WO2007125711A1

WO2007125711A1 - 携帯無線機及び通信制御方法

Info

Publication number: WO2007125711A1
Application number: PCT/JP2007/056476
Authority: WO
Inventors: Masaya Kawakita
Original assignee: Kyocera Corporation
Priority date: 2006-04-27
Filing date: 2007-03-27
Publication date: 2007-11-08
Also published as: US8437707B2; JP4562794B2; CN101433065A; US20090325500A1; CN101433065B; US8060021B2; US20120252380A1; JPWO2007125711A1

Abstract

　マスストレージモードに移行した場合であっても、アクセス監視部１３が、ＰＣ９０からアクセスコマンドを一定時間受信しない場合、電波ＯＦＦモード制御部１２に電波ＯＦＦモードの設定を一時的に解除させる。そして、ＵＳＢ制御部１４が、メモリカード８０が存在しない状態を仮想的に設定してＰＣ９０からアクセスコマンドを受信しないようにする。また、着信処理部１５が、着信の有無をサーバ１００へ問い合わせる。

Description

明細書

携帯無線機及び通信制御方法

関連出願のクロスリファレンス

[0001] 本出願は、日本国特許出願 2006— 124124号（2006年 4月 27日出願）の優先権を要求し、参照によって当該出願を本明細書に合体させるものである。

技術分野

[0002] 本発明は、 USBケーブル等により外部機器と接続する通信手段を備えた携帯電話、デジタルカメラ、 PDA等の携帯無線機において、外部機器からのアクセスと無線通信によるアクセスとの競合を回避する技術に関するものである。

背景技術

[0003] 一般に、 USB等の通信手段を介してパーソナルコンピュータ（以下、 PCと、う。）と接続された携帯電話、デジタルカメラ、 PDA等のマスストレージ機器は、 PC力もの指令に応じてデータを読み書きすることができる（特許文献 1を参照。；)。

[0004] 特許文献 1 :特開 2003— 99207号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] ところで、携帯電話等の携帯無線機には、 USBケーブルを用いてマスストレージモードで PCと接続することにより、携帯無線機に搭載されているメモリカードをリムーバブルメディアとして扱うことができる機種がある。このような携帯無線機は、無線通信により、電子メール、音声データまたは画像データ等の着信があると、その内部に備えたファイルシステムにアクセスするようになって!/、る。

[0006] ここで、携帯無線機に USBケーブルを接続すると、携帯無線機は、 PCとの間でデータの読み書きが可能となるマスストレージモードに移行する。この場合、 PCからのデータの読み書きがあり、かつ、無線通信によるデータの着信があつたとき、すなわち、これらのアクセスが競合したときには、ファイルシステムへのアクセスとメモリカードへのアクセスとが重なってしまい、ファイルシステム内のデータを破損してしまう恐れがある。 [0007] この問題を解決するために、携帯無線機は、マスストレージモードに移行すると共に、無線通信ができない状態である電波 OFFモードに移行するようになっている。つまり、 PCとの間でデータの読み書きが可能な状態のときには、無線通信によるデータの着信ができな、ように設定して、る。

[0008] し力しながら、前述の携帯無線機は、マスストレージモード中に無線通信によるデータを着信することができないため、ユーザは不便である。例えば、ユーザは、マスストレージモード中に、 PC力もメモリカードへの読み書きを行って!/ヽな、場合であっても、無線通信によるデータの着信があつたか否かを確認することができない。無線通信によるデータの着信を確認するためには、ー且 USBケーブルを外す等してマスストレージモードを終了させる必要がある。

[0009] マスストレージモード中は、 PCからメモリカードへの読み書きを行うことはできるが、その全ての期間に渡って必ずしも読み書きを行っているとは限らない。このため、ュ一ザの利便性を考慮すると、マスストレージモード中であっても、 PC力もメモリカードへの読み書きを行っていない期間を利用して、着信の有無を確認できることが望ましい。

[0010] そこで、本発明の目的は、 PC等の外部機器が接続されている場合であっても、無線通信によりデータの着信の有無を確認することが可能な携帯無線機及び通信制御方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0011] 上記目的を達成するために、本発明の携帯無線機は、無線通信を行う第 1の通信手段、及び外部機器と通信を行う第 2の通信手段を備え、前記第 2の通信手段が外部機器との接続を検知すると、前記第 1の通信手段による無線通信を不可とする電波 OFFモードに設定し、前記外部機器力のアクセスに従ってデータ処理を行!、、前記第 2の通信手段が外部機器との非接続を検知すると、電波 OFFモードを解除して無線通信可能とした携帯無線機において、外部機器からのデータ処理のためのァクセスを監視し、予め設定された時間の間前記アクセスがないとき、電波 OFFモードを解除するアクセス監視手段と、前記電波 OFFモードが解除された場合に、第 1の通信手段を介して着信の有無の問い合わせを行うと共に、その応答を受信した後に、電波 OFFモードに再度設定する着信処理手段と、前記電波 OFFモードが解除された場合であって、外部機器からのデータ処理のためのアクセスがあった場合、前記データ処理を行わせな、ようにするための情報を前記外部機器に送信する外部機器制御手段と、を備えたことを特徴とする。

[0012] また、本発明の携帯無線機は、前記着信処理手段が、前記応答を受信したとき着信情報も取得することを特徴とする。

[0013] また、本発明による携帯無線機は、前記着信処理手段が、着信有りの応答を受信したとき、着信情報の取得または非取得を選択するための画面を表示し、ユーザにより着信情報の取得が選択された場合には、着信情報を取得して電波 OFFモードに再設定し、ユーザにより着信情報の非取得が選択された場合には、電波 OFFモードに再設定することを特徴とする。

[0014] また、本発明による携帯無線機は、さらに、前記着信の有無の問い合わせの応答が着信有りの場合の処理として、着信情報の取得または非取得を予め設定する着信設定手段を備え、前記着信処理手段が、着信有りの応答を受信したとき、着信設定手段により着信情報の取得が予め設定されている場合には、着信情報を取得して電波 OFFモードに再設定し、着信情報の非取得が予め設定されている場合には、電波 OFFモードに再設定することを特徴とする。

[0015] また、本発明による携帯無線機は、前記着信処理手段が、前記電波 OFFモードが解除された場合に、第 1の通信手段を介して着信の有無の問い合わせを行うと共に、その応答を受信した後に、または、電波 OFFモードが解除されて力も予め設定された時間が経過したとき、電波 OFFモードに再度設定することを特徴とする。

[0016] また、本発明による携帯無線機は、前記アクセス監視手段が、着信処理手段により電波 OFFモードに再度設定された場合に、外部機器力ものデータ処理のためのァクセスを監視し、予め設定された時間の間前記アクセスがないとき、電波 OFFモードを再度解除することを特徴とする。

[0017] 本発明を携帯無線機として説明したが、本発明はこれらに実質的に相当する方法としても実現し得るものであり、本発明には、携帯無線機による通信制御方法も包含される。発明の効果

[0018] 本発明によれば、外部機器が接続されてヽる場合に、外部機器からデータ処理のためのアクセスが一定時間行われないときは、外部機器力ものアクセスがないように制御すると共に、電波 OFFモードを一時的に解除し、着信有無の問い合わせをするようにした。これにより、外部機器が接続されている場合であっても、外部機器からのアクセスと無線通信によるアクセスとが競合することによる不具合が生じることがなぐ着信の有無を確認することが可能となる。したがって、携帯無線機に備えた着信有無の確認機能が損なわれることがない。また、ユーザは、着信の有無を確認するために、外部機器の接続を解除する必要がない。さらに、前記競合による不具合が生じることがないから、安全性が確保される。

図面の簡単な説明

[0019] [図 1]本発明の実施の形態による携帯無線機の概略構成を示すブロック図である。

[図 2]図 1の制御部の機能を示すブロック図である。

[図 3]図 1の携帯無線機の通信制御処理を説明するフローチャート図である。

[図 4]図 3の着信処理を説明するフローチャート図である。

[図 5]携帯無線機と PCとの間の通信手順、及び携帯無線機とサーバとの間の通信手順を説明する図である。

[図 6]着信設定処理において表示部に表示される画面例を示す図である。

[図 7]着信処理において表示部に表示される画面例を示す図である。

符号の説明

[0020] 1 携帯無線機

10 制御部

11 ファイルシステム制御手段

12 電波 OFFモード制御手段

13 アクセス監視手段

14 USB制御手段

15 着信処理手段

16 着信設定手段 20 無線通信部

30 USB通信部

40 表示部

50 操作部

60 音声入力部

70 音声出力部

80 メモリカード

90 PC

100 サーバ

110 センター

120 無線通信網

130 USBケーブル

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

〔構成〕

まず、本発明の実施の形態に係る携帯無線機の構成について説明する。図 1は、携帯無線機の概略構成を示すブロック図である。この携帯無線機 1は、センター 110に設けられたサーバ 100との間で不図示の基地局に接続された無線通信網 120を介して、無線通信により電子メール、音声データ及び画像データ等の送受信が可能であり、かつ、 PC90との間で USBケーブル 130を介して、 PC90からのコマンドに応じてメモリカード 80にデータを読み書きすることが可能な端末である。図 1に示すように、携帯無線機 1は、制御部 10、無線通信部 20、 USB通信部 30、表示部 40、操作部 50、音声入力部 60、音声出力部 70及びメモリカード 80を備えている。

[0022] 無線通信部 20は、サーバ 100から無線通信網 120を介して送信されるデータを着信すると共に、携帯無線機 1におけるデータ等をサーバ 100へ送信する。 USB通信部 30は、 USB規格による通信プロトコルに準じて、 USBケーブル 130を介して PC9 0から送信されたコマンドを受信すると共に、コマンドに対するレスポンスを PC90へ送信する。 [0023] 表示部 40は、例えば LCDであり、制御部 10によりデータが表示される。操作部 50 は、例えば押ボタンであり、ユーザ操作によるデータを制御部 10に出力する。また、音声入力部 60は、例えばマイクであり、無線通信部 20を介して電話通信を行う場合にユーザの音声を入力する。同様に、音声出力部 70は、例えばスピーカであり、無線通信部 20を介して電話通信を行う場合に、無線通信部 20により着信した音声を出力する。メモリカード 80は、マスストレージであり、 USB通信部 30を介した PC90からのアクセスに応じて、制御部 10によりデータが書き込まれ、また、データが読み出される。

[0024] 制御部 10は、無線通信部 20、 USB通信部 30、表示部 40、操作部 50、音声入力部 60、音声出力部 70及びメモリカード 80との間でデータの入出力を行い、携帯無線機 1全体の制御を行う。

[0025] 図 2は、図 1に示した制御部 10の機能を示すブロック図である。制御部 10は、フアイルシステム制御手段 11、電波 OFFモード制御手段 12、アクセス監視手段 13、 USB 制御手段 14、着信処理手段 15及び着信設定手段 16を備えている。

[0026] ファイルシステム制御手段 11は、無線通信部 20を介して無線通信によりデータを着信した場合に、そのデータに基づ、てファイルシステムへのアクセスを制御する。例えば、画像データまたは電子メールを着信した場合には、図示しない記憶手段に記憶し、表示部 40に表示する。また、音声データを受信した場合には、音声出力部 70に出力する。

[0027] 電波 OFFモード制御手段 12は、 USBケーブル 130が携帯無線機 1のコネクタに接続された場合、または、 USBケーブル 130が接続された後に操作部 50からユーザ操作の入力があった場合に、マスストレージモードに移行すると共に、無線通信部 20を介したデータ通信を行わなヽ状態を示す電波 OFFモードに設定する。これにより、無線通信部 20はサーバ 100から送信されるデータの着信を拒否し、 USB通信部 30は PC90との間の通信を行う。また、電波 OFFモード制御手段 12は、 USBケープル 130が携帯無線機 1のコネクタ力も外された場合に、無線通信部 20を介したデータ通信が可能な状態にするために、電波 OFFモードを解除する。さらに、マスストレージモードにぉ、て、メモリカード 80へのアクセスコマンドを一定時間受信しな!、場合に、電波 OFFモードを解除する。さらに、マスストレージモードにおいて、電波 OF Fモードを解除してカゝら一定時間経過した場合等の所定の条件を満たした場合に、電波 OFFモードに再度設定する。尚、マスストレージモードにおける電波 OFFモードの設定及び解除の条件についての詳細は後述する。

[0028] アクセス監視手段 13は、マスストレージモードにおいて、 PC90力ら USB通信部 30 を介して受信したコマンド力メモリカード 80に対するアクセスコマンドであるか否かを判定する。また、アクセスコマンドに対するレスポンスを送信した時点でタイマをリセットして起動する。つまり、アクセスコマンドを受信しない限りタイマの起動を継続する。そして、一定時間が経過してタイムアップしたときに、電波 OFFモード制御手段 12に電波 OFFモードを解除させる。ここで、メモリカード 80に対するアクセスコマンドとは、メモリカード 80にデータを書き込んだり、メモリカード 80からデータを読み出したりするコマンドである。本実施の形態では、 SCSI規格に準拠したコマンドを USBの通信プロトコルを用いて携帯無線機 1と PC90との間で通信が行われるようになって!/、る。例えば、アクセスコマンドには、「WRITE6」「WRITE10」「READ6」「READ10」「 MODE— SENSE6」「MODE— SENSE10」「READ— CAPACITY」「SEND— DIAGNOSTIC]がある。

[0029] USB制御手段 14は、マスストレージモードにおいて、電波 OFFモード制御手段 12 により電波 OFFモードが設定されて!、る場合には、 PC90からメモリカード 80へのァクセスを受け入れる。一方、 USB制御手段 14は、マスストレージモードにおいて、電波 OFFモード制御手段 12により電波 OFFモードが解除された場合には、メモリカード 80であるメディアが存在しな、状態 (あるいはメディアが準備できて！/ヽな、状態でもよい）を仮想的に設定する。この場合、 USB制御手段 14は、 PC90から「TEST— U NIT— READY」コマンドを受信した場合には、データ処理を行わせな!/ヽようにするための情報として「COMMAND— FAILED」レスポンスを PC90へ送信する。ここで、「TEST— UNIT— READY」コマンドは、 PC90が定期的に送信するコマンドであり、ストレージへのアクセス、すなわちメモリカード 80へのアクセスが可能か否かを問い合わせるためのコマンドである。また、 USB制御手段 14は、 PC90から「REQU EST SENSEJコマンドを受信した場合には、メモリカード 80が存在しな!、ことを示す「NO— MEDIA」レスポンスを PC90へ送信する。ここで、「REQUEST_SENS E」コマンドは、「TEST— UNIT— READYJコマンドに対する「COMMAND— FA ILED」レスポンスを受けて、メモリカード 80へアクセスできない理由を問い合わせるためのコマンドである。

[0030] 着信処理手段 15は、マスストレージモードにおいて、新着の電子メール及び留守番伝言等の着信の有無を確認するためのセンター問い合わせを無線通信部 20を介してサーバ 100へ送信し、着信有無の応答を受信する。そして、着信有りの応答を受信した場合には、サーバ 100から着信情報を取得するための着信情報取得処理、及び PC90からメモリカード 80へのアクセスを行うためのマスストレージ処理のうちのいずれか一方の処理を、着信設定手段 16により予めなされたユーザのデフォルト設定 (自動設定)、または着信有りの応答を受信したときのユーザによる操作設定 (手動設定)に基づいて決定する。着信情報取得処理を決定した場合は、着信情報をサーバ 100から取得して表示部 40に表示する。マスストレージ処理を行うことを決定した場合は、電波 OFFモード制御手段 12に電波 OFFモードの再設定を行わせ、アクセス監視手段 13にタイマーをリセットさせる。

[0031] 着信設定手段 16は、着信処理手段 15がサーバ 100から着信有りの応答を受信した場合の処理を、ユーザ操作により予め設定する。具体的には、着信情報取得処理またはマスストレージ処理を、手動で行う（着信有りの応答を受信したときにユーザに選択させる）の力または、自動で行う（予めユーザに選択させておく）のかを設定する。図 6は、着信設定手段 16が行う着信設定処理において、着信有りの応答を受信した場合の処理モード及び処理内容を設定するための画面例を示す。着信設定手段 16は、ユーザによる操作部 50を介した操作に従い、図 6 (A)の画面を表示部 40 に表示して、「手動」または「自動」のモードを選択させる。ユーザの選択により、「手動」または「自動」モードがデフォルトとして設定される。また、「自動」モードが設定された場合には、図 6 (B)の画面を表示部 40に表示して処理を選択させる。ユーザの選択により、「自動」モードにおける「着信情報取得処理」または「マスストレージ処理」がデフォルトとして設定される。

[0032] 〔動作〕次に、図 1に示した携帯無線機 1の動作について説明する。図 3は、携帯無線機 1 の通信制御処理の全体を説明するフローチャート図であり、図 4は、図 3に示す通信制御処理のうちの着信処理を説明するフローチャート図である。図 5は、携帯無線機 1と PC90との間の通信手順、及び携帯無線機 1とサーバ 100との間の通信手順を説明する図である。図 7は、着信処理において表示部 40に表示される画面例を示す図である。以下、図 3〜5, 7を参照して説明する。

[0033] まず、ユーザが USBケーブル 130を携帯無線機 1のコネクタに接続すると、 USB 通信部 30がその接続を認識し、 PC90からメモリカード 80へのアクセスが可能なマスストレージモードに移行する（ステップ S301)。そして、制御部 10の電波 OFFモード制御手段 12は、電波 OFFモードに設定する（ステップ 302)。これにより、 USB通信部 30を介した PC90からメモリカード 80へのアクセスが可能となる。また、無線通信部 20を介した通信データの送受信が不可能となる。

[0034] マスストレージモードに移行した場合、図 5に示すように、制御部 10は、 USB通信部 30を介して PC90からコマンドを受信しレスポンスを送信する。例えば、 PC90力定期的に送信される「TEST— UNIT— READY」コマンドを受信すると、 PC90力らメモリカード 80へのアクセスが可能であるから、「OK」レスポンスを送信する。

[0035] アクセス監視手段 13は、 PC90からメモリカード 80へのアクセスコマンドの受信を監視し、アクセスコマンドのレスポンスが送信されてから、予め設定された時間が経過するまで、アクセスコマンドを受信した力否かをタイマーにて監視する（ステップ S303, 304)。タイマーが満了（タイムアップ）した場合には、電波 OFFモード制御手段 12は、電波 OFFモードを解除する (ステップ S305)。これにより、無線通信部 20を介した通信データの送受信が可能となる。また、 USB制御手段 14は、メモリカード 80が存在しない状態を仮想的に設定する (ステップ S306)。これにより、 USB通信部 30を介した PC90からメモリカード 80へのアクセスが不可能となる。

[0036] メモリカード 80が仮想的に存在しない状態に設定され、電波 OFFモードが解除されると、図 5に示すように、 USB制御手段 14は、 PC90から「TEST— UNIT— REA DY」コマンドを受信し、 PC90からのアクセスが不可能であることを示す「COMMA ND FAILED」レスポンスを送信する。そして、「REQUEST SENSE」コマンドを受信し、メモリカード 80が存在しな!、ことを示す「NO— MEDIA」レスポンスを送信する。

[0037] 図 3に戻って、着信処理手段 15は、着信の有無を確認するためのセンター問い合わせをサーバ 100へ送信し、着信の有無の応答を受信する (ステップ S307)。この場合、図 7 (A) (B)に示すように、着信有無の表示画面を表示部 40に表示する。そして、着信が有ることを示す応答を受信した場合には、図 4に示す着信処理を行う (ステツプ S308, 309)。

[0038] 図 4を参照して、着信処理手段 15は、着信設定手段 16により設定された「手動」モードまたは「自動」モードを判断し (ステップ S401)、「手動」である場合、図 7 (C)に示す画面を表示部 40に表示し、着信情報取得処理及びマスストレージ処理のうちの!/ヽずれか一方の処理をユーザに選択させる (ステップ S402)。そして、着信処理手段 1 5は、「手動」モードであって着信情報取得処理が選択された場合、または、「自動」モードであって着信情報取得処理が予め設定されていた場合に、サーバ 100から具体的な着信情報を取得する (ステップ S404)。例えば、着信処理手段 15は、サーバ 100から着信した電子メールの書誌事項や留守番伝言を取得する。

[0039] 尚、着信情報が電子メールの場合、取得するデータの種類は、ユーザにより予め設定されるようにしてもよい。例えば、ユーザの設定によって、書誌事項に加えて本文を取得するようにしてもよいし、本文及び添付ファイルを取得するようにしてもよい。また、着信処理手段 15は、センター問い合わせに対して着信有無の応答を受信するようにしたが、着信有無の応答の代わりに電子メールの書誌事項等の着信情報を直接受信するようにしてもよヽ。

[0040] 図 3に戻って、ステップ 309において着信処理が終了すると、ステップ 308において着信無しの応答を受信した場合、または、ステップ 307において着信有無の応答を、センター問い合わせを送信してから予め設定された時間を経過しても受信できなかつた場合（図示せず）、 USB制御手段 14は、メモリカード 80が存在しない状態の仮想的な設定を解除する (ステップ S310)。これにより、 USB通信部 30を介した PC90 力もメモリカード 80へのアクセスが可能となる。そして、ステップ 302に移行し、電波 O FFモード制御手段 12は、電波 OFFモードに設定する。これにより、無線通信部 20 を介した通信データの送受信が不可能となる。

[0041] メモリカード 80が存在しない状態の仮想的な設定が解除され、電波 OFFモードが設定されると、図 5に示すように、 USB制御手段 14は、 PC90力、「REQUEST— SENSE」コマンドを受信し、メモリカード 80が存在することを示す「MEDIA— CHA NGE」レスポンスを送信する。そして、「TEST— UNIT— READY」コマンドを受信し、 PC90からメモリカード 80へのアクセスが可能であることを示す「COMMAND— PASSED」レスポンスを送信する。

[0042] また、アクセス監視手段 13は、タイマーをリセットし、アクセスコマンドの受信を監視する。このようにして、ステップ 302〜310の処理は、 USBケーブル 130が外されてマスストレージモードが解除されるまで繰り返される（図示せず)。

[0043] 以上のように、本発明の実施の形態による携帯無線機 1によれば、 PC90が接続されてマスストレージモードに移行した場合であっても、アクセス監視手段 13が、 PC9 0からアクセスコマンドを一定時間受信しない場合には、電波 OFFモード制御手段 1 2に電波 OFFモードの設定を一時的に解除させるようにした。そして、 USB制御手段 14力メモリカード 80が存在しない状態を仮想的に設定して PC90からのアクセスコマンドに基づくデータ処理を行わせないようにすると共に、着信処理手段 15が着信の有無を問い合わせるようにした。これにより、携帯無線機 1は、マスストレージモード中に着信の有無を確認することができるから、携帯無線機 1が備えている着信有無の確認機能を損なうことがな、。

[0044] また、本発明の実施の形態による携帯無線機 1によれば、着信設定手段 16が、着信有りの応答を受信した場合の処理として、手動または自動をユーザ操作により予め設定し、自動の場合は、さらに、着信情報取得処理またはマスストレージ処理のうちの!、ずれか一方の処理を優先させるかにつ、てユーザ操作により予め設定するようにした。これにより、着信処理手段 15が着信有りの応答を受信した場合、着信設定手段 16によりユーザの意思に従った処理が行われる。

[0045] また、本発明の実施の形態による携帯無線機 1によれば、着信処理手段 15が、着信の有無を問、合わせてから、一定時間経過してもその応答を受信しな力つた場合には、メモリカード 80が存在しない状態の仮想的な設定を解除すると共に、電波 OF Fモードに設定し、通常のマスストレージモードの処理を行うようにした。これにより、サーバ 100からの応答がなくても、電波 OFFモードが解除された状態が長時間継続することがなぐ一定時間経過した後に通常のマスストレージモードに戻り、 PC90力らメモリカード 80へのアクセスが可能となる。

以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の精神及び意図を逸脱しない限り、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では携帯無線機を想定して説明したが、本発明は、携帯電話機等の無線通信機能を備えた携帯端末にも適用がある。この場合、カメラ機能等の付随的な機能を備えていてもよい。また、上記実施の形態では、 PCとの間で USB規格に準じた通信を行うようにした力本発明は、 USB規格以外の通信手段にも適用があり、 PCが携帯無線機に搭載されたメモリカード等へアクセスするための通信手段であればよい。

Claims

請求の範囲

[1] 無線通信を行う第 1の通信手段、及び外部機器と通信を行う第 2の通信手段を備え前記第 2の通信手段が外部機器との接続を検知すると、前記第 1の通信手段による無線通信を不可とする電波 OFFモードに設定し、前記外部機器からのアクセスに従つてデータ処理を行い、

前記第 2の通信手段が外部機器との非接続を検知すると、電波 OFFモードを解除して無線通信可能とした携帯無線機において、

外部機器力ものデータ処理のためのアクセスを監視し、予め設定された時間の間前記アクセスがな、とき、電波 OFFモードを解除するアクセス監視手段と、

前記電波 OFFモードが解除された場合に、第 1の通信手段を介して着信の有無の問い合わせを行うと共に、その応答を受信した後に、電波 OFFモードに再度設定する着信処理手段と、

前記電波 OFFモードが解除された場合であって、外部機器からのデータ処理のためのアクセスがあった場合、前記データ処理を行わせないようにするための情報を前記外部機器に送信する外部機器制御手段と、

を備えたことを特徴とする携帯無線機。

[2] 請求項 1に記載の携帯無線機において、

前記着信処理手段が、前記応答を受信したとき着信情報も取得することを特徴とする携帯無線機。

[3] 請求項 1に記載の携帯無線機において、

前記着信処理手段が、着信有りの応答を受信したとき、着信情報の取得または非取得を選択するための画面を表示し、ユーザにより着信情報の取得が選択された場合には、着信情報を取得して電波 OFFモードに再設定し、ユーザにより着信情報の非取得が選択された場合には、電波 OFFモードに再設定することを特徴とする携帯無線機。

[4] 請求項 1に記載の携帯無線機において、

さらに、前記着信の有無の問い合わせの応答が着信有りの場合の処理として、着信情報の取得または非取得を予め設定する着信設定手段を備え、前記着信処理手段が、着信有りの応答を受信したとき、着信設定手段により着信情報の取得が予め設定されている場合には、着信情報を取得して電波 OFFモードに再設定し、着信情報の非取得が予め設定されている場合には、電波 OFFモードに再設定することを特徴とする携帯無線機。

[5] 請求項 1に記載の携帯無線機において、

前記着信処理手段が、前記電波 OFFモードが解除された場合に、第 1の通信手段を介して着信の有無の問い合わせを行うと共に、その応答を受信した後に、または、電波 OFFモードが解除されて力も予め設定された時間が経過したとき、電波 OFFモードに再度設定することを特徴とする携帯無線機。

[6] 請求項 1に記載の携帯無線機において、

前記アクセス監視手段が、着信処理手段により電波 OFFモードに再度設定された場合に、外部機器からのデータ処理のためのアクセスを監視し、予め設定された時間の間前記アクセスがな、とき、電波 OFFモードを再度解除することを特徴とする携帯無線機。

[7] 無線通信を行う通信手段、及び外部機器と通信を行う他の通信手段を備えた携帯無線機が、外部機器の接続を検知すると、無線通信を不可とする電波 OFFモードに設定し、前記外部機器力のアクセスに従ってデータ処理を行い、さらに、外部機器との非接続を検知すると、電波 OFFモードを解除して無線通信を行う場合の通信制御方法において、

電波 OFFモード中に、外部機器からのデータ処理のためのアクセスを監視し、予め設定された時間の間前記アクセスがないとき、電波 OFFモードを解除する第 1のステツプと、

前記電波 OFFモードが解除された場合であって、外部機器からのデータ処理のためのアクセスがあった場合、前記データ処理を行わせないようにするための情報を前記外部機器に送信すると共に、無線通信における着信の有無の問、合わせを行、、かつその応答を受信する第 2のステップと、

前記応答を受信した後に、電波 OFFモードに再度設定する第 3のステップと、を有することを特徴とする通信制御方法。

[8] 請求項 7に記載の通信制御方法にぉ、て、

前記第 2のステップにて、前記電波 OFFモードが解除された場合であって、外部機器からのデータ処理のためのアクセスがあった場合、前記データ処理を行わせな!/ヽようにするための情報を前記外部機器に送信すると共に、無線通信を介して着信情報を取得し、

前記第 3のステップにて、第 2のステップにより着信情報を取得した場合に、電波 O FFモードに再度設定することを特徴とする通信制御方法。

[9] 請求項 7に記載の通信制御方法にぉ、て、

前記第 3のステップにて、

着信有りの応答を受信したとき、着信情報の取得または非取得を選択するための画面を表示するステップと、

ユーザにより着信情報の取得が選択された場合には、着信情報を取得した後電波 OFFモードに再設定し、ユーザにより着信情報の非取得が選択された場合には、電波 OFFモードに再設定するステップと、を有することを特徴とする通信制御方法。

[10] 請求項 7に記載の通信制御方法において、

前記第 1のステップの前に、

着信の有無の問い合わせの応答が着信有りの場合の処理として、着信情報の取得または非取得を予め設定するステップを有し、

前記第 3のステップにて、

着信有りの応答を受信したとき、着信情報の取得が予め設定されている場合には、着信情報を取得した後電波 OFFモードに再設定し、着信情報の非取得が予め設定されてヽる場合には、電波 OFFモードに再設定するステップを有することを特徴とする通信制御方法。

[11] 請求項 7に記載の通信制御方法において、

さらに、電波 OFFモードが解除されて力も予め設定された時間が経過したとき、電波 OFFモードに再度設定するステップを有することを特徴とする通信制御方法。

[12] 請求項 7に記載の通信制御方法において、前記第 1乃至第 3のステップを繰り返すことを特徴とする通信制御方法。