WO2023013656A1 - 構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料 - Google Patents

構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料 Download PDF

Info

Publication number
WO2023013656A1
WO2023013656A1 PCT/JP2022/029715 JP2022029715W WO2023013656A1 WO 2023013656 A1 WO2023013656 A1 WO 2023013656A1 JP 2022029715 W JP2022029715 W JP 2022029715W WO 2023013656 A1 WO2023013656 A1 WO 2023013656A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
particles
structural color
particle size
primary
silica
Prior art date
Application number
PCT/JP2022/029715
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
雄介 荒井
賢枝 金
敬和 竹岡
美紀 坂井
Original Assignee
Agc株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agc株式会社 filed Critical Agc株式会社
Priority to JP2023540372A priority Critical patent/JPWO2023013656A1/ja
Publication of WO2023013656A1 publication Critical patent/WO2023013656A1/ja

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/28Compounds of silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/62Metallic pigments or fillers

Definitions

  • Structural color refers to a color development phenomenon derived from spectroscopy due to a fine structure close to the wavelength of light. Unlike color development by dyes and pigments, there is no decoloration due to absorption of ultraviolet rays, and unless the fine structure that causes the color development phenomenon disappears, it will last forever. continue to develop color.
  • the chroma (C * ab ) can be measured with a colorimeter (for example, CR-400 manufactured by Konica Minolta).
  • PFA fluororesin
  • a hexadecane solution in which 2 wt % of sorbitan monooleate (Span 80, manufactured by Tokyo Kasei Co., Ltd.) was dissolved, stirring, and applying shear stress.

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、混色して用いるのに好適な、角度依存性が低く彩度に優れた新規な構造色粒子を提供する。本発明の構造色粒子は、複数のシリカ一次粒子が凝集した構造色粒子であって、シリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05以上4.00以下であり、かつシリカ一次粒子の粒径分布をもとに式(1):P=D90/D10×|10λd/D50(1.08+0.26m)-17.3|より算出される値Pが0.2以上10.0以下である。

Description

構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料
 本発明は、構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料に関する。
 構造色は光線の波長に近い微細構造による分光に由来する発色現象をいい、色素や顔料による発色とは異なり、紫外線の吸収による脱色がなく、発色現象をもたらす微細構造が消失しない限り、永久に発色し続ける。
 このような構造発色性をもつ材料は、水銀やクロム等の重金属を用いることなく鮮やかな発色を実現できるため、環境負荷が小さく、安全安心を求めるニーズに対応できる塗装手法として検討がなされている。例えば、非特許文献1では粒径の揃ったシリカ微粒子を用いた電着塗装で構造色を実現している。
 構造発色性材料は、光の照射方向や観測方向によって輝度や色度が変化する、角度依存性を有しており、角度依存性はラメ感やメタリック感を表現したい場合には利点であるが、一方でこのような発色が不要な用途においては角度依存性を抑制した構造発色性材料が望まれ、新しい顔料への応用が期待されている。
 角度依存性を抑制した構造発色性材料を得るための工夫は種々なされており、例えば、光学的に等方である構造体の表面を、粒子が規則的に配列したコロイド結晶で被覆した粒子集積体が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
 しかし、特許文献1、2に記載された粒子集積体は、各色で粒子の構造を作りわける必要があること、粒子形成手法が複雑であること等の点から、コストや量産化の観点で課題がある。
 また、非特許文献2には、シリカ微粒子により形成された球状コロイド結晶の利用について記載されており、この球状コロイド結晶は特定の直径において青色、緑色及び赤色を生成し、これらの混合比を変えることにより光の三原色を用いて全ての色を再現できることが記載されている。
日本国特開2016-190909号公報 日本国特開2016-190178号公報
K. Katagiri et al., "Structural color coating films composed of an amorphous array of colloidal particles via electrophoretic deposition," NPG Asia Mater., vol. 9, no. 3, pp. 1-4, 2017. M. Sakai et al., "Monodisperse Silica Nanoparticle-Carbon Black Composite Microspheres as Photonic Pigments," ACS Appl. Nano Mater., vol. 3, no. 7, pp. 7047-7056, 2020.
 しかし、非特許文献2に記載された球状コロイド結晶は、混色時に彩度が落ちる、粒感が強く混色に感じないといった発色における問題点があり、また角度によって変色が生じ、角度依存性の制御が不十分であった。
 そこで、本発明は、混色して用いるのに好適な、角度依存性が低く彩度に優れた新規な構造色粒子を提供することを課題とする。
 本発明者らは上記課題に鑑み検討したところ、粒径分布が特定のパラメータを満たすシリカ一次粒子が凝集した二次粒子が、角度依存性の抑制と混色時の優れた発色性を両立できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
 本発明は、下記<1>~<9>に関するものである。
<1>複数のシリカ一次粒子が凝集した構造色粒子であって、前記シリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05以上4.00以下であり、かつ前記シリカ一次粒子の粒径分布をもとに下記式(1)より算出される値Pが0.2以上10.0以下である、構造色粒子。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
(式(1)中、D10はシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径(nm)、D50はシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径(nm)、D90はシリカ一次粒子の個数基準による累積90%粒径(nm)、λは構造色粒子の発色の主波長(nm)、mは構造色粒子の周囲の媒質の屈折率である。)
<2>さらに、前記シリカ一次粒子と異なる粒径分布を有するシリカ以外の成分からなる他の一次粒子を含む、前記<1>に記載の構造色粒子。
<3>前記他の一次粒子が黒色粒子である、前記<2>に記載の構造色粒子。
<4>前記構造色粒子の平均粒径が4~80μmである、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載の構造色粒子。
<5>前記構造色粒子の形状が、球状及び対向する面が平行でない面を少なくとも2面以上有する多面体形状のうちの少なくとも一方である、前記<1>~<4>のいずれか1つに記載の構造色粒子。
<6>前記構造色粒子の粒径の変動係数(CV)が10%以上である、前記<1>~<5>のいずれか1つに記載の構造色粒子。
<7>前記構造色粒子のアスペクト比が1.0~5.0である、前記<1>~<6>のいずれか1つに記載の構造色粒子。
<8>前記<1>~<7>のいずれか1つに記載の構造色粒子を含む構造色顔料。
<9>前記<1>~<7>のいずれか1つに記載の構造色粒子を2種類以上含む混合構造色顔料。
 本発明によれば、角度依存性が低く、彩度に優れた構造色粒子を提供できる。よって、本発明の構造色粒子は彩度に優れた構造色顔料を提供でき、また混色して用いるのにも好適であるため、彩度に優れた混合構造色顔料を提供できる。
 以下、本発明について説明するが、以下の説明における例示によって本発明は限定されない。
 尚、本明細書において、「質量」は「重量」と同義である。
 本発明の構造色粒子は、複数のシリカ(SiO)の一次粒子が凝集した二次粒子であって、粒子中のシリカ一次粒子が、以下の(i)、(ii)の特徴を有するものである。
(i)シリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05以上4.00以下であること。
(ii)シリカ一次粒子の粒径分布をもとに下記式(1)より算出される値Pが0.2以上10.0以下であること。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
(式(1)中、D10はシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径(nm)、D50はシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径(nm)、D90はシリカ一次粒子の個数基準による累積90%粒径(nm)、λは構造色粒子の発色の主波長(nm)、mは構造色粒子の周囲の媒質の屈折率である。)
 なお、本発明の構造色粒子は、上記した二次粒子の集合体となっていることが多く、個々の二次粒子(構造色粒子)が上記(i)及び(ii)を備えるものである。
 本発明では、ある程度粒度分布に広がりのあるシリカ一次粒子を用いて二次粒子を構成することで、構造色粒子における長距離密度を乱し、これにより角度依存性を低減させる。粒度分布が広がりすぎると、ブラッグ(Bragg)反射のピーク強度が低下するのと同時にピークの半値全幅が広がるため、彩度の低下を招き、また混色させて用いることが困難になってしまうため、粒度分布を制御することで、角度依存性と彩度を両立させる。上記(i)を満たすシリカ一次粒子を用い、シリカ一次粒子の凝集状態においてはその配列を乱して上記(ii)を満たすことで、短距離秩序は構造色を生じる最密充填を保ちつつ、中・長距離秩序を乱して規則充填されない構造が実現され、構造色粒子の角度依存性が抑制される。
 構造色粒子の構造は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察や走査型電子顕微鏡(SEM)観察により確認できる。SEM観察の場合は、粒子の表面及び断面を観察することにより確認できる。
(シリカ一次粒子)
 本発明の構造色粒子を構成するシリカ一次粒子は所望する発色により適切な粒子径のものを選択する必要があるが、可視光域での発色を実現する上では、粒子径が100~1000nmの範囲であるのが好ましい。粒子径が100nm以上であると、シリカ一次粒子の配列に基づく光の干渉、回折、散乱などによる発色が得られ、1000nm以下であると、構造色粒子の粒子径の調整がしやすい。シリカ一次粒子の粒子径は、110~900nmであるのがより好ましく、120~800nmがさらに好ましく、130~700nmが特に好ましい。ここで、シリカ一次粒子の粒子径は、発色に悪影響する可能性のあるレイリー散乱の抑制や人体に対する悪影響が無いという観点から、110nm以上であるのがより好ましく、120nm以上がさらに好ましく、130nm以上が特に好ましい。また、発色に悪影響する可能性のあるミー散乱を抑制し、二次粒子形成時に良好な配列を実現させるという観点から、シリカ一次粒子の粒子径は、900nm以下であるのがより好ましく、800nm以下がさらに好ましく、700nm以下が特に好ましい。
 また、本発明の構造色粒子を構成するシリカ一次粒子は屈折率が1.4以上である中実粒子であることが好ましい。
 シリカ一次粒子中の不純物は実質的に含まれないことが好ましいが、少量のアルカリ金属成分が含まれていてもよい。アルカリ金属成分を意図的に含有させる場合、アルカリ金属成分の質量濃度は、200~8000質量ppmであるのが好ましく、300~7000質量ppmがより好ましく、500~6000質量ppmがさらに好ましく、800~5000質量ppmが特に好ましく、1000~4000が最も好ましい。ここで、アルカリ金属成分の質量濃度は200質量ppm以上であることが好ましく、300質量ppm以上がより好ましく、500質量ppm以上がさらに好ましく、800質量ppm以上が特に好ましく、1000質量ppm以上が最も好ましい。また、アルカリ金属成分の質量濃度は8000質量ppm以下であることが好ましく、7000質量ppm以下がより好ましく、6000質量ppm以下がさらに好ましく、5000質量ppm以下が特に好ましく、4000質量ppm以下が最も好ましい。
 構造色粒子中のシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径D50は、所望する発色により適切な粒子径のものを選択する必要がある。本発明においては、所望する構造色粒子の発色の主波長λ[nm]に対するD50[nm]の比D50/λの範囲が0.30~0.60であるのが好ましい。D50/λが上記範囲内であると、粒子間距離の調節や媒質の屈折率を調整することにより所望の色を得やすくなる。D50/λは、0.33~0.55であるのがより好ましく、0.34~0.50がさらに好ましく、0.35~0.47が特に好ましい。ここで、D50/λは0.30以上であるのが好ましく、0.33以上がより好ましく、0.34以上がさらに好ましく、0.35以上が特に好ましく、また、0.60以下であるのが好ましく、0.55以下がより好ましく、0.50以下がさらに好ましく、0.47以下が特に好ましい。
 また、構造色粒子中のシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10は、人体への悪影響を防ぐ観点から100nm以上であることが好ましい。
 構造色粒子におけるシリカ一次粒子の粒径分布は、粒度分布測定計を用いたり、SEMによる観察により測定できる。粒度分布測定計は、例えば、マイクロトラック社の「ナノトラック」(商品名)等が挙げられる。SEM観察を行う場合は、SEM観察で任意の構造色粒子の1粒子を構成するシリカ一次粒子から任意の100個を測定して求める。構造色粒子の1粒子を構成するシリカ一次粒子の個数が100個に満たない場合は、構造色粒子の1粒子のSEM画像で視認できる全てのシリカ一次粒子の粒径を測定して求める。
 なお、シリカ一次粒子は、構造色粒子の形状や陰影によって粒径を正確に把握しにくいため、画像処理ソフトウェアImageJを用いて画像処理し、評価するのが好ましい。
 シリカ一次粒子は真球形状であるのが好ましい。シリカ一次粒子が真球形状であると、集積・自己配列等によって構造色を発現させるに足る周期構造を実現できる。真球度は、80%以上であるのが好ましく、83%以上がより好ましく、85%以上がさらに好ましく、87%以上が特に好ましく、90%超が殊更に好ましく、また、真球度が高ければ高いほど好ましく、100%であることが最も好ましい。
 なお、真球度は、走査型電子顕微鏡(SEM)により構造色粒子を写真撮影して得られる写真投影図における任意の構造色粒子の1粒子を構成するシリカ一次粒子から任意の100個を測定して求める。任意の100個のシリカ一次粒子について、それぞれその外接円の径(DL)と、内接円の径(DS)とを測定し、外接円の径(DL)に対する内接円の径(DS)の比(円形度、DS/DL)を算出した平均値をパーセント表示したものを真球度とする。構造色粒子の1粒子を構成するシリカ一次粒子の個数が100個に満たない場合は、構造色粒子の1粒子のSEM画像で視認できる全てのシリカ一次粒子の粒径を測定して求める。
<比D90/D10
 本発明の構造色粒子は、シリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05以上4.00以下である。比D90/D10は、シリカ一次粒子の広い範囲での粒度分布を規定するものであり、粒度分布の広がりは一次粒子の規則配列を乱すことになるため散乱光の干渉ピークに影響を与える。
 比D90/D10が1.05以上であると、反射スペクトルのピーク幅が狭くなりすぎることがないので明度を保つことができ、また、一次粒子が規則正しく配列し難くなるので構造色の起源である干渉光の角度依存性を低減でき、見る角度によって色彩が変化してしまうのを抑制できる。また、比D90/D10が4.00以下であると、反射スペクトルのピーク幅が広がりすぎて刺激純度が低下することなく色として視認しやすくなるとともに、一次粒子配列の規則性が乱れることで干渉光の角度依存性を低減できる。比D90/D10は、1.10~3.00であるのが好ましく、1.20~2.50がより好ましく、1.30~2.25が特に好ましく、1.50~2.20が殊更に好ましく、1.50~2.00が最も好ましい。ここで、比D90/D10は、1.05以上であり、1.10以上が好ましく、1.20以上がより好ましく、1.30以上がさらに好ましく、1.50以上が特に好ましく、また、4.00以下であり、3.00以下が好ましく、2.50以下がより好ましく、2.25以下がさらに好ましく、2.20以下が一層好ましく、2.00以下が特に好ましい。
<値P>
 また、本発明において、シリカ一次粒子は、粒径分布をもとに下記式(1)より算出される値Pが0.2以上10.0以下である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 式(1)中、D10はシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径(nm)、D50はシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径(nm)、D90はシリカ一次粒子の個数基準による累積90%粒径(nm)、λは構造色粒子の発色の主波長(nm)、mは構造色粒子の周囲の媒質の屈折率である。
 上記式(1)で表される値Pは、シリカ一次粒子が配列する際の充填状況が、構造色を発現する程度の周期性を有しつつ微妙に揺らぐことによる、角度依存性の低減と狙いの発色からのズレの抑制を両立する範囲を規定している。本発明者らは、シリカ一次粒子の配列性は、製造プロセスと粒度分布により左右されることから、上記式(1)で規定することを見出した。
 本発明における構造色の発現は、シリカ一次粒子が波長オーダーで規則配列することで生じる回折現象に由来し、具体的には式(2)で表わされるブラッグ反射の条件に合致した波長λ(nm)の光が強調され色として認識される。
  2ndsinθ=Lλ ・・・(2)
 ここでnは粒子と粒子間物質の体積平均屈折率、dは格子間隔(nm)、θは規則配列面と光線とがなす角度(°)、Lは回折次数(L=1,2,…)である。以降簡単のためL=1、θ=90°の条件のみ着目する。また、ブラッグ反射の条件に合致した波長λは、構造色粒子の発色の主波長λと一致する。
 理想的にはシリカ一次粒子が細密充填構造を形成するため、粒子の充填率=74%、面間隔d=D50×sin60°で干渉光が極大となるため、式(2)は、下記式(3)に変形できる。
  λ/nD50=2×sin60°=1.73 ・・・(3)
 また、シリカ一次粒子の屈折率(1.46)と周囲の媒質の屈折率mを用いて、nは近似的にn=1.08+0.26mと表すことができるため、式(3)はさらに、下記式(4)となる。
  λ/D50(1.08+0.26m)=1.73 ・・・(4)
 一方、本発明では、用いるシリカ一次粒子に意図的に粒度分布の広いものを採用するとともに、一次粒子を配列させて二次粒子を形成する際のプロセス条件を適切に制御することで意図的に配列構造を乱すようにしており、式(4)の左辺は1.73からずれることとなる。発明者らは鋭意検討の結果、この理想状態からのずれの絶対値を10倍した値である|10×λ/D50(1.08+0.26m)-17.3|と粒度分布D90/D10との積Pが0.2以上10.0以下であることが、λ=λである所望の発色を実現しつつ発色の角度依存性を抑制するために必要であることを実験的に見出した。
 式(1)により算出される値Pが0.2以上であると一次粒子配列の周期構造が適度に乱れることで構造色発色の角度依存性を抑制でき、10.0以下であると構造色発現に必要な周期構造を維持できる。値Pは、0.4~8.0であるのが好ましく、0.6~6.0がより好ましく、0.8~4.0がさらに好ましく、1.2~4.0が特に好ましい。ここで、値Pは、0.2以上であり、0.4以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、0.8以上がさらに好ましく、1.2以上が特に好ましく、また、10.0以下であり、8.0以下が好ましく、6.0以下がより好ましく、4.0以下がさらに好ましい。
 なお、上記式(1)において、構造色粒子周囲の媒質の屈折率mは、構造色粒子が大気中にある場合はm=1.0とする。そして、構造色粒子をオイルや樹脂の中に分散させる場合は、構造色粒子と混合する前の段階における媒質の波長589nmにおける屈折率(nD)をアッベ屈折率計で測定した値をmとする。既に構造色粒子がオイルや樹脂等の媒質中に分散している場合は、ろ過や遠心分離等の方法で構造色粒子と媒質を分離させた上で、アッベ屈折率計により測定すればよい。
 所望の発色を得るためのシリカ一次粒子の粒子径(D50)の範囲の一例は以下のとおりである。
 本発明の構造色粒子によって青色を発色させたい場合は、構造色粒子を構成するシリカ一次粒子の粒子径を150~235nmの範囲とするのが好ましい。粒子径は、より好ましくは180~230nmの範囲であり、さらに好ましくは190~225nmの範囲である。
 また、本発明の構造色粒子によって緑色を発色させたい場合は、構造色粒子を構成するシリカ一次粒子の粒子径を235~265nmの範囲とするのが好ましい。粒子径は、より好ましくは240~260nmの範囲であり、さらに好ましくは245~255nmの範囲である。
 そして、本発明の構造色粒子によって赤色を発色させたい場合は、構造色粒子を構成するシリカ一次粒子の粒子径を265~320nmの範囲とするのが好ましい。粒子径は、より好ましくは270~315nmの範囲であり、さらに好ましくは275~310nmの範囲である。
(他の一次粒子)
 本発明の構造色粒子は、上記したシリカ一次粒子から構成されるものであってもよいが、シリカ一次粒子の他にシリカ一次粒子と異なる粒径分布を有するシリカ以外の成分からなる他の一次粒子を含むことが好ましい。他の一次粒子を含むことで、発色をより鮮明にでき、彩度を高められる。
 他の一次粒子の形状は、真球形状であってもよいが、干渉光の角度依存性を低減させる観点から真球形状でないことが好ましい。
 他の一次粒子としては、例えば、カーボンブラック,メラニン,ポリドーパミン,酸化鉄,コバルトブラックやCu(Fe,Mn)O等の黒色粒子、TiOやZrO,Alのような無機酸化物の白色粒子が挙げられる。中でも、彩度向上の観点から、黒色粒子を含有するのが好ましい。他の一次粒子は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 他の一次粒子の大きさは、粒子径が10nm~20μmの範囲であるのが好ましい。粒子径が10nm以上であると、構造色粒子を合成する際にシリカ一次粒子と均一に混合することが容易であるだけでなく、黒色粒子の場合、添加量に対する彩度向上の効果が良好である。また、粒子径が20μm以下であると、構造色粒子の構造内に入れずに所望の効果が得られなくなることが少なく、適度にシリカ一次粒子の配列を乱すことで発色の角度依存性を低減させる効果が期待できる。他の一次粒子の粒子径は、40nm~18μmであるのがより好ましく、60nm~16μmがさらに好ましく、80nm~14μmが特に好ましく、100nm~14μmが最も好ましい。ここで、他の一次粒子の粒子径は、10nm以上であるのが好ましく、40nm以上がより好ましく、60nm以上がさらに好ましく、80nm以上が一層好ましく、100nm以上が特に好ましく、また、20μm以下であるのが好ましく、18μm以下がより好ましく、16μm以下がさらに好ましく、14μm以下が特に好ましい。
 なお、構造色粒子における他の一次粒子の粒径分布は、上記と同様に、粒度分布測定計や、SEMによる観察により測定できる。SEM観察を行う場合は、SEM観察で任意の構造色粒子を複数個観察して測定される任意の他の一次粒子10個の粒径の平均値をその他の一次粒子の平均粒径とする。なお粒径は、粒子の外接円の直径を用いる。
 本発明の構造色粒子が他の一次粒子を含む場合、他の一次粒子の含有量は、構造色粒子中、0.001~50.0質量%であるのが好ましい。他の一次粒子の含有量が0.001質量%以上であると、発色の角度依存性の低減や彩度の向上効果が得られ、50.0質量%以下であると所望の主波長からのずれおよび明度低減の抑制が期待できる。他の一次粒子の含有量は、0.005~45.0質量%であるのがより好ましく、0.010~40.0質量%がさらに好ましく、0.015~35.0質量%が特に好ましい。ここで、他の一次粒子の含有量は、0.001質量%以上であるのが好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.010質量%以上がさらに好ましく、0.015質量%以上が特に好ましく、また、50.0質量%以下であるのが好ましく、45.0質量%以下がより好ましく、40.0質量%以下がさらに好ましく、35.0質量%以下が特に好ましい。
 なお、他の一次粒子の含有量は、例えばICP発光分光分析法により測定できる。
(物性)
 本発明の構造色粒子は、平均粒径が4~80μmであることが好ましい。構造色粒子の平均粒径が4μm以上であると、構造色を発現でき、80μm以下であると、発色の異なる構造色粒子を混合した際の各色の粒感が抑制され、綺麗に混色して見える。平均粒径は、6~60μmであるのがより好ましく、8~45μmがさらに好ましく、10~30μmが特に好ましい。ここで、平均粒径は、4μm以上であるのが好ましく、6μm以上がより好ましく、8μm以上がさらに好ましく、10μm以上が特に好ましく、また、80μm以下であるのが好ましく、60μm以下がより好ましく、45μm以下がさらに好ましく、30μm以下が特に好ましい。
 なお、平均粒径は、構造色粒子100粒子のSEM像を撮影し、各構造色粒子の主軸長(Major)と副軸長(Minor)の算術平均を各粒子の粒径とし、構造色粒子100粒子における粒径の算術平均を平均粒径とする。
 本発明において、集合体における構造色粒子の粒径の変動係数(CV)は10%以上であることが好ましい。粒径の変動係数(CV)が10%以上であると、発色をより鮮明に出しやすくなる。粒径の変動係数(CV)は、10~80%であるのがより好ましく、15~80%がさらに好ましく、20~70%が特に好ましく、25~60%が最も好ましい。ここで、粒径の変動係数(CV)は、10%以上であるのが好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上がさらに好ましく、25%以上が特に好ましく、また、顔料として使用する際の質感の均質性を維持する観点から、80%以下であるのが好ましく、70%以下がより好ましく、60%以下がさらに好ましい。
 なお、構造色粒子の粒径の変動係数(CV)は、上記で求めた構造色粒子100粒子の粒径の標準偏差を算術平均で割った値である。
 構造色粒子の形状は、球状及び対向する面が平行でない面を少なくとも2面以上有する多面体形状のうちの少なくとも一方であることが好ましい。構造色粒子が球状又は対向する面が平行でない面を少なくとも2面以上有する多面体形状であると、発色の角度依存性がさらに低減できる。
 なお、「球状」とは、幾何学的な文字どおりの球状だけでなく、球状粒子を作製する際に必然的に生じる表面の凹凸を有するものや、粒子の中心(重心)を含む断面が完全な円形でなく切り口によって歪んでいるものも含む。また、多面体形状である場合、平面は6面以上有するのが好ましく、8面以上有するのがより好ましい。
 本発明の構造色粒子は、アスペクト比が1.0~5.0であることが好ましい。ここでアスペクト比は構造色粒子の形状を楕円近似した際の主軸長を副軸長で割った値であるため1.0以上となる。一方、アスペクト比が5.0以下であると構造色粒子を塗工した際の粒子配向を抑制して、発色の角度依存性を低減できる。アスペクト比は、1.01~4.6であるのがより好ましく、1.05~4.2がさらに好ましく、1.1~3.8が特に好ましい。アスペクト比は、例えば化粧品用途であれば皮膚に接触した際の滑らかな使用感と適度な形状ゆらぎに起因する発色の向上の観点から、1.01以上であるのがより好ましく、1.05以上がさらに好ましく、1.1以上が特に好ましく、また、4.6以下であるのがより好ましく、4.2以下がさらに好ましく、3.8以下が特に好ましい。
 本発明の構造色粒子は、CIEで規格化されたL表色系のL値、a値およびb値から求められる彩度(C ab)が、3以上であるのが好ましい。彩度(C ab)が3以上であると発色を認識できる。彩度(C ab)は、4以上であるのがより好ましく、5以上がさらに好ましく、10以上が特に好ましい。
 なお、彩度(C ab)は、色彩色差計(例えば、コニカミノルタ社製 CR-400)によって測定できる。
 また、本発明の構造色粒子は、刺激純度(Pe)が1~100であるのが好ましい。刺激純度(Pe)は構造色粒子の彩度を示し、主波長のスペクトル軌跡から白色点までの距離と、色度座標と白色点までの距離の比率より表されるものである。刺激純度(Pe)が1以上であると構造色粒子の発色を視覚的に認識できる。なお定義上刺激純度(Pe)は100以下である。刺激純度(Pe)は、1.3以上であるのがより好ましく、1.6以上がさらに好ましく、1.9以上が特に好ましい。
 なお、刺激純度(Pe)は、可視紫外分光光度計(例えば、日本分光株式会社製 V-670)による拡散反射率スペクトル測定結果をもとに、JIS Z8781-3:2016に規定される方法に従い算出する。ただし、スペクトル測定結果から主波長が算出できない場合(白色点からスペクトル測定結果より算出された座標へ伸ばした直線と色度座標の外周部の交点が単色光軌跡側ではなく純紫軌跡側に位置する場合)は、便宜上可視域に存在する反射スペクトルにおいて極大かつ最大となる波長を主波長とする。
 また、本発明の構造色粒子は、その角度による色変化(Δh)が0~36であるのが好ましい。構造色粒子の角度による色変化(Δh)とは、CIEで規格化されたL表色系における色空間において観測される色変化であり、以下の方法により測定される。
測定方法:構造色粒子を白色基板上に隙間無く直径5mmの円内に厚さ0.1mm程度となるよう載せたものを準備し、これを白色光下で直上からと斜め45度の角度から写真で撮影する。得られた画像データを画像処理ソフトウェアImageJで、HSB Stackへ変換後、Hue像の構造色粒子部分を選択し色相の平均値を求める。角度による色変化(Δh)は、直上と45度の角度における色相の平均値の差の絶対値を360/255倍した値とする。なお、色相環の特性上、赤色の試料で目視上角度を変えても色の変化が大きく無いにもかかわらず上記のΔhが180を超える場合は、色相の平均値の差の絶対値を255から引いた後に360/255倍した値をΔhとする。
 構造色粒子の角度による色変化(Δh)が36以下であると同系色と認識できる。色変化(Δh)は、32以下であるのがより好ましく、28以下がさらに好ましく、24以下が特に好ましい。
(構造色粒子の製造方法)
 本発明の構造色粒子は、公知の方法により製造できる。例えば、非特許文献2に記載の方法によりコロイド結晶を作製する方法、シリカ一次粒子を分散させた溶液を基板上に薄く展開し、溶媒を揮散させることでシリカ一次粒子を自己配列させた後に粉砕して粒子を得る方法、または、非特許文献1に記載の方法で電着膜を作製し、この電着膜に外力を加えて基板より剥離させてそれを粉砕して粒子を得る方法等が挙げられる。
 本発明においては、個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05~4.00のシリカ一次粒子を含有する原料一次粒子を用いる。原料一次粒子中のシリカ一次粒子は、50.0質量%以上であるのが好ましく、55.0質量%以上がより好ましく、60.0質量%以上がさらに好ましく、65.0質量%以上が特に好ましい。また、原料一次粒子がシリカ一次粒子からなるもの(シリカ一次粒子100質量%)でもよいが、上記した他の一次粒子を0.001~50質量%の範囲で含有するのが好ましい。
 また、本発明では、シリカ一次粒子の粒径分布をもとに上記式(1)より算出される値Pが0.2~10.0となるようなシリカ一次粒子を用いる。シリカ一次粒子が上記式(1)を満たすためには、D90/D10が1.05以上のシリカ一次粒子を用いるとともに、周期構造を形成する際の凝集を中・長距離の周期構造を乱す程度に弱く制御するとよい。例えば周期構造を溶液中で形成するのであれば、溶液中に一次粒子の凝集を乱すためにpH制御剤や界面活性剤を添加する、電気泳動による方法で周期構造を形成するのであれば電圧を高くすることで再配列を抑止するなどの方法が挙げられる。また、シリカ一次粒子以外の粒径や形状がシリカ一次粒子と異なる他の一次粒子を加える方法も挙げられる。
(用途)
 本発明の構造色粒子は各色で構造を作り分ける必要がなく、シリカ一次粒子の粒子径を調整することにより所望の色を発色させることができる。また、本発明の構造色粒子は混色して用いるのに好適であり、基本となる青、緑、赤の三色で各色を表現できるので、製造コストが抑えられ、また量産化もしやすい。そして、現場での混色も可能であるので、実用上使用しやすい。
 本発明の構造色粒子は、人体や環境への安全性に優れるため各種分野の材料として使用できる。例えば、化粧品や、食品用の着色材、玩具や文具、食器、自動車や建築物、標識や看板用等の各種塗料、顔料に使用できる。
(構造色顔料)
 本発明は、上記した構造色粒子を含む構造色顔料も提供する。
 構造色顔料は、例えば、本発明の構造色粒子を溶媒に分散させることで作製できる。
 溶媒としては、例えば、化粧品用に一般的に用いられるオイルや樹脂、フッ素系溶剤等が挙げられ、用途や使用条件に応じて適宜選択すればよい。また、溶媒における構造色粒子の含有量も任意である。
 そして、2種以上の構造色粒子を用いることで、混合構造色顔料を得ることができ、使用する構造色粒子の粒径、配合比等を調整することにより、種々の色味の顔料を作製できる。
 以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の説明において、共通する成分は同じものを用いている。
 また、例1~14は実施例であり、例15~18は比較例である。
(評価方法)
 例1~18の構造色粒子について行った評価方法を以下に示す。
<シリカ一次粒子の粒径分布>
 シリカ一次粒子の粒径分布は、任意の構造色粒子の1粒子のSEM像を、構成するシリカ一次粒子を判別可能な倍率で撮影し、その画像から任意のシリカ一次粒子100個の粒径を測定することで求めた。なお、シリカ一次粒子は、構造色粒子の形状や陰影によって粒径を正確に把握しにくいため、本発明では画像処理ソフトウェアImageJを用いて以下の手順に従って画像処理・評価を実施した。
 撮影したSEM画像のスケールバーからSet Scaleにより1画素当りの長さを設定した後、シリカ一次粒子が比較的良好に写っている領域のみをCropにより選択した。画像を二値化後にWatershedアルゴリズムにより各粒子を分離した上でAnalyze Particlesにて主軸長(Major)と円形度(Circularity,Circ.)、アスペクト比(AR)を求めた。また、ここで求めた円形度を百分率表示したものをシリカ一次粒子の真球度とした。
 得られた結果のうち、真球度が90%より大きく100%未満(Circ.が0.9より大きく1未満)かつ、ARが1.1以下の粒子における主軸長をシリカ一次粒子の粒径とし、その個数基準による累積10%粒径をD10、個数基準による累積50%粒径をD50、個数基準による累積90%粒径をD90とした。
<比D90/D10
 得られた累積10%粒径D10及び累積90%粒径D90の値に基づき、比D90/D10を算出した。
<P値>
 得られた累積10%粒径D10、累積50%粒径D50及び累積90%粒径D90の値に基づき、下記式(1)より値Pを算出した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 式(1)中、D10はシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径(nm)、D50はシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径(nm)、D90はシリカ一次粒子の個数基準による累積90%粒径(nm)、λは構造色粒子の発色の主波長(nm)、mは構造色粒子の周囲の媒質の屈折率である。
 なお、上記式(1)において、構造色粒子周囲の媒質の屈折率mは、構造色粒子が大気中にある場合(例1~11、14~17)はm=1.0とし、構造色粒子がオイルや樹脂に分散されている場合(例12、13、18)は、構造色粒子と混合する前の段階における媒質の波長589nmにおける屈折率(nD)をアッベ屈折率計(ATAGO社製NAR-1T SOLID)で測定した値をmとした。
 また、構造色粒子の発色の主波長λは、可視紫外分光光度計(日本分光株式会社製V-670)による拡散反射率スペクトル測定結果をもとに、JIS Z8781-3:2016に規定される方法に従い算出した。
<構造色粒子の粒径及び粒径の変動係数(CV)>
 構造色粒子の平均粒径およびアスペクト比は、無作為に抽出した構造色粒子100粒子のSEM像を撮影し、画像処理ソフトウェアImageJを用いて以下の手順で求めた。
 撮影したSEM画像のスケールバーからSet Scaleにより1画素当りの長さを設定した後、構造色粒子全体が良好に写っている領域をCropにより選択した。画像を二値化後にWatershedアルゴリズムにより各粒子を分離した上でAnalyze Particlesにて主軸長(Major)、副軸長(Minor)、アスペクト比(AR)を求めた。
 各構造色粒子の主軸長(Major)と副軸長(Minor)の算術平均を各粒子の粒径とし、無作為に抽出した構造色粒子100粒子における粒径の算術平均を平均粒径とし、ARの算術平均をアスペクト比とした。
 また、粒径の標準偏差を算術平均で割った値を粒径の変動係数(CV)とした。
<構造色粒子の主波長(λ)、刺激純度(Pe)、および色相角(h)>
 構造色粒子の主波長λ、刺激純度Peは、可視紫外分光光度計(日本分光株式会社製V-670)による拡散反射率スペクトル測定結果をもとに、JIS Z8781-3:2016に規定される方法に従い算出した。ただし、スペクトル測定結果から主波長が算出できない場合(白色点からスペクトル測定結果より算出された座標へ伸ばした直線と色度座標の外周部の交点が単色光軌跡側ではなく純紫軌跡側に位置する場合)は、便宜上可視域に存在する反射スペクトルにおいて極大かつ最大となる波長を主波長λとした。
 色相角(h)は拡散反射率スペクトル測定結果をもとに、JIS Z8781-5:2013に記載の方法に従い算出した。ここで、算出された値が負の値となった場合は360を加えたものを色相角(h)とした。
<構造色粒子の角度による色変化(Δh)>
 構造色粒子の角度による色変化は以下の手順で実施した。まず作製した構造色粒子を白色基板上に隙間無く直径5mmの円内に厚さ0.1mm程度となるよう載せたものを準備し、これを白色光下で直上からと斜め45度の角度から写真で撮影した。得られた画像データを画像処理ソフトウェアImageJで、HSB Stackへ変換後、Hue像の構造色粒子部分を選択し色相の平均値を求めた。角度による色変化Δhは直上と45度の角度における色相の平均値の差の絶対値を360/255倍した値とした。なお色相環の特性上、赤色の試料で目視上角度を変えても色の変化が大きくないにもかかわらず上記のΔhが180を超える場合は、色相の平均値の差の絶対値を255から引いた後に360/255倍した値をΔhとした。
 Δhが36以下であるとき、同系色であると評価した。
<構造色粒子の彩度(C ab)>
 構造色粒子の彩度C abは、色彩色差計(コニカミノルタ社製 CR-400)を用いて測定した。
 彩度C abが3以上であるとき、構造色が得られたと評価した。
(例1)
 例1の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=220nm、D90/D10=1.97となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをフッ素樹脂(PFA)シャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕し、200メッシュの篩で分級して多面体形状の構造色粒子を得た。
(例2)
 例2の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=290nm、D90/D10=1.74となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをPFAシャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕し、300メッシュの篩で分級して多面体形状の構造色粒子を得た。
(例3)
 例3の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=250nm、D90/D10=1.74となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをPFAシャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕し、200メッシュの篩で分級して多面体形状の構造色粒子を得た。
(例4)
 例4の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=290nm、D90/D10=1.2となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを純水7.69gと混合し均一に分散した水溶液を作製し、これをソルビタンモノオレアート(東京化成社製、Span80)を2wt%溶解させたヘキサデカン溶液90ml中へ混合させ攪拌し剪断応力を加えることでW/Oエマルションを形成させた。得られたエマルション溶液をPFAシャーレ上で乾燥させ、その後ヘキサンで洗浄して球状の構造色粒子を得た。
(例5)
 例5の構造色粒子は、原料のシリカ粒子としてD50=290nm、D90/D10=1.3となるよう調整したシリカ粒子を用いて、例4と同じ方法で作製した。
(例6)
 例6の構造色粒子は、原料のシリカ粒子としてD50=288nm、D90/D10=1.4となるよう調整したシリカ粒子を用いて、例4と同じ方法で作製した。
(例7)
 例7の構造色粒子は、カーボンブラックの添加量を0.15gとし、原料のシリカ粒子としてD50=220nm、D90/D10=1.9となるよう調整したシリカ粒子を用いて、例4と同じ方法で作製した。
(例8)
 例8の構造色粒子は、カーボンブラックの添加量を0.15gとし、原料のシリカ粒子としてD50=250nm、D90/D10=1.8となるよう調整したシリカ粒子を用いて、例4と同じ方法により作製した。
(例9)
 例9の構造色粒子は電気泳動法により作製した。
 例9は以下の方法により作製した。D50=200nm、D90/D10=1.93となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.03gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。ガラス容器に入れた原料液中へ正極として銅箔、陰極として白金板を入れ直流電源装置につないだ。ここで電極間距離は10mm、電極浸漬深さを10mmとした。印加電圧を80Vに設定し、10分間電気泳動させた後、正極の銅箔上に堆積した構造色膜を銅箔に着いた状態で乾燥させた後電極より剥離し、300メッシュの篩で分級して多面体形状の構造色粒子を得た。
(例10)
 例10の構造色粒子は、原料のシリカ粒子としてD50=240nm、D90/D10=1.78となるよう調整したシリカ粒子を用いて、例9と同じ方法で作製した。
(例11)
 例11の構造色粒子は、原料のシリカ粒子としてD50=300nm、D90/D10=1.21となるよう調整したシリカ粒子を用いて、カーボンブラックを入れずに例9と同じ方法で作製し、得られた構造色粒子を大気中800℃で2時間熱処理をすることで多面体形状の構造色粒子を得た。
(例12)
 例12の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=270nm、D90/D10=1.05となるよう調整したシリカ粒子2.3gとコバルトブラック0.57gを純水7.13gと混合し均一に分散した水溶液を作製し、これをソルビタンモノオレアート(東京化成社製、Span80)を2wt%溶解させたヘキサデカン溶液90ml中へ混合させ攪拌し剪断応力を加えることでW/Oエマルションを形成させた。得られたエマルション溶液をPFAシャーレ上で乾燥させ、その後ヘキサンで洗浄し、さらに大気雰囲気下800℃で3時間加熱した。得られた構造色粒子をガラス板上に載せ、ポリスチレンモノマーと紫外線重合開始剤(IRGACURE 819)の混合液(屈折率m=1.59)を、構造色粒子全体が浸漬する程度滴下・含浸させ、その後15mW/cmの強度の紫外線光を10分間照射して硬化させた。
(例13)
 例13の構造色粒子は以下の方法により作製した。例9で作製した構造色粒子をイソノナン酸イソノニル(日清オイリオ社製「サラコス99」、屈折率m=1.44)中に分散させ、分散液をガラス板上に滴下し、カバーガラスで覆いプレパラートにした。
(例14)
 例14の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=220nm、D90/D10=3.88となるよう粒径分布を精密に調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをPFAシャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕して多面体形状の構造色粒子を得た。
(例15)
 例15の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=210nm、D90/D10=4.06となるよう調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを純水7.69gと混合し均一に分散した水溶液を作製し、これをソルビタンモノオレアート(東京化成社製、Span80)を2wt%溶解させたヘキサデカン溶液90ml中へ混合させ攪拌し剪断応力を加えることでW/Oエマルションを形成させた。得られたエマルション溶液をPFAシャーレ上で乾燥させ、その後ヘキサンで洗浄して球状の構造色粒子を得た。
(例16)
 例16の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=290nm、D90/D10=1.03となるよう粒径分布を精密に調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをPFAシャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕して多面体の構造色粒子を得た。
(例17)
 例17の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=221nm、D90/D10=1.03となるよう粒径分布を精密に調整したシリカ粒子2.3gを純水7.69gと混合し均一に分散した水溶液を作製し、これをソルビタンモノオレアート(東京化成社製、Span80)を2wt%溶解させたヘキサデカン溶液90ml中へ混合させ攪拌し剪断応力を加えることでW/Oエマルションを形成させた。得られたエマルション溶液をPFAシャーレ上で乾燥させ、その後ヘキサンで洗浄して球状の構造色粒子を得た。
(例18)
 例18の構造色粒子は以下の方法により作製した。D50=210nm、D90/D10=3.61となるよう粒径分布を精密に調整したシリカ粒子2.3gとD50=110nmのカーボンブラック(東海カーボン社製、アクアブラック)0.01gを、アンモニア28%水溶液0.255g、純水7.13g、エタノール72.9gと混合し、均一に分散した原料液を調製した。これをPFAシャーレ上にマイクロピペットを用いて静かに滴下しそのまま溶媒が完全に揮散し乾燥するまで静置した。得られた乾燥体をめのう乳鉢で粉砕して多面体の構造色粒子を得た。得られた構造色粒子をガラス板上に載せ、ポリスチレンモノマーと紫外線重合開始剤(IRGACURE 819)の混合液(屈折率m=1.59)を、構造色粒子全体が浸漬する程度滴下・含浸させた、その後に15mW/cmの強度の紫外線光を10分間照射して硬化させた。
 例1~例18の構造色粒子について、各物性を測定した。結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
 例1~14の粒子は彩度(C ab)が3以上であり、粒子が構造色粒子として機能することがわかった。また、構造色粒子の角度による色変化(Δh)が36以下であるため、同系色の粒子であることがわかった。よって、例1~14の構造色粒子は、混色して用いるのに優れていることがわかった。
 これに対し、例15の粒子は、一次粒子径が揃っていないため、設計上D50から想定される主波長と異なる発色となり、D90/D10が4.00以上であるため反射スペクトルのピーク幅が広くなりすぎて刺激純度(Pe)が低く不明瞭な発色であった。また例16の粒子は、Δhが高すぎ、色味の統一感が得られないものであった。また、例17及び例18の粒子は、PeとC abがともに低く、色を認識できなかった。
 本発明を詳細にまた特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は、2021年8月6日出願の日本特許出願(特願2021-130181)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (9)

  1.  複数のシリカ一次粒子が凝集した構造色粒子であって、前記シリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径D10に対する累積90%粒径D90の比D90/D10が1.05以上4.00以下であり、かつ前記シリカ一次粒子の粒径分布をもとに下記式(1)より算出される値Pが0.2以上10.0以下である、構造色粒子。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
    (式(1)中、D10はシリカ一次粒子の個数基準による累積10%粒径(nm)、D50はシリカ一次粒子の個数基準による累積50%粒径(nm)、D90はシリカ一次粒子の個数基準による累積90%粒径(nm)、λは構造色粒子の発色の主波長(nm)、mは構造色粒子の周囲の媒質の屈折率である。)
  2.  さらに、前記シリカ一次粒子と異なる粒径分布を有するシリカ以外の成分からなる他の一次粒子を含む、請求項1に記載の構造色粒子。
  3.  前記他の一次粒子が黒色粒子である、請求項2に記載の構造色粒子。
  4.  前記構造色粒子の平均粒径が4~80μmである、請求項1~3のいずれか1項に記載の構造色粒子。
  5.  前記構造色粒子の形状が、球状及び対向する面が平行でない面を少なくとも2面以上有する多面体形状のうちの少なくとも一方である、請求項1~4のいずれか1項に記載の構造色粒子。
  6.  前記構造色粒子の粒径の変動係数(CV)が10%以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の構造色粒子。
  7.  前記構造色粒子のアスペクト比が1.0~5.0である、請求項1~6のいずれか1項に記載の構造色粒子。
  8.  請求項1~7のいずれか1項に記載の構造色粒子を含む構造色顔料。
  9.  請求項1~7のいずれか1項に記載の構造色粒子を2種類以上含む混合構造色顔料。
PCT/JP2022/029715 2021-08-06 2022-08-02 構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料 WO2023013656A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023540372A JPWO2023013656A1 (ja) 2021-08-06 2022-08-02

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021-130181 2021-08-06
JP2021130181 2021-08-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023013656A1 true WO2023013656A1 (ja) 2023-02-09

Family

ID=85155667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2022/029715 WO2023013656A1 (ja) 2021-08-06 2022-08-02 構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2023013656A1 (ja)
WO (1) WO2023013656A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155958A (ja) * 2008-02-18 2010-07-15 Toyota Central R&D Labs Inc 単分散球状無機蛍光体及びその製造方法、並びに、規則配列体
JP2013502466A (ja) * 2009-08-19 2013-01-24 エッカルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 有彩干渉色および狭いサイズ分布を有する高光沢多層効果顔料、およびそれを製造するための方法
JP2014206617A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 桜宮化学株式会社 コロイド結晶粒子の製造方法、およびコロイド結晶粒子
JP2015089898A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 信越化学工業株式会社 無機蛍光体粉末、無機蛍光体粉末を用いた硬化性樹脂組成物、波長変換部材および光半導体装置
JP2021169585A (ja) * 2020-04-17 2021-10-28 東洋インキScホールディングス株式会社 構造色材料、構造色形成用塗料及び塗膜

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155958A (ja) * 2008-02-18 2010-07-15 Toyota Central R&D Labs Inc 単分散球状無機蛍光体及びその製造方法、並びに、規則配列体
JP2013502466A (ja) * 2009-08-19 2013-01-24 エッカルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 有彩干渉色および狭いサイズ分布を有する高光沢多層効果顔料、およびそれを製造するための方法
JP2014206617A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 桜宮化学株式会社 コロイド結晶粒子の製造方法、およびコロイド結晶粒子
JP2015089898A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 信越化学工業株式会社 無機蛍光体粉末、無機蛍光体粉末を用いた硬化性樹脂組成物、波長変換部材および光半導体装置
JP2021169585A (ja) * 2020-04-17 2021-10-28 東洋インキScホールディングス株式会社 構造色材料、構造色形成用塗料及び塗膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023013656A1 (ja) 2023-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2685659C1 (ru) Перламутровый пигмент на основе монолитно сформированных субстратов, способ его получения и применение такого пигмента
EP2348074B1 (de) WEIßES, IR-STRAHLUNG REFLEKTIERENDES PIGMENT, DESSEN HERSTELLUNG UND VERWENDUNG
DE102004032799A1 (de) Effektpigmente mit einheitlicher Form und Grösse
EP2598578B1 (de) Pvd-metalleffektpigmente mit diffraktiver struktur und metallnanopartikeln, verfahren zu deren herstellung und verwendung derselben
DE60214210T2 (de) Herstellungsverfahren für mit titanoxidfilm beschichtetes pulver
CN107614627B (zh) 光亮性颜料及其制造方法、含颜料组合物、以及含颜料涂装体
WO2015014484A1 (de) Metallische glanzpigmente basierend auf substratplättchen mit einer dicke von 1-50 nm
WO2009144005A1 (de) Dünne, plättchenförmige eisenpigmente, verfahren zu deren herstellung und verwendung derselben
EP3010980B1 (de) Transparente, optisch variable interferenzpigmente mit elektrisch halbleitfähigen eigenschaften
US20170306159A1 (en) Pvd metal effect pigment powder
WO2016127938A1 (zh) 一种具有色相和光泽的光学功能材料及其制备与应用
Song et al. Non-iridescent, crack-free, conductive structural colors enhanced by flexible nanosheets of reduced graphene oxide
JP2019513719A (ja) Uv保護組成物およびその使用
JP4296378B2 (ja) カラーフィルター用着色材及び該カラーフィルター用着色材を含むカラーフィルター用着色組成物並びにカラーフィルター
JP2018204020A (ja) アニリンブラック粒子、該アニリンブラック粒子を用いた樹脂組成物、水系分散体、および、溶剤系分散体
CN110573577B (zh) 光亮性颜料、含颜料的组合物和含颜料的涂装体
WO2023013656A1 (ja) 構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料
Wang et al. Vivid structural colors from long-range ordered and carbon-integrated colloidal photonic crystals
WO2016157742A1 (en) Particle assembly
JP2018203814A (ja) 構造色材料、塗料、及びそれらの製造方法
JP2012214740A (ja) 塗膜及び樹脂組成物
JP7277923B2 (ja) フルカラー無機ナノ粒子インクとその作製方法、及びシリコンナノ粒子の作製方法
WO2023013657A1 (ja) 構造色粒子及び構造色粒子を含む構造色顔料
Yasui et al. Color properties of gold–silver alternate nanowires electrochemically grown in the pores of aluminum anodic oxidation film
JP2010132771A (ja) ポリマーで固定化されたコロイド結晶及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 22853075

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2023540372

Country of ref document: JP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE