WO2002018218A1

WO2002018218A1 - Palette en résine synthétique

Info

Publication number: WO2002018218A1
Application number: PCT/JP2000/006568
Authority: WO
Inventors: Junro Sugihara; Kiyoshi Kurosawa; Tomoyuki Dobashi; Soshi Yamamoto
Original assignee: Dainippon Ink And Chemical, Inc.
Priority date: 2000-08-29
Filing date: 2000-09-25
Publication date: 2002-03-07
Also published as: TW500680B; EP1323636A1; KR20030038713A; EP1323636B1; DE60036967T2; MY142707A; CN1248917C; KR100623559B1; EP1323636A4; DE60036967D1; US6976436B1; CN1454171A

Description

明細書

' 合成樹脂製パレット技術分野 ' 本発明は、種々の物品を輸送する際に使用される合成樹脂製パレツトに関する。背景技術

従来、種々の物品を輸送する際には、物品を载せるための載荷部と、この載荷部から下方に突き出した複数の脚部とを有し、これら脚部の間にフォーク挿入部が設けられた合成樹脂製パレットが使用されている。

このような合成樹脂製パレツト上に物品を載せて多段に積み重ねた場合には、合成樹脂製パレツトの脚部が下段の物品に当たり、下段の物品を破損する恐れがめった

また、このような合成樹脂製パレツトに物品を載せてローラーコンベア一上で移動させた場合には、好ましくない振動が生じて荷崩れを起こす恐れがあった。そこで、特開平 1 1一 2 3 6 0 4 0号公報では、脚部を有する合成樹脂製のパレツト本体と、この合成樹脂製パレツト本体の脚部に着脱自在に取り付けられて複数の脚部を連結する複数の連結板状体とから成る合成樹脂製パレットが提案されている。この合成樹脂製パレットでは、パレット本体の有底中空状の脚部の下面に係止部が形成され、これら係止部に、連結板状体に形成された係止部を係止させることのみによって、連結板状体がパレット本体の脚部に固定されている。しかしながら、脚部の下面に設けた係止部のみで連結板状体を固定する係止構造では、荷役作業者がパレットを床面上で引きずるように移動した場合、移動方向によっては、はめ込み部に剪断力が働くために、連結板状体が不用意に外れ、荷役作業に支障を来すことが多く、不便であった。

また、このような合成樹脂製パレット本体では、脚部が有底中空構造とされ、さらに載荷部がシート状となっているために、パレツト本体同士を多段積みする際、積み重ね高さを低く押さえることができる利点がある一方、載荷部がシート状であるため、積載物を載荷部に載せてフォークリフト等で持ち上げると撓みやすく、荷崩れや破損が起きやすいという不具合があった。

このような強度不足の改善策として、特開平 1 1一 3 5 0 3 9号公報では、パレット本体の載置部の下面に補強リブを形成し、これら補強リブによって、隣接しあう脚部同士を連結した構造が提案されているが、この構造でも、重量物を极うには強度が不十分であった。発明の開示

本発明の第 1の目的は、充分な強度を有する合成樹脂製パレツトを提供することにある。また、本発明の第 2の目的は、パレット本体の脚部に連結板状体を取り付けた状態において、荷役作業者等により床面上でのパレツトが前後左右に移動された場合にも、充分な嵌着力を有し、荷役作業中に不用意に連結板状体が外れることがなレ、合成樹脂製パレットを提供することにある。

本発明の合成樹脂製パレットは、载荷部と、この載荷部から下方に突き出した複数の脚部とを有し、これら脚部の間にフォーク揷入部が設けられたものであり、前記載荷部は、水平板状部と、この水平板状部の下面に設けられた格子状部とによって構成されている。格子状部は、縦方向に延びた複数の縦リブと、横方向に延びた複数の横リブとが交差することによって形成され、前記脚部は、この格子状部の下端から下方に突き出して形成されている。

この合成樹脂製パレツトでは、縦方向に延びた複数の縦リブと横方向に延びた複数の横リブとが交差して格子状部を形成しているから、水平板状部の橈み強度を向上させることができる。

各脚部が、この脚部を横断する複数の平行な縦リブ、及び Z又は、脚部を横断する複数の平行な横リブによって区切られた、複数の小脚部によって構成されている場合には、脚部周辺の強度も向上させることができる。 ' - 特に、各脚部が複数の小脚部によって構成され、これら小脚部同士の間に、脚部を横断しない縦リブ同士の間隔よりも狭い間隔で脚部を横断する複数の平行な縦リブ、及び/又は、脚部を横断しない複数の平行な横リブの間隔よりも狭い間隔で脚部を横断する複数の平行な横リブが形成されている場合には、パレツトの強度をさらに向上させることができる。

この場合、小脚部同士の間に形成される互いに平行な縦リブおよび/または互いに平行な横リブの本数は、十分な強度と成型のし易さから、 2本から 4本が好ましい。

合成樹脂製パレツトの脚部または小脚部に係止部揷入孔を設けておき、' これら係止部揷入孔に、連結板状体に設けた突起状の嵌合部を着脱可能に填め合わせる構造としてもよレ、。

また、合成樹脂製パレツトを多段に積み重ねて収納および保管する場合には、脚部または小脚部が有底中空構造であることが好ましく、特に、上方に向かって拡開する形状にされていることが好ましい。

このような構造にした場合には、重ね合わせる合成樹脂製パレツトの複数の脚部（小脚部）力重ね合わされる合成樹脂製パレットの脚部（小脚部）の内側に挿入しやすくなる。

さらに、載荷部の水平板状部が、小脚部の上端縁に沿う格子状に形成されていてもよい。この場合には、脚部の真上に物品を積載しても、水平板状部と物品との当接面積が大きく確保できるため、積み重ねられた物品の重量によって、最も下に位置する物品の載荷面部分が損傷する不具合が低減できる。

また、さらに載荷部の強度を向上させるために、載荷部の周辺に下方に延びた垂下部が形成され、この垂下部と、垂下部の内側に沿って平行に延びた縦リブ及ぴ横リブとの間に、下辺が傾斜した複数の傾斜リブが形成され、かつ、フォーク挿入部の上方において傾斜リブの傾斜した下辺が側方に向かって露出していることが好ましい。

また、本発明の合成樹脂製パレットは、载荷部の隅部から下方に突き出して設けられた隅部の脚部と、載荷部の周辺の中間部から下方に突き出して設けられた中間部の脚部と、載荷部の中央部から下方に突き出して設けられた中央部の脚部とを有していることが好ましい。

本発明の合成樹脂製パレツトは、各脚部を連結するための合成樹脂製の連結板状体を具備していてもよい。この場合、前記小脚部のうち少なくとも一部の小脚部の底部、およぴ前記連結板状体には互レ、に係合し合う嵌合部が形成されていることが好ましい。前記連結板状体の嵌合部として、前記連結板状体には前記小脚部の下端が填り込む凹部が形成されていてもよい。

このような合成樹脂製パレツト上に物品を載せて多段に積み重ねた場合には、連結板状体の存在により、脚部が下段の物品に当たることが防止できる。また、パレツトに物品を載せてローラーコンベア一上で移動させるような場合にも、振動が起きにくく、高い搬送安定性を確保できる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の合成樹脂製パレツトの第 1実施例を示す平面図である。

図 2は、図 1に示した合成樹脂製パレツトの底面図である。

図 3は、図 1に示した合成樹脂製パレツトの正面図である。

図 4は、図 1に示した合成樹脂製パレツトの断面図である。

図 5および図 6は、図 1に示した合成樹脂製パレツトを積み重ねた状態の部分断面図である。

図 7は、本発明の合成樹脂パレツトの第 2実施例を示す正面図である。

図 8は、図 7に示した合成樹脂製パレツトの側面図である。

図 9は、図 7に示した合成樹脂製パレツトを積み重ねた状態を示す部分断面図である。

図 1 0は、本発明に係る合成樹脂製パレツトの第 3実施例を示す平面図である。図 1 1は、図 1 0に示した合成樹脂製パレツトの底面図である。

図 1 2は、図 1 0の実施例における連結板状体を示す部分斜視図である。

図 1 3は、図 1 0中の線 C一 Cに沿った部分断面図である。

図 1 4は、図 1 0に示した合成樹脂製パレツトの正面図である。

図 1 5は、図 1 0に示した合成樹脂製パレツトの断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照しつつ、本発明に係る合成樹脂製パレットの好適な実施例について説明する。ただし、本発明は以下の各実施例に限定されるものではなく、例えばこれら実施例の構成要素同士を適宜組み合わせてもよい。図 1〜図 6は本発明の第 1実施例に係る合成樹脂製パレツトを示し、この合成樹脂製パレットは、物品を載せるための載荷部 1と、この载荷部 1から下方に突き出した複数（この例では 9個）の脚部 2とを有し、脚部 2はそれぞれ複数（この例では 4個）の小脚部 3によって構成されている。図 3およぴ図 4に示すように、脚部 2同士の間にはそれぞれフォーク揷入部 4が形成されている。 - 载荷部 1は、載荷面を構成する水平板状部 5と、この水平板状部 5の下側に一体形成された格子状部 6 (図 2参照）とからなり、格子状部 6は、水平板状部 5 の下面に設けられた縦方向に延びた複数の縦リブ 6 a、 7 aおよび横方向に延ぴた複数の横リブ 6 b、 7 bが交差することによって形成されている。各小脚部 3 は、格子状部 6の下端から下方に突き出して形成されている。

水平板状部 5には、小脚部 3が形成されている領域を除いて、縦リブ 6 a、 7 aおよび横リブ 6 b、 7 bで囲まれた領域に、それぞれ矩形状の通孔 8が形成されている。縦リブ 6 a、 7 aおよぴ横リブ 6 b、 7 bは、いずれも水平板状部 5 から下方へ向けて突出している。縦リブ 6 a、 7 aおよび横リブ 6 b、 7 bの寸法は限定されないが、幅は 3〜1 5 mm、高さは 3 0〜 5 0 mmであることが好ましい。また、縦リブ 6 a同士および横リブ 6 b同士の間隔は、 2 0〜1 0 0 m mとすることが好ましい。

この実施例の脚部 2は、図 1およぴ図 2に示すように、載荷部 1の四隅位置 1 0 a、載荷部 1の四辺の各中間位置 1 0 b、及ぴ载荷部 1の中央位置 1 0 cにそれぞれ形成されている。

この実施例の脚部 2は、図 2に示すように、複数（この実施例では 2本）の平行な縦リブ 7 a及び複数（この実施例では 2本）の平行な横リブ 7 bによって区切られた複数（この実施例では 4個）の小脚部 3によって構成されている。一対の小脚部 3の間を横切る縦リブ 7 a及ぴ横リブ 7 bの本数は限定されないが、それぞれ通常 2本〜 4本、好ましくは 2本とされる。縦リブ 7 a同士の間隔、及ぴ横リブ 7 b同士の間隔は、縦リブ 6 a同士および横リブ 6 b同士の間隔よりも小さいことが好ましく、その数値は限定されないが、それぞれ 1 0〜5 O mmとすることが好ましレ、。小脚部 3は、上方に向かって広がるテーパを有する有底四角筒状であることが好ましい。载荷部 1の周辺には、下方に延びた垂下部 1 2が形成されている。また、この垂下部 1 2と、垂下部 1 2の内側に沿って垂下部 1 2と平行に延びる縦リブ 6 a または横リブ 6 bとの間には、複数の傾斜リブ 1 1が形成されている。これら傾斜リブ 1 1の下辺 1 1 aは、図 6に示すように、垂下部 1 2から縦リブ 6 aまたは横リブ 6 bへ向けて下方へ傾斜している。 - 垂下部 1 2の下端には、図 3に示すように、フォーク揷入部 4に対応する位置で、それぞれ切欠部 1 2 aが形成されている。これにより、フォーク挿入部 4上において、傾斜リブ 1 1の傾斜辺 1 1 aが側方に向かって露出されている。

この合成樹脂製パレットは、載荷部 1に、縦方向に延びた複数の縦リブ 6 a , 7 aと横方向に延びた複数の横リブ 6 b、 7 bとが交差した格子状部 6が形成されていることにより、上方からの荷重に対して大きな強度を有している。

また、この合成樹脂製パレットでは、個々の脚部 2が複数の小脚部 3によって構成され、これら小脚部 3の間には、間隔が狭い複数の平行な縦リブ 7 a、および間隔が狭い複数の平行な横リブ 7 bによって区切られているから、上方からの荷重によつて脚部 2が変形することを防止することができ、脚部 2が上方からの荷重に対して大きな強度を有している。

また、縦リブ 7 a及ぴ横リブ 7 bは、脚部 2を横断すると共にフォーク差込口 4も横断し、パレットのほぼ全幅に渡って直線状に連続しているから、脚部 2の存在によって直線の連続性を失うことがない。したがって、フォークリフトで物品を輸送する際のパレットの橈みを大幅に低減でき、パレツトの破損や物品の落下を防止することができる。

また、この実施例のパレットは、小脚部 3を上方に向かって広がるテーパ形状に形成しているから、小脚部 3の内側に小脚部 3を揷入してパレツトを多段に積み重ねることが可能であり、積み重ねて保管する際の容積を小さくすることがでさる。 '

また、この実施例のパレットは、載荷部 1の周辺から下方に延びた垂下部 1 2 を形成し、この垂下部 1 2と縦リブ 6 aおよび横リブ 6 bとの間に複数の傾斜リブ 1 1を形成し、図 3に示すようにフォーク挿入部 4上において傾斜リブ 1 1の傾斜辺 1 1 aを側方に向かって露出させているから、合成樹脂製パレツトを多段に積み重ねた際に、傾斜リブ 1 1をガイドにして、多段に積み重ねられた合成榭脂製パレツトの間にフォークリフトのフォークを挿入しやすく、多段に積み重ねられた合成樹脂製パレットを容易に分けることができる。

[第 2実施例] ' 図 7〜図 9は本発明の第 2実施例を示し、この第 2実施例では、積み重ねたパレツトを取り出しやすくするために、小脚部 3の側面の内側および/または外側に、上下方向に延びるリブ 1 3が形成されている。

パレツトが積み重ねられた状態において、下に位置するパレツトの小脚部 3の内側には、上に位置するパレツトの小脚部 3の底部が接触する面側に少なくとも 1本以上のリブ 1 3を設けることが好ましく、さらに、上に位置するパレットの小脚部 3の外側には、下に位置するパレットの小脚部 3の上部が接触する面側に少なくとも 1本以上のリブ 1 3を設けることが好ましい。このようなリブ 1 3を形成することにより、積み重ねられたパレツトを分離しやすくなる。

これらのリブ 1 3は内側面および外側面の両方に設けるのみならず、小脚部 3 の内側面のみ、または外側面のみに形成してもよい。小脚部 3の一側面に形成されるリブ 1 3が 1本の場合には、側面の略中央部に位置するように形成することが好ましく、一側面に形成されるリブ 1 3が複数本の場合には、ほぼ等間隔で対称に形成することが好ましい。

リブ 1 3の幅おょぴ高さは本発明では限定されないが、それぞれ 0 . 5〜l m m程度であることが好ましい。また、小脚部 3の内側面と外側面でリブ 1 3の長さおよび/または幅が異なっていてもよい。

このような構造とすることにより、積み重ねたパレットを取り出す際に、小脚部 3同士の接触面積が小さいために接触抵抗が低減され、一人で作業する場合にも容易にパレットを取り出すことが可能となる。 '

なお、この実施例では、図示のように小脚部 3に対して連結板状体 2 0を.固定してもよい。この連結板状体 2 0は以下の第 3実施例のものと同様でよい。

[第 3実施例] 図 1 0〜図 1 5は本発明に係る合成樹脂製パレツトの第 3実施例を示しており、先の実施例と共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。この実施例の合成樹脂製パレツトは、パレツト本体 2 1と、このパレット本体 2 1の脚部 2の底面に着脱可能に取り付けられた合成樹脂製の連結板状体 2 0とから構成されている。図 1 0および図 1 1はこの合成樹脂製パレットの平面図おょぴ底面図、図

1 2は連結板状体 2 0を示す部分^ f視図、図 1 3は図 1 0中の線 C _ Cに沿った断面拡大図、図 1 4は合成樹脂製パレットの正面図、図 1 5は合成樹脂製パレットの断面図である。

パレット本体 2 1において、各小脚部 3の底部には、連結板状体 2 0を着脱自在に取り付けるために、楕円形等の係止孔 2 2と、この係止孔 2 2の上面側の開口縁に沿って、上方へ突出する土手部 2 3とが形成されている。

この実施例の連結板状体 2 0の全長は、図 1 4に示すように、パレツト本体 2 1の一辺にほぼ等しく、連結板状体 2 0の幅は、図 1 1に示すように、個々の脚部 2の幅と対応している。したがって、この例では、パレット本体 2 1に計 3本の連結板状体 2 0が取り付けられている。 3本のうち両側の連結板状体 2 0は、その両端部がパレット本体 2 1の四隅位置 1 0 aの脚部 2にそれぞれ固定される —方、その中央部が、ノレツト本体 2 1の辺中間位置 1 0 bの脚部 2に固定されている。また、 3本のうち中央の連結板状体 2 0は、その両端部がパレット本体 2 1の辺中間位置 1 0 bの脚部 2にそれぞれ固定される一方、その中央部が、パレツト本体 2 1の中央位置 1 0 cの脚部 2に固定されている。この実施例では、両側および中央の連結板状体 2 0が同一形状とされている力 S、必要であれば形状を異ならせてもよレ、。

連結板状体 2 0の上面には、図 1 2に示すように、パレツト本体 1の小脚部 3 の下端を填め込むための凹部（嵌合部） 2 6が、幅方向両側にそれぞれ複数形成されている（この実施例では計 1 2個）。これら凹部 2 6は小脚部 3の下端の側面に当接する 3つの側面を有し、これら 3つの側面で小脚部 3を固定する。特にこの実施例では、各脚部 2に対応する計四本の小脚部 3がいずれも凹部 2 6で固定されるため、水平面内におけるいずれの向きに力がかかった場合にも、連結板状体 2 0が脚部 2から不用意に外れることが防止できる。各凹部 2 6の底面の略中央部には、係止部 2 4がそれぞれ形成されている。この実施例の係止部 2 4は、図 1 2に示すように、垂直に延びるスリットで切り離された一対の略半円筒状の突起であり、各突起の上端には上方へ向けて窄まるテーパを有する半円環状の鍔部 2 4 aが形成されている。これにより、係止部 2 4 を小脚部 3の底部に形成された係止孔 2 2にはめ込むと、鍔部 2 4 aが係止孔 2 2の土手部 2 3と係合し、係止部 2 4が係止孔 2 2から容易に抜けることがなレ、。なお、係止部 2 4は図示の形状に限らず、円筒状であってもよい。係止部 2 4の個数は限定されず、 1本の連結板状体 2 0について 3個以上形成されていればよレ、が、この実施例のように、対向する小脚部 3の数と同数であることが好ましい。連結板状体 2 0は、図 1 3に示すように係止穴 2 2に係止部 2 4を填め込み、鍔部 2 4 aを土手部 2 3の上端に係止させることにより、ノレツト本体 2 1の小脚部 3に着脱自在に取り付けることができる。パレツト本体 2 1に連結板状体 2 0を取り付けるには、例えばパレット本体 2 1を裏返して床上に置き、連結板状体 2 0を裏返し、係止部 2 4と係止穴 2 2とを重ね合わせてパレツト本体 2 1上に連結板状体 2 0を置き、連結板状体 2 0を下方に押し、係止部 2 4の径を弾性的に狭めながら係止部 2 4を係止孔 2 2内で下降させ、鍔部 2 4 aを土手部 2 3 の上端に係止させればよレ、。

また、パレット本体 2 1から連結板状体 2 0を取り外すには、これらを逆さにした状態で、例えばパイプ（図示略）の孔を係止部 2 4の鍔部 2 4 aに接触させ、パイプを下方に押し下げ、係止部 2 4の径を狭めて鍔部 2 4 aを土手部 2 3の上端から外し、連結板状体 2 0をパレツト本体 2 1から持ち上げて係止穴 2 2から係止部 2 4を外せばよい。そのようなパイプを取り外し治具として準備しておくことが好ましい。

連結扳状体 2 0には、図 1 4に示すように、凹部 2 6同士の間に傾斜部 2 5を形成しておくことが好ましい。このような傾斜部 2 5が形成されていると、パレット本体 2 1に連結板状体 2 0が固定されている状態で、車輪のついたハンドリフタ一などの運搬機器によりパレット本体 2 1を持ち上げる際に、車輪が連結板状体 2 0上に乗り上げることが容易になり、運搬操作が楽になる。

本発明に係る合成樹脂製パレツト、またはパレツト本体 2 1と連結板状体 2 0 とを連結して一体となした合成樹脂製パレットは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を使用し、射出成形することによって製造することができる。この場合、パレツト本体 2 1および連結板状体 2 0はそれぞれ一体に形成することができ、合成樹脂中には着色剤、充填剤等の添加剤を適宜に添加してもよい。この実施例の合成樹脂製パレツトは、合成樹脂製パレツト本体の小脚部 3に連結板状体 2 0を取り付けることにより、パレツト本体 2 1上に物品を載せて多段に積み重ねた場合に、小脚部 3が下段の物品に当たってそれを破損することが防止できる。また、レット本体 2 1に物品を載せてローラーコンベア一上で移動させた場合に、連結板状体 2 0の存在により、ゴトゴトと好ましくない振動が生じることを防止できる。

また、この実施例では、係止孔 2 2に係止部 2 4を嵌合させて、パレット本体 2 1に連結板状体 2 0を固定するので、結合力を増すことができる。よって、パレット本体 2 1に連結板状体 2 0を取り付けた状態で、荷役作業者がパレットを床面上で引きずって移動させたとしても、不用意に連結板状体 2 0がパレツト本体 2 1から外れることがない。産業上の利用の可能性

本発明の合成樹脂製パレツトは充分な強度を有するため、重量物を载置した場合にもパレツトが橈むことが少なく、物品が落下したりパレツトが損傷することを防止できる。また、パレット本体の脚部に連結板状体を取りけた状態において、荷役作業者等により床面上でパレットが引きずられたときにも、不用意に連結板状体が外れることがない。よって、荷役作業の信頼性を高めることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 载荷部と、この载荷部から下方に突き出した複数の脚部とを有し、これら脚部の間にフォーク揷入部が設けられた合成樹脂製パレツトであって、前記载荷部が水平板状部と、この水平板状部の下面に設けられた縦方向に延びた複数の縦リブと横方向に延びた複数の横リブとが交差することによつて形成された格子状部とを具備し、前記脚部は前記格子状部の下端から下方に突き出して形成されていることを特徴とする合成樹脂製パレツト。

2 . 前記脚部のそれぞれは複数の小脚部によって構成され、これら小脚部は複数の平行な縦リブ、及ぴ又は、複数の平行な横リブによって区切られていることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製パレツト。

3 . 前記脚部のそれぞれは複数の小脚部によって構成され、これら小脚部同士の間に、脚部を横断していない前記縦リブ同士の間隔よりも狭い間隔で形成された複数の平行な縦リブ、及び Z又は、脚部を横断していない前記横リブ同士の間隔よりも狭い間隔で形成された複数の平行な横リブが形成されていることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製パレツト。

4 . 前記小脚部のうち少なくとも一部の底部には、係止部揷入孔が形成されていることを特徴とする請求項 2または 3記載の合成樹脂製パレット。

5 . 前記小脚部が有底中空状であることを特徴とする請求項 2または 3記載の合成樹脂製パレツト。

6 . 前記小脚部が有底中空状であって、上方に向かって拡がるテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項 2または 3記載の合成樹脂製パレット。

7 . 前記載荷部の周辺には、下方に延びた垂下部が形成され、この垂下部と、垂下部の内側に沿って平行に延びる縦リブ及び横リブとの間には、下方に傾斜した傾斜辺を有する複数の傾斜リブが形成され、前記フォーク挿入部に対応する位置では、前記傾斜リブの前記傾斜辺が側方に向かって露出していることを特徴とする請求項 1〜 3のいずれかに記載の合成樹脂製パレツト。

8 .前記脚部として、前記載荷部の隅位置から下方に突き出して設けられた脚部、載荷部の周辺の中間位置から下方に突き出して設けられた脚部、及ぴ载荷部の中央部から下方に突き出して設けられた脚部を有することを特徴とする請求項 1〜 3のいずれかに記載の合成樹脂製パレツト。

9 . 請求項 2または 3記載の合成樹脂製パレットであって、前記小脚部の下端に着脱自在に取り付けられることにより複数の前記脚部を連結する連結板状体をさらに具備し、前記連結板状体には、前記小脚部のうち少なくとも一部の小脚部の下端部と係合する嵌合部が形成されていることを特徴とする合成樹脂製パレット。

1 0 . 前記嵌合部として、前記連結板状体には前記小脚部の下端が填り込む凹部が形成されていることを特徴とする請求項 9記載の合成樹脂製パレット。