WO2007088625A1 - 7-ヒドロキシ-9-メチルペンタデカン及びその製造方法 - Google Patents

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Yasuyuki Shimozato
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Kokura Synthetic Industries, Ltd.
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Abstract

 第二級アルコールの分枝二量化アルコールであり粘性が低いので、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に使用されるエーテル類やエステル類の原料として、これら製品の製造工程やこれら製品を使用した応用製品の製造工程において取扱性や生産性を改善でき有用性に優れる7-ヒドロキシ-9-メチルペンタデカンを提供することを目的とする。  本発明の7-ヒドロキシ-9-メチルペンタデカンは、化学式CH3(CH2)5CH(OH)CH2CH(CH3)(CH2)5CH3…(1)で示される構成を有している。  

Description

明 細 書
7 -ヒドロキシ - 9-メチルペンタデカン及びその製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、新規な二量化アルコールである 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカン 及びその製造方法に関するものである。
背景技術
[0002] 従来より、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に使用されるエーテル類や エステル類の原料として炭素数 8〜30の長鎖脂肪族アルコールが使用されている。 これらの脂肪族アルコールの中でも、直鎖の脂肪族アルコール力 得られるエーテ ル類ゃエステル類を使用した界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等は高粘度 になりやすぐこれら製品の製造工程やこれら製品を使用した応用製品の製造工程 において、取扱性に欠けるとともに生産性を低下させる原因として問題となっている。 このため界面活性剤等の原料となり得る低粘度のエーテル類やエステル類が求め られており、この解決策として分枝の脂肪族アルコールを原料として用いる試みがな されてきた。例えば、 2—ェチルへキサノール、 2—ブチルォクタノール、 2—へキシ ルデカノールあるいは 2—オタチルドデカノール等が原料として使用されてきた。これ ら分枝のアルコールは、例えば (特許文献 1)乃至 (特許文献 3)に示すように、直鎖 の第一級アルコールのゲルべ反応による二量化によって得られることが知られている 特許文献 1:特開昭 49— 35308号公報
特許文献 2:特開昭 64— 34933号公報
特許文献 3:特開平 2— 286638号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] し力しながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1) (特許文献 1)乃至 (特許文献 3)に開示の技術で得られた分枝の二量化アルコ ールは第一級アルコールであるため、これを原料として得られたエーテル類やエステ ル類は、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等の製造工程やこれらの応用製 品の製造工程にお 、て、取扱性や生産性を改善できるほど粘度の低 、ものが得られ て ヽな 、と 、う課題を有して 、た。
(2)粘度を低下させるためには、第二級アルコールのゲルべ反応によって得られる 第二級アルコールの二量化アルコールを用いることが考えられる力 第二級アルコー ルを用いた場合、ゲルべ反応にぉ 、て酸ィ匕分解を伴 、低級カルボン酸を生じ易 ヽ ため収率が低ぐ量産化が困難であるという課題を有していた。
(3)さらに、第二級アルコールを原料としてゲルべ反応を行うと、反応過程でケトンを 生じるので、ゲルべ反応により得られる第二級アルコールの二量化アルコールは、そ の構造上、二種類の化学構造式を有する二量ィ匕アルコールが得られることになる。こ の二種類の二量ィ匕アルコールは沸点差がほとんどないため各々の分離'精製が困 難であり、純度の高 、二量ィ匕アルコールの量産化が困難であると 、う課題を有して ヽ た。
[0004] 本発明は上記従来の課題を解決するもので、第二級アルコールの分枝二量ィ匕ァ ルコールであり粘性が低いので、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に使用 されるエーテル類やエステル類の原料として、これら製品の製造工程やこれら製品を 使用した応用製品の製造工程において取扱性や生産性を改善でき有用性に優れる 7—ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンを提供することを目的とする。
また、本発明は、第二級アルコールの 2—ォクタノールを原料としているので原料を 容易に入手でき、またゲルべ反応によって 2—ォクタノール 2分子力も水が除去され 1 分子の二量ィ匕アルコールを含む反応物が得られるので低コストで純度の高い 7—ヒド 口キシー 9ーメチルペンタデカンの量産が可能な 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデ カンの製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0005] 上記従来の課題を解決するために本発明の 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカ ン及びその製造方法は、以下の構成を有している。
本発明の請求項 1に記載の 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンは、化学式 CH
3
(CH ) CH (OH) CH CH (CH ) (CH ) CH…(1)で示される構成を有している。 この構成により、以下のような作用が得られる。
(1) 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンは、第二級アルコールの分枝二量化アル コールであるため粘性が低いので、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に 使用されるエーテル類やエステル類の原料として、これら製品の製造工程やこれら製 品を使用した応用製品の製造工程において取扱性や生産性を改善でき有用性に優 れる。
[0006] ここで、 7—ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンは、本発明者らが合成に成功した新 規な化学物質であり、化学式 CH (CH ) CH (OH) CH CH (CH ) (CH ) CH · ··
3 2 5 2 3 2 5 3
(1)で示される。 7位の炭素及び 9位の炭素はそれぞれ不斉炭素なので、ジァステレ ォマー構造体となっている。従って、理論的には 4つの立体異性体が存在する力 ラ セミ体を構成して 、る化合物の集合体であるため、現状ではこれらの光学分割はで きていない。
但し、ガスクロマトグラフィーによる測定ではピークが二つ存在していることが認めら れた。これらの二つのピークはジァステレオマーによるものであると考えられ、 NMR スペクトルの測定結果力 裏付けることができる。
[0007] 本発明の請求項 2に記載の 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンの製造方法は、 2—才クタノールを、アルカリ性物質からなる触媒及び金属触媒の存在下で加熱縮合 させ反応物を得る構成を有して 、る。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1) 2—才クタノールをアルカリ性物質カゝらなる触媒及び金属触媒の存在下で加熱縮 合させると、ゲルべ反応によって 2—ォクタノール 2分子力 水が除去され 1分子の二 量化アルコールを含む反応物が得られるので低コストで量産が可能である。
(2)原料の 2—ォクタノールは第二級アルコールにも関わらず、ゲルべ反応によって 得られた二量ィ匕アルコールは一種類のみの化学構造式を有していることがわ力つた 。このため、分離'精製の必要がなく純度の高い二量ィ匕アルコールの量産化を可能 にすることができる。
[0008] ここで、アルカリ性物質力 なる触媒としては、金属ナトリウム,ナトリウムアルコラート ,水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウム,ナトリウムアミド,金属カリウム,水酸ィ匕カリウム,力 リウムアミド,炭酸カリウム,燐酸カリウム,水酸化リチウム等が挙げられる。
なかでも、アルカリ金属の水酸化物が好適に用いられる。取扱性に優れるからである 触媒の添加量は、 2—ォクタノール 100質量部に対して 0. 01〜10質量部好ましく は 0. 02〜8質量部さらに好ましくは 0. 03〜5質量部が好適である。添加量が 0. 03 質量部より少なくなるにつれ反応速度が低下し収率も低下する傾向がみられ、 5質量 部より多くなるにつれ 3量化物等の高沸点副生物の生成量が増加する傾向がみられ る。これらの傾向は、添加量が 0. 02質量部より少なくなるにつれ、また 8質量部より 多くなるにつれ著しくなる。特に、添加量が 0. 01質量部より少なくなるか 10質量部よ り多くなると、これらの傾向が著しくなるため好ましくない。
アルカリ性物質力 なる触媒は固形状のまま添加する方法あるいは水溶液にして 添加する方法 ヽずれでもかまわな ヽが、水溶液で添加した方が早く均一化できるの で好ましい。水溶液は、できるだけ高濃度のものが好ましい。反応速度を高めること ができるとともに水の留去に要するエネルギーを少なくできるからである。
金属触媒としては、銅クロマイト,銅亜鉛,銅粉末,酸化亜鉛,亜鉛クロマイト,安定 化ニッケル等が用いられる。また、ニッケル,クロム,銅等のラネー触媒や、ニッケル, 白金,ノラジウム,ルテニウム,ロジウム等の第 8族白金族元素等も用いることができ る。また、これらの錯ィ匕合物(例えば、トリアルキルァミン,トリフエ-ルフォスフィン等と の錯ィ匕合物)も用いることができる。さらに、第 8族白金族元素等を担体に担持したも の等も用いることができる。
担体としては、アルミナ,シリカアルミナ,ケイソゥ土,シリカ,カーボン,活性炭,天 然及び合成ゼォライト等を用いることができる。
担体への第 8族白金元素等の担持量としては、 0. 05〜15質量%好ましくは 1〜1 0質量%が好適に用いられる。担持量が 1質量%より少なくなるにつれ反応速度の低 下を招く傾向がみられ、 10質量%より多くなるにつれ添加量に応じた効果が得られ ず、またランニングコストが増加する傾向がみられる。特に、 0. 05質量%より少なくな るか 15質量%より多くなると、これらの傾向が著しくなるため好ましくない。
これらの金属触媒のなかでも、ラネーニッケル、又は、カーボンに担持された第 8族 白金族元素が好適に用いられる。反応物の着色を防止できるからである。
金属触媒は粉末のものを添加するが、その添加量は、 2—ォクタノール 100質量部 に対して 0. 01〜5質量部好ましくは 0. 05〜4質量部が好適である。添加量が 0. 05 質量部より少なくなるにつれ反応速度が低下し収率も低下する傾向がみられ、 4質量 部より多くなるにつれ反応速度は上がるがランニングコストが増加する傾向がみられ る。特に、添加量が 0. 01質量部より少なくなる力 5質量部より多くなると、これらの傾 向が著しくなるため好ましくない。
[0010] 加熱縮合させる温度は、 120〜260°Cが好適に用いられる。 120°Cより低くなると水 が除去されず、ゲルべ反応が進まないことがあるので好ましくない。また、 260°Cより 高くなると二量ィヒアルコール以外の高沸点物等の副生物が多く生成されるため好ま しくない。
[0011] 本発明の請求項 3に記載の発明は、請求項 2に記載の 7 ヒドロキシー 9 メチル ペンタデカンの製造方法であって、前記反応物を水素化する構成を有して!/、る。 この構成により、請求項 2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)反応物中にはニ量ィ匕して 、るもののアルコールに転ィ匕して 、な 、化合物も存在 するため、この化合物を水素化することにより二量ィ匕アルコールを得ることができ、 7 ーヒドロキシー9ーメチルペンタデカンの収率を高めることができる。 2—ォクタノール のゲルべ反応により得られる反応物は、第一級アルコールのゲルべ反応によって得 られる反応物に比べ、二量ィヒアルコールに転ィヒして 、な 、化合物の生成量が多 ヽ ので、反応物を水素化することによって二量化アルコールの生成量を増やすことがで さるカゝらである。
[0012] ここで、反応物を水素化する方法としては、鉄,コバルト,ニッケル, 白金,パラジゥ ム,ルテニウム,ロジウム等の周期表第 8族元素、銅、レニウム、ラネー触媒、ホウ化- ッケル触媒等の水素化触媒を用いて接触水素化する方法等が用いられる。水素化 触媒は、高温における活性を安定ィ匕するため、アルミナ,シリカアルミナ,ケイソゥ土, シリカ,カーボン,活性炭,天然及び合成ゼォライト等の担体に担持させたものも用 いることがでさる。
また、亜鉛 Z酢酸、鉄 Z酢酸等の酸性還元剤、亜鉛 Z苛性ソーダ、ナトリウム Zァ ルコール、ナトリウムアマルガム等のアルカリ性還元剤、アルミニウムアマルガム等の 中性還元剤等を用いることもできる。
[0013] 水素化条件としては、水素圧 2〜5MPa、反応温度 70〜150°C及び反応時間 1〜
5時間で行うのが好ましい。水素圧が 2MPa未満では水素化が十分行われず、 5MP aを超えると耐圧装置や安全装置等を要し生産設備の規模が増大するとともに、多品 種少量生産の場合には作業の切り替え等が煩雑で生産性に欠けるからである。また 、反応温度が 70°C未満では反応に長時間を要し生産性が低下し、 150°Cを越えると 逆反応 (脱水素化)を生じさせる傾向が高まるからである。また、反応時間が 1時間未 満では水素化が十分行われず、 5時間を越えると生産性の低下につながる力 であ る。
[0014] なお、反応物を水素化した後、必要に応じて、カラムで分離 ·精製することにより 7— ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンの純度をより高めることができる。
[0015] 本発明の請求項 4に記載の発明は、請求項 2又は 3に記載の 7—ヒドロキシー 9ーメ チルペンタデカンの製造方法であって、前記 2—ォクタノール力 ヒマシ油又はリシノ 一ル酸をアルカリ剤とともに加熱し分解したものである構成を有している。
この構成により、請求項 2又は 3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られ る。
(1) 2—ォクタノール力 石油化学由来の化合物ではなぐトウゴマの種子を圧搾して 得られるヒマシ油やリシノール酸力 の植物由来の化合物なので省資源性に優れる とともに環境保全性に優れる。
[0016] ここで、アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸ィ匕カリウム、水酸化リチウム等を 用!/、ることができる。
発明の効果
[0017] 以上のように、本発明の 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカン及びその製造方法 によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項 1に記載の発明によれば、
(1)第二級アルコールの分枝二量ィ匕アルコールであるため粘性が低!、ので、界面活 性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に使用されるエーテル類やエステル類の原料と して、界面活性剤等の製造工程や界面活性剤等を使用した応用製品の製造工程に おいて取扱性や生産性を改善でき有用性に優れた 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタ デカンを提供することができる。
[0018] 請求項 2に記載の発明によれば、
(1)原料の 2—ォクタノールは、ひまし油中のリシノール酸のアルカリ分解により得ら れる第二級アルコールであるため容易に入手でき、さらに、 2—ォクタノールをアル力 リ性物質からなる触媒及び金属触媒の存在下で加熱縮合させると、ゲルべ反応によ つて 2—ォクタノール 2分子から水が除去され 1分子の二量化アルコールを含む反応 物が得られるので低コストで量産が可能で量産性に優れた 7—ヒドロキシー 9ーメチ ルペンタデカンの製造方法を提供することができる。
(2)ゲルべ反応によって得られた二量ィ匕アルコールは一種類のみの化学構造式を 有するので、分離 '精製の必要がなく純度の高い二量ィヒアルコールの量産化が可能 な 7—ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンの製造方法を提供することができる。
[0019] 請求項 3に記載の発明によれば、請求項 2の効果に加え、
(1)反応物中にはニ量ィ匕して 、るもののアルコールに転ィ匕して 、な 、化合物も存在 するため、この化合物を水素化することにより二量ィ匕アルコールを得ることができ、 7 ーヒドロキシー9ーメチルペンタデカンの収率を高めることができる 7—ヒドロキシー9 —メチルペンタデカン及びその製造方法を提供することができる。
[0020] 請求項 4に記載の発明によれば、請求項 2又は 3の効果に加え、
(1) 2—ォクタノール力 石油化学由来の化合物ではなぐトウゴマの種子を圧搾して 得られるヒマシ油やリシノール酸の植物由来の化合物なので省資源性に優れるととも に環境保全性に優れた 7—ヒドロキシー9ーメチルペンタデカンの製造方法を提供す ることがでさる。
図面の簡単な説明
[0021] [図 1]実験例 1の留分における第 1のピークの化合物の C13NMR ^ベクトル
[図 2]実験例 1の留分における第 2のピークの化合物の C13NMR ^ベクトル 発明を実施するための最良の形態
[0022] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に 限定されるものではない。
(実験例 1)
1リットルの三口フラスコに温度計、撹拌機、還流冷却器付き水分離器を装着し、 2 —ォクタノール (小倉合成工業製) 400gと、アルカリ性物質カゝらなる触媒として 48質 量0 /0水酸ィ匕カリウム (林純薬工業製、試薬特級)水溶液 0. 65g (2—ォクタノール 10 0質量部に対し 0. 08質量部)と、金属触媒としてカーボン担持パラジウム(5質量% 担持)(ェヌ 'ィーケムキャット製) 1. 6g (2—ォクタノール 100質量部に対し 0. 4質量 部)と、をカ卩えて加熱した。 2—ォクタノールの沸点(179°C)まで加熱し 6時間還流を 続けて反応物を得た。なお、 2—ォクタノールは、ヒマシ油をけん化してリシノール酸 を取り出し、リシノール酸をアルカリ剤とともに加熱して分解し、蒸留したものである。 反応終了時の反応物の温度は 220°Cであった。反応物中のカーボン担持パラジゥ ムを濾過後、反応物を水洗した。この反応物に 2gのラネーニッケル(日興リカ製、スポ ンジニッケル触媒 R— 200)力もなる水素化触媒をカ卩ぇ 4MPaの水素圧にし、 110°C で 4時間、水素化反応を行い水素化後の反応混合物を蒸留した。
これにより、沸点 140°C (6. 0 X 10_4MPa)の留分を採取した。収量は 241gであつ た。
(留分の評価)
得られた留分を以下の手段で評価した。
(1)ガスクロマトグラフィー(島津製作所製、 GC- 14B):カラム DB— 1 (J&W Sclent ific製)を用い、カラム温度 80°Cから 10°C/分で昇温し、 300°Cに達してから 10分間 その温度に保って測定した。
(2) NMR:試料を重クロ口ホルムに溶解しテトラメチルシランを内部標準として 500M Hzの核磁気共鳴装置(日本電子製、 JNM-A500)を用いてプロトン NMRスぺタト ル及び C13NMR ^ベクトルを測定した。
(3)高分解能マススペクトル:二重収束型ガスクロマトグラフ質量分析計(日本電子製 、 JMS-SX102A)を用いて FAB法により測定した。
(4)水酸基価: JIS K0070— 1992により求めた。
(5)ヨウ素価: JIS K0070— 1992により求めた。 (6)粘度: JIS K7117— 2 : 1999に準拠し、東機産業製 TV— 2型粘度計 (コーンプ レートタイプ)を用いて測定した。測定温度は 25°Cであった。
[0024] この留分はガスクロマトグラフィーから 2つのピークを有していた。ガスクロマトグラフ ィ一力 分析された純度は 98. 5%であった。また、屈折率 n2 D= l. 4465であり、ョ ゥ素価は 0. 6であった。
この留分にっ 、て、へキサン 酢酸ェチル(9Z1)を展開溶媒としてカラムクロマト グラフ(カラム:シリカゲル)により、ガスクロマトグラフィー上の 2つのピークの化合物を それぞれ単品として分離した。
次に、この 2つの単品の化合物について高分解能マススペクトルを測定した。高分 解能マススペクトルから得られた分子量は、それぞれ 225. 2552及び 225. 2592で あった。これは化学式 C H の分子量の計算値 225. 2584とよく一致した。よって、
16 33
高分解能マススペクトルが示す分子量は C H の分子量であると同定できた。但し、
16 33
FAB法では分子量は M (分子量) + 1として観測されるため、実際の分子量は 224で あると推定できる。さらに、それぞれのフラグメンテーションも同一であった。
次に、この留分の水酸基価は 225 (理論値 231)であった。また、この留分をトリメチ ルシリル (TMS)化した後のガスクロマトグラフィーに TMS化されて!/、な!/、ピークが存 在しな力つた。よって、この留分の化合物は水酸基を有していることが確認された。 以上のことから、高分解能マススペクトルカゝら得られた分子量 224は、マススぺタト ルの測定中に脱水された化合物の分子量であると決定できた。即ち、ガスクロマトグ ラフの 2つのピークは分子量 242 (分子量 224に H Oの分子量 18を加えた値)であり
2
、化学式 C H Oの二量化アルコールであることが判明した。
16 34
ガスクロマトグラフの 2つのピーク(以下、第 1のピーク及び第 2のピークと称する)の それぞれ単離されたィ匕合物にっ 、て NMRスペクトルを測定した。第 1のピークの化 合物の C13NMR ^ベクトルを図 1に、第 2のピークの化合物の C13NMRスペクトルを 図 2にそれぞれ示した。
[0025] 測定結果は C13NMR及びプロトン NMRとの二次元 NMRの結果から、各位の炭素 の C13NMRの吸収位置は(表 1)のように帰属できる。なお、各位の炭素は式(2)で 表される。 C'H C2H C3H C4H C5H C6H C7H(OH)C8H C9H(C16H ) -C10H C H c
3 2 2 2 2 2 2 3 2 2
12H C13H C14H C15H ---(2)
2 2 2 3
[0026] [表 1]
Figure imgf000011_0001
(単位は ppm)
[0027] 以上の結果より、上記の留分の 2つのピークを示すィ匕合物とも 7—ヒドロキシー 9ーメ チルペンタデカンであることが確定した。二つのピークはジァステレオマーの関係に ある。
なお、この留分(二つのピークを有する化合物)の粘度は 3 ImPa · sであった。
[0028] なお、実験例 1において、水素化前 (水洗直後)の反応物は、ガスクロマトグラフィー の結果から、原料(2—才クタール):4%、二量化物: 84%、高沸点物(三量化物及 びそれ以上の高沸点物と思われるもの): 10%、未同定物質: 2%であることがわかつ た。また、 84%の二量ィ匕物は、ガスクロマトグラフィーの分析結果から、上記の 7 ヒ ドロキシー9ーメチルペンタデカン: 17%、水素化されていない 9ーメチルペンタデカ ンー 7 オン: 67%であることが確認された。
反応物を水素化することによって、 9ーメチルペンタデカン 7 オン: 67%のうち の 99%を 7—ヒドロキシー9ーメチルペンタデカンに転化できることがわかった。以上 のこと力ら、反応物を水素化することによって、 7—ヒドロキシ 9ーメチルペンタデカ ンの収率を飛躍的に高められることが明らかになつた。
[0029] (実験例 2)
金属触媒として、カーボン担持パラジウムに代えてラネーニッケル(日興リカ製、ス ポンジュッケル触媒 R— 200)を用いた以外は、実験例 1と同様にして、実験例 2の 7 —ヒドロキシ— 9—メチルペンタデカンを得た。収量は 153gであり、純度は 96. 3%で めつに。
[0030] (実験例 3)
アルカリ性物質カゝらなる触媒として、水酸化カリウム水溶液に代えて水酸化ナトリウ ムの 48%水溶液 2. lg (2—ォクタノール 100質量部に対し 0. 25質量部)を用いた 以外は、実験例 1と同様にして、実験例 3の 7 ヒドロキシ— 9—メチルペンタデカンを 得た。収量は 206gであり、純度は 98. 8%であった。
[0031] (実験例 4)
アルカリ性物質カゝらなる触媒として、水酸化カリウム水溶液に代えて水酸化リチウム の 10%水溶液 4g (2—ォクタノール 100質量部に対し 0. 10質量部)を用いた以外は 、実験例 1と同様にして、実験例 4の 7 ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンを得た。 収量は 195gであり、純度は 98. 9%であった。 [0032] (実験例 5)
金属触媒として、カーボン担持パラジウムに代えてカーボン担持白金(1質量%担 持)(ェヌ 'ィーケムキャット製)を用いた以外は、実験例 1と同様にして、実験例 5の 7 —ヒドロキシ— 9—メチルペンタデカンを得た。収量は 210gであり、純度は 98. 0%で めつに。
[0033] (実験例 6)
金属触媒として、カーボン担持パラジウムに代えてカーボン担持ルテニウム(5質量 %担持)(ェヌ 'ィーケムキャット製)を用いた以外は、実験例 1と同様にして、実験例 6 の 7 ヒドロキシー9ーメチルペンタデカンを得た。収量は 234gであり、純度は 97. 0 %であった。
[0034] (実験例 7)
金属触媒として、カーボン担持パラジウムに代えてカーボン担持ロジウム(5質量% 担持)(ェヌ 'ィーケムキャット製)を用いた以外は、実験例 1と同様にして、実験例 7の 7 ヒドロキシ— 9—メチルペンタデカンを得た。収量は 221gであり、純度は 98. 3% であった。
[0035] (比較例 1)
2—才クタノールに代えて 1一才クタノール (林純薬工業製、試薬特級)を用い、水 酸ィ匕カリウムとカーボン担持パラジウムをカ卩えて 1—ォクタノールの沸点(195°C)まで 加熱した以外は、実験例 1と同様にして反応物を得た。反応物の最終温度は 235°C であった。反応物中のカーボン担持パラジウムを濾過後、反応物を水洗し、比較例 1 の反応物を得た。
反応物をガスクロマトグラフィーを用いて分析したところ、反応物中の二量化物の組 成は 2 へキシルデカノールであり、水素化反応をさせなかったにも関わらず 96%を 占めていた。これを蒸留して、 2—へキシルデカノールを得た。 2—へキシルデカノー ルの収量は 239gであり純度は 96%であった。また、 2 へキシルデカノールの粘度 は 39mPa · sであり、実験例 1の 7 ヒドロキシ 9ーメチルペンタデカンの粘度と比較 して 20%以上の高粘度であった。
[0036] (実験例 8) アルカリ性物質力もなる触媒として、 48%水酸ィ匕カリウム水溶液 0. 02g (2—ォクタ ノール 100質量部に対し 0. 002質量部)を添加した以外は、実験例 1と同様にして 留分を得た。留分には二量ィ匕物はほとんど含まれていな力つた。触媒の添加量が少 な 、ため、ゲルべ反応がほとんど進行して 、な 、と推察された。
[0037] (実験例 9)
アルカリ性物質力もなる触媒として、 48%水酸ィ匕カリウム水溶液 lOOg (2—オタタノ ール 100質量部に対し 12質量部)を添加した以外は、実験例 1と同様にして留分を 得た。本実験例の場合、留分に二量化物以外の高沸点物が多量に生成し、 7—ヒド ロキシ 9ーメチルペンタデカンの収量は 35g (純度 88%)と極めて低いものであつ た。
[0038] (実験例 10)
金属触媒として、カーボン担持パラジウム 0. Olg (2—ォクタノール 100質量部に対 し 0. 003質量部)を添加した以外は、実験例 1と同様にして留分を得た。本実験例の 場合はゲルべ反応が停止してしまい、 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンの収量 は 20g (純度 85%)と極めて低!、ものであった。
[0039] (実験例 11)
金属触媒として、カーボン担持パラジウムに代えて銅クロム酸ィ匕物触媒 (堺ィ匕学ェ 業製)を用いた以外は、実験例 1と同様にして留分を得た。本実験例の場合、反応物 が着色すると同時に、留分に二量化物以外の高沸点物が多量に生成し、 7—ヒドロキ シ 9ーメチルペンタデカンの収量は 70g (純度 86%)と低いものであった。
[0040] (実験例 12)
反応物の水素化反応の条件を、水素圧 lMPa、 110°Cで 4時間とした以外は、実 験例 1と同様にして留分を採取した。
実験例 12では反応物を水素化することによって、 9ーメチルペンタデカン 7—ォ ン 67%のうちの 6%程度しか 7 ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカンに転化させるこ とができな力 た。
以上のように本実施例によれば、第一級アルコ一ルを用 、た比較例 1の二量化ァ ルコールの収率と同様の極めて高 、収率で、第二級アルコ一ルをニ量ィヒした高純度 の 7—ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンを得ることができ、生産性に著しく優れた 7 —ヒドロキシ一 9—メチルペンタデカンの製造方法を提供できることが明らかになった 産業上の利用可能性
本発明は、新規な二量化アルコールである 7—ヒドロキシー 9ーメチルペンタデカン 及びその製造方法に関し、第二級アルコールの分枝二量ィ匕アルコールであり粘性が 低いので、界面活性剤、潤滑油、可塑剤及び香粧剤等に使用されるエーテル類や エステル類の原料として、これら製品の製造工程やこれら製品を使用した応用製品 の製造工程において取扱性や生産性を改善でき有用性に優れる 7—ヒドロキシー 9 —メチルペンタデカンを提供することができ、また、第二級アルコールの 2—オタタノ ールを原料として 、るので原料を容易に入手でき、またゲルべ反応によって 2—オタ タノール 2分子力 水が除去され 1分子の二量ィ匕アルコールを含む反応物が得られ るので低コストで量産が可能な 7—ヒドロキシー9ーメチルペンタデカンの製造方法を 提供することができる。

Claims

請求の範囲
[1] 化学式
CH (CH ) CH (OH) CH CH (CH ) (CH ) CH …ひ)
3 2 5 2 3 2 5 3
で示される 7—ヒドロキシー9ーメチルペンタデカン。
[2] 2—才クタノールを、アルカリ性物質からなる触媒及び金属触媒の存在下で加熱縮 合させ反応物を得ることを特徴する 7—ヒドロキシー9ーメチルペンタデカンの製造方 法。
[3] 前記反応物を水素化することを特徴とする請求項 2に記載の 7—ヒドロキシー 9ーメ チルペンタデカンの製造方法。
[4] 前記 2—ォクタノール力 ヒマシ油又はリシノール酸をアルカリ剤とともに加熱し分解 したものであることを特徴とする請求項 2又は 3に記載の 7—ヒドロキシー9ーメチルぺ ンタデカンの製造方法。
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