WO2010126083A1

WO2010126083A1 - 照明装置

Info

Publication number: WO2010126083A1
Application number: PCT/JP2010/057564
Authority: WO
Inventors: 幸一郎小野; 真二霜村
Original assignee: 三洋電機株式会社
Priority date: 2009-04-28
Filing date: 2010-04-28
Publication date: 2010-11-04

Abstract

【課題】ＬＥＤ素子を光源として使用した照明装置において、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置を提供する。【解決手段】照明装置Ａは、ＬＥＤ素子１と、このＬＥＤ素子１が複数配列、実装されたベース部材３と、このベース部材３が内側に装着され、ＬＥＤ素子１から出射された光が透過するカバー部材４と、このカバー部材４が、ＬＥＤ素子１が配列された方向に沿ってスライド移動させて取り付けられる器具５と、を備え、カバー部材４が、器具５に対してスライド移動するその方向全域にわたって器具５に支持されている。これによりカバー部材４は、器具５にしっかり支持されているので、重みや振動によって器具５から外れて落下する危険性が低い。

Description

照明装置

　本発明は、ＬＥＤ素子を光源として使用した照明装置に関する。

　家庭やオフィスなどにおいては従来、蛍光灯形の照明装置が広く使用されている。蛍光灯は一般的に、所定の気体を封入したガラス管内に電極を配置し、放電で発生する紫外線をガラス管内面に塗布された蛍光物質に当て可視光線に変換する光源である。家庭では主に円形の蛍光管が、オフィスでは棒状の蛍光管が使用されていることが多い。

　棒状の蛍光管は、直管型とも言われ、蛍光物質が内面に塗布されたガラス管と、そのガラス管の長手方向両端に取り付けられた電極とを備えている。電極は、ガラス管の両端から外側に２本ずつ突出し、蛍光灯器具の口金に接続している。蛍光管は、これら電極、口金を介して、蛍光灯器具から電力を得る。

　一方、発光ダイオード（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ、以下ＬＥＤと称す）は、低電圧、高効率で光を照射することができるので、照明装置への利用が近年注目されている。ＬＥＤを利用した照明装置は、蛍光灯やフィラメントを用いた電球などと比較して、消費電力を低減させることが可能である。

　上記のようなＬＥＤを利用した照明装置の一例を、特許文献１に見ることができる。特許文献１に記載されたＬＥＤ式蛍光灯形照明装置は、ＬＥＤを光源として、従来の直管型の蛍光灯と構造的に互換性のある照明装置である。従来の蛍光管に相当する部分の構造は、棒状の円筒形状筐体の、内部に複数のＬＥＤ素子が配列、実装されたプリントベース部材が設けられ、両端から外側に電極が突出している。

特許第４１５６６５７号公報（第５頁、図１）

　特許文献１に記載されたＬＥＤ式蛍光灯形照明装置のような、従来の直管型の蛍光灯と構造的に互換性のある照明装置は、前述のように、蛍光管の両端には電極が、蛍光管を支持する照明器具の、蛍光管の電極に対応する箇所には口金が設けられている。したがって、この照明装置を複数、天井などに蛍光管の長手方向に連ねて配置する場合、口金の箇所の光量が低下し、陰ができてしまう可能性が高い。

　また、ＬＥＤを利用して構成した直管型の蛍光管は、従来の蛍光管より重量が重い。そして、このＬＥＤ式蛍光管は、器具の２箇所の口金の箇所でのみ支持されているので、落下の危険性が高くなることが懸念される。特に、広い室内などで使用される２ｍを超える蛍光管については、さらに落下の危険性が高い。

　また、ＬＥＤ式蛍光管を従来の蛍光灯の器具で使用する場合、従来の蛍光灯に必要であった安定器を取り外す工事を施すことがある。この工事を施した器具には、従来の蛍光管が使用できないにもかかわらず、誤って従来の蛍光管を装着してしまう恐れがある。また、ＬＥＤ式蛍光管を、安定器が搭載された従来の蛍光灯の器具に装着してしまう恐れもある。

　本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、ＬＥＤ素子を光源として使用した照明装置であって、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置を提供することを目的とする。

　上記の課題を解決するため、本発明の照明装置は、ＬＥＤ素子と、このＬＥＤ素子が複数配列、実装されたベース部材と、このベース部材が内側に装着され、前記ＬＥＤ素子から出射された光が透過するカバー部材と、このカバー部材が、前記ＬＥＤ素子が配列された方向に沿ってスライド移動させて取り付けられる器具と、を備え、前記カバー部材が、前記器具に対してスライド移動するその方向全域にわたって、または複数箇所で器具に支持されていることとした。

　この構成によれば、カバー部材は、器具にしっかり支持されているので、重みや振動によって器具から外れて落下する危険性が低い。そして、従来の蛍光灯器具にＬＥＤ式照明装置を装着するといった、誤った使用も防止することが可能である。さらに、従来の蛍光灯及び蛍光灯器具の長手方向両端部に見られる電極や口金の使用を廃止できるので、軽量化が図れるとともに、照明装置を複数連ねて配置した際のシームレス化が期待できる。

　また、上記構成の照明装置において、前記カバー部材は、その内面に溝部を備えるとともに、この溝部に沿ってスライド移動させて前記ベース部材が装着されることとした。

　この構成によれば、ベース部材は、カバー部材に対して、溝部をスライド移動させることで容易に着脱が可能であり、交換作業が簡便である。

　また、上記構成の照明装置において、前記カバー部材は、樋形状をなすこととした。

　この構成によれば、ベース部材の裏面側を開放することが可能であり、ＬＥＤ素子自体や、ＬＥＤ素子に電力を供給する電源ユニットから発せられる熱をベース部材の裏面側から逃がすことができる。そして、カバー部材とＬＥＤ素子との距離を離す事により、グレア感をより低減させることも可能である。

　また、上記構成の照明装置において、前記カバー部材は、その外面に、スライド移動するその方向全域にわたって、または複数箇所で前記器具と係合する支持部を備えることとした。

　この構成によれば、カバー部材は、器具に対して、支持部を利用して容易に着脱が可能であり、交換作業が簡便である。

　また、上記構成の照明装置において前記支持部が、溝形状で形成されている、こととした。

　また、上記構成の照明装置において、前記支持部が、突条形状で形成されていることとした。

　また、上記構成の照明装置において、前記支持部の先端が、前記カバー部材本体に向かって屈曲したＵ字形状に形成されていることとした。

　この構成よれば、カバー部材を器具にしっかりと保持させることができる。

　また、上記構成の照明装置において、前記カバー部材と、前記器具とが一体として構成されていることとした。

　この構成によれば、照明装置のより一層軽量化を図ることが可能である。従来の蛍光灯とは明らかに外観形状が異なるので、見誤って従来の蛍光灯を装着したり、従来の器具に装着したりする危険性も少なくなる。これらに加えてさらに、ベース部材の裏面側に広い空間を確保することができ、ＬＥＤ素子自体や電源ユニットから発せられる熱による悪影響を回避することができる。

　本発明の構成によれば、ＬＥＤ素子を光源として使用した照明装置において、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置を提供することができる。

本発明の第１の実施形態に係る照明装置全体の斜視図である。図１に示す照明装置の上方から見た斜視図である。図１に示す照明装置の垂直断面図である。図３に示す照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第２の実施形態に係る照明装置の垂直断面図である。本発明の第３の実施形態に係る照明装置の垂直断面図である。本発明の第４の実施形態に係る照明装置の垂直断面図である。本発明の第５の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第６の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第７の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第８の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第９の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第１０の実施形態に係る照明装置の部分拡大垂直断面図である。本発明の第１１の実施形態に係る照明装置の垂直断面図である。

　以下、本発明の実施形態を図１～図１４に基づき説明する。

　最初に、本発明の第１の実施形態に係る照明装置について、図１～図４を用いてその構造を説明する。図１は照明装置全体の斜視図、図２は照明装置の上方から見た斜視図、図３は照明装置の垂直断面図、図４は図３に示す照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、図３及び図４は、図１に示す照明装置の、長手方向と直角をなす方向の垂直断面を描画している。

　照明装置Ａは、図１及び図２に示すように、従来の直管型の蛍光灯照明装置と同様、全体が、設置面に沿って長く延びる細長い形態をなしている。そして、照明装置Ａは、図３及び図４に示すように、ＬＥＤ素子１、基板２、ベース部材３、カバー部材４、器具５、電源ユニット６、及び蓋部材７を備えている。

　ＬＥＤ素子１は、図４に示すように、基板２表面に実装されている。そして、このＬＥＤ素子１は、図４における紙面奥行き方向、すなわち図１における照明装置Ａの長手方向に沿って、複数が配列されている。

　ベース部材３は、ＬＥＤ素子１が実装された基板２を保持し、カバー部材４の内側に装着されている。ベース部材３は、平板形状のアルミニウムで構成され、ＬＥＤ素子１の熱を放出するヒートシンクとしても機能している。

　カバー部材４は、ポリカーボネートまたは拡散材入りポリカーボネートで構成され、図１に示すように、照明装置Ａの長手方向全域にわたって延びる樋形状にして形成されている。この構成によれば、ベース部材３の、ＬＥＤ素子１が実装されていない裏面側を開放することが可能であり、ＬＥＤ素子１自体から発せられる熱をベース部材３の裏面側から逃がすことができる。また、カバー部材４とＬＥＤ素子１との距離を離す事により、グレア感をより低減させることも可能である。そして、カバー部材４は、図４に示すように、その内面に溝部４ａを、外面に支持部４ｂを備えている。

　溝部４ａは、カバー部材４の周方向両端の箇所各々に、各々が対向する形で設けられ、それぞれ長手方向、すなわち図４の紙面奥行き方向に沿って延びている。これら２箇所の溝部４ａには、平板形状のベース部材３が嵌合している。ベース部材３は、溝部４ａの長手方向端部からスライドして溝部４ａに挿入され、カバー部材４の内側に装着される。この構成によれば、ベース部材３は、カバー部材４に対して、溝部４ａをスライド移動させることで容易に着脱が可能であり、交換作業が簡便である。そしてこのとき、ベース部材３は、カバー部材４の曲面部側をＬＥＤ素子１が指向するように、カバー部材４に装着される。そして、ＬＥＤ素子１から出射された光は、カバー部材４の曲面部を透過し、周囲を照射する。

　一方、支持部４ｂは、カバー部材４の周方向両端の箇所各々に、各々がカバー部材４の外面法線方向に沿って反対の方向を向くように突出する形で設けられ、それぞれ長手方向に沿って延びる突条形状で形成されている。支持部４ｂの突出方向外側の先端は、カバー部材４本体に向かって屈曲したＵ字形状に形成されている。この構成によれば、カバー部材４は、器具５に対して、支持部４ｂを利用して容易に着脱が可能であり、交換作業が簡便である。また、カバー部材４を器具５にしっかりと保持させることができる。

　なお、カバー部材４は、上記のようにＬＥＤ素子１を擁するベース部材３を保持しながら、器具５の２箇所に設けられ、支持されている（図１及び図３参照）。

　器具５は、主となる部分が板金などで構成され、図３に示すように、長手方向と直角をなす垂直断面形状が、頂角の箇所が下方に向かって凸となる略二等辺三角形形状をなしている。器具５は、その二等辺三角形断面の二等辺部に相当する平面各々に曲面部が外側を向くように２個のカバー部材４が配置され、底辺部に相当する上面で天井などに懸架されている。器具５の上面には、図２及び図３に示すように、４箇所の取り付け部５ａと、１箇所の電源供給部５ｂとが設けられている。器具５の上面内側には電源ユニット６が設けられ、電源供給部５ｂと電気的に接続されている。また、ＬＥＤ素子１に電力を供給すべく、電源ユニット６から２枚のベース部材３に向かって電源ケーブル６ａが延びている。

　なお、電源ユニット６は、ベース部材３の、ＬＥＤ素子１が実装されていない裏面に設けても構わない。また、電源ユニット６は、器具５の下面内側に設けても構わない。

　器具５のカバー部材４に対応する箇所には、照明装置Ａの長手方向に沿って延びる開口部５ｃが設けられ、この開口部５ｃにカバー部材４が支持されている。開口部５ｃの縁部には、長手方向に沿って係止部５ｄが設けられている。係止部５ｄは、カバー部材４の支持部４ｂに係合するよう、Ｕ字形状に屈曲した形で形成されている。そして、カバー部材４は、器具５の開口部５ｃに、ＬＥＤ素子１が配列された方向、すなわち照明装置Ａ及びカバー部材４の長手方向に沿ってスライド移動させて取り付けられる。係合する支持部４ｂ及び係止部５ｄにより、カバー部材４は、器具５に対してスライド移動するその方向全域にわたって器具５に支持されている。

　また、図１に示すように、器具５の長手方向両端部には、蓋部材７が備えられている。蓋部材７は、板金などで構成され、器具５及びカバー部材４の長手方向端部を覆い、それらの外側に嵌合する形状をなしている。このようにして、照明装置Ａは、カバー部材４の長手方向端部の箇所に、端部から長手方向外側へ突出する形の器具５との接続部を備えていない。

　上記構成によれば、カバー部材４は、器具５にしっかり支持されているので、重みや振動によって器具５から外れて落下する危険性が低い。そして、従来の蛍光灯器具にＬＥＤ式照明装置を装着するといった、誤った使用も防止することが可能である。さらに、従来の蛍光灯及び蛍光灯器具の長手方向両端部に見られる電極や口金の使用を廃止できるので、軽量化が図れるとともに、照明装置Ａを長手方向に沿って連ねて配置した際のシームレス化が期待できる。

　したがって、ＬＥＤ素子１を光源として使用した照明装置Ａにおいて、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ａを提供することができる。

　次に、本発明の第２の実施形態に係る照明装置について、図５を用いてその構造を説明する。図５は、照明装置の垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第２の実施形態に係る照明装置Ｂの器具８は、主となる部分が板金などで構成され、図５に示すように、長手方向と直角をなす垂直断面形状が略長方形形状をなしている。器具８は、その長方形断面の底辺部に相当する平面に２個のカバー部材４が平行且つ水平に並べて配置され、上辺部に相当する上面で天井などに懸架されている。なお、カバー部材は、３個以上平行に並べても構わない。

　このような照明装置Ｂにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｂを提供することができる。

　次に、本発明の第３の実施形態に係る照明装置について、図６を用いてその構造を説明する。図６は、照明装置の垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第３の実施形態に係る照明装置Ｃの器具９は、主となる部分が板金などで構成され、図６に示すように、長手方向と直角をなす垂直断面形状が略長方形形状をなしている。器具９は、その長方形断面の底辺部に相当する平面に１個のカバー部材４が配置され、上辺部に相当する上面で天井などに懸架されている。

　このような照明装置Ｃにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｃを提供することができる。

　次に、本発明の第４の実施形態に係る照明装置について、図７を用いてその構造を説明する。図７は、照明装置の垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第４の実施形態に係る照明装置Ｄの器具１０は、主となる部分が板金などで構成され、図７に示すように、長手方向と直角をなす垂直断面形状が、頂角の箇所が下方に向かって凸となる略二等辺三角形形状をなしている。器具１０は、その二等辺三角形断面の頂角の箇所から上方に向かって窪み、器具１０の長手方向に沿って延びる凹部１０ｅを備えている。凹部１０ｅの上端部には取り付け部１０ａが設けられ、この箇所で、器具１０が天井などに懸架されている。

　このような照明装置Ｄにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｄを提供することができる。

　次に、本発明の第５の実施形態に係る照明装置について、図８を用いてその構造を説明する。図８は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第５の実施形態に係る照明装置Ｅのカバー部材１１は、図８に示すように、その外面に支持部１１ｂを備えている。図８において、下方に向かって凸をなす樋形状のカバー部材１１に対して、支持部１１ｂは、カバー部材１１の周方向両端の箇所各々から、斜め上方に向かって突出する形で延びている。支持部１１ｂの突出方向外側の先端は、カバー部材１１本体に向かって屈曲したＵ字形状に形成されている。

　一方、器具１２は、主となる部分が板金などで構成され、長手方向と直角をなす垂直断面形状が、頂角の箇所が下方に向かって凸となる略二等辺三角形形状をなしている。器具１２は、その二等辺三角形断面の頂角の箇所で、単一のカバー部材１１を支持するための開口部１２ｃを備えている。開口部１２ｃの縁部に設けられた係止部１２ｄは、カバー部材１１の支持部１１ｂに係合するよう、Ｕ字形状に屈曲した形で形成されている。この構成によれば、カバー部材１１は、器具１２に対して、支持部１１ｂを利用して容易に着脱が可能であり、交換作業が簡便である。また、カバー部材１１を器具１２にしっかりと保持させることができる。

　そして、上記照明装置Ｅにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｅを提供することができる。

　次に、本発明の第６の実施形態に係る照明装置について、図９を用いてその構造を説明する。図９は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第６の実施形態に係る照明装置Ｆのカバー部材１３は、図９に示すように、その外面に支持部１３ｂを備えている。支持部１３ｂは、カバー部材１３の周方向両端の箇所各々に、各々上下方向に並べて配置された一対の、長手方向に沿って延びる突条を備えている。
図示しない器具の、開口部の縁部は、カバー部材１３の支持部１３ｂに対して、それら一対の突条の間に嵌合する。

　このような照明装置Ｆにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｆを提供することができる。

　次に、本発明の第７の実施形態に係る照明装置について、図１０を用いてその構造を説明する。図１０は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第７の実施形態に係る照明装置Ｇのカバー部材１４は、図１０に示すように、長手方向全域にわたって延びる円管形状にして形成されている。そして、カバー部材１４は、その内面に２箇所の溝部１４ａを、外面に２箇所の支持部１４ｂを備えている。

　２箇所の溝部１４ａは、これらに嵌合するベース部材３がカバー部材１４の内部空間をほぼ二分するように、各々が対向する形で設けられ、それぞれ長手方向に沿って延びている。２箇所の支持部１４ｂは、２箇所の溝部１４ａ各々のすぐ外側に備えられ、各々がカバー部材１４の外面法線方向に沿って反対の方向を向くように突出する形で設けられ、それぞれ長手方向に沿って延びる突条形状で形成されている。すなわち、図１０において、ベース部材３がＬＥＤ素子１によって下方を照射するように略水平にして溝部１４ａに支持され、支持部１４ｂはカバー部材１４の外面から略水平外側に向かって突出している。

　このような照明装置Ｇにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｇを提供することができる。

　なお、円管形状のカバー部材１４に対するベース部材３の取り付け箇所は、カバー部材１４の内部空間をほぼ二分する配置に限定されるわけではない。

　次に、本発明の第８の実施形態に係る照明装置について、図１１を用いてその構造を説明する。図１１は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第１及び前記第７の実施形態と同じであるので、第１及び第７の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第８の実施形態に係る照明装置Ｈのカバー部材１５は、図１１に示すように、長手方向全域にわたって延びる円管形状にして形成されている。そして、カバー部材１５は、その外面に支持部１５ｂを備えている。支持部１５ｂは、図１１におけるカバー部材１５の左右両外面の箇所各々から、斜め上方に向かって突出する形で延びている。

　このような照明装置Ｈにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｈを提供することができる。

　次に、本発明の第９の実施形態に係る照明装置について、図１２を用いてその構造を説明する。図１２は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第１及び前記第７の実施形態と同じであるので、第１及び第７の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第９の実施形態に係る照明装置Ｊのカバー部材１６は、図１２に示すように、長手方向全域にわたって延びる円管形状にして形成されている。そして、カバー部材１６は、その外面に、図１２において略水平外側に突出する支持部１６ｂを備えている。支持部１６ｂの突出方向外側の先端には、長手方向に沿って延びる溝１６ｃが設けられている。図示しない器具の、開口部の縁部は、カバー部材１６の支持部１６ｂに対して、この溝１６ｃの箇所に嵌合する。

　このような照明装置Ｊにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｊを提供することができる。

　次に、本発明の第１０の実施形態に係る照明装置について、図１３を用いてその構造を説明する。図１３は、照明装置の部分拡大垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第１及び前記第７の実施形態と同じであるので、第１及び第７の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第１０の実施形態に係る照明装置Ｋのカバー部材１７は、図１３に示すように、長手方向全域にわたって延びる円管形状にして形成されている。そして、カバー部材１７は、その外面に２箇所の支持部１７ｂを備えている。支持部１７ｂは、カバー部材１７外面から径方向内側に向かって窪んだ溝形状で形成されている。器具１８の、開口部１８ｃの縁部は、図１３に示すように、カバー部材１７の、支持部１７ｂのその溝の箇所に嵌合する。

　このような照明装置Ｋにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｋを提供することができる。

　次に、本発明の第１１の実施形態に係る照明装置について、図１４を用いてその構造を説明する。図１４は、照明装置の垂直断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図１～図４を用いて説明した前記第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

　第１１の実施形態に係る照明装置Ｌのカバー部材１９は、図１４に示すように、長手方向全域にわたって延びる樋形状にして形成され、器具２０と一体として構成されている。
器具２０は、長手方向と直角をなす垂直断面形状が、頂角の箇所が下方に向かって凸となる略二等辺三角形形状をなし、その断面の二等辺部に相当する平面各々に曲面部が外側を向くように２個のカバー部材１９が配置されている。一体化されたカバー部材１９及び器具２０は、合成樹脂で構成され、特にカバー部材１９の箇所がポリカーボネートまたは拡散材入りポリカーボネートとなる２色成型で形成されている。

　この構成によれば、照明装置Ｌのより一層軽量化を図ることが可能である。従来の蛍光灯とは明らかに外観形状が異なるので、見誤って従来の蛍光灯を装着したり、従来の器具に装着したりする危険性も少なくなる。これらに加えてさらに、ベース部材３の裏面側に広い空間を確保することができ、ＬＥＤ素子１自体や電源ユニット６から発せられる熱による悪影響を回避することができる。また、カバー部材１９とＬＥＤ素子１との距離を離す事により、グレア感を低減させる事が可能である。

　そして、上記照明装置Ｌにおいても、第１の実施形態に係る照明装置Ａ同様、誤った器具での使用防止及び軽量化が図られることにより安全性が高められ、複数を連ねて配置した際のシームレス化により陰を作らず広範囲に光を照射することが可能な照明装置Ｌを提供することができる。

　以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。

　本発明は、対象に光を当てるための照明装置全般において利用可能である。

　　　Ａ～Ｌ　　照明装置
　　　１　　ＬＥＤ素子
　　　２　　基板
　　　３　　ベース部材
　　　４、１１、１３～１７、１９　　カバー部材
　　　４ａ、１１ａ、１３ａ～１７ａ　　溝部
　　　４ｂ、１１ｂ、１３ｂ～１７ｂ　　支持部
　　　５、８、９、１０、１２、１８、２０　　器具
　　　５ｃ、１２ｃ、１８ｃ　　開口部
　　　５ｄ、１２ｄ　　係止部
　　　６　　電源ユニット
　　　７　　蓋部材

Claims

　ＬＥＤ素子と、このＬＥＤ素子が複数配列、実装されたベース部材と、このベース部材が内側に装着され、前記ＬＥＤ素子から出射された光が透過するカバー部材と、このカバー部材が、前記ＬＥＤ素子が配列された方向に沿ってスライド移動させて取り付けられる器具と、を備え、
前記カバー部材が、前記器具に対してスライド移動するその方向全域にわたって、または複数箇所で器具に支持されていることを特徴とする照明装置。
　前記カバー部材は、その内面に溝部を備えるとともに、この溝部に沿ってスライド移動させて前記ベース部材が装着されることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
　前記カバー部材は、樋形状をなすことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の照明装置。
　前記カバー部材は、その外面に、スライド移動するその方向全域にわたって、または複数箇所で前記器具と係合する支持部を備えることを特徴とする請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記支持部が、溝形状で形成されていることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。
　前記支持部が、突条形状で形成されていることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。
　前記支持部の先端が、前記カバー部材本体に向かって屈曲したＵ字形状に形成されていることを特徴とする請求項６に記載の照明装置。
　前記カバー部材と、前記器具とが一体として構成されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。