WO2024069962A1 - 画像処理装置、無線通信端末、及びプログラム - Google Patents

Abstract

第１の態様に係る画像処理装置は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理部と、無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示する提示部と、前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信する通信部と、前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う制御部と、を備える。前記制御部は、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するよう前記画像処理部を制御する。

Description

画像処理装置、無線通信端末、及びプログラム

　本開示は、画像処理装置、無線通信端末、及びプログラムに関する。

　プリンタ等の画像処理装置は、各種の情報を含む画像を表示する表示部を有する。画像処理装置の表示部は、スマートフォンやタブレット端末等の無線通信端末の表示部に比べて、解像度が低い、リフレッシュレートが低い、及び／又はサイズが小さい。そのため、画像処理装置は、無線通信端末に比べて操作性が低いことが一般的である。

　近年、画像処理装置の操作画面を無線通信端末に表示させるとともに、画像処理装置と無線通信端末との間の無線通信により無線通信端末が画像処理装置を操作する画像処理システムが実現されている。このような画像処理装置は、２次元コードを表示するのに最小限の小型表示部を有する構成であり得る（例えば、特許文献１及び２参照）。或いは、このような画像処理装置は、表示部を有していない構成であり得る。

特開２０２１－９４６７号公報 特開２０２１－２２１２３号公報

　第１の態様に係る画像処理装置は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理部と、無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示する提示部と、前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信する通信部と、前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う制御部と、を備える。前記制御部は、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するよう前記画像処理部を制御する。

　第２の態様に係る無線通信端末は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置との無線通信を行う通信部と、前記画像処理装置が提示する認証情報を取得する取得部と、前記無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備える。

　第３の態様に係るプログラムは、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置に、無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示するステップと、前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信するステップと、前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行うステップと、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するステップと、を実行させる。

　第４の態様に係るプログラムは、無線通信端末に、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置との無線通信を行うステップと、前記画像処理装置が提示する認証情報を取得するステップと、前記画像処理装置との無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置に送信するステップと、を実行させる。

実施形態に係る画像処理システムの構成例を示す図である。 実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。 実施形態に係る無線通信端末の構成例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システムの第１動作例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システムの第２動作例を示す図である。 実施形態に係る画像処理装置の変更例を示す図である。 実施形態に係る無線通信端末の変更例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システムの変更例を示す図である。

　図面を参照しながら、実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。

　（実施形態の概要）
　画像処理装置は、複数の無線通信端末との無線通信接続を確立し、複数の無線通信端末から画像処理指示を受信し得る。例えば、ある無線通信端末のユーザが原稿又は用紙を画像処理装置にセットした後、当該無線通信端末が画像処理指示を画像処理装置に送信するまでの間に、他の無線通信端末が画像処理指示（例えば、スキャン指示、ＦＡＸ指示、プリント指示）を画像処理装置に送信し得る。

　このような場合、画像処理装置は、当該他の無線通信端末からの画像処理指示に応じた画像処理、すなわち、原稿又は用紙をセットしたユーザの意図しない画像処理を実行してしまう。その結果、ユーザが不利益を被る場合があり、ユーザの利便性を損なうという問題がある。

　本開示に係る画像処理装置は、ユーザの利便性をさらに高めることを可能とする。当該画像処理装置は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理部と、無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示する提示部と、前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信する通信部と、前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う制御部と、を備える。前記制御部は、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するよう前記画像処理部を制御する。

　（システム構成例）
　図１は、本実施形態に係る画像処理システムの構成例を示す図である。画像処理システムは、画像処理装置１００と、複数の無線通信端末２００（２００Ａ，２００Ｂ）とを有する。図１において、無線通信端末２００として、ユーザＡの無線通信端末２００Ａ及びユーザＢの無線通信端末２００Ｂの２つを例示しているが、無線通信端末２００の数は１であってもよいし、３つ以上であってもよい。

　画像処理装置１００は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する装置である。画像処理装置１００は、プリンタ、コピー機、スキャナ機、若しくはＦＡＸ機、又は、これらの機能を有する複合機であってもよい。本実施形態では、画像処理装置１００は、無線通信を行う機能を有する。また、画像処理装置１００は、各種の情報を含む画像を表示する表示部１０１を有する。

　各無線通信端末２００は、無線通信を行う装置である。無線通信端末２００は、モバイル端末、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコン（ＰＣ）等であってもよい。無線通信端末２００は、ユーザの移動に伴って移動する。

　画像処理装置１００の表示部１０１は、無線通信端末２００の表示部２０２に比べて、解像度が低い、リフレッシュレートが低い、及び／又はサイズが小さい。本実施形態では、画像処理装置１００は、２次元コードを表示するのに最小限の小型の表示部１０１を有する。２次元コードは、例えばＱＲコード（登録商標）である。画像処理装置１００の表示部１０１は、２次元コードの外周形状に沿った略正方形の窓部を構成する。本実施形態では、画像処理装置１００（表示部１０１）が表示するコードが２次元コードである一例について主として説明するが、画像処理装置１００（表示部１０１）が表示するコードは、１次元コード（例えば、バーコード）であってもよい。

　各無線通信端末２００は、画像処理装置１００を操作するための操作アプリケーションを実行する。操作アプリケーションを実行する各無線通信端末２００は、画像処理装置１００の操作画面を表示部２０２に表示させる。当該操作画面には、画像処理装置１００に接続する際に用いる接続画面や、画像処理装置１００に接続した後に用いるメニュー画面が含まれる。メニュー画面では、画像処理の種別ごとに、画像処理の実行を指示するための操作ボタンが表示されてもよい。

　各無線通信端末２００は、画像処理装置１００との無線通信により画像処理装置１００を操作する。本実施形態では、各無線通信端末２００は、画像処理装置１００と直接的な無線通信接続を確立し、直接的な無線通信を画像処理装置１００と行う。このような直接的な無線通信は、無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）通信方式のアドホックモード（「アクセスポイントモード」とも称する）であってもよい。その場合、画像処理装置１００は、無線ＬＡＮアクセスポイントとして機能する。無線ＬＡＮ通信方式は、ＩＥＥＥ８０２．１１規格に準拠した方式であってもよい。或いは、直接的な無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）方式の無線通信であってもよい。以下においては、画像処理装置１００と各無線通信端末２００との間の直接的な無線通信に、無線ＬＡＮ通信方式のアドホックモードを用いる一例について主として説明する。

　このように、画像処理装置１００は、複数の無線通信端末２００との無線通信接続を確立し得る。そのため、画像処理装置１００は、複数の無線通信端末２００から画像処理指示を同時期に受信し得る。例えば、無線通信端末２００ＡのユーザＡが原稿又は用紙を画像処理装置１００にセットした後、無線通信端末２００Ａが画像処理指示を画像処理装置１００に送信する場合を想定する。ここで、無線通信端末２００Ａが画像処理指示を画像処理装置１００に送信する前に、無線通信端末２００Ｂが画像処理指示（例えば、スキャン指示、ＦＡＸ指示、プリント指示）を画像処理装置１００に送信し得る。

　このような場合、画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示に応じた画像処理、すなわち、原稿又は用紙をセットしたユーザＡの意図しない画像処理を実行してしまう。その結果、ユーザＡが不利益を被る場合がある。

　例えば、ユーザＡが画像処理装置１００の原稿台に原稿をセットした直後に、ユーザＢがスキャン実行を操作して無線通信端末２００Ｂがスキャン指示を画像処理装置１００に送信したとする。その場合、画像処理装置１００は、当該原稿をスキャンし、スキャン結果（画像データ）を無線通信端末２００Ｂに送信し得る。そのため、ユーザＡがセットした原稿の内容がユーザＢに知られてしまうことになる。

　或いは、ユーザＡが画像処理装置１００の原稿台に原稿をセットした直後に、ユーザＢがＦＡＸ実行を操作して無線通信端末２００ＢがＦＡＸ指示を画像処理装置１００に送信したとする。その場合、画像処理装置１００は、意図しない相手に宛てて当該原稿をＦＡＸ送信し得る。そのため、ユーザＡがセットした原稿の内容が意図しない相手に知られてしまうことになる。

　或いは、ユーザＡが画像処理装置１００に自身の用紙をセットした直後に、ユーザＢがプリント実行を操作して無線通信端末２００Ｂがプリント指示を画像処理装置１００に送信したとする。その場合、画像処理装置１００は、ユーザＡの用紙にプリントを行ってしまい、ユーザＡの用紙が消費されてしまうことになる。

　そこで、本実施形態では、特に画像処理装置１００が複数の無線通信端末２００との無線通信を行っている場合において、画像処理装置１００の近傍のユーザＡに対して画像処理の優先権を付与できるようにする。画像処理装置１００から離れた位置に居るユーザＢについて、画像処理装置１００は、画像処理指示を受け付けない又は保留するといった優先制御を行い、上述のような問題を解決可能とする。このような制御を行うモードを「第１モード」と称し、このような制御を行わないモードを「第２モード」と称する。以下において、第１モードについて主として説明する。

　具体的には、画像処理装置１００は、第１に、無線通信端末２００が取得可能な認証情報（「第１認証情報」とも称する）を提示する。ここで、画像処理装置１００は、画像処理装置１００に接近した無線通信端末２００Ａが画像処理装置１００から認証情報を直接的に取得可能な態様で認証情報を提示する。本実施形態では、画像処理装置１００は、認証情報が符号化された２次元コードを表示部１０１に表示させることで当該提示を行う。

　第２に、無線通信端末２００Ａは、画像処理装置１００が提示する認証情報を取得する。本実施形態では、無線通信端末２００Ａは、認証情報が符号化された２次元コードを撮像することで認証情報を取得する。

　第３に、無線通信端末２００Ａは、画像処理装置１００との無線通信により、取得した認証情報（「第２認証情報」とも称する）と、画像処理の実行を指示する画像処理指示とを画像処理装置１００に送信する。第２認証情報は、第１認証情報と同一の認証情報であってもよいし、予め画像処理装置１００と共有された規則に則って変更した認証情報であってもよい。画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ａとの無線通信により、画像処理の実行を指示する画像処理指示と、画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を無線通信端末２００Ａから受信する。「画像処理指示と関連付けられた第２認証情報」とは、画像処理指示の送信元と同一の送信元から送信された認証情報であってもよいし、画像処理指示と同じタイミングで送信された認証情報であってもよい。

　第４に、画像処理装置１００は、当該受信した認証情報（第２認証情報）が自身の提示した認証情報（第１認証情報）と整合するかを確認する認証処理を行う。「整合するかを確認」とは、第２認証情報が第１認証情報と一致するかを確認することであってもよいし、第２認証情報が第１認証情報を規則に則って変更したものであるかを確認することであってもよい。

　第５に、画像処理装置１００は、当該認証処理に成功したことに基づいて、当該受信した画像処理指示に応じた画像処理を実行する。一方、画像処理装置１００は、当該認証処理に失敗した場合、当該受信した画像処理指示に応じた画像処理を実行しない。

　このような動作により、上述のような問題を解決可能である。よって、画像処理装置１００を利用するユーザの利便性を高めることができる。

　（画像処理装置の構成例）
　図２は、本実施形態に係る画像処理装置１００の構成例を示す図である。

　画像処理装置１００は、表示部１０１と、操作部１０２と、無線ＬＡＮ通信部１０３と、画像処理部１０４と、制御部１０５と、記憶部１０６と、を有する。表示部１０１、操作部１０２、無線ＬＡＮ通信部１０３、画像処理部１０４、制御部１０５、及び記憶部１０６は、例えば、バス１１０によって電気的に接続されている。図示の例では、模式的に１本のバス１１０に全ての構成要素が接続されているが、複数のバス、例えば、アドレスバス、データバス及びコントロールバスが設けられてよい。また、バス１１０と各部との間にはインターフェイスが介在してもよい。なお、ユーザ操作（ユーザ入力）を受け付ける操作部１０２の少なくとも一部は、画像を表示する表示部１０１と一体化され、タッチパネル表示部を構成してもよい。

　表示部１０１は、液晶表示部又は有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）表示部によって構成される。これらの表示部は、規則的に配列された比較的多数の画素を有しており、画像データに基づいて任意の形状を含む画像を表示可能である。表示部１０１は、カラー画像を表示可能であってもよいし、グレースケール画像（及びモノクロ画像）のみを表示可能であってもよいし、モノクロ画像（２値の画像）のみを表示可能であってもよい。本実施形態では、表示部１０１は、２次元コードを表示するための窓部を構成する。窓部（表示部１０１）は、２次元コードの外周形状に沿った略正方形の形状である。

　また、本実施形態では、表示部１０１は、無線通信端末２００が取得可能な認証情報（第１認証情報）を提示する提示部を構成する。認証情報は、文字（数字を含む）及び／又は記号の組み合わせからなるパスワードであってもよい。認証情報は、認証の度に内容が異なるワンタイムパスワードであってもよい。制御部１０５は、第１モードを選択したことに基づいて、認証情報を導出し、認証情報を２次元コードに符号化し、２次元コードを表示部１０１に表示させる。

　操作部１０２は、１つ又は複数の物理ボタン（物理キー）、及び／又はタッチパネル表示部におけるタッチパネルを含む。タッチパネルは、静電式のものであってもよいし、感圧式のものであってもよい。表示部１０１に重なるタッチパネルは、表示部１０１に対するタッチ操作の位置を検出し、検出結果を出力する。操作部１０２は、第１モードを指定（設定）するためのボタンを含んでもよい。当該ボタンは、物理ボタン（物理キー）であってもよいし、表示部１０１が表示するボタン（ソフトキー）であってもよい。当該ボタンが押下された場合、制御部１０５は、第１モードを選択及び設定してもよい。これにより、ユーザが明示的に第１モードを指定（設定）できる。

　無線ＬＡＮ通信部１０３は、１つ又は複数の無線通信端末２００との無線通信を行う。本実施形態では、無線ＬＡＮ通信部１０３は、無線ＬＡＮ通信方式のアドホックモードにより、１つ又は複数の無線通信端末２００との直接的な無線通信を行う。このような直接的な無線通信は、ＷｉＦｉ（登録商標）ダイレクトとも称される。無線ＬＡＮ通信部１０３は、ハードウェア的な構成（例えば、コネクタ、アンテナ、増幅器、フィルタ、ＲＦ（ＲａｄｉｏＦｒｅｑｕｅｎｃｙ）回路）のみを含むと捉えられてもよいし、ハードウェア的な構成に加えて、ソフトウェア的な構成を含むと捉えられてもよい。なお、無線ＬＡＮ通信部１０３に代えて、又は無線ＬＡＮ通信部１０３に加えて、１つ又は複数の無線通信端末２００との直接的な無線通信を行うＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信部を設けてもよい。

　画像処理部１０４は、プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する。例えば、画像処理の種別には、「プリント」、「コピー」、「スキャン」、及び「ＦＡＸ（ファクシミリ）」がある。「コピー」は、スキャナ部１０４ｂが原稿をスキャンして得た画像データをプリンタ部１０４ａで用紙にプリントする機能である。「プリント」は、無線ＬＡＮ通信部１０３が無線通信端末２００から受信した画像データに基づく画像又は画像処理装置１００に接続されている記録媒体（不図示）に記憶されているデータに基づく画像をプリンタ部１０４ａでプリントする機能である。「スキャン」は、スキャナ部１０４ｂで原稿をスキャンして得た画像データを保存する機能である。保存先は、例えば、記憶部１０６が含む補助記憶装置（別の観点では不揮発性メモリ）又は画像処理装置１００に接続されている記憶媒体であってもよい。「ＦＡＸ」は、公衆網通信部１０４ｃが電話回線を介して外部から受信した画像データをプリンタ部１０４ａで用紙にプリントする機能及びスキャナ部１０４ｂで原稿をスキャンして得た画像データを公衆網通信部１０４ｃが外部へ電話回線を介して送信する機能である。なお、「画像」は、文字のみを含むものであっても構わない。「画像データ」の形式は、種々のものとされてよく、例えば、ベクター形式であってもよいし、ラスター形式であってもよい。本実施形態の説明では、便宜上、「画像」と「画像データ」とを厳密に区別しないことがある。「画像データ」は、画像処理が行われる過程において、適宜に形式の変換が行われてよい。例えば、画像データは、画像処理装置１００に記憶されているときと、画像処理（例えばプリント又はＦＡＸ）が行われるときとで異なっていてよい。

　プリンタ部１０４ａは、制御部１０５の制御下でプリントを行う。例えば、プリンタ部１０４ａは、給紙トレイにセットされた用紙にプリントを行い、プリント後の用紙を排紙トレイに排出する。プリンタ部１０４ａは、１つの給紙トレイのみを有していてもよいし、複数の給紙トレイを有していてもよい。別の観点では、プリンタ部１０４ａは、用紙のサイズを選択する機能を有していてもよい。プリンタ部１０４ａは、カラー（並びにモノクロ及びグレースケール）のプリントが可能な構成であってもよいし、グレースケール（及びモノクロ）のプリントのみが可能な構成であってもよいし、モノクロのプリントのみが可能な構成であってもよい。また、例えば、プリンタ部１０４ａは、インクを吐出してプリントを行うインクジェットプリンタであってもよいし、感熱紙又はインクリボンを加熱してプリントを行うサーマルプリンタであってもよいし、光が照射された感光体に付着したトナーを転写する電子写真式プリンタ（例えばレーザープリンタ）であってもよい。また、例えば、プリンタ部１０４ａは、ヘッドが用紙の幅（用紙の搬送方向に交差する方向）に亘る長さを有するラインプリンタであってもよいし、ヘッドが用紙の幅方向に移動するシリアルプリンタであってもよい。

　スキャナ部１０４ｂは、制御部１０５の制御下でスキャンを行う。スキャナ部１０４ｂは、原稿台又はＡＤＦ（Ａｕｔｏ　Ｄｏｃｕｍｅｎｔ　Ｆｅｅｄｅｒ）にセットされた原稿に対して、原稿ガラスに沿って移動する撮像装置による撮像（スキャン）を行い、画像データを生成する。

　公衆網通信部１０４ｃは、制御部１０５の制御下で公衆網経由の画像データ通信を行う。公衆網は、電話網及び／又はインターネットを含む。公衆網通信部１０４ｃは、ファイルサーバ、メールサーバ、及び／又はＷｅｂサーバとの通信を行ってもよい。当該通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。

　制御部１０５は、１つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、画像処理装置１００の全体を制御する。例えば、制御部１０５は、記憶部１０６に記憶されているプログラムを実行することによって、種々の処理を実行する。本実施形態では、制御部１０５は、表示部１０１、操作部１０２、無線ＬＡＮ通信部１０３、画像処理部１０４、及び記憶部１０６を制御する。なお、制御部１０５は、一定の動作のみを行うように構成された論理回路等を含んでいてもよい。上述及び後述の画像処理装置１００の動作は、制御部１０５により制御される動作であってもよい。

　記憶部１０６は、例えば、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。なお、制御部１０５及び記憶部１０６の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。制御部１０５により実行されるプログラムは、例えば、記憶部１０６のＲＯＭ及び／又は補助記憶装置に記憶されている。

　なお、図２は、あくまで模式図である。例えば、制御部１０５及び記憶部１０６は、分散して複数設けられていてよい。例えば、各部に含まれるプロセッサ（別の観点では各部の制御を行う制御部）と、その上位のプロセッサ（各部の制御部を制御する上位の制御部）とが設けられてよい。このような場合において、制御部１０５は、上位の制御部と捉えられてもよいし、各部の制御部と上位の制御部との組み合わせと捉えられてもよい。

　このように構成された画像処理装置１００において、第１に、表示部１０１は、第１認証情報が符号化された２次元コードを表示することで第１認証情報を提示する。第２に、無線ＬＡＮ通信部１０３は、無線通信端末２００との無線通信により、画像処理の実行を指示する画像処理指示と、当該画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を無線通信端末２００から受信する。第３に、制御部１０５は、当該受信した第２認証情報が当該提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う。第４に、制御部１０５は、認証処理に成功したことに基づいて、当該受信した画像処理指示に応じた画像処理を実行するよう画像処理部１０４を制御する。

　無線ＬＡＮ通信部１０３は、複数の無線通信端末２００との無線通信を実行可能である。制御部１０５は、複数の無線通信端末２００のうち１つの無線通信端末２００（本実施形態では、無線通信端末２００Ａ）が第１認証情報を取得した後、所定期間（「優先制御期間」とも称する）にわたって、当該無線通信端末２００Ａからの画像処理指示を他の無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示よりも優先する優先制御を行う。本実施形態では、制御部１０５は、無線通信端末２００Ａとの無線通信により、無線通信端末２００Ａが第１認証情報を取得したことを把握可能である。

　例えば、制御部１０５は、優先制御の第１パターンとして、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間にわたって受け付けない制御を行う。制御部１０５は、優先制御期間内において無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を無線ＬＡＮ通信部１０３が受信した場合、当該画像処理指示を拒否してもよい。その場合、制御部１０５は、拒否の旨を無線通信端末２００Ｂに送信するよう無線ＬＡＮ通信部１０３を制御してもよい。

　或いは、制御部１０５は、優先制御の第２パターンとして、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を受け付けつつ当該画像処理指示を優先制御期間が経過するまで保留する制御を行う。制御部１０５は、優先制御期間内において無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を無線ＬＡＮ通信部１０３が受信した場合、当該画像処理指示を記憶部１０６に一時的に保存してもよい。制御部１０５は、優先制御期間が経過すると、当該保存した画像処理指示を読み出し、当該画像処理指示に応じた画像処理を実行するよう画像処理部１０４を制御する。

　優先制御期間は、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示に応じた画像処理（画像処理ジョブ）が完了するまでの期間であってもよい。制御部１０５は、当該完了に応じて優先制御を終了してもよい。すなわち、優先制御期間は、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示の内容に応じて時間長が変化し得る可変期間であってもよい。制御部１０５は、画像処理の種別に応じて適切な時間長の優先制御期間を設定可能である。

　或いは、優先制御期間は、固定の時間長であってもよい。その場合、制御部１０５は、画像処理の種別に拘わらず、固定の時間長の優先制御期間を設定する。

　制御部１０５は、無線通信端末２００Ａを優先する優先制御を行う場合、優先制御に関する通知を無線通信端末２００Ｂに送信するよう無線ＬＡＮ通信部１０３を制御してもよい。優先制御の第１パターンの場合、無線ＬＡＮ通信部１０３は、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間にわたって受け付けないことを示す通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。一方、優先制御の第２パターンの場合、無線ＬＡＮ通信部１０３は、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間が経過するまで保留することを示す通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。

　制御部１０５は、無線通信端末２００ＡのユーザＡを特定してもよい。例えば、制御部１０５は、無線通信端末２００Ａとの無線通信に基づいて、無線通信端末２００Ａとの無線通信接続の確立時にユーザＡの識別情報を取得してもよいし、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示の受信時にユーザＡの識別情報を取得してもよい。制御部１０５は、当該特定したユーザＡの情報（識別情報）を含む通知を無線通信端末２００Ｂに送信するよう無線ＬＡＮ通信部１０３を制御してもよい。無線通信端末２００Ｂは、当該識別情報を表示する。例えば、優先制御の第１パターンの場合、無線通信端末２００Ｂは、「ユーザＡの画像処理ジョブを実行中です。現在、あなたの画像処理ジョブは受け付けられません。」といった表示をユーザＢに対して行う。一方、優先制御の第２パターンの場合、無線通信端末２００Ｂは、「ユーザＡの画像処理ジョブを実行中です。あなたの画像処理ジョブは、ユーザＡの画像処理ジョブの終了後に実行されます。」といった表示をユーザＢに対して行う。

　制御部１０５は、認証処理の成功を条件に画像処理指示に応じた画像処理を実行する第１モードと、当該認証処理を行わずに画像処理指示に応じた画像処理を実行する第２モードと、のいずれかを選択して設定する。第２モードは、従来の動作と同様な動作を行うモードである。第１モードは、上述のような問題を解決可能であるものの、ユーザＡが２次元コードの読取を行う必要があり、ユーザＡの手間が増える。そのため、第１モード及び第２モードを選択可能とすることで、利便性をさらに高めることができる。

　制御部１０５は、第１モードを選択したことに基づいて、第１モードを選択していることを示す通知を各無線通信端末２００（無線通信端末２００Ａ及び無線通信端末２００Ｂ）に送信するよう無線ＬＡＮ通信部１０３を制御してもよい。これにより、各無線通信端末２００のユーザ（ユーザＡ及びユーザＢ）は、画像処理を実行するために２次元コードの読取を行う必要があることを把握できる。

　制御部１０５は、無線ＬＡＮ通信部１０３が複数の無線通信端末２００との無線通信を行っていることに基づいて、第１モードを選択してもよい。一方、制御部１０５は、無線ＬＡＮ通信部１０３が１つの無線通信端末２００だけとの無線通信を行っていることに基づいて、第２モードを選択してもよい。無線ＬＡＮ通信部１０３が１つの無線通信端末２００だけとの無線通信を行っている場合、上述のような問題が生じない。そのため、制御部１０５は、無線ＬＡＮ通信部１０３が現在確立している無線通信接続の数を把握し、無線ＬＡＮ通信部１０３が複数の無線通信端末２００との無線通信を行っている場合に限り第１モードを選択してもよい。

　制御部１０５は、第１モードを指定する所定操作を操作部１０２が受け付けたことに基づいて、第１モードを選択してもよい。上述のように、操作部１０２は、第１モードを指定（設定）するためのボタンを含み得る。当該ボタンは、物理ボタン（物理キー）であってもよいし、表示部１０１が表示するボタン（ソフトキー）であってもよい。当該ボタンが押下された場合（すなわち、所定操作がなされた場合）、制御部１０５は、第１モードを選択及び設定する。これにより、ユーザが明示的に第１モードを指定できる。一方、制御部１０５は、所定操作を操作部１０２が受け付けていないことに基づいて、第２モードを選択する。

　制御部１０５は、第１モードを指定する所定信号を無線ＬＡＮ通信部１０３が無線通信により受信したことに基づいて、第１モードを選択してもよい。例えば、ユーザＡが無線通信端末２００Ａに表示された第１モード設定ボタンを操作すると、無線通信端末２００Ａは、第１モードを設定するための所定信号（コマンド）を画像処理装置１００に送信する。これにより、ユーザが明示的に第１モードを指定できる。一方、制御部１０５は、所定信号を無線ＬＡＮ通信部１０３が受信していないことに基づいて、第２モードを選択してもよい。

　制御部１０５は、第１モードを選択したことに基づいて、認証情報（第１認証情報）が符号化された２次元コードを表示するよう表示部１０１を制御してもよい。制御部１０５は、第１モードを選択したタイミングで２次元コードを表示部１０１に表示させてもよいし、第１モードを選択した後に原稿又は用紙が画像処理装置１００にセットされたタイミングで２次元コードを表示部１０１に表示させてもよい。一方、制御部１０５は、第２モードを選択したことに基づいて、認証情報（第１認証情報）が符号化された２次元コードを表示しないよう表示部１０１を制御してもよい。

　（無線通信端末の構成例）
　図３は、本実施形態に係る無線通信端末２００の構成例を示す図である。ここでは、上述の構成と同様な構成については適宜説明を省略する。

　無線通信端末２００は、無線ＬＡＮ通信部２０１と、表示部２０２と、操作部２０３と、撮像部２０４と、制御部２０５と、記憶部２０６と、を有する。無線ＬＡＮ通信部２０１、表示部２０２、操作部２０３、撮像部２０４、制御部２０５、及び記憶部２０６は、例えばバス２１０によって電気的に接続されている。

　無線ＬＡＮ通信部２０１は、画像処理装置１００との無線通信を行う。本実施形態では、無線ＬＡＮ通信部２０１は、無線ＬＡＮ通信方式のアドホックモードにより、画像処理装置１００との直接的な無線通信を行う。無線ＬＡＮ通信部２０１に代えて、又は無線ＬＡＮ通信部２０１に加えて、１つ又は複数の無線通信端末２００との直接的な無線通信を行うＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信部を設けてもよい。なお、無線通信端末２００は、公衆網経由の通信を行う公衆網通信部をさらに有していてもよい。公衆網は、セルラ通信網を含んでもよい。公衆網通信部は、セルラ通信部であってもよい。

　表示部２０２は、制御部２０５の制御下で画像を表示する。操作部２０３は、ユーザ操作（ユーザ入力）を受け付ける。操作部２０３の少なくとも一部は、表示部２０２と一体化されて、タッチパネル表示部を構成してもよい。操作部２０３の少なくとも一部は、１つ又は複数の物理ボタンとして構成されてもよい。表示部２０２は、液晶表示部又は有機ＥＬ表示部によって構成される。操作部２０３は、表示部２０２に対するタッチ操作の位置を検出し、検出結果を出力する。

　撮像部２０４は、ＣＣＤ（Ｃｈａｒｇｅ　Ｃｏｕｐｌｅｄ　Ｄｅｖｉｃｅ）又はＣＭＯＳ（Ｃｏｍｐｌｅｍｅｎｔａｒｙ　Ｍｅｔａｌ　Ｏｘｉｄｅ　Ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ）等のイメージセンサを含むカメラを構成する。撮像部２０４は、制御部２０５の制御下で電子的に画像を撮像し、画像データを出力する。

　制御部２０５は、１つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、無線通信端末２００の全体を制御する。制御部２０５は、記憶部２０６に記憶されているプログラムを実行することによって、種々の処理を実行する。当該プログラムは、画像処理装置１００を操作するための操作アプリケーションを含む。制御部２０５は、無線ＬＡＮ通信部２０１、表示部２０２、操作部２０３、撮像部２０４、制御部２０５、及び記憶部２０６のそれぞれの動作を制御する。なお、制御部２０５は、一定の動作のみを行うように構成された論理回路等を含んでいてもよい。上述及び後述の無線通信端末２００の動作は、制御部２０５により制御される動作であってもよい。

　記憶部２０６は、例えば、ＲＯＭ、ＲＡＭ、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。制御部２０５及び記憶部２０６の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。制御部２０５により実行されるプログラムは、例えば、記憶部２０６のＲＯＭ及び／又は補助記憶装置に記憶されている。

　このように構成された無線通信端末２００において、撮像部２０４は、画像処理装置１００が表示する認証情報（２次元コード）を撮像により取得する。すなわち、本実施形態では、撮像部２０４は、画像処理装置１００が提示する認証情報を取得するための取得部を構成する。制御部２０５は、当該取得した認証情報と、画像処理の実行を指示する画像処理指示とを画像処理装置１００に送信するよう無線ＬＡＮ通信部２０１を制御する。本実施形態では、無線ＬＡＮ通信部２０１は、撮像部２０４が撮像した２次元コードを復号することで得た認証情報を、画像処理指示と共に画像処理装置１００に送信する。

　無線ＬＡＮ通信部２０１は、画像処理装置１００が第１モードを選択していることを示す通知を画像処理装置１００から受信してもよい。上述のように、第１モードは、画像処理装置１００が提示した認証情報と無線通信端末２００が送信した認証情報とが整合するかを確認する認証処理の成功を条件に画像処理指示に応じた画像処理を画像処理装置１００が実行するモードである。制御部２０５は、当該通知に基づいて、画像処理装置１００が提示する認証情報を取得するようユーザに促す画面を表示部２０２に表示させてもよい。例えば、制御部２０５は、当該通知の受信に応じて、「画像処理ジョブを実行するためには、画像処理装置に表示された２次元コードを撮像する必要があります。」といったテキストを表示部２０２に表示させてもよい。

　（システム動作例）
　本実施形態に係る画像処理システムの動作例について説明する。

　（１）第１動作例
　図４は、本実施形態に係る画像処理システムの第１動作例を示す図である。

　ステップＳ１０１において、無線通信端末２００Ａは、画像処理装置１００との無線通信接続を確立する。ステップＳ１０２において、無線通信端末２００Ｂは、画像処理装置１００との無線通信接続を確立する。ステップＳ１０１及びステップＳ１０２の順番は逆であってもよい。

　ステップＳ１０３において、画像処理装置１００は、第１モードを選択する。画像処理装置１００は、自身が複数の無線通信端末２００との無線通信接続を確立していることに基づいて、第１モードを選択してもよい。画像処理装置１００は、第１モードを指定する所定操作を操作部１０２が受け付けたことに基づいて、第１モードを選択してもよい。画像処理装置１００は、第１モードを指定する所定信号を自身が無線通信により受信したことに基づいて、第１モードを選択してもよい。

　ステップＳ１０４において、画像処理装置１００は、第１モードを選択したことに基づいて、認証情報（第１認証情報）が符号化された２次元コードを表示する。

　ステップＳ１０５において、画像処理装置１００は、画像処理装置１００が第１モードにあることを示す通知を無線通信端末２００Ａに送信する。ステップＳ１０６において、無線通信端末２００Ａは、当該通知に基づいて、２次元コードの読取を促す表示をユーザＡに対して行う。

　ステップＳ１０７において、画像処理装置１００は、画像処理装置１００が第１モードにあることを示す通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。ステップＳ１０８において、無線通信端末２００Ｂは、当該通知に基づいて、２次元コードの読取を促す表示をユーザＢに対して行う。

　各無線通信端末２００は、第１モードにあることを示す通知を受信した直後に、２次元コードの読取を促す表示を行ってもよい。或いは、各無線通信端末２００は、当該通知を受信した後、画像処理を設定及び指示するためのメニュー画面をユーザが操作したときに、２次元コードの読取を促す表示を行ってもよい。

　ステップＳ１０９において、無線通信端末２００Ａは、画像処理装置１００に表示された２次元コードを撮像し、２次元コードから認証情報を復号する。また、無線通信端末２００Ａは、画像処理の実行を指示する操作をユーザＡから受け付ける。ここで、無線通信端末２００Ａは、２次元コードを撮像するための撮像画面を表示した後、２次元コードが撮像されたことをトリガとして、画像処理の実行を指示する操作を受け付けるための画面に表示を切り替えてもよい。

　ステップＳ１１０において、無線通信端末２００Ａは、画像処理の実行を指示する画像処理指示と、復号した認証情報とのセットを画像処理装置１００に送信する。画像処理装置１００は、当該セットを受信する。

　ステップＳ１１１において、画像処理装置１００は、ステップＳ１０４で提示した認証情報と、ステップＳ１１０で受信した認証情報とが一致するか否か確認する認証処理を行う。これらが一致することが確認された場合、画像処理装置１００は、認証成功と判断する。ここでは、認証処理に成功したと仮定して説明を進める。

　なお、ステップＳ１０４で提示した認証情報と、ステップＳ１１０で受信した認証情報とが一致しない場合、画像処理装置１００は、認証失敗と判断し、ステップＳ１１０で受信した画像処理指示を拒否してもよい。その場合、画像処理装置１００は、画像処理指示を拒否した旨の通知を、当該画像処理指示の送信元の無線通信端末２００に送信してもよい。

　また、画像処理装置１００は、第１モードにおいて、いずれかの無線通信端末２００から、認証情報が付されていない画像処理指示を受信した場合、当該画像処理指示を拒否してもよい。その場合、画像処理装置１００は、画像処理指示を拒否した旨の通知を、当該画像処理指示の送信元の無線通信端末２００に送信してもよい。

　ステップＳ１１２において、画像処理装置１００は、認証処理の成功に応じて、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示を無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示よりも優先する優先制御を開始する。例えば、画像処理装置１００は、優先制御の第１パターンとして、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間にわたって受け付けない制御を行う。或いは、画像処理装置１００は、優先制御の第２パターンとして、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を受け付けつつ当該画像処理指示を優先制御期間が経過するまで保留する制御を行う。

　優先制御期間は、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示に応じた画像処理（画像処理ジョブ）が完了するまでの期間であってもよい。画像処理装置１００は、当該完了に応じて優先制御を終了してもよい（ステップＳ１１６）。或いは、優先制御期間は、固定の時間長であってもよい。その場合、画像処理装置１００は、画像処理の種別に拘わらず、固定の時間長の優先制御期間が経過すると優先制御を終了する（ステップＳ１１６）。

　ステップＳ１１３において、画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ａを優先する優先制御に関する通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。優先制御の第１パターンの場合、画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間にわたって受け付けないことを示す通知を無線通信端末２００Ｂに送信してもよい。優先制御の第２パターンの場合、画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示を優先制御期間が経過するまで保留することを示す通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。ステップＳ１１４において、無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。

　ここで、画像処理装置１００は、無線通信端末２００ＡのユーザＡを特定し、当該特定したユーザＡの情報（識別情報）を含む通知を無線通信端末２００Ｂに送信してもよい（ステップＳ１１３）。無線通信端末２００Ｂは、当該識別情報を表示してもよい（ステップＳ１１４）。

　ステップＳ１１５において、画像処理装置１００は、ステップＳ１１０で受信した画像処理指示に応じた画像処理（画像処理ジョブ）を実行する。当該画像処理は、例えば、「コピー」、「スキャン」、及び「ＦＡＸ」のいずれかであってもよい。

　ステップＳ１１６において、画像処理装置１００は、優先制御期間の経過に応じて優先制御を終了する。ステップＳ１１７において、画像処理装置１００は、優先制御を終了する旨の通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。

　（２）第２動作例
　図５は、本実施形態に係る画像処理システムの第２動作例を示す図である。ここでは、上述の第１動作例との相違点について説明し、重複する説明を省略する。

　ステップＳ２０１乃至ステップＳ２０８の動作は、上述の第１動作例と同様である。

　ステップＳ２０９において、無線通信端末２００Ａは、画像処理装置１００に表示された２次元コードを撮像し、２次元コードから認証情報を復号する。

　ステップＳ２１０において、無線通信端末２００Ａは、ステップＳ２０９で復号した認証情報を含む通知を画像処理装置１００に送信する。画像処理装置１００は、当該通知を受信し、当該通知の送信元として無線通信端末２００Ａを記憶する。本動作例では、認証情報は、画像処理指示とセットで送信されなくてもよい。

　ステップＳ２１１において、画像処理装置１００は、ステップＳ２０４で提示した認証情報と、ステップＳ２１０で受信した認証情報とが一致するか否か確認する認証処理を行う。これらが一致することが確認された場合、画像処理装置１００は、認証成功と判断する。ここでは、認証処理に成功したと仮定して説明を進める。画像処理装置１００は、認証成功と判断したことに応じて、認証成功を示す通知（認証ＯＫ）を無線通信端末２００Ａに送信してもよい。無線通信端末２００Ａは、当該通知の受信に応じて、認証処理に成功した旨の表示をユーザＡに対して行ってもよい。

　なお、ステップＳ２０４で提示した認証情報と、ステップＳ２１０で受信した認証情報とが一致しない場合、画像処理装置１００は、認証失敗と判断し、ステップＳ２１０で受信した画像処理指示を拒否してもよい。その場合、画像処理装置１００は、画像処理指示を拒否した旨の通知を、当該画像処理指示の送信元の無線通信端末２００に送信してもよい。

　ステップＳ２１２において、画像処理装置１００は、認証処理の成功に応じて、無線通信端末２００Ａからの画像処理指示を無線通信端末２００Ｂからの画像処理指示よりも優先する優先制御を開始する。ステップＳ２１３において、画像処理装置１００は、無線通信端末２００Ａを優先する優先制御に関する通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。ステップＳ２１４において、無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。画像処理装置１００は、無線通信端末２００ＡのユーザＡを特定し、当該特定したユーザＡの情報（識別情報）を含む通知を無線通信端末２００Ｂに送信してもよい（ステップＳ２１３）。無線通信端末２００Ｂは、当該識別情報を表示してもよい（ステップＳ２１４）。

　ステップＳ２１５において、無線通信端末２００Ａは、無線通信端末２００Ａは、画像処理の実行を指示する操作をユーザＡから受け付ける。

　ステップＳ２１６において、無線通信端末２００Ａは、画像処理の実行を指示する画像処理指示を画像処理装置１００に送信する。画像処理装置１００は、当該画像処理指示を受信する。画像処理装置１００は、当該画像処理指示が認証処理に成功した無線通信端末２００Ａからの指示であることを確認する。

　ステップＳ２１７において、画像処理装置１００は、ステップＳ２１６で受信した画像処理指示に応じた画像処理（画像処理ジョブ）を実行する。

　ステップＳ２１８において、画像処理装置１００は、優先制御期間の経過に応じて優先制御を終了する。ステップＳ２１９において、画像処理装置１００は、優先制御を終了する旨の通知を無線通信端末２００Ｂに送信する。無線通信端末２００Ｂは、当該通知を表示する。

　（第１変更例）
　図６は、上述の実施形態に係る画像処理装置１００の変更例を示す図である。図７は、上述の実施形態に係る無線通信端末２００の変更例を示す図である。

　上述の実施形態において、画像処理装置１００は、認証情報が符号化された２次元コードを表示することで認証情報を提示していた。無線通信端末２００は、画像処理装置１００が表示する２次元コードを撮像（及び復号）することで認証情報を取得していた。すなわち、上述の実施形態では、画像処理装置１００が、画像を表示する表示部１０１（具体的には、窓部）を有することを前提としている。

　本変更例では、図６に示すように、画像処理装置１００は、表示部１０１を有していなくてもよい。本変更例に係る画像処理装置１００は、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）通信を行うＮＦＣ通信部１０７を有する。ＮＦＣ通信部１０７は、認証情報をＮＦＣ通信により送信することで提示する提示部を構成する。

　また、本変更例では、図７に示すように、無線通信端末２００は、画像を撮像する撮像部２０４を有していなくてもよい。本変更例に係る無線通信端末２００は、ＮＦＣ通信を行うＮＦＣ通信部２０７を有する。ＮＦＣ通信部２０７は、認証情報をＮＦＣ通信により受信することで取得する取得部を構成する。

　ＮＦＣ通信は、例えば、１３．５６ＭＨｚの周波数を利用する通信距離１０ｃｍ程度の無線通信技術である。ユーザは、無線通信端末２００を画像処理装置１００にかざすことで、無線通信端末２００と画像処理装置１００とのＮＦＣ通信が行われる。

　本実施形態では、２次元コードに代えてＮＦＣを用いるため、上述の実施形態におけるコード読取（２次元コード読取）をＮＦＣ読取と読み替える。

　（第２変更例）
　図８は、上述の実施形態に係る画像処理システムの変更例を示す図である。図示の例では、画像処理装置１００が表示部１０１を有しているが、上述の第１変更例のように、表示部１０１に代えてＮＦＣ通信部１０７を画像処理装置１００に設けてもよい。

　上述の実施形態において、画像処理装置１００と無線通信端末２００との間の無線通信が、直接的な無線通信である一例について説明した。これに対し、本変更例では、画像処理装置１００と無線通信端末２００との間の無線通信は、アクセスポイント（ＡＰ）３００を経由する間接的な無線通信である。ＡＰ３００は、無線ＬＡＮルーターとも称される。

　例えば、本変更例では、画像処理装置１００と無線通信端末２００との間の無線通信として、無線ＬＡＮ通信方式のインフラストラクチャモードを用いる。各無線通信端末２００は、ＡＰ３００を介して画像処理装置１００にアクセスし、ＡＰ３００を介した無線通信接続を画像処理装置１００と確立する。

　（他の実施形態）
　上述の実施形態において、「プリント」には３Ｄプリントが含まれてもよい。すなわち、画像処理装置１００は、３Ｄプリントの機能を有していてもよい。例えば、プリンタ部１０４ａは、樹脂及び／又は金属粉等を用いて立体物を形成する３Ｄプリンタであってもよい。

　上述の実施形態における動作フローは、必ずしもフロー図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。

　上述の実施形態に係る動作をコンピュータ（画像処理装置１００、無線通信端末２００）に実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータ（情報処理装置）にプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、ＣＤ－ＲＯＭやＤＶＤ－ＲＯＭ等の記録媒体であってもよい。

　本開示で使用する「に基づいて（ｂａｓｅｄ　ｏｎ）」、「に応じて（ｄｅｐｅｎｄｉｎｇ　ｏｎ／ｉｎ　ｒｅｓｐｏｎｓｅ　ｔｏ）」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む（ｉｎｃｌｕｄｅ）」、「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は（ｏｒ）」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用した「第１」、「第２」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、２つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第１及び第２の要素への参照は、２つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第１の要素が第２の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのａ，ａｎ，及びｔｈｅのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。

　以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。

　（付記）
　上述の実施形態に関する特徴について付記する。

　（付記１）
　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理部（１０４）と、
　無線通信端末（２００）が取得可能な第１認証情報を提示する提示部（１０１、１０７）と、
　前記無線通信端末（２００）との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末（２００）から受信する通信部（１０３）と、
　前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う制御部（１０５）と、を備え、
　前記制御部（１０５）は、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するよう前記画像処理部（１０４）を制御する
　画像処理装置（１００）。

　（付記２）
　前記通信部（１０３）は、前記無線通信端末（２００Ａ）を含む複数の無線通信端末（２００Ａ、２００Ｂ）との無線通信を実行可能であり、
　前記制御部（１０５）は、前記無線通信端末（２００Ａ）が前記第１認証情報を取得した後、所定期間にわたって、前記無線通信端末（２００Ａ）からの画像処理指示を他の無線通信端末（２００Ｂ）からの画像処理指示よりも優先する優先制御を行う
　付記１に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記３）
　前記制御部（１０５）は、前記優先制御として、前記他の無線通信端末（２００Ｂ）からの前記画像処理指示を受け付けない制御を行う
　付記２に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記４）
　前記制御部（１０５）は、前記優先制御として、前記他の無線通信端末（２００Ｂ）からの前記画像処理指示を受け付けつつ当該画像処理指示を前記所定期間が経過するまで保留する制御を行う
　付記２に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記５）
　前記所定期間が、前記無線通信端末（２００）からの前記画像処理指示に応じた前記画像処理が完了するまでの期間であって、前記制御部（１０５）は、当該完了に応じて前記優先制御を終了する
　付記２乃至４のいずれかに記載の画像処理装置（１００）。

　（付記６）
　前記制御部（１０５）は、前記優先制御を行う場合、前記優先制御に関する通知を前記他の無線通信端末（２００）に送信するよう前記通信部（１０３）を制御する
　付記２乃至５のいずれかに記載の画像処理装置（１００）。

　（付記７）
　前記制御部（１０５）は、
　　前記無線通信端末（２００Ａ）のユーザを特定し、
　　当該特定したユーザの情報を含む前記通知を前記他の無線通信端末（２００Ｂ）に送信するよう前記通信部（１０３）を制御する
　付記６に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記８）
　前記提示部（１０１、１０７）は、前記画像処理装置（１００）に接近した前記無線通信端末（２００）が前記画像処理装置（１００）から前記第１認証情報を直接的に取得可能な態様で前記第１認証情報を提示する
　付記１乃至７のいずれかに記載の画像処理装置（１００）。

　（付記９）
　前記提示部（１０１、１０７）は、前記第１認証情報が符号化されたコードを表示することで前記提示を行う表示部（１０１）、及び前記第１認証情報をＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）通信により送信することで前記提示を行うＮＦＣ通信部（１０７）のうち、少なくとも一方を含む
　付記８に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１０）
　前記制御部（１０５）は、前記認証処理の成功を条件に前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行する第１モードと、前記認証処理を行わずに前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行する第２モードと、のいずれかを選択する
　付記１乃至９のいずれかに記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１１）
　前記制御部（１０５）は、前記第１モードを選択したことに基づいて、前記第１モードを選択していることを示す通知を前記無線通信端末（２００）に送信するよう前記通信部（１０３）を制御する
　付記１０に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１２）
　前記制御部（１０５）は、
　　前記通信部（１０３）が複数の無線通信端末（２００Ａ、２００Ｂ）との無線通信を行っていることに基づいて、前記第１モードを選択し、
　　前記通信部（１０３）が１つの無線通信端末（２００）だけとの無線通信を行っていることに基づいて、前記第２モードを選択する
　付記１０又は１１に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１３）
　ユーザ操作を受け付ける操作部（１０２）をさらに備え、
　前記制御部（１０５）は、
　　前記第１モードを指定する所定操作を前記操作部（１０２）が受け付けたことに基づいて、前記第１モードを選択し、
　　前記所定操作を前記操作部（１０２）が受け付けていないことに基づいて、前記第２モードを選択する
　付記１０又は１１に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１４）
　前記制御部（１０５）は、
　　前記第１モードを指定する所定信号を前記通信部（１０３）が無線通信により受信したことに基づいて、前記第１モードを選択し、
　　前記所定信号を前記通信部（１０３）が受信していないことに基づいて、前記第２モードを選択する
　付記１０又は１１に記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１５）
　前記制御部（１０５）は、
　　前記第１モードを選択したことに基づいて、前記第１認証情報を提示するよう前記提示部（１０１、１０７）を制御し、
　　前記第２モードを選択したことに基づいて、前記第１認証情報を提示しないよう前記提示部（１０１、１０７）を制御する
　付記１０乃至１４のいずれかに記載の画像処理装置（１００）。

　（付記１６）
　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置（１００）との無線通信を行う通信部（２０１）と、
　前記画像処理装置（１００）が提示する認証情報を取得する取得部（２０４、２０７）と、
　前記無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置（１００）に送信するよう前記通信部（２０１）を制御する制御部（２０５）と、を備える
　無線通信端末（２００）。

　（付記１７）
　表示部（２０２）をさらに備え、
　前記通信部（２０１）は、前記画像処理装置（１００）が第１モードを選択していることを示す通知を前記画像処理装置（１００）から受信し、
　前記第１モードは、前記画像処理装置（１００）が提示した認証情報と前記無線通信端末（２００）が送信した認証情報とが整合するかを確認する認証処理の成功を条件に前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するモードであり、
　前記制御部（２０５）は、前記通知に基づいて、前記画像処理装置（１００）が提示する認証情報を取得するようユーザに促す画面を前記表示部（２０２）に表示させる
　付記１６に記載の無線通信端末（２００）。

　（付記１８）
　前記取得部（２０４、２０７）は、前記画像処理装置（１００）に接近した前記無線通信端末（２００）が前記画像処理装置（１００）から前記認証情報を直接的に取得可能な態様で前記認証情報を取得する
　付記１６又は１７に記載の無線通信端末（２００）。

　（付記１９）
　前記取得部（２０４、２０７）は、前記認証情報が符号化されたコードを撮像する撮像部（２０４）、及び前記認証情報をＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）通信により受信するＮＦＣ通信部（２０７）のうち、少なくとも一方を含む
　付記１８に記載の無線通信端末（２００）。

　（付記２０）
　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置（１００）に、
　無線通信端末（２００）が取得可能な第１認証情報を提示するステップと、
　前記無線通信端末（２００）との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末（２００）から受信するステップと、
　前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行うステップと、
　前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するステップと、を実行させる
　プログラム。

　（付記２１）
　無線通信端末（２００）に、
　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置（１００）との無線通信を行うステップと、
　前記画像処理装置（１００）が提示する認証情報を取得するステップと、
　前記画像処理装置（１００）との無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置（１００）に送信するステップと、を実行させる
　プログラム。

１００　　：画像処理装置
１０１　　：表示部
１０２　　：操作部
１０３　　：無線ＬＡＮ通信部
１０４　　：画像処理部
１０４ａ　：プリンタ部
１０４ｂ　：スキャナ部
１０４ｃ　：公衆網通信部
１０５　　：制御部
１０６　　：記憶部
１０７　　：ＮＦＣ通信部
１１０　　：バス
２００　　：無線通信端末
２００Ａ　：無線通信端末
２００Ｂ　：無線通信端末
２０１　　：無線ＬＡＮ通信部
２０２　　：表示部
２０３　　：操作部
２０４　　：撮像部
２０５　　：制御部
２０６　　：記憶部
２０７　　：ＮＦＣ通信部
２１０　　：バス
３００　　：ＡＰ

Claims (21)

1. 　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理部と、
   　無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示する提示部と、
   　前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信する通信部と、
   　前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行う制御部と、を備え、
   　前記制御部は、前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するよう前記画像処理部を制御する
   　画像処理装置。
2. 　前記通信部は、前記無線通信端末を含む複数の無線通信端末との無線通信を実行可能であり、
   　前記制御部は、前記無線通信端末が前記第１認証情報を取得した後、所定期間にわたって、前記無線通信端末からの画像処理指示を他の無線通信端末からの画像処理指示よりも優先する優先制御を行う
   　請求項１に記載の画像処理装置。
3. 　前記制御部は、前記優先制御として、前記他の無線通信端末からの前記画像処理指示を受け付けない制御を行う
   　請求項２に記載の画像処理装置。
4. 　前記制御部は、前記優先制御として、前記他の無線通信端末からの前記画像処理指示を受け付けつつ当該画像処理指示を前記所定期間が経過するまで保留する制御を行う
   　請求項２に記載の画像処理装置。
5. 　前記所定期間が、前記無線通信端末からの前記画像処理指示に応じた前記画像処理が完了するまでの期間であって、前記制御部は、当該完了に応じて前記優先制御を終了する
   　請求項２乃至４のいずれか１項に記載の画像処理装置。
6. 　前記制御部は、前記優先制御を行う場合、前記優先制御に関する通知を前記他の無線通信端末に送信するよう前記通信部を制御する
   　請求項２乃至４のいずれか１項に記載の画像処理装置。
7. 　前記制御部は、
   　　前記無線通信端末のユーザを特定し、
   　　当該特定したユーザの情報を含む前記通知を前記他の無線通信端末に送信するよう前記通信部を制御する
   　請求項６に記載の画像処理装置。
8. 　前記提示部は、前記画像処理装置に接近した前記無線通信端末が前記画像処理装置から前記第１認証情報を直接的に取得可能な態様で前記第１認証情報を提示する
   　請求項１に記載の画像処理装置。
9. 　前記提示部は、前記第１認証情報が符号化されたコードを表示することで前記提示を行う表示部、及び前記第１認証情報をＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）通信により送信することで前記提示を行うＮＦＣ通信部のうち、少なくとも一方を含む
   　請求項８に記載の画像処理装置。
10. 　前記制御部は、前記認証処理の成功を条件に前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行する第１モードと、前記認証処理を行わずに前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行する第２モードと、のいずれかを選択する
    　請求項１に記載の画像処理装置。
11. 　前記制御部は、前記第１モードを選択したことに基づいて、前記第１モードを選択していることを示す通知を前記無線通信端末に送信するよう前記通信部を制御する
    　請求項１０に記載の画像処理装置。
12. 　前記制御部は、
    　　前記通信部が複数の無線通信端末との無線通信を行っていることに基づいて、前記第１モードを選択し、
    　　前記通信部が１つの無線通信端末だけとの無線通信を行っていることに基づいて、前記第２モードを選択する
    　請求項１０に記載の画像処理装置。
13. 　ユーザ操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    　前記制御部は、
    　　前記第１モードを指定する所定操作を前記操作部が受け付けたことに基づいて、前記第１モードを選択し、
    　　前記所定操作を前記操作部が受け付けていないことに基づいて、前記第２モードを選択する
    　請求項１０に記載の画像処理装置。
14. 　前記制御部は、
    　　前記第１モードを指定する所定信号を前記通信部が無線通信により受信したことに基づいて、前記第１モードを選択し、
    　　前記所定信号を前記通信部が受信していないことに基づいて、前記第２モードを選択する
    　請求項１０に記載の画像処理装置。
15. 　前記制御部は、
    　　前記第１モードを選択したことに基づいて、前記第１認証情報を提示するよう前記提示部を制御し、
    　　前記第２モードを選択したことに基づいて、前記第１認証情報を提示しないよう前記提示部を制御する
    　請求項１０乃至１４のいずれか１項に記載の画像処理装置。
16. 　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置との無線通信を行う通信部と、
    　前記画像処理装置が提示する認証情報を取得する取得部と、
    　前記無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備える
    　無線通信端末。
17. 　表示部をさらに備え、
    　前記通信部は、前記画像処理装置が第１モードを選択していることを示す通知を前記画像処理装置から受信し、
    　前記第１モードは、前記画像処理装置が提示した認証情報と前記無線通信端末が送信した認証情報とが整合するかを確認する認証処理の成功を条件に前記画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するモードであり、
    　前記制御部は、前記通知に基づいて、前記画像処理装置が提示する認証情報を取得するようユーザに促す画面を前記表示部に表示させる
    　請求項１６に記載の無線通信端末。
18. 　前記取得部は、前記画像処理装置に接近した前記無線通信端末が前記画像処理装置から前記認証情報を直接的に取得可能な態様で前記認証情報を取得する
    　請求項１６又は１７に記載の無線通信端末。
19. 　前記取得部は、前記認証情報が符号化されたコードを撮像する撮像部、及び前記認証情報をＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）通信により受信するＮＦＣ通信部のうち、少なくとも一方を含む
    　請求項１８に記載の無線通信端末。
20. 　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置に、
    　無線通信端末が取得可能な第１認証情報を提示するステップと、
    　前記無線通信端末との無線通信により、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示と、前記画像処理指示と関連付けられた第２認証情報と、を前記無線通信端末から受信するステップと、
    　前記受信した第２認証情報が前記提示した第１認証情報と整合するかを確認する認証処理を行うステップと、
    　前記認証処理に成功したことに基づいて、前記受信した画像処理指示に応じた前記画像処理を実行するステップと、を実行させる
    　プログラム。
21. 　無線通信端末に、
    　プリント及びスキャンの少なくとも一方を含む画像処理を実行する画像処理装置との無線通信を行うステップと、
    　前記画像処理装置が提示する認証情報を取得するステップと、
    　前記画像処理装置との無線通信により、前記取得した認証情報と、前記画像処理の実行を指示する画像処理指示とを前記画像処理装置に送信するステップと、を実行させる
    　プログラム。

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