WO2012053442A1

WO2012053442A1 - 照明装置および表示装置

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Publication number: WO2012053442A1
Application number: PCT/JP2011/073667
Authority: WO
Inventors: 年寿松川
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-10-22
Filing date: 2011-10-14
Publication date: 2012-04-26
Also published as: US20130208449A1

Abstract

　光源の発熱を良好に放熱し続けることが可能な照明装置を提供する。この照明装置は、ＬＥＤ基板（２６）と、底部（２１ａ）を有し、その底部（２１ａ）にＬＥＤ基板（２６）が装着固定されるバックシャーシ（２１）とを備えている。そして、Ｘ方向に沿って延びるガイド溝（２７）が底部（２１ａ）に設けられており、ガイド溝（２７）の内側にＬＥＤ基板（２６）が嵌め込まれていることによって、底部（２１ａ）に対するＬＥＤ基板（２６）の装着固定がなされている。

Description

照明装置および表示装置

　本発明は、照明装置および表示装置に関する。

　表示装置の一つである液晶表示装置では、映像を表示する液晶表示パネルが非発光であるため、液晶表示パネルの裏面側（液晶表示パネルの表示面側とは反対側）に照明装置を設置し、その照明装置からの光で液晶表示パネルを照明するようになっている。なお、液晶表示パネルの裏面側に設置される照明装置は、たとえば、バックライトユニットなどと称されている。

　バックライトユニットに使用する光源としては、水銀やキセノンを蛍光管の内部に封入した冷陰極蛍光ランプが知られている。しかし、冷陰極蛍光ランプをバックライトユニットの光源とした場合、発光輝度や寿命が不十分となり、さらに、低圧側の輝度が低くなることで均整のとれた発光が得られ難くなるという不都合があった。そこで、このような不都合を解消するために、冷陰極蛍光ランプに代えて、ＬＥＤ（発光ダイオード）パッケージを光源としたバックライトユニットが種々提案されている。

　また、バックライトユニットは、大別するとエッジライト型方式と直下型方式との２つに分類される。

　エッジライト型のバックライトユニットは、液晶表示パネルの直下（液晶表示パネルの裏面と対向する領域）に導光板を配置し、その導光板の所定の側端面と対向するように光源を配置したものである。このエッジライト型のバックライトユニットでは、光源から光が発せられると、光源からの光が導光板の所定の側端面を介して導光板内に導入される。そして、導光板内に導入された光が導光板の前面（液晶表示パネル側に向けられた面）から出射されることで液晶表示パネルが照明される。

　一方、直下型のバックライトユニットは、液晶表示パネルの直下に光源を配置したものである。このような直下型のバックライトユニットは、大面積を高出力で照明するのに有利であって、大型サイズの液晶表示装置に使用されることが多い。なお、直下型のバックライトユニットにおいて、ＬＥＤパッケージを光源として用いたものは、たとえば、特許文献１に開示されている。

　ところで、通常では、図９に示すように、ＬＥＤパッケージ１０１がＬＥＤ基板１０２に搭載される。また、ＬＥＤパッケージ１０１が搭載されたＬＥＤ基板１０２は、リベットやネジなどの締結部材１０３によって、放熱部材としての機能も有するバックシャーシ１０４に締結固定される。そして、このようになっていれば、ＬＥＤパッケージ１０１が発熱すると、そのＬＥＤパッケージ１０１の発熱がＬＥＤ基板１０２からバックシャーシ１０４に伝わって放熱される。

特開２００９－１５８１９３号公報

　しかしながら、バックシャーシ１０４に対してＬＥＤ基板１０２を締結固定してしまうと、ＬＥＤ基板１０２が熱膨張した場合に、図１０に示すように、ＬＥＤ基板１０２がバックシャーシ１０４から離れる方向に撓んでしまう。すなわち、バックシャーシ１０４からＬＥＤ基板１０２が大きく離間される。これにより、ＬＥＤ基板１０２からバックシャーシ１０４への熱伝導が低下し、ＬＥＤ基板１０２に搭載されたＬＥＤパッケージ１０１の発熱を良好に放熱するのが困難になるという不都合が生じる。

　本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光源の発熱を良好に放熱し続けることが可能な照明装置および表示装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本発明の第１の局面による照明装置は、光源が搭載された光源基板と、被照明体側に向けられた底面を持つ底部を有し、その底部に光源基板が装着固定される筐体とを備えている。そして、スリットを有するレール状のガイド溝が筐体の底部に設けられているとともに、そのガイド溝は筐体の底面に対して平行な所定方向に沿って延びており、ガイド溝の内側に光源基板が嵌め込まれていることによって、筐体の底部に対する光源基板の装着固定がなされている。

　第１の局面による照明装置では、上記のように、スリットを有するレール状のガイド溝を所定方向（筐体の底面に平行な方向のうちの一方向）に沿って延びるように筐体の底部に設けるとともに、そのガイド溝の内側に光源基板を嵌め込むことによって、締結部材（たとえば、リベットやネジなど）で筐体の底部に光源基板を締結することなく、筐体の底部に対する光源基板の装着固定を行うことができる。これにより、光源基板が熱膨張したとしても、その光源基板の膨張をガイド溝の延びる方向である所定方向に逃がすことができるので、筐体の底部から離れる方向（筐体の底面に対して垂直な方向）への光源基板の撓みが発生し難くなる。すなわち、筐体の底部から光源基板が大きく離間されることはない。したがって、光源基板から筐体の底部への熱伝導の低下が抑制され、光源基板に搭載された光源の発熱を良好に放熱し続けることが可能となる。

　さらに、この構成では、光源基板を筐体の底部に締結固定していないので、何らかの理由で光源基板の交換を行う必要がある場合に、光源基板の脱着作業が容易になる。

　第１の局面による照明装置において、ガイド溝のスリットから光源が突出するように、ガイド溝の内側に光源基板が嵌め込まれていることが好ましい。このように構成すれば、ガイド溝の内側に光源基板を嵌め込んだとしても、その光源基板に搭載された光源から光が発せられたときに、光源から発せられた光がガイド溝によって遮られることはない。

　ガイド溝のスリットから光源が突出された構成において、ガイド溝のスリットの縁部によって、光源基板の光源が搭載された部分の周辺部分が押え付けられていることが好ましい。このように構成すれば、容易に、筐体の底部に対する光源基板の装着固定を確実に行うことができる。また、光源基板の搭載面（光源が搭載された面）および裏面（搭載面の反対面）の両面に筐体の底部が直接的または間接的に接触された状態になるので、光源基板に搭載された光源の発熱が効率的に放熱される。さらに、光源基板が板厚方向に熱膨張した場合には、光源基板の光源が搭載された部分の周辺部分とガイド溝のスリットの縁部との密着度が増すので、放熱効果がさらに高まる。

　第１の局面による照明装置において、筐体の底部の所定方向の一方端部から他方端部にわたってガイド溝が延びていることが好ましい。このようなガイド溝の内側に光源基板を満遍なく嵌め込めば、容易に、筐体の底部の一方端部側から他方端部側の全域にわたって光源基板（光源）が配置された状態にすることができる。

　筐体の底部の所定方向の一方端部から他方端部にわたってガイド溝が延びている構成において、筐体の底部の所定方向の少なくとも一方端部側に位置するガイド溝の終端に、ガイド溝の内側に光源基板を嵌め込むための挿入口が設けられていることが好ましい。このように構成すれば、ガイド溝の挿入口に光源基板を挿入して所定方向にスライドさせることにより、容易に、ガイド溝の内側に光源基板を嵌め込むことができる。

　この場合、筐体の底部の所定方向の他方端部側に位置するガイド溝の終端にも挿入口が設けられていてもよい。このように構成すれば、たとえば、所定方向に２つの光源基板を並べて配置する場合に、容易に、所定方向に２つの光源基板が並べられた状態にすることができる。

　また、筐体の底部の所定方向の少なくとも一方端部側に位置するガイド溝の終端に挿入口が設けられている構成において、筐体の底部の所定方向の一方端部が上側に位置し、筐体の底部の所定方向の他方端部が下側に位置するように筐体が保持され、筐体の底部の所定方向の他方端部側に位置するガイド溝の終端が閉口されていてもよい。このように構成すれば、ガイド溝の内側に嵌め込まれた光源基板は重力によって常に下側に移動しようとしているため、多少の振動が生じたとしても、光源基板が位置ずれすることはない。

　第１の局面による照明装置において、筐体の底部にガイド溝が一体的に形成されていることが好ましい。このように構成すれば、ガイド溝を有する部材を別途準備する必要がないので、部品点数が削減される。

　また、本発明の第２の局面による表示装置は、第１の局面による照明装置と、その照明装置からの光で照明される表示パネルとを備えている。

　このように構成された表示装置では、光源基板に搭載された光源の発熱を良好に放熱し続けることができる。

　以上のように、本発明によれば、光源の発熱を良好に放熱し続けることが可能な照明装置および表示装置を得ることができる。

本発明の第１実施形態によるバックライトユニット（照明装置）を備えた液晶表示装置（表示装置）の分解斜視図である。図１に示したバックライトユニットのバックシャーシ（筐体）に設けられたガイド溝の断面図である。図２に示したガイド溝にＬＥＤ基板（光源基板）が嵌め込まれた状態を表した断面図である。図１に示したバックライトユニットのバックシャーシのガイド溝からＬＥＤ基板が取り外された状態を表した斜視図である。第１実施形態の変形例によるバックライトユニットのバックシャーシのガイド溝にＬＥＤ基板が嵌め込まれた状態を表した簡略図である。図５に示したガイド溝からＬＥＤ基板が取り外された状態を表した簡略図である。本発明の第２実施形態によるバックライトユニットのバックシャーシおよびそのバックシャーシに後付けされるガイド溝の斜視図である。第２実施形態の変形例によるバックライトユニットのバックシャーシおよびそのバックシャーシに後付けされるガイド溝の斜視図である。従来のバックライトユニットのバックシャーシにＬＥＤ基板が装着固定（締結固定）されている状態を表した簡略図である。従来の問題点を説明するための図である。

　（第１実施形態）
　本発明の第１実施形態による照明装置を備えた表示装置の構成について、図１～図４を参照して説明する。

　この表示装置は液晶表示装置であって、図１に示すように、映像を表示する液晶表示パネル（被照明体）１０と、液晶表示パネル１０の表示面側とは反対の裏面側に設置されるバックライトユニット２０とを少なくとも備えている。なお、液晶表示パネル１０は、本発明の「表示パネル」の一例であり、バックライトユニット２０は、本発明の「照明装置」の一例である。

　液晶表示パネル１０は、実際に映像が表示される表示領域と、その表示領域の外縁領域である非表示領域とを有している。そして、液晶表示パネル１０の表示領域には、マトリクス状に配列された複数の画素が作り込まれている。

　複数の画素のそれぞれは、スイッチング素子、画素電極および共通電極などによって駆動されるようになっている。なお、図面を見易くするため、スイッチング素子、画素電極および共通電極は図示しておらず、それらに対して電気的に接続される配線などについても図示していない。

　スイッチング素子はＴＦＴ（薄膜トランジスタ）からなっていて、スイッチング素子のゲートはゲート線（走査線）に接続され、スイッチング素子のソースはソース線（データ線）に接続される。また、スイッチング素子のドレインには画素電極が接続されるとともに、その画素電極と対向するように共通電極が配置され、さらに、画素電極と共通電極との間に液晶（図示せず）が挟持される。なお、スイッチング素子は各画素に個々に設けられており、画素電極も各画素に個々に設けられている。一方、共通電極については、その名の通り、各画素で共通となっている。

　また、バックライトユニット２０は、直下型方式を採用したものであって、白色のバックライト光を面状に出射し、そのバックライト光で液晶表示パネル１０の裏面をムラなく照明するようになっている。

　そして、表示動作の際には、映像信号に基づいて、液晶の光学的性質（光透過率）が画素毎に変化される。具体的には、各画素において、スイッチング素子を介して画素電極に所定の電力が供給されることにより、画素電極と共通電極との間に電界が発生される。そして、画素電極と共通電極との間に発生した電界によって、液晶の配向、すなわち、液晶を透過する光の透過率が変化される。

　このため、バックライトユニット２０からバックライト光が出射され、そのバックライト光によって液晶表示パネル１０の裏面が照明されると、液晶表示パネル１０を透過するバックライト光の透過量が画素毎に異ならされることになる。これにより、液晶表示パネル１０の表示面に所望の映像が表示される。

　以下に、液晶表示パネル１０およびバックライトユニット２０の構成についてより詳細に説明する。

　液晶表示パネル１０は、２枚の透明基板１１および１２を少なくとも備えている。一方の透明基板１１は、アクティブマトリクス基板と称されるものであり、他方の透明基板１２は、透明基板１１に対して対向配置されることから対向基板と称される場合もあるし、カラーフィルタ基板と称される場合もある。

　一方の透明基板１１の所定面上には、スイッチング素子および画素電極が形成されているとともに、それらに電気的に接続されるゲート線（走査線）およびソース線（データ線）も形成されている。また、他方の透明基板１２の所定面上には、共通電極が形成されている。なお、他方の透明基板１２の所定面上には、共通電極に加えて、必要に応じてカラーフィルタ（図示せず）がさらに形成される。そして、２枚の透明基板１１および１２のそれぞれの所定面は、液晶を特定方向に配向させることが可能な配向膜（図示せず）によって覆われている。

　また、２枚の透明基板１１および１２は、それぞれの所定面が向き合うように、シール材（図示せず）を介して互いに貼り合わされている。そして、２枚の透明基板１１および１２の間に液晶が封止されている。これによって、画素電極と共通電極との間（一方の透明基板１１の所定面を覆う配向膜と他方の透明基板１２の所定面を覆う配向膜との間）に液晶が挟持された状態となっている。

　さらに、２枚の透明基板１１および１２のそれぞれの外形サイズは互いに異ならされていて、透明基板１１の外形サイズが透明基板１２の外形サイズよりも大きくなっている。したがって、２枚の透明基板１１および１２は互いに貼り合わされているが、透明基板１１および１２のそれぞれの所定端は互いに合致しておらず、透明基板１１の所定面の一部が透明基板１２から露出されている。この透明基板１１の所定面の露出した部分は、非表示領域の一領域であって、透明基板１１にドライバ（図示せず）を電気的に接続するために用いられる。

　また、２枚の透明基板１１および１２の所定面（液晶側の面）とは反対側の面のそれぞれには、特定の振動方向の光波だけを透過させる偏光シート１３が１枚ずつ貼付されている。そして、２枚の偏光シート１３のそれぞれの透過軸方向は、互いに約９０°ずらされている。

　この液晶表示パネル１０の裏面側に設置されるバックライトユニット２０は、バックシャーシ２１と、発光モジュール２２と、反射シート２３と、光学シート２４とを少なくとも備えている。なお、バックシャーシ２１は、本発明の「筐体」の一例である。

　バックシャーシ２１は、液晶表示パネル１０側が開口された略箱状に形成されている。すなわち、バックシャーシ２１は、平面視（液晶表示パネル１０側から平面的に見た場合）における形状が略長方形状の底部２１ａと、底部２１ａの外周端に立設する側部２１ｂとを有しており、底部２１ａの底面２１ｃが液晶表示パネル１０側に向くように保持されている。そして、バックシャーシ２１の底部２１ａおよび側部２１ｂで取り囲まれた領域が収容領域とされている。

　発光モジュール２２は、バックライト光の基となる光を生成するためのものであり、バックシャーシ２１の底部２１ａに装着固定されている。なお、バックシャーシ２１の底部２１ａに対する発光モジュール２２の装着固定の方法については、後に詳細に説明する。

　そして、このように、バックシャーシ２１の底部２１ａに発光モジュール２２が装着固定されていることで、バックライトユニット２０が液晶表示パネル１０の裏面側に設置されたときに、発光モジュール２２が液晶表示パネル１０の直下（液晶表示パネル１０の裏面と対向する領域）に配置されるようになっている。

　発光モジュール２２の構造としては、白色の光を発する２個以上のＬＥＤパッケージ２５を光源（点状光源）として持っていて、その２個以上のＬＥＤパッケージ２５が細長状に形成された同一のＬＥＤ基板（光源基板）２６の搭載面上に搭載されたものとなっている。また、２個以上のＬＥＤパッケージ２５は、トップビュータイプであり、その発光面が液晶表示パネル１０側に向けられている。すなわち、ＬＥＤ基板２６の搭載面が液晶表示パネル１０側に向けられているということである。

　なお、ＬＥＤパッケージ２５から発せられる光を白色にする方法は特に限定されるものではなく、たとえば、青色光を黄色に変換する蛍光体と青色ＬＥＤ素子とを組み合わせたものをＬＥＤパッケージ２５としてもよいし、青色光を緑色および赤色にそれぞれ変換する蛍光体と青色ＬＥＤ素子とを組み合わせたものをＬＥＤパッケージ２５としてもよい。さらに、青色ＬＥＤ素子、緑色ＬＥＤ素子および赤色ＬＥＤ素子の３種類のＬＥＤ素子を組み合わせたものをＬＥＤパッケージ２５としてもよい。

　さらに、同一のＬＥＤ基板２６の搭載面上に搭載するＬＥＤパッケージ２５の搭載数についても特に限定されるものではなく、用途に応じて変更可能である。

　また、バックシャーシ２１の底部２１ａへの発光モジュール２２の装着数は複数とされており、それら複数の発光モジュール２２は、バックシャーシ２１の底面２１ａに対して平行な方向のうちのＸ方向（バックシャーシ２１の底部２１ａの長手方向）およびＹ方向（バックシャーシ２１の底部２１ａの短手方向）に互いに所定の間隔を隔てて二次元的に配列されている。なお、この状態においては、ＬＥＤ基板２６の長手方向とＸ方向とが一致し、ＬＥＤ基板２６の短手方向とＹ方向とが一致している。

　反射シート２３は、ＬＥＤパッケージ２５から発せられた光を液晶表示パネル１０側に向けて反射するためのものであって、バックシャーシ２１の収容領域に収容されている。この反射シート２３の構造としては、平面視における形状が略長方形状の底部２３ａと、底部２３ａの外周に立設する斜めに傾斜した側部２３ｂとを有したものとなっている。

　そして、バックシャーシ２１の収容領域に反射シート２３が収容された状態では、反射シート２３の底部２３ａがバックシャーシ２１の底面２１ｃ上に載置されている。すなわち、反射シート２３の底部２３ａは、バックシャーシ２１の底面２１ｃを覆い、かつ、ＬＥＤ基板２６の搭載面を覆っている。

　なお、反射シート２３の底部２３ａでＬＥＤ基板２６の搭載面の全面を覆うようにすると、ＬＥＤ基板２６の搭載面上に搭載されたＬＥＤパッケージ２５も反射シート２３の底部２３ａで覆われてしまう。このため、ＬＥＤパッケージ２５の発光が阻害される。したがって、反射シート２３の底部２３ａには、ＬＥＤパッケージ２５を液晶表示パネル１０側に露出させるために、開口形状が円形状とされた露出穴２３ｃがＬＥＤパッケージ２５と同数だけ形成されている。そして、それら反射シート２３の露出穴２３ｃのそれぞれから、ＬＥＤパッケージ２５が１つずつ液晶表示パネル１０側に露出（突出）されている。

　光学シート２４は、拡散シート（拡散板）やプリズムシートなどを含むシート群であって、バックシャーシ２１の開口を塞ぐように配置されている。すなわち、この光学シート２４は、バックシャーシ２１の底面２１ｃと対向する側に配置され、それによって、発光モジュール２２を液晶表示パネル１０側から覆っている。したがって、ＬＥＤパッケージ２５から発せられた光は、光学シート２４に入射することで拡散や集光などが行われた後に、液晶表示パネル１０の裏面を照明する。なお、光学シート２４の種類や使用枚数については、用途に応じて適宜変更される。

　ここで、第１実施形態では、図１～図３に示すように、スリット２７ａを有するレール状のガイド溝２７がバックシャーシ２１の底部２１ａに設けられており、そのガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６が嵌め込まれていることによって、バックシャーシ２１の底部２１ａに対する発光モジュール２２の装着固定がなされている。すなわち、第１実施形態では、締結部材（たとえば、リベットやネジなど）でバックシャーシ２１の底部２１ａにＬＥＤ基板２６を締結することなく、バックシャーシ２１の底部２１ａに対する発光モジュール２２の装着固定を行っている。

　ガイド溝２７の具体的な構造としては、ガイド溝２７はＸ方向に沿って細長く延ばされている。すなわち、ガイド溝２７のスリット２７ａもＸ方向に沿って細長く延びていることになる。なお、ガイド溝２７の延伸方向であるＸ方向は、本発明の「所定方向」に相当する。

　また、ガイド溝２７は略コの字状の断面形状を有しており、その略コの字体の内側スペースがＬＥＤ基板２６を嵌め込むための嵌め込みスペースとされている。そして、このガイド溝２７としての略コの字体は、実質的にバックシャーシ２１の底部２１ａの背面（底面２１ｃとは反対側の面）２１ｄに一体的に形成されたようになっている。

　さらに、バックシャーシ２１の底部２１ａの所定部分（ガイド溝２７の形成部分に対応する部分）にはＸ方向に沿って延びる細長状の穴２１ｅが形成されており、そのバックシャーシ２１の穴２１ｅがガイド溝２７のスリット２７ａとされている。なお、ガイド溝２７のスリット２７ａのＹ方向の開口幅は、ＬＥＤ基板２６のＹ方向の幅よりも小さく、かつ、ＬＥＤパッケージ２５のＹ方向の幅よりも大きくされている。

　このガイド溝２７の内側へのＬＥＤ基板２６の嵌め込みは、ＬＥＤ基板２６の搭載面上に搭載されたＬＥＤパッケージ２５がガイド溝２７のスリット２７ａから突出するようになされている。これにより、ガイド溝２７のスリット２７ａの縁部２７ｂ（バックシャーシ２１の穴２１ｅの縁部２１ｆ）によって、ＬＥＤ基板２６のＹ方向の両端部（ＬＥＤ基板２６のＬＥＤパッケージ２５が搭載される部分の周辺部分）が押え付けられている。すなわち、ガイド溝２７のスリット２７ａの縁部２７ｂによって、ＬＥＤ基板２７のＺ方向（バックシャーシ２１の底面２１ｃに対して垂直な方向）への移動が規制されている。もちろん、ＬＥＤ基板２６のＹ方向への移動は、ガイド溝２７の側部２７ｃによって規制されている。

　また、ガイド溝２７はＸ方向に沿って延びているが、そのガイド溝２７の延伸は、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一方端部から他方端部にわたっている。そして、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一方端部側に位置するガイド溝２７の終端およびバックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の他方端部側に位置するガイド溝２７の終端のそれぞれに、ガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込むための挿入口２７ｄが設けられている。さらに、ガイド溝２７のＸ方向の途中部分が仕切り部２７ｅで仕切られている。

　このようなガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込む際には、図４に示す方法を用いて行えばよい。具体的に言うと、複数のＬＥＤ基板２６のうちの一方のＬＥＤ基板２６については、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一方端部側に位置するガイド溝２７の挿入口２７ｄから挿入し、Ｘ方向にスライドさせることによりガイド溝２７の内側に嵌め込む。また、複数のＬＥＤ基板２６のうちの他方のＬＥＤ基板２６については、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の他方端部側に位置するガイド溝２７の挿入口２７ｄから挿入し、Ｘ方向にスライドさせることによりガイド溝２７の内側に嵌め込む。これにより、図１に示したような状態となる。

　第１実施形態では、上記のように、スリット２７ａを有するレール状のガイド溝２７をＸ方向（バックシャーシ２１の底面２１ｃに対して平行な方向である一方向）に沿って延びるようにバックシャーシ２１の底部２１ａに設けるとともに、そのガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込むことによって、締結部材（たとえば、リベットやネジなど）でバックシャーシ２１の底部２１ａにＬＥＤ基板２６を締結することなく、バックシャーシ２１の底部２１ａに対するＬＥＤ基板２６の装着固定を行うことができる。このため、ＬＥＤ基板２６が熱膨張したとしても、そのＬＥＤ基板２６の膨張をガイド溝２７の延びる方向であるＸ方向に逃がすことができるので、バックシャーシ２１の底部２１ａから離れる方向であるＺ方向（バックシャーシ２１の底面２１ｃに対して垂直な方向）へのＬＥＤ基板２６の撓みが発生し難くなる。すなわち、バックシャーシ２１の底部２１ａからＬＥＤ基板２６が大きく離間されることはない。したがって、ＬＥＤ基板２６からバックシャーシ２１の底部２１ａへの熱伝導の低下が抑制され、ＬＥＤ基板２６の搭載面上に搭載されたＬＥＤパッケージ２５の発熱を良好に放熱し続けることが可能となる。

　さらに、第１実施形態では、ＬＥＤ基板２６をバックシャーシ２１の底部２１ａに締結固定していないので、何らかの理由でＬＥＤ基板２６の交換を行う必要がある場合に、ＬＥＤ基板２６の脱着作業が容易になる。

　また、第１実施形態では、上記のように、ガイド溝２７のスリット２７ａからＬＥＤパッケージ２５を突出させることによって、ガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込んだとしても、ＬＥＤパッケージ２５から光が発せられたときに、ＬＥＤパッケージ２５から発せられた光がガイド溝２７によって遮られることはない。

　また、第１実施形態では、上記のように、ＬＥＤ基板２６のＬＥＤパッケージ２５が搭載された部分の周辺部分をガイド溝２７のスリット２７ａの縁部２７ｂで押え付けるようにすることによって、容易に、バックシャーシ２１の底部２１ａに対するＬＥＤ基板２６の装着固定を確実に行うことができる。また、ＬＥＤ基板２６の搭載面およびその反対面である裏面の両面にバックシャーシ２１の底部２１ａが直接的または間接的に接触された状態になるので、ＬＥＤパッケージ２５の発熱が効率的に放熱される。さらに、ＬＥＤ基板２６が板厚方向に熱膨張した場合には、ＬＥＤ基板２６のＬＥＤパッケージ２５が搭載された部分の周辺部分とガイド溝２７のスリット２７ａの縁部２７ｂとの密着度が増すので、放熱効果がさらに高まる。

　また、第１実施形態では、上記のように、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一方端部から他方端部にわたってガイド溝２７を延ばすことによって、そのガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を満遍なく嵌め込めば、容易に、バックシャーシ２１の底部２１ａの一方端部側から他方端部側の全域にわたってＬＥＤ基板２６（ＬＥＤパッケージ２５）が配置された状態にすることができる。

　また、第１実施形態では、上記のように、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一方端部側に位置するガイド溝２７の終端およびバックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の他方端部側に位置するガイド溝２７の終端のそれぞれに挿入口（ガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込むための開口）２７ｄを設けることによって、ガイド溝２７の挿入口２７ｄにＬＥＤ基板２６を挿入してＸ方向にスライドさせれば、容易に、ガイド溝２７の内側にＬＥＤ基板２６を嵌め込むことができる。さらに、この場合には、容易に、Ｘ方向に２つのＬＥＤ基板２６が並べられた状態にすることができる。

　また、第１実施形態では、上記のように、バックシャーシ２１の底部２１ａにガイド溝２７を一体的に形成することによって、ガイド溝２７を有する部材を別途準備する必要がないので、部品点数が削減される。

　ところで、液晶表示装置がテレビジョン受信装置に組み込まれる場合、液晶表示装置が縦置きにされることが多い。したがって、たとえば、Ｙ方向が上下方向とされ、バックシャーシ２１の底部２１ｂのＹ方向の一方端部および他方端部のそれぞれが上側および下側に位置される。

　この場合には、図５および図６に示す変形例のように、ガイド溝２７をＹ方向に沿って延ばし、バックシャーシ２１の底部２１ａのＹ方向の一方端部側に位置するガイド溝２７の終端に挿入口２７ｄを設け、バックシャーシ２１の底部２１ａのＹ方向の他方端部側に位置するガイド溝２７の終端を閉口することが好ましい。ところで、ガイド溝２７をＹ方向に沿って延ばす場合、本発明の「所定方向」に相当する方向はＹ方向となる。

　なお、第１実施形態の変形例のガイド溝２７の構造は、Ｙ方向に沿って延ばされていること以外は、第１実施形態のガイド溝２７の構造と同様である。また、第１実施形態の変形例のその他の構成についても、第１実施形態の構成と同様である。

　第１実施形態の変形例では、上記のように構成することによって、ガイド溝２７に嵌め込まれたＬＥＤ基板２６は重力によって常に下側（バックシャーシ２１の底部２１ａのＹ方向の他方端部側）に移動しようとしているため、多少の振動が生じたとしても、ＬＥＤ基板２６が位置ずれすることはない。

　（第２実施形態）
　第２実施形態では、第１実施形態とは異なり、図７に示すようなガイド溝３７がバックシャーシ２１の底部２１ａに後付けされている。したがって、第２実施形態のバックシャーシ２１の底部２１ａには、第１実施形態のバックシャーシ２１の底部２１ａに形成されている穴２１ｅに相当するものは存在しない。

　第２実施形態のバックシャーシ２１の底部２１ａに後付けされるガイド溝３７は、それぞれが略Ｌ字状の断面形状を有する２つの部材を組み合わせたものからなっており、その２つの部材の間の間隙がスリット３７ａとされている。そして、バックシャーシ２１の底部２１ａのＸ方向の一対の端部側の部分（バックシャーシ２１のＸ方向の一対の側部２１ｂ）には、ガイド溝３７の内側にＬＥＤ基板（図示せず）を挿入するために開口部２１ｇが形成されている。

　第２実施形態のその他の構成は、第１実施形態の構成と同様であるため、その詳細な説明は省略する。

　このように構成された第２実施形態の効果としては、第１実施形態の効果と略同じである。ただし、ガイド溝３７を別途準備する必要があるため、部品点数は増加する。

　なお、第２実施形態の構成において、図８に示す変形例のように、略コの字状の断面形状を有し、その略コの字体の開口がスリット４７ａとされるガイド溝４７をバックシャーシ２１の底部２１ａに後付けするようにしてもよい。

　今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　たとえば、上記実施形態では、液晶表示装置に設置される照明装置に本発明を適用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、液晶表示装置以外の表示装置に設置される照明装置に本発明を適用してもよい。

　　１０　液晶表示パネル（表示パネル）
　　２０　バックライトユニット（照明装置）
　　２１　バックシャーシ（筐体）
　　２１ａ　底部
　　２１ｃ　底面
　　２５　ＬＥＤパッケージ（光源）
　　２６　ＬＥＤ基板（光源基板）
　　２７、３７、４７　ガイド溝
　　２７ａ、３７ａ、４７ａ　スリット
　　２７ｂ　縁部
　　２７ｄ　挿入口

Claims

　光源が搭載された光源基板と、
　被照明体側に向けられた底面を持つ底部を有し、前記底部に前記光源基板が装着固定される筐体とを備え、
　スリットを有するレール状のガイド溝が前記筐体の底部に設けられているとともに、前記ガイド溝は前記筐体の底面に対して平行な所定方向に沿って延びており、
　前記ガイド溝の内側に前記光源基板が嵌め込まれていることによって、前記筐体の底部に対する前記光源基板の装着固定がなされていることを特徴とする照明装置。
　前記ガイド溝のスリットから前記光源が突出するように、前記ガイド溝の内側に前記光源基板が嵌め込まれていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
　前記ガイド溝のスリットの縁部によって、前記光源基板の前記光源が搭載された部分の周辺部分が押え付けられていることを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
　前記筐体の底部の前記所定方向の一方端部から他方端部にわたって前記ガイド溝が延びていることを特徴とする請求項１～３のいずれかに記載の照明装置。
　前記筐体の底部の前記所定方向の少なくとも一方端部側に位置する前記ガイド溝の終端に、前記ガイド溝の内側に前記光源基板を嵌め込むための挿入口が設けられていることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。
　前記筐体の底部の前記所定方向の他方端部側に位置する前記ガイド溝の終端にも前記挿入口が設けられていることを特徴とする請求項５に記載の照明装置。
　前記筐体の底部の前記所定方向の一方端部が上側に位置し、前記筐体の底部の前記所定方向の他方端部が下側に位置するように筐体が保持され、
　前記筐体の底部の前記所定方向の他方端部側に位置する前記ガイド溝の終端が閉口されていることを特徴とする請求項５に記載の照明装置。
　前記筐体の底部に前記ガイド溝が一体的に形成されていることを特徴とする請求項１～７のいずれかに記載の照明装置。
　請求項１～８のいずれかに記載の照明装置と、
　前記照明装置からの光で照明される表示パネルとを備えていることを特徴とする表示装置。