JPWO2020162246A1 - 放射線検出素子、放射線検出器及び放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出素子、放射線検出器及び放射線検出装置 Download PDF

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Abstract

有感領域を広くした放射線検出素子、放射線検出器及び放射線検出装置を提供する。放射線検出素子は、平板状の半導体部と、該半導体部の一方の面である第1面に設けられており、放射線の入射によって前記半導体部内に発生する電荷を収集する第1電極と、前記半導体部の他方の面である第2面に設けられており、前記電荷の収集に必要な電圧を印加される第2電極と、前記第2面の中で、前記半導体部の縁を含まない部分に設けられており、半導体を前記半導体部と同じ型にするためのドーパントが前記半導体部よりも高濃度にドープされている高濃度層とを備える。前記高濃度層は、前記第2面の中で前記第2電極に重なった位置にあり、前記第2電極よりも厚い。

Description

本発明は、放射線検出素子、放射線検出器及び放射線検出装置に関する。
X線等の放射線を検出する放射線検出器には、半導体を用いた放射線検出素子を備えたものがある。半導体を用いた放射線検出素子には、例えばシリコンドリフト型放射線検出素子がある。シリコンドリフト型放射線検出素子を備えた放射線検出器は、シリコンドリフト型放射線検出器(SDD:Silicon Drift Detector)である。
半導体を用いた放射線検出素子は、平板状の半導体部を備える。半導体部の一面には、信号を出力するための第1電極が設けられ、他面には、電圧印加用の第2電極が設けられている。電圧が印加されることにより、半導体部の内部に電界が発生する。半導体部へ放射線が入射した場合、半導体部の内部に電荷が発生し、電荷は電界に従って移動し、電荷の一部が第1電極に集められ、電荷量に応じた信号が第1電極から出力される。また、従来の放射線検出素子には、複数の第1電極を備えたものがある。例えば、板状の半導体の一面に複数の第1電極を二次元状に並べた放射線検出素子が利用されている。放射線検出素子の設計上、放射線によって半導体部の内部に発生した電荷は、最も近い第1電極に集まり易くなっている。
半導体部の中で、第1電極から遠い位置には、電位勾配が緩やかな領域が存在する。この領域へ放射線が入射した場合、発生した電荷は、拡散によって広がるため、第1電極へ向かう方向とは異なる方向へ移動するか、又は第1電極への移動が遅くなることがある。この結果、信号処理に必要な時間が増大するか、又は電荷の一部が第1電極に集まらず正確な放射線のエネルギーが測定できないことがある。
複数の第1電極を備えた放射線検出素子では、複数の第1電極の中間に位置する領域が電位勾配の緩やかな領域となる。この領域で発生した電荷は、複数の第1電極に分散して収集されることがある。このとき、一つの放射線に対して複数の第1電極から信号が発生し、放射線のカウント数及びエネルギーが不明となる。
以上の問題を解決するために、電位勾配が緩やかな領域を覆うコリメータが設けられている。コリメータによりこの領域への放射線の入射が防止される。また、第2電極の周囲に、第1電極から遠い位置での電位勾配を大きくするための電極を設ける技術も開発されている。電位勾配が大きくなることにより、電荷の移動が速くなる。また、特許文献1には、複数の第1電極の中間に位置する領域へ入射した放射線に由来する信号を無視する技術が開示されている。
特許第6159133号公報
コリメータを設けた放射線検出素子は、サイズが大きくなる。電位勾配を大きくするための電極を設けた放射線検出素子は、電極に電位を与えるための配線等の構造が更に必要であり、構造が複雑になると共に、サイズが大きくなる。放射線検出素子全体のサイズを固定した場合は、放射線を検出することができる有感領域が縮小する。複数の第1電極の中間に位置する領域へ入射した放射線に由来する信号を無視する場合でも、有感領域が縮小する。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、有感領域を広くした放射線検出素子、放射線検出器及び放射線検出装置を提供することにある。
本発明に係る放射線検出素子は、平板状の半導体部と、該半導体部の一方の面である第1面に設けられており、放射線の入射によって前記半導体部内に発生する電荷を収集する第1電極と、前記半導体部の他方の面である第2面に設けられており、前記電荷の収集に必要な電圧を印加される第2電極とを備える放射線検出素子において、前記第2面の中で前記半導体部の縁を含まない部分に設けられており、半導体を前記半導体部と同じ型にするためのドーパントが前記半導体部よりも高濃度にドープされている高濃度層を備え、前記高濃度層は、前記第2面の中で前記第2電極に重なった位置にあり、前記第2電極よりも厚いことを特徴とする。
本発明においては、放射線検出素子は、平板状の半導体部と、半導体部の第1面に設けられており、半導体部内に発生する電荷を収集する第1電極と、半導体部の第2面に設けられており、電圧を印加される第2電極とを備える。放射線検出素子は、更に、ドーパントが半導体部よりも高濃度にドープされている高濃度層が第2面に設けられている。高濃度層は、半導体部の縁には設けられていない。電圧の印加により半導体部内に電界が発生する。高濃度部では、他の部分に比べて電位勾配がより大きくなり、等電位面がより密になる。また、高濃度層は、第2電極に重なった位置にあり、第2電極より厚い。このため、高濃度層は第2電極よりも深い位置で電位勾配を大きくする。半導体部の縁及び縁の近傍では、等電位面は第2面に対して傾き、第1電極へ向かう方向の電界が発生する。第1電極へ向かう方向の電界により、第1電極から遠い位置で発生した電荷が第1電極へ移動しやすくなる。
本発明に係る放射線検出素子は、前記高濃度層は前記第2電極よりも狭いことを特徴とする。
本発明においては、高濃度層の面積は第2電極の面積よりも狭い。このため、第2電極に印加された電圧により、高濃度層と高濃度層の周囲の部分とに電界が発生する。高濃度層の周囲の部分に発生した電界は、第1電極へ向かう方向の電界となる。
本発明に係る放射線検出素子は、前記第1電極と前記第1電極の裏側に位置する前記高濃度層との組を複数組備え、複数の前記高濃度層は、互いに離隔しており、前記第2面は、前記高濃度層が設けられておらず、複数の前記高濃度層の間に位置する部分を含むことを特徴とする。
本発明においては、放射線検出素子は、第1電極と第1電極の裏側に位置する高濃度層との組を複数組備える。複数の高濃度層は互いに離隔しており、第2面には、複数の高濃度層の中間にあり、高濃度層が設けられていない部分がある。この部分では、等電位面は第2面に対して傾き、最も近い第1電極へ向かう方向の電界が発生する。第1電極へ向かう方向の電界により、第1電極から遠い位置で発生した電荷をより確実に第1電極に収集することが可能となる。
本発明に係る放射線検出素子は、前記第1面に設けられ、前記第1電極を囲んでおり、前記第1電極からの距離が互いに異なる複数の第3電極を更に備え、前記第3電極は、前記半導体部内に前記第1電極に向かって電位が変化する電位勾配が生成されるように、電圧が印加されることを特徴とする。
本発明においては、放射線検出素子は、第1電極を囲む複数の第3電極を備える。第3電極は、半導体部内に第1電極に向かって電位が変化する電位勾配が生成されるように、電圧が印加される。電位勾配によって、半導体部内で発生した電荷が第1電極へ移動しやすくなる。
本発明に係る放射線検出素子は、前記第1面の中で前記第1電極からの距離が前記第1電極から前記複数の第3電極の内の最も外側の第3電極までの距離よりも長くなる位置に対して、前記第2面の中で裏側に位置する部分には、前記第1電極に対応する前記高濃度層は設けられていないことを特徴とする。
本発明においては、第1電極からの距離が第1電極から最も外側の第3電極までの距離よりも長くなる位置の裏側に位置する部分には、高濃度層は設けられていない。このため、第3電極による電位勾配の影響が小さい部分に、第1電極に対して指向する電界が発生する。
本発明に係る放射線検出素子は、前記第1面の中で前記第1電極からの距離が前記複数の第3電極の内の前記第1電極に対する電位差が最大になる第3電極の外縁までの距離よりも長くなる位置に対して、前記第2面の中で裏側に位置する部分には、前記第1電極に対応する前記高濃度層は設けられていないことを特徴とする。
本発明においては、複数の第3電極の内で第1電極との電位差が最大になる第3電極の外縁よりも外側にある位置の裏側に位置する部分に、高濃度層は設けられていない。このため、第3電極による電位勾配の影響が小さい部分に、第1電極に対して指向する電界が発生する。
本発明に係る放射線検出素子は、前記第1電極及び前記複数の第3電極の組を複数組備え、前記高濃度層は、前記複数の第3電極の内の前記第1電極に対する電位差が最大になる第3電極の裏側に位置する部分を越えて連続してはいないことを特徴とする。
本発明においては、放射線検出素子は、第1電極と複数の第3電極との組を複数組備える。第1電極との電位差が最大になる第3電極の裏側に位置する部分では、高濃度層は連続していない。このため、第3電極による電位勾配の影響が小さい部分には、高濃度層が無く、第1電極に対して指向する電界が発生する。
本発明に係る放射線検出器は、本発明に係る放射線検出素子と、該放射線検出素子が載置された基板と、前記放射線検出素子及び前記基板を収容するハウジングとを備えることを特徴とする。
本発明に係る放射線検出装置は、試料へ放射線を照射する照射部と、前記試料から発生した放射線を検出する請求項9に記載の放射線検出器と、該放射線検出器での放射線の検出結果に基づいた分析を行う分析部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、放射線検出器及び放射線検出装置では、有感領域を広くした放射線検出素子を用いることによって、放射線の検出効率が向上する。
本発明にあっては、放射線によって発生した電荷を第1電極に収集することができる範囲が広くなることによって、放射線検出素子中の放射線を検出することができる有感領域が広くなる。放射線の検出効率が向上するか、又は放射線検出素子のサイズの増大が抑制される等、本発明は優れた効果を奏する。
実施形態1に係る放射線検出素子の模式的断面図である。 第2面の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 第1面の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 放射線検出素子を備える放射線検出器2の例を示す模式的斜視図である。 放射線検出器の例を示す模式的断面図である。 放射線検出装置の機能構成の例を示すブロック図である。 高濃度層が設けられていない従来の放射線検出素子におけるSi層の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。 実施形態1に係る放射線検出素子におけるSi層の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。 図8中の二点鎖線で囲んだ部分を拡大した模式的断面図である。 第1面の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 第2面の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 実施形態2に係る放射線検出素子の模式的断面図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る放射線検出素子1の模式的断面図である。放射線検出素子1は、シリコンドリフト型放射線検出素子である。放射線検出素子1は、Si(シリコン)からなる円板状のSi層11を備えている。Si層11の成分は例えばn型のSiである。Si層11は半導体部である。Si層11は、第1面111と、第1面111の裏側に位置する第2面112を有する。第2面112は、主に放射線が入射する入射面である。図2は、第2面112の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子1の模式的平面図である。図3は、第1面111の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子1の模式的平面図である。
第1面111の中央には、放射線検出時に信号を出力する電極である信号出力電極12が設けられている。信号出力電極12は第1電極に相当する。信号出力電極12の成分は、Si層11と同じ型のSiであり、リン等の特定のドーパントがドープされている。例えば、信号出力電極12の成分はn+Siである。また、第1面111には、多重のリング状になった複数の曲線状電極14が設けられている。曲線状電極14は第3電極に相当する。曲線状電極14の成分は、Si層11とは異なる型のSiである。例えば、曲線状電極14の成分は、ホウ素等の特定のドーパントがSiにドープされたp+Siである。リング状に配置された複数の曲線状電極14はほぼ同心であり、複数の曲線状電極14のほぼ中心に信号出力電極12が位置している。即ち、複数の曲線状電極14は信号出力電極12を囲んでおり、信号出力電極12と夫々の曲線状電極14との間の距離は異なる。
図1及び図3には三つの曲線状電極14を示しているが、実際にはより多くの曲線状電極14が設けられている。なお、曲線状電極14の形状は円環が変形した形状であってもよく、多重の曲線状電極14は同心でなくともよい。また、信号出力電極12は、多重の曲線状電極14の中心以外の位置に配置されていてもよく、第1面111の中央以外の位置に配置されていてもよい。放射線検出素子1の形状はドロップレット型であってもよい。Si層11の形状は、円板状以外の形状であってもよく、正方形、長方形、台形又は六角形等の形状を有する板状であってもよい。
第2面112には、電圧が印加される電極であるカウンター電極13がほぼ全面に形成されている。カウンター電極13は第2電極に相当する。カウンター電極13の成分はSi層11とは異なる型のSiである。例えば、Si層11の成分がn型のSiであれば、カウンター電極13の成分はp+Siである。カウンター電極13の縁と第2面112の縁との間には、接地電位に接続される接地電極182が設けられている。接地電極182は環状である。カウンター電極13と接地電極182との間には、カウンター電極13と接地電極182との間の絶縁破壊を防止する防護部181が設けられている。防護部181は環状であり、導電性を有する。カウンター電極13は、電圧印加部31に接続されている。また、多重の曲線状電極14の内、最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14とは、電圧印加部31に接続されている。カウンター電極13により生成される電界を一様にし、カウンター電極13の表面を保護するために、第2面112のうちカウンター電極13の表面には、Al(アルミニウム)若しくはAu(金)等の金属膜、又は酸化膜若しくは窒化膜等の絶縁膜が設けられていてもよい。
第1面111には、複数の曲線状電極14の外側に、接地電極182が設けられている。曲線状電極14と接地電極182との間には、曲線状電極14と接地電極182との間の絶縁破壊を防止する防護部181が設けられている。防護部181は電圧印加部31に接続されておらず、防護部181の電位は浮遊電位である。なお、接地電極182は第1面111又は第2面112の一方のみに設けられていてもよい。接地電極182が設けられていない面であっても、防護部181は設けられていてもよい。接地電極182が設けられていない場合、防護部181はSi層11の縁とカウンター電極13又は曲線状電極14との間の絶縁破壊を防止する。また、カウンター電極13は第2面112の縁まで形成されていてもよく、接地電極182及び防護部181は設けられていなくてもよい。
電圧印加部31は、最も内側の曲線状電極14の電位が最も高く、最も外側の曲線状電極14の電位が最も低くなるように、電圧を印加する。また、放射線検出素子1は、信号出力電極12からの距離が互いに異なり隣接する曲線状電極14の間に、所定の電気抵抗が発生するように構成されている。例えば、隣接する曲線状電極14の間に位置する部分の成分を調整することで、二つの曲線状電極14が接続される電気抵抗チャネルが形成されている。即ち、複数の曲線状電極14は、電気抵抗を介して数珠つなぎに接続されている。このような複数の曲線状電極14に電圧印加部31から電圧が印加されることによって、夫々の曲線状電極14は、外側の曲線状電極14から内側の曲線状電極14に向けて順々に単調に増加する電位を有する。即ち、曲線状電極14の電位は、信号出力電極12に遠い曲線状電極14から信号出力電極12に近い曲線状電極14へ向けて順々に増加する。なお、複数の曲線状電極14の中に、電位が同じ隣接する一対の曲線状電極14が含まれていてもよい。
複数の曲線状電極14の電位によって、Si層11内には、段階的に信号出力電極12に近いほど電位が高く信号出力電極12から遠いほど電位が低くなる電界(電位勾配)が生成される。更に、電圧印加部31は、カウンター電極13の電位が最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14との間の電位になるように、カウンター電極13に電圧を印加する。このように、Si層11の内部には、信号出力電極12に近づくほど電位が高くなる電界が生成される。カウンター電極13には直接電圧を印加してもよく、又は、カウンター電極13は浮遊電極であってもよい。カウンター電極13が浮遊電極である場合は、曲線状電極14に印加された電圧によって、カウンター電極13に電位が印加される。
信号出力電極12には、前置増幅器21が接続されている。前置増幅器21には、主増幅器32が接続されている。X線、光子一般(UV及び可視光を含む)、電子線又は他の荷電粒子線等の放射線は、Si層11内へ入射し、Si層11内で吸収された放射線のエネルギーに応じた量の電荷が発生する。発生する電荷は電子及び正孔である。発生した電荷は、Si層11の内部の電界によって移動し、一方の種類の電荷は、信号出力電極12へ集中して流入する。本実施形態では、信号出力電極12がn型である場合、放射線の入射によって発生した電子が移動し、信号出力電極12へ流入する。信号出力電極12へ流入した電荷は電流信号となって出力され、前置増幅器21へ入力される。前置増幅器21は、電流信号を電圧信号へ変換し、主増幅器32へ出力する。主増幅器32は、前置増幅器21からの電圧信号を増幅し、放射線検出素子1へ入射した放射線のエネルギーに応じた強度の信号を出力する。
図4は、放射線検出素子1を備える放射線検出器2の例を示す模式的斜視図であり、図5は、放射線検出器2の例を示す模式的断面図である。放射線検出器2は、円筒の一端に切頭錐体が連結した形状のハウジング25を備えている。ハウジング25の先端には、放射線を通過させる窓26が設けられている。ハウジング25の内部には、放射線検出素子1と、回路基板22と、遮蔽板23と、冷却部28と、ベースプレート24とが配置されている。ベースプレート24はステムとも言う。冷却部28は例えばペルチェ素子である。放射線検出素子1は、回路基板22の表面に実装されており、窓26に対向する位置に配置されている。放射線検出素子1は、第2面112が窓26に対向するように、配置されている。回路基板22には、配線が形成され、前置増幅器21が実装されている。遮蔽板23は、冷却部28と回路基板22との間に配置されており、冷却部28の吸熱部分に熱的に接触している。冷却部28の放熱部分はベースプレート24に熱的に接触している。
ベースプレート24は、冷却部28が載置されて固定される平板状の部分と、ハウジング25の底部を貫通している部分とを有している。放射線検出素子1を実装した回路基板22は遮蔽板23を介在させて冷却部28に固定されており、冷却部28がベースプレート24に固定されていることによって、ベースプレート24は放射線検出素子1及び回路基板22を保持している。遮蔽板23は、X線を遮蔽する材料で形成されている。遮蔽板23は、冷却部28又はベースプレート24に放射線が入射した場合に冷却部28又はベースプレート24から発生したX線を、放射線検出素子1へ入射しないように遮蔽する。放射線検出素子1の熱は、回路基板22及び遮蔽板23を通じて冷却部28に吸熱され、冷却部28からベースプレート24へ伝わり、ベースプレート24を通じて放射線検出器2外へ放熱される。更に、放射線検出器2は、ハウジング25の底部を貫通した複数のリードピン27を備えている。リードピン27は、ワイヤボンディング等の方法で回路基板22に接続されている。電圧印加部31による放射線検出素子1への電圧の印加と、前置増幅器21から主増幅器32への信号の出力とはリードピン27を通じて行われる。なお、放射線検出器2は、冷却部28を備えていない形態であってもよい。
図6は、放射線検出装置100の機能構成の例を示すブロック図である。放射線検出器2には、放射線検出素子1及び前置増幅器21が含まれている。電圧印加部31及び主増幅器32は、放射線検出器2の外部に配置されている。前置増幅器21は、一部が放射線検出器2の内部に含まれており、他の部分が放射線検出器2の外部に配置されていてもよい。放射線検出装置100は、試料5を保持する試料保持部51と、X線、電子線又は粒子線等の放射線を試料5へ照射する照射部33と、照射部33の動作を制御する照射制御部34とを備えている。照射部33から試料5へ放射線が照射され、試料5では蛍光X線等の放射線が発生する。放射線検出器2は、試料5から発生した放射線が放射線検出素子1へ入射することができる位置に配置されている。図中には、放射線を矢印で示している。前述したように、主増幅器32は、放射線検出素子1が検出した放射線のエネルギーに応じた信号を出力する。主増幅器32には、出力した信号を処理する信号処理部41が接続されている。信号処理部41は、主増幅器32が出力した各値の信号をカウントし、放射線のエネルギーとカウント数との関係、即ち放射線のスペクトルを生成する処理を行う。
信号処理部41は、分析部42に接続されている。分析部42は、演算を行う演算部及びデータを記憶するメモリを含んで構成されている。信号処理部41は、生成したスペクトルを示すデータを分析部42へ出力する。分析部42は、信号処理部41からのデータを入力され、入力されたデータが示すスペクトルに基づき、試料5に含まれる元素を同定する処理を行う。分析部42は、試料5に含まれる各種の元素の量を計算する処理を行ってもよい。分析部42には、液晶ディスプレイ等の表示部44が接続されている。表示部44は、分析部42による処理の結果を表示する。また、表示部44は、信号処理部41に接続されており、信号処理部41が生成したスペクトルを表示する。なお、信号処理部41は放射線のスペクトルを生成せず、分析部42が放射線のスペクトルを生成してもよい。
更に、放射線検出装置100は、全体の動作を制御する制御部43を備えている。制御部43は、電圧印加部31、主増幅器32、照射制御部34及び分析部42に接続されており、各部の動作を制御する。制御部43は、例えば、パーソナルコンピュータで構成されている。制御部43は、使用者の操作を受け付け、受け付けた操作に応じて放射線検出装置100の各部を制御する構成であってもよい。また、制御部43及び分析部42は同一のコンピュータで構成されていてもよい。
図1に示すように、第2面112には、SiをSi層11と同じ型のSiにするためのドーパントがSi層11よりも高濃度にドープされている高濃度層15が設けられている。例えば、Si層11には、Si1cm3 当たり1011個のドーパントがドープされており、高濃度層15には、Si1cm3 当たり1013〜1017個のドーパントがドープされている。また、例えば、信号出力電極12には、Si1cm3 当たり1019個のドーパントがドープされている。図1に示すように、高濃度層15はカウンター電極13よりも深い位置まで形成されており、高濃度層15はカウンター電極13よりも厚い。
表面付近では、高濃度層15とカウンター電極13とが重なった部分がある。この部分では、高濃度にドーパントがドープされていることに加えて、SiをSi層11と異なる型のSiにするための他のドーパントがドープされている。カウンター電極13にドープされた他のドーパントの濃度は、高濃度層15にドープされたドーパントの濃度よりも高濃度である。例えば、カウンター電極13には、他のドーパントがSi1モル当たり1019個ドープされている。このため、高濃度層15とカウンター電極13とが重なった部分は、Si層11と異なる型のSiでなり、カウンター電極13として機能する。高濃度層15のカウンター電極13よりも深い位置にある部分は、Si層11と同じ型のSiでなる。例えば、Si層11がn型である場合は、高濃度層15のカウンター電極13よりも深い位置にある部分はn型のSiで構成されている。
高濃度層15は、Si層11の縁を含まない部分に設けられている。図2には、高濃度層15の範囲を破線で示す。破線よりも内側に、高濃度層15が存在する。図2に示すように、高濃度層15の面積は、平面視でカウンター電極13の面積よりも狭い。即ち、高濃度層15は、Si層11の縁及び縁の近傍には、存在しない。以下、Si層11の縁及び縁の近傍を周縁領域16とする。周縁領域16は、信号出力電極12から最も遠い部分である。周縁領域16には、接地電極182及び防護部181が含まれている。周縁領域16には、高濃度層15は含まれていない。このように、高濃度層15は、第2面112の中で、信号出力電極12の裏側に位置する部分に存在し、信号出力電極12から最も遠い部分には存在しない。
カウンター電極13の縁と高濃度層15の縁との間の距離は、1μm以上であることが望ましい。高濃度層15の縁の位置は、ドーパントの拡散の影響を受ける。ドーパントが拡散する距離は0.5μm程度である。このため、カウンター電極13の縁と高濃度層15の縁との間の距離を1μm以上にすることによって、ドーパントの拡散の影響を受けずに、確実に、高濃度層15の範囲をカウンター電極13よりも狭い範囲にすることができる。なお、周縁領域16以外にも、カウンター電極13に重なり高濃度層15が設けられていない部分があってもよい。
図1には、平面視での高濃度層15の外縁の位置と最も外側の曲線状電極14の外縁の位置とを破線で示している。図1に示すように、信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離よりも長くなる位置に対して、第2面112の中で裏側に位置する部分には、高濃度層15は設けられていない。図1には、最も外側の曲線状電極14の外縁の位置とカウンター電極13の縁の位置とが平面視で一致する例を示したが、両者は一致していなくてもよい。例えば、信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離が、信号出力電極12から高濃度層15の外縁の裏側に位置する部分までの距離よりも短くなっていてもよい。また、例えば、信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離が、信号出力電極12からカウンター電極13の外縁の裏側に位置する部分までの距離よりも長くなっていてもよい。
最も外側の曲線状電極14は、複数の曲線状電極14の中で、信号出力電極12に対する電位差が最大になる曲線状電極14であり、即ち、電位が最も低い曲線状電極14である。図1に示すように、信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も電位の低い曲線状電極14の外縁までの距離よりも長くなる位置に対して、第2面112の中で裏側に位置する部分には、高濃度層15は設けられていない。
前述したように、電圧印加部31がカウンター電極13及び曲線状電極14に電圧を印加することにより、Si層11の内部には電界が生成される。図7は、高濃度層15が設けられていない従来の放射線検出素子におけるSi層11の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。図8は、実施形態1に係る放射線検出素子1におけるSi層11の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。図7及び図8には、等電位面を実線の曲線で示し、破線で信号出力電極12を示す。Si層11の内部には、信号出力電極12に近づくほど電位が高くなる電界が生成される。高濃度層15の位置はカウンター電極13の位置に重なっているので、高濃度層15内にも確実に電界が生成される。また、高濃度層15の面積はカウンター電極13の面積よりも狭いので、高濃度層15よりも外側に位置する周縁領域16にも確実に電界が生成される。
図9は、図8中の二点鎖線で囲んだ部分を拡大した模式的断面図である。ドーパントの濃度が高い部分では、電位勾配がより大きくなる。即ち、高濃度層15内では、Si層11内の他の部分に比べて、電位勾配がより大きく、等電位面がより密になる。図8及び図9に示すように、特に、高濃度層15の中の表面付近では、等電位面が集中している。高濃度層15はカウンター電極13よりも厚いので、カウンター電極13よりも深い位置において、電位勾配が大きくなり、等電位面が密になる。高濃度層15が設けられていない、周縁領域16では、等電位面の間の距離は、高濃度層15に近いほど狭く、高濃度層15から遠いほど広い。このため、等電位面は第2面112に対して傾いており、図8中に矢印で示すように、信号出力電極12へ向かう方向の電界が発生する。信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離よりも長くなる位置の裏側に位置する部分に高濃度層15が設けられていないことによって、曲線状電極14による電位勾配の影響が小さい部分に信号出力電極12に対して指向する電界が発生する。このため、周縁領域16に発生する電界は、より信号出力電極12に対して指向する。
本実施形態において周縁領域16に発生する電界は、図7に示す如き従来の放射線検出素子において周縁領域に発生する電界に比べて、より信号出力電極12に対して指向した方向に発生する。放射線に起因する電荷が発生した場合は、電界の方向に電荷が流れる。このため、本実施形態では、従来の放射線検出素子に比べて、周縁領域16に発生した電荷は信号出力電極12へ向けて流れ易い。即ち、本実施形態の放射線検出素子1は、従来の放射線検出素子に比べて、信号出力電極12から遠い位置で発生した電荷をより確実に信号出力電極12に収集することができる。このため、放射線によって発生した電荷を信号出力電極12に収集することができる範囲が広くなる。従って、放射線検出素子1の中で放射線を検出することができる有感領域が広くなる。
本実施形態では、信号出力電極12から遠い位置で発生した電荷を確実に収集することにより、放射線検出素子1のサイズを無暗に大きくすることなく、有感領域を広くすることができる。有感領域が広くなることによって、放射線の検出効率が向上する。また、有感領域を広くするための構造が簡単であるので、放射線検出素子1の構造が簡素化される。
(実施形態2)
図10は、第1面111の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子1の模式的平面図である。Si層11の第1面111には、多重のリング状の曲線状電極14が複数組設けられている。図10には、四組の多重の曲線状電極14が設けられている例を示している。多重の曲線状電極14の組数は四組に限るものではなく、八組等、その他の数であってもよい。複数組の多重の曲線状電極14は、第1面111の中心の周囲に均等に配置されている。図10には、各組に三つの曲線状電極14が含まれている例を示しているが、実際にはより多くの曲線状電極14が設けられている。各組の多重の曲線状電極14で囲まれた位置には、信号出力電極12が設けられている。複数組の多重の曲線状電極14に含まれる最も外側の曲線状電極14は、一部を互いに共有している。なお、曲線状電極14は、共有部分を有していなくてもよい。
放射線検出素子1の中央には、貫通孔183が形成されている。例えば、貫通孔183は、試料へ照射するための放射線が通過し、放射線検出素子1には、放射線を照射された試料から発生した放射線が入射する。貫通孔183の周囲には、環状の接地電極185が設けられている。また、複数組の多重の曲線状電極14の外側には、環状の接地電極182が設けられている。接地電極182及び185は接地電位に接続される。接地電極185と曲線状電極14との間には、接地電極185と曲線状電極14との間の絶縁破壊を防止する防護部184が設けられている。複数組の多重の曲線状電極14と接地電極182との間には、曲線状電極14と接地電極182との間の絶縁破壊を防止する防護部181が設けられている。
図11は、第2面112の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子1の模式的平面図である。第2面112には、カウンター電極13がほぼ全面に形成されている。図11では、高濃度層15の範囲を破線で示しており、最も外側の曲線状電極14の裏側の位置を破線で示している。カウンター電極13の縁と第2面112の縁との間には、環状の接地電極182が設けられている。カウンター電極13と接地電極182との間には、カウンター電極13と接地電極182との間の絶縁破壊を防止する防護部181が設けられている。貫通孔183の周辺には、カウンター電極13が設けられていない。カウンター電極13と貫通孔183との間には、環状の接地電極185が設けられている。カウンター電極13と接地電極185との間には、カウンター電極13と接地電極185との間の絶縁破壊を防止する防護部184が設けられている。
防護部181及び184は環状であり、導電性を有する。接地電極182及び185は接地電位に接続される。防護部181及び184は電圧印加部31に接続されておらず、防護部181及び184の電位は浮遊電位である。なお、接地電極182又は185は第1面111又は第2面112の一方のみに設けられていてもよい。接地電極182又は185が設けられていない面であっても、防護部181又は184は設けられていてもよい。接地電極182が設けられていない場合、防護部181はSi層11の縁とカウンター電極13又は曲線状電極14との間の絶縁破壊を防止する。接地電極185が設けられていない場合、防護部184は貫通孔183の内面とカウンター電極13又は曲線状電極14との間の絶縁破壊を防止する。また、カウンター電極13は第2面112の縁まで形成されていてもよく、接地電極182及び185並びに防護部181及び184は設けられていなくてもよい。
図12は、実施形態2に係る放射線検出素子1の模式的断面図である。図12は、図10及び図11中のXII−XII線で放射線検出素子1を切断した断面図を示す。夫々の信号出力電極12の裏側に位置する部分に、高濃度層15が設けられている。図12には、平面視での高濃度層15の外縁の位置と最も外側の曲線状電極14の外縁の位置とを破線で示している。図12には、最も外側の曲線状電極14の外縁の位置とカウンター電極13の縁の位置とが平面視で一致する例を示したが、両者は一致していなくてもよい。例えば、信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離が、信号出力電極12から高濃度層15の外縁の裏側に位置する部分までの距離よりも短くなっていてもよい。また、例えば、信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離が、信号出力電極12からカウンター電極13の外縁の裏側に位置する部分までの距離よりも長くなっていてもよい。
信号出力電極12と信号出力電極12の裏側に位置する高濃度層15と信号出力電極12を囲繞する多重の曲線状電極14との組が複数組設けられている。夫々の信号出力電極12の裏側に位置する部分に設けられた高濃度層15は、互いに離隔している。即ち、放射線検出素子1には、複数の高濃度層15が設けられている。第2面112には、複数の高濃度層15の間に位置し、高濃度層15が設けられていない中間領域17が存在する。
実施形態1と同様に、周縁領域16には高濃度層15は設けられていない。信号出力電極12の裏側に位置する高濃度層15を信号出力電極12に対応する高濃度層15とする。信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離よりも長くなる位置に対して、第2面112の中で裏側に位置する部分には、信号出力電極12に対応する高濃度層15は設けられていない。実施形態1と同様に、カウンター電極13の外縁と高濃度層15の外縁との間の距離は、1μm以上であることが望ましい。なお、周縁領域16及び中間領域17以外にも、カウンター電極13に重なり高濃度層15が設けられていない部分があってもよい。
実施形態1と同様に、カウンター電極13と最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14とは、電圧印加部31に接続されている。図12では電圧印加部31は省略している。電圧印加部31は、最も内側の曲線状電極14の電位が最も高く、最も外側の曲線状電極14の電位が最も低くなるように、電圧を印加する。更に、電圧印加部31は、カウンター電極13の電位が最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14との間の電位になるように、カウンター電極13に電圧を印加する。Si層11の内部には、信号出力電極12に近づくほど電位が高くなる電界が生成される。放射線検出素子1以外の放射線検出器2の構成及び放射線検出装置100の構成は、実施形態1と同様である。
一の信号出力電極12を囲う複数の曲線状電極14の内、最も外側の曲線状電極14は、信号出力電極12に対する電位差が最大になる曲線状電極14であり、即ち、電位が最も低い曲線状電極14である。図12に示すように、信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も電位の低い曲線状電極14の外縁までの距離よりも長くなる位置に対して、第2面112の中で裏側に位置する部分には、信号出力電極12に対応する高濃度層15は設けられていない。
また、高濃度層15は、電位が最も低い曲線状電極14の裏側に位置する部分を越えて連続してはいない。図12に示すように、第2面112の中で、電位が最も低い曲線状電極14の裏側に位置する部分の一部は、中間領域17になっており、高濃度層15は設けられていない。図12には、断面中での中間領域17の幅が曲線状電極14の幅よりも狭い例を示したが、中間領域17の幅は、曲線状電極14の幅と同一か又は曲線状電極14の幅よりも広くてもよい。
実施形態1と同様に、高濃度層15内では、Si層11内の他の部分に比べて、電位勾配がより大きく、等電位面がより密になる。周縁領域16では、等電位面の間の距離は、高濃度層15に近いほど狭く、高濃度層15から遠いほど広くなり、等電位面は第2面112に対して傾く。この結果、周縁領域16には、信号出力電極12へ向かう方向の電界が発生する。同様に、中間領域17においても、等電位面の間の距離は、高濃度層15に近いほど狭く、高濃度層15から遠いほど広くなり、等電位面は第2面112に対して傾く。この結果、最も近い複数の信号出力電極12からの距離が全く同じ位置を除き、中間領域17にも、信号出力電極12へ向かう方向の電界が発生する。
周縁領域16及び中間領域17は、何れの信号出力電極12からも遠い位置にある。このため、従来の放射線検出素子では、周縁領域16及び中間領域17に発生した電荷は信号出力電極12に収集され難い。また、周縁領域16は、信号出力電極12からの距離が信号出力電極12から最も外側の曲線状電極14までの距離よりも長くなる位置の裏側に位置することにより、曲線状電極14による電位勾配が緩やかである。また、中間領域17は、電位が最も低い曲線状電極14の裏側に位置しているので、曲線状電極14による電位勾配が緩やかである。周縁領域16及び中間領域17に高濃度層15が設けられていないことによって、曲線状電極14による電位勾配の影響が小さい部分に、信号出力電極12に対して指向する電界が発生する。このため、周縁領域16及び中間領域17に発生する電界は、従来に比べて、より信号出力電極12に対して指向する。
周縁領域16及び中間領域17に発生する電界は、高濃度層15を備えていない従来の放射線検出素子において周縁領域及び中間領域に発生する電界に比べて、より信号出力電極12に対して指向した方向に発生する。このため、本実施形態では、従来の放射線検出素子に比べて、周縁領域16及び中間領域17に発生した電荷は信号出力電極12へ向けて流れ易い。即ち、本実施形態の放射線検出素子1は、従来の放射線検出素子に比べて、信号出力電極12から遠い位置で発生した電荷をより確実に信号出力電極12に収集することができる。このため、放射線によって発生した電荷を信号出力電極12に収集することができる範囲が広くなる。従って、放射線検出素子1の中で放射線を検出することができる有感領域が広くなる。更に、中間領域17に発生する電界は、最も近い信号出力電極12に対して指向するので、中間領域17で発生した電荷は、最も近い信号出力電極12に収集され易く、複数の信号出力電極12に分散して収集されることは起こりにくくなる。このため、一つの放射線に対して複数の第1電極から信号が発生することが減少し、放射線のカウント数及びエネルギーがより正確となる。
実施形態1と同様に、本実施形態では、信号出力電極12から遠い位置で発生した電荷を確実に収集することにより、放射線検出素子1のサイズを無暗に大きくすることなく、有感領域を広くすることができる。有感領域が広くなることによって、放射線の検出効率が向上する。また、有感領域を広くするための構造が簡単であるので、放射線検出素子1の構造が簡素化される。
なお、本実施形態では、第2面112にカウンター電極13が一面に設けられている形態を示したが、カウンター電極13は複数に分割されていてもよい。この場合、夫々の高濃度層15の面積は、平面視で夫々のカウンター電極13の面積よりも狭い。電圧印加部31は、夫々のカウンター電極13に電圧を印加する。この場合でも、Si層11内に電界が発生し、周縁領域16及び中間領域17には信号出力電極12に対して指向した電界が発生する。また、実施形態1及び2においては、曲線状電極14を備えた形態を示したが、放射線検出素子1は曲線状電極14を備えていない形態であってもよい。
また、本実施形態では、信号出力電極12及び多重の曲線状電極14の複数組が貫通孔183の周囲に配置された形態を示したが、信号出力電極12及び多重の曲線状電極14の配置はこれに限るものではない。例えば、信号出力電極12及び多重の曲線状電極14の複数組は、直線状に配置されていてもよく、マトリクス状に配置されていてもよい。
なお、以上の実施形態1及び2では、Si層11がn型であり曲線状電極14がp型である例を示したが、放射線検出素子1は、Si層11がn型であり曲線状電極14がp型である形態であってもよい。また、実施形態1及び2では、放射線により発生した電子が信号出力電極12へ集中して流入する形態を主に示したが、放射線検出素子1は、放射線により発生した正孔が信号出力電極12へ集中して流入する形態であってもよい。この形態では、電圧印加部31は、信号出力電極12に遠い曲線状電極14から信号出力電極12に近い曲線状電極14へ向けて順々に電位が単調に減少し、カウンター電極13の電位が最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14との間の電位になるように電圧を印加する。
また、実施形態1及び2では、曲線状電極14がリング状である形態を示したが、放射線検出素子1は、リングの一部が開放された形状の曲線状電極14を備えた形態であってもよい。第3電極は、曲線状に限るものではなく、多角形等、直線が組み合わさった形状を有していてもよい。また、実施形態1及び2では、半導体部がSi層11である形態を示したが、放射線検出素子1は、Si以外の半導体でなる半導体部を備えた形態であってもよい。また、実施形態1及び2では、試料5へ放射線を照射する機能を備えた形態を示したが、放射線検出装置100は、試料5へ放射線を照射する機能を備えていない形態であってもよい。
本発明は上述した実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
100 放射線検出装置
1 放射線検出素子
11 Si層(半導体部)
12 信号出力電極(第1電極)
121 小電極
122 ワイヤ
123 導電線
13 カウンター電極(第2電極)
14 曲線状電極(第3電極)
15 高濃度層
16 周縁領域
17 中間領域
2 放射線検出器
21 前置増幅器
31 電圧印加部
32 主増幅器
本発明に係る放射線検出装置は、試料へ放射線を照射する照射部と、前記試料から発生した放射線を検出する本発明に係る放射線検出器と、該放射線検出器での放射線の検出結果に基づいた分析を行う分析部とを備えることを特徴とする。
実施形態1に係る放射線検出素子の模式的断面図である。 第2面の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 第1面の側から見た実施形態1に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 放射線検出素子を備える放射線検出器の例を示す模式的斜視図である。 放射線検出器の例を示す模式的断面図である。 放射線検出装置の機能構成の例を示すブロック図である。 高濃度層が設けられていない従来の放射線検出素子におけるSi層の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。 実施形態1に係る放射線検出素子におけるSi層の内部に発生した電界の例を示す模式的断面図である。 図8中の二点鎖線で囲んだ部分を拡大した模式的断面図である。 第1面の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 第2面の側から見た実施形態2に係る放射線検出素子の模式的平面図である。 実施形態2に係る放射線検出素子の模式的断面図である。
表面付近では、高濃度層15とカウンター電極13とが重なった部分がある。この部分では、高濃度にドーパントがドープされていることに加えて、SiをSi層11と異なる型のSiにするための他のドーパントがドープされている。カウンター電極13にドープされた他のドーパントの濃度は、高濃度層15にドープされたドーパントの濃度よりも高濃度である。例えば、カウンター電極13には、他のドーパントがSi1cm 3 当たり1019個ドープされている。このため、高濃度層15とカウンター電極13とが重なった部分は、Si層11と異なる型のSiでなり、カウンター電極13として機能する。高濃度層15のカウンター電極13よりも深い位置にある部分は、Si層11と同じ型のSiでなる。例えば、Si層11がn型である場合は、高濃度層15のカウンター電極13よりも深い位置にある部分はn型のSiで構成されている。
なお、以上の実施形態1及び2では、Si層11がn型であり曲線状電極14がp型である例を示したが、放射線検出素子1は、Si層11が型であり曲線状電極14が型である形態であってもよい。また、実施形態1及び2では、放射線により発生した電子が信号出力電極12へ集中して流入する形態を主に示したが、放射線検出素子1は、放射線により発生した正孔が信号出力電極12へ集中して流入する形態であってもよい。この形態では、電圧印加部31は、信号出力電極12に遠い曲線状電極14から信号出力電極12に近い曲線状電極14へ向けて順々に電位が単調に減少し、カウンター電極13の電位が最も内側の曲線状電極14と最も外側の曲線状電極14との間の電位になるように電圧を印加する。
100 放射線検出装置
1 放射線検出素子
11 Si層(半導体部)
12 信号出力電極(第1電極)
3 カウンター電極(第2電極)
14 曲線状電極(第3電極)
15 高濃度層
16 周縁領域
17 中間領域
2 放射線検出器
21 前置増幅器
31 電圧印加部
32 主増幅器

Claims (9)

  1. 平板状の半導体部と、該半導体部の一方の面である第1面に設けられており、放射線の入射によって前記半導体部内に発生する電荷を収集する第1電極と、前記半導体部の他方の面である第2面に設けられており、前記電荷の収集に必要な電圧を印加される第2電極とを備える放射線検出素子において、
    前記第2面の中で前記半導体部の縁を含まない部分に設けられており、半導体を前記半導体部と同じ型にするためのドーパントが前記半導体部よりも高濃度にドープされている高濃度層を備え、
    前記高濃度層は、前記第2面の中で前記第2電極に重なった位置にあり、前記第2電極よりも厚いこと
    を特徴とする放射線検出素子。
  2. 前記高濃度層は前記第2電極よりも狭いこと
    を特徴とする請求項1に記載の放射線検出素子。
  3. 前記第1電極と前記第1電極の裏側に位置する前記高濃度層との組を複数組備え、
    複数の前記高濃度層は、互いに離隔しており、
    前記第2面は、前記高濃度層が設けられておらず、複数の前記高濃度層の間に位置する部分を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の放射線検出素子。
  4. 前記第1面に設けられ、前記第1電極を囲んでおり、前記第1電極からの距離が互いに異なる複数の第3電極を更に備え、
    前記第3電極は、前記半導体部内に前記第1電極に向かって電位が変化する電位勾配が生成されるように、電圧が印加されること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の放射線検出素子。
  5. 前記第1面の中で前記第1電極からの距離が前記第1電極から前記複数の第3電極の内の最も外側の第3電極までの距離よりも長くなる位置に対して、前記第2面の中で裏側に位置する部分には、前記第1電極に対応する前記高濃度層は設けられていないこと
    を特徴とする請求項4に記載の放射線検出素子。
  6. 前記第1面の中で前記第1電極からの距離が前記複数の第3電極の内の前記第1電極に対する電位差が最大になる第3電極の外縁までの距離よりも長くなる位置に対して、前記第2面の中で裏側に位置する部分には、前記第1電極に対応する前記高濃度層は設けられていないこと
    を特徴とする請求項4に記載の放射線検出素子。
  7. 前記第1電極及び前記複数の第3電極の組を複数組備え、
    前記高濃度層は、前記複数の第3電極の内の前記第1電極に対する電位差が最大になる第3電極の裏側に位置する部分を越えて連続してはいないこと
    を特徴とする請求項4に記載の放射線検出素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の放射線検出素子と、
    該放射線検出素子が載置された基板と、
    前記放射線検出素子及び前記基板を収容するハウジングと
    を備えることを特徴とする放射線検出器。
  9. 試料へ放射線を照射する照射部と、
    前記試料から発生した放射線を検出する請求項8に記載の放射線検出器と、
    該放射線検出器での放射線の検出結果に基づいた分析を行う分析部と
    を備えることを特徴とする放射線検出装置。
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