JP2000002313A - 捩じりダンパ - Google Patents

捩じりダンパ

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JP2000002313A
JP2000002313A JP10168427A JP16842798A JP2000002313A JP 2000002313 A JP2000002313 A JP 2000002313A JP 10168427 A JP10168427 A JP 10168427A JP 16842798 A JP16842798 A JP 16842798A JP 2000002313 A JP2000002313 A JP 2000002313A
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windows
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drive plates
plates
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JP10168427A
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Hiroki Yamamoto
裕樹 山本
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長孔の円周方向長さを長くして、ばね部材の
撓み振幅を長くすることが容易で、優れた吸振作用を発
揮可能な捩じりダンパを提供する。 【解決手段】 略円板状のハブ26と、このハブ26の
両側に対峙配設された一対のドライブプレート27と、
これらハブ26と一対のドライブプレート27とのそれ
ぞれ対応した位置に形成された複数の窓28、29と、
これら複数の窓28、29内にそれぞれ収容され、ハブ
26とドライブプレート27とを弾性的に相対回動可能
に連繋するばね部材30を設ける。前記ハブ6に円周方
向に長い長孔33を形成し、この長孔33を貫通して、
一対のドライブプレート27を相互に連結する連結ピン
36を設ける。前記長孔33を、ハブ26の複数の窓2
8よりも半径方向外側に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等のトル
クコンバータに内蔵されるロックアップクラッチ等の、
トルク伝達を司るクラッチに施用可能な捩じりダンパに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の捩じりダンパとして、例えば実
開平6−69504号公報にはロックアップクラッチの
捩じりダンパが示されている。前記公報に記載の捩じり
ダンパは、略円板状のハブと、このハブの両側に対峙配
設された一対のドライブプレートと、これらハブと一対
のドライブプレートとのそれぞれ対応した位置に形成さ
れた複数の窓と、この複数の窓内に収容され、ハブとド
ライブプレートとを弾性的の相対回動可能に連繋するば
ね部材と、前記ハブに形成された円周方向に長い長孔
と、この長孔を貫通して一対のドライブプレートを相互
に連通する連結ピントとを備え、前記ハブがコンバータ
カバーに接続され、一対のドライブプレートがタービン
ハブに接続されて、ハブと一対のドライブプレート間で
トルク伝達が可能となっている。
【0003】前記連結ピンは、一対のドライブプレート
を相互に連結すると共に、ハブに形成した長孔と協同し
て、ハブとドライブプレートとの相対回動の範囲を決定
している。即ち、前記ハブとドライブプレートとが相対
回動するとき、ハブに形成した長孔を貫通する連結ピン
がこの長孔の内周に当接することによって、ハブとドラ
イブプレートとの相対回動が停止され、相対回動の範囲
が決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の捩
じりダンパにおいては、前記ハブとドライブプレートと
を相対回動可能に連繋するばね部材が、長い撓み振幅を
もって吸振作用をすることが望まれる。
【0005】しかしながら、前記従来例にあっては、前
記長孔がばね部材を収容した窓の隣合う窓間に形成され
ている。
【0006】このため、前記長孔は隣合う窓に干渉しな
い範囲で形成することになるから、その円周方向の長さ
を十分に長く得ることができず、ハブとドライブプレー
トとの相対回動範囲が限られることになる。
【0007】その結果、前記ばね部材の撓み振幅を所期
する長さ確保することができず、十分な吸振作用が得ら
れなくなる虞がある。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、長孔の円周方向長さを長くして、ばね部材
の撓み振幅を長くすることが容易に可能で、優れた吸振
作用を発揮することが可能な捩じりダンパを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、略円板状のハブと、このハブの両側に対峙配設
された一対のドライブプレートと、これらハブと一対の
ドライブプレートとのそれぞれ対応した位置に形成され
た複数の窓と、これら複数の窓内にそれぞれ収容され、
ハブとドライブプレートとを弾性的に相対回動可能に連
繋するばね部材と、前記ハブに形成された円周方向に長
い長孔と、この長孔を貫通して、一対のドライブプレー
トを相互に連結する連結ピンとを備え、前記ハブと一対
のドライブプレート間でトルク伝達を司る捩じりダンパ
において、前記長孔がハブの複数の窓よりも半径方向外
側に形成されてなる構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記長孔が、ハブの複数の窓に
対応して形成されており、この長孔の内周の一部がハブ
の対応する窓に連通している構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記連結ピンが、複数の窓より
も半径方向外側で、かつ窓の円周方向幅の略中央位置で
一対のドライブプレートを相互に連結している構成にし
てある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記長孔が、その軸心がハブの
複数の窓よりも半径方向外側で、かつ隣合う窓間の略中
央に位置して形成されている構成にしてある。
【0013】斯かる構成において、前記捩じりダンパ
は、ロックアップクラッチ等のクラッチに適用され、ハ
ブと一対のドライブプレート間でトルク伝達可能とされ
る。
【0014】即ち、前記捩じりダンパは、例えばハブが
入力部材に連結され、一対のドライブプレートが出力部
材に連結されて、駆動トルクが入力部材からハブ、ばね
部材及びドライブプレートを介して出力部材に出力さ
れ、入力部材と出力部材との間のトルク伝達を司る。
【0015】前記捩じりダンパがトルク伝達を司ると
き、ハブとドライブプレートとの間にはばね部材を介し
て相対回動が生じ、駆動トルクに重畳する振動は、この
ばね部材のばね作用によって吸振される。
【0016】このとき、前記一対のドライブプレートを
相互に連結する連結ピンが貫通する長孔は、ハブの複数
の窓よりも半径方向外側に形成されており、ハブの窓に
干渉することなく、ハブの円周方向に長い寸法が確保さ
れる。
【0017】このため、前記ハブとドライブプレートと
は円周方向に長く相対回動することが可能となり、この
ハブとドライブプレートとを相対回動可能に連繋するば
ね部材の撓み振幅を十分に長く確保することが可能とな
る。
【0018】これによって、前記ハブとドライブプレー
トとを相対回動可能に連繋するばね部材は、長い撓み振
幅をもって吸振作用をすることが可能となる。
【0019】したがって、長孔の円周方向長さ長くし
て、ばね部材の撓み振幅を長くすることが容易に可能
で、優れた吸振作用を発揮することが可能な捩じりダン
パが得られる。
【0020】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記長孔の内周の一部がハブの対応する窓に連通している
ことにより、長孔と窓とが一体に形成できるため、容易
に加工できる。
【0021】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記連結ピンが窓よりも半径方向外側で、かつ窓の円周方
向幅の略中央位置で一対のドライブプレートを相互に連
結しているから、この連結ピンによって遠心力による半
径方向外方へのばね部材の飛出しを防止することができ
る。
【0022】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記長孔が、この長孔の軸心がハブの複数の窓よりも半径
方向外側で、かつ隣合う窓間の略中央に位置して形成さ
れているから、ハブに長孔と窓とがバランスよく配置さ
れることになり、ハブの局部的な剛性の低下を防止する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ロ
ックアップクラッチの捩じりダンパに適用した態様とし
て、図面に基づいて詳述する。
【0024】図1は本発明の捩じりダンパを適用したロ
ックアップクラッチの要部を示す断面図、図2は図1の
ロックアップクラッチに適用した捩じりダンパを一部切
除して示す平面図で、上側半分は一方のドライブプレー
トを取り除いて示す図面、図3は図2のA−O−A線断
面図である。
【0025】図において1はロックアップクラッチで、
このロックアップクラッチ1はポンプインペラ2に一体
的に連結されたコンバータカバー3とタービンランナ4
との間に収容配置してある。
【0026】5は前記タービンランナ4の内周部が取付
けられたタービンハブで、このタービンハブ5はボス部
6とフランジ部7を備えている。前記ボス部6の内周に
はスプライン8が形成されており、このスプライン8を
介して出力軸9に連結可能である。また、前記フランジ
部7の側面にはタービンランナ4の内周側および後述す
るドライブプレートの内周側がリベット10によって取
付けられる。
【0027】前記コンバータカバー3には、タービンラ
ンナ4側に面して、内側シリンダ11及び外側シリンダ
12が軸方向に取付けられている。前記内側シリンダ1
1の外周側所定位置には外歯13が形成され、外側シリ
ンダ12の内周側所定位置には内歯14が形成されてい
る。また、前記内側シリンダ11の内周側には、軸受け
15を介してタービンハブ5のボス部6が支持されてい
る。
【0028】前記ロックアップクラッチ1は、内周が内
側シリンダ11の外周に接し、外周が外側シリンダ12
の内周に接して軸方向に摺動自在な環状のピストン18
と、コンバータカバー3とタービンハブ5とを弾性的に
相対回動可能に連結可能な捩じりダンパ19とを主要素
として構成されている。
【0029】前記ピストン18は鋼板材料からなり、環
状の窪み20を有すると共に、内周側及び外周側がそれ
ぞれシール部材21、22を介して内側シリンダ11及
び外側シリンダ12に対して液密的に接している。ま
た、内周側の所定位置には内歯23が形成されて、内側
シリンダ11の外歯13に噛合している。
【0030】これによって、前記ピストン18は、内側
シリンダ11に対して相対回動不能で、かつ軸方向摺動
可能に連繋されており、内側シリンダ11と外側シリン
ダ12との間を第1油室24と第2油室25とに区画し
ていることになる。
【0031】前記捩じりダンパ19は、略環状のハブ2
6と、このハブ26の両側に対峙配設された一対のドラ
イブプレート27と、これらハブ26とドライブプレー
ト27とのそれぞれ対応した位置に形成された複数の窓
28、29と、これら複数の窓28、29内にそれぞれ
収容され、ハブ26とドライブプレート27とを弾性的
に相対回動可能に連繋する圧縮ばね(ばね部材)30と
を主要素として構成してある。
【0032】前記ハブ22は鋼板材料から略環状に形成
されてなり、窓28はこの実施の形態において円周方向
等間隔に8個形成してある。また、前記ハブ26には円
周方向に長い長孔、即ち円弧状の長孔33が形成してあ
る。前記長孔33はこの実施の形態において複数の窓2
8に対応して形成されており、窓28よりも半径方向外
側に形成され、この長孔33の内周の一部が対応する窓
28に連通した状態に形成されている(図2参照)。
【0033】前記窓28と長孔33との連通状態は、窓
28と長孔33とのそれぞれが円周方向の略中央部分で
のみ連通するものであり、このため、窓28の両端に
は、半径方向外側即ち長孔33側において円周方向の突
起28aが形成されており、これによって、圧縮ばね3
0が窓28内から飛出すことを防止し、圧縮ばね30の
安定した支持を図るようになっている。
【0034】また、前記ハブ22の外周側端部は軸方向
に折り曲げられてフランジ34が形成されており、この
フランジ34には外歯35が形成してある。
【0035】前記一対のドライブプレート27は鋼板材
料からなり、連結ピン36によって相互に連結されてお
り、この連結ピン36はハブ26の長孔33を貫通して
いる。また、前記一対のドライブプレート27は、内周
側がリベット10によってタービンハブ5に連結されて
いる。
【0036】前記連結ピン36は、ドライブプレート2
7の複数の窓29よりも半径方向外側で、かつ窓29の
円周方向幅の略中央位置で一対のドライブプレート27
を相互に連結している。
【0037】前記一対のドライブプレート27のそれぞ
れに形成された窓29は、ハブ26の窓28に対応し
て、円周方向等間隔に8個形成してある。前記窓29の
内周側及び外周側の端部には、圧縮ばね30の外周の一
部を覆ってこの圧縮ばね30の飛出しを防止するため
に、保持突起29a、29bが折曲げ形成してある。
【0038】前記圧縮ばね30は図2に最もよく示され
るように、内外二重の入れ子型であって、対応する窓2
8、29内に収容配置してある。
【0039】38はクラッチプレートで、このクラッチ
プレート38はコンバータカバー3に取付けた外側シリ
ンダ12とハブ26のフランジ34との間に配置され、
コンバータカバー3とハブ26とを連繋可能である。
【0040】詳しくは、前記クラッチプレート38は、
外側シリンダ12に連繋された入力プレート39と、ハ
ブ26のフランジ34に連繋された出力プレート40と
から構成されている。
【0041】前記入力プレート39は、鋼板材料からな
り、外周側に外歯41が形成されて外側シリンダ12の
内歯14に噛合しており、これによって、外側シリンダ
12に対して相対回動不能で、かつ軸方向移動可能に連
繋されている。また、前記入力プレート39は、この実
施の形態において3枚設けられており、ピストン18に
近い側に設けられた入力プレート39はこのピストン1
8に接触可能である一方、タービンランナ4に近い側に
設けられた入力プレート39は、止め輪42によって外
側シリンダ12からの抜脱が防止されている。
【0042】前記出力プレート40は、鋼板部材の両側
に摩擦板を貼着して構成されてなり、内周側に内歯43
が形成されてフランジ34の外歯35に噛合しており、
これによって、ハブ26に対して相対回動不能で、かつ
軸方向移動可能に連繋されている。また、前記出力プレ
ート40は3枚の入力プレート39の隣合う入力プレー
ト39間に配置してある。
【0043】斯かる構成にあっては、前記コンバータカ
バー3に図外のフライホイールが連結されており、この
フライホイールから入力される駆動トルクによってコン
バータカバー3及びポンプインペラ2が回転駆動され
る。前記コンバータカバー3及びポンプインペラ2の回
転は、2つの伝達経路が選択されて出力軸9に出力され
る。
【0044】即ち、前記出力軸9へのトルク伝達経路の
1つは、コンバータカバー3の回転がロックアップクラ
ッチ1を介してタービンハブ5に直接伝達され、このタ
ービンハブ5を介して出力軸9に伝達されるものであ
る。また、別の伝達経路は、前記ポンプインペラ2の回
転がコンバータ内部の作動油を介してタービンランナ4
に伝達され、更にタービンハブ5に伝達されて、このタ
ービンハブ5を介して出力軸9に出力されるものであ
る。
【0045】ここで、前記第1油室24及び第2油室2
5内の作動油の圧力は図外の制御装置により制御可能で
あり、これら第1油室24及び第2油室25内の作動油
の圧力を制御することにより、コンバータカバー3から
出力軸9へのトルク伝達経路が次のように選択される。
【0046】先ず、前記第2油圧室25内の油圧に対し
て第1油圧室24内の油圧が相対的に高められると、ピ
ストン18が第1油圧室24内の油圧に押されてコンバ
ータカバー3から離れる方向へ移動し、ピストン18の
第2油室25側の側面が外周側においてクラッチプレー
ト38に接して、このクラッチプレート38の入力プレ
ート39と出力プレート40とを圧接する。即ち、前記
ピストン18がこのピストン18に近い側の入力プレー
ト39に接してこの入力プレート39を図1において右
方向に押圧することにより、入力プレート39が出力プ
レート40に圧接する。
【0047】これにより、前記コンバータカバー3とタ
−ビンランナ4とはロックアップクラッチ1を介して連
結されることになる。
【0048】したがって、前記コンバータカバー3に入
力される駆動トルクは、外側シリンダ12からクラッチ
プレート38を介して捩じりダンパ19のハブ26に伝
達され、圧縮ばね30及びドライブプレート27を介し
てタービンハブ5に伝わり、出力軸9に出力される。こ
のとき、駆動トルクに重畳する振動は、前記ばね部材3
0のばね作用によって吸振される。
【0049】一方、第2油圧室25内の油圧が相対的に
高められると、ピストン18が第2油圧室25内の油圧
で押し戻されてコンバータカバー3側に移動し、クラッ
チプレート38の押圧が解除される。これにより、前記
コンバータカバー3とタ−ビンランナ4との間のロック
アップクラッチ1を介しての連結は解除される。このた
め、前記コンバータカバー3と一体に回転するポンプイ
ンペラ2からの駆動力が、コンバータ内部の作動油を介
してタービンランナ4に伝達され、更にタービンハブ5
を介して出力軸9に出力される。
【0050】ここで、前記捩じりダンパ19がトルク伝
達を司るとき、ハブ26とドライブプレート27との間
にはばね部材30を介して相対回動が生じ、駆動トルク
に重畳する振動は、このばね部材30のばね作用によっ
て吸振される。
【0051】このとき、前記一対のドライブプレート2
7を相互に連結する連結ピン36が貫通する長孔33
は、ハブ26の複数の窓28よりも半径方向外側に形成
されており、ハブ26の窓28に干渉することなく、ハ
ブ26の円周方向に長い寸法が確保される。
【0052】このため、前記ハブ26とドライブプレー
ト27とは円周方向に長く相対回動することが可能とな
り、このハブ26とドライブプレート27とを相対回動
可能に連繋するばね部材30の撓み振幅を十分に長く確
保することが可能となる。
【0053】これによって、前記ハブ26とドライブプ
レート27とを相対回動可能に連繋するばね部材30
は、長い撓み振幅をもって吸振作用を発揮することが可
能となる。
【0054】したがって、前記長孔33の円周方向長さ
長くして、ばね部材30の撓み振幅を長くすることが容
易に可能で、優れた吸振作用を発揮することが可能な捩
じりダンパ19が得られる。
【0055】また、前記長孔33の内周の一部がハブ2
6の対応する窓28に連通していることにより、これら
長孔33と窓28とが一体に形成できるため、容易に加
工できる。
【0056】また、前記連結ピン36が窓28、29よ
りも半径方向外側で、かつ窓28、29の円周方向幅の
略中央位置で一対のドライブプレート27を相互に連繋
しているから、この連結ピン36によって遠心力による
半径方向外方へのばね部材30の飛出しを防止すること
ができる。
【0057】図4乃至図5は本発明の別の実施の形態を
示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わる
ところは、前記連結ピン36が貫通する長孔33の形成
位置であって、この実施の形態の長孔33は、この長孔
33の軸心がハブ26の複数の窓28よりも半径方向外
側で、かつ隣合う窓28間の略中央に位置して形成され
ている。
【0058】即ち、前記長孔33は、図4に示すよう
に、ハブ26の複数の窓28よりも半径方向外方に形成
され、この長孔33の軸心は隣合う窓28の間の略中央
に位置している。前記長孔33の軸心は隣合う窓28の
間の略中央に位置しているけれども、この長孔33は円
周方向に長いから、長孔33の円周方向両端は半径方向
に見て窓28の円周方向両端と重なりあっている。しか
し、前記長孔33は複数の窓28と干渉することはな
い。
【0059】なお、その他の構成は前記実施の形態と同
様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その
重複する説明を省略する。
【0060】斯かる構成にあっても、前記長孔33はハ
ブ26の窓28に干渉することなく、ハブ26の円周方
向に長い寸法が確保されるから、ばね部材30は長い撓
み振幅をもって吸振作用を発揮することが可能となる。
【0061】したがって、この実施の形態にあっても、
前記長孔33の円周方向長さ長くして、ばね部材30の
撓み振幅を長くすることが容易に可能で、優れた吸振作
用を発揮することが可能な捩じりダンパ19が得られ
る。
【0062】加えて、前記長孔33が、この長孔33の
軸心がハブ26の複数の窓28よりも半径方向外側で、
かつ隣合う窓28間の略中央に位置して形成されている
から、ハブ26に長孔33と窓28とがバランスよく配
置されることになり、ハブ26の局部的な剛性の低下を
防止することができる。
【0063】以上、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明したが、具体的構成はこの実施の形態に限られる
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能
である。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、長孔の円周方向長さ長くして、ばね部材の撓み
振幅を長くすることが容易に可能で、優れた吸振作用を
発揮することが可能な捩じりダンパが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の捩じりダンパを適用したロックアップ
クラッチの要部を示す断面図である。
【図2】図1のロックアップクラッチに適用した捩じり
ダンパを一部切除して示す平面図で、上側半分は一方の
ドライブプレートを取り除いて示す図面である。
【図3】図2のA−O−A線断面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様な
図面である。
【図5】図4のA−O−A線断面図である。
【符号の説明】
19 捩じりダンパ 26 ハブ 27 ドライブプレート 28 窓 29 窓 30 圧縮ばね 33 長孔 36 連結ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円板状のハブと、このハブの両側に対
    峙配設された一対のドライブプレートと、これらハブと
    一対のドライブプレートとのそれぞれ対応した位置に形
    成された複数の窓と、これら複数の窓内にそれぞれ収容
    され、ハブとドライブプレートとを弾性的に相対回動可
    能に連繋するばね部材と、前記ハブに形成された円周方
    向に長い長孔と、この長孔を貫通して、一対のドライブ
    プレートを相互に連結する連結ピンとを備え、前記ハブ
    と一対のドライブプレート間でトルク伝達を司る捩じり
    ダンパにおいて、前記長孔がハブの複数の窓よりも半径
    方向外側に形成されてなることを特徴とする、捩じりダ
    ンパ。
  2. 【請求項2】 前記長孔は、ハブの複数の窓に対応して
    形成されており、この長孔の内周の一部がハブの対応す
    る窓に連通していることを特徴とする、請求項1記載の
    捩じりダンパ。
  3. 【請求項3】 前記連結ピンは、複数の窓よりも半径方
    向外側で、かつ窓の円周方向幅の略中央位置で一対のド
    ライブプレートを相互に連結していることを特徴とす
    る、請求項1記載の捩じりダンパ。
  4. 【請求項4】 前記長孔は、その軸心がハブの複数の窓
    よりも半径方向外側で、かつ隣合う窓間の略中央に位置
    して形成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    捩じりダンパ。
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