WO2006046526A1

WO2006046526A1 - 入力装置

Info

Publication number: WO2006046526A1
Application number: PCT/JP2005/019535
Authority: WO
Inventors: Ranajit Chatterjee; Fumitoshi Matsuno
Original assignee: National University Corporation The University Of Electro-Communications
Priority date: 2004-10-26
Filing date: 2005-10-25
Publication date: 2006-05-04

Abstract

【課題】　本発明は、入力や設置の容易さを改善しうる新たな入力装置を提供するものである。【解決手段】　本発明の入力装置は、支持体１と、端子２と、測定部３と、通信部４とを備えている。支持体１は、例えば円盤状に形成されている。支持体１は、外部に露出した支持面１１を有している。端子２は、複数となっている。さらに、複数の端子２は、支持面１１の表面上に配置されている。測定部３は、端子２に対する接触の有無を検知する構成となっている。端子２の接触状態は、通信部４を介してホストコンピュータ７の解析部７１に送られる。解析部７１は、端子２の接触状態に基づいて、コンピュータへの指令を生成する。

Description

明細書

入力装置

技術分野

[0001] 本発明は、例えばポインティング 'デバイスのように、コンピュータなどの各種装置に対してデータを入力するための装置に関するものである。

背景技術

[0002] ポインティング ·デバイスは、表示画面上のカーソルを移動させて、コンピュータ上の物体を指示、選択、操作するという、コンピュータとユーザーとの間の対話グラフィ力ノレ'インターフェースを行うために不可欠である。

[0003] 様々なタイプのポインティング ·デバイス力最近の数十年間の間に開発されており

、グラフィカル 'インターフェースを備えたほとんどすべてのコンピュータにおいて用いられている。

[0004] 既に商業ィ匕されているポインティング ·デバイスとしては、例えば、次のような物がある。

1.マウス

2.トラックボーノレ

3.タツチパッド（ノートブック用のインターフェース）

4.タッチスクリーン（タブレット用のインターフェース）

5.タツチスティック (IBMシンク'パッド（商標）で用いられるような力センサ）

6.ペンタイプ（光また他の種類の入力用ペン）

7.ヘッドマウントデバイス

8.データグローブ

[0005] しかしながら、これら従来のポインティング ·デバイスにおいては、入力の容易さや設置の容易さなどの点でいずれも一長一短があり、これらは、必ずしも満足できる物ではない。例えば、複雑な機械部品を用いていると、故障しやすいという問題も生じる。また、画像を用いた装置では、装置や計算のコストが高くなるという問題も生じる。発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0006] 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、入力や設置の容易さを改善しうる新たな入力装置を提供しょうとするものである。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明に係る入力装置は、支持体と、端子と、測定部とを備えて!/、る。前記支持体は、外部に露出した支持面を有している。前記端子は、複数となっており、かつ、前記支持面の上に配置されている。前記測定部は、前記端子に対する接触の有無を検知する構成となっている。

[0008] 前記複数の端子は、互いに電気的に絶縁されていてもよい。

[0009] 前記複数の端子どうしは、互いに離間させられていてもよい。

[0010] 前記端子は、前記支持面の外周近傍に配置されて!ヽてもよ!/ヽ。

[0011] 前記支持体は、使用者の指の側面に取り付けられる構成となっていてもよい。

[0012] 本発明に係る入力装置は、さらに解析部を備えていてもよい。前記解析部は、前記測定部からの出力を解析して、コンピュータが動作するための指令を生成するものである。

[0013] 前記解析部は、複数の端子が接触状態となったときには、前記指令データとして、前記接触状態にある端子の間の方向への移動の指令を生成する構成となっていても良い。

[0014] 本発明に係る入力装置は、さらに通信部を有していてもよい。前記通信部は、前記測定部からの出力を前記解析部に送る構成となってヽるものである。

[0015] 本発明に係る入力装置は、さらに環状端子を備えていてもよい。この場合、前記複数の端子を、前記環状端子の内側に配置することができる。また、前記測定部により、前記環状端子への接触の有無をさらに検知する構成としても良、。

[0016] 本発明に係る入力装置は、さらに指令ボタンを供えていてもよい。前記指令ボタンは、例えば、前記端子の近傍に配置される。前記指令ボタンは、例えば、 click状態と Mark状態とを変更する指令を前記測定部に送るものである。

[0017] 前記測定部は、前記指令ボタンに対する接触の有無をさらに検知する構成となつていてもよい。 [0018] 前記環状端子は複数であってもよい。

[0019] 前記複数の環状端子を、ほぼ同心円上に配置してもよい。

[0020] 前記測定部を、「前記端子における静電容量に基づいて前記端子に対する接触の有無を検知する構成」としてもよヽ。

[0021] 前記測定部を、「前記環状端子における静電容量に基づいて前記環状端子に対する接触の有無を検知する構成」としてもよ、。

[0022] 前記測定部を、「前記指令ボタンにおける静電容量に基づいて、前記指令ボタンに対する接触の有無を検知する構成」としてもよヽ。

発明の効果

[0023] 本発明の入力装置によれば、入力や設置の容易さを改善しうる新たな入力装置を提供することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

[0024] (第 1実施形態の構成）

以下、本発明に係る入力装置の第 1実施形態を、図 1〜図 8に基づいて説明する。

[0025] 本実施形態の入力装置は、図 1〜図 3に示されるように、支持体 1と、複数の端子 2 と、測定部 3と、通信部 4と、本体 5 (図 1参照）と、取付部 6とを備えている。また、本実施形態の入力装置は、ホストコンピュータ 7に対して情報を入力するものとなっている

[0026] 支持体 1は、この実施形態では、円盤状となっている（図 3参照)。支持体 1の形状としては、例えば、薄肉の矩形状や多角形状など、任意の形状が可能である。支持体 1の大きさとしては、使用者の指に取り付けた状態（図 1参照）において、指の外部に過度に突出しな、程度の大きさが好まし、。

[0027] 支持体 1は、基板 12と、その両面を覆う保護体 13および 14とを有している（図 4参照)。基板 12には、端子 2と電気的に接続された回路（図示せず)が形成されている。基板 12は、測定部 3と電気的に接続されており、測定部 3と端子 2との接続を行うようになっている。

[0028] さらに、支持体 1は、外部に露出した支持面 11を有している。支持面 11の形状は、この実施形態では円形となっている。 [0029] 端子 2の数は、本実施形態では、 8個となっている。端子 2は、支持面 11の表面上に配置されている（図 4参照)。また、端子 2は、互いに電気的に絶縁されており、力つ、互いに離間させられている。さらに、端子 2は、支持面 11の外周近傍に、この外周に沿って配置されて、る。

[0030] 測定部 3は、端子 2のそれぞれに対する、外界からの接触の有無を検知する構成となっている。この実施形態における測定部 3では、使用者が端子 2に接触しているか否かを、端子 2における静電容量により判断するようになって、る。

[0031] 以下、測定部 3の具体例としての測定回路を図 5及び図 6に基づいて説明する。まず、前提として、電源 Eと抵抗 Rを直列接続した回路を考える。電源のプラス側とマイナス側の端子を開放状態とする（図 5 (a)参照)。このとき、これら二つの端子の間の電圧は、同図（b)に示されるように、電源 E力もの電圧印加によって直ちに上昇する。一方、前記した二つの端子の間にコンデンサ Cが接続された場合（同図（c)参照）は、同図（d)に示されるように、 RCの時定数に対応して、電圧印カロから電圧上昇までに時間を要する。

[0032] 使用者の身体は大きな静電容量を持つので、使用者が端子 2に触れている状態は、図 6 (a)に示されているように、端子 2にコンデンサ Cが接続されている状態に等しい。

[0033] 端子 2が開放されている状態において、図 6 (b)の実線の波形で示されるように、電源 Eからパルス状電圧を供給すると、図 5 (a)及び (b)において説明した通り、プラス側とマイナス側の端子間の電圧は、電源電圧の上昇に直ちに追随する。したがって、電圧ノルスの立ち上がり後のある時間 tlにおいては、規定値以上の電圧が得られる。

[0034] 一方、端子 2に使用者が触れている状態では、端子 2にコンデンサ Cが接続されている状態と等しくなる。すると、図 5 (c)及び (d)において説明した通り、プラス側とマイナス側の端子間の電圧は、電源電圧の上昇に対して、遅れて上昇する。したがって、電圧パルスの立ち上がり後のある時間 tlにおいては、規定値以下の電圧が出力される（図 6 (c)の実線の波形を参照)。なお、図 6 (b)及び (c)においては、参照のため、矩形波の波形を二点鎖線で示して、る。 [0035] このようにして、端子 2に対して使用者が接触している力否かを判別することができる。

[0036] 通信部 4は、測定部 3における測定結果 (つまり端子の接触状態）をホストコンビュータ 7に送るものである。通信部 4としては、この実施形態では、無線 (赤外線であつてもよい）により信号をホストコンピュータ 7に送るものとなっている。ただし、通信部 4としては、例えば USBのように有線で信号をホストコンピュータに送るものであっても良い。

[0037] 本体 5は、測定部 3と通信部 4とを内部に収納しているものである（図 1参照)。さらに、本体 5の内部には、測定部 3と通信部 4とを駆動するための電源（図示せず）が収納されている。

[0038] 取付部 6は、この実施形態では、指輪状に形成されており（図 3参照）、使用者の任意の指 (例えば人差し指）に取り付けられるようになって!/、る（図 1参照)。取付部 6の表面には、支持体 1と本体 5とが取り付けられている。

[0039] ホストコンピュータ 7は、通信部 4から送られた情報を解析してコンピュータの動作指令を生成する解析部 71を有している。解析部 71は、コンピュータソフトウェアまたはハードウェアにより、所定の動作をするように構成されている。解析部 71の動作は、後述する第 1実施形態の動作において説明する。なお、本実施形態の説明においては、入力装置が解析部 71を含むものとする。すなわち、本実施形態の入力装置は、その構成要素の一部として解析部 71を備えている。ただし、これは必須ではなぐ入力装置が解析部 71を含まなくても良い。

[0040] (第 1実施形態の動作）

つぎに、第 1実施形態に係る入力装置の動作を、図 7及び図 8を参照しながら説明する。まず、使用時には、図 1に示すように、取付部 6を使用者の指 (この例では人差し指）に取り付ける。

[0041] ついで、使用者の他の指 (この例では親指）により、端子 2に接触する。端子 2への接触の有無は、測定部 3により測定される。どの端子 2が接触状態にあるかという情報は、測定部 3から通信部 4に送られ、さらに、通信部 4からホストコンピュータ 7の解析部 71に送られる。 [0042] 解析部 7では、端子 2の接触状態に応じて、例えばつぎのような動作を行う。まず、接触している端子 2の方向への移動指令を生成する（図 7 (a)参照)。もし、二つの端子 2が接触状態であれば、その間の方法への移動指令を生成する（図 7 (b)参照)。

[0043] さらに、例えば、どの端子 2も非接触であれば、移動指令を生成しない（図 8 (a)参照)。全ての端子 2が接触状態の時も同様である（図 8 (b)参照)。

[0044] また、複数の端子 2が接触状態の時は、それらの平均方向への移動指令を生成することもできる（図 8 (c)参照)。さらに、接触状態にある端子の数が多いほど、ある方向への移動速度を増すようにしても良い。あるいは、逆に、接触状態にある端子の数が少な!/、ほど、ある方向への移動速度を増すようにしても良、。

[0045] 本実施形態の入力装置によれば、人差し指に取り付けた支持体 1の表面にある端子 2を親指で触れることにより、コンピュータへの情報入力を行うことができる。したがつて、入力操作が容易であるという利点がある。

[0046] また、本実施形態の入力装置においては、端子 2への接触の有無を、静電容量を用いて電気的に検出し、この検出結果に基づいて情報入力を行うことができる。したがって、機械的に複雑な仕組みを用いる必要がなぐ故障の可能性を低減させることができる。また、画像処理を行う必要がないので、機器や計算のコストを低減することちでさる。

[0047] さらに、本実施形態の入力装置では、端子 2どうしを絶縁しているので、複数の端子 2を用いて独立した情報入力が可能となる。すると、例えば、端子 2の位置や数を用いた情報入力も可能となり、小型の入力装置であっても、複雑な指示が可能となる。

[0048] また、本実施形態の入力装置では、端子 2どうしを離間させているので、端子 2を独立して操作する作業が容易となるという利点もある。

[0049] また、本実施形態の入力装置では、ボタン式の入力端末と違い、入力のために端末を移動させる必要がない。このため、同時に複数の端子を操作する作業が容易であり、複数の端子における平均の方向を指示する動作や、同時に操作する端子の数に応じてポインターの速度を変化させる動作を容易に行うことができる。

[0050] さらに、本実施形態の入力装置では、タイピング中に、キーボードから手を離すことなぐ入力装置の操作を行うことが可能となるので、入力動作が容易となる。また、この入力装置によれば、キーボードを操作しながら、並行してこの入力装置を操作するというような、複雑な入力操作を行うことも可能となる。

[0051] さらに、本実施形態の入力装置では、支持体 1を指に取り付けるため、入力装置を机の上に置く必要がない。したがって、入力装置の設置が容易であり、空間の利用効率が高いという利点もある。

[0052] し力も、本実施形態の入力装置では、身体を動力しながら入力できるので、 HMD ( ヘッドマウントディスプレイ)を装着した状態で、仮想空間内で身体を動力しながらコンピュータ操作を容易に行うことができる。つまり、本実施形態の入力装置は、様々な状況に対応した入力動作を柔軟に実現することが可能となるという利点がある。

[0053] また、本実施形態の入力装置では、支持体 1の指示面 11の外周に沿って端子 2を配置しているので、端子 2の接触状態と、コンピュータに指示する方向とを対応させやすいという利点もある。

[0054] また、本実施形態の入力装置では、「どのような順序で端子 2に触れたか」を検知することによって、コンピュータに特定の指令を送ることもできる。たとえば、円をなすように配置された端子 2に対して、「時計回りに触れた場合」や、「反時計回りに触れた場合」に応じた指令の生成が可能である。指令の内容としては、たとえば、時計回りの場合にページアップ、反時計回りの場合にページダウンというものが考えられる力これは単なる一例であり、他の指令を割り当ててもょ、。

[0055] さらに、前記実施形態の入力装置では、身体のごく一部の動作だけでその操作が可能となる。したがって、身体の動きが不自由な場合であっても、入力が行いやすいという利点がある。

[0056] また、前記実施形態では、主に指の動きによる入力動作を例として説明したが、指に限らず、身体の一部を用いた入力が可能である。指以外を入力に用いる場合の、端子 2の配置や形状は、身体の状況に応じて適宜設定すればよ!、。

[0057] さらに、前記実施形態では、主に、情報を入力する対象としてコンピュータを例として用いているが、コンピュータに限らず、電灯などの家電製品その他の適宜な製品に対して情報を入力することも可能である。また、前記実施形態の入力装置の使用方法としては、主に座標情報をコンピュータへ入力する場合を例として説明したが、他の情報 (例えば文字、暗証番号、人への呼び出し指令、装置の点灯指令、装置の動作指令など)を入力することも可能である。

[0058] (第 2実施形態）

つぎに、本発明の第 2実施形態に係る入力装置を、図 9に基づいて説明する。この例では、複数の端子 2が、環状端子 10の内側に配置されている。環状端子 10には、端子 2と同様に、測定部 3が接続されており、環状端子 10への接触の有無を検知できるようになつている。環状端子 10への接触の有無は、端子 2の場合と同様に、静電容量を用いて検知することができる。環状端子 10は、各端子 2と絶縁および離間されており、端子 2とは独立した指令を送ることができるようになつている。

[0059] 第 2実施形態の入力装置によれば、環状端子 10により特別の動作を行わせることが可能となる。例えば、環状端子 10が非接触であれば通常の動作とする（図 9 (a)参照)。環状端子 10が接触状態であれば、特定の方向（接触状態の端子 2の方向）への移動速度を上昇させる（図 9 (b)参照)。第 2実施形態における他の構成及び利点は第 1実施形態と同様なのでこれ以上の説明は省略する。

[0060] (第 3実施形態）

つぎに、本発明の第 3実施形態に係る入力装置を図 10に基づいて説明する。この例では、環状端子 10の内側における端子 2どうしが、互いに接近した状態で配置されている。環状端子 10と端子 2どうしも接近している。これらの部材どうしは、適宜な絶縁体（図示せず）によって絶縁されている。第 3実施形態における他の構成及び動作は前記した第 2実施形態と同様なので説明を省略する。

[0061] (第 4実施形態）

つぎに、本発明の第 4実施形態に係る入力装置を、図 11 (a)に基づいて説明する。この例では、第 1の指令ボタン 12と第 2の指令ボタン 14とを備えている。これらの指令ボタン 12および 14は、複数の端子 2の近傍に配置されている。具体的には、この例では、指令ボタン 12および 14力端子 2の外側に配置されている。これらのボタンには、いずれも、測定部 3が接続されており、各ボタンへの接触状態を検知できるようになっている。つまり、本実施形態では、指令ボタン 12及び 14からの指令を測定部 3 に送ることができるようになつている。各指令ボタンへの接触の有無は、端子 2の場合と同様に、静電容量を用いて検知することができる。指令ボタン 12および 14は、各端子 2と絶縁および離間されており、端子 2とは独立した指令を送ることができるようになつている。

[0062] このような指令ボタンを用いることにより、例えばつぎのような動作が可能となる。すなわち、第 1の指令ボタン 12に触れることにより、 click状態を指示することができる。この状態では、端子 2への接触は、 clickの動作 (例えば選択)となる。ついで、第 2の指令ボタン 14に触れることにより、 Mark状態を指示することができる。この状態では、端子 2への接触は、 Markの動作 (つまり選択状態が続くこと）を行わせることになる。したがって、第 4実施形態では、これらのボタンに触れることにより、二つの状態を変更することがでさる。

[0063] 第 1の指令ボタン 12は、マウスの Clickボタンと同様に、コンピューターの中で Mouse Clickイベントを起こすための指示に用いることができる。たとえば、第 1の指令ボタン 12に 1回触れて力も短時間のうちに離すことにより、その動作を Clickとして認識させることができる。また、連続して 2回、「接触と離間」を行うことにより、その動作をダブルクリックとして認識させることができる。

[0064] 第 2の指令ボタン 14は、言わば状態の切り替え用の端子として用いることができる。

たとえば、コンピューターの画面上におけるカーソル動作の影響を変更することができる。具体例としては、第 2の指令ボタン 14に触れることにより、カーソル移動の指令の意味 (つまりコンピュータへの指令）として、次の二つを切り替えることも可能である。なお、カーソル移動の指令は、たとえば端子 2に触れることで生成することができる

(a)カーソル移動の指令力「従来のマウスにお!、て左ボタンを押し続けた状態でカーソルが移動する時」の指令となる（つまり、カーソルの移動により、文字や図形などが選択された状態となる)。

(b)カーソル移動の指令力普通のカーソルの移動だけを行うときの指令となる。

[0065] 第 4実施形態では、指令ボタン 12および 14を端子 2の外側に配置したので、指令ボタンへの接触が容易となる。また、端子 2と独立した操作が容易となる。

[0066] 指令ボタンの配置は任意であり、例えば図 11 (b)に示すように、端子 2を挟んで左右対称に配置することもできる。このようにすると、指令ボタンの区別が容易となるので、その押し間違いの可能性を減らすことができる。もちろん、各指令ボタンは、使用者に便利なように適宜の配置とすることが可能である。指令ボタンの数も 1個や 3個以上であってもよい。第 4実施形態における他の構成及び動作は前記した第 1実施形態と同様なので説明を省略する。

[0067] (第 5実施形態）

つぎに、本発明の第 5実施形態に係る入力装置を図 12に基づいて説明する。第 2 及び第 3実施形態では、一つの環状端子 10を用いていた。この第 5実施形態では、これに代えて、三つの環状端子 10a〜10cを用いている。これらの環状端子 10a〜l Ocは、ほぼ同心円上に配置されている。三つの環状端子 10a〜10cは、互いに絶縁されており、独立した指令を送ることができるようになつている。第 5実施形態では、いずれの環状端子に触れるかによつて、異なる入力動作を実現することが可能となる。例えば、外側の環状端子ほど早い移動速度を与える入力動作としても良い。また、最も内側の環状端子 10aのみに触れたときは最も遅い移動速度とし、中間の環状端子 10bにさらに触れたときは中間の移動速度とし、最も内側の環状端子 10cにさらに触れたときは最高の移動速度とするように、触れる端子の数で速度を変えても良い。移動の方向は、例えば、環状端子と同時に触れる端子 2の方向によって決定することもできる。

[0068] 第 5実施形態における他の構成及び動作は、前記した第 2 ·第 3実施形態と同様なので、これ以上の説明を省略する。

[0069] なお、本発明の入力装置は、上記した実施形態に限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しな、範囲内にお、て種々の変更をカ卩えることができる。

[0070] 例えば、前記した各構成要素は、機能ブロックとして存在していればよぐ独立したハードウェアとして存在しなくても良い。また、実装方法としては、ハードウェアを用いてもコンピュータソフトウェアを用いても良い。さらに、本発明における一つの機能要素が複数の機能要素の集合によって実現されても良ぐ本発明における複数の機能要素が一つの機能要素により実現されても良い。

[0071] また、機能要素は、物理的に離間した位置に配置されていてもよい。この場合、機能要素どうしがネットワークにより接続されていても良い。

[0072] さらには、端子 2に触れる圧力の大小に応じて、ある方向への移動速度を高める又は低める指令を生成しても良い。圧力の大小は、例えば、次のようにして検出できる。端子 2の上面に、柔軟な誘電材料のコーティングを施す。この誘電材料の厚さは、端子 2に触れようとする指先の圧力により変化する。この誘電材料の厚さの増減により、図 5 (c)及び図 6 (a)に示されるキャパシタンス Cが変わり、電圧パルスの立ち上がり時間が変化する（図 6参照)。この立ち上がり時間に基づいて、端子 2に触れる圧力を検出することができる。このような解析は、例えば解析部 71において行うことができる

[0073] 圧力の大小を検出する手段としては、圧力の変動に応じて電気抵抗が変わる素子や、圧力変動測定用の MEMS素子を用いることも可能である。

図面の簡単な説明

[0074] [図 1]本発明の第 1実施形態に係る入力装置を使用者の指に取り付けた状態を示す説明図である。

[図 2]図 1の入力装置をホストコンピュータに接続した状態におけるブロック図である。

[図 3]図 1の入力装置の概略的な斜視図である。

[図 4]図 3の A— A線に沿う概略的な断面図である。

[図 5]測定部に用いる回路を説明するための説明図であって、図（a)はコンデンサ C が接続されていない状態の回路図、 (b)はその状態での電圧波形、 (c)はコンデンサ Cが接続された状態の回路図、図（d)はその状態での電圧波形である。

[図 6]測定部における測定動作を説明するための説明図であって、図（a)は回路図、図（b)はコンデンサが接続されていない状態での電圧波形、図（c)はコンデンサが接続された状態での電圧波形である。

[図 7]入力装置によって生成される指示の例を説明するための説明図である。

[図 8]入力装置によって生成される指示の例を説明するための説明図である。

[図 9]図（a) (b)は、本発明の第 2実施形態に係る入力装置の説明図である。

[図 10]図 (a)は、本発明の第 3実施形態に係る入力装置の概略的な斜視図であり、図（b)はその断面図である。 [図 11]図（a) (b)は、本発明の第 4実施形態に係る入力装置の説明図である。圆 12]本発明の第 5実施形態に係る入力装置の説明図である。

符号の説明

1 支持体

11 指示面

12 基板

13-14 保護体

2 端子

3 測定部

4 通信部

5 本体

6 取付部

7 ホストコンピュータ

71 解析部

10-lOa-lOb-lOc 環状端子

12 第 1の指令ボタン

14 第 2の指令ボタン

Claims

請求の範囲

[1] 支持体と、端子と、測定部とを備えており、

前記支持体は、外部に露出した支持面を有しており、

前記端子は、複数となっており、かつ、前記支持面の上に配置されており、前記測定部は、前記端子に対する接触の有無を検知する構成となってヽることを特徴とする入力装置。

[2] 前記複数の端子は、互いに電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項 1に記載の入力装置。

[3] 前記複数の端子どうしは、互いに離間させられていることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の入力装置。

[4] 前記端子は、前記支持面の外周近傍に配置されている請求項 1〜3のいずれか 1 項に記載の入力装置。

[5] 前記支持体は、使用者の指の側面に取り付けられる構成となっていることを特徴とする請求項 1〜4のいずれ力 1項に記載の入力装置。

[6] さらに解析部を備えており、

前記解析部は、前記測定部からの出力を解析して、コンピュータが動作するための指令を生成するものである

ことを特徴とする請求項 1〜5のいずれか 1項に記載の入力装置。

[7] 前記解析部は、複数の端子が接触状態となったときには、前記指令データとして、前記接触状態にある端子の間の方向への移動の指令を生成することを特徴とする請求項 6に記載の入力装置。

[8] さらに通信部を有し、

前記通信部は、前記測定部からの出力を前記解析部に送る構成となっていることを特徴とする請求項 6又は 7に記載の入力装置。

[9] さらに環状端子を備えており、

前記複数の端子は、前記環状端子の内側に配置されており、

前記測定部は、前記環状端子への接触の有無をさらに検知する構成となっていることを特徴とする請求項 1〜8のいずれか 1項に記載の入力装置。

[10] さらに指令ボタンを供えており、

前記指令ボタンは、前記端子の近傍に配置されて、る

ことを特徴とする請求項 1〜9のいずれか 1項に記載の入力装置。

[11] 前記指令ボタンは、 click状態と Mark状態とを変更するための指令を前記測定部に送るものである

ことを特徴とする請求項 10に記載の入力装置。

[12] 前記測定部は、前記指令ボタンに対する接触の有無をさらに検知する構成となつて、ることを特徴とする請求項 10又は 11に記載の入力装置。

[13] 前記環状端子は複数であることを特徴とする請求項 9に記載の入力装置。

[14] 前記複数の環状端子は、ほぼ同心円上に配置されていることを特徴とすることを特徴とする請求項 13に記載の入力装置。

[15] 前記測定部は、前記端子における静電容量に基づいて、前記端子に対する接触の有無を検知する構成となっていることを特徴とする、請求項 1〜14のいずれか 1項に記載の入力装置。

[16] 前記測定部は、前記環状端子における静電容量に基づいて、前記環状端子に対する接触の有無を検知する構成となっていることを特徴とする、請求項 9, 13,又は 1 4に記載の入力装置。

[17] 前記測定部は、前記指令ボタンにおける静電容量に基づ、て、前記指令ボタンに対する接触の有無を検知する構成となっていることを特徴とする、請求項 12に記載の入力装置。