JP2000002532A - 低温タンクの凍上計測装置及び計測方法 - Google Patents

低温タンクの凍上計測装置及び計測方法

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JP2000002532A
JP2000002532A JP16968998A JP16968998A JP2000002532A JP 2000002532 A JP2000002532 A JP 2000002532A JP 16968998 A JP16968998 A JP 16968998A JP 16968998 A JP16968998 A JP 16968998A JP 2000002532 A JP2000002532 A JP 2000002532A
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frost heave
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ground
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Nobumi Karasuno
信美 烏野
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温タンクの基礎の凍上量を任意の位置で計
測でき、さらに低コストで凍上量を計測できる低温タン
クの凍上計測装置及び計測方法を提供する。 【解決手段】 地盤E上に直接建設された低温タンクt
の基礎bの凍上を計測する低温タンクの凍上計測装置に
おいて、基礎b又は基礎下の地盤E内に、傾斜度を測定
する傾斜計測手段を通過させるための計測パイプ10を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤上に直接建設
された低温貯槽等の基礎の凍上量を計測するための低温
タンクの凍上計測装置に係り、特に低温タンクの基礎又
は基礎下の地盤全体の傾斜度を測定して凍上量を計測
し、基礎の安全性を向上するための低温タンクの凍上計
測装置及び計測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、平底低温タンクの基礎は、凍上
によって下方からの荷重がかって上昇しないように、様
々な対策が施されている。
【0003】例えば、その平底低温タンクの基礎を、浮
基礎(地表面に対し空間をもつ。)で設けるか、又は図
6に示すように、地盤E上に平底低温タンクtの基礎b
を直接建設する直接基礎(基礎b下端が地盤Eに接する
か又は埋まったもの。)で設ける場合には、その基礎b
内に電気や熱媒により加熱するヒータhを設置し、基礎
b下の地盤Eが0℃以上になるように加熱して、地盤E
が凍上せぬような構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平底低
温タンクtの基礎bを、浮基礎で建設するとコストが高
くなってしまうという問題があり、また、直接基礎で建
設すると、ヒータhが故障した場合、基礎b全体の凍上
量を計測する必要があるが、基礎bの外側の凍上量のみ
が計測できるだけで、基礎bの中央部分の凍上量を計測
する方法がなかった。
【0005】また、平底低温タンクbの設置地盤Eが乾
燥している場合等の地盤条件によっては、ヒータ無しの
直接基礎が建設されるケースも考えられるが、凍上した
場合、この凍上量の計測が容易ではなかった。この凍上
量を計測する方法としては、例えば、定期的に低温タン
クを開放し、低温タンク内からこれを計測するか、又は
低温タンクの底板レベルを計測するための傾斜計等の計
測装置を、予め基礎b又は基礎b下の地盤Eに多数設け
ておくなどが一般的に考えられる方法であるが、これら
の方法は、コストが高いという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、低温タンクの基
礎の凍上量を任意の位置で計測でき、さらに低コストで
凍上量を計測できる低温タンクの凍上計測装置及び計測
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、地盤上に直接建設された低温タン
クの基礎の凍上を計測する低温タンクの凍上計測装置に
おいて、基礎又は基礎下の地盤内に、傾斜度を測定する
傾斜計測手段を通過させるための計測パイプを設けたも
のである。
【0008】請求項2の発明は、地盤上に直接建設され
た低温タンクの基礎の凍上を計測する低温タンクの凍上
計測方法において、基礎又は基礎下の地盤内に計測パイ
プを設け、その計測パイプ内に傾斜計測手段を通過させ
て計測パイプの傾斜度を計測し、低温タンクの凍上量を
計測する方法である。
【0009】すなわち、本発明は、自走式の傾斜計測ロ
ボット等の計測装置が自由に移動できる計測パイプを、
タンク基礎又は基礎下の地盤内に埋め込んでおき、その
パイプの傾斜変形を計測できるようにする。
【0010】上記構成により、計測パイプの一側の開口
端から他側の開口端まで傾斜計測手段を自走させる。傾
斜計測手段は、各位置における計測パイプの変形量(傾
斜度)を測定し、これにより凍上量を計測される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図1に本発明にかかる凍上計測装置の概略
図を示す。
【0013】図1に示すように、本発明にかかる凍上計
測装置は、地盤E上に直接建設された平底低温タンクt
の基礎bに埋設されており、内部に、傾斜度を測定する
ための傾斜計測手段を通過するための通路11が形成さ
れた計測パイプ10で構成されている。
【0014】この計測パイプ10は、平底低温タンクt
の基礎bを通って水平に設けられていると共に、平底低
温タンクtの両側でその開口端10oが地上に出るよう
に設けられている。また、計測パイプ10は、基礎b下
の地盤Eが凍上して変形しても十分に傾斜計測手段が走
行できる大きさの径で形成されるか、又は変形しても、
傾斜計測手段が走行できる程度の大きさの変形量となる
強度に形成されている。
【0015】さらに、計測パイプ10は、複数本、例え
ば4本設けられており、図2に示すように、それら4本
の計測パイプ10が、平面視で縦横と斜め方向に設けら
れている。そして、それらの計測パイプ10の交差する
部分10cでは、計測パイプ10,10同士が連通され
ている。
【0016】また、図3に示すように、傾斜計測手段2
0は、例えば、計測パイプ10の通路11を走行でき
る、自走式の傾斜計測ロボット等の計測装置が用いられ
ており、さらに、測定した傾斜度を、ケーブル21を介
して外部に出力できるようになっている。
【0017】次に、本発明の作用を説明する。
【0018】凍上量を計測するに際しては、計測パイプ
10の一側の開口端10oから、図3に示したように傾
斜計測手段20を挿入し、他側の開口端10oまで、そ
の傾斜計測手段20を自走させる。
【0019】傾斜計測手段20は、計測パイプ10内の
各位置における計測パイプ10の変形量(傾斜度)を測
定した後、他側の開口端10oから出てくる。これを計
測パイプ10が配置された4方向について行う。このよ
うに、複数方向について傾斜度を測定することにより、
基礎b全体の傾斜度を計測できる。さらに、基礎b全体
の凍上量が把握できるので、直接基礎で建設された平底
低温タンクtの安全評価が可能となる。
【0020】また、本発明は、所定の内径と強度を有す
るパイプで形成できるので、低コストで凍上量を計測で
きると共に、平底低温タンクt全体としてのコスト減が
期待できる。
【0021】さらに、地盤条件によっては、平底低温タ
ンクtの基礎bにヒータがいらないケースも考えられる
が、本発明を設けることにより、平底低温タンクtの設
置後に基礎b下の乾燥地盤が多湿地盤に変化しても、安
心してその平底低温タンクtを使用できるようになり、
平底低温タンクtの信頼性を向上できる。
【0022】以上説明したように、本発明は、凍上によ
り平底低温タンクtの基礎bやその周辺に設けられた配
管等の設備に支障をきたす前に、凍上量を検知できるの
で、それに応じた適切な対策を立てることができ、直接
基礎で設置された平底低温タンクtの安全性を向上でき
る。
【0023】次に、本実施の形態の変形例を説明する。
【0024】図4は、本発明の計測パイプ10の開口端
10oに、その開口端10oからの雨水などの浸入を防
止するための閉塞蓋30を設けた状態を示す図である。
【0025】図4に示すように、常時は、計測パイプ1
0の開口端10oを閉塞蓋30で閉塞し、凍上量を計測
するに際しては、閉塞蓋30を外して上述した傾斜計測
手段を挿入するようにすれば、計測パイプ10内への水
や土などの浸入を防止して計測パイプ10の耐久性を維
持できる。
【0026】さらに、この閉塞蓋30の材料として、空
気は通すが水は通さないような材料で形成すれば、雨水
の浸入を防止できると共に、計測パイプ10に空気が通
過するので補助ヒータとしての効果が期待できる。
【0027】また、多湿地盤や寒冷地などに設置された
平底低温タンクにあっては、図5に示すように、計測パ
イプ10の開口端10oに、熱媒循環手段40を接続し
ても良い。
【0028】この計測パイプ10は、複数の計測パイプ
10のいずれかの開口端10oに、熱媒循環手段40か
ら給排される熱媒を通すためのホース41を接続するた
めの接続溝13が形成されている。
【0029】この接続溝13により、ヒータが故障した
際には、計測パイプ10の接続溝13に熱媒循環手段4
0を接続して、基礎b下の地盤Eを0℃以上に加熱する
ことにより、基礎bの破損の原因となる上向きの荷重を
防止できる。さらに、従来は、平底低温タンクtの寿命
はヒータの故障(寿命)によって決まっていたが、ヒー
タの故障後も熱媒循環手段40を接続して平底低温タン
クtを稼働することができる。
【0030】尚、本実施の形態では、計測パイプ10は
基礎bの中央部分から縦横及び斜め方向に配置した例で
説明したが、少なくとも縦横方向に配置すれば、基礎b
のほぼ全体の傾斜度が計測できる。また、この配設本数
は、コストと計測する凍上分布の詳細度とのバランスを
考慮して適宜増加させても良い。さらに、水平方向に複
数本配置しても目的達成は可能である。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
すような優れた効果を発揮する。
【0032】1)基礎全体の凍上量が把握できるので、
直接基礎で建設された平底低温タンクの安全評価が可能
となる。
【0033】2)複数本の計測パイプの傾斜を計測すれ
ばよいので、各計測パイプに傾斜計は不要であり、低コ
ストで凍上量を計測できる。
【0034】3)地盤条件によっては、平底低温タンク
にヒータのいらないケースも考えられるが、本発明があ
ると安心して平底低温タンクを使用できるようになり、
平底低温タンクの信頼性を向上できる。
【0035】4)常設に比し、設備が少なくなるので、
コスト減が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる低温タンクの基礎の断面図であ
る。
【図2】図1の低温タンクのA−A線矢示断面図であ
る。
【図3】図1の計測パイプ内に計測装置を走行させた状
態を示す図である。
【図4】図1の変形例として、計測パイプの開口端に閉
塞蓋を設けた状態を示す部分断面図である。
【図5】図1の変形例として、計測パイプに熱媒循環手
段を接続した状態を示す図である。
【図6】従来の低温タンクの基礎の断面図である。
【符号の説明】
10 計測パイプ E 地盤 t 平底低温タンク b 基礎

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤上に直接建設された低温タンクの基
    礎の凍上を計測する低温タンクの凍上計測装置におい
    て、基礎又は基礎下の地盤内に、傾斜度を測定する傾斜
    計測手段を通過させるための計測パイプを設けたことを
    特徴とする低温タンクの凍上計測装置。
  2. 【請求項2】 地盤上に直接建設された低温タンクの基
    礎の凍上を計測する低温タンクの凍上計測方法におい
    て、基礎又は基礎下の地盤内に計測パイプを設け、その
    計測パイプ内に傾斜計測手段を通過させて計測パイプの
    傾斜度を計測し、低温タンクの凍上量を計測する、こと
    を特徴とする低温タンクの凍上計測方法。
JP16968998A 1998-06-17 1998-06-17 低温タンクの凍上計測装置及び計測方法 Pending JP2000002532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108104799A (zh) * 2017-12-06 2018-06-01 中国矿业大学 一种在圆管外固定压力盒的装置和加工方法
CN109490353A (zh) * 2018-11-09 2019-03-19 中铁二院工程集团有限责任公司 一种高盐盐渍土盐-冻胀力确定方法

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CN108104799B (zh) * 2017-12-06 2024-03-15 广州地铁集团有限公司 一种在圆管外固定压力盒的装置和加工方法
CN109490353A (zh) * 2018-11-09 2019-03-19 中铁二院工程集团有限责任公司 一种高盐盐渍土盐-冻胀力确定方法
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