WO2012043412A1

WO2012043412A1 - 車両用サンシェード

Info

Publication number: WO2012043412A1
Application number: PCT/JP2011/071717
Authority: WO
Inventors: 隆木谷; 吉澤　和彦
Original assignee: アイシン精機株式会社
Priority date: 2010-09-27
Filing date: 2011-09-22
Publication date: 2012-04-05
Also published as: JP5381947B2; JP2012066766A; US8567858B2; EP2623347A4; CN103153662A; EP2623347A1; EP2623347B1; US20130181488A1; CN103153662B

Abstract

　車両用サンシェードは、車両の屋根の少なくとも一部を構成するとともに、透光部を備える樹脂パネルと、樹脂パネルの透光部を開閉する遮光シートと、互いに対向するように樹脂パネルに固定されると共に、遮光シートの開閉方向に延在し遮光シートを開閉自在に保持する、一対のガイドレールと、遮光シートを巻取る巻取部材と、ガイドレール間を橋架するようにガイドレールの対向方向に延在し、巻取部材を保持するフレームと、ガイドレールの対向方向における、フレームの少なくとも一方の端部に形成され、少なくともガイドレールの対向方向に延びる長穴と、長穴に挿通され、ガイドレール及びフレームを少なくともガイドレールの対向方向に相対移動可能に係合する係合部材とを有する。

Description

車両用サンシェード

　本発明は、車両の屋根に設置された透明樹脂パネルを遮光開閉する車両用サンシェードに関する。

　車両の屋根を補強する為、ある例では、屋根形状に合わせて湾曲した車両幅方向の補強部材で屋根が補強されている。補強部材を屋根に接着固定し、補強部材の両端を車体にボルト固定する。補強部材の両端部に設けられたボルト固定穴は、補強部材の長手方向に延びる長穴である為、組付け時の補強部材の長手方向の位置調整が可能である（例えば、特許文献１参照。）。

　また、ある例では、サンルーフの車両進行方向に延びるレールであるサンルーフ装飾部材を車体へ固定するブラケットに、位置規制の為の車両進行方向に延びる長穴が設けられている。装飾カバーは、長穴により位置規制されるため成型誤差を許容することができるとともに、熱変形の影響を許容することができる（例えば、特許文献２参照。）。

特開２０００－１６３３１号公報特開２００９－８３８２２号公報

　しかしながら、特許文献１では補強部材がボルト締結及び接着により固定されるため、組付け時の位置調整は可能であるが組付け後の熱変形等の影響を許容できないという問題がある。

　また、特許文献２では車両進行方向に延びる長穴が設けられているため、熱変形等によるレールの延在方向に垂直な方向の変位を許容できないという問題がある。

　上記問題点に取り組むために、本発明の目的は、樹脂パネルに固定されることにより環境変化に伴うレールの延在方向に垂直な方向の（すなわち一対のレールの対向方向）変位の影響を許容できる車両用サンシェードを提供することにある。

　本発明の１態様によれば、車両用サンシェードであって、車両は屋根を有し、車両用サンシェードは、車両の屋根の少なくとも一部を構成するとともに、透光部を備える樹脂パネルと、該樹脂パネルの透光部を開閉する遮光シートと、互いに対向するように樹脂パネルに固定されると共に、該遮光シートの開閉方向に延在し該遮光シートを開閉自在に保持する、一対のガイドレールと、遮光シートを巻取る巻取部材と、ガイドレール間を橋架するようにガイドレールの対向方向に延在し、巻取部材を保持するフレームと、ガイドレールの対向方向における、フレームの少なくとも一方の端部に形成され、少なくともガイドレールの対向方向に延びる長穴と、長穴に挿通され、ガイドレール及びフレームを少なくともガイドレールの対向方向に相対移動可能に係合する係合部材とを有する車両用サンシェードが提供される。

本発明の実施形態に係るサンシェードが設置された自動車の屋根を示す斜視図である。本発明の実施形態に係るサンシェードの左半分を示す分解斜視図である。本発明の実施形態に係るフレーム取付け部の車両幅方向の部分断面図である。本発明の実施形態に係るガーニッシュの平面図である。

　以下、本発明の車両用サンシェードを備えた車両について説明する。

　図１は、本発明の実施形態に係るサンシェードが設けられる自動車の屋根１の斜視図である。屋根１を形成する屋根パネル２には日光を取込めるように開口部３が形成され、開口部３には透明な樹脂で成形されるとともに透光部４ａを備えた樹脂パネル４が設置される。樹脂パネル４の外周縁部５には、車室内への雨水の浸入を防止する為、図示しないシール部材が配置されている。樹脂パネル４の車室側の面６には図２に示すサンシェード１１（車両用サンシェード）が設置され、サンシェード１１の開閉により透光部４ａの採光または遮光を行う。

　図２は、本発明の実施形態に係るサンシェード１１の車両の前面に向かって左半分を示す分解斜視図である。車両の前面に向かって右半分も対称な構成であるので説明を省略する。樹脂パネル４の車室側の面６のそれぞれの車両幅方向１２のパネル端部４ｂには、一対のガイドレール１５が車両幅方向１２にレールピッチ１６の間隔を空けて設置され、一対のガイドレール１５は車両前後方向１４に向かって延びる。本実施形態では、一対のガイドレール１５の対向方向は車両の前後方向である。ガイドレール１５は、レールフランジ部１５ａと、２つのレール部１５ｂとを備え、２つのレール部１５ｂは、レール中央部１５ｃ（延在方向中央部）に関して車両前後方向１４に対称である。各ガイドレール１５間は、レール中央部１５ｃ付近で車両幅方向１２に延在するフレーム１７により連結される。フレーム１７は、鋼板をプレス成型して車両幅方向１２に延在するフレーム本体部１７ａと、フレーム１７の両方の端部１７ｂの車両前後方向１４にそれぞれ一対ずつ溶接固定されるフレームブラケット１７ｃとにより構成される。各フレームブラケット１７ｃには車両幅方向１２に延びる長穴１８が形成され、長穴１８には樹脂カラー１９が嵌合された段付スクリュ２１が挿通される。段付スクリュ２１は係合部材として機能する。各フレームブラケット１７ｃは、段付スクリュ２１によりレール中央部１５ｃ近傍のスクリュ穴１５ｄを介してレールフランジ部１５ａに締結される。また、遮光シート２２を巻取る為、樹脂パネル４とフレーム１７との間に、車両前後方向１４に互いに対向した一対のリトラクタ２３が設置される。リトラクタ２３は巻取部材として機能する。リトラクタ２３は、車両幅方向１２に延びる棒状の芯部材であり、遮光シート２２の車両前後方向１４の一方の縁部は、芯部材であるリトラクタ２３に固定される。各リトラクタ２３の軸端部２３ａは、図示しない軸受部を介してフレーム１７に回転自在に支持され、各リトラクタ２３は、図示しない渦巻きばね等により閉方向１４ｂに遮光シート２２を巻取るように常時付勢される。それぞれの遮光シート２２の車両前後方向１４の他方の縁部には、操作部を兼ねたガーニッシュ２４が設置され、ガーニッシュ２４は移動部材として機能し、遮光シート２２をガイドレール１５に開閉自在に保持する。本実施形態では、遮光シート２２の開閉方向は車両の前後方向である。

　図３は、本発明の実施形態に係るフレーム１７の取付状態を示す車両幅方向１２の部分断面図である。樹脂パネル４は、ガイドレール１５を外部から遮蔽する為の黒色成型部４ｃを備え、樹脂パネル４のパネル端部４ｂには、車室側の面６からガイドレール１５のレールフランジ部１５ａが、レールスペーサ１５ｅを介して耐光性接着剤で接着固定される。レールフランジ部１５ａはスクリュ穴１５ｄを有し、フレームブラケット１７ｃを締結したレールフランジ部１５ａ面の反対側であるフランジ上面１５ｆ側から、ウェルドナット２５が溶接固定される。また、段付スクリュ２１は、ねじ部２１ａと、ねじ部２１ａの下側のねじ部２１ａの呼び径よりも大きい段付部２１ｂとを備え、円筒状の樹脂カラー１９が段付部２１ｂに嵌合する。フレームブラケット１７ｃの長穴１８に、樹脂カラー１９が嵌合された段付スクリュ２１が挿通され、段付スクリュ２１のねじ部２１ａは、ガイドレール１５のウェルドナット２５に螺合し、締結による軸力を発生させる。樹脂カラー１９はカラーフランジ部１９ａを有し、カラーフランジ部１９ａは、段付スクリュ２１の軸力によりスクリュ頭部２１ｃとフレームブラケット１７ｃとの間で押圧される。段付スクリュ２１の段付部端面２１ｄは、レールフランジ部１５ａに当接して押圧し、段付スクリュ２１の軸力を保持する。

　図４は、本発明の実施形態に係るガーニッシュ２４の平面図である。ガーニッシュ２４は、樹脂から成型され車両幅方向１２に延びる矩形状をしており、付勢部材として機能する屈曲板ばね３１、操作ボタン３２及び一対のシュー３３を備えている。シュー３３は、レール部１５ｂに嵌合しガーニッシュ２４を摺動自在にガイドレール１５に保持する。ガーニッシュ２４の長辺は、それぞれ第一縁部２４ａと第二縁部２４ｂであり、第二縁部２４ｂは遮光シート２２の縁部と接合される。ガーニッシュ２４の中央部には、中央凹部３４が形成され、中央凹部３４には操作ボタン３２が車両前後方向１４にスライド可能となるように設置される。また、ガーニッシュ２４には、屈曲板ばね３１を収容する為、車両幅方向１２に延び、中央凹部３４に対して対称な溝３５が形成される。溝３５は、中央凹部３４と連通するとともに第二縁部２４ｂの中央凹部３４寄りの箇所から第一縁部２４ａの端部２４ｃ寄りの箇所に至る一対の第一溝部３５ａと、第一溝部３５ａと連通するとともにガーニッシュ２４の端部２４ｃに至る一対の第二溝部３５ｂとから構成される。各第一溝部３５ａと、対応する第二溝部３５ｂとは互いに角部３５ｃで鈍角に屈曲し、第一溝部３５ａの車両前後方向１４の溝幅は、第一溝部３５ａの後側の第一溝壁３５ｄと前側の第二溝壁３５ｅとが角度を成す為、中央凹部３４から角部３５ｃに至るまでに直線的に減少する。ガーニッシュ２４の各端部２４ｃには、車両幅方向１２の外側方向に向かって開口した凹形状のシュー保持部２４ｄが設けられ、シュー３３を車両幅方向１２に移動可能となるように保持するとともに、第二溝部３５ｂと連通する。溝３５に収納される屈曲板ばね３１は、板状のばね鋼から成型され、車両幅方向１２に対称に、操作ボタン３２が設置される中央部３１ａと、中央部３１ａに対して第一曲げ部３１ｂで接続される一対の第一延在部３１ｃと、第一延在部３１ｃに対して第二曲げ部３１ｄで接続される一対の第二延在部３１ｅとから構成される。第一延在部３１ｃは第一縁部２４ａに対して鋭角に接し、第二延在部３１ｅも第一縁部２４ａ対して鋭角に接し、第一延在部３１ｃと第二延在部３１ｅとは鈍角を成す。各第二延在部３１ｅの先端にはシュー３３と連係する為のフック部３１ｆが形成され、シュー溝部３３ａに、屈曲板ばね３１の各フック部３１ｆが嵌合する。サンシェード１１が全閉又は開度が保持され停止している場合、屈曲板ばね３１は、溝３５の形状に合わせて撓み、第一延在部３１ｃが第一溝壁部３５ｄに向かって付勢された状態で保持される。そのため、第一溝壁部３５ｄへ向かう復元力の反力である付勢力が第一延在部３１ｃから第二延在部３１ｅに向かって作用し、シュー３３は、外側方向１２ａに向かってガイドレール１５へ付勢される。ガーニッシュ２４は、両方の端部２４ｃがシュー３３を介してガイドレール１５に保持される為、ガイドレール１５に対して内側方向１２ｂに向かってセンタリングされる。

　サンシェード１１を開動作する場合、操作ボタン３２を開方向１４ａにスライドさせることにより屈曲板ばね３１の中央部３１ａが付勢力に抗して第二縁部２４ｂに向かって移動し、角部３５ｃを支点として第一延在部３１ｃが撓む。第一延在部３１ｃの撓みに伴って第二曲げ部３１ｄは、内側方向１２ｂに向かって移動し、第二延在部３１ｅが第二溝部３５ｂに沿って内側方向１２ｂに引寄せられる。第二延在部３１ｅの移動に伴ってシュー３３の外側方向１２ａに向かう付勢力が解除され、ガーニッシュ２４が移動可能となる。そこで、ガーニッシュ２４が手動でガイドレール１５に沿って開方向１４ａにスライドされる。その際、遮光シート２２がリトラクタ２３に巻取られることにより、透光部４ａを通して採光可能となる。

　サンシェード１１を閉動作する場合、ガーニッシュ２４を手動で閉方向１４ｂにスライドさせる。その際、リトラクタ２３に巻取られていた遮光シート２２がガーニッシュ２４により引張られて巻出され透光部４ａを遮光する。全閉状態ではガーニッシュ２４は、図示しないストッパに当接して停止する。

　日光が樹脂パネル４に直射し樹脂パネル４が熱膨張する場合、各ガイドレール１５が樹脂パネル４に接着固定されている為、ガイドレール１５のレールピッチ１６が拡大する。鋼板より樹脂の線膨張係数が大きい為、樹脂パネル４に固定されたガイドレール１５と鋼板で成形されたフレーム本体部１７ａに溶接固定されたフレームブラケット１７ｃとの締結部では相対変位が生じる。そのため、ガイドレール１５に対して位置が固定されている段付スクリュ２１は、フレームブラケット１７ｃの長穴１８に沿って移動し、段付スクリュ２１により押圧された樹脂カラー１９は、フレームブラケット１７ｃに対して摺動する。また、リトラクタ２３の軸端部２３ａを保持する軸受部は、線膨張係数の小さい鋼板で成型されるフレーム１７に設置される為、熱等の環境変化が生じても車両幅方向１２の変形量が小さく、軸受機能は維持される。レールピッチ１６の拡大に対応してガーニッシュ２４に内蔵された屈曲板ばね３１の撓み量が変化することにより、シュー３３は、ガイドレール１５に追従し、ガーニッシュ２４のセンタリングは維持される。

　上記実施形態の効果を以下に説明する。

　本発明のサンシェード１１では、フレーム１７は、ガイドレール１５の対向方向である車両幅方向１２に延びる長穴１８に段付スクリュ２１を挿通することによりガイドレール１５に締結される。そのため、熱等の環境変化により樹脂パネル４が膨張等の変形をしても段付スクリュ２１が長穴１８に沿って相対移動しガイドレール１５間の距離の変化を吸収することができる。また、線膨張係数の違いによる樹脂パネル４の曲げ変形が抑制され、熱疲労等による樹脂パネル４や接着部分の破損が抑制されるとともに、曲げ変形による樹脂パネル４の外周縁部５の防水シール剥離に伴う水漏れが抑制される。さらに、フレーム１７と樹脂パネル４とを線膨張係数の異なる材料で成型できる為、設計時の材料選択の自由度が向上するとともに、サンシェード１１と樹脂パネル４とをアッセンブリ化できる為、車両への組付性が向上する。また、リトラクタ２３の軸端部２３ａの軸受部をガイドレール１５ではなく変形量の少ないフレーム１７に設置できる為、樹脂パネル４の変形に対応する軸受部の追従機構が不要となり、部品数を削減できるとともに構造を簡略化できる。

　リトラクタ２３を保持するフレーム１７は、ガイドレール１５のレール中央部１５ｃと係合する為、透光部４ｃが広く遮光シート２２が二枚必要な場合でも、一本のフレーム１７に二本のリトラクタ２３を保持できフレーム１７の本数を削減できる。また、屋根１に配置される重量物であるフレーム１７の本数を削減して重心を下げることにより、車両の運動性能や乗り心地を損なうことなくサンシェード１１の透光部４ｃを広げることができる。ガイドレール１５の前後に二本のフレーム１７を設置しなくてもよく、運転者の頭上前方に厚みのあるフレーム１７が突出しない為、視界が広がり安全性を向上できるだけでなく、圧迫感を排除でき快適性が向上する。さらに、長穴１８の延びる方向を車両幅方向１２のみとすることにより、車両前後方向１４のガタを好適に規制できる為、レールピッチ１６等のサンシェード１１の組付精度を向上でき、操作感を滑らかにして高級感を演出できる。

　ガーニッシュ２４は、屈曲板ばね３１によってガイドレール１５に付勢される為、ガイドレール１５が熱等の環境変化により車両幅方向１２に変位しても、センタリングを維持することができる。そのため、ガーニッシュ２４が車両幅方向１２に偏ることなく、良好な操作感を維持できる。

　フレーム１７は段付スクリュ２１により樹脂カラー１９を介してガイドレール１５に締結される為、フレーム１７とガイドレール１５とが相対移動する際に樹脂カラー１９が摺動し、摺動抵抗を低減することができる。また、軸方向寸法管理の容易な段付部２１ｂがガイドレール１５に当接する為、樹脂カラー１９の変形量を管理することができ、樹脂カラー１９の過度のつぶれを抑制できる。さらに、剛性を有する段付部２１ｂがガイドレール１５に当接して軸力を保持する為、樹脂カラー１９の変形に伴う軸力の低下を低減し、ねじの緩みを抑制することができ、メンテナンスフリーとすることができる。

　　樹脂カラー１９は樹脂により成型される為、金属に比べて摩擦係数を低減できるとともにカラーの質量を軽量化できる。

　　ガイドレール１５を接着剤で樹脂パネル４に固定する為、ガイドレール１５を固定する部品を削減し、組付性を向上することができるとともに軽量化できる。また、ガイドレール１５が車体に直接取付かないので、ガイドレール１５を各車種間で共通化できる。

　なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、ガイドレールの対向方向は車両の幅方向であったが、車両の前後方向であってもよい。
・前記実施形態では、遮光シート２２の開閉方向は車両の前後方向であったが、車両の幅方向であってもよい。

　・前記実施形態において、サンシェード１１は、固定式サンルーフの採光開閉に適用されているが、スライド式やヒンジ固定によるフリップアウト式のサンルーフに適用されてもよい。

　・前記実施形態において、遮光シート２２は、リトラクタ２３に巻取られるが、蛇腹に折畳まれてもよい。

　・サンシェード１１は、電動駆動により開閉されてもよい。

　・前記実施形態において、フレーム１７は段付スクリュ２１でガイドレール１５に締結されるが、リベットやピンで係合されてもよい。

　・前記実施形態において、ガイドレール１５は樹脂パネル４に接着固定されるが、樹脂パネル４とインサート成型されてもよく、同材質で一体成型されてもよい。また、ガイドレール１５は樹脂パネル４に埋め込まれたスタッドボルトで固定してもよい。

　・前記実施形態において、相対移動の為の長穴１８は、車両幅方向１２のみに延びているが、車両幅方向１２と車両前後方向１４とに延びる斜め向きの長穴であってもよい。

　・前記実施形態において、長穴１８は、フレーム１７の両方の端部１７ｂに形成されているが、一方の端部１７ｂのみに長穴１８が形成され、他方はガイドレール１５に対して相対移動しないように固定されていてもよい。この場合でも、樹脂パネル４の変形を許容できる。その際、ガーニッシュ２４は、左右非対称に付勢される必要があり、センタリングされてはならない。車両幅方向１２に移動可能なシュー３３は、長穴１８により相対移動が許容される側のガーニッシュ２４の端部２４ｃのみに設置される必要がある。

　・前記実施形態において、樹脂パネル４が屋根パネル２と別体に設けられているが、樹脂パネル４と屋根パネル２とが一体であってもよい。

Claims

　車両用サンシェードであって、車両は屋根を有し、前記車両用サンシェードは、
　前記車両の屋根の少なくとも一部を構成するとともに、透光部を備える樹脂パネルと、
　該樹脂パネルの前記透光部を開閉する遮光シートと、
　互いに対向するように前記樹脂パネルに固定されると共に、該遮光シートの開閉方向に延在し該遮光シートを開閉自在に保持する、一対のガイドレールと、
　前記遮光シートを巻取る巻取部材と、
　前記ガイドレール間を橋架するように前記ガイドレールの対向方向に延在し、前記巻取部材を保持するフレームと、
　前記ガイドレールの対向方向における、前記フレームの少なくとも一方の端部に形成され、少なくとも前記ガイドレールの対向方向に延びる長穴と、
　前記長穴に挿通され、前記ガイドレール及び前記フレームを少なくとも前記ガイドレールの対向方向に相対移動可能に係合する係合部材と
を有する車両用サンシェード。
　前記フレームは、前記ガイドレールの延在方向の中央部と係合し、
　前記長穴は、前記対向方向にのみ延びる長穴であり、
　前記巻取部材及び前記遮光シートは、複数の巻取部材及び複数の遮光シートのうちの１つずつであり、前記巻取部材及び前記遮光シートはそれぞれ一対ずつ備えられ、
　前記一対の巻取部材は、単一の前記フレームに保持される請求項１に記載の車両用サンシェード。
　前記遮光シートの開閉方向の縁部に連携された移動部材と、
　前記移動部材を前記ガイドレールに付勢し、前記移動部材内に収容される付勢部材とをさらに備え、
　前記付勢部材は、前記樹脂パネルの変形に伴う前記ガイドレールの対向方向への変位を許容可能に構成される
請求項１又は請求項２に記載の車両用サンシェード。
　前記係合部材は、段付部を備えた締結部材であり、該締結部材よりも摩擦係数の小さいカラーを介して前記フレームと係合し、
　前記段付部は、前記ガイドレールに当接する請求項１乃至３のいずれか１項に記載の車両用サンシェード。
　前記カラーは、樹脂カラーである請求項４に記載の車両用サンシェード。
　前記ガイドレールは、前記樹脂パネルへ接着固定される
請求項１乃至５のいずれか１項に記載の車両用サンシェード。