本発明の詳細な記述をさらに促進するため、付記の限定
されない本発明の望ましい実施例の例に沿っての発明の
色々な特徴、操作及び機能に関するソースコードの例や
コメントを記した、以下の多数の付録を参照する:付録
Aはたとえば一つの類似部品を探索するときの特徴抽出
演算実行の典型的なソースコードであり;付録Bはたと
えば本発明の幾つかの類似部品の探索時に類似指数演算
を行使する典型的なソースコードであり;付録Cはこの
発明で曲げ線検出操作を行う典型的なソースコードであ
り;付録Dは本発明の2−Dクリーンアップを補充する
ための典型的なソースコードであり、これによって薄板
金属部品の3−Dモデルを元の3方向からの2−D図面
にもとづいて作成するのに使用出来;付録Eは本発明の
曲げモデルビューアーに色々なビューモードや機能を補
充するための典型的ソースコードであり;付録F,G,
HとIは本発明の自動寸法入れ特性を実行するための典
型的なソースコードとコメントであり;付録Jは本発明
の曲げモデルビューアーに部品とエンテイテイの視感度
関数を補充するための典型的なソースコードであり;付
録Kは曲げモデルの実施と部品構造の構成に関する、本
発明の色々な教訓をふまえた一般的なコメントを含み、
付録Lは与えられた部品の回転軸の動的計算による3
−D操作とナビゲーションシステムを補充する典型的な
ソースコードである。本発明はこの後の詳細記述で限定
されない本発明の望ましい実施例の例についての多数の
図面を参照しながら記述されており、記述の中の同じ参
照番号は全図面中の類似の部品を示す。
【0109】付録の要約 本発明の詳細な記述をさらに促進するため、付記の限定
されない本発明の望ましい実施例の例に沿っての発明の
色々な特徴、操作及び機能に関するソースコードの例や
コメントを記した、以下の多数の付録を参照する:付録
Aはたとえば一つの類似部品を探索するときの特徴抽出
演算実行の典型的なソースコードであり;付録Bはたと
えば本発明の幾つかの類似部品の探索時に類似指数演算
を行使する典型的なソースコードであり;付録Cはこの
発明で曲げ線検出操作を行う典型的なソースコードであ
り;付録Dは本発明の2−Dクリーンアップを実行する
ための典型的なソースコードであり、これによって薄板
金属部品の3−Dモデルを元の3方向からの2−D図面
にもとづいて作成するのに使用出来;付録Eは本発明の
曲げモデルビューアーに色々なビューモードや機能を実
行するための典型的ソースコードであり;付録F,G,
HとIは本発明の自動寸法入れ特性を実行するための典
型的なソースコードとコメントであり;付録Jは本発明
の曲げモデルビューアーの、部品・エンテイテイの観察
可能性機能を実行するための典型的なソースコードであ
り;付録Kは曲げモデルの実施と部品構造の構成に関す
る、本発明の色々な教訓をふまえた一般的なコメントを
含み、付録Lは与えられた部品の回転軸の動的計算によ
る3−D操作とナビゲーションシステムを実行する典型
的なソースコードである。
【0110】本発明はこの後の詳細記述で限定されない
本発明の望ましい実施例の例についての多数の図面を参
照しながら記述されており、記述の中の同じ参照番号は
全図面中の類似の部品を示す。
【0111】詳細な説明 本発明の見地に沿って、全工場に亘って設計製造情報を
管理分配し、工場内での部品の製造を促進するための装
置と方法が具備される。この本発明の特徴は広範囲の工
場環境や装置に利用することができ、特にこの発明は一
続きの製作製造段階が異なる場所で行われる工場環境の
充足に利用できる。限定されない実施例や種々の例を通
じて、本発明を、たとえば進歩的な薄板金属製造設備に
おける曲げ薄板金属部品の製作を参照しながら記述す
る。
【0112】図1に、本発明の実施例に従って、進歩的
な薄板金属製造設備38一般が、ブロック線図で図示さ
れている。図1に示すように、薄板金属製造設備または
工場38は全工場に分散している多数の場所10,1
2,14...20をもつ。
【0113】これらの場所には設計事務所10、出荷作
業場14、打ち抜き作業場16、曲げ作業場18及び溶
接作業場20が含まれる。図1に画かれている薄板金属
工場38には分離した場所が六つしかないが、勿論工場
は六つ以上の分離した場所をもちうるし、また図1に画
かれている各タイプの事務所または作業場は一つ以上の
場所を占めることもある。たとえば設備38の大きさと
製産必要容量により、一つ以上の打ち抜き作業場16、
曲げ作業場18と/または溶接作業場20を設けること
ができる。さらに工場38は一つ以上の設計事務所1
0、組立作業場12または出荷作業場14をもちうる
し、曲げ薄板金属部品の製作製造を促進するための他の
タイプの場所をもちうる。
【0114】工場38内の各場所10,12,1
4...20は部品の製作製造に伴う一つまたは一つ以
上の別個の製作製造段階や処理に対応し、実行する用具
を備えている。たとえば、設計事務所10は顧客の仕様
にもとづいた薄板金属部品の設計を促進するために、適
当なキャド/キャム(CAD/CAM)システムをもち
うる。このCAD/CAMシステムには一つまたは一つ
以上のパソコンとディスプレイ、プリンター及び市販の
CAD/CAMソフトウエアーを含みうる。限定されな
い例として、設計事務所10のCAD/CAMシステム
はオートキャドまたはキャドキー、またはアマダ・アメ
リカ 社(以前はU.S.アマダ株式会社の社名で営
業)ビユエナ パーク、カリフオルニアから入手できる
アマダAP40またはAP60CAD/CAMシステム
を含みうる。さらに、ベールムのようなアシュラー社か
ら入手できるウインドウズにもとづいたCADシステム
も使用できる。このCAD/CAMシステムを用いて設
計プログラマーは客先の注文にある図面やデータにもと
づいて薄板金属部品の2−Dモデルと/または3−Dモ
デルを作成できる。設計プログラマーはまた薄板金属部
品の設計にもとづいた制御コードを作成し、これによっ
てたとえば被加工材から薄板金属部品を打ち抜きまたは
切断するための、CNC打ち抜きプレスと/または切断
機を制御する部品プログラムが作成できる。
【0115】打ち抜き作業場16と曲げ作業場18は各
々CNC及び/またはNC機械工具のどのような組み合
わせでも備えられる。たとえば打ち抜き作業場16は、
コマ・シリーズ及び/またはペガ・シリーズのアマダ・
タレット打ち抜きプレス、あるいは他の市販されている
CNC及び/またはNC打ち抜きプレス一つまたは一つ
以上もつことができ、また曲げ作業場18は、RGシリ
ーズ アマダ・プレスブレーキまたは他の市販されてい
る多軸ゲージング・プレスブレーキのようなCNC及び
/またはNCプレスブレーキを一つまたは一つ以上もつ
ことができる。さらに溶接作業場20は、薄板金属部品
に対して必要な如何なる溶接をも果たすために適当な溶
接機器を備えることができる。打ち抜き作業場16、曲
げ作業場18と溶接作業場20は設備38の工場内のど
の場所にも設置出来、熟練オペレータ(たとえば打ち抜
きプレスオペレータ、曲げ機オベレータ等)によって手
動で動かすことができる機械も備えている。アマダ セ
ルロボミニやアマダ プロムキャムのような全自動また
はロボット支援機械もこれらの場所に備えることができ
る。必要な打ち抜きと曲げの作業、あるいは必要な如何
なる溶接作業もこれらの作業場で製作過程中に行うこと
ができる。
【0116】さらに図1に示すように、進歩的な薄板金
属設備38は組立作業場12と出荷作業場14も含む。
組立作業場12と出荷作業場14には、顧客への製造部
品の組立と出荷を促進するために必要な梱包、ルート割
り当て及び/または輸送機器も含まれる。部品の組立と
出荷は工場職員によって手動で行使または管理される
が、機械自動化及び/または機械支援にすることもでき
る。さらに組立作業場12と出荷作業場14は、物理的
に工場作業場(たとえば打ち抜き作業場16、曲げ作業
場18及び/または‘溶接作業場20に近接した)に近
い場所に置くか、または薄板金属工場38とは別の設備
または区域に置くことができる。本発明の見地に沿っ
て、重要な設計と製造情報の管理と分配は、設計と製造
情報を電子的に記憶し、分配することによって行われ
る。伝統的な紙上の仕事の段取りまたはワークシート
を、工場のどの場所からでも瞬時的にアクセスできる電
子的なジョッブシートに置き換え、または補足すること
によって、本発明は工場の全体的な効率を改善すること
ができる。加えて、本発明の色々な側面や特徴によっ
て、記憶された設計製造情報の編成とアクセスが改善さ
れる。さらに類似または同一の薄板金属部品に関する以
前の仕事情報のアクセスや検索が、この発明の色々な特
徴を通じて出来るようになっている。
【0117】この目的のため、本発明の色々な側面は、
サーバーモジュール32とデータベース30を薄板金属
設備38内の多数の場所10,12,14...20各
々と結ぶ通信ネットワーク26を設けることによって実
行される。このあと論ずるように、各場所10,12,
14...20は通信ネットワーク26とデータベース
30にインターフエイスするステーションモジュールを
もつ。図1、2と3に発明のこれらの特色と実装の限定
されない例を示す。
【0118】図1と2に示すように、通信ネットワーク
26は設備38の色々な場所10,12,14...2
0の各々とサーバーモジュール32とデータベース30
を結んでいる。通信ネットワーク26はデータや情報を
場所10,12,14...20とサーバーモジュール
32とデータベース30間で伝送できるものであれば、
どのようなネットワークでもよい。伝送は電子的または
光学的に、無線周波数伝送または遠赤外伝送によって行
われる。限定されない例として、通信ネットワーク26
は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、エーテル
ネットまたは同様のネットワーク構造で構成出来る。後
でさらに述べるように、場所10,12,14...2
0の各々はまた、通信ネットワーク26を通じて情報を
伝送し、受信するためネットワーク終端接続装置(たと
えばコンピュータ、ミニコンピュータまたはワークステ
イション)及び/または周辺機器(たとえばデイスプレ
イモニターまたは画面、プリンター、CD−ROM、及
び/またはモデム)をもつことができる。ネットワーク
終端接続装置と周辺機器は通信ネットワーク26とイン
ターフエイスするためと、あとで詳しく論ずるよに、本
発明の色々な特徴と側面を備えるためのハードウエアと
適当なソフトウエアまたはプログラム論理を含む。工場
内の場所にコンピュータを設置する場合のコンピュータ
は独立型、パソコンまたはその場所にある装備や機械類
のインターフエイス装置の一部である汎用コンピュータ
であってもよい。たとえば、コンピュータはIBM互換
性パソコンまたはアマダAMNCのような機械類のイン
ターフエイス/制御システムの一部であるコンピュータ
であってもよい。
【0119】サーバーモジュール32とデータベース3
0も通信ネットワークにつながれている。サーバーモジ
ュール32は、通信ネットワーク26とインターフエイ
スするのに適したハードウエアとソフトウエアをもつパ
ソコン、ミニコンまたはミニフレームを含む。サーバー
モジュール32はまた、あとで詳細に期述する、この発
明の色々な特徴を満たすソフトウエアやフアームウエア
も含められる。さらに本発明の見地に沿って、サーバー
モジュール32は顧客の注文に関連する設計製造情報を
記憶するためのデータベース30をもちうる。データベ
ース30は十分な記憶容量をもつ市販のデータベースを
備えることにより、工場の顧客の設計製造情報やその他
のデータ、表、及び/またはプログラムを記憶しておく
ことができる。たとえば、データベース30に4GBま
たはそれ以上の記憶容量をもつスカジー(SCSI)メ
モリー・デイスクを含めることができる。データベース
30に記憶された設計製造情報をアクセスして、通信ネ
ットワーク26を通じて薄板金属設備38の色々な場所
10,12,14...20に分配することができる。
構造的問い合わせ言語(SQL)のような、色々なデー
タフオーマットがデータベース30にデータをアクセス
または記憶させるために使用されることができる。さら
に、データベース30に記憶されている情報は色々な種
類の記憶媒体、たとえば磁気テープ、光学デイスクある
いはフロッピーデでバックアップし、記憶しておくこと
ができる。サーバーモジュール32とデータベース30
の通信ネットワーク26との連結は、工場38内の別々
の区域または場所で(たとえば図1参照)、あるいは予
め定められたステイションの中で(たとえば設計事務所
内)、またはこれに近接した場所で行うことができる。
図1の実施例では、データベース30がサーバーモジュ
ール32の一部で通信ネットワーク26とサーバーモジ
ュールを通してインタフエースしているように画かれて
いるが、データベース30は勿論サーバーモジュール3
2と物理的に離れた場所に置かれていて、図2に示すよ
うに通信ネットワーク26とネットワークデータベース
モジュール34を介してつなぐことができる。
【0120】本発明の望ましい実施例に沿った限定され
ない例として、サーバーモジュール32と各場所10,
12,14...20は100−200MHzの、ペン
テイアムまたは同等のマイクロプロセッサーを含む中央
処理装置(CPU)と、少なくとも32MBの記憶容量
と市販の800×600分解能をもつSVGAモニター
のような高分解能デイスプレースクリーンをもつ、IB
M互換機のようなパソコンを含む。サーバーモジュール
32と場所10,12,14...20にはまた、情報
のデイスプレイとのインターフエスと制御のための、ジ
ョイステイックまたはマウスとサウンド・ブラスターま
たはそれに代わる音響とゲームポートアダプターカード
が含まれる。通信を支援するための実行システムのソフ
トウエアも備えられる。たとえば、サーバーモジュール
32はマイクロソフトウィンドウズニューテクノロジー
(NT)またはウインドウズ95実行システムソフトウ
エア(両方ともマイクロソフト社、レッドモンド、ワシ
ントン州から入手できる)を備え、また各場所10,1
2,14...20はマイクロソフトウインドウズ95
実行システムソフトウエアを含められる。さらにサーバ
ーモジュール32と場所10,12,14...20は
多数の言語(たとえば英語、日本語等)の支援に対応で
き、またOLE2サーバーのようなオブジェクトリンク
と埋め込み(OLE)サーバーの全面的な支援を具備で
きる。
【0121】色々なデータベース言語と管理システムは
またデータベースに記憶された情報を創りだしたり、保
持したり見たりすることに用いられる。構造的問い合わ
せ言語(SQL)のようなデータベース言語をデータベ
ース30のデータを確定したり、操作したり、制御した
りするのに用いることができる。たとえば、SQLサー
バー(マイクロソフト社から入手できる小売り製品)は
本発明の実施に利用できる。さらに、この発明は開放デ
ータベース連結オープン・データベース・コネクテイビ
テイー(ODBC)互換ドライバーを備えることによっ
て通信ネットワーク26を通してのデータベース30か
らの情報のアクセスを促進できる。ODBCに関するよ
り詳しい情報はマイクロソフトオープン・データベー
ス。コネクテイビテイー・ソフトウエア開発キットプロ
グラマー用レフアランス・マニュエルでえられる。
【0122】図2は本発明の別の実施例に従って建設さ
れた進歩的な薄板金属製造設備のブロック線図である。
図2の実施例では、データベース30とサーバーモジュ
ール32は別々に設置されており、データベース30は
ネットワークデータベースモジュール34を介して通信
ネットワーク26につながれている。上記のように、本
発明はこの構成に限定されたものではなく、データベー
ス30とサーバーモジュール32は一緒に設置でき(た
とえば図1に示すように)、ネットワークデータベース
モジュール34のデータベースにアクセスする機能をサ
ーバーモジュールに取り入れることができる。図2はま
た、薄板金属製造設備38内の色々な場所10,12,
14...20に設置できるステイションモジュール3
6の例を示す。図示の目的で、図2には曲げステイショ
ン18に設置されたステイションモジュール36が例示
されている。図2の例には示されていないが、同様のス
テーションモジュール36を設備38内の他の場所にも
設置できる。
【0123】図2に示すように、各モジュール(サーバ
ーモジュール32、ネットワークデータベースモジュー
ル34及びステイションモジュール36)はネットワー
クインターフエイスカードまたはポート42を介して通
信ネットワーク26につなぐことができる。ネットワー
クインターフエイスカード26はベンダー専用で、選ば
れた通信ネットワークの形式にもとづいて選択できる。
各モジュール32、34、36は通信ネットワーク26
とインターフエイスするためのネットワークソフトウエ
アまたはプログラムされた論理を含むことができる。通
信ネットワーク26はイーサネット(Etherne
t)で、10ベース/T(ツイスト対)、10ベース/
2(同軸)、または10ベース/5(厚膜ケーブル)の
ような多くのタイプの市販ケーブルから設備38の大き
さと必要なケーブル長さにもとづいて選んだタイプのケ
ーブルを用いたものであってもよい。
【0124】図2でサーバモジュール32はデイスプレ
イモニターまたはCRT44とキーボード、マウス及び
/またはジョイステイックを含む入力/出力デバイスを
もつパソコンを含めうる。ネットワークインターフエス
カード42は備えられている拡張スロットまたはパソコ
ン40のポートに挿入できる。さらに、パソコン40は
100−200MHzの処理速度とペンテイアムまたは
ペンテイアム・プロ マイクロプロセッサーを含むこと
ができる。パソコン40はまた、たとえば32MBまた
はそれ以上の主記憶装置と1.2GBまたはそれ以上の
ランダムアクセス記憶装置(RAM)を含むことができ
る。デイスプレイ44は高解像度の表示画面、たとえば
800×600の解像度をもつ市販のSVGAモニター
を含むことができる。デイスプレイ44に表示された色
々なグラフークスや情報を支援するため、パソコン40
はまた、PCIグラフイックス・カードのような市販の
グラフイックスクス・カードを含むことができる。さら
に、コンピュータ40はサウンド・ブラスター、または
互換の音声及びゲームポートアダプターカードを含み、
入力/出力装置46はキーボード、ジョイステイックと
/またはマウスを含むことができる。
【0125】この発明の色々な特徴を実行するために、
サーバーモジュール32にはソフトウエアや色々なパッ
ケージソフトが備えられている。たとえば、サーバーモ
ジュール32はマイクロソフト ウインドウズ NT
(ワーク ステーション型)またはウインドウズ95を
備えている。さらに、サーバーモジュールにこの発明特
有の機能と特徴(たとえば図4を見よ)を持たせるため
に、サーバーモジュール32はソフトウエアまたはプロ
グラムされた論理を備えたルーチンを含ませることがで
きる。後でより詳しく論ずるように、これらのルーチン
は、C++のような高レベルのプログラム言語とオブジ
ェクト指向プログラミングによって作成できる。サーバ
ーモジュール32はまた、顧客の仕様にもとづいた2−
D及び3−D図面を入力及び/または作成するために、
ベルムまたはアマダAP40またはAP60ソフトウエ
アのようなCADまたはCAD/CAMソフトウエアを
含むか、インタフエースできるようになっている。この
理由で、サーバーモジュールは製造設備38の設計事務
所10におくことができる。データベース30からデー
タをアクセスするために、サーバーモジュール32は、
マイクロソフトODBドライバーのようなODBCドラ
イバーをもち、またSQLをデータ アクセスの標準に
用いることができる。OLE2サーバーのようなOLE
サーバーを、データをリンクするために備えることがで
きる。
【0126】図2の実施例では、データベース30はサ
ーバーモジュール32から分離して備えられており、ネ
ットワーク データベース モジュール34を経由して
通信ネットワーク26につなげられている。先に述べた
ように、データベース30は工場38の規模と、データ
ベースに記憶させる部品情報の量にもとづいて選ばれ
た、適当な記憶スペースをもったSCSIデイスク(た
とえば1−4GB)を含むことができる。ネットワーク
データベース モジュール34は、ペンテイウムマイ
クロプロセッサーを備えたIBM互換機のようなパソコ
ン40と、通信ネットワーク26とインターフェースす
るためのネットワーク インターフエースカード42を
備えた拡張スロットを含むことができる。データベース
30はデータ母線を介してパソコン40に連結でき、パ
ソコン40は標準的なデイスプレイやデイスプレイ モ
ニターまたはCRTとキーボードのような入力/出力デ
バイス(図2には示されていない)も含む。
【0127】SQLに基づいたデータベース30へのア
クセスを容易にするため、ネットワーク データベース
モジュール 34のパソコン40は、マイクロソフト
SQLサーバーやオラクルSQLサーバーのような、市
販のSQLサーバーと合わせて設置することができる。
OLE2サーバーのようなOLEサーバーをデータをリ
ンクするために備えておくことができる。パソコン40
もDOSやマイクロソフト・ウインドウズNT(サーバ
ー バージョン)のような、色々なソフトウエアを備え
ておくことができる。図2の実施例は一つのステーショ
ンモジュール36の典型的な実装例を含んでいる。この
実施例では、ステーションモジュール36は、曲げステ
ーション18に装備されている。図2に示すように、ス
テーションモジュール36はサーバーモジュール32と
同様のハードウエアを含んでいる。つまり、各ステーシ
ョンモジュール(たとえば図1に示す他のステーショ
ン)はデイスプレイ モニターまたはCRT44と、ジ
ョイステイックまたはマウスを含む入力/出力デバイス
46をもつコンピュータ48を備えている。ネットワー
ク・インターフエイス・カード42はコンピュータ40
に備えられている拡張スロットまたはポートに差し込む
ことができる。前に論じたように、ステーションモジュ
ール36のコンピュータは独立型、またはパソコン、ま
たはその場所に備えられた装置または機械類のインター
フエイス・デバイスの一部である汎用コンピュータであ
ってもよい。たとえば、コンピュータ48は、100−
200 HHzの動作速度とペンテイウムまたはペンテ
イウム プロマイクロプロセッサーをもつIBM互換機
のような自立型パソコンであってもよいし、コンピュー
タ48はアマダAHNCシステムのような機械類のイン
ターフエイス/制御システムの一部、あるいはシステム
に組み込まれたコンピュータであってもよい。コンピュ
ータ48はまた、たとえば32MBまたはそれ以上の主
記憶と、1.2GBまたはすれ以上のランダム・アクセ
ス記憶(RAM)を保有することができる。デイスプレ
イ44は高解像度デイスプレイ画面、市販のたとえば解
像度800×600をもつSVGAモニターを含みう
る。デイスプレイ44にデイスプレイされる色々なグラ
フイックスや情報を支援するために、コンピュータ48
はPCIグラフイックス・カードのような市販のグラフ
イックス・カードを備えることができる。さらに、コン
ピュータ48はサウンド・ブラスター、または互換でき
る音響及びゲームポート・アダプターとそれを支援する
入力/出力デバイス46のジョイステイックまたはマウ
スを含むことができる。
【0128】この発明の色々な特徴を実行するために、
ステイション・モジュール36はソフトウエアといろい
ろな市販ソフトウエアが配置されている。たとえば、ス
テーション・モジュール36はマイクロソフト・ウイン
ドウズ95またはウインドウズNT(ワークステーショ
ン版)のような基本ソフトが備えられている。さらに、
ステーション・モジュールに、この発明固有の機能と特
徴をもたせるために(たとえば図5を見よ)、ステーシ
ョン・モジュール36にソフトウエアまたはプログラム
化論理装備ルチーンが備えられる。後でより詳しく論ず
るように、これらのルチーンは高レベルのプログラム言
語、たとえばC++、及びオブジェクト指向プログラミ
ング技術を用いることによって開発できる。データをア
クセスし、リンクするために、ステーション・モジュー
ル36はマイクロシフトOBCDドライバーとOLE2
サーバーのようなOLEサーバーが含まれている。サー
バー・モジュール32と同様、ステーション・モジュー
ルもSQLをデータベース30からデータをアクセスす
る基準に用いることができる。
【0129】曲げステーション18のステーション・モ
ジュール36が自立型パソコンとして備えられている場
合、曲げコードデータを作成するためと曲げ機械類25
(たとえばCNCまたはNC制御プレス・ブレーキ)と
インターフエースするためのソフトウエアを装備でき
る。図2の実施例では、コンピュータ36はパソコンと
して装備され、標準RS−232−C配線インターフエ
ースを通じて曲げ機械25とインターフエースするソフ
トウエアを配備しているように画かれている。このイン
ターフエースはステーション・モジュール36が、RS
−232−Cインターフエースを通じて曲げ機械25と
通信し、曲げコードを送受できるために装備されてい
る。このインターフエースの実行はベンダー用であり、
曲げ機械25に用いられるデータ書式と命令セットに依
存する。ステーション・モジュール36から曲げ機械2
5に送られるすべてのデータは、機械に決められている
機械命令セットにもとづいてフオーマットしたものでな
ければならない。ステーション・モジュール36のコン
ピュータ48は、曲げコード生成のため、市販で入手で
きるCNCまたはNCソフトウエアを備えることによ
り、このような機械類のためにCNCまたはNCシステ
ム(たとえばアマダAMNC)の組み込みコンピュータ
に通常備わっている機能をシミュレートできる。
【0130】図3はデータのサーバー・モジュール3
2、データベース30と薄板金属製造設備38の間のそ
れぞれのデータの流れを示す実施例の典型である。図で
表すためと実施例におけるそれぞれのデータの流れの記
述を容易にするため、図3ではサーバー・モジュール3
2とデータベース30(ネットワーク・データベース・
モジュール34に統合されている)は、各々別々に通信
ネットワーク26と直接に接続されていて、これらの構
成要素間のデータの流れは通信ネットワークを通して行
われる。勿論、この技術に熟練した人なら分かるよう
に、これら構成要素間には多種多様のデータの流れ方式
を用いることができる;また、データベース30がサー
バー・モジュール32に直接接続されている場合、デー
タと情報はサーバー・モジュールからデータベースに直
接に、通信ネットワーク26を用いることなく伝達でき
る。さらに、記述を容易にするため、図3の通信ネット
ワーク26は簡略化されており、図には打ち抜きステー
ション16と曲げステーション18しか示されていな
い。しかしながら、場所10,12,14...20
(工場内の他のあらゆる場所や区域も含めて)からのデ
ータのやりとりの流れは、打ち抜きステーション16と
曲げステーション18について示したのと同様の方法で
行うことができる。
【0131】各顧客の注文に関連した設計製造情報は、
編成してデータベース30に記憶することができる。最
初に顧客から注文を受けると、基本的な製品と設計情報
がサーバー・モジュール32に入力され、それからデー
タベース30に伝送され、記憶される。前に論じたよう
に、サーバー・モジュール32は、キーボードを備えた
パソコン等のような、データを入力する適当な手段を備
えている。サーバー・モジュール32でパソコンが用い
られるとき、工場職員によるデータの入力を容易にする
ため、メニュー方式画面を生成するソフトウエアを備え
ることができる。データ入力プログラムは、たとえばマ
イクロソフト・ウインドウズをベースとしたアプリケー
ションで、ヘルプ及び/またはメニュー画面をもつもの
であってよい。限定されない例として、サーバー・モジ
ュール32に入力され/または作成されて、データベー
ス30に転送されたデータは、図3に一般的に示してあ
るように、部品情報、曲げモデル、特徴抽出データ及び
曲げ線情報を含むことができる。
【0132】部品情報は、たとえば部品または注文参照
番号、顧客の名前、部品の簡単な説明、バッチの大きさ
または量及び引き渡し予定日を含むことができる。曲げ
モデルデータは、たとえば部品の全体的な寸法(たとえ
ば幅、高さ、深さ)と材料のタイプ(たとえば鋼鉄、ス
テインレス鋼またはアルミニウム)、厚さ及び引っ張り
強さのような部品材料の情報を含むことができる。さら
に、特徴抽出データは手動による入力と/または自動的
に生成することによって、部品の主要な特徴を識別し、
データベースの類似部品の探索やその他の探索を容易に
する。特徴抽出データはデータベース30の別のフアイ
ルに格納するか、曲げモデルデータや各部品の仕事情報
と一緒に格納することができる。特徴抽出データは、た
とえば表面や面の数、曲げタイプの数(たとえば二面間
の正の折り曲げ、または二面間の負の折り曲げ)、面の
間の関係及び/または部品にある孔や他のタイプの開口
の数を含むことができる。後でより詳しく論ずるよう
に、このようなデータは特徴ベース部品マトリクスと/
または逐次探索キー(たとえば下記の図6−10を見
よ)によって表現し、編成できる。最後に、曲げ線情報
はデータベース30に格納するため、サーバー・モジュ
ール32に入力できる。曲げ線情報は、たとえば部品の
各折り曲げの曲げ角度、曲げ長さ、曲げの内半径(I
R)、縮小量及び曲げ方向(たとえば前方または後方)
を含む主要な曲げ線情報を含む。
【0133】通信ネットワーク26を通じてデータベー
ス30へデータを送受信するため、各場所10,12,
14...20は通信ネットワークに接続されているス
テーション・モジュール(前に述べたステーション・モ
ジュール36のような)を含めることができる。図3に
は、打ち抜きステーション16と曲げステーション18
は一般的にステーション・モジュールと合わせたブロッ
ク線図で示されている。前に論じたように、ステーショ
ン・モジュールは、たとえばソフトウエア、または制御
論理と独立型パソコン、またはその場所に備えられた装
置または機械類の一部である汎用コンピュータを含む。
各顧客の注文に応じて、設計製造情報(部品情報、曲げ
線情報および曲げモデル・データを含む)が、所定参照
番号またはコードを入力することによってアクセスで
き、検索できる。参照番号またはコードは手動(たとえ
ばキーボードまたはデジタル入力パッドによって)また
はバー・コードを、ステーション・モジュールに備えら
れているバー・コード読みとり装置またはスキャナーで
スキャンすることによって入力できる。さらに、本発明
の見地に沿って、以前の仕事情報はデータベース30か
ら、工場内のどの場所10,12,14...20から
でも、同様の部品探索を行うことによってアクセスし、
検索できる。引き続く詳しい記述で論ずるように、類似
部品の探索は、特徴抽出データ、またはデータベース3
0に記憶されている探索キーにもとづいて行うことがで
き、これによって同一または類似の部品に関する以前の
仕事情報が検索され、将来の仕事の全体的な製造時間の
短縮に利用できる。
【0134】データベース30から検索された製造情報
は、作業場オペレータが曲げ計画を作成し、テストする
のに用いられる。たとえば、曲げステーション18の曲
げオペレータは、薄板金属部品に必要な工具や最適な曲
げ手順を決めるために、データベース30から部品情
報、曲げ線情報や曲げモデル・データをアクセスし、検
索することができる。本発明の見地に沿って、ODBC
ドライバーを備えることにより、各ステーション・モジ
ュールがデータベース30とインターフエースし、デー
タベースに記憶されている情報を表示できるようにする
ことができる。さらに、サーバー・モジュール32また
はデータベース30のネットワーク・データベース・モ
ジュールは、データベースに記憶されているデータのア
クセスと検索を容易にするために、SQLサーバーを含
むことができる。最終曲げ計画に基づいて曲げコードが
プログラムされると、曲げコードは曲げ手順とともに、
図3に一般的に示すように通信ネットワーク30を通じ
て、曲げステーションのステーション・モジュール18
からデータベース30に送られる。この情報は、当該の
仕事に関連する他の設計製造情報とともに記憶される。
【0135】他の情報もデータベース30に記憶するこ
とができる。たとえば、部品の2−D及び/または3−
D画像表現は曲げモデルデータとともに記憶することが
できる。この2−Dまたは3−D画像表現は設計ステー
ション10または他の場所でCAD/CAMシステムを
用いて作成し、設計ステーション(あるいは他の適当な
場所)のステーション・モジュールを介して通信ネット
ワーク26を通じ、データベース30に転送できる。あ
るいはまた、2−Dまたは3−D画像はサーバー・モジ
ュール32で、後でより詳しく述べるように、適当なC
AD/CAMシステムまたはモデル化ソフトウエアを用
いて、一連の機能または演算を実行することによって作
成できる。
【0136】図4と5を参照しながら、サーバー・モジ
ュール32と各場所10,12,14...20におい
てプログラムされ実行される処理や演算について詳述す
る。図4と5はサーバー・モジュール32と薄板金属製
造設備38内の各場所10,12,14...20で実
行される基本論理の流れの流れ図である。図5は、たと
えば曲げステーション18で実行される典型的な処理や
操作に対するものであるが、設備38内の特定な場所で
実行される操作によっては、これ以外の処理やステップ
も実行できることは理解できよう。以下に述べる処理や
操作はソフトウエア、または多種類のプログラム作成言
語と技法の一つを利用することによって実施できる。た
とえば、本発明の見地に沿って、関連図面を参照しなが
ら記述する下記の処理や操作は、C++のような高レベ
ルのプログラム作成言語とオブジェクト指向プログラミ
ング技法を用いることによって実施できる。さらに、限
定されない例として、ウインドウズ・ベース アプリケ
ーション用にマイクロソフト社が作成した、プログラム
作成言語のバージョンであるヴイジュアルC++を利用
することができる。
【0137】図4は本発明の見地に沿って、サーバー・
モジュール 32が行う基本的な処理と操作の流れ図で
ある。図4はサーバー・モジュール32がソフトウエア
またはプログラム化論理によって実行する処理と操作の
基本論理フローである。サーバー・モジュール32は、
オペレータまたはユーザーがサーバー・モジュールの色
々な処理や操作の選択と実行を支援するためにツール・
バーやヘルプ及び/またはメニュー画面をもつウインド
ウズ・ベース アプリケーションを含むことができる。
処理は薄板金属製造設備38で顧客の注文を受けたステ
ップS.1から開始される。顧客の注文は通常部品が工
場で製造するのに必要な製品と設計の情報を含む。この
情報は、たとえば部品の幾何学的寸法、部品に必要な材
料や他の設計情報も含む。顧客から受けた情報をもと
に、サーバー・モジュール32は、ステップS.3に画
かれているように、データベース30に記憶されている
以前の仕事情報の探索を実行する。データベース30に
記憶されている仕事情報は多様な探索基準にもとづいて
探索できる。たとえば、情報は事前定義参照または仕事
番号にもとづいて探索でき、あるいは類似部品の探索は
部品のある設計特徴にもとづいて実行でき、これによっ
て同一または類似の部品に関する以前の仕事情報が現在
の仕事のために検索でき、利用できる。利用できる類似
部品探索のさらに詳しい記述は、図6−10を参照しな
がら以下に記す。
【0138】ステップS.5では、データベースの検索
結果が解析され、現在の顧客の注文が新しい部品か、以
前の仕事に類似の部品か、あるいは以前の仕事の繰り返
しかが決定される。同一の照合が見いだされる(たとえ
ば同じ部品または参照番号が見いだされる)と、顧客の
現在の注文は工場で行った以前の仕事の完全な繰り返し
になり、仕事情報に対するこれ以上の修正は不必要で、
以前の仕事情報をデータベース30からアクセスしてス
テップS.11に示すように現在の顧客の注文の遂行に
利用できる。データベースの探索は以前の仕事の部品ま
たは参照番号及び/またはフアイル名を与え、それによ
ってサーバー・モジュール32またはどのステーション
・モジュールにいるオペレータでもデータベースから仕
事情報をアクセスすることができる。部品または参照番
号しかえられない場合、変換テーブルを備えることによ
って、オペレータが部品参照または仕事番号を入力する
ことによって以前の仕事情報のフアイル名を決定し、ア
クセスできる。従って、たとえばサーバー・モジュール
32にいるオペレータは、仕事情報と2−Dと3−Dモ
デル化情報をデータベース30からアクセスすることに
よって部品の幾何学を解析し、繰り返しの注文と類似で
あることを確認することができる。注文が繰り返しの注
文であることが確認されると、曲げステーション18の
ステーション・モジュールにいる曲げオペレータは、さ
らに以前の仕事情報をアクセスし、曲げコードのデータ
と工具段取り情報を含む製造情報を曲げと部品の製作に
利用することができる。かかる記憶された専門的知識を
利用することによって、このようにして、繰り返しの注
文をより効率的に、以前に入力され開発された仕事情報
を必要とせずに製造することを可能にする。
【0139】しかしステップS.5で、もし現在の顧客
の注文が以前の仕事と類似か、以前の仕事と同じである
が、たとえば仕事または参照番号またはバッチの大きさ
等の修正が必要と決定されれば、ステップS.7での探
索で捜し出した以前の仕事情報データはデータベース3
0から検索され、サーバー・モジュール32にいるオペ
レータによって編集し、修正される。編集機能を備える
ことによって、以前の仕事データを編集し、修正して新
しい仕事データを作成し、現在の顧客の注文のためにデ
ータベース30に格納できる。必要とする編集の量は、
以前の仕事と現在の仕事間の類似性の程度による。編集
の量は、参照または仕事番号またはバッチの大きさの単
なる修正から/または、部品の寸法や定められた曲げ手
順の編集のような、より広範囲な修正を含むものにわた
る。以前の仕事情報の編集が終わると、修正された仕事
情報はステップS.9でデータベース30に格納され
る。修正された仕事情報は新しい参照または仕事番号で
格納できる。さらに、色々なデータベース管理機能(コ
ーピー、削除、保管、再命名等)を備えることによっ
て、特別なコマンドの入力でデータベース30の以前の
仕事情報の保持、または以前の仕事情報の消去または上
書きができる。
【0140】現在の仕事に適合する類似または同一のも
のが無く、従って現在の顧客の注文は新しい仕事に関係
することが決定されると、論理フローは図4に示すステ
ップS.15に進む。この場合、現在の仕事は新しい仕
事に関するものになるので、設計製造情報を独立に作成
し、入力しなければならない。サーバー・モジュール3
2からメニュー及び/またはヘルプ画面を提供すること
によって、オペレータが必要な仕事情報すべてを入力す
るのを支援することができる。本発明の見地に沿って、
サーバー・モジュール32のオペレータは、最初に新し
い仕事の基本的な部品情報を入力することによって新し
いフアイルを作成できる。部品情報は、たとえば参照ま
たは仕事番号、顧客の名前、部品の簡単な記述、仕事に
必要なバッチの大きさまたは量及び予定引き渡し年月日
を含む。特徴抽出データまたは探索キーもステップS.
15で入力できるし、また、以下に記すように、このデ
ータを自動的に作成するか、曲げモデルデータの作成と
同時に抽出することができる。他のデータや情報もステ
ップS.15で入力するか、部品の各曲げ線の曲げ角
度、半径や長さを含む曲げ線情報のような曲げモデルデ
ータの入力後か入力中に入力できる。ステップS.15
に引き続き、論理フローは図4に示すように、オペレー
タによって曲げモデルデータがサーバー・モジュール3
2で開発され、入力されるように進む。
【0141】曲げモデルの開発と入力は、顧客から提供
された原図や情報に依存する。顧客の注文は、たとえば
製造される部品の2−Dの一方向平面図及び/または部
品の2−D、三方向図(たとえば上面、前面、側面図)
を含むかも知れない。たまには顧客は、部品材の厚さが
図に示されている、またはいない部品の3−Dワイヤー
フレームを提供することもある。本発明の見地に沿っ
て、曲げモデルデータは、製造される部品の展開(2−
D平面表示)と折りたたみ(3−D表示)情報を双方と
も含む。従って顧客が2−D平面図しか提供しない場
合、たとえば2−D図面に対して折りたたみアルゴリズ
ムまたは処理を適用することによって3−D図面を作成
する必要がある。これにひきかえ、部品の3−D図面が
提供された場合、3−D図面に対して展開アルゴリズム
またはプロセスを適用することによって2−D平面図を
作成しなければならない。本発明の別の見地に沿って、
曲げモデルに保管されている2−D及び3−Dモデル
は、薄板材料厚さなし(つまり厚さなし)で作成し表現
できる。これが可能なのはすべての薄板金属部品に特有
の対称性による。厚さなしの2−Dと3−D図面の提供
と表現は、設計プログラマー、曲げオペレータや他のユ
ーザがより容易に解釈され理解される部品のモデリング
とシミュレーションの図を与える。厚さ情報を省くこと
はまた、サーバー・モジュールやステーション・モジュ
ールで、文中に記述の本発明の色々な特徴を実行し達成
するのに要する処理時間を短縮し、改善する。このよう
な特徴のより詳細な記述や、本発明で利用することがで
きる折りたたみと展開アルゴりズムについては、以下に
付図を参照しながら記述する。
【0142】図4は曲げモデルを開発するときに行われ
る一般的な処理と操作を示す。受理した、または顧客の
注文にもとづいて開発され、曲げモデルデータを作成す
るために入力できる色々なタイプの図面は、一般的にス
テップS.19,S.23,S.27とS.31に示さ
れている。ツール・アイコン・バーとメニュー及び/ま
たはヘルプ画面を、サーバー・モジュール32によっ
て、これらの各ステップを選択し実施するオペレータを
支援するために提供できる。これらの図面から曲げモデ
ルのための部品の2−Dと3−Dモデルを作成する処理
は、最初に提供された図面のタイプに依存する。これら
の図面は、サーバー・モジュール32で手動で入力また
は作成するか、テープまたはデイスクからダウンロード
できる。サーバー・モジュール32は、たとえば、設計
事務所10にあるCAD/CAMシステムとインターフ
エイスするか、またはサーバー・モジュール32が独立
型CAD/CAMシステムをもつことができる。さら
に、2−Dと3−D図面は、DXFまたはIGESフア
イルとして保管され、サーバー・モジュール32に取り
入れられる。
【0143】一方向平面図が提供された場合は、曲げモ
デルを作成する処理は、図4に示すようにステップS.
19から始められる。ステップS.19で、受理または
作成された2−D平面図はサーバー・モジュール32に
入力される。部品の全体的な寸法(幅、高さ、深さ)の
ような他の曲げモデルデータ及び部品材料情報もステッ
プS.19で入力できる。その後、折りたたみアルゴリ
ズムまたは処理を用いて、ステップS.21に一般的に
示されているように、元の2−D−方向図面にもとづい
て3−Dモデル(材料の厚さのない)を作成することが
できる。2−D平面図から3−Dモデルを作成するのに
行われる処理や操作の例は、図11−18を参照しなが
ら後で述べる。
【0144】部品の3−Dワイヤーフレーム図(材料厚
さの無い)が受理または作成された場合、図の情報はス
テップS.27で入力される。さらに、他の曲げモデル
データ、たとえば部品の全体的な寸法(幅、高さ、深
さ)及び部品材料情報もステップS.27で入力でき
る。この後に、ステップS.27に示すように、部品の
2−Dモデルを作成するために、サーバー・モジュール
32で展開のアルゴリズムまたは処理が実行される。2
−Dモデルを3−D図面(厚さのない)から作成するた
めに行われる処理と操作の例は、たとえば図19を参照
しながら後で述べる。
【0145】部品の2−Dと3−Dモデル表示は、その
部品のための曲げモデルの一部として格納される。さら
に、前に注記したように、2−Dと3−Dモデルの作成
と格納の間に、他の曲げモデルデータ(部品材料情報や
その他の製造情報のような)も入力し、曲げモデルデー
タとともにデータベース30に格納できる。曲げモデル
データを編成し、格納するために実施できる、いろいろ
な機能やデータ構造配列についてはあとでより詳しく記
述する(たとえば図26と27を見よ)。
【0146】図4に示すように、簡単な3−D図面(材
料厚さなしの)がもともと作成または受理されていない
場合は、最終的な2−Dモデルを作成するのに必要な展
開アルゴリズムまたは処理を行う前に、部品の3−Dモ
デル(厚さなし)を作成するための付加的な処理が必要
となる。ステップS.23、S.25、S.31とS.
33は、ステップS.29で展開アルゴリズムを実行
し、2−Dモデルを作成する前に、サーバー・モジュー
ル32で一般に実施される付加的な処理と操作を示す。
【0147】たとえば、部品の2−D、三方向図面(三
面図)がはじめに提供または作成されている場合、ステ
ップS.23で図面はサーバー・モジュール32に入力
または取り入れることができる。さらに部品の全体的な
寸法(幅、高さ、深さ)のような他の曲げモデルデータ
や部品材料情報もS.23で入力できる。引き続きステ
ップS.25では、入力された2−D三方向図面にもと
づいて、部品の簡単な3−D平面図が作成できる。作成
された3−D図面は、図4に示すように、ステップS.
29で2−Dモデルを作成するのに用いられる。3−D
モデルを2−D三方向図面から作成する処理と操作の例
は、あとでたとえば図20を参照しながら述べる。
【0148】しかしながら、もし材料厚さが入っている
3−D図面がもともと受理または作成されている場合、
展開アルゴリズムを適用する前に、さらに先の処理のた
め図面情報をステップS.31で入力する事ができる。
他の曲げモデルデータ、部品の全体的な寸法(幅、高
さ、深さ)と部品材料情報もステップS.31で入力で
きる。そのあとステップS.33で、3−D図面にある
厚さを削除するための厚さ削除手順を行うことができ
る。本発明の見地に沿って、サーバー・モジュール32
は、オペレータまたはユーザーが厚さ削除手順を実行す
るとき、図面に厚さを示し、どの表面(外側か内側か)
を保存するかを示すように促すことがある。本発明で利
用できる厚さ削除手順については、たとえば図24
(a)と24(b)を参照しながら下記に述べる。ステ
ップS.33で3−D図面の厚さが削除された後、論理
の流れはステップS.29に進み、そこでは最終的2−
Dモデルを作成するために、改訂された厚さの無い3−
Dモデルを利用して適当な展開アルゴリズムまたは処理
が施される。3−D図面から2−Dモデル作成するため
の展開処理と色々な処理や操作は、たとえば図19を参
照しながら下記に述べる。
【0149】図4に示すように、すべての重要な情報が
作成され、入力された後、顧客の注文に関連する部品情
報、曲げモデル情報及びその他のデータは、ステップ
S.35でサーバー・モジュール32からデータベース
30に移されて格納される。データベース30に格納さ
れたデータは、データベース探索を行うときに利用でき
る特徴抽出または探索データも含む。下記に述べるよう
に、特徴抽出または探索データは、各仕事に関連した部
品の基本的または主要な特徴を指示するデータも含ま
れ、これによって仕事情報や格納されている同一または
類似部品に関する専門的知識の探索が実施できる。サー
バー・モジュール32に入力されたデータと情報は、た
とえば図3に示すように、直接データベース30に、ま
たは通信ネットワーク26を介して転送することができ
る。上述のように、曲げモデルデータを作成するとき
に、色々な図面に対して実施できる各種の処理や操作に
ついての詳しい記述は、下記に付図を参照しながら記
す。
【0150】図5は薄板製造設備38の場所10,1
2,14...20に設けられ、各ステーション・モジ
ュールで実施される基本的な処理や操作の流れ図を示
す。例証のため、図5は、たとえば曲げステーション1
8に置かれたステーション・モジュールで実施される基
本的な処理や操作の基本論理の流れの例を示す。本発明
の教示にもとづく技術に熟練した者には理解できるよう
に、図5に示す論理の流れは、各場所で実施される操作
や処理の性格により、各ステーション・モジュールで修
正できることは勿論である。さらに、サーバー・モジュ
ール32と同様、下記に述べるステーション・モジュー
ルでの処理や操作にはソフトウエアまたはプログラム化
論理を装備できる。加うるに、ステーション・モジュー
ルは、オペレータまたはユーザーによる色々な処理や操
作の選択と実施を容易にするために、ツール・バー・ア
イコンまたはヘルプ及び/またはメニュー画面をもつウ
インドウズ・ベース・アプリケーションを含むことがで
きる。このようなヘルプ及び/またはメニュー画面は、
ステーション・モジュールにおいてデータの入力または
転送を容易にするためにも設けることができる。
【0151】図5に示すように、ステップS.51でス
テーション・モジュールを初期設定した後、オペレータ
はステップS.53で一つまたは一つ以上のデータベー
ス探索基準またはキー項目を入力することができる。探
索基準は、データベース30に格納されている以前の仕
事情報、または新しいまたは現在の仕事に関する仕事情
報を捜し出すために入力できる。オペレータは、たとえ
ばデータベース30から特定の仕事情報を検索するため
に、予め定められた番号またはコードを入力できる。た
とえば、本発明の見地に沿って、バーコードをルーチン
グシートに付すか、せん孔された材料につけて、ステー
ション・モジュールでバーコード読みとり装置でスキャ
ンすることによって情報をアクセスすることができる。
あるいは、参照コードまたは番号を、ステーション・モ
ジュールでキーボードまたはデイジタル入力パッドを介
して手動で入力できる。変換テーブルを備えることによ
って、部品参照または仕事番号のオペレータによる入力
によって、以前の仕事情報を定めることもできる。さら
に、探索基準またはキーを入力することによって、以前
に格納した仕事情報の類似部品探索を行うことも予想さ
れる。このような探索は、部品の色々な設計特性または
特徴抽出データにもとづいて行うことができる。本発明
の見地に沿って実行できる類似部品探索の説明は、下記
に図6−10を参照しながら記す。
【0152】探索基準をステップS.53で入力した
後、ステーション・モジュールはステップS.55で、
通信ネットワーク26とネットワーク・データベース・
モジュール34を介してデータベース30の探索を実行
できる。探索の結果はステーション・モジュールに戻さ
れ、ステップS.57でオペレータまたはユーザーが新
しい仕事または類似の以前の仕事に関する情報を要請し
たのか、または要請が以前の仕事の完全な繰り返しに関
するものなのかを決めるために解析される。
【0153】同一のものが見いだされる(たとえば同じ
部品または参照番号が突きとめられる)と、以前の仕事
の繰り返しが決定され、仕事に関する格納されている設
計と製造情報がデータベース30からステーション・モ
ジュールに転送され、ステップS.59に一般的に示し
ているように、オペレータが見られるように表示され
る。ステーション・モジュールは一つまたは一つ以上の
メニュー表示画面または登録簿をもち、オペレータがデ
ータベース30から検索された色々な情報を選択し、表
示できるようになっている。オペレータは表示された情
報をレビューし、ステップS.61における3−D曲げ
シミュレーションのような、色々なシミュレーションを
走らせて、その仕事の曲げ手順の色々な段階を観察し、
部品の幾何学を理解することができる。オペレータはま
た、必要工具や仕事情報に記録されている他の特別な命
令やメッセージのような他の情報をレビューすることも
できる。仕事情報の確認が終わると、オペレータは曲
げ、または他の必要な機械類を構成し(組立)、機械を
操作して指定された薄板金属部品を製作することができ
る。データベース30から検索された仕事情報は、たと
えば曲げステーション18の機械類を制御する曲げコー
ドを含む最終曲げ計画データを含む。機械類の構成と実
際の操作は、このようにして図5のステップS.63に
一般的に示してあるように、オペレータによって遂行さ
れる。
【0154】もし同一または類似の仕事情報が捜し出さ
れず、情報が新しい仕事(つまりサーバー・モジュール
32には予備的な仕事情報のみ入力され、完全な仕事情
報が作成されていない)に関するものであることが決定
した場合、部分的な部品情報と曲げモデルデータはデー
タベース30から引き出されてステーション・モジュー
ルに送られ、ステップS.77でオペレータによって観
察される。要請した情報は新しい仕事に関するものなの
で、オペレータは必要な工具と曲げ手順を含む曲げ計画
を作成し、入力する必要がある。下記により詳しくのべ
るように、曲げオペレータによる曲げ計画の作成を容易
にするため、ステーション・モジュールにグラフイカル
・ユーザー・インターフエース(GUI)や他の機能を
備えることができる。GUIは、たとえば工具の選択、
部品と工具間の潜在的な不一致の自動点検、及び提案さ
れた曲げ手順の各中間段階のシミュレーションを表示す
ることによってオペレータが曲げ計画を作成するのを支
援するために設けることができる。サーバー・モジュー
ルで曲げ計画を作成し、入力したオペレータは、ステッ
プS.80で曲げコード(曲げ機械で曲げ手順を実行す
るためのCNCまたはNCコード)を生成するために曲
げ手順をプログラムする。曲げコードは直接サーバー・
モジュールで入力するか、曲げ機械類のCNCまたはN
C制御装置とインターフエースしてサーバー・モジュー
ルに取り入れることができる。しかる後、オペレータは
ステップS.81で、曲げ作業ステーションにおいてセ
ットアップし、曲げ計画をテストすることができる。曲
げ計画に必要なすべてのテストと必要な修正が完了する
と、ステップS.83で最終的な曲げデータをデータベ
ース30に入力し格納する。最終的な曲げデータは、曲
げプログラムとともに、曲げ手順と工具構成情報を含
む。この情報は、たとえば曲げステーション18のステ
ーション・モジュールからデータベース30に送られ、
新しい仕事に関する他の設計製造情報とともに格納され
る。
【0155】図5のステップS.57で、情報が以前の
仕事の類似部品または同じ部品に関係しているが、たと
えば異なる参照あるいは仕事番号またはバッチ量等をも
つことが決定されれば、論理の流れはステップS.65
に進む。ステップS.65では、以前の仕事情報がデー
タベース30から検索され、曲げステーション18で表
示される。曲げオペレータまたはユーザーはデータを見
て、類似部品に必要なデータの変更が何かを決める。こ
の場合もステーション・モジュールは一連のメニュー表
示画面または登録簿(ディレクトリ)を備えて、オペレ
ータが、表示する情報と、情報をどのように表示または
修正するかの選択ができるようにされている。たとえ
ば、ステップS.69では、オペレータの類似部品の曲
げ計画の作成を容易にするため、検索された情報にもと
づいた3−D曲げシミュレーションを備えることができ
る。以前の仕事情報をレビューした後、オペレータはス
テップS.70で、曲げプログラムとともに、工具と曲
げ情報を修正する。部品の寸法、参照番号やバッチ量の
ような他の仕事情報もステップS.70で修正し、編集
することができる。これが終わると、ステップS.71
で実際の工具セットアップとテストが、オペレータによ
って作業場において、修正された曲げ計画をテストする
ために行われる。テストと曲げ計画をさらに修正するこ
とが完了すれば、オペレータはステップS.73で最終
的な曲げデータを入力し、それに新しい参照番号または
仕事番号をつけてデータベース30に格納する。上記の
ように、以前の仕事情報もデータベース30に、他の格
納された仕事フアイルとともに保持できる。さらに、色
々なデータベース管理機能を、データベースに格納され
ているフアイルを格納、消去、再命名等するために備え
ることができる。
【0156】次に図6−10を参照しながら、本発明の
教えるところに従って実行できる類似部品探索機能の例
を詳しく述べる。本発明の見地に沿って、特徴ベース形
態類似性探索アルゴリズムを利用する類似部品探索手続
きを、データベース30から以前の仕事情報を探索し、
検索するのに備えることができる。類似部品探索は製作
される部品に関する設計特徴及び/または製造情報にも
とづいた同一及び/または類似部品の探索を含むことが
ある。また類似部品探索は、たとえばサーバー・モジュ
ール32及び/または工場38内の色々なステーション
・モジュールにあるソフトウエアまたはプログラム化論
理の使用によっても実施できる。類似部品探索はサーバ
ー・モジュール32または薄板金属曲げ工場38内の場
所10,12,14...20のいずれかで実行でき
る。C++またはマイクロソフト社のビジュアルC++
プログラム言語のような、高レベルのプログラム言語と
オブジェクト指向プログラム技法が類似部品探索の色々
な処理や操作を実施するのに利用することができる。
【0157】図6と7は利用できる類似部品探索アルゴ
リズムまたは処理の論理の流れを示す。図6に示すよう
に、重要な部品モデルデータフアイルはステップS.1
00でアクセスできる。部品モデルには、たとえば設計
事務所10に置かれたCADシステムで作成された曲げ
モデルデータ及び/またはサーバー・モジュール32で
作成され、入力されたデータが含まれる。部品モデルに
は、たとえば部品の色々な表面または面及び曲げ線の向
き、幾何学的関係及び相対位置を表す部品形態データ
(部品トポロジーデータ)が含まれる。部品モデルデー
タが検索され、または曲げモデルデータが手動で入力さ
れた後、ステップS.102で、当該部品の曲げモデル
及び/または部品形態データにもとづいた特徴抽出デー
タを自動的に導出するための特徴抽出操作を行うことが
できる。
【0158】本発明の見地に沿って、特徴抽出データ
は、薄板金属部品の色々な特徴を解析することによって
導出できる。たとえば、部品の色々な面の解析によっ
て、隣り合わせの面が開放または接触コーナーをもつか
どうかを決めることができる。平行曲げ、直列曲げ、共
線曲げまた対向曲げのような他の特徴も、各部品の明確
かつ独特な特徴を決定し、抽出するために解析すること
ができる。
【0159】表1は類似部品探索を行うときに解析され
る色々な曲げと面の特徴を示す。特徴抽出操作に含めな
ければならない抽出特徴は、正の曲げ、負の曲げ特徴と
ともに接触コーナー、開放コーナー特徴である。さらに
特徴抽出操作は、少なくとも平行曲げ、直列曲げ、共線
曲げ、異相共線曲げ及び厚さオフセット曲げの特徴解析
を含まなければならない。
【0160】ステップS.102で行った特徴抽出操作
は、各特徴の曲げモデルデータと形態(トポロジー)の
解析、形態の修正、今後の解析のための形態にもとづく
特徴ベース行列(特徴に基づく行列)の作成からなる一
連の操作を含むこともある。例証のため、図8(a)−
9(d)に接触コーナーをもつ4折り曲げ箱部品と開放
コーナーをもつ4折り曲げ箱部品に対する特徴抽出操作
を示す。
【0161】
【表1】 ★例証のため、図8(a)−9(d)には隣接面のコー
ナー関係にもとづく特徴抽出が示されている。図8
(a)に示す五つの面(1−5)をもつ閉じた4折り曲
げ箱や、図8(b)に示す五つの面(1−5)をもつ開
いた4折り曲げ箱については、いずれの部品を表すに
も、図8(c)に示す同じ簡単な面形態が提供される。
この形態は部品または曲げモデルデータとともに格納
し、提供することができる。しかしながら、図8(c)
の単純な面形態(面トポロジー)は、部品の面(1−
5)の間の関係の基本的な情報しか与えず、隣接する面
間のコーナーの関係や曲げの種類のような部品の色々な
特徴の情報は与えない。従って、特徴抽出操作時に、部
品または曲げモデルデータとともに格納されている関連
面形態をを解析することにより、基本的な面形態が部品
の色々な特徴についての付加的な情報を含むように修正
することができる。
【0162】たとえば、図8(a)の閉じた4折り曲げ
箱の部品または曲げモデルデータを調べることにより、
隣接面間のコーナーが解析でき、図9(a)に示されて
いる修正された面形態が作成でき、これによって各面間
の接触コーナー状況を示すことができる。同様に、図9
(a)に示されている開いた4折り曲げ箱の部品または
曲げモデルデータを調べることにより、図9(b)に示
す修正された面形態を作成し、それによって部品の色々
な隣接する面の間の開放コーナー関係を示すことができ
る。図9(a)と9(b)に示すように、面形態に面の
コーナーの関係(たとえば接触または開放)を示す特別
の連結線を加えることができる。他のデータも他の特徴
(たとえば存在する曲げの形式)を示すため、及び特徴
ベース面形態を作成するために加えることができる。特
徴ベース情報が含められるように形態を修正した後、抽
出情報をより簡単に解析し、比較するために行列を作成
することができる。たとえば、図9(a)の特徴ベース
面幾何学にもとづいて、図9(c)に示す行列を作成
し、これによって図8(a)の閉じた4折り曲げ箱の色
々な特徴を示すことができる。同様に、開いた4折り曲
げ箱に対しては、たとえば図9(b)に示す特徴ベース
面形態にもとづいて、図9(d)に示す行列を作成でき
る。他の特徴抽出データ、たとえば部品の曲げ特徴(た
とえば90°正の曲げ角度または90°負の曲げ角度
等)も行列の中に示すことができる。
【0163】上記のように、ステップS.102の特徴
抽出操作は、曲げモデルデータと形態を解析することに
よって、部品に色々な特徴が存在するかどうかを決める
ために実施できる。本発明の見地に沿って、特徴抽出操
作は部品に提供されている曲げモデルと形態データにつ
いて行うことができる。このデータは、面のデータ、曲
げ線データ(たとえば曲げ線長さと位置等)、面一曲げ
線関係データ、曲げ角度データ及び特別の特徴データ
(たとえばZ−曲げや縁取り等)を含む、薄板金属部品
に関するすべての重要な幾何学と位置のデータ(たとえ
ば2−D空間(X,Y)及び/または3−D空間(X.
Y.Z)における)を含む。線、曲げ線や他の構成要素
はエンドポイント(端点)や/またはベクトルで定義す
ることができる。たとえば各2D線は一組の2Dエンド
ポイント(たとえばX1,Y1とX2,Y2)、各3D
線は一組の3Dエンドポイント(たとえばX1,Y1,
Z1,とX2,Y2,Z2)で指定することができる。
曲げ線は2Dまたは3D空間における場所とともに曲げ
線の方向を示すベクトルで表すことができる。さらに、
2Dの弧は2D空間データ(たとえば中心X、中心Y、
半径、開始角度、終了角度)、3Dの弧は3D空間デー
タ(たとえば中心X、中心Y、中心Z、ビユー行列、半
径、角度開始、角度終了)で指定することができる。部
品形態データも、部品の色々な面や曲げ線の場所やこれ
らの間の幾何学的関係を示すために提供することができ
る。各面は線と/または弧の集合または連結データリス
トで定義することができる。
【0164】部品の特徴を抽出するため、曲げモデルと
形態データの特徴抽出操作を行い、解析することによっ
て、ある特徴が部品に存在するかどうかを定めることが
できる。このプロセスは、抽出する各特徴間の色々な特
色や関係にもとづく、曲げモデルと形態データの解析を
含むこともできる。各特徴の特色と関係を知るための曲
げモデルと形態データの解析によって、ある特徴(たと
えば面間の接触コーナー、開放コーナー特性、または平
行または直列曲げ特性)の存在が検出できる。異なるプ
ロセスを、各特徴の特定の特性と関係を特徴抽出操作で
検出するために備えることもできる。解析される各特徴
間の特性と関係の類似性にもとづいて、部品に一つ以上
の特徴が存在するかどうかをチェックするために幾つか
のプロセスを組み合わせるか作成することもできる。
【0165】限定されない例として、ステップS.10
2における特徴抽出操作の際に、コーナーの特徴、たと
えば同じ曲げ方向をもつ二つ面の接触コーナー特徴(表
1のTouchCnr特徴)を抽出し、検出するために
行うことができるプロセスについて述べる。下記のプロ
セスは、他の特徴の検出、たとえば逆曲げ方向をもつ二
つの面の接触コーナー特徴(表1のtouchCnr特
徴)または同じまたは逆曲げ方向を持つ二つの面の開放
コーナー特徴(表1のOpenCnrとopenCnr
特徴)に用いることもできる。プロセスを修正すること
によって、他の特徴も検出できる(たとえば平行曲げ、
直列曲げ等)。さらに、面の可能な各組み合わせに関す
るデータを、抽出される各特徴の特性と関係を知るため
に解析することができる。
【0166】たとえば、接触コーナーの特徴をもつTo
uchCnrの場合、検出する特徴または関係は:共通
の面を持つ二つの面;同じ曲げ線方向;同じ頂点を(ま
たは頂点間の距離が事前に定めた範囲内にある頂点)を
もつ曲げ線を含む。接触コーナーの特徴をもつtouc
hCnrの場合、同様の特性または関係を検出しなけれ
ばならない;ただ同じ方向の曲げ線をもつ面ではなく、
面は逆方向の曲げ線をもっていなければならない(たと
えば表1をみよ)。開放コーナー特徴OpenCnrと
openCnrも同様に検出できるが、各特徴に接触コ
ーナー関係の代わりに、面間に開放コーナーが存在する
(たとえば面の曲げ線が事前設定の範囲の距離より大き
く隔たっている)ことと、同じまたは逆の曲げ線方向
(たとえば表1と表中のOpenCnrとopenCn
rの定義をみよ)をもつ曲げ線を検出し、解析しなけれ
ばならない。
【0167】接触コーナー特徴(たとえば表1のTou
chCnr特徴)を検出するためには、先ずある二つの
面を解析し、二つの面が共通の面に接続しているかを決
定する。これは各面の曲げ線データと各曲げ線の曲げ線
一面関係データを探索して、共通面が存在するかどうか
を決定することによって検出できる。もし二つの面が共
通の面に接続していれば、各面の曲げ線方向を解析して
同じ曲げ線方向(または、たとえばtouchCnr特
徴を検出する場合は逆の曲げ線方向)をもつかを見る。
これは、たとえば各面の曲げ線方向を示すベクトルデー
タを解析する事によって決められる。
【0168】二つの面が共通の面をもち、曲げモデルと
形態データにもとづいて同じ曲げ線方向をもつことが決
定されると、データを検査することによって曲げ線が平
行かどうかが検出される。色々な方法を用いて、曲げモ
デルと形態データにもとづいて曲げ線が平行かどうかを
検出することができる。たとえば、平行曲げ線の検出
は、曲げ線方向を定めるベクトルの外積をとることによ
って決められる。もしベクトルの外積がゼロ(または近
似的にゼロ)であれば、曲げ線は平行であると決定され
る。もしベクトルの外積がゼロでなければ(または近似
的にゼロでない)、二つの面の曲げ線は平行でない。
【0169】二つの面が共通の面をもち、曲げ線方向が
同じで曲げ線は平行ではないことが決まった後、面の間
のコーナーの関係(たとえば接触か開放か)を決めるた
めに、曲げモデルデータが解析される。二つの面のコー
ナー関係は、曲げモデルデータから、面の曲げ線が共通
の頂点をもつかどうかを検出することによって決められ
る。曲げ線が共通の頂点をもっていれば、二つの面は同
じ曲げ線方向の接触コーナー関係(表1のTouchC
nr特徴)をもつ。曲げ線は共通の頂点をもっている
が、二つの面の曲げ線方向が異なることが決まれば、二
つの面は逆方向の接触コーナー関係(たとえば表1のt
ouchCnr特徴)をもつと決められる。
【0170】二つの面が共通の頂点をもっていない場合
でも、頂点間の距離が予め定められた範囲内であれば、
二つの面は接触コーナー関係をもつと決定できる。しば
しば部品の隣接する面の間に、たとえばパンチ工具を通
すためのすき間として最小限のスペースが設けられるこ
とがある。このスペースは、通常フランジの高さのとこ
ろでの工具の幅で決められる。例をあげれば、二つの面
の曲げ線の頂点間の距離が0−5mm以内であれば、接
触コーナー特徴の存在が決定できる。もし二つの面のコ
ーナー間のスペースが、事前に定められた範囲より大き
ければ、開放コーナー特徴の存在が決定できる(たとえ
ば表1のOpenCnrまたはopenCnr特徴)。
【0171】上記のプロセスは部品の面のあらゆる組み
合わせについて、各面のコーナー特徴を決めるために実
施することができる。部品の面や曲げ線に関連する他の
特徴も、同じように部品幾何学と形態データの解析によ
って行うことができる。ステップS.102における特
徴抽出操作を実行するための典型的なコードを付録Aに
示す。このコードはC++プログラム言語で書かれてお
り、表1に記してあるような特徴を抽出検出するための
色々なプロセスを含む。付録Aのコードには、使用され
ている論理やアルゴリズムの解析を容易にするためのコ
メントがついている。またこのコード例では、色々な特
徴の理解を助けるために、表1と同じ特徴の用語が使わ
れている。
【0172】部品の色々な特徴が検出されると、部品の
基本的な形態は修正され、抽出された特徴が含められ
る。特徴ベース形態を提供することは有用かもしれない
が、このような形態をお互いに比較することは容易でな
い。その代わりに、本応用の発明者達は行列の形で提供
された特徴抽出情報を比較する方が、より有効で容易で
あることを発見した。従って、本発明の一つの特徴とし
て、特徴抽出操作の際に、検出された特徴にもとづいた
特徴ベース部品行列(図9(c)と9(d)に示す代表
的な行列のような)が作成される。作成された部品の特
徴ベース行列は、他の所定の、格納された行列と比較す
ることによって、どのような基本的な形や特徴が部品に
含まれているかを決定する。
【0173】特徴ベース行列は、部品の色々な特徴を検
出し、抽出した後に、部品毎に作成され、格納される。
図9(c)と9(d)に示すように、行列は対称的な2
次元行列で部品の面の数に等しい次数をもつ。行列は部
品のすべての検出された特徴情報を含み、各面の間の色
々な特徴が行列の各場所に提供されている。特徴ベース
行列は、一時的にサーバーまたはステーションモジュー
ルの記憶装置に格納し、類似部品探索を実行するときに
のみ使用し、所定の行列と比較することができる。ある
いは、特徴ベース部品行列を永久的に他の仕事情報とと
もにデータベース30に格納し、工場内のどの場所でも
アクセスできるようにすることができる。
【0174】図6に戻ると、特徴抽出操作を行った後、
引き出した特徴抽出データ行列を、特徴形態ライブラリ
に備えられている所定の特徴抽出データ行列と比較する
ことができる。特徴形態ライブラリは、別のデータフア
イルとして、データベース30のようなデータベース、
またはサーバー・モジュールかステーション・モジュー
ルに格納しておくことができる。特徴ライブラリは、基
本的または基礎的な部品の形状(たとえば4折り曲げ
箱、橋梁等)に対応するまたは定義する特徴抽出データ
を含む所定の行列よりなる。各所定特徴ベース行列は、
特徴ベース部品行列とともに、ASCIIまたはテキス
トフアイルとして格納できる。ステップS.104のお
ける比較は、ステップS.106に図示されているよう
に、薄板金属部品に存在する基本的または基礎的な形状
/特徴を決めるために行われる。格納されたルックアッ
プテーブルを、どの基礎的な形状が各所定特徴行列に対
応するかを示すためにを備えておくことができる。一致
するものが見いだされると、ステップS.106でどの
基礎的形状が存在するかを決めるために、ルックアップ
テーブルがアクセスされる。事前定義ライブラリに存在
する一致する行列は、特徴ベース部品行列と同じ次数で
あるか(この場合は部品はただ一つの基礎的形状を含
み、精確に対応することが決定される)、または部品行
列のサブ行列かもしれない(この場合は部品は一つ以上
の基礎的形状を含むかもしれない)。
【0175】特徴ベース部品行列を事前定義ライブラリ
にある行列と比較するために再帰プログラミング技法を
利用することができる。含まれている情報を比較すると
き、行列の指標を入れ替えることによって、データ割り
当ての使用が避けられ、必要なプロセス時間が短縮され
る。再帰プログラミング技法と指標の入れ替えはまた、
異なる次数と異なる基底面をもつ行列の比較を容易にす
る。
【0176】本発明の見地に沿って、ステップS.10
4で実施される比較操作は、一連の比較よりなり、最初
により複雑な形状(たとえば多数の曲げ、またはタブの
ような複雑な成形を含む形状)に関する行列の比較から
開始し、より複雑でない形状(たとえば、より少ない曲
げ、またはより複雑でない曲げ、より少ない数の面をも
つ形状)へと進む。この一連の比較は部品に、所定数の
基本的形状が見いだされるまで行われる。たとえば、比
較操作はある特定の部品の三つの最も複雑な特徴または
形状を抽出するために行うことができる。さらに、この
操作を最初に、薄板金属部品によく、または度々みられ
る形状に関する行列のグループに対する一連の比較から
始め、次により一般的でない形状に進むこともできる。
部品を事前定義ライブラリと比較するために、色々な方
法を有用な結果をうるために行うことができる。
【0177】たとえば、一連の比較操作を先ず、多数の
直角曲げを持つ長方形や正方形形状や直角曲げをもつ単
純な部品のような、直角曲げをもつ基本形状を含む行列
の直角グループに適用することができる。この行列のグ
ループは、グループの中の、より複雑な行列(たとえ
ば、タブをもつ四つ折り曲げ箱に対応する行列)からグ
ループの中のより単純な行列(たとえば、単純ハット部
品に関する行列)へと進める一連の比較にもとづいて探
索することができる。それから一連の比較を多角形部品
グループの行列に、さらに特別特徴グループの行列へ適
用することができる。多角形部品グループは五つ以上の
側面と、少なくとも90度以上の曲げを一つもつ部品を
定める行列を含みうる。特別特徴グループの行列は、Z
−曲げまたは縁取り曲げのような、特別な特徴または成
形をもつ部品に関係する事前定義ライブラリ内の行列を
含みうる。ここでもまた、部品の特徴ベース行列と各グ
ループの所定行列との間の一連の比較は、複雑性の度合
いの減少に従って行われる。この後に、部品の一つの面
に二つまたは二つ以上の特徴をもつ多重特徴グループの
ような、所定行列の他のグループを比較することができ
る。
【0178】複雑性の度合いに従って部品を事前定義ラ
イブラリの行列と比較し、実現と使用頻度にもとづく行
列のグループの一連の比較をすることによって、部品に
存在する基本的な形状の決定するためのライブラリとの
より効果的で有効な比較ができる。さらに、検出特徴の
重複が防がれ、より複雑な形状のみが識別される。
【0179】ステップS,108では、部品にある基本
的な特徴または形状間の関係を決めるために特徴関係操
作を行う。特徴または形状間の関係は距離によって定め
られる。二つの形状間の距離は、各々形状の基底面(基
本面)の間の曲げ線または面の数にもとづいて決められ
る。あるいは、特徴間の関係は、部品及び、各特徴の基
底面の相対位置と間隔を幾何学的に解析することによ
り、特徴間の物理的な距離または実際の寸法によって定
めることができる。
【0180】例示のため、ステップS.106で決定し
た部品の三つの最も複雑な特徴または形状は、図10
(a)に示す4折り曲げ箱と、ブリッジと、もう一つの
4折り曲げ箱とであるとしよう。このような部品につい
ては、特徴関係操作を、たとえば各基本的特徴の基底表
面または面の間の曲げ線の数を決めるために行うことが
できる。図10(b)で示すように、第一の4折り曲げ
箱の基底(1)とブリッジの基底(2)の間の特徴関係
は、二つの曲げ線の間隔である。さらに、第一の4折り
曲げ箱の基底(1)と第二の4折り曲げ箱の基底(3)
の間の関係は、四つの曲げ線の間隔であり、ブリッジの
基底(2)と第二の4折り曲げ箱の基底(3)の間の関
係は、二つの曲げ線の間隔である。
【0181】いろいろなプロセスによって、部品の基本
形状の基底面間の曲げ線の数を決めることができる。た
とえば、特徴ベース部品行列と所定形状行列を利用し
て、ステップS.108で特徴関係を決めることができ
る。最初に、部品行列にある各基本形状に対応する基底
面を捜し出す。これは所定形状行列の基底面を、部品行
列の面指標と相関することによって行うことができる。
前に論じたように、比較操作で切り離した所定形状行列
は、部品行列のサブ行列かもしれない。部品行列で各基
本形状に対応する基底面を捜し出すには、部品行列内の
形状行列の位置と行列の指標の間の相関を解析する。各
基本形状の基底面は、予め定められており形状行列の第
1列に位置しているので、部品行列内の対応する位置と
基底面を捜しだすことができる。
【0182】特徴ベース部品行列内の各基本形状の基底
面を決定した後、特徴関係を決めるために、各形状の基
底面間の距離を解析する。この解析は、如何なる二つの
基底面間の距離をも同定する探索プロセスを含んでい
る。部品行列内の特徴と曲げ線情報を見ることによっ
て、どの二つの基底面間の曲げ線の数でも決定できる。
二つの面の間に一つ以上の経路が可能な場合には、最小
距離を用いてステップS.108において特徴関係を定
義することができる。
【0183】特徴関係操作を終えた後の論理の流れはス
テップS.110に続く。図7に示すように、ステップ
S.110では、データベースの類似部品探索に用いる
探索キーを決めるために、データベース探索キーの同定
が行われる。探索キーは、部品に同定された特徴や特徴
関係の幾通りもの組み合わせを含みうる。さらに、探索
キーをアセンブルするのに、どのような基準の階層も用
いることができる。限定されない例として、下記の基準
に従って探索キーを作成することができる:(i)部品
に同定された一番目と二番目に複雑な特徴または形状;
(ii)最も複雑な二つの特徴間の距離または特徴関
係;(iii)部品に同定された三番目に複雑な特徴ま
たは形状;及び(iv)部品に同定された一番目に複雑
な特徴と三番目に複雑な特徴間の特徴関係または距離、
及び二番目に複雑な特徴と三番目に複雑な特徴間の距離
または特徴関係。図10(c)に図10(a)の例にも
とづいて開発された探索キーを示す。
【0184】データベースの探索を容易にするために、
探索キーは、形状ライブラリで定義された色々な基本形
状に割り当てられた所定コードをもつ整数の列で表すこ
とができる。たとえば、4折り曲げ箱に整数コード“1
6”が割り当てられ、ブリッジに整数コード“32”が
割り当てられたとしよう。この場合、図10(c)の例
の探索キーは、整数列“16,16,4,32,2,
2”で表され、このなかで“4”と“2”は基本形状ま
たは特徴間の色々な距離を表す。しかしながら、探索キ
ーの表示は、整数列に限定されるものではなく、どのよ
うな組み合わせの整数及び/または文字列を探索キーの
表示に用いることができる。
【0185】各部品の探索キーは、仕事情報とともに
(別のフアイルまたは同じフアイルに)、データベー
ス、たとえばデータベース30、に格納できる。特徴抽
出データの代表的な探索キーは、手動で入力するか、上
記のように自動的に作成できる。特徴ベース部品行列の
ような付加的特徴抽出データは、探索キーを用いて格納
できる。探索キーが別のフアイルに格納してあるときに
は、各探索キーのセットと関連する部品情報を捜し出す
ための参照用テーブルを用意できる。あるいは、探索キ
ーは部品情報を同定する(たとえば部品または参照番号
によって)データフイールドとともに格納しておくこと
ができる。
【0186】ステップS.112では、同定された探索
キーにもとづくデータベースの協調探索が行われる。協
調探索は、協調データベース探索技法を用いる探索であ
る。協調探索技法は、同一の探索キーをもつ部品ばかり
でなく、類似の探索キーを持つ部品を捜し出す。これに
よってデータベースにある、類似および同一部品を同定
することができる。特定の部品についての探索を行う
と、その部品のものと同定された探索キーを、データベ
ースにある他の探索キーデータと比較することができ
る。ステップS.112で行われる協調探索は、探索キ
ーの順序を緩めるか修正することによって、データベー
スにある項目で、探索キーによって同定された特定の部
品と正確に一致するか又は最も類似している項目を同定
するように構成される。色々なプロセスと方法を、協調
探索において探索キーを適合させるのに用いることがで
きる。たとえば、最初にデータベースの探索を、探索す
る部品のものと同定されたものと正確に一致する探索キ
ーの順序をもつ部品を同定するために行うとする。これ
は同定された探索キーをデータベースに格納されている
探索キーと比較することによって行われる。同じ探索キ
ーをもつ部品(もしあれば)を同定した後、引き続き他
の類似部品を捜しだすために、異なる修正された探索キ
ー順序に基づくデータベースの探索を行うことができ
る。最初探索キーにある、あまり重要または敏感でない
項目または基準(特徴関係または距離のような)は、よ
り重要または敏感な探索項目(部品にある基本的な特徴
または形状のような)を修正する前に修正し、探索する
ことができる。さらに、これらの各項目は、項目の重要
度に従って修正し、部品にある一番目と二番目に複雑な
特徴または形状に関連する項目に、より高い重みまたは
重要度を当てることができる。たとえば、ひき続き最初
に行う探索は、三番目に複雑な特徴と一番目、二番目に
複雑な特徴間の定義された距離を修正した後に行うこと
ができる。この距離は、所定曲げ線数(たとえば1−
3)だけ変更し又は現在の距離に基づいた距離の所定範
囲を定義することによって修正できる。しかる後、一番
目と二番目に複雑な特徴または形状間の距離を変更し
て、データベース探索用の修正された探索キーの組をも
う一つ備えることができる。部品の特徴関係または距離
の探索キーを修正した後、同定された形状を、協調探索
における付加的な修正探索キーを導くために変えること
ができる。たとえば、三番目に複雑な特徴または形状に
関する探索キー項目を、現在扱っているものの特徴また
は形状によって、関連するがより複雑でない形状に変え
ることができる(たとえばタブのある4折り曲げ箱を単
純な4折り曲げ箱に)。さらに、一番目と二番目に複雑
な特徴の探索キーを同じように変えることによって、さ
らに協調探索のための修正探索キーを加えることができ
る。
【0187】探索キーに関係する距離と特徴/形状の、
協調探索中の修正は、いろいろな方法と技法によって実
行できる。上記のように、どのくらい距離を変えるか
は、距離の現在値に依存する。距離の大きさ(たとえば
4曲げ線)を、探索を拡張し、より協調的にするために
距離の範囲(たとえば3−5)で修正することができ
る。特徴または形状についても、類似部品を同定するた
めに探索キーを修正できる。特徴または形状は、特徴タ
イプの階層構造を通して修正できる。たとえば、現在扱
っている特徴タイプ(たとえば4折り曲げ箱)を、関連
し同じ特徴タイプに属するより複雑でない特徴タイプ
(たとえば3折り曲げ箱)に修正することができる。特
徴/形状を修正するに用いる階層構造は、複数の異なる
技法、たとえば型抽象化階層(TAH)に基づいて事前
に定義でき作成できる。TAHとTAH世代に関する詳
しい情報は、たとえばチューら、ウエスリー、W(CH
UWesley W.)による”型抽象化階層による協
調的問い合わせ応答”(Cooperative Qu
ery Answering via Type Ab
straction Hierarchy)CSD−9
00032,1990年10月、カリフォニア大学ロス
アンジェレス(University of Cali
fornia,LosAngeles,October
1990)および1995年、コンピュータ科学哲学
博士の博士論文、クオーロン・チアング“協調的問い合
わせ応答のための型抽象化階層の自動生成”(CHIA
NG,Kuorong,Automatic Gene
ration of Type Abstractio
n Hierarchies for Coopera
tiveQuery Answering)にあり、そ
こに開示されている情報すべてを参照することによって
ここに取り入れられている。
【0188】協調探索の間に、他のプロセスやステップ
を実施するこができる。たとえば、部品の特徴に関連し
ていると同定された探索キーに基づいたデータベースの
探索に加えて、部品の製造情報に関連した探索基準に基
づいて探索することもできる。たとえば、付加的な探索
キーを利用して、一例として各部品に必要な機械構成を
比較することができる。機械構成情報は機械のタイプま
たは部品を製作するために必要な機械類、部品を製作す
るために用いる工具類や工具構成および/または機械類
のバックゲージング設定を含む。付加的探索キーは、機
械構成情報および/または他の製造情報に基づいて開発
することができ、本発明の協調探索をする際に、同定さ
れた探索キーとともに用いることができる。その結果、
製作される部品と同一または類似な部品は、部品の設計
と製造特徴両方に基づいて同定することができる。
【0189】最も類似した部品を選ぶために、選択部品
探索をステップS.114で実行し、協調探索の結果の
より詳しい比較と、探索された部品と同じまたは最も類
似している部品を所定数だけ選ぶ。選択部品探索は、協
調探索で同定された各部品に対する付加的な情報や特性
の解析を伴いうる。これは部品の寸法や部品にある孔や
開口の形のような、捜し出された部品の色々な特徴の解
析を含む。さらに各部品に要する機械構成のような、捜
し出された各部品の製造情報の比較も含みうる。上記の
ように、機械構成情報は、部品の製作に要する機械の種
類または機械類、部品の製作に用いる工具や工具構成、
及び/または機械類のバックゲージング設定を含む。選
択部品探索を行うために、各部品の曲げモデルや他の仕
事情報が、協調探索で同定された探索キーに基づいてデ
ータベースからアクセスされる。上記のように、各探索
キーの組に対応する仕事参照番号またはコードを提供す
るために、ルックアップ表や付加的データフイルドを設
けることができる。データベースから部品情報を検索し
た後、各部品の付加的情報(たとえば部品寸法、材料の
タイプ、特別な成形、部品の孔または開口等)を、どの
部品が探索された部品に最も類似しているかを決めるた
めに解析できる。このプロセスはオプションで、データ
ベースの部品で、当該部品に最も類似の部品を選び集約
する付加的な選択プロセスの役割を果たす。この部品の
付加的情報または特性を解析し、照合することによっ
て、選択部品探索を、所定の数または組の最類似部品を
同定または選択するために行うことができる。たとえ
ば、選択部品探索で、照合探索キーの数と付加的部品特
性の照合に基づいて、五つの最類似部品を同定できる。
選択部品探索で選択される部品の数は五つに限らず、工
場の必要性とデータベースに実際に格納されている部品
の数に基づいて選ぶことができる。この数は、より有効
で役立つ探索結果をうるために選択的に修正でき、また
ユーザーに探索の組を変えるために、この数を修正する
機会を与えることもできる。
【0190】選択部品探索を行った後、ステップS.1
16で部品をランク付けする(特徴の類似性や突き合わ
せ探索キーの数に従って)ために、類似性指標を計算す
ることができる。類似性指標はステップS.116で計
算され、サーバーまたはステーションモジュールの出力
として提供され、これによってユーザーはどの仕事フア
イルをデータベースから検索し、画面に映し出すかを選
択できる。類似性指標によって、選択された部品と探索
部品の特徴の類似性の程度に基づいて、選択部品のラン
ク付け(たとえば各部品の仕事または参照番号を付して
ランク1から5)ができる。このためには各部品の特徴
ベース行列を探索部品のものと比較する。特徴ベース行
列の比較は、選択部品と探索部品の間の類似性をよりよ
く示す。前のべたように、特徴ベース部品行列は各部品
の探索キーとともに格納できる。しかしながら、各以前
の仕事の特徴ベース部品行列を探索キーとともに永久格
納することは、不必要に大きな記憶スペースを占有する
(特にデータベースに多数の部品が格納されている場
合)。従って各部品の探索キー・データのみを格納し、
類似部品探索を行うときに自動的に各選択部品の特徴ベ
ース行列を生成することしかできない。 従って、選択
部品の曲げモデルと他の仕事情報を検索した後、前にス
テップS.102についてのべたように、特徴ベース行
列は本発明の特徴ベース抽出操作を通じて作成する。そ
のあとで、類似部品探索時に一時的に格納した探索部品
の特徴ベース行列を、作成した選択部品の特徴ベース行
列の各々と比較できる。色々な方法とプロセスを、部品
の特徴ベース行列の比較と部品間の類似性の決定に利用
できる。たとえば、各選択部品の特徴ベース行列につい
て、行列内の場所を探索部品のものと比較できる。行列
内の各場所は、再帰的プログラム技法に基づいて比較で
きる。行列内の情報は、各行列内の対応する基底面の場
所を決め、行列の指標を交換することによって比較でき
る。選択部品は探索部品の副特徴に対応するか又はその
形状をもつこともあり、又行列の指標が同一でないか、
または同じ番号付けがされていないこともあるので、含
まれている情報を比較するときに、部品行列内で比較で
きる面を捜しだして指標を振り替えなければならない。
さらに探索部品の中に一つ以土の副特徴が存在する場
合、行列内の情報を比較するとき、同じ次数の行列を提
供するために、一つまたは一つ以上の擬似面(行列の行
と列で情報が無いか空白のもの)を導入しなければなら
ないことがある。
【0191】行列の情報を比較するときに、各選択部品
と探索部品の類似性の程度を決めるために、複数の異な
る順序づけ方式を用いることができる。たとえば、所定
ペナルティレベルまたは量を、行列内の整合しない各位
置に割り当てるペナルティベース順序づけ方式を用いる
ことができる。行列内のすべての情報を比較した後、各
選択部品の総ペナルティレベルを用いて類似性の程度を
決めることができる。最も低いペナルティレベルをもつ
選択部品が、探索部品に最も類似した部品と決定され
る。他の選択部品も、各部品に付せられた総ペナルティ
レベルに基づいて順序づけできる(たとえばペナルティ
レベルが低いほど類似指標が高い)。
【0192】本発明のさらなる見地に沿って、各非整合
位置のペナルティレベルは、その位置にある情報のタイ
プに基づいて割り当てることができる。ペナルティレベ
ルは整数量で非整合情報の重大性または重要性に応じて
変えることができる。たとえば、異なる、関係のない特
徴グループ(たとえば平行曲げ特徴対直列曲げ特徴)に
関する非整合位置に対しては、高いペナルティレベルま
たは量を割り当てることができる。これと対照的なの
は、異なるが類似の特徴グループ(たとえば同じ曲げ線
方向をもつ接触コーナー特徴対逆の曲げ線方向をもつ接
触コーナー特徴)である。ペナルティレベルまたは量
は、非整合位置に存在する情報のタイプと相違のタイプ
に従って事前に定義、類別される。
【0193】ステップS.116における類似性指標操
作の典型的なコードは付録Bに示されている。このコー
ドはC++言語で書かれており、上に記述した行列の比
較と非整合位置に対するペナルティレベルの割り当てに
関する色々なプロセスと操作を含んでいる。上に付記し
たように、比較された各選択部品の結果としてえられた
総ペナルティレベルは、類似性指標を導き、表示するの
に用いることができる。付録Bにあるコード・リステイ
ングには、記されている典型プログラム・コードの理解
を助けるためのコメントも含まれている。
【0194】次に図11−25を参照しながら、曲げモ
デルの開発と、色々な2−D、3−D図面に基づいた部
品の2−D,3−Dモデルの開発を、本発明の見地に沿
ってより詳しく記述する。前に論じたように、各薄板金
属部品に関する曲げモデルデータは、部品の2−D、3
−D表現両方に関連するデータを含んでいる。顧客の注
文に基づいて提供または作成された原図のタイプに基づ
いて、色々な折りたたみと展開アルゴリズムや他のプロ
セスを2−D及び3−Dモデルの開発に利用できる。特
に図11−18は、部品の元の2−D一方向図面(2次
元単一図面)に基づいて、3−Dモデルを作成するに利
用できる折りたたみアルゴリズムの論理の流れの例を示
す。図19は、3−D原図(厚さぬき)に基づいて2−
Dモデルを作成するのに用いられる展開アルゴリズムや
他のプロセスの基本的な論理の流れの例を示す。最後に
図20−24と図25は、2−D三方向図面(2次元三
面図)と厚さありの3−D図面から、厚さぬきの3−D
モデルを作成するのに実施できる色々なプロセスや操作
の論理の流れの例を示す。これらのプロセスや操作でえ
られた3−Dモデル(厚さぬき)は、文中に明示されて
いるように、展開アルゴリズムまたはプロセスに基づい
て2−Dモデルを作成するのに利用できる。
【0195】図11は2−D−方向図面から折りたたみ
アルゴリズムを用いて3−Dモデルを作成するプロセス
と操作の論理の流れを示す。図11の流れ図で行われる
機能や操作は、たとえばサーバー・モジュール32にあ
るソフトウエアまたはプログラム論理によって実施でき
る。ステップS.120では、顧客の仕様に基づいて提
供された、あるいは新たに作成された2−D一方向平面
図が、サーバーモジュール32に入力または取り入れら
れる。2−D平面図はCADソフトウエアを用いて作成
し、サーバー・モジュール32に入力するか、ベルムま
たはキャドキーのような、適当なCADまたはCAD/
CAMシステムとインターフエイスすることによってサ
ーバー・モジュールに取り入れることができる。2−D
図面は、たとえばDXFまたはIGESフアイルとして
格納され、曲げられる打ち抜き及び/または切断材料を
図示することができる。2−D図面はまた、薄板金属部
品の表面や面の曲げ線の位置や、孔または開口を示すこ
とができる。2−D図面を後で処理するための準備とし
て、ステップS.124における次の面検出プロセスと
ステップS.126における曲げ線検出作業を行う前
に、ステップS.122でサーバー・モジュール32に
よって自動クリーニングやクリーンアップ機能を実施す
ることもできる。
【0196】本発明の自動トリミングとクリーンアップ
機能は、2−D平面図を、処理に対して準備するために
備えられている。2−D平面図は、薄板金属部品の展開
状態の2−D表示で、部品の幾何学を構成し表現する線
及び曲線の如き部品要素(エンティティ)を含むととも
に、部品に存在する開口または孔の位置を示す。通常こ
のような2−D平面図の構成要素(エンティティ)は、
CADまたはCAD/CAMシステムを使用して入力
し、作成する。しかし、2−D平面図を作成するとき、
このような要素はしばしば誤って連結または重ね合わさ
れ、一つの要素が一つ以上の面の境界を示すのに用いら
れることがある。さらに、部品の境界を決めている外側
線が、境界の隣接するコーナーで分断されていて、部品
と各面の外側の寸法の検出を難しくしている。さらに、
2−D平面図は、寸法情報やテキストのような本質的で
ない情報を含みうる。このような異常は、元の2−D図
面を正確に解析し、部品の面や曲げ線を均一に検出する
のを難しくする。本発明の自動トリミングとクリーンア
ップ操作を備えることによって、各面は連結された要素
の一義的なセット(セット)で表現できる。その結果、
2−D平面図は、引き続き行われる処理と最終的に行わ
れる3−Dモデル表現作成のための折りたたみのため
に、より簡単かつ効率よく解析できる。
【0197】図12に示すように、元の2−D図面では
面間のトリミングがされておらず、図中の一つの線要素
が一つ以上の面の外側境界または複数の境界を定めてい
ることがある。上記で論じたように、このような配置は
各々の面の検出を困難にする。本発明の自動トリミング
機能は、連結性情報を決定し、上記のような要素を交点
で断ち切るために、各部品要素(線、弧や曲げ線のよう
な)の終点と交点を解析するのに備えられている。この
ようなトリミング機能は、断ち切られた各要素の終点を
決められた交点に設定する機能ももつ。たとえば、図1
2に図示されている交点をトリミングすることによっ
て、各々が交点に終点を共有する三つの要素(二つの線
と一つの曲げ線)がえられる。このようなトリミング機
能を備えることによって、要素解析と連結に基づいて部
品の面をより容易に検出することができる。実施できる
面検出操作のさらに詳しい記述は、下記に図15(a)
−16(c)を参照しながら提供される。
【0198】色々なプロセスや操作を用いて2−D図面
の要素の交点を検出することができる。このようなプロ
セスは、2−D図面のフアイルのデータのフオーマット
と配列に基づいて作成できる。通例2−D平面図は幾何
学データ(色々な部品要素を定義する)と非幾何学デー
タ(たとえばテキスト等)を含む。幾何学データは、デ
ータの各行またはシーケンスにあるキーワードによって
非幾何学データと区別できる。このようなキーワードは
2−D図面のデータ書式に従って設定される。2−D、
3−D図面によく用いられる書式としてDXFとTGE
S書式がある。各要素の幾何学データを解析することに
よって要素の終点や交点が検出でき、適当であればトリ
ミングができる。
【0199】上記で論じたように、線、曲げ線や他の要
素は終点及び/またはベクトルで定義できる。たとえば
2−D平面図では、各2−D線は2−D終点の組(たと
えばX1,Y1とX2,Y2)で特定することができ、
曲げ線は曲げ線の2−D空間位置とともに方向を示すベ
クトルで表すことができる。さらに2−D弧は2−D空
間データ(たとえば中心X、中心Y、半径、開始角度、
終了角度)で特定することができる。幾何学データはま
た、色々なタイプの線要素(たとえば弧、実線、破線、
鎖線等)を区別する属性をもつ。通常弧要素は薄板金属
部品の孔や開口を、実線は部品の境界や形状を示すのに
用いられる。曲げ線は普通破線で示され、部品の中心線
は鎖線で示される。
【0200】元の2−D図面の幾何学データを解析し、
各要素の交点を決めることができる。データ割り当てや
データ反復のような、色々なデータ解析手法を2−D図
面の各要素の幾何学データの解析に用いることができ
る。各要素の終点及び/または他の2−D空間データに
基づいて、線や他の要素が交差するかどうかを決める簡
単な幾何学解析をすることができる。二つの要素が交差
することが決まれば、各要素を決定された交点で断ち切
り、残った要素の終点には交点で定められた共有点を割
り当てることができる。
【0201】トリミングの方法は、交差することが検出
された要素のタイプに基づいて行われる。たとえば二つ
の実線が交差することが検出されると、図13(a)に
示すように、各線要素を断ち切ることによって、定めら
れた交点で接する四つの線要素がえられる。また線要素
と弧要素が、図13(b)に示すように交差することが
決まると、各要素を断ち切ることによって共通の終点を
もつ二つの線要素と二つの弧要素をうることができる。
しかしながら、要素の交差が検出されても、トリミング
を必要としないこともある。たとえば、如何なる要素で
も中心線(たとえば鎖線要素)と交差することが決定し
た場合、どの部品の中心線も部品の面または曲げ線を定
めたり区別したりすることはないので、トリミングの必
要はない。また、連結しない要素でも、開いている交点
または面積が、所定の許容度内であれば切断できる。た
とえば、潜在的に交差する線の終点が、実際に他の要素
と交差するときの交点と、事前に定義した許容度または
距離ε(たとえば0.0−0.01mmまたは0.0−
0.001インチ)以内であれば、要素は投影された点
で連結交差しているものと扱ってよい;そしてたとえば
図13(c)に示すように、要素を断ち切ることができ
る。
【0202】自動トリミングをした後、えられたデータ
を、非連結要素を検出し修正するためにクリーンアップ
機能で処理することができる。しかしながら、本発明は
このような処理のみに限られていない;処理時間を短縮
するためにクリーンアップ機能を、各要素が解析されて
いる間に、自動トリミング機能と同時に行うことができ
る。クリーンアップの間に、2−D図面の幾何学データ
が、隣接する要素間の開いた交点または領域を検出する
ために解析される。自動トリミング機能と同様に、要素
間の開いた交点の領域を検出するために、各要素の終点
や他の2−D空間データも解析できる。このようなデー
タに簡単な幾何学的解析を加えることによって、要素の
終点が互いに事前に定義した許容度または距離(0.0
−0.01mmまたは0.0−0.001インチ)内に
あるかどうかが決定できる。要素の終点がこのような開
いた交点をもつことが決定されると、要素を連結し、図
14に示すように共通の終点を割り当てることができ
る。
【0203】ここでもまた、クリーンアップ機能をどの
ように行うかは、開いた交点をもつことが検出された要
素のタイプによる。二つの実線が開いた交点をもつこと
が検出された場合、各終点に共通の終点を割り当てるこ
とができる(たとえば図14を見よ)。しかしある要素
が部品の中心線(たとえば鎖線要素)と開いた交点をも
つことが決まったときには、要素を連結したり共通の終
点を割り当るべきでは無く、中心線は無視しなければな
らない。またクリーンアップ機能は、2−D図面から非
幾何学データ(テキスト等)を消去するための付加的な
プロセスまたは操作を含みうる。前述べたように、非幾
何学データは、2−D図面データとともに用意されてい
るキーワードに基づいて幾何学データと区別できる。ク
リーンアップ機能にはまた、後で本発明の2−Dクリー
ンアップ機能を参照しながらより詳しく説明するよう
な、他のクリーンアップ機能を組み込むことができる
(たとえば図21−23(b)を見よ)。
【0204】ステップS.122で自動トリミングとク
リーンアップ機能を行った後、ステップS.124で処
理された2−D図面について面検出の手続きを行うこと
ができる。本発明の見地に沿って、面検出手順は要素
(線や弧)とループ解析に基づいた部品の面の検出と定
義付けを含む。図15(a)−16(d)に面検出手続
きで行われる色々なプロセスと操作の例を示す。ループ
検出技法を本発明で部品の面を検出し、決定するのに用
いることができる。面検出手続きは、たとえばサーバー
・モジュール32にあるソフトウエアまたはプログラム
された論理によって実施できる。
【0205】本発明の見地に沿って、部品の外側境界の
ループ検出解析に引き続く、部品の最小または内側ルー
プの解析を用いて、面の各々を検出できる。薄板金属部
品のユニークな幾何学のため、面と部品にある開口は、
相対的極大(たとえば外側)と極小(たとえば内側)ル
ープの順序の解析によって検出することができる。下記
に論じるように、ループ解析は部品の線と弧要素の連結
性にもとづいて行うことができる。ループ解析を部品の
外側から部品の中心に向かって行うことにより、部品の
開口や面を、循環順序(たとえば面材料、開口、面材
料、開口等)に従って定義されたループ間の境界に基づ
いて検出することができる。
【0206】図15(a)に示すような、図示の各面の
各種の線要素を含む2−D平面図が提供されたとしよ
う。上記のように、ループと要素解析は部品の外側から
始めるように行う。部品の外側境界にあるどの要素を初
期参照点にとってもよい。限定されない例として、図1
5(b)に示すように、最も左側の線要素を検出し、初
期参照点に用いる。最も左側の線要素は、2−D図面に
ある各要素の幾何学データを比較し、どの要素が最も小
さいX座標の値をもつかを決めることによって検出でき
る。最も左側の線要素を検出した後、点P1から部品の
外観が導かれ、図15(c)に示すように部品の外側境
界を検出される。点P1を決めるには、最も左側の線要
素のいずれの終点を用いてもよい。図15(c)に示す
実施例では、上側の終点(つまり最も大きなY座標の値
をもつ終点)が点P1に用いられている。
【0207】部品の外観、またはまわりのループを導く
のには、通常のループ解析技法を使うことができる。た
とえば、リード線ベクトルを、部品の外観を追ってゆく
に従って、始点P1と連結している要素の終点から投影
してゆくことができる。一つ一つの要素が検出され、通
過される毎に、要素が選ばれたことを示すフラグを設定
することができる(たとえば記憶内のフラグは、一度選
ばれたことを示すために1に設定する)。ループの経路
は始点P1からどちらの方向にも始められる。たとえ
ば、リード線ベクトルを点P1から反時計方向(たとえ
ばリード線ベクトルをY座標方向に投影する)に投影す
ることができる。ループはループ経路が始点(つまり点
P1)に戻ったところで完結する。
【0208】上記のように、始点P1からリード線ベク
トルを反時計方向に投影できる(たとえば最初のリード
線ベクトルをY座標方向から始めることによって)。引
き続きループの経路にある最初の要素を検出するため
に、各未検出要素が点P1のまわりにリード線ベクトル
となす角度を座標枠に基づいて測定し、解析してリード
線ベクトルと最も小さい角度をもつ要素を選ぶ。外側ル
ープでは、各角度は要素線がリード線ベクトルとなす外
側角度を測る。点P1の回りの要素は、どの要素が点P
1と終点を共有するかによって決められる。各要素の未
選択状況は、各要素に付したフラグを解析することによ
って決定できる。図15(c)に示すように、図示の2
−D図面例では二つの要素線(X座標方向のものとY座
標方向のもの)がP1のまわりにある。これらの要素の
解析では、Y座標方向の線要素が、リード線ベクトルと
なす角度(0度)が他の線要素がなす角度(270度)
より小さいので選ばれる。
【0209】続いてループ解析は選択された他の線要素
の終点に進み、選択されたことを示すためにフラグが設
定される。その終点で、別のリード線ベクトルが投影さ
れ、その点のまわりの非選択要素を比較することによっ
て、どの要素がリード線ベクトルと最小の角度をもつか
を決める。ここでもまた、角度はリード線の外側から測
り、座標フレームを用いて角度の大きさを決める。弧要
素に出会った場合は、リード線ベクトルの外側から弧の
接線までの角度を測らなければならない。また、次の終
点にある要素が一つのみであれば(部品のコーナー位置
のように)、比較の必要はなく、単にその要素を選択し
てループに含めればよい。
【0210】部品の外観に沿ってループ経路が進むにつ
れ、選択された各要素は、ループ内の要素の連結性を示
すためにリンクされたリストに含めることができる。経
路が始点P1に戻るとサイクルは完了し、外観と、部品
の外側境界を示す要素または線のリンクされたリストに
基づいてループを(L4)と定義できる。ループL4内
の各線または要素は、各終点で連結できる。ループL4
の方向を、外側ループであることを示すために、図15
(d)に示すように、反対方向(つまり時計方向)に変
えることができ。ループの方向は、ループL4で線がリ
ンクされる順序に基づいて定義することができる;従っ
て方向を、リンクされたリストの順序を逆にすることに
よって変えることができる。
【0211】外側ループの完了後、外側ループ解析に用
いたのと類似のプロセスで部品の内側ループの解析を行
うことができる。ただ内側ループの解析では、各非選択
要素は各要素がリード線ベクトルの内側となす角度に基
づいて比較される。さらに、内側ループ解析では、ある
点のまわりの両方の要素がすでに選択されていると示さ
れた場合(たとえば面を境する二つの外側線要素を比較
するとき)でも、二つの要素が既に二度選択(2のフラ
ッグ設定)されてない限り、二つの要素を比較すること
ができる。少なくとも一度選択された要素(たとえば外
側要素)と選択されていない要素の場合は比較は行わ
ず、非選択要素をループの一部分として選択する。図1
6(a)−16(c)に、図15(a)に示す部品の面
を検出し、規定するのに行うことができる内側ループが
例示してある。
【0212】内側ループ解析は、どの外側要素の終点か
らでも、あるいは選択されていない要素を検出すること
によって開始することができる。たとえば点P1を、内
側ループ解析の始点に選び、リード線ベクトルを投影す
るのに用いることができる;あるいは外側ループ解析の
際に選ばなかった内側の線要素の一つも解析の始点に用
いることができる。外側ループ解析と同じように、リー
ド線ベクトルを反時計方向(たとえば一番目のリード線
ベクトルをY座標方向から始める)に延ばしてゆくこと
ができる。次いで点P1のまわりの各要素を比較し、ど
の要素がリード線ベクトルと最小の角度をもつかを決め
る。リード線ベクトルとなす角度を決めるのに、座標枠
を用いることができる。前記のように、内側ループ解析
に際には、要素の比較は各要素がリード線ベクトルの外
側でなく、内側となす角度をもとに行う。最初の要素が
選ばれ、ループのリンクされたリストに含めたら、その
フラグを1だけ増分し、つぎのリード線ベクトルを投影
することによって解析を進めることができる。このプロ
セスはループが最初の始点に戻るまで続けられ、そこで
第一の内側ループが、対応する要素のリンクされたリス
トによって定義(たとえばL1)される。
【0213】さらに部品の内部に進んで、同じように内
側ループ解析を行うことができる。次の始点は、どの要
素が一度しか選ばれていないかを決めることによって選
ぶことができる。二度選ばれたフラグをもつ要素は、そ
の要素がすでに外側ループ(たとえばL4)と少なくと
も内側ループの一つ(たとえばL1)で選ばれた外側要
素であることを示す。ここでもまた、各要素が選ばれる
たびに、それが内側ループのリンク・リストに含まれた
ことを示すために、フラグを1だけ増分する。
【0214】すべての内側ループが定められた後(たと
えば図16(c)の例ですべての要素が二度選ばれた
後)、えられたループを用いてループツリー(ループ
木)を作成することができる。図16(d)に、検出さ
れたループL1−L4に基づいて作成したループツリー
の例を示す。部品の外側ループ(L4)はツリーの根
(ルーツ)と定義し、外側ループと共通の要素をもつ各
内側ループ(L1−L3)は、根の子どもと定義されて
いる。共通要素の存在は、各ループを規定する要素のリ
ンクされたリストの解析と比較によって検出できる。内
側ループ内に、さらに要素(たとえば孔または開口)が
検出された場合には、これらのループを、それが位置す
る内側ループの子ども(つまりループツリーの根の孫)
と定義することができる。
【0215】ステップS.124で面検出手続きを行っ
た後、ステップS.126で曲げ線検出操作を行うこと
ができる。たとえば図17に示すように、ステップS.
124で部品のループを検出し解析するときに、本発明
の面検出論理は、面情報を規定し、検出された面を曲げ
グラフ・データ構造にノードとして格納するのに、ルー
プツリーを利用することができる。部品の面は、ループ
ツリーにおける外側と内側ループの順序から検出でき
る。上記のように、各ループは要素または線のリンクさ
れたリストを含む。これらの要素は、部品の各面の境界
を定めるのに用いられる。従ってステップS.126に
おいて曲げ線検出操作を行い、部品の面と曲げ線の間の
関係を決めることができる。ステップS.126の曲げ
線検出操作は、ある二つの隣接する面が共有する端また
は線要素を検出することによって、部品の色々な面間の
すべての曲げ線を検出する曲げ線検出論理を含むことが
できる。また一つ以上の領域で接続している面(たとえ
ば3−Dモデルに曲げ線検出アルゴリズムを適用する場
合−たとえば下記に論ずる図19を見よ)については、
いろいろな発見的方法(ヒューリスティク)を適用し
て、部品の曲げ線の最小数を検出し、選択することがで
きる。検出された曲げ線は、たとえば図18に示すよう
に、最終的な曲げグラフ・データ構造を作成するため
の、面の節(ノード)の間の連結エージェントとして格
納しておこことができる。
【0216】本発明の曲げ線検出操作は、たとえばサー
バー・モジュール32に備えたソフトウエアまたはプロ
グラムされた論理によって実施できる。曲げ線検出操作
の目的は、部品が最も少ない数の曲げ線で連結されるよ
うに、部品の曲げ線を検出し、選択することにある。曲
げ線検出操作は、部品の2−Dと3−Dバージョン両方
に備えることができる。原3−Dモデルについての曲げ
線検出の適用は、下記に図19を参照しながら論ずる。
上記のように、検出された曲げ線は、最終的な曲げグラ
フ・データ構造を作成するための面の節の間の連結エー
ジェントとして格納できる。この最終的曲げグラフ・デ
ータ構造は、2−Dデータ・モデルから折りたたんで部
品の3−Dバージョンを作成するのに利用できる。
【0217】図11のステップS.120で入力として
提供された2−D図面は、曲げ線情報を含まないか、曲
げ線情報が不明確で、一義的にまたは矛盾なく定義され
ていないことがある。その場合、曲げ線検出操作を、曲
げ線を検出し、部品の検出された面との関係を検出する
ために行うことができる。このプロセスの間に、各面を
定義する要素(エンティティ)のリンクされたリストを
解析し、各面が部品の他の面と共にもつ隣接する端また
は線要素を決めることができる。これはある与えられた
二つの面の間の可能なすべての接触を解析することによ
って行うことができる。接触は、長さが0以上の(つま
り線要素が点ではなく、実際の線である)、共通する線
要素(またはお互いに事前に定めた距離許容度にある複
数の線要素)の存在によって決定できる。リンクされた
リストにある幾何学データを解析することによって、部
品のすべての二つの面間のこのような接触の存在を決め
ることができる。
【0218】ある特定の面が、他の面と共通の端または
接触領域を一つしかもっていない場合、両方の面に共通
の要素は曲げ線であると定義することができる。一つ以
上の領域で共通接触を持つ複数の面(たとえば3−Dモ
デル;ただし2−Dモデルでも起こりうる)について
は、色々な発見的方法(ヒューリステイック)を用いて
部品の最小数の曲げ線を検出し、選択することができ
る。使用する発見的方法は、複数の面が曲げ線で連結さ
れ、複数の面にわたる連続ループが形成されないように
なっていなければならない(このような曲げ薄板金属部
品の製作は不可能なため)。
【0219】利用できる発見的方法の例として、共通す
る領域で最も長い接触領域をもつものを曲げ線に選ぶ方
法がある。ある面が、他の面と一つ以上の共通端をもっ
ている場合、この発見的方法によって最も長い長さをも
つ共通要素を面の曲げ線に選ぶことができる。この発見
的方法は、曲げ薄板金属部品を製作するときに、通常長
い接触領域を持っている方が良いという原則にもとづい
ている。使用できるもう一つの発見的方法は、異なる可
能な曲げ線の組み合わせ(3−Dモデルの曲げ線を決め
るときのような)に関係する。この発見的方法では、す
べての可能な共通領域が検出され、曲げ線の色々な組み
合わせが選択されると、曲げ線の組み合わせで最小の曲
げ線の数をもつ組み合わせが選ばれる。
【0220】曲げ線が検出されると、部品の面と決めら
れた曲げ線は確認のためにオペレータに表示される。オ
ペレータが部品の曲げ線の選択に満足しない場合には、
曲げ線検出操作に手動選択機能を備えることによって、
サーバー・モジュール32でオペレータが選択的に、薄
板金属部品に好ましい曲げ線を指示できるようにするこ
とができる。オペレータは、マウスやキーボード等、適
当な入力手段を用いて、曲げ線を保持するか変更するか
を指示することができる。しかる後、オペレータによっ
て選ばれた修正された曲げ線を用いて、最終的な3−D
(または2−D)部品を作成することができる。
【0221】本発明の曲げ線検出操作を実施するため
に、色々なプロセスや操作を備えることができる。曲げ
線検出操作を実施するためのコードの例を、付記の付録
Cに与える。例示のコードはC++プログラム言語で書
かれており、記述の論理フローの理解を助けるためのコ
メントが含まれている。例示コードは、2−Dまたは3
−Dモデルについて行うことができる曲げ線検出操作の
実施例で、曲げ線の最適選択を決める発見的方法(上述
のような)を含む。
【0222】検出された面と曲げ線情報は、本発明の折
りたたみと展開プロセスに利用することができる。折り
たたみまたは展開の際、各曲げ線の回りに3次元回転を
行うと、結果として3−Dまたは2−Dモデルが導かれ
る。この仕事を行うには、単に部品の各面と他の要素に
対して、回転と並進を含む行列変換を行えばよい。色々
な市販で入手できる展開と折りたたみソフトウエア適用
の特性を、本発明の基本的な展開または折りたたみステ
ップを実施するのに利用できる。たとえばアマダアンフ
オルドとフオルド システム・ソフトウエアをこれらの
基本操作を行うのに利用できる。アマダ アンフオルド
とフオルド システム・ソフトウエアはアマダ・アメリ
カ社(以前は社名U.S.アマダ社で業務)、ベユナ・
パーク、カリフオルニアから入手できる。アマダアンフ
オルドとフオルド・システム・ソフトウエアについての
情報は、オートキャドのためのアマダ・アンフオルド・
マニュアル(1994年3月版)、キャドキーのための
アマダ・アンフオルド・マニュアル(1994年5月
版)とキャドキーのためのアマダ・ウインドウズ・アン
フオルド・マニュアルにあり、その明細を全般的に参照
することによって本文書に明白に取り入れる。2−Dモ
デルから3−Dモデルを作成するための折りたたみ操作
については、後でステップS.132を参照しながら論
ずる。図11に戻って、曲げ線検出操作をステップS.
126で行った後、サーバー・モジュール32がユーザ
ーに対し、この後の折りたたみプロセスに用いる主要な
曲げと差引高(縮小量)の情報を指令することがある。
たとえば、ステップS.128で、サーバー・モジュー
ル32はユーザーに、曲げ方向(たとえば前方、後方
等)も含む曲げ角度及び/または曲げ内側半径を含む各
曲げ線の曲げ高(曲げ量)の指示を求めることがある。
ステップS.130で、サーバー・モジュール32はま
たユーザーに対し、V−幅、材料のタイプ、及び/また
は差引高(縮小量)の入力を求めることがある。これら
の情報は、折りたたみ操作における曲げ差引高(曲げ縮
小量)を補償するのに利用できる。材料の厚さとタイプ
とともに、曲げ角度と使用するダイスのV−幅によっ
て、実際の薄板金属部品は薄板金属部品を折りたたむと
きに、差引高だけ引き伸ばされる傾向がある。
【0223】前記モデルでこの効果を補償するために、
差引高情報を利用して、折りたたみ操作で3−Dモデル
を作成するときに、曲げ線の各側で部品の面の寸法を差
引高の半分だけ引き延ばす。本発明の見地に沿って、こ
の差引高はユーザーによってサーバー・モジュール32
に入力(たとえばキーボード等によって)できる。ある
いは、部品の材料のタイプと厚さにもとづいた差引高を
含む材料表をオペレータに表示することができる。材料
表は、異なる曲げ角度やV−幅に対する色々な差引高を
示す。ユーザーは、サーバー・モジュール32で表示さ
れた材料表から適切なV−幅と曲げ角度を選ぶ(たとえ
ばマウスまたはキーボードを用いて)ことによって、自
動的に差引高をセットすることができる。曲げ角度の内
側半径も、適切なV−幅を選ぶときに、材料表を介して
ユーザーによって自動的にセットできる。オペレータが
入力する(あるいはオペレータによる入力後に変換され
る)差引高は、部品幾何学データを表すものと同じ長さ
の単位(たとえばmm)である。折りたたみ操作時に、
曲げ線の各側の各面の長さ寸法を、注目している曲げ線
の差引高の半量だけ増やす。面の曲げ線に垂直な長さ寸
法は、曲げ線の各側にある面の境界を定める要素の終点
を引き伸ばすことによって増やすことができる。このよ
うな差引高補償は、各折り曲げについてオペレータによ
って供給された差引高にもとづいて、部品の他の曲げ線
の各々について行うことができる。
【0224】ステップS.132では、加工された2−
D平面図にもとづいて、3−Dモデルを作成するため
の、差引高補償を含めた折りたたみ操作が行われる。前
記のように、折りたたみ手続きは、行列変換の使用と最
終的曲げグラフ・データ構造で定義されたそれぞれの曲
げ線を回転軸に用いることを含む通常の幾何学的模型化
法によって遂行することができる。さらに、差引高の効
果を補償するために、3−Dモデルを作成する折りたた
みの際に、部品の面を曲げ線の各側で差引高の半量だけ
引き伸ばすことによって、薄板金属を実際に折り曲げる
ときの面の寸法の変化をより正確に反映することができ
る。
【0225】たとえば、ステップS.132で折りたた
み操作を行う時に、曲げパラメータ(たとえば曲げ角
度、内側半径)とともに、部品幾何学と形態データ(ま
たは曲げグラフ構造)を利用することができる。2−D
空間で表わされた部品の各面、曲げ線、孔と成形につい
ての変換行列を計算できる。通常の行列変換を、2−D
平面図に適用することによって、3−D空間データをう
ることができる。変換は一般に回転に続く並進を含む。
上記のように、回転は曲げ角度の大きさに従って、各曲
げ線軸の回りに行われる。並進操作は、幾何学データを
空間の中で移したり、動かしたりすることによって行わ
れる。このような並進操作は、曲げ半径、曲げ角度と各
曲げの差引高にもとづいて決められる。折りたたみの際
に、差引高補償は前述べたように曲げ線の各側で、面の
寸法を差引高の半量だけ伸ばすか増やすことによって行
われる。このような差引高補償は、曲げ機で曲げられる
2−D薄板金属部品の寸法を、より正確に反映する部品
の3−D表現を与える。
【0226】幾何学的モデル化と変換のさらに進んだ情
報は、たとえば、その明細を全般的に参照することによ
って本文書に明白に取り入れられているモルテンソン、
マイケル M著、幾何学的モデル化、ジョン・ワイリー
&サンズ、ニューヨーク(1988年)及びフオリーら
著、ジェイムス システム・プログラミング・シリー
ズ:会話形コンピュータ・グラフイックスの基礎、アデ
イソン・ウエスリー出版、レデイング、マセチューセッ
ツ(1983年)を見られたい。モルテンソンの8章に
は、並進と回転を含む幾何学的変換が論じられている
(たとえば345−354頁参照)。さらにフオリーら
は7章、245−265頁で、2−Dと3−D変換の行
列表示を含む、幾何学的変換の情報を与えている。モデ
ル化と幾何学的変換についての付加的情報は、その明細
を全般的に参照することによって本文書に明白に取り入
れられている、マンテイラ、マルッテイ著、ソリッドモ
デル化入門、コンピュータ・サイエンス出版社、ロック
ビル、メリーランド(1988年)にも与えられてい
る。座標変換に関する情報は、マンテイラの365−3
67頁にある。
【0227】次に図19を参照しながら、本発明の別の
見地に沿って、元の厚さぬきの3−D平面図にもとづい
て2−Dモデルを作成するプロセスと操作について説明
する。図11を参照しながら前に説明した折りたたみプ
ロセスと同様に、3−D図面を展開し、2−Dモデルを
作成する色々なプロセスや操作は、サーバー・モジュー
ル32にあるソフトウエアや/またはプログラム化論理
を用いて実施できる。図19に示されているように、顧
客の仕様にもとづいて提供され作成された元の3−D図
面は、ステップS.140でサーバー・モジュール32
に入力されるか取り入れられる。3−D図面はDXFま
たはIGESフアイルとして格納され、サーバー・モジ
ュール32からCADまたはCAD/CAMシステムと
インターフエイスするか、利用するかして入力できる。
3−D図面を入力後、ステップS.142でサーバー・
モジュール32によって、引き続き行われる面検出や他
のプロセスのための図面の準備のために、自動トリミン
グとクリーンアップ操作が行われる。
【0228】図12−14に関連して論じたように、自
動トリミングとクリーンアップ機能は、部品の色々な面
が適正に検出定義されされるように、構成要素や表面を
切り離したり、連結したりする。
【0229】図11と12、13に関連した上記の自動
トリミングとクリーンアップ操作は、図19のステップ
S.140で入力した3−D図面の幾何学データに対し
ても、同じように適用できる。データを2−D空間で解
析する(2−D平面図の場合のように)代わりに、3−
D図面に図示されている各構成要素(たとえば線、弧
等)は、図中の3−D座標と空間情報にもとづいて解析
することができる。交点と開放交差領域は、各構成要素
(エンティティ)を個別的に解析し、他の構成要素の一
つ一つと比較することによって解析できる。ここでもま
た、構成要素の終点や他の属性の基本的な幾何学的解析
を用いて、許容度内で交点と開放交差領域を決めること
ができる。
【0230】前記3次元図面に対しての自動トリミング
及びクリーンアップ機能を実行した後、ステップS14
4で、前記板金パーツの面の各々を検出し定義するため
に面検出操作が行なわれる。前記3次元図面についての
面検出は2次元空間における各面を分析し且つ検出し且
つ上記と同様にしてループツリーを生成することにより
行なわれる。面検出は任意の所定のエンティティで開始
することにより実行される。例えば、一番左側のエンテ
ィティ(即ち最小のx座標を有するエンティティ)が最
初のエンティティとして使用される。その後、1つの面
は前記最初の線分エンティティ及び他の連結するまたは
隣接する線エンティティ(即ち前記最初のエンティテイ
と共通の端点を有する任意のエンティティ)を取出すこ
とにより定義される。面検出操作は次に、図15(a)
−16(d)に関連して上記に説明したようにループ及
びエンティティ解析を用いて行なわれる。各エンティテ
ィは前記定義された2次元平面内で検出されるため、種
々の外側及び内側ループが定義され、且つ前記エンティ
ティがマークされ(即ち前記選択されたエンティティの
フラグを設定し或いは増加することにより)、それら
が、前記面における複数のループの1つを定義する連結
されたリストに選択され且つ含まれたことを示す。
【0231】引き続くループ解析は、次に前記3次元図
面を構成する他の2次元平面において行なわれる。前記
他のエンティティのループ解析を行なうために、前記3
次元図面内でのマークされてない或いは選択されてない
エンティティを検索することにより追加の平面が定義さ
れる。そのような平面は、2つの選択されてないエンテ
ィティの間或いは選択されてないエンティティと以前に
選択されたエンティティとの間に定義される。追加の2
次元平面の各々において、更なるループ解析が行なわれ
前記内側及び外側ループを検出する。再び連結されたエ
ンティティの連結リストが保持され、前記複数のループ
経路の各々が定義されるにつれて、前記選択されたエン
ティティがマークされる(即ち前記選択されたエンティ
ティに付随するフラグを増加することにより)。
【0232】全てのエンティティが検出された後、すで
に解析された2次元平面の各々についてのループツリー
を生成するために、結果の複数のループが使用される。
すでに述べたように、ループツリーは、板金パーツにお
ける複数の面及び開口部及び穴を定義するために提供さ
れる。3次元の図面については、ループツリーは、前記
板金パーツの各面について生成される。各面内で検出さ
れた複数のループは、各ループツリーを生成するために
グループ化され分析される。各ツリーのルーツ(根)は
前記平面において検出された外側ループとして定義され
る。前記外側ループと共通のエンティティを有する前記
平面の各内側ループは前記ツールの子供として定義され
る。共通エンティティの存在は、各ループを定義する連
結されたエンティティのリストの分析及び比較に基づい
て検出される。追加のエンティティ(即ち穴或いは開口
部)が前記平面の内側ループにおいて検出される時、こ
れらのループはそれらがその内部に存在する内側ループ
の子供(即ち前記ループツリーのルーツの孫)として定
義される。生成された複数のループツリーは次に、前記
3次元図面の全ての面を検出するために用いられる。検
出された面は次に曲げグラフデータ構造におけるノード
(節)として格納される。
【0233】前記結果としての曲げグラフ構造はステッ
プS146における曲げ線検出操作の実行の後、連結す
る曲げ線連結エージェントにより補足される。曲げ線検
出操作及び最終曲げグラフ構造またはパーツ・トポロジ
ーの生成は図17及び18を参照して上記したと同様の
やり方で実行される。
【0234】上記したように、前記曲げ線検出操作を実
行するための代表的なコードがここに添付された付録C
に提供される。このサンプルコードは、2次元或いは3
次元モデルに対してなされる曲げ線検出操作のための代
表的実行例であり、曲げ線の最適選択を決定するための
ヒューリスティック(例えば上記したような)を含む。
前記曲げ線検出操作は、検出された曲げ線に満足しない
時、サーバモジュール32におけるオペレータが前記板
金パーツのための好ましい曲げ線を選択的に指定するこ
とを許すマニュアル選択特性を含む。前記オペレータ
は、マウスあるいはキーボード等のごとき適宜の入力手
段により曲げ線を維持し或いは変更することを指示す
る。前記オペレータにより選択され改定された曲げ線は
最終的2次元パーツを生成するために用いられる。
【0235】最終的曲げグラフ構造の複数の曲げ線を中
心とする展開工程を実行する前に、ユーザは、ステップ
S148でV幅、材料タイプ及びまたは縮小量について
促される。上記したように、板金は折り曲げられる時伸
びる傾向を有するため、3次元パーツの寸法は前記2次
元平面パーツのそれより少し大きい。従って、板金パー
ツの展開の過程で、パーツの寸法は、選択された材料タ
イプ及びV幅に基づく縮小量だけ縮み或いは減少され
る。従ってこの発明の1つの側面によれば、3次元モデ
ルを展開する際、前記2次元モデル及びその表面の各々
の寸法をより正確に生成するために縮小操作が行なわれ
る。上記したように、前記縮小量は、前記ユーザにより
直接入力され或いは所望のV幅及び曲げ角度を選択する
ことによりユーザが自動的に前記縮小量を設定すること
ができるように、材料テーブルが表示される。
【0236】前記オペレータにより入力される前記縮小
量は前記パーツ幾何学データにより表現されるそれと同
じ長さの単位(例えばミリメートル)である(或いはオ
ペレータによる入力の後その単位に変換される)。展開
操作の間に、前記曲げ線の両側の面の各々の寸法長さは
前記所定の曲げ線について入力された縮小量の半分だけ
減少される。前記曲げ線に直交する前記面の寸法長さは
前記曲げ線の両側に位置する前記面の境界を定義するエ
ンティティの終点を減少することにより減少される。前
記縮小補償は、各曲げについて前記オペレータにより提
供される前記縮小量に基づいて、前記パーツの他の曲げ
線のそれそれにおいて行なわれる。
【0237】前記全ての必要なデータの入力の後、ステ
ップS150で、前記2次元モデルを生成するために展
開プロセスが行なわれる。前記3次元曲げモデルを展開
するために通常の方法が用いられ、それは前記複数の曲
げ線の各々を回転軸として用いるマトリックス変換の使
用を含む。この展開プロセスの間に各曲げ角度が測定さ
れ、前記平面曲げモデルを生成するために前記曲げ角度
量だけ前記パーツは展開される。更に、前記入力された
縮小量に基づいて、前記板金材料の物理的性質及び前記
3次元及び2次元モデルの間の差をより正確にシミュレ
ートするために、前記曲げ線の両側で前記縮小量の半分
だけの前記面の寸法の縮小或いは減少が行なわれる。
【0238】ステップS150で前記展開工程を実行す
る時、前記パーツの寸法及びトポロジーデータ(または
曲げグラフ構造)が前記曲げパラメータ(例えば曲げ角
度、内側半径等)と共に用いられる。前記3次元空間に
おいて表現された前記パーツにおける各面及び曲げ線及
び穴及び成形部についての変換マトリックスが計算され
る。通常のマトリックス変換が前記2次元空間データを
得るために前記3次元データに対して適用される。前記
変換は一般的に回転を含み、その後に並進がくる。上記
したように、回転は、曲げ角度量に応じて各曲げ線の周
りに行なわれる。展開のために、2つの面の間に180
°が存在するまで(即ち面が平面になるまで)回転は逆
方向に行なわれる。並進は空間内で前記幾何学的データ
をシフトし移動するために行なわれる。そのような並進
は、各曲げについての前記曲げ半径及び曲げ角度及び縮
小量に基づいて決定される。展開の間、縮小補償は上記
したように、曲げ線の両側で前記縮小量の半分だけ前記
複数の面の寸法を縮め或いは減少せしめるために行なわ
れる。そのような縮小補償はそれが曲げ工程の間に折り
曲げられる前の前記板金パーツの寸法をより正確に反映
する前記パーツの2次元表示を提供する。
【0239】再び幾何学的モデル化及び変換についての
情報はモルテンソン、フォリー等及びマンティラに見出
される。上記したように、モルテンソンの8章は変換及
び回転(例えば345〜354貞を見よ)を含む幾何学
的変換の議論を提供する。更にフォリー等は、7章の2
45〜265貞で2次元及び3次元変換のマトリックス
表示を含む幾何学的変換についての情報を提供する。更
に座標変換についての情報はマンティラの365頁〜3
67頁に見出される。
【0240】図4を参照して上記したように、前記顧客
の注文に基づいて、2次元3面図或いは厚さを有しない
3次元ワイヤフレーム図が最初に提供され或いは生成さ
れる場合、厚さを有しない3次元モデルを生成するため
に更なる工程が必要とされる。そしてその後、前記厚さ
を有しない生成された3次元モデルは展開プロセス或い
はアルゴリズムを適用することにより2次元モデルを生
成するために用いられる。図20−24は、最初の2次
元3面図に基づいて3次元モデルを生成するために適用
される種々のプロセス或いは操作を図示する。更に図2
5は、この発明の他の側面に応じて、厚さを有する最初
の3次元ワイヤフレーム図から厚さを有しない3次元モ
デルを生成するために適用される追加のプロセス或いは
操作を図示する。再び、図20−25において図示され
る種々のプロセス及び操作は、例えば前記サーバモジュ
ール32に存在するソフトウエア及びまたはプログラム
論理により実行される。
【0241】図20を参照するに、この発明の教示に応
じて、最初の2次元3面図に基づいて3次元モデル(厚
さを有しない)を生成するために行なわれる操作或いは
プロセスの論理フローの記載が提供される。最初、ステ
ップS160で2次元3面図がサーバモジュール32へ
入力され或いは搬入される。前記最初の2次元3面図
は、前記パーツの種々の図(例えば正面図及び平面図及
び右側面図、例えば図22(a)及び22(b)を見
よ)を含み、前記サーバモジュール32へダウンロード
され或いは搬入されるDXF或いはIGESファイルの
ごときCAD図面である。しかる後、ステップS162
で、前記3次元モデルへの引き続く操作のための図面を
作成するために、サーバモジュール32により2次元ク
リーンアップ操作が行なわれる。この2次元クリーンア
ップ操作は、前記パーツの実際の幾何学形状を表現しな
い余分な及び非幾何学的な情報、それはテキスト及び中
心線及び寸法線を含む、を消去するために行なわれる。
前記2次元クリーンアップ操作はまた全ての外側線分
を、例えばそれらの接続端部で接続し、或いは任意の交
差するライン或いはエンティティを分断し或いはトリミ
ングするために行なわれる。図21は、前記サーバモジ
ュール32により前記クリーンアップ操作が行なわれる
際実行される種々のプロセスの論理フローの例を図示す
る。
【0242】図21に示されるように、最初に2次元図
面が前記サーバモジュール32により、ステップS18
0でデータファイルから読み取られ或いはロードされ
る。しかる後ステップS182でサーバモジュールは、
2次元図面において各々のエンティティ或いは幾何学デ
ータを分析し次の工程のための図面を作成するために種
々のエンティティを分割する。ステップS182におい
て行なわれる前記分割或いはトリミング機能は、この発
明の前記自動トリミング及びクリーンアップ機能に関連
して上記に記載したと同様な方法で実行される。従って
ステップS182で前記2次元3面図における全ての幾
何学的データは、エンティティの交差点及び所定の誤差
範囲内にある空白(開放)交差部を検出するために分析
される。任意の交差線は分断され、結果のエンティティ
は交差点により定義される共通の終点で出会う。更に所
定の誤差の範囲内にある(例えば0.0−0.01mm
或いは0.0−0.001インチ)空白交差領域を有す
るエンティティについてはそれらのエンティティは、例
えば図12−14に関連して上で記載されたと同様の方
法で結合される。
【0243】ステップS184で前記2次元図面シート
の周辺が検索され任意の外部の線分またはデータ(例え
ば境界線分及び座標格子及び数字等)が消去される。図
22(a)に示されるように2次元3面図は、しばしば
図面シート上に提供される。前記図面シートは前記板金
パーツの種々の図面を生成するために必要でない余分な
及び非幾何学的な情報を含む。従ってステップS184
で、本発明の2次元クリーンアッププロセスを利用し
て、前記3次元モデルを展開するにあたってこのタイプ
の情報が検出され前記2次元図面から消去される。
【0244】前記2次元図面データはそこに含まれるデ
ータのタイプ(例えば幾何学的或いは非幾何学的/テキ
スト)を指示するためのキーワード或いはタイプフィー
ルドを含む。従ってこれらのキーワードあるいはタイプ
フィールド(それらは図面ファイルのデータフォーマッ
トに基づいて提供される)はテキスト或いは他の非幾何
学的データのごとき種々の余分の情報を削除するために
用いられる。しかし全ての不必要な図面シートデータを
正しく削除するためには更なる操作が通常必要である。
しばしば、前記境界線或いは他の外側情報はエンティテ
ィー(例えば線分等)として保存され、それらは前記デ
ータキーワード或いはタイプフィールドに基づいて容易
に識別することができない。従ってこの発明の1つの側
面によれば、前記2次元図面のデータを分析する際に連
結性グラフ構造が生成される。この連結性グラフ構造は
各エンティティーについて複数の付随的頂点のリスト及
び連結されたエンティティーのリストを示す。各頂点に
ついては、隣接する複数の頂点のリスト及びそれが付随
するところのエンティティーのリストが提供される。こ
のグラフ構造により、(それはステップS182の分断
及びトリミング機能を実行する際に生成されるが)、ど
のエンティティーがくっつき合う終点により結合される
かが決定される。結果として、境界線及び情報ボックス
及び他の非幾何学的データのような余分なデータは削除
される。これは、このデータは典型的に連結されたエン
ティティーで構成されることがなくまたそれを含まない
からである。
【0245】上記したように、2次元3面図は寸法線及
び矢印線及び中心線及びテキストのような余分の情報を
含み、それらは前記パーツの実際の幾何学形状を表現し
ない。これらのエンティティーはステップS186で検
出され、次の工程のための2次元図面を作成するために
前記2次元データファイルから削除される。これらの余
分のエンティティーの検出はサーバモジュール32によ
り自動的に行なわれる(例えば前記パーツの実際の幾何
学形状に関連しない2次元データファイル中の項目を検
出することにより)。例えば、前記連結性データグラフ
構造を用いて、両端が開放されたエンティティー(例え
ばテキストにアンダーラインをするため或いは寸法或い
はパーツの中心線を示すために用いられる複数の線)が
検出され消去される。矢印のごとき他のエンティティー
もまた、浮動する終点或いはそのようなエンティティー
の他の特徴の存在に基づいて検出される。全ての不必要
なデータを効果的に削除するために、サーバモジュール
32は前記2次元図面中のいずれの項目が消去されるべ
きかを(例えばマウスまたはキーボードにより)オペレ
ータをして指示することができるようにするためのマニ
ュアル編集機能を提供する。オペレータのこの援助或い
は確認により、追加の余分の情報が図面から除去され
る。
【0246】ステップS186の後、前記2次元図面の
種々の図が、ステップS188でグループ化され且つそ
れそれ定義される。この発明の1つの側面によれば、サ
ーバモジュール32は、図22(b)及び23(a)に
示されるような平面図(上面図)及び正面図、右側面の
配置のごとき、予め定められた或いは標準的な図と向き
をサポートする。平面図及び正面或いは背面図及び右或
いは左図のような他の図及びレイアウトもまたサポート
され得る。更に以下に記載されるように、サーバモジュ
ール32はまた前記2次元図面の図を前記パーツの3次
元表現へ加工するために、回転された図(例えば図23
(a)を見よ)もサポートする。いずれにしても、パー
ツの3次元モデルが構成されるためには、厚さ表現を有
するパーツの少なくとも2つ(そして好ましくは3つ)
の異なる図が提供される必要がある。連結性グラフ構造
において前記エンティティーの連結性及びグループ化を
解析することにより、サーバモジュール32は、複数の
図の各々の相対的位置及び/又は座標位置に基づいて前
記複数の図を分類し且つ定義する。
【0247】限定しない事例として、サーバモジュール
32による前記図の定義は、予め定義された或いは通常
の配置或いは前記データファイルにおける図の解析をす
るためのレイアウトにより、及び/又は前記複数の図の
向きの検出及び前記図面の各々の図のそれそれにおける
前記パーツの種々の寸法の重ね合わせに基づいて実行さ
れる。図23(b)において示されるそれのごとき予め
定義された或いは標準的フォームは、潜在的な図のタイ
プに応じて前記図の各々を決定し定義するために用いら
れる。種々の終点及び各グループを定義する複数のエン
ティティーの間の関係の幾何学的比較は、前記ステップ
S188を実行するために行なわれる。サーバモジュー
ル32の図検出特性(図検出機能)は、複数の潜在的図
面タイプ(例えば平面図、正面図、背面図、左図、右
図)の1つに応じて前記図面の各々にラベルを付ける。
前記複数の図の各々の検出は、予め定義された或いは標
準的図の配置或いは形状及び存在する図の各々の間の検
出された関係に基づく。種々の工程或いは操作が、ステ
ップS188で、前記2次元3面図における複数の図を
分類し且つ定義するために使用される。例えば前記加工
された2次元3面図にアクセスした後、前記サーバモジ
ユール32はまずこの図面データにおけるパーツの平面
図を特定する。前記平面図は、予め定義された或いは標
準的な形状または図配置(例えば図23(b)における
それのような)に基づいて検出される。仮に3つの異な
る図が水平方向或いは垂直方向において検出される場合
には、中央の図が平面図であると定義される。更に仮に
3つの別個の図が検出されず且つ垂直方向においてただ
2つの別個の図が検出される場合には、上側の図が平面
図であると定義される。再び前記連結性グラフ構造にお
ける前記エンティティーの連結性及びグループ化が前記
複数の図の各々を検出するために使用される。前記予め
定義された或いは標準的形態を表現する、格納されたル
ックアップテーブル或いはマトリックスが前記2次元図
面の各図を比較し且つ複数の図の各々を検出するために
用いられる。
【0248】前記2次元3面図データから平面図を検出
した後、前記パーツの他の図は前記検出された平面図に
対する前記複数の図の各々の相対的位置に基づいて検出
される。例えば、図23(b)の標準的レイアウトに基
づいて、例えば図グループが前記平面図の上に位置して
いる場合には、その図は背面図であると定義される。し
かしもし図グループが前記平面図の下に位置している場
合には、その図は前記パーツの正面図であると定義され
る。更に右図及び左図は、前記平面図のそれそれ対応す
る右側及び左側におけるそれらの相対的位置に基づいて
検出される。しかる後、前記標準的形態(例えば図23
(b))に合致しない任意の残りの図は前記検出された
図(例えば検出された背面図或いは正面図)に対するそ
れらの相対的位置に基づいて検出される。例えば図23
(a)に示されるレイアウトBについて、前記右図は前
記平面図に対して回転された位置に設けてある。しかし
ながらレイアウトBにおける右図は前記検出された正面
図に対するその関係に基づいて検出される。即ち検出さ
れた背面図或いは正面図の右側或いは左側に存在する検
出されていない図はそれそれ前記パーツの右図或いは左
図として定義される。
【0249】種々の予め定義された或いは標準的な図の
レイアウトが前記2次元3面図図面において複数の図を
検出し且つ定義するために用いられる。標準的な形態
(例えば図23(b)または図23(a)におけるそ
れ)は、製造設備において広く行き渡っており或いは選
択され/要求される図レイアウトに基づいて、及び/又
はサポートされている図タイプの基づいて選択される。
仮にいずれの図も検出されない場合には、サーバモジュ
ールにより警告信号が提供され、オペレータは、好まし
い図面レイアウトに応じて前記2次元3面図データを変
形したり、他の適当な動作を行なう。前記2次元図面に
おける複数の図を検出するための予め定められた或いは
標準的形態の提供に加えて、予め定められた標準的形態
(例えば図23(a)のレイアウトAのように)は検出
された図を加工し前記パーツの3次元モデルを生成する
ために設けられる。従って更なる加工が行なわれる前に
前記標準的形態に基づいて検出された図を正しく分類す
るために、回転された図の特徴が提供される。
【0250】上記したように、前記2次元クリーンアッ
プ操作は図面において複数の図を検出するための予め定
められた、或いは標準的形態に合致しない回転された複
数の図をサポートし且つ検出する。回転された図のオプ
ションでは、検出された標準的でない複数の図は、パー
ツの3次元モデルを加工し且つ生成するために、前記複
数の図の各々が前記予め定められた或いは標準的な図の
形態に合致するように、回転され或いは並行移動され
る。前記パーツの複数の図を検出するために図23
(b)に図示されるそれのような標準的形態を仮定し
て、図23(a)におけるレイアウトBにおける複数の
図の各々は、上記したように、前記平面図及び他の検出
された図に対する当該複数の図の相対的な位置に基づい
て検出される。例えば仮に図23(a)のレイアウトA
が、平面図及び正面図及び右図を有する2次元図面にお
ける種々の図を加工するための予め定められた或いは標
準的図レイアウトとして使用される場合、ステップS1
88でレイアウトBにおける右図は90度回転されレイ
アウトAと同様な、前記パーツの変形された図レイアウ
トを提供する。前記パーツの右図が前記パーツの平面図
の右側に位置するように前記レイアウトBにおいて右図
を90度回転することにより、図面中の前記複数の図は
レイアウトAで表現される標準的な形態に応じて加工さ
れる。格納されたルックアップテーブル或いは予め定め
られた或いは標準的な形態を表現するマトリックスが、
前記2次元図面の複数の図を比較し且つどの図が回転或
いは並進運動を必要とするかを決定するために用いられ
る。
【0251】前記2次元図面における複数の図から前記
パーツの正確な3次元モデルが生成されることを保証す
るために、前記複数の図の各々においてそれそれの寸法
が相互に矛盾がないか或いは一致しているかチェックさ
れる。図21において更に示されるようにステップS1
90で前記データファイルにおける前記複数の図の境界
が、それそれの図の全ての寸法が相互に同じ寸法である
かを確認するために検出される。仮に複数の図が所定の
誤差の範囲内で(例えば0.0−0.01インチ)一致
しないことが判断されるとステップS190で、全ての
複数の図が同じスケールになるように任意の特定の図の
寸法を変更するために適宜の修正が行なわれる。図面の
寸法が相互に一致せず現在存在する2次元図面データに
対して必要な修正が行なわれるようにユーザに警告する
ためにサーバモジュール32に警報要素が設けられる。
【0252】前記パーツの各々の図における寸法の一貫
性を検出し且つ確認するために種々の操作或いは工程が
使用される。例えば、前記複数の図の各々の対応する寸
法が、それらが相互に所定の誤差の範囲内にあるかどう
かを決定するために比較される。そのような解析は、前
記パーツの各図の境界線を定義する線分エンティティー
を比較することを含む。図23(b)における標準的な
形態を仮定して以下のようであれば平面図は右図または
左図と一致すると検出される。即ちそれそれの図につい
て、最大Y座標位置と最小Y座標位置が所定の誤差範囲
(例えば0.0−0.01インチ)内にある。更に前記
平面図は、以下の場合には正面図または背面図と一致す
ると検出される。即ち各図について、最大X座標位置と
最小X座標位置とが所定の誤差範囲(例えば0.0−
0.01インチ)内にある。更に左図または右図は、最
大Y座標位置と最小Y座標位置との間の差に比較して最
大X座標位置と最小X座標位置との差が所定の誤差範囲
(例えば0.0−0.01インチ)内にあれば正面図ま
たは背面図と一致すると決定される。再び前記図の寸法
或いは関連する面の寸法が一致しないとき前記2次元図
面データに対して必要な修正が加えられるようにユーザ
に警告するように、サーバモジュール32に警告要素或
いはモジュールが設けられる。
【0253】最後にステップS192で、本発明の面検
出方法の教示に基づいて、前記パーツの内側ループ及び
穴及び形状が検出される。各図の複数の面の内側に設け
られている種々の穴或いは形状は、前記パーツの種々の
線及び境界を通ってパーツの外側から中央へ向かってル
ープを形成していくことにより検出される。ループ及び
エンティティーの分析は、前記2次元図面における前記
パーツの各図に対してなされる。前記パーツの外側から
作用的に中央へ向かって内側へ各々の図を分析すること
により、検出されたループは前記パーツの物質と開口部
の境界及び領域を、周期的順番(即ち物質、開口部、物
質等)に基づいて決定する。図16(d)におけるそれ
のごときループツリーが複数の面の位置及び各々の面の
内部の任意の穴の位置を決定するために各図面について
生成される。浮遊する円弧或いは線分のごとき前記パー
ツの面の内部で連結されないエンティティーは、ステッ
プS192の中で検出され消去される。
【0254】本発明の前記2次元クリーンアップ操作を
行なうための代表的なコードは付録Dに提供される。こ
のコードはC++プログラム言語で記載されており、そ
こに使用される論理及びアルゴリズムの解析を円滑にす
るためのコメントを含む。そのコードは、図21−22
(b)を参照して上で議論したそれらのごとき、2次元
クリーンアップモードの種々の工程及び操作を含む。
【0255】図20を再び参照するに、2次元クリーン
アップ操作が行なわれた後論理フローはステップS16
4へ連続しそこで前記2次元図面が材料の厚さを表現し
または含むか否か(即ち前記2次元図面が厚さを有する
か否か)が決定される。もし前記2次元図面が厚さの量
を含むと判断される場合には、ステップS166で3次
元モデルへの引き続く操作のための2次元図面を作成す
るためにサーバモジュール32により厚さ消去手続きが
行なわれる。前記2次元図面における厚さの存在の判断
は図面のデータに基づいてサーバモジュール32により
自動的に行なわれ、或いはオペレータからの援助或いは
応答を介して前記サーバモジュールにより行なわれる
(オペレータは厚さ除去が必要であるか或いは好ましい
かを指示するように促される)。前記パーツの厚さは全
ての板金パーツの独特の対称性により消去される。前記
パーツの厚さを消去することにより、厚さを有しない、
結果としての板金パーツは板金オペレータ或いは設計者
により、より容易に分析される。更にこの出願の発明者
は、前記2次元3面図の厚さを除去することにより、2
次元図面を変換し3次元モデルを生成するに必要な時間
が著しく短縮されることを見出した。
【0256】殆どの2次元3面図は材料厚さ量を含むた
め、オペレータはしばしば、2次元図面から3次元モデ
ルを作成するためにいずれの曲げ線が選択されなければ
ならないかで混乱する。結果として、2次元3面図が3
次元モデルへ変換されるように適切な曲げ線を選択する
際に相当の時間が無駄になる。厚さを有する2次元3面
図の例が図24に示されている。この発明の1つの側面
によれば、材質厚さを持つことなく表現され且つ処理さ
れるが、当該材質厚さ量及び前記パーツの内側及び外側
寸法を曲げモデルデータ中に保有する簡単化された2次
元3面図モデルを表示するように、厚さ除去手続きが設
けられている。図24(b)は前記厚さ除去工程を行な
った後、前記サーバモジュール32において前記オペレ
ータに対して観察され且つ表示される簡単化された2次
元3面図を図示する。
【0257】前記厚さ除去手続きが実行される時、ユー
ザは、2次元3面図表示における材質厚さを特定するよ
うに促されてもよく、また前記表示内においていずれの
寸法(即ち外側寸法或いは内側寸法)が保持されるべき
であるかを特定するように促されても良い。オペレータ
は、例えばマウスを用いて複数の図の中の1つにおいて
保持される厚さ及び表面を指示する。このユーザにより
入力されたデータに基づいて、サーバモジュール32は
前記2次元3面図を修正し、ユーザにより指示された材
料厚さを消去し、前記オペレータの選択に基づいて内側
或いは外側寸法を残す。
【0258】前記2次元3面図図面において厚さを消去
するために、前記サーバモジュール32は前記オペレー
タにより行なわれた選択に基づいて前記3つの図の各々
を分析する。選択された表面は幾何学的計算により(即
ち選択されたエンティティー線分或いは表面と同じX座
標或いはY座標射影に存在する対応するエンティティー
を検出することにより)他の図の1つへ射影され、前記
複数の図の各々における対応するエンティティー及び線
分を検出する。対応するエンティティーは、マークされ
且つ保持され、合致しないエンティティー或いは表面は
削除され或いは図24(b)に示されるそれのように、
スクリーン上に表示されない。更にオペレータにより指
示される厚さ寸法線は他の図の各々へ同様に射影され、
合致する厚さ寸法線或いはエンティティーは図24
(b)の例に更に示されるように削除される。結果とし
て、図面内の複数の図の各々は適宜に修正され、前記サ
ーバモジュール32においてユーザに対して表示され
る。厚さを有しない、結果としての2次元3面図は前記
パーツの3次元モデルを生成するために次の工程で使用
される。
【0259】この発明の厚さ削除手続は、各図において
削除されるべき厚さ線及び残されるべき表面エンティテ
ィーをオペレータが選択的に指示するようにするための
マニュアル厚さ消去モードを含む。表示された図の各々
においてどの領域が削除されるべきであり、どの表面が
残されるべきであるかを指示するためにマウス或いは他
の適当な入力装置がオペレータにより使用される。前記
オペレータにより入力されるデータに基づいて前記サー
バモジュール32は、厚さを有しない図面を提供するた
めに、前記2次元3面図からオペレータにより選択され
る各線分エンティティーを削除する。
【0260】この発明はまた全ての厚さ表現が前記2次
元3面図図面において正しく特定されたか否かを分析し
且つ検出し且つ、マークされない厚さ要素が存在する時
及び/又は図面データ中に矛盾が存在する時、ユーザに
警告するための警告システム或いはモジュールを含む。
例えば厚さ警告要素は、前記表示スクリーン上で潜在的
なマークされない厚さ部分を強調するために設けられ、
面警告要素は面の寸法が他の図における厚さのマークと
一致しない時、前記スクリーン上で潜在的な一致しない
面を強調するために設けられる。曲げ線警告要素は、ま
た矛盾する曲げ線を強調し及び一致しない厚さ曲線を強
調するために設けられる。曲線は、この曲線上に射影さ
れる少なくとも1つの曲げ線が2つの横断厚さ線分(厚
み横断線)により挟まれないとき強調される。例えば図
24(c)は、2つ或いは他の零でない偶数の横断厚さ
線分(即ち各図において厚さを横断する短い線)により
正しく挟まれている厚さ曲線を図示する。各曲げ線は2
つ又は他の零でない偶数の横断厚さ線分により挟まれる
べきである。各図面における前記パーツのこれらのエン
ティティーの分析は、ループ分析を実行し且つ各図を作
り上げる線分及び円弧エンティティーの連結性を解析す
ることに基づく。開放された厚さ線分は他の厚さ線分或
いは曲線と接続しない少なくとも1つの端点を有する厚
さ線分に基づいて定義される。1つの開放厚さ線分を含
むサイドは開放厚さサイドと定義される。厚さ線分は、
開放厚さ線分の開放厚さサイドが最小ループの境界ボッ
クスに一致しない場合に強調される。前記加工された2
次元3面図の像に関連する警告をユーザに与えることに
より、ユーザは図面データ中の矛盾を警告され、ユーザ
はパーツの3次元モデルを生成するために更に加工を行
なう前に、前記図面データを修正及び/又は訂正するこ
とができる。そのような警告システム及びユーザとの相
互作用を含むことが3次元モデルによる前記パーツの表
現の精密さを改善する。
【0261】図20のステップS168で、厚さを有し
ない加工された2次元3面図図面は3次元モデルへ変換
され発展させられる。2次元3面図図面から前記3次元
モデルへの変換及び展開は良く知られ或いは確立された
射影及び/又は突出方法を用いて行なわれる。例えば前
記2次元3面図から3次元モデルを生成するために、各
図の深さが検出され3次元モデルを展開するために各図
が射影される。結果としての3次元モデルは次に曲げモ
デルデータを生成する際に使用され、また上記した展開
アルゴリズムを適用することにより単一の2次元平面図
へ変換される。幾何学的モデル化技術についての更なる
情報については、モルテンソン、フォリー等及びマンテ
ィラを見よ。2次元図面から3次元モデルを構成するた
めの射影技術についての追加の情報については例えば以
下を見よ。ウェズレイ等,W.A.「投影図の肉付け」
I.B.M.J,RES,DEVELOP、25巻、N
O.6、934−954頁(1981)、アオムラ・シ
グル、「機械的図面を用いてソリッドモデルを形成する
こと」第6回コンピュータメカニクスコンファレンス、
JSME、NO.930−71、日本、497−98頁
(1993)、アオムラ・シゲル、研究及び実際使用の
最近の傾向及び将来の可能性(図面から3次元モデルの
自動的再構成)東京工学株式会社、日本、6−13頁
(1995)。これらの開示はここにそれらの全てにお
いて明示的に取り込まれる。
【0262】ステップS168で3次元モデルを展開す
る際、結果としての3次元モデルを更に加工し且つ精密
化するために追加のクリーンアップ工程が含まれる。こ
の発明の1つの側面によれば、3次元クリーンアップ工
程は、前記パーツの2次元3面図において存在し且つ前
記パーツの生成された3次元表現において余計な或いは
過剰な情報を生成する不明瞭さを補償するために設けら
れる。当業者に理解されるように、パーツの2次元3面
図表現は3次元座標空間における前記パーツの種々の特
徴の表現に関連して不明瞭さを含む。前記2次元3面図
から3次元モデルを生成する際余計な且つ過剰な情報が
これらの不明瞭さの結果として生成される。従ってこの
発明の側面によれば、前記3次元クリーンアップ工程
は、1つの端部がつながっていない線分を検出し且つ除
去すると共に曲げ線を検出し且つきれいにすると共に面
をトリミングする工程を含む。前記3次元クリーンアッ
ププロセスは前記パーツの結果としての3次元モデルを
生成する際に自動的に行なわれ或いは前記生成された3
次元モデルが追加の工程を要求すると判断される時、オ
ペレータからの入力に基づいて選択的に行なわれる。
【0263】前記3次元クリーンアップ工程によれば、
前記生成された3次元図面データを分析することによ
り、一端部において他のエンティティーと接続されない
と判断される全ての線分或いは曲線が特定され片側開放
線分として定義される。片側開放線分であると判断され
る任意のエンティティーは前記パーツの3次元表現から
除去される。一旦開放線分が除去されると、それは他の
線分或いはエンティティーが開放されることを導くかも
しれない。従って新しい片側開放線分がまた特定され、
全ての開放線分或いはエンティティーが除去されるま
で、繰り返し除去される。図63は片側開放線分が除去
される前のパーツの3次元表現の例を図示し、図64は
片側開放線分が前記3次元表現から除去された後の前記
パーツを図示する。
【0264】上記したように、ステップS168で行な
われる3次元クリーンアップ工程は曲げ線を検出しきれ
いにする工程も含む。曲げ線は、3次元空間におけるパ
ーツの面情報の検出を促進するために特定され且つきれ
いにされる(例えばモールド線分を加えることによ
り)。前記生成された3次元モデルデータに基づいて、
各曲げ線は、それぞれの中心により定義される同一の法
線を有する一対の3次元曲線(例えばそれは図面データ
における曲線エンティティーにより表現される)の検出
に基づいて同定される。この過程において、特定された
前記曲げ線に対してモールド(形取り)線分が付加され
る。前記モールド線分は、3次元曲線の各対において対
応する終点を特定し且つ前記3次元曲線の対応する終点
の間でモールド線分(例えば線分エンティティーで表現
される)を延長することにより追加される。図65は曲
げ線が特定される前のパーツの代表的3次元表示を図示
し図66は前記モールド線分(図において破線で表現さ
れる)が追加された後のパーツを図示する。
【0265】曲げ線が特定され且つモールド線分が追加
された後、3次元クリーンアップ工程は更に前記パーツ
の全ての曲げ線をきれいにし且つ面をトリミングするた
めに前記パーツの3次元表現を加工する。前記2次元3
面図データの図における頻繁に生ずる不明瞭さにより、
前記パーツの3次元表現に前記面の過剰な部分が生成さ
れる。前記3次元クリーンアップ工程は前記面の過剰な
部分を特定しそして板金領域知識(例えば何が折り畳め
ないかについての知識)を用いて前記面をトリミングす
る。余分な穴或いは開口部のような他の余分な情報も特
定され除去される。結果として前記パーツの過剰な部分
は除去され前記3次元表現は前記板金パーツのより精密
な表現を提供する。図67は前記曲げ線をきれいにし且
つ前記面をトリミングする前のパーツの代表的な部分を
図示し、図68は正常化及びトリミングがなされた後の
パーツの前記部分を示す。
【0266】図25は材料厚さを持つ最初の3次元図面
から材料厚さを持たない3次元図面を生成するためにな
される工程及び操作の論理フローの例を示す。ステップ
S200で、材料厚さを有する最初の3次元図面が入力
されサーバモジュール32へ搬入される。前記3次元モ
デルは材料厚さを有する3次元のワイヤフレーム図面
で、DXF或いはIGESファイルのごときCAD図面
ファイルである。前記3次元図面が前記サーバモジュー
ル32へ搬入された後、厚さ除去工程がステップS20
4で行なわれる。ステップS204における前記3次元
モデルに対する厚さ除去工程は上記したアマダUNFO
LDソフトウエア・システムにおいて提供されると同じ
方法で行なわれる。前記3次元モデルにおいて厚さを消
去するために、オペレータはまず厚さを指示し且つ残さ
れる面を選択するように促される。このオペレータの選
択に基づいて厚さを定義するエンティティー線分の終点
を解析することにより厚さが測定される。しかる後、選
択された表面の境界が、前記ループ及びエンティティー
解析工程に関連して上記したと類似の方法により探索さ
れる。そして保持されるエンティティーはマークされ
(例えばフラグを設定し或いは増加することにより)、
対応する厚さエンティティーは除去される。前記3次元
パーツのエンティティーを探索する際、前記エンティテ
ィーは、ユーザにより選択された厚さエンティティーの
長さに基づいて識別される。一般的に前記厚さエンティ
ティーと同じ長さを有する全てのエンティティーは選択
されず除去され、同じ長さでない他のエンティティーが
マークされ残される。前記3次元パーツの表面の探索で
マークされなかった残りのエンティティーもまた除去さ
れることがある。再びサーバモジュール32はマニュア
ル厚さ除去モードを提供し、そこではオペレータは除去
されるべき3次元パーツにおける各エンティティーを手
動で指示する。
【0267】ステップS204の後、厚さを有しない、
結果としての3次元モデルがステップS206で展開さ
れ及び/又はオペレータに対して表示される。展開アル
ゴリズム或いは工程が次にその材料厚さを有しない3次
元モデルに適用され上に詳細に説明したように、曲げモ
デルデータについての単一の2次元平面図を生成する。
上記したように前記データベース30に格納されるデザ
イン及び製造情報は、板金要素についての製造データの
みならず板金の幾何学形状及びトポロジーを含む曲げモ
デル・データファイルを含む。更にこの発明の種々の特
徴を実行するために使用されるソフトウエアはC++の
ごとき高度のプログラム言語を用い且つオブジェクト指
向プログラム技術を用いて生成される。この発明の種々
の特徴を実行するためには、Booch或いはOMTの
ごとき異なるオブジェクト指向技術も使用される。オブ
ジェクト指向プログラムが使用される場合は、前記板金
パーツを表現するためにオブジェクト指向データが使用
され、前記パーツのための曲げモデルは完全に自己充足
的クラス・ライブラリを介して実行される。この発明の
1つの側面により、オブジェクト指向プログラム技術に
基づく、前記曲げモデルのための代表的データ構造及び
アクセス・アルゴリズムの記述が提供される。図26
は、本願発明をオブジェクト指向プログラムにより実行
する際使用される前記曲げモデルの代表的データ構造及
びアクセスアルゴリズムを図示する。オブジェクト指向
プログラムは、データを含む複数のオブジェクト或いは
モジュールのみならずそのデータに作用する複数の指示
を結合することにより現実世界をモデル化することがで
きるソフトウエア展開の1つのタイプ或いは形態であ
る。オブジェクト指向プログラムにおいては、オブジェ
クトは板金パーツのごとき、何か物理的なものをモデル
化するソフトウエアエンティティーであり、或いはそれ
らはビジネス上の商取引のごとき仮想的な何かをモデル
化するものである。オブジェクトはそのオブジェクトの
状態を集合的に定義する1つもしくはそれ以上の属性
(即ちフィールド)を含み、且つ全ての他のオブジェク
トからそれを識別するための識別子を含む。更にオブジ
ェクトはある種の条件の存在に基づいて、前記属性を修
正し或いは前記オブジェクトに対して作用をなす一群の
方法(即ち手続き)により定義される振る舞いを含む。
【0268】この発明の実施例によれば、前記板金パー
ツはオブジェクト指向データモデルとして表現される。
図26に示されるように板金パーツの曲げモデルは完全
に自己充足的なクラスライブラリとして定義される。前
記板金パーツのための全ての要求されるデータ操作及び
機能(例えば折曲げ、展開等)はこのクラスライブラリ
の要素機能として取り込まれる。全ての幾何学的或いは
トポロジーデータは前記曲げモデルの中で分類される複
数のオブジェクトの内部で定義される。前記曲げモデル
クラスライブラリは複数のクラス或いはオブジェクトの
階層であり、パーツクラスはその階層の最上レベルのク
ラスである。前記パーツクラスは種々のパーツ属性を有
するパーツオブジェクトを含み、前記パーツ及び前記パ
ーツに対してなされる複数の作用を定義する種々のオブ
ジェクトを含む。
【0269】図26は、前記曲げモデルクラスライブラ
リにおいて分類される種々のオブジェクトの例を示す。
例えば種々の属性52を含むパーツクラス50が提供さ
れる。前記パーツ属性52はパーツ番号及び/又は名
前、パーツ材料タイプ及びパーツの厚さのごとき種々の
パーツ情報を含む。前記属性52はまた、複数の曲げが
なされる順番を指示するための曲げ順情報及び前記パー
ツの種々の寸法についての誤差要求のごとき他の製造情
報を含む。前記パーツクラス50はまた図26に示され
るように面オブジェクト54、穴オブジェクト56、成
形部オブジェクト58、及び曲げ線オブジェクト60の
ごとき種々のオブジェクトを含む。前記オブジェクト5
4,56,58及び60の各々はそこに表現されたエン
ティティー(例えば面、穴、成形部、及び曲げ線)の各
々についての一群のオブジェクトからなる。前記面オブ
ジェクト54、穴オブジェクト56、成形部オブジェク
ト58、及び曲げ線オブジェクト60はそれそれ幾何学
形状及び寸法データ、2次元及び3次元空間表現におけ
る位置及び座標データ、及び前記パーツのそれらの各エ
ンティティー(例えば面、穴、成形部、及び曲げ線)の
端及び表面に関連するデータを含む。例えば、前記面オ
ブジェクト54は、前記複数の面の各々についての幾何
学形状及び寸法データ、2次元及び3次元表現における
前記複数の面の空間位置データ、及び前記複数の面の端
及び表面についての端及び表面データを含む。更に、成
形部オブジェクト58は、前記パーツにおける特殊な成
形部に関連するデータを含み、このデータは幾何学形状
及び寸法データ、2次元及び3次元空間位置データ、及
び端及び表面データを含む。
【0270】図26の実施例に更に示されるように、パ
ーツクラス50は更にトポロジー・オブジェクト62及
び曲げ特性オブジェクト64を含む。前記トポロジーオ
ブジェクト62は、前記パーツの前記面、穴、成形部及
び曲げ線についてのパーツトポロジーデータを含む。前
記トポロジーオブジェクト62におけるデータは前記パ
ーツの前記種々の特徴の構造的及び幾何学的関係を示
す。前記曲げ特性オブジェクト64は前記パーツの1つ
或いはそれ以上の特徴についての特殊な製造上の拘束に
関する情報を含む。例えば如何に前記板金パーツが曲げ
られるべきであるかに関する曲げ特性情報が、前記曲げ
特性オブジェクト64に設けられる。前記曲げ特性情報
は、異なる曲げ特性タイプ(例えば同時曲げ、同一直線
上曲げ、Z曲げ等)についての特殊製造データを含む。
【0271】前記曲げ線オブジェクト60は、また行な
われる曲げに関連する製造特殊データを含む。従って、
各曲げ線についての幾何学的或いは寸法データ、2次元
及び3次元空間位置データ、端データに加えて、前記曲
げ線オブジェクト60はまた、各曲げ線についてのV幅
データ、曲げピッチデータ、曲げ数データ及び/又は配
向データを含む。各曲げ線は、図26に示すように付随
する曲げ操作を含む。この曲げ操作は、各曲げ線におい
て曲げを行なうためのデータ及び操作/指示を有する一
群のオブジェクトとして実行される。仮にオブジェクト
として提供されると、各曲げ操作は、曲げ角度、曲げ半
径及び/又は曲げ縮小量のごとき固有の曲げデータのみ
ならず、如何に或いはどのタイプの曲げを行なうべきか
(例えば円錐曲げ、Z曲げ、ヘミング、円弧曲げ等)を
指示するデータ及び指令を含む。
【0272】前記パーツの曲げモデルを、オブジェクト
指向データモデルを介して実行することにより、全ての
複雑な数学的計算、計算幾何学及びマトリックス変換が
単一のクラスライブラリに組み込まれる。ヘミング、Z
曲げ及び円弧曲げのごとき特殊な曲げ操作もそのクラス
ライブラリに取り込まれる。更にV幅及び曲げ縮小量及
び曲げ順のごとき製造情報もそのクラスライブラリに取
り込まれる。前記曲げモデルにより、前記2次元平面モ
デル及び3次元モデルの同時二重表示が図26に示すよ
うに行なわれる。更に、前記曲げモデルの曲げ線オブジ
ェクト60に応じて曲げ加工が行なわれる。前記曲げモ
デル及びパーツ構造並びにそれらについての実行に関連
する一般的なコメントはここに添付した付録Kに提供さ
れる。
【0273】曲げモデルビューアが前記曲げモデルを解
釈し、2次元及び/又は3次元表現における前記パーツ
の視覚的な画像を表示するために設けられる。図27
は、この発明の他の側面による、前記曲げモデルビュー
アの構造と前記曲げモデルとの関係のブロック図を図示
する。前記曲げモデルビューアはオブジェクト指向プロ
グラム技術を介して実行され、前記設備38における種
々の場所10,12,14,…20の前記ステーション
モジュールにおけるユーザが前記曲げモデルに設けた情
報に基づいて前記パーツの種々の図を表示できるように
するウインドウズに基づくアプリケーションである。前
記曲げモデルビューアは、前記板金パーツを視覚化する
ために用いられる一群のアプリケーション・ライブラリ
・モジュールを含む。更に、前記曲げモデルビューア
は、ウインドウズ・アプリケーションの画像クラスとし
て設計され、従ってそれは任意のウインドウズ・アプリ
ケーションについての基本的画像クラスとして使用され
る。前記2次元及び3次元モデルを見るための殆どの標
準的操作(例えばズーム92、回転96、パン100、
寸法102等)は前記曲げモデルビューアの要素機能と
して実行される。幾何学的変換及び基本的コンピュータ
グラフィックス技術は、画像操作を実行する際に前記曲
げモデルオブジェクトに対して適用される。更に、前記
曲げモデルビューアは、画像モデル属性88を含み、そ
れはソリッド画像、ワイヤフレーム画像、2次元平面画
像及び正射影画像を含む4つの主なる画像モードを有す
る。
【0274】この発明の1つの側面によれば、前記曲げ
モデルクラスライブラリ80は、選択された画像(例え
ばソリッド、ワイヤ、2次元平面又は正射影画像)に応
じて、前記板金パーツに作用する一群の手続き又は機能
を含む。前記曲げモデルビューア観察クラス84は、ズ
ーム92、回転96、パン100及び寸法102のごと
き、一連の標準的操作を含む。そして、前記曲げモデル
ビューアの状態に応じて、前記曲げモデルビューア観察
クラスは、前記曲げモデル・クラス・ライブラリ80か
ら複数の機能を呼び出す。図27に示されるように、ユ
ーザにより選択される前記種々の観察モデル属性或いは
特徴88は、ソリッド画像、ワイヤフレーム画像、2次
元平面画像及び正射影画像を含む。この発明に設けてあ
るこれらの種々の観察モードの記述は図28−31を参
照して以下に提供される。
【0275】基本的コンピュータグラフィックス及び幾
何学的モデル化技術、例えば幾何学的変換及び3次元幾
何学的技術は、前記曲げモデルの種々の特徴を実行し且
つ異なる観察モード或いは機能を提供するために使用さ
れる。コンピュータに基づいた2次元及び3次元のモデ
ル化及びシミュレーションにおける最近の発展及び展
開、例えばグラフィックライブラリ或いはパッケージの
効用はこの発明のこれらの特徴を実行するために適用さ
れる。更に、コンピュータグラフィックス及びモデル化
については広い種類の刊行物或いは文献が利用可能であ
る。例えば、モルテンソン、フォリー等、マンティラを
見よ。それらの各々は上に記載した。
【0276】この発明の種々の観察及びモデル化の特徴
を提供するために各ステーションモジュール及びサーバ
モジュールは、800×600の解像度を有するSVG
Aスクリーンのごとき高解像度表示スクリーンを有す
る。ジョイスティック及び/或いはゲームカードも前記
ステーションモジュール及びサーバモジュールに提供さ
れ、ユーザが、前記パーツの異なる2次元及び3次元表
現を選択的に修正し且つ観察することを可能とする。ソ
フトウエアに基づいたグラフィックス・パッケージ、例
えばオープンGL(OpenGL)及びレンダウェア
(RenderWare)は、グラフィック計算を行な
うために使用される。それらのグラフィックライブラリ
或いはパッケージはウインドウズに基づいたアプリケー
ションで種々の観察モードを実行するために使用され
る。例えばオープンGLは前記曲げモデルに設けてある
パーツ幾何形状及びトポロジーデータに基づいて種々の
2次元ワイヤフレーム画像を実行するために使用され
る。更にレンダウェアは前記曲げモデルに設けてあるパ
ーツデータに基づいて、前記板金パーツの種々の2次元
及び3次元ソリッド画像を表示するために使用される。
オープンGLについての更なる情報については、例えば
オープンGL・レファレンスマニュアル及びオープンG
L・プログラミングガイド、リリース1、オープンGL
・アーキテクチャ・レビュー・ボード、アディソンーウ
エズレイ発行社、リーディング、マサチューセッツ(1
992)を見よ。レンダウェアの情報については例えば
レンダウェアAPIレファレンスマニュアルV2.0、
クライテリオンソフトウエア株式会社、イギリス(19
96)を見よ。
【0277】前記パーツの種々の画像を表示するため
に、前記曲げモデルは例えばオペレータのステーション
モジュールにより前記データベース30からアクセスさ
れる。前記曲げモデルデータは、使用されているグラフ
ィック・ライブラリ或いはパッケージ(例えばオープン
GL又はレンダウェア)により使用されるデータフォー
マットに応じて再フォーマット化される。しかる後、前
記グラフィックデータは、オペレータにより選択された
観察モード(ワイヤ、ソリッド等)を表示し、或いは前
記ユーザにより実行された観察機能(ズーム、パン等)
を実行するために種々のプログラムされた順序に従って
加工される。
【0278】特定の観察モードがオペレータにより選択
される時、選択された観察モードは、前記画像の現在の
ズーム比率或いはファクター及び向きと共に検出され
る。この情報は、次に前記現在の表示を更新するために
前記グラフィックパッケージに対して機能コールを行な
うために使用される。前記グラフィックパッケージに対
する機能コールは、表示される観察モード並びに実行さ
れるズーム或いはその他の観察機能に応じて行なわれ
る。これらの機能コールに基づいて前記グラフィックパ
ッケージは必要なデータを提供し、従って前記ステーシ
ョンモジュールは前記オペレータに対して前記パーツの
画像を表示する。前記ユーザによる前記2次元又は3次
元表現の修正(例えばジョイスティック或いはマウスを
移動することにより)に基づいて前記表示された画像を
更新するために追加の機能コールは前記グラフィックラ
イブラリに対してなされる。
【0279】前記パーツのワイヤフレーム画像を提供す
るために、前記グラフィックパッケージに対して前記パ
ーツの線分エンティティーデータが提供され必要なグラ
フィック計算がなされる。しかし、ソリッド画像につい
ては、前記面の各々について1つもしくはそれ以上の多
角形(ポリゴン)が引き出され、前記画像を表示するた
めに前記グラフィックパッケージへ入力として提供され
る。オープンGL及びレンダウェアのようなグラフィッ
クパッケージは、多角形データを入力として取得し、ソ
リッド画像を提供するために前記多角形により定義され
る領域を満たす。前記多角形は、前記曲げモデルにおけ
る面及び曲げ線情報から導出され各面の境界を決定する
ことにより導出される。前記多角形は前記パーツの各面
を表示し且つ定義するために生成されなければならな
い。これらの面は次に、板金パーツ全体を表示するため
に、前記曲げモデルにおける前記パーツトポロジー及び
他のデータに基づいて接続される。仮に面が開口部或い
は穴を有する場合には、そのような開口部を囲まない幾
つかの多角形を有する面を定義することが必要となる。
正射図については、個々の図の各々(それはワイヤフレ
ーム又はソリッドである。)についてのデータは前記グ
ラフィックパッケージに送られ、図31に示されるごと
く、結果としての複数の図が単一の表示スクリーン上で
結合される。前記曲げモデル像の種々の観察モード及び
機能を実行するための代表的コードは付録Eに提供され
る。このサンプルコードはC++で記載され前記プロセ
ス及びそこで実行される操作に関連する複数のコメント
を含む。適当なグラフィックパッケージ(例えばオープ
ンGL及びレンダウェア)との結合における前記コード
は異なった図(例えば2次元及び3次元ワイヤフレーム
或いはソリッド)を表示するために使用されるだけでな
く、前記観察機能(例えばズーム、回転、パン等)の各
々の機能を提供する。表示される種々の観察モード表示
スクリーンの簡単な説明が以下に与えられる。
【0280】ソリッド図モードは、前記曲げモデルによ
り定義される前記パーツの、ソリッドで表示される3次
元図を表示する。図28は前記板金設備38内での位置
10,12,14,…20のいずれかにおいて設けてあ
る表示スクリーンへ出力として提供される代表的ソリッ
ド図ウインドウを図示する。このソリッド図モードにお
いて、ユーザ或いはオペレータは、3次元空間でのナビ
ゲーション及び3次元自動寸法付けを操作するための複
数の観察機能を与えられる。前記パーツのソリッド図を
変更するために設けられる基本的な機能は回転、ズーミ
ング、パンニング、及び/又は標準図選択を含む。前記
ユーザにより与えられ或いは選択される前記標準図は以
下を含む。即ち等測投影法図、平面図、底面図、正面
図、背面図、左図、及び右図。自動及びマニュアル寸法
付け操作がまた提供され、現在の観察角度に基づいて前
記パーツの重要な寸法を表示する。この発明の寸法付け
特性の代表的例が、図32−36を参照して以下に提供
される。
【0281】図28に示されるようにソリッド図ウイン
ドウはウインドウズに基づいたアプリケーションであ
り、従って前記パーツの複数のウインドウ或いは部分図
が提供される。前記複数の図のウインドウは、ウインド
ウの中で1つの極めてクローズアップされた単一の図を
提供する拡大図及び単一のウインドウにおいて前記パー
ツの極めて速くからの図を与える鳥轍図を含む。前記部
分図はユーザにより選択されたオブジェクトの部分図を
与える。前記種々の観察機能を制御するために、前記場
所10,12,14,…20の各々の前記サーバモジュ
ール32及びステーションモジュールに、ジョイスティ
ックインタフェースが設けられる。前記ジョイスティッ
クだけ及び/又はキーボード上の所定のキー(例えばシ
フトキー又はコントロールキー)の操作との組み合わせ
の操作が、回転及びパンニング及びズーミングのごとき
種々の機能を実行するためにユーザにより行なわれる。
更に、前記パーツのソリッド図の表示される生地は、デ
ータベース内での前記パーツについて特定された材質を
シミュレートするように選択される。この目的のため
に、スチール、ステンレススチール、アルミニウム等の
ごとき材料の生地のライブラリを有する材料生地ライブ
ラリが提供される。格納された材料生地ライブラリはソ
リッド図が存在する時オペレータによりアクセスされ適
用される。従って、表示されるパーツの表面は前記板金
パーツの実際の生地をより忠実にシミュレートする。
【0282】前記ワイヤフレーム図モードは、前記板金
パーツのワイヤフレーム図のウインドウズに基づいた表
示を提供する。ワイヤフレームウインドウの例が図29
に示されている。前記ワイヤフレームにおける3次元空
間ナビゲーション及び3次元寸法付けを提供するための
キーの機能は、前記ソリッド図に関して上に記載したと
類似である。例えば回転、ズーミング、パンニング及び
標準図の選択のごとき機能が提供される。自動寸法付
け、多重図ウインドウ及び断面図オプションも前記ワイ
ヤフレーム図モードにおいて提供される。更に、ジョイ
スティック及び/又はキーボードインタフェースが、ユ
ーザが前記種々の観察機能を選択し且つ活性化すること
ができるように提供される。
【0283】前記2次元平面図モードはワイヤフレーム
表示において、前記パーツの展開された2次元平面図を
表示する。2次元平面図ウインドウの例が図30に示さ
れている。この2次元平面図モードはユーザがウインド
ウ中の図を変更し又は改造するのを可能とするための複
数の観察機能を有する。例えばユーザが前記2次元平面
ワイヤフレーム図を選択的にズームし且つパンするのを
可能とするようにズーミング及びパンニング機能が設け
てある。更に、寸法付け及び多重ウインドウ観察機能
が、前記ソリッド図モードに関して上記したと同様の態
様で設けてある。ジョイスティック及び/又はキーボー
ドインタフェースはユーザがパンし、ズームし他の観察
機能を制御するのを可能とするように設けてある。前記
パーツに設けられている特殊な成形部または形状は、特
殊な成形部の指示又は記載と共に、前記成形領域の前記
最も外側の境界についての成形または形状として表示さ
れる。
【0284】図31に図示されるような正射図ウインド
ウも前記曲げモデルビューアの一部として提供される。
前記正射図モードはワイヤフレーム表示において平面
図、正面図、右図及び等測投影法図を表示する。隠れ線
オプションが、観察角度に基づいてブロックされた線を
見えなくするために設けられる。この隠れ線オプション
は各図のウインドウを簡単化するために用いられる。前
記正射図モードにおいても種々の観察機能が提供され、
ユーザが前記ウインドウにおいて現在の図を選択的に操
作し且つ変更するのを可能とする。例えば、ズーミング
及びパンニング機能が寸法付け及び多重ウインドウ観察
機能と共に設けられる。上記したように、多重ウインド
ウ観察機能が設けられ、ユーザが、多重ウインドウにお
いて前記正射図の拡大図及び/又は鳥瞰図を選択的に表
示することを可能とする。ジョイスティック及び/又は
キーボードインタフェースが、前記複数の場所の各々に
設けられ、ユーザが、前記正射図モードにおいて前記複
数の観察機能の各々を選択的に活性化し且つ操作するの
を可能とする。
【0285】上記した種々の図の表示の各々を表示せし
めるのに加えて、前記曲げモデルビューア観察クラスは
他の特徴と共に実行される。例えば前記曲げモデルビュ
ーアはオペレータにより選択され強調されている、現在
の図における複数の項目或いはエンティティーを指示す
るための選択集合を含み且つ維持する。この発明の1つ
の側面によれば、オペレータは、選択された項目に関連
するデータを修正し或いは前記パーツのそれらの項目の
所定の操作を行なうために、前記表示されたパーツの面
及び曲げ線及び他の特徴を選択することを可能とされ
る。例えばオペレータは、表示されたパーツの面を選択
し、その面のその幅或いは長さに沿っての寸法データを
変更することができる。オペレータはまた曲げ角度又は
V幅のごとき各曲げ線に付随する種々の曲げデータを修
正することができる。
【0286】前記曲げモデルビューアはユーザにより選
択されたエンティティー或いは項目(例えば面、曲げ
線、面或いは曲げ線の端等)のリストを保持する。観察
者はそのリストを更新する。従ってオペレータにより現
在選択されている現在の項目は前記選択リストに常に保
持される。この発明におけるソフトウエアの他の部分
は、異なる手順(例えばマニュアル寸法付け等)を実行
し或いは行なう際、選択されたエンティティーの前記現
在のリストの図面クラスを呼び出す。
【0287】更に前記曲げモデルビューアは観察可能性
機能を提供する。それは現在表示されている図に基づい
て観察可能性情報及び座標情報を提供する。以下に更に
十分に説明されるように、前記観察可能性機能は前記パ
ーツの特定な部分或いはエンティティーがスクリーン上
で現在観察可能であるか否かについての情報を提供し且
つスクリーンエンティティーが現在位置する場所につい
ての座標情報を提供する。前記曲げモデルビューアの観
察可能性機能は、前記パーツのどの部分が現在スクリー
ン上で観察可能であるかを決定するためにこの発明の寸
法付け特性により呼び出される。従ってスクリーン上で
観察可能である前記パーツの部分の寸法情報のみが観察
者に対して表示される。この発明の寸法付け及び観察可
能性機能のより詳細な説明は以下に提供される。更に前
記曲げモデルビューアの観察可能性機能を実行するため
の代表的コードはここに添付する付録Jに提供される。
【0288】図32−36を参照するに、この発明の1
つの側面に基づく、寸法付け特性の事例が説明される。
上記したように、観察モードの各々は現在の観察方向に
基づいて、前記パーツの寸法を自動的に表示する寸法付
け機能を含む。自動寸法付け機能は、現在の観察角度に
おいては見ることができないフランジ或いは曲げ線の寸
法がユーザに対して表示されないように提供される。前
記自動寸法付け機能或いはモードが活性化される時、前
記パーツの観察可能な寸法のみが、現在の観察角度に基
づいて表示される。更に、自動寸法付けモードにおいて
は、所定の寸法(即ち前記曲げ操作に対して重要である
寸法)のみが現在の観察角度の状態に基づいて表示され
る。マニュアルの寸法付けモードも提供され、ユーザが
どの寸法が表示されるべきであるかを選択的に指示する
ことを可能とする。このマニュアル寸法付けモードにお
いては、ユーザにより選択された寸法事項のみが、現在
のパーツの観察角度に基づいて表示される。いずれの寸
法付けモードにおいても、表示された寸法事項は、前記
パーツがズーム化され或いはパンされる時ウインドウ表
示から消去され或いは除去される。
【0289】図32は自動寸法付けモードにおいて表示
される種々の寸法事項の例を図示する。前記自動寸法付
けモードにおいて表示される寸法事項は、曲げ操作に重
要な事項(例えばフランジ長さ、曲げ線長さ、曲げ角度
等)からなり、パンチ加工された穴或いは開口部の寸法
のような余分な寸法事項ではない。前記表示される寸法
事項は例えば前記板金パーツの幅、深さ、及び高さ並び
にフランジ長さを含む。更に、各曲げ線の前記曲げ線長
さL、曲げ角度A、内側半径R及び曲げ縮小Dは単独で
或いは一緒に、1つのウインドウに或いはグループ情報
ボックスに表示される。上記したように、現在の観察角
度に基づいて観察可能な寸法事項のみが表示される。更
に前記オペレータが、前記パーツの観察角度を変えるた
めに回転、ズーミング或いはパンニングをする時全ての
寸法は表示から消去され或いは除去され、各操作が完了
した時それらの寸法は再び表示される。表示情報(任意
のテキスト或いは参照矢印)の寸法及び向きは、現在の
ズームの比率或いは観察角度ではなくスクリーンの寸法
に対して常に寸法調整される。しかしながら、前記寸法
情報の可読性を改良するために前記寸法情報の色、スタ
イル、重み及び/又はフォントはユーザがそれらを変更
できるように形成可能である。結果としてオペレータ或
いはデザイナーは、前記寸法情報の特殊の色、フォント
サイズ等を選択することによりパーツにおける重要な寸
法を強調することができる。例えば、寸法テキストの
色、寸法又はフォント又は、寸法参照事項、線又は矢印
の色、線の重み或いはスタイルは、パーツにおける重要
な寸法を指示するために強調され或いは選択的に変更さ
れる。オペレータはまたウインドウ情報ボックスを色付
けし満たし或いはスタイル付けし或いは特定の曲げ線を
色付けし或いはパーツ内の他の重要な寸法を強調する。
【0290】この発明の寸法付け特性を実行するために
種々のプロセス或いは操作が利用される。更に上記した
ように本発明の寸法付け特性に対して観察可能性情報を
提供する観察可能性機能を、前記曲げモデルビューアは
備える。これらの機能或いは特性は、例えばサーバモジ
ュール32及び/又は工場全体に位置するステーション
モジュールのそれそれでソフトウエアにより実行され
る。この発明の自動寸法付け特性を実行するための代表
的コードが付録F−Iに設けてある。更に、曲げモデル
ビューアの観察可能性機能のためのサンプルコードが付
録Jに設けてある。これらの付録におけるコードはC+
+プログラム言語で書かれており、そこで行なわれる手
続き及び操作の論理フローの理解を容易にするためのコ
メントを含む。
【0291】この発明の寸法付け特性の論理フローは一
般的に3つの段階に分類される。第1の段階で、前記パ
ーツの曲げモデル幾何形状及びトポロジーデータがデー
タベース30からアクセスされ、前記パーツの全ての寸
法並びにそれらの寸法が表示され得る全ての態様を計算
するために使用される。前記パーツの各曲げ線及び面に
ついて、データが表示され得る全ての最も遠い点が計算
され、これらの点について、寸法線或いは矢印が表示さ
れ得る全ての方法が計算される。前記寸法データ或いは
他の情報が表示され得る場所を決定する際に一定のヒュ
ーリスティックが適用される。例えば一般的なルールと
して、全ての情報は前記パーツの外側にのみ表示される
と決定される。このようなヒューリスティックが、前記
ビューアに対してより意味のあるそしてより込み合わな
い情報の表示を提供するために適用される。
【0292】上記した第1の段階は、本発明の寸法付け
特性がオペレータにより活性化された際常に実行され
る。或いは、前記第1段階の計算は前記パーツが最初に
オペレータにより観察された際にのみ行なわれる。この
ような場合に、前記計算されたデータは次の使用のため
にメモリに格納され、前記パーツの寸法或いは他の幾何
学的データがユーザにより修正され或いは変更された時
変更される。更に前記第1段階の全ての計算は図面スク
リーンに対してではなくパーツの幾何学形状に対して行
なわれる。従って前記データは、現在の図面に関わりな
く或いはその図面が変更されても何時でも再び使用され
得る。
【0293】この発明の自動寸法付け特性の第2段階は
前記パーツの図面が更新された時常に行なわれる。この
第2段階の主たる目的は、変更された図において前記パ
ーツのどのエンティティーが観察可能であるかに基づい
て前記第1段階中に生成されたデータをふるいにかける
ことである。この第2段階において、現在の図において
観察可能でない全てのデータはふるいにかけられ、現在
観察可能である、前記第1段階において計算されたデー
タのみが残る。前記パーツのいずれの点あるいは部分が
現在観察可能であるかを決定するために前記曲げモデル
ビューアに対する機能コールがなされる。上記したよう
に、前記曲げモデルビューアは、表示されている現在の
図に基づいて前記パーツの観察可能な部分についての情
報を保持し且つ提供する観察機能を含む。前記パーツの
向きに基づいて前記曲げモデルビューアは前記パーツの
どの面及び曲げ線(並びにそれらの面及び曲げ線のどの
端或いは部分)が観察可能であるか、そして何がスクリ
ーン上で隠されているかを決定する。
【0294】上記したように、前記曲げモデルビューア
の観察可能機能を実行するためのサンプルコードは付録
Jに提供される。前記パーツのいずれの点あるいは部分
が観察可能であるかを決定するために、前記曲げモデル
ビューアは前記パーツの現在の図の向き及び現在のズー
ム面又は表示されているパーツの比率を決定し且つ維持
する。前記曲げモデルビューアはこの現在の図の向きを
決定し維持するために従来の透視図射影技術(モルテン
ソンの例えば12章を見よ)を使用する。前記パーツの
任意の点の観察可能性を決定する際に前記点の世界座標
(即ちそこにおいて前記パーツが表現されているところ
の座標)を前記観察可能性機能は獲得する。次に、前記
現在の図面の向き及びズーム面あるいは比率に基づいて
その点について、前記世界座標に対応するスクリーン座
標(即ちスクリーン上の画素の位置)が決定される。そ
の後、前記スクリーン座標に基づいて、前記スクリーン
の観察点の眺めから前記部品の任意のエンティティー或
いは部分が問題の点の前方にあるか否かが決定される。
前記パーツの上の点の隠されている特性は、前記パーツ
の他のエンティティー或いは部分が問題の点と同じスク
リーン上の点を割り当てられているかどうかに基づいて
も決定され得る。グラフィックパッケージ或いはライブ
ラリ(例えばオープンGLあるいはレンダウェア)への
機能コールは、前記パーツの1つの点以上が同じスクリ
ーン上の点に割り当てられているかどうかを決定するた
めに使用される。もし何かが同じスクリーン上の点に割
り当てられているならば、それらの点のそれぞれのZバ
ッファ深さに基づいて、前記パーツの点がそれの後ろに
あるかどうかが決定される。前記Zバッファ深さはオー
プンGL或いはレンダウェアのごときグラフィックパッ
ケージにより使用され、観察点或いはカメラ位置からそ
れそれの点への距離を定義する。前記Z深さは、興味の
ある前記パーツの複数の点について前記グラフィックパ
ッケージへ機能コールを行なうことにより決定される。
【0295】前記曲げモデルビューアの観察可能性機能
の前記プロセスはこの発明の自動寸法付け特性から前記
曲げモデルビューアへ催促がある時いつでも実行され
る。そのようなプロセスは従って前記オペレータにより
表示されているパーツの現在の図が修正され或いは変更
される時いつでも実行される。上記したように、前記曲
げモデルビューアは、表示された画像の向きに対して変
更がなされる時は常に、現在の図の向き及びズーム比の
状態を維持し且つ更新し、従って要求される時観察可能
性情報を正確に提供する。
【0296】どのデータが観察可能であるかを決定した
後、自動寸法付け機能は、(例えば第1段階での計算に
基づいて)前記寸法データ或いは他の情報が表示され得
る全ての可能な方法及び位置を決定する。前記データが
表示され得る全ての可能な方法からデータを表示するた
めの最適の方法を選択するために一群のヒューリスティ
ックが適用される。例えば第1のヒューリスティック
は、観察者の観察点により近いスクリーン上の領域が好
ましいと要求する。第2のヒューリスティックは、前記
寸法を定義するための2つの可能な点の間の距離が最小
であるところの領域により近い領域にデータは表示され
るべきであると規定する。他のヒューリスティックはま
た、スクリーン上での重なり合い或いは混雑を避けるた
めに、他の寸法データ或いは他の情報の相対的位置に基
づいて適用される。
【0297】前記パーツの観察可能な部分及び前記観察
可能な領域についての情報を表示するための最適の領域
を決定した後、前記自動寸法付け機能の第3の段階は前
記表示スクリーン上で種々の情報を描くために実行され
る。例えば、前記情報を表示するための領域の選択に基
づいて、寸法情報は前記パーツの観察可能な寸法の各々
についてスクリーン上に表示される。更にどの曲げ線が
観察可能であるかに基づいて、曲げ線情報がまた、他の
パーツ情報とオーバーラップしないスクリーンの領域に
おいて情報ボックス(例えば図32に示されるそれ)に
表示される。前記パーツの幅、高さ、及び深さを含むパ
ーツの寸法はまた前記スクリーン上の所定の位置(例え
ば前記パーツの右下)或いは前記パーツに最も近く他の
情報にオーバーラップしない或いはそれを邪魔しない位
置に表示される。
【0298】図33−36は前記寸法付けモードにおい
て寸法事項を表示する際に、使用される種々の方法及び
定義を図示する。特に図33(a)−33(b)及び3
3(c)は、種々の異なるパーツについてフランジ寸法
が定義される方法を図示する。この発明の1つの側面に
よれば、前記フランジ長さは、各曲げ線からフランジ上
で最も遠い点として定義される。もし前記曲げ線と並行
であるフランジの最も長い端部に前記フランジの最も遠
い点が存在しない場合には、前記寸法付けモードにおい
て最も長いフランジが追加され表示される。限定しない
事例として図34(a)及び34(b)は、2つの異な
るタイプのパーツについて補助的なフランジ長さを追加
することを図示する。前記パーツの厚さが表示される
時、フランジ長さは外側寸法の外側として表示される。
例えば図35(a)、35(b)及び35(c)は、厚
さを有して表示される種々のパーツについて前記フラン
ジ長さが指示される態様を図示する。更に、鋭角の曲げ
を備えたパーツについて、前記フランジ長さは種々の方
法で表示される。例えば図36(a)に示されるよう
に、フランジ長さは、接線寸法定義に基づいて表示さ
れ、そこでは前記フランジ長さは前記鋭角曲げから延長
される接線から測定される。或いは、前記鋭角曲げ角度
の2つの辺から延長された2つの直線の交差により定義
される点に基づいてフランジ長さを定義するために、図
36(b)に示されるそれのごとき交差寸法方法が使用
される。オペレータは、前記フランジ長さを表示するた
めに前記接線寸法或いは交差寸法方法のうちから選択す
ることを可能とされ、及び/又は特定の寸法方法(例え
ば接線寸法方法)はデフォルト設定として提供される。
【0299】曲げコード順番の生成を促進するために、
種々の表示機能を有した図形的ユーザインタフェースが
設けられ、オペレータによる曲げプランの生成を助け
る。図37−44はこの発明の他の側面により、図形的
ユーザインタフェースの使用により曲げコード順番を生
成するために実行される種々の手続き及び操作を図示す
る。通常、最初の曲げモデルデータ及び他の作業情報は
サーバモジュール32において重要な幾何学的及び製造
データを入力することにより設計プログラマにより生成
される。結果としての曲げモデルファイルは次にデータ
ベース30に格納される。板金パーツが製造される前
に、曲げオペレータが、所望の曲げ操作を実行するため
の曲げ順を生成する必要がある。この曲げオペレータ
は、どのタイプの工具が必要であるかを決定し且つ前記
曲げ機械装置について工具取付けを定義しなければなら
ない。この曲げプラン生成の工程は、図形的ユーザイン
タフェースの使用によりまたこの発明の種々の教示によ
り援助され、且つより効率的となる。
【0300】前記曲げプランを生成するために、例えば
曲げステーション18の曲げオペレータは、前記データ
ベース30から前記曲げモデル及び他の作業情報へアク
セスし且つダウンロードする。前記関連するパーツにつ
いての曲げモデルは前記コミュニケーションネットワー
ク26を介して曲げステーション18における工場フロ
ア上のステーションモジュールへ搬入され或いは移入さ
れる。この工程は、一般的に図37のステップS220
に示される。その後、ステップS224で曲げオペレー
タは、前記曲げモデルビューアを用いて前記パーツの形
状及び寸法を調べる。ここで、前記曲げオペレータは、
前記曲げステーションに位置付けられた表示スクリーン
で前記パーツの種々の2次元及び3次元図を選択的にズ
ームし且つパンする。この発明の自動寸法付け特性を活
性化することにより、前記曲げオペレータはまた曲げ操
作を実行するために前記パーツの重要な曲げ寸法を観察
する。
【0301】一旦オペレータが前記パーツの形状及び寸
法を理解すると、この曲げオペレータはステップS22
8で曲げ順入力ウインドウを選択し且つ表示することに
より前記曲げプランを生成することを開始する。前記曲
げ順入力ウインドウは、曲げオペレータが曲げ順を生成
し且つ修正し且つ消去するのを援助するために図形的ユ
ーザインタフェースを提供し且つオペレータが、前記曲
げ順における各段階についての種々の製造パラメータ
(例えばバックゲージ位置、工具、NCデータ等)を特
定し且つ入力することを可能とする。前記曲げ順入力ウ
インドウは前記スクリーンの一部(例えばスクリーンの
中央部或いはスクリーンの左側の方)に表示される前記
パーツの2次元平面図画像を含む。前記2次元平面図画
像は、前記パーツのフランジ、穴及び開口部を含む、前
記展開パーツの種々の特徴を含む。前記曲げオペレータ
が前記複数の曲げ線及び各曲げ線についての曲げ順を選
択し且つ指示すると、各曲げ段階における前記中間的パ
ーツ形状のソリッド2次元或いは3次元画像が現れ、例
えば図38に示されるように、スクリーンの右側の端の
ごときスクリーンの一部にそれらが提供される。前記中
間パーツ形状の画像は入力された曲げ順に対応した順番
で表示され且つ(図38の例に示されるように)前記パ
ーツの2次元平面図と共にスクリーン上に同時に表示さ
れ、或いは別個のスクリーン表示に別個に表示される。
【0302】更に各曲げ線が選択されるにつれて、前記
曲げ線は強調され、図39(a)に一例として示される
ように、曲げ順番号及び挿入方向(例えば矢印で表現さ
れる)が前記曲げ線の上或いは近くに表示される。各曲
げ線についての前記曲げ線番号は、それが選択される順
番に基づいて自動的に設定され、或いは各曲げ線が選択
された後オペレータによりマニュアルで入力される。曲
げ角度、曲げ線長さ、及びバックゲージ位置のごとき曲
げ線に関連する他の製造情報も、図40及び41に例と
して示されるように、各曲げ線が選択され強調されると
き入力され及び/又はスクリーン上に表示される。図4
0及び41に示すように、ダイアログ或いは情報ボック
スがスクリーン上に表示され、曲げオペレータが各曲げ
線に関連する製造情報及び他のパラメータを選択し、入
力し或いは修正することを可能とする。
【0303】前記ダイアログ或いは情報ボックスは、曲
げオペレータが曲げ線を強調し或いは選択するのを可能
とする。ホット機能キー或いは高速スイッチキーが前記
曲げシーケンス入力ウインドウに表示され、オペレータ
が工具立てを選択し或いは入力し且つNCデータを監視
し且つ修正するのを可能とする。例えば曲げオペレータ
は、工具機能キーを選択し、前記曲げ順入力ウインドウ
から、工具立て情報を入力するための工具入力表示スク
リーン或いは複数の表示スクリーンヘ切替える。NC機
能制御キー(例えばNC9EX)も設けられ、オペレー
タが実行されるべき曲げ操作に関連するNCデータを監
視し及び/又は修正するのを可能とする。更に図40及
び41に示されるように、曲げ線を定義し及び/又は修
正すること及び関連する製造情報に関連して他の機能キ
ー及び制御部が設けられている。例えばZOOM AL
Lキーが、前記2次元平面図画像をズームイン及びズー
ムアウトするために設けられている。バックゲージキー
は、前記バックゲージの位置を選択し或いは設定するた
めに設けられている。グループ化及びグループ解除化制
御キーは、一緒に曲げられる複数の曲げ線を可能とし或
いは制御するために表示される。更に制御キー(例えば
アマ曲げ)が特殊な曲げ操作を定義するために設けられ
ている。他の機能キーも表示されオペレータが前記曲げ
順を選択し、修正し及び/又は消去するために設けられ
ている(例えばREMOVE CLEAR FWD、C
LEAR ALL、OK、CANCELL)。この曲げ
順入力ウインドウにより、曲げオペレータは、前記曲げ
順及び種々の製造情報を効率的に監視し且つ修正するこ
とが可能となる。
【0304】更にこの発明の他の側面によれば、前記パ
ーツの断面図及び/又はパーツの曲げシミュレーション
が、前記曲げ順における各曲げ工程についてスクリーン
上に表示される(例えば図41を見よ)。前記断面図及
び曲げシミュレーションは前記スクリーン上に選択的に
表示され、或いは曲げオペレータにより各曲げ線が選択
される時表示される。前記断面図及び曲げシミュレーシ
ョンは、例えば上下曲げ工具(例えばパンチ及びダイ)
又はバックゲージ位置・設定の表現を含み、それらは前
記2次元平面図画像と共に同時にスクリーン上に表示さ
れ或いは異なるスクリーン表示上に別個に表示される。
前記バックゲージ位置は前記パーツのトポロジーに基づ
いて自動的に決定され或いはオペレータにより設定され
或いは修正される。前記曲げ線のための工具立て情報が
入力されておらず或いは曲げオペレータにより設定され
る場合には、前記断面図及び/又は曲げシミュレーショ
ンはスクリーン上に表示されず又は前記中間パーツ形状
の表現及び計算され或いは定義されたバックゲージ位置
のみが表示される。前記曲げシミュレーションは、前記
パーツの所望の反転、前記パーツの操作及び配向動作及
び/又は各曲げ線でなされる前記パーツの曲げ加工の表
示されるシミュレーションを含む。前記表示スクリーン
上に前記パーツの2次元平面図画像と共に、曲げ工程の
前のパーツの断面図及び曲げ工程がなされた後の前記パ
ーツの断面図を同時に表示することもまた可能である
(例えば図41を見よ)。これらの断面図は、スクリー
ンの右側に提供され前記曲げ順における各曲げ工程につ
いての前記上下曲げ工具及びバックゲージの表現を含
む。更にズーム制御或いは機能キー(ZOOM IN及
びZOOM OUT)が表示され、オペレータが、前記
曲げ前及び曲げ後断面図に関連してズームの比或いは向
きを制御することを可能とする。日本公告公報平7−1
21418(丹羽等の名前で1995年12月15日に
発行)及び日本公開公報平1−309728(長沢等の
名前で1989年12月14日に発行)に開示されるそ
れと類似の技術及び手続きが前記パーツの断面図或いは
曲げシミュレーションを表示するために使用される。前
記文献の開示はここにその全体において参考により積極
的に取り込まれる。
【0305】この発明の1つの側面によれば、選択され
た曲げ線に関連して前記パーツの短い或いは小さいサイ
ドを計算することにより前記曲げについて挿入方向を自
動的に決定するためのソフトウエア或いはプログラム論
理が提供される。この発明の特徴に基づいて、各曲げ線
はそのパーツを2つのサイドに分断するために使用され
る。挿入方向は、より小さい或いは短い長さ(例えば前
記曲げ線に直交する辺の寸法)を有する前記パーツのサ
イドに基づいて或いは、より小さい全体的面積を有する
サイドに基づいて各曲げ線について決定される。もしオ
ペレータが前記選択された挿入方向に満足しない場合に
は、図39(b)に図示されるように、オペレータは挿
入方向を反転する。オペレータは挿入方向を、例えば曲
げ線が強調されている際にマウス或いはキーパッドの選
択ボタンをクリックすることにより変更し或いは反転す
る。挿入方向情報は、曲げ装置或いは機械装置で前記パ
ーツを曲げ加工するために、前記曲げ線により定義され
るフランジの挿入方向を指示するための矢印及び/又は
テキストを含む。前記挿入方向情報は、曲げ線の上或い
は近く(例えば図39(a)及び39(b)を見よ)或
いは関連するフランジの端の上或いは近く(例えば図4
0を見よ)に表示される。更に前記挿入方向情報は、各
曲げ線が選択された時に表示され或いはジョイスティッ
ク装置、マウス装置、或いはキーボード装置から受け取
った入力に基づいて選択的に表示される。
【0306】従って図形的ユーザインタフェースの使用
を介して、曲げオペレータは、種々の中間形状及び最終
パーツの形を、オペレータにより入力された選択された
曲げ順に基づいて見ることができる。再び、オペレータ
はジョイスティックインタフェース、マウスインタフェ
ース及び又はキーボードインタフェースのごとき適宜の
入力装置を通して前記スクリーン上にデータを入力し選
択することができる。曲げオペレータが提案された曲げ
順に満足しない場合には、曲げオペレータは、ステップ
S232に一般的に示されるように曲げプランを最終化
する前に曲げ順を編集する。この曲げ順の編集は種々の
やり方及び方法において実行される。特にこの発明の1
つの側面によれば、ドラッグ及びドロップ編集特性が提
供され図42に示されるようにオペレータは単に、前記
スクリーンの左側或いは右側に提供された中間的パーツ
形状アイコン或いは表示の1つをつかみ且つそれを前記
順番の所望の位置へドロップすることにより選択された
曲げ順を編集する。その後、前記曲げ順に対する曲げオ
ペレータの修正に基づいて前記スクリーン上の前記種々
の中間パーツ形状が修正され、改定された曲げ順に基づ
く中間的曲げ段階を示す。更に前記曲げオペレータの前
記曲げ順のドラッグ及びドロップ編集に基づいて、前記
2次元平面図画像上の曲げ順番号が改定される。
【0307】前記曲げ順が決定された後、オペレータ
は、ステップS236に示すように、格納された工具立
てデータのライブラリから工具を選択することによりど
のタイプの工具立てが使用されるべきであるかを決定す
る。関連する工具立て情報は、工場フロアの曲げオペレ
ータに対して表示され、曲げオペレータが前記ライブラ
リから工具立てを選択するのを図形的に支援するために
表示メニューが提供される。一旦特定の工具が前記ライ
ブラリから選択されると、前記工具に関連するデータが
スクリーン上に表示される。図43は、マニュアル工具
選択のために前記曲げオペレータに対して図形的に表示
される種々の表示メニュー及びデータテーブルの事例を
図示する。図43の例では前記曲げオペレータが前記工
具ライブラリから特定の工具を取り出すのを支援するた
めに、連続的な表示メニュー或いはスクリーン表示が図
形的に表示される。連続的に表示されるスクリーン表示
は前記表示装置上に連続的に表示され(例えばオーバー
ラップする或いはカスケードする態様で)或いはそれは
個々に表示され、そのスクリーンは次の引き続くスクリ
ーン表示が表示される前にクリアされる。一旦特定の工
具が選択されると、その工具に対する特定のデータがテ
ーブルに提供され且つオペレータに表示される。工具ラ
イブラリにおけるデータは、前記ソフトウエアの最初の
セットアップ手続きにおいて、(例えばデータベース3
0の中に)予め定義され且つ可能されている。
【0308】この発明のマニュアル工具選択特性はオペ
レータが工具タイプを選択し且つ各タイプにおいて工具
の形状を選択することを可能とする。例えば、パンチ、
ダイ、ダイホルダ、及びダイレールを含む種々の工具タ
イプが選択される。各タイプは多数の形状からなり、且
つ各形状に対して異なったサイズ及び寸法の多数の工具
が存在する。1つの工具を選択するために、ユーザは、
図43に示されるような、表示される工具タイプアイコ
ンから1つのアイコンを選択することにより1つの工具
タイプをまず特定する。その後ユーザは選択された工具
について利用できる異なる形状のメニューを提供され
る。工具形状を分析した後、ユーザは選択された工具に
ついて、表示された形状アイコンから1つの形状アイコ
ンを選択することにより工具形状を選択する(例えば図
43では、グースネック形状パンチが選択された)。最
後にユーザは選択された工具形状について適当なサイズ
及び寸法を選択する。図43に更に示されるように、選
択された工具形状に対して利用可能な工具の異なるサイ
ズ及び寸法を示すためのテーブルがユーザに対して表示
される。このテーブルから1つの項目を選択することに
より、選択された工具がアイコンとして表示され一般的
な工具タイプアイコンに置き変わり、且つ工具の選択を
確認する。
【0309】ステップS240で、曲げオペレータは次
に図形インタフェースの支援により、プレスブレーキに
おける種々の工具段階(工具ステージ)を設定する。図
44は前記曲げプランにおいて使用される工具セットア
ップ(工具取り付け)の定義を容易にするために曲げオ
ペレータに対して与えられる代表的工具セットアップウ
インドウを図示する。図44に例として示されるよう
に、種々のパンチ、ダイ及びレールのデータが前記ツー
ルセットアップウインドウに表示される。前記板金パー
ツのための工具及びダイの情報はオペレータにより入力
される。ジョイスティックが曲げオペレータのステーシ
ョンモジュールに提供され曲げオペレータが工具位置を
指示し且つ利用可能な工具及びダイのリストから工具及
びリストを選択することを可能とする。この工具セット
アップウインドウにおいてスクリーンの左側は現在の工
具セットアップの断面形状を表し、スクリーンの右側は
プレスブレーキにおける現在のセットアップの位置を表
示する。現在のセットアップの位置は図44に示される
ように強調され或いは影が付けられる。
【0310】最後にオペレータが曲げ順に満足すると前
記工具立て及び曲げシーケンスを含む曲げプラン情報
が、図37におけるステップS242に一般的に示され
るように、前記データベース30の中に前記曲げモデル
と共に保存される。前記曲げ順の実際のテストが、前記
曲げオペレータにより選択された曲げ順を確認するため
にプレスブレーキにより行なわれる。もし必要なら、前
記工具立ての定義或いは曲げ順に対する更なる修正が、
前記ステーションモジュールにおけるオペレータ或いは
デザイナーにより実行される。
【0311】この発明の種々の他の特徴は、前記曲げプ
ランの生成における前記曲げオペレータを支援するため
に設けられる。例えばこの発明の他の側面によれば、工
具立てエキスパートが設けられ、前記曲げオペレータに
対して前記曲げモデルに格納されたパーツ形状及び他の
情報に基づいて、工具立て及び曲げ順の示唆を自動的に
与える。前記工具立てエキスパートからの示唆は当該示
唆の分析の後、曲げオペレータにより改定される。更
に、より複雑な工具立てエキスパートシステムが提供さ
れ、前記曲げファイルにおける前記パーツの形状、及び
潜在的な衝突及び干渉をチェックするための工具の形状
分析に基づいて更に複雑な操作について工具立て示唆及
び曲げ順示唆を行なう。そのようなエキスパートシステ
ムは手動或いはロボットにより支援された曲げ機械装置
により使用され実行される。限定しない例として、この
発明はデービッドAボーン等の名前による「板金曲げプ
ランを生成し且つ実行するための知的システム」と題さ
れる米国特許出願第08−386.369、及びデービ
ッドAボーン等の名前による「ロボットウインドウの計
画/制御の方法」と題される米国特許出願第08−33
8.115号に開示される特徴及び教示により実行され
る。これらの開示はここに全体として参照により積極的
に取り込まれる。上記したように図形的ユーザインタフ
ェース或いは種々の機能は、板金パーツのための曲げプ
ランを生成する際に曲げオペレータを支援するために設
けられる。この発明の他の側面によれば、追加の特徴が
更に設けられ、前記パーツの設計及び製造において支援
を行なう。以下に更に十分に説明するように、音声的或
いは視覚的情報の格納のごとき種々のマルチメディア機
能が本発明において実行され前記曲げプランを生成し或
いは曲げ順を実行する際に曲げオペレータに対して追加
の支援を行なう。更に、中間の曲げ段階の各々において
前記工具及びパーツの間の潜在的干渉及び衝突を自動的
にチェックする衝突チェック機能が提供される。この衝
突チェック機能は、工具形状及び、パーツにおける間隔
の面倒で時間のかかるマニュアルチェックに置き変わる
ために提供される。前記マニュアルチェックは曲げプラ
ンを生成する際曲げオペレータにより通常行なわれる。
これらの機能及びその他のものは添付する図面を参照し
て今から説明される。
【0312】この発明の1つの側面によれば、前記曲げ
モデルデータと共に音声及び映像情報を格納するための
方法が設けられる。種々の音声及び映像情報は、工場フ
ロアにおいて記録され、例えば板金パーツの操作及び曲
げ加工に関連する特殊な指令を提供する。この目的のた
めCCDカメラ又はディジタルカメラが音声マイクロフ
ォンと共に種々の場所10,12,14,…20のステ
ーションモジュールの各々に設けられる。他の装置、例
えばオーディオマイクロフォンを有するビデオカメラが
オペレータ或いはユーザが音声或いは映像の情報を記録
することを可能とするために前記ステーションモジュー
ルに設けられる。前記種々の記録装置は工場フロアにお
けるステーションモジュールコンピュータに接続され
る。限定しない事例としてインテルのPROSHARE
個人会議CCDカメラ(インテル株式会社から入手可
能)が音声及び映像情報を記録するために使用される。
他の商業的に入手可能なCCDカメラ或いはディジタル
カメラもそのような情報を記録するために使用される。
【0313】前記曲げモデルデータと共に格納された種
々の音声及び映像情報は種々の方法及び手続きにより、
ユーザによりアクセスされ且つ読み出される。例えば格
納された音声及び映像情報を再生するために、前記ステ
ーションモジュールによりメニューオプションが表示さ
れる。更に、この発明の好適な実施例によれば、オペレ
ータは、観察ウインドウに表示されるアイコンを選択し
且つ生成することにより、格納されている音声及び映像
情報を種々の表示スクリーン及びパーツの図に付随させ
る能力を有する。この機能は、ソフトウエア及びオブジ
ェクト指向プログラム技術により実行される。これによ
りアイコンオブジェクトは曲げモデルデータ構造の中に
生成され且つ格納される。このアイコンオブジェクト
は、ある種の条件(例えばマウスのダブルクリック或い
はジョイスティック或いは他の入力手段の使用による選
択の指示によるオペレータによるアイコンの選択)に基
づいてメモリから付随された音声及び映像情報を読み出
すための手続きを含む。この発明のアイコンの特徴によ
りオペレータは異なる音声及び映像メッセージ或いは情
報を前記板金パーツの異なる部分及び任意の表示に関連
させる。このアイコンを前記パーツの表現に組み込むこ
とにより、前記アイコンは、スクリーン上で画面が変わ
るにつれて前記パーツの2次元及び/又は3次元モデル
の表示と共にズームし、回転し並進運動するように構成
される。
【0314】図45は前記パーツの3次元ソリッドモデ
ルに張り付けられたアイコンの使用を介して音声及び映
像情報を添付する事例を図示する。ユーザが前記音声及
び映像情報を記録した後、オペレータが前記3次元モデ
ルウインドウの任意の位置にアイコンを張り付ける。前
記アイコンがオペレータ或いはユーザにより次に選択さ
れる時、格納された音声及び映像情報は再生され、前記
ウインドウに表示され、そのアイコンが配置された前記
パーツのある部分或いは領域に関する特殊な指令又はメ
ッセージを提供する。他の情報、例えば前記曲げ運動の
シミュレーション或いは記録は前記パーツの種々の曲げ
線の近傍にアイコンを置くことにより前記パーツに関連
される。前記曲げ運動に関連する映像情報は次に前記ア
イコンが選択される時ユーザに対して再生される。
【0315】オペレータ或いはユーザは、音声及び映像
情報を記録し、或いは単に1つの音声メッセージ或いは
静止或いは運動映像信号を記録し、それらはユーザに対
して選択的に再生される。前記ウインドウ表示に対して
付着されたアイコンは格納された情報のタイプを図形的
に指示する(例えば、音声情報が格納されていることを
示しているためにマイクロフォンのアイコンが表示され
又は映像情報が格納されていることを示すために表示モ
ニタのアイコンが表示される)。特殊なアイコンは、そ
のアイコンに音声及び映像情報が関連されていることを
示すために設けられる(例えば「A/V」の記号或いは
マイクロフォンを含むビデオカメラのアイコン)。アイ
コンの一覧が設けられ且つ表示され、ユーザが、前記ス
クリーン表示或いは画像に対して音声及び或いは映像情
報を添付する際に種々のアイコンから選択することを可
能とする。
【0316】図46は格納された音声及び映像情報を読
み出すためのアイコンを組み込んだ表示ウインドウの他
の事例を図示する。図46に表示された表示ウインドウ
は、図42を参照して上で説明したそれのごとき、工具
セットアップスクリーン画像に関連する。図46の例で
は、音声情報が格納され、マイクロフォンのアイコンに
より読み出される。そして別個の映像情報が格納され、
前記表示ウインドウに対してビデオアイコンを張り付け
ることにより読み出される。前記音声及び映像情報は工
具セットアップ或いは操作に関連する特殊な指令或いは
情報に関連する。更に現在活性化されているウインドウ
表示のタイプに関係なく、オペレータは、異なる音声及
び映像情報を後に読み出すために、前記ウインドウ表示
における種々の領域に必要なだけ多数のアイコンを張り
付けることができる。
【0317】この発明の他の側面によれば、画像編集ウ
インドウ特性が提供され、オペレータが格納された画像
を選択しそれらを異なるスクリーンへ適用するのを容易
にする。前記画像編集ウインドウ特性はウインドウに基
づくアプリケーションとして提供され、それは例えばサ
ーバモジュール32或いは製造設備を通して設けられた
ステーションモジュールのいずれかにおいてアクセスさ
れる。図47は、この発明の教示により実行される画像
編集(イメージ編集)ウインドウの例を図示する。前記
イメージ編集ウインドウに表示される画像はディジタル
カメラ或いはCADコーダによる画像写真を含む。前記
スクリーンに表示される画像はオペレータにより(例え
ばマウス或いは他の適当なデータ入力手段により)選択
的に選ばれ、他のスクリーンにコピーされ、それらはパ
ーツの特定のモデルの図に関連させられる。オペレータ
は次にその画像或いはアイコンを前記モデルのウインド
ウ(例えば図46に関連して上で示したそれのごとき前
記パーツの3次元ソリッドモデルウインドウ)へ張り付
ける。図45、46及び47の画像は実際のスクリーン
画像の写真再生である。実際の画像イメージは、使用さ
れるカメラ或いはスクリーンの解像度に応じてそれ自体
更に明瞭である。前記画像は例えば、曲げ操作に関連す
る特殊な操作或いは他の指令を議論し或いは図示する曲
げオペレータの静止或いは運動映像イメージを含み、或
いは板金曲げ操作の映像イメージである。換言するば、
有用であると思われる実際の画像が取られ後に表示され
る。従って図45−47に示される実際の画像は例示的
な目的のためのみのものである。図48及び49を参照
するに、この発明の衝突チェック機能の例が設けてあ
る。この発明の1つの側面によれば、衝突チェック機能
が設けられ、ユーザは前記パーツ及びパンチ工具の間の
潜在的な衝突を、図形的ユーザインタフェースの使用に
よりチェックすることを可能とする。前記衝突チェック
機能はウインドウズに基づくアプリケーションであり、
前記製造設備における任意のステーションモジュール或
いは場所でアクセスされる。この発明の自動的衝突チェ
ック機能は、前記曲げプランを生成する際に通常行なわ
れている伝統的なそして面倒なマニュアルの形状チェッ
クに変わり曲げオペレータにより使用される。
【0318】伝統的には、板金パーツの曲げプランを生
成する際、曲げオペレータはまず前記パーツの曲げ順を
決定する。前記曲げ順は前記板金パーツが製造の間に曲
げられる順番或いは態様を決定する。その曲げ順が決定
された後、曲げオペレータはその曲げ操作の各々を実行
するために使用される工具を選択し定義する。この過程
で、選択された前記工具の形状及び前記パーツの中間的
形状が、前記曲げ工程の各々を実行する際に前記工具と
パーツとの間の干渉あるいは衝突が存在しないことを確
実にするために解析される。衝突或いは干渉が検出され
る場合には、選択された工具のタイプ(或いは必要に応
じて曲げ順)は、前記工具と板金パーツとの間の干渉或
いは衝突を生ずることなく曲げ操作が実行されるように
修正されなければならない。
【0319】潜在的な衝突或いは干渉を検出する際に、
前記工具の形状と板金要素の曲げられた部分或いは形状
との間のクリアランスを分析するために、曲げオペレー
タは伝統的にマニュアルの方法に頼っていた。典型的に
は、曲げオペレータにより工具形状のモデルが構成され
使用されている。工具形状モデルは、板金の種々の中間
的形状の工学的或いは技術的図面(前記工具形状モデル
と同じスケールの寸法を有する)に対してマニュアルで
合わせられ或いはその上に置かれる。この工具形状モデ
ルを前記パーツの図面に対して適合させ及び合わせるこ
とにより前記曲げオペレータは、曲げ工程の各々におい
て工具とパーツとの間に十分な空間或いはクリアランス
があるかどうかを決定することができる。しかしながら
この工程は面倒で且つ時間を浪費する傾向がある。
【0320】この発明は自動的干渉チェック機能を設け
ることにより、そのような伝統的な方法の不利益を克服
することである。この発明の干渉チェック機能は、図形
的ユーザインタフェースを介して実行され、曲げオペレ
ータが所定の曲げ順における各中間的工程において衝突
をチェックするのを可能とする。図48及び49は図形
的ユーザインタフェースを介して実行される衝突チェッ
ク機能の例を図示する。活性化される時、前記衝突チェ
ック機能は前記曲げ順における前記パーツの各中間的形
状とその順番に対して定義されるパンチ工具或いは複数
の工具との間の衝突を自動的にチェックする。前記中間
形状はスクリーンに表示され(例えば図48及び49を
見よ)、衝突が発見されると、当該衝突が検出される工
程がスクリーン上に強調される。更にテキストのごとき
他の表示示唆が検出された衝突の数を指示するために提
供される。図48及び49の例では、前記衝突情報は表
示ウインドウの右上領域に提供される。更に、前記衝突
がチェックされたパンチ工具或いは複数の工具のタイプ
は表示ウインドウの左上領域に表示され或いは指示され
る。
【0321】衝突が、オペレータにより選択されたパン
チ工具について検出される時、衝突が検出される中間的
形状或いは段階がスクリーン上に強調される。この場
合、オペレータはその特定の曲げ段階について他のパン
チ工具を選択することもでき、前記パンチ工具の第2の
選択について衝突が起きるか否か決定するために前記衝
突チェック機能が再び実行される。オペレータは、各曲
げについてパンチ工具を選択し、前記衝突チェック機能
により衝突をチェックすることができる。ドラッグ及び
ドロップ編集が、中間的曲げ形状をドラッグし、それを
前記提案された曲げ順内の所望の位置へドロップするこ
とにより、前記ウインドウ表示中に表示された曲げ順を
オペレータが変更することを可能とするように設けられ
てもよい。前記曲げ順は図44を参照して上に記載した
それと同様の対応で、オペレータによりなされた前記ド
ラッグ及びドロップ編集に基づいて修正される。
【0322】この発明の衝突チェック機能を実行するた
めに種々の手続き及び操作が使用される。例えば潜在的
な衝突を検出するために、選択された工具の幾何形状と
中間的形状におけるパーツの幾何形状とがアクセスされ
る。各中間工程における前記パーツに関連する幾何形状
データは前記曲げ順及びパーツ寸法及びトポロジーデー
タに基づいて生成される。前記パーツの各フランジは、
前記曲げ順における各中間段階における前記パーツを表
示するために、曲げデータ(例えば曲げ角度、曲げ線位
置、縮小量等)に応じて折り曲げられる。上記折り曲げ
工程及びこの発明の縮小量補償特性は各中間段階での前
記パーツに対する幾何形状データを生成する際に適用さ
れる。この工具及びパーツの幾何形状により、前記曲げ
段階の各々において前記工具の先端をパーツの曲げ線へ
置くことにより、前記工具及びパーツが相互に配向され
る。衝突は、前記幾何学的データ及び前記工具とパーツ
との境界を分析し、前記工具及びパーツにおいて共通な
点或いは重なり合う点が存在するか否かを決定すること
により検出される。衝突は、特定の曲げ工程で検出され
る時、その工程は、ユーザに対して衝突の検出を示すた
めにスクリーン上で強調される。衝突を検出するために
使用される工具データは、ユーザによりなされる工具選
択に基づいて、工具形状ライブラリから積極的に取り出
される。任意の中間曲げ工程での衝突の再計算は異なる
工具形状或いは曲げ順の修正に基づいて行なわれる。そ
のような機能を設け、ここに記載されるごとき、図形的
ユーザインタファースを用いてそのような情報を表示す
ることにより、衝突の可能性は、曲げオペレータによ
り、より容易に決定され且つ修正される。
【0323】上記したように、ジョイスティック或いは
マウス装置は、板金パーツの表示されるモデルを観察す
る際、ユーザが選択的に種々の観察機能(例えばズー
ム、パン、回転等)を活性化し及び制御することを可能
とするために、前記製造設備を通して前記ステーション
モジュールの各々及びそれらの場所に設けられる。前記
ジョイスティック装置は多重の軸を有するジョイスティ
ックで、選択或いは制御ボタンを有する。前記ジョイス
ティックはマイクロソフト・サイドワインダ・ジョイス
ティックを含む種々の商業的に入手可能なジョイスティ
ック装置を介して実行され、各ステーションモジュール
及び/又は当該設備の他の位置のコンピュータのゲーム
ポートに差し込まれる。前記マウスはまたウンドウズ9
5或いはウインドウズNTのごとき任意の商業的に入手
可能なマウスをサポートするソフトウエア及び、各設備
位置におけるコンピュータのゲームポート或いはマウス
ポートに差し込まれる任意の商業的に入手可能なマウス
装置により実行される。
【0324】限定しない事例として図50−55は、ジ
ョイスティック装置或いはマウス装置今用いて、3次元
幾何学的形状を操作し且つ前記パーツを表示するための
システムの種々の側面を図示する。この発明の3次元ナ
ビゲーションシステムは、ユーザが回転、ズーミング及
びパンニングのごとき種々の観察機能を制御することを
可能とする。この発明の1つの側面によれば、システム
はまた3次元モデルを観察する際に、現在のズーム画像
に基づいて計算される動力学的回転軸を用いる。この側
面によれば、回転の中心は現在の図及びズーム比或いは
係数に基づいて動力学的に変化され且つ計算され、従っ
て前記パーツのズームされた領域は前記パーツが例えば
高いズーム比或いは係数において回転される時、前記ス
クリーンから消えることがない。
【0325】この発明の1つの側面によれば、3次元操
作及びナビゲーションシステムが前記設備のステーショ
ンモジュール及び/又はサーバモジュールに提供され
る。3次元ナビゲーションシステムの工程及び操作は、
ソフトウエア或いはプログラムされた論理を介して且つ
広い範囲のプログラム言語及び教示の1つを用いて実行
される。例えば前記システムはC++のごとき高レベル
のプログラム言語を用いて且つオブジェクト指向プログ
ラム技術を用いて実行される。更に限定しない例とし
て、VISUAL C++が使用される。それはウィン
ドウズに基づくアプリケーションのためにマイクロソフ
ト株式会社により提供されるC++プログラム言語の1
つのバージョンである。前記観察機能(例えばズーム、
回転、パン等)は上記した本発明の曲げモデルビューア
の観察クラスの要素機能として実行される(例えば図2
7及び上記関連の開示を見よ)。前記現在ズーム係数及
びパーツの位置(例えば3次元空間におけるパーツの位
置)に関する情報は、また、前記動力学的回転軸を計算
し且つ所望の観察機能を提供するために前記曲げモデル
ビューアからアクセスされる。
【0326】種々のハードウエア成分及びインタフェー
スが、本発明の3次元ナビゲーションシステムを実行す
るために提供される。例えばシステムを実行するために
使用されるソフトウエアが前記ステーションモジュール
及びサーバモジュールのコンピュータ或いはパーソナル
コンピュータに設けて有り或いは存在する。上で議論し
たように、前記コンピュータ或いはパーソナルコンピュ
ータは、板金パーツの3次元表示をユーザに対して表示
するために、高解像度モニタのごとき図形カード及び表
示スクリーン或いはターミナルを含む。前記コンピュー
タ或いはパーソナルコンピュータはまた、前記マウス或
いはジョイスティック装置と接続し及びインタフェース
するためのマウス或いはゲームポートアダプタを含む。
商業的に入手可能なソフトウエアも設けられており、ユ
ーザにより操作されるマウス或いはジョイスティック装
置からマウス或いはゲームアダプタカードにより受信さ
れる指令信号を解釈する。
【0327】図50a及び50bは、例えば単純な3次
元箱形状パーツを回転するために多重軸ジョイスティッ
ク112により行われる回転機能の例を図示する。上に
述べたように、ジョイスティックは設備を通して設けら
れているステーションモジュール及び/又はサーバモジ
ュールに設けられているコンピュータ或いは装置に設け
られ且つ接続されている。図50a及び50bに示すよ
うに、前記パーツの回転は、前記ジョイスティック11
2を前後に且つ左右に移動することにより行なわれる。
前記回転軸の方向或いは向きは前記ジョイスティック1
12(或いはマウス)の移動に基づいて設定される。例
えば前記ジョイスティック112を前後に移動させるこ
とは、パーツを前記X座標軸に沿って定義される回転軸
の周りに時計方向或いは反時計方向に回転させることを
もたらす(例えば図50aを見よ)。更に前記ジョイス
ティック112を左右に動かすことは、前記パーツを前
記Y座標軸に沿って定義される回転軸を中心として時計
方向或いは反時計方向に回転させることをもたらす(例
えば図50bを見よ)。
【0328】現在の図のズーム比或いは係数が低く、パ
ーツの全体表示がスクリーン上に提供される時、前記回
転軸は前記パーツの幾何学的中心或いは図芯を通るよう
に定義される。上記したように、前記ズーム係数及びス
クリーン上のパーツの観察可能性は、本発明の曲げモデ
ルビューアにより提供される観察可能性機能に基づいて
決定される。スクリーン上にパーツ全体が表示されると
判断される時(図50a及び50bにおけるそれのよう
に)、回転軸を定義しそしてその回転軸を前記パーツの
幾何学中心へ設定するために座標幾何技術が用いられ
る。前記パーツの回転は、次に、前記ジョィスティック
装置のユーザにより定義された移動に基づき、且つこの
発明の曲げモデルビューアの回転要素観察機能を介して
実行される。しかし仮に前記オブジェクトの一部のみが
画面に表示され、前記パーツの幾つかの部分は見えない
場合(例えば高いズーム係数或いは比率が選択された
時)、前記回転軸は、前記パーツの幾何学中心或いは図
芯に維持されるべきではない。それはそのようにするこ
とは、回転中に前記パーツのズーム化された部分がスク
リーンから消えるからである。実際この発明によれば、
ズーム比が増大される時、回転軸は動力学的に再計算さ
れ、前記スクリーンのセンターにおける観察点(或いは
カメラ視野)に最も近い点の座標を通る。前記ズーム係
数の変化に基づいて、前記回転軸を動力学的に再計算す
ることにより、前記パーツは、前記パーツの観察可能な
部分が回転の間に画面からはみ出すことにならない軸を
中心として回転される。
【0329】前記3次元モデルのズーミング及びパンニ
ングを行なうために、前記ジョイスティック或いはマウ
ス装置と別個に或いはそれと共に設けられたキーパッド
に追加の制御ボタンが設けられる。例えばズームボタン
114を押すと共に、ジョイスティック112を前後に
移動することにより、図51に示すように、所定の割合
で前記パーツはズームインまたはズームアウトされる。
上記したように、前記回転軸は各ズームウィンドウの中
で再計算され、回転がなされる時、ユーザが前記パーツ
のズーム化された部分を観察することができるようにす
る。更に、3次元形状のパンニングは、図52に示すよ
うに、パンボタン116を押圧し或いは活性化し且つジ
ョイスティック112を移動することにより、ユーザに
より制御される。前記ズームボタン114の場合と同様
に、パンボタン116は前記設備の種々の位置の各々に
おける前記ジョイスティックまたはマウス装置と別個に
或いはそれらと一緒に設けられたディジタル入力パッド
の上に設けてある。
【0330】この発明の代表的な実施例に応じて、前記
3次元ナビゲーション及び操作を実行するために設けら
れた種々の工程及び操作が図53−55を参照して以下
に記載される。上に示したように、前記3次元ナビゲー
ションシステムの必要な工程及び操作はソフトウエア或
いはプログラムロジック及びハードウエア成分及びイン
タフェースの組み合わせを介して実行される。ジョイス
ティック或いはマウス装置のごときユーザにより制御さ
れる装置からの入力信号は所望の表示されたパーツの運
動及び再配向の量を決めるように解釈される。この発明
によれば、表示されたパーツの回転軸は、回転中にパー
ツのズーム化された領域が画面から消えるのを防止する
ため、現在の画面及びズーム係数に基づいて動力学的に
計算される。
【0331】表示されたパーツの現在の画面を更新する
際に、図53のステップS301に一般的に示されるよ
うに、前記ジョイスティック或いはマウス装置の操作に
基づいてユーザからの信号が受信される。ユーザにより
前記ジョイスティック或いはマウス装置の特定の方向の
運動及び/又は特殊な制御ボタンの活性化との組み合わ
せが、所定の観察機能(例えば回転、ズーム、パン等)
及び表示されたパーツの所定の方向(例えば時計回り或
いは反時計回り、ズームイン又はズームアウト、右又は
左等)の運動を、図50−52に例えば示されるよう
に、引き起こす。受信された信号は、それらがジョイス
ティックからであるかマウス装置であるかを問わず、カ
ーソルの移動に写像され、ユーザにより所望されるスク
リーン上の移動量を決定する。ユーザが前記観察機能モ
ードのうちの1つに存在しない場合(例えばユーザがス
クリーン上の情報を選択しているか或いはダイアログボ
ックス或いはウィンドウ内の情報を観察している場
合)、前記受信した信号の写像は要求されない。
【0332】当業者により理解されるように、通常のジ
ョイスティック或いはマウス装置から受信される信号は
スクリーン空間のそれとは異なる座標或いは参照システ
ムに基づいており、従ってそれらは前記スクリーン上の
カーソル移動に関する意味のある情報を提供するために
翻訳されなければならない。従って前記ユーザからの入
力信号を受け取った後、ステップS303に示されるよ
うに、回転軸の計算及び表示されたパーツの現在の図を
更新する前に受信された信号はカーソル移動に写像され
る。
【0333】ユーザにより制御される装置からの入力信
号をスクリーン空間上のカーソル運動に翻訳及び写像す
るために異なる方法及び工程が使用される。伝統的に
は、マウス装置の移動は、商業的に入手可能なソフトウ
エアによりカーソル移動へ翻訳され且つ写像されてい
た。例えばウィンドウズ95及びウィンドウズNTは、
マウス移動をカーソル移動へ翻訳するためのソフトウエ
アルーチンを含む。従って、マウス装置の移動は、その
ような商業的に入手可能なソフトウエアによりカーソル
移動に写像される。しかしながらユーザにジョイスティ
ックインタフェースが与えられている場合、有用な情報
を提供するには、前記ジョイスティック運動もカーソル
運動へ翻訳され且つ写像されなければならない。前記ジ
ョイスティック仮想空間におけるジョイスティックの運
動をスクリーン空間におけるカーソル運動へ写像するた
めに種々の方法及び技術が使用される。例えば、ジョイ
スティックの移動信号は、最終的にカーソル運動へ写像
される前に、まずマウス運動へ加工され且つ翻訳され
る。或いは、前記ジョイスティック仮想空間のサイズに
対するスクリーン空間のサイズの比率の関数として、前
記ジョイスティック信号は直接カーソル運動へ写像され
る。
【0334】図54は、この発明の1つの側面に基づ
く、ジョイスティック運動のスクリーン空間内でのカー
ソル運動への写像の例を図示する。上に示したように、
ジョイスティック装置は自身の仮想的座標システム或い
は空間218を含む。前記ジョイスティック仮想空間2
18は、前記ジョイスティックが中心或いは中立位置
(即ちジョイスティックが移動しない位置)に存在する
位置に対応する原点J1を含む。前記ジョイスティック
が新しい位置(例えば図54に示されるように現在の位
置J2)へ移動する時、前記ジョイスティック装置は前
記ジョイスティックの仮想空間内での新しい或いは現在
の位置を示す信号を生成する。前記ジョイスティック仮
想空間218は、しばしばスクリーン空間212よりも
大きい(画素の意味で)ので、前記ジョイスティックの
仮想座標及び移動は、所望のカーソル移動従ってスクリ
ーン上でのパーツの移動を決定するためにスクリーン座
標へ翻訳されなければならない。
【0335】前記ジョイスティックの仮想座標移動をス
クリーン座標移動へ写像し且つ翻訳するために種々の方
法及び工程が使用される。例えば、前記ジョイスティッ
ク仮想空間サイズに対するスクリーン空間サイズの比率
に基づいて、ジョイスティック運動はスクリーンカーソ
ル運動へ写像される。より詳細には、観察機能モード
(例えばズーム、回転、パン等)が活性化され、ジョイ
スティック装置がユーザにより操作された時、前回の点
C1から現在の点C2へのカーソルの実際の移動は次の
式で決定される。
【0336】 現在の点=前回の点+(スケール係数x V) ここに「現在の点」はカーソルの現在の点C2であり、
「前回の点」は前記カーソルの前回の点C1であり、
「スケール係数」はジョイスティック仮想空間サイズに
対するスクリーンサイズの比であり(いずれも画素にお
いて)、「V」はジョイスティック原点J1からジョイ
スティック現在位置J2へのジョイスティックの運動及
び方向を表すベクトルである。従ってジョイスティック
運動をカーソル運動へ写像するために、ジョイスティッ
ク装置がユーザにより操作される時ジョイスティック装
置から受け取られる信号に基づいて、前記原点J1から
現在位置J2へのジョイスティックの方向及び運動を示
すベクトル「V」が最初に計算される。このベクトル
「V」が計算された後、前記ジョイスティック運動は、
前記方程式における前記ベクトル「V」量及び前記「ス
ケール係数」量を用いてカーソル運動へ写像される。即
ち、前記カーソルの新しい或いは現在の位置C2は、前
記ベクトル「V」に前記ジョイスティック空間サイズに
対するスクリーンサイズの比(即ちスケール係数)を掛
け合わせ、次にこの計算の結果を以前のカーソル位置C
1に足し合わせることにより計算される。
【0337】前記スケール係数に応じて、前記スケール
或いは運動の割合を所定の或いはユーザにより選択され
た調整係数だけ増大し又は減少することが必要となる。
そのような場合には、そしてユーザの好みにより、前記
スケールの割合を増大し又は減少するために、前記カー
ソルの現在位置を計算する時に、前記スケール係数に調
整係数が掛けられる。例えば、前記ジョイスティック空
間サイズに対するスクリーンサイズの割合がスケール係
数1/64を与える場合、ジョイスティックの運動とス
クリーン上の表示されたパーツの運動の割合との間の一
層満足できる関係を与えるために、スケールの割合を増
大するのが望ましい。限定的でない例として、スケール
係数1/64について、前記表示されたパーツをズーム
し或いは回転する際調整係数3が用いられる。更にスケ
ール係数1/64について、表示されたパーツのパンニ
ングが行なわれる際には調整係数6が使用される。勿
論、スケーリング(縮尺)の割合は、ユーザの特定の必
要に基づいて修正され、前記調整係数は予め決定され或
いはユーザが、前記スケールの割合を修正するための調
整係数を調整或いは選択するためにオプションを与え
る。更に上に議論した事例において示したように、前記
調整係数は複数の観察機能の各々について同じ量に設定
されてもよいし、前記観察機能の各々について、同じ或
いは異なる量に個別に設定されてもよい。
【0338】受信された信号が適当に写像され翻訳され
た後、前記パーツの回転軸が、図53のステップS30
5に一般的に示されるように動力学的に計算される。前
記パーツの現在の図に依存して、前記パーツが例えば高
いズーム比率或いはファクターで回転される時、前記パ
ーツのズーム化された領域がスクリーンから消えないよ
うに、前記回転軸は前記パーツの中心を通るか或いは他
の点を通るか決定される。現在のズーム図に基づいて、
前記パーツの回転軸を動力学的に再計算するために種々
の方法及び工程が使用される。この発明の他の側面に応
じて、図55は前記パーツの図がユーザにより修正され
た時常に前記回転軸を計算するために行なわれるプロセ
ス及び工程の代表的論理フロー及び手順を図示する。
【0339】図55に示されるように、現在のズーム係
数或いは比率及びパーツの位置及び現在の図がステップ
S311及びS313で決定される。ユーザにより選択
された表示パーツのズーム係数及び向きが、パーツ全体
をスクリーン上で観察可能にする(即ち全体図)か、或
いは前記パーツの一部のみをスクリーン上で観察可能に
する(即ち部分図)。従って現在のズーム係数及びパー
ツの向きが、表示パーツの回転軸を適正に設定するため
に定められなければならない。前記パーツの現在の図を
決定するために種々の方法及び工程が使用される。上に
記載したように、観察可能性機能は、本発明の曲げモデ
ルビューアを備え、表示される画像に対する変更が存在
する場合には何時も、現在の図の向き及びズーム比率の
状態を維持しそして更新する。前記曲げモデルビューア
に対する機能コールがなされ、前記パーツのどの点或い
は部分が現在観察可能であるかを決定する。スクリーン
上に前記パーツの全てが表示されているかどうかは画像
体積をパーツの境界基本線サイズと比較することにより
決定される。
【0340】ステップS315でパーツの全体図が現在
スクリーン上で観察可能であると決定される場合には、
ステップS317で前記回転軸は前記パーツの中心を通
るように設定される。全体図が存在する時、前記パーツ
の中心を前記回転軸が通るように設定することは可能で
ある。というのは全体が表示されたパーツはユーザによ
り回転される時スクリーン上で観察可能であるからであ
る。スクリーン上で全てのパーツが観察可能である時、
回転軸はパーツの幾何学中心或いは図芯を取るように定
義される。従来の座標幾何学技術が、前記パーツの幾何
学中心へ前記回転軸を定義し設定するために用いられ
る。更に前記回転軸の方向は、前記前回のカーソル位置
から現在のカーソル位置へのベクトルに直交するベクト
ルとして定義されることもできる。
【0341】ステップS315で、スクリーン上にパー
ツの部分図のみが現在観察可能であると判断される場
合、ズーム化されたパーツがユーザにより回転される時
表示されたパーツの一部がスクリーンから消えないよう
にするために、回転軸を計算するために、前記論理フロ
ーはステップS319−S325へ引き続く。上記した
ように、ユーザにより高いズーム係数が選択され前記パ
ーツの一部のみがスクリーン上に表示される時、前記回
転軸は、前記パーツの幾何学中心を通るように設定され
てはならない。というのは、そのようにすることは、回
転中に表示されたパーツのズーム化された部分(ズーム
アップされた部分)がスクリーンから消えるからであ
る。パーツの表示された部分がスクリーンから見えなく
なり或いは消えることを防止するために、スクリーンの
中心における観察点(即ちカメラ)に最も近い点の座標
を前記回転軸が通るようにされなければならない。その
ような場合、回転軸の向きは前回のカーソル位置から今
回のカーソル位置へのベクトルに直交するベクトルとし
て定義されても良い。
【0342】従ってステップS319で、スクリーンの
中心が決定され、カメラに最も近いスクリーンの中心に
おけるオブジェクト或いは前記パーツの部分が選択され
る。即ち、スクリーンのセンターに位置する表示パーツ
の部分及びカメラに最も近い或いはスクリーンのユーザ
の観察点に最も近い表示パーツの部分が取り出される。
ステップS321で、前記カメラにおけるオブジェクト
が存在すること(例えば前記スクリーンの中心に位置し
且つ前記カメラに最も近い前記パーツのソリッド部分が
存在すること)が決定される場合、ステップS325で
前記回転軸は前記取り出された点を通るように設定され
る。上記したように、回転軸の方向は前回のカーソル位
置から今回のカーソル位置へのベクトルに直交するベク
トルとして定義されても良い。
【0343】ステップS321でカメラにおけるオブジ
ェクトが存在しない(例えば前記パーツは前記スクリー
ンの中心に位置し且つ前記カメラに最も近い穴或いは開
口部を含む)と判断される場合、論理フローはステップ
S323へ引き続く。ステップS323で、前記回転軸
は前記スクリーンの中心(例えば前記スクリーンの物理
的中心のX及びY座標)を通り且つ前記パーツの幾何学
中心に等しいZ座標(深さ)にあるように定義される。
従って回転軸は前記X,Y,Z座標を通るように設定さ
れ、回転軸の向きは前回のカーソル位置から今回のカー
ソル位置へのベクトルに直交するベクトルとして定義さ
れても良い。
【0344】図53を再び参照するに、前記動力学的回
転軸が決定された後、選択された観察機能(例えばズー
ム、回転、パン等)がステップS307で呼び出され
る。上記したように3次元操作システムの種々の観察機
能は前記曲げモデルビューア観察クラスの要素機能とし
て定義され実行される(例えば図27及び関連する上記
開示を見よ)。そのような場合、ユーザにより選択され
た観察機能に基づいて、機能コールが前記曲げモデルビ
ューアになされ、ステップS309で表示されたパーツ
の現在の図が更新される。前記パーツの現在の図及び向
きは、ユーザにより選択された観察機能及びユーザによ
り操作された入力装置(マウス或いはジョイスティック
装置)からの受信された写像カーソル運動に基づいて更
新される。オープンGL或いはレンダウェアのごときグ
ラフィックパッケージが、ユーザに提供される現在の図
の更新を容易にするために提供される。図53及び55
の代表的フローチャートにおいて行なわれる論理フロー
及びプロセスはソフトウエアにより及び広い種類のプロ
グラム言語及び技術を用いて実行される。例えばオブジ
ェクト指向プログラム技術及びC++が前記プロセス或
いは操作を実行するために使用される。この発明の3次
元操作システムを実行するための代表的コードが付録L
に提供される。代表的コードはC++プログラム言語で
書かれ、前記動力学的回転軸を計算するための種々の工
程及び操作を含む。付録Lのコードにはコメントが提供
され、そこに使用される論理及びアルゴリズムの解析を
容易にする。
【0345】上記3次元操作システムはジョイスティッ
ク装置及び制御ボタンの使用に関して記載されている
が、このシステムは、マウス或いはキーボードを含む他
の特定のタイプの入力手段により実行されることもでき
る。更に図51−52の上記実施例では、前記オブジェ
クトのスクリーンから無限への又はその反対のズーミン
グ或いはパンニングを制限するために境界が定義され
る。というのは連続的なズーミング或いはパンニングは
システムを故障させ或いは破壊させるからである。
【0346】更に、前記ジョイスティックインタフェー
スに関連して種々の他の機能が実行される。例えば、前
記観察機能のいずれかにおける移動は、ジョイスティッ
クがジョイスティックセンター位置から所定の範囲或い
は距離を越えて移動されなければ実行されない。パーツ
の移動が許される前にそのようなジョイスティックの移
動のしきい値を要求することは、前記中心点からの前記
ジョイスティックの不注意な操作或いは押圧に基づい
て、表示されたパーツの偶然の移動の発生を防止する。
ユーザとのジョイスティックインタフェース及びシステ
ム相互作用を改善するために他の機能がまた設けられ
る。例えばユーザによるジョイスティックの単一の操作
に基づいて、前記観察機能(例えばズーム、回転、パン
等)のいずれか1つにおける連続的或いは増加的(例え
ばステップごと)の移動が提供される。前記連続的或い
は増加的移動の選択はまた単一の方向におけるジョイス
ティックの移動の量或いは時間に基づいて提供される。
必要ならば表示されるパーツのスケール或いは移動の割
合は、任意の方向におけるジョイスティックの運動の程
度或いは時間に基づいて増加される。上記した速度調整
係数の修正はまた、ユーザが前記スケールの比率を増加
し或いは減少するために、マニュアルで調整係数に対す
る補正を入力することを可能とすることにより実行され
る。
【0347】工場における部品の設計及び製造における
支援を行なうために、本発明において種々の他の機能及
び実施例が実行される。例えば各顧客のオーダに関する
情報を追跡し且つアクセスするためにバーコードシステ
ムが実行される。所定の参照番号或いは作業番号を有す
るバーコードが顧客により注文される各部品へ割り当て
られる。このバーコードはデータベース30にアクセス
し作業情報を読み取るために用いられる。ユタ、サンデ
ィにおけるゼブラテクノロジVTIからのバーコード・
エニシング・バーコードSCAN CCDセンサのごと
きバーコードリーダ或いはスキャナが各場所に設けら
れ、ユーザが前記サーバモジュール或いはステーション
モジュールにおいて所定の作業のためのバーコードをス
キャンすることを可能にし、またデータベース30に格
納されているそのパーツに付随する重要な設計及び製造
情報をアクセスし読み出すことを可能にする。前記バー
コードリーダは各ステーションモジュール及び/或いは
サーバモジュールのコンピュータに差し込まれている。
前記バーコードは任意の通常のバーコードフォーマット
に基づいてフォーマット化されている。例えばUPS−
A CODA BARCODE39 EAN/JAN−
8或いはPLESSEYである。そして結果としてのバ
ーコードナンバーはルックアップテーブルに基づいて翻
訳され、前記データベースから作業情報を読み出すため
に、対応する作業参照番号及び/又はファイル名を検出
する。或いは、前記作業番号は、工場全体にわたって存
在する任意のステーションにおいて表示される指示へタ
イプ入力され或いはそこから選択され、瞬時にユーザの
位置で作業情報を読み出し表示する。そのような情報を
瞬時に読み出す能力は、コミュニケーションネットワー
ク26の使用及びデータベース30のごとき中央に位置
するデータベースへの前記デザイン及び情報の格納によ
り支援される。
【0348】この発明の更に他の側面によれば、作業を
スケジュールし割り当てるための装置及び方法が提案さ
れるシステムに設けられる。従来、製造設備にわたる作
業のスケジュール化及び割り当てはショップ或いは工場
の工場長により行なわれた。工場長は、機械装置の現在
のセットアップ及び利用可能性のみならず現在の仕事の
状態を決定する。これらの情報を集め且つ分析した後、
ショップ或いは工場の工場長はスケジュールを生成し且
つ工場における種々の場所においてなされる作業につい
て割り当てを分配する(例えば工場フロアに分配される
作業スケジュールシートの形態で)。作業のスケジュー
ル割り当ては、各顧客の作業がタイミングの良い形態で
且つ所定の出荷日までに完了することを確実にするため
に行なわれる。作業のスケジュール化及び割り当ての従
来の工程はしかし骨の折れるものであり、通常工場長に
よりマニュアルで行なわれていた。
【0349】この発明の1つの側面によれば、ショップ
或いは工場の工場長がその工場についての作業のスケジ
ュールを立てることを支援するために、作業割り当て及
びスケジュールシステムが設けられている。そのシステ
ムはコミュニケーションネットワーク及びデータベース
30に格納されている曲げモデル情報を利用し、自動的
に必要な情報を集め、従って工場長はより容易に作業ス
ケジュールを生成することができる。このシステムは、
前記サーバモジュール或いは工場にわたって配置されて
いるステーションモジュールにおいてソフトウエア又は
プログラムロジックを介して実行される。スケジュール
されるべき種々の作業を入力することにより、システム
ソフトウエアはデザイン及びパーツ情報を分析し所定の
作業を行なうためにどの機械が最も適しているかを決定
する。この目的のため、工場における機械の現在の状態
及びセットアップが定義され、データベース30に格納
され、作業スケジュールソフトウエアによりアクセスさ
れる。種々の条件に基づいて、表示の形態で、特定の作
業を実行するためにどの機械が利用可能であるか及びど
の機械が他の仕事を実行することができないかを示唆す
る。この点について、特定の作業について機械の利用可
能性をランク付けし且つ提案作業スケジュールを提供す
るテーブルが表示される。前記提案作業スケジュールは
工場長により実行され或いは修正される。作業スケジュ
ールを設定し且つ推薦するために使用される条件は広い
種類の条件を含む。そしてそれは、工場における各マシ
ンの現在のセットアップ、各作業について必要とされる
曲げのタイプ及び工具、及び同じ時間枠或いは時間の間
に実行されなければならない他のタイプの作業を含む。
どの機械が特定の作業を実行できるかを決定するため
に、前記曲げ角度、フランジ長さ及び曲げのタイプを含
む各パーツについての曲げモデルファイルからの情報が
利用される。例えばデータベース30に格納されている
テーブルは前記工場フロアにおけるパンチング及び曲げ
機械の各々の現在のセットアップ及び能力についての重
要な情報を含む。
【0350】提案された作業スケジュールに基づいて、
工場長は、工場の生産及び出力能力を最大限にするため
に、複数の作業を工場全体にわたる種々の場所へ割り当
てる。最後の作業スケジュール或いは割り当ては電子的
に入力されコミュニケーションネットワーク26を介し
て機械の各々へ送られる。
【0351】LEDのごときパイロットランプが曲げ及
び機械装置ワークステーションの各々に設けられ、その
ステーションに作業が割り当てられ転送されたことを指
示し且つ確認する。前記作業割り当て及びスケジュール
は、工場内の任意の位置から瞬時にアクセス可能なサー
バモジュールのファイルに格納される。上記機能に加え
て、その他の機能が、この発明の教示に応じて実行され
る。例えば種々のステーションモジュール或いは位置に
メニュースクリーンが設けられ且つ表示され、ユーザが
この発明の種々の表示及び機能モードを選択するのを容
易にする。例えば図56に示されるそれのごときメイン
のメニュースクリーンが、前記ステーションモジュール
が開始される際にユーザに対して提供される。このメイ
ンメニューウインドウ表示はステーションモジュールに
より提供される利用可能なウインドウ表示及び観察モー
ドの各々のアイコン画像を含む。このメインメニュース
クリーンはメニューボタン(例えばF1キー)が選択さ
れるとき何時でも現れる。ユーザは、強調されたブロッ
クを所望のウインドウアイコンへ移動しそれを選択する
ことによりそのウインドウを選択する。そのような操作
は、キーボード、マウス或いはジョイスティックの使用
を介して行なわれる。
【0352】他のウインドウスクリーンもユーザに対し
て提供され且つ表示され作業情報の入力及び表示を容易
にする。例えばパーツ情報ウインドウは、ユーザがパー
ツ情報を入力し或いは修正するのを可能にするために表
示される。パーツ情報ウインドウ表示の例が図57に与
えられる。このパーツ情報ウインドウは全ての関連する
パーツ情報(例えばパーツ番号、材料タイプ、寸法等)
を含み、板金パーツの2次元平面図及び等測投影法図を
含む。曲げ線情報ウインドウ(例えば図58に示される
もの)は、ユーザが各曲げ線についての曲げ順及び縮小
量を含む種々の曲げ線情報を監視することを可能とする
ために設けられる。前記曲げ線情報ウインドウはユーザ
が、各曲げについての曲げ線情報を入力し或いは修正す
るのを可能とし、板金パーツの2次元平面図及び等測投
影図を含む。
【0353】オペレータの曲げ順の分析を容易にするた
めに、追加のウインドウ表示が提供される。例えば曲げ
順ウインドウ表示及び曲げシミュレーションウインドウ
表示が提供され、前記パーツの種々の曲げ段階を表示
し、且つ曲げ操作中におけるパーツの向きをシミュレー
トする。図59に示されるような曲げ順ウインドウは前
記メインメニュースクリーンから選択され曲げ順の各段
階における前記パーツの(静止状態における)中間形状
をユーザに対して表示する。曲げシミュレーションウイ
ンドウ(例えば図60を見よ)もユーザにより選択さ
れ、曲げ段階の静止情報(スクリーンの右側に提供され
るパーツアイコンの形態で)及び、曲げ順における各段
階で行なわれる位置付け及び曲げの動的シミュレーショ
ン(表示装置の中央において)を提供する。スクリーン
上のパーツアイコンを間欠的に選択することにより、ユ
ーザは選択されたパーツアイコンにより表現される段階
における、曲げ加工中でのパーツの向きの動的シミュレ
ーションを見ることができる。各曲げ順を動的にシミュ
レートするために、パーツは反転され、並進移動され、
曲げ線の周りで曲げられ/回転される。
【0354】図57−60の上記ウインドウ表示の各々
は、図56のメインメニューウインドウ表示からユーザ
に対して選択され且つ表示される。更に、任意のステー
ションモジュールにおけるユーザは、メインメニューウ
インドウ表示において適宜のウインドウアイコンを選択
し、この発明の観察モード(例えば2次元平面、ワイヤ
フレーム、ソリッド、正射図)に応じて表示されるパー
ツの2次元及び/又は3次元表示を得る。これは図28
−31を参照して上で詳細に説明された。種々のメニュ
ーウインドウがまた例えばステーションモジュールに設
けられ、この発明の特性及び機能の操作を容易にする。
図61は2次元から3次元操作のために表示される代表
的メニューを図示する。更に図62はこの発明の2次元
クリーンアップ操作のための代表的メニュー構造を図示
する。この発明はしかしこれらのメニュー配置に限定さ
れるものではなく、他のメニュースクリーン及び/又は
工具アイコンバーが設けられ、ユーザのシステムとの相
互作用を容易にする。
【0355】他の特性もまたこの発明において実行され
る。例えば、高いレベルの自動装置も提供され曲げプラ
ンの生成を容易にする。例えば曲げ及び工具立てエキス
パートシステムが提供され、各作業についてのパーツの
幾何形状及び形状に基づいて工具立てセットアップ及び
曲げ順を生成し且つ提案する。それは例えば米国特許出
願出願番号08/386.369及び08/338.1
15に開示されるようなものである。
【0356】この発明は幾つかの代表的な実施例を参照
して記載されたがここで用いられた用語は、限定の用語
ではなく、記載及び説明の用語である。この発明の範囲
及び精神及び種々の側面から逸脱することなく種々の変
形がなされ得る。この発明はここで特定の手段、材料及
び実施例を参照して記載されたが、発明はここに開示さ
れた特定のものに限定されるように意図されるものでは
ない。むしろ発明は全ての機能的に等価な構造、方法及
び使用に広がる。
【0357】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に基づいて構成された、進歩
的板金製造設備のブロックダイヤグラム図である。
【図2】この発明の他の実施例に基づいて構成された進
歩的板金製造設備のブロックダイヤグラム図である。
【図3】この発明の1つの側面による、サーバモジュー
ル、データベース及びステーションモジュールの間のそ
れそれのデータの流れを図示する。
【図4】この発明の他の側面による、サーバモジュール
により実行される一般的な工程及び操作のフローチャー
トである。
【図5】この発明の教示による、前記ステーションモジ
ュールの各々により実行される基本的工程及び操作の代
表的フローチャートである。
【図6】この発明の一側面による類似パーツ検索アルゴ
リズム或いは工程の論理フローを説明するフローチャー
トである。
【図7】この発明の一側面による類似パーツ検索アルゴ
リズム或いは工程の論理フローを説明するフローチャー
トである。
【図8】図8(a)、(b)、(c)はこの発明の側面
による、接触した角部を有する4曲げ箱及び開放された
角部を有する4曲げ箱についての特徴抽出操作を説明す
る。
【図9】図9(a)、(b)、(c)及び(d)はこの
発明の側面による、接触した角部を有する4曲げ箱及び
開放された角部を有する4曲げ箱についての特徴抽出操
作を説明する。
【図10】図10(a),(b)及び(c)は、この発
明の他の側面による、4曲げ箱、ブリッジ及び他の4曲
げ箱を有するパーツについての検索キーを特定するため
の特徴関連操作及び工程を説明する。
【図11】図11は、折り曲げアルゴリズムを用いて、
2次元単一図面図から3次元モデルを生成するためにな
される工程及び操作の論理フローを説明するフローチャ
ートである。
【図12】面検出工程のための図面を作成するために行
なわれる自動トリミング機能及びクリーンアップ機能の
例を説明する。
【図13】図13(a)、(b)、(c)は、面検出工
程のための図面を作成するために行なわれる自動トリミ
ング機能及びクリーンアップ機能の例を説明する。
【図14】面検出工程のための図面を作成するために行
なわれる自動トリミング機能及びクリーンアップ機能の
例を説明する。
【図15】図15(a)、(b)、(c)、(d)はこ
の発明の側面による、面検出工程においてなされる種々
の工程及び操作を説明する。
【図16】図16(a)、(b)、(c)、(d)はこ
の発明の側面による、面検出工程においてなされる種々
の工程及び操作を説明する。
【図17】この発明の側面による、面検出工程及び曲げ
線検出工程の実行から最終曲げグラフデータの生成を説
明する。
【図18】この発明の側面による、面検出工程及び曲げ
線検出工程の実行から最終曲げグラフデータの生成を説
明する。
【図19】この発明の教示による、展開アルゴリズム及
び他の工程を用いて最初の3次元図面(厚さを有しな
い)に基づいて2次元モデルを生成するための基本的論
理フローのフローチャートである。
【図20】この発明の側面による、2次元クリーンアッ
プ操作を用いて最初の2次元3面図に基づいて3次元モ
デルを生成するための基本的論理フローのフローチャー
トである。
【図21】この発明の側面による、2次元3面図に対し
て2次元クリーンアップ操作を行なうための工程及び操
作の基本的論理フローのフローチャートである。
【図22】図22(a)及び(b)は、この発明の2次
元クリーンアップ操作により加工される代表的2次元3
面図の図及び側面を説明する。
【図23】図23(a)はこの発明の2次元クリーンア
ップ操作の回転された図の特徴を説明する。図23
(b)はこの発明の側面による、この発明の2次元クリ
ーンアップ操作に関連する標準形態を説明する。
【図24】図24(a)及び(b)は、この発明の教示
による、厚さを有する2次元3面図及び厚さ除去工程を
用いて生成される厚さを有しない簡単化された2次元3
面図を説明する。図24(c)はこの発明の側面によ
る、代表的パーツの横断厚さ線分及び厚さ円弧の図であ
る。
【図25】本発明の側面による、厚さを有する3次元図
面から厚さを有しない3次元モデルを展開するために実
行される種々の工程及び操作の論理フローのフローチャ
ートである。
【図26】例えばオブジェクト指向プログラム技術を通
して本発明を実行する際に、使用される曲げモデルの代
表的データ構造及びアクセスアルゴリズムを説明する。
【図27】この発明の他の側面による、曲げモデルビュ
ーアの構造のブロックダイヤグラムを説明する。
【図28】表示スクリーンへ出力として提供される代表
的ソリッド図ウインドウ表示を説明する。
【図29】表示スクリーンへ出力として提供される代表
的ワイヤフレーム図ウインドウを説明する。
【図30】表示スクリーンへ出力として提供される2次
元平面スクリーン像ウインドウ表示を説明する。
【図31】表示スクリーンへ出力として提供される正射
影図スクリーン像を説明する。
【図32】この発明の自動寸法付けモードにおいて表示
される種々の寸法事項の例を説明する。
【図33】図33(a)、(b)及び(c)は、この発
明の1つの側面による、種々の異なるパーツについてフ
ランジ長さが定義される態様を図示する。
【図34】図34(a)及び(b)は、この発明の他の
側面による、2つの異なるタイプのパーツについて補助
的なフランジ長さを追加することを図示する。
【図35】図35(a)、(b)及び(c)は、この発
明の更に他の側面による、厚さを備えて表示される種々
のパーツについてフランジ長さが指示される態様を図示
する。
【図36】図36(a)及び(b)は、この発明の接線
寸法方法及び交差寸法方法による、鋭角曲げ角度を有す
るパーツのフランジ長さが表示される態様を示す。
【図37】この発明の他の側面による、図形的ユーザイ
ンタフェースの使用により曲げプランが生成されるため
に行なわれる工程及び操作の論理フローのフローチャー
トである。
【図38】曲げ順を生成するために曲げオペレータに対
して表示される曲げ順入力スクリーン像の例を図示す
る。
【図39】図39(a)及び(b)は、この発明の他の
側面による、曲げ順の選択及び挿入方向の修正の例を示
す。
【図40】曲げ順入力スクリーン画像及び関連するスク
リーン表示の更なる例を示す。
【図41】曲げ順入力スクリーン画像及び関連するスク
リーン表示の更なる例を示す。
【図42】この発明の1つの側面による、オペレータが
提案された曲げ順を修正し且つ編集するのを容易にする
ために設けられるドラッグ及びドロップ編集特性を示
す。
【図43】曲げオペレータが工具を選択するのを支援す
るために図形的に表示される種々の表示メニュー及びデ
ータテーブルの例を示す。
【図44】提案された曲げプランにおいて工具のセット
アップを容易にするために曲げオペレータに対して表示
される代表的工具セットアップウインドウを示す。
【図45】張り付けられたアイコンの使用を介して、添
付された音声及び映像情報を有する3次元ソリッド図ウ
インド表示の例を示す。
【図46】この発明の一側面による、格納された音声及
び映像情報を読み出すためのアイコンと共に組み込まれ
た表示ウインドウの他の例を示す。
【図47】この発明の教示に基づいて実行されるイメー
ジ編集ウインドウの例を示す。
【図48】図形的ユーザインタフェースを介して実行さ
れるこの発明の干渉チェック機能の例を示す。
【図49】図形的ユーザインタフェースを介して実行さ
れるこの発明の干渉チェック機能の例を示す。
【図50】図50(a)及び(b)は、例えばジョイス
ティックを用いて3次元幾何学形状の回転及び表示を操
作するための、この発明の操作システムを示す。
【図51】例えばジョイスティック及びズームボタンを
用いて3次元幾何学形状のズーミング及び表示を操作す
るためのこの発明の操作システムを示す。
【図52】例えばジョイスティック及びパンボタンを用
いて、3次元幾何学形状のパンニング及び表示を操作す
るための、この発明の操作システムを示す。
【図53】この発明の3次元ナビゲーション及び操作シ
ステムを実行するために、実行される工程及び操作の代
表的フローチャートである。
【図54】この発明の側面による、ジョイスティック運
動をカーソル運動へ写像する例を示す。
【図55】表示されたパーツの回転軸を動力学的に計算
するためになされる工程及び操作の代表的フローチャー
トである。
【図56】例えばステーションモジュールにおいて設け
られ且つ表示されるメインメニューウインドウ表示の例
を示す。
【図57】ユーザがパーツ情報を入力し且つ修正するこ
とを可能とするように設けられた代表的パーツ情報ウイ
ンドウ表示を示す。
【図58】ユーザが曲げ情報を入力し且つ修正すること
を可能とするように設けられた代表的曲げ線情報ウイン
ドウ表示を示す。
【図59】板金パーツの中間的曲げ段階を観察するため
の、この発明の代表的曲げ順ウインドウ表示を示す。
【図60】板金パーツの中間曲げ段階をシミュレートす
るための、この発明の代表的曲げシミュレーションウイ
ンドウ表示を示す。
【図61】2次元から3次元への変換のためユーザに対
して設けられ且つ表示される、この発明の代表的メニュ
ースクリーン図及び構造である。
【図62】この発明の2次元クリーンアップ操作のため
の代表的メニュースクリーン図及び構造である。
【図63】一端が開放された線分が除去される前のパー
ツの3次元表示の例を示す。
【図64】パーツの2次元3面図からパーツの3次元モ
デルを生成する際に使用されるこの発明の3次元クリー
ンアップ工程による、前記一方が開放された線分が3次
元表示から除去された後のパーツを示す。
【図65】曲げ線が特定される前のパーツの代表的3次
元表現を示す。
【図66】この発明の3次元クリーンアップ工程による
モールド線が追加された後のパーツを示す。
【図67】曲げ線をきれいにし且つ面をトリミングする
前のパーツの代表的部分を示す。
【図68】この発明の3次元クリーンアップ工程による
前記正常化及びトリミングが行なわれた後のパーツの部
分を示す。

Claims (110)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形的ユーザインタフェースを用いて曲
    げプランを生成するためのシステムにして、前記曲げプ
    ランはある設備においてパーツを製造するために使用さ
    れるように構成されており、前記システムは以下を含
    む。表示装置上に曲げシーケンス入力ウインドーを生成
    し且つ表示するための曲げシーケンス表示システムにし
    て、前記曲げシーケンス入力ウインドーは、前記パーツ
    の2次元平面画像を備えるもの;前記表示装置上に工具
    情報を生成し且つ表示するための工具表示装置にして、
    前記工具情報は複数の工具に関連するもの;前記パーツ
    の前記2次元平面画像に基づいて曲げシーケンスを入力
    し、且つ、前記表示装置上に表示された前記工具情報に
    基づいて工具を選択するための入力装置;前記入力装置
    により入力され且つ選択された前記曲げシーケンスおよ
    び、前記工具に基づく前記パーツのための曲げプランを
    格納するための曲げプラン格納システム;前記曲げシー
    ケンス表示システムは、前記入力装置により入力された
    前記曲げシーケンスに基づいて前記パーツの複数の画像
    を前記表示装置上に生成し且つ表示するように構成され
    ている。
  2. 【請求項2】 請求項1によるシステムにして、前記パ
    ーツの2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の表現を
    含み、前記入力装置は、前記パーツの2次元平面図にお
    いて表示された各曲げ線を選択することにより前記曲げ
    シーケンスを入力するように構成されている。
  3. 【請求項3】 請求項2によるシステムにして、前記入
    力装置は、各曲げ線が選択される順番に基づいて曲げシ
    ーケンスを入力するように構成されている。
  4. 【請求項4】 請求項2によるシステムにして、前記入
    力装置は、前記各曲げ線が選択される際前記入力装置に
    より入力される曲げシーケンス番号に基づいて前記曲げ
    シーケンスをエンターするように構成されている。
  5. 【請求項5】 請求項1によるシステムにして、前記入
    力装置はジョイスティック装置を備える。
  6. 【請求項6】 請求項2によるシステムにして、それは
    更に前記入力装置により入力された前記曲げシーケンス
    に基づいて前記各曲げ線についての曲げ順番号を前記表
    示装置上に表示するための曲げ順番号表示システムを含
    む。
  7. 【請求項7】 請求項2によるシステムにして、それは
    更に、前記パーツの前記各曲げ線についての挿入方向情
    報を前記表示装置上で決定し且つ表示するための挿入方
    向決定システムを有する。
  8. 【請求項8】 請求項7によるシステムにして、前記各
    曲げ線は前記パーツを2つの面に分離して、前記挿入方
    向決定システムはより短い所定の寸法を有する前記パー
    ツの面に基づいて前記各曲げ線についての挿入方向を決
    定するように構成されている。
  9. 【請求項9】 請求項8によるシステムにして、前記所
    定の寸法は、前記曲げ線に直交する前記面の長さであ
    る。
  10. 【請求項10】 請求項8によるシステムにして、前記
    所定の寸法は前記曲げ線に関連する各面の面積である。
  11. 【請求項11】 請求項7によるシステムにして、前記
    各曲げ線について表示される挿入決定情報は前記曲げ線
    についての挿入方向を表現する矢印からなる。
  12. 【請求項12】 請求項1によるシステムにして、前記
    複数の画像は前記曲げ順に対応する順番で前記表示シス
    テムにより表示される。
  13. 【請求項13】 請求項12によるシステムにして、そ
    れは更に、前記表示装置上の前記複数の画像の表示され
    た順番の修正に基づいて前記曲げ順を修正するためのド
    ラッグ・ドロップ編集システムを有する。
  14. 【請求項14】 請求項13によるシステムにして、前
    記ドラッグ・ドロップ編集システムは、前記入力装置に
    より前記複数の画像の1つが選択され前記表示されたシ
    ーケンス内の異なる位置へ移動される時、前記表示され
    たシーケンスを修正するように構成されている。
  15. 【請求項15】 請求項13によるシステムにして、前
    記曲げ順表示システムは、前記修正された曲げ順に基づ
    いて前記複数の画像及び前記パーツの前記各表現を再生
    成し表示するように構成されている。
  16. 【請求項16】 請求項1によるシステムにして、前記
    表示された工具情報は、前記表示装置上に表示される複
    数の工具アイコンを含み、前記複数の工具アイコンの各
    々は所定の工具を表現する。
  17. 【請求項17】 請求項1によるシステムにして、前記
    表示された工具情報は、前記表示装置上に表示される工
    具データのテーブルを備え、前記工具データのテーブル
    内での入力は所定の工具に関連する。
  18. 【請求項18】 請求項1によるシステムにして、前記
    工具情報は、連続的に表示される一連のスクリーン表示
    を通して前記工具表示システムにより表示され、前記連
    続的に表示されるスクリーン表示の少なくとも1つは、
    前記入力装置による前回の選択に基づいて表示される。
  19. 【請求項19】 請求項18によるシステムにして、前
    記工具情報は、工具タイプデータまたは工具形状データ
    または工具寸法データの少なくとも1つを含む。
  20. 【請求項20】 請求項19によるシステムにして、前
    記工具タイプデータはパンチまたはダイまたはダイホル
    ダまたはダイレールの少なくとも1つに関連する。
  21. 【請求項21】 請求項20によるシステムにして、前
    記工具表示システムは、複数の工具タイプアイコンを含
    む第1のスクリーン表示を前記表示装置上に表示するよ
    うに構成され、前記工具タイプアイコンの各々は1つの
    工具タイプを表現する。
  22. 【請求項22】 請求項21によるシステムにして、前
    記工具タイプはパンチまたはダイまたはダイホルダまた
    はダイレールの少なくとも1つに関連する。
  23. 【請求項23】 請求項21によるシステムにして、前
    記工具表示システムは、前記工具タイプアイコンの1つ
    の選択に応じて、第2のスクリーン表示を前記表示装置
    上に表示するように構成され、前記第2のスクリーン表
    示は複数の工具形状アイコンを含み、この複数の工具形
    状アイコンの各々は、前記入力装置により選択された工
    具タイプアイコンに関連する。
  24. 【請求項24】 請求項23によるシステムにして、前
    記工具表示システムは、前記工具形状アイコンの1つの
    選択に応じて、工具寸法データのテーブルを前記表示装
    置上に表示するように構成され、前記工具寸法データは
    複数の工具に関連し、前記複数の工具の各々は、前記入
    力装置により選択された前記工具形状に関連する。
  25. 【請求項25】 請求項24によるシステムにして、前
    記工具の少なくとも一部は前記工具寸法データのテーブ
    ルからのデータの選択に基づいて前記入力装置により選
    択され且つ入力される。
  26. 【請求項26】 請求項1によるシステムにして、前記
    工具情報は、前記曲げプランにおいて使用される各工具
    についての、曲げ機械上での工具位置に関連する工具組
    み付け情報を備え、前記工具表示システムは、前記入力
    装置により前記工具組み付け情報を入力するための工具
    組み付けウィンドウを前記表示装置上に生成し且つ表示
    するように構成されている。
  27. 【請求項27】 請求項11によるシステムにして、前
    記パーツの2次元平面画像と前記パーツの複数の画像は
    前記表示装置上に同時に表示される。
  28. 【請求項28】 図形的ユーザインタフエースを用いて
    曲げプランを生成するための方法にして、前記曲げプラ
    ンは設備におけるパーツの製造において使用されるよう
    に構成され、前記方法は以下の工程を含む。表示装置上
    に曲げ順入力ウィンドウを生成し且つ表示し、前記曲げ
    順入力ウィンドウは前記パーツの2次元平面画像を有す
    る工程。入力装置を用いて、前記パーツの2次元平面画
    像に基づいて曲げ順を入力する工程。前記表示装置上に
    工具情報を生成し表示する工程。前記工具情報は複数の
    工具に関連する。前記表示装置上に表示される工具情報
    に基づいて前記入力装置により工具を選択する工程。前
    記入力された曲げ順及び前記選択された工具に基づいて
    前記パーツについての曲げプランを格納装置内に格納す
    る工程。前記方法は更に、前記入力された曲げ順に基づ
    いて前記表示装置上に前記パーツの複数の画像を生成し
    表示する工程を含み、前記パーツの複数の画像は、前記
    曲げ順の各段階における前記パーツの表現に関連する。
  29. 【請求項29】 請求項28による方法にして、前記パ
    ーツの前記2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の表
    現を含み、前記曲げ順は前記パーツの前記2次元平面画
    像に表示された前記各曲げ線を選択することにより入力
    される。
  30. 【請求項30】 請求項29による方法にして、前記曲
    げ順は前記各曲げ線が選択される順番に基づいて入力さ
    れる。
  31. 【請求項31】 請求項29による方法にして、前記曲
    げ順は前記各曲げ線が選択される際に前記入力装置によ
    り入力される曲げ順番号に基づいて入力される。
  32. 【請求項32】 請求項28による方法にして、前記入
    力装置はジョイスティック装置を含む。
  33. 【請求項33】 請求項28による方法にして、それは
    更に、前記入力装置により入力される前記曲げ順に基づ
    いて前記曲げ線に対して曲げ順番号を前記表示装置上に
    おいて表示することを含む。
  34. 【請求項34】 請求項29による方法にして、それは
    更に、前記表示装置上に、前記パーツの前記各曲げ線に
    ついての挿入方向情報を決定し且つ表示することを含
    む。
  35. 【請求項35】 請求項34による方法にして、前記各
    曲げ線は前記パーツを2つの面に分断し、前記各曲げ線
    についての挿入方向情報はより短い所定の寸法を有する
    前記パーツの面に基づいて決定される。
  36. 【請求項36】 請求項35による方法にして、前記所
    定の寸法は前記曲げ線に直交する前記面の長さである。
  37. 【請求項37】 請求項35による方法にして、前記所
    定の寸法は前記曲げ線に関連する各々の面の面積であ
    る。
  38. 【請求項38】 請求項35による方法にして、前記各
    曲げ線についての挿入決定情報は前記曲げ線についての
    挿入方向に関連する矢印を有する。
  39. 【請求項39】 請求項38による方法にして、前記パ
    ーツの複数の画像は前記曲げ順に対応する順番で表示さ
    れる。
  40. 【請求項40】 請求項39による方法にして、それは
    更に、前記表示装置上の前記複数の画像の前記表示され
    た順番の変更に基づいて前記曲げ順の変更を行うための
    ドラッグ・ドロップ編集操作を含む。
  41. 【請求項41】 請求項40による方法にして、それは
    更に、前記複数の画像の少なくとも1つを前記表示され
    た順番の中で異なる位置へ移動することにより前記表示
    された順番を修正する操作を含む。
  42. 【請求項42】 請求項40による方法にして、それは
    更に、前記修正された曲げ順番に基づいて前記複数の画
    像及び前記パーツの各々の表示を再生成し且つ表示する
    操作を含む。
  43. 【請求項43】 請求項28による方法にして、前記表
    示された工具情報は前記表示装置上に表示される複数の
    工具アイコンを含み、前記工具アイコンのそれぞれは所
    定の工具を表す。
  44. 【請求項44】 請求項28による方法にして、前記表
    示された工具情報は前記表示装置に表示される工具デー
    タのテーブルを含み、前記工具データのテーブル内での
    入力は所定の工具に関連する。
  45. 【請求項45】 請求項28による方法にして、前記工
    具情報は一連の連続的に表示されるスクリーン表示を介
    して表示され、前記連続的に表示されるスクリーン表示
    の少なくとも1つは前記入力装置による前段階の選択に
    基づいて表示される。
  46. 【請求項46】 請求項45による方法にして、前記工
    具情報は工具タイプデータまたは工具形状データまたは
    工具寸法データの少なくとも1つを含む。
  47. 【請求項47】 請求項46による方法にして、前記工
    具タイプデータはパンチまたはダイまたはダイホルダま
    たはダイレールの少なくとも1つに関連する。
  48. 【請求項48】 請求項45による方法にして、それは
    更に、複数の工具タイプアイコンを備える第1のスクリ
    ーン表示を前記表示装置上に表示する工程を含み、前記
    工具タイプアイコンの各々は工具タイプを表す。
  49. 【請求項49】 請求項48による方法にして、前記工
    具タイプはパンチまたはダイまたはダイホルダまたはダ
    イレールの少なくとも1つに関連する。
  50. 【請求項50】 請求項48による方法にして、それは
    更に前記入力装置により前記工具タイプアイコンの1つ
    を選択すること及び前記工具タイプアイコンの1つの選
    択に応じて前記表示装置上に第2のスクリーン表示を表
    示することを含み、前記第2スクリーン表示は複数の工
    具形状アイコンを含み、前記工具形状アイコンのそれぞ
    れは前記入力装置により選択された工具タイプアイコン
    に関連する。
  51. 【請求項51】 請求項50による方法にして、それは
    更に前記入力装置により前記工具形状アイコンの1つを
    選択すること及び前記工具形状アイコンの1つの選択に
    応じて前記表示装置上に工具寸法データのテーブルを表
    示することを含み、前記工具寸法データは複数の工具に
    関連し、前記複数の工具のそれぞれは前記入力装置によ
    り選択された工具形状アイコンに関連する。
  52. 【請求項52】 請求項51による方法にして、それは
    更に、前記曲げプランの工具立ての少なくとも一部を選
    択し且つ入力するために前記工具寸法データのテーブル
    からデータを選択することを含む。
  53. 【請求項53】 請求項28による方法にして、前記工
    具立て情報は、前記曲げプランにおいて使用される各工
    具についての曲げ加工機内での工具位置に関連する工具
    組み付け情報を含み、前記方法は更に前記表示装置上に
    工具組み付けウィンドウを生成し且つ表示すること及び
    前記工具組み付けウィンドウに基づいて前記入力装置に
    より前記工具組み付け情報を選択し且つ入力することを
    含む。
  54. 【請求項54】 請求項28による方法にして、前記パ
    ーツの2次元平面画像と前記パーツの複数の画像は前記
    表示装置上に同時に表示される。
  55. 【請求項55】 図形的ユーザインタフエースを使用す
    ることにより曲げシーケンスを生成するシステムにし
    て、前記曲げシーケンスは、ある設備におけるパーツの
    製造に使用されるように設計されており、前記システム
    は以下を含む。表示装置上に曲げシーケンス入力ウイン
    ドーを生成し且つ表示するための曲げシーケンス表示シ
    ステムにして、前記曲げシーケンス入力ウインドーは前
    記パーツの2次元平面画像を有するもの;前記パーツの
    前記2次元平面画像に基づいて曲げシーケンスを入力す
    るための入力装置;前記曲げシーケンス表示システムは
    更に、前記入力装置により入力された前記曲げシーケン
    スに基づいて前記パーツの複数の画像を生成し且つ表示
    するように構成されており、前記パーツの前記複数の画
    像の各々は、前記曲げシーケンス内のある段階における
    前記パーツの表現に対応している。
  56. 【請求項56】 請求項55による方法にして、それは
    更に前記入力装置により入力される前記曲げ順に基づい
    て前記パーツの曲げ順を格納するための曲げ順格納シス
    テムを含む。
  57. 【請求項57】 請求項55によるシステムにして、前
    記パーツの2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の表
    現を含み、前記パーツの前記2次元平面画像において表
    示された前記曲げ線を選択することにより前記入力装置
    により入力される。
  58. 【請求項58】 請求項57によるシステムにして、前
    記入力装置は、各曲げ線が選択される順番に基づいて曲
    げシーケンスを入力するように構成されている。
  59. 【請求項59】 請求項57によるシステムにして、前
    記入力装置は、前記各曲げ線が選択される際前記入力装
    置により入力される曲げシーケンス番号に基づいて前記
    曲げシーケンスをエンターするように構成されている。
  60. 【請求項60】 請求項55によるシステムにして、前
    記入力装置はジョイスティック装置を備える。
  61. 【請求項61】 請求項57によるシステムにして、そ
    れは更に前記入力装置により入力された前記曲げシーケ
    ンスに基づいて前記各曲げ線についての曲げ順番号を前
    記表示装置上に表示するための曲げ順番号表示システム
    を含む。
  62. 【請求項62】 請求項57によるシステムにして、そ
    れは更に、前記パーツの前記各曲げ線についての挿入方
    向情報を前記表示装置上で決定し且つ表示するための挿
    入方向決定システムを有する。
  63. 【請求項63】 請求項62による方法にして、前記各
    曲げ線は前記パーツを2つの面に分断し、前記挿入方向
    決定システムはより小さい寸法を有する前記面に基づい
    て前記各曲げ線についての挿入方向情報を決定する。
  64. 【請求項64】 請求項62による方法にして、前記各
    曲げ線についての表示された挿入決定情報は前記曲げ線
    についての挿入方向に関連する矢印を含む。
  65. 【請求項65】 請求項55による方法にして、前記パ
    ーツの複数の画像は前記曲げ順に応じた順番で表示され
    る。
  66. 【請求項66】 請求項65によるシステムにして、そ
    れは更に、前記表示装置上の前記複数の画像の表示され
    た順番の修正に基づいて前記曲げ順を修正するためのド
    ラッグ・ドロップ編集システムを有する。
  67. 【請求項67】 請求項66によるシステムにして、前
    記ドラッグ・ドロップ編集システムは、前記入力装置に
    より前記複数の画像の1つが選択され前記表示された順
    番において異なる位置へ移動される時、前記表示された
    順番を修正する手段を有する。
  68. 【請求項68】 請求項66による方法にして、前記曲
    げ順表示システムは、前記修正された曲げ順に基づいて
    前記複数の画像及び前記パーツの各々の表現を再生成し
    且つ表示する手段を有する。
  69. 【請求項69】 請求項55によるシステムにして、前
    記パーツの2次元平面画像及び前記パーツの複数の画像
    は前記表示装置上に同時に表示される。
  70. 【請求項70】 図形的ユーザインタフェースを用いる
    ことにより曲げ順を生成する方法にして前記曲げ順はあ
    る設備においてパーツの製造に使用されるように構成さ
    れており、前記方法は以下の工程を含む。表示装置上に
    曲げ順入力ウィンドウを生成し且つ表示する工程。前記
    曲げ順入力ウィンドウは前記パーツの2次元平面画像を
    有する。前記パーツの前記2次元平面画像に基づいて入
    力装置により曲げ順を入力する工程。前記入力装置によ
    り入力された前記曲げ順に基づいて前記パーツの複数の
    画像を生成し且つ表示する工程、前記パーツの前記複数
    の画像の各々は前記曲げ順におけるある段階の前記パー
    ツの表現に関連する。
  71. 【請求項71】 請求項70による方法にして、それは
    更に前記入力装置により入力された前記曲げ順に基づい
    て前記パーツの曲げ順をデータベース内に格納すること
    を含む。
  72. 【請求項72】 請求項70による方法にして、前記パ
    ーツの複数の画像は、曲げ順に応じて順番に表示され
    る。
  73. 【請求項73】 請求項72による方法にして、それは
    更に前記入力装置により前記複数の画像の表示された順
    番を修正に基づいて前記曲げ順を修正するためのドラッ
    グ・ドロップ編集を含む。
  74. 【請求項74】 請求項73による方法にして、前記ド
    ラッグ・ドロップ編集は、前記複数の画像の少なくとも
    1つを前記表示された順番の中で異なる位置へ移動する
    ことにより前記表示された順番を修正することを含む。
  75. 【請求項75】 請求項73による方法にして、それは
    更に前記修正された曲げ順に基づいて前記複数の画像及
    び前記パーツの各表現を再生成し且つ表示することを含
    む。
  76. 【請求項76】 請求項70による方法にして、前記パ
    ーツの2次元平面画像は前記パーツの各曲げ線の表現を
    含み前記方法は更に前記パーツの前記2次元平面画像に
    おいて表示された各曲げ線を選択することにより前記入
    力装置により前記曲げ順を入力することを含む。
  77. 【請求項77】 請求項76による方法にして、前記曲
    げ順は前記曲げ線が選択される順番に基づいて前記入力
    装置により入力される。
  78. 【請求項78】 請求項76による方法にして、前記曲
    げ順は前記各曲げ線が選択される際前記入力装置により
    入力される曲げ順番号に基づいて前記入力装置により入
    力される。
  79. 【請求項79】 請求項70による方法にして、前記入
    力装置はジョイスティック装置を含む。
  80. 【請求項80】 請求項76による方法にして、それは
    更に前記入力装置により入力される曲げ順に基づいて前
    記各曲げ線についての曲げ順番号を前記表示装置上に表
    示することを含む。
  81. 【請求項81】 請求項76による方法にして、それは
    更に前記パーツの前記各曲げ線についての挿入方向情報
    を前記表示装置上に決定し且つ表示することを含む。
  82. 【請求項82】 請求項81による方法にして、前記曲
    げ線は前記パーツを2つの面に分割し、前記各曲げ線に
    ついての挿入方向情報はより小さい所定の寸法を有する
    前記パーツの面に基づいて決定される。
  83. 【請求項83】 請求項81による方法にして、前記各
    曲げ線についての表示された挿入決定情報は前記曲げ線
    についての挿入方向に関連する矢印を含む。
  84. 【請求項84】 請求項70による方法にして、前記パ
    ーツの2次元平面画像と前記パーツの複数の画像は前記
    表示装置上に同時に表示される。
  85. 【請求項85】 図形的ユーザインタフエースを使用し
    てパーツのための工具を生成するためのシステムにし
    て、前記工具は、ある設備における前記パーツの製造に
    おいて使用されるようにされており、前記システムは以
    下を含む。前記表示装置上に工具情報を生成し且つ表示
    するための工具表示システムにして、前記工具情報は順
    次に表示される一連のスクリーン表示により表示される
    もの;前記表示装置上に表示される工具情報に基づいて
    工具を選択するための入力装置;前記工具表示装置は、
    前記表示装置上に、複数の工具タイプアイコンを有する
    第1スクリーン表示を表示するように構成されており、
    前記工具タイプアイコンの各々は一つの工具タイプを表
    し、前記工具表示システムは、更に、前記工具タイプア
    イコンの一つの選択に応じて、前記表示装置上に第2ス
    クリーン表示を表示するように設計されており、前記第
    2スクリーン表示は複数の工具形状アイコンを有する。
  86. 【請求項86】 請求項85によるシステムにして、前
    記連続的に表示されるスクリーン表示の少なくとも1つ
    は前記入力装置による前回の選択に基づいて表示され
    る。
  87. 【請求項87】 請求項85による方法にして、前記表
    示される工具立て情報は複数の工具に関連する。
  88. 【請求項88】 請求項85によるシステムにして、前
    記表示された工具情報は、前記表示装置上に表示される
    複数の工具アイコンを含み、前記複数の工具アイコンの
    各々は所定の工具を表現する。
  89. 【請求項89】 請求項85によるシステムにして、前
    記表示された工具情報は、前記表示装置上に表示される
    工具データのテーブルを備え、前記工具データのテーブ
    ル内での入力は所定の工具に関連する。
  90. 【請求項90】 請求項89によるシステムにして、前
    記工具情報は、工具タイプデータまたは工具形状データ
    または工具寸法データの少なくとも1つを含む。
  91. 【請求項91】 請求項90によるシステムにして、前
    記工具タイプデータはパンチまたはダイまたはダイホル
    ダまたはダイレールの少なくとも1つに関連する。
  92. 【請求項92】 請求項85によるシステムにして、前
    記工具タイプはパンチまたはダイまたはダイホルダまた
    はダイレールの少なくとも1つに関連する。
  93. 【請求項93】 請求項85によるシステムにして、前
    記工具形状アイコンの各々は前記入力装置により選択さ
    れる工具タイプアイコンに関連する。
  94. 【請求項94】 請求項93によるシステムにして、前
    記工具表示システムは、前記工具形状アイコンの1つの
    選択に応じて、工具寸法データのテーブルを前記表示装
    置上に表示するように構成され、前記工具寸法データは
    複数の工具に関連し、前記複数の工具の各々は、前記入
    力装置により選択された前記工具形状に関連する。
  95. 【請求項95】 請求項94によるシステムにして、前
    記工具立ての少なくとも一部は、前記工具寸法データの
    テーブルからのデータの選択に基づいて前記入力装置に
    より選択され入力されるように構成されている。
  96. 【請求項96】 請求項85によるシステムにして、前
    記工具情報は前記曲げプランにおいて使用されるべき各
    工具についての、曲げ加工機内での工具位置に関連する
    工具組み付け情報を有し、前記工具表示システムは、前
    記表示装置上に工具組み付けウィンドウを生成且つ表示
    し且つ前記入力装置を用いて前記組み付け情報を入力す
    るための手段を有する。
  97. 【請求項97】 請求項85によるシステムにして、前
    記入力装置は、ジョイスティック装置を含み、前記ジョ
    イスティック装置はオペレータにより制御される。
  98. 【請求項98】 図形的ユーザインタフェースを用いて
    パーツのための工具立てを生成するための方法にして、
    前記工具立てはある設備における前記パーツの製造にお
    いて使用されるように構成されており、前記方法は以下
    の工程を含む。表示装置上に工具立て情報を生成し且つ
    表示すること、前記工具情報は一連の連続的に表示され
    るスクリーン表示でされる。前記表示装置上に表示され
    る工具立て情報に基づいて入力装置を用いて工具立てを
    選択すること。前記方法は更に以下を含む。前記表示装
    置上に複数の工具タイプアイコンを有する第1のスクリ
    ーン表示を表示すること、前記工具タイプアイコンの各
    々は工具タイプに関連する。前記入力装置により前記工
    具タイプアイコンの1つを選択すること、 及び前記工具タイプアイコンの1つの選択に応じて、前
    記表示装置上に第2のスクリーン表示を表示すること、
    前記第2のスクリーン表示は複数の工具形状アイコンを
    有する。
  99. 【請求項99】 請求項98による方法にして、それは
    更に前記入力装置によりなされた前回の選択に部分的に
    基づいて、前記連続的に表示されるスクリーン表示の少
    なくとも1つを表示することを含む。
  100. 【請求項100】 請求項98による方法にして、前記
    表示された工具立て情報は複数の工具に関連する。
  101. 【請求項101】 請求項98による方法にして、前記
    表示された工具情報は前記表示装置上に表示された複数
    の工具アイコンを含み、前記工具アイコンのそれぞれは
    所定の工具に対応する。
  102. 【請求項102】 請求項98による方法にして、前記
    表示される工具立て情報は、前記表示装置上に表示され
    る工具データのテーブルを含み、前記工具データのテー
    ブル内での入力は所定の工具に関連する。
  103. 【請求項103】 請求項98による方法にして、前記
    工具情報は工具タイプデータまたは工具形状データまた
    は工具寸法データの少なくとも1つを含む。
  104. 【請求項104】 請求項103による方法にして、前
    記工具タイプデータはパンチまたはダイまたはパンチホ
    ルダまたはダイレールの少なくとも1つに関連する。
  105. 【請求項105】 請求項98による方法にして、前記
    工具タイプはパンチまたはダイまたはダイホルダまたは
    ダイレールの少なくとも1つに関連する。
  106. 【請求項106】 請求項98による方法にして、前記
    工具形状アイコンのそれぞれは前記入力装置により選択
    された工具タイプアイコンに関連する。
  107. 【請求項107】 請求項106による方法にして、そ
    れは更に前記入力装置により前記工具形状アイコンの1
    つを選択し、前記工具形状アイコンの1つの選択に応じ
    て前記表示装置上に工具寸法データのテーブルを表示す
    ることを含み、前記工具寸法データは複数の工具に関連
    し、前記工具のそれぞれは前記入力装置により選択され
    た工具形状アイコンに関連する。
  108. 【請求項108】 請求項107による方法にして、そ
    れは更に前記工具寸法データのテーブルからデータを選
    択し前記曲げプランの前記工具立ての少なくとも一部を
    選択し且つ入力することを含む。
  109. 【請求項109】 請求項98による方法にして、前記
    工具立て情報は、前記曲げプランにおいて使用される各
    工具についての、前記曲げ機械内での工具位置に関連し
    前記方法は更に、前記表示装置上に工具組み付けウィン
    ドウを生成し且つ表示し、且つ前記工具組み付けウィン
    ドウに基づいて前記入力装置を用い前記工具取り付け情
    報を選択し且つ入力することを含む。
  110. 【請求項110】 請求項98による方法にして、前記
    入力装置はジョイスティック装置を含み、前記ジョイス
    ティック装置はオペレータにより制御される。
JP11142166A 1996-05-06 1999-04-05 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置および方法 Pending JP2000003384A (ja)

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