WO2009144807A1

WO2009144807A1 - コンテンツ送受信システム、コンテンツ送信装置、及びコンテンツ受信装置

Info

Publication number: WO2009144807A1
Application number: PCT/JP2008/059967
Authority: WO
Inventors: 友久平塚
Original assignee: パイオニア株式会社
Priority date: 2008-05-30
Filing date: 2008-05-30
Publication date: 2009-12-03

Abstract

コンテンツ送受信システム１は、２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して、コンテンツ送信装置１０とコンテンツ受信装置２０を接続しているＡＶシステムであって、コンテンツ送信装置１０は、コンテンツの映像信号を、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ受信装置２０に送信するＨＤＭＩトランスミッタ１２と、コンテンツの音声信号をＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ受信装置２０に送信するＨＤＭＩトランスミッタ１３と、を備え、コンテンツ受信装置２０は、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して、ＨＤＭＩトランスミッタ１２から送信された映像信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２１と、ＨＤＭＩトランスミッタ１３から送信された音声信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２２と、を備える。

Description

コンテンツ送受信システム、コンテンツ送信装置、及びコンテンツ受信装置

　本発明は、コンテンツ送受信システム、コンテンツ送信装置、及びコンテンツ受信装置に関し、例えば、ＨＤＭＩ（High Definition Multimedia Interface）のインターフェースを備えたコンテンツ送受信システム、コンテンツ送信装置、及びコンテンツ受信装置に好適に適用できる。

　ＡＶ機器向けのデジタルインターフェースとしてＨＤＭＩ（High-Definition Multimedia Interface）が普及している。従来は、機器間の接続にビデオ、オーディオ、制御の各信号用の複数のケーブルを用いていたが、ＨＤＭＩではケーブル一本で済み、制御信号は双方向の伝送に対応しているため、機器間をシンプルに接続できるとともに、一つのリモコンで複数のＡＶ機器を制御することができるようになっている。また、ＨＤＭＩインターフェースを備えたＡＶシステムでは、機器間においてデジタル信号で映像と音声を伝送するので、高品質の映像及び音声を劣化させず、高品質のままコンテンツを視聴することができるようになっている。

　なお、ＨＤＭＩに関する先行技術情報としては、例えば、次のものがある。

特開２００６－１９９４８号公報特開２００６－１９８０９号公報

　昨今、コンテンツをより高音質及び高画質で楽しみたいユーザは増えている。上述したＨＤＭＩインターフェースを備えたＡＶシステムにおいても、同様であり、さらなる高品質な映像及び音声を実現する技術が望まれていた。

　本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、ＨＤＭＩインターフェースを備えたＡＶシステムにおいてより高音質化、高画質化を実現できるコンテンツ送受信システム、コンテンツ送信装置、及びコンテンツ受信装置を提供することにある。

　上記の課題を達成するため、請求項１に記載の発明は、２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して、コンテンツ送信装置とコンテンツ受信装置を接続しているコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、所定のコンテンツの映像信号を第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第１のＨＤＭＩ送信手段と、前記所定のコンテンツの音声信号を第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第２のＨＤＭＩ送信手段と、を備え、前記コンテンツ受信装置は、前記第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記第１のＨＤＭＩ送信手段から送信された映像信号を受信する第１のＨＤＭＩ受信手段と、前記第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記第２のＨＤＭＩ送信手段から送信された音声信号を受信する第２のＨＤＭＩ受信手段と、を備えることを特徴とする。

　また、請求項５に記載の発明は、コンテンツ受信装置と２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して接続されたコンテンツ送信装置であって、所定のコンテンツの映像信号を第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第１のＨＤＭＩ送信手段と、前記所定のコンテンツの音声信号を第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第２のＨＤＭＩ送信手段と、を備えることを特徴とする。

　また、請求項９に記載の発明は、コンテンツ送信装置と２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して接続されたコンテンツ受信装置であって、第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ送信装置から送信された所定のコンテンツの映像信号を受信する第１のＨＤＭＩ受信手段と、第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ送信装置から送信された前記所定のコンテンツの音声信号を受信する第２のＨＤＭＩ受信手段と、を備えることを特徴とする。

本発明の第１の実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの概略構成図である。従来のコンテンツ送受信システムの概略構成図である。本発明の第２の実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの概略構成図である。

符号の説明

　　１，１Ａ，９　コンテンツ送受信システム
　　１０，１０Ａ，７０　コンテンツ送信装置
　　１１，１１Ａ，７１　コンテンツ再生部
　　１２，１３，７２　ＨＤＭＩトランスミッタ
　　２０，２０Ａ，８０　コンテンツ受信装置
　　２１，２２，８１　ＨＤＭＩレシーバ
　　２３，８２　映像処理部
　　２４，８３　音声処理部
　　３０ａ，３０ｂ，９０　ＨＤＭＩケーブル

　以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。

＜第１の実施の形態＞
　図１は、本発明の第１の実施の形態に係るコンテンツ送受信システム１の概略構成を示す図である。コンテンツ送受信システム１は、ＨＤＭＩ（High Definition Multimedia Interface）規格に準拠したデジタル信号や制御信号を送受信可能なＡＶ（Audio Visual）システムであり、コンテンツ送信装置（Ｓｏｕｒｃｅ）１０と、コンテンツ受信装置２０（Ｓｉｎｋ）が２系統のＨＤＭＩインターフェースで接続されている。すなわち、コンテンツ送受信システム１は、コンテンツ送信装置１０と、コンテンツ受信装置２０と、を備え、コンテンツ送信装置１０とコンテンツ受信装置２０は、ＨＤＭＩケーブル３０aと３０ｂで接続されている。なお、図２は、コンテンツ送信装置７０とコンテンツ受信装置８０を１系統のＨＤＭＩインターフェースで接続した、従来のコンテンツ送受信システム９の概略構成図であり、以下においては、コンテンツ送受信システム１をコンテンツ送受信システム９と対比させつつ説明する。

　コンテンツ送信装置１０は、ＨＤＭＩ出力端子を有するコンテンツ再生機器であり、例えば、具体的には、ＢＤ（Blu-ray Disc）プレーヤ、ＢＤレコーダ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）プレーヤ、ＤＶＤレコーダ、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）レコーダなどが想定される。

　コンテンツ受信装置２０は、ＨＤＭＩ入力端子を有するコンテンツ中継機器であり、例えば、具体的には、ＡＶアンプ、ＡＶレシーバなどが想定される。したがって、図示はしていないが、当該コンテンツ受信装置２０を介してさらにディスプレイやスピーカ等が接続されている。

　ＨＤＭＩケーブル３０ａ及び３０ｂは（以下、ＨＤＭＩケーブル３０ａ及び３０ｂを区別せず、総称するときは、ＨＤＭＩケーブル３０と表記する）、詳しくは、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのＴＭＤＳ（Transition Minimized Differential Signaling）ラインと、ＥＤＩＤ（Extended Display Identification Data）の送信やＨＤＣＰ（High-bandwidth Digital Content Protection）認証に利用されるＤＤＣ（Display Data Channel）ラインと、機器間で共通の制御信号（ＣＥＣ（Consumer Electronics Control）コマンド）を伝送する双方向バスであるＣＥＣラインと、を含んで構成される。

　本実施の形態では、映像を含むストリームデータは、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介して、コンテンツ送信装置１０からコンテンツ受信装置２０に出力され、音声を含むストリームデータは、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介して、コンテンツ送信装置１０からコンテンツ受信装置２０に出力されるようになっている。また、ＨＤＭＩケーブル３０ａ及び３０ｂの少なくともいずれか一方のＤＤＣラインを介して、コンテンツ送信装置１０及びコンテンツ受信装置２０の機器を特定する機器特定情報のやりとりが行われるようになっている。

　コンテンツ送信装置１０は、概略、コンテンツ再生部１１、ＨＤＭＩトランスミッタ１２、及びＨＤＭＩトランスミッタ１３を具備する構成である。すなわち、コンテンツ送信装置１０は、２つのＨＤＭＩトランスミッタを備える構成である。

　コンテンツ再生部１１は、例えば、光ディスクに記録されたデータを読み取り、読み取ったデータから映像成分及び音声成分を取り出して復号化処理を施し、デジタルの映像信号及び音声信号を生成し、映像信号をＨＤＭＩトランスミッタ１２に出力し、音声信号をＨＤＭＩトランスミッタ１３に出力するようになっている。

　ＨＤＭＩトランスミッタ１２は、コンテンツ再生部１１にて生成されたデジタルの映像信号をＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介してコンテンツ受信装置２０に出力している。

　ＨＤＭＩトランスミッタ１３は、コンテンツ再生部１１にて生成されたデジタルの音声信号をＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介してコンテンツ受信装置２０に出力している。

　すなわち、本実施の形態の伝送方式は、従来のコンテンツ送信装置７０において、図２に示すように、ＨＤＭＩトランスミッタ７２が、コンテンツ再生部７１にて生成されたデジタルの映像信号と音声信号とを時間的に多重化して、ＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを、ＨＤＭＩケーブル９０のＴＭＤＳラインを介してコンテンツ受信装置８０に出力していた伝送方式とは異なり、映像信号用のＨＤＭＩトランスミッタ１２が映像信号を一方のＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ受信装置２０に送信するとともに、音声信号用のＨＤＭＩトランスミッタ１３が音声信号を他方のＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ受信装置２０に送信する独自の伝送方式である。

　勿論、このような独自の伝送方式では、接続された機器同士（コンテンツ送信装置１０、コンテンツ受信装置２０）がこのような伝送方式に対応している必要があるので、事前に上述したＤＤＣラインによる通信によって、接続された機器同士がこの独自の伝送方式に対応しているか否かを判定し、対応しているときには、独自の伝送方式による通信を行うものである。例えば、具体的には、コンテンツ送信装置１０とコンテンツ受信装置２０がそれぞれ同一社の製品で構成されている場合などには、独自の伝送方式で通信することが可能である。

　一方、コンテンツ受信装置２０は、概略、ＨＤＭＩレシーバ２１、ＨＤＭＩレシーバ２２、映像処理部２３、及び音声処理部２４を具備する構成である。すなわち、コンテンツ受信装置２０は、２つのＨＤＭＩレシーバを備える構成である。

　ＨＤＭＩレシーバ２１は、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介して入力したＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータ、つまり、ＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルの映像信号を復元し、映像処理部２３に出力している。

　ＨＤＭＩレシーバ２２は、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介して入力したＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータ、つまり、ＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルの音声信号を復元し、音声処理部２４に出力している。

　すなわち、本実施の形態の伝送方式は、従来のコンテンツ受信装置８０において、図２に示すように、ＨＤＭＩレシーバ８１が、ＨＤＭＩケーブル９０のＴＭＤＳラインを介してＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータ、つまり、デジタルの映像信号と音声信号が多重化されたデータを受信する伝送方式とは異なり、映像信号用のＨＤＭＩレシーバ２１が映像信号を一方のＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ送信装置１０から受信するとともに、音声信号用のＨＤＭＩレシーバ２２が音声信号を他方のＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ送信装置１０から受信する独自の伝送方式である。

　このような構成を採用するため、本実施の形態では、図１に示すように、ＨＤＭＩレシーバ２１を映像処理回路Ｃ１上に配置し、また、ＨＤＭＩレシーバ２２を音声処理回路Ｃ２上に配置することができ、また、映像用及び音声用の専用電源をそれぞれ確保できるので、これによって従来に比べて、ノイズを軽減することができ、高音質及び高画質を実現することができる。

　従来のコンテンツ受信装置８０においては、図２に示すように、ＨＤＭＩレシーバ８１は１つであるため、映像処理回路Ｃ１上にＨＤＭＩレシーバ８１を配置するのが一般的であり、音声処理部８１はＨＤＭＩレシーバ８１の近傍には配置されていなかった。そのため、音声信号は映像処理回路Ｃ１から音声処理回路Ｃ２に対して伝送経路を介して伝送されていたので、その伝送経路上で発生した不要輻射、ノイズ、ジッタなどの影響を受け、音質が劣化する要因となっていた。

　本実施の形態のコンテンツ受信装置２０は、２つのＨＤＭＩレシーバ２１及び２２を備え、ＨＤＭＩレシーバ２１を映像処理回路Ｃ１上に配置し、また、ＨＤＭＩレシーバ２２を音声処理回路Ｃ２上に配置することにより、上述した従来の問題点を改善したものである。

　また、本実施の形態のＨＤＭＩトランミッタ１２及びＨＤＭＩレシーバ２１は、映像信号だけを処理し、ＨＤＭＩトランスミッタ１３及びＨＤＭＩレシーバ２２は、音声信号だけを処理するので、ＨＤＭＩトランスミッタ及びＨＤＭＩレシーバ内部での信号の波形品位を向上させることができ、これにより、高画質及び高音質を実現することができる。

　映像処理部２３は、ＨＤＭＩレシーバ２１から出力された映像信号をデコードする処理を行い、音声処理部２４は、ＨＤＭＩレシーバ２２から出力された音声信号をデコードする処理を行う。

　以上から、本実施の形態のコンテンツ送受信システム１によれば、２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して、コンテンツ送信装置１０とコンテンツ受信装置２０を接続しているＡＶシステムであって、コンテンツ送信装置１０は、コンテンツの映像信号を、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ受信装置２０に送信するＨＤＭＩトランスミッタ１２と、コンテンツの音声信号を、ＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ受信装置２０に送信するＨＤＭＩトランスミッタ１３と、を備え、コンテンツ受信装置２０は、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して、ＨＤＭＩトランスミッタ１２から送信された映像信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２１と、ＨＤＭＩトランスミッタ１３から送信された音声信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２２と、を備えているので、ＨＤＭＩインターフェースを備えたＡＶシステムにおいてより高音質化、高画質化を実現することができる。

　なお、図１には図示していないが、コンテンツ送受信システム１のうち、接続された機器の少なくともいずれか一方が独自の伝送方式に対応してないときには、コンテンツ送信装置１０は、従来型の１系統の伝送方式により、映像信号及び音声信号をコンテンツ受信装置２０に送信するようにしている。このように、コンテンツ送受信システム１は、２系統のＨＤＭＩインターフェースを備える構成であっても、いずれか一方のＨＤＭＩインターフェースを使って、映像信号及び音声信号を送信することも可能である。

　また、第１の実施の形態では、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して映像信号を送信したが、この映像信号は黒画像のデータ信号であってもよい。すなわち、コンテンツ送信装置１は、コンテンツ受信装置２に対して、実質的には、音声信号だけを送信するようにしてもよい。

（第２の実施の形態）
　図３は、本発明の第２の実施の形態に係るコンテンツ送受信システム１Ａの概略構成を示す図である。コンテンツ送受信システム１Ａは、ＨＤＭＩ（High Definition Multimedia Interface）規格に準拠したデジタル信号や制御信号を送受信可能なＡＶ（Audio Visual）システムであり、コンテンツ送信装置（Ｓｏｕｒｃｅ）１０Ａと、コンテンツ受信装置２０Ａ（Ｓｉｎｋ）が２系統のＨＤＭＩインターフェースで接続されている。すなわち、コンテンツ送受信システム１Ａは、コンテンツ送信装置１０Ａと、コンテンツ受信装置２０Ａと、を備え、コンテンツ送信装置１０Ａとコンテンツ受信装置２０Ａは、ＨＤＭＩケーブル３０aと３０ｂで接続されている。なお、本実施の形態においては、上記実施の形態と異なる構成及び機能のみ説明し、その他の構成及び機能に関しては同一部分には同一符号を付して説明を省略する。

　コンテンツ送信装置１０Ａは、ＨＤＭＩ出力端子を有するコンテンツ再生機器であり、例えば、具体的には、ＢＤ（Blu-ray Disc）プレーヤ、ＢＤレコーダ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）プレーヤ、ＤＶＤレコーダ、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）レコーダなどが想定される。

　コンテンツ受信装置２０Ａは、ＨＤＭＩ入力端子を有するコンテンツ中継機器であり、例えば、具体的には、ＡＶアンプ、ＡＶレシーバなどが想定される。したがって、図示はしていないが、当該コンテンツ受信装置２０Ａを介してさらにディスプレイやスピーカ等が接続されている。

　本実施の形態では、音声を含むストリームデータは、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介して、コンテンツ送信装置１０Ａからコンテンツ受信装置２０Ａに出力されるようになっており、映像及び上述した音声の位相を反転したデータを含むストリームデータは、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介して、コンテンツ送信装置１０Ａからコンテンツ受信装置２０Ａに出力されるようになっている。また、ＨＤＭＩケーブル３０ａ及び３０ｂの少なくともいずれか一方のＤＤＣラインを介して、コンテンツ送信装置１０Ａ及びコンテンツ受信装置２０Ａの機器を特定する機器特定情報のやりとりが行われるようになっている。

　コンテンツ送信装置１０Ａは、概略、コンテンツ再生部１１Ａ、ＨＤＭＩトランスミッタ１２、及びＨＤＭＩトランスミッタ１３を具備する構成である。すなわち、コンテンツ送信装置１０Ａは、２つのＨＤＭＩトランスミッタを備える構成である。

　コンテンツ再生部１１Ａは、例えば、光ディスクに記録されたデータを読み取り、読み取ったデータから映像成分及び音声成分を取り出して復号化処理を施して、デジタルの映像信号及び音声信号を生成するとともに、デジタルの声信号の位相を反転した信号（以下、音声反転信号という）を生成するようになっている。また、コンテンツ再生部１１Ａは、映像信号及び音声反転信号をＨＤＭＩトランスミッタ１２に出力し、また、音声信号をＨＤＭＩトランスミッタ１３に出力するようになっている。

　ＨＤＭＩトランスミッタ１２は、コンテンツ再生部１１Ａにて生成されたデジタルの映像信号及び音声反転信号をＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介してコンテンツ受信装置２０Ａに出力している。

　ＨＤＭＩトランスミッタ１３は、コンテンツ再生部１１Ａにて生成されたデジタルの音声信号をＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介してコンテンツ受信装置２０Ａに出力している。

　すなわち、本実施の形態の伝送方式は、映像信号用のＨＤＭＩトランスミッタ１２が映像信号及び音声反転信号を一方のＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ受信装置２０Ａに送信するとともに、音声信号用のＨＤＭＩトランスミッタ１３が音声信号を他方のＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ受信装置２０Ａに送信する独自の伝送方式である。

　勿論、このような独自の伝送方式は、接続された機器同士（コンテンツ送信装置１０Ａ、コンテンツ受信装置２０Ａ）がこのような伝送方式に対応している必要があるので、事前に上述したＤＤＣラインによる通信によって、接続された機器同士がこの独自の伝送方式に対応しているか否かを判定し、対応しているときには、独自の伝送方式による通信を行うものである。例えば、具体的には、コンテンツ送信装置１０Ａとコンテンツ受信装置２０Ａがそれぞれ同一社の製品で構成されている場合などには、独自の伝送方式で通信することが可能である。

　一方、コンテンツ受信装置２０Ａは、概略、ＨＤＭＩレシーバ２１、ＨＤＭＩレシーバ２２、映像処理部２３、及び音声処理部２４Ａを具備する構成である。すなわち、コンテンツ受信装置２０Ａは、２つのＨＤＭＩレシーバを備える構成である。

　ＨＤＭＩレシーバ２１は、ＨＤＭＩケーブル３０ａのＴＭＤＳラインを介して入力したＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータ、つまり、ＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルの映像信号及び音声反転信号を復元し、映像信号を映像処理部２３に出力するとともに、音声反転信号を音声処理部２４Ａに出力している。

　ＨＤＭＩレシーバ２２は、ＨＤＭＩケーブル３０ｂのＴＭＤＳラインを介して入力したＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルデータ、つまり、ＨＤＭＩ規格に準拠したデジタルの音声信号を復元し、音声処理部２４Ａに出力している。

　すなわち、本実施の形態の伝送方式は、映像信号用のＨＤＭＩレシーバ２１が映像信号及び音声反転信号を一方のＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ送信装置１０Ａから受信するとともに、音声信号用のＨＤＭＩレシーバ２２が音声信号を他方のＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ送信装置１０Ａから受信する独自の伝送方式である。

　このような構成を採用するため、本実施の形態では、図３に示すように、ＨＤＭＩレシーバ２１を映像処理回路Ｃ１上に配置し、また、ＨＤＭＩレシーバ２２を音声処理回路Ｃ２上に配置することができ、また、映像用及び音声用の専用電源をそれぞれ確保できるので、これによって従来に比べて、ノイズを軽減することができ、高音質及び高画質を実現することができる。

　映像処理部２３は、ＨＤＭＩレシーバ２１から出力された映像信号をデコードする処理を行い、音声処理部２４は、ＨＤＭＩレシーバ２２から出力された音声信号及びＨＤＭＩレシーバ２１から出力された音声反転信号をデコードする処理を行う。

　ここで、音声反転信号は、ノイズを低減するために用いた信号である。すなわち、本実施の形態の音声処理回路Ｃ２においては、デジタルの音声信号（ＨＤＭＩレシーバ２１経由で受信した音声信号）をデコードする際に発生するノイズを、デジタルの音声反転信号（ＨＤＭＩレシーバ２２経由で受信した音声反転信号）をデコードする際に発生するノイズでキャンセルして、これにより高音質化を実現するものである。

　以上から、本実施の形態のコンテンツ送受信システム１Ａによれば、２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して、コンテンツ送信装置１０Ａとコンテンツ受信装置２０Ａを接続しているＡＶシステムであって、コンテンツ送信装置１０Ａは、コンテンツの映像信号及び音声反転信号を、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介してコンテンツ受信装置２０Ａに送信するＨＤＭＩトランスミッタ１２と、コンテンツの音声信号を、ＨＤＭＩケーブル３０ｂを介してコンテンツ受信装置２０Ａに送信するＨＤＭＩトランスミッタ１３と、を備え、コンテンツ受信装置２０Ａは、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して、ＨＤＭＩトランスミッタ１２から送信された映像信号及び音声反転信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２１と、ＨＤＭＩトランスミッタ１３から送信された音声信号を受信するＨＤＭＩレシーバ２２と、を備えているので、ＨＤＭＩインターフェースを備えたＡＶシステムにおいてより高音質化、高画質化を実現することができる。

　また、第２の実施の形態では、ＨＤＭＩトランスミッタ１２が、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して映像信号及び音声反転信号をＨＤＭＩレシーバ２１に送信し、ＨＤＭＩトランスミッタ１３が、ＨＤＭＩケーブル３０ｂを介して音声信号をＨＤＭＩレシーバ２２に送信したが、反転信号の送信はこれに限定されず、例えば、ＨＤＭＩトランスミッタ１２が、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して映像信号をＨＤＭＩレシーバ２１に送信し、ＨＤＭＩトランスミッタ１３が、ＨＤＭＩケーブル３０ｂを介して音声信号及び映像反転信号をＨＤＭＩレシーバ２２に送信するようにしてもよい。この場合には、映像処理回路Ｃ１においては、デジタルの映像信号（ＨＤＭＩレシーバ２１経由で受信した映像信号）をデコードする際に発生するノイズを、デジタルの映像反転信号（ＨＤＭＩレシーバ２２経由で受信した映像反転信号）をデコードする際に発生するノイズでキャンセルし、これにより高画質化を実現するものである。

　さらには、第２の実施の形態に、映像反転信号を加えて送信するようにしてもよい。すなわち、ＨＤＭＩトランスミッタ１２は、ＨＤＭＩケーブル３０ａを介して、映像信号及び音声反転信号をＨＤＭＩレシーバ２１に送信し、ＨＤＭＩトランスミッタ１３は、ＨＤＭＩケーブル３０ｂを介して、音声信号及び映像反転信号をＨＤＭＩレシーバ２２に送信するようにしてもよい（映像信号及び映像反転信号は映像処理部で処理され、音声信号及び音声反転信号は音声処理部で処理される）。この場合には、さらに高画質化及び高音質化を実現することができる。

　以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims

　２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して、コンテンツ送信装置とコンテンツ受信装置を接続しているコンテンツ送受信システムであって、
　前記コンテンツ送信装置は、
　所定のコンテンツの映像信号を第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第１のＨＤＭＩ送信手段と、
　前記所定のコンテンツの音声信号を第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第２のＨＤＭＩ送信手段と、
を備え、
　前記コンテンツ受信装置は、
　前記第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記第１のＨＤＭＩ送信手段から送信された映像信号を受信する第１のＨＤＭＩ受信手段と、
　前記第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記第２のＨＤＭＩ送信手段から送信された音声信号を受信する第２のＨＤＭＩ受信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ送受信システム。
　前記第１のＨＤＭＩ送信手段が送信する映像信号は、
　黒画像のデータ信号であることを特徴とする請求項１記載のコンテンツ送受信システム。
　前記第１のＨＤＭＩ送信手段は、
　前記映像信号に加えて、前記音声信号の位相を反転させた音声反転信号を送信し、
　前記第１のＨＤＭＩ受信手段は、
　前記映像信号に加えて、前記音声反転信号を受信することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ送受信システム。
　前記第２のＨＤＭＩ送信手段は、
　前記音声信号に加えて、前記映像信号の位相を反転させた映像反転信号を送信し、
　前記第２のＨＤＭＩ受信手段は、
　前記音声信号に加えて、前記映像反転信号を受信することを特徴とする請求項１又は３記載のコンテンツ送受信システム。
　コンテンツ受信装置と２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して接続されたコンテンツ送信装置であって、
　所定のコンテンツの映像信号を第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第１のＨＤＭＩ送信手段と、
　前記所定のコンテンツの音声信号を第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ受信装置に送信する第２のＨＤＭＩ送信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ送信装置。
　前記第１のＨＤＭＩ送信手段が送信する映像信号は、
　黒画像のデータ信号であることを特徴とする請求項５記載のコンテンツ送信装置。
　前記第１のＨＤＭＩ送信手段は、
　前記映像信号に加えて、前記音声信号の位相を反転させた音声反転信号を送信することを特徴とする請求項５記載のコンテンツ送信装置。
　前記第２のＨＤＭＩ送信手段は、
　前記音声信号に加えて、前記映像信号の位相を反転させた映像反転信号を送信することを特徴とする請求項５又は７記載のコンテンツ送信装置。
　コンテンツ送信装置と２系統のＨＤＭＩインターフェースを介して接続されたコンテンツ受信装置であって、
　第１のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ送信装置から送信された所定のコンテンツの映像信号を受信する第１のＨＤＭＩ受信手段と、
　第２のＨＤＭＩインターフェースを介して前記コンテンツ送信装置から送信された前記所定のコンテンツの音声信号を受信する第２のＨＤＭＩ受信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ受信装置。
　前記第１のＨＤＭＩ受信手段が受信する映像信号は、
　黒画像のデータ信号であることを特徴とする請求項９記載のコンテンツ受信装置。
　前記第１のＨＤＭＩ受信手段は、
　前記映像信号に加えて、前記音声信号の位相を反転させた音声反転信号を受信することを特徴とする請求項９記載のコンテンツ受信装置。
　前記第２のＨＤＭＩ受信手段は、
　前記音声信号に加えて、前記映像信号の位相を反転させた映像反転信号を受信することを特徴とする請求項９又は１１記載のコンテンツ受信装置。