明 細 書 光ファイバ用コネクタ 技術分野
この発明は、 光ファイバを接続する光ファイバ用コネクタに係り、 特 に、 プラグハウジングとソケッ トハウジングの 2ピース体からなり、 ァ ダプタを廃止できることでコンパク ト化を図る一方、 プラグハウジング とソケットハウジングの接続作業もワンタツチで簡単に行なえ、 しかも、 フエルール同士の芯合わせを精度良く実施できるとともに、 防水性にも 優れた高精度な光ファイバ用コネクタに関する。 背景技術
通常、 第 1 4図に示すように、 光ファイバの接続作業に使用する光フ アイバ用コネクタ 1には、 光ファイバ 2及び光端子となるフエルール 3 が保持されており、 コネクタ 1の外周には、 内周面にネジを切った外装 スリーブ 4が接続されている。
そして、 光ファイバ用コネクタ 1同士の接続作業は、 通常、 アダプタ 5を介して通常行なわれる。 すなわち、 アダプタ 5の両端に設けられて いるソケッ ト部 6にコネクタ 1を差し込み、 アダプタ 5内部に装着され ている図示しない割りスリーブによりフェルーノレ 3同士の芯合わせが行 なわれ、 アダプタ 5にコネクタ 1を差し込んだ後、 外装スリーブ 4をソ ケット部 6の外周面のネジ部に締め付け螺着することにより、 コネクタ 1をアダプタ 5に固定するという構成である。 尚、 ソケット部 6には、 ガイ ド溝 6 aが形成され、 このガイ ド溝 6 aに対応して、 コネクタ 1に は、 凸ガイ ド 1 aが形成され、 ガイ ド溝 6 aに凸ガイ ド 1 aを合わせる
ことにより、 コネクタ 1の回転方向のズレをなく している。
このように、 従来の光ファイバ用コネクタ 1を使用した光ファイバの 接続作業においては、 アダプタ 5の両端にそれぞれ光ファイバ用コネク タ 1を接続しなければならず、 接続作業は、 アダプタ 5のソケット部 6 にコネクタ 1を適正に差し込んだ後、 外装スリーブ 4を締着するという 締結方式を採用しているため、 部品点数が多く、 かつ接続作業が非常に 面倒であり、 軸方向に長寸化する傾向にある。 特にネジ式の場合には、 ネジの締結強度上、 コネクタ径の細径化に限界があり、 トータルな面で のコネクタのコンパク ト化の障害になるという不具合があった。
更に、 アダプタ 5内に装着されている割りスリーブにより、 フェルー ル 3同士の芯合わせが行なわれるものの、 フエルール 3に水が付着した 場合には、 光の乱反射が生じ、 光の良好な透過率が得られず、 信頼性を 低下させるという不具合が生じる。 この点を解決するためには、 防水性 の付与が要求されるが、 従来では、 アダプタ 5の両端に接続口 (ソケッ ト部 6 ) が設定されているため、 防水構造を採用した場合、 大型化し、 かつコストアップを招来するという欠点が新たに生じる。 このように、 従来の光ファイバ用コネクタにあっては、 シール性を高め、 光伝達精度 をアップさせ、 かつコンパク ト化を図ることが急務とされていた。 本発明は、 上述の問題点を解決するためになされたもので、 その目的 とするところは、 光ファイバ同志を簡単かつ高精度に接続することがで きる光ファイバ用コネクタを提供することにある。
本発明の他の目的は、 部品点数が少なくかつその構造上コンパク ト化 が容易な光ファイバ用コネクタを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、 その構造上、 コンパクト化を維持したま まで防水化が容易な光ファイバ用コネクタを提供することにある。
本発明のさらに他の目的並びに作用効果については、 明細書の記述を
参照することにより当業者であれば容易に理解されるであろう。 発明の開示
本発明は、 光ファイバの接続に使用する光ファイバ用コネクタであつ て、 プラグハウジングとソケットハウジングの 2ピース体から構成され、 プラグハウジングはプラグとプラグアダプタとを備え、 ソケットハウジ ングはソケットとソケッ トアダプタとを備え、 かつ両ハウジング内には、 光ファイバと内蔵スプリングにより接合方向にパネ付勢されたフェルー ルが保持されるとともに、 プラグハウジングにおけるプラグの軸孔内周 面、 あるいはソケッ トハウジングにおけるソケットの軸孔内周面のいず れかに軸方向に沿って割りスリーブが装着されていることにより、 ソケ ット内にプラグを差し込めば、 双方のフエルールが割りスリーブにより 芯合わせされながら、 フ ルールの先端面同士が接合されることを特徴 とする。
そして、 本発明によれ.ば、 光ファイバ用コネクタは、 それぞれ光ファ ィバ及び光ファイバの光端子であるフエルールを保持するプラグハウジ ングとソケットハウジングの 2ピース体から構成されており、 プラグを ソケッ ト内に し込めば、 プラグ、 あるいはソケッ トいずれかの軸孔内 周面に装着されている割りスリーブによりプラグ側及びソケット側の双 方のフ ルールは、 精度良く芯合わせされながら接合する。
更に、 本発明の一実施態様は、 ソケッ トハウジングにおけるソケッ ト 先端部分には、 カラーが嵌合方向に突出するようにパネ付勢された状態 でソケット内周面に内装されているとともに、 ソケットの先端側外周面 に外装スリ一ブが嵌合方向に突出するようにパネ付勢され、 ソケットの 軸孔内周面の径廻りに複数の軸方向口ック用ボールが収容される一方、 前記カラーにより、 軸方向口ック用ポールのアン口ック位置規制が行な
われるとともに、 外装スリーブにより軸方向口ック用ポールの口ック位 置規制がなされ、 プラグハウジングにおけるプラグの外周面に上記口ッ ク用ポールが嵌まり込む環状溝が形成され、 プラグをソケッ ト内に差し 込めば、 プラグによりカラーが押圧され、 カラーが後退することで、 プ ラグの環状溝内に軸方向ロック用ポールが嵌まり込み、 外装スリーブが 嵌合方向に突出することで、 軸方向ロック用ボールを口ック位置で保持 して、 プラグの軸方向に沿う移動を規制することにより、 ソケットハウ ジングに対してプラグハウジングをワンタツチで接続可能としたことを 特徴とする。
· そして、 この実施態様によれば、 ソケッ トハウジングにおけるソケッ トの先端部分には、 カラーが突出方向にパネ付勢された状態でソケッ ト 内周面にスライ ド自在に装着され、 かつ外装スリーブがソケットの先端 部分の外周面に突出方向にパネ付勢され、 カラー及び外装スリープによ りソケットに収容されている軸方向口ック用ボールがそれぞれ口ック状 態及びアンロック状態で規制されている。 プラグをソケッ ト内部に差し 込む際の差し込み初期時は、 軸方向ロック用ポールは突出状態にある力 ラーによりアン口ック位置で規制されているため、 プラグを自由に差し 込むことができる。 更に、 一定以上プラグを差し込めば、 プラグにより カラーが押圧されカラーが後退することで、 軸方向口ック用ポールがァ ンロック位置規制から解除され、 プラグ先端部分の環状溝に軸方向ロッ ク用ボールが嵌まり込み、 この口ック状態で外装スリーブが突出するこ とにより、 軸方向ロック用ボールが拘束され、 プラグの軸方向の移動が 規制され、 プラグの差し込みが完了状態となる。 従って、 ソケットハウ ジングに対してプラグハウジングをワンタツチで接続することができる。 また、 本発明に係る実施の一態様としては、 ソケッ トハウジングにお けるソケッ ト先端部分に切欠きが形成され、 プラグハウジングにソケッ
トハウジングを接続した際、 上記切欠きにプラグの外周面が嵌着するよ うにプラグの外周面に面取り部が形成されることにより、 ソケッ トハウ ジングに対してプラグハウジングの廻り止めを行なうようにしたことを 特徴とする。
従って、 ソケッ トの先端部分に切欠きが形成されている一方、 プラグ には面取り部が形成されているため、 ソケッ トとプラグを嵌着接合する ことができるため、 プラグハウジングが軸廻りに回転挙動することがな く、 プラグハウジングの廻り止めが達成できる。
更に、 好ましい一態様としては、 接続状態にあるプラグハウジングと ソケッ トハウジングにおいて、 ソケッ トハウジングの外装スリーブを後 退操作させることにより、 軸方向ロック用ボールのロック状態を解除し て、 ソケッ トからのプラグの抜き取りを可能にしたことを特徴とする。 そして、 この一態様によれば、 プラグハウジングとソケッ トハウジン グの接続状態においては、 外装スリーブが前進方向にパネ付勢されて、 外装スリーブにより軸方向口ック用ボールが口ック位置で規制されてい るが、 この外装スリーブを後退方向にスライ ド操作することにより、 軸 方向口ック用ポールの拘束状態が解除されフリー状態となるため、 ソケ ッ トからプラグを引き抜く ことができる。 すなわち、 外装スリーブを後 退方向にスライ ド操作させるという簡単な操作でプラグハウジングとソ ケットハウジングの取り外しを容易に行なえる。
更に、 別の好ましい一態様としては、 ソケッ トハウジングにおけるソ ケット内周面にカラーと一体に動作する Oリングが装着され、 ソケッ ト 内にプラグを差し込んだ際、 上記 Oリングにより、 ソケッ トとプラグと の間がシールされるとともに、 外部からの衝撃を該 Oリングにより緩和 して、 プラグとソケッ ト間の芯合せを確実化したことを特徴とする。 そして、 上記態様によれば、 ソケッ トハウジングにおけるソケットの
軸孔内にプラグハウジングのプラグを差し込めば、 プラグの先端部が力 ラーと〇リングを共にスライ ド移動させ、 ソケットの軸孔内周面とブラ グの先端外周面との間に〇リングが介在し、 両者間を良好にシールする c 更に、 外部からプラグハウジングやソケッ トハウジングに衝撃が加わ つても、 この Oリングにより衝擊を緩和することができ、 プラグとソケ ットとを接続する際の芯合せを確実化できる。
次に、 本発明の別の実施態様は、 ソケットハウジングにおけるソケッ ト先端部分には、 カラーが嵌合方向に突出するようにパネ付勢されてい るとともに、 ソケットの先端側外周面に外装スリーブが上記カラーの後 退動作と連動するように装着され、 ソケットの軸孔内周面の径廻りに複 数の軸方向ロック用ボールが収容される一方、 プラグハウジングにおけ るプラグの外周面に上記口ック用ポールが嵌まり込む環状溝が形成され、 プラグをソケット内に差し込めば、 プラグハゥジングにより力ラーが押 圧され、 カラー及び外装スリーブが後退して、 プラグの環状溝内に嵌ま り込んだ軸方向口ック用ポールを外装スリープにより口ック方向に押圧 し、 プラグの軸方向に沿う移動を規制できることにより、 ソケッ トハウ ジングに対してプラグハウジングをワンタツチで接続可能としたことを 特徴とする。
そして、 この実施態様によれば、 ソケッ トハウジングは、 ソケットの 先端部分にカラーが突出方向にパネ付勢されて取り付けられ、 かつ外装 スリーブが上記カラーの後退動作と連動して動作するように装着されて いるとともに、 ソケットの内周面には、 軸方向ロック用ボールが径廻り に複数個収容されており、 プラグをソケット内部に差し込めば、 差し込 み初期時は、 軸方向ロック用ボールはフリ一状態であるためプラグを自 由に差し込むことができ、 一定以上差し込めば、 プラグハウジングによ りカラーが押圧され、 カラーと外装スリーブが後退し、 プラグ先端部の
環状溝に軸方向ロック用ボールが嵌まり込んだ状態で外装スリーブによ りロック用ポールが拘束され、 軸方向の移動が規制され、 プラグの差し 込みが完了状態となるため、 ソケットハウジングに対してプラグハウジ ングのワンタツチ接続が可能となる。
また、 上記実施態様の好ましい一例としては、 接続状態にあるプラグ ハウジングとソケットハウジングにおいて、 ソケッ トハウジングの外装 スリ一ブを嵌合方向にスライ ド操作することにより、 軸方向ロック用ボ ールのロック状態を解除してソケットからのプラグの抜き取りを可能に したことを特徴とする。
そして、 上記構成によれば、 プラグハウジングとソケットハウジング の接続状態においては、 外装スリープは後退方向にパネ付勢されて、 外 装スリーブにより軸方向ロック用ボールがロック方向に付勢されている 力 この外装スリーブを嵌合方向にスライ ド操作することにより、 軸方 向ロック用ボールの拘束状態が解除され、 フリー状態となるため、 ソケ ットからプラグを引き抜くことができる。 すなわち、 外装スリープを嵌 合方向にスライ ド操作させるという簡単な操作でプラグハウジングとソ ケットハウジングの取り外しが容易に行なえる。
また、 上記実施態様の好ましい形態としては、 ソケッ トハウジングに おけるソケットの軸孔内周面に、 回転方向ロック用ボールが収容される とともに、 プラグハウジングにおけるプラグの先端部分に上記回転方向 口ック用ポールが嵌まり込む縦溝が形成されていることを特徴とする。 そして、 上記実施態様の一形態によれば、 ソケッ トハウジングにおけ るソケットの内周面に回転方向口ック用ボールが収容され、 かつプラグ ハウジングにおける先端側プラグには、 軸方向に沿う縦溝が形成されて おり、 ソケット内部にプラグを差し込んだ状態では、 この縦溝内に回転 方向口ック用ポールが嵌まり込むため、 ソケッ トに対してプラグが軸芯
廻りに回転することがない。
次いで、 本発明の別の更なる実施態様は、 プラグハウジングにおける プラグとプラグアダプタとの接合面にシール用の〇リングが介装される とともに、 ソケットハウジングにおけるソケッ トとソケットアダプタと の接合面にシール用の Oリングが介装され、 かつソケッ トハウジングと プラグハゥジングを接続した際、 プラグ先端外周面をシールする〇リン グがソケットの軸孔内周面に設けられていることを特徴とする。
そして、 上記実施態様によれば、 光ファイバ用コネクタが、 プラグハ ウジングとソケットハウジングの 2ピース体からなり、 1箇所の接続部 を Oリングによりシールする構造が採用されているとともに、 プラグハ ウジングにおいては、 プラグとプラグアダプタとの間に〇リングが介装 され、 かつソケッ トハウジングにおいては、 ソケッ トとソケットァダプ タとの間に Oリングが介装されているため、 各ハウジングの防水性及び ハウジング同士の接続部における防水性を良好に維持できる。
また、 上記実施態様の一形態としては、 プラグハウジングにおいて、 フェルールの外周面を割りスリープにより拘束状に保持するプラグと、 プラグアダプタと締着されるプラグホルダとを袋ナツトにより締め付け 一体化して構成したことを特徴とする。
そして、 上記実施態様の一形態によれば、 プラグとプラグホルダが袋 ナットにより一体化されるという構成であるため、 袋ナットを緩めてプ ラグをブラグホルダから取り外せば、 フェルール先端部分を露出させる ことができるから、 フエルール端面の清掃も容易に行なうことができる。 更に、 本発明の別の実施態様は、 プラグハウジングにおけるプラグと プラグホルダとの接合面には、 シール用の Oリングが介装されているこ とを特徴とする。
そして、 上記実施態様によれば、 プラグとプラグホルダとの接合面に
Oリングが介装されているため、 分割構造のプラグでありながら、 良好 なシール性を得ることができる。 図面の簡単な説明
第 1図乃至第 4図は本発明に係る光ファイバ用コネクタの第 1実施形 態を示すもので、 第 1図は光ファイバ用コネクタを構成するプラグハウ ジングとソケットハウジングとを示す接続前の側面図、 第 2図は同光フ アイバ用コネクタにおけるプラグハウジングの構成を示す一部破断側面 図、 第 3図は同光ファイバ用コネクタにおけるソケットハウジングを示 す一部破断側面図、 第 4図は同光ファイバ用コネクタにおけるプラグハ ウジングをソケットハウジングに接続した状態を示す一部破断側面図で ある。
第 5図乃至第 1 1図は本発明に係る光ファイバ用コネクタの第 2実施 形態を示すもので、 第 5図は光フアイバ用コネクタを構成するプラグハ ウジングとソケットハウジングとを示す接続前の側面図、 第 6図, 第 7 図はブラグハゥジング及びソケッ トハウジングをそれぞれ示す断面斜視 図、 第 8図は両ハウジングの接続初期時の状態を示す断面図、 第 9図は 両ハウジングの接続完了時の状態を示す断面図、 第 1 0図, 第 1 1図は それぞれ軸方向ロック機構と回転方向ロック機構を示す各説明図である 第 1 2図, 第 1 3図は本発明に係る光ファイバ用コネクタの第 3実施 形態を示すもので、 第 1 2図は光フアイバ用コネクタにおけるプラグハ ゥジングの一部破断斜視図、 第 1 3図は第 1 2図に示すプラグハウジン グをソケッ トハウジングに接続した状態を示す断面図である。
第 1 4図は従来の光ファイバ用コネクタの構成を示す図である。 発明を実施するための最良の形態
まず、 第 1図乃至第 4図に基づいて、 本発明に係る光ファイバ用コネ クタの第 1実施形態について説明する。
第 1図において、 本発明に係る光ファイバ用コネクタ 1 0は、 プラグ ハウジング 2 0とソケッ トハウジング 3 0の 2ピース体から構成されて おり、 プラグハウジング 2 0は、 銅合金製のプラグ 2 1、 プラグァダプ タ 2 2、 及びプラグホルダ 2 3とから構成されている。
プラグハウジング 2 0内部には、 一方側の光ファイバ 1 1 と光端子で あるフエルール 1 2が保持されており、 光ファイバ 1 1は、 シール性を 考慮して、 合成ゴム等からなるゴムフード 2 4がプラグホルダ 2 3の外 周に被着されて、 このゴムフード 2 4により光ファイバ 1 1がシール保 持される。 尚、 プラグハウジング 2 0におけるプラグ 2 1には、 ソケッ トハウジング 3 0にプラグハウジング 2 0を接続した状態で廻り止めと なるように、 プラグ 2 1に面取り部 2 1 1が設けられている。
一方、 ソケッ トハウジング 3 0は、 銅合金製のソケッ ト 3 1、 ソケッ トアダプタ 3 2、 及びソケットホルダ 3 3とから構成されている。 この ソケッ トハウジング 3 0においても、 プラグハウジング 2 0と同様、 他 方側の光ファイバ 1 3と、 この光ファイバ 1 3の光端子となるフェルー ル 1 4とを内部に保持している。 尚、 ソケッ トホルダ 3 3の外周に被着 される合成ゴム等のゴムフード 3 4により光ファイバ 1 3をシール保持 している。
そして、 ソケットハウジング 3 0におけるソケッ h 3 1の先端部分に は、 廻り止めとなる切欠き 3 1 1が形成されているとともに、 ソケッ ト 3 1の内面にカラー 3 5 (第 1図では図示せず) が内装され、 かつソケ ッ ト 3 1の外周面に外装スリーブ 3 6が設けられ、 これらカラー 3 5及 ぴ外装スリーブ 3 6によりロック用ボール 3 7 (第 1図では図示せず) のロック状態及びアン口ック状態で位置規制を行なうことにより、 ソケ
ットハウジング 3 0に対してプラグハウジング 2 0を接続した際の軸方 向の口ック機能及び口ック解除機能を備えるように構成されている。 このように、 本実施形態における光ファイバ用コネクタ 1 0は、 ブラ グハウジング 2 0とソケットハウジング 3 0との 2ピース体から構成さ れ、 従来のアダプタ及びネジ方式を廃止することにより、 光ファイバ用 コネクタ 1 0の短寸化、 細径化を図り、 コンパク ト化を達成するととも に、 以下、 説明するように良好な防水性を付与でき、 フエルール 1 2, 1 4同士の良好な芯合わせを達成するというものであるが、 そのために 以下の構成が採用されている。
まず、 プラグハウジング 2 0の詳細構造について、 第 2図を基に説明 する。 上記プラグハウジング 2 0は、 プラグ 2 1、 プラグアダプタ 2 2、 プラグホルダ 2 3、 及びゴムフード 2 4とから大略構成され、 内部に一 方側の光ファイバ 1 1と光端子であるフエルール 1 2が保持されている。 プラグ 2 1は、 廻り止めとしての面取り部 2 1 1が設けられていると ともに、 軸孔 2 1 2には、 軸方向に沿って割りスリーブ 2 1 3が装着さ れており、 軸孔 2 1 2内に収容されるフェルール 1 2は、 この割りスリ ーブ 2 1 3によりプラグ 2 1の軸孔 2 1 2内で径方向にばらつくことが なく、 適正に保持されている。 また、 プラグ 2 1には、 プラグハウジン グ 2 0をソケッ トハウジング 3 0に接続した際、 軸方向にプラグ 2 1が 移動しないようにソケッ トハウジング 3 0側のロック用ボール 3 7が嵌 まり込む環状溝 2 1 4が形成されている。
次に、 ブラグ 2 1 とプラグアダプタ 2 2とは、 プラグ 2 1の内周面に 対してプラグアダプタ 2 2の外周面に設けたそれぞれネジ溝とネジ孔か らなるネジ部 2 2 1で締め付け操作することで、 プラグアダプタ 2 2の フランジ 2 2 2にプラグ 2 1の後端を突き当てることで両者はネジ結合 されており、 両者間にシール性を達成する Oリング 2 2 3が介装されて
いる。 同様に、 プラグアダプタ 2 2に対するプラグホルダ 2 3について も、 プラグアダプタ 2 2の外周面とプラグホルダ 2 3の内周面にそれぞ れネジ溝、 ネジ孔を設け両者 2 2, 2 3を締め付けることで、 プラグホ ルダ 2 3の先端部分をプラグアダプタ 2 2のフランジ 2 2 2に突き当て、 両者はネジ結合されており、 両者間には Oリング 2 3 2が介装されてい る。
また、 プラグホルダ 2 3の内周部の後端側にも、 光ファイバ 1 1の外 周面をシールする〇リング 2 3 3が介装されているとともに、 プラグホ ルダ 2 3の外周面に被着されるゴムフード 2 4の内周面にも同様に光フ アイバ 1 1の外周面をシールするシール用突起 2 '4 1が形成されている 次いで、 上述したプラグハウジング 2 0内に保持されている光フアイ バ 1 1及びフェルール 1 2について説明する。 尚、 この実施形態におい ては、 フエルール 1 2は、 段付きフランジ 1 2 1を備えており、 段付き フランジ 1 2 1を備えたフエルール 1 2は市販品を使用できる。
次に、 光ファイバ 1 1を接続したフエルール 1 2をプラグハウジング
2 0内に組み付ける作業について説明すると、 プラグ 2 1内に光フアイ バ 1 1 と接続したフェル—ル 1 2をプラグ 2 1の軸孔 2 1 2内に挿入し、 次いで、 プラグ 2 1内にプラグアダプタ 2 2を挿入して、 ネジ部 2 2 1 でネジ結合させることで、 プラグ 2 1 とプラグアダプタ 2 2とを結合さ せる。 このとき、 プラグアダプタ 2 2の先端部分がフエルール 1 2の段 付きフランジ 1 2 1の凹部内に嵌まり込んでいるため、 プラグ 2 1及び プラグアダプタ 2 2内でフェルール 1 2が回転することがない。 更に、 フエルール 1 2の段付きフランジ 1 2 1の後面とプラグアダプタ 2 2の. 段部との間にフェルール付勢用スプリング 1 2 2が介装され、 このフエ ルール付勢用スプリ ング 1 2 2により、 フエルール 1 2は常に突出方向 に付勢されている。
従って、 フエルール付勢用スプリング 1 2 2のパネ力は、 段付きフラ ンジ 1 2 1の後端面に作用するため、 フエルール 1 2の先端面 1 2 aを 押圧して、 フエルール付勢用スプリング 1 2 2を圧縮させた状態 (ソケ ッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内にプラグ 2 1を差し込んだ状態) では、 フェル —ル 1 2の先端面 1 2 aは接合方向に常時付勢されることになる。
次いで、 プラグホルダ 2 3をプラグアダプタ 2 2の外周面にネジ部 2 3 1を介して締め付け固定すれば、 プラグハウジング 2 0の組み付けを 完了することができる。 尚、 前もってプラグアダプタ 2 2にプラグホル ダ 2 3を組み付けておいて、 これら組付体をプラグ 2 1に締め付ける手 順を踏んでも良い。 また、 プラグホルダ 2 3に被着したゴムフード 2 4 により、 特に内面に設けた突起 2 4 1により、 光ファイバ 1 1は防水性 を良好に維持した状態で保持される。
このように、 プラグハウジング 2 0内で光ファイバ 1 1の光端子とな るフエルール 1 2は、 プラグ 2 1内に装着した割りスリーブ 2 1 3によ り芯線ズレがなく良好に保持されているとともに、 フェルール付勢用ス プリング 1 2 2のバネ力により、 フエルール 1 2の先端面 1 2 aが押圧 された際、 常に接合方向にパネ圧が作用するように構成されている。 尚、 プラグハウジング 2 0は、 プラグ 2 1 とプラグアダプタ 2 2との間の O リング 2 2 3及びプラグアダプタ 2 2とプラグホルダ 2 3との間に Oリ ング 2 3 2及びプラグホルダ 2 3内面に設けた Oリング 2 3 3並びにゴ ムフード 2 4により良好な防水性が確保されている。
次に、 第 3図に基づいて、 ソケットハウジング 3 0の構成について説 明する。 まず、 光ファイバ 1 3の光端子となるフエルール 1 4を保持す るソケッ ト 3 1及びソケットアダプタ 3 2は、 共に銅合金を素材とし、 軸孔を有するシリンダ状に形成されている。
ソケット 3 1は、 先端部分に切欠き 3 1 1が形成されており、 この切
欠き 3 1 1は、 プラグハウジング 2 0におけるプラグ 2 1の面取り部 2 1 1との間で相互に嵌合するようにソケット 3 1内にプラグ 2 1を差し 込むことで、 廻り止め機能を果たすように構成されている。
次いで、 ソケッ ト 3 1 とソケッ トァダプタ 3 2とは、 ソケット 3 1の 内周面とソケットアダプタ 3 2の外周面との間に形成したネジ部 3 2 1 で両者はネジ結合され、 ソケット 3 1の後端部がソケッ トアダプタ 3 2 のフランジ 3 2 2に当接するまで両者が締め付け固定され、 両者間には Oリング 3 2 3が介装されている。
更に、 ソケッ トアダプタ 3 2とソケットホルダ 3 3についても、 ソケ ットァダプタ 3 2のフランジ 3 2 2の後部側面にソケッ トホルダ 3 3の 先端部分が当たるまでネジ部 3 3 1を介して両者が締め付け固定され、 ソケットアダプタ 3 2とソケッ トホルダ 3 3との間には Oリング 3 3 2 が介装され、 かつソケッ トホルダ 3 3の後部内周には、 光ファイバ 1 3 のシール性を保持する〇リング 3 3 3が介装されている。 また、 このソ ケッ トホルダ 3 3の外周面に被着されるゴムフード 3 4は、 内面に形成 したシール用突起 3 4 1により光ファイバ 1 3を良好にシールしている c 次に、 上記ソケッ ト 3 1、 ソケッ トアダプタ 3 2、 ソケッ トホルダ 3 3、 ゴムフード 3 4からなるソケッ トハウジング 3 0内に保持される光 ファイバ 1 3及びフェルール 1 4の構成について説明する。 基本的には、 プラグハウジング 2 0におけるフェルール 1 2の保持構造と同様である。 すなわち、 フエルール 1 4は、 段付きフランジ 1 4 1を備えた構成であ り、 このフェルール 1 4についても市販品を使用して良い。 上記フェル ール 1 4の保持構成としては、 光ファイバ 1 3 と接続するフエルール 1 4をその先端 1 4 aがソケット 3 1の軸孔 3 1 2内に臨むように押し込 み、 光ファイバ 1 3から揷通させたソケットアダプタ 3 2をネジ部 3 2 1を介してソケット 3 1に締め付け固定する。
このとき、 ソケッ トアダプタ 3 2の先端部分がフエルール 1 4の段付 きフランジ 1 4 1の凹部内に嵌まり込み、 ソケッ ト 3 1にソケッ トァダ プタ 3 2を締め付け固定した状態では、 フエルール 1 4が軸心廻りに回 転することがない。 また、 フェルール 1 4の段付きフランジ 1 4 1の後 面とソケッ トアダプタ 3 2の内面との間にフエルール 1 4を接合方向に 付勢するフェルール付勢用スプリング 1 4 2が介装されている。
その後、 ソケットアダプタ 3 2の外周面とソケッ トホルダ 3 3の内周 面に形成されたネジ部 3 3 1を介してソケッ トアダプタ 3 2にソケッ ト ホルダ 3 3を締め付け固定するが、 ソケッ トアダプタ 3 2に対して予め ソケッ トホルダ 3 3を組み付けておいても良い。 また、 ゴムフード 3 4 は、 プラグハウジング 2 0と同様に、 ソケッ トホルダ 3 3の外周面に被 着され、 かつゴムフード 3 4の内面に形成したシール用突起 3 4 1によ り光ファイバ 1 3を良好にシール並びに保持している。
そして、 本発明に係るソケッ トハウジング 3 0は、 アダプタを廃止し ても、 良好な芯合わせを行ないつつ、 ワンタッチで接続できるように以 下の構成が付加されている。
すなわち、 ソケッ ト 3 1の内周面にカラー 3 5が進退可能に内装され るとともに、 ソケット 3 1の外周面には、 外装スリ一ブ 3 6がこれも進 退可能に装着されている。 そして、 これらカラー 3 5及び外装スリープ 3 6は、 ロック用ボール 3 7のロック位置、 及びアンロック位置でその 状態を規制する機能を持ち、 ソケット 3 1内に挿入されるプラグ 2 1の 軸方向についてロックできるとともに、 口ック解除操作を円滑に行なう 機能を持つ。 上記カラー 3 5は、 ソケット 3 1の内周面に進退可能に装 着されており、 このカラー 3 5の後部には、 カラー 3 5と一体にスライ ドする Oリング 3 5 1が介装され、 その後部には、 ガイ ドリング 3 5 2 が隣接してこれもスライ ド可能にソケット 3 1の内周面に装着されてい
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る。 そして、 このガイ ドリング 3 5 2は付勢用スプリング 3 5 3のパネ 力により、 常時前方に突出するように付勢され、 このガイ ドリング 3 5 2に押圧され、 Oリング 3 5 1を介してカラー 3 5もまた突出方向に付 勢されている。 尚、 カラー 3 5の内面はプラグ 2 1を受けるテーパー面 3 5 4が形成され、 プラグハウジング 2 0におけるプラグ 2 1の挿入に より、 押圧されてカラー 3 5が後退する。
更に、 ガイ ドリング 3 5 2内にはス トッパプレート 3 5 5が収容され ており、 このス トッパプレート 3 5 5はフエルール 1 4を通した状態で、 ソケッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内に固着されている。 このス トッパプレート 3 5 5はフエルール 1 4の段付きフランジ 1 4 1と当接し、 フエルール
1 4のストッパ機能を果たすとともに、 ガイ ドリング 3 5 2の前進位置 並びに後退位置を規制する。
一方、 ソケッ ト 3 1の外周面にスライ ド可能に装着される外装スリー プ 3 6は、 これも付勢用スプリング 3 6 1により常に突出する方向にバ ネ付勢されているとともに、 外装スリーブ 3 6の前進時、 ロック用ポー ル 3 7を径方向中央側に押し付けることができるようにテーパー面 3 6 2が形成され、 かつ内面に設けた突起 3 6 3により口ック用ボール 3 7 のロック状態を維持する。 また、 ソケット 3 1に設けたス トッパーリ ン グ 3 6 4により外装スリープ 3 6の突出ス トロークが規制されている。 そして、 カラー 3 5と外装スリーブ 3 6及びロック用ポール 3 7の関 係について説明すると、 ロック用ボール 3 7は、 ソケッ ト 3 1に設けた ボール収容孔 3 1 3内に収容されており、 ソケッ トハウジング 3 0とプ ラグハウジング 2 0とを接続する前の状態、 すなわち、 ソケットハウジ ング 3 0の単体状態では、 外装スリーブ 3 6の付勢用スプリング 3 6 1 に対してカラー 3 5を付勢する付勢用スプリング 3 5 3のバネ圧が大き いため、 カラ一 3 5は、 付勢用スプリ ング 3 5 3のパネ圧を受け、 ガイ
ドリング 3 5 2が最大限前方に突出しており、 これを受けてスライ ドリ ング 3 5 1及びカラー 3 5が前方に突出している。 尚、 カラー 3 5の段 部がソケッ ト 3 1の段部と係合しているため、 カラー 3 5の突出位置が 規制されている。 尚、 この状態においては、 ロック用ポール 3 7は、 力 ラー 3 5によりアン口ック位置に押し上げられている。
そして、 プラグ 2 1を差し込んだ場合、 プラグ 2 1によりカラー 3 5 が押圧されて後退するが、 そのとき、 ロック用ポール 3 7の移動が可能 になり、 外装スリーブ 3 6の付勢用スプリング 3 6 1からのバネ圧を受 けて外装スリープ 3 6が突出するのに伴ない、 テーパー面 3 6 2がロッ ク用ポール 3 7を下方向に押し下げ、 更に突起 3 6 3がロック用ボール 3 7を口ック位置で規制することになり、 口ック用ポール 3 7のロック 状態を維持する。
次いで、 プラグハウジング 2 0とソケッ トハウジング 3 0との接続作 業手順について説明する。 まず、 ソケットハウジング 3 0のソケット 3 1の軸孔 3 1 2内にプラグハウジング 2 0におけるプラグ 2 1を揷入す るには、 ソケット 3 1の先端部分に設けた切欠き 3 1 1 とプラグ 2 1に 設けた面取り部 2 1 1を有効に利用して、 面取り部 2 1 1が形成されて いない湾曲面をソケッ ト 3 1の切欠き 3 1 1に対応させ、 両者を嵌め合 わせるようにプラグ 2 1をソケッ ト 3 1内に挿入すれば、 ソケッ ト 3 1 内でプラグ 2 1が回転することがなく、 確実に廻り止めを達成すること ができる。
そして、 ソケット 3 1の軸孔 3 1 2内にプラグハウジング 2 0におけ るプラグ 2 1を挿入すれば、 第 4図に示すように、 接続状態前にフェル ール 1 2 , 1 4の先端面 1 2 a , 1 4 a同士が当接し、 両者が接合した 状態で更にプラグ 2 1の揷入を続けると、 プラグ 2 1がソケット 3 1内 のカラー 3 5のテーパー面 3 5 4に当接して、 カラー 3 5を押圧し、 付
勢用スプリング 3 5 3のバネ圧に対して、 カラー 3 5、 〇リング 3 5 1、 ガイ ドリング 3 5 2を一体的に後退させることで、 口ック用ポール 3 7 がフリー状態となり、 外装スリーブ 3 6に付勢用スプリング 3 6 1から のパネ力が加わり、 外装ス V—ブ 3 6は、 ス トッパーリング 3 6 4に突 き当たるまで前方に突出し、 ロック用ボール 3 7は、 外装スリーブ 3 6 の突起 3 6 3により内方に押し下げられる。
そして、 この状態において、 ロック用ボール 3 7の対応位置には、 プ ラグ 2 1の環状溝 2 1 4が位置しており、 この環状溝 2 1 4内にロック 用ポール 3 7が嵌まり込み、 かつ外装スリーブ 3 6の突起 3 6 3により ロック用ポール 3 7が押し下げられることで、 ソケッ ト 3 1に対してプ ラグ 2 1をロックすることができ、 プラグ 2 1は軸方向に移動すること がない。
更に、 この状態においては、 第 4図に示すように、 フエルール 1 2 , 1 4は適切圧でそれぞれ先端面 1 2 a, 1 4 aが当接しており、 各フエ ルール 1 2, 1 4の付勢用スプリング 1 2 2, 1 4 2のバネ力の平衡作 用により、 良好な接続状態を保ち、 かつソケッ トハウジング 3 0側のフ エノレーノレ 1 4は、 プラグ 2 1の軸孔 2 1 2内の割りスリーブ 2 1 3によ り芯合わせが行なわれつつフェルーノレ 1 2と接触するため、 フエルール 1 2, 1 4の良好な芯合わせが簡単に達成できる。
このように、 ワンタツチ操作で、 プラグハウジング 2 0とソケットハ ウジング 3 0との接続作業が行なえるとともに、 この状態においては、 ソケッ トハウジング 3 0側のフエノレ一ノレ 1 4は、 ストッパプレート 3 5 5からの制約を受けることがなく、 双方のフエルール 1 2, 1 4は、 フ エルール付勢用スプリング 1 2 2 , 1 4 2により、 接合方向にバネ力が 加わるため、 光ファイバ 1 1 , 1 3に引張り力が加わったとしても、 フ エルール 1 2, 1 4同士の接合に悪影響を及ぼすことがなく、 常に適正
な接合状態が維持できる。
そして、 両ハウジング 2 0, 3 0の接続状態においては、 〇リング 2
2 3 , 2 3 2 , 2 3 3 , 3 2 3 , 3 3 2, 3 3 3及びゴムフード 2 4 ,
3 4により接続時における良好なシール性が確保でき、 水等が浸入する ことがないため、 透過率を低下させるという不具合が確実に防止できる。 更に、 第 4図に示すソケッ ト 3 1 とプラグ 2 1 との接続状態では、 ソ ケットハウジング 3 0におけるカラー 3 5の後部側に装着した〇リング 3 5 1がソケット 3 1の軸孔 3 1 2の内周面とプラグ 2 1の先端部外周 面との間に介在し、 プラグ 2 1とソケッ ト 3 1間の良好なシール性が確 保されるとともに、 この〇リング 3 5 1により、 外部からプラグハウジ ング 2 0やソケットハウジング 3 0に加わる衝撃を緩和することができ、 両者間の接合強度をも強化することができる。 尚、 プラグ 2 1の軸孔 2 1 2内に揷着支持される割りスリープ 2 1 3は、 ソケット 3 1の軸孔 3 1 2内に支持しても良い。
次いで、 ソケッ トハウジング 3 0からプラグハウジング 2 0を取り外 すには、 図中矢印方向に外装スリーブ 3 6を後退操作させる。 従って、 ローク用ボール 3 7は、 ロック状態が解除され、 径方向外方にロック用 ボール 3 7が移動可能となり、 プラグハウジング 2 0を簡単に引き抜く ことができる。
よって、 ソケットハウジング 3 0からプラグハゥジング 2 0を取り外 す作業についても、 従来のようにネジを緩める等の面倒な作業を廃止で き、 取外し作業性を高めることができる。
次いで、 第 5図乃至第 1 1図に基づいて、 本発明の第 2実施形態につ いて、 説明する。 第 5図において、 第 2実施形態にに係る光ファイバ用 コネクタ 1 0は、 プラグハウジング 2 0とソケットハウジング 3 0の 2 ピース体から構成されており、 プラグハウジング 2 0は、 銅合金製のプ
ラグ 2 1及びプラグアダプタ 2 2とから構成されている。 プラグハウジ ング 2 0内部には、 一方側の光ファイバ 1 1と光端子であるフエルール 1 2が保持されており、 光ファイバ 1 1は、 シール性を考慮して、 合成 ゴム等からなるゴムフード 2 4によりシール保持されている。 尚、 プラ グ 2 1とプラグホルダ 2 3とは袋ナツト 2 5により一体化されている。 一方、 ソケッ トハウジング 3 0は、 ソケッ ト 3 1 とソケッ トァダプタ 3 2とを備え、 他方側の光ファイバ 1 3と、 この光ファイバ 1 3の光端 子となるフェルール 1 4とを内部に保持している。 ソケッ トアダプタ 3 2には、 ゴムフード 3 4が取り付けられており、 光ファイバ 1 3をシー ル及び保持している。 また、 ソケット 3 1の外周面には、 両ハウジング 2 0 , 3 0の接続作業時に機能するカラー 3 5及び外装スリーブ 3 6が 取り付けられている。
このように、 第 2実施形態に係る光ファイバ用コネクタ 1 0において も、 プラグハウジング 2 0とソケットハウジング 3 0との 2ピース体か ら構成され、 従来のアダプタ及びネジ方式を廃止することにより、 光フ アイバ用コネクタ 1 0の短寸化及ぴ細径化を図り、 コンパク ト化を達成 するとともに、 良好な防水性を付与でき、 フエルール 1 2, 1 4同士の 良好な芯合わせを達成するできる。 そのために、 以下の構成が採用され ている。
まず、 プラグハウジング 2 0の詳細構造について、 第 6図を基に説明 する。 上述したように、 ブラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3は、 袋ナット 2 5により一体化されており、 プラグ 2 1、 プラグホルダ 2 3、 袋ナッ ト 2 5は、 それぞれ銅合金を素材としている。 そして、 上記プラグ 2 1の 軸孔 2 1 2には、 軸方向に沿って割りスリーブ 2 1 3が装着されており、 軸孔 2 1 2内に収容されるフエルール 1 2は、 この割りスリーブ 2 1 3 により、 プラグ 2 1の軸孔 2 1 2内で径方向にばらつくことがなく、 適
正に保持されている。 プラグ 2 1には、 更に、 プラグハウジング 2 0を ソケッ トハウジング 3 0に接続した際、 軸方向にプラグ 2 1が移動しな いように環状溝 2 1 4が形成され、 かつプラグ 2 1が軸芯廻りに回転し ないように、 プラグ 2 1の先端部には縦溝 2 1 6が設けられている。 プラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3との結合の際には、 プラグ 2 1の後端 フランジ 2 1 7とプラグホルダ 2 3の先端フランジ 2 3 4とを突き合わ せ、 ブラグホルダ 2 3の外周ネジ部 2 3 5に対して、 袋ナット 2 5の内 周ネジ部 2 5 1を螺着することにより、 プラグ 2 1 とブラグホルダ 2 3 とが一体化される。 尚、 プラグ 2 1とプラグホルダ 2 3との各フランジ 2 1 7 , 2 3 4の接合面には、 防水性を良好に保っために Oリング 2 3
6が介装されている。
次に、 プラグアダプタ 2 2は同じく銅合金製を素材としており、 ブラ グホルダ 2 3の内周面の内周ネジ部 2 3 7に対して螺着する外周ネジ部 が形成されている。 尚、 プラグホルダ 2 3とプラグアダプタ 2 2との接 合部においても、 防水性を高める Oリング 2 3 2が介装されている。 そして、 光ファイバ 1 1及び光端子となるフエルール 1 2は、 プラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3とを袋ナット 2 5により一体化したブラグ組付 体と、 プラグアダプタ 2 2とからなるプラグハウジング 2 0内部に押し 込まれて保持される。 尚、 この例では、 フエルール 1 2は、 段付きフラ ンジ 1 2 1を備えており、 段付きフランジ 1 2 1を備えたフェルール 1
2は市販品を使用できる。'
光ファイバ 1 1及びフエルール 1 2の組み付け作業においては、 プラ グ 2 1 とプラグホルダ 2 3とを袋ナッ ト 2 5により一体化した後、 光フ アイバ 1 1 と接続した段付きフランジ 1 2 1を備えたフェルール 1 2を プラグ 2 1の軸孔 2 1 2内に挿入し、 次いで、 段付きフランジ 1 2 1を プラグホルダ 2 3の先端フランジ 2 3 4に突き当てた状態で、 フェルー
ル付勢用スプリング 1 2 2を介装し、 その後、 プラグホルダ 2 3とプラ グアダプタ 2 2を締め付け固定する。 尚、 プラグアダプタ 2 2の先端部 がフェルール 1 2の段付きフランジ 1 2 1の外周面に設けた凹部内に嵌 まり込み、 フエルール 1 2の廻り止めとして機能している。
従って、 フエルール付勢用スプリング 1 2 2のバネカは、 段付きフラ ンジ 1 2 1の後端面に作用するため、 フェルール 1 2の先端面 1 2 aを 押圧して、 フェルール付勢用スプリング 1 2 2を圧縮させた状態 (ソケ ッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内にプラグ 2 1を差し込んだ状態) では、 フェル ール 1 2の先端面 1 2 aは接合方向に常時付勢されることになる。
更に、 プラグアダプタ 2 2の外周面には、 ゴムフード 2 4が被着され、 このゴムフード 2 4の小径部内面に設けた突起 2 4 1により、 光フアイ バ 1 1は防水性を良好に維持した状態で保持される。
このように、 プラグハウジング 2 0内で光ファイバ 1 1の光端子とな るフエルール 1 2は、 プラグ 2 1内に装着した割りスリーブ 2 1 3によ り、 芯線ズレがなく、 良好に保持されているとともに、 フヱルール付勢 用スプリング 1 2 2のパネ力により、 フエルール 1 2の先端面 1 2 aが 押圧された際、 常に接合方向にパネ圧が作用するように構成されている。 尚、 プラグハゥジング 2 0は、 プラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3との間 の Oリング 2 3 6及ぴプラグホルダ 2 3とプラグアダプタ 2 2との間の Oリング 2 3 2、 並びにゴムフード 2 4により、 良好な防水性が確保さ れている。
次に、 第 7図に基づいて、 ソケッ トハウジング 3 0の構成について説 明する。 光ファイバ 1 3の光端子となるフエルール 1 4を保持するソケ ット 3 1及びソケットアダプタ 3 2は、 共に銅合金を素材とし、 軸孔を 有するシリンダ状に形成されている。 ソケッ ト 3 1 とソケッ トアダプタ 3 2とは、 各軸孔 3 1 2 , 3 2 4の軸心を合わせるように、 ソケット 3
1の後端側の内周面に形成した内周ネジ部 3 1 4にソケットアダプタ 3 2の先端側に設けた外周ネジ部 3 2 1を螺着することにより接続され、 その接合部には、 ソケット 3 1 とソケッ トアダプタ 3 2との間の防水性 を確保するための Oリング 3 2 3が介装されている。
尚、 このソケット 3 1及びソケッ トアダプタ 3 2に保持される光ファ ィバ 1 3、 フエルール 1 4については、 プラグハウジング 2 0における フエルール 1 2の保持構造と同様である。 簡単に説明すると、 フヱルー ル 1 4は、 段付きフランジ 1 4 1を備えた構成であり、 このフエルール 1 4についても、 市販品を使用して良い。
上記フェルール 1 4をソケット 3 1の軸孔 3 1 2内に挿入し、 ソケッ ト 3 1のフランジ 3 1 5にフェルール 1 4の段付きフランジ 1 4 1を突 き合わせて、 フエルール付勢用スプリング 1 4 2を介装し、 次いでソケ ットアダプタ 3 2をソケット 3 1の内周ネジ部 3 1 4に締め付け固定す る。 これにより、 段付きフランジ 1 4 1及びフェルール 1 4は、 フェル 一ル付勢用スプリング 1 4 2のバネ力により嵌合方向に押圧付勢される。 尚、 ソケッ トアダプタ 3 2の先端部がフエルール 1 4の段付きフランジ 1 4 1の外周面に設けた凹部内に嵌まり込んでいるため、 フエルール 1 4の廻り止めとして機能している。
また、 ゴムフード 3 4は、 プラグハウジング 2 0と同様に、 ソケッ ト アダプタ 3 2の外周面に被着されている。 また、 このゴムフード 3 4の 後端側が小径状に形成され、 内面の突起 3 4 1により光ファイバ 1 3を 良好にシール並びに保持している。
そして、 本発明に係るソケットハウジング 3 0には、 アダプタを廃止 しても、 良好な芯合わせを行ないつつワンタツチで接続できるように以 下の構成が付加されている。
すなわち、 ソケッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内部には、 2種類のロック用ポ
ール 3 7, 3 8が収容されている。 軸方向ロック用ポール 3 7は、 ソケ ット 3 1内に差し込むプラグ 2 1の軸方向の移動を防止するためのもの であり、 ソケット 3 1の軸孔 3 1 2内周面の径廻りに沿って 4箇所に設 けられた収容孔 3 1 3内に収容されている。 また、 回転方向ロック用ボ ール 3 8は、 軸方向ロック用ボール 3 7より奥側の 1箇所に開設した収 容孔 3 1 6内に収容されている。
そして、 軸方向口ック用ボール 3 7の口ック及び口ック解除機構とし て、 ソケット 3 1の先端部分には、 銅合金を素材としたカラー 3 5及び 外装スリーブ 3 6が設けられている。
上記カラー 3 5は、 ソケット 3 1の段部 3 1 7、 カラー 3 5の内周面 に環状に設けられている突起 3 5 6との間にカラー付勢用スプリング 3 5 3が介装されていることにより、 突出方向、 すなわちハウジング 2 0, 3 0同士の嵌合方向にバネ付勢されている。 また、 このカラー付勢用ス プリング 3 5 3のパネ力により、 カラー 3 5に突出力が作用するが、 ソ ケット 3 1の先端部分の外周に設けられているストップリング 3 1 8に より、 カラー 3 5の突出状態が規制されている。
シリンダ状の外装スリーブ 3 6は、 ソケット 3 1の外周面にスライド 可能に装着され、 ほぼ軸方向中央部の内周面に環状の突起 3 6 3が形成 されている。 この突起 3 6 3とカラー 3 5の後端との間には、 外装スリ 一プ付勢用スプリング 3 6 1が介装され、 これにより、 外装スリ一ブ 3 6は後退方向にパネ付勢され、 カラー 3 5の後退動作に連動して、 常に カラー 3 5と一定距離を保つようにソケット 3 1の外周面を軸方向に沿 つて後退する。 尚、 外装スリーブ 3 6の前端縁 3 6 5は、 内方に向けて 折曲され、 カラー 3 5とラップしているため、 カラー 3 5の突出動作と 外装スリーブ 3 6が連動するとともに、 外装スリーブ 3 6を嵌合方向に スライド操作すれば、 単独でもスライ ド可能である。 また、 外装スリー
ブ 3 6の外周面の前半部分には、 スライド操作を考慮して、 ローレッ ト 加工部 3 6 6が形成されている。
また、 防水性を高めるため、 ソケッ ト 3 1の環状溝 3 1 9内には、 軸 孔 3 1 2のフランジ 3 1 5の近傍部分の内周面に沿って〇リング 3 9が 収容されている。
次に、 本発明の第 2実施形態におけるプラグハウジング 2 0とソケク トハウジング 3 0の接続作業について、 第 8図, 第 9図を基に説明する。 ソケッ トハウジング 3 0において、 プラグハウジング 2 0との接続前の 通常状態にあっては、 カラー 3 5は、 カラー付勢用スプリング 3 5 3に より前方に最大限突出しており、 また、 外装スリーブ 3 6もカラー 3 5 とともに前方に突出している。 そのため、 外装スリーブ 3 6の内周面に 形成されている突起 3 6 3がソケッ ト 3 1に収容されている軸方向口ッ ク用ポール 3 7と離間し、 軸方向ロック用ボール 3 7がフリ一状態にあ る。
そして、 ソケッ トハウジング 3 0のソケッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内にプ ラグハウジング 2 0のプラグ 2 1先端部分を揷入した揷入初期時の状態 では、 第 8図に示すように、 ソケット 3 1の内周面に形成されている収 容孔 3 1 3に収容されている軸方向口ック用ポール 3 7は、 外装スリ一 ブ 3 6が前方に突出した位置にあるため、 ロック用ポール 3 7は、 径方 向に自由に移動でき、 プラグ 2 1をソケッ ト 3 1の軸孔 3 1 2内に自由 に差し込むことができる。
更に、 プラグ 2 1の挿入を続行すると、 袋ナット 2 5がカラー 3 5の 先端縁に当接し、 なおもプラグハウジング 2 0を挿入すると、 カラー 3 5がカラー付勢用スプリング 3 5 3のパネ圧に抗して後退を始め、 これ と連動して外装スリ一ブ 3 6も外装スリープ付勢用スプリング 3 6 1の パネ圧に抗して後退を始める。 次いで、 第 9図, 第 1 0図に示すように、
プラグ 2 1の外周面に形成されている環状溝 2 1 4内に軸方向ロック用 ポール 3 7が嵌まり込み、 更に、 外装スリープ 3 6の突起 3 6 3がこの 軸方向 ック用ボール 3 7を口ック方向に押し付ける形となる。 この状 態では、 ソケッ ト 3 1内部にプラグ 2 1が確実に固定され、 プラグ 2 1 は軸方向に移動することがない。
そして、 この状態においては、 プラグ 2 1の内周面にソケットハウジ ング 3 0側のフエルール 1 4も揷通しており、 プラグ 2 1の軸孔 2 1 2 の内周面に軸方向に沿って装着されている割りスリーブ 2 1 3により、 上記フエルール 1 4が拘束されるため、 双方のフエルール 1 2 , 1 4の 芯合わせを精度良く行なうことができる。
また、 この状態においては、 双方のフエノレール 1 2 , 1 4はフェルー ル付勢用スプリング 1 2 2 , 1 4 2により、 接合方向にパネ力が加わる ため、 光ファイノ 1 1, 1 3に引張り力が加わったとしても、 フェルー ル 1 2, 1 4同士の接合に悪影響を及ぼすことがなく、 常に適正な接合 状態が維持される。
そして、 両ハウジング 2 0, 3 0の接続状態においては、 Oリング 3 9により、 ソケット 3 1内面とプラグ 2 1外面との間が確実にシールさ れるため、 接続部の防水性が高められている。 また、 プラグハウジング 2 0には、 Oリング 2 3 2 , 2 3 6が設置され、 かつソケットハウジン グ 3 0には、 Oリング 3 2 3が設けられているため、 上述した接続部の Oリング 3 9と合わせて、 接続時における良好なシール性が確保され、 水等が侵入することがないため、 透過率を低下させるという不具合を確 実に防止できる。
また、 ソケッ トハウジング 3 0からプラグハウジング 2 0を取り外す 際には、 第 1 0図中矢印 Pで示す方向に外装スリーブ 3 6をスライ ド操 作すれば、 軸方向口ック用ポール 3 7のロックが解除され、 フリ一状態
となるため、 ソケッ ト 3 1からプラグ 2 1を簡単に引き抜くことができ る。 従って、 取外し作業についても、 従来のように、 ネジを緩める等の 面倒な作業を廃止でき、 作業性を高めることができる。
また、 本実施の形態では、 第 9図に示す両ハウジング 2 0, 3 0の接 続状態において、 ソケッ ト 3 1に対してプラグ 2 1が回転方向に不用意 に廻らないように、 第 1 1図に示す回転方向ロック機構が設けられてい る。 すなわち、 ソケット 3 1内にプラグ 2 1を適正に揷入すれば、 ソケ ッ トハウジング 3 0におけるソケッ ト 3 1の収容孔 3 1 6に収容されて いる回転方向口ック用ボール 3 8がプラグ 2 1に設けられている縦溝 2 1 6内に嵌まり込むため、 プラグ 2 1が回転することがない。 そして、 このことも、 光の透過率を良好に維持するのに貢献している。
このように、 第 2実施形態によれば、 光ファイバ用コネクタ 1 0をプ ラグハウジング 2 0とソケットハウジング 3 0との 2ピース体から構成 するとともに、 プラグハウジング 2 0におけるプラグ 2 1の軸孔 2 1 2 に軸方向に沿って割りスリーブ 2 1 3を装着するという構成を採用する ことにより、 従来のアダプタ及びネジ方式を廃止することができ、 光フ アイバ用コネクタ 1 0の短寸化に加えて細径化を促進でき、 トータルな 面でのコンパク ト化を達成できるという第 1実施形態と同様の作用効果 を備えている。
更に、 プラグハウジング 2 0とソケッ トハウジング 3 0との接続作業 は、 2ピース体を接続するだけの簡単なものであるため、 従来のように アダプタの 2つの接続口にそれぞれコネクタを接続する作業に比べ、 作 業性を高めることができる。 特に、 本実施の形態では、 ポールプランジ ャ機構を採用することにより、 ソケッ トハウジング 3 0内にプラグハウ ジング 2 0を押し込むだけで、 簡単に接続が完了するとともに、 強固な ロック強度が維持できるようにしたものであるから、 従来のように、 2
つの接続口にコネクタを差し込んで外装スリーブをネジ締めするといつ た煩雑な作業に比べ、 作業性を飛躍的に向上させることができ、 また、 接続信頼性を高めることができる。
更に、 本実施の形態によれば、 プラグ 2 1に装着した割りスリーブ 2 1 3により、 光ファイバ 1 1, 1 3の各フェル一ノレ 1 2 , 1 4の芯合わ せを良好に行なうことができるとともに、 回転方向ロック機構を設け、 更には、 接続部や各ハウジング 2 0 , 3 0内に Oリングを配設して、 シ 一ル性を高めたため、 光の乱反射が原因となる透過率の低下という不具 合が生じることもなく、 光ファイバ用コネクタ 1 0の信頼性をより一層 高めることができる。
加えて、 第 2実施形態においては、 プラグハウジング 2 0において、 プラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3とを袋ナツト 2 5により一体化するとい う構成を採用したため、 例えば、 フエルール 1 2に汚れ等が付着した場 合には、 袋ナツ ト 2 5を取り外し、 プラグ 2 1 とプラグホルダ 2 3とを 分解すれば、 プラグハウシング 2 0の全体を分解することなくフェルー ル 1 2を外部に露出させることができるから、 清掃を簡単に行なうこと ができる。 すなわち、 本実施の形態によれば、 プラグ 2 1とプラグホル ダ 2 3とを袋ナツト 2 5により締め付けて一体化する分割型構成を採用 することにより、 フエルール 1 2の清掃メンテナンス性が向上する。 尚、 上述したプラグハウジング 2 0とソケッ トハウジング 3 0との接 続関係において、 例えば、 一方側をバックパネル等の固定部とする場合 には、 プラグハウジング 2 0側のプラグホルダ 2 3の外周面にフランジ を一体化して、 このフランジをビス等によりバックパネル等に固定する 構造を採用することもできる。
次いで、 第 1 2図, 第 1 3図は、 本発明に係る光ファイバ用コネクタ の第 3実施形態を示すもので、 ホルダー体型プラグ 2 6が使用されてい
る。 尚、 その他の部位の構成及び機能ほ、 上述した第 1, 第 2実施形態 と同一であるため、 同一の箇所には同一の符号を付して、 その詳細な説 明は省略する。
この実施形態においても、 ホルダー体型プラグ 2 6の段付き軸孔 2 6 1の前半部分には、 割りスリーブ 2 6 2が装着され、 これにより、 フエ ルール 1 2, 1 4の芯合わせを精度良く行なうことを可能にしており、 また、 段付き軸孔 2 6 1の後半部分はプラグアダプタ 2 2とネジ締結さ れている。
そして、 このホルダー体型プラグ 2 6においても、 先端部分の外周面 に環状溝 2 6 3及び縦溝 2 6 4が形成されており、 環状溝 2 6 3内には、 軸方向ロック用ボール 3 7が嵌まり込み、 かつ縦溝 2 6 4には、 回転方 向口ック用ボール 3 8が嵌まり込んでホルダー体型プラグ 2 6の軸方向 の移動や回転を防止している。
また、 このプラグハウジング 2 0をソケットハウジング 3 0に揷入す る際、 ソケットハウジング 3 0のカラー 3 5を押圧するために、 ホルダ 一体型プラグ 2 6には、 カラー 3 5の先端部分を押圧する段部 2 6 5が 形成されている。
そして、 この実施形態によっても、 光ファイバ用コネクタ 1 0はブラ グハウジング 2 0とソケットハウジング 3 0の 2ピース体から構成され、 また、 ホルダー体型プラグ 2 6の軸孔 2 6 1内周面には、 軸方向に沿つ て割りスリーブ 2 6 2が装着されているため、 従来のアダプタを廃止し ても、 良好なフエルール 1 2, 1 4同士の芯合わせが期待でき、 光ファ ィバ用コネクタ 1 0の短寸化と細径化によるコンパク ト化を実現できる。 加えて、 良好な光ファイバの接続作業が期待できる。 更には、 この実施 形態によれば、 ホルダー体型プラグ 2 6を使用することにより、 フェル 一ノレ 1 2の清掃メンテナンス性の向上は確保されないものの、 プラグハ
ウジング 2 0の構造を簡素化することができるから、 プラグハウジング 2 0の組み付け作業性をより一層高めることが可能となる。
尚、 上述した各実施形態は、 光ファイバ 1 1, 1 3は単軸構造のもの を採用したが、 プラグハウジング 2 0、 ソケッ トハウジング 3 0の内径 を変更することにより、 多軸構造の光ファイバ同士の接続に適用するこ ともできる。 産業上の利用可能性
以上説明した通り、 本発明に係る光ファイバ用コネクタは、 プラグハ ウジングとソケットハウジングとの 2ピース体から構成するとともに、 プラグハウジングにおけるプラグの軸孔内周面に軸方向に沿って割りス リーブを装着することにより、 両ハウジングを接続してフェルール同士 を接合した際、 良好な芯合わせを達成できる。 従って、 従来のアダプタ を廃止することができ、 部品点数の削減、 並びにコネクタの軸方向の短 寸化を図ることができる。 また、 ハウジング同士の接続は、 ソケット内 にプラグを押し込むだけで簡単に完了するため、 従来のようにアダプタ の両端にコネクタをそれぞれ差し込んで外周部にスリーブを締め付ける という接続作業に比べ、 作業性を各段に向上させることができるととも に、 コネクタの細径化が図れ、 トータル面でのコネクタのコンパク ト化 を達成できるという効果を有する。
更に、 本発明に係る光ファイバ用コネクタは、 プラグハウジングとソ ケットハウジングは、 簡単に接続が行なえるばかりでなく、 両ハウジン グの取り外しについても、 円滑に行なえるため、 光ファイバの配線変更 を容易に行なえるという効果を有する。
また、 本発明に係る光ファイバ用コネクタは、 プラグハウジング及び ソケッ トハウジングに防水構造が採用され、 かつ 2ピース体を 1箇所の
接続部で接合し、 その接合部にも防水構造が採用されているため、 従来 の光ファイバ用コネクタに比べ、 シール性が飛躍的に向上させることが できるとともに、 ソケット内部に差し込まれるプラグのロック機構を付 設することにより、 光の乱反射等を防止して、 光の透過率を高め、 それ により、 コネクタの信頼性を高めることができるという効果を有する。