WO1997015487A1

WO1997015487A1 - Ensemble embouchure pour respirateur de type semi-ferme

Info

Publication number: WO1997015487A1
Application number: PCT/JP1995/002196
Authority: WO
Inventors: Shunsuke Matsuoka; Kiyoshi Hashimoto
Original assignee: Grand Bleu Inc.
Priority date: 1995-10-25
Filing date: 1995-10-25
Publication date: 1997-05-01
Also published as: EP0799765A1; US5839435A; KR987000921A; AU3753795A

Description

明細害半閉鎖式呼吸装置のマウスピースュニッ卜技術分野

本発明は、マウスピースから回収した呼気を、炭酸ガス吸着装置を通過させて再生し、当該再生ガスと呼吸ガスボンベから供給される一定流鱼の新規吸気ガスとをマウスピースに吸気用ガスとして供給し、過剰なガスを外部に排出するように構成された半閉鎖式呼吸装置に採用するのに適したマウスピースュニッ卜に関するものである。背景技術

潜水用呼吸装置は、一般的に、開放式呼吸装置と、閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装置との二種類に大別される。開放式呼吸装置では、一度呼吸されたガスが全て装置外に排出され、閉鎖式、半閉鎖式呼吸装置では. 呼吸されたガスを再呼吸できるような装置が組み込まれた構成となつている。

一般的に、閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装置は、開放式呼吸装置に比ベて、軽量であり、長時間に渡り深い潜水ができる利点がある。しかしながら、従来の閉鎖式、半閉鎖式呼吸装置は、特殊潜水や軍事用の目的のために開発されたものであるので、最小限の安全機構を備えているのみで、比較的発生しやすい緊急事態に対処できる機構を有していない。このため、これらの装置の使用には、相当徹底した訓練が必要であり, レジャーダイバーらが簡便に使用することができなかった。

しかし、潜水愛好家が増加するのに伴って、複雑な操作、熟練をそれほど必要とすることなく、このような閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装置を利用して潜水を行いたいという要望が高まってきている。ここに、閉鎖式呼吸装置は酸素 '濃度センサ等が装備され、それらの取扱い、制御、モニター等について相当の訓練が必要である。これに対して、半閉鎖式呼吸装置は、このような装備が無く、したがって、それらを操作するための訓練も必要とされないので、専門家以外の者でも比較的容易に取り扱うことができる。

このような半閉鎖式呼吸装置を、従来に比べて、より簡単でしかも手軽に利用できると非常に便利である。手軽に使用できるようにするために、従来の半閉鎖式呼吸装置における改善すべき点としては次のようなものがある。

すなわち、半閉鎖式呼吸装置においては、マウスピース内並びにマウスピースに連通する呼気通路及び吸気通路内の圧力は、周囲圧と同程度の為、マウスピースを介して外部から装置内に水が侵入する可能性がある。

例えば、初心者等の場合には、潜水中にマウスピースが口から外れてしまう可能性が高い。マウスピースが口から外れて、マウスピースから水が装置内に侵入すると、例えば、侵入した水が炭酸ガス吸着装置に悪影響を及ぼす等の弊害が発生する。したがって、装置内部に水が侵入しない機構にすることが望ましく、また、水が侵入した場合には、それを自動的に外部に排出する機構が必要である。

吸気通路については、吸気管とマウスピース接続部に吸気管からマウスピースへの流体通過のみを許可する逆止弁を配置することによりこの問題を解決できるが、呼気通路については、呼気がマウスピースから呼気管に送られる必要がある為に逆止弁を配置することによっては問題が解決できず、別途の工夫が必要となる。

なお、開放式呼吸装置の場合には、呼気管は存在せず、また、吸気管内の圧力は周囲圧より高い為、マウスピースを介して外部から装置内に水が侵入するという問題は発生しない。この点に鑑みて、本願人は、先に、国際特許出願（国際公開番号 W / 0 9 5 / 0 9 7 6 2号）において、初心者でも簡単に利用することのできるマウスピースュニットを提案している。このマウスピースュニッ卜は、当該マウスピースュニッ卜に配置した手動操作部材を操作してチューイングピースをマウスピースから外部に突出させ、これを潜水者が銜えている限りは、新規吸気ガスが供給されるようになっている。潜水者が誤つてマウスピースを口から外してしまうと、チューイングピースがマウスピースュニッ卜内に引込み、これに連動して呼気管が封鎖される。したがって、このような場合に水の侵入が自動的に防止される。また、手動操作部材に加えて、パージレバーが配置されており、これを操作すると、マウスピースュニッ卜内に、高流量の新規吸気ガスが水抜き用のガスとして供袷される。したがって、潜水者は、このバージレバーを操作するのみで、マウスピースュニット内の水を外部に排出できる。発明の開示

本発明の課題は、本願人が先に提案したマウスピースと同様に、初心者にとって使い易いマウスピースュニットを提案することにある。すなわち、本発明の課題は、マウスピースが潜水者の口から外れた場合に自動的に吸気用ガスの供袷を停止できると共に、装置内部への水の侵入を自動的に防止することのできるマウスピースュニットを提案することにある。

また、本発明の課題は、マウスピース内からの水抜きを簡単に行うことのできるマウスピースュニッ卜を提案することにある。

更に、本発明の課題は、潜水者が多量の吸気が必要となった場合に簡単な操作で多量の吸気を供袷することのできるマウスピースュニッ卜を提案することにある。上記の課題を達成するために、本発明のマウスピースュニットは、呼気が流通する呼気管に連通する呼気管接続口、吸気用ガスが流通する吸気管に連通する吸気管接続口、および外部に連通する外部開口を備えた呼吸気流通室と、

この呼吸気流通室内に、前記呼吸ガスボンベから供給される一定流量の新規吸気用ガスを供給するガス供給口と、

前記外部開口に取り付けたマウスピースと、

弾性力によって常に初期位置に保持されており、当該弾性力に逆らつて第 1 の作動位置まで移動させることのできる手動操作部材と、

当該手動操作部材の前記第 1 の作動位置までの移動に連動して、前記外部開口を開く外部開口封鎖弁と、

前記外部開口封鎖弁の開閉に連動して前記ガス供給口を開閉する第 1 の開閉レバーと、

開放状態になつた前記外部開口封鎖弁に係合して、潜水者によつて銜え込まれた状態にある限り、当該係合状態を保持して外部開口封鎖弁を開放状態に保持するラツチレバーと、

を有する構成を採用している。

この構成のマウス一ピースュニッ卜においては、そのマウスピースを潜水者が銜え込むと、そこに配置されているラツチレバーも潜水者の上下の歯あるいは上下の歯茎の間に差し込まれた状態となる。この状態で- 手動操作部材を第 1 の作動位置まで移動させると、これに連動して、外部開口封鎖弁が開き、外部開口が開く。また、この外部開口封鎖弁が開くと、これに連動してガス供袷口を第 1 の開閉レバーが開く。この結果, 一定流量の新規吸気ガスの供給が開始される。ラッチレバーが潜水者によって銜え込まれている限りは、一定流量の吸気ガスの供給が継続される。

潜水者がマウスピースを誤って外してしまうと、ラッチレバーによる係合が解除されるので、外部開口封鎖弁が閉じる。この結果、マウスピースから外部開口を介してマウスピースュニッ卜内の呼吸気連通室内に水が侵入することを自動的に防止できる。

次に、本発明のマウスピースュニッ卜は、上記構成に加えて以下の構成を備えている。すなわち、前記手動操作部材は、前記第 1 の作動位置から更に第 2の作動位置まで弾性力に逆らって移動可能としてある。更に、

前記呼吸ガスボンベからのガスを、一定流量の吸気用ガスよりも多い流量で前記呼吸気流通室に導入するパ一ジ用ガス供給口と、

前記呼吸気流通室と外部を連通している逆止弁が取付けられた水抜き用開口と、

前記手動操作部材の第 2の作動位置までの移動に連動して、前記水抜き用開口を開く水抜き用開口封鎖弁と、

前記手動操作部材の第 2の作動位置までの移動に連動して、前記パージ用ガス供給口を開く第 2の開閉レバーと、

前記手動操作部材の第 2の作動位置までの移動に連動して、前記呼気管接続口を封鎖する呼気管封鎖弁と、

を有する構成を採用している。

この構成のマウスピースュニッ卜においては、マウスピースュニット内に溜まつた水を排出する場合には、手動操作部材を第 2の作動位置まで移動させればよい。このようにすると、水抜き用開口封鎖弁、第 2の開閉レバーおよび呼気管封鎖弁が連動して、水抜き用開口が開き、パージ用ガス供給口が開いて高流量ガスの供袷が開始され、吸気管接続口が封鎖される。この結果、呼吸気流通室の内圧が急激に高まり、そこに溜まっていた水がガスと共に、水抜き用開口から外部に排出される。なお、多量の吸気が必要な場合にも、手動操作部材を第 2の作動位置まで操作すればよい。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の実施例の半閉鎖式呼吸装置の外観斜視図である。第 2図は、半閉鎖式呼吸装置の全体構成を示す概略構成図である。第 3図は、半閉鎖式呼吸装置のマウスピースュニッ卜を前後方向に切断した場合の概略断面図である。

第 4図は、第 3図の I V - I V線で切断した部分の概略断面図である _c 第 5図は、第 3図のマウスピースュニッ卜の主要部分を取り出して示す概略構成図である。

第 6図は、第 3図のマウスピースュニッ卜における吸気供袷状態および水抜き状態を説明するための説明図である。

第 7図は、第 6図の V I I — V I I線で切断した部分の概略断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、図面を参照して本発明を適用した半閉鎖式呼吸装置の例を説明する。

全体構成

第 1図および第 2図には、本実施例の半閉鎖式呼吸装置の全体構成を示してある。第 1図に示すように、本例の半閉鎖式呼吸装置 1 は、中空ハウジング 2を備え、この中空ハウジング 2内に、後述する装置構成部品が内蔵されている。この中空ハウジング 2の一方の側は潜水者の背中に当たる背当て面 2 aとなっており、反対側の面の中央には、呼吸ガスボンべ交換用の開口が形成され、ここに着脱可能に蓋 2 bが取付けられている。中空ハウジング 2の上端には水平に炭酸ガス吸着装置内蔵容器 3が取付けられている。この容器は全体として円筒形状をしており、この両側の外周部分には、可撓性の呼気管 4および吸気管 5が接铳されている。これらの呼気管 4および吸気管 5の先端側は、マウスピースュニッ卜 6 に接続されている。

第 2図を参照して、本例の装置 1 の主要構成部分およびそれらの接続状態を説明する。この図に示すように、マウスピースュニッ卜 6内の呼吸気流通室 6 1 は、呼気管 4および吸気管 5に連通している。呼気管 4 および吸気管 5の他端は、それぞれ、炭酸ガス吸着装置 7が内蔵されている円筒形状の容器 3の両側部分に連通している。すなわち、この容器 3の中央には環状断面をした炭酸ガス吸着装置 7が内蔵され、その両側には、それぞれ、呼気用通路 3 1 、吸気用通路 3 2が形成されている。炭酸ガス吸着装置 7が内蔵された容器 3の下側の中空ハウジング 2内には、中央に呼吸ガスボンベ 8が上下方向に配置され、これを挟み両側には、それぞれ呼気用エアーバッグ 9および吸気用エアーバッグ 1 1 が配置されている。呼気用エアーバッグ 9 は容器 3の呼気用通路 3 1 に連通し、吸気用エアーバッグ 1 1 は容器 3の吸気用通路 3 2 に連通してい Ό

呼吸ガスボンベ 8 はそのガス吐出口 8 1 が下端に位置するように配置されており、このガス吐出口 8 1 は、開閉弁 8 2 (図示せず）を介して、レギユレ一夕 8 3 に接続されている。レギユレ一夕 8 3 はガス圧を 8ないし 9 キログラム/平方センチメートル程度に減圧する。（レギユレ一タ 8 3には、 B C ジャケット等への供給管が接続されるようになつている（図示せず。）。また、高圧側には、残圧表示計用の供袷管の接続口がある（図示せず。）。）

レギユレータ 8 3の接铳用供袷口の 1 本のガス供給管 8 4 は、炭酸ガス吸着装置内蔵容器 3の吸気通路 3 2内および吸気管 5を通って、マウスピースュニット内まで延びている。途中位置には流 S調整用のオリフイス 8 4 aが介挿されており、ここを介して 4 ないし 5 リットルノ分の流置に調整されて、マウスピースュニット内に供給されるようになって 5

一 8 - いる。もう 1 本のガス供袷管 8 5 は、マウスピースュニット 6内からの水抜き用に使用するパージ用のガス供給管であり、上記のガス供給管 8 4 と同様にマウスピースュニット 6内にまで延びている。残りの 1 本のガス供袷管 8 6 は非常時における吸気供袷を行うためのものであり、その先端は、容器 3の吸気用通路 3 2内に位置している。

炭酸ガス吸着装置内蔵容器 3の吸気側の端部にはォートバルブ機構 1 2が取付けられている。この機構 1 2 は、ガス供袷管 8 6の開閉制御、および過剰ガスの自動排出制御を行うものである。

全体的なガスの流れは次のとおりである。マウスピースュニット 6のマウスピース 6 2からの呼気は、呼気管 4 、呼気通路 3 1 を介して呼気用エアーバッグ 9に貯留される。吸気動作時には、ここに貯留された呼気は、炭酸ガス吸着装置 7を介して炭酸ガスが除去されて清浄化されて, 吸気通路 3 2 に流入する。このように清浄化された呼気は、吸気用エア一バッグ 1 1 に貯留されると共に、吸気用に吸気管 5を介してマウスピースユニット 6内に供給される。マウスピースユニット 6内には、ボンベ 8からガス供袷管 8 4 を介して一定流量の新規吸気用ガスが常時導入されており、これらの混合ガスが吸気用ガスとして供給される。

マウスピースュニッ卜

第 3図、第 4図および第 5図には、本例のマウスピースュニッ卜を示してある。本例のマウスピースュニット 6 は、本体ケース 6 3 と、この裏面側に取り付けた裏面側ケース 6 4 を備えており、これらのケース 6 3、 6 4の内部には、呼吸気流通室 6 1 が区画形成されている。裏面側ケース 6 4の上側の部分には外部開口 6 5が開いており、この外部開口 6 5からはマウスピース取付け管 6 6が後方に向けて水平に突出している。この取付け管 6 6の先端外周に、マウスピース 6 2が取付け固定されている。

本体ケース 6 3の両側面には、それぞれ呼気管接続口 6 7および吸気管接続口 6 8が開いている。呼気管接铳ロ 6 7 には、呼気管 4の側への流体の通過のみを許可する逆止弁 6 9を介して呼気管 4が接続されている。同様に、吸気管接続口 6 8 には、吸気管 5からの流体の通過のみを許可する逆止弁 7 0を介して吸気管 5が接続されている。また、この吸 a 気管接铳ロ 6 8を通して、吸気管 5の中に配置された 2本のガス供給管 8 4、 8 5がマウスピースユニット 6内の呼吸気流通室 6 1 内に延びている。

呼吸気流通室 6 1 内において、本体ケース 6 3の底壁 6 3 aには、ケース前後方向に向けて一定の間隔を開けて平行な状態で吸気用ガス供給

, ο 口 7 1 および水抜き用ガス供給口 7 2が取付けられている。吸気用ガス供給口 7 1 の後端にはガス供袷管 8 4が接続され、水抜き用ガス供給口 7 2の後端にはガス供給管 8 5が接続されている。これらのガス供袷口 7 1、 7 2の前端には、これらを開閉するための第 1 および第 2の開閉レバー 7 3、 7 4が取付けられている。これらのレバー 7 3、 7 4 を下

_{1 5} 方に押し込むと、各ガス供給口 7 1、 7 2が開き、吸気ガスが呼吸気流通室 6 1 内に供給される。

次に、本体ケース 6 3の前面側は、上側傾斜壁 6 3 b、下側傾斜壁 6 3 cによって規定されている。上側傾斜壁 6 3 bを貫通して、操作口ッド 7 5が軸線方向に往復移動可能に配置されている。この操作ロッド 7

_{2 0} 5の先端にはスタートボタン 7 6が同軸状態に固定されている。このスタートボタン 7 6 は、上側傾斜壁 6 3 bの外面に固着したガイド筒 7 7 に沿って操作ロッド 7 5 と一体となって移動可能である。なお、操作口ッド 7 5の先端側の周囲を取り巻く状態に配置した円筒状ダイヤフラム 7 8によって、この操作口ッドの貫通部分は液密状態に保持されている _c

2 5 呼吸気流通室 6 1 の内部に位置している操作ロッド 7 5の下端 7 5 a は、左右方向に延びる水平軸線の回りを回転自在の伏態で、作動レバー 9 1 の先端 9 1 aの側の部分に連結されている。この作動レバー 9 1 の下端 9 1 bは、ガス供給口 7 1、 7 2を支持しているブラケッ卜 9 2の前端の部分に左右方向に向けて水平に架け渡した支持ピン 9 3 によって回転自在に支持されている。この支持ピン 9 3にはねじりばね 9 4が取付けられ、このばね 9 4 によって、作動レバー 9 1 は操作口ッド 7 5を 5 押し付ける方向に向けて常に付勢されている。

支持ピン 9 3 には、下側傾斜壁 6 3 cの側に向けて延びる第 1 の連動レバー 9 5の下端が回転自在に取付けられている。この連動レバー 9 5 は、作動レバー 9 1 が後述のように第 1 の作動位置よりも押し込まれると、当該作動レバー 9 1 と一体となって旋回するように構成されている <

, ο この連動レバー 9 5の先端 9 5 aには、水抜き口封鎖弁 9 6が支持されている。この封鎖弁 9 6が対峙している下側傾斜壁 6 3 cの部分には水抜き用の開口 9 7が開いており、ここには外部への流体流通のみを許可する逆止弁 9 8が取付けられている。この開口 9 7の外側には多数の外部連通孔 9 9 aが開いたキヤップ 9 9が取付け固定されている。

_{1 5} 一方、裏面側ケース 6 4 に開けた外部開□ 6 5は、外部開口封鎖弁 1 0 1 によって開閉可能となっている。この封鎖弁 1 0 1 は、その呼吸気流通室 6 1 の側に面している裏面が第 2の連動バー 1 0 2の上端側によつて支持されている。この第 2の連動バ一 1 0 2 は、上下方向に延びる上半部分 1 0 2 a と、この上半部分 1 0 2 aの下端から前側に向けて僅

2 0 かに折れ曲がって延びている下半部分 1 0 2 bを有しており、その折れ曲がり位置 1 0 2 c において左右方向に水平に延びる支持ピン 1 0 3によって回転自在に支持されている。また、この支持ビン 1 0 3の回りに取り付けた戻しばね 1 0 3 aによって、第 2の連動レバー 1 0 2 は常にその上端で支持している封鎖弁 1 0 1 を外部開口 6 5の側に押し付けて

2 5 い 0

上記の外部開口封鎖弁 1 0 1 のマウスピース 6 2の側の表面には、この表面から垂直に後方に向かう円弧面 1 0 4 aが形成された係合部材 1 0 4が取付け固定されている。この係合部材 1 0 4 の円弧面 1 0 4 a には係合溝 1 0 4 bが形成されている。この係合部材 1 0 4 の上方には、取付け管 6 6の中を後方に向けて延びて、マウスピース 6 2から後端部分 1 0 5 aが露出しているラツチレバー 1 0 5が配置されている。このラッチレバー 1 0 5 は、その中程の位置で、左右方向に水平に延びる支持ピン 1 0 6によって回転自在に支持されている。このラッチレバー 1 0 5の前端には、係合部材 1 0 4の係合溝 1 0 4 bに係合する係合端 1 0 5 bが形成されている。

ラッチレバ一 1 0 5の支持ピン 1 0 6 は、取付け管 6 6の中心軸線 6 6 aの上に位置しており、係合部材 1 0 4の円弧面 1 0 4 aは、中'!:、軸線 6 6 aの上側からその下側に至る範囲に渡って形成されて、その下側の位置に係合溝 1 0 4 bが形成されている。したがって、ラッチレバー 1 0 5 は通常は、図 3 に示すように、その係合端 1 0 5 bが円弧面 1 0 4 aの上に乗っており、他方の側の後端部分 1 0 5 a はマウスピース 6 2の下側開口縁に当たった状態となっている。

一方、図 4 に示すように、操作口ッド 7 5の呼気管接続口 6 7の側の側面からは横方向に係合バー 7 5 cが延びている。この係合バー 7 5 c は、呼気管接続口 6 7を封鎖可能な呼気管封鎖弁 1 1 1 を支持している支持バー 1 1 2 に固定した第 3の連動レバー 1 1 3に当たっている。操作ロッド 7 5を押し込むと、係合バー 7 5 c によって第 3の連動レバー 1 1 3が押されて、この連動レバー 1 1 3 と一体となって支持レバー 1 1 2 によって支持されている呼気管封鎖弁 1 1 1 が移動して、呼気管接続口 6 7を封鎖可能である。

次に、第 3図ないし第 7図を参照して、本例のマウスピースュニッ卜 6の動作を説明する。

(吸気ガス供給動作）

まず、潜水者がマウスピース 6 2を銜え込むと、そこから外部に露出しているラッチレバー 1 0 5の後端部分 1 0 5 aが傾斜した状態から水平な状態である中心軸線 6 6 aに沿った状態となる。すなわち、図 6 に示すように、潜水者の上下の歯 Tあるいは上下の歯茎の間に、ラッチレバー 1 0 5の後端部分 1 0 5 aが挟まれた状態になるからである。この 5 結果、ラッチレバー 1 0 5の前端側の係合端 1 0 5 bはラッチレバー自体の弾性力を伴って外部開口封鎖弁 1 0 1 の表面に取付けた係合部材 1 0 4の円弧面 1 0 4 aの上に押し当てられた状態となる。

この状態で、スタートボタン 7 5を操作して操作口ッド 7 5を押し込み、その先端に連結されている作動レバー 9 1 の先端 9 1 aを、図 6 に

, ο おいて想像線で示す位置 9 1 A (第 1 の作動位置）まで旋回させる。作動レバー 9 1 の先端 9 1 a は、第 2の連動バー 1 0 2の下半部分 1 0 2 bに当たり、この第 2の連動バー 1 0 2 を支持ピン 1 0 3の回りに旋回させる。この第 2の連結バー 1 0 2の下半部分 1 0 2 bには、図 5 に示すように、横方向に延びる係合突起 1 0 2 cが形成されている。この係 i s 合突起 1 0 2 cの旋回軌跡は、その下方に位置している第 1 の開閉レバ一 7 3の先端位置と交差するように設定されている。したがって、第 2 の連結バー 1 0 2の旋回運動によって、その下方に位置している第 1 の開閉レバー 7 3が下方に押し込まれる。

第 1 の開閉レバー 7 3が下方に押し込まれると、吸気用ガス供袷口 7

2 0 1 が開き、ガス供給管 8 4からこのガス供給口 7 1 を介して呼吸気流通室 6 1 内に吸気用ガスの供袷が開始される。このような第 1 の開閉レバ - 7 3の移動時には、第 2の連動バー 1 0 2の上半部分 1 0 2 aによつて支持されている外部開口封鎖弁 1 0 1 が開く。外部開放封鎖弁 1 0 1 が開くと、その表面側に取付けてある係合部材 1 0 4 も前方に移動する,

2 5 この移動によつて、係合部材 1 0 4 の円弧面 1 0 4 aに当たっているラツチレバー 1 0 5の係合端 1 0 5 b は、そこの形成されている係合溝 1 0 4 bに嵌まり込む。この結果、第 1 の開閉レバー 7 3が押し込まれて吸気ガスの供給が開始され、外部開口封鎖弁 1 0 1 が開くと共に、ラッチレバー 1 0 5 によつてかかる状態が保持される。この状態を形成するために必要となる操作ロッド 7 5の押し込み位置、すなわち、その先端に取付けたスタート 3 ボタン 7 6の押し込み位置が第 1 の作動位置である。

この伏態が形成された後にスタートボタン 7 6の押し込みを止めると. ねじりばね 9 4のばね力によって、スタートボタン 7 6、操作ロッド 7 5および作動レバー 9 1 は元の位置まで戻る。し力、し、ラッチレバー 1 0 5 によって吸気供給状態が保持されるので、潜水者は呼吸動作を継続

1 0 することができる。

(水抜き動作）

次に、スター卜ボタン 7 6を、第 1 の作動位置よりも更に深く最大限まで押し込むと、マウスピースュニット内からの水抜き動作を行なうことができる。

i s スタートボタン 7 6、すなわち操作ロッド 7 5を最大限まで押し込むと次のようになる。操作ロッド 7 5の先端に連結されている作動レバー 9 1 の先端 9 1 aの軌跡は、第 1 の作動位置までは、第 2の連動バー 1 0 2の下半部分 1 0 2 bの下端の旋回軌跡と交差しているが、それ以後は交差することの無いように設定されている。

2 0 したがって、操作ロッド 7 5に押された作動レバー 9 1 はそのまま旋回して、第 1 の開閉レバー 7 3よりも下方に位置している第 2の開閉レバー 7 4の位置まで旋回する。そして、作動レバー 9 1 の先端 9 1 a は、第 2の開閉レバー 7 4の先端から横方向に突出している係合突起 7 4 a に当たり、当該第 2の開閉レバー 7 4 を押し込む。第 2の開閉レバー 7

_{2 5} 4が押し込まれると、水抜き用ガス供袷口 7 2が開き、ガス供袷管 8 5 からの高流量ガスが呼吸気連通室 6 1 内に供給される。

これと同時に、第 1 の作動位置を越えて操作口ッド 7 5が押し込まれると、第 1 の連動レバー 9 5が作動レバー 9 1 と一体となつて旋回を開始して、第 2の作動位置においては、水抜き口が完全に開いた状態になる。図 6にはこの状態を示してある。

また、図 7 に示すように、操作口ッド 7 5を第 1 の作動位置よりも深く押し込むと、その側面に形成されている係合バー 7 5 cによって押されている呼気管封鎖弁 1 1 1 が呼気管接続口 6 7を完全に封鎖した状態になる。

このように、スタートボタン 7 6 を最も深く押し込んだ位置が、第 2 の作動位置である。この状態においては、ガス供袷口 8 5から高流量ガスが呼吸気流通路 6 1 内に供袷される。ここで、上記のように呼気管接続口 6 7 は封鎖されている。また、吸気管接続部 6 8の側は逆止弁 7 0 によって封鎖される。したがって、呼吸気流通室 6 1 の内圧が急激に上昇して周囲圧よりも高くなる。この結果、呼吸気流通室 6 1 内の水は、ガスと共に、逆止弁 9 7 を介して、水抜き口から外部に排出される。スタートボタン 7 6の押し込みを止めると、ばね力によって各部分が元の状態に復帰する。この場合にも、ラッチレバー 1 0 5の作用によつて、外部開口 6 5 は開いたままであり、吸気ガス供給口 7 1 からは吸気ガスの供給が継続されている。

なお、一時的に多量の吸気が必要な場合にも、スタートボタンを最大限まで押し込めば、一時的に多量の吸気ガスを補給することができることは勿論である。

(吸気ガス供袷停止動作）

ここで、潜水中等においてマウスピース 6 2が潜水者の口から外れた場合には、ラッチレバー 1 0 5 は支持ピン 1 0 6を中心として旋回自在の状態に戻る。したがって、ラッチレバー 1 0 5の先端の係合端 1 0 5 bが係合部材 1 0 4の係合溝 1 0 4 bから外れる。この結果、外部開口封鎖弁 1 0 1 を支持している第 2の連動レバー 1 0 2 は、支持ピン 1 0 3の部分に配置されている復帰ばね 1 0 3 aのばね力によって、元の状態に復帰する。これにより、外部開口 6 5が封鎖され、吸気ガス供給口 7 1 が封鎖される。

したがって、マウスピース 6 2が外れた場合には、自動的に外部開口 6 5が封鎖されるので、内部に水が侵入することを防止できる。

また、マウスピース 6 2を口から外すと吸気ガスの供給が自動的に止まるので、吸気ガスの無駄な消費を抑制できるという利点もある。産業上の利用可能性

本発明の半閉鎖式呼吸装置においては、スター卜ボタン（手動操作部材）を操作するのみで、吸気ガスの供給開始、水抜き動作を行なうことができる。したがって、極めて簡単に操作することができる。

また、マウスピースが潜水者の口から外れた場合には、ラッチレバーが移動して、外部開口の封鎖および吸気ガスの供給停止が自動的に行なわれる。したがって、外部から水が侵入することを防止できる。

さらには、マウスピースを口から外すと自動的に吸気ガスの供袷が止むので、吸気ガスを無駄に消費することがない。

Claims

請求の範囲

1 - マウスピースュニッ卜から回収した呼気を、炭酸ガス吸着装置を通過させて再生し、当該再生ガスと呼吸ガスボンベから供給される一定流量の新規吸気用ガスとを前記マウスピースュニッ卜に吸気用ガスとして供給し、過剰なガスを外部に排出するように構成された半閉鎖式呼吸装置における前記マウスピースュニッ卜であって、

呼気が流通する呼気管に連通する呼気管接続口、吸気用ガスが流通する吸気管に連通する吸気管接続口、および外部に連通する外部開ロを備えた呼吸気流通室と、

この呼吸気流通室内に、前記呼吸ガスボンベから供給される一定流量の新規吸気用ガスを供給するガス供袷口と、

前記外部開口に取り付けたマウスピースと、

弾性力によって常に初期位置に保持されており、当該弾性力に逆らつて第 1 の作動位置まで移動させることのできる手動操作部材と、当該手動操作部材の前記第 1 の作動位置までの移動に連動して、前記外部開口を開く外部開口封鎖弁と、

開放伏態になつた前記外部開口封鎖弁に係合して、潜水者によって銜え込まれた状態にある限り、当該係合状態を保持して外部開口封鎖弁を開放状態に保持するラツチレバーと、

を有することを特徽とする半閉鑌式呼吸装置のマウスピースュニッ卜。

2 . 請求の範囲第 1項において、前記手動操作部材は、前記第 1 の作動位置から更に第 2の作動位置まで弾性力に逆らって移動可能であり、更に、前記呼吸ガスボンベからのガスを、一定流量の吸気用ガスよりも多い流量で前記呼吸気流通室に導入するパージ用ガス供給口と、

前記手動操作部材の第 2の作動位置までの移動に連動して、前記パージ用ガス供袷口を開く第 2の開閉レバーと、

を有することを特徵とする半閉鎖式呼吸装置のマウスピースュニッ卜。