JPWO2020066041A1 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Abstract

顕微鏡システム1は、接眼レンズ104と、試料からの光を接眼レンズ104へ導く対物レンズ102と、接眼レンズ104と対物レンズ102の間の光路上に配置され、試料の光学画像を形成する結像レンズ103と、試料のデジタル画像データを取得する撮像装置140と、光学画像が形成されている結像レンズ103と接眼レンズ104の間の像面へ投影画像を投影する投影装置131と、制御装置10を備える。制御装置10は、少なくとも、試料が像面に投影される第1倍率と、試料が撮像装置140に投影される第2倍率と、撮像装置140が像面に投影される第3倍率と、撮像装置140のサイズと、投影装置131のサイズと、を含む顕微鏡情報を管理する。

Description

本明細書の開示は、顕微鏡システムに関する。
病理診断における病理医の負担を軽減する技術の一つとして、WSI(Whole Slide Imaging)技術が注目されている。WSI技術とはスライドガラス上の検体全域のデジタル画像を作成する技術である。WSI技術については、例えば、特許文献1に記載されている。
また、WSI技術のような、複数の画像をタイリングすることで顕微鏡の視野よりも広い領域を高い解像力で画像化する技術は、工業用途でも使用されている。例えば、品質管理のため、工業用部品の材料の微細組織を検査し、評価するなどの用途がその一例である。
上述した技術によれば、モニタに表示した高解像度の画像を見ながら対象物の任意の領域を観察することが可能となる。このため、診断、検査、評価等における作業者の負担を軽減することができる。
特表2001−519944号公報
その一方で、接眼レンズを覗いて試料の光学画像を目視するニーズも引き続き存在する。これは、一般に、デジタル画像は、光学画像と比較して、色再現性とダイナミックレンジにおいて劣っているためである。例えば、病理診断では、色と濃淡の情報は極めて重要であることから、光学画像を用いて診断を行いたいといったニーズが存在している。また、仮に、光学画像と同程度まで高い色再現性と広いダイナミックレンジをデジタル画像に要求すると、顕微鏡システムは、非常に高価なものになってしまう。このため、そのような顕微鏡システムを導入できる利用者は、限られてしまう。
本発明の一側面に係る目的は、光学顕微鏡によって得られる光学画像に基づいて行う、診断、検査、評価などの作業を補助することで、作業者の負担を軽減する新たな技術を提供することである。
本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、接眼レンズと、試料からの光を前記接眼レンズへ導く対物レンズと、前記接眼レンズと前記対物レンズの間の光路上に配置され、前記試料からの光に基づいて前記試料の光学画像を形成する結像レンズと、前記試料からの光に基づいて前記試料のデジタル画像データを取得する撮像装置と、前記光学画像が形成されている前記結像レンズと前記接眼レンズの間の像面へ投影画像を投影する投影装置と、少なくとも、前記試料が前記像面に投影される第1倍率と、前記試料が前記撮像装置に投影される第2倍率と、前記投影装置が前記像面に投影される第3倍率と、前記撮像装置のサイズと、前記投影装置のサイズと、を含む顕微鏡情報を管理する制御装置と、を備える。
上記の態様によれば、光学顕微鏡によって得られる光学画像に基づいて行う、診断、検査、評価などの作業を補助することで、作業者の負担を軽減することができる。
顕微鏡システム1の構成を示した図である。 顕微鏡情報MIについて説明するための図である。 制御装置10の構成を示した図である。 顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートの一例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の一例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の別の例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。 顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートの別の例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。 顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。 顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートの更に別の例である。 ビニングについて説明するための図である。 取り込み範囲について説明するための図である。 顕微鏡システム2の構成を示した図である。 顕微鏡システム3の構成を示した図である。 顕微鏡400の構成を示した図である。 顕微鏡600の構成を示した図である。 顕微鏡700の構成を示した図である。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る顕微鏡システム1の構成を示した図である。図2は、顕微鏡情報MIについて説明するための図である。図3は、制御装置10の構成を示した図である。顕微鏡システム1は、接眼レンズ104を覗いて試料を観察する顕微鏡システムであり、少なくとも、対物レンズ102と、結像レンズ103と、接眼レンズ104と、撮像装置140と、投影装置131と、制御装置10を備えている。
顕微鏡システム1は、対物レンズ102と結像レンズ103によって試料の光学画像が形成されている像面に、投影装置131を用いて投影画像を投影する。これにより、接眼レンズ104を覗き光学画像で試料を観察する顕微鏡システム1の利用者に、種々の情報を提供することができる。このため、顕微鏡システム1は、利用者が光学画像で試料を観察しながら行う作業を補助することができる。さらに、顕微鏡システム1では、制御装置10が顕微鏡情報MIを管理している。顕微鏡システム1は、制御装置10が管理する顕微鏡情報MIを用いることで、投影画像を像面に投影する投影制御を適切に行うことができる。
以下、図1から図3を参照しながら、顕微鏡システム1の構成の具体例について詳細に説明する。顕微鏡システム1は、図1に示すように、顕微鏡100と、制御装置10と、入力装置40と、音声出力装置50を備えている。なお、顕微鏡システム1は、これらに加えて、表示装置などを備えても良い。
顕微鏡100は、例えば、正立顕微鏡であり、顕微鏡本体110と、鏡筒120と、中間鏡筒130と、撮像装置140を備えている。なお、顕微鏡100は、倒立顕微鏡であってもよい。
顕微鏡本体110は、試料を載置するステージ101と、試料からの光を接眼レンズ104に導く対物レンズ(対物レンズ102、対物レンズ102a)と、落射照明光学系と、透過照明光学系と、を備えている。ステージ101は、手動ステージであっても、電動ステージであってもよい。レボルバには、倍率の異なる複数の対物レンズが装着されていることが望ましい。なお、顕微鏡本体110は、落射照明光学系と透過照明光学系の少なくとも一方を備えていれば良い。
顕微鏡本体110は、さらに、顕鏡法を切り換えるためのターレット111を備えている。ターレット111には、例えば、蛍光観察法で用いられる蛍光キューブ、明視野観察法で用いられるハーフミラーなどが配置されている。その他、顕微鏡本体110は、特定の顕鏡法で用いられる光学素子を光路に対して挿脱自在に備えていても良い。具体的には、顕微鏡本体110は、例えば、微分干渉観察法で用いられるDICプリズム、ポラライザ、アナライザなどを備えても良い。
鏡筒120は、接眼レンズ104と撮像装置140が装着された三眼鏡筒である。鏡筒120内には、結像レンズ103が設けられる。結像レンズ103は、対物レンズ102と接眼レンズ104の間の光路上に配置されている。
結像レンズ103は、接眼レンズ104と結像レンズ103の間の像面に、試料からの光に基づいて試料の光学画像を形成する。つまり、対物レンズ102と結像レンズ103は、図2に示す物体面OP1を像面IP1に投影する。また、結像レンズ103は、撮像素子141と結像レンズ103の間の像面IP1aにも、試料からの光に基づいて試料の光学画像を形成する。つまり、対物レンズ102と結像レンズ103は、図2に示す物体面OP1を像面IP1aにも投影する。なお、物体面OP1を像面IP1及び像面IP1aへ投影する投影倍率は、“結像レンズ103の焦点距離/対物レンズ102の焦点距離”で算出される投影倍率αである。
結像レンズ103は、これらの像面(像面IP1、像面IP1a)に、投影装置131からの光に基づいて後述する投影画像も形成する。つまり、投影レンズ133と結像レンズ103は、図2に示す表示面OP2を像面IP1及び像面IP1aに投影する。これにより、像面において光学画像上に投影画像が重畳されるため、顕微鏡システム1の利用者は、接眼レンズ104を覗くことで光学画像に投影画像が重畳した重畳画像を見ることができる。なお、表示面OP2を像面IP1及び像面IP1aへ投影する投影倍率は、“結像レンズ103の焦点距離/投影レンズ133の焦点距離”で算出される投影倍率γである。
なお、結像レンズ103は、像面の位置を変更することなく焦点距離を可変する機能、焦点距離を変更することなく像面の位置を可変する機能、または、像面の位置と焦点距離をそれぞれ独立して可変する機能を備える。これらの機能を実現するものには、結像レンズ103を構成するレンズの少なくとも一部を光軸方向に移動させるレンズが含まれる。また、結像レンズ103を構成する光学系の少なくとも一部のレンズの曲率半径と屈折率の少なくとも一方を、例えば、電気的な制御により、可変するアクティブレンズも含まれる。アクティブレンズは、例えば、液体レンズであってもよい。
中間鏡筒130は、顕微鏡本体110と鏡筒120の間に設けられている。中間鏡筒130は、投影装置131と、光偏向素子132と、投影レンズ133を備えている。
投影装置131は、制御装置10からの命令に従って、投影画像を光学画像が形成されている像面に投影する装置である。投影装置131は、例えば、液晶デバイスを用いたプロジェクタ、デジタルミラーデバイスを用いたプロジェクタ、LCOSを用いたプロジェクタなどである。なお、表示面OP2における投影装置131のサイズはサイズBである。ここで、表示面OP2は、投影装置131が光を出射する面である。また、投影装置131のサイズとは、投影装置131が光を出射する領域のサイズのことであり、具体的には、例えば、対角長などである。
光偏向素子132は、投影装置131から出射した光を像面に向けて偏向し、接眼レンズへ導く。光偏向素子132は、例えば、ハーフミラー、ダイクロイックミラーなどのビームスプリッタであり、顕鏡法に応じて、異なる種類のビームスプリッタが使用されてもよい。光偏向素子132には、透過率と反射率を可変する可変ビームスプリッタが用いられても良い。光偏向素子132は、対物レンズ102と接眼レンズ104の間、より詳細には、対物レンズ102と結像レンズ103の間、の光路上に配置される。
投影レンズ133は、投影装置131からの光を結像レンズ103へ導くレンズである。投影レンズ133にも、結像レンズ103と同様に、像面の位置と焦点距離の少なくとも一方を可変する機能を備えたレンズ、例えば、アクティブレンズが採用されてもよい。投影レンズ133の焦点距離を変更することで、光学画像の大きさとは独立して投影画像の大きさを調整することができる。
撮像装置140は、例えば、デジタルカメラであり、撮像素子141と、アダプタレンズ142を備えている。撮像装置140は、試料からの光に基づいて、試料のデジタル画像データを取得する。
撮像素子141は、試料からの光を検出する光検出器の一例である。撮像素子141は、二次元イメージセンサであり、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどである。撮像素子141は、試料からの光を検出し、電気信号へ変換する。なお、像面IP2における投影装置131のサイズはサイズAである。ここで、像面IP2は、撮像素子141の受光面である。また、撮像素子141のサイズとは、撮像素子141の有効画素領域のサイズのことであり、具体的には、例えば、対角長などである。
投影装置131が像面に投影画像を投影しているとき、撮像装置140には投影装置131からの光も入射する。このため、撮像装置140で取得したデジタル画像データで表されるデジタル画像には、試料の光学画像に加えて投影画像も含まれ得る。ただし、投影装置131の投影期間と撮像装置140の露光期間とを調整することで、撮像装置140は、投影画像が含まれない試料のデジタル画像データを取得することができる。
アダプタレンズ142は、像面IP1aに形成された光学画像を撮像素子141へ投影する。つまり、像面IP1aを像面IP2へ投影する。なお、物体面OP1を像面IP2へ投影する投影倍率は、投影倍率βである。
入力装置40は、利用者の入力操作に応じた操作信号を制御装置10へ出力する。入力装置40は、例えば、キーボードであるが、マウス、ジョイスティック、タッチパネルなどを含んでもよい。また、入力装置40は、音声入力を受け付ける音声入力装置41を含んでいる。音声入力装置41は、例えば、マイクなどである。音声出力装置50は、制御装置10からの指示に従って音声を出力する。音声出力装置50は、例えば、スピーカーである。
制御装置10は、顕微鏡システム1全体を制御する。制御装置10は、顕微鏡100、入力装置40、及び、音声出力装置50に接続されている。制御装置10は、主に投影装置131の制御に関連する構成要素として、図1に示すように、撮像制御部21、画像解析部22、投影画像生成部23、投影制御部24、及び通信制御部25を備えている。制御装置10は、さらに、情報管理部30を備えている。
撮像制御部21は、撮像装置140を制御することで、撮像装置140から試料のデジタル画像データを取得する。撮像制御部21は、例えば、撮像装置140の露光期間と投影装置131の投影期間が重ならないように、撮像装置140を制御しても良い。撮像制御部21が取得したデジタル画像データは、画像解析部22、投影画像生成部23、及び、通信制御部25へ出力される。
画像解析部22は、撮像制御部21が取得したデジタル画像データを解析し、解析結果を投影画像生成部23へ出力する。画像解析部22が行う解析処理の内容は特に限定しない。解析処理は、例えば、デジタル画像の写っている細胞数をカウントする処理であってもよく、細胞数、細胞密度などの時間変化をグラフ化する処理であってもよい。また、輝度の閾値に基づいて注目領域を自動的に検出する処理であっても良く、デジタル画像に写っている構造物の形状認識、重心計算などを行う処理であってもよい。
また、画像解析部22は、例えば、デジタル画像データが表現するデジタル画像に写る一つ以上の構造物を一つ以上のクラスに分類し、その一つ以上のクラスのうちの少なくとも一つのクラスに分類された構造物の位置を特定する情報を含む解析結果を出力してもよい。より具体的には、画像解析部22は、デジタル画像に写る細胞を染色強度に応じて分類し、細胞が分類されたクラス情報とその細胞の輪郭又はその細胞の核の輪郭を特定する位置情報とを含む解析結果を生成してもよい。なお、その場合、少なくとも一つのクラスに分類された構造物は、病理医による病理診断における判定の根拠となる対象物であることが望ましい。
また、画像解析部22は、例えば、デジタル画像データに基づいて、試料内の注目領域を追跡しても良い。この場合、画像解析部22が出力する解析結果には、注目領域の位置情報が含まれる。なお、追跡すべき注目領域は、デジタル画像データを解析することで決定されてもよく、利用者が入力装置40を用いて指定することで決定されてもよい。
投影画像生成部23は、投影画像を表す投影画像データを生成する。投影画像生成部23で生成された投影画像データは、投影制御部24及び通信制御部25へ出力される。投影画像生成部23は、少なくとも情報管理部30に管理されている顕微鏡情報MIに基づいて、投影画像データを生成する。また、投影画像生成部23は、顕微鏡情報MIと画像解析部22での解析結果とに基づいて、投影画像データを生成してもよい。また、投影画像生成部23は、顕微鏡情報MIと通信制御部25が外部のシステムから受信したデータとに基づいて、投影画像データを生成してもよい。また、投影画像生成部23は、顕微鏡情報MIと入力装置40からの入力情報とに基づいて、投影画像データを生成してもよい。
投影制御部24は、投影装置131を制御することで、像面への投影画像の投影を制御する。投影制御部24は、例えば、顕微鏡システム1の設定に応じて投影装置131を制御しても良い。具体的には、投影制御部24は、顕微鏡システム1の設定に応じて、像面に投影画像を投影するか否かを決定してもよく、顕微鏡システム1が所定の設定のときに、投影装置131が像面へ投影画像を投影するように、投影装置131を制御しても良い。つまり、顕微鏡システム1は、投影画像を像面に投影するか否かを設定によって変更することができる。
また、投影制御部24は、例えば、投影装置131の発光期間と撮像素子141の露光期間が重ならないように、投影装置131を制御しても良い。これにより、デジタル画像に投影画像が写りこむことを防止することができる。
通信制御部25は、顕微鏡システム1外部のシステムとデータをやり取りする。なお、顕微鏡システム1は、外部のシステムとインターネットなどのネットワークを経由して接続されている。通信制御部25は、例えば、画像データを外部のシステムへ送信し、画像データの解析結果を受信しても良い。また、通信制御部25は、例えば、外部のシステムの利用者が入力した操作情報を受信してもよい。
情報管理部30は、顕微鏡情報MIを管理する。顕微鏡情報MIは、図2に示すように、少なくとも、試料が像面IP1に投影される第1倍率である投影倍率αと、試料が撮像装置140に投影される第2倍率である投影倍率βと、投影装置131が像面IP1に投影される第3倍率である投影倍率γと、撮像装置140のサイズAと、投影装置131のサイズBと、を含んでいる。上述した、投影倍率α、投影倍率β、投影倍率γ、撮像装置140のサイズA、及び、投影装置131のサイズBは、光学画像に対して投影画像を所望の位置に所望の大きさで投影するために用いられる情報であり、以降では、これらを基本情報と記す。顕微鏡情報MIには、基本情報に加えて、その他の情報が含まれても良い。顕微鏡情報MIには、例えば、光学画像の形成に用いられた顕鏡法の情報が含まれてもよい。また、顕微鏡情報MIには、合焦状態におけるステージ101の位置を示す、対物レンズ102の光軸と直交する方向の座標情報と、光軸の方向の座標情報と、の組み合わせが含まれてもよい。また、顕微鏡情報MIには、接眼レンズ104の視野数(FN)、対物レンズ102の視野数(OFN)、撮像装置140の有効画素数、投影装置131の画素数などが含まれてもよい。
なお、制御装置10は、汎用装置であっても、専用装置であってもよい。制御装置10は、特にこの構成に限定されるものではないが、例えば、図3に示すような物理構成を有してもよい。具体的には、制御装置10は、プロセッサ10a、メモリ10b、補助記憶装置10c、入出力インタフェース10d、媒体駆動装置10e、通信制御装置10fを備えてもよく、それらが互いにバス10gによって接続されてもよい。
プロセッサ10aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む、任意の処理回路である。プロセッサ10aは、メモリ10b、補助記憶装置10c、又は、記憶媒体10hに格納されているプログラムを実行してプログラムされた処理を行うことで、上述した投影装置131の制御に関連する構成要素(撮像制御部21、画像解析部22、投影画像生成部23等)を実現しても良い。また、プロセッサ10aは、ASIC、FPGA等の専用プロセッサを用いて構成されてもよい。
メモリ10bは、プロセッサ10aのワーキングメモリである。メモリ10bは、たとえば、RAM(Random Access Memory)等の任意の半導体メモリである。補助記憶装置10cは、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)等の不揮発性のメモリである。入出力インタフェース10dは、外部装置(顕微鏡100、入力装置40、音声出力装置50)と情報をやり取りする。
媒体駆動装置10eは、メモリ10b及び補助記憶装置10cに格納されているデータを記憶媒体10hに出力することができ、また、記憶媒体10hからプログラム及びデータ等を読み出すことができる。記憶媒体10hは、持ち運びが可能な任意の記憶媒体である。記憶媒体10hには、例えば、SDカード、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などが含まれる。
通信制御装置10fは、ネットワークへの情報の入出力を行う。通信制御装置10fとしては、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等が採用され得る。バス10gは、プロセッサ10a、メモリ10b、補助記憶装置10c等を、相互にデータの授受可能に接続する。
以上のように構成された顕微鏡システム1は、図4に示す画像投影処理を行う。図4は、顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートである。図5は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の一例である。以下、図4及び図5を参照しながら、顕微鏡システム1の画像投影方法について説明する。
まず、顕微鏡システム1は、試料の光学画像を像面IP1に投影する(ステップS1)。ここでは、対物レンズ102が取り込んだ試料からの光を結像レンズ103が像面IP1に集光し、試料の光学画像を形成する。これにより、例えば、図5の画像V1に示すように、像面IP1上の領域R1に光学画像O1が投影される。なお、領域R1は、対物レンズ102からの光束が入射する像面IP1上の領域を示している。また、領域R2は、接眼レンズ104を覗くことで見ることが出来る像面IP1上の領域を示している。
次に、顕微鏡システム1は、顕微鏡情報MIを取得する(ステップS2)。ここでは、投影画像生成部23が情報管理部30から顕微鏡情報MIを取得する。
その後、顕微鏡システム1は、投影画像データを生成する(ステップS3)。ここでは、投影画像生成部23がステップS2で取得した顕微鏡情報MIに基づいて投影画像データを生成する。投影画像生成部23は、例えば、顕微鏡情報MIに含まれる投影倍率α、投影倍率γ、投影装置131のサイズBを用いて、図5の画像V2に示すような、スケールを含む投影画像P1を表す投影画像データを生成する。より詳細には、投影倍率αと投影倍率γの関係から物体面OP1における単位長さは、表示面OP2におけるα/γであることが分かる。さらに、投影装置131のサイズBから投影装置131の1画素当たりの大きさも既知であるため、物体面OP1における単位長さが表示面OP2における何画素分かも既知である。投影画像生成部23は、これらの関係を用いて、光学画像O1上にスケールを正確な大きさで投影するための投影画像データを生成する。
最後に、顕微鏡システム1は、投影画像を像面IP1に投影する(ステップS4)。ここでは、投影制御部24がステップS3で生成された投影画像データに基づいて投影装置131を制御することで、投影装置131が投影画像を像面に投影する。これにより、図5の画像V2に示すように、光学画像O1上に、スケールを含む投影画像P1が重畳される。
顕微鏡システム1では、光学画像が形成される像面IP1に投影画像が投影される。これにより、利用者は、接眼レンズ104から眼を離すことなく、作業に有益な情報の提供を受けることができる。また、顕微鏡システム1は、投影倍率などを含む顕微鏡情報を用いて、投影画像データを生成する。これにより、投影画像を用いて、光学画像に対して所望の位置に光学画像に対して所望の大きさを有する情報を表示することができる。従って、顕微鏡システム1によれば、利用者が光学画像で試料を観察しながら行う作業を補助することが可能であり、利用者の作業負担を軽減することができる。
さらに、顕微鏡システム1では、デジタル画像に基づいて病理診断を行うWSIシステムとは異なり高価な機器を必要としない。従って、顕微鏡システム1によれば、大幅な機器コストの上昇を回避しながら利用者の負担を軽減することができる。
図6及び図7は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の別の例である。図5では、像面IP1にスケールを含む投影画像P1を投影する例を示したが、像面IP1に投影する投影画像は、投影画像P1に限らない。
例えば、図6の画像V3に示すように、投影装置131は、顕微鏡システム1の設定情報を含む投影画像P2を投影しても良い。投影画像P2を表す投影画像データについても、投影画像生成部23が顕微鏡情報に基づいて生成することができる。
なお、投影画像生成部23は、顕微鏡情報に含まれる顕鏡法の情報に基づいて、投影画像P2の背景色を決定してもよい。例えば、明視野観察中であれば、光学画像の背景色は白色であるので、投影画像P2も同様に背景色を白色にしてもよい。また、投影画像P2の背景色を光学画像の背景色とは意図的に異なる色にしてもよい。また、投影画像P2は、利用者から指示された期間だけ投影されても良い。例えば、利用者が音声で表示を指示すると、投影画像生成部23が投影画像データを生成して、投影装置131が所定期間(例えば、10秒間)だけ投影画像P2を投影してもよい。また、利用者が音声で表示を指示すると、顕微鏡情報が音声として音声出力装置50から出力されても良い。
また、図7の画像V4に示すように、投影装置131は、利用者に操作を促すナビゲーション表示を含む投影画像P3を投影しても良い。投影画像P3を表す投影画像データについても、投影画像生成部23が顕微鏡情報に基づいて生成する。このため、投影装置131は、例えば、光学画像O2に含まれる製品と投影画像P3に含まれるナビゲーション表示の両方を同時に確認できる位置に投影画像P3を投影することができる。また、ナビゲーション表示の内容は、音声出力装置50から音声として出力されても良い。さらに、利用者がナビゲーション表示に従って製品識別情報である製品No.を音声入力すると、投影画像生成部23が、顕微鏡情報と音声入力装置41から入力された製品No.とに基づいて投影画像P4を表す投影画像データを生成する。そして、投影装置131が、図7の画像V5に示すように、光学画像O2上に投影画像P4を投影し、さらに、撮像装置140が、試料からの光と投影装置131からの光に基づいて、光学画像O2に投影画像P4が重畳された重畳画像を表す重畳画像データを取得しても良い。なお、投影画像P4は、光学画像O2が示す製品を特定するバーコードである。このように、製品No.で識別された製品に関連する画像を投影画像に含めることで、製品と製品の情報を一度に記録することができる。
顕微鏡システム1は、図4に示す画像投影処理の代わりに図8に示す画像投影処理を行ってもよい。図8は、顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートの別の例である。図9は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。
図8に示す画像投影処理では、顕微鏡システム1は、まず、試料の光学画像を像面IP1に投影し(ステップS11)、さらに、顕微鏡情報を取得する(ステップS12)。ステップS11とステップS12の処理は、図4に示すステップS1とステップS2と同様である。
次に、顕微鏡システム1は、試料のデジタル画像データを取得する(ステップS13)。ここでは、撮像装置140が、試料からの光に基づいて試料を撮像することでデジタル画像データを取得する。
その後、顕微鏡システム1は、デジタル画像データを解析する(ステップS14)。ここでは、画像解析部22が、デジタル画像データを解析して、例えば、病理診断を補助する情報を生成する。具体的には、解析により細胞の核を特定し、その染色強度に応じてクラス分けする。
解析が終了すると、顕微鏡システム1は、投影画像データを生成する(ステップS15)。ここでは、投影画像生成部23が、顕微鏡情報と画像解析部22から出力された解析結果とに基づいて、例えば、図9の画像V6に示すような、細胞の核を染色強度により色分けする投影画像P5を表す投影画像データを生成する。より詳細には、顕微鏡情報に含まれる投影倍率β及び撮像装置140のサイズAから、デジタル画像(撮像装置140)の各画素と物体面OP1の位置の関係は既知である。さらに、投影倍率α、投影倍率γ及び投影装置131のサイズBから、投影装置131の各画素と物体面OP1の位置の関係も既知である。投影画像生成部23は、これらの関係を用いて、光学画像O1に含まれる細胞の核の位置に核の大きさにあわせた色の画像を含む投影画像P5を表す投影画像データを生成する。
最後に、顕微鏡システム1は、投影画像を像面IP1に投影する(ステップS16)。ここでは、投影制御部24がステップS15で生成された投影画像データに基づいて投影装置131を制御することで、投影装置131が投影画像を像面に投影する。これにより、図9の画像V6に示すように、光学画像O1上に、細胞の核を染色強度により色分けした投影画像P5が重畳される。
このように、顕微鏡情報に加えて解析結果を用いて投影画像データを生成することで、顕微鏡システム1は、更に有益な情報を利用者に提供することができる。このため、利用者の作業負担をさらに軽減することができる。
図10は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。図10のV4に示すように、投影装置131は、利用者に操作を促すナビゲーション表示を含む投影画像P3を投影しても良い。そして、利用者がナビゲーション表示に従って製品識別情報である製品No.を音声入力すると、画像解析部22は、顕微鏡情報と、デジタル画像データと、音声入力装置41から入力された製品No.と、に基づいて試料を検査し、その検査結果を解析結果として出力してもよい。その後、投影画像生成部23は、解析結果と顕微鏡情報とに基づいて投影画像P6を表す投影画像データを生成してもよい。投影画像P6は、図10の画像V7に示すように、試料の検査の合否を表す画像を含んでいる。このように、画像解析により検査を行い、検査結果を表示することで、利用者の作業負担をさらに軽減することができる。特に、検査に顕微鏡情報を用いることで検査対象物の長さなどを精度良く測定することができる。このため、高い精度で検査を行うことができる。さらに、制御装置10は、解析結果に基づいて試料の検査項目についてのチェックシートを作成し、例えば、補助記憶装置10cに記録してもよい。なお、チェックシートは、試料の画像と関連付けて記録することが望ましい。また、各製品の検査対象の情報(例えば、製品の各部のサイズ、形状など)は、予めに補助記憶装置10cに記憶されていてもよく、また、通信制御装置10fを用いてネットワークを経由して外部の装置から取得してもよい。
図10では、音声入力によって製品識別情報である製品No.を取得する例を示したが、製品識別情報の取得方法は、音声入力に限らない。例えば、試料に製品識別情報が付されている場合には、画像解析部22は、撮像装置140で取得したデジタル画像データを画像解析部22が解析することで製品識別情報を特定してもよい。そして、画像解析部22は、製品識別情報と顕微鏡情報とデジタル画像データとに基づいて製品を検査し、検査結果を解析結果として投影画像生成部23へ出力しても良い。
また、画像解析部22がデジタル画像データを解析することで製品識別情報を特定した場合、投影画像生成部23は、例えば、図7の画像V5に示すように、製品識別情報で識別される製品に関連する画像を含む投影画像P4を表す投影画像データを生成してもよい。なお、製品に関連する画像は、例えば、製品の製品コード、製品の製品番号、又は、製品の検査手順を含む画像であることが望ましい。
図11は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。図11のV8に示すように、投影装置131は、マップ画像を含む投影画像P7を投影しても良い。マップ画像とは、試料の画像であって、像面に形成されている光学画像に対応する実視野よりも広い領域を写した画像のことである。このため、マップ画像は、例えば、対物レンズ102よりも低倍の対物レンズを用いて取得した試料の画像であってもよい。また、Whole Slide Imageのような複数の画像をタイリングすることで生成された画像であってもよい。画像解析部22は、デジタル画像と予め取得したマップ画像とを比較することで、マップ画像上における光学画像に対応する位置を特定し、解析結果として投影画像生成部23へ出力してもよい。投影画像生成部23は、解析結果を用いることで、マップ画像の光学画像に対応する位置にマークCを含む投影画像P7を生成しても良い。
また、結像レンズ103の焦点距離を変更することで、図11に示すように、光学画像O3が投影される領域R1を領域R2に対して十分に小さくしてもよい。その上で、さらに、投影レンズ133の焦点距離を変更することで、投影画像P8を領域R1の外側に投影しても良い。なお、領域R3は、投影レンズ133からの光束が入射する像面IP1上の領域を示している。領域R4は、投影装置131が像面IP1に投影される領域を示している。つまり、図11には、投影装置131からの光によって像面IP1に形成されるイメージサークルが試料からの光によって像面IP1に形成されるイメージサークルよりも大きい様子が示されている。
図12は、顕微鏡システム1の接眼レンズ104から見える画像の更に別の例である。図11に示す状態から対物レンズをより高い倍率を有する対物レンズに切り換えると、図12の画像V9に示すように、領域R1には光学画像O3よりも高い倍率の光学画像O4が投影される。このとき、投影画像生成部23は、マークCの像面IP1における大きさが維持されるように投影画像データを生成し、投影装置131が投影画像P8を投影してもよい。
顕微鏡システム1は、図4及び図8に示す画像投影処理の代わりに図13に示す画像投影処理を行ってもよい。図13は、顕微鏡システム1が行う画像投影処理のフローチャートの更に別の例である。
図13に示す画像投影処理では、顕微鏡システム1は、まず、試料の光学画像を像面IP1に投影し(ステップS21)、さらに、顕微鏡情報を取得する(ステップS22)。ステップS21とステップS22の処理は、図8に示すステップS11とステップS12と同様である。
次に、顕微鏡システム1は、画像取得設定を変更する(ステップS23)。ここでは、制御装置10は、ステップS22で取得した顕微鏡情報に基づいて、画像取得設定を変更する。
その後、顕微鏡システム1は、デジタル画像データを取得し(ステップS24)、デジタル画像データを解析する(ステップS25)。さらに、顕微鏡システム1は、投影画像データを生成し(ステップS26)、投影画像を像面に投影する(ステップS27)。ステップS24からステップS26の処理は、図8に示すステップS13とステップS16と同様である。
このように、顕微鏡情報に基づいて画像取得設定を変更することで、顕微鏡システム1は、利用者の作業負担をさらに軽減することができる。以下、具体例について説明する。
制御装置10は、例えば、投影倍率βに基づいてデジタル画像の明るさを推定することで、撮像装置140の検出感度を決定してもよく、撮像制御部21が撮像装置140の検出感度の設定を変更してもよい。具体的には、例えば、増幅率を変更してもよく、図14に示すように複数の画素PX1をひとまとめにして1つの画素PX2として扱うビニング処理を行ってもよい。これにより、画像解析に必要される明るさが確保されるため、精度の高い解析結果を得ることができる。
また、制御装置10は、例えば、投影倍率αに基づいて光学画像の明るさを推定することで、光偏向素子132の反射率を変更してもよい。具体的には、例えば、光学画像の明るさが低い場合には、光偏向素子132の透過率を高めて反射率を低下させてもよい。これにより、光偏向素子132での試料からの光の損失を抑えて光学画像の明るさを確保することが可能となる。
また、制御装置10は、例えば、投影倍率βと撮像素子141のサイズAに基づいて、撮像素子141が有する有効画素のうち信号を読み出す画素を決定してもよく、撮像制御部21が撮像装置140の読み出し範囲の設定を変更してもよい。例えば、図15に示すように、有効画素からなる領域A1に対して、試料からの光束が照射される領域A3が小さい場合には、例えば、両域A2に含まれる画素から信号を読み出しても良い。これにより、有効画素全体から信号を読み出す場合に比べてデジタル画像データを短時間で取得することができる。
なお、以上では、顕微鏡情報に基づいて画像取得設定を変更する例を示したが、顕微鏡情報とデジタル画像データに基づいて画像取得設定を変更してもよい。例えば、デジタル画像データに基づいてデジタル画像の明るさを検出し、その結果を踏まえて、照明強度、投影装置131の発光強度、光偏向素子132の反射率、などを調整して、光学画像と投影画像の明るさを調整しても良い。また、顕微鏡情報と解析結果に基づいて画像取得設定を変更してもよい。例えば、注目領域を追跡する解析を行う場合であれば、制御装置10は、追跡結果に基づいて、注目領域が対物レンズ102の光軸上に位置するように、電動ステージであるステージ101を制御してもよい。つまり、解析結果に基づいて画像取得位置を変更してもよい。
[第2実施形態]
図16は、本実施形態に係る顕微鏡システム2の構成を示した図である。顕微鏡システム2は、顕微鏡100の代わりに顕微鏡200を備える点が、顕微鏡システム1とは異なっている。顕微鏡200は、中間鏡筒130の代わりに中間鏡筒150を備えている。中間鏡筒150には、投影装置131、光偏向素子132、及び、投影レンズ133に加えて、撮像装置140と、光偏向素子143が設けられている。
光偏向素子143は、試料からの光を撮像素子141に向けて偏向する。光偏向素子143は、例えば、ハーフミラーなどのビームスプリッタである。光偏向素子143は、光偏向素子132と対物レンズ102の間の光路上に配置されている。これにより、投影装置131からの光が撮像素子141へ入射することを回避することができる。
本実施形態に係る顕微鏡システム2によっても、顕微鏡システム1と同様の効果を得ることができる。また、投影装置131と撮像装置140を中間鏡筒150内に組み込むことで、投影画像を像面に投影するための機器を一つのユニットてして構成することができる。このため、既存の顕微鏡システムを容易に拡張することができる。
[第3実施形態]
図17は、本実施形態に係る顕微鏡システム3の構成を示した図である。顕微鏡システム3は、顕微鏡100の代わりに顕微鏡300を備える点が、顕微鏡システム1とは異なっている。顕微鏡300は、中間鏡筒130の代わりに中間鏡筒160を備えている。中間鏡筒160には、投影装置131、光偏向素子132、及び、投影レンズ133に加えて、撮像装置140と、光偏向素子143が設けられている。
光偏向素子143は、試料からの光を撮像素子141に向けて偏向する。光偏向素子143は、例えば、ハーフミラーなどのビームスプリッタである。光偏向素子143は、結像レンズ103と光偏向素子132の間の光路上に配置されている。
本実施形態に係る顕微鏡システム3によっても、顕微鏡システム1と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図18は、本実施形態に係る顕微鏡400の構成を示した図である。なお、本実施形態に係る顕微鏡システムは、顕微鏡100の代わりに顕微鏡400を備える点を除き、顕微鏡システム1と同様である。
顕微鏡400は、アクティブ方式のオートフォーカス装置500を備えている点が、顕微鏡100とは異なっている。その他の点は、顕微鏡100と同様である。
オートフォーカス装置500は、レーザ501、コリメートレンズ502、遮蔽板503、偏光ビームスプリッタ504、1/4波長板505、ダイクロイックミラー506、結像レンズ507、2分割ディテクタ508を備えている。レーザ501から出射したレーザ光は、コリメートレンズ502でコリメートされた後に、遮蔽板503でその半分の光束が遮断される。残りの半分の光束は、偏光ビームスプリッタ504で反射し、1/4波長板505、ダイクロイックミラー506を経由して、対物レンズ102に入射し、対物レンズ102によって試料に照射される。試料で反射したレーザ光は、対物レンズ102、ダイクロイックミラー506、1/4波長板505を経由して、再び、偏光ビームスプリッタ504へ入射する。偏光ビームスプリッタ504へ2度目に入射するレーザ光は、偏光ビームスプリッタ504で反射して以降、1/4波長板505を2度通過している。従って、偏光ビームスプリッタ504へ1度目に入射したときとの偏光方向とは直交する偏光方向を有している。このため、レーザ光は偏光ビームスプリッタ504を透過する。その後、レーザ光は、結像レンズ507により2分割ディテクタ508へ照射される。2分割ディテクタ508で検出される光量分布は、合焦状態からのずれ量に応じて変化する。このため、2分割ディテクタ508で検出される光量分布に応じてステージ101と対物レンズ102間の距離を調整することで、合焦状態を達成することができる。
本実施形態に係る顕微鏡システムは、ステージ101が対物レンズ102の光軸と直交する方向に移動したときに、オートフォーカス装置500によりオートフォーカス処理を行う。これにより、顕微鏡システム1に比べて、更に利用者の作業負担を軽減することができる。
[第5実施形態]
図19は、本実施形態に係る顕微鏡600の構成を示した図である。なお、本実施形態に係る顕微鏡システムは、顕微鏡100の代わりに顕微鏡600を備える点を除き、顕微鏡システム1と同様である。
顕微鏡600は、倒立顕微鏡である。顕微鏡600は、透過照明光学系として、光源601とコンデンサレンズ602を備えている。顕微鏡600は、コンデンサレンズ602と対向する位置に対物レンズ603を備えている。対物レンズ603の光軸上には、ビームスプリッタ604、ビームスプリッタ606、結像レンズ609、ビームスプリッタ610、リレーレンズ612、接眼レンズ613が並んでいる。
顕微鏡600は、さらに、光源605を備える。光源605から出射した照明光は、ビームスプリッタ604によって試料に向けて偏向される。顕微鏡600は、さらに、投影装置607と投影レンズ608を備える。投影装置607からの光は、投影レンズ608を経由して入射するビームスプリッタ606で接眼レンズ613へ向けて偏向される。これにより、結像レンズ609とリレーレンズ612の間の像面に、投影装置607からの光によって投影画像が投影される。顕微鏡600は、さらに、撮像素子611を備えている。撮像素子611は、ビームスプリッタ610で反射した試料からの光を検出して、デジタル画像データを出力する。
本実施形態に係る顕微鏡システムによっても、顕微鏡システム1と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
図20は、本実施形態に係る顕微鏡700の構成を示した図である。なお、本実施形態に係る顕微鏡システムは、顕微鏡100の代わりに顕微鏡700を備える点を除き、顕微鏡システム1と同様である。
顕微鏡700は、実体顕微鏡である。顕微鏡700は、透過照明光学系として、光源712とコレクタレンズ711と、コンデンサレンズ710を備えている。顕微鏡700は、落射照明光学系として、光源707と、対物レンズ708を備えている。顕微鏡700は、外付けの照明光源である光源709を備えている。
顕微鏡700は、さらに、対物レンズ708からの光を集光して中間像を形成する2組の結像レンズ(702a、702b)と2組の接眼レンズ(701a、701b)を備えている。接眼レンズ701aと結像レンズ702aは、右目用の光学系であり、接眼レンズ701bと結像レンズ702bは、左目用の光学系である。
顕微鏡700は、さらに、右目用の光路上から分岐した光路上に、第1投影装置である投影装置703aと、投影レンズ704aを備え、左目用の光路上から分岐した光路上に、第2投影装置である投影装置703bと、投影レンズ704bを備えている。
顕微鏡700は、さらに、右目用の光路上から分岐した光路上に、試料からの光に基づいて試料の第1デジタル画像データを取得する第1撮像装置である撮像装置710aと、左目用の光路上から分岐した光路上に、試料からの光に基づいて試料の第2デジタル画像データを取得する第2撮像装置である撮像装置710bを備えている。撮像装置710aは、結像レンズ706aと撮像素子705aを備え、撮像装置710bは、結像レンズ706bと撮像素子705bを備えている。
本実施形態に係る顕微鏡システムによっても、顕微鏡システム1と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、画像解析部22は、顕微鏡情報と第1デジタル画像データと第2デジタル画像データに基づいて、ステレオ計測を行い、試料の高さ情報を解析結果として出力することができる。そして、投影画像生成部23は、顕微鏡情報と解析結果に基づいて、三次元画像である投影画像を表す投影画像データを生成する。その結果は、本実施形態に係る顕微鏡システムでは、投影装置703aと投影装置703bが三次元画像である投影画像を像面に投影することができる。
さらに、本実施形態に係る顕微鏡システムでは、光源709が位相パターンを試料に照射してもよい。これにより、画像解析部22は、第1デジタル画像データと第2デジタル画像データを解析して、ポイントクラウドデータを解析結果として出力することができる。そして、投影画像生成部23は、顕微鏡情報と解析結果に基づいて、三次元画像である投影画像を表す投影画像データを生成する。その結果は、本実施形態に係る顕微鏡システムでは、投影装置703aと投影装置703bが三次元画像である投影画像を像面に投影することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするための具体例を示したものであり、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。顕微鏡システムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
また、上述した実施形態では、顕微鏡が撮像装置を含む例を示したが、上述した技術は、例えば、走査型顕微鏡に上述した技術を提供してもよい。その場合、顕微鏡は、撮像装置の代わりに、光電子増倍管(PMT)などの光検出器を備えてもよい。
また、上述した実施形態では、結像レンズ103が焦点距離を可変するレンズである例、投影レンズ133が焦点距離を可変するレンズである例を示したが、顕微鏡システムは、他のレンズが可変焦点レンズであってもよい。顕微鏡システムは、第1投影倍率、第2投影倍率、第3投影倍率の少なくとも1つを可変するレンズを備えていることが望ましい。
また、画像解析部22は、所定のアルゴリズムを用いて解析処理を行ってもよく、訓練済みのニューラルネットワークを用いて解析処理を行ってもよい。訓練済みのニューラルネットワークのパラメータは、顕微鏡システムとは異なる装置において、ニューラルネットワークを訓練することで生成されても良く、制御装置10は生成されたパラメータをダウンロードして画像解析部22に適用しても良い。
また、画像解析部22は、顕微鏡システムの外部に設けられてもよい。例えば、通信制御部25が外部システムへデジタル画像データを送信し、画像解析部22を備える外部システムがデジタル画像データを解析してもよい。通信制御部25は、デジタル画像データの解析結果を外部システムから受信してもよく、投影画像生成部23は、受信した解析結果と顕微鏡情報に基づいて、投影画像データを生成してもよい。
1、2、3 顕微鏡システム
10 制御装置
10a プロセッサ
10b メモリ
10c 補助記憶装置
10d 入出力インタフェース
10e 媒体駆動装置
10f 通信制御装置
10g バス
10h 記憶媒体
21 撮像制御部
22 画像解析部
23 投影画像生成部
24 投影制御部
25 通信制御部
30 情報管理部
40 入力装置
41 音声入力装置
50 音声出力装置
100、200、300、400、600、700 顕微鏡
101 ステージ
102、102a、603、708 対物レンズ
103、507、609、702a、702b、706a、706b 結像レンズ
104、613、701a、701b 接眼レンズ
110 顕微鏡本体
111 ターレット
120 鏡筒
130 、150、160 中間鏡筒
131、607、703a、703b 投影装置
132、143 光偏向素子
133、608、704a、704b 投影レンズ
140、710a、710b 撮像装置
141、611、705a、705b 撮像素子
142 アダプタレンズ
500 オートフォーカス装置
501 レーザ
502 コリメートレンズ
503 遮蔽板
504 偏光ビームスプリッタ
505 1/4波長板
506 ダイクロイックミラー
508 2分割ディテクタ
601、605、707、709、712 光源
602、710 コンデンサレンズ
604、606、610 ビームスプリッタ
612 リレーレンズ
711 コレクタレンズ
A1〜A3、R1〜R4 領域
C マーク
IP1、IP1a、IP2 像面
MI 顕微鏡情報
O1〜O4 光学画像
OP1 物体面
OP2 表示面
P1〜P8 投影画像
PX1、PX2 画素
V1〜V9 画像

Claims (28)

  1. 接眼レンズと、
    試料からの光を前記接眼レンズへ導く対物レンズと、
    前記接眼レンズと前記対物レンズの間の光路上に配置され、前記試料からの光に基づいて前記試料の光学画像を形成する結像レンズと、
    前記試料からの光に基づいて前記試料のデジタル画像データを取得する撮像装置と、
    前記光学画像が形成されている前記結像レンズと前記接眼レンズの間の像面へ投影画像を投影する投影装置と、
    少なくとも、前記試料が前記像面に投影される第1倍率と、前記試料が前記撮像装置に投影される第2倍率と、前記投影装置が前記像面に投影される第3倍率と、前記撮像装置のサイズと、前記投影装置のサイズと、を含む顕微鏡情報を管理する制御装置と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記制御装置は、少なくとも前記顕微鏡情報に基づいて、前記投影画像を表す投影画像データを生成する投影画像生成部を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  3. 請求項2に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記制御装置は、さらに、前記撮像装置で取得した前記デジタル画像データを解析する画像解析部と、を備え、
    前記投影画像生成部は、前記画像解析部での解析結果と前記顕微鏡情報とに基づいて、前記投影画像データを生成する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記顕微鏡情報は、さらに、前記光学画像の形成に用いられた顕鏡法の情報を含み、
    前記投影画像生成部は、前記顕鏡法の情報に基づいて、前記投影画像の背景色を決定する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記制御装置は、さらに、前記撮像装置を制御する撮像制御部を備え、
    前記撮像制御部は、前記顕微鏡情報に基づいて、前記撮像装置の検出感度を決定する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記制御装置は、さらに、前記撮像装置を制御する撮像制御部を備え、
    前記撮像制御部は、前記顕微鏡情報に基づいて、前記撮像装置の有効画素から信号を読み出す画素を決定する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記対物レンズと前記接眼レンズの間の光路上に配置され、前記投影装置からの光を前記接眼レンズへ導く光偏向素子を備え、
    前記制御装置は、前記顕微鏡情報に基づいて、前記光偏向素子の反射率を変更する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記試料を載置するステージを備え、
    前記顕微鏡情報は、さらに、合焦状態における前記ステージの位置を示す、前記対物レンズの光軸と直交する方向の座標情報と、前記光軸の方向の座標情報と、の組み合わせ、を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記顕微鏡情報を音声で出力する音声出力装置を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記第1倍率、前記第2倍率、前記第3倍率の少なくとも1つを可変するレンズを備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  11. 請求項10に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記レンズは、前記結像レンズである
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記投影装置からの光によって前記像面に形成されるイメージサークルが前記試料からの光によって前記像面に形成されるイメージサークルよりも大きい
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  13. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記制御装置は、さらに、前記撮像装置を制御する撮像制御部を備え、
    前記撮像制御部は、前記撮像装置の露光期間と前記投影画像の投影期間が重ならないように、前記撮像装置を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  14. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記画像解析部は、前記デジタル画像データに基づいて、前記試料内の注目領域を追跡する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  15. 請求項14に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記試料を載置する電動ステージを備え、
    前記制御装置は、前記画像解析部の追跡結果に基づいて、前記注目領域が前記対物レンズの光軸上に位置するように、前記電動ステージを制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  16. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記撮像装置は、
    前記試料からの光に基づいて前記試料の第1デジタル画像データを取得する第1撮像装置と、
    前記試料からの光に基づいて前記試料の第2デジタル画像データを取得する第2撮像装置と、を備え、
    前記画像解析部は、前記顕微鏡情報と前記第1デジタル画像データと前記第2デジタル画像データに基づいて、ステレオ計測を行い、前記試料の高さ情報を前記解析結果として出力する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  17. 請求項16に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記投影画像生成部は、前記顕微鏡情報と前記解析結果に基づいて、前記投影画像データを生成し、ここで、前記投影画像データが表す前記投影画像は三次元画像であり、
    前記投影装置は、第1投影装置と、第2投影装置と、を備え、
    前記第1投影装置と前記第2投影装置は、前記像面へ前記投影画像を投影する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  18. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    位相パターンを前記試料に照射する光源を備え、
    前記画像解析部は、前記デジタル画像データを解析して、前記試料のポイントクラウドデータを前記解析結果として出力し、
    前記投影画像生成部は、前記顕微鏡情報と前記解析結果に基づいて、前記投影画像データを生成し、ここで、前記投影画像データが表す前記投影画像は三次元画像であり、
    前記投影装置は、第1投影装置と、第2投影装置と、を備え、
    前記第1投影装置と前記第2投影装置は、前記像面へ前記投影画像を投影する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  19. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    音声入力装置と、を備え、
    前記投影画像生成部は、前記音声入力装置から入力された製品識別情報と前記顕微鏡情報とに基づいて、前記投影画像データを生成し、
    前記投影画像は、前記製品識別情報で識別される製品に関連する画像を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  20. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記画像解析部は、前記デジタル画像データを解析して、前記試料の付された製品識別情報を特定し、
    前記投影画像生成部は、前記画像解析部で特定された前記製品識別情報と前記顕微鏡情報とに基づいて、前記投影画像データを生成し、
    前記投影画像は、前記製品識別情報で識別される製品に関連する画像を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  21. 請求項19又は請求項20に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記製品に関連する画像は、前記製品の製品コード、前記製品の製品番号、又は、前記製品の検査手順を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  22. 請求項19乃至請求項21のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記撮像装置は、前記試料からの光と前記投影装置からの光とに基づいて、前記光学画像に前記投影画像が重畳された重畳画像を表す重畳画像データを取得する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  23. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    音声入力装置と、を備え、
    前記画像解析部は、前記音声入力装置から入力された製品識別情報と前記顕微鏡情報と前記デジタル画像データとに基づいて前記試料を検査し、検査結果を前記解析結果として出力し、
    前記投影画像は、前記試料の検査の合否を表す画像を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  24. 請求項3に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記画像解析部は、
    前記デジタル画像データを解析して、前記試料の付された製品識別情報を特定し、
    特定された前記製品識別情報と前記顕微鏡情報と前記デジタル画像データとに基づいて前記試料を検査し、検査結果を前記解析結果として出力し、
    前記投影画像は、前記試料の検査の合否を表す画像を含む
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  25. 請求項23又は請求項24に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記制御装置は、前記検査結果に基づいて前記試料の検査項目についてのチェックシートを作成する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  26. 請求項23乃至請求項25のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記画像解析部は、前記試料の訓練済みのニューラルネットワークを用いて前記デジタル画像データを解析する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  27. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    ネットワークを経由して前記顕微鏡システムと接続された外部システムとデータをやり取りする通信制御部と、を備え、
    前記投影画像生成部は、前記通信制御部が前記外部システムから受信したデータと前記顕微鏡情報に基づいて、前記投影画像データを生成する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  28. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    ネットワークを経由して前記顕微鏡システムと接続された外部システムとデータをやり取りする通信制御部と、を備え、
    前記通信制御部は、
    前記外部システムへ前記デジタル画像データを送信し、
    前記デジタル画像データの解析結果を受信し、
    前記投影画像生成部は、前記通信制御部が前記外部システムから受信した前記解析結果と前記顕微鏡情報に基づいて、前記投影画像データを生成する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
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