WO2006057349A1 - 管理システム及びそれに用いられる装置と、そのプログラムと、管理方法 - Google Patents

Abstract

　シェルフ管理部２の委譲機能通知手段２４が、ボード管理部３ａの委譲機能受理手段３５にどの機能の実行権を委譲するか通知する。続いて、ボード管理部３ａの実行機能選択手段３４は、ボード内で実行可能な機能から実際に実行する機能を選択する。シェルフ管理部２は、委譲する機能を通知した後、委譲する機能で利用する情報を利用情報通知手段２６から第２の装置の利用情報受理手段３７へ通知する。その後、ボード管理部３ａの機能実行手段３８は委譲された機能を実行する。    

Description

明 細 書

管理システム及びそれに用いられる装置と、そのプログラムと、管理方法 技術分野

[0001] 本発明は管理システム及びそれに用いられる装置とそのプログラムと管理方法に関 し、特に装置間における動的な負荷分散を可能とする管理システム及びそれに用い られる装置とそのプログラムと管理方法に関する。

背景技術

[0002] 従来の管理システムとしては、図 11に示す集中管理システムがある。図 11で示す 集中管理システムは、シエルフ管理部 200がシエルフ 400内の全てのボード 500a— 500dを集中的に管理するシステムである。

[0003] 以下に集中管理システムの具体的な動作を、障害回復機能を管理する場合を例に 取り、以下で説明する。尚、本説明での障害回復機能は、各ボードでの異常を検出 するための生存確認と、異常を検出した際に現用ボードと予備ボードを切り替える冗 長切替とで実現される。

[0004] 集中管理システムでは、生存確認と冗長切替とは、シエルフ管理部 2で実行され、 各ボード管理部 300a〜300dはこれに対して応答する。生存確認は、シエルフ管理 部 200とボード管理部 300a〜300dとの間におけるポーリングを利用して実現される 。ポーリングは、管理対象を集中的に管理している管理部力 管理対象へ応答要求 メッセージを送信して、管理対象から応答を受信することで管理対象の生存確認を 行う。

[0005] シエルフ管理部 200からの応答要求メッセージに対してボード 300aが応答すること により、シエルフ管理部 200はボード 300aが生存していることを確認できる。ボード 3 OOb〜300dに対しても同様に、シェルフ管理部 200は応答要求メッセージを送信し 、応答を受信することで生存を確認することができる。もし、ボード 300aからの応答が ない場合には、シエルフ管理部 200は、ボード 300aで障害が発生したと認識し、冗 長切替を実行する。

[0006] 集中管理システムにおける冗長切替は、シエルフ管理部 200が生存確認によりボ ード 300aでの障害を検出すると、ボード 300aに割り当てていた処理を予備であるボ ード 300bへ切り替えることで実現される。障害時に切り替るべき現用ボードと予備ボ ードとの組み合わせは、シエルフ管理部 200が集中的に管理しており、各ボード管理 部 300a〜300dには各ボードに対する予備ボードは記憶されていない。

[0007] このように集中管理システムでは、シエルフ管理部 200が各機能を実行するため、 ボード管理部 300a— 300dでの処理を軽くすることができる。また、シエルフ内の全 ボードに関する生存情報等を一括管理できるため、現用と予備の組み合わせをシェ ルフ全体の情報力も最適化して設定することができる。しかし、シェルフ管理部 200 が管理するボード数が多くなると、シエルフ管理部 200の負荷が増大するので、管理 できるボード数が制限される。

[0008] この問題を解決するため、集中的に管理するシエルフ管理部が無ぐ各ボード管理 部が連係しながら各ボードを管理する分散管理システムが提案されている（例えば、 特許文献 1)。

[0009] 図 12に示す分散管理システムでは、シェルフ 600のシェルフ管理部 200で実行し ていた機能を各ボード 800a〜800dで分散的に実行する。例えば、生存確認は、ハ 一トビートメッセージをボード間で交換する。このハートビートメッセージは、送信元が 正常に動作中であることを、送信先に通知するために、一定時間ごとに送信されるメ ッセージのことである。このハートビートメッセージでは、管理対象は要求メッセージを 受信せずに生存を通知することができる。

[0010] 例えば、ボード管理部 700aとボード管理部 700cの間でハートビートメッセージを 交換することで、それぞれのボードの生存を確認する。もし、ボード管理部 700aから のハートビートメッセージが途絶えると、ボード管理部 700cでは、ボード 800aの障害 を検出できる。障害が検出されると、正常なボードであるボード 800b— 800dとの間 で、どのボードがボード 800aの予備として処理を実行するか調停を行う。調停の結 果、予備としてボード 800bが選択されると、ボード 800aで実行されていた機能をボ ード 800bへ切り替える。

[0011] このように、分散管理システムは、集中管理システムではシエルフ管理部 200に集 中して 、た生存確認機能実行時の負荷を各ボードへ分散することができ、管理対象 となるボード数を増大することが可能となる。

[0012] また、集中管理システムと分散管理システムとを統合し、処理機能を中央装置側（ 例えば、シエルフ管理部）と端末側 (ボード)とで分担した機能分散システムも提案さ れている（例えば、特許文献 2)。このシステムは、中央装置側に障害が発生した場合 、その処理機能の一部を端末側に委譲するシステムである。

特許文献 1：特開平 8— 314875号公報

特許文献 2：特開平 7— 287728号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0013] 上述した従来技術である集中管理システムと分散管理システムでは、以下のような 課題が存在する。

[0014] 第 1の問題点は、従来の集中管理システムと分散管理システムでは、動的な負荷の 変化に対応できないということである。その理由は、装置の管理魏中管理システム で行うか、分散管理システムで行うかを装置設計時に予め決定するためである。

[0015] 例えば、集中管理システムを利用する場合は、シェルフ管理部 200で管理するボ ード数が増加すると、シェルフ管理部 200の負荷が増大する。シエルフ管理部 200の 負荷が増大しても、集中管理システムでは生存確認はシエルフ管理部 200でしか実 行できな!/、ため、各ボードに対する応答要求メッセージの送信及び応答メッセージの 受信処理が遅れ、障害検出に遅れが生じる。冗長切替機能についても、集中管理シ ステムでは、負荷が増大しているシェルフ管理部 2でしか実行できないため、障害検 出後の現用と予備の切替動作において更に遅れが生じることになる。

[0016] 一方、分散管理システムでは、生存確認や冗長切替は各ボード上で実行されるた め、ボードで実行している処理の負荷が一時的に増大すると、生存確認や冗長切替 の処理も遅くなる。

[0017] 例えば、ボード 500aがスィッチで、このスィッチで転送しなければならないトラヒック が転送容量の限界まで増大すると、ボード 500aでの負荷が増大する。このため、同 一処理部で実行する生存確認用ハートビートメッセージの送信処理や障害検出後の 冗長切替処理が遅れ、障害回復までに要する時間が長くなる。 [0018] 第 2の問題点は、集中管理システム及び分散管理システムでは、集中管理システム 用のボードと分散管理システム用のボードの混在ができないことである。その理由は 、集中管理システム用ボードは図 10のシエルフ管理部 200のように集中的な管理部 がな 、と生存確認が実行できな 、が、シエルフ管理部 200を導入すると分散管理用 ボードではシエルフ管理部 200からの応答要求メッセージに対して応答する機能が ないため分散管理用ボードが常に障害と認識されてしまうためである。

[0019] 第 3の問題点は、特許文献 1や特許文献 2に代表される処理機能の一部を他の装 置に委譲するシステムでは、機能が委譲される側の装置が委譲する側の装置と同一 の機能、手段を有していなければ実現できないことである。これにより、全端末が同一 の機能を有して 、なければならず、システム全体としてコストが増加すると 、う欠点が めつに。

[0020] そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、集中管 理部ゃあるボードでの一時的な負荷の増大などの動的な負荷の変化に対しても、処 理を遅らせることなく実行できる管理システムの技術を提供することにある。

[0021] また、本発明の目的は、装置の規模拡大に応じて、集中管理システム力も分散管 理システムへ移行する際に、装置内において集中管理用ボードと分散管理用ボード とが混在できる管理システムの技術を提供することにある。

[0022] また、本発明の目的は、システムの各装置の処理能力や手段を統一することなぐ 各装置が実現可能な手段の組み合わせ、又は代行可能な手段により、他の装置が 行っていた機能を実現することにより、動的な負荷の変化に対応し、かつ、低コストで 実現可能な管理システムの技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0023] 上記課題を解決する第 1の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続された 第 1の装置と第 2の装置との機能の実行権を管理する管理システムであって、第 1の 装置は、第 1の装置から委譲したい実行権の機能を、第 2の装置に通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを、前記第 2の装置に通知する手 段と、前記第 2の装置からの前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権 を前記第 2の装置に委譲することを通知する手段とを有し、前記第 2の装置は、前記 第 1の装置から委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と、前記通知された 実行権の機能を、第 2の装置内で実行可能な機能を組み合わせることにより実行可 能か、又は第 2の装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、不可能なら ば前記第 1の装置に委譲不可能を通知する手段と、前記実行権の機能を実行する ために必要なデータを前記第 1の装置から受信し、受信したデータが前記実行権の 機能を実行するに満足するデータであるかを判断する手段と、前記通知された実行 権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータが前記実行権の機能を実 行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲可能を前記第 1の装置に通 知する手段と、前記機能の実行権を前記第 1の装置から受理する手段とを有すること を特徴とする。

[0024] 上記課題を解決する第 2の発明は、上記第 1の発明において、異なる装置間を接 続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手段を有することを特 徴とする。

[0025] 上記課題を解決する第 3の発明は、上記第 1又は第 2の発明において、前記第 1の 装置は、委譲した!/、実行権の機能を複数の第 2の装置が実行可能な機能に分割し、 分割した各機能を複数の第 2の装置に通知し、第 1の装置力 委譲したい実行権の 機能を複数の第 2の装置に行わせる手段を有することを特徴とする。

[0026] 上記課題を解決する第 4の発明は、上記第 1から第 3の発明のいずれかにおいて、 前記第 2の装置は、前記通知された実行権の機能が自装置内で実行可能な機能だ けでは実行不可能な場合、不足する機能を担当する他の第 2の装置を発見し、前記 第 2の装置と共同で前記通知された実行権の機能を実行する手段を有することを特 徴とする。

[0027] 上記課題を解決する第 5の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続された 複数の装置間における機能の実行権の管理システムであって、委譲した!/、実行権の 機能を通知する手段と、前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可能な機 能を組み合わせることにより実行可能か、又は装置内で実行可能な機能により代行 可能かを判断し、不可能ならば委譲不可能を通知する手段と、前記実行権の機能を 実行するために必要なデータを通知する手段と、前記実行権の機能を実行するため に必要なデータを受信し、受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足す るデータであるかを判断する手段と、前記通知された実行権の機能の実行が可能で あり、かつ、前記受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足するデータ である場合、前記実行権の委譲可能を通知する手段と、前記実行権の委譲可能の 通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、前記機能の実行権の委譲 を受理する手段とを有することを特徴とする。

[0028] 上記課題を解決する第 6の発明は、上記第 5の発明において、異なる装置間を接 続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手段を有することを特 徴とする。

[0029] 上記課題を解決する第 7の発明は、上記第 5の又は第 6の発明において、委譲した V、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した!、実行権の機 能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置に行わせる手 段を有することを特徴とする。

[0030] 上記課題を解決する第 8の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され、 装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置であって、委譲した!/、実行権の機能 を、他の装置に通知する手段と、前記実行権の機能を実行するために必要なデータ を、前記他の装置に通知する手段と、前記他の装置からの実行権の委譲可能の通 知に応答して、前記実行権を前記他の装置に委譲する手段とを有することを特徴と する。

[0031] 上記課題を解決する第 8の発明は、上記第 7の発明において、異なる装置間を接 続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手段を有することを特 徴とする。

[0032] 上記課題を解決する第 10の発明は、上記第 8又は第 9の発明において、委譲した い実行権の機能を、複数の装置が実行可能な機能に分割し、分割した各機能を複 数の装置に通知し、委譲した!/、実行権の機能を複数の他の装置に行わせる手段を 有することを特徴とする。

[0033] 上記課題を解決する第 11の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され 、装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置であって、他の装置から委譲され る実行権の機能の通知を受信する手段と、前記通知された実行権の機能を、自装置 内で実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能力 又は自装置内で実行可 能な機能により代行可能かを判断し、不可能ならば前記実行権の機能の通知してき た装置に委譲不可能を通知する手段と、前記実行権の機能を実行するために必要 なデータを前記実行権の機能の通知してきた装置から受信し、受信したデータが前 記実行権の機能を実行するに満足するデータであるかを判断する手段と、前記通知 された実行権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータが前記実行権 の機能を実行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲可能を前記実 行権の機能の通知してきた装置に通知する手段と、前記機能の実行権を前記実行 権の機能の通知してきた装置力も受理する手段とを有することを特徴とする。

[0034] 上記課題を解決する第 12の発明は、上記第 11の発明において、異なる装置間を 接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手段を有することを 特徴とする。

[0035] 上記課題を解決する第 13の発明は、上記第 11又は第 12の発明において、前記 通知された実行権の機能が自装置内で実行可能な機能だけでは実行不可能な場 合、不足する機能を担当する他の装置を発見し、前記他の装置と共同で前記通知さ れた実行権の機能を実行する手段を有することを特徴とする。

[0036] 上記課題を解決する第 14の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され た複数の装置間における機能の実行権の管理方法であって、実行権を委譲したい 装置より、委譲したい実行権の機能及びこの機能を実行するに必要なデータを他の 装置に通知し、通知を受信した装置において、前記通知された実行権の機能を、装 置内で実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能力 又は装置内で実行可 能な機能により代行可能かを判断させ、前記通知された実行権の機能の実行が可 能であり、かつ、前記実行権の機能を実行するために必要なデータを保有可能な場 合、その装置に機能の実行権を委譲することを特徴とする。

[0037] 上記課題を解決する第 15の発明は、上記第 14の発明において、異なる規格の通 信網に接続された装置と通信を行う場合、接続する通信網に合わせた規格に変換 することを特徴とする。 [0038] 上記課題を解決する第 16の発明は、上記第 14又は第 15の発明において、委譲し た 、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した!/、実行権の 機能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置に行わせる ことを特徴とする。

[0039] 上記課題を解決する第 17の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され 、装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置のプログラムであって、前記プログ ラムは前記装置を、委譲したい実行権の機能を、他の装置に通知する手段と、前記 実行権の機能を実行するために必要なデータを、前記他の装置に通知する手段と、 前記他の装置からの実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権を前記他の 装置に委譲する手段として機能させることを特徴とする。

[0040] 上記課題を解決する第 18の発明は、上記第 17の発明において、前記プログラム は前記装置を、異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するための コマンド中継手段として機能させることを特徴とする。

[0041] 上記課題を解決する第 19の発明は、上記第 17又は第 18の発明において、前記プ ログラムは前記装置を、委譲したい実行権の機能を、複数の装置が実行可能な機能 に分割し、分割した各機能を複数の装置に通知し、委譲したい実行権の機能を複数 の他の装置に行わせる手段として機能させることを特徴とする。

[0042] 上記課題を解決する第 20の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され 、装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置のプログラムであって、前記プログ ラムは前記装置を、他の装置から委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と 、前記通知された実行権の機能を、自装置内で実行可能な機能を組み合わせること により実行可能か、又は自装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、不 可能ならば前記実行権の機能の通知してきた装置に委譲不可能を通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを前記実行権の機能の通知して きた装置から受信し、受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足するデ ータであるかを判断する手段と、前記通知された実行権の機能の実行が可能であり 、かつ、前記受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足するデータであ る場合、前記実行権の委譲可能を前記実行権の機能の通知してきた装置に通知す る手段と、前記機能の実行権を前記実行権の機能の通知してきた装置から受理する 手段として機能させることを特徴とする。

[0043] 上記課題を解決する第 21の発明は、上記第 20の発明において、前記プログラム は前記装置を、異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するための コマンド中継手段として機能させることを特徴とする。

[0044] 上記課題を解決する第 22の発明は、上記第 20又は第 21の発明において、前記プ ログラムは前記装置を、前記通知された実行権の機能が自装置内で実行可能な機 能だけでは実行不可能な場合、不足する機能を担当する他の装置を発見し、前記 他の装置と共同で前記通知された実行権の機能を実行する手段として機能させるこ とを特徴とする。

[0045] 上記課題を解決する第 23の発明は、機能の実行権の管理システムであって、委譲 したい実行権の機能を通知する手段と、前記通知された実行権の機能を、通知され た側で実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能か、又は実行可能な機能 により代行可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能である場合 には前記実行権の委譲可能を通知し、不可能ならば委譲不可能を通知する手段と、 前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、 前記機能の実行権の委譲を受理する手段とを有することを特徴とする。

[0046] 上記課題を解決する第 24の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され た複数の装置間における機能の実行権の管理システムであって、委譲した!/、実行権 の機能を通知する手段と、前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可能な機 能を組み合わせることにより実行可能か、又は装置内で実行可能な機能により代行 可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能である場合には前記 実行権の委譲可能を通知し、不可能ならば委譲不可能を通知する手段と、前記実行 権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、前記機能 の実行権の委譲を受理する手段とを有することを特徴とする。

[0047] 上記課題を解決する第 25の発明は、上記第 24の発明において、異なる装置間を 接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手段を有することを 特徴とする。 [0048] 上記課題を解決する第 26の発明は、上記第 24又は第 25の発明において、委譲し た 、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した!/、実行権の 機能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置に行わせる 手段を有することを特徴とする。

[0049] 上記課題を解決する第 27の発明は、機能の実行権の管理方法であって、委譲した い実行権の機能を通知し、通知を受けた側において、前記通知された実行権の機能 を、実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能か、又は実行可能な機能に より代行可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能である場合、 その装置に機能の実行権を委譲することを特徴とする。

[0050] 上記課題を解決する第 28の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され た複数の装置間における機能の実行権の管理方法であって、実行権を委譲したい 装置より、委譲したい実行権の機能を他の装置に通知し、通知を受信した装置にお いて、前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可能な機能を組み合わせるこ とにより実行可能か、又は装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、前 記通知された実行権の機能の実行が可能である場合、その装置に機能の実行権を 委譲することを特徴とする。

[0051] 上記課題を解決する第 29の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され 、装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置であって、委譲したい実行権の機 能を、他の装置に通知する手段と、前記他の装置からの実行権の委譲可能の通知 に応答して、前記実行権を前記他の装置に委譲する手段とを有することを特徴とす る。

[0052] 上記課題を解決する第 30の発明は、情報の交換を可能にする通信路で接続され 、装置間で所定の機能の実行権を委譲しあう装置であって、他の装置から委譲され る実行権の機能の通知を受信する手段と、前記通知された実行権の機能を、自装置 内で実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能力 又は自装置内で実行可 能な機能により代行可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能で ある場合には前記実行権の委譲可能を前記実行権の機能の通知してきた装置に通 知し、不可能ならば前記実行権の機能の通知してきた装置に委譲不可能を通知す る手段と、前記機能の実行権を前記実行権の機能の通知してきた装置から受理する 手段とを有することを特徴とする。

[0053] 本発明の作用を説明する。

[0054] 図 1に示される如ぐ本発明の管理システムは、権利管理システム 1と、シェルフ 4と 、シエルフを管理するシェルフ管理部 2と、シェルフに揷入されたボード 5a— 5dで構 成される。また、権利管理システム 1とシエルフ管理部 2とは、データを交換できるよう に通信路で接続されている。また、シエルフ管理部 2と各ボード 5a— 5dもデータの交 換ができる通信路で接続されて 、る。

[0055] 権利管理システム 1により、シエルフ管理部 2が有する機能の中力 ボード 5aへ実 行権を委譲する機能が選択されると、シェルフ管理部 2は委譲する機能を識別する 識別情報 (例えば、機能の名称や機能を識別する HD情報等)をボード 5aに通知する 。ボード 5aでは、ボード管理部 3aが自装置で実行可能な機能を組み合わせて、又は 代行することにより、通知された識別情報で特定される機能が実行可能かを判断する 。例えば、通知された機能が障害回復機能である場合、ボード 5aで実行できる機能 として、ボードの死活確認を行う生存確認機能と、障害発生時に現用と予備とを切り 替える冗長切替機能とがあり、これら二つの機能を組み合わせることにより、障害回 復機能が実行できる場合には、ボード管理部 3aは障害回復機能の実行権の委譲を 承諾する。

[0056] また、通知された機能が各ボードに直接構成を問!ヽかける自動構成発見機能であ る場合、ボード 5aにおいて、他の方法により自動構成発見機能が代行できるならば、 ボード管理部 3aは自動構成発見機能の実行権の委譲を承諾する。

[0057] その後、ボード管理部 3aは、その機能を実行するに必要なデータをシエルフ管理 部 2から入手し、満足するデータを得られたならば、機能の実行権を受理する。

[0058] 尚、機能を実行するに必要なデータの送受信については、ある程度のデータを、機 能を識別する識別情報の通知と共に送信し、機能の実現が可能と判断された後、既 に送信したデータとの差分のデータを送信するようにしても良 、。

[0059] また、装置間を同一の構成とすることにより、装置の双方向において機能を委譲す ることが可能となる。 [0060] 更に、装置間で、インターネットなどの通信網を介して情報を通知する際に、コマン ド中継手段が、情報を IPパケットやイーサフレームなど通信路で規定された形式に変 換するようにすれば、設置場所が離れた装置間をインターネットのような通信網で接 続する場合でも、機能を委譲することが可能となる。

発明の効果

[0061] 本発明によれば、 2つ以上の装置を管理する管理システムにおいて、集中的な管 理を行っている集中管理部から、ある機能を委譲したい旨を、各装置を管理する装 置管理部に通知し、装置管理部では装置内で実際に実行する機能を選択し、実行 に必要な情報を集中管理部力 取得し、集中管理部から装置管理部での機能の開 始を通知することにより、負荷の状況に応じて機能の実行場所を集中管理部力 分 散管理的な装置管理部へ動的に変化させることができる。

[0062] また、集中管理部から装置管理部に対して、権利委譲が可能かはじめに確認をす るため、従来の集中管理システムに分散管理用装置が混在する場合でも、集中管理 用装置は集中管理部による障害回復機能を継続し、分散管理用装置には機能を委 譲することができる。これにより、集中管理用装置と分散管理用装置の混在が可能と なり、集中管理システム力 規模を拡大し分散管理システムへ移行する際にも従来 の集中管理用装置を継続して使用することができる。

[0063] また、集中管理部と装置管理部とのそれぞれが情報の通知受理手段と実行機能選 択手段を有することで、集中管理部と装置管理部の双方で権利委譲を通知する機能 と受理する機能を実行できるため、集中管理部力 装置管理部と装置管理部から集 中管理部という双方向で権利を委譲することが可能となる。このため、特定の装置に 負荷が集中した場合でも、集中管理部へ機能を委譲することで負荷を分散し安定し た運用が可能となる。

[0064] また、装置間において、委譲する機能の種類と、機能が利用する情報と、委譲する タイミングとを通知することができるため、装置間で機能の実行権を移動することが可 能となる。また、はじめに、委譲する機能について実行可能であるかの確認を行うた め、集中管理システムにしか対応していない装置に対して分散的な機能を委譲する ことを避けることができる。また、委譲される機能を実現するため、複数の機能を組み 合わせたり、代行させたりする為、装置間において機能の実行手法が異なる場合で も機能を委譲することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0065] [図 1]図 1は本発明の管理システムが動作する装置の全体構成図である。

[図 2]図 2は図 1に示す権利管理システム 1とシェルフ管理部 2とボード 5aとに関連す る部分を詳細に示した管理システムのブロック図である。

[図 3]図 3は利用情報 DB21の一例を示した図である。

[図 4]図 4は保持権利 DB22の一例を示した図である。

[図 5]図 5は実行可能機能 DB31の一例を示した図である。

[図 6]図 6は本発明の第 1の実施の形態における管理システムの動作を示すフローチ ヤートである。

[図 7]図 7は第 2の実施の形態の構成を示す図である。

[図 8]図 8第 3の実施の形態の構成を示す図である。

[図 9]図 9第 3の実施の形態を説明する為の図である。

[図 10]図 10は本発明によるシエルフ管理部 2aをインプリメントした情報処理システム の一般的ブロック構成図である。

[図 11]図 11は従来の技術を説明する為の図である。

[図 12]図 12は従来の技術を説明する為の図である。

[図 13]図 13は本発明の第 4の実施の形態の構成を示す図である。

[図 14]図 14は機能分割情報 DB210の一例を示した図である。

[図 15]図 15はボード保持機能 DB211の一例を示した図である。

[図 16]図 16は本発明の第 5の実施の形態の構成を示す図である。

[図 17]図 17は実行可能機能 DB31の一例を示した図である。

符号の説明

[0066] 1 権利管理システム

2 シエルフ管理部

3 ボード管理部

4 シエノレフ 5 ボード

11 委譲機能選択手段

12 入力手段

21、 32 利用情報 DB

22、 33 保持権利 DB

24 委譲機能通知手段

25 利用情報通知手段

26 権利委譲通知手段

27 コマンド中継手段

31 実行可能機能 DB

34 実行機能選択手段

35 委譲機能受理手段

36 利用情報受理手段

37 権利委譲受理手段

38 機能実行手段

41 委譲機能通知受理手段

42 利用情報通知受理手段

43 権利委譲通知受理手段

発明を実施するための最良の形態

[0067] 本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明に おいて、データベースは「DB」と略称する。

[0068] 図 1は、本発明の管理システムが動作する装置の全体構成である。

[0069] 本発明の管理システムは、権利管理システム 1と、シエルフ 4と、シエルフを管理する シエルフ管理部 2と、シエルフに挿入されたボード 5a— 5dで構成される。また、権利 管理システム 1とシエルフ管理部 2とは、データを交換できるように通信路で接続され ている。また、シエルフ管理部 2と各ボード 5a— 5dもデータの交換ができる通信路で 接続されている。

[0070] 図 2は、図 1に示す権利管理システム 1とシエルフ管理部 2とボード 5aに関連する部 分を詳細に示した管理システムのブロック図である。尚、ボードについては、ボード 5a のみ図示する力 他のボードも同様な構成である。

[0071] 権利管理システム 1は、委譲機能選択手段 11と、入力手段 12とを備えている。

[0072] 委譲機能選択手段 11は、シエルフ管理機能 2が有する機能の中からボード 5aへ実 行権を委譲する機能を選択する。機能を選択する方法としては、管理者が設定した 情報に従 、機能を選択する方法や、シェルフ管理部やボード管理部力 負荷情報を 収集して負荷分散ができるように委譲機能選択手段が委譲する機能を選択する方法 で実現できる。

[0073] 入力手段 12は、委譲機能選択手段 11で選択した機能をシエルフ管理部へ通知す る。

[0074] シエルフ管理部 2は、利用情報 DB21と、保持権利 DB22と、委譲機能通知手段 24 と、利用情報通知手段 25と、権利委譲通知手段 26とを備えている。

[0075] 利用情報 DB21は、委譲する機能が実行する際に必要とする情報が登録されてい る。例えば、委譲する機能として「冗長切替機能」が選択された場合には、ボード 5a はボード 5bに切り替えるといった情報が記憶される。利用情報 DB21の例を図 3に示 す。図 3では、委譲する機能として「冗長切替機能」が選択された場合に利用される 情報として、ボード 5aが故障した場合にボード 5aからボード 5bに切り替えるといった 情報と、ボード 5cが故障した場合にボード 5cからボード 5dに切り替えるといった情報 が登録されている。

[0076] 保持権利 DB22は、シエルフ管理部 2が実行可能な機能の名称と各機能に対して シエルフ管理部 2が実行権を保持して 、るかが記憶される。保持権利 DB22の例を 図 4に示す。図 4では、障害回復機能、及び自動構成発見機能についての実行権を 保持して!/、ることが登録されて！、る。

[0077] 委譲機能通知手段 24は、権利管理システム 1から入力された委譲しょうとする機能 を識別する識別情報 (例えば、機能の名称や、機能を識別する ID情報等)をボード 5 aへ通知し、ボード 5aから権利委譲が実行できるかの返答を受け取る。

[0078] 利用情報通知手段 25は、委譲機能通知手段 24で通知した機能を実行する際に 必要とする情報をボード 5aへ通知する。権利委譲する機能が必要とする情報は利用 情報 DB21から取得する。

[0079] 権利委譲通知手段 26は、権利を委譲するタイミングをボード 5aへ通知する。権利 を委譲した後に、保持権利 DB22を更新して、シエルフ 4で権利を放棄したことを記 憶する。

[0080] ボード 5aは実行権の管理の為のボード管理部 3aを有する。このボード管理部 3aは 、実行可能機能 DB31と、利用情報 DB32と、保持権利 DB33と、実行機能選択手 段 34と、委譲機能受理手段 35と、利用情報受理手段 36と、権利委譲受理手段 37と 、機能実行手段 38とを備えている。

[0081] 実行可能機能 DB31は、ボード 5aで実行できる機能 (機能実行手段 38で実行でき る）の名称と、これらの機能を組み合わせてできる機能の名称とが関連付けられて記 憶されている。実行可能機能 DB31の例を図 5に示す。図 5では、ボードの死活確認 を行う生存確認機能と、障害発生時に現用と予備とを切り替える冗長切替機能とが 登録されており、これら二つの機能を組み合わせることにより、障害回復機能が実行 できることを示している。尚、生存確認機能としては、指定されたボード間においてハ 一トビートメッセージを交換し、このハートビートメッセージが途絶えた時点でボードに 障害が発生したと認識する機能である。また、冗長切替機能としては、ボードの障害 を検出すると、予め設定されていた予備用ボードに切り替える機能である。

[0082] また、実行可能機能 DB31には、自動構成発見機能も登録されている。自動構成 発見機能は、装置の種類により、いくつかの手法がある。例えば、シエルフ管理部 2 における自動構成発見機能は、シエルフ管理部 2が、シエルフ管理部 2の管理対象 であるボード 5a— 5dへボード情報要求メッセージを直接送信し、各ボード 5a— 5dが 、応答としてシエルフ管理部へボードが挿入されて 、るスロット位置とボードの種類を 通知することでシエルフ内の構成を集中的に自動発見できる。

[0083] 一方、ボード管理部 3aによる自動構成発見機能は、各ボードが隣接スロットのボー ドへ構成情報を通知していくことで、シエルフ内の構成を発見する機能である。はじ めに、ボード管理部 3aが、隣のスロットにあるボード 5bに対してスロット位置とボード の種類力もなる構成情報を通知する。ボード 5aの構成情報を取得したボード 5bはボ ード 5aの構成情報にボード 5b自身の構成情報を追加してさらに隣のボード 5cへ構 成情報を通知する。ボード 5cも同様に取得した構成情報に自身の構成情報を追カロ してボード 5dへ通知する。ボード 5dは、取得した構成情報へ自身の構成情報を追加 し、自身のスロット位置がシエルフ端であることを判断し、ボード 5aへ構成情報を通知 する。このとき、ボード 5aが取得した構成情報には、ボード 5a〜5dの構成情報が含 まれるため、シエルフ内全体の構成情報を分散的に自動発見できる。

[0084] このように、シエルフ管理部 2での機能実現方法と、ボード管理部 3aでの機能実現 方法が異なる場合であっても、実行機能選択手段 34が、委譲された集中的な自動 構成発見機能を、ボード 5a上で実行可能な分散的な自動構成発見機能を選択でき るように、実行可能機能 DB31には、ボード 5aで実行できる機能とこの機能で代行で きる機能とが関連付けられて記憶されている。

[0085] 利用情報 DB32は、利用情報 DB21と同様に、シエルフから権利委譲された機能 の実行時に使用する情報を記憶している。冗長構成切替機能の場合は、各ボードに おける現用ボードと予備ボードの対応関係を記憶している。

[0086] 保持権利 DB33は、保持権利 DB22と同様に、ボード 5aが実行権を保持している 機能が記憶される。尚、実行可能機能 DB31と保持権利 DB33とは、ボード 5aにお いて実行可能な全ての機能の名称が登録され、各機能に対するボード 3aの実行権 の有無が登録されたデータベースを利用することで、 1つのデータベースで実現する ことちでさる。

[0087] 委譲機能受理手段 35は、シエルフ管理部 2から実行権を委譲しょうとする機能の指 定通知、例えば、機能を識別する識別情報 (例えば、機能の名称や機能を識別する I ひ f青報等)を受け取る。

[0088] 実行機能選択手段 34は、委譲機能受理手段 35で受けた識別情報で特定される 機能を、実行可能機能 DB31に記憶している機能の中のどの機能で実行できるかを 選択し、委譲される機能がボード 3aで実行可能であることを委譲機能受理手段 36へ 通知する。ここで選択された機能の名称等の識別情報は、権利委譲受理手段 37へ 通知される。また、実行機能選択手段シエルフ管理部 2から委譲される機能がボード 5aで実行できな ヽと判断すると、委譲機能受理手段 36へ実行不可能の旨を通知す る。 [0089] 利用情報受理手段 36は、委譲される機能で使用する情報を利用情報通知手段 25 力 取得する。ここで取得した利用情報は利用情報 DB32に記憶され、機能実行手 段 38が機能実行時に利用する。

[0090] 権利委譲受理手段 37は、権利委譲通知手段 26が通知する機能委譲のトリガを受 け取る。権利委譲のトリガを受け取ると、ボード 5aに機能の実行権が移動した旨を保 持権利 DB33に更新する。

[0091] 機能実行手段 38は、ボートが実行可能な機能を実現する手段であり、例えば、生 存確認機能や、冗長切替機能を実行する手段である。

[0092] 次に、図 6を参照して本発明の第 1の実施の形態の動作について詳細に説明する

[0093] 図 6は、本発明の第 1の実施の形態における管理システムの動作を示すフローチヤ ートである。以下、シエルフ管理部 2からボード 5aへ障害回復機能を委譲する場合を 例として、本発明の第 1の実施の形態の動作を詳細に説明する。

[0094] はじめにステップ S301において、委譲機能選択手段 11が、シエルフ管理部 2から ボード管理部 5aへ委譲する機能として、障害回復機能を選択し、この選択された障 害回復機能の名称等の識別情報を入力手段 12が委譲機能通知部 24に通知する。 委譲機能選択手段 11における機能の選択は、管理者が予め登録した機能を選択す る方法や、シェルフゃボードの負荷状況やトラヒック内容を収集し、負荷やトラヒックが ある値を超えたら委譲選択手段 11が自動的に委譲する機能の名称等の識別情報を 通知する方法や、管理対象数がある値を超えたら委譲選択手段 11が自動的に委譲 する機能の名称等の識別情報を通知する方法がある。

[0095] ステップ S302において、委譲機能通知手段 24は、ボード 5aのボード管理部 3aの 委譲機能受理手段 35へ委譲する機能が障害回復機能であることを通知する。

[0096] ステップ S401にお ヽて、委譲機能受理手段 35は、委譲機能通知手段 24から委譲 される機能が障害回復機能であることを取得し、実行機能選択手段 34へ通知する。

[0097] ステップ S402において、実行機能選択手段 34は、実行可能機能 DB31を検索し 、障害回復機能をボード 3aで実行するために必要な機能を選択する。実行可能機 能 DB31には、図 5に示すように、ボード 5aで実行可能な機能の名称が登録されて いるが、シエルフ管理部 2から指定された機能との対応関係は一対一と限らない。こ のため、実行機能選択手段 34により、この対応付けを行うことで権利を委譲する側と 委譲される側とで機能の実行手法が異なる場合、例えばシエルフ管理部 2とボード管 理部 3a間においても、機能の委譲を実施することができるようにしている。本発明で は、実行可能機能 DB31には、ボード 5aで実行可能な機能の名称とこれらの機能を 組み合わせて実行可能な機能の名称とが登録されており、シエルフ管理部 2から指 定された機能の名称等の識別情報が障害回復機能である場合、実行機能選択手段 34は、実行可能機能 DB31に基づいて、障害回復機能に対応する機能として、生存 確認機能と冗長切替機能との組み合わせを選択する。

[0098] このように実行機能選択手段 34において、ボード 5aに委譲される機能が実現可能 と判断されると、ステップ S403において、委譲機能受理手段 35が権利委譲可能で あることを委譲機能通知手段 24へ通知する。もし、ボード 3aで実行する機能が無い 場合には、ステップ S404において、権利委譲が不可能であることを委譲機能通知手 段 24へ通知する。

[0099] ステップ S303において、委譲機能通知手段 24は、権利委譲可能であることの通 知を受け取ると、ステップ S304において、委譲する機能が動作する際に利用する情 報をボード 5aへ通知する。生存確認機能の例では、ボード 5aのハートビートメッセ一 ジの交換相手はボード 5bであるという情報を利用する。また、冗長切替機能につい ては、現用のボード 5aに対する予備用はボード 5bであるという情報を利用する。これ らの利用情報は利用情報 DB21に登録されており、利用情報通知手段 25は、この利 用情報 DB21から必要な情報を検索して利用情報受理手段 36へ通知する。

[0100] ステップ S405において、利用情報受理手段 36は、障害回復機能実行時に利用す るハートビートメッセージの交換相手となるボードや、予備用ボード情報を取得する。 ステップ S406において、利用情報受理手段 36は、シエルフ管理部 2から取得した利 用情報が障害回復機能を実行する上で十分な情報であるか判断する。

[0101] 本説明の例では、障害回復機能を実行する際には、ハートビートメッセージを交換 するボードと予備用ボードとの情報で十分である。このため、ステップ S407において 、利用情報受理手段 36は、利用情報が十分である旨を利用情報通知手段 25に通 知する。もし、利用情報が十分でない場合には、 S408において、利用情報が不足し ていることを、利用情報通知手段 25に通知し、権利委譲を実施しないで終了する。こ こで、図示していないが、利用情報が不十分な場合には、利用情報受理手段 36から 、利用情報通知手段 25に対して、不足している情報を要求し、利用情報通知手段 2 5がこの要求された情報を提供することにより、権利委譲動作を継続することも可能で ある。

[0102] また、はじめにシエルフ管理部 2から利用情報を通知するのではなぐはじめにボー ド管理部 3aの利用情報受理手段 36が必要な情報を利用情報通知手段 25に要求し 、利用情報通知手段 25が要求に応じて利用情報を通知することも可能である。

[0103] ステップ S305において、利用情報通知手段 25は、ボード管理部 3aに通知した利 用情報が十分であった旨をボード管理部 3aの返答力も判断する。ボード管理部 3a に通知した利用情報が十分であると、ステップ S306において、権利委譲通知手段 2 6が、権利委譲受理手段 37に対して、障害回復機能の権利委譲開始を通知する。も し、利用情報が不足している旨の通知を取得した場合には、障害回復機能はシェル フ管理部 2で継続して実行され、ボード管理部 3aへ委譲することは中止する。

[0104] ボード管理部 3aでは、ステップ S409において、権利委譲受理手段 37が障害回復 機能の委譲開始を取得する。ステップ S410において、権利委譲受理手段 37が、権 利委譲受理手段 34で選択された生存確認機能と冗長切替機能を機能実行手段 38 で実行する。機能実行手段 38では、生存確認機能や冗長切替機能のようなボード 5 aで実行可能な機能を実行することができる。

[0105] ステップ S411において、機能実行処理手段 38は、委譲された障害回復機能が正 常にボード 3a上で動作しているかを確認する。ボード 5a上では障害回復機能は、生 存確認機能と冗長切替機能との 2つの機能で実現されているため、機能実行処理手 段 38は、ステップ S411ではこれら 2つの機能が正常に動作しているかを確認するこ とになる。正常動作が確認されるとステップ S412において、権利委譲受理手段 37が 、権利委譲通知手段 26に障害回復機能が正常に動作している旨を通知する。もし、 障害回復機能が正常に動作していない場合は、ステップ S413において、権利委譲 受理手段 37が、動作異常を通知し、ボード 5aは障害回復機能の実行権を委譲され ないで終了する。

[0106] ボード 5a上での障害回復機能の正常動作が確認されると、ステップ S414において 、保持権利 DB33にボード 5aが実行権を保持している機能に障害回復機能を追カロ し、シエルフ管理部 2の状態管理 DBへボード 3a側の障害回復機能の権利委譲動作 は終了する。

[0107] シエルフ管理部 2では、ステップ S307において、権利委譲通知手段 26がボード 5a 上で障害回復機能が正常に動作しているかを権利委譲受理手段 37の返答力 判 断する。正常に動作していると判断すると、ステップ S308において、シエルフ管理部 2が実行権を保持している機能を登録してある保持権利 DB22から障害回復機能を 削除し、シエルフ管理部 2での障害回復機能を停止し、権利委譲動作を終了する。

[0108] 以上の説明では、機能をシエルフ管理部 2からボード管理部 3aへ委譲する手順を 説明したが、図 2に示したシェルフ管理部 2とボード管理部 3aが保持する手段ゃデー タベースを入れ替えることで、ボード管理部 3aからシエルフ管理部 2aへ機能を移動 させることちでさる。

[0109] このように、委譲機能通知手段 24によってシェルフ管理部 2で集中的に管理してい た機能力 どれをボード管理部 3a— 3dへ委譲する力を通知し、利用情報通知手段 2 5で機能の実行に必要な冗長構成等の情報を通知し、権利委譲通知手段 26によつ てシエルフ管理部 2での機能停止とボード管理部での機能開始のタイミングを合わせ ることで、負荷の状況に応じて機能の実行場所^^中管理的なシエルフ管理部から 分散管理的なボード管理部へ動的に変化させることができる。これにより、シエルフ管 理部 2や特定のボードに負荷が集中することを避けることができるようになる。

[0110] また、シェルフ管理部 2の委譲機能通知手段 24がボード管理部に対して権利委譲 が可能かはじめに確認をするため、従来の集中管理システムに分散管理用ボードが 混在する場合でも、集中管理用ボードはシエルフ管理部 2による障害回復機能を継 続し、分散管理用ボードには障害回復の機能を委譲することができる。これにより、集 中管理用ボードと分散管理用ボードとの混在が可能となり、集中管理システム力 規 模を拡大し分散管理システムへ移行する際にも従来の集中管理用ボードを継続して 使用することができる。 [0111] 本発明の第 2の実施の形態を説明する。

[0112] 本発明の第 2の実施の形態は、図 7に示すように基本的な構成は第 1の実施の形 態と同じであるが、図 2で示すボード管理部 3a内で委譲機能受理手段 35と利用情報 受理手段 36と権利委譲受理手段 37とが、それぞれ委譲機能通知受理手段 41と利 用情報通知受理手段 42と権利委譲通知受理手段 43とに変更されている。また、シ エルフ管理部 2aの内部もボード管理部 3a内部と同じ手段とデータベースが備えられ ている。このようにシエルフ管理部 2もボード管理部 3aと同じ手段とデータベースとを 有することで、シェルフ管理部 2とボード管理部 3a間での双方向での機能の委譲が 可能となる。

[0113] 以下で、本発明の第 2の実施の形態の構成を図 7を参照して説明する。図 2で示し た第 1の実施の形態の構成と異なる点は、委譲機能受理手段 35と利用情報受理手 段 36と権利委譲受理手段 37とが、それぞれ委譲機能通知受理手段 41と利用情報 通知受理手段 42と権利委譲通知受理手段 43とに変更されている点であり、これ以 外の手段とデータベースは第 1の実施の形態と同じであるため、ここでの説明は省略 する。

[0114] 委譲機能通知受理手段 41は、図 2に示す委譲機能通知手段 24と委譲機能受理 手段 35の両方の機能を有し、委譲する機能の名称等の識別情報を通知することもで きるし、通知された機能の名称等の識別情報を実行機能選択手段 34へ通知すること ちでさる。

[0115] 利用情報通知受理手段 42は、図 2に示す利用情報通知手段 25と利用情報受理 手段 36の両方の機能を有し、委譲する機能を実行する際に利用する冗長構成のよ うな情報を利用情報 DBから取得することもできるし、登録することもできる。

[0116] 権利委譲通知受理手段 43は、図 2に示す権利委譲通知手段 26と権利委譲受理 手段 37の両方の機能を有し、権利を委譲するタイミングを通知することもできるし、権 利の委譲通知を受けて実行機能選択手段 34で選択された機能を実行させ、権利保 持 DB33を更新することもできる。

[0117] 次に本発明の第 2の実施の形態の動作を説明する。

[0118] まず、シエルフ管理部 2aからボード管理部 3aへ権利を委譲する場合には、図 6に 示した第 1の実施の形態の動作を表すフローチャートと同じ動作を行う。ただし、シェ ルフ管理部 2aにおいて、委譲機能通知手段 24と利用情報通知手段 25と権利委譲 通知手段 26が、それぞれ委譲機能通知受理手段 41と利用情報通知受理手段 42と 権利委譲通知受理手段 43に変更され、ボード管理部 3aにおいては、委譲機能受理 手段 35と利用情報受理手段 36と権利委譲受理手段 37が、それぞれ委譲機能通知 受理手段 41と利用情報通知受理手段 42と権利委譲通知受理手段 43に変更されて いる。

[0119] 逆にボード管理部 3aからシエルフ管理部 2aへ権利を委譲する場合には、図 6に示 したフローチャートにおいて、ボード管理部 3aがステップ S301— S308を実施し、シ エルフ管理部 2a力ステップ S401— S414を実施する。

[0120] このように、本発明の第 2の実施の形態では、装置それぞれが情報の通知受理手 段と実行機能選択手段 34と機能実行手段 38と各データベースを有し、シェルフとボ ードの双方で権利委譲を通知する機能と受理する機能を実行できるため、シエルフ 力もボードとボードからシエルフという双方向で権利を委譲することが可能となる。

[0121] 次に、第 3の実施の形態を説明する。

[0122] 本発明の第 3の実施の形態は、基本的な構成は第 1の実施の形態と同じであるが、 図 8に示すようにシエルフ管理部 2aにコマンド中継手段 27aを追加することで、複数 のシエルフ間において権利委譲を可能にする。例えば、図 9に示すようにシエルフ 4a 、 4bの 2っシエルフがあり、シエルフ管理部 2aがボード 3a〜3dの生存確認を実行し ており、シエルフ管理部 2bがボード 3e〜3hの生存確認を実行している場合、シェル フ管理部 2aがシエルフ 4b内のボード 3eに対して、ボード 3a〜3dとハートビートメッセ ージを交換し生存確認機能を実行するように権利を委譲することができるようになる。

[0123] 以下で、本発明の第 3の実施の形態の構成を図 8を参照して説明する。基本的な 構成は図 2に示す第 1の実施の形態と同じである力 新たにシエルフ管理部 2aにコ マンド中継手段 27aを追カ卩している。シェルフ管理部 2bもシエルフ管理部 2aと同じ手 段とデータベースを有している力 シエルフ管理部 2aと同一であるため記載を省略し ている。また、ボード管理部 3eについても同様で、ボード管理部 3aと同じ手段とデー タベースを有している力 ボード管理部 3aと同一であるため記載を省略している。 [0124] コマンド中継手段 27aは、委譲機能通知手段 24、利用情報通知手段 25、権利委 譲通知手段 26とそれぞれ接続され、情報を交換することができる。また、コマンド中 継手段 27aは、シエルフ 2b内のコマンド中継手段 27bとも接続されており、この間で も情報の交換が可能である。このような異なるシエルフのコマンド中継手段間の接続 は、 point— to— point接続に限らず、インターネットやイーサネット（登録商標）網の ようなネットワークを介して接続されてもょ 、。このようにインターネットのようなネットヮ ークを介する場合には、コマンド中継手段 27a、 bに、交換する情報を IPパケットゃィ ーサフレームのようにコマンド中継手段間のネットワークで伝送可能な形式に情報を カプセルィ匕ゃ逆に IPパケットやイーサフレーム力 情報を取り出す機能を持たせるこ とでネットワークを介した情報交換も可能となる。

[0125] シエルフ管理部 2aからボード管理部 3eについて実行権を委譲する動作は、基本的 な構成及び動作は、図 6のフローチャートで示した第 1の実施の形態の動作と同じで あるため、図 6のフローチャートを参照して説明する。

[0126] ステップ S302において、シエルフ管理部 2aは、ボード管理部 3aへ委譲しょうとする 機能が障害回復機能であることを通知するが、これと同時にボード管理部 3eへ委譲 しょうとする機能が障害回復機能であることを通知する。このとき、コマンド中継手段 2 7aにより、この情報が IPパケットやイーサフレームにカプセル化される。シエルフ間で もシェルフ管理部とボード管理部間の情報交換と同じ形式が利用できる場合には、 特にカプセルィ匕をする必要はな 、。

[0127] ボード 5eを有するシェルフ管理部 2bは、コマンド中継手段 27bでシェルフ管理部 2 aからの IPパケットやイーサフレームを受信すると、そこ力 権利委譲に関する情報を 取り出し、委譲機能受理手段へ通知する。その後、ボード管理部 3eでは、ステップ S 401、 402の動作力行われる。ステップ S403また ίま S404にお!/ヽて、ボード管理咅 3 eからシエルフ管理部 2bを経由してシェルフ管理部 2aへ応答を返す力 このときもコ マンド中継手段 27bでカプセルィ匕され送られる。

[0128] このような、コマンド中継手段 27a、 bを利用したシエルフ間の情報交換を、図 3のフ ローチャー卜中のステップ S302、 S304、 S306、 S403、 S404、 S407、 S408、 S41 2、 S413において行う。ボード管理部 3eでは、図 3に示すボード管理部 3aのフロー チャートと同様の動作を行い、異なるシエルフに存在するシエルフ管理部に情報を通 知するときはコマンド中継手段 27bを利用する。

[0129] 以上のように、コマンド中継手段 27a、 bにより、異なるシエルフ間での情報交換を行 うことで、複数シェルフ間にまた力 ¾機能の委譲が可能となる。ここでは、第 1の実施 の形態にコマンド中継手段を追加した構成を説明したが、コマンド中継手段は図 7に 示す第 2の実施の形態の構成に追加してもその効果を得ることができる。

[0130] 次に、第 4の実施の形態を説明する。

[0131] 第 4の実施の形態は、第 3の実施の形態に加えて、委譲する機能を複数の装置 (ボ ード）に委譲する例を説明する。具体的には、シエルフ管理部 2aが管理しているボー ド 5aのボード管理部 3aに障害回復機能を委譲する際に、生存確認と冗長切替を実 施するペアとして、異なるシエルフ内のボード 5eを選択し、ボード 5eのボード管理部 3eにも権利委譲する場合の動作について説明する。

[0132] 本発明の第 4の実施の形態の構成を、図 13を参照して説明する。図 13で示した第 4の実施の形態は、シエルフ管理部 2aが、図 9に示した第 3の実施の形態のシエルフ 管理部の構成に加えて、機能分割情報 DB210と、ボード保持機能 DB211と、委譲 機能分割手段 28とを備える点で異なる。これ以外の手段とデータベースは第 3の実 施の形態と同じであるため、ここでの説明は省略する。尚、ボード管理部 3eは、ボー ド管理部 3aと同じ手段とデータベースを有しており、ボード管理部 3aと同一であるた め、図 13中の詳細な記載を省略している。

[0133] 機能分割情報 DB210は、分割可能な機能に対してどのような機能に分割できるか という情報が記憶される。

[0134] ボード保持機能 DB211は、各ボードが保持する実行可能機能が記憶される。この ボード保持機能 DB211は、自動構成発見において取得されるボードの種類をもとに 作成することちでさる。

[0135] 委譲機能分割手段 28は、入力手段 12から入力されるの名称等の識別情報で特定 される機能を、複数のボード上の機能へ分割する。委譲機能分割手段 28は、委譲し ようとする機能を、機能分割情報 DB210をもとに、複数の機能へ分割する。また、委 譲機能分割手段 28は、ボード保持機能 DB211をもとに、分割した機能をどのボード に委譲するかを決定する。

[0136] 次に、本発明の第 4の実施の形態の動作を説明する。

[0137] シエルフ管理部 2aが、障害回復機能を機能分割して、ボード管理部 3aとボード管 理部 3eとに対して委譲する場合を例に説明する。

まず、シエルフ管理部 2aにおいて、委譲機能分割手段 28は、権利管理システム 1 から、委譲する機能として、障害回復機能の通知を受ける。委譲機能分割手段 28は 、図 14に示すような機能分割情報 DB210を参照して、障害回復機能を、生存確認 機能と冗長切替機能とに分割する。さらに、委譲機能分割手段 28は、図 15に示すよ うなボード保持機能 DB211を参照して、生存確認機能を有するボード管理部の中か らボード管理部 3aへ、冗長切替機能を有するボード管理部の中からボード管理部 3e へ、委譲することを決定する。複数が同一の機能を有する場合のボード管理部の選 択方法は、負荷の小さ!/、ボード管理部を選択するなどの方法がある。

[0138] シエルフ管理部 2aの委譲機能通知手段 24力 ボード管理部 3aへ権利を委譲する 動作は、第 1の実施の形態におけるシエルフ管理部 2aの委譲機能通知手段 24が、 ボード管理部 3aへ権利を委譲する動作と同じなので詳細など説明は省略する。

[0139] シエルフ管理部 2aの委譲機能通知手段 24力 ボード管理部 3eへ権利を委譲する 動作は、第 3の実施の形態におけるシエルフ管理部 2aの委譲機能通知手段 24が、 ボード管理部 3eへ権利を委譲する動作と同じなので詳細など説明は省略する。

[0140] 以上のように、委譲機能分割手段 28によって、委譲する機能を分割することで、委 譲元のひとつの機能を複数の機能に分割し、複数の委譲先へ委譲し、負荷分散を 行うことができる。ここでは、コマンド中継手段 27を備えた例を説明したが、同一シェ ルフ内であれば、コマンド中継手段 27は省略することもできる。

[0141] 次に、第 5の実施の形態を説明する。

[0142] 本発明の第 5の実施の形態の構成を図 16を参照して説明する。図 16で示した第 5 の実施の形態は、ボード管理部 3aが、図 9に示した第 3の実施の形態のシエルフ管 理部の構成に加えて、機能分割情報 DB310と、ボード間通信手段 39を備える点で 異なる。これ以外の手段とデータベースは第 3の実施の形態と同じであるため、ここで の説明は省略する。また、ボード管理部 3eも、上述した構成と同様なので、図 16中 の詳細な記載を省略して!/、る。

[0143] 機能分割情報 DB310は、第 4の実施の形態における機能分割情報 DB210と、分 割可能な機能に対してどのような機能に分割できるかという情報が記憶される。

[0144] ボード間通信手段 39は、異なるボード間において、シエルフ管理部を介さず直接 情報を交換することができる。また、コマンド中継手段 27を介すことにより、異なるシェ ルフ間においてもボード間での情報交換ができる。

[0145] 次に、本発明の第 5の実施の形態の動作を説明する。

[0146] シエルフ管理部 2aが、障害回復機能をボード管理部 3aへ委譲する場合を例に説 明する。基本的な動作は、図 6に示した第 1の実施の形態の動作と同様であるため、 図 6のフローチャートを参照して説明する。このとき、図 17に示すように、ボード管理 部 3aの実行可能機能 DB31には生存確認機能が、ボード管理部 3eの実行可能機 能 DB31には冗長切替機能が登録されて ヽるとする。

[0147] ステップ S402において、実行機能選択手段 34が、機能分割情報 DB310を参照し て、委譲される機能として取得した障害回復機能が、生存確認機能と冗長切替機能 とに分割できることを取得する。次に、実行機能選択手段 34は、図 17に示す実行可 能機能 DB31を参照して、生存確認機能の委譲を受理することを決定し、不足してい る冗長構成機能をボード管理部 3eへ委譲する。冗長構成機能の委譲先をボード管 理部 3eと決定する方法は、各ボードが保持する機能を記憶したボード保持機能 DB 211をボードごとに有し、これを参照する方法や、各ボードに対して権利委譲要求を マルチキャストして、応答があるボードから選択する方法がある。

[0148] ボード 5eへの冗長構成機能の委譲に際しては、ボード間通信手段 39を用いる。ボ ード 5aとボード 5eとは異なるシエルフに存在するため、コマンド中継手段 27a、 bを介 して情報を交換する。

[0149] ボード管理部 3eは、冗長切替機能の委譲要求を受け、図 6のフローチャートのステ ップ S401以降の動作を行う。シエルフ管理部 2aはステップ S304以降、ボード管理 部 3aはステップ S405以降と同じ動作を行う。

[0150] 以上のように、実行機能選択手段 34が、委譲された機能を分割することで、委譲元 のひとつの機能を複数の機能に分割し、複数の委譲先へ委譲し、負荷分散を行うこ とがでさる。

[0151] ここでは、コマンド中継手段 27を備えた例を説明したが、同一シェルフ内であれば 、コマンド中継手段 27は省略することもできる。

[0152] また、ボード管理部 3aが、不足機能である冗長切替の要求を、直接ボード 5eと通 知せず、シエルフ管理部 2aを介して、通知することもできる。この場合は、シエルフ管 理部 2aが、ボード 5aから冗長切替機能が不足している旨の通知を受ける。次に、シ エルフ管理部 2aは、図 6に示すフローチャートに従って、委譲機能通知手段 24が、 冗長機能を委譲する旨をボード 5eへ通知する。以降の動作は、第 3の実施の形態に おいて、シェルフ間をまたいだ権利委譲の動作と同じであるため、ここでの説明は省 略する。このように、機能分割後の不足機能の要求を、シエルフ管理部を介して行う ことで、ボード間通信手段 39は省略することもできる。

[0153] 以上、本発明の実施の形態をシエルフとボードを例に説明した力 本発明の適応の 範囲は、シエルフとボード間に制限されるものではなぐ集中的な処理と分散的な処 理が共存するシステムであれば本発明の効果を得ることができる。例えば、ボード管 理部とボード管理部間、シェルフ管理部とシェルフ管理部間、ネットワーク関連では 局舎管理部とラック管理部またはシェルフ管理部間、局舎管理部と局舎間管理部、 ネットワーク全体を管理するネットワーク管理部と局舎間、データセンタ関連では、デ ータセンタ全体を管理するデータセンタ全体管理部とデータセンタ内のラックゃシェ ノレフ間などがある。

[0154] また、ボードもネットワークインタフェースやスィッチボード、サーバボード、ストレー ジボードなどその種類に関わらず本発明の効果は得られる。

[0155] また、権利を委譲する側のシェルフ管理部や権利委譲される側のボード管理部の 数に関わらず本発明の効果は得られる。

[0156] 更に、ボート等の物理的なデバイスに限らず、アプリケーションのタスクの実行権や

、データのアクセス権の管理についても適用可能である。

[0157] 第 6の実施の形態について説明する。

[0158] 図 10は、本発明によるシエルフ管理部 2aをインプリメントした情報処理システムの 一般的ブロック構成図である。 [0159] 図 10に示す情報処理システムは、プロセッサ 80、プログラムメモリ 81,記憶媒体 82 力もなる。記憶媒体 82は、別個の記憶媒体であってもよいし、同一の記憶媒体から なる記憶領域であってもよい。記憶媒体としては、 RAMや、ハードディスク等の磁気 記憶媒体を用いることができる。

[0160] プログラムメモリ 81には、委譲機能通知手段 24と、利用情報通知手段 25と、権利 委譲通知手段 26との処理を、プロセッサ 80に行わせるプログラムが格納されており、 このプログラムによってプロセッサ 80は動作する。記憶媒体 82には、上述した利用情 報 DB21と保持権利 DB22とが格納されている。尚、コマンド中継手段 27bも同様に プログラムで実行させても良 、。

[0161] 同様に、本発明によるボード管理部 3aについても、コンピュータプログラムにより実 現することも可能である。この場合、プログラムメモリ 81は、上述した実行機能選択手 段 34と委譲機能受理手段 35と利用情報受理手段 36と権利委譲受理手段 37との処 理を、プロセッサ 80に行わせるプログラムが格納されており、このプログラムによって プロセッサ 80は動作する。また、記憶媒体 82には、上述した実行可能機能 DB31と 利用情報 DB32と保持権利 DB33とが格納される。

[0162] このような構成により、上述した第 1から第 5の実施の形態と同様な動作を得ることが できる。

尚、機能を実行するに必要なデータの送受信については、ある程度のデータを、機 能を識別する識別情報の通知と共に送信し、機能の実現が可能と判断された後、既 に送信したデータとの差分のデータを送信するようにしても良 、。

Claims

請求の範囲

[1] 情報の交換を可能にする通信路で接続された第 1の装置と第 2の装置との機能の 実行権を管理する管理システムであって、

第 1の装置は、

第 1の装置から委譲したい実行権の機能を、第 2の装置に通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを、前記第 2の装置に通知す る手段と、

前記第 2の装置からの前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権を 前記第 2の装置に委譲することを通知する手段と

を有し、

前記第 2の装置は、

前記第 1の装置から委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と、 前記通知された実行権の機能を、第 2の装置内で実行可能な機能を組み合わせ ることにより実行可能か、又は第 2の装置内で実行可能な機能により代行可能かを判 断し、不可能ならば前記第 1の装置に委譲不可能を通知する手段と、

前記実行権の機能を実行するために必要なデータを前記第 1の装置から受信し 、受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足するデータであるかを判断 する手段と、

前記通知された実行権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータ が前記実行権の機能を実行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲 可能を前記第 1の装置に通知する手段と、

前記機能の実行権を前記第 1の装置から受理する手段と

を有することを特徴とする管理システム。

[2] 異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手 段を有することを特徴とする請求項 1に記載の管理システム。

[3] 前記第 1の装置は、委譲したい実行権の機能を複数の第 2の装置が実行可能な機 能に分割し、分割した各機能を複数の第 2の装置に通知し、第 1の装置から委譲した い実行権の機能を複数の第 ₂の装置に行わせる手段を有することを特徴とする請求 項 1又は請求項 2に記載の管理システム。

[4] 前記第 2の装置は、前記通知された実行権の機能が自装置内で実行可能な機能 だけでは実行不可能な場合、不足する機能を担当する他の第 2の装置を発見し、前 記第 2の装置と共同で前記通知された実行権の機能を実行する手段を有することを 特徴とする請求項 1から請求項 3のいずれかに記載の管理システム。

[5] 情報の交換を可能にする通信路で接続された複数の装置間における機能の実行 権の管理システムであって、

委譲した!/ヽ実行権の機能を通知する手段と、

前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可能な機能を組み合わせることに より実行可能か、又は装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、不可能 ならば委譲不可能を通知する手段と、

前記実行権の機能を実行するために必要なデータを通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを受信し、受信したデータが前 記実行権の機能を実行するに満足するデータであるかを判断する手段と、

前記通知された実行権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータが 前記実行権の機能を実行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲可 能を通知する手段と、

前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、 前記機能の実行権の委譲を受理する手段と

を有することを特徴とする管理システム。

[6] 異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手 段を有することを特徴とする請求項 5に記載の管理システム。

[7] 委譲した!/、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した 、 実行権の機能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置 に行わせる手段を有することを特徴とする請求項 5又は請求項 6に記載の管理システ ム。

[8] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置であって、 委譲したい実行権の機能を、他の装置に通知する手段と、

前記実行権の機能を実行するために必要なデータを、前記他の装置に通知する 手段と、

前記他の装置からの実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権を前記他 の装置に委譲する手段と

を有することを特徴とする装置。

[9] 異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手 段を有することを特徴とする請求項 8に記載の装置。

[10] 委譲した!/ヽ実行権の機能を、複数の装置が実行可能な機能に分割し、分割した各 機能を複数の装置に通知し、委譲したい実行権の機能を複数の他の装置に行わせ る手段を有することを特徴とする請求項 8又は請求項 9に記載の装置。

[11] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置であって、

他の装置力 委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と、

前記通知された実行権の機能を、自装置内で実行可能な機能を組み合わせること により実行可能か、又は自装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、不 可能ならば前記実行権の機能の通知してきた装置に委譲不可能を通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを前記実行権の機能の通知し てきた装置力 受信し、受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足する データであるかを判断する手段と、

前記通知された実行権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータが 前記実行権の機能を実行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲可 能を前記実行権の機能の通知してきた装置に通知する手段と、

前記機能の実行権を前記実行権の機能の通知してきた装置から受理する手段と を有することを特徴とする装置。

[12] 異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手 段を有することを特徴とする請求項 11に記載の装置。

[13] 前記通知された実行権の機能が自装置内で実行可能な機能だけでは実行不可能 な場合、不足する機能を担当する他の装置を発見し、前記他の装置と共同で前記通 知された実行権の機能を実行する手段を有することを特徴とする請求項 11又は請求 項 12に記載の装置。

[14] 情報の交換を可能にする通信路で接続された複数の装置間における機能の実行 権の管理方法であって、

実行権を委譲した ヽ装置より、委譲した 、実行権の機能及びこの機能を実行する に必要なデータを他の装置に通知し、

通知を受信した装置において、前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可 能な機能を組み合わせることにより実行可能か、又は装置内で実行可能な機能によ り代行可能かを判断させ、前記通知された実行権の機能の実行が可能であり、かつ 、前記実行権の機能を実行するために必要なデータを保有可能な場合、その装置 に機能の実行権を委譲することを特徴とする実行権の管理方法。

[15] 異なる規格の通信網に接続された装置と通信を行う場合、接続する通信網に合わ せた規格に変換することを特徴とする請求項 14に記載の管理方法。

[16] 委譲した!/、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した 、 実行権の機能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置 に行わせることを特徴とする請求項 14又は請求項 15に記載の管理方法。

[17] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置のプログラムであって、

前記プログラムは前記装置を、

委譲したい実行権の機能を、他の装置に通知する手段と、

前記実行権の機能を実行するために必要なデータを、前記他の装置に通知する 手段と、

前記他の装置からの実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権を前記他 の装置に委譲する手段と

して機能させることを特徴とする装置のプログラム。

[18] 前記プログラムは前記装置を、異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に 変換するためのコマンド中継手段として機能させることを特徴とする請求項 17に記載 の装置のプログラム。

[19] 前記プログラムは前記装置を、委譲した!/、実行権の機能を、複数の装置が実行可 能な機能に分割し、分割した各機能を複数の装置に通知し、委譲したい実行権の機 能を複数の他の装置に行わせる手段として機能させることを特徴とする請求項 17又 は請求項 18に記載の装置のプログラム。

[20] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置のプログラムであって、

前記プログラムは前記装置を、

他の装置力 委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と、

前記通知された実行権の機能を、自装置内で実行可能な機能を組み合わせること により実行可能か、又は自装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、不 可能ならば前記実行権の機能の通知してきた装置に委譲不可能を通知する手段と、 前記実行権の機能を実行するために必要なデータを前記実行権の機能の通知し てきた装置力 受信し、受信したデータが前記実行権の機能を実行するに満足する データであるかを判断する手段と、

前記通知された実行権の機能の実行が可能であり、かつ、前記受信したデータが 前記実行権の機能を実行するに満足するデータである場合、前記実行権の委譲可 能を前記実行権の機能の通知してきた装置に通知する手段と、

前記機能の実行権を前記実行権の機能の通知してきた装置から受理する手段と して機能させることを特徴とする装置のプログラム。

[21] 前記プログラムは前記装置を、異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に 変換するためのコマンド中継手段として機能させることを特徴とする請求項 20に記載 の装置のプログラム。

[22] 前記プログラムは前記装置を、前記通知された実行権の機能が自装置内で実行可 能な機能だけでは実行不可能な場合、不足する機能を担当する他の装置を発見し、 前記他の装置と共同で前記通知された実行権の機能を実行する手段として機能さ せることを特徴とする請求項 20又は請求項 21に記載の装置のプログラム。

[23] 機能の実行権の管理システムであって、 委譲した!/ヽ実行権の機能を通知する手段と、

前記通知された実行権の機能を、通知された側で実行可能な機能を組み合わせる ことにより実行可能か、又は実行可能な機能により代行可能かを判断し、前記通知さ れた実行権の機能の実行が可能である場合には前記実行権の委譲可能を通知し、 不可能ならば委譲不可能を通知する手段と、

前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、 前記機能の実行権の委譲を受理する手段と

を有することを特徴とする管理システム。

[24] 情報の交換を可能にする通信路で接続された複数の装置間における機能の実行 権の管理システムであって、

委譲した!/ヽ実行権の機能を通知する手段と、

前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可能な機能を組み合わせることに より実行可能か、又は装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、前記通 知された実行権の機能の実行が可能である場合には前記実行権の委譲可能を通知 し、不可能ならば委譲不可能を通知する手段と、

前記実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権の委譲を通知する手段と、 前記機能の実行権の委譲を受理する手段と

を有することを特徴とする管理システム。

[25] 異なる装置間を接続する通信網に合わせた規格に変換するためのコマンド中継手 段を有することを特徴とする請求項 24に記載の管理システム。

[26] 委譲した!/、実行権の機能が一つの装置では実行不可能な場合、前記委譲した 、 実行権の機能を、実行可能な複数の機能に分割し、分割した各機能を複数の装置 に行わせる手段を有することを特徴とする請求項 24又は請求項 25に記載の管理シ ステム。

[27] 機能の実行権の管理方法であって、

委譲したい実行権の機能を通知し、通知を受けた側において、前記通知された実 行権の機能を、実行可能な機能を組み合わせることにより実行可能か、又は実行可 能な機能により代行可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能で ある場合、その装置に機能の実行権を委譲することを特徴とする実行権の管理方法

[28] 情報の交換を可能にする通信路で接続された複数の装置間における機能の実行 権の管理方法であって、

実行権を委譲したい装置より、委譲したい実行権の機能を他の装置に通知し、 通知を受信した装置において、前記通知された実行権の機能を、装置内で実行可 能な機能を組み合わせることにより実行可能か、又は装置内で実行可能な機能によ り代行可能かを判断し、前記通知された実行権の機能の実行が可能である場合、そ の装置に機能の実行権を委譲することを特徴とする実行権の管理方法。

[29] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置であって、

委譲したい実行権の機能を、他の装置に通知する手段と、

前記他の装置からの実行権の委譲可能の通知に応答して、前記実行権を前記他 の装置に委譲する手段と

を有することを特徴とする装置。

[30] 情報の交換を可能にする通信路で接続され、装置間で所定の機能の実行権を委 譲しあう装置であって、

他の装置力 委譲される実行権の機能の通知を受信する手段と、

前記通知された実行権の機能を、自装置内で実行可能な機能を組み合わせること により実行可能か、又は自装置内で実行可能な機能により代行可能かを判断し、前 記通知された実行権の機能の実行が可能である場合には前記実行権の委譲可能を 前記実行権の機能の通知してきた装置に通知し、不可能ならば前記実行権の機能 の通知してきた装置に委譲不可能を通知する手段と、

前記機能の実行権を前記実行権の機能の通知してきた装置から受理する手段と を有することを特徴とする装置。