WO2007086122A1

WO2007086122A1 - 在圏時間による課金システム

Info

Publication number: WO2007086122A1
Application number: PCT/JP2006/301223
Authority: WO
Inventors: Akihiro Koike
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2006-01-26
Filing date: 2006-01-26
Publication date: 2007-08-02
Also published as: JPWO2007086122A1

Abstract

　従来の課金装置の構成に加え、課金装置が受信するＣＤＲ／Ｍ－ＣＤＲに移動体端末の在圏開始時間や在圏終了時間を示す時間を設定し、課金装置がこれに基づいて移動体端末の在圏時間を計算するようにする。在圏時間は、他の課金情報と共に格納保管され、月毎の請求の際に、在圏時間を考慮した請求金額を請求するようにする。在圏時間の長短によって請求金額を決めるので、加入者の在圏時間が短い場合には、料金を割り引くことができ、加入者へのサービス向上を図ることができる。

Description

明細書

在圏時間による課金システム

技術分野

[0001] 本発明は、移動体通信網における課金システムに関する。

背景技術

[0002] 現在の移動体通信サービスにおいては、移動体端末とネットワークは無線通信を利用している為、在圏管理を実施している。この在圏情報は、当該移動体端末に移動体通信サービスを提供するために行われて、る。この在圏管理 (移動管理)の規格は、 3GPP TS24.008 [Mobile radio interface Layer 3 specincation; Core network protocols; Stage 3]で規定されている。また課金に関する規格は、 3GPP TS32.200[C harging management; し narging pnnciplesj, fS32.205[Charging management; Chargi ng data description for the Circuit Switched (CS) domain], TS32.215[Charging Mana gement; Charging data description for the Packet Switched (PS) domain]で規定されている。しかし、どのように課金するかは各事業者の課金ポリシーに依存するため、課金方法の詳細は各事業者にて決定して、る。

[0003] 各事業者では、加入者の繋ぎ止めや利便性向上を目的として各種の割引プランを提供しているが、現在提供されている割引プランは移動体通信サービスを授受できるかどうかに関わらず、契約期間や契約条件に応じたものとなっている。

[0004] 以上のような課金方法には以下のような問題がある。

[a] 移動体通信サービスは在圏（圏内）状態でのみサービスを授受できる通信形態であるため、非在圏（圏外）時は無線リソースやネットワークリソースを使用していない。このような通信サービスを授受できない圏外状態が長期間継続した場合でも、加入者は基本料金を払う必要があり加入者の利便性を損ねている。

[b] 次世代モパイルネットワークを提供する場合、無線エリアのカバレッジが問題となり、次世代ネットワークの普及しにくい場合がある。この問題の対処として、移動体端末側に旧世代のモパイルネットワーク機能（例： GSM+W- CDMA等のデュアル端末）を付与し、次世代モパイルネットワークのサービス提供エリア外では旧世代モパイルネットワークを使用可能とすることで、ユーザの利便性を確保している。この場合、ュ一ザは次世代モパイルネットワークを使用するために、次世代モパイルネットワーク用に提供された基本料金契約を行う。しかし、実際は、次世代モパイルネットワークのエリア外では次世代モパイルネットワークのサービスを授受できな、ため、加入者は基本料金に即したサービスを授受できないことになる。

[0005] 移動体通信サービスの向上を目指した従来の課金方法として、特許文献 1に記載されたような課金方法が提案されている。この課金方法においては、待ち受け中におけるエリア情報の変更や通信中の移動によるハンドオーバについて追加課金を行つている。

特許文献 1 :特開 2003— 8781号公報

発明の開示

[0006] 本発明の課題は、移動体通信の利用者の通信サービスの利用実態に即した、より利便性の高、課金システムを提供することである。

本発明の課金システムは、移動体通信ネットワークに加入する移動体端末の利用者への課金システムであって、移動体端末の通信可能領域への在圏時間を取得する在圏時間取得手段と、該在圏時間に基づ!/、て該移動体端末の利用者への利用料金の割引請求を行う請求手段とを備えることを特徴とする。

[0007] 本発明によれば、移動体端末の在圏時間に基づいて割引課金するので、利用者の実際のリソースの使用状況に応じた料金請求ができる。したがって、移動体端末の在圏時間が短い利用者には大幅な割引が可能となり、より利用者の利便性を考えたサービスの提供ができる。

図面の簡単な説明

[0008] [図 1]移動体通信システムの構成図である。

[図 2]本発明の実施形態の課金装置の構成を示す図である。

[図 3]本発明の実施形態に従った、移動体端末からの、電源オンを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 1)である。

[図 4]本発明の実施形態に従った、移動体端末からの、電源オンを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 2)である。圆 5]本発明の実施形態に従った移動体端末力もの、電源オフを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 1)である。

圆 6]本発明の実施形態に従った移動体端末力もの、電源オフを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 2)である。

[図 7]図 6における MSCZVLRの処理を説明するフローチャートである。

[図 8]本発明の実施形態に従った、ネットワーク側力のデタツチ要求処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 1)である。

[図 9]本発明の実施形態に従った、ネットワーク側力のデタツチ要求処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 2)である。

[図 10]図 9における MSCZVLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。圆 11]本発明の実施形態に従った、周期位置登録未実施時のインプリシットデタツチ処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 1)である。

圆 12]本発明の実施形態に従った、周期位置登録未実施時のインプリシットデタツチ処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 2)である。

[図 13]図 12における MSCZVLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである

[図 14]本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Update

Location)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 1)である。

[図 15]本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Update

Location)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図（その 2)である。

[図 16]図 14における自網 HLRの M— CDR生成処理を説明するフローチャートである。

[図 17]図 15における自網 HLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

[図 18]本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Detach/I mplicit Detach)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

[図 19]図 18における自網 HLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

[図 20]本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Detach. /Implicit Detach)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。 [図 21]図 20における HLRの Note MM Event受信時の CDR生成処理を説明するフロ一チャートである。

[図 22]MAP_NOTE_MM_Eventによる HLRでの一括在圏管理の仕組みを説明するシ一ケンス図である。

[図 23]課金装置による CDR蓄積処理を説明する図である。

[図 24]図 3〜図 21の場合の課金装置による在圏時間集計処理を説明する図 (その 1 )である。

[図 25]図 3〜図 21の場合の課金装置による在圏時間集計処理を説明する図 (その 2 )である。

[図 26]図 22の場合の課金装置の処理を示すフローチャートである。

[図 27]次世代モパイルネットワークと旧世代モノィルネットワークが混在する場合のサ一ビス提供方法の概念を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

図 1は、移動体通信システムの構成図である。

移動体端末 10は、無線を使って GSM網の無線基地局サブシステム BSS 13の基地局 BTS11と通信をする。基地局 BTS11は、無線基地局制御装置 BSC12によって制御される。無線基地局制御装置 BSC12には、パケット制御装置 PCUが設けられており、移動体端末 10とのパケットの授受を制御する。無線基地局制御装置 BSC12 は、コア ·ネットワーク 14に接続される。無線基地局制御装置 BSC12へは、音声通話用の回線を収容する移動交換局（MSC) 15とパケット通信回線を収容する SGSN 16が接続される。移動体端末 10が GSM+W-CDMA等のデュアル端末である場合は、無線を使って GSM網同様に、 W- CDMA網の UMTS無線アクセスネットワーク UTR AN9(UMTS Terrestrial Radio Access Network)の基地局 Node- B7と通信する。基地局 Node-B7は、無線ネットワーク制御装置 RNC8によって制御される。無線ネットヮーク制御装置 RNC8はコア 'ネットワーク 14に接続される。無線ネットワーク制御装置 RN C8は音声通信用の回線を収容する移動交換局 (MSC) 15とパケット通信回線を収容する SGSN16が接続される。移動交換局 15 (MSC) 15は、移動交換局ゲートウェイ G MSC18— 1を介して公衆電話網 ZISDN22に接続される。 SGSN16は、ゲートゥェィ GGSN18— 2を介してインターネット Zイントラネット 23に接続される。 MSC15、 G MSC18— 1、 SGSN16、 GGSN18— 2は、それぞれ、移動体通信サービスの加入者の位置情報や電話番号などのデータベースであるホーム'ロケーション 'レジスタ（ HLR) 17を参照して、加入者にサービスを提供する。認証センター AUC20は、加入者が移動体通信サービスを受けるに当たり、認証を行うセンターである。課金装置 21 は、ホーム'ロケーション 'レジスタ HLR17等の情報を基に加入者に課金を行う装置である。

[0010] 図 2は、本発明の実施形態の課金装置の構成を示す図である。

本発明の実施形態では、新規機能として、移動体端末毎に在圏時間情報を算出し、蓄積する機能を有し、月度単位に在圏時間魏計する機能用いる。

[0011] バス 25に、 CDR受信制御部 26、 CDR蓄積制御部 27、ハードディスク 28、通信時間（量)算出処理部 29、在圏時間算出部 30、料金計算処理部 31が接続されている。 CDRは、 Call Detail Recordの略であり、 3GPPの移動体通信システムにおいて、加入者の通話内容を記録するデータである。 CDR受信制御部 26は、 CDRをメッセ一ジとして受信するための制御部である。 CDR蓄積制御部 27は、ハードディスク 28に記録される CDRの管理を行う制御部である。通信時間（量)算出処理部 29は、記録された CDRから加入者の通信時間を算出する処理部である。在圏時間算出処理部 30は、記録された CDRから加入者がサービスを受けられる領域にいた時間（在圏時間）を算出する処理部である。料金計算処理部 31は、加入者に課金する料金を計算する処理部である。ハードディスク 28は、課金処理に必要な情報を記録するものであり、 CDR、通話料金データベース、加入者毎の通信時間（量）、加入者毎の在圏時間、加入者毎の料金を記録する。

[0012] 本発明の実施形態の課金システムを実現する為は、該当移動体端末の在圏時間を管理する必要があり、以下に説明する方法で在圏時間の管理と、これに基づく課金を行う。

図 3及び図 4は、本発明の実施形態に従った、移動体端末からの、電源オンを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

[0013] 図 3は、パケット網の、電源オンを契機にした在圏時間管理の仕組みである。移動体端末 (MS)の電源がオンされると、移動体端末力 SGSNにアタッチ (ネットワークへの登録)要求が送られる（1)。アタッチ要求を受け付けた SGSNは、移動体端末の位置を取得し、 HLRに移動体端末の位置情報の更新を要求する（2)。 HLRは、位置情報の更新要求を受けると、新たに電源がオンされた移動体端末の識別情報力、該移動体端末が登録しているサービス内容等の加入者情報を抽出し、この情報を SGSNに送る（3)。 SGSNは、送られてきた加入者情報を記録すると、その Ackを H LRに返す (4)。ここまでが終了すると、 HLRは、 SGSNに、移動体端末の位置情報の更新が終了したとして、 Ackを返す（5)。そして、 SGSNは、アタッチ要求を受け付けた旨を移動体端末に送ると共に、移動体端末は、 SGSNにアタッチが完了した旨を通知する（6)。 SGSNは、アタッチが完了すると、 HLR力得た加入者情報を MM コンテキストとして保持し（7)、移動体通信用の CDRである M— CDRを生成し（8)、これを課金装置に送る（9)。この M— CDRには、 Record Opening Timeとして、移動体端末のアタッチが行われた時間が設定される。課金装置は、 M— CDRを受信すると、移動体端末の在圏（開始)時間の登録を行う。ここで、（1)〜（9)までの処理は、 3 GPPで規定された通りであって、本発明の実施形態では、新たに（10)のステップを設けている。

図 4は、回線交換網の、電源オンを契機にした在圏時間管理の仕組みである。移動体端末の電源がオンされると、移動体端末力 MSCZVLRに IMSIアタッチ（ネットワークへの登録）要求が送られる (l) o IMSIアタッチ要求を受け付けた MSCZVL Rは、移動体端末の位置を取得し、 HLRに移動体端末の位置情報の更新を要求する（2)。 HLRは、位置情報の更新要求を受けると、新たに電源がオンされた移動体端末の識別情報から、該移動体端末が登録して!/、るサービス内容等の加入者情報を抽出し、この情報を MSCZVLRに送る（3)。 MSCZVLRは、送られてきた加入者情報を記録すると、その Ackを HLRに返す (4)。ここまでが終了すると、 HLRは、 MSCZVLRに、移動体端末の位置情報の更新が終了したとして、 Ackを返す（5)。そして、 MSCZVLRは、 IMSIアタッチ要求を受け付けた旨を移動体端末に送る（6 ) o MSCZVLRは、 IMSIアタッチが完了すると、 HLRから得た加入者情報を加入者プロファイルとして保持し（7)、 CDRを生成し (8)、これを課金装置に送る（9)。この CDRには、 Update time stampとして、移動体端末の IMSIアタッチが行われた時間が設定される。課金装置は、 CDRを受信すると、移動体端末の在圏（開始)時間の登録を行う。ここで、（1)〜（9)までの処理は、 3GPPで規定された通りであって、本発明の実施形態では、新たに（10)のステップを設けて、る。

[0015] 以上のように、移動体端末の電源をオンすることで、図 3及び図 4のシーケンスの通りアタッチ要求が行われ、受信した SGSNZMSCは在圏情報を HLRに送信すると共に、 CDRを生成し課金装置に転送する。その時間情報力在圏時間を算出する。

[0016] 図 5及び図 6は、本発明の実施形態に従った移動体端末からの、電源オフを契機にした在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

図 5は、パケット網の、電源オフを契機にした在圏時間管理の仕組みである。

[0017] 移動体端末 (MS)が電源をオフにしょうとすると、移動体端末から SGSNへ GPRS

(General Packet Radio Service)デタツチ（ネットワークからの離脱）要求が送られる（1 )。 SGSNが GPRSデタツチを受け付けると、 SGSNから移動体端末へ GPRSデタツチを受け付けた旨の通知がなされる（2)。その後、 SGSNは、 M— CDRを生成し（3) 、これに、移動体端末の電源オフによるデタツチである旨の情報（Cause of Record CI osing)と、移動体端末が在圏していた時間（Duration)を設定して課金装置に送る（4 ) o課金装置は、 SGSN力 M— CDRを受信すると、 M— CDRに設定されている在圏（終了）時間を登録する（5)。

[0018] なお、（1)〜 (4)のステップは、 3GPP標準勧告で規定されたものである。本発明の実施形態では、これに、（5)のステップをカ卩えている。

ここで、 VLRは、 Visiter's Location Registerの略であり、移動体端末のローミング先での、加入者の位置情報を保持するものである。

[0019] 図 6は、回線交換網の、電源オフを契機にした在圏時間管理の仕組みである。

移動体端末 (MS)が電源オフをしょうとすると、移動体端末から MSCZVLRへ IM SIデタツチ指示が送られる（1)。 3GPP標準勧告で規定されているのは、ここまでであるが、本発明の実施形態では、以下の処理を加える。すなわち、 MSCZVLRでは、 IMSIデタツチ指示を受信すると、 CDRを生成し（2)、デタツチが発生した時刻をこれに設定して、課金装置に送る（3)。課金装置では、 CDRを受け取ると、在圏（終了 )時間を登録する (4)。

[0020] 移動体端末の電源をオフすることで、図 5及び図 6のシーケンスの通りデタツチ要求が行われ、受信した SGSNZMSCは当該移動体端末をデタツチ状態に遷移させ、 CDRを生成し、課金システムに転送する。その時間情報力も在圏時間を算出する。

[0021] 図 7は、図 6における MSCZVLRの処理を説明するフローチャートである。

MSCZVLR力 MSIデタツチ指示を受信すると（ステップ S 10)、ステップ S 11において、既存のデタツチ処理を行い、ステップ S12において、 CDR編集を行う。 CDR編集では、 CDRのレコードタイプをデタツチとし、 IMSI (移動端末の識別子）と、デタツチタイムスタンプを CDRに設定する。そして、ステップ S 13において、 CDRを送信して、処理を終了する。

[0022] 図 8及び図 9は、本発明の実施形態に従った、ネットワーク側からのデタツチ要求処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

図 8は、回線交換網の、ネットワーク側力のデタツチ要求処理による在圏管理を説明する図である。

[0023] ネットワークの HLRが SGSNへ位置情報のキャンセルを要求すると（1)、 SGSNは、移動体端末 (MS)に GPRSデタツチ要求を送信する（2)。移動体端末が GPRSデタツチ要求を受け付けると（3)、 SGSNは、移動体端末からの GPRSデタツチ要求の受信を契機にして、 M— CDRを生成する（4)。 SGSNは、これに、デタツチの原因がネットワーク側からのデタツチ要求であること、及び、移動体端末が在圏していた時間を設定して、課金装置に送信する（5)。課金装置では、受信した M— CDR力ゝら在圏 (終了）時間を取得して、これを登録する（6)。なお、（1)〜（5)の処理は、 3GPPで規定された処理である。

[0024] 図 9は、パケット網の、ネットワーク側からのデタツチ要求処理による在圏管理を説明する図である。

ネットワークの HLR力位置情報の削除が MSCZVLRに送信される（1)。 3GPP の規定では、これだけで処理は終わりである力本発明の実施形態では、以下の処理を付けカ卩える。すなわち、位置情報の削除を受け付けた MSCZVLRは、 CDRを生成する（2)。この CDRには、デタツチしたときのタイムスタンプを設定される。 MSC ZVLRは、この CDRを課金装置に送る（3)。 CDRを受け取った課金装置は、 CDR の情報から、在圏（終了）時間を取得し、これを登録する (4)。

[0025] 図 8及び図 9のシーケンスの通り、何らかの要因でネットワーク側からデタツチ要求を行う場合があるが、この場合も該当移動体端末をデタツチ状態に遷移させ、 CDR を生成し、課金装置に転送する。その時間情報から在圏時間を算出する。

[0026] 図 10は、図 9における MSCZVLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

MSCZVLRは、位置情報削除要求を受信すると (ステップ S15)、ステップ S16において、既存のデタツチ処理を行う。ステップ S 17において、削除要求の種類が、ネットワークからの登録抹消である力否かを判断する。ステップ S 17の判断が Noの場合には、処理を終了する。ステップ S17の判断が Yesの場合には、ステップ S18において、レコードタイプをデタツチとし、 IMSIとデタツチタイムスタンプを設定した CDRを編集'作成し、ステップ S 19において、 CDRを送信する。

[0027] 以上のような、移動体端末から、あるいは、ネットワークからに限らず、明示的に電源オフなどの原因により、移動体端末がネットワーク力離脱する場合をェクシプリシットデタツチとヽつ。

[0028] 図 11及び図 12は、本発明の実施形態に従った、周期位置登録未実施時のインプリシットデタツチ処理による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

図 11は、パケット網の、インプリシットデタツチ処理による在圏管理を説明する図である。インプリシットデタツチは、移動体端末が圏外に移動したためにネットワークからデタツチすることを意味する。移動体端末がネットワークに正常に在圏している場合には、（1)のように、周期的に Routing Area Update Requestを移動体端末が SGSN に送り、 SGSN力らは、 Routing Area Update Requestを受信した旨の応答である Rou ting Area Update Acceptが移動体端末に送られる。 SGSNから移動体端末に Routin g Area Update Acceptが送られると、インプリシットデタツチタイマが設定され、所定の時間を計測し始める（2)。ここで、移動体端末が圏外に移動したとする（3)。すると、移動体端末から周期的に送られてくるはずの Routing Area Update Requestが SGSN に送られてこなくなる。すると、インプリシットデタツチタイマが所定の時間を計測し終わり、タイマが満了する (4)。すると、 SGSNは、該当する加入者をデタツチ状態に設定し（5)、 M— CDRを生成する（6)。 M— CDRには、デタツチの理由としてのインプリシットデタツチが発生したことと、在圏時間が設定され、課金装置に送信される（7)。 M— CDRを受信した課金装置は、 M— CDRから在圏（終了）時間を取得し、これを登録する（8)。

[0029] ここで、（1)〜（7)の処理は、 3GPPに規定されており、本発明の実施形態では、 (8 )の処理を追カ卩している。

図 12は、回線交換網の、インプリシットデタツチ処理による在圏管理を説明する図である。移動体端末がネットワークに正常に在圏している場合には、（1)のように、周期的に Routing Area Update Requestを移動体端末が MSCZVLRに送り、 MSC/ VLRからは、 Routing Area Update Requestを受信した旨の応答である Routing Area Update Acceptが移動体端末に送られる。 MSCZVLRから移動体端末に Routing A rea Update Acceptが送られると、インプリシットデタツチタイマが設定され、所定の時間を計測し始める（2)。ここで、移動体端末が圏外に移動したとする（3)。すると、移動体端末から周期的に送られてくるはずの Routing Area Update Requestが MSCZ VLRに送られてこなくなる。すると、インプリシットデタツチタイマが所定の時間を計測し終わり、タイマが満了する（4)。すると、 MSCZVLRは、該当する加入者をデタツチ状態に設定し（5)、 CDRを生成する（6)。 CDRには、デタツチしたときの時間を示すデタツチタイムスタンプが設定され、課金装置に送信される（7)。 CDRを受信した課金装置は、 CDRから在圏（終了）時間を取得し、これを登録する（8)。

[0030] ここで、（1)〜（5)の処理は、 3GPPに規定されており、本発明の実施形態では、 (6 )〜（8)の処理を追加して!/、る。

移動体端末が圏外エリアに長時間滞在した場合は、図 11及び図 12のシーケンスの通り周期位置登録が行われない。この場合、ネットワークリソースの有効利用のために SGSNZMSCはタイマを設定し、タイマ満了時にインプリシットデタツチ処理により、該当移動体端末をデタツチ状態に遷移させる。このインプリシットデタツチ処理実施時に CDRを生成し課金システムに転送することで、その時間情報から在圏時間を算出する。インプリシットデタツチによる通知される在圏情報の時間は、タイマ制御による処理の為、移動体端末が非在圏に移動した正確な時刻とは異なる力ネットワーク上非在圏に遷移する時刻と考えることで、在圏時間として扱う。

[0031] 図 13は、図 12における MSCZVLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

MSCZVLRは、インプリシットデタツチタイマの満了を検出すると (ステップ S20)、ステップ S21において、既存のデタツチ処理を行う。ステップ S22において、レコードタイプをインプリシットデタツチとし、 IMSIとデタツチタイムスタンプを設定した CDRを編集'作成し、ステップ S23において、 CDRを送信する。

[0032] 図 14及び図 15は、本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報（Update Location)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。図 14は、パケット網の、他網における電源オンを契機にした在圏時間管理の仕組みである。ここで他網とは、たとえば、移動体端末が日本の移動体通信サービスを受ける端末で、国際ローミングを契約している場合の、外国の会社が運営する外国の網のことである。したがって、自網とは、加入者が契約している日本の会社が運営する日本の網のことである。移動体端末 (MS)の電源がオンされると、移動体端末から他網の SGSNにアタッチ（ネットワークへの登録）要求が送られる（1)。アタッチ要求を受け付けた他網の SGSNは、移動体端末の位置を取得し、自網の HLRに移動体端末の位置情報の更新を要求する（2)。自網の HLRは、位置情報の更新要求を受けると、新たに電源がオンされた移動体端末の識別情報から、該移動体端末が登録しているサービス内容等の加入者情報を抽出し、この情報を他網の SGSNに送る（3 ) o他網の SGSNは、送られてきた加入者情報を記録すると、その Ackを自網の HLR に返す (4)。ここまでが終了すると、自網の HLRは、他網の SGSNに、移動体端末の位置情報の更新が終了したとして、 Ackを返す（5)。そして、他網の SGSNは、ァタツチ要求を受け付けた旨を移動体端末に送ると共に、移動体端末は、他網の SGS Nにアタッチが完了した旨を通知する（6)。他網の SGSNは、アタッチが完了すると、自網の HLRから得た加入者情報を MMコンテキストとして保持する（7)。自網の HL Rは、移動体通信用の CDRである M— CDRを生成し (8)、これを課金装置に送る（9 ；)。この M— CDRには、 Record Opening Timeとして、移動体端末のアタッチが行われた時間が設定される。課金装置は、 M— CDRを受信すると、移動体端末の在圏（開始）時間の登録を行う。ここで、（1)〜（7)までの処理は、 3GPPで規定された通りであって、本発明の実施形態では、新たに（8)〜（10)のステップを設けている。

[0033] 図 15は、回線交換網の、他網における電源オンを契機にした在圏時間管理の仕組みである。移動体端末の電源がオンされると、移動体端末から他網の MSCZVL Rに IMSIアタッチ（ネットワークへの登録）要求が送られる（1)。 IMSIアタッチ要求を受け付けた他網の MSCZVLRは、移動体端末の位置を取得し、自網の HLRに移動体端末の位置情報の更新を要求する（2)。自網の HLRは、位置情報の更新要求を受けると、新たに電源がオンされた移動体端末の識別情報から、該移動体端末が登録しているサービス内容等の加入者情報を抽出し、この情報を他網の MSCZVL Rに送る（3)。他網の MSCZVLRは、送られてきた加入者情報を記録すると、その Ackを自網の HLRに返す（4)。ここまでが終了すると、自網の HLRは、他網の MSC ZVLRに、移動体端末の位置情報の更新が終了したとして、 Ackを返す（5)。そして、他網の MSCZVLRは、 IMSIアタッチ要求を受け付けた旨を移動体端末に送る (6)。他網の MSCZVLRは、 IMSIアタッチが完了すると、自網の HLRから得た加入者情報を加入者プロファイルとして保持する（7)。自網の HLRは、 CDRを生成し（ 8)、これを課金装置に送る（9)。この CDRには、 Update time stampとして、移動体端末の IMSIアタッチが行われた時間が設定される。課金装置は、 CDRを受信すると、移動体端末の在圏（開始）時間の登録を行う。ここで、（1)〜（7)までの処理は、 3GP Pで規定された通りであって、本発明の実施形態では、新たに（8)〜（10)のステップを設けている。

[0034] 他網に在圏した場合は、図 14及び図 15のシーケンスの通り、他網側より自網 HLR に対して Update Locationが通知される。その時間情報からローミング時の在圏時間を算出する。

[0035] 図 16は、図 14における自網 HLRの M— CDR生成処理を説明するフローチャートである。

ステップ S25において、他網で移動体端末が電源をオンしたことにより、アタッチ要求、すなわち、 Update GPRS Location requestが自網の HLRにおいて受信される。自網の HLRは、ステップ S26において、既存の在圏情報登録処理を行う。ステップ S 27においては、自網の HLRは、デタツチ要求が他網から受信したものである力否かを判断する。ステップ S27の判断が Noの場合には、処理を終了する。ステップ S27 の判断が Yesの場合には、ステップ S28において、自網の HLRは、レコードタイプを SGSN mobility managementとし、レコード開始時間と IMSIを設定した M— CDRを編集'生成し、ステップ S29において、 M— CDRを課金装置に送信する。

[0036] 図 17は、図 15における自網 HLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

ステップ S30において、他網で移動体端末が電源をオンしたことにより、アタッチ要求、すなわち、 Update Location requestが自網の HLRにおいて受信される。自網の HLRは、ステップ S31において、既存の在圏情報登録処理を行う。ステップ S32においては、自網の HLRは、デタツチ要求が他網力受信したものである力否かを判断する。ステップ S32の判断が Noの場合には、処理を終了する。ステップ S32の判断が Yesの場合には、ステップ S33において、自網の HLRは、レコードタイプを Locat ion Updateとし、アップデートタイムスタンプと IMSIを設定した CDRを編集'生成し、ステップ S34において、 CDRを課金装置に送信する。

[0037] 図 18は、本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Det ach/Implicit Detach)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

他網の SGSNZVLRがローミング加入者をデタツチすると（1)、 Purgeタイマを設定し（2)、所定時間の計時を始める。 Purgeタイマが満了すると（3)、他網 SGSNZVL Rは、自網の HLRに Purgeタイマが満了した旨のメッセージを送り、字網 HLRから、その Ackを受け取る（4)。そして、他網の SGSNZVLRは、該当加入者のプロファイルを削除する（5)。自網 HLRでは、 Purgeタイマの満了にともなう CDRを生成し（6)、これに Purge時間を設定して、課金装置送る（7)。課金装置では、受信した CDR力も在圏（終了）時間を取得し、これを登録する（8)。

[0038] ここで、（1)〜（5)の処理は、 3GPPで規定されたものであり、本発明の実施形態では、（6)〜（8)の処理を加えている。図 19は、図 18における自網 HLRの CDR生成処理を説明するフローチャートである。

[0039] ステップ S35において、自網 HLRで Purgeメッセージが受信される。自網の HLRは、ステップ S36において、既存の在圏情報削除処理を行う。ステップ S37においては、自網の HLRは、 Purgeメッセージが他網から受信したものであるか否かを判断する。ステップ S37の判断が Noの場合には、処理を終了する。ステップ S37の判断が Ye sの場合には、ステップ S38において、自網の HLRは、レコードタイプを Purgeとし、ァップデートタイムスタンプと IMSIを設定した CDRを編集 '生成し、ステップ S39において、 CDRを課金装置に送信する。

[0040] 他網に在圏し、なんらかの要因でデタツチ状態になった後、 Purgeタイマ満了時に加入者プロファイルを削除するために、図 18のシーケンスの通り、他網側より Purge MS (Purgeメッセージ）が通知される。その時間情報からローミング時の在圏時間を算出する。但し、この場合 Purge MSが通知されるための Purgeタイマは他網側事業者の設定に依存するため、非在圏になった時間と Purge MSが通知される時間とは差分が生じる。もちろん、この差分があっても運用は可能であるが、より正確な在圏時間を取得するためには、ローミングカ卩入者の Detach./Implicit Detachの場合に、自網の HL Rに通知する処理を追加する必要がある。

[0041] 図 20は、本発明の実施形態に従った、ローミング時の他網側からの在圏情報 (Det ach./Implicit Detach)による在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。他網の SGSNZVLRにおいて、該当するローミング加入者をデタツチすると（1)、他網の SGSNZVLRから Note MM Eventというメッセージを自網の HLRに送るようにする（2)。このメッセージには、イベントとして、デタツチ/インプリシットデタツチを設定する。自網の HLRでは、このメッセージを受信すると、デタツチに起因した CDR を生成し（3)、この CDRにデタツチ時間を設定して、課金装置に送る (4)。 CDRを受信した課金装置は、この CDRから在圏（終了）時間を取得し、これを登録する（5)。 ( 1)、 (2)は、 3GPPに規定されている処理である。ただし、 Note MM Eventメッセージを使うかどうかは任意であり、ネットワークを運用する会社ごとに異なるものであるが、本発明の実施形態では、これを積極的に使用しょうとするものである。この Note MM Eventを使って、デタツチの発生を検出し、（3)〜（5)の本発明の実施形態の処理を行う。

[0042] 図 21は、図 20における HLRの Note MM Event受信時の CDR生成処理を説明するフローチャートである。

HLRは、 Note MM Eventを受信すると（ステップ S40)、ステップ S41において、レコードタイプを Note MM Eventとし、 IMSIと、起こった Eventと、イベントタイムスタンプとを設定した CDRを編集'生成し、課金装置へ CDRを送信する (ステップ S42)。

[0043] ローミング加入者が何らかの要因で Detach状態に遷移した場合、図 20の通り HLR にイベント情報を通知することで、在圏時間を算出する。

図 22は、 MAP_NOTE_MM_Eventによる HLRでの一括在圏管理の仕組みを説明するシーケンス図である。

[0044] 前述の在圏時間の管理方法とは別の手段として、移動体端末の電源オン'オフやネットワーク側からのデタツチ要求など在圏状態の変化があった場合に、 SGSNまたは VLRが、図 22の通りに、 MAPプロトコルで MAP_NOTE_MM_EVENTを HLRに送信することで、 HLRが在圏状態の変化を知る方法を採用することもできる。

[0045] 何らかの事情で加入者の在圏状態の変化生じると（1)、 SGSNZVLRは、 Note M M Eventを MAPプロトコルを用いて HLRに送信する（2)。 Note MM Eventを送信する契機としては、回線交換網においては、 IMSIアタッチ、移動体端末からの IMSIデタツチ（ェクシプリシットデタツチ）、ネットワーク側からの IMSIデタツチ（インプリシットデタツチ）があり、パケット網においては、 GPSRアタッチ、移動体端末からの GPRSデタツチ（ェクシプリシットデタツチ）、ネットワーク側からの GPRSデタツチ（インプリシットデタツチ）がある。 HLRは、 Note MM Eventを受信すると、 CDRを生成し（3)、 CDR に発生したイベントと、イベントが発生した時間を設定し、課金装置に送信する (4)。課金装置は、受信した CDRから在圏時間を取得し、これを登録するなどして管理する（5)。

[0046] Note MM Eventを受信した HLRが CDR (Record type = Note MM Event)を生成し、課金システムに送信することで、 HLRがー括して在圏時間管理を行うことが可能となる。 [0047] 図 23は、課金装置による CDR蓄積処理を説明する図である。

課金装置は、ステップ S50において、 CDRあるいは M— CDRを受信し、ステップ S

51にお!/、て、 CDRある!/、は M - CDRをデータベース 35に蓄積する。

[0048] 図 24及び図 25は、図 3〜図 21の場合の課金装置による在圏時間集計処理を説明する図である。

図 3〜図 21の手段により CDRZM— CDRを受信した課金装置は図 23の通り、 C DR/M— CDRの蓄積を行い、月度毎にオフライン処理等で図 24及び図 25の通り、携帯端末にユニークに割り当てられた IMSIをキーに加入者毎の在圏時間情報を集計する。

[0049] 課金装置は、データベース 35に蓄積された CDRあるいは M— CDRを読み取り、レコードタイプを判定する（ステップ S55)。レコードタイプ力 GSN mobility management recordでない、すなわち、読み取ったデータが CDRであると判定された場合には、図 25に進む。レコードタイプ力 GSN mobility management recordである、すなわち、読み取ったデータが M— CDRであると判定された場合には、ステップ S56において、 Record Opening Timeがあるか否かを判断する。ステップ S56の判断で、 Record Op ening Timeがあると判断された場合には、ステップ S57において、 Record Opening Ti meを在圏開始時間として抽出する。ステップ S 56で Record Opening Timeがないと判断された場合には、ステップ S58において、デタツチの原因（Cause of Record Closin g)を判断する。デタツチの原因が移動端末力ものものである場合には、ステップ S59 において、 Durationを在圏時間として抽出する。ステップ S58において、デタツチの原因がネットワーク側力ものデタツチであると判断された場合には、ステップ S60において、 Durationを在圏時間として抽出する。ステップ S58において、デタツチの原因が Purgeタイマの満了である場合には、ステップ S61において、 Durationを在圏時間として抽出する。ステップ S58において、デタツチの原因がインプリシットデタツチである場合には、ステップ S62において、 Durationを在圏時間として抽出する。そして、ステップ S63において、 IMSIをキーに在圏時間情報を格納管理する。

[0050] ステップ S55で、読み取ったデータが CDRであると判断された場合には、ステップ S64において、データのレコードタイプを判断する。ステップ S64において、レコードタイプ力 location Update (移動体端末の電源オン）であると判断された場合には、ステツプ S65において、タイムスタンプを在圏開始時間として設定する。ステップ S64において、レコードタイプがェクシプリシットデタツチであると判断された場合には、ステップ S66において、タイムスタンプを在圏終了時間として設定する。ステップ S64において、レコードタイプ力 Sインプリシットデタツチであると判断された場合には、ステップ S

67において、タイムスタンプを在圏終了時間として設定する。ステップ S64において、レコードタイプが Purgeであると判断された場合には、ステップ S68において、タイムスタンプを在圏終了時間として設定する。そして、ステップ S69において、 IMSIをキ一に在圏時間情報を格納管理する。

[0051] 図 26は、図 22の場合の課金装置の処理を示すフローチャートである。

図 22の手段により HLRは図 22の通り CDRを編集し、課金装置に送信する。 CDR を受信した課金装置は図 23の通り CDRの蓄積を行い、月度毎にオフライン処理等で図 26の通り、携帯端末にユニークに割り当てられた IMSIをキーに加入者毎の在圏時間情報を集計する。

[0052] 課金装置は、 HLRからメッセージを受信すると、レコードタイプを判定する。レコードタイプが Note MM Eventではない場合には、処理を終了する。レコードタイプが Not e MM Eventであった場合には、ステップ S46において、イベントの種類を判定する。イベントが、 IMSIアタッチや GPRSアタッチである場合には、ステップ S47において、イベントタイムスタンプの値を在圏開始時間として取得する。ステップ S46の判定で、イベントが、移動体端末からの IMSIデタツチ、ネットワークからの IMSIデタツチ、移動体端末からの GPRSデタツチ、ネットワークからの GPRSデタツチの場合には、ステップ S48において、イベントタイムスタンプを在圏終了時間として取得する。そして、ステツプ S49において、移動体端末の識別子である IMSIをキーにして、在圏時間情報を格納管理する。

[0053] 以上のような本発明の実施形態では、在圏時間を管理することで、下記のようなサ一ビスを授受出来ない非在圏時間を算出して時間に応じた料金割引の課金方式が可能となる。具体的な料金割引方法は各業者が任意に設定すればよい。

[1] 非在圏時間に応じた料金を割引くことで加入者の利便性を向上させることが出来る。またこの課金方式により他事業者とのサービス差別ィ匕を行えるため、加入者の解約率低下に効果があると考えられる。

[2] 旧世代と次世代ネットワークを共に利用できる移動体端末の使用において、次世代ネットワークの圏外である力旧世代ネットワークの圏内である場合に料金を割り引くサービスを提供する場合、本発明の実施形態を利用することで次世代ネットヮークの非在圏時間に応じた料金を割引くことで加入者の利便性を向上させるとともに、次世代ネットワークの普及促進の効果があると考えられる。

[0054] 具体的には、以下のようなサービスの提供が考えられる。

[1] 在圏時間による基本料金割引プランの新設

月度の在圏時間を集計した結果、非在圏時間の割合に応じて基本料金を割引くなどの割弓 Iプランを新設可能となる。

[2] 次世代モパイルネットワーク非在圏時間による次世代モパイルネットワーク基本料金割引プランの新設

図 27は、次世代モパイルネットワークと旧世代モパイルネットワークが混在する場合のサービス提供方法の概念を示す図である。

[0055] 図 27のように GSM (旧世代モパイルネットワーク）と WCDMA (次世代モパイルネットワーク）を併設している事業者力 WCDMA契約加入者に対して、 WCDMAネットヮークに在圏していた時間（図の斜線部分にいた時間）を集計することにより、非在圏時間（図の斜線部分の外にいた時間）に応じて WCDMAの基本料金を割引くなどの割引プランを新設可能となる。これは、移動体端末がどの基地局と通信しているかを検出できれば、可能となるものである。

[0056] これにより次世代モパイルネットワーク加入者の普及促進の効果が期待できるため、事業者は設備投資費用の早期回収の効果も期待できる。

Claims

請求の範囲

[1] 移動体通信ネットワークに加入する移動体端末の利用者への課金システムであつて、

移動体端末の通信可能領域への在圏時間を取得する在圏時間取得手段と、該在圏時間に基づいて該移動体端末の利用者への利用料金の割引請求を行う請求手段と、

を備えることを特徴とする課金システム。

[2] 前記移動体通信ネットワークは、 3GPP移動体通信ネットワークであることを特徴とする請求項 1に記載の課金システム。

[3] 前記在圏時間取得手段は、 3GPP移動体通信ネットワークシステムの Call Detail R ecord (CDR)に設定される時間情報を用いて在圏時間を取得することを特徴とする請求項 2に記載の課金システム。

[4] 旧世代移動体通信ネットワークと次世代移動体通信ネットワークとが混在する場合

、次世代移動体通信ネットワークへの在圏時間に応じて、次世代移動体通信ネットヮークの利用料金の割引請求を行うことを特徴とする請求項 1に記載の課金システム。

[5] 前記移動体端末からのアタッチ要求時に、 CDRを用いて在圏開始時間を取得することを特徴とする請求項 3に記載の課金システム。

[6] 前記移動体端末からのデタツチ要求時に、 CDRを用いて在圏終了時間を取得することを特徴とする請求項 3に記載の課金システム。

[7] 前記移動体通信ネットワークからの、前記移動体端末のデタツチ要求時に、 CDR を用いて在圏終了時間を取得することを特徴とする請求項 3に記載の課金システム。

[8] 前記移動体端末がローミングして他網から通信を行う場合、該他網における在圏情報に基づき、 CDRを用いて在圏時間を取得することを特徴とする請求項 3に記載の課金システム。

[9] 前記移動体端末が前記他網にアタッチ要求したときに、 CDRを用いて在圏開始時間を取得することを特徴とする請求項 8に記載の課金システム。

[10] 前記移動体端末が前記他網力デタツチし、該他網の Purgeタイマが満了したときに、 CDRを用いて在圏終了時間を取得することを特徴とする請求項 8に記載の課金システム。

[11] 前記移動体端末が前記他網力デタツチしたときに該他網が送信する Note MM Ev ent信号を自網の Home Location Register (HLR)が受信したときに、 CDRを用いて在圏終了時間を取得することを特徴とする請求項 8に記載の課金システム。

[12] 前記移動体端末が前記移動体通信ネットワークに対しアタッチある、はデタツチしたことを該移動体通信ネットワークの Home Location Register (HLR)が検知し、該 H LR力の CDRを使った通知により、該移動体端末の在圏時間を取得することを特徴とする請求項 3に記載の課金システム。

[13] 移動体通信ネットワークに加入する移動体端末の利用者への課金方法であって、移動体端末の通信可能領域への在圏時間を取得し、

該在圏時間に基づいて該移動体端末の利用者への利用料金の割引請求を行う、ことを特徴とする課金方法。

[14] 移動体通信ネットワークに加入する移動体端末の利用者への課金方法をコンビュータに実行させるプログラムであって、

移動体端末の通信可能領域への在圏時間を取得し、

該在圏時間に基づいて該移動体端末の利用者への利用料金の割引請求を行う、ことを特徴とする課金方法をコンピュータに実行させるプログラム。