明細書 シー トスィ ツチ
技術分野 この発明はパワーシート用のシートスィツチに関するものである,
技術背景 従来の車両に設けられているパワーシートのシートスィ ッチには、 図 1 6 (a ) に示すものが知られている。 図 1 6 (a) は、 シート (座席) の側部にそれぞ れ設けられているスィ ッチノブ 1を示しており、 2, 3, 4はそれぞれ前部シー トバ一チカルスィ ツチ作動軸、 シートスライ ドスィ ツチ作動軸、 後部シートバー チカルスイッチ作動軸の作動軸位置を示している。 なお、 図 1 s (a) 乃至 (c ) 、 図 1 5 (a) 、 (b) において、 左側を車両の前、 右側を後とする n
図 1 6 (a) に示すスィ ッチノブ 1は、 同図の A矢印方向 (前後方向) に操作 すると、 スィツチノブ 1にてシートスライ ドスィツチ作動軸 3が作動され、 この 結果、 図 1 6 (c) に示すようにシー ト 5が図示しない駆動モータにより駆動さ れて前後方向 (図の a矢印方向) に移動する。 又、 図 1 6 (a) に示すようにスィ ッチノブ 1の前部側を上下方向 (B矢印方
向) に揺動操作すると、 スィ ッチノブ 1にて前部シートバーチカルスイ ッチ作動 軸 2がオン作動され、 この結果、 図 1 6 (c) に示すようにパワーシート 5の前 部座面が図示しなし、駆動モ一タにより駆動されて図の b矢印方向にリ フ トアツプ 又はリフ トダウンする。 又、 図 1 6 (a) に示すようにスィツチノブ 1の後部側 を上下方向 (C矢印方向) に揺動操作すると、 スィ ッチノブ 1にて後部シートバ —チカルスイッチ作動軸 4がオン作動され、 この結果、 図 1 6 (c) に示すよう にシート 5の後部座面が図示しない駆動モータの駆動力に基づいて図の c矢印方 向にリフ トアツプ又はリフ トダウンする。 この—ように、 図 1 6 (a) のスィ ッチノブ 1の操作方向と、 シート 5の作動方 向とは、 対応するようにされている。 このタイプのスィッチノブはシ一ト 5のリ フ トアツプダウンをシ一トの前後両部座面においてそれぞれ行えるようにしてい るため、 シートバーチカル (垂直) 4ウェイ (WAY) タイプという。 一方、 他の従来のスィッチノブ 6としては、 図 ί 6 (b) に示すものも知られ ている。 なお、 ' 7はスィ ッチノブ 6の固定軸位置を示し、 2, 3は上記の従来例 と同じ作動軸の位置を示している。 図 1 6 (b) に示すスィッチノブ 6は、 同図の A矢印方向 (前後方向) に操作 すると、 スィ ツチノブ 6にてシートスライ ドスィ ツチ作動軸 3がオン作動され、 この結果、 図 1 6 (c) に示すようにパワーシート 2が図示しない駆動モータの 駆動力に基づいて前後方向 (図の a矢印方向) に移動する。
又、 図 1 6 (b) に示すようにスィッチノブ 6の前部側を B矢印方向に揺動操 作すると、 スィ ッチノブ 6は固定軸 7を中心に摇動され、 前部シートバーチカル 作動軸 2がオン作動されて図 1 6 (c) に示すようにパワーシート 5の前部座面
が図示しない駆動モータの駆動力に基づいて上下方向 (図の b矢印方向) にリ フ トアップ又はリフトダウンする。 このタイプのスィッチノブはパワーシー ト 2の リフト了ップダウンをシートの一方の端部座面 (この例では前部座面) において のみ行えるようにしているため、 シートバーチカル (垂直) 2ウェイ (WAY) タイプという。 さらに、 シー トバーチカル (垂直) 2ウェイ (WAY) タイプの例としては、 図 1 5 (a) に示すものも知られている。 この例では、 図 1 5 (a) に示すスィ ツチノブ 8は、 同図の A矢印方向 (前後方向) に操作すると、 スィ ッチノブ 6に てシートスライ ドスィ ッチ作動軸 3がオン作動され、 この結杲、 図 1 6 (c) に 示すようにパヮ一シート 2が図示しない駆動モータの駆動力に基づいて前後方向 (図の a矢印方向) に移動する。 又、 図 1 5 (a) に示すようにスィ ッチノブ 6 の後部側を C矢印方向に揺動操作すると、 スィツチノブ 8は固定軸 7 aを中心に 揺動され、 後部シー トバーチカル作動軸 4がオン作動されて図 1 6 (c) に示す ようにパワーシート 2の後部座面が図示しない駆動モータの駆動力に基づいて図 の c矢印方向にリフ トアツプ又はリフ トダウンする。 上記のようにいずれのスィッチノブ 1, 6, 8も、 スィッチノブ 1, 6, 8の 操作する部位と、 シート 5の作動する部位とが対応し、 又、 スィ ッチノブ 1, 6 , 8の操作部位における操作方向と、 シート 5の作動する方向とは、 対応するよ うにされている。 このように、 シートの動きとスィッチノブとの動きを一致させ ている理由は、 操作者が、 シートの所定部位をリフ トアツプ、 リフ トダウンした いときには、 シートの所定部位に対応するように意味付けした操作ノブの操作部 位を操作することにより、 提作者が混乱することなく、 容易に提作することがで きる τ!)、らである。
ところで、 上記ような従来の前部座面又は後部座面のシ一トバーチカルのシ一 トの動きとは異なり、 シー ト 5座面全体を図 1 5 (b) に示すように d矢印方向 (上下方向) へリフト了ップ又はリ フ トダウンするようにしたい要望がある。 こ の場合も、 シートの動きは、 シート 5座面全体が上下方向 (d矢印方向) に移動 するシートバーチカル (垂直) 2ウェイ (WAY) タイプとなり、 スィ ッチノブ の操作もこれに対応したタイプのものが上述の理由から要望される。 しかし、 従来のシー トバーチカル (垂直) 2ウェイ (WAY) タイプのスイツ チノブ 6, 8では、 図 1 5 (b) のシート 5の動きとスィ ッチノブとの動きを一 致させることができない問題がある。 すなわち、 図 1 6 (b) のものでは、 スィ ッチノブ 6の前部を B方向に、 図 1 5 (a) のものでは、 スィ ツチノブ 8の後部 を C方向に操作するため、 図 1 5 (b) のシートの作動とは異なる動きとなる。 又、 図 1 5 (b) に示すような全体が上下方向 (d矢印方向) に移動するシ— トの Kきに対応して、 スィ ッチノブを設けようとする場合、 同スィ ッチノブの操 作にて作動するシ一トバーチカルスィッチ作動軸を設ける必要があるとともに、 さらに、'シートの前後方向への移動のためにシートスライ ドスィツチ作動軸をも 設ける必要がある。 しかし、 この構成では、 従来の従来の'シートバーチカル (垂 直) 2ウェイ (WAY) タイプのスィ ッチノブ 6, 8と異なり、 固定軸' 7, 7 a を設けていないため、 スィツチノブを固定できない間題がある。 さらに、 車種によっては、 上記の図 1 5 (b) のシートの動きとは別に、 従来 の図 1 6 (a) に示すシートバーチカル (垂直) 4ウェイ (WAY) タイプのス イッチノブ 1も操作できるようにして、 図 1 6 (c)'のシート 5の f]き (a, b , c方向の動き) も可能となるようにスィ ッチ部品を共通化し、 コス ト低減を図 りたい要望がある。 斗
発明の開示
この発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、 その目的は、 シートバーチカル (垂直) 4ウェイ (WA Y) タイプ、 及びシートの座面全体が 上下動するシ一トバーチカル 2ウェイタイプのパワーシ一トにも使用できるよう に、 スィ ツチ部品を共通化して、 コストの低減を図ることができるとともに、 両 方のタィプのシ一トの動きに操作方向を合わせることができるシ一トスイッチを 提供することにある。
上記の目的を達成するために、 請求項 1に記載の発明は、 ケース本体と、 同ケ —ス本体内に第 1のシートバーチカルスィツチ、 シ一トスライ ドスィツチ及び第 2のシー トバーチカル'スィツチとを順に配列したシートスィツチであって、 第 1 の操作方向に作動することにより 前記第 1のシートバーチカルスィツチを切換 駆動する第 1の摸作部材と、 前記第 1の操作方向とは交叉する第 2の操作方向に 作動することにより、 前記シートスライ ドスイッチを切換駆動する第 2の操作部 材と、 前記第 2の操作部材の配置位置を挟んで第 1の摸作部材とは反対側の位置 に設けられ、 前記第 1の操作部材と同方向の第 1の操作方向に作動することによ り、 前記第 2のシートバーチカルスイッチを切換駆動する第 3の操作部材と、 前 記ケース本体に設けられ、 前記第 1及び第 3の摸作部材が第 1の操作方向に操作 されるときには、 その第 1の操作方向への移動を許容し、 第 2の操作部材が第 2 の操作方向に操作されるときには、 第 1及び第 3の摸作部材の第 2の方向への移 動を阻止する阻止部材と、 前記第 1乃び第 3の操作部材に対してそれぞれ作動連 結され、 第 1の操作方向に操作されるときには、 第 1及び第 3の操作部材を第 1 の操作方向にそれぞれ駆動し、 第 2の方向に操作されるときには第 1及び第 3の
操作部材に対して相対移動する第 1及び第 3の係合部と、 前記第 2の操作部材に 対して作動連結され、 第 2の操作方向に操作されるときには、 第 2の操作部材を 第 2の操作方向に駆動し、 第 1の方向に操作されるときには第 2の操作部材に対 して相対移動する第 2の係合部と、 を備えた第 1の摸作ノブ部材とを備えたシー トスィツチをその要旨としている。
請求項 2の発明は、 ケース本体と、 同ケース本体内に第 1のシー トバーチカル スィ ッチ、 及びシ一 トスライ ドスィツチを配列したシー トスィ ツチであって、 第 1の操作方向に作動することにより、 前記第 1のシ一トバーチカルスィツチを切 換駆動する第 4の操作部材と、 前記第 1の操作方向とは交叉する第 2の操作方向 に作動することにより、 前記シートスライ ドスイッチを切換駆動する第 2の提作 部材と、 前記ケース本体に設けられ、 前記第 4の操作部材が第 1の摸作方向に操 作されるときには、 その第 1の摸作方向への移動を許容し、 第 2の操作部材が第 2の操作方向に操作されるときには、 第 4の操作部材の第 2の方向への移動を阻 止する阻止部材と、 前記第 4の操作部材に対して作動連結され、 第 1の操作方向 に操作されるときには、 第 4の摸作部材を第 1の操作方向に駆動し、 第 2の方向 に操作されるときには第 4の操作部材に対して相対移動する第 4の係合部と、 前 記第 2の操作部材に対して作動連結され、 第 2の操作方向に操作されるときには 、 第 2の提作部材を第 2の操作方向に駆動し、 第 1の方向に摸作されるときには 第 2の操作部材に対して相対移動する第 5の係合部と、 を備えた第 2の操作ノブ 部材とを備えたシー トスィツチをその要旨としている。
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i 求:頃 3の発明は、 前記請求項 1又は請求項 2において、 第 1の操作方向は、 上下方向であるシートスィツチをその要旨としている (
請求項 4の発明は、 請求項 1乃至請求項 3のうちいずれかにおいて、 第 2の操
作方向は、 前後方向であるシートスィツチをその要旨としている。 なお、 この明細書において、 第 1の操作方向とは任意の 1直線上を移動すると きの往路方向と、 復路方向の 2方向を含むものであり、 例えば、 上下方向、 左右 方向のように互いに反対方向の関係をもつ 2つの方向を有する。 又、 第 2の操作 方向も、 第 1の操作方向と同意味の反対方向の関係を有する 2つの方向を有する
従って、 請求項 1に記載の発明によれば、 第 1のシートバーチカルスイッチを 切換作動したい場合、 第 1の摸作ノブ部材において、 第 1の操作部材が設けられ ている側を第 1の操作方向 (往路方向又は復路方向) に操作する。 この摸作によ り、 第 1の係合部に作動連結されている第 1の操作部材は、 第 1の操作方向に駆 動され、 この第 1の操作部材の移動により、 第 1のシートバーチカルスイッチが 切換作動する。 このとき、 第 2の操作部材は阻止部材にて、 第 2の操作方向には 移動できないため、 第 2の操作部材はそのままの位置に停止し、 第 1の操作ノブ 部材の第 2の係合部は、 第 2の操作部材に対して相対移動する。 又、 第 2のシートバーチカルスイッチを切換作動したい場合、 第 1の摸作ノブ 部材において、 第 3の操作部材が設けられている側を第 1の操作方向 (往路方向 又は復路方向) に摸作する。 この操作により、 第 3の係合部に作動連結されてい る第 3の操作部材は、 第 1の操作方向に駆動され、 この第 3の操作部材の移動に より、 第 3のシートバーチカルスイッチが切換作動する。 このとき、 第 2の操作 部材は阻止部材にて、 第 2の操作方向には移動できないため、 第 2の操作部材は そのままの位置に停止し、 第 1の提作ノブ部材の第 2の係合部は、 第 2の提作部 材に対して相対移動する。
次に、 シートスライ ドスィツチを切換作動したい場合、 第 1の操作ノブ部材に おいて、 第 2の提作部材が設けられている部位を第 2の摸作方向 (往路方向又は 復路方向) に操作する。 この操作により、 第 2の係合部に作動連結されている第 2の操作部材は、 第 2の操作方向に駆動され、 この第 2の操作部材の移動により 、 シー トスライ ドスイッチが切換作動する。 このとき、 第 1及び第 3の操作部材 は阻止部材にて、 第 2の操作方向には移動できないため、 第 1及び第 3の提作部 材はそのままの位置に停止し、 第 1の操作ノブ部材の第 1及び第 3の係合部は、 第 1及び第 3の操作部材に対して相対移動する。 請求項 2の発明によれば、 第 1のシートバーチカルスィツチを切換作動したい 場合、 第 2'の操作ノブ部材において、 第 4の操作部材が設けられている側を第 1 の操作方向 (往路方向又は復路方向) に操作する。 この操作により、 第 4の係合 部に作動連結されている第 4の操作部材は、 第 1の操作方向に駆動され、 この第
4の搔作部材の移動により、 第 1のシートバーチカルスィツチが切換作勤する。 このとき、 第 2の操作部材は阻止部材にて、 第 2の操作方向には移動できないた め、 第 2の操作部材はそのままの位置に停止し、 第 2の摸作ノブ部材の第 5の係 合部は、 第 2の操作部材に対して相対移動する。 次に、 シ一トスライ ドスィツチを切換作動したい場合、 第 2の操作ノブ部材に おいて、—第 2の操作部材が設けられている部位を第 2の操作方向 (往路方向又は 復路方向) に操作する。 この操作により、 第 5の係合部に作動連結されている第 2の操作部材は、 第 2の操作方向に駆動され、 この第 2の操作部材の移動により 、 シートスライ ドスイッチが切換作動する。 このとき、 第 4の操作部材は阻止部 材にて、 第 2の操作方向には移動できないため、 第 4の操作部材はそのままの位 置に停止し、 第 2の操作ノブ部材の第 5の係合部は、 第 4の操作部材に対して相 対移動する。
請求項 3の発明によれば、 請求項 1又は請求項 2のシートスィ ツチにおいて、 第 1の操作ノブ部材、 又は第 2の操作ノブ部材は、 上下方向に操作される。 請求項 4の発明によれば、 請求項 1乃至請求項 3のうちいずれかのシ—トスィ ツチにおいて、 第 1の操作ノブ部材又は第 2の操作ノブ部材は、 前後方向に操作 される。
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図面の簡単な説明 図 1 第 1の実施形態のシートスイ ッチのュニッ 卜の断面図。
図 2 同じく分解斜視図。
.図 3 シートスィ ッチノブの斜視図。
図 4 各操作軸とシートスィツチノブとの相対関係を示す説明図。 図 5 各スィッチ部の配置関係を示す説明図。
図 6 作動体とスィツチ部との相対関係を示す説明図。
図 7 各スイツチ部の電気回路図。
図 8 各スィ ッチ部の電気回路図。
図 9 各スィッチ部の電気回路図。
.図 1 0 第 2の実施形態のシートスィツチのュニッ 卜の断面図。
図 1 1 同じく分解斜視図。
図 1 2 シ一トスィ ツチノブの斜視図。
図 1 3 各摸作軸とシートスィツチノブとの相対関係を示す説明図。 図 1 4 各スイツチ部の配置関係を示す説明図。
図 1 5 ( a ) は従来の操作ノブの操作方向を示す説明図、 (b ) はパ ワーシートの座面の動きを示す説明図。
図 1 6 ( a ) は、 従来の操作ノブの操作方向を示す説明図、 (b ) は 従来の操作ノブの操作方向を示す説明図、 ( c ) はパヮ一シートの座面の動きを 示す説明図。
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発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をパワーシートの座面の前部及び後部がそれぞれ個別に上下動 するシートバーチカル 4ウェイタイプのシートスィツチに具体化した第 1実施形 態を図 1〜 9を参照して説明する。 図 1はシートスィ ッチを構成するュニッ ト Uの断面図、 図 2はその分解斜視図 である。 なお、 以下の説明において、 方向を示す Xは前方向、 Yは上方向を示し 、 反 X方向は、 後方向、 反 Y方向は下方向をいう。 そして、 以下の実施形態では 、 第 1の操作方向は、 Y及び反 Y方向を含み、 第 2の操作方向は、 X及び反 X方 向を含む。 従って、 ュニッ ト Uは、 図 1に示す左端部が前部、 右端部が後部とな るように、 図示しないパワーシ一トの下部側面に取付けられる。 図 1、 図 2に示すように、 ュニッ ト Uは、 ケース本体 1 1 , ケース本体 1 1内 に収納された基板 1 2、 ケース本体 1 1に対しその表面側開口部を覆うように固 定された規制板 1 8 , 規制板 1 8及びケース本体 1 1の表面側を覆うように配置 されたゴム製のカバ一 1 9を備えている。 又、 ュニッ ト Uは、 基板 1 2に設けら れた各スィ ッチ部 1 3〜 1 6を駆動するための操作軸 2 (!〜 2 3及び各操作軸 2 0〜2 3を操作するためのシートスィ ッチノブ 2 4等を備えている。 前記規制板 1 8は阻止部材を構成している。 ュニッ ト Uのケース本体 1 1は絶縁性合成樹脂からなり、 略四角箱状に形成さ れている。 ケース本体 1 1内には、 複数のスィツチ部を備えた基板 1 2がケース 本体 1 1底部側から収納され、 ケース本体 1 1に対して固定されている。 前記基 板 1 2には、 リクライニング用スィ ッチ部 1 3 , シート座面後部用のバーチカル
スィ ッチ部 1 4、 シートスライ ド用スィ ツチ部 1 5及びシート座面前部用のバー チカルスィツチ部 1 6とが順次後部から前部に亘つて配列されている。 前記シート座面後部用のバーチカルスイッチ部 1 4は、 第 2のシートバーチカ ルスイ ッチを構成している。 シートスライ ド用スィッチ部 1 5は、 シートスライ ドスイッチを構成している。 シート座面前部用のバーチカルスイ ッチ部 1 6は、 第 1のシートバーチカルスィツチを構成している。 なお、 各スィ ッチ部 1 3〜 1 6の電気的構成は、 一対の開閉部 A, Bを備えて いることは共通しているため、 リクライニング用スィ ツチ部 1 3の電気的構成を まず説明し、 他のスィツチ部の構成は、 リクライニング用スィツチ部 1 3と異な るところを中心に I兌明する。 そして、 各スィッチ部 1 3〜 1 6の開閉部には各ス イッチ部の符号に A, Bを付加することとする。 なお、 図 7乃至図 9においては 、 説明の便宜上、 各構成部材を表す符号には、 各スィツチ部の符号は省略し、 構 成部材のみの符号を使用している (例えば、 1 3 Aは A、 固定接点 1 3 a 1は a 1としている) 。 リクライニング用スィツチ部 1 3は、 一対の開閉部 1 3 A, 1 3 Bを備えてい る。 図 1においては、 開閉部 1 3 Aのみが図示されており、 開閉部 1 3 8は図1 において、 紙面の垂直方向 (Y方向) 側に並列に配置されている。 開閉部 1 3 A , 1 3 Bの構成は、 互いに同一構成のため、 開閉部 1 3 Aについて説明し、 開閉 部 1 3 Bの構成の説明は省略する。 開閉部 ί 3 Αは、 基板 1 2に対して X方向に配置固定された一対の固定接点 1 3 a l , 1 3 a 2 と、 両固定接点 1 3 a l , 1 3 a 2 間に配置された可動接点 1 3 a 3とから構成されている。 前記一対の固定設定 1 3 a l , 1 3 a 2 は基板 1 ί
2内に形成された配線を介して図 7に示すように電源側端子及び接地端子に接続 されている。 可動接点 1 3 a 3 は中央が本体ケース 1. 1の底部側に向かって V字状に屈曲形 成された導電金具から形成され、 その両端の接触端はそれぞれ両固定接点 1 3 a 1 , 1 3 a 2 に対して接触可能に折曲されている。 一対の固定設定 1 3 a l , 1 3 a 間において、 基板 1 2には、 接触リング 1 7が固定されている。 同接触リ ング 1 7は、 前記可動接点 1 3 a 3 の中央部を図 1の紙面の矢印方向に ¾つて揺 動自在に嵌合支持し、 可動接点 1 3 a 3 に対し常時接触されている。 同接触りン グ 1 7は、 基板 1 2に設けられたリード線等の配線により、.接続端子 (図示しな い) に接続されている。 前記規制板 1 8において、 リクライニング用スィ ッチ部 1 3に対応する位置に は、 X方向に延びた長孔 (図示しない) が形成され、 リクライニング用操作軸 2 0が外部に突出されている。 リクライニング用提作軸 2 0の内端面には、 嵌合筒 部 2 5が形成されている。 嵌合筒部 2 5内には、 作動体 2 6が有嵌されている。 作動体 2 6は、 開閉部 1 3 A , 1 3 Bの両可動接点 1 3 a 3 に対応して、 一対の 突起 2 6 a (図 1においては、 1つのみ図示) が形成されている。 そして、 作動 体 2 5の中央部内に収納され、 かつ嵌合筒部 2 5との間に介在したコイルスプリ ング 2 7を介して作動体 2 6は開閉部 1 3 A , 1 3 Bの両可動接点に対して常時 押圧するようにされている。 リクライニング用操作軸 2 0が操作されていない状 態では、 この押圧によって、 可動接点 1 3 a 3 は、 固定接点 1 3 a 2 に接触し、 可動接点 1 3 b 3 は、 固定接点 1 3 b l に接触するように位置設定されている。 リクライニング用摸作軸 2 0の外部に突出した端部には、 図示しない提作ノブが 嵌合されている。
前記リクライニング用スィツチ部 1 3は、 図 7乃至図 8に示すように電気的に バッテリ B及びリクライニング用モータ Mlに接続される。 すなわち、 開閉部 A の固定接点 1 3 al , 1 3 a2 はバッテリ B及び接地線に接続され、 開閉部 Bの 固定接点 1 3 b2 , 13 bl はバッテリ B及び接地線に接続される。 そして、 前記図示しない操作ノブが操作されていない場合には、 前記コイルス プリング 27の付勢力により、 作動体 2 6の突起 26 aが各開閉部 1 3 A, 1 3 Bの可動接点 1 3 a3 の V字状となった両側斜面にてガイ ドされるため、 可動接 点 ί 3 a3 をその中央部にて押圧する。 リクライニング用操作軸 20が摸作され ていない状態では、 可動接点 1 3 a3 は、 固定接点 1 3 a2 に接触し、 可動接点 1 3 b3 は、 図 7に示すように固定接点 1 3 bl に接触するように位置設定され ているため、 オフ位置となる。 なお、 図 7においては、 al , 2. bl , 2 がそれぞれ開閉部 A, Bの固定接点である。 又、 前記コイルスプリング 27の付勢力に抗して前記図示しない提作ノブを X 方向に操作した場合には、 作動体 26の突起 26 aが開閉部 1 3 Aの可動接点 1
3 a3 の V字状となった一方 (X方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 3 a 3 は図 1に示すように、 X方向側の接触端が固定接点 1 3 a 1 ( 図 8では、 al ) に接触する。 このため、 図 8に示すように、 このスィ ッチ部に 接続されるリクライニング用モータ M 1が正転駆動され、 このモータ M 1の駆動 により、 パワーシートの背もたれ (図示しない) は前へ倒れる。
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コイルスプリング 27の付勢力に抗して 前記図示しない提作ノブを反 X方向に操作した場合には、 作動体 26の突起 26 bが開閉部 1 3 Bの可動接点の V字状となった一方 (反 X方向側) 斜面を押圧し て移動する。 この結果、 可動接点 1 3 b3 は、 反 X方向側の接触端が固定接点 1
3 b2 (図 9では、 b2 ) に接触する。 このため、 図 9に示すように、 このスィ ツチ部 1 3に接続されるリクライニング用モータ M 1が逆転駆動され、 このモー タ M lの駆動により、 パワーシートの背もたれ (図示しない) は後へ倒れる。 なお、 図 7乃至図 9において、 +Bは車両に搭載されるバッテリ電源を表して いる。
次に、 シー ト座面後部用のバーチカルスイッチ部 1 4について説明する。 このシート座面後部用のバーチカルスイッチ部 1 4は、 前記リクライニング用 スィ ツチ部 1 3とは、 その操作方向のみが異なるように構成されており、 電気的 接続関係は同様に構成されているため、 その説明を省略し、 異なる配置構造を中 心に説明する。 図 5は、 スィ ッチ部 1 4〜 1 6の配置を示す說明図である。 図 1、 図 5に示す ようにシー ト座面後部用のバーチカルスィツチ部 1 4は、 一対の開閉部 1 4 A, 1 4 Bを備えている。 開閉部 1 4 A, 1 4 Bは、 基板 1 2に対して Y方向に配置 固定された一対の固定接点 1 4 al , 1 4 a2 , 1 4 bl , 1 4 b2 と、 両固定 接点 1 4 a 1 , 1 4 a 2 、 及び 1 4 b 1 , 1 4 b 2 間に配置された可動接点 1 4 a3 , 1 4 b3 とから構成されている。 前記一対の固定設定 1 4 al , 1 4 a2 は基板 1 2内に形成された配線を介して図 7に示すように電源側端子及び接地端 子に接続されている。 可動接点 1 4 a3 , 1 4 b3 の形状は前記可動接点 1 3 a 3 , 1 3 b3 と同一構成であって、 その両端の接触端はそれぞれ両固定接点 1 4 al , 1 4 a2 に対して接離可能とされている。 可動接点 1 4 a3 . 1 4 b3 は、 前記可動接点 1 3 a3 , 1 3 b3 と同様に図 示しない接触リングにて、 その中央部を Y方向に沿って揺動自在に嵌合支持され
ている。 同接触リングは、 基板 1 2に設けられたリード線等の配線により、 接続 端子 (図示しない) に接続されている。 前記規制板 1 8において、 シート座面後部用のバーチカルスィツチ部 1 4に対 応する位置には、 Y方向に延びた長孔 2 8が形成ざれ、 後部座面操作軸 2 1が外 部に突出されている。 後部座面操作軸 2 1の内端面には、 嵌合筒部 2 9が形成さ れている。 嵌合筒部 2 9内には、 作動体 3 0が有嵌されている。 なお、 嵌合筒部 2 9の両端部の側壁には、 スリッ ト, 2 9 aが透設され、 同ス リ ッ ト 2 9 a内には 作動体 3 0から突出したガイ ド突部 3 0 aが操作軸 2 1の軸心方向と同方向に摺 動自在に係入されている。 作動体 3 0には、 開閉部 1 4 A, 1 4 Bの両可動接点 1 4 a 3 , 1 4 b 3 に対 応して、 一対の突起 3 0 a , 3 0 bが形成されている (図 1及び図 6参照) 。 そ して、 作動体 3 0の中央部内に収納され、 かつ嵌合筒部 2 9との間に介在したコ ィルスプリング 3 1を介して作動体 3 0は開閉部 1 4 A, 1 4 Bの両可動接点 1 4 a 3 , 1 4 b 3 に対して常時押圧するようにされている。 そして、 後部座面摸 作軸 2 1が操作されていない状態では、 この押圧によって、 可動接点 1 4 a 3 は 、 固定接点 1 4 a 2 に接触し、 可動接点 1 4 b 3 は、 固定接点 1 4 b l に接触す るように位置設定されている。 前記後部座面操作軸 2 1は第 3の操作部材を構成 している。 次に、 シートスライ ド用スィ ツチ部 1 5について説明する。
このシートスライ ド用スィツチ部 1 5は、 前記リクライニング用スィツチ部 1 3とは、 同様に同一提作方向に操作可能に構成されており、 電気的接続関係は同 様に構成されているため、 その説明を省略し、 異なる配置構造を中心に説明する
図 1、 EI 5に示すようにシ一ト座面後部用のバーチカルスィ ツチ部 1 4は、一 対の開閉部 1 5 A, 1 5 Bを備えている。 開閉部 1 5 A, 1 5 Bは、 基板 1 2に 対して X方向に配置固定された一対の固定接点 1 5 a l, 1 5 a2 , 1 5 bl , 1 5 b 2 と、 両固定接点 1 5 a 1 , 1 5 a 2 、 及び 1 5 b 1 , 1 5 b2 に配置 された可動接点 1 5 a3 , 1 5 b3 とから構成されている。 前記一対の固定設定 1 5 al , 1 5 a2 は基板 1 2内に形成された配線を介して図 7に示すように電 源側端子及び接地端子に接続されている。 可動接点 1 5 a3 , 1 5 b3 の形状は 前記可動接点 1 3 a3 , _ 1 3 b3 と同一構成であって、 その両端の接触端はそれ ぞれ両固定接点 1 5 al , 1 5 a2 に対して接雜可能とされている。 可動接点 1 5 a3 , 1 5 b3 は、 前記可動接点 1 3 a3 , 1 3 b3 と同様に図 示しない接触リングにて、 その中央部を Y方向に沿って揺動自在に嵌合支持され ている。 同接触リ ングは、 基板 1 2に設けられたリード線等の配線により、 接続 端子 (図示しない) に接続されている。 前記規制板 1 8において、 シートスライ ド用スィツチ部 1 5に対応する位置に は、 X方向に延びた長孔 3 1が形成され、 シ一トスライ ド提作軸 2 2が外部に突 出されている。 シートスライ ド提作軸 2 2の内端面には、 嵌合筒部 3 2が形成さ れている。 嵌合筒部 3 2内には、 作動体 3 3が有嵌されている。 なお、 嵌合筒部
3 2の両端部の側壁には、 図示はしないがスリッ トがそれぞれ透設され、 同スリ ッ ト内には作動体 3 3から突出したガイ ド突部 (図^;しない) が操作軸 2 2の軸 心方向と同方向に摺動自在に係入されている。 作動体 3 3には、 開閉部 1 5 A,
1 5 Bの両可動接点 1 5 a3 , 1 5 b 3 に対応して、 一対の突起 3 3 a , 3 3 b が形成されている。 そして、 作勖体 3 3の中央部内に収納され、 かつ嵌合筒部 3
2との間に介在したコイルスプリング 3 4を介して作動体 3 3は開閉部 1 5 A,
1 4 Bの両可動接点 1 5 a3 , 1 5 b3 に対して常時押圧するようにされている 。 シートスライ ド操作軸 2 2が操作されていない状態では、 この押圧によって、 可動接点 1 5 a3 は、 固定接点 1 5 a 2 に接触し、 可動接点 1 5 b3 は、 固定接 点 1 5 bl に接触するように位置設定されている。 前記シートスライ ド提作軸 2 2は第 2の操作部材を構成している。 次に、 シート座面前部用のバーチカルスイッチ部 1 6について説明する。 このシート座面前部用のバーチカルスィツチ部 1 6は、 前記リクライニング用 スィツチ部 1 3とは、 その操作方向のみが異なるように構成されており、 電気的 接続関係は同様に構成されているため、 その説明を省略し、 異なる配置構造を中 心に說明する。 図 1、 図 5に示すようにシート座面後部用のバーチカルスィツチ部 1 6は、一 対の開閉部 i 6 A, 1 6 Bを備えている。 開閉部 1 6 A, 1 6 Bは、 基板 1 2に 対して Y方向に配置固定された一対の固定接点 1 6 al , 1 6 a2 , 1 6 bl , 1 6 b 2 と、 両固定接点 1 6 a 1 , 1 6 a 2 、 及び 1 6 b 1 , 1 6 b2 に配置 された可動接点 1 6 a3 , 1 6 b3 とから構成されている。 前記一対の固定設定 1 6 al , 1 6 a2 は基板 1 2内に形成された配線を介して図 7に示すように電 源側端子及び接地端子に接続されている。 可動接点 1 6 a3 , 1 6 b3 の形状は 前記可動接点 1 3 a3 , 1 3 b3 と同一構成であって、 その両端の接触端はそれ ぞれ両固定接点 1 6 al , 1 6 a2 に対して接雜可能とされている。 可動接点 1 6 a3 , 1 6 b3 は、 前記可動接点 1 3 a3 , 1 3 b3'と同様に図 示しない接触リングにて、 その中央部を Y方向に沿って揺動自在に嵌合支持され ている。 同接触リングは、 基板 1 2に設けられたリード線等の配線により、 接続 8
端子 (図示しない) に接続されている。 前記規制板 1 8において、 シート座面前部用のバーチカルスィツチ部 1 6に対 応する位置には、 Y方向に延びた長孔 3 5が形成され、 前部座面操作軸 2 3が外 部に突出されている。 前部座面操作軸 2 3の内端面には、 嵌合筒部 3 6が形成さ れている。 嵌合筒部 3 6内には、 作動体 3 7が有嵌されている。 なお、 嵌合筒部 3 6の両端部の側壁には、 スリッ ト 3 6 aがそれぞれ透設され、 同ス リ ッ ト 3 6 a内には作動体 3 7から突出したガイ ド突部 3 7 cが摸作軸 2 3の軸心方向と同 方向に摺動自在に係入されている。 前記作動体 3 7には、 開閉部 1 6 A, 1 6 Bの両可動接点 1 6 a 3 , 1 6 b 3 に対応して、 一対の突起 3 7 a , 3 7 bが形成されている (図 1及び図 6参照) 。 そして、 作動体 3 7の中央部内に収納され、 かつ嵌合筒部 3 6との間に介在し たコイルスプリング 3 8を介して作動体 3 7は開閉部 1 6. A, 1 6 Bの雨可動接 点 1 6 a 3 , 1 6 b 3 に対して常時押圧するようにされている。 前部座面摸作軸 2 3が操作されていない状態では、 この押圧によって、 可動接点 1 6 a 3 は、 固 定接点 1 6 a 2 に接触し、 可動接点 1 6 b 3 は、 固定接点 1 6 b l に接触するよ うに位置設定されている。 前記前部座面操作軸 2 3は、 第 1の操作部材を構成し ている。 次に第 1の操作ノブ部材としてのシ一トスィツチノブ 2 4を説明する。
シートスィツチノブ 2 4は、 図 3に示すように底面の中央、 X方向及び反 X方 向側端部には、 隔壁 3 8にて区画されたスライ ド摸作軸係合室 3 9、. X側提作軸 係合室 ·4 Q、 反 X側提作軸係合室 4 1が設けられている。 なお、 スライ ド提作軸 係合室 3 9の隔壁 3 8は、 第 2の係合部を構成している。
7
スライ ド操作軸係合室 3 9は、 Y方向に延びるように、 断面長四角形状に形成 され、 シ一 トスライ ド操作軸 2 2が Y、 反 Υ方向に移動可能にかつ往復回転可能 に有嵌されている。 又、 シー トスライ ド提作軸 2 2の先端には図 1に示すように 収納孔 4 7が穿設され、 同収納孔 4 7内にはコイルスプリング 4 8及び押圧子 4 9が収納されている。 そして、 前記コイルスプリング 4 8にて押圧子 4 9を常時 スライ ド操作軸係合室 3 9の内頂面に対し押圧する。 又、 X側提作軸係合室 4 0、 及び反 X側操作軸係合室 4 1には、 互いに Υ方向 において離間した一対の挟持片 4 2が内頂面からそれぞれ突設されている。 前記 挟持片 4 2は弾性を備えている。 互いに対向する挟持片 4 2の先端にはその挟持 片 4 2の幅方向 (X, 反 X方向) に嵌合溝 4 3が形成されている。 そして、 X側 操作軸係合室 4 0、 及び反 X側操作軸係合室 4 1の互いに対向する挟持片 4 2に て、 図 4に示すように後部座面操作軸 2 1、 及び前部座面操作軸 2 3の端部が相 対回動可能に挟持されている。 なお、 後部座面操作軸 2 1、 及び前部座面摸作軸 2 3の端部には、 係合突起 4 3が形成され、 挟持片 4 2の嵌合溝 4 3に対して係 入されている。 この結果、 シー トスィ ッチノブ 2 4は、 後部座面摸作軸 2 1、 及 び前部座面提作軸 2 3からの雜脱防止が図られている。 前記) (側操作軸係合室 4 0、 及び反 X側摸作軸係合室 4 1内の挟持片 4 2は、 それぞれ第 1及び第 3の係合部を構成する。
又、 図 4に示すように、 X側操作軸係合室 4 0、 及び反 X側操作軸係合室 4 1 の X方向の長さは、 後部座面摸作軸 2 1、 及び前部座面操作軸 2 3の直径よりも 長くされており、 挟持片 4 2に対する後部座面操作軸 2 1、 及び前部座面操作軸 2 3の X, 反 X方向の相対移動を許容するようにしている。 すなわち、 シ一トス ィ ツチノブ 2 4を X、 或いは反 X方向に操作したときに、 後部座面操作軸 2 1、
及び前部座面摸作軸 2 3は、 長孔 2 8 , 3 5によって、 同方向の移動が規制され るため'、 シートスィ ッチノブ 2 4と後部座面操作軸 2 1、 及び前部座面搔作軸 2 3との相対移動を許容して、 シー トスライ ド操作軸 2 2の X方向への移動がス厶 ーズになるようにしている。 又、 シートスィツチノブ 2 4の X方向側端部、 或いは反 X方向側端部を持って 、 Y方向或いは反 Y方向へ提作したときには、 シ一トスライ ド提作軸 2 2が長孔 3 1によって、 Y方向又は反 Y方向の移動が規制されているため、 後部座面操作 軸 2 2の軸心の周りで時計周り方向、 或いは反時計周り方向にシートスィ ッチノ ブ 2 4は回転するようにされている。 なお、 前記カバー 1 9には、 図 1に示すようにリクライニング用操作軸 2 0 , 後部座面操作軸 2 1、 シートスライ ド操作軸 2 2 , 前部座面操作軸 2 3に対応し て, 貫通孔 4 4〜 4 6 (後部座面操作軸 2 1、 シー トスライ ド操作軸 2 2 , 前部 座面操作軸 2 3の貫通孔のみ図示) が形成されている。 さて、 上記のように構成されたュニッ ト Uの作用を ΐ兑明する。
このユニッ ト Uの各スィ ッチ部 1 4 , 1 5 , 1 6は、 車両のパワーシー トに組 付けされたとき、 それぞれ図 7に示すよ.うにバッテリ電源 Β及びシ—ト後部座面 駆動用モータ Μ 2 , シートスライ ド用モータ Μ 3 , シー ト前部座面駆動用モータ Μ 4に接続される。 すなわち、 各スィ ッチ部 1 4〜1 6の開閉部 Αの固定接点 a 1, a はバッテリ B及び接地線に接続され、 開閉部 Bの固定接点 b 2 , b l は バッテリ B及び接地線に接続される。 そして、 シートスィツチノブ 2 4が操作されていない場合には、 前記コイルス
プリング 3 1 , 3 4. 3 8の付勢力により、 各作勤体 3 0, 3 3, 3 7の突起 3 0 a, 3 0 b、 3 3 a,. 3 3 b. 3 7 a, 3 7 bが各開閉部 A, Bの可動接点 a 3 の V字状となった両側斜面にてガイ ドされるため、 可動接点 a 3 をその中央部 にて押圧する。 そして、 各スィ ッチ部 1 4〜1 6の可動接点 a 3 は、 固定接点 a 2 に接触し、 可勖接点 b3 は、 図 7に示すように固定接点 bl に接触するように位置設定され ているため、 オフ位置となる。 従って、 この状態では、 パワーシートは停止した状態である。
(シートスライ ド摸作)
パワーシートを例えば X方向にスライ ドしたい場合、 前記コイルスプリング 3 4の付勢力に抗してシートスィツチノブ 2 4を X方向に操作する。 すると、 シー トスライ ド操作軸 2 2がシートスィ ツチノブ 2 に駆動されて X方向に移動する 。 この結果、 作動体 3 3の突起 3 3 aが開閉部 1 5 Aの可動接点 1 5 a 3 の V字 状となった一方 (X方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 5 a 3 は、 X方向側の接触端が固定接点 1 5 al (図 8では、 al ) に接触する。 このため、 図 8に示すように、 このスィツチ部 1 5に接続されるシートスライ ド 用モータ M3が正転駆動され、 このモータ M3の駆動により、 パワ^シートが X 方向へ前進する。
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コイルスプリ ング 3 4の付勢力に抗して 前記シートスィツチノブ 2 4を反 X方向に操作した場合には、 作動体 3 3の突起 3 3 bが開閉部 1 5 Bの可動接点 1 5 b3 の V字状となった一方 (反 X方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 5 b3 は反 X方向側の接触端が 固定接点 1 5 b2 (図 9では、 b2 ) に接触する。 このため、 図 9に示すように ^
、 このスィツチ部 1 5に接続されるシートスライ ド用モータ M 3が逆転駆動され 、 このモータ M 3の駆動により、 パワーシートは反 X方向へ後進する。
(シート後部座面の操作)
パワーシートの後部座面を例えば γ方向に了ップしたい場合、 コイルスプリン グ 3 1の付勢力に抗してシートスィ ッチノブ 2 4の反 X方向側端部 (後端部) を Y方向に操作する。 すると、 シ一トスイッチノブ 2 4はシ一トスライ ド操作軸 2 2を中心にして反時計周り方向に回転し、 この回転により、 後部座面摸作軸 2 1 がシ一 ·トスィツチノブ 2 4に駆動されて Y方向に移動する。 この結果、 作動体 3 0の突起 3 0 a , 3 0 bが開閉部 1 4 Aの可動接点 1 4 a 3 の V字状となった一 方 (Y方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 4 a 3 は、 Y方 向側の接触端が固定接点 1 4 a l (図 8では、 a l ) に接触する。 このため、 図 8に示すように、 このスィ ッチ部 1 4に接続されるシート後部座面駆動用モータ M 2が正転駆動され、 このモータ M 2の駆動により、 パワーシートの後部座面が Y方向へ了ップする。
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コイルスプリ ング 3 1の付勢力に抗して 前記シートスィ ッチノブ 2 4の反 X方向端部 (後端部) を反 Y方向に操作した場 合には、 シートスィツチノブ 2 4はシ一トスライ ド操作軸 2 2を中心にして時計 周り方向に回転する。 この回転により、 作動体 3 0の突起 3 0 bが開閉部 1 4 B の可動接点 1 4 b 3 の V字状となった一方 (反 Y方向側) 斜面を押圧して移動す る。 この結果、 可動接点 1 4 b 3 は Y方向側の接触端が固定接点 1 4 b 2 (図 9 では、 b 2 ) に接触する。 このため、 図 9に示すように、 このスィッチ部 1 4に、 接続されるシート後部座面駆動用モータ M 2が逆転駆動され、 このモータ M 2の 駆動により、 パワーシートは反 Y方向へダウンする。
(シート前部座面の操作)
パワーシートの前部座面を例えば Y方向にアップしたい場合、 コイルスプリン グ 3 8の付勢力に抗してシートスィ ッチノブ 2 4の X方向端部 (前端部) を Y方 向に操作する。 すると、 シートスィ ッチノブ 2 4はシ一トスライ ド操作軸 2 2を 中心にして時計周り方向に回転し、 この回転により、 後部座面操作軸 2 3がシー トスィツチノブ 2 4に駆動されて Y方向に移動する。 この結果、 作動体 3 7の突 起 3 7 aが開閉部 1 6 Aの可動接点 1 6 a 3 の V字状となった一方 (Y方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 6 a 3 は、 Y方向側の接触端が 固定接点 1 6 a l (図 8では、 a l ) に接触する。 このため、 図 8に示すように 、 このスィツチ部 1 6に接続されるシート前部座面駆動用モータ M 4が正転駆動 され、 このモータ M 4の駆動により、 パワーシートの前部座面が Y方向へアップ する。 ·
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コィルスプリング 3 8の付勢力に抗して 前記シートスィ ッチノブ 2 4の) C方向端部 (前端部) を反 Y方向に操作した場合 には、 シートスィッチノブ 2 4はシートスライ ド摸作軸 2 2を中心にして反時計 周り方向に回転する。 この回転により、 作動体 3 7の突起 3 7 bが開閉部 1 6 B の可動接点 1 4 b 3 の V字状となった一方 (反 Y方向側) 斜面を押圧して移動す る。 この結果、 可動接点 1 6 b 3 は Y方向側の接触端が固定接点 1 6 b 2 (図 9 では、 b 2 ) に接触する。 このため、 図 9に'示すように、 このスィツチ部 1 6に 接続されるシート前部座面駆動用モータ M 4が逆転駆動され、 このモータ M 4の 駆動により、 パワーシートは反 Y方向へダウンする。 次に、 上記のように構成したュニッ ト Uの効果を以下に述べる。
( 1 ) この実施形態では、 パワーシートの後部座面を Y方向にアップしたい
2+
場合、 或いは、 反 Y方向にリフトダウンしたい場合、 シ一 トスィ ツチノブ 2 4の 反 X方向側端部 (後端部) を Υ方向、 或いは、 反 Υ方向に提作すると、 シ一トス イッチノブ 2 4はシ一トスライ ド操作軸 2 2を中心にして反時計周り方向、 或い は? 計周り方向に回転するようにした。 そして、 この提作方向と対応して、 パヮ 一シフ トの後部座面をリフ ト了ップ、 或いはリフトダウンすることができる。
( 2 ) この実施形態では、 パワーシートの前部座面を Υ方向に了ップしたい 場合、 或いは、 反 Υ方向にリフトダウンしたい場合、 シートスィ ッチノブ 2 4の X方向側端部 (前端部) を Υ方向、 或いは、 反 Υ方向に提作すると、 シートスィ ツチノブ 2 4はシ一トスライ ド提作軸 2 2を中心にして時計周り方向、 或いは反 時計周り方向に回転するようにした。 そして、 この操作方向と対応して、 パワー シフトの前部座面をリフトアップ、 或いはリフトダウンすることができる。
( 3 ) さらに、 この実施形態では、 パワーシートを X方向 (前方向) 又は反 X方向 (後方向) にスライ ドしたい場合、 シートスィ ッチノブ 2 4を X方向、 或 いは、 反 X方向に操作すると、 シ一トスィッチノブ 2 4は同方向に移動するよう にした。 そして、 この摸作方向と対応して、 パワーリフトをシートスィ ツチノブ 2 4の操作方向と同方向に移動することができる。
(第 2の実施形態)
次にパワーシートの座面全体が上下動するシートバーチカル 2ウェイタイプの シートスィ ッチに具体化した第 2の実施形態を図 1 0〜 1 4を参照して説明する 。 なお、 第 1の実施形態と同一構成又は、 相当する構成については、 同一符号を 付して、 その說明を省略し、 異なるところを中心に說明する。 このュニッ ト U 1は、 ケース本体 1 1 , ケース本体 1 1内に収納された基板 1 2、 ケース本体 1 1に対しその表面側開口部を覆うように固定された規制板 1 8
2ST
, 規制板 1 8及びケース本体 1 1の表面側を覆うように配置されたゴム製のカバ 一 1 9を備えている。
又、 ユニッ ト U 1は、 基板 1 2に設けられた各スィツチ部 1 3 , 1 5 , 1 6を 駆動するための操作軸 2 0 , 2 2 , 5 2 , 5 3及び各操作軸 2 0 , 2 2 , 5 2 , 5 3を操作するためのシー トスィツチノブ 5 4等を備えている。 そして、 この実施形態の前記ケース本体 1 1及び基板 1 2は、 前記第 1の実施 形態のケース本体 1 1及び基板 1 2と同一構成である。 従って、 基板 1 2には、 第 1の実施形態におけるスィツチ部 1 3〜1 6を構成していた固定接点を備えて いる。 なお、 第 1の実施形態におけるスィツチ部 1 4の可動接点 1 4 a 3, 1 4 b 3 はこの実施形態では省略されるとともに、 摸作軸 2 1、 コイルスプリ ング 3
1、 作動体 3 0は省略されている。 又、 この実施形態の基板 1 8には、 長孔 2 8が省略され、 その代わりに長孔 3 5に対して X方向側には長孔 3 5と同一形状の長孔 3 5 aが並列に透設されてい る。 そして、 同長孔 3 5 , 3 5 aには第 1座面操作軸 5 2及び第 2座面操作軸 5 3が貫通されている。 第 1座面操作軸 5 2及び第 2座面操作軸 5 3は各々第 4の 提作部材を構成する。 両操作軸 5 2 , 5 3の基端は互いに連結されており、 その基端面には、 嵌合筒 部 5 4が形成されている。 嵌合筒部 5 4内には、 作動体 3 7が有嵌されている。 なお、 嵌合筒部 5 4の両端部の側壁には、 スリッ ト 5 4 aがそれぞれ透設され、 同スリッ ト 5 4 a内には作動体 3 7から突出したガイ ド突部 3' 7 cが操作軸 5 2 の軸心方向と同方向に摺動自在に係入されている。 作動体 3 7には、 開閉部 1 6
A , 1 6 Bの両可動接点 1 6 a 3 , 1 6 b 3 に対応して、 一対の突起 3 7 a, 3 7 bが形成されている (図 1 0参照) 。 そして、 作動体 3 7の中央部内に収納さ れ、 かつ嵌合筒部 5 4との間に介在したコイルスプリング 3 8を介して作動体 3 7は開閉部 1 6 A , 1 6 Bの両可動接点 1 6 a 3 , 1 6 b 3 に対して常時押圧す るようにされている。 両操作軸 5 2 , 5 3が操作されていない状態では、 この押 圧によって、 可動接点 1 6 a 3 は、 固定接点 1 6 a 2 に接触し、 可動接点 1 6 b 3 は、 固定接点 1 6 b l に接触するように位置設定されている。 なお、 前記第 1の実施形態では、 1 6はシート座面前部用のバーチカルスィッ チ部の符号としたが、 この第 2の実施形態では、 1 6は座面用バーチカルスイツ チ部の符号として使用する。 従って、 この実施形態では、 座面用バーチカルスィ ツチ部 1 6は第 1のシートバーチカルスィツチを構成している。 次にシー トスィッチノブ 5 4を説明する。
、 シー トスィツチノブ 5 4は、 図 1 2に示すように底面の反 X方向側端部、 及び 中央、 X方向側端部には、 隔壁 3 8にて区画されたスライ ド操作軸係合室 3 9、 座面操作軸係合室 5 5が設けられている。 スライ ド操作軸係合室 3 9は、 Y方向 に延びるように、 断面長四角形状に形成され、 シ一トスライ ド操作軸 2 2が Y、 反 Υ方向に移動可能にかつ往復回転可能に有嵌されている。 なお、 この実施形態 では、 スライ ド操作軸係合室 3 9の隔壁は、 第 5の係合部を構成する。 又、 座面操作軸係合室 5 5には、 互いに Υ方向において雜曰 した一対を 1組と した 2組の挟持片 4 2が内頂面からそれぞれ突設されている。 互いに対向する挟 持片 4 2の先端にはその挟持片 4 2の幅方向 (X , 反 X方向) に嵌合溝 4 3が形 成されている。 そして、 各組の互いに対向する挟持片 4 2にて、 図 1 3に示すよ うに第 1座面提作軸 5 2 , 及び第 2座面摸作軸 5 3の端部が X , 反 X方向への相
対移動可能に挟持されている。 挟持片 4 2は第 4の係合部を構成する。 又、 図 4に示すように、 座面操作軸係合室 5 5の X方向の長さは、 挟持片 4 2 に対する第 1座面操作軸 5 2 , 及び第 2座面操作軸 5 3の X , 反 X方向の相対移 動を許容する長さとされている。 すなわち、 シー トスィツチノブ 5 4を X、 或い は反 X方向に操作したときに、 第 1座面操作軸 5 2、 及び第 2座面提作軸 5 3は 、 長孔 3 5 , 3 5 aによって、 同方向の移動が規制されるため、 シー トスィ ッチ ノブ 5 4と第 1座面操作軸 5 2、 及び第 2座面操作軸 5 3との相対移動を許容し て、 シ一 トスライ ド操作軸 2 2の X方向への移動がスムーズになるようにしてい る。 又、 シートスィ ッチノブ 5 4の中央部を持って、 Y方向或いは反 Y方向へ操作 したときには、 シ一 トスライ ド操作軸 2 2が長孔 3 1によって、 Y方向又は反 Y 方向の移動が規制され、 第 1座面操作軸 5 2、 及び第 2座面提作軸 5 3とがシー トスイッチノブ 5 4に押圧操作されてその操作方向へ移動するようにされている
なお、 前記カバー 1 9には、 図 1に示すようにリクライニング用操作軸 2 0 , 第 1座面操作軸 5 2、 及び第 2座面操作軸 5 3に対応して, 貫通孔 5 6, 5 7 ( 第 1座面操作軸 5 2、 及び第 2座面操作軸 5 3の貫通孔のみ図示) が形成されて いる。 さて、 上記のように構成されたュニッ ト U 1の作用を説明する。
このュニッ ト U 1の各スィツチ部 1 5 , 1 6は、 車両のパワーシートに組付け されたとき、 それぞれ図 7に示すようにバッテリ電源 B及シートスライ ド用モー タ Μ 3 ·, シート座面駆動用モータ Μ 5に接続される。 すなわち、 各スィ ッチ部 1
5及び 1 6の開閉部 Aの固定接点 a 1 , a はバッテリ B及び接地線に接続され 、 開閉部 Bの固定接点 b2 , bl はバッテリ B及び接地線に接続される。 なお、 シート座面駆勤用モータ M 5は図 1 5に示すようにシ一トの座面全体をリフトァ ップ又はリフ トダウンするための駆動モータである。 そして、 シートスィッチノブ 5 4が操作されていない場合には、 前記コイルス プリ ング 3 4, 3 8の付勢力により、 各作動体 3 3, 3 7の突起 3 3 a, 3 3 b . 3 7 a, 3 7 bが各開閉部 A, Bの可動接点 a3 の V字状となった両側斜面に てガイ ドされるため、 可動接点 a3 をその中央部にて押圧する。 そして、 各スィ ッチ部 1 5, 1 6の可動接点 a 3 は、 固定接点 a 2 に接触し、 可動接点 b 3 は、 図 7に示すように固定接点 bl に接触するように位置設定され ているため、 オフ位置となる。 従って、 この状態では、 パワーシートは停止した状態である。
(シー トスライ ド操作)
パワーシー トを例えば X方向にスライ ドしたい場合、 前記コイルスプリ ング 3 4の付勢力に抗してシートスィツチノブ 5 4を X方向に摸作する。 すると、 シー トスライ ド操作軸 2 2がシ一トスィッチノブ 5 に駆動されて X方向に移動する 。 このとき、 摸作軸 5 2, 5 3は長孔 3 5, 3 5 aに規制されてシートスィ ッチ ノブ 5 4に対して相対移動する。 この結果、 作動体 3 3の突起 3 3 aが開閉部 1 5 Aの可動接点 1 5 a3 の V字 状となった一方 (X方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 5 a 3 は、 X方向側の接触端が固定接点 1 5 al (図 8では、 al ) に接触する。 1
このため、 図 8に示すように、 このスィツチ部に接続されるシ一トスライ ド用モ ータ M 3が正転駆動され、 このモータ M 3の駆動により、 パワーシートが X方向 へ前進する。
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コイルスプリング 3 4の付勢力に抗して 前記シートスィッチノブ 5 4を反 X方向に操作した場合には、 作動体 3 3の突起 3 3 bが開閉部 1 5 Bの可動接点 1 5 b 3 の V字状となった一方 (反 X方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 5 b 3 は X方向側の接触端が固 定接点 1 5 b 2 (図 9では、 b 2 ) に接触する。 このため、 図 9に示すように、 このスィツチ部 1 5に接続されるシートスライ ド用モータ M 3が逆 ί云駆動され、 このモータ Μ 3の駆動により、 パワーシートは反 X方向へ後進する。
(シート座面の操作)
パワーシートの座面を例えば Υ方向にアップしたい場合、 コイルスプリ ング 3 8の付勢力に抗してシートスィッチノブ 2 4の中央部を Υ方向に操作する。 する と、 操作軸 5 2 , 5 3がシートスィツチノブ 5 4に駆動されて Υ方向に移動する α このとき、 操作軸 2 2は長孔 3 1に規制されてシートスィ ッチノブ 5 4に対し て長孔 3 1の長手方向 (反 Υ方向) に相対移動する。 第 1及び第 2座面操作軸 5 2 , 5 3の Υ方向への移動の結果、 作動体 3 7の突 起 3 7 aが開閉部 1 6 Aの可動接点 1 6 a 3 の V字状となった一方 (Y方向側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 6 a 3 は、 Y方向側の接触端が 固定接点 1 6 a l (図 8では、 a l ) に接触する。 このため、 図 8に示すように 、 このスィ ッチ部 1 6に接続されるシート座面駆動用モータ M 5が正転駆動され 、 このモータ M 5の駆動により、 パワーシートの座面全体が Y方向へリフ ト了ッ プする。
B o
—方、 図 7に示すオフの状態で、 前記コイルスプリ ング 3 8の付勢力に抗して 前記シートスィツチノブ 5 4の中央部を反 Y方向に操作する。 すると操作軸 5 2 , 5 3がシートスィ ッチノブ 5 4に駆動されて反 Y方向に移動する。 このとき、 操作軸 2 2は長孔 3 1に規制されてシートスィツチノブ 5 4に対して長孔 3 1の 長手方向 (Y方向) に相対移動する。 第 1及び第 2座面摸作軸 5 2 , 5 3の反 Y方向への移動の結果、 作動体 3 7の 突起 3 7 b各開閉部 1 6 Bの可動接点 1 6 b 3 の V字状となった一方 (反 Y方向 側) 斜面を押圧して移動する。 この結果、 可動接点 1 6 b 3 は Y方向側の接触端 が固定接点 1 6 b 2 (図 9では、 b 2 ) に接触する。 このため、 図 9に示すよう に、 このスィ ッチ部 1 6に接続されるシート座面駆動用モータ M 5が逆転駆動さ れ、 このモータ M 5の駆動により、 パワーシ一トは反 Y方向へリフトダウンする 。 次に、 上記のように構成したュニッ ト U 1の効果を以下に述べる。
( 1 ) 'この実施形態では、 パワーシートの座面を Y方向にアップしたい場合 、 或いは、 反 Y方向にリフトダウンしたい場合、 シートスィッチノブ 5 4の中央 部を Y方向、 或いは、 反 Y方向に操作すると、 シートスィツチノブ 5 4を Y方向 、 或いは、 反 Y方向に移動するようにした。 そして、 この操作方向と対応して、 パワーシフ トの座面をリフトアップ、 或いはリフトダウンすることができる。
( 2 ) さらに、 この実施形態では、 パワーシートを X方向 (前方向) 又は反 X方向 (後方向) にスライ ドしたい場合、 シートスィ ッチノブ 5 4を X方向、 或 いは、 反 X方向に操作すると、 シー トスィ ッチノブ 5 4を同方向に移動するよう にした。 そして、 この操作方向と対応して、 パワーリ フ トをシートスィ ッチノブ 5 4の操作方向と同方向に移動することができる。
( 3 ) そして、 ユニッ ト U 1とュニッ ト Uとは、 ケース本体 1 1、 基板 1 2 、 シ一トスライ ド操作軸 2 2、 作動体 3 3、 作動体 3 7、 コイルスプリング 3 4 , 3 8、 可動接点 1 5 a 3 , 1 5 b 3 , 1 6 a 3 ,. 1 6 b 3 等を共通化すること ができる。 従って、 部品を共通化でき、 コスト低減を図ることができる。
( 4 ) 又、 この実施の形態では、 第 1座面操作軸 5 2 , 第 2の摸作軸 5 3を それぞれ設けて、 その基端を一体に連結した。 こうすることにより、 シートスィ ツチノブ 5 4の中央部と X側端部に対して、 両操作軸 5 ' 2 , 5 3を係合すること ができ シートスィ ッチノブ 5 4の Y, 反 Y方向の操作を安定して行うことがで きる。 なお、 この発明の実施の形態は、 上記実施の形態に限定されるものではなく以 下のように変更して具体化することも可能である.。
( 1 ) 前記第 1の実施形態では、 規制板 1 8の長孔 2 8 , 3 1 , 3 5をそれ ぞれ設けたが、 さらに、 図 2の二点鎖線で示す位置に長孔 3 5 aを設けるように してもよい、 こうすると、 第 1の実施形態の規制板 1 8を第 2の実施形態の規制 板 1 8として使用することができ、 部品の共通化を図ることができる。
( 2 ) 逆に、 前記第 2の実施形箄では、 規制板 1 8の長孔 3 1 , 3 5 , 3 5 aをそれぞれ設けたが、 さらに、 図 1 1の二点鎖線で示す位置に長孔 2 8を設け るようにしてもよい。 こうすると、 第 2の実施形態の規制板 1 8を第 1の実施形 態の規制板 1 8として使用することができ、 部品の共通化を図ることができる
( 3 ) 前記第 1の実施形態において、 基板 1 8の長孔 3 5 aに^応する部分 には、 予め抜打ちできるように長孔を区画する部分を薄く形成し、 第 2の実施形 態のュニッ ト U 1に同基板 1 8を使用するときには、 同部分を打ち抜いて長孔 3
3
5 aを形成してもよい。 このようにしても、 部品の共通化となる。
( 4 ) 又、 第 2の実施の形態において、 基板 1 8の長孔 2 8に対応する部分 には、 予め抜打ちできるように長孔を区画する部分を薄く形成し、 第 1の実施形 態のュニッ ト U 1に同基板 1 8を使用するときには、 同部分を打ち抜いて長孔 2 8を形成してもよい。 このようにしても、 部品の共通化となる。 次に、 上記実施の形態から把握できる特許請求の範囲に記載された発明以外の 技術的思想をその効果とともに記載する。
( 1 ) 請求項 1において、 阻止部材は、 前記第 1及び第 3の提作部材が第 1の 操作方向に操作されるときには、 その第 1の操作方向への移動を許容し、 第 2の 操作部材が第 2の操作方向に操作されるときには、 第 1及び第 3の提作部材の第 2の方向への移動を阻止する阻止部を備えたものであるシートスィツチ。 こうす ることにより、 阻止部にて、 第 1及び第 3の操作部材の第 1の操作方向への移動 を許容するとともに、 第 2の方向への移動を規制する。 この場合、 第 1の実施形 態においては、 長孔 2 8 , 3 5が阻止部に相当する。
( 2 ) 請求項 2において、 阻止部材は、 前記第 4の提作部材が第 1の操作方向 に操作されるときには、 その第 1の操作方向への移動を許容し、 第 2の操作部材 が第 2の操作方向に操作されるときには、 第 4の操作部材の第 2の方向への移動 を阻止する阻止部を備えたものであるシートスィッチ。 こうすることにより、 阻 止部にて、 第 4の操作部材の第 1の操作方向への移動を許容するとともに、 第 2 の方向への移動を規制する。 この場合、 第 2の実施形態においては、 長孔 3 5 ,
3 5 aが阻止部に相当する
請求項 1及び請求項 2に記載の発明によれば、 シートバーチカル 4ウェイタイ プ、 及びシートの座面全体が上下動するシートバ一チカル 2ウェイタイプのパヮ 一シートにも使用できるように、 スィ ッチ部品を共通化でき、 そのことによって 、 コス トの低減を図ることができる。 さらに、 両方のタイプのシートの動きにも 操作方向を合わせることができる優れた効果を奏する。 請求項 3に記載の発明によれば、 第 1の操作方向を、 上下方向とすることによ り、 請求項 1又は請求項 2の効果を奏することができる。
請求項 4に記載の発明によれば、 第 2の操作方向を、 前後方向とすることによ り、 請求項 1乃至請求項 3の効果を奏することができる。
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