JPWO2020145400A1 - コイル、送電装置及び受電装置並びに電力伝送システム - Google Patents
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Abstract
Description
初めに、本発明の第1実施形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
先ず、第1実施形態の電力伝送システムの全体構成及び動作について、図1を用いて説明する。なお図1は、第1実施形態の電力伝送システムの概要構成を示すブロック図である。
次に、上述した第1実施形態の電力伝送システムSに用いられる、第1実施形態の送電コイルTC及び受電コイルRCの構成について、図2乃至図7を用いて説明する。なお、第1実施形態の送電コイルTCと受電コイルRCとは、基本的に同じ構成を備える。即ち、上記送電ループコイルTLの構成と上記受電ループコイルRLの構成とは基本的に同一である。また、上記送電オープンコイルTOの構成と上記受電オープンコイルROの構成とは基本的に同一である。更に、上記送電ループコイルTLと上記送電オープンコイルTOとの送電コイルTC内における位置関係と、上記受電ループコイルRLと上記受電オープンコイルROとの受電コイルRC内における位置関係と、は基本的に同一である。よって以下の説明では、送電コイルTCについて、その構造を説明する。また、図2乃至図6は第1実施形態の送電コイルTCの構造を示す平面図であり、図7は第1実施形態の送電コイルTCの構造を示す部分断面図である。なお図2乃至図6は、送電装置Tにおいて、送電部TR側から送電コイルTCを見た場合の平面図である。
次に、第1実施形態の送電コイルTC及び受電コイルRCの製造方法について説明する。
(a)第1製造方法
(a)−1:フィルムBF2の両面全体に銅薄膜を形成
(a)−2:上記(a)−1で形成された銅薄膜(両面)の上にそれぞれレジストを塗布
(a)−3:上記(a)−2で塗布したレジストを、それぞれの面についてコイルCL1及びコイルCL2の銅薄膜線にパターニング(このとき、第1実施形態のコイルCL1(コイルCL2)を構成する銅薄膜線の幅が、上述したように、コイルCL1(コイルCL2)の最外周端部にある開放端T1(開放端T2)から最内周端部においてビアVが接続されている部分にかけて広くなるようにパターニングする)
(a)−4:上記(a)−3のパターニング後にエッチング処理を施し、コイルCL1及びコイルCL2としての銅薄膜線を形成
(a)−5:コイルCL1とコイルCL2とを接続するビアVを形成して送電オープンコイルTOとする。
(a)−6:フィルムBF1の片面全体に銅薄膜を形成
(a)−7:上記(a)−6で形成された銅薄膜の上にレジストを塗布
(a)−8:上記(a)−7で塗布したレジストを銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12にパターニング
(a)−9:上記(a)−8のパターニング後にエッチング処理を施し、送電ループコイルTLとしての銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12を形成
(a)−10:上記(a)−5の送電オープンコイルTOと、上記(a)−9の送電ループコイルTLと、を貼り合わせて、送電コイルTCを形成
(a)−11:接続用端子O1及び接続用端子O2と、送電部TR(送電装置Tの場合)又は受電部RV(受電装置Rの場合)とを接続
(b)第2製造方法
(b)−1:フィルムBF2の両面全体に銅薄膜を形成
(b)−2:コイルCL1とコイルCL2とを接続するビアVに相当する位置にレーザ等により貫通穴形成
(b)−3:貫通穴を含む全体に対して無電解銅めっき法及び電解銅めっき法による銅めっき処理を施し上記ビアVを形成
(b)−4:上記(b)−3で形成された銅めっき(両面)の上にそれぞれレジストを塗布
(b)−5:上記(b)−4で塗布したレジストをコイルCL1及びコイルCL2の銅薄膜線にパターニング(このとき、第1実施形態のコイルCL1(コイルCL2)を構成する銅薄膜線の幅が、上述したように、コイルCL1(コイルCL2)の最外周端部にある開放端T1(開放端T2)から最内周端部においてビアVが接続されている部分にかけて広くなるようにパターニングする)
(b)−6:上記(b)−5のパターニング後にエッチング処理を施し、コイルCL1及びコイルCL2としての銅薄膜線を形成して送電オープンコイルTOとする。
(b)−7:フィルムBF1の片面全体に銅薄膜を形成
(b)−8:上記(b)−7で形成された銅薄膜の上にレジストを塗布
(b)−9:上記(b)−8で塗布したレジストを銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12にパターニング
(b)−10:上記(b)−9のパターニング後にエッチング処理を施し、送電ループコイルTLとしての銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12を形成
(b)−11:上記(b)−6の送電オープンコイルTOと、上記(b)−10の送電ループコイルTLと、を貼り合わせて、送電コイルTCを形成
(b)−12:接続用端子O1及び接続用端子O2と送電部TR(送電装置Tの場合)又は受電部RV(受電装置Rの場合)とを接続
次に、本発明の第2実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。なお、図8は第2実施形態の送電ループコイルの構造を示す平面図であり、図9は当該送電ループコイルの細部構造を示す拡大斜視概念図である。
次に、本発明の第3実施形態について、図10及び図11を用いて説明する。なお、図10は第3実施形態の送電ループコイルの構造を示す平面図であり、図11は当該送電ループコイルの細部構造を示す拡大斜視概念図である。
次に、第1実施形態の送電コイルTC及び受電コイルRCを含む第1実施形態の電力伝送システムSを用いて電力伝送を行った場合の効果について、本願の発明者による実験結果(シミュレーション結果。以下、同様。)を踏まえて、図12を用いて説明する。なお、図12は第1実施形態のコイルの構造による効果としての抵抗値と周波数との関係を示す図である。また以下の説明では、第1実施形態の電力伝送システムSを用いて電力伝送を行った場合の効果のシミュレーション結果を、従来例を含む異なる構成の送電コイル及び受電コイルを含む電力伝送システムを用いて電力伝送を行った場合の効果のシミュレーション結果に対比させつつ、説明する。
・銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12の巻回数:3(図2参照)
・銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12それぞれの線幅:共に4ミリメートル
・一の巻回における銅薄膜線TL11と銅薄膜線TL12の間隔:4ミリメートル
・コイルCL1の巻回数:10.5(図3、図5及び図6参照)
・コイルCL2の巻回数:2.5(図4及び図6参照)
・銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12並びにコイルCL1及びコイルCL2それぞれにおける銅薄膜線の厚さ:0.2ミリメートル
・図12●印で示す実施例では、銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12により構成されるコイルが同心に二層積層されて構成されている。
(2)従来例を含む比較例(図12○印及び□印参照)として実験結果が示される送電コイルの諸元
以下の各点を除き、形状等の諸元は送電コイルTCと同様
・第1の従来例としての送電ループコイルが、幅8ミリメートルの一本の銅薄膜線の巻回により構成されている点(図12○印参照)
・第2の従来例としての送電ループコイルが、幅8ミリメートルの一本の銅薄膜線の巻回により構成されるコイルが同心に二層積層されて構成されている点(図12□印参照)
なお、比較例及び各従来例の受電コイルの構造は、比較例及び各従来例の送電コイルと同一である。
次に、第2実施形態の送電コイル及び受電コイルを含む第2実施形態の電力伝送システムを用いて電力伝送を行った場合の効果について、本願の発明者による実験結果を踏まえて、図13を用いて説明する。なお図13は、第2実施形態のコイルの構造による効果としてのSパラメータと周波数との関係を示す図である。また以下の説明では、第2実施形態の電力伝送システムを用いて電力伝送を行った場合の効果のシミュレーション結果を、従来例の送電コイル及び受電コイルを含む電力伝送システムを用いて電力伝送を行った場合の効果のシミュレーション結果に対比させつつ、説明する。
・銅薄膜線TL30乃至銅薄膜線TL32の巻回数:3(図2参照)
・銅薄膜線TL30乃至銅薄膜線TL32それぞれの線幅:共に3ミリメートル
・コイルCL1の巻回数:10.5(図3、図5及び図6参照)
・コイルCL2の巻回数:2.5(図4及び図6参照)
・銅薄膜線TL30乃至銅薄膜線TL32並びにコイルCL1及びコイルCL2それぞれにおける銅薄膜線の厚さ:0.2ミリメートル
(2)従来例(図13破線参照)として実験結果が示される送電コイルの諸元
以下の点を除き、形状等の諸元は第2実施形態の送電コイルと同様
・送電ループコイルが、幅10ミリメートルの一本の銅薄膜線の巻回により構成されている点
なお、従来例の受電コイルの構造は従来例の送電コイルと同一である。また結果として、銅薄膜線TL20乃至銅薄膜線TL22それぞれの断面積の合計は、従来例の送電ループコイルを構成する銅薄膜線の断面積よりも小さくなっている。
先ず第1変形形態として、第1実施形態の送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)では、コイルCL1とコイルCL2とを接続すると共に、送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)と送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)とを相互に絶縁する構成とした。しかしながらこれ以外に、コイルCL1又はコイルCL2のいずれか一方又は双方を送電ループコイルTL(又は第1実施形態の受電ループコイル)に接続するように構成してもよい。この第1変形形態の構成は、第2実施形態の送電ループコイルTL2(又は第2実施形態の受電ループコイル)或いは第3実施形態の送電ループコイルTL3(又は第3実施形態の受電ループコイル)において同様である。
次に第2変形形態として、第1実施形態の送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)を構成する銅薄膜線TL11及び銅薄膜線TL12が、送電コイルTC(又は受電コイルRC)における異なる層内に形成されていてもよい。この第2変形形態の構成は、第2実施形態の送電ループコイルTL2(又は第2実施形態の受電ループコイル)或いは第3実施形態の送電ループコイルTL3(又は第3実施形態の受電ループコイル)において同様である。
次に第3変形形態として、各実施形態の送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)では、それぞれを構成するコイルCL1及びコイルCL2それぞれの巻回数を十回転半(10.5ターン)及び二回転半(2.5ターン)としたが、これら以外に、コイルCL1とコイルCL2が上記と異なる巻回数であってもよいし、コイルCL1の巻回数とコイルCL2の巻回数とが同じであってもよい。
次に第4変形形態として、各実施形態の送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)では、例えば第1実施形態の送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)とコイルCL1とを異なる層内に形成したが、これらを同じ層内に形成し、且つ送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)とコイルCL1とを同心に巻回されていてもよい。
次に第5変形形態として、第1実施形態の送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)の側から見た第1実施形態のコイルCL1及びコイルCL2の順番を入れ替えてもよい。この第5変形形態の構成は、第2実施形態の送電ループコイルTL2(又は第2実施形態の受電ループコイル)或いは第3実施形態の送電ループコイルTL3(又は第3実施形態の受電ループコイル)において同様である。
次に第6変形形態として、第1実施形態の送電コイルTCにおける送電ループコイルTLの位置と送電オープンコイルTOの位置とを入れ替え、また、第1実施形態の受電コイルRCにおける受電ループコイルRLの位置と受電オープンコイルROの位置とを入れ替えてもよい。この第6変形形態の場合、第6変形形態の電力伝送システム全体としては、送電コイルの送電ループコイルTLと受電コイルの受電ループコイルRLとが相互に対向して配置されることになる。更に第6変形形態の構成は、第2実施形態の送電ループコイルTL2(又は第2実施形態の受電ループコイル)或いは第3実施形態の送電ループコイルTL3(又は第3実施形態の受電ループコイル)において同様である。
次に第7変形形態として、各実施形態のコイルCL1及びコイルCL2では、それらの幅を、その外周から内周にかけて広くする構成としたが、これら以外に、コイルCL1及びコイルCL2の幅が全周に渡って同じでもよい。
次に第8変形形態として、各実施形態の送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)がコイルCL1及びコイルCL2の二層積層構造とされていたところ、四つのコイルを積層することにより送電オープンコイル(又は受電オープンコイル)を構成してもよい。この場合、第1のコイルについては最外周部から最内周部に反時計方向に銅薄膜線を巻回させ、当該最内周部で第2のコイルに接続し、第2のコイルについては第1のコイルと接続された最内周部から最外周部に時計方向に銅薄膜線を巻回させ、当該最外周部で第3のコイルに接続する。更に、第3のコイルについては最外周部から最内周部に反時計方向に銅薄膜線を巻回させ、当該最内周部で第4のコイルに接続し、第4のコイルについては第3のコイルと接続された最内周部から最外周部に時計方向に銅薄膜線を巻回させる。また、第1のコイルの最外周端部と第4のコイルの最外周端部はそれぞれ開放端として構成するのが好ましい。
次に第9変形形態として、各実施形態の送電オープンコイルTO(受電オープンコイルRO)においては、コイルCL1の巻回方向(反時計方向)とコイルCL2の巻回方向(時計方向)とを反対としたが、これらが同じ方向であってもよい。この点は、上記第8変形形態の四層構造においても同様である。
次に第10変形形態として、上述した各実施形態では、送電オープンコイルTO(受電オープンコイルRO)において、コイルCL1の各巻回の径方向の位置と、コイルCL2の各巻回の径方向の位置と、が、一致するように構成したが(図3、図4及び図6参照)、これに限らず、当該各巻回の径方向の位置が異なっていても、コイルCL1とコイルCL2とが積層されていれば、所望される寄生容量の調整が可能となり、上記電力伝送システムSと同等の効果を奏し得る。
次に第11変形形態として、第1実施形態において、開放端とされている送電オープンコイルTO又は受電オープンコイルROの端部に対して直列又は並列に、或いは送電ループコイルTL又は受電ループコイルRLに対して並列に、それぞれコンデンサを更に接続して、送電ループコイルTL又は受電ループコイルRL、或いは送電オープンコイルTO又は受電オープンコイルROとしての寄生容量を調整することで、共振周波数の低周波数化を図るように構成してもよい。このとき、送電オープンコイルTO又は受電オープンコイルROにおけるいずれかの開放端に対して直列にコンデンサを接続する場合は、当該開放端のいずれかに接続されていないコンデンサの端子を開放端とすればよい。更に第11変形形態の構成は、第2実施形態の送電コイル(又は第2実施形態の受電コイル)或いは第3実施形態の送電コイル(又は第3実施形態の受電コイル)において同様である。
次に第12変形形態として、各実施形態の送電コイルTC(又は受電コイルRC)において、送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)を有さず、且つ送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)の巻回数を増やした構成としてもよい。この場合の送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)の巻回数としては、例えば六回転(6ターン)とするのが好適である。この、各実施形態の送電ループコイルTL(又は受電ループコイルRL)の巻回数を六回転(6ターン)とし且つ送電オープンコイルTO(又は受電オープンコイルRO)を除いた構成を、以下「第1パターン」と称する。
・大きさ:230ミリメートル×154ミリメートル
・最外周部で対として並行する銅薄膜線の幅:コイル外側が2.0ミリメートルでコイル内側が3.0ミリメートル(並行する銅薄膜線の合計で5.0ミリメートル)
・最内周部で対として並行する銅薄膜線の幅:コイル外側が3.5ミリメートルでコイル内側が5.5ミリメートル(並行する銅薄膜線の合計で9.0ミリメートル)
R 受電装置
T 送電装置
V ビア
RV 受電部
RC 受電コイル
TR 送電部
TC 送電コイル
TL、TL2、TL3、TL4、TL5、TL6、TL7 送電ループコイル
TO 送電オープンコイル
RO 受電オープンコイル
RL 受電ループコイル
O1、O2 接続用端子
C2、C3 曲線部
TL11、TL12、TL20、TL21、TL22、TL30、TL31、TL32、TL33、TL40、TL41、TL50、TL51、TL60、TL61、TL71−IN1、TL71−IN2、TL71−IN3、TL71−IN4、TL71−IN5、TL71−IN6、TL71−IN7、TL70−OT1、TL70−OT2、TL70−OT3、TL70−OT4、TL70−OT5、TL70−OT6、TL70−OT7 銅薄膜線
BF1、BF2 フィルム
CL1、CL2 コイル
CG2、CG3 交差部
Claims (14)
- 非接触型電力伝送用のコイルにおいて、
当該コイルを構成し且つ薄膜導体からなる巻回線の少なくとも一部が、当該巻回線の巻回方向に並行する複数の並行巻回線により構成されていることを特徴とするコイル。 - 請求項1に記載のコイルにおいて、
前記少なくとも一部が三本の前記並行巻回線により構成されていることを特徴とするコイル。 - 請求項1に記載のコイルにおいて、
前記コイルが四本の前記並行巻回線により構成されていることを特徴とするコイル。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコイルにおいて、
前記巻回方向に垂直な方向における各前記並行巻回線の位置が入れ替わる入れ替り部を前記コイルの巻回上に備えることを特徴とするコイル。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコイルにおいて、
前記並行巻回線が積層構造とされていることを特徴とするコイル。 - 請求項5に記載のコイルにおいて、
一の前記巻回線を構成する前記並行巻回線が同一の前記層内に形成されていることを特徴とするコイル。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコイルにおいて、
前記並行巻回線が交差する交差部を前記コイルの最内周部に備えることを特徴とするコイル。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコイルにおいて、
一の前記巻回線が二の前記並行巻回線により構成されており、
前記一の前記巻回線において、内周側の前記並行巻回線の幅が外周側の前記並行巻回線の幅よりも広いことを特徴とするコイル。 - 請求項8に記載のコイルにおいて、
前記巻回線としての幅が当該コイルの内周側ほど広いことを特徴とするコイル。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のコイルにおいて、
前記並行巻回線が、前記コイルの外周側から内周側に向けて巻回された外内並行巻回線と、前記コイルの内周側から外周側に向けて前記外内巻回線と同じ方向に巻回された内外並行巻回線と、により構成されていることを特徴とするコイル。 - 送電装置と、当該送電装置から離隔した受電装置と、により構成され、前記送電装置から非接触で前記受電装置に電力を伝送する電力伝送システムに含まれる前記送電装置において、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の前記コイルである送電コイルであって、前記受電装置に対向して配置される送電コイルと、
伝送すべき電力を前記送電コイルに出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする送電装置。 - 送電装置と、当該送電装置から離隔した受電装置と、により構成され、前記送電装置から非接触で前記受電装置に電力を伝送する電力伝送システムに含まれる前記受電装置において、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の前記コイルである受電コイルであって、前記送電装置に対向して配置される受電コイルと、
当該受電コイルに接続された入力手段と、
を備えることを特徴とする受電装置。 - 請求項11に記載の送電装置と、
当該送電装置から離隔し、且つ前記送電コイルに対向して配置される受電装置であって、前記送電装置から送信された電力を受電する受電装置と、
を備えることを特徴とする非接触型の電力伝送システム。 - 送電装置と、
請求項12に記載の受電装置であって、前記送電装置から離隔し且つ前記受電コイルが当該送電装置に対向して配置され、前記送電装置から送信された電力を受電する受電装置と、
を備えることを特徴とする非接触型の電力伝送システム。
Applications Claiming Priority (3)
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