JPWO2020058735A1 - 走行支援方法及び走行支援装置 - Google Patents

走行支援方法及び走行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020058735A1
JPWO2020058735A1 JP2020547449A JP2020547449A JPWO2020058735A1 JP WO2020058735 A1 JPWO2020058735 A1 JP WO2020058735A1 JP 2020547449 A JP2020547449 A JP 2020547449A JP 2020547449 A JP2020547449 A JP 2020547449A JP WO2020058735 A1 JPWO2020058735 A1 JP WO2020058735A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boundary
boundary point
point group
points
lane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020547449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7123154B2 (ja
Inventor
忠久 宮川
忠久 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Original Assignee
Renault SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS filed Critical Renault SAS
Publication of JPWO2020058735A1 publication Critical patent/JPWO2020058735A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7123154B2 publication Critical patent/JP7123154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/28Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network with correlation of data from several navigational instruments
    • G01C21/30Map- or contour-matching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • G06V20/588Recognition of the road, e.g. of lane markings; Recognition of the vehicle driving pattern in relation to the road
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Abstract

走行支援方法では、車両に搭載されたセンサによって、車線境界線を形成する境界点を含む第1境界点群を検出し(S1)、第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換し、地図データ上の車線境界線を形成する境界点を含む第2境界点群及び第1境界点群のいずれか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、第1境界点群及び第2境界点群の他方の点群と、の間のマッチングを行う(S2〜S5、S7)。

Description

本発明は、走行支援方法及び走行支援装置に関する。
特許文献1には、センサによって取得された実世界の観測情報と、周囲環境のリファレンスとなる地図との間の不整合を判定する技術が記載されている。
特開2017−181870号公報
センサによって取得した点群データと地図データ上の点群データとをマッチングする際に、点群データの中に近接しあう複数の点データが存在すると、ミスマッチングが発生することがある。例えば、地図データの点群データの中に近接しあう複数の点データが存在すると、本来マッチングされるべきではない点データが、センサによって取得した点データにミスマッチングされることがある。
本発明は、センサによって取得した点群と地図データ上の点群との間のミスマッチングを低減することを目的とする。
本発明の一態様に係る走行支援方法では、車両に搭載されたセンサによって、車線境界線を形成する境界点を含む第1境界点群を検出し、第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換し、地図データ上の車線境界線を形成する境界点を含む第2境界点群及び第1境界点群のいずれか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、第1境界点群及び第2境界点群の他方の点群と、の間のマッチングを行う。
本発明の一態様によれば、センサによって取得した点群と地図データ上の点群との間のミスマッチングを低減できる。
本発明の目的及び利点は、特許請求の範囲に示した要素及びその組合せを用いて具現化され達成される。前述の一般的な記述及び以下の詳細な記述の両方は、単なる例示及び説明であり、特許請求の範囲のように本発明を限定するものでないと解するべきである。
実施形態の走行支援装置の一例の概略構成例を示す図である。 車線境界線を形成する境界点群の説明図である。 マッチング処理の一例の説明図である。 地図データの統合処理の第1例の説明図である。 地図データの統合処理の第2例の説明図である。 互いに近接する境界点を含む地図データの一例の説明図である。 マッチング対象の除外処理の第1例の説明図である。 マッチング対象の除外処理の第2例の説明図である。 マッチング対象の除外処理の第3例の説明図である。 実施形態の走行支援方法の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(走行支援装置)
本発明の実施形態に係る走行支援装置は、車両に搭載可能である(以下、本発明の実施形態に係る走行支援装置が搭載された車両を「自車両」という)。
図1を参照する。本発明の実施形態に係る走行支援装置1は、記憶装置2、地球測位システム(GPS)受信機3、車両センサ4、周囲センサ5、処理回路6、ディスプレイ7、車両制御装置8、アクチュエータ9を備える。
処理回路6と、記憶装置2、GPS受信機3、車両センサ4、周囲センサ5、ディスプレイ7、車両制御装置8とは、コントローラエリアネットワーク(CAN)バス等の有線又は無線でデータや信号を送受信可能である。
記憶装置2は、例えば、半導体記憶装置、磁気記憶装置又は光学記憶装置等であってよい。記憶装置2は、処理回路6に内蔵されていてもよい。記憶装置2は、地図データを記憶する地図記憶部10を備える。
地図記憶部10に記憶されている地図データには、本発明の実施形態に係る走行支援装置1によって、周囲センサ5により取得した点データが統合される。地図記憶部10に記憶されている地図データは、例えば高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という)であってよい。
高精度地図は自動運転用の地図として好適である。高精度地図は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という)よりも高精度の地図データであり、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。
例えば、高精度地図は車線単位の情報として、車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報を含む。
車線ノードの情報は、その車線ノードの識別番号、位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別番号を含む。
車線リンクの情報は、その車線リンクの識別番号、車線の種類、車線の幅員、車線境界線の種類、車線の形状、車線基準線の形状を含む。
高精度地図は更に、車線上又はその近傍に存在する信号機、停止線、標識、建物、電柱、縁石、横断歩道等の地物の種類及び位置座標と、地物の位置座標に対応する車線ノードの識別番号及び車線リンクの識別番号等の、地物の情報を含む。
高精度地図は、車線単位のノード及びリンク情報を含むため、走行ルートにおいて自車両が走行する車線を特定可能である。
高精度地図は、車線の延伸方向及び幅方向における位置を表現可能な座標を有する。例えば、高精度地図は、車線境界線を形成する境界点の点群データを有してよい。
高精度地図は、3次元空間における位置を表現可能な座標(例えば経度、緯度及び高度)を有し、車線や上記地物は3次元空間における形状として記述され得る。
なお、走行支援装置1によって周囲センサ5により取得した点データが統合される地図データは、必ずしも高精度地図でなくてよく、車線境界線を形成する境界点の点群データを含む地図データであればよい。
なお、走行支援装置1とは別のサーバで地図データのデータベースを管理し、更新された地図データの差分データを、例えばテレマティクスサービスを通じて取得し、地図記憶部10に記憶された地図データの更新を行ってもよい。
また、地図データを自車両が走行している位置に合わせて、車車間通信や路車間通信等のテレマティクスサービスにより取得するようにしてもよい。
テレマティクスサービスを用いることにより、自車両では、データ容量が大きい地図データを有しておく必要がなく、メモリの容量の抑制することができる。また、テレマティクスサービスを用いることにより、更新された地図データを取得できるため、道路構造の変化、工事現場の有無等、実際の走行状況を正確に把握できる。更に、テレマティクスサービスを用いることにより、自車両以外の複数の他車両から集められたデータに基づいて作成された地図データを用いることができるため、正確な情報を把握できる。
GPS受信機3は、複数の航法衛星から電波を受信して自車両の現在位置を取得し、取得した自車両の現在位置を処理回路6に出力する。なお、GPS受信機3以外の他の全地球型測位システム(GNSS)受信機を有していてもよい。
車両センサ4は、自車両の現在位置及び走行状態を検出するセンサである。車両センサ4は、例えば車速センサ、加速度センサ及びジャイロセンサであってよいが、車両センサ4の種類及び個数はこれに限定されない。
車速センサは、自車両の車輪速に基づき車速を検出し、検出された車速を処理回路6に出力してよい。
加速度センサは、自車両の前後方向及び車幅方向等の加速度を検出し、検出された加速度を処理回路6にしてよい。
ジャイロセンサは、自車両の角速度を検出し、検出された角速度を処理回路6に出力してよい。
周囲センサ5は、自車両の周囲環境(周囲状況)を検出するセンサである。周囲センサ5は、例えばカメラ、レーダ及び通信機等であってよいが、周囲センサ5の種類や個数はこれに限定されない。
周囲センサ5として使用されるカメラは、例えばCCDカメラ等であってよい。カメラは単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。
カメラは、自車両の周囲環境を撮像し、撮像画像から車両、歩行者又は自転車等の物体と自車両との相対位置、物体と自車両との距離、道路上の車線境界線(白線)や縁石等の道路構造等を自車両の周囲環境のデータとして検出し、検出された周囲環境のデータを処理回路6に出力する。
周囲センサ5として使用されるレーダは、例えばミリ波レーダや超音波レーダ、レーザレンジファインダ(LRF)等であってよい。
レーダは、物体と自車両との相対位置、物体と自車両との距離、物体と自車両との相対速度等を自車両の周囲環境のデータとして検出し、検出された周囲環境のデータを処理回路6に出力する。
周囲センサ5として使用される通信機は、他車両との車車間通信、路側機との路車間通信、又は交通情報センタ等との通信等を行うことにより、自車両の周囲環境のデータを受信し、受信した周囲環境のデータを処理回路6に出力してよい。
本明細書においては、GPS受信機3、車両センサ4、周囲センサ5のそれぞれを、自車両の周囲の実際(現実)の道路構造等を検出可能なセンサとして使用できる。
処理回路6は、自車両の走行支援に必要な処理の算術論理演算を行う電子制御ユニット(ECU)等のコントローラである。
例えば処理回路6は、例えば、プロセッサ、記憶装置及び入出力I/Fを備えてもよい。プロセッサは、
算術論理演算装置(ALU)、制御回路(制御装置)、各種レジスタ等を含む中央演算処理装置(CPU)等や、これと等価なマイクロプロセッサであってよい。
処理回路6に内蔵又は外付けされる記憶装置は、半導体メモリやディスクメディア等であってよく、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等の記憶媒体を含んでいてもよい。
例えば、処理回路6のプロセッサは、記憶装置に予め記憶されたプログラムを実行することにより、以下に説明する走行支援装置1による情報処理を実行する。
例えば、処理回路6は、地図記憶部10に記憶されている地図データに基づく案内情報をディスプレイ7や他のスピーカ等の情報提示装置から出力して、乗員に対して提示してよい。
また、例えば処理回路6は、自車両の走行支援を実施してよい。例えば走行支援は、乗員(例えば運転者)が関与せずに自動的に自車両が運転する完全自動運転であってもよく、駆動、制動、操舵の少なくとも一つを制御する運転支援であってもよい。
すなわち、本明細書において走行支援は、乗員が関与せずに自車両の駆動、制動及び操舵の全ての制御を実行する場合を含み、自車両の駆動、制動及び操舵の少なくとも1つの制御を実行する場合も含む。
走行支援を実施する際に、処理回路6は、地図記憶部10に記憶されている地図データに基づいて自車両を走行させる走行経路を生成する。例えば、処理回路6は、地図データ上の自車両の位置を特定し、自車両の位置を基準にして、車線内に引かれるように走行経路を生成する。走行予定経路は、車線内の中央を通るように生成されてもよい。
処理回路6は、生成した走行経路を車両制御装置8へ出力する。
車両制御装置8は、自車両の走行制御を行う電子制御ユニットである。車両制御装置8は、プロセッサと、記憶装置等の周辺部品とを含む。プロセッサは、例えばCPUや、これと等価なマイクロプロセッサであってよい。
記憶装置は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路で車両制御装置8を実現してもよい。例えば、車両制御装置8はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)等を有していてもよい。
車両制御装置8は、処理回路6が生成した走行経路を自車両が走行するようにアクチュエータ9の制御量を算出する。車両制御装置8は、算出した制御量をアクチュエータ9へ送信する。
アクチュエータ9は、車両制御装置8からの制御信号に応じて自車両の走行を制御する。アクチュエータ9は、例えば駆動アクチュエータ、ブレーキアクチュエータ及びステアリングアクチュエータであってよい。
駆動アクチュエータは、例えば電子制御スロットルバルブであってよく、車両制御装置8からの制御信号に基づき自車両のアクセル開度を制御する。
ブレーキアクチュエータは、例えば油圧回路であってよく、車両制御装置8からの制御信号に基づき自車両のブレーキの制動動作を制御する。
ステアリングアクチュエータは、車両制御装置8からの制御信号に基づき自車両のステアリングを制御する。
走行経路を生成する際に、処理回路6は、地図記憶部10に記憶されている地図データを参照するが、周囲センサ5からも精度が高い周囲環境の位置情報を取得できる。したがって、地図データだけでなく周囲センサ5からの周囲環境のデータを併用することが望ましい。
図2を参照する。地図データには、自車両30が走行する車線31の車線境界を示す車線境界線32を形成する境界点32a〜32gの位置座標及び車線境界線33を形成する境界点33a〜33gの位置座標が記憶されている。
また、周囲センサ5によって、実世界の車線境界線32を形成する境界点40a〜40f位置座標と、実世界の車線境界線33を形成する境界点41a〜41fの位置座標とが検出されている。
なお、これら境界点32a〜32g、33a〜33g、40a〜40f及び41a〜41fは、車線境界を示す道路区分線(例えば白線)、レーンマーカのほか、側溝、縁石、ガードレール、柱等の構造物であってもよい。
以下、周囲センサ5によって検出された実世界の車線境界線を形成する境界点40a〜40f及び41a〜41fからなる点群を「第1境界点群」と表記することがある。一方で、地図データ上の車線境界線を形成する境界点32a〜32g及び33a〜33gからなる点群を「第2境界点群」と表記することがある。
処理回路6は、第1境界点群と第2境界点群とを走行経路の生成に利用するために、第1境界点群の境界点のそれぞれを、第2境界点群のいずれかの境界点にマッチングする。
本明細書において「マッチング」とは、実世界の境界点を検出して得られた第1境界点群の境界点と、この境界点に対応する第2境界点群の境界点(すなわち地図データ上の境界点)との組合せを決定することを意味する。
図3を参照して第1境界点群と第2境界点群とのマッチングの一例を説明する。
まず、処理回路6は、第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換する。例えば、処理回路6は、GPS受信機3によって測定した自車両の現在位置に基づいて、自車両位置を原点とするローカル座標系である第1境界点群の座標系を、地図データが準拠する地図座標系へ変換する。
次に処理回路6は、第1境界点群の境界点40aに対して半径εを有する探索円R1を設定し、探索円R1内で第2境界点群の境界点を探索する。
処理回路6は、第2境界点群の境界点のうち、探索円R1内に存在する境界点32aを第1境界点群の境界点40aに対応する第2境界点群の境界点と決定する。処理回路6は、これら境界点40aと境界点32aとの組み合わせを決定する。
さらに処理回路6は、地図データと同じ座標系へ変換された第1境界点群と、第2境界点群とを統合する。
本明細書において「統合する」とは、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点とが対応付けられた状態で、第1境界点群のデータと第2境界点群のデータとを結合する処理を意味する。
例えば「統合する」は、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点との間の位置誤差が最小になるように第2境界点群の位置座標を補正することを含んでよい。
図3は、マッチングされた第1境界点群の境界点40aと第2境界点群の境界点32aとの間の位置誤差「e1」を示す。
いま、図2に示す第1境界点群の境界点40a〜40fと第2境界点群の境界点32a〜32fがそれぞれマッチングされ、第1境界点群の境界点41a〜41fと第2境界点群の境界点33a〜33fがそれぞれマッチングされた場合を想定する。
第1境界点群の境界点40a〜40fと第2境界点群の境界点32a〜32fとの間の位置誤差をそれぞれe1〜e6と表記し、第1境界点群の境界点41a〜41fと第2境界点群の境界点33a〜33fとの間の位置誤差をそれぞれe7〜e12と表記する。
処理回路6は、以下に示す位置誤差の合計Eを算出する。
E=Σi=1 12ei
処理回路6は、境界点32a〜32f及び境界点33a〜33fの位置座標を同じ方向及び同じ距離だけ移動させて位置誤差の合計Eが最小となるような移動量Mを算出することにより、第1境界点群の境界点40a〜40fと第2境界点群の境界点32a〜32fとを位置合わせする。
そして、処理回路6は、図4Aに示すように地図記憶部10に記憶されている地図データに含まれている第2境界点群の境界点32a〜32g及び境界点33a〜33gの位置座標を、移動量Mだけ移動するように修正する。
処理回路6は、地図データに含まれている第2境界点群の全てを修正してもよく、自車両周囲の所定の範囲内の第2境界点群のみを修正してもよい。
また例えば「統合する」は、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点との組合せを示す対応付け情報と、第1境界点群とを、地図データとして地図記憶部またはその他の記憶装置に記憶することを含んでもよい。
処理回路6は、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点との間の相対位置関係、及び第1境界点群の境界点間の相対位置関係に基づいて、マッチングされなかった第1境界点群の境界点と第2境界点群との相対位置関係を決定し、マッチングされなかった第1境界点群の境界点の位置座標を地図データとして参照してよい。
例えば図4Bは、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点40a〜40f、41a及び41f並びに第2境界点群の境界点32a〜32f、33a及び33fと、マッチングされなかった第1境界点群の境界点41b〜41eを示す。
処理回路6は、第1境界点群の境界点40a〜40f、41a及び41fと第2境界点群の境界点32a〜32f、33a及び33fとの相対位置関係、及び第1境界点群の境界点間の相対位置関係に基づいて、第1境界点群の境界点41b〜41eの地図データ上の位置座標を決定してよい。
処理回路6は、境界点41b〜41eの位置座標に基づいて、車線境界線33の位置を認識してよい。
図5Aを参照する。第2境界点群の境界点どうしが互いに近接する場合がある。
例えば、自車両30が走行する車線31と、車線31に隣接する車線34とが、中央分離帯を挟んで並んでおり、車線境界線32及び33は車線31の車線境界を示し、車線境界線35及び36は車線34の車線境界を示している。
そして、第2境界点群の境界点32a〜32dが車線境界線32を形成し、第2境界点群の境界点33a〜33dが車線境界線33を形成し、第2境界点群の境界点35a〜35dが車線境界線35を形成し、第2境界点群の境界点36a〜36dが車線境界線36を形成している。
ここで、異なる車線31及び34の車線境界をそれぞれ示す車線境界線33及び35が互いに近接しているため、境界点33aと35a、33bと35b、33cと35c、及び33dと35dとが、それぞれ車幅方向(或いは幅員方向)に近接している。
一方で、実世界の車線境界線は、必ずしも周囲センサ5で検出できるとは限らない。例えば、白線がかすれていたり、遮蔽物が存在したり、検出条件が悪い場合があるからである。
図5Aの例では、車線境界線32を形成する境界点40a〜40cと車線境界線35を形成する境界点42a〜42dが検出されており、車線境界線33及び36を形成する境界点は検出されていない。
このような場合に、境界点33a〜33dと35a〜35dとが、それぞれ車幅方向に近接していると、本来は境界点35a〜35dにマッチングされるべき第1境界点群の境界点42a〜42dが、境界点33a〜33dにミスマッチングされることがありうる。
このように境界点がミスマッチングされると、例えばマッチングにより組み合わされた第1境界点群と第2境界点群との位置合わせにおいて、位置誤差の合計Eが小さくすることができず、補正後の第2境界点群の位置座標の精度を低下させる。
そこで処理回路6は、互いに近接している第2境界点群の境界点をマッチングの対象から除外する。言い換えると、第2境界点群の境界点のうち互いに近接している境界点以外の点群をマッチングの対象として選択する。
例えば処理回路6は、図5Bに示すように、互いに近接している境界点33aと35a、33bと35b、33cと35c、及び33dと35dをマッチングの対象から除外する。言い換えると、処理回路6は境界点33a〜33d及び35a〜35d以外の境界点(例えば境界点32a〜32c)をマッチング対象として選択する。
このとき、例えば処理回路6は、第1境界点群の境界点にマッチングさせる第2境界点群の境界点の探索対象から、境界点33a〜33dと35a〜35dを除外してよい。言い換えると、処理回路6は境界点33a〜33d及び35a〜35d以外の境界点32a〜32d及び36a〜36dを探索対象として選択してよい。
以下、互いに近接している境界点をマッチング対象から除外することと、互いに近接している境界点以外の境界点をマッチング対象として選択することを、総称してマッチング対象から「除外する」と表記する。
第1境界点群や第2境界点群は、車線の進行方向(または車両の進行方向)に沿って密に検出又は設定されることがある。このような場合には、第1境界点群や第2境界点群の境界点が互いに進行方向に近接するが、このように進行方向に近接する境界点をマッチング対象から除外する必要はない。
したがって、マッチング対象から除外する境界点は、例えば車幅方向に互いに近接している境界点であってよい。マッチング対象から除外する境界点は、互いに近接し且つ異なる車線境界線を形成する境界点であってもよい。異なる車線境界線は、例えば図5Bに示すように、異なる車線31及び34の車線境界を示す車線境界線33及び35であってよい。
第1境界点群の境界点が互いに近接している場合もミスマッチングが発生しうる。
図6を参照する。車線31及び34を分離する白線37が区間38でかすれているため、本来の車線境界線33及び35の境界点41a〜41d及び42a〜42dに加えて、偽の境界点49a〜49dが誤検出されている。
境界点49aと41a、境界点49bと42a、境界点49cと41b、境界点49dと42bがそれぞれ近接しているため、これらの境界点はミスマッチングの原因となり得る。このため処理回路6は、互いに近接している境界点49aと41a、境界点49bと42a、境界点49cと41b、境界点49dと42bをマッチング対象から除外してよい。
図1を参照する。処理回路6は、車線境界線認識部21と、マッチング対象選択部22と、マッチング部23と、地図データ統合部24と、走行経路演算部25等の論理ブロックを機能的若しくは物理的なハードウェア資源として備える。
車線境界線認識部21、マッチング対象選択部22、マッチング部23、地図データ統合部24、及び走行経路演算部25は、FPGA等のPLD等の物理的な論理回路であってもよく、汎用の半導体集積回路中にソフトウェアによる処理で等価的に設定される機能的な論理回路でもよい。
また、車線境界線認識部21、マッチング対象選択部22、マッチング部23、地図データ統合部24、及び走行経路演算部25は、単一のハードウェアで実現されてもよく、それぞれ別個のハードウェアで実現されてもよい。
例えば、車線境界線認識部21、マッチング対象選択部22、マッチング部23、地図データ統合部24を、車載インフォテイメント(IVI)システム等のカーナビゲーションシステムで実現してもよく、走行経路演算部25及び車両制御装置8を、先進走行支援システム(ADAS)等の走行支援システムで実現してもよい。
車線境界線認識部21は、周囲センサ5が検出した周囲環境のデータに基づいて第1境界点群を認識する。
マッチング対象選択部22は、車線境界線認識部21が認識した第1境界点群のうち、第2境界点群とのマッチングの対象とする境界点を選択する。また、地図記憶部10に記憶されている地図データに含まれる第2境界点群のうち、第1境界点群とのマッチングの対象とする境界点を選択する。
このときマッチング対象選択部22は、第1境界点群のうち互いに近接している境界点を第2境界点群とのマッチングの対象から除外する。またマッチング対象選択部22は、第2境界点群のうち互いに近接している境界点を第1境界点群とのマッチングの対象から除外する。例えばマッチング対象選択部22は、境界点間の距離が閾値Th以下の場合にこれらの境界点をマッチングの対象から除外する。例えば閾値Thは、マッチングにおいて境界点を探索する探索円R1(図3参照)の半径εの2倍(2×ε)であってよい。
なお、マッチング対象選択部22は、必ずしも、第1境界点群及び第2境界点群の両方においてマッチングの対象とする境界点を選択しなくてもよい。すなわち、マッチング対象選択部22は、第1境界点群のうち互いに近接している境界点だけをマッチングの対象から除外してもよく、第2境界点群のうち互いに近接している境界点だけをマッチングの対象から除外してもよい。
図7を参照する。第1境界点群の1つの境界点41aの付近に、異なる車線境界線33及び35をそれぞれ形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが存在している。例えば、境界点41aから半径rの範囲R2内に境界点33a及び35aが存在している。このような場合にも、境界点33a及び35aのどちらに境界点41aをマッチングするか判断することが難しく、ミスマッチングが発生する可能性がある。
このためマッチング対象選択部22は、異なる車線境界線33及び35を形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが、第1境界点群の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に存在する場合に、境界点41aをマッチングの対象から除外する。距離閾値rは、例えばマッチングにおいて境界点を探索する探索円R1(図3参照)の半径εであってよい。
マッチング部23は、マッチング対象選択部22によりマッチングの対象に選択された第1境界点群と第2境界点群とをマッチングする。
地図データ統合部24は、マッチング部23によるマッチング結果に基づいて第1境界点群と第2境界点群とを統合する。
例えば地図データ統合部24は、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点との間の位置誤差が最小になるように第2境界点群の位置座標を補正することを含んでよい。また例えば地図データ統合部24は、マッチングによって組み合わされた第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点との組合せを示す対応付け情報と、第1境界点群とを、地図データとして地図記憶部10に記憶してよい。
マッチング対象選択部22は、地図データ統合部24によって第2境界点群の位置座標が補正された後に、異なる車線境界線33及び35を形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが第1境界点群の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に存在するか否かを判定してもよい。マッチング対象選択部22は、このような複数の境界点33a及び35aが境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に存在する場合に、この境界点41aをマッチングの対象から除外してよい。
このように位置が補正された第2境界点群を用いることにより、第1境界点群の位置座標と第2境界点群の位置座標をより正確に比較できる。この結果、ミスマッチングの原因となる第1境界点群の境界点をより正確に判定できる。
走行経路演算部25は、第1境界点群と第2境界点群とが統合された地図データに基づいて、自車両を走行させる走行経路を生成する。走行経路演算部25は、生成した走行経路を車両制御装置8へ出力する。
(動作)
次に、実施形態の走行支援装置1の動作を説明する。図8を参照する。
ステップS1において車線境界線認識部21は、周囲センサ5が検出した周囲環境のデータに基づいて第1境界点群を検出する。
ステップS2においてマッチング対象選択部22は、第1境界点群のうち互いに近接している境界点を第2境界点群とのマッチングの対象から除外する。
ステップS3においてマッチング対象選択部22は、地図記憶部10に記憶されている地図データから第2境界点群を読み出す。
ステップS4において第2境界点群のうち互いに近接している境界点を第1境界点群とのマッチングの対象から除外する。
ステップS5においてマッチング対象選択部22は、第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換する。
ステップS6においてマッチング対象選択部22は、第1境界点群の単一の境界点が、異なる車線境界線を形成する第2境界点群の複数の境界点に近接するか否かを判定する。
例えばマッチング対象選択部22は、第1境界点群の境界点から距離閾値以下の範囲内に、異なる車線境界線を形成する第2境界点群の複数の境界点が存在するか否かを判定する。このような第2境界点群の複数の境界点が存在する場合、マッチング対象選択部22は、この第1境界点群の境界点をマッチングの対象から除外する。
ステップS7においてマッチング部23は、マッチングの対象に選択された第1境界点群と第2境界点群とをマッチングする。
ステップS8において地図データ統合部24は、マッチング部23によるマッチング結果に基づいて第1境界点群と第2境界点群とを統合する。地図データ統合部24は、第1境界点群と第2境界点群とが統合された地図データを地図記憶部10に記憶する。
ステップS9において走行経路演算部25は、第1境界点群と第2境界点群とが統合された地図データに基づいて、自車両を走行させる走行経路を生成する。
ステップS10において車両制御装置8は、走行経路演算部25により生成された走行経路を車両が走行するようにアクチュエータ9を駆動して自車両の車両制御を実施する。
ステップS11において処理回路6は、自車両のイグニッションスイッチ(IGN)がオフになったか否かを判断する。イグニッションスイッチがオフになった場合(ステップS11:Y)に処理は終了する。イグニッションスイッチがオフでない場合(ステップS11:N)に処理はステップS1へ戻る。
(実施形態の効果)
(1)車線境界線認識部21は、自車両に搭載された周囲センサ5によって、車線境界線を形成する境界点を含む第1境界点群を検出する。マッチング対象選択部22は、第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換する。マッチング対象選択部22及びマッチング部23は、地図データ上の車線境界線を形成する境界点を含む第2境界点群及び第1境界点群のいずれか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、第1境界点群及び第2境界点群の他方の点群との間のマッチングを行う。
これによって、周囲センサ5によって検出した第1境界点群と地図データ上の第2境界点群との間でミスマッチングが発生しやすい境界点のデータをマッチングの対象から除外できる。これによって、第1境界点群と第2境界点群との間のミスマッチングを低減できる。
これにより、例えばマッチングにより組み合わされた第1境界点群と第2境界点群との位置合わせにおいて、位置誤差の合計Eが小さくすることができ、地図データの境界点の位置座標の精度を向上できる。
(2)マッチング対象選択部22及びマッチング部23は、第1境界点群及び第2境界点群の何れか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、第1境界点群及び第2境界点群の他方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第2点群との間のマッチングを行う。
すなわちマッチング対象選択部22及びマッチング部23は、第1境界点群のうち互いに近接しない境界点からなる点群と、第2境界点群のうち互いに近接しない境界点からなる点群との間のマッチングを行う。
このように、第1境界点群と第2境界点群の両方において、互いに近接する境界点をマッチングの対象から除外することによって、第1境界点群と第2境界点群との間のミスマッチングの可能性を更に低減できる。
(3)マッチング対象選択部22は、境界点間の距離が閾値Th以下であるか否かに応じて、境界点が近接するか否かを判定する。
このように、境界点間の距離と閾値Thとの比較によって境界点が近接するか否かを判定することによって、近接する境界点を容易かつ正確に判定できる。
(4)閾値Thは、マッチング部23によるマッチングにおいて境界点を探索する探索円R1の半径εの2倍(2×ε)と等しくてよい。
このように境界点が近接しているか否かの判定に用いる閾値Thを、マッチングにおける探索円R1の半径の2倍(2×ε)とすることにより、ミスマッチングが発生する可能性があるデータをマッチングの対象から確実に除外できる。
(5)第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが、第1境界点群の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に存在する場合に、マッチング対象選択部22は、第1境界点群に含まれる境界点41aをマッチングの対象から除外する。例えばマッチング対象選択部22は、第1境界点群の単一の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に、異なる車線境界線を形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが存在する場合、第1境界点群に含まれる境界点41aをマッチング対象から除外する。
これにより、ミスマッチングされる可能性がある第1境界点群の境界点をマッチングの対象から除外できる。
(6)距離閾値rは、マッチングにおいて境界点を探索する探索円R1の半径εと等しくてよい。これによりミスマッチングが発生する可能性がある第1境界点群の境界点をマッチングの対象から確実に除外できる。
(7)地図データ統合部24によって第2境界点群の位置座標が補正された後に、第1境界点群の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に、異なる車線境界線33及び35を形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが存在する場合に、マッチング対象選択部22は、第1境界点群の境界点41aをマッチングの対象から除外してよい。
このように位置が補正された第2境界点群を用いることにより、第1境界点群の位置座標と第2境界点群の位置座標をより正確に比較できる。この結果、ミスマッチングの原因となる第1境界点群の境界点をより正確に判定できる。
(変形例)
(1)マッチング対象選択部22は、地図データ上の第2境界点群の境界点間を補完して新たな境界点を生成し、生成した境界点を第2境界点群に追加することにより、第2境界点群の密度を増加させてもよい。
さらに、補完により第2境界点群に境界点を追加した後に、第1境界点群の境界点41aから距離閾値r以下の範囲R2内に、異なる車線境界線33及び35を形成する第2境界点群の複数の境界点33a及び35aが存在する場合に、マッチング対象選択部22は、第1境界点群の境界点41aをマッチングの対象から除外してもよい。
このように新たな境界点を第2境界点群に追加することにより、第1境界点群と第2境界点群とのマッチングがより正確になる。
(2)境界点が近接しているか否かの判定に用いる閾値Thや距離閾値rを動的に変更してもよい。
例えば、閾値Thや距離閾値rは、前回に行った第1境界点群と第2境界点群との位置合わせにおける位置誤差eiに応じて動的に変更してもよい。
例えば、第1境界点群と第2境界点群との位置合わせにおいて位置誤差の合計E=Σi=1 12eiを最小にしたときの位置誤差の最大値をemax=max(ei)と表記する。この場合、第1境界点群の境界点と第2境界点群の境界点の間には、最大でemax程度の誤差があると予測される。
したがって、境界点間の距離が(2×emax)以下の場合にはミスマッチングが発生する可能性がある。このため、閾値Thを(2×emax)に設定してよい。
また、位置誤差の合計Eを最小にしたときの位置誤差eiの平均値、中間値、最小値などに応じて閾値Thや距離閾値rを設定してもよく、位置誤差の合計Eに応じて閾値Thや距離閾値rを設定してもよい。
(3)第1境界点群の検出数が少ない場合には、マッチング対象とする第1境界点群及び第2境界点群の数を減らさない方が望ましい。このため、閾値Thや距離閾値rは、第1境界点群の検出数に応じて動的に変更してもよい。
例えば、車速が大きくなるほど第1境界点群の検出数が減少する。したがって、車速に応じて閾値Thや距離閾値rを動的に変更してもよい。例えば車速が大きくなるほど、より小さな閾値Thや距離閾値rを設定してよい。
また、カメラにより第1境界点群を検出する場合には、撮影条件に応じて閾値Thや距離閾値rを動的に変更してもよい。例えば、気象条件、撮影日時、車外環境、周囲の照度に応じて閾値Thや距離閾値rを動的に変更してもよい。
(4)同様の理由によりマッチング対象選択部22は、第1境界点群の検出数、車速、撮影条件、気象条件、撮影日時、車外環境、周囲の照度に応じて、互いに近接している境界点をマッチング対象としてもよい。
ここに記載されている全ての例及び条件的な用語は、読者が、本発明と技術の進展のために発明者により与えられる概念とを理解する際の助けとなるように、教育的な目的を意図したものであり、具体的に記載されている上記の例及び条件、並びに本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する本明細書における例の構成に限定されることなく解釈されるべきものである。本発明の実施例は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であると解すべきである。
1…走行支援装置、2…記憶装置、3…地球測位システム受信機、4…車両センサ、5…周囲センサ、6…処理回路、7…ディスプレイ、8…車両制御装置、9…アクチュエータ、10…地図記憶部、21…車線境界線認識部、22…マッチング対象選択部、23…マッチング部、24…地図データ統合部、25…走行経路演算部

Claims (9)

  1. 車両に搭載されたセンサによって、車線境界線を形成する境界点を含む第1境界点群を検出し、
    前記第1境界点群の座標系を地図データと同じ座標系へ変換し、
    前記地図データ上の車線境界線を形成する境界点を含む第2境界点群及び前記第1境界点群のいずれか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、前記第1境界点群及び前記第2境界点群の他方の点群と、の間のマッチングを行う、
    ことを特徴とする走行支援方法。
  2. 前記マッチングにおいて、前記第1境界点群及び前記第2境界点群の前記他方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第2点群と、前記第1点群と、の間のマッチングを行うことを特徴とする請求項1に記載の走行支援方法。
  3. 前記境界点間の距離が閾値以下であるか否かに応じて、前記境界点が近接するか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の走行支援方法。
  4. 前記閾値は、前記マッチングにおいて境界点を探索する探索円の半径の2倍と等しいことを特徴とする請求項3に記載の走行支援方法。
  5. 前記第2境界点群の複数の境界点が、前記第1境界点群の境界点から距離閾値以下の範囲内に存在する場合に、前記第1境界点群に含まれる前記境界点を前記マッチングの対象外とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行支援方法。
  6. 前記距離閾値は、前記マッチングにおいて境界点を探索する探索円の半径と等しいことを特徴とする請求項5に記載の走行支援方法。
  7. 前記第2境界点群は、前記マッチングの結果を用いて補正された前記地図データ上の境界点群であることを特徴とする請求項5又は6に記載の走行支援方法。
  8. 前記地図データ上の前記境界点間を補完して境界点を生成し、
    生成した前記境界点を前記第2境界点群に追加する、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の走行支援方法。
  9. 車両に搭載され車線境界線を形成する境界点を含む第1境界点群を検出するセンサと、
    地図データを記憶する記憶装置と、
    前記第1境界点群の座標系を前記地図データと同じ座標系へ変換し、前記地図データ上の車線境界線を形成する境界点を含む第2境界点群及び前記第1境界点群のいずれか一方の点群のうち互いに近接しない境界点からなる第1点群と、前記第1境界点群及び前記第2境界点群の他方の点群と、の間のマッチングを行うコントローラと、を備えることを特徴とする走行支援装置。
JP2020547449A 2018-07-02 2018-07-02 走行支援方法及び走行支援装置 Active JP7123154B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/IB2018/000849 WO2020058735A1 (ja) 2018-07-02 2018-07-02 走行支援方法及び走行支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020058735A1 true JPWO2020058735A1 (ja) 2021-08-30
JP7123154B2 JP7123154B2 (ja) 2022-08-22

Family

ID=69888383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020547449A Active JP7123154B2 (ja) 2018-07-02 2018-07-02 走行支援方法及び走行支援装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11869251B2 (ja)
EP (1) EP3819897B1 (ja)
JP (1) JP7123154B2 (ja)
CN (1) CN112384962B (ja)
RU (1) RU2764483C1 (ja)
WO (1) WO2020058735A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111553844B (zh) 2020-04-29 2023-08-29 阿波罗智能技术(北京)有限公司 用于更新点云的方法及装置
WO2023276025A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 三菱電機株式会社 情報統合装置、情報統合方法、及び情報統合プログラム
CN113353074B (zh) * 2021-08-10 2021-10-29 天津所托瑞安汽车科技有限公司 一种车辆控制方法、装置、电子设备和存储介质
CN114724108B (zh) * 2022-03-22 2024-02-02 北京百度网讯科技有限公司 车道线处理方法及装置
WO2023209997A1 (ja) * 2022-04-28 2023-11-02 日立Astemo株式会社 外界認識装置
CN116793369B (zh) * 2023-02-10 2024-03-08 北京斯年智驾科技有限公司 路径规划方法、装置、设备及计算机可读存储介质

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043969A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Juki Corp 画像特徴点抽出方法
JP2012221042A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> カメラポーズ推定装置、カメラポーズ推定方法及びカメラポーズ推定プログラム
JP2015149029A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 トヨタ自動車株式会社 車線境界線検出装置
JP2016109650A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社デンソー 位置推定装置、位置推定方法、位置推定プログラム
JP2016192132A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 Kddi株式会社 画像認識ar装置並びにその姿勢推定装置及び姿勢追跡装置
WO2017056249A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日産自動車株式会社 走行制御方法および走行制御装置
WO2018070022A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 日産自動車株式会社 自己位置推定方法及び自己位置推定装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0317949D0 (en) * 2003-07-31 2003-09-03 Trw Ltd Sensing apparatus for vehicles
JP3864945B2 (ja) * 2003-09-24 2007-01-10 アイシン精機株式会社 路面走行レーン検出装置
JP3956926B2 (ja) * 2003-09-24 2007-08-08 アイシン精機株式会社 路面走行レーン検出装置
JP5130638B2 (ja) * 2006-03-22 2013-01-30 日産自動車株式会社 回避操作算出装置、回避制御装置、各装置を備える車両、回避操作算出方法および回避制御方法
US8462988B2 (en) * 2007-01-23 2013-06-11 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Method and system for universal lane boundary detection
JP4988786B2 (ja) * 2009-04-09 2012-08-01 株式会社日本自動車部品総合研究所 境界線認識装置
SE534188C2 (sv) * 2009-06-10 2011-05-24 Scania Cv Ab Metod och modul för bestämning av börvärden till ett fordons styrsystem
DE102012103669A1 (de) * 2012-04-26 2013-10-31 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren zur Darstellung einer Fahrzeugumgebung
JP5989701B2 (ja) * 2014-03-24 2016-09-07 トヨタ自動車株式会社 境界検出装置および境界検出方法
CN104809449B (zh) * 2015-05-14 2018-09-21 重庆大学 适用于高速公路视频监控***的车道虚线分界线自动检测方法
JP6790417B2 (ja) 2016-03-31 2020-11-25 ソニー株式会社 情報処理装置及び情報処理サーバ
CN107169464B (zh) * 2017-05-25 2019-04-09 中国农业科学院农业资源与农业区划研究所 一种基于激光点云的道路边界检测方法
US10296795B2 (en) * 2017-06-26 2019-05-21 Here Global B.V. Method, apparatus, and system for estimating a quality of lane features of a roadway
JP6981850B2 (ja) * 2017-11-09 2021-12-17 株式会社Soken 運転支援システム
DE112019000122T5 (de) * 2018-02-27 2020-06-25 Nvidia Corporation Echtzeiterfassung von spuren und begrenzungen durch autonome fahrzeuge
US11776282B2 (en) * 2021-03-26 2023-10-03 Here Global B.V. Method, apparatus, and system for removing outliers from road lane marking data

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043969A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Juki Corp 画像特徴点抽出方法
JP2012221042A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> カメラポーズ推定装置、カメラポーズ推定方法及びカメラポーズ推定プログラム
JP2015149029A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 トヨタ自動車株式会社 車線境界線検出装置
JP2016109650A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社デンソー 位置推定装置、位置推定方法、位置推定プログラム
JP2016192132A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 Kddi株式会社 画像認識ar装置並びにその姿勢推定装置及び姿勢追跡装置
WO2017056249A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日産自動車株式会社 走行制御方法および走行制御装置
WO2018070022A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 日産自動車株式会社 自己位置推定方法及び自己位置推定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7123154B2 (ja) 2022-08-22
EP3819897A1 (en) 2021-05-12
EP3819897B1 (en) 2023-05-10
WO2020058735A1 (ja) 2020-03-26
EP3819897A4 (en) 2021-05-12
CN112384962A (zh) 2021-02-19
US11869251B2 (en) 2024-01-09
US20210224557A1 (en) 2021-07-22
CN112384962B (zh) 2022-06-21
RU2764483C1 (ru) 2022-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7280465B2 (ja) ナビゲーション情報を処理する方法、ナビゲーション情報を処理する地図サーバコンピュータプログラム、自律車両のナビゲーションを支援する車両システム、および自律車両
JP7432285B2 (ja) レーンマッピング及びナビゲーション
JP7123154B2 (ja) 走行支援方法及び走行支援装置
US11313976B2 (en) Host vehicle position estimation device
RU2661963C1 (ru) Устройство вычисления маршрута движения
JPWO2020012208A1 (ja) 走行環境情報の生成方法、運転制御方法、走行環境情報生成装置
WO2021231906A1 (en) Systems and methods for vehicle navigation involving traffic lights and traffic signs
GB2614379A (en) Systems and methods for vehicle navigation
RU2660425C1 (ru) Устройство вычисления маршрута движения
US20240199006A1 (en) Systems and Methods for Selectively Decelerating a Vehicle
JP2018200501A (ja) 車線情報出力方法および車線情報出力装置
JP6973964B2 (ja) 走行支援方法及び走行支援装置
US20200219399A1 (en) Lane level positioning based on neural networks
JP7488219B2 (ja) 地図情報判定装置、地図情報判定用コンピュータプログラム及び地図情報判定方法
JP4957021B2 (ja) 車両用地図データ作成装置、及び、車両用地図データ更新装置
JP7031748B2 (ja) 自己位置推定方法及び自己位置推定装置
CN112673230B (zh) 行驶辅助方法及行驶辅助装置
US20220268596A1 (en) Map generation apparatus
CN115691104A (zh) 用于生成车道信息的装置和方法
CN118265957A (en) Radar-camera fusion for vehicle navigation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7123154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150