WO2020090110A1

WO2020090110A1 - 表示システム、及び制御方法

Info

Publication number: WO2020090110A1
Application number: PCT/JP2018/040841
Authority: WO
Inventors: 青柳　寿和
Original assignee: Ｎｅｃディスプレイソリューションズ株式会社
Priority date: 2018-11-02
Filing date: 2018-11-02
Publication date: 2020-05-07
Also published as: US11294614B2; US20210224016A1

Abstract

表示システムは、複数の表示装置と、複数の表示装置を操作する携帯機器とを備え、複数の表示装置のそれぞれは、自装置を識別する識別情報を生成する識別情報生成部と、識別情報生成部が生成した識別情報を示す出力情報を表示部から出力させる表示制御部とを備え、携帯機器は、複数の表示装置の表示部が表示する画像を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した画像に含まれる出力情報に基づいて、複数の表示装置のそれぞれに対応する識別情報を検出し、検出した識別情報と、複数の表示装置のそれぞれの配置とを対応付ける機器制御部とを備える。

Description

表示システム、及び制御方法

　本発明は、表示システム、及び制御方法に関する。

　近年、複数の表示装置を並べて画像を表示することで大画面の表示を行う表示システムが知られている（例えば、特許文献１を参照）。

特開２０１７－１１６６８９号公報

　上述した特許文献１に記載の表示システムでは、複数の表示装置のそれぞれが表示装置を識別する識別情報を示す画像コードを画面に表示し、当該複数の画像コードに基づいて、それぞれの表示装置と、表示画像の位置との対応付けを行っている。しかしながら、上述した表示システムでは、例えば、それぞれの表示装置に予め識別情報を設定しておくなどの煩雑な操作が必要であり、利便性が損なわれる場合があった。

　本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、利便性を向上させることができる表示システム、及び制御方法を提供することにある。

　上記問題を解決するために、本発明の一態様は、複数の表示装置と、前記複数の表示装置を操作する携帯機器とを備え、前記複数の表示装置のそれぞれは、自装置を識別する識別情報を生成する識別情報生成部と、前記識別情報生成部が生成した前記識別情報を示す出力情報を表示部から出力させる表示制御部とを備え、前記携帯機器は、前記複数の表示装置の前記表示部が表示する画像を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した前記画像に含まれる前記出力情報に基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出し、検出した前記識別情報と、前記複数の表示装置のそれぞれの配置とを対応付ける機器制御部とを備える表示システムである。

　また、本発明の一態様は、複数の表示装置と、前記複数の表示装置を操作する携帯機器とを備える表示システムの制御方法であって、前記複数の表示装置のそれぞれが、自装置を識別する識別情報を生成する識別情報生成ステップと、前記複数の表示装置のそれぞれが、前記識別情報生成ステップによって生成された前記識別情報を示す出力情報を表示部から出力させる表示制御ステップと、前記携帯機器が、前記複数の表示装置の前記表示部が表示する画像を撮像する撮像ステップと、前記携帯機器が、前記撮像ステップによって撮像された前記画像に含まれる前記出力情報に基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出し、検出した前記識別情報と、前記複数の表示装置のそれぞれの配置とを対応付ける機器制御ステップとを含む制御方法である。

　本発明によれば、利便性を向上させることができる。

第１の実施形態による表示システムの一例を示す外観図である。第１の実施形態による表示システムの一例を示すブロック図である。第１の実施形態における表示部の一例を示すブロック図である。第１の実施形態における認識番号リスト記憶部のデータ例を示す図である。第１の実施形態における認識番号パターンの撮像画像の一例を示す図である。第１の実施形態における携帯機器の操作画面の一例を示す図である。第１の実施形態における携帯機器の動作の一例を示すフローチャートである。第１の実施形態の携帯機器における認識番号設定処理の一例を示すフローチャートである。第１の実施形態の携帯機器における表示機器の操作処理の一例を示すフローチャートである。第１の実施形態における表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。第１の実施形態の表示装置における認識番号の生成処理の一例を示すフローチャートである。第１の実施形態の表示装置における認識番号の再生成処理の一例を示すフローチャートである。第２の実施形態による表示システムの一例を示すブロック図である。第２の実施形態における表示部の一例を示すブロック図である。第３の実施形態による表示システムの一例を示すブロック図である。第３の実施形態における表示部の一例を示すブロック図である。第４の実施形態による表示システムの一例を示すブロック図である。

　以下、本発明の一実施形態による表示システム、及び制御方法について、図面を参照して説明する。

　［第１の実施形態］
　図１は、第１の実施形態による表示システム１の一例を示す外観図である。また、図２は、第１の実施形態による表示システム１の一例を示すブロック図である。
　図１に示すように、表示システム１は、複数の表示装置（１０－１～１０－６）と、携帯機器２０とを備える。表示システム１は、複数の表示装置（１０－１～１０－６）を並べて配置して使用するマルチ表示を行うシステムであり、携帯機器２０から表示装置（１０－１～１０－６）を操作する。

　なお、本実施形態において、表示装置１０－１、表示装置１０－２、表示装置１０－３、表示装置１０－４、表示装置１０－５、及び表示装置１０－６は、同一の構成であり、表示システム１が備える任意の表示装置を示す場合、又は特に区別しない場合には、表示装置１０として説明する。

　複数の表示装置１０のそれぞれは、認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１に表示する。なお、認識番号は、表示装置１０を識別する識別情報の一例である。

　また、図１に示すように、複数の表示装置１０のそれぞれは、表示部１１と、リモコン信号受信部１４とを備える。なお、図１において、表示装置１０－１が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－１及びリモコン信号受信部１４－１とし、表示装置１０－２が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－２及びリモコン信号受信部１４－２とする。また、表示装置１０－３が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－３及びリモコン信号受信部１４－３とし、表示装置１０－４が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－４及びリモコン信号受信部１４－４とする。また、表示装置１０－５が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－５及びリモコン信号受信部１４－５とし、表示装置１０－６が備える表示部１１及びリモコン信号受信部１４を表示部１１－６及びリモコン信号受信部１４－６とする。

　携帯機器２０は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの電子機器であり、複数の表示装置１０を操作するリモコン機器（リモートコントロール機器）として機能する。携帯機器２０は、撮像部２１と、リモコン信号送信部２５とを備える。携帯機器２０は、撮像部２１が複数の表示装置１０の表示部１１に表示する認識番号パターンを含む画像を撮像し、撮像した画像に含まれる認識番号パターンに基づいて、各表示装置１０の認識番号を検出する。

　携帯機器２０は、検出した各表示装置１０の認識番号を用いて、リモコン信号送信部２５から操作コマンドなどのリモコン信号を送信し、複数の表示装置１０を操作する。
　各表示装置１０は、リモコン信号受信部１４から操作コマンドなどのリモコン信号を受信し、受信したリモコン信号が自装置に対する操作コマンドである場合に、当該操作コマンドに対応する各種処理を実行する。

　次に、図２を参照して、本実施形態による表示システム１の詳細な構成について説明する。なお、図２において、複数の表示装置１０のうちの１つ記載し、他の表示装置１０の記載を省略する。
　図２に示すように、表示装置１０は、表示部１１と、認識番号生成部１２と、表示制御部１３と、リモコン信号受信部１４と、認識番号記憶部１５と、表示パターン生成部１６と、映像処理部１７と、表示切替部１８とを備える。

　認識番号生成部１２（識別情報生成部の一例）は、表示制御部１３の制御に基づいて、自装置（表示装置１０）を識別する認識番号（識別情報）を生成する。認識番号生成部１２は、例えば、携帯機器２０からの認識番号の生成指示に応じて、認識番号を生成する。認識番号生成部１２は、生成した認識番号を、認識番号記憶部１５に記憶させる。

　また、認識番号生成部１２は、例えば、携帯機器２０から自装置（表示装置１０）に対する再生成指示を受信した場合に、認識番号を再生成する。この場合、認識番号生成部１２は、生成除外情報に含まれる認識番号を除外した認識番号を再生成する。ここで、生成除外情報とは、複数の表示装置１０のうち、認識番号が重複していない表示装置１０に対応する認識番号の一覧であり、携帯機器２０から取得される。また、再生成指示には、例えば、自装置に対応する認識番号が含まれており、認識番号生成部１２は、再生成指示に含まれる認識番号と、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号とが一致する場合に、認識番号を再生成する。認識番号生成部１２は、再生成した認識番号を認識番号記憶部１５に記憶させる。

　認識番号記憶部１５（識別情報記憶部の一例）は、認識番号生成部１２が生成した認識番号を記憶する。
　表示パターン生成部１６（パターン生成部の一例）は、表示制御部１３の制御に基づいて、認識番号を示す表示パターンである認識番号パターンを生成する。表示パターン生成部１６は、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号から、例えば、１次元コードであるバーコードや、２次元コードであるＱＲコード（登録商標）を生成する。表示パターン生成部１６は、生成した認識番号パターンを表示切替部１８に出力する。

　映像処理部１７は、表示装置１０の外部から入力された映像信号（入力映像）に基づく映像に対して、入力映像の解像度から表示装置１０の解像度への解像度変換、及び画質調整などを行う。映像処理部１７は、解像度変換及び画質調整を行った映像を表示切替部１８に出力する。

　表示切替部１８は、表示制御部１３の制御に基づいて、表示パターン生成部１６が出力する認識番号パターンと、映像処理部１７が出力する映像とを切り替えて、表示部１１に出力する。

　表示部１１は、例えば、液晶ディスプレイであり、認識番号を設定する認識番号設定処理の際に、認識番号パターンを表示する。また、表示部１１は、表示切替部１８の出力に基づいて、各種映像の画面を表示する。ここで、図３を参照して、表示部１１の詳細な構成について説明する。

　図３は、本実施形態における表示部１１の一例を示すブロック図である。
　図３に示すように、表示部１１は、バックライト１１１と、液晶パネル１１２と、カラーフィルタ１１３と、液晶パネル駆動部１１４とを備える。なお、バックライト１１１と、液晶パネル１１２と、カラーフィルタ１１３とは、表示パネル３０に対応する。

　バックライト１１１は、例えば、発光ダイオードやＥＬ（Electro Luminescence）パネルなどを有し、表示部１１の照明光を生成する。バックライト１１１は、生成した照明光を、液晶パネル１１２の表示面とは逆の面である背面から照射する。

　液晶パネル１１２は、バックライト１１１から照射された照明光の輝度を変調して、カラーフィルタ１１３に照射する。
　カラーフィルタ１１３は、液晶パネル１１２を介して輝度が変調された照明光を、例えば、光の３原色に着色する。

　液晶パネル駆動部１１４は、表示切替部１８の出力（表示入力）に基づいて、液晶パネル１１２の駆動信号を生成し、当該駆動信号を液晶パネル１１２に供給する。

　図２の説明に戻り、リモコン信号受信部１４（受信部の一例）は、例えば、赤外線受光素子を有し、携帯機器２０が送信した操作情報を受信する。ここで、操作情報は、表示装置１０への操作の内容を示し、操作情報には、例えば、上述した生成指示及び再生成指示、認識番号パターンの表示を停止させる非表示指示、及び表示装置１０の各種操作の指示などの操作コマンドが含まれる。リモコン信号受信部１４は、受信した操作情報（操作コマンド）を、表示制御部１３に出力する。

　表示制御部１３は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）などを含むプロセッサであり、表示装置１０を統括的に制御する。表示制御部１３は、認識番号生成部１２が生成した認識番号を示す出力情報（例えば、認識番号パターン）を表示部１１から出力させる。

　表示制御部１３は、例えば、リモコン信号受信部１４を介して、認識番号の生成指示を受信した場合に、認識番号生成部１２に認識番号を生成させて、当該認識番号を認識番号記憶部１５に記憶させるとともに、表示パターン生成部１６に、認識番号を示す認識番号パターンを生成させる。そして、表示制御部１３は、表示パターン生成部１６が生成した認識番号パターンを、表示部１１に表示させる。すなわち、表示制御部１３は、表示切替部１８に、映像処理部１７が出力する映像から、表示パターン生成部１６が出力する認識番号パターンに切り替えさせて、当該認識番号パターンを表示部１１に表示させる。

　また、表示制御部１３は、再生成した認識番号を示す出力情報を表示部１１から出力させる。すなわち、表示制御部１３は、例えば、リモコン信号受信部１４を介して、自装置（表示装置１０）に対する認識番号の再生成指示を受信した場合に、認識番号生成部１２に認識番号を再生成させて、当該認識番号を認識番号記憶部１５に記憶させるとともに、表示パターン生成部１６に、認識番号パターンを再生成させる。そして、表示制御部１３は、表示切替部１８を介して、再生成した当該認識番号パターンを表示部１１に表示させる。

　また、表示制御部１３は、例えば、リモコン信号受信部１４を介して、認識番号パターンの表示を停止させる非表示指示を受信した場合に、表示切替部１８に、認識番号パターンから映像処理部１７が出力する映像に切り替えさせて、映像処理部１７が出力する映像を表示部１１に表示させる。
　また、表示制御部１３は、例えば、リモコン信号受信部１４を介して、表示装置１０を各種操作する操作コマンドを受信した場合に、操作コマンドに対応する操作処理を実行する。

　携帯機器２０は、撮像部２１と、機器制御部２２と、機器記憶部２３と、タッチスクリーン２４と、リモコン信号送信部２５とを備える。
　撮像部２１は、例えば、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサやＣＭＯＳイメージセンサなどの撮像素子を有するデジタルカメラであり、複数の表示装置１０の表示部１１が表示する画像を撮像する。すなわち、撮像部２１は、各表示装置１０が表示する認識番号パターンを含む画像を撮像し、撮像した画像を機器制御部２２に出力する。

　機器記憶部２３は、携帯機器２０が使用する各種情報を記憶する。機器記憶部２３は、専用プログラム記憶部２３１と、認識番号リスト記憶部２３２とを備える。

　専用プログラム記憶部２３１は、表示システム１を使用するための専用プログラムを記憶する。
　認識番号リスト記憶部２３２（識別情報リスト記憶部の一例）は、複数の表示装置１０に対応する認識番号に関する情報を記憶する。ここで、図４を参照して、認識番号リスト記憶部２３２のデータ例について説明する。

　図４は、本実施形態における認識番号リスト記憶部２３２のデータ例を示す図である。
　図４に示すように、認識番号リスト記憶部２３２は、「認識番号」と、「検出座標」と、「選択状態」とを対応付けて記憶する。ここで、「認識番号」は、各表示装置１０に対応する認識番号を示し、「検出座標」は、複数の表示装置１０のそれぞれの配置に対応する撮像画像上の座標を示している。また、「選択状態」は、各表示装置１０が、操作のために選択された状態であるか否かを示している。

　例えば、図４に示す例では、「認識番号」が“ＸＸＸ１”に対応する表示装置１０の「検出座標」が“（ＸＸＸ１，ＸＸＸＸ）”であり、「選択状態」が“非選択”であることを示している。また、認識番号」が“ＸＸＸ２”に対応する表示装置１０の「検出座標」が“（ＸＸＸ２，ＸＸＸＸ）”であり、「選択状態」が“非選択”であることを示している。
　なお、認識番号リスト記憶部２３２は、表示システム１が備える表示装置１０の台数分の「認識番号」と、「検出座標」と、「選択状態」との組を、認識番号リストとして記憶する。

　再び、図２の説明に戻り、タッチスクリーン２４は、例えば、表示機能付きのタッチパネルであり、携帯機器表示部２４１と、タッチ座標検出部２４２とを備える。
　携帯機器表示部２４１（操作表示部の一例）は、例えば、液晶ディスプレイであり、複数の表示装置１０を操作する操作画面を表示する。また、携帯機器表示部２４１は、撮像部２１によって、複数の表示装置１０の認識番号を撮像する際に、撮像画面を表示する。

　タッチ座標検出部２４２（操作検出部の一例）は、例えば、タッチパネルであり、ユーザの操作を検出する。タッチ座標検出部２４２は、タッチスクリーン２４上（携帯機器表示部２４１の表示面上）のタッチ座標を検出できるように、携帯機器表示部２４１の表示面と重ねて配置されている。タッチ座標検出部２４２は、タッチスクリーン２４上（携帯機器表示部２４１の表示面上）のユーザにタッチされたタッチ座標を検出する。タッチ座標検出部２４２は、検出したタッチ座標を機器制御部２２に出力する。

　リモコン信号送信部２５（送信部の一例）は、例えば、赤外線発光素子を有し、複数の表示装置１０の全体、又は複数の表示装置１０のそれぞれに、操作の内容を示す操作情報（例えば、操作コマンド）を送信する。すなわち、操作情報には、表示装置１０の全装置に対して一括で操作する操作コマンド（例えば、認識番号の生成指示など）と、操作対象となる表示装置１０の認識番号を含んだ、特定の表示装置１０を操作する操作コマンド（例えば、認識番号の生成指示や各種操作指示など）とが含まれる。

　機器制御部２２は、例えば、ＣＰＵなどを含むプロセッサであり、携帯機器２０を統括的に制御する。機器制御部２２は、例えば、複数の表示装置１０の表示部１１が表示する画像を撮像部２１に撮像させる。また、機器制御部２２は、撮像部２１によって撮像された画像に含まれる出力情報（例えば、認識番号パターン）に基づいて、複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付ける。

　また、機器制御部２２は、認識番号生成指示部２２１と、認識番号検出部２２２と、ボタン制御部２２３と、操作コマンド処理部２２４とを備える。なお、認識番号生成指示部２２１と、認識番号検出部２２２と、ボタン制御部２２３と、操作コマンド処理部２２４とは、例えば、ＣＰＵに、専用プログラム記憶部２３１が記憶する専用プログラムを実行させることで実現される機能部である。

　認識番号生成指示部２２１は、複数の表示装置１０に認識番号を生成させて、認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１に表示させる認識番号の生成指示を、複数の表示装置１０に送信する。すなわち、認識番号生成指示部２２１は、認識番号の生成指示を、リモコン信号送信部２５に複数の表示装置１０の全装置へ送信させる。

　また、認識番号生成指示部２２１は、後述する認識番号検出部２２２が検出した認識番号に重複がある場合に、重複する認識番号に対応する表示装置１０に、認識番号の再生成を指示する再生成指示を送信する。すなわち、認識番号生成指示部２２１は、例えば、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号に重複が生じた場合に、重複する認識番号を含む再生成指示を、リモコン信号送信部２５に送信させる。

　また、認識番号生成指示部２２１は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストに基づいて、認識番号が重複していない表示装置１０に対応する認識番号の一覧（リスト）を示す生成除外情報を抽出する。認識番号生成指示部２２１は、再生成指示を送信する際に、抽出した生成除外情報を、重複する認識番号に対応する表示装置１０に送信する。すなわち、認識番号生成指示部２２１は、当該生成除外情報を含む再生成指示を、リモコン信号送信部２５に送信させる。

　認識番号検出部２２２は、撮像部２１が撮像した画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付ける。すなわち、認識番号検出部２２２は、例えば、図５に示すような画像Ｇ１を撮像部２１から取得し、画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出する。

　なお、図５は、本実施形態における認識番号パターンの撮像画像の一例を示す図であり、図５に示す画像Ｇ１は、上述した図１に示す複数の表示装置１０を撮像した撮像画像を示している。
　認識番号検出部２２２は、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付けて、例えば、図４に示すように、認識番号リスト記憶部２３２に記憶させる。なお、認識番号検出部２２２は、認識番号の設定処理（以下、認識番号設定処理ということがある）において、全ての認識番号に対応する「選択状態」を、“非選択”として、認識番号リスト記憶部２３２に記憶させる。

　ボタン制御部２２３は、携帯機器表示部２４１の表示、及びタッチ座標検出部２４２による操作の検出を制御する。ボタン制御部２２３は、例えば、認識番号検出部２２２が対応付けた認識番号と複数の表示装置１０のそれぞれの配置とに基づいて、複数の表示装置１０の配置と一致するように表示された複数の表示装置１０のそれぞれを選択する選択領域を携帯機器表示部２４１に表示させる。すなわち、ボタン制御部２２３は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストに基づいて、例えば、図６に示す選択ボタン領域ＢＴ１のように、複数の表示装置１０の配置と、選択ボタンの配置とが一致させて、選択ボタンを、携帯機器表示部２４１に表示させる。なお、各表示装置１０に対応する選択ボタンの表示領域及び選択領域の座標は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する「検出座標」に基づいて設定される。

　なお、図６は、本実施形態における携帯機器２０の操作画面の一例を示す図である。
　図６に示すように、操作画面Ｇ２には、例えば、表示装置１０を選択する選択ボタンの領域である選択ボタン領域ＢＴ１と、各種操作を指定する操作ボタンの領域である操作ボタン領域ＢＴ２と、制御ボタンである終了ボタンＢＴ３とが含まれる。ボタン制御部２２３は、操作画面Ｇ２を、携帯機器表示部２４１に表示させる。

　また、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２が選択領域を選択する操作を検出した場合に、選択領域に対応する表示装置１０を認識番号により選択する操作を実行する。すなわち、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、選択ボタン領域ＢＴ１の選択ボタン（選択領域）が選択された場合に、選択された選択ボタンに対応する表示装置１０を認識番号に対応する認識番号リスト記憶部２３２の「選択状態」を、“選択”に変更する。

　また、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、操作ボタン領域ＢＴ２の操作ボタンが選択された場合に、選択された操作ボタンに対応する操作コマンドの処理を、後述する操作コマンド処理部２２４に実行させる。
　また、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、制御ボタンである終了ボタンＢＴ３が選択された場合に、携帯機器表示部２４１に、操作画面（例えば、図６に示す操作画面Ｇ２）の表示を停止させる。

　操作コマンド処理部２２４は、ボタン制御部２２３によって、検出された操作ボタンに対応する操作コマンドを、リモコン信号送信部２５に送信させる。操作コマンド処理部２２４は、例えば、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストを検索して、「選択状態」が“選択”に設定されている認識番号を抽出する。操作コマンド処理部２２４は、抽出した認識番号を含み、ボタン制御部２２３によって検出された操作コマンドをリモコン信号送信部２５に送信させる。

　次に、図面を参照して、本実施形態による表示システム１の動作について説明する。
　図７は、本実施形態における携帯機器２０の動作の一例を示すフローチャートである。

　図７に示すように、携帯機器２０は、まず、認識番号設定処理を実行する（ステップＳ１０１）。携帯機器２０は、表示システム１が備える表示装置１０の全てに認識番号を生成させ、生成させた認識番号を示す認識番号パターンを、表示装置１０に表示させる。携帯機器２０は、表示装置１０が表示する認識番号パターンを撮像部２１により撮像して、認識番号を検出し、検出した認識番号を設定する。なお、認識番号設定処理の詳細については、図８を参照して後述する。

　次に、携帯機器２０は、表示装置１０の操作を行う表示装置１０の操作処理を実行する（ステップＳ１０２）。なお、表示装置１０の操作処理の詳細については、図９を参照して後述する。

　次に、図８を参照して、図７に示すステップＳ１０１の処理（認識番号設定処理）の詳細について説明する。
　図８は、本実施形態の携帯機器２０における認識番号設定処理の一例を示すフローチャートである。

　図８に示すように、携帯機器２０は、まず、認識番号の生成を、表示装置１０に指示する（ステップＳ２０１）。例えば、機器制御部２２の認識番号生成指示部２２１は、認識番号の生成指示を、リモコン信号送信部２５を介して、表示システム１が備える全ての表示装置１０に送信する。

　次に、携帯機器２０は、表示装置１０の表示部１１を撮像する（ステップＳ２０２）。すなわち、機器制御部２２の認識番号検出部２２２は、各表示装置１０が、認識番号パターンを表示部１１に表示したら、撮像部２１に認識番号パターンを含む撮像画像を撮像させる。

　次に、認識番号検出部２２２は、撮像画像から各表示装置１０の認識番号を検出する（ステップＳ２０３）。すなわち、認識番号検出部２２２は、例えば、図５の画像Ｇ１のような撮像画像を撮像部２１から取得し、画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出する。

　次に、認識番号検出部２２２は、認識番号のリストを認識番号リスト記憶部２３２に記憶させる（ステップＳ２０４）。認識番号検出部２２２は、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付けて、例えば、図４に示すように、認識番号リスト記憶部２３２に記憶させる。なお、認識番号検出部２２２は、認識番号に対応する撮像画像上の表示装置１０の位置座標（認識番号パターンの位置座標）を、認識番号リスト記憶部２３２に検出座標として記憶させる。

　次に、認識番号検出部２２２は、認識番号の重複があるか否かを判定する（ステップＳ２０５）。認識番号検出部２２２は、例えば、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストを参照して、検出した認識番号の重複があるか否かを判定する。認識番号検出部２２２は、認識番号の重複がある場合（ステップＳ２０５：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ２０６に進める。また、認識番号検出部２２２は、認識番号の重複がない場合（ステップＳ２０５：ＮＯ）に、処理をステップＳ２０７に進める。

　ステップＳ２０６において、認識番号生成指示部２２１は、認識番号が重複した表示装置１０に対して、認識番号の再生成を指示する。すなわち、認識番号生成指示部２２１は、認識番号が重複した表示装置１０に対応する認識番号を含む再生成指示を、リモコン信号送信部２５を介して送信させる。
　なお、認識番号生成指示部２２１は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストに基づいて、認識番号が重複していない表示装置１０に対応する認識番号の一覧（リスト）を示す生成除外情報を抽出する。認識番号生成指示部２２１は、再生成指示を送信する際に、抽出した生成除外情報を、重複する認識番号に対応する表示装置１０に送信する。ステップＳ２０６の処理後に、認識番号生成指示部２２１は、処理をステップＳ２０２に戻す。

　また、ステップＳ２０７において、機器制御部２２は、認識番号パターンの非表示を表示装置１０に指示する。例えば、機器制御部２２は、認識番号パターンの表示を停止させる指示を、リモコン信号送信部２５を介して、表示システム１が備える全ての表示装置１０に送信する。ステップＳ２０７の処理後に、機器制御部２２は、認識番号設定処理を終了する。

　次に、図９を参照して、図７に示すステップＳ１０２の処理（表示装置１０の操作処理）の詳細について説明する。
　図９は、本実施形態の携帯機器２０における表示装置１０の操作処理の一例を示すフローチャートである。

　図９に示すように、携帯機器２０は、まず、認識番号のリストに基づいて操作画面を表示する（ステップＳ３０１）。例えば、機器制御部２２のボタン制御部２２３は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストに基づいて、例えば、図６に示す操作画面Ｇ２のような、携帯機器表示部２４１に表示させる。なお、ボタン制御部２２３は、操作画面Ｇ２における表示装置１０を選択する選択ボタンの配置を、実際の表示装置１０の配置と一致するように携帯機器表示部２４１に表示させる。

　次に、ボタン制御部２２３は、選択ボタンが押下されたか否かを判定する（ステップＳ３０２）。すなわち、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、例えば、図６に示す選択ボタン領域ＢＴ１内の選択ボタン（選択領域）がタッチされたか否かを判定する。ボタン制御部２２３は、選択ボタンが押下された場合（ステップＳ３０２：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ３０３に進める。また、ボタン制御部２２３は、選択ボタンが押下されていない場合（ステップＳ３０２：ＮＯ）に、処理をステップＳ３０４に進める。

　ステップＳ３０３において、ボタン制御部２２３は、選択された表示装置１０の選択状態を更新する。すなわち、ボタン制御部２２３は、選択された選択ボタンに対応する表示装置１０を認識番号に対応する認識番号リスト記憶部２３２の「選択状態」を、“選択”に変更する。なお、ボタン制御部２２３は、選択ボタンがもう一回押下されると“非選択状態”になるようにトグル動作を行うようにしてもよい。この場合、ボタン制御部２２３は、選択された選択ボタンに対応する表示装置１０を認識番号に対応する認識番号リスト記憶部２３２の「選択状態」を、“選択”から“非選択”に、又は、“非選択”から“選択”に変更する。

　次に、ステップＳ３０４において、ボタン制御部２２３は、操作ボタンが押下されたか否かを判定する。すなわち、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、例えば、図６に示す操作ボタン領域ＢＴ２内の操作ボタンがタッチされたか否かを判定する。ボタン制御部２２３は、操作ボタンが押下された場合（ステップＳ３０４：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ３０５に進める。また、ボタン制御部２２３は、操作ボタンが押下されていない場合（ステップＳ３０４：ＮＯ）に、処理をステップＳ３０７に進める。

　ステップＳ３０５において、ボタン制御部２２３は、選択された表示装置１０があるか否かを判定する。すなわち、ボタン制御部２２３は、例えば、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストを参照して、選択状態が“選択”である認識番号があるか否かによって、選択された表示装置１０があるか否かを判定する。ボタン制御部２２３は、選択された表示装置１０がある場合（ステップＳ３０５：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ３０６に進める。また、ボタン制御部２２３は、選択された表示装置１０がない場合（ステップＳ３０５：ＮＯ）に、処理をステップＳ３０７に進める。

　ステップＳ３０６において、機器制御部２２の操作コマンド処理部２２４は、選択された表示装置１０に操作コマンドを送信する。ボタン制御部２２３は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号リストを参照して、選択状態が“選択”である認識番号を全て抽出する。ボタン制御部２２３は、抽出した選択状態が“選択”である認識番号を含む操作コマンドであって、ボタン制御部２２３によって選択された操作ボタンに対応する操作コマンドを、リモコン信号送信部２５を介して送信する。なお、ボタン制御部２２３は、抽出した認識番号の数分の操作コマンドを送信してもよいし、１つの操作コマンドに複数の認識番号を含めるようにしてもよい。

　次に、ステップＳ３０７において、ボタン制御部２２３は、終了ボタンが押下されたか否かを判定する。すなわち、ボタン制御部２２３は、タッチ座標検出部２４２によって、例えば、図６に示す終了ボタンＢＴ３がタッチされたか否かを判定する。ボタン制御部２２３は、終了ボタンが押下された場合（ステップＳ３０７：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ３０８に進める。また、ボタン制御部２２３は、終了ボタンが押下されていない場合（ステップＳ３０７：ＮＯ）に、処理をステップＳ３０２に戻す。

　ステップＳ３０８において、ボタン制御部２２３は、操作画面の表示を終了して、表示装置１０の操作処理を終了する。

　次に、図１０を参照して、本実施形態における表示装置１０の動作について説明する。
　図１０は、本実施形態における表示装置１０の動作の一例を示すフローチャートである。

　図１０に示すように、表示装置１０は、まず、リモコン信号を受信したか否かを判定する（ステップＳ４０１）。表示装置１０の表示制御部１３は、リモコン信号受信部１４を介して、例えば、操作コマンドなどのリモコン信号を携帯機器２０から受信したか否かを判定する。表示制御部１３は、リモコン信号を受信した場合（ステップＳ４０１：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ４０２に進める。また、表示制御部１３は、リモコン信号を受信していない場合（ステップＳ４０１：ＮＯ）に、処理をステップＳ４０１に戻す。

　ステップＳ４０２において、表示制御部１３は、受信したリモコン信号に応じて、分岐処理を実行する。表示制御部１３は、リモコン信号として、認識番号の生成指示を受信した場合（ステップＳ４０２：認識番号の生成指示）に、処理をステップＳ４０３に進める。また、表示制御部１３は、リモコン信号として、認識番号の再生成指示を受信した場合（ステップＳ４０２：認識番号の再生成指示）に、処理をステップＳ４０４に進める。

　また、表示制御部１３は、リモコン信号として、認識番号パターンの非表示指示を受信した場合（ステップＳ４０２：認識番号パターンの非表示指示）に、処理をステップＳ４０５に進める。また、表示制御部１３は、リモコン信号として、操作コマンドを受信した場合（ステップＳ４０２：操作コマンド）に、処理をステップＳ４０６に進める。

　ステップＳ４０３において、表示制御部１３は、認識番号の生成処理を実行する。表示制御部１３は、自装置の認識番号を生成し、生成した認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１に表示させる。なお、認識番号の生成処理の詳細については、図１１を参照して後述する。ステップＳ４０３の処理後に、表示制御部１３は、処理をステップＳ４０１に戻す。

　また、ステップＳ４０４において、表示制御部１３は、認識番号の再生成処理を実行する。表示制御部１３は、自装置の認識番号を再生成し、再生成した認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１に表示させる。なお、認識番号の再生成処理の詳細については、図１２を参照して後述する。ステップＳ４０４の処理後に、表示制御部１３は、処理をステップＳ４０１に戻す。

　また、ステップＳ４０５において、表示制御部１３は、認識番号パターンの表示を停止する。すなわち、表示制御部１３は、表示切替部１８に、認識番号パターンから映像処理部１７が出力する映像に切り替えさせて、映像処理部１７が出力する映像を表示部１１に表示させる。ステップＳ４０５の処理後に、表示制御部１３は、処理をステップＳ４０１に戻す。

　また、ステップＳ４０６において、表示制御部１３は、操作コマンドに含まれる認識番号と、自装置の認識番号とが一致するか否かを判定する。すなわち、表示制御部１３は、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号が、操作コマンドに含まれる認識番号と一致するか否かを判定する。表示制御部１３は、認識番号が一致する場合（ステップＳ４０６：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ４０７に進める。また、表示制御部１３は、認識番号が一致しない場合（ステップＳ４０６：ＮＯ）に、処理をステップＳ４０１に戻す。

　ステップＳ４０７において、表示制御部１３は、操作コマンドを実行する。すなわち、表示制御部１３は、操作コマンドの内容に応じた各種操作処理を実行する。ステップＳ４０７の処理後に、表示制御部１３は、処理をステップＳ４０１に戻す。

　次に、図１１を参照して、図１０に示すステップＳ４０３の処理（認識番号の生成処理）の詳細について説明する。
　図１１は、本実施形態の表示装置１０における認識番号の生成処理の一例を示すフローチャートである。

　図１１に示すように、表示装置１０は、まず、認識番号を生成する（ステップＳ５０１）。すなわち、表示装置１０の表示制御部１３は、認識番号生成部１２に、認識番号を生成させる。認識番号生成部１２は、例えば、乱数発生器（不図示）を使って生成した乱数（又は、乱数に基づく番号）を認識番号として生成してもよい。

　また、認識番号生成部１２は、例えば、認識番号の生成順を示したリストを複数用意しておいて、乱数発生器が生成した乱数に基づいて、使用するリストを選択し、選択した当該リストにある認識番号を順に割り当てることで認識番号を生成してもよい。このように、認識番号生成部１２は、乱数に基づいて、認識番号を生成するようにしてもよい。
　また、認識番号生成部１２は、生成した認識番号を、認識番号記憶部１５に記憶させる。

　次に、表示装置１０は、認識番号パターンを生成する（ステップＳ５０２）。すなわち、表示制御部１３は、認識番号生成部１２に、認識番号を生成させる。表示パターン生成部１６は、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号から、例えば、１次元コードであるバーコードや、２次元コードであるＱＲコード（登録商標）などの認識番号パターンを生成する。表示パターン生成部１６は、生成した認識番号パターンを表示切替部１８に出力する。

　次に、表示装置１０は、認識番号パターンを表示する（ステップＳ５０３）。すなわち、表示制御部１３は、表示切替部１８に、映像処理部１７が出力する映像から、表示パターン生成部１６が出力する認識番号パターンに切り替えさせて、当該認識番号パターンを表示部１１に表示させる。ステップＳ５０３の処理後に、表示制御部１３は、認識番号の生成処理を終了する。

　次に、図１２を参照して、図１０に示すステップＳ４０４の処理（認識番号の再生成処理）の詳細について説明する。
　図１２は、本実施形態の表示装置１０における認識番号の再生成処理の一例を示すフローチャートである。

　図１２に示すように、表示装置１０は、再生成指示に含まれる認識番号と、自装置の認識番号とが一致するか否かを判定する（ステップＳ６０１）。すなわち、表示装置１０の表示制御部１３は、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号が、再生成指示に含まれる認識番号と一致するか否かを判定する。表示制御部１３は、認識番号が一致する場合（ステップＳ６０１：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ６０２に進める。また、表示制御部１３は、認識番号が一致しない場合（ステップＳ６０１：ＮＯ）に、認識番号の再生成処理を終了する。

　ステップＳ６０２において、表示装置１０は、認識番号を再生成する。表示制御部１３は、認識番号生成部１２に、認識番号を再生成させ、これにより、認識番号生成部１２は、認識番号を再生成する。

　次に、認識番号生成部１２は、生成した認識番号が生成除外情報に含まれるか否かを判定する（ステップＳ６０３）。認識番号生成部１２は、携帯機器２０から受信した生成除外情報に、再生成した認識番号が含まれるか否かを判定する。認識番号生成部１２は、生成した認識番号が生成除外情報に含まれる場合（ステップＳ６０３：ＹＥＳ）に、処理をステップＳ６０２に戻す。また、認識番号生成部１２は、生成した認識番号が生成除外情報に含まれていない場合（ステップＳ６０３：ＮＯ）に、処理をステップＳ６０４に進める。

　続く、ステップＳ６０４及びステップＳ６０５の処理は、上述した図１１に示すステップＳ５０２及びステップＳ５０３の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。ステップＳ６０５の処理後に、表示制御部１３は、認識番号の再生成処理を終了する。

　以上説明したように、本実施形態による表示システム１は、複数の表示装置１０と、複数の表示装置１０を操作する携帯機器２０とを備える。複数の表示装置１０のそれぞれは、認識番号生成部１２（識別情報生成部）と、表示制御部１３とを備える。認識番号生成部１２は、自装置（表示装置１０）を識別する認識番号（識別情報）を生成する。表示制御部１３は、認識番号生成部１２が生成した認識番号を示す認識番号パターン（出力情報）を表示部１１から出力させる。また、携帯機器２０は、撮像部２１と、機器制御部２２とを備える。撮像部２１は、複数の表示装置１０の表示部１１が表示する画像を撮像する。機器制御部２２は、撮像部２１が撮像した画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付ける。

　これにより、本実施形態による表示システム１は、複数の表示装置１０のそれぞれが、独自に認識番号（識別情報）を生成して設定することができ、例えば、予め認識番号を設定しておくなどの煩雑な操作を必要としない。また、本実施形態による表示システム１は、複数の表示装置１０のそれぞれが生成した認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１から出力することで、携帯機器２０が、認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを容易に対応付けることができる。例えば、本実施形態による表示システム１では、ユーザが携帯機器２０の撮像部２１を、表示システム１が備える全ての表示装置１０に表示された認識番号パターンが撮像できるように向けるだけで、全ての表示装置１０に異なる認識番号を設定することができる。よって、本実施形態による表示システム１は、例えば、複数の表示装置１０を並べて配置して使用するマルチ表示を行う場合に、利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態では、携帯機器２０は、複数の表示装置１０を操作する操作画面を表示する携帯機器表示部２４１（操作表示部）と、ユーザの操作を検出するタッチ座標検出部２４２（操作検出部）とを有するタッチスクリーン２４を備える。機器制御部２２は、対応付けた認識番号と複数の表示装置１０のそれぞれの配置とに基づいて、複数の表示装置１０の配置と一致するように表示された複数の表示装置１０のそれぞれを選択する選択ボタン（選択領域）を携帯機器表示部２４１に表示させる。そして、機器制御部２２は、タッチ座標検出部２４２が選択ボタンを選択する操作を検出した場合に、選択ボタンに対応する表示装置１０を認識番号により選択する操作を実行する。

　これにより、本実施形態による表示システム１では、例えば、ユーザは、携帯機器２０の携帯機器表示部２４１に表示されている実際の表示装置１０の配置に一致するように配置された選択ボタンで操作したい表示装置１０を選択し、表示装置１０を簡単に操作することができる。よって、本実施形態による表示システム１は、さらに利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態では、機器制御部２２は、検出した認識番号に重複がある場合に、重複する認識番号に対応する表示装置１０に、認識番号の再生成を指示する再生成指示を送信する。認識番号生成部１２は、自装置（表示装置１０）に対する再生成指示を受信した場合に認識番号を再生成する。そして、表示制御部１３は、再生成した認識番号を示す認識番号パターンを表示部１１から出力させる。

　これにより、本実施形態による表示システム１は、認識番号に重複がある場合に、重複する認識番号に対応する表示装置１０に、認識番号を再生成させるため、全ての表示装置１０に異なる認識番号を容易に設定することができる。

　また、本実施形態では、機器制御部２２は、重複する認識番号に対応する表示装置１０に、再生成指示を送信する際に、複数の表示装置１０のうち、認識番号が重複していない表示装置１０に対応する認識番号の一覧を示す生成除外情報を送信する。認識番号生成部１２は、自装置（表示装置１０）に対する再生成指示を受信した場合に、生成除外情報に含まれる認識番号を除外した認識番号を再生成する。

　これにより、本実施形態による表示システム１は、表示装置１０が生成除外情報を用いて、他の表示装置１０に設定された認識番号を除外して、認識番号を再生成するため、効率よく認識番号を再生成することができる。

　また、本実施形態では、複数の表示装置１０のそれぞれは、出力情報として、認識番号を示す表示パターン（例えば、認識番号パターン）を生成する表示パターン生成部１６（パターン生成部）を備える。表示制御部１３は、表示パターン生成部１６が生成した表示パターンを、表示部１１に表示させる。機器制御部２２は、撮像部２１が撮像した画像に含まれる表示パターン（例えば、認識番号パターン）に基づいて、複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出する。
　これにより、本実施形態による表示システム１では、携帯機器２０が、撮像部２１が表示パターン（例えば、認識番号パターン）を含む画像を撮像することで、容易に認識番号を検出することができる。

　また、本実施形態では、表示部１１は、画像を表示する表示パネル３０を有する。
　これにより、本実施形態による表示システム１は、表示パネル３０を備えた表示装置１０を用いて、例えば、複数の表示装置１０を並べて配置して使用するマルチ表示を行う場合に、利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態では、携帯機器２０は、複数の表示装置１０の全体、又は複数の表示装置１０のそれぞれに、操作の内容を示す操作情報を送信するリモコン信号送信部２５（送信部）を備える。複数の表示装置１０のそれぞれは、携帯機器２０が送信した操作情報を受信するリモコン信号受信部１４（受信部）を備える。
　これにより、本実施形態による表示システム１では、リモコン信号送信部２５（送信部）及びリモコン信号受信部１４（受信部）を用いて、携帯機器２０が複数の表示装置１０を適切に操作することができる。

　また、本実施形態では、認識番号生成部１２は、乱数に基づいて、認識番号を生成する。
　これにより、本実施形態による表示システム１は、認識番号の重複を低減しつつ、効率よく認識番号を生成することができる。

　また、本実施形態では、携帯機器２０は、認識番号と、当該認識番号に対応する表示装置１０が選択された状態であるか否かを示す選択状態情報（例えば、「選択状態」）とを対応付けて記憶する認識番号リスト記憶部２３２（識別情報リスト記憶部）を備える。機器制御部２２は、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する認識番号のうち、選択状態情報（例えば、「選択状態」）が選択された状態（例えば、“選択”）である認識番号に対応する表示装置１０に対して操作情報を送信する。

　これにより、本実施形態による表示システム１は、例えば、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する複数の選択状態情報（例えば、「選択状態」）を選択された状態（例えば、“選択”）にすることで、選択された複数の表示装置１０に対して一度に操作することができる。よって、本実施形態による表示システム１は、さらに利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態による制御方法は、複数の表示装置１０と、複数の表示装置１０を操作する携帯機器２０とを備える表示システム１の制御方法であって、識別情報生成ステップと、表示制御ステップと、撮像ステップと、機器制御ステップとを含む。識別情報生成ステップにおいて、複数の表示装置１０のそれぞれが、自装置を識別する認識番号（識別情報）を生成する。表示制御ステップにおいて、複数の表示装置１０のそれぞれが、識別情報生成ステップによって生成された認識番号を示す認識番号パターン（出力情報）を表示部１１から出力させる。撮像ステップにおいて、携帯機器２０が、複数の表示装置１０の表示部１１が表示する画像を撮像する。機器制御ステップにおいて、携帯機器２０が、撮像ステップによって撮像された画像に含まれる出力情報に基づいて、複数の表示装置１０のそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０のそれぞれの配置とを対応付ける。
　これにより、本実施形態による制御方法は、上述した表示システム１と同様の効果を奏し、利便性を向上させることができる。

　［第２の実施形態］
　次に、図面を参照して、第２の実施形態による表示システム１ａについて説明する。
　なお、本実施形態では、上述した第１の実施形態の表示システム１を、液晶ディスプレイの代わりに、プロジェクタに適用した場合の変形例について説明する。

　図１３は、本実施形態による表示システム１ａの一例を示すブロック図である。
　図１３に示すように、表示システム１ａは、複数の表示装置１０ａと、携帯機器２０とそ備える。なお、図１３において、上述した図２と同様に、複数の表示装置１０ａのうちの１つ記載し、他の表示装置１０ａの記載を省略する。また、この図において、図２と同一の構成には同一の符号を付与して、その説明を省略する。

　表示装置１０ａは、表示部１１ａと、認識番号生成部１２と、表示制御部１３と、リモコン信号受信部１４と、認識番号記憶部１５と、表示パターン生成部１６と、映像処理部１７と、表示切替部１８とを備える。表示装置１０ａは、第１の実施形態の表示部１１が表示部１１ａに置き換わった点を除いて、第１の実施形態と同様である。

　表示部１１ａは、例えば、プロジェクタであり、スクリーンＳＣ（表示対象の一例）に映像を投影する。表示部１１ａは、例えば、認識番号を設定する認識番号設定処理の際に、認識番号パターンを表示する。また、表示部１１ａは、表示切替部１８の出力に基づいて、各種映像の画面をスクリーンＳＣに表示する。ここで、図１４を参照して、表示部１１ａの詳細な構成について説明する。

　図１４は、本実施形態における表示部１１ａの一例を示すブロック図である。
　図１４に示すように、表示部１１ａは、光源部１１１ａと、空間光変調部１１２ａと、投影レンズユニット１１３ａと、空間光変調器駆動部１１４ａとを備える。なお、光源部１１１ａと、空間光変調部１１２ａと、投影レンズユニット１１３ａとは、投影部３０ａに対応する。

　光源部１１１ａは、プロジェクタの照明光を生成する。光源部１１１ａは、生成した照明光を、空間光変調部１１２ａに照射する。
　空間光変調部１１２ａは、光源部１１１ａから照射された照明光を変調して、投影レンズユニット１１３ａに照射する。空間光変調部１１２ａには、例えば、透過デバイスである液晶パネル、反射デバイスである反射型液晶パネルやＤＭＤ（Digital Micromirror Device）などが使用される。

　投影レンズユニット１１３ａは、空間光変調部１１２ａを介して変調された照明光を、例えば、スクリーンＳＣに投影する。ここで、スクリーンＳＣは、表示対象の一例である。
　空間光変調器駆動部１１４ａは、表示切替部１８の出力（表示入力）に基づいて、空間光変調部１１２ａの駆動信号を生成し、当該空間光変調部１１２ａに供給する。

　なお、本実施形態による表示システム１ａの動作は、表示部１１が表示部１１ａに置き換わっている点を除いて、第１の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。

　以上説明したように、本実施形態による表示システム１ａは、複数の表示装置１０ａと、複数の表示装置１０ａを操作する携帯機器２０とを備える。表示制御部１３は、認識番号生成部１２が生成した認識番号を示す認識番号パターン（出力情報）を表示部１１ａから出力させる。撮像部２１は、複数の表示装置１０ａの表示部１１ａが表示する画像を撮像する。機器制御部２２は、撮像部２１が撮像した画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０ａのそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０ａのそれぞれの配置とを対応付ける。
　これにより、本実施形態による表示システム１ａは、上述した第１の実施形態と同様の効果を奏し、利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態では、表示部１１ａは、画像をスクリーンＳＣ（表示対象）に投影する投影部３０ａを有する。
　これにより、本実施形態による表示システム１ａは、投影部３０ａを備えた表示装置１０ａを用いて、例えば、複数の表示装置１０ａを並べて配置して使用するマルチ表示を行う場合に、利便性を向上させることができる。

　［第３の実施形態］
　次に、図面を参照して、第３の実施形態による表示システム１ｂについて説明する。
　なお、本実施形態では、上述した第１の実施形態の表示システム１における出力情報を、認識番号パターンの代わりに、輝度の変調（信号）を適用した場合の変形例について説明する。

　図１５は、本実施形態による表示システム１ｂの一例を示すブロック図である。
　図１５に示すように、表示システム１ｂは、複数の表示装置１０ｂと、携帯機器２０ａとそ備える。なお、図１５において、上述した図２と同様に、複数の表示装置１０ｂのうちの１つ記載し、他の表示装置１０ｂの記載を省略する。また、この図において、図２と同一の構成には同一の符号を付与して、その説明を省略する。

　表示装置１０ｂは、表示部１１ｂと、認識番号生成部１２と、表示制御部１３ａと、リモコン信号受信部１４と、認識番号記憶部１５と、映像処理部１７と、変調信号生成部１９とを備える。表示装置１０ｂは、表示パターン生成部１６及び表示切替部１８を備える代わりに、変調信号生成部１９を備える点と、表示制御部１３及び表示部１１が表示制御部１３ａ及び表示部１１ｂに置き換わった点を除いて、第１の実施形態と同様である。

　変調信号生成部１９は、表示制御部１３ａの制御に基づいて、出力情報として、認識番号を示す変調信号を生成する。ここで、変調信号は、認識番号をコード化した信号であって、バックライト１１１の輝度を映像のフレーム周波数より高い周波数で変調するための信号である。変調信号生成部１９は、認識番号記憶部１５が記憶する認識番号から、変調信号を生成する。変調信号生成部１９は、生成した変調信号を表示部１１ｂに出力する。

　表示部１１ｂは、例えば、液晶ディスプレイであり、認識番号を設定する認識番号設定処理の際に、認識番号を示す変調信号によってバックライト１１１の輝度を変調する。また、表示部１１ｂは、映像処理部１７の出力に基づいて、各種映像の画面を表示する。ここで、図１６を参照して、表示部１１ｂの詳細な構成について説明する。

　図１６は、本実施形態における表示部１１ｂの一例を示すブロック図である。
　図１６に示すように、表示部１１ｂは、バックライト１１１と、液晶パネル１１２と、カラーフィルタ１１３と、液晶パネル駆動部１１４と、バックライト変調部１１５とを備える。なお、バックライト１１１と、液晶パネル１１２と、カラーフィルタ１１３とは、表示パネル３０に対応する。

　バックライト変調部１１５は、変調信号生成部１９から供給された変調信号に基づいて、バックライト１１１の輝度を変調する。なお、バックライト１１１の輝度が、映像のフレーム周波数より高い周波数で変調されるため、人間の目にはその輝度変化を視認できない。

　再び図１５の説明に戻り、表示制御部１３ａは、例えば、ＣＰＵなどを含むプロセッサであり、表示装置１０ｂを統括的に制御する。表示制御部１３ａは、認識番号生成部１２が生成した認識番号を示す出力情報（例えば、輝度の変調）を表示部１１から出力させる。すなわち、表示制御部１３ａは、変調信号生成部１９が生成した変調信号に基づいて、表示部１１ｂの輝度を変調して出力させる。

　なお、表示制御部１３ａは、変調信号生成部１９に認識番号を示す変調信号を生成させ、表示部１１ｂのバックライト変調部１１５に、当該変調信号に基づくバックライト１１１の輝度の変調を実行させる点を除いて、他の処理は、第１の実施形態の表示制御部１３と同様である。そのため、表示制御部１３ａのその他の処理については、ここでは説明を省略する。

　携帯機器２０ａは、撮像部２１と、機器制御部２２ａと、機器記憶部２３と、タッチスクリーン２４と、リモコン信号送信部２５とを備える。
　機器制御部２２ａは、例えば、ＣＰＵなどを含むプロセッサであり、携帯機器２０ａを統括的に制御する。機器制御部２２ａは、例えば、複数の表示装置１０ｂの表示部１１ｂが表示する画像を撮像部２１に撮像させる。また、機器制御部２２ａは、撮像部２１によって撮像された画像に含まれる出力情報（例えば、輝度の変調）に基づいて、複数の表示装置１０ｂのそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０ｂのそれぞれの配置とを対応付ける。

　また、機器制御部２２ａは、認識番号生成指示部２２１と、認識番号検出部２２２ａと、ボタン制御部２２３と、操作コマンド処理部２２４とを備える。なお、認識番号生成指示部２２１と、認識番号検出部２２２ａと、ボタン制御部２２３と、操作コマンド処理部２２４とは、例えば、ＣＰＵに、専用プログラム記憶部２３１が記憶する専用プログラムを実行させることで実現される機能部である。

　認識番号検出部２２２ａは、撮像部２１が撮像した画像に含まれる認識番号パターンに基づいて複数の表示装置１０ｂのそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０ｂのそれぞれの配置とを対応付ける。認識番号検出部２２２ａは、画像の輝度の変化を検出し、輝度の変化（輝度の変調）を復調することで、複数の表示装置１０ｂのそれぞれに対応する認識番号を検出する。認識番号検出部２２２ａは、検出した認識番号と、複数の表示装置１０ｂのそれぞれの配置とを対応付けて、例えば、図４に示すように、認識番号リスト記憶部２３２に記憶させる。
　携帯機器２０ａのその他の構成及び処理は、第１の実施形態の携帯機器２０と同様であるため、ここではその説明を省略する。

　以上説明したように、本実施形態による表示システム１ｂは、複数の表示装置１０ｂと、複数の表示装置１０ｂを操作する携帯機器２０ａとを備える。表示制御部１３ａは、認識番号生成部１２が生成した認識番号を示す輝度の変調（出力情報）を表示部１１ｂから出力させる。撮像部２１は、複数の表示装置１０ｂの表示部１１ｂが表示する画像を撮像する。機器制御部２２ａは、撮像部２１が撮像した画像に含まれる輝度の変調に基づいて複数の表示装置１０ｂのそれぞれに対応する認識番号を検出し、検出した認識番号と、複数の表示装置１０ｂのそれぞれの配置とを対応付ける。
　これにより、本実施形態による表示システム１ｂは、上述した第１の実施形態と同様の効果を奏し、利便性を向上させることができる。

　また、本実施形態では、複数の表示装置１０ｂのそれぞれは、出力情報として、認識番号を示す変調信号を生成する変調信号生成部１９を備える。表示制御部１３ａは、変調信号生成部１９が生成した変調信号に基づいて、表示部１１ｂの輝度を変調して出力させる。機器制御部２２ａは、撮像部２１が撮像した画像に含まれる、変調された表示部１１ｂの輝度（例えば、輝度の変化）に基づいて、複数の表示装置１０ｂのそれぞれに対応する認識番号を検出する。
　これにより、本実施形態による表示システム１ｂでは、携帯機器２０ａが、撮像部２１が画像の輝度の変化を撮像することで、容易に認識番号を検出することができる。

　また、本実施形態では、変調信号生成部１９が生成した変調信号は、表示部１１ｂの表示のフレーム周波数より高い周波数である。
　これにより、本実施形態による表示システム１ｂでは、ユーザに視認させずに（すなわち、認識番号の設定をおこなっていることを意識させずに）認識番号を容易に設定することができる。

　［第４の実施形態］
　次に、図１７を参照して、第４の実施形態による表示システム１ｃについて説明する。なお、本実施形態では、本発明の基本構成例について説明する。
　図１７は、本実施形態による表示システム１ｃの一例を示すブロック図である。

　図１７に示すように、表示システム１ｃは、複数の表示装置１００（１００－１、１００－２、・・・）と、携帯機器２００とを備える。表示システム１ｃは、複数の表示装置１００を並べて配置して使用するマルチ表示を行うシステムであり、携帯機器２００から表示装置１００を操作する。

　なお、本実施形態において、表示装置１００－１、表示装置１００－２、・・・のそれぞれは、同一の構成であり、表示システム１ｃが備える任意の表示装置を示す場合、又は特に区別しない場合には、表示装置１００として説明する。

　複数の表示装置１００のそれぞれは、表示部１１０と、識別情報生成部１２０と、表示制御部１３０とを備える。識別情報生成部１２０は、自装置を識別する識別情報（例えば、認識番号）を生成する。表示制御部１３０は、識別情報生成部１２０が生成した識別情報を示す出力情報を表示部１１０から出力させる。なお、出力情報は、例えば、識別情報を示す表示パターンや識別情報を示す輝度の変調などである。

　携帯機器２００は、複数の表示装置１００を操作する。携帯機器２００は、撮像部２１０と、機器制御部２２０とを備える。撮像部２１０は、複数の表示装置１００の表示部１１０が表示する画像を撮像する。機器制御部２２０は、撮像部２１０が撮像した画像に含まれる出力情報に基づいて複数の表示装置１００のそれぞれに対応する認識情報を検出し、検出した認識情報と、複数の表示装置１００のそれぞれの配置とを対応付ける。

　これにより、本実施形態による表示システム１ｃは、複数の表示装置１００のそれぞれが、独自に識別情報を生成して設定することができ、例えば、予め認識情報を設定しておくなどの煩雑な操作を必要としない。また、本実施形態による表示システム１ｃは、複数の表示装置１００のそれぞれが生成した認識情報を示す出力情報を表示部１１０から出力することで、携帯機器２００が、認識情報と、複数の表示装置１００のそれぞれの配置とを容易に対応付けることができる。よって、本実施形態による表示システム１ｃは、利便性を向上させることができる。

　なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
　例えば、上記の各実施形態において、携帯機器２０（２０ａ、２００）は、スマートフォンやタブレット端末などの電子機器である例を説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、専用のリモコン機器であってもよい。

　また、上記の各実施形態において、認識番号リスト記憶部２３２が記憶する「検出座標」には、撮像画像上の座標を用いる例を説明したが、複数の表示装置１０のそれぞれの配置に対応するタッチスクリーン２４上の座標であって、各表示装置１０に対応する選択ボタンの表示領域及び選択領域の座標であってもよい。

　また、上記の第１及び第３の実施形態において、表示装置１０（１０ｂ）は、バックライト１１１を備える液晶ディスプレイに限定されるものではなく、例えば、バックライト１１１、液晶パネル１１２、及びカラーフィルタ１１３の代わりに自己発光デバイスである有機ＥＬやＬＥＤ（Light Emitting Diode）などを用いたディスプレイであってもよい。

　なお、上述した表示システム１（１ａ～１ｃ）が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した表示システム１（１ａ～１ｃ）が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した表示システム１（１ａ～１ｃ）が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
　また、「コンピュータシステム」は、インターネットやＷＡＮ、ＬＡＮ、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、ＣＤ－ＲＯＭ等の非一過性の記録媒体であってもよい。

　また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に表示システム１（１ａ～１ｃ）が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。

　また、上述した機能の一部又は全部を、ＬＳＩ（Large Scale Integration）等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はＬＳＩに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりＬＳＩに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。

　１、１ａ、１ｂ、１ｃ　表示システム
　１０、１０－１、１０－２、１０－３、１０－４、１０－５、１０－６、１０ａ、１０ｂ、１００、１００－１、１００－２　表示装置
　１１、１１－１、１１－２、１１－３、１１－３、１１－４、１１－５、１１－６、１１ａ、１１ｂ、１１０　表示部
　１２　認識番号生成部
　１３、１３ａ、１３０　表示制御部
　１４、１４－１、１４－２、１４－３、１４－４、１４－５、１４－６　リモコン信号受信部
　１５　認識番号記憶部
　１６　表示パターン生成部
　１７　映像処理部
　１８　表示切替部
　１９　変調信号生成部
　２０、２０ａ、２００　携帯機器
　２１、２１０　撮像部
　２２、２２ａ、２２０　機器制御部
　２３　機器記憶部
　２４　タッチスクリーン
　２５　リモコン信号送信部
　３０　表示パネル
　３０ａ　投影部
　１１１　バックライト
　１１１ａ　光源部
　１１２　液晶パネル
　１１２ａ　空間光変調部
　１１３　カラーフィルタ
　１１３ａ　投影レンズユニット
　１１４　液晶パネル駆動部
　１１４ａ　空間光変調器駆動部
　１１５　バックライト変調部
　１２０　識別情報生成部
　２２１　認識番号生成指示部
　２２２、２２２ａ　認識番号検出部
　２２３　ボタン制御部
　２２４　操作コマンド処理部
　２３１　専用プログラム記憶部
　２３２　認識番号リスト記憶部
　２４１　携帯機器表示部
　２４２　タッチ座標検出部
　ＳＣ　スクリーン

Claims

　複数の表示装置と、前記複数の表示装置を操作する携帯機器とを備え、
　前記複数の表示装置のそれぞれは、
　自装置を識別する識別情報を生成する識別情報生成部と、
　前記識別情報生成部が生成した前記識別情報を示す出力情報を表示部から出力させる表示制御部と
　を備え、
　前記携帯機器は、
　前記複数の表示装置の前記表示部が表示する画像を撮像する撮像部と、
　前記撮像部が撮像した前記画像に含まれる前記出力情報に基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出し、検出した前記識別情報と、前記複数の表示装置のそれぞれの配置とを対応付ける機器制御部と
　を備える表示システム。
　前記携帯機器は、前記複数の表示装置を操作する操作画面を表示する操作表示部と、ユーザの操作を検出する操作検出部とを有するタッチスクリーンを備え、
　前記機器制御部は、
　対応付けた前記識別情報と前記複数の表示装置のそれぞれの配置とに基づいて、前記複数の表示装置の配置と一致するように表示された前記複数の表示装置のそれぞれを選択する選択領域を前記操作表示部に表示させ、
　前記操作検出部が前記選択領域を選択する操作を検出した場合に、前記選択領域に対応する前記表示装置を前記識別情報により選択する操作を実行する
　請求項１に記載の表示システム。
　前記機器制御部は、検出した前記識別情報に重複がある場合に、重複する前記識別情報に対応する前記表示装置に、前記識別情報の再生成を指示する再生成指示を送信し、
　前記識別情報生成部は、自装置に対する前記再生成指示を受信した場合に、前記識別情報を再生成し、
　前記表示制御部は、再生成した前記識別情報を示す出力情報を前記表示部から出力させる
　請求項１又は請求項２に記載の表示システム。
　前記機器制御部は、重複する前記識別情報に対応する前記表示装置に、前記再生成指示を送信する際に、前記複数の表示装置のうち、前記識別情報が重複していない表示装置に対応する前記識別情報の一覧を示す生成除外情報を送信し、
　前記識別情報生成部は、自装置に対する前記再生成指示を受信した場合に、前記生成除外情報に含まれる前記識別情報を除外した前記識別情報を再生成する
　請求項３に記載の表示システム。
　前記複数の表示装置のそれぞれは、前記出力情報として、前記識別情報を示す表示パターンを生成するパターン生成部を備え、
　前記表示制御部は、前記パターン生成部が生成した前記表示パターンを、前記表示部に表示させ、
　前記機器制御部は、前記撮像部が撮像した前記画像に含まれる前記表示パターンに基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出する
　請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の表示システム。
　前記複数の表示装置のそれぞれは、前記出力情報として、前記識別情報を示す変調信号を生成する変調信号生成部を備え、
　前記表示制御部は、前記変調信号生成部が生成した前記変調信号に基づいて、前記表示部の輝度を変調して出力させ、
　前記機器制御部は、前記撮像部が撮像した前記画像に含まれる、変調された前記表示部の輝度に基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出する
　請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の表示システム。
　前記表示部は、前記画像を表示する表示パネルを有する請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の表示システム。
　前記表示部は、前記画像を表示対象に投影する投影部を有する請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の表示システム。
　前記携帯機器は、前記複数の表示装置の全体、又は前記複数の表示装置のそれぞれに、前記操作の内容を示す操作情報を送信する送信部を備え、
　前記複数の表示装置のそれぞれは、前記携帯機器が送信した前記操作情報を受信する受信部を備える
　請求項１から請求項８のいずれか一項に記載の表示システム。
　複数の表示装置と、前記複数の表示装置を操作する携帯機器とを備える表示システムの制御方法であって、
　前記複数の表示装置のそれぞれが、自装置を識別する識別情報を生成する識別情報生成ステップと、
　前記複数の表示装置のそれぞれが、前記識別情報生成ステップによって生成された前記識別情報を示す出力情報を表示部から出力させる表示制御ステップと、
　前記携帯機器が、前記複数の表示装置の前記表示部が表示する画像を撮像する撮像ステップと、
　前記携帯機器が、前記撮像ステップによって撮像された前記画像に含まれる前記出力情報に基づいて、前記複数の表示装置のそれぞれに対応する前記識別情報を検出し、検出した前記識別情報と、前記複数の表示装置のそれぞれの配置とを対応付ける機器制御ステップと
　を含む制御方法。