JP2000001283A - エレベータのドア制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のドア制御方法では、ドアは開いた後所
定時間後、自動的に閉じるようにしていたため、老人や
身障者のように乗かごと乗場との間の乗降に時間がかか
る乗客の場合は、ドアに挟まれる不都合があった。 【解決手段】 本発明は、上記不都合を解消するため乗
客の乗かごへの乗り込み時には、乗り込んだこと、ま
た、乗かごから降りる時には、降りたことを確認し、そ
の後ドアを閉じるように制御するようエレベータのドア
制御装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのドア
制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のエレベータのドア制御方法として
は、各階床乗場に設けられた乗場押し釦の押圧に応じて
乗かごが押圧された乗場階床に着床後ドアを開き、所定
時間（約５秒）経過後ドアを閉じる。

【０００３】そして、乗客の登録した目的階へ走行し着
床後ドアを開き、所定時間（約３秒）経過後ドアを閉じ
るように制御している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のド
ア制御方法では、ドアは開いた後所定時間後自動的に閉
じるようにしていたため、場合によっては、乗客がドア
に挟まれるという不都合があった。

【０００５】すなわち、老人や身障者のように、乗かご
と乗場との間の乗降に時間が掛かる乗客の場合はドアに
挟まれる不都合があった。

【０００６】本発明は、このような不都合を鑑みてなさ
れたもので、その目的は、乗客の乗かごと乗場との間に
おける乗降時間にかかわらず、確実に乗客が挟まれるこ
とを防止し安全に乗降可能とするエレベータのドア制御
装置を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、各階床乗場に設けられた乗場呼び釦と、乗
かごとこの乗かご内に設けられた秤装置とを備えたエレ
ベータのドア制御装置において、前記乗場呼び釦の押圧
された乗場の階床に乗かごが着床後ドアを開き、前記秤
装置によりかご内荷重を検出後ドアを閉じ、目的階へ前
記乗かごが走行し、着床後ドアを閉じ、前記秤装置によ
りかご内荷重が未検出となったならドアを閉じるよう制
御することを特徴とする。

【０００８】本発明によれば上記のように、乗客の乗か
ごへの乗り込み時には、乗り込んだこと、また乗かごか
ら降りる時には降りたことをかご内の荷重検出の有無に
より確認し、その後ドアを閉じるように制御するようエ
レベータのドア制御装置を構成したため、乗客はドアに
挟まれず安全に乗かごと乗場間で乗降可能である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。

【００１０】まず、本発明のドア制御装置によるドア制
御条件となるかご内荷重の検出方法について図２を用い
て説明する。

【００１１】図２は、一般的なかご内荷重を検出する秤
装置が設置された乗かご断面図である。

【００１２】図において、乗かごは主ロープ１が連結さ
れるクロスヘッド２ａと、このクロスヘッド２ａの両端
部にその上端部が連結されるスリング２ｂと、このスリ
ング２ｂの下端部を連結するベース２ｃとからなる枠体
２と、この枠体２の内部に支持される床板３ａと、側板
３ｂと、天井３ｃとからなるかご室３とを有して構成さ
れている。

【００１３】また、床板３ａは、床材３１ａと、この床
材３１ａの上面に敷設されるタイル３２ａとを有して構
成されている。

【００１４】そして、秤装置３４は、前記ベース２ｃに
取付けられるマイクロスイッチ４ａと、前記ベース２ｃ
の上面に載置される一対の防振ゴム５と、この一対の防
振ゴム５の上面にそれぞれの両端が支持される連結板６
と、この連結板６に前記マイクロスイッチ４ａと対向す
るよう取付けられる押圧体４ｂと、前記連結板６と前記
床板３ａとの間に配設されるＣ字材７とを有して構成さ
れている。

【００１５】なお、この動作方法としては、前記床板３
ａ上に、乗客が荷物等から荷重が負荷されることによ
り、この荷重がＣ字材７に及び連結板６とを介して防振
ゴム５に加わり、この防振ゴム５はベース２ｃとの間で
圧縮されてたわむ。そして、この防振ゴム５のたわみに
より前記押圧体４ｂが下方へ変位し、マイクロスイッチ
４ａを押圧することにより動作する構成となっている。
そして、前記押圧体４ｂとマイクロスイッチ４ａとの間
隔を、かご積載荷重を、例えば、定格荷重の１０〜２０
％の際に押圧体４ｂがマイクロスイッチ４ａを押すよう
に設定しておけば、かご内に少人数が乗り込んだ場合に
も、それを検出できるようになっている。

【００１６】次に、上記した秤装置の検出を利用した本
発明のドア制御装置によるドア制御方法について２階床
を昇降する小型のエレベータを例に取り、図１を用いて
説明する。

【００１７】図１は、本発明のドア制御装置のドア制御
方法を示すフローチャートである。

【００１８】乗客が１階から２階へエレベータを利用す
る場合には、まず乗客が１階の乗場呼び釦を押圧する
（ステップＳ１）と、１階待機中か判断し（ステップＳ
２）、１階でない場合は１階へ乗かごを走行（ステップ
Ｓ３）、着床（ステップＳ４）させる。そして、ドアを
開き（ステップＳ５）前記秤装置により、かご内荷重を
検出したなら（ステップＳ６）、すなわち乗客の乗り込
みを確認したならドアを閉じる（ステップＳ７）。

【００１９】このように、本実施形態によれば、秤装置
により乗客が乗かご内に乗り込んだことを検出して、乗
客がドアで挟まれることを防止できる。そして、ドア閉
じを確認（ステップＳ８）したなら、２階へ走行（ステ
ップＳ９）、着床（ステップＳ１０）後、ドアを開き
（ステップＳ１１）、上記と同様荷重検出し、検出がな
い場合にはドアを閉める（ステップＳ１３）、その後、
乗りかごは２階で待機（ステップＳ１４）する。

【００２０】このように、本実施形態によれば、乗客が
かご内から降りたこと、すなわち秤装置による荷重検出
がないことを確認してからドアを閉じるようにしたた
め、乗客の降りる時にも確実にドアによる挟まれを防止
できる。

【００２１】また、本実施形態によれば、乗場呼び発生
階へ着床後ドアが開き続けて他階の新たな乗場呼びに応
えられないことを防止するため荷重検出（ステップＳ
６）なしから３０秒経過した後（ステップＳ１５）他階
呼び、ここでは２階呼びが発生したなら（ステップＳ１
６）ドアを閉め（ステップＳ５）、この呼びに応じる
（ステップＳ１７）ようになっている。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、以上のようにドア制御
装置を、かご内荷重の有無を考慮してドア開閉制御する
よう構成したため、乗客の乗かごと乗場との間の乗降時
間にかかわらず乗客がドアに挟まれることを、確実に防
止し、安全に乗降可能とできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のドア制御装置のドア制御方法を示すフ
ローチャートである。

【図２】一般的なかご内荷重を検出する秤装置が設置さ
れた乗かご断面図である。

【符号の説明】

２ｃ ベース ４ａ マイクロスイッチ ４ｂ 押圧体 ５ 防振ゴム ６ 連結板 ７ Ｃ字材 ３４ 秤装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各階床乗場に設けられた乗場呼び釦と、
   乗かごとこの乗かご内に設けられた秤装置とを備えたエ
   レベータのドア制御装置において、前記乗場呼び釦の押
   圧された乗場の階床に乗かごが着床後ドアを開き、前記
   秤装置によりかご内荷重を検出後ドアを閉じ、目的階へ
   前記乗かごが走行し、着床後ドアを閉じ、前記秤装置に
   よりかご内荷重が未検出となったならドアを閉じるよう
   制御することを特徴とするエレベータのドア制御装置。