WO2017141383A1

WO2017141383A1 - 表示装置

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Publication number: WO2017141383A1
Application number: PCT/JP2016/054606
Authority: WO
Inventors: 修平茅野; 正晃佃
Original assignee: 株式会社イージステクノロジーズ; 有限会社リュウプロ
Priority date: 2016-02-17
Filing date: 2016-02-17
Publication date: 2017-08-24

Abstract

　表示装置は、透光性を有する複数のウインドウ領域（４１Ｃ）を含む第１基板（４１）と、第１基板（４１）の一方の主面上に配置される配線部（２０）と、配線部（２０）上に配置され、配線部（２０）によって互いに電気的に接続される複数の発光装置（５０）と、を備える。発光装置（５０）は、光を出射する発光部（５９）を有する。配線部（２０）は、ウインドウ領域（４１Ｃ）を迂回するように配置される。平面的に見て発光部（５９）がウインドウ領域（４１Ｃ）に重なるとともに、発光部（５９）からの光がウインドウ領域（４１Ｃ）を通過するように、複数の発光装置（５０）が複数のウインドウ領域（４１Ｃ）に対応するように配置される。

Description

表示装置

　本発明は表示装置に関するものであり、より特定的には複数の発光装置を備える表示装置に関するものである。

　ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ）などの発光装置を格子状に配置することにより文字、図形、模様などを表示する表示装置が知られている。この種の表示装置では、たとえば一方の主面（おもて面）上に配線部が配置された基板（たとえばプリント基板）上にＬＥＤを配置する構造が採用される。このような構造の表示装置においては、ＬＥＤ（発光装置）からの光は、基板とは反対側に向けて出射される（たとえば、特開２００４－１５０１２号公報（特許文献１）参照）。

特開２００４－１５０１２号公報

　複数の発光装置を備える上記表示装置を、たとえば店舗の外壁に設置された窓ガラス面に取り付けることにより、店舗の外部に向けて文字、図形、模様などを表示することができる。この場合、基板の裏面（配線部が配置される側とは反対側の主面）側がガラス面に対向するように、発光装置がガラス面に取り付けられる。その結果、店舗の外部に向けて文字、図形、模様などを表示するためには、上記表示装置は店舗の外面側のガラス面に取り付けられる必要がある。

　しかしながら、表示装置が店舗の外面側に取り付けられると、表示装置に電力を供給するための配線を店舗内部から外部へと引き出す必要がある。その結果、設置に手間がかかるという問題がある。また、メンテナンス等の観点からも、表示装置は店舗の内部である店舗の内面側のガラス面に取り付けられることが好ましい。表示装置を店舗の内面側のガラス面に取り付け、店舗の外部に向けて文字、図形、模様などを表示するためには、基板のおもて面側に取り付けられた発光装置から裏面側に向けて光が出射される必要がある。本発明は、基板のおもて面側に取り付けられた発光装置から裏面側に向けて光が出射されることにより模様等を表示することが可能な表示装置を提供することを目的とする。

　本発明に従った表示装置は、透光性を有する複数のウインドウ領域を含む第１基板と、第１基板の一方の主面上に配置される配線部と、配線部上に配置され、配線部によって互いに電気的に接続される複数の発光装置と、を備える。発光装置は、光を出射する発光部を有する。配線部は、ウインドウ領域を迂回するように配置される。そして、平面的に見て発光部がウインドウ領域に重なるとともに、発光部からの光がウインドウ領域を通過するように、上記複数の発光装置が上記複数のウインドウ領域に対応するように配置される。

　本発明の表示装置においては、発光装置が、第１基板の一方の主面上、すなわち第１基板のおもて面上に配置される。また、配線部は、ウインドウ領域を迂回するように配置される。そして、平面的に見て発光部がウインドウ領域に重なり、かつ発光部からの光がウインドウ領域を通過するように発光装置が配置される。これにより、第１基板のおもて面上に配置された発光装置の発光部からの光が、配線部に阻害されることなくウインドウ領域を通過して第１基板の裏面側に向けて出射する。

　このように、本発明の表示装置によれば、基板のおもて面側に取り付けられた発光装置から裏面側に向けて光が出射されることにより模様等を表示することが可能な表示装置を提供することができる。

　上記表示装置において、ウインドウ領域は、第１基板を厚み方向に貫通する貫通穴であってもよい。このようにすることにより、発光部からの光がウインドウ領域を通過する際に減光することおよび変色することを抑制することができる。

　上記表示装置において、第１基板は、配線部を保持する配線部保持領域において透光性を有していてもよい。このようにすることにより、発光部からの光を配線部保持領域へも広げることが可能となる。また、表示装置をガラス面に取り付けた場合でも、外部からガラス面に入射する光が第１基板によって遮断または減光されることを抑制することができる。

　上記表示装置において、上記配線部は、プラス側配線と、マイナス側配線と、データ配線と、を含んでいてもよい。プラス側配線、マイナス側配線およびデータ配線から選択される一の配線と、一の配線以外の配線である他の配線とがウインドウ領域を挟んで対向するようにプラス側配線、マイナス側配線およびデータ配線が配置されてもよい。このように、複数の配線をウインドウ領域の両側に分けて配置することにより、限られた面積の第１基板の主面上において発光装置と配線との接続を容易とすることができる。

　上記表示装置において、発光装置は第２基板に対して固定されていてもよい。第１基板とは異なる第２基板に対して発光装置を固定しておくことにより、発光装置と配線部との接続を容易なものとすることができる。

　上記表示装置において、第２基板は透光性を有していてもよい。このようにすることにより、表示装置をガラス面に取り付けた場合でも、外部からガラス面に入射する光が第２基板によって遮断または減光されることを抑制することができる。

　上記表示装置において、上記発光装置はＬＥＤ光源装置であってもよい。ＬＥＤ光源装置は、本発明の表示装置を構成する光源装置として好適である。

　以上の説明から明らかなように、本発明の表示装置によれば、基板のおもて面側に取り付けられた発光装置から裏面側に向けて光が出射されることにより模様等を表示することが可能な表示装置を提供することができる。

表示装置の構造の概略を示す概略図である。表示装置の一部を拡大して示す概略平面図である。図２の線分ＩＩＩ－ＩＩＩに沿う断面を示す概略断面図である。第１基板および配線部の構造を示す概略平面図である。ＬＥＤ光源装置の構造を示す概略平面図である。ＬＥＤ光源装置の構造を示す概略平面図である。第２基板および第２配線部の構造を示す概略平面図である。

　以下、本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。

　図１を参照して、本実施の形態における表示装置１は、格子状（マトリックス状）に配置された複数の発光領域１０と、電源装置としてのバッテリー（ＢＴ）７０と、制御装置としてのパーソナルコンピュータ（ＰＣ）８０とを備えている。複数の発光領域１０は、配線部２０によりＢＴ７０に接続されている。また、複数の発光領域１０は、配線部２０により互いに接続されている。ＰＣ８０は、配線部２０によりＢＴ７０に接続されている。発光領域１０およびＰＣ８０は、配線部２０を介してＢＴ７０から電力の供給を受ける。また、ＰＣ８０からの信号は、配線部２０を介して発光領域１０に伝達される。

　次に、発光領域１０および配線部２０の詳細について説明する。図２は、隣接する２つの発光領域１０の構造を拡大して示す概略平面図である。図３は、発光領域１０を厚み方向（基板の表面に垂直な方向）に切断した状態を示す概略断面図である。図４は、第１基板および第１基板のおもて面上に配置された配線部を示す概略平面図である。図５は、ＬＥＤ光源装置のおもて面側の構造を示す概略平面図である。図６は、ＬＥＤ光源装置の裏面側の構造を示す概略平面図である。図７は、第２基板および第２基板のおもて面上に配置された配線部を示す概略平面図である。

　図１～図４を参照して、表示装置１は、透光性を有する複数のウインドウ領域としての貫通穴４１Ｃを含む第１基板４１を備える。貫通穴４１Ｃは、第１基板４１を厚み方向に貫通する。貫通穴４１Ｃの平面形状は、円形である。第１基板４１は、平面形状が正八角形状である光源搭載部４１Ｄと、隣り合う光源搭載部４１Ｄを接続する接続部４１Ｅとを含む。すなわち、複数の光源搭載部４１Ｄが予め定められた方向に沿って（たとえば直線状に）並べて配置される。そして、隣り合う光源搭載部４１Ｄが、接続部４１Ｅにより接続される。隣り合う光源搭載部４１Ｄは、八角形の一の辺同士が対向するように（一の辺同士が平行になるように）配置される。互いに対向する光源搭載部４１Ｄの一の辺同士が長方形状の接続部４１Ｅにより接続される。光源搭載部４１Ｄが接続部４１Ｅにより接続されて並ぶ方向に垂直な方向における第１基板４１のおもて面４１Ａの幅は、接続部４１Ｅに比べて光源搭載部４１Ｄにおいて広くなっている。八角形状の光源搭載部４１Ｄの重心を含む領域（光源搭載部４１Ｄの中央部）に、貫通穴４１Ｃが形成されている。図３を参照して、第１基板４１は、一方の主面であるおもて面４１Ａと、他方の主面である裏面４１Ｂとを有している。第１基板４１のおもて面４１Ａ上に、配線部２０が配置される。第１基板４１のおもて面４１Ａを含む領域は、絶縁体からなっている。

　配線部２０は、プラス側配線２１と、マイナス側配線２２と、データ配線２３とを含む。配線部２０は、たとえば銅などの導電体が配線パターンとして配置されて構成される。本実施の形態において、第１基板４１および配線部２０は、プリント基板を構成する。プラス側配線２１、マイナス側配線２２およびデータ配線２３は、複数の光源搭載部４１Ｄが並ぶ方向に沿って延在する。配線部２０は、第１基板４１のおもて面４１Ａ上において、貫通穴４１Ｃを迂回するように配置される。

　具体的には、プラス側配線２１は、接続部４１Ｅに対応する領域において、光源搭載部４１Ｄが接続部４１Ｅにより接続されて並ぶ方向（長方形状の接続部４１Ｅの一の辺に沿った方向）に沿って延在する。そして、プラス側配線２１は、光源搭載部４１Ｄに対応する領域に進入すると屈曲し、貫通穴４１Ｃから見て光源搭載部４１Ｄの幅方向の一方側に向けて延在する。プラス側配線２１において、光源搭載部４１Ｄの幅方向の一方の端部に位置する領域には、ＬＥＤ光源装置５０のプラス側端子５１と電気的に接続するためのプラス側パッド部３１が形成されている。プラス側配線２１は、プラス側パッド部３１において屈曲する。そして、光源搭載部４１Ｄの幅方向中央側に向けて延在し、接続部４１Ｅ上に到達する。以後、上記構造を繰り返しつつプラス側配線２１は延在する。

　マイナス側配線２２は、接続部４１Ｅに対応する領域において、光源搭載部４１Ｄが接続部４１Ｅにより接続されて並ぶ方向（プラス側配線２１が延在する方向）に沿って延在する。そして、マイナス側配線２２は、光源搭載部４１Ｄに対応する領域に進入すると屈曲し、貫通穴４１Ｃから見て光源搭載部４１Ｄの幅方向の他方側に向けて延在する。マイナス側配線２２において、光源搭載部４１Ｄの幅方向の他方の端部に位置する領域には、ＬＥＤ光源装置５０のマイナス側端子５２と電気的に接続するためのマイナス側パッド部３２が形成されている。マイナス側配線２２は、マイナス側パッド部３２において屈曲する。そして、光源搭載部４１Ｄの幅方向中央側に向けて延在し、接続部４１Ｅ上に到達する。以後、上記構造を繰り返しつつマイナス側配線２２は延在する。すなわち、光源搭載部４１Ｄ上において、プラス側配線２１とマイナス側配線２２とが貫通穴４１Ｃを挟んで対向するように配置される。また、プラス側パッド部３１とマイナス側パッド部３２とは、貫通穴４１Ｃを挟んで対向するように配置される。

　データ配線２３は、接続部４１Ｅに対応する領域において、光源搭載部４１Ｄが接続部４１Ｅにより接続されて並ぶ方向（プラス側配線２１が延在する方向）に沿って延在する。データ配線２３は、接続部４１Ｅ上において、プラス側配線２１から見てマイナス側配線２２とは反対側に配置される。そして、データ配線２３は、光源搭載部４１Ｄに対応する領域に進入すると屈曲し、プラス側配線２１に沿って延在する。データ配線２３において、光源搭載部４１Ｄ上のプラス側パッド部３１よりも幅方向中央側に近い領域に、ＬＥＤ光源装置５０の第１データ端子５３と電気的に接続するための第１データパッド部３３が形成されている。接続部４１Ｅ上から光源搭載部４１Ｄ上へと進入したデータ配線２３は、第１データパッド部３３において途切れる。一方、プラス側パッド部３１とマイナス側パッド部３２とを結ぶ直線に対して第１データパッド部３３と対称な位置に、ＬＥＤ光源装置５０の第２データ端子５４と電気的に接続するための第２データパッド部３４が形成されている。データ配線２３は、第２データパッド３４部からプラス側配線２１に沿って延在し、接続部４１Ｅ上に到達する。以後、上記構造を繰り返しつつデータ配線２３は延在する。

　図５および図６を参照して、ＬＥＤ光源装置５０は、平面形状が正方形状である板状の形状を有している。図５に示すように、ＬＥＤ光源装置５０のおもて面側には、光を出射する発光部５９が存在する。また、図６に示すように、ＬＥＤ光源装置５０の裏面側にはプラス側端子５１、マイナス側端子５２、第１データ端子５３および第２データ端子５４が存在する。プラス側端子５１、マイナス側端子５２、第１データ端子５３および第２データ端子５４は、正方形形状を有するＬＥＤ光源装置５０の裏面の、各頂点に対応するように各頂点から見て重心側に配置される。プラス側端子５１とマイナス側端子５２とは、重心を挟んで対向するように配置される。第１データ端子５３と第２データ端子５４とは、重心を挟んで対向するように配置される。ＬＥＤ光源装置５０内には、赤色、青色および緑色のそれぞれに対応する複数の（３つの）ＬＥＤ発光素子が配置され、各発光装置の発光強度が調整されることにより、発光部から所望の色の光が所望の強度で出射される。

　図７を参照して、第２基板４２は、第１基板４１の光源搭載部４１Ｄとほぼ同一の平面形状（正八角形形状）を有する。第２基板４２は、図３に示すように一方の主面であるおもて面４２Ａと、他方の主面である裏面４２Ｂとを有している。第２基板４２のおもて面４２Ａを含む領域は、絶縁体からなっている。第２基板４２のおもて面４２Ａ上に、配線部２０を構成するプラス側端子用配線６１と、マイナス側端子用配線６２と、第１データ端子用配線６３と、第２データ端子用配線６４とが配置される。プラス側端子用配線６１は、一方の端部６１Ａと、他方の端部６１Ｂとを有する。マイナス側端子用配線６２は、一方の端部６２Ａと、他方の端部６２Ｂとを有する。第１データ端子用配線６３は、一方の端部６３Ａと、他方の端部６３Ｂとを有する。第２データ端子用配線６４は、一方の端部６４Ａと、他方の端部６４Ｂとを有する。プラス側端子用配線６１の一方の端部６１Ａ、マイナス側端子用配線６２の一方の端部６２Ａ、第１データ端子用配線６３の一方の端部６３Ａおよび第２データ端子用配線６４の一方の端部６４Ａは、それぞれＬＥＤ光源装置５０のプラス側端子５１、マイナス側端子５２、第１データ端子５３および第２データ端子５４に対応する位置関係を有するように配置される。プラス側端子用配線６１の他方の端部６１Ｂ、マイナス側端子用配線６２の他方の端部６２Ｂ、第１データ端子用配線６３の他方の端部６３Ｂおよび第２データ端子用配線６４の他方の端部６４Ｂは、それぞれ第１基板４１上のプラス側パッド部３１、マイナス側パッド部３２、第１データパッド部３３および第２データパッド部３４に対応する位置関係を有するように配置される。

　図２～図７を参照して、ＬＥＤ光源装置５０と、第２基板４２上のプラス側端子用配線６１、マイナス側端子用配線６２、第１データ端子用配線６３および第２データ端子用配線６４とが接続されることにより、ＬＥＤ光源装置５０が配線部を構成するプラス側端子用配線６１、マイナス側端子用配線６２、第１データ端子用配線６３および第２データ端子用配線６４上に配置される。このようにして、ＬＥＤ光源装置５０は、発光部５９が八角形状の平面形状を有する第２基板４２の中央（重心を含む領域）に位置するように第２基板４２に対して固定される。換言すると、第２基板４２とプラス側端子用配線６１、マイナス側端子用配線６２、第１データ端子用配線６３および第２データ端子用配線６４とから構成されるプリント基板上にＬＥＤ光源装置５０が搭載される。具体的には、ＬＥＤ光源装置５０のプラス側端子５１、マイナス側端子５２、第１データ端子５３および第２データ端子５４が、それぞれプラス側端子用配線６１の一方の端部６１Ａ、マイナス側端子用配線６２の一方の端部６２Ａ、第１データ端子用配線６３の一方の端部６３Ａおよび第２データ端子用配線６４の一方の端部６４Ａに、たとえばハンダ９１により物理的かつ電気的に接続される（図３参照）。

　さらに、ＬＥＤ光源装置５０を保持する第２基板４２のプラス側端子用配線６１、マイナス側端子用配線６２、第１データ端子用配線６３および第２データ端子用配線６４と、第１基板４１上のプラス側配線２１、マイナス側配線２２およびデータ配線２３とが接続されることにより、ＬＥＤ光源装置５０が配線部２０上に配置される。具体的には、プラス側端子用配線６１の他方の端部６１Ｂ、マイナス側端子用配線６２の他方の端部６２Ｂ、第１データ端子用配線６３の他方の端部６３Ｂおよび第２データ端子用配線６４の他方の端部６４Ｂが、それぞれプラス側パッド部３１、マイナス側パッド部３２、第１データパッド部３３および第２データパッド部３４に、たとえばハンダ９１により物理的かつ電気的に接続される（図３参照）。

　以上のような構造を有することにより、平面的に見て発光部５９が貫通穴４１Ｃに重なるとともに、発光部５９からの光が矢印αに沿って（第１基板４１の厚み方向に沿って）貫通穴４１Ｃを通過するように、複数のＬＥＤ光源装置５０が複数の貫通穴４１Ｃに一対一で対応するように配置される。

　次に、本実施の形態の表示装置１の動作について説明する。図１および図２を参照して、制御装置であるＰＣ８０には、電源装置であるＢＴ７０から配線部２０を介して電力が供給される。マトリックス状に配置された発光領域１０に含まれるＬＥＤ光源装置５０には、ＢＴ７０から配線部２０のプラス側配線２１およびマイナス側配線２２を介して電力が供給される。また、発光領域１０に含まれるＬＥＤ光源装置５０には、ＰＣ８０からの制御信号が配線部２０のデータ配線２３を介して送られる。制御信号には、各発光領域１０に含まれるＬＥＤ光源装置５０の発光状態（発光の有無、色、強度）に関するデータが含まれる。各ＬＥＤ光源装置５０は、ＰＣ８０からの制御信号に従って発光する。その結果、表示装置１は、文字、図形、模様などを表示する。

　ここで、表示装置１においては、ＬＥＤ光源装置５０が、第１基板４１のおもて面４１Ａ上に形成された配線部２０上に配置される。また、配線部２０は、貫通穴４１Ｃを迂回するように配置される。そして、平面的に見て発光部５９が貫通穴４１Ｃに重なり、かつ発光部５９からの光が貫通穴４１Ｃを通過するようにＬＥＤ光源装置５０が配置される。これにより、第１基板４１のおもて面４１Ａ上に配置された配線部２０上のＬＥＤ光源装置５０の発光部５９からの光が、配線部２０に阻害されることなく貫通穴４１Ｃを通過して第１基板４１の裏面４１Ｂ側に向けて出射する。このように、表示装置１は、第１基板４１のおもて面４１Ａ側に取り付けられたＬＥＤ光源装置５０から裏面４１Ｂ側に向けて光が出射されることにより模様等を表示することが可能な表示装置となっている。そのため、表示装置１を第１基板４１の裏面４１Ｂが店舗の内面側のガラス面に対向するように取り付け、店舗の外部に向けて文字、図形、模様などを表示することができる。

　なお、表示装置１は、発光領域１０の温度を測定し、得られた温度の情報をＰＣ８０へと出力する温度管理部をさらに備えていてもよい。温度管理部は、たとえば発光領域１０に対向するように配置される非接触温度計である放射温度計と、放射温度計とＰＣ８０とを接続する温度データ配線とを含んでいてもよい。放射温度計により測定された温度の情報が温度データ配線を介してＰＣ８０へと入力される。そして、制御装置であるＰＣ８０は、発光領域１０の温度が予め定められた上限温度を超えると判断した場合、一部または全部のＬＥＤ光源装置５０を消灯する、光の出力を低下させる、などの制御を実施する。このようにすることにより、過熱によるＬＥＤ光源装置５０や配線部２０の損傷を抑制することができる。

　また、本実施の形態の表示装置１において、第１基板４１は、配線部２０を保持する配線部保持領域（第１基板４１において配線部２０を支持する領域）において透光性を有する。この特徴は本発明の表示装置において必須のものではないが、このようにすることにより、発光部５９からの光を配線部保持領域へも広げることが可能となる。また、表示装置１をガラス面に取り付けた場合でも、外部からガラス面に入射する光が第１基板４１によって遮断または減光されることを抑制することができる。より具体的には、本実施の形態の第１基板４１は、配線部保持領域を含む全域にわたって透光性を有している。第１基板４１を構成する材料としては、たとえば透光性を有する樹脂を採用することができる。

　また、本実施の形態の表示装置１において、第２基板４２は透光性を有する。この特徴は本発明の表示装置において必須のものではないが、このようにすることにより、表示装置１をガラス面に取り付けた場合でも、外部からガラス面に入射する光が第２基板４２によって遮断または減光されることを抑制することができる。第２基板４２を構成する材料としては、たとえば透光性を有する樹脂を採用することができる。

　今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　本発明の表示装置は、ガラス面に取り付けられ、当該ガラスを透過する光によって文字、図形、模様などを表示する表示装置に、特に有利に適用され得る。

　１　表示装置、１０　発光領域、２０　配線部、２１　プラス側配線、２２　マイナス側配線、２３　データ配線、３１　プラス側パッド部、３２　マイナス側パッド部、３３　第１データパッド部、３４　第２データパッド部、４１　第１基板、４１Ａ　おもて面、４１Ｂ　裏面、４１Ｃ　貫通穴、４１Ｄ　光源搭載部、４１Ｅ　接続部、４２　第２基板、４２Ａ　おもて面、４２Ｂ　裏面、５０　ＬＥＤ光源装置、５１　プラス側端子、５２　マイナス側端子、５３　第１データ端子、５４　第２データ端子、５９　発光部、６１　プラス側端子用配線、６１Ａ，６１Ｂ　端部、６２　マイナス側端子用配線、６２Ａ，６２Ｂ　端部、６３　第１データ端子用配線、６３Ａ，６３Ｂ　端部、６４　第２データ端子用配線、６４Ａ，６４Ｂ　端部、７０　バッテリー（ＢＴ）、８０　パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、９１　ハンダ。

Claims

　透光性を有する複数のウインドウ領域を含む第１基板と、
　前記第１基板の一方の主面上に配置される配線部と、
　前記配線部上に配置され、前記配線部によって互いに電気的に接続される複数の発光装置と、を備え、
　前記発光装置は、光を出射する発光部を有し、
　前記配線部は、前記ウインドウ領域を迂回するように配置され、
　平面的に見て前記発光部が前記ウインドウ領域に重なるとともに、前記発光部からの光が前記ウインドウ領域を通過するように、前記複数の発光装置が前記複数のウインドウ領域に対応するように配置される、表示装置。
　前記ウインドウ領域は、前記第１基板を厚み方向に貫通する貫通穴である、請求項１に記載の表示装置。
　前記第１基板は、前記配線部を保持する配線部保持領域において透光性を有する、請求項１または２に記載の表示装置。
　前記配線部は、プラス側配線と、マイナス側配線と、データ配線と、を含み、
　前記プラス側配線、前記マイナス側配線および前記データ配線から選択される一の配線と、前記一の配線以外の配線である他の配線とが前記ウインドウ領域を挟んで対向するように前記プラス側配線、前記マイナス側配線および前記データ配線が配置される、請求項１～３のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記発光装置は第２基板に対して固定される、請求項１～４のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記第２基板は透光性を有する、請求項５に記載の表示装置。
　前記発光装置はＬＥＤ光源装置である、請求項１～６のいずれか１項に記載の表示装置。