WO2021224989A1

WO2021224989A1 - 照明装置

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Publication number: WO2021224989A1
Application number: PCT/JP2020/018679
Authority: WO
Inventors: 享平津山
Original assignee: 星和電機株式会社
Priority date: 2020-05-08
Filing date: 2020-05-08
Publication date: 2021-11-11
Also published as: CN115210499A; CN115210499B

Abstract

照明装置は、光源と、光源に電力を供給する電源と、光源および電源を収容する筐体とを備える。筐体は、内部空間を有するケースと、ケースの開口部を塞ぐガラス板と、内部空間を光源室および電源室に仕切る仕切板とを含む。電源が電源室に配置されるとともに、光源が光源室に配置されており、光源はガラス板を介して筐体の外部に光を出射可能である。照明装置は、ケースとガラス板と仕切板とによって区画される空間に接着剤が充填されている。

Description

照明装置

　本発明は、照明装置に関する。

　従来、耐圧防爆型の照明装置が知られている（たとえば、特許文献１参照）。

　この照明装置は、光源と、光源に電力を供給する蓄電池と、光源および蓄電池を収容する筐体とを備えている。筐体には開口部が形成され、開口部がガラス板によって塞がれている。光源は、ガラス板を介して筐体の外部に光を出射可能に構成されている。そして、この筐体では、光源が収容される空間と、蓄電池が収容される空間とが仕切られている。

特許第６１６６８０９号公報

　ここで、上記のような筐体の内部空間が仕切られている照明装置では、仕切板が設けられる場合がある。この場合において、ガラス板が筐体に接着剤を用いて固着接合されるとともに、仕切板が筐体に接着剤を用いて固着接合される場合には、生産時に二箇所の接着剤をそれぞれ硬化させる工程が必要となり、生産性が低いという問題点がある。

　本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、生産性の向上を図ることが可能な照明装置を提供することである。

　本発明による照明装置は、光源と、光源に電力を供給する電源と、光源および電源を収容する筐体とを備える。筐体は、内部空間を有するケースと、ケースの開口部を塞ぐガラス板と、内部空間を光源室および電源室に仕切る仕切板とを含む。電源が電源室に配置されるとともに、光源が光源室に配置されており、光源はガラス板を介して筐体の外部に光を出射可能である。照明装置は、ケースとガラス板と仕切板とによって区画される空間に接着剤が充填されている。

　このように構成することによって、一箇所の接着剤により、ガラス板がケースに固着接合されるとともに、仕切板がケースに固着接合されるので、ガラス板および仕切板がそれぞれ個別にケースに固着接合される場合に比べて、生産性の向上を図ることができる。

　上記照明装置において、光源室の容積は、電源室の容積に比べて小さくされていてもよい。

　上記照明装置において、ケースは、前ケースおよび後ケースを含み、前ケースおよび後ケースが組み付けられることによって内部空間が形成され、開口部は、前ケースに形成され、ガラス板と前ケースとの間には第１パッキンが介在され、ガラス板と仕切板との間には第２パッキンが介在され、接着剤は、前ケースとガラス板と仕切板と第１パッキンと第２パッキンとによって区画される空間に充填されていてもよい。

　この場合において、仕切板には突部が形成され、その突部がガラス板と前ケースとの間に配置されていてもよい。

　本発明の照明装置によれば、生産性の向上を図ることができる。

本実施形態による照明装置を示した斜視図である。図１の照明装置を示した断面図である。図２の照明装置の固着接合部を拡大して示した図である。

　以下、本発明の一実施形態を説明する。

　まず、図１～図３を参照して、本発明の一実施形態による照明装置１００について説明する。

　照明装置１００は、耐圧防爆型であり、たとえば工場などの危険場所で使用されるものである。この照明装置１００は、図１に示すように、円盤状であり、たとえば取付金具７を用いて天井などに設置される。照明装置１００は、ＬＥＤランプ１と、ＬＥＤランプ１に電力を供給する電源２（図２参照）と、ＬＥＤランプ１および電源２を収容する筐体３とを備えている。なお、図１～図３において、Ｚ１方向側は、照明装置１００における後方側（天井に設置された場合の上方側）であり、Ｚ２方向側は、照明装置１００における前方側（天井に設置された場合の下方側）である。

　ＬＥＤランプ１は、円盤状であり、電源２から供給される電力によって点灯可能に構成されている。ＬＥＤランプ１は、複数（たとえば５つ）設けられており、周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。複数のＬＥＤランプ１は、筐体３の後述するランプ室Ｒ２（図２参照）に収容されている。なお、ＬＥＤランプ１は、本発明の「光源」の一例である。

　電源２は、図２に示すように、筐体３の後述する電源室Ｒ１に収容されている。電源２は、電線（図示省略）を介してＬＥＤランプ１と接続されるとともに、電線（図示省略）を介して外部電源（図示省略）と接続されており、ＬＥＤランプ１に電力を供給可能に構成されている。

　筐体３は、中空円盤状であり、内部空間を有するケース３１と、ケース３１の開口部３５４ａを塞ぐガラス板３２と、ケース３１の内部空間を電源室Ｒ１およびランプ室Ｒ２に仕切る仕切板３３とを含んでいる。なお、ランプ室Ｒ２は、本発明の「光源室」の一例である。

　ケース３１は、アルミダイキャスト製の後ケース３４および前ケース３５を含み、後ケース３４および前ケース３５が組み付けられることによって内部空間が形成されている。後ケース３４および前ケース３５は、スライドヒンジ６（図１参照）を介して開閉可能に連結されている。

　後ケース３４は、後端壁部３４１と、周壁部３４２と、フランジ部３４３とを有する。後端壁部３４１は、円形に形成され、外部側にボルト７１によって取付金具７が取り付けられている。

　周壁部３４２は、円筒状であり、後端壁部３４１の外周部から前方側（Ｚ２方向側）に延びるように形成されている。周壁部３４２には貫通孔３４２ａが形成され、貫通孔３４２ａにはたとえばゴムスリーブ（図示省略）が圧入されている。ゴムスリーブは、たとえば、電源２と外部電源とを接続する電線が挿通され、その電線が配置された貫通孔３４２ａを閉塞するように構成されている。また、周壁部３４２におけるフランジ部３４３に対する前方側の外周面には、テーパ面３４２ｂが形成されている。テーパ面３４２ｂは、前方側に進むに連れて縮径するように形成されている。

　フランジ部３４３は、周壁部３４２の外周面から径方向外側に張り出すように形成されている。フランジ部３４３は、周壁部３４２の前後方向（Ｚ１およびＺ２方向）における中間部に配置され、テーパ面３４２ｂの根元に配置されている。

　前ケース３５は、前端壁部３５１と、周壁部３５２と、フランジ部３５３と、突状部３５４とを有する。前端壁部３５１は、円環状に形成され、内側に突状部３５４が設けられている。

　周壁部３５２は、円筒状であり、前端壁部３５１の外周部から後方側（Ｚ１方向側）に延びるように形成されている。周壁部３５２の開放端側（Ｚ１方向側）の内周面には、テーパ面３５２ａが形成されている。テーパ面３５２ａは、後方側に進むに連れて拡径するように形成されている。テーパ面３５２ａの傾斜度合いは、テーパ面３４２ｂの傾斜度合いと同じになるように設定されている。

　フランジ部３５３は、周壁部３５２の外周面から径方向外側に張り出すように形成されている。フランジ部３５３は、周壁部３５２の後端部（開放端側の端部）に配置されている。このフランジ部３５３には環状溝３５３ａが形成され、環状溝３５３ａにはＯリング４１が配置されている。

　そして、フランジ部３５３には、ボルト５１によってフランジ部３４３が取り付けられている。すなわち、有底筒状の後ケース３４および前ケース３５が、互いの開放端が向き合うように組み付けられている。このため、後ケース３４および前ケース３５によって内部空間が形成されている。

　このとき、後ケース３４の周壁部３４２の前端側が前ケース３５の周壁部３５２の内側に嵌め合わされ、テーパ面３４２ｂおよび３５２ａが密着されている。これにより、ケース３１の内部空間と外部との間の沿面距離（後ケース３４および前ケース３５が密着している部分におけるケース３１の内部空間から外部までの最短距離）が長くされており、後ケース３４および前ケース３５の組付箇所におけるシール性が適切に確保されている。

　突状部３５４は、前方側から見てほぼ円形に形成され、前端壁部３５１から前方側（Ｚ２方向側）に突出するように設けられている。突状部３５４には、円形の開口部３５４ａが形成されている。すなわち、突状部３５４は、前端壁部３５１の径方向内側端部から前方側に延びる円筒状部と、その円筒状部の先端（Ｚ２方向の端部）から内側に張り出す内フランジ部とを有する。

　ガラス板３２は、突状部３５４に配置され、開口部３５４ａを閉塞するように構成されている。ガラス板３２は、円形の透明な強化ガラスであり、ＬＥＤランプ１から出射された光を透過させるようになっている。

　仕切板３３は、ケース３１の内部空間を電源室Ｒ１とランプ室Ｒ２とに仕切るために設けられている。仕切板３３は、アルミダイキャスト製であり、円形の皿状に形成されている。すなわち、仕切板３３の中央には、前方側から見て円形の凹部３３１が形成されている。凹部３３１は、ランプ室Ｒ２を形成するために設けられている。仕切板３３は、ボルト５２によって前ケース３５に取り付けられている。

　電源室Ｒ１は、後方側（Ｚ１方向側）に設けられ、その内部に電源２が配置されている。ランプ室Ｒ２は、前方側（Ｚ２方向側）に設けられ、その内部にＬＥＤランプ１が配置されている。具体的には、電源２が後ケース３４の後端壁部３４１に取り付けられ、ＬＥＤランプ１が仕切板３３の凹部３３１に取り付けられている。そして、ＬＥＤランプ１は、ガラス板３２を介して筐体３の外部（前方側）に光を出射可能である。ランプ室Ｒ２の容積は、電源室Ｒ１の容積に比べて小さくされている。

　ここで、本実施形態では、ガラス板３２の外縁部は、前ケース３５の突状部３５４と仕切板３３との間に挟み込まれている。ガラス板３２と突状部３５４との間には円環状のパッキン４２が介在され、ガラス板３２と仕切板３３との間には円環状のパッキン４３が介在されている。なお、パッキン４２および４３は、それぞれ、本発明の「第１パッキン」および「第２パッキン」の一例である。

　そして、図３に示すように、前ケース３５とガラス板３２と仕切板３３とパッキン４２および４３とによって区画される空間には接着剤４４が充填されている。このため、その一箇所の接着剤４４により、ガラス板３２が前ケース３５に固着接合されるとともに、仕切板３３が前ケース３５に固着接合されている。この接着剤４４からなる固着接合部により、ランプ室Ｒ２と電源室Ｒ１とのシール性が確保されるとともに、ランプ室Ｒ２と外部とのシール性が確保されている。接着剤４４は、たとえば、一液湿気硬化型のシリコン樹脂系の接着剤である。なお、接着剤４４が充填される空間は、円環状に形成されている。

　具体的には、仕切板３３の前方側の面には、外縁部に当接面３３２が形成され、当接面３３２の径方向内側に突部３３３が形成され、突部３３３の径方向内側に溝部３３４が形成されている。当接面３３２は、前方側から見た場合に円環状の平坦面である。突部３３３は、前方側（Ｚ２方向側）に突出するように形成され、周方向に延びるように形成されている。すなわち、突部３３３は、前方側から見た場合に円環状に形成されている。溝部３３４は、後方側（Ｚ１方向側）に窪むように形成され、周方向に延びるように形成されている。すなわち、溝部３３４は、前方側から見た場合に円環状に形成されている。この溝部３３４には、パッキン４３が配置されている。

　また、前端壁部３５１の内面（Ｚ１方向側の面）には、受け面３５１ａが形成されている。受け面３５１ａは、内面の外縁部に対して前方側（Ｚ２方向側）に設けられており、仕切板３３の当接面３３２を受け止めるように構成されている。このため、前端壁部３５１の内面に仕切板３３が嵌め合され、当接面３３２が受け面３５１ａに密着されている。

　また、突状部３５４の内フランジ部の内面（Ｚ１方向側の面）には、溝部３５４ｅが形成されている。溝部３５４ｅは、前方側に窪むように形成され、周方向に延びるように形成されている。すなわち、溝部３５４ｅは、後方側から見た場合に円環状に形成されている。この溝部３５４ｅには、パッキン４２が配置されている。

　また、突状部３５４の円筒状部の内周面により、溝部３５４ｅの径方向外側端部と、受け面３５１ａの径方向内側端部とが繋がれている。この内周面は、テーパ面３５４ｂと接続面３５４ｃとテーパ面３５４ｄとを有する。テーパ面３５４ｂおよび３５４ｄは、前方側に進むに連れて縮径するように形成され、接続面３５４ｃは、テーパ面３５４ｂおよび３５４ｄを接続するように形成されている。すなわち、テーパ面３５４ｂは、径方向外側に配置され、受け面３５１ａと接続面３５４ｃとを繋ぐように形成されている。テーパ面３５４ｄは、径方向内側に配置され、溝部３５４ｅと接続面３５４ｃとを繋ぐように形成されている。接続面３５４ｃは、ほぼ径方向に延びるように形成されている。

　そして、テーパ面３５４ｂは、突部３３３の外周面と所定の間隔を隔てて配置されている。接続面３５４ｃは、突部３３３の端面（Ｚ２方向側の面）と所定の間隔を隔てて配置されている。このため、仕切板３３の突部３３３は、ガラス板３２の外周面と前ケース３５のテーパ面３５４ｂとの間に配置されている。

　－効果－
　本実施形態では、上記のように、一箇所の接着剤４４により、ガラス板３２がケース３１に固着接合されるとともに、仕切板３３がケース３１に固着接合されるので、ガラス板および仕切板がそれぞれ個別にケースに固着接合される場合に比べて、生産性の向上を図ることができるとともに、ケース３１の部品点数の削減および小型化を図ることができる。

　また、本実施形態では、ランプ室Ｒ２の容積を小さくすることによって、ガラス板３２に要求される強度が高くなるのを抑制することができる。

　また、本実施形態では、仕切板３３に突部３３３が形成され、その突部３３３がガラス板３２と前ケース３５との間に配置されることによって、前ケース３５とガラス板３２と仕切板３３とパッキン４２および４３とにより区画される空間に接着剤４４を適切に充填させることができる。また、ランプ室Ｒ２と電源室Ｒ１との間の沿面距離を長くすることができるので、ランプ室Ｒ２と電源室Ｒ１との間のシール性の向上を図ることができる。

　－他の実施形態－
　なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　たとえば、上記実施形態では、ＬＥＤランプ１が設けられる例を示したが、これに限らず、ＬＥＤランプ以外のその他のランプが設けられていてもよい。

　また、上記実施形態では、５つのＬＥＤランプ１が設けられる例を示したが、これに限らず、設けられるＬＥＤランプの数はいくつであってもよい。

　また、上記実施形態において、電源室Ｒ１に電池（図示省略）が配置されていてもよい。

　本発明は、光源と、光源に電力を供給する電源と、光源および電源を収容する筐体とを備え、筐体の内部空間が光源室と電源室とに仕切られている照明装置に利用可能である。

　１　　　　ＬＥＤランプ（光源）
　２　　　　電源
　３　　　　筐体
　３１　　　ケース
　３２　　　ガラス板
　３３　　　仕切板
　３４　　　後ケース
　３５　　　前ケース
　４２　　　パッキン（第１パッキン）
　４３　　　パッキン（第２パッキン）
　４４　　　接着剤
　１００　　照明装置
　３３３　　突部
　３５４ａ　開口部

Claims

　光源と、
　前記光源に電力を供給する電源と、
　前記光源および前記電源を収容する筐体とを備え、
　前記筐体は、内部空間を有するケースと、前記ケースの開口部を塞ぐガラス板と、前記内部空間を光源室および電源室に仕切る仕切板とを含み、
　前記電源が前記電源室に配置されるとともに、前記光源が前記光源室に配置されており、前記光源は前記ガラス板を介して前記筐体の外部に光を出射可能であり、
　前記ケースと前記ガラス板と前記仕切板とによって区画される空間に接着剤が充填されていることを特徴とする照明装置。
　請求項１に記載の照明装置において、
　前記光源室の容積は、前記電源室の容積に比べて小さいことを特徴とする照明装置。
　請求項１または２に記載の照明装置において、
　前記ケースは、前ケースおよび後ケースを含み、前記前ケースおよび前記後ケースが組み付けられることによって前記内部空間が形成され、
　前記開口部は、前記前ケースに形成され、
　前記ガラス板と前記前ケースとの間には第１パッキンが介在され、前記ガラス板と前記仕切板との間には第２パッキンが介在され、
　前記接着剤は、前記前ケースと前記ガラス板と前記仕切板と前記第１パッキンと前記第２パッキンとによって区画される空間に充填されていることを特徴とする照明装置。
　請求項３に記載の照明装置において、
　前記仕切板には突部が形成され、その突部が前記ガラス板と前記前ケースとの間に配置されていることを特徴とする照明装置。