WO2012157548A1

WO2012157548A1 - 照明装置及び表示装置

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Publication number: WO2012157548A1
Application number: PCT/JP2012/062110
Authority: WO
Inventors: 白井　克典
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-05-18
Filing date: 2012-05-11
Publication date: 2012-11-22
Also published as: US20140085866A1; US9046255B2

Abstract

　表示パネル４に向かって光を照射するバックライトユニット２０は、ＬＥＤ２２と、ＬＥＤ２２を支持するための背面側壁部２１ａを有するバックライトシャーシ２１と、背面側壁部２１ａのＬＥＤ２２を支持する側の反対側の一面を覆う空間を形成する断熱枠体２４と、断熱枠体２４内の空間を複数の領域に区分する仕切り部２４ａと、仕切り部２４ａによって区分された領域ごとに対応して断熱枠体２４に設けた断熱枠体２４内部に空気を流入させるための吸気口２４ｃ及び断熱枠体２４内部の空気を排出させるための排気ファン２５と、を備える。

Description

照明装置及び表示装置

　本発明は、例えば液晶表示パネルなどの被照射体に向かって光を照射する照明装置に関する。また、この照明装置を備えた表示装置に関する。

　代表的な表示装置である液晶表示装置は一般的に映像を映し出す液晶表示パネル自体が発光しないので、液晶表示パネルの表示面の反対側、すなわち裏側に照明装置を必要としている。この照明装置が被照射体である液晶表示パネルに向かって光を照射することにより、液晶表示装置はその画面上に映像を映し出すことが可能になっている。このように液晶表示パネルの表示面の裏側に配置される照明装置を、例えばバックライトユニットと呼んでいる。

　バックライトユニットに使用する光源としては、例えば冷陰極蛍光ランプやＬＥＤ（発光ダイオード）が広く知られている。また、バックライトユニットの照明方式としては大きく分けて直下型方式とエッジライト型方式との二つの方式がある。直下型のバックライトユニットは液晶表示パネルの直下、すなわち液晶表示パネルの裏面と対向する領域に複数の光源を配置したものである。エッジライト型のバックライトユニットは液晶表示パネルの裏側にその略一面に等しい導光板を配置し、導光板のエッジ部に光源を配置して線状をなす光源の光を導光板で面状に発光させるものである。

　このような従来のバックライトユニット、照明装置の一例が特許文献１に開示されている。特許文献１に記載されたバックライト装置は光源と、光源を収容するケースと、ケース内に外部の空気を吸入させるための吸入口及び吸入ファンと、ケース内の空気を外部に放出させるための放出口及び放出ファンと、ケース内の温度を低下させるための冷却ファンと、を備えている。吸入口及び吸入ファンと、放出口及び放出ファンと、冷却ファンとは多数が設けられ、ケース内の温度偏差を最小化するとともに光源による温度上昇を抑制している。

特開２００７－５３０７８号公報（第５－７頁、第２図）

　ここで近年、従来一般的に利用されている液晶表示装置と比較してさらに大型で高精細な液晶表示装置の需要が高まっている。それに伴って従来の液晶表示装置と同様の輝度を実現するために、バックライトユニットの高出力化も要求されている。その結果、バックライトユニット自体やその周辺の温度上昇を抑制する必要があり、特許文献１に記載された従来のバックライト装置のように多数のファンなどの送風機を設けることが考えられる。これにより、バックライトユニットの背面側などで空気を流通させて高温の熱を強制的に排出することが期待できる。

　しかしながら、特許文献１に記載された従来のバックライト装置のように多数のファンを設けると、バックライトユニットの重量の増加や騒音の増大といった問題が発生することが懸念される。さらに、単に多数のファンを用いて強制的にバックライトユニットの背面側に空気を流通させるだけでは空気の澱みなどが生じて大きな排熱効果が得られない可能性がある。したがって、熱に起因する光源の寿命低下や周辺の例えば制御基板上の電子部品に及ぼす悪影響を回避できない虞がある。

　本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、バックライトユニットなどの照明装置の温度上昇を抑制するために複数のファンを設けた場合であっても、照明装置の重量の増加や騒音の増大をできるだけ抑制しながら効果的に空気を流通させて熱を排出することができ、高輝度が得られる安定した照明を実現することが可能な照明装置を提供することを目的とする。また、このような照明装置を備えた表示装置を提供することを目的とする。

　上記の課題を解決するため、本発明は、光源と、前記光源を支持するための支持板と、を備えるとともに、被照射体に向かって光を照射する照明装置において、前記支持板の前記光源を支持する側の反対側の一面を覆う空間を形成する枠体と、前記枠体内の空間を複数の領域に区分する仕切り部と、前記仕切り部によって区分された領域ごとに対応して前記枠体に設けた前記枠体内部に空気を流入させるための吸気口及び前記枠体内部の空気を排出させるためのファンと、を備えることを特徴としている。

　この構成によれば、支持板の光源を支持する側の反対側、すなわち光源による照射方向に対する照明装置の背面側において、枠体と仕切り部とによって構成された比較的小領域の空気流通路が複数形成される。すなわち、使用するファンの数をできるだけ抑制しながら、照明装置の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路が形成される。

　また、上記構成の照明装置において、前記支持板の歪みを防止するための補強部材を備え、前記枠体または前記仕切り部の少なくとも一部が前記補強部材で構成されていることを特徴としている。

　この構成によれば、枠体や仕切り部を形成するための材料の使用が低減する。したがって、照明装置の重量増加を抑制しながら、照明装置の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路が形成される。

　また本発明では、表示装置が上記照明装置を備えることを特徴としている。

　この構成によれば、表示装置において、照明装置の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路が形成される。

　また、上記構成の表示装置において、映像を映し出す表示パネルと、前記表示パネルに向かって光を照射する前記照明装置と、前記表示パネル及び前記照明装置を制御するための制御基板と、を備え、前記制御基板が前記照明装置の前記表示パネルが配置された側の反対側の箇所に配置され、前記ファンが前記照明装置の前記表示パネルが配置された側の反対側であって前記制御基板の配置箇所とは異なる箇所に配置されていることを特徴としている。

　この構成によれば、照明装置の背面側で発生する熱が制御基板に直接当たることなく枠体の外部に排出される。

　また、上記構成の表示装置において、映像を映し出す表示パネルと、前記表示パネルに向かって光を照射する前記照明装置と、前記表示パネル及び前記照明装置を制御するための信号線が接続された制御基板と、を備え、前記吸気口と前記信号線とが対向しないように前記吸気口及び前記信号線が配置されていることを特徴としている。

　この構成によれば、吸気口を通した枠体内部への空気の流入が信号線によって邪魔されることがない。したがって、吸気口を通してスムーズに枠体内部へ空気が流入する。

　本発明の構成によれば、使用するファンの数や仕切り部を形成するための材料の使用をできるだけ抑制しながら、照明装置の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路を形成することができる。したがって、バックライトユニットなどの照明装置の温度上昇を抑制するために複数のファンを設けた場合であっても、照明装置の重量の増加や騒音の増大をできるだけ抑制しながら効果的に空気を流通させて熱を排出することができ、高輝度が得られる安定した照明を実現することが可能な照明装置を提供することができる。また、このような照明装置を備えた表示装置を提供することができる。

本発明の第１の実施形態に係るバックライトユニットを備えた液晶表示装置の正面図である。本発明の第１の実施形態に係る液晶表示装置の水平断面上面図である。本発明の第１の実施形態に係る液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面図である。本発明の第１の実施形態に係る液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面側から見た斜視図にして、断熱枠体を分解した状態を示すものである。本発明の第２の実施形態に係る液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面図である。本発明の第３の実施形態に係る液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面図である。

　以下、本発明の実施形態を図１～図６に基づき説明する。なおここでは、本発明の照明装置の一例としてのバックライトユニットを備えた本発明の表示装置の一例として液晶表示装置を掲げて説明するものとする。

　最初に、本発明の第１の実施形態に係るバックライトユニットを備えた液晶表示装置について、図１～図４を用いてその構造を説明する。図１は液晶表示装置の正面図、図２は液晶表示装置の水平断面上面図、図３はバックライトユニット及び制御基板の背面図、図４は液晶表示装置のバックライトユニット及び断熱枠体の背面側から見た斜視図にして、断熱枠体を分解した状態を示すものである。図２及び図３に記載の白抜き矢印はファンによって生じる空気流の流通方向を示す。なお、説明における「前方」、「後方」の表現については、ある部材、部位に対して別の部材、部位が液晶表示装置の正面側に位置するものを「前方」と称し、液晶表示装置の背面側に位置するものを「後方」と称している。

　液晶表示装置１は映像の表示に液晶を用いた表示装置であって、図１及び図２に示すように左右方向に長く延びる平面視略矩形（長方形状）をなしている。液晶表示装置１は扁平な矩形箱形状をなすハウジングである外装カバー２を備えている。外装カバー２は横長で、立てて置いた姿勢にしてスタンド３に支持されている。

　外装カバー２は前カバー２Ｆと、後カバー２Ｒとを備えている。前カバー２Ｆは正面側に矩形の開口部が形成された所謂額縁形状にして構成されている。後カバー２Ｒは前カバー２Ｆの背面側をカバーするように前カバー２Ｆに嵌合し、矩形箱形状の外装カバー２を形成する。なお、図示していないが、外装カバー２にはその内側と外側とに対して貫通する複数の通風孔が設けられ、通風孔を通して外装カバー２の内側と外側との間で自由に空気の流通ができるようになっている。

　外装カバー２の内部には、図２に示すように液晶表示パネル４、パネルホルダー５、バックライトユニット２０、及び制御基板６が備えられている。

　液晶表示パネル４は矩形板状をなし、前カバー２Ｆの正面開口部のすぐ内側に配置されている。液晶表示パネル４は各々矩形をなす図示しないアクティブマトリクス基板、対向基板（カラーフィルタ基板）、及び偏光シートを備えている。これらの基板及びシートは互いの所定面が向き合うように図示しないシール材を介在させるなどして貼り合わせられている。アクティブマトリクス基板はその所定面上に画素電極を備えている。対向基板はその所定面上に共通電極を備えている。さらに、アクティブマトリクス基板と対向基板との間に液晶が封入されている。液晶表示パネル４は映像信号に基づきアクティブマトリクス基板の画素電極と対向基板の共通電極との間に発生させた電界により液晶の配向を調整し、液晶を透過する光の透過率を変更する。

　パネルホルダー５は液晶表示パネル４の周縁部の背面側に配置されている。パネルホルダー５は前カバー２Ｆの内側に収まる程度の矩形額縁形状をなし、その内側に前カバー２Ｆの正面開口部と同様の開口部を備えている。そして、パネルホルダー５は前カバー２Ｆ内面との間に液晶表示パネル４を挟持している。また、パネルホルダー５の開口部を通してバックライトユニット２０の光が液晶表示パネル４に照射されるようになっている。

　バックライトユニット２０は液晶表示パネル４の背面全面に対する後方に配置されている。バックライトユニット２０は照明方式として直下型を採用した照明装置であって、バックライトシャーシ２１、ＬＥＤ２２、光学シート群２３、断熱枠体２４、及び排気ファン２５を備えている。

　バックライトシャーシ２１は液晶表示パネル４側を開口した平面視略矩形をなす箱型に形成されている。バックライトシャーシ２１はその内部であって、その背面側壁部２１ａの内面に光源としての複数のＬＥＤ２２を収容している。そして、バックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａは複数のＬＥＤ２２を支持するための支持板として機能している。

　ＬＥＤ２２は液晶表示パネル４に対するバックライト光を生成するための光を照射する光源であって、例えば白色に発光する白色ＬＥＤ（発光ダイオード）で構成されている。ＬＥＤ２２は、例えば１つが３ｍｍ～８ｍｍの大きさのブロック形態をなし、バックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａの内面全域に略格子状の列をなす形に並べて配置されている。複数のＬＥＤ２２各々の間隔は、例えば３０ｍｍに設定されている。なお、光源はＬＥＤに限定されるわけではなく、ＬＥＤ自体も白色発光するものに限定されるわけでない。また、ＬＥＤ２２の数や配置方法も上記や図２の形に限定されるわけではない。

　光学シート群２３は図示しない拡散板、プリズムシート及びレンズシートを備えている。光学シート群２３はバックライトシャーシ２１の正面開口を塞ぐようにバックライトシャーシ２１の正面側に配置され、複数のＬＥＤ２２の配置領域を液晶表示パネル４側から覆っている。拡散板はＬＥＤ２２から照射される光を直接受けて拡散させ、液晶表示パネル４の全域に光を行き渡らせる。プリズムシートは拡散板から受ける光の放射特性を偏向させる。レンズシートはプリズムシート受ける光に対して光量むらとなる明暗差を抑制する。

　断熱枠体２４はバックライトシャーシ２１の後方に配置されている。断熱枠体２４はバックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａの外面全域を覆う大きさであって、バックライトシャーシ２１側を開口した平面視略矩形をなす箱型に形成されている。そして、断熱枠体２４はバックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａの外面全域を覆う空間を形成している。

　断熱枠体２４は、例えば断熱効率が比較的高い合成樹脂などの断熱部材で構成されている。なお、断熱枠体２４の背面内側にグラスウールやポリエチレン樹脂発泡体等の他の断熱材を貼付するなどして設けても良い。

　また、断熱枠体２４は、図２～図４に示すようにその内側に仕切り部２４ａを備えている。仕切り部２４ａは断熱枠体２４内の空間を４つの領域Ｓａ、Ｓｂ、Ｓｃ、Ｓｄに区分している。図３に示すように背面側から見て、領域Ｓａ及びＳｂは左右両端部に各々設けられ、断熱枠体２４の下端から上端まで比較的長く延びている。領域Ｓｃ及びＳｄは領域Ｓａと領域Ｓｂとの間にあって断熱枠体２４の左右方向中央部に設けられ、上下２つの領域に区分された下側が領域Ｓｃ、上側がＳｄとなっている。なお、断熱枠体２４のバックライトシャーシ２１に対して後方に向かって延びる部分である周縁部２４ｂや、仕切り部２４ａの全部若しくは一部をバックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａの歪みを防止するための補強部材で構成しても良い。

　断熱枠体２４は、図２～図４に示すようにその上下の周縁部２４ｂに複数の吸気口２４ｃを備えている。吸気口２４ｃは断熱枠体２４の内側と外側とに対して上下方向に貫通し、断熱枠体２４外部の空気を内部に流入させることができるようになっている。また、断熱枠体２４は、図２に示すようにその背面の複数の箇所に排気口２４ｄを備えている。排気口２４ｄは断熱枠体２４の内側と外側とに対して前後方向に貫通し、断熱枠体２４内部の空気を外部に排出させることができるようになっている。

　排気ファン２５は例えば軸流ファンで構成され、図２～図４に示すように断熱枠体２４の後方であって断熱枠体２４の排気口２４ｄに対応した箇所各々に設けられている。排気ファン２５は断熱枠体２４の排気口２４ｄを覆い、断熱枠体２４内部の空気を強制的に排気口２４ｄを通して外部に排出させることができる。図３及び図４では排気ファン２５に覆われて見えないが、断熱枠体２４の背面の各排気ファン２５に対応する箇所にそれぞれ排気口２４ｄが設けられている。

　なお、吸気口２４ｃ、排気口２４ｄ及び排気ファン２５は仕切り部２４ａによって区分された領域Ｓａ、Ｓｂ、Ｓｃ、Ｓｄごとに対応して各々設けられている。例えば、領域Ｓａ、Ｓｂ及びＳｃでは上方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが下端に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が上部２箇所に設けられ、排気ファン２５により下から上に向かう空気流が生じる。一方、領域Ｓｄでは下方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが上端に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が下部２箇所に設けられ、排気ファン２５により上から下に向かう空気流が生じる。

　このような構成のバックライトユニット２０はむらのない均一なバックライト光を面状に照射して液晶表示パネル４の裏面を照明する。液晶表示パネル４が映像信号に基づき液晶を透過するバックライト光の透過率を変更するので、液晶表示パネル４の表示画面に所望の映像が表示される。

　制御基板６は、図２～図４に示すようにバックライトユニット２０の表示パネル４が配置された側の反対側の箇所、すなわちバックライトユニット２０の断熱枠体２４の後方に配置されている。制御基板６は例えば４枚が備えられ、それら各々が断熱枠体２４の背面に対してスペーサー６ａを介して間隔をあけてネジ６ｂで固定されている。制御基板６はＬＣＤコントローラ（表示パネル４の制御）、ＬＥＤコントローラ（バックライトユニット２０の制御）、ビデオコントローラなどの機能を備えている。なお、図２～図４、さらに後述する図５においては、表示パネル４やバックライトユニット２０を制御するために制御基板６から延びて表示パネル４やバックライトユニット２０などと電気的に接続される信号線の描画を省略している。

　ここで、排気ファン２５は、図３及び図４に示すように断熱枠体２４の後方であって制御基板６の配置箇所とは異なる箇所に配置されている。すなわち、排気ファン２５の空気の吹出し口と制御基板６とは対向していない。

　このようにして液晶表示装置１は、ＬＥＤ２２の支持板であるバックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａのＬＥＤ２２を支持する側の反対側の一面、すなわちバックライトシャーシ２１の背面を覆う空間を形成する断熱枠体２４と、断熱枠体２４内の空間を複数の領域に区分する仕切り部２４ａと、仕切り部２４ａによって区分された領域ごとに対応して断熱枠体２４に設けた断熱枠体２４内部に空気を流入させるための吸気口２４ｃ及び断熱枠体２４内部の空気を排出させるための排気ファン２５と、を備えている。これにより、バックライトユニット２０の背面側において、断熱枠体２４と仕切り部２４ａとによって構成された比較的小領域の空気流通路が複数形成される。すなわち、使用する排気ファン２５の数をできるだけ抑制しながら、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路を形成することが可能になる。

　また、断熱枠体２４または仕切り部２４ａの一部を、バックライトシャーシ２１の背面側壁部２１ａの歪みを防止するための補強部材で構成することにより、断熱枠体２４や仕切り部２４ａを形成するための材料の使用が低減する。したがって、バックライトユニット２０の重量増加を抑制しながら、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路を形成することが可能になる。

　また、液晶表示装置１において、制御基板６がバックライトユニット２０の表示パネル４が配置された側の反対側の箇所に配置され、排気ファン２５がバックライトユニット２０の表示パネル４が配置された側の反対側であって制御基板６の配置箇所とは異なる箇所に配置されている。これにより、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱が制御基板６に直接当たることなく断熱枠体２４の外部に排出される。したがって、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱が制御基板６に伝達するのを抑制することが可能になる。

　そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、使用する排気ファン２５の数や仕切り部２４ａを形成するための材料の使用をできるだけ抑制しながら、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱を効率よく排出するための空気流通路を形成することができる。したがって、バックライトユニット２０の温度上昇を抑制するために複数の排気ファン２５を設けた場合であっても、バックライトユニット２０の重量の増加や騒音の増大をできるだけ抑制しながら効果的に空気を流通させて熱を排出することができ、高輝度が得られる安定した照明を実現することが可能なバックライトユニット２０を提供することができる。また、このようなバックライトユニット２０を備えた液晶表示装置１を提供することができる。

　次に、本発明の第２の実施形態に係る液晶表示装置について、図５を用いて説明する。図５は液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。これに関して、図５における断熱枠体２４の排気口２４ｄはバックライトユニット２０を背面側から見ると排気ファン２５に覆われて見えなくなっている。また、図５に記載の白抜き矢印はファンによって生じる空気流の流通方向を示す。

　第２の実施形態に係るバックライトユニット２０は、図５に示すように仕切り部２４ａが断熱枠体２４内の空間を４つの領域Ｓａ、Ｓｂ、Ｓｃ、Ｓｄに区分している。図５に示すように背面側から見て、領域Ｓａ及びＳｂは左右両端部に各々設けられ、断熱枠体２４の下端から上端まで比較的長く延びている。領域Ｓｃ及びＳｄは領域Ｓａと領域Ｓｂとの間にあって断熱枠体２４の左右方向中央部に設けられ、上下２つの領域に区分された下側が領域Ｓｃ、上側がＳｄとなっている。

　そして、領域Ｓａ、Ｓｂ及びＳｃでは上方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが下端に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が上部２箇所に設けられている。また、領域Ｓｄでは前方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが断熱枠体２４の背面下部に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が上部に設けられている。すなわち、４つの領域Ｓａ、Ｓｂ、Ｓｃ、Ｓｄすべてにおいて、排気ファン２５により下から上に向かう空気流が生じる。

　バックライトユニット２０の背面側で発生する熱により比較的高温となった空気は上昇するので、この構成によれば、断熱枠体２４内のすべての空間において下から上に向かう自然な流れで熱を排出することができる。したがって、バックライトユニット２０の背面側で発生する熱を一層効率よく排出することが可能になる。

　次に、本発明の第３の実施形態に係る液晶表示装置について、図６を用いて説明する。図６は液晶表示装置のバックライトユニット及び制御基板の背面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。これに関して、図６における断熱枠体２４の排気口２４ｄはバックライトユニット２０を背面側から見ると排気ファン２５に覆われて見えなくなっている。また、図６に記載の白抜き矢印はファンによって生じる空気流の流通方向を示す。

　第３の実施形態に係るバックライトユニット２０は、図６に示すように仕切り部２４ａが断熱枠体２４内の空間を８つの領域Ｓｅ、Ｓｆ、Ｓｇ、Ｓｈ、Ｓｊ、Ｓｋ、Ｓｍ、Ｓｎに区分している。図６に示すように背面側から見て、領域Ｓｅ及びＳｆは左側に設けられ、上下２つの領域に区分された上側が領域Ｓｅ、下側がＳｆとなっている。領域Ｓｇ及びＳｈは右側に設けられ、上下２つの領域に区分された上側が領域Ｓｇ、下側がＳｈとなっている。領域Ｓｊ、Ｓｋ、Ｓｍ、Ｓｎは領域Ｓｅ及びＳｆと領域Ｓｇ及びＳｈとの間にあって断熱枠体２４の左右方向中央部に設けられ、上下４つの領域に区分された上から順に領域Ｓｊ、Ｓｋ、Ｓｍ、Ｓｎとなっている。

　そして、図６に示すように背面側から見て、領域Ｓｅ及びＳｆでは右方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが左端に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が右側２箇所に設けられ、排気ファン２５により左から右に向かう空気流が生じる。また、領域Ｓｇ及びＳｈでは左方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが右端に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が左側２箇所に設けられ、排気ファン２５により右から左に向かう空気流が生じる。また、領域Ｓｊ、Ｓｋ、Ｓｍ、Ｓｎでは前方に向かって空気を流入させる吸気口２４ｃが背面の背面側から見て右側に設けられ、後方に向かって空気を排出させる排気口２４ｄ及び排気ファン２５が左側１箇所に設けられ、排気ファン２５により右から左に向かう空気流が生じる。

　また、制御基板７、８がバックライトユニット２０の表示パネル４が配置された側の反対側の箇所、すなわちバックライトユニット２０の断熱枠体２４の後方に配置されている。制御基板７は例えば４枚が備えられ、領域Ｓｅ、Ｓｆ、Ｓｇ、Ｓｈ各々に対応する断熱枠体２４の背面に対して１枚ずつ図示しないスペーサーを介して間隔をあけてネジ７ｂで固定されている。制御基板８は例えば１枚が備えられ、上下方向にＳｊ、Ｓｋ、Ｓｍ、Ｓｎに跨る形にして断熱枠体２４の背面に対して図示しないスペーサーを介して間隔をあけてネジ８ｂで固定されている。

　そして、表示パネル４やバックライトユニット２０を制御するために制御基板７、８から延びて表示パネル４やバックライトユニット２０などと電気的に接続される信号線７ｃ、８ｃが備えられている。信号線７ｃ、８ｃはそれぞれ断熱枠体２４の上方または下方を経て表示パネル４やバックライトユニット２０に向かって延びている。このようにして、断熱枠体２４の左端、右端、及び背面に設けられた吸気口２４ｃと信号線７ｃ、８ｃとが対向しないように吸気口２４ｃ及び信号線７ｃ、８ｃが各々配置されている。これにより、吸気口２４ｃを通した断熱枠体２４内部への空気の流入が信号線７ｃ、８ｃによって邪魔されることがない。したがって、吸気口２４ｃを通してスムーズに断熱枠体２４内部へ空気を流入させることが可能である。

　以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。

　例えば、仕切り部２４ａによる断熱枠体２４内の空間の仕切り方や仕切られた領域の数量は上記実施形態で説明した仕切り方や領域数量に限定されるわけではなく、他の仕切り方や領域数量であっても構わない。また、吸気口２４ｃ、排気口２４ｄ及び排気ファン２５の配置箇所や数量は上記実施形態で説明した配置箇所や数量に限定されるわけではなく、他の配置箇所や数量であっても構わない。

　また、制御基板７、８、９の断熱枠体２４背面に対する配置箇所や数量は上記実施形態で説明した配置箇所や数量に限定されるわけではなく、他の配置箇所や数量であっても構わない。

　本発明は、液晶表示パネルなどの被照射体に向かって光を照射する照明装置において利用可能である。

　　　１　　液晶表示装置（表示装置）
　　　２　　外装カバー
　　　４　　液晶表示パネル（表示パネル）
　　　６、７、８　　制御基板
　　　７ｃ、８ｃ　　信号線
　　　２０　　バックライトユニット（照明装置）
　　　２１　　バックライトシャーシ
　　　２１ａ　　背面側壁部（支持板）
　　　２２　　ＬＥＤ（光源）
　　　２４　　断熱枠体（枠体）
　　　２４ａ　　仕切り部
　　　２４ｂ　　周縁部
　　　２４ｃ　　吸気口
　　　２４ｄ　　排気口
　　　２５　　排気ファン（ファン）

Claims

　光源と、前記光源を支持するための支持板と、を備えるとともに、被照射体に向かって光を照射する照明装置において、
　前記支持板の前記光源を支持する側の反対側の一面を覆う空間を形成する枠体と、
　前記枠体内の空間を複数の領域に区分する仕切り部と、
　前記仕切り部によって区分された領域ごとに対応して前記枠体に設けた前記枠体内部に空気を流入させるための吸気口及び前記枠体内部の空気を排出させるためのファンと、
を備えることを特徴とする照明装置。
　前記支持板の歪みを防止するための補強部材を備え、
　前記枠体または前記仕切り部の少なくとも一部が前記補強部材で構成されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
　請求項１または請求項２に記載の照明装置を備えたことを特徴とする表示装置。
　映像を映し出す表示パネルと、前記表示パネルに向かって光を照射する前記照明装置と、前記表示パネル及び前記照明装置を制御するための制御基板と、を備え、
　前記制御基板が前記照明装置の前記表示パネルが配置された側の反対側の箇所に配置され、
　前記ファンが前記照明装置の前記表示パネルが配置された側の反対側であって前記制御基板の配置箇所とは異なる箇所に配置されていることを特徴とする請求項３に記載の表示装置。
　映像を映し出す表示パネルと、前記表示パネルに向かって光を照射する前記照明装置と、前記表示パネル及び前記照明装置を制御するための信号線が接続された制御基板と、を備え、
　前記吸気口と前記信号線とが対向しないように前記吸気口及び前記信号線が配置されていることを特徴とする請求項３または請求項４に記載の表示装置。